JP2003050137A - 最短経路シミュレーション装置 - Google Patents
最短経路シミュレーション装置Info
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- 238000004088 simulation Methods 0.000 claims abstract description 139
- 238000013500 data storage Methods 0.000 claims abstract description 22
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 41
- 230000015654 memory Effects 0.000 claims description 34
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 13
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 2
- 230000006870 function Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 道路ネットワークの最短経路をシミュレーシ
ョンする場合、前回得られたシミュレーション結果を利
用して、シミュレーション結果を短時間に実行できる最
短経路シミュレーション装置の提供。 【解決手段】 現在位置設定手段3によって現在位置が
新たに設定し直された場合、シミュレーション結果記憶
手段8に既に記憶されている設定変更前の現在位置を起
点とした最短経路のシミュレーション結果のデータか
ら、変更後の現在位置を起点とした部分路に関するデー
タのみがそのまま残された状態となるように作業データ
記憶手段7に記憶されている作業データを初期化する修
正初期化手段12を設け、最短経路シミュレーション手
段6は、作業データ記憶手段7内に修正初期化手段12
で修正初期化された作業データが存在する場合には、こ
の修正初期化された作業データを除く範囲について現在
位置を起点とした最短経路をシミュレーションするよう
に構成する。
ョンする場合、前回得られたシミュレーション結果を利
用して、シミュレーション結果を短時間に実行できる最
短経路シミュレーション装置の提供。 【解決手段】 現在位置設定手段3によって現在位置が
新たに設定し直された場合、シミュレーション結果記憶
手段8に既に記憶されている設定変更前の現在位置を起
点とした最短経路のシミュレーション結果のデータか
ら、変更後の現在位置を起点とした部分路に関するデー
タのみがそのまま残された状態となるように作業データ
記憶手段7に記憶されている作業データを初期化する修
正初期化手段12を設け、最短経路シミュレーション手
段6は、作業データ記憶手段7内に修正初期化手段12
で修正初期化された作業データが存在する場合には、こ
の修正初期化された作業データを除く範囲について現在
位置を起点とした最短経路をシミュレーションするよう
に構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路ネットワーク
において最短経路を探索するシミュレーションを実行す
る最短経路シミュレーション装置に係り、特にはシミュ
レーションの処理速度を向上させるための技術に関す
る。
において最短経路を探索するシミュレーションを実行す
る最短経路シミュレーション装置に係り、特にはシミュ
レーションの処理速度を向上させるための技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、数理計画法に基づいてネットワ
ーク上のある位置を起点として各方位についての最短経
路を効率良く求める手法として、ダイクストララベル確
定法が広く知られている。
ーク上のある位置を起点として各方位についての最短経
路を効率良く求める手法として、ダイクストララベル確
定法が広く知られている。
【0003】このダイクストララベル確定法は、各要所
要所の地点をノードとして設定するとともに、各ノード
間を結ぶ経路をリンクとして設定し、各リンクに対して
それぞれ重み付けを行なう。そして、最初は空集合から
始めて各ノードに仮ラベルをつけて最短経路となるノー
ドを順次求めて最短経路の部分集合を次第に膨らませて
いき、最終的に全部のノードが永久ラベルとして確定し
た時点で処理を終了して最短経路を決定する方法であ
る。
要所の地点をノードとして設定するとともに、各ノード
間を結ぶ経路をリンクとして設定し、各リンクに対して
それぞれ重み付けを行なう。そして、最初は空集合から
始めて各ノードに仮ラベルをつけて最短経路となるノー
ドを順次求めて最短経路の部分集合を次第に膨らませて
いき、最終的に全部のノードが永久ラベルとして確定し
た時点で処理を終了して最短経路を決定する方法であ
る。
【0004】ここで、道路ネットワークにおいて、この
ようなダイクストララベル確定法を適用する場合、道路
地図情報に基づいて、道路上の交差点やインターチェン
ジなどがノードとして、また、これらを結ぶ各道路がリ
ンクとしてそれぞれ設定され、さらに各道路の状況に応
じてそれぞれ重み付け係数が設定される。
ようなダイクストララベル確定法を適用する場合、道路
地図情報に基づいて、道路上の交差点やインターチェン
ジなどがノードとして、また、これらを結ぶ各道路がリ
ンクとしてそれぞれ設定され、さらに各道路の状況に応
じてそれぞれ重み付け係数が設定される。
【0005】このような道路ネットワークに関してダイ
クストララベル確定法を適用して最短経路を求めるため
に、従来より、最短経路シミュレーション装置が提供さ
れている。従来のこの種の最短経路シミュレーション装
置においては、図10に示すように、現在の位置P0を
起点として所定の領域A0内の全交差点(ノード)に至
る最短経路が計算されると、その結果がメモリ等の記憶
手段に記憶された後、そのシミュレーション結果がモニ
タやプリンタなどの出力手段に出力されるようになって
いる。
クストララベル確定法を適用して最短経路を求めるため
に、従来より、最短経路シミュレーション装置が提供さ
れている。従来のこの種の最短経路シミュレーション装
置においては、図10に示すように、現在の位置P0を
起点として所定の領域A0内の全交差点(ノード)に至
る最短経路が計算されると、その結果がメモリ等の記憶
手段に記憶された後、そのシミュレーション結果がモニ
タやプリンタなどの出力手段に出力されるようになって
いる。
【0006】次に、現在位置が新たにP1として設定し
直された場合には、前回のシミュレーション結果を記憶
する記憶手段の内容は初期化されて全て破棄され、最初
から新たに設定された現在の位置P1を起点として所定
の領域A1内の全交差点(ノード)に至るまでの最短経
路が計算し直される。そして、そのシミュレーション結
果がメモリ等の記憶手段に新たに記憶された後、そのシ
ミュレーション結果が出力手段に出力される。
直された場合には、前回のシミュレーション結果を記憶
する記憶手段の内容は初期化されて全て破棄され、最初
から新たに設定された現在の位置P1を起点として所定
の領域A1内の全交差点(ノード)に至るまでの最短経
路が計算し直される。そして、そのシミュレーション結
果がメモリ等の記憶手段に新たに記憶された後、そのシ
ミュレーション結果が出力手段に出力される。
【0007】このように、従来の最短経路シミュレーシ
ョン装置にあっては、ある現在位置P0を起点して最短
経路を一度シミュレーションすると、その処理は完結し
ており、次に、現在位置がP1に変更されたときには、
前回求めたA0の領域に関するシミュレーション結果を
全く利用することなく、変更された現在位置P1を起点
として最初から最短経路が計算し直されている。
ョン装置にあっては、ある現在位置P0を起点して最短
経路を一度シミュレーションすると、その処理は完結し
ており、次に、現在位置がP1に変更されたときには、
前回求めたA0の領域に関するシミュレーション結果を
全く利用することなく、変更された現在位置P1を起点
として最初から最短経路が計算し直されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
最短経路シミュレーション装置のように、現在位置がP
0,P1,…というように変更されるたびに、独立して
最短経路を計算し直す処理の仕方では、最短経路のシミ
ュレーション結果が得られるまでに要する時間は全て同
じであって、処理時間の短縮化を図ることが難しい。
最短経路シミュレーション装置のように、現在位置がP
0,P1,…というように変更されるたびに、独立して
最短経路を計算し直す処理の仕方では、最短経路のシミ
ュレーション結果が得られるまでに要する時間は全て同
じであって、処理時間の短縮化を図ることが難しい。
【0009】すなわち、最短経路問題に関しては、最短
経路の任意の部分路も同様に最短経路であるという最適
性の原理(principle of optimal
ity)がある。この最適性の原理に従えば、たとえ
ば、前回のシミュレーション結果で、P0からP1を経
由してP2に至る最短経路R0+R1が得られている場
合、P1からP2に至る部分路R1も最短経路になって
いる。したがって、新たな現在位置P1を起点として最
短経路を求める場合、少なくとも、P1からP2に至る
部分路R1に関する最短経路は、前回のシミュレーショ
ン結果で既に求められていることになる。
経路の任意の部分路も同様に最短経路であるという最適
性の原理(principle of optimal
ity)がある。この最適性の原理に従えば、たとえ
ば、前回のシミュレーション結果で、P0からP1を経
由してP2に至る最短経路R0+R1が得られている場
合、P1からP2に至る部分路R1も最短経路になって
いる。したがって、新たな現在位置P1を起点として最
短経路を求める場合、少なくとも、P1からP2に至る
部分路R1に関する最短経路は、前回のシミュレーショ
ン結果で既に求められていることになる。
【0010】しかるに、従来の最短経路シミュレーショ
ン装置は、前回のシミュレーション結果を記憶する記憶
手段の内容を全て破棄する初期化を行っていて、前回の
結果を全く利用していない。このため、P1を起点とし
て最短経路を求める場合にも、P1からP2に至る部分
路R1を再度計算し直して求めていることになり、最短
経路を求める上で極めて効率が悪く、余分な時間がかか
っていた。
ン装置は、前回のシミュレーション結果を記憶する記憶
手段の内容を全て破棄する初期化を行っていて、前回の
結果を全く利用していない。このため、P1を起点とし
て最短経路を求める場合にも、P1からP2に至る部分
路R1を再度計算し直して求めていることになり、最短
経路を求める上で極めて効率が悪く、余分な時間がかか
っていた。
【0011】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものであって、道路ネットワークの最短経
路をダイクストララベル確定法に基づいてシミュレーシ
ョンする場合において、起点となる現在位置が変更され
るようなときには、前回得られたシミュレーション結果
を有効に利用できるようにして、今回の最短経路のシミ
ュレーション結果が短時間の内に得られる最短経路シミ
ュレーション装置を提供することを目的とする。
めになされたものであって、道路ネットワークの最短経
路をダイクストララベル確定法に基づいてシミュレーシ
ョンする場合において、起点となる現在位置が変更され
るようなときには、前回得られたシミュレーション結果
を有効に利用できるようにして、今回の最短経路のシミ
ュレーション結果が短時間の内に得られる最短経路シミ
ュレーション装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、道路および交差点を含むデジタル地図
データを格納した地図情報記憶手段と、現在の位置を設
定する現在位置設定手段と、時間経過や各種状況を考慮
して想定される現在位置からの可動距離範囲を設定する
可動距離範囲設定手段と、前記地図情報記憶手段、現在
位置設定手段、および可動距離範囲設定手段の各データ
に基づいてダイクストララベル確定法によって現在の位
置から前記可動距離範囲内に含まれる全交差点に至る最
短経路をシミュレーションする最短経路シミュレーショ
ン手段と、前記最短経路シミュレーション手段のシミュ
レーション作業過程で得られるデータを記録する作業デ
ータ記憶手段と、前記最短経路シミュレーション手段で
得られたシミュレーション結果を記憶するシミュレーシ
ョン結果記憶手段と、このシミュレーション結果記憶手
段に記憶されているデータを出力するシミュレーション
結果出力手段と、を備えた最短経路シミュレーション装
置において、次の構成を採用している。
達成するために、道路および交差点を含むデジタル地図
データを格納した地図情報記憶手段と、現在の位置を設
定する現在位置設定手段と、時間経過や各種状況を考慮
して想定される現在位置からの可動距離範囲を設定する
可動距離範囲設定手段と、前記地図情報記憶手段、現在
位置設定手段、および可動距離範囲設定手段の各データ
に基づいてダイクストララベル確定法によって現在の位
置から前記可動距離範囲内に含まれる全交差点に至る最
短経路をシミュレーションする最短経路シミュレーショ
ン手段と、前記最短経路シミュレーション手段のシミュ
レーション作業過程で得られるデータを記録する作業デ
ータ記憶手段と、前記最短経路シミュレーション手段で
得られたシミュレーション結果を記憶するシミュレーシ
ョン結果記憶手段と、このシミュレーション結果記憶手
段に記憶されているデータを出力するシミュレーション
結果出力手段と、を備えた最短経路シミュレーション装
置において、次の構成を採用している。
【0013】すなわち、請求項1記載に係る発明では、
前記現在位置設定手段によって現在位置が新たに設定し
直されている場合には、前記シミュレーション結果記憶
手段に既に記憶されている設定変更前の現在位置を起点
とした最短経路のシミュレーション結果のデータの内か
ら、変更後の現在位置を起点とした部分路に関するデー
タのみがそのまま残された状態となるように作業データ
記憶手段に記憶されている作業データを初期化する修正
初期化手段を設けるとともに、前記最短経路シミュレー
ション手段は、前記作業データ記憶手段に記憶されてい
るデータとして前記修正初期化手段で修正初期化された
作業データが存在する場合には、この修正初期化された
作業データを除く範囲について現在位置を起点とした最
短経路をシミュレーションするように構成されているこ
とを特徴としている。
前記現在位置設定手段によって現在位置が新たに設定し
直されている場合には、前記シミュレーション結果記憶
手段に既に記憶されている設定変更前の現在位置を起点
とした最短経路のシミュレーション結果のデータの内か
ら、変更後の現在位置を起点とした部分路に関するデー
タのみがそのまま残された状態となるように作業データ
記憶手段に記憶されている作業データを初期化する修正
初期化手段を設けるとともに、前記最短経路シミュレー
ション手段は、前記作業データ記憶手段に記憶されてい
るデータとして前記修正初期化手段で修正初期化された
作業データが存在する場合には、この修正初期化された
作業データを除く範囲について現在位置を起点とした最
短経路をシミュレーションするように構成されているこ
とを特徴としている。
【0014】請求項2記載に係る発明では、請求項1記
載に係る発明の構成において、前記修正初期化手段は、
前記シミュレーション結果記憶手段に既に記憶されてい
る設定変更前の現在位置を起点とした最短経路の情報の
内で、変更後の現在位置に相当するノード、およびこの
現在位置に溯ることができる戻りリンクのあるノードが
蓄積される戻り用バッファメモリと、この戻り用バッフ
ァメモリにセットされるノードに隣接するノードがセッ
トされる先入れ先出しバッファメモリと、を備えている
ことを特徴としている。
載に係る発明の構成において、前記修正初期化手段は、
前記シミュレーション結果記憶手段に既に記憶されてい
る設定変更前の現在位置を起点とした最短経路の情報の
内で、変更後の現在位置に相当するノード、およびこの
現在位置に溯ることができる戻りリンクのあるノードが
蓄積される戻り用バッファメモリと、この戻り用バッフ
ァメモリにセットされるノードに隣接するノードがセッ
トされる先入れ先出しバッファメモリと、を備えている
ことを特徴としている。
【0015】請求項3記載に係る発明では、請求項1ま
たは請求項2に記載に係る発明の構成において、道路ネ
ットワークの最新の状況を示す情報を取り込んで前記地
図情報記憶手段に記憶されている地図情報を自動的に修
正する地図情報修正手段を備えることを特徴としてい
る。
たは請求項2に記載に係る発明の構成において、道路ネ
ットワークの最新の状況を示す情報を取り込んで前記地
図情報記憶手段に記憶されている地図情報を自動的に修
正する地図情報修正手段を備えることを特徴としてい
る。
【0016】請求項4記載に係る発明では、請求項1な
いし請求項3のいずれか1項に記載に係る発明の構成に
おいて、最新の現在位置の情報を取り込んで前記現在位
置設定手段で設定されている現在位置の情報を自動的に
更新する現在位置更新手段を備えることを特徴としてい
る。
いし請求項3のいずれか1項に記載に係る発明の構成に
おいて、最新の現在位置の情報を取り込んで前記現在位
置設定手段で設定されている現在位置の情報を自動的に
更新する現在位置更新手段を備えることを特徴としてい
る。
【0017】請求項5記載に係る発明では、請求項1な
いし請求項4のいずれか1項に記載に係る発明の構成に
おいて、時間経過や各種状況の変化に応じて前記可動距
離範囲設定手段で設定されている可動距離範囲を自動的
に更新する可動距離範囲更新手段を備えることを特徴と
している。
いし請求項4のいずれか1項に記載に係る発明の構成に
おいて、時間経過や各種状況の変化に応じて前記可動距
離範囲設定手段で設定されている可動距離範囲を自動的
に更新する可動距離範囲更新手段を備えることを特徴と
している。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係る最短経路シミュレーション装置の構成
を示すブロック図である。
施の形態1に係る最短経路シミュレーション装置の構成
を示すブロック図である。
【0019】同図において、1は最短経路シミュレーシ
ョン装置の全体を示し、2は道路および交差点を含むデ
ジタル地図データを格納した地図情報記憶手段、3は現
在の位置を設定する現在位置設定手段、4は時間経過や
各種状況を考慮して想定される現在位置からの可動距離
範囲を設定する可動距離範囲設定手段である。すなわ
ち、可動距離範囲設定手段4によって、現在位置を起点
として最短経路をシミュレーションする範囲が規制され
る。
ョン装置の全体を示し、2は道路および交差点を含むデ
ジタル地図データを格納した地図情報記憶手段、3は現
在の位置を設定する現在位置設定手段、4は時間経過や
各種状況を考慮して想定される現在位置からの可動距離
範囲を設定する可動距離範囲設定手段である。すなわ
ち、可動距離範囲設定手段4によって、現在位置を起点
として最短経路をシミュレーションする範囲が規制され
る。
【0020】また、6は前記地図情報記憶手段2、現在
位置設定手段3、および可動距離範囲設定手段4の各デ
ータに基づいてダイクストララベル確定法によって現在
の位置から地図情報の可動距離範囲内に含まれる全交差
点に至る最短経路をシミュレーションする最短経路シミ
ュレーション手段としての演算制御手段である。そし
て、この演算制御手段6は、たとえばCPU等で構成さ
れる。
位置設定手段3、および可動距離範囲設定手段4の各デ
ータに基づいてダイクストララベル確定法によって現在
の位置から地図情報の可動距離範囲内に含まれる全交差
点に至る最短経路をシミュレーションする最短経路シミ
ュレーション手段としての演算制御手段である。そし
て、この演算制御手段6は、たとえばCPU等で構成さ
れる。
【0021】7は演算制御手段6のシミュレーション作
業過程で得られるデータを記録する作業データ記憶手
段、8は演算制御手段6で得られたシミュレーション結
果を記憶するシミュレーション結果記憶手段、9はシミ
ュレーション結果記憶手段8に記憶されているデータを
出力するシミュレーション結果出力手段である。そし
て、作業データ記憶手段7やシミュレーション結果記憶
手段8は、たとえばRAM等のメモリで構成され、ま
た、シミュレーション結果出力手段9は、たとえば、L
CDやCRTのモニタ、あるいはプリンタなどで構成さ
れる。
業過程で得られるデータを記録する作業データ記憶手
段、8は演算制御手段6で得られたシミュレーション結
果を記憶するシミュレーション結果記憶手段、9はシミ
ュレーション結果記憶手段8に記憶されているデータを
出力するシミュレーション結果出力手段である。そし
て、作業データ記憶手段7やシミュレーション結果記憶
手段8は、たとえばRAM等のメモリで構成され、ま
た、シミュレーション結果出力手段9は、たとえば、L
CDやCRTのモニタ、あるいはプリンタなどで構成さ
れる。
【0022】さらに、この実施の形態1の最短経路シミ
ュレーション装置1は、現在位置設定手段3によって現
在位置が新たに設定し直されている場合には、シミュレ
ーション結果記憶手段8に既に記憶されている設定変更
前の現在位置を起点とした最短経路のシミュレーション
結果のデータの内から、変更後の現在位置を起点とした
部分路に関するデータのみがそのまま残された状態とな
るように作業データ記憶手段7に記憶されている作業デ
ータを初期化する修正初期化手段12が設けられてい
る。
ュレーション装置1は、現在位置設定手段3によって現
在位置が新たに設定し直されている場合には、シミュレ
ーション結果記憶手段8に既に記憶されている設定変更
前の現在位置を起点とした最短経路のシミュレーション
結果のデータの内から、変更後の現在位置を起点とした
部分路に関するデータのみがそのまま残された状態とな
るように作業データ記憶手段7に記憶されている作業デ
ータを初期化する修正初期化手段12が設けられてい
る。
【0023】この修正初期化手段12は、後で詳述する
ように、シミュレーション結果記憶手段8に既に記憶さ
れている設定変更前の現在位置を起点とした最短経路の
情報の内で、変更後の現在位置に相当するノード、およ
びこの現在位置に溯ることができる戻りリンクのあるノ
ードが蓄積される戻り用バッファメモリSと、この戻り
用バッファメモリにセットされるノードに隣接するノー
ドがセットされる先入れ先出しバッファメモリBとを備
えている。
ように、シミュレーション結果記憶手段8に既に記憶さ
れている設定変更前の現在位置を起点とした最短経路の
情報の内で、変更後の現在位置に相当するノード、およ
びこの現在位置に溯ることができる戻りリンクのあるノ
ードが蓄積される戻り用バッファメモリSと、この戻り
用バッファメモリにセットされるノードに隣接するノー
ドがセットされる先入れ先出しバッファメモリBとを備
えている。
【0024】また、最短経路シミュレーション手段とし
ての演算制御手段6は、作業データ記憶手段7に記憶さ
れているデータとして修正初期化手段12で修正初期化
された作業データが存在する場合には、この修正初期化
された作業データを除く範囲について現在位置を起点と
した最短経路をシミュレーションするように構成されて
いる。なお、最短経路シミュレーション手段としての演
算制御手段6の機能や修正初期化手段12の機能は、コ
ンピュータ装置に所定の制御プログラムを読み取らせる
ことで構成される。
ての演算制御手段6は、作業データ記憶手段7に記憶さ
れているデータとして修正初期化手段12で修正初期化
された作業データが存在する場合には、この修正初期化
された作業データを除く範囲について現在位置を起点と
した最短経路をシミュレーションするように構成されて
いる。なお、最短経路シミュレーション手段としての演
算制御手段6の機能や修正初期化手段12の機能は、コ
ンピュータ装置に所定の制御プログラムを読み取らせる
ことで構成される。
【0025】次に、この最短経路シミュレーション装置
1において、最短経路をシミュレーションする場合の動
作について、図2に示す説明図、および図3に示すフロ
ーチャートを参照して詳しく説明する。
1において、最短経路をシミュレーションする場合の動
作について、図2に示す説明図、および図3に示すフロ
ーチャートを参照して詳しく説明する。
【0026】最短経路をシミュレーションする場合、最
初は、地図情報記憶手段2に予め記憶されている道路ネ
ットワークデータの情報が演算制御手段6に取り込まれ
る。また、操作者は、最短経路の起点となる現在位置
(ここでは、図2のノードn0に対応するP0の位置)
を現在位置設定手段3により、また、想定される可動距
離範囲を可動距離範囲設定手段4によりそれぞれ設定入
力する(ステップ1)。想定される可動距離範囲として
は、たとえば、自動車で走行する場合には、走行速度や
道路事情、燃料消費量などを考慮して、また、人が歩行
する場合には、歩行速度や年齢、体調などを考慮してそ
れぞれ設定される。
初は、地図情報記憶手段2に予め記憶されている道路ネ
ットワークデータの情報が演算制御手段6に取り込まれ
る。また、操作者は、最短経路の起点となる現在位置
(ここでは、図2のノードn0に対応するP0の位置)
を現在位置設定手段3により、また、想定される可動距
離範囲を可動距離範囲設定手段4によりそれぞれ設定入
力する(ステップ1)。想定される可動距離範囲として
は、たとえば、自動車で走行する場合には、走行速度や
道路事情、燃料消費量などを考慮して、また、人が歩行
する場合には、歩行速度や年齢、体調などを考慮してそ
れぞれ設定される。
【0027】次に、演算制御手段6は、シミュレーショ
ン結果記憶手段8に既にシミュレーション結果が記憶さ
れているか否かを判断する(ステップ2)。今回初めて
最短経路のシミュレーションを行う場合には、シミュレ
ーション結果記憶手段8には前回のシミュレーション結
果は記憶されていないので、修正初期化手段12は、作
業データ記憶手段7に対してダイクストララベル確定法
の通常の初期化を行う(ステップ5)。すなわち、この
場合の初期化は、現在位置P0に対応するノードn0に
ついては、特別な仮ラベルを付加し、他のノードについ
ては初期化の距離を無限値に設定した仮ラベルをつけ
る。
ン結果記憶手段8に既にシミュレーション結果が記憶さ
れているか否かを判断する(ステップ2)。今回初めて
最短経路のシミュレーションを行う場合には、シミュレ
ーション結果記憶手段8には前回のシミュレーション結
果は記憶されていないので、修正初期化手段12は、作
業データ記憶手段7に対してダイクストララベル確定法
の通常の初期化を行う(ステップ5)。すなわち、この
場合の初期化は、現在位置P0に対応するノードn0に
ついては、特別な仮ラベルを付加し、他のノードについ
ては初期化の距離を無限値に設定した仮ラベルをつけ
る。
【0028】続いて、演算制御手段6は、ダイクストラ
ラベル確定法に基づいて、現在位置設定手段3により設
定された現在位置P0を起点とした最短経路を計算する
(ステップ6)。その場合、演算制御部6は、シミュレ
ーション作業過程で得られる中間変数データを作業デー
タ記憶手段7に記憶しながら計算を進める。つまり、作
業データ記憶手段7は、最短経路シミュレーションを行
う場合のワークメモリとして利用される。
ラベル確定法に基づいて、現在位置設定手段3により設
定された現在位置P0を起点とした最短経路を計算する
(ステップ6)。その場合、演算制御部6は、シミュレ
ーション作業過程で得られる中間変数データを作業デー
タ記憶手段7に記憶しながら計算を進める。つまり、作
業データ記憶手段7は、最短経路シミュレーションを行
う場合のワークメモリとして利用される。
【0029】こうして、演算制御手段6によってダイク
ストララベル確定法に基づく最初の最短経路のシミュレ
ーション結果が得られると、作業データ記憶手段7に記
憶されている最終のシミュレーション結果が、前回得ら
れたシミュレーション結果としてシミュレーション結果
記憶手段8にコピーされる(ステップ7)。引き続い
て、演算制御手段6は、このシミュレーション結果記憶
手段8に格納されているシミュレーション結果を読み出
して適当なフォーマット変換を行った後、その結果をシ
ミュレーション結果出力手段9より出力する(ステップ
8)。
ストララベル確定法に基づく最初の最短経路のシミュレ
ーション結果が得られると、作業データ記憶手段7に記
憶されている最終のシミュレーション結果が、前回得ら
れたシミュレーション結果としてシミュレーション結果
記憶手段8にコピーされる(ステップ7)。引き続い
て、演算制御手段6は、このシミュレーション結果記憶
手段8に格納されているシミュレーション結果を読み出
して適当なフォーマット変換を行った後、その結果をシ
ミュレーション結果出力手段9より出力する(ステップ
8)。
【0030】このようにして、最初に最短経路をシミュ
レーションした結果、この実施の形態1では、たとえ
ば、図2に示すように、現在位置P0を起点として可動
距離範囲設定手段4で設定された可動距離範囲により規
制された領域A0内の全交差点(ノード)に至る最短経
路が得られたものとする。このとき、一例として現在位
置P0のノードn0を起点とする多数の最短経路の内、
n1〜n8を順にたどってn9に至るまでの経路が一つ
の最短経路になっているものとする。
レーションした結果、この実施の形態1では、たとえ
ば、図2に示すように、現在位置P0を起点として可動
距離範囲設定手段4で設定された可動距離範囲により規
制された領域A0内の全交差点(ノード)に至る最短経
路が得られたものとする。このとき、一例として現在位
置P0のノードn0を起点とする多数の最短経路の内、
n1〜n8を順にたどってn9に至るまでの経路が一つ
の最短経路になっているものとする。
【0031】次に、前回の最短経路のシミュレーション
に引き続いて、現在位置設定手段3によって現在位置を
新たにP1として設定し直し、この新たに設定した現在
位置P1を起点として最短経路のシミュレーションを再
度行う場合の動作について説明する。
に引き続いて、現在位置設定手段3によって現在位置を
新たにP1として設定し直し、この新たに設定した現在
位置P1を起点として最短経路のシミュレーションを再
度行う場合の動作について説明する。
【0032】ここでは、前述した最短経路の任意の部分
路は同様に最短経路であるという最適性の原理を利用す
るために、新たに設定される現在位置P1は、前回設定
した現在位置P0を起点として得られた最短経路の領域
A0の範囲内であって、かつ、ある一つの最短経路上の
位置にあることが条件とされる。ここでは、一例として
n0〜n9に至る一つの最短経路上のノードn5の位置
を新たな現在位置P1として設定したとする。
路は同様に最短経路であるという最適性の原理を利用す
るために、新たに設定される現在位置P1は、前回設定
した現在位置P0を起点として得られた最短経路の領域
A0の範囲内であって、かつ、ある一つの最短経路上の
位置にあることが条件とされる。ここでは、一例として
n0〜n9に至る一つの最短経路上のノードn5の位置
を新たな現在位置P1として設定したとする。
【0033】演算制御部6は、地図情報記憶手段2に予
め記憶されている道路ネットワークデータ、現在位置設
定手段3により設定された現在位置P1(ノードn
5)、可動距離範囲設定手段4により設定された可動距
離範囲の各データを取り込む(ステップ1)。
め記憶されている道路ネットワークデータ、現在位置設
定手段3により設定された現在位置P1(ノードn
5)、可動距離範囲設定手段4により設定された可動距
離範囲の各データを取り込む(ステップ1)。
【0034】次に、演算制御部6は、シミュレーション
結果記憶手段8に既にシミュレーション結果が記憶され
ているか否かを判断する(ステップ2)。ここでは、前
回に図2のP0(ノードn0)を起点とした最短経路の
シミュレーションを既に行っているので、シミュレーシ
ョン結果記憶手段8には前回のシミュレーション結果が
記憶されている。このため、演算制御手段6は、引き続
いて、今回の現在位置P1(ノードn5)は、前回のダ
イクストララベル確定法により得られたシミュレーショ
ン結果の領域A0内に含まれているか否かを判断する
(ステップ3)。この例では、ステップ1において、新
たに設定した現在位置P1(ノードn5)は、前回設定
した現在位置P0を起点として得られた領域A0の範囲
内でかつ最短経路上の位置にあるので、そのときにはス
テップ4に進む。
結果記憶手段8に既にシミュレーション結果が記憶され
ているか否かを判断する(ステップ2)。ここでは、前
回に図2のP0(ノードn0)を起点とした最短経路の
シミュレーションを既に行っているので、シミュレーシ
ョン結果記憶手段8には前回のシミュレーション結果が
記憶されている。このため、演算制御手段6は、引き続
いて、今回の現在位置P1(ノードn5)は、前回のダ
イクストララベル確定法により得られたシミュレーショ
ン結果の領域A0内に含まれているか否かを判断する
(ステップ3)。この例では、ステップ1において、新
たに設定した現在位置P1(ノードn5)は、前回設定
した現在位置P0を起点として得られた領域A0の範囲
内でかつ最短経路上の位置にあるので、そのときにはス
テップ4に進む。
【0035】このステップ4において、修正初期化手段
12は、シミュレーション結果記憶手段8に既に記憶さ
れている設定変更前の現在位置P0を起点とした最短経
路のシミュレーション結果のデータ(領域A0)の内か
ら、変更後の現在位置P1を起点として領域A0の近傍
のノードに至る部分路に関するデータ(ここでは図2の
斜線で示す領域X内のデータ)のみがそのまま残された
状態となるように作業データ記憶手段7に記憶されてい
るデータを初期化する(以下、このような初期化を修正
初期化と称する)。この修正初期化手段12による修正
初期化の具体的な内容については、後でさらに詳しく説
明する。
12は、シミュレーション結果記憶手段8に既に記憶さ
れている設定変更前の現在位置P0を起点とした最短経
路のシミュレーション結果のデータ(領域A0)の内か
ら、変更後の現在位置P1を起点として領域A0の近傍
のノードに至る部分路に関するデータ(ここでは図2の
斜線で示す領域X内のデータ)のみがそのまま残された
状態となるように作業データ記憶手段7に記憶されてい
るデータを初期化する(以下、このような初期化を修正
初期化と称する)。この修正初期化手段12による修正
初期化の具体的な内容については、後でさらに詳しく説
明する。
【0036】なお、現在位置P1が領域A0の範囲内に
含まれない場合には、ステップ5に移行して、前述のよ
うに修正初期化手段12は、作業データ記憶手段7に対
してダイクストララベル確定法の通常の初期化を行う。
含まれない場合には、ステップ5に移行して、前述のよ
うに修正初期化手段12は、作業データ記憶手段7に対
してダイクストララベル確定法の通常の初期化を行う。
【0037】ステップ4で作業データ記憶手段7が修正
初期化されると、続いて、演算制御部6は、ダイクスト
ララベル確定法に基づいて現在位置設定手段3により設
定された現在位置P1を起点とした最短経路を計算する
(ステップ6)。その際、演算制御部6は、修正初期化
手段12で修正初期化された作業データ(ここでは符号
Xで示す領域の部分路のデータ)が作業データ記憶手段
7内に存在する場合には、この修正初期化された作業デ
ータ(領域X内の部分路のデータ)を除く範囲について
現在位置P1を起点とした最短経路をシミュレーション
して求める。
初期化されると、続いて、演算制御部6は、ダイクスト
ララベル確定法に基づいて現在位置設定手段3により設
定された現在位置P1を起点とした最短経路を計算する
(ステップ6)。その際、演算制御部6は、修正初期化
手段12で修正初期化された作業データ(ここでは符号
Xで示す領域の部分路のデータ)が作業データ記憶手段
7内に存在する場合には、この修正初期化された作業デ
ータ(領域X内の部分路のデータ)を除く範囲について
現在位置P1を起点とした最短経路をシミュレーション
して求める。
【0038】したがって、従来のように、前回求めたA
0の領域に関するシミュレーション結果を全く利用する
ことなく、変更された現在位置P1を起点として最初か
ら最短経路をが計算し直す場合に比較して、符号Xで示
す領域の最短経路を求めるシミュレーション処理を省略
できるため、今回の現在位置P1を起点とするシミュレ
ーション結果(図2の符号A1で示す領域)が得られる
までの時間を短縮化することができる。特に、前回設定
した現在位置P0と今回新たに設定した現在位置P1と
の距離が短い程、最短経路の部分路となる領域Xも大き
くなるので、それだけ短時間の内にシミュレーション結
果を得ることができる。
0の領域に関するシミュレーション結果を全く利用する
ことなく、変更された現在位置P1を起点として最初か
ら最短経路をが計算し直す場合に比較して、符号Xで示
す領域の最短経路を求めるシミュレーション処理を省略
できるため、今回の現在位置P1を起点とするシミュレ
ーション結果(図2の符号A1で示す領域)が得られる
までの時間を短縮化することができる。特に、前回設定
した現在位置P0と今回新たに設定した現在位置P1と
の距離が短い程、最短経路の部分路となる領域Xも大き
くなるので、それだけ短時間の内にシミュレーション結
果を得ることができる。
【0039】こうして、演算制御手段6によってダイク
ストララベル確定法に基づいて新たに設定された現在位
置P1を起点とした最短経路のシミュレーションが終了
すると、作業データ記憶手段7に記憶されている最終の
シミュレーション結果が、前回得られたシミュレーショ
ン結果としてシミュレーション結果記憶手段8にコピー
される(ステップ7)。引き続いて、演算制御手段6
は、このシミュレーション結果記憶手段8に格納された
シミュレーション結果を読み出して適当なフォーマット
変換を行った後、その結果をシミュレーション結果出力
手段9より出力する(ステップ8)。
ストララベル確定法に基づいて新たに設定された現在位
置P1を起点とした最短経路のシミュレーションが終了
すると、作業データ記憶手段7に記憶されている最終の
シミュレーション結果が、前回得られたシミュレーショ
ン結果としてシミュレーション結果記憶手段8にコピー
される(ステップ7)。引き続いて、演算制御手段6
は、このシミュレーション結果記憶手段8に格納された
シミュレーション結果を読み出して適当なフォーマット
変換を行った後、その結果をシミュレーション結果出力
手段9より出力する(ステップ8)。
【0040】次に、図3のステップ4における修正初期
化手段12による修正初期化の具体的な内容について、
図4に示すフローチャート、および、図2,図5,図6
に示す説明図を参照してさらに詳しく説明する。なお、
図2において、説明の都合上、n5〜n11は、最初の
現在位置P0(ノードn0)を起点として求めた領域A
0内の最短経路上に存在するノードであり、また、n1
2,n13,n14は、最初の現在位置P0を起点とし
て求めた領域A0内の最短経路から外れたノードである
とする。
化手段12による修正初期化の具体的な内容について、
図4に示すフローチャート、および、図2,図5,図6
に示す説明図を参照してさらに詳しく説明する。なお、
図2において、説明の都合上、n5〜n11は、最初の
現在位置P0(ノードn0)を起点として求めた領域A
0内の最短経路上に存在するノードであり、また、n1
2,n13,n14は、最初の現在位置P0を起点とし
て求めた領域A0内の最短経路から外れたノードである
とする。
【0041】まず、横型探索法を実施するために、先入
れ先出しバッファメモリ(以下、FIFOと略記する)
Bを準備する(ステップ40)。続いて、戻り用バッフ
ァメモリSを準備する(ステップ41)。そして、新たに
設定された現在位置P1に対応するノード(この例では
n5)を戻り用バッファメモリSにセットする。また、
このn5のノードに隣接するノード(ここでは、n6,
n10,n12,n13)をFIFOBにセットする
(ステップ42)[図5(a)参照]。
れ先出しバッファメモリ(以下、FIFOと略記する)
Bを準備する(ステップ40)。続いて、戻り用バッフ
ァメモリSを準備する(ステップ41)。そして、新たに
設定された現在位置P1に対応するノード(この例では
n5)を戻り用バッファメモリSにセットする。また、
このn5のノードに隣接するノード(ここでは、n6,
n10,n12,n13)をFIFOBにセットする
(ステップ42)[図5(a)参照]。
【0042】次いで、FIFOBにはデータが格納され
ているか否かを判断する(ステップ43)。最初の段階で
は、現在位置P1のノードn5に隣接するノードが必ず
存在するので、FIFOBにはデータが格納されている
ことになる。そこで、続いて、修正初期化手段12は、
FIFOBに格納されている先頭のノード(ここではn
6)を取り出してm=n6として一時的にセーブする
(ステップ44)[図5(b)参照]。
ているか否かを判断する(ステップ43)。最初の段階で
は、現在位置P1のノードn5に隣接するノードが必ず
存在するので、FIFOBにはデータが格納されている
ことになる。そこで、続いて、修正初期化手段12は、
FIFOBに格納されている先頭のノード(ここではn
6)を取り出してm=n6として一時的にセーブする
(ステップ44)[図5(b)参照]。
【0043】ダイクストララベル確定法においては、た
とえば図2の領域A0に関して最短経路のシミュレーシ
ョン結果が得られた場合、その最短経路を構成する各ノ
ードに対して永久ラベルが設定されているので、永久ラ
ベルのデータを利用して各ノードの位置から起点となる
ノードn0まで順次溯ることができる。そこで、上記の
ステップ44でセーブしたm=n6のノードに関して、
その戻りリンクは、戻り用バッファメモリSに格納され
ているノードn5を指しているか否か(つまり、m=n
6はノードn5に溯るものであるか否か)を判断する
(ステップ45)。
とえば図2の領域A0に関して最短経路のシミュレーシ
ョン結果が得られた場合、その最短経路を構成する各ノ
ードに対して永久ラベルが設定されているので、永久ラ
ベルのデータを利用して各ノードの位置から起点となる
ノードn0まで順次溯ることができる。そこで、上記の
ステップ44でセーブしたm=n6のノードに関して、
その戻りリンクは、戻り用バッファメモリSに格納され
ているノードn5を指しているか否か(つまり、m=n
6はノードn5に溯るものであるか否か)を判断する
(ステップ45)。
【0044】この例ではセーブしたm=n6はノードn
5に溯る戻りリンクであるから、このm=n6を戻り用
バッファメモリSにセットする(ステップ46)[図5
(c)参照]。続いて、m=n6のノードに隣接するノ
ード(ここではn7)をFIFOBにセットする(ステ
ップ47)[図5(d)参照]。その後、ステップ43
に戻る。
5に溯る戻りリンクであるから、このm=n6を戻り用
バッファメモリSにセットする(ステップ46)[図5
(c)参照]。続いて、m=n6のノードに隣接するノ
ード(ここではn7)をFIFOBにセットする(ステ
ップ47)[図5(d)参照]。その後、ステップ43
に戻る。
【0045】ステップ43において、FIFOBにはデ
ータが格納されているか否かを判断する。この段階で
は、FIFOBにはノードn10,n12,n13,n
7の各データが格納されていることになる。そこで、修
正初期化手段12は、FIFOBに格納されている先頭
のノードn10を取り出してm=n10として一時的に
セーブする(ステップ44)[図5(e)参照]。
ータが格納されているか否かを判断する。この段階で
は、FIFOBにはノードn10,n12,n13,n
7の各データが格納されていることになる。そこで、修
正初期化手段12は、FIFOBに格納されている先頭
のノードn10を取り出してm=n10として一時的に
セーブする(ステップ44)[図5(e)参照]。
【0046】次に、上記のステップ44でセーブしたm
=n10のノードに関して、その戻りリンクは、戻り用
バッファメモリSに格納されているノードn5,n6の
いずれか一つを指しているか否か(つまり、m=n10
はノードn5,n6のいずれかに溯るものであるか否
か)を判断する(ステップ45)。
=n10のノードに関して、その戻りリンクは、戻り用
バッファメモリSに格納されているノードn5,n6の
いずれか一つを指しているか否か(つまり、m=n10
はノードn5,n6のいずれかに溯るものであるか否
か)を判断する(ステップ45)。
【0047】この例ではセーブしたm=n10はノード
n5に溯る戻りリンクであるから、このm=n10を戻
り用バッファメモリSにセットする(ステップ46)[図
5(f)参照]。続いて、m=n10のノードに隣接す
るノード(ここではn11)をFIFOBにセットする
(ステップ47)[図6(g)参照]。その後、ステップ
43に戻る。
n5に溯る戻りリンクであるから、このm=n10を戻
り用バッファメモリSにセットする(ステップ46)[図
5(f)参照]。続いて、m=n10のノードに隣接す
るノード(ここではn11)をFIFOBにセットする
(ステップ47)[図6(g)参照]。その後、ステップ
43に戻る。
【0048】ステップ43においては、FIFOBには
データが格納されているか否かを判断する。この段階で
は、FIFOBにはノードn12,n13,n7,n1
1の各データが格納されている。そこで、修正初期化手
段12は、FIFOBに格納されている先頭のノードn
12を取り出してm=n12として一時的にセーブする
(ステップ44)[図6(h)参照]。
データが格納されているか否かを判断する。この段階で
は、FIFOBにはノードn12,n13,n7,n1
1の各データが格納されている。そこで、修正初期化手
段12は、FIFOBに格納されている先頭のノードn
12を取り出してm=n12として一時的にセーブする
(ステップ44)[図6(h)参照]。
【0049】次に、上記のステップ44でセーブしたm
=n12のノードに関して、その戻りリンクは、戻り用
バッファメモリSに格納されているノードn5,n6,
n10のいずれか一つを指しているか否か(つまり、m
=n10はノードn5,n6,n10のいずれかに溯る
ものであるか否か)を判断する(ステップ45)。
=n12のノードに関して、その戻りリンクは、戻り用
バッファメモリSに格納されているノードn5,n6,
n10のいずれか一つを指しているか否か(つまり、m
=n10はノードn5,n6,n10のいずれかに溯る
ものであるか否か)を判断する(ステップ45)。
【0050】この例ではセーブしたm=n12のノード
は最短経路上のノードではなく、したがって、ノードn
5に溯る戻りリンクではないので、このときには、この
m=n12を戻り用バッファメモリSにセットすること
なく、ステップ43に戻る。したがって、FIFOBお
よび戻り用バッファメモリSのいずれからもノードn1
2のデータは除かれたことになる[図6(i)参照]。
は最短経路上のノードではなく、したがって、ノードn
5に溯る戻りリンクではないので、このときには、この
m=n12を戻り用バッファメモリSにセットすること
なく、ステップ43に戻る。したがって、FIFOBお
よび戻り用バッファメモリSのいずれからもノードn1
2のデータは除かれたことになる[図6(i)参照]。
【0051】ステップ43においては、FIFOBには
データが格納されているか否かを判断する。この段階で
は、FIFOBにはノードn13,n7,n11の各デ
ータが格納されていることになる。そこで、修正初期化
手段12は、FIFOBに格納されている先頭のノード
n13を取り出してm=n13として一時的にセーブす
る(ステップ44)[図5(j)参照]。
データが格納されているか否かを判断する。この段階で
は、FIFOBにはノードn13,n7,n11の各デ
ータが格納されていることになる。そこで、修正初期化
手段12は、FIFOBに格納されている先頭のノード
n13を取り出してm=n13として一時的にセーブす
る(ステップ44)[図5(j)参照]。
【0052】次に、上記のステップ44でセーブしたm
=n13のノードに関して、その戻りリンクは、戻り用
バッファメモリSに格納されているノードn5,n6,
n10のいずれか一つを指しているか否か(つまり、m
=n13はノードn5,n6,n10のいずれかに溯る
ものであるか否か)を判断する(ステップ45)。
=n13のノードに関して、その戻りリンクは、戻り用
バッファメモリSに格納されているノードn5,n6,
n10のいずれか一つを指しているか否か(つまり、m
=n13はノードn5,n6,n10のいずれかに溯る
ものであるか否か)を判断する(ステップ45)。
【0053】この例ではセーブしたm=n13は最短経
路上のノードではなく、したがって、ノードn5に溯る
戻りリンクではないので、このときには、このm=n1
3を戻り用バッファメモリSにセットすることなく、ス
テップ43に戻る。したがって、FIFOBおよび戻り
用バッファメモリSのいずれからもノードn13のデー
タは除かれたことになる[図6(k)参照]。
路上のノードではなく、したがって、ノードn5に溯る
戻りリンクではないので、このときには、このm=n1
3を戻り用バッファメモリSにセットすることなく、ス
テップ43に戻る。したがって、FIFOBおよび戻り
用バッファメモリSのいずれからもノードn13のデー
タは除かれたことになる[図6(k)参照]。
【0054】このように、ステップ43〜ステップ47
を繰り返すことにより、戻り用バッファメモリSには、
シミュレーション結果記憶手段8に既に記憶されている
設定変更前の現在位置P0を起点とした最短経路のシミ
ュレーション結果のデータ(領域A0)の内、変更後の
現在位置P1を起点として領域A0の近傍のノードに至
る部分路に関するデータ(ここでは図2の斜線で示す領
域X内のデータ)が次第に蓄積される。一方、FIFO
Bに関しては、戻り用バッファメモリSにデータが蓄積
されるのに従って、部分路に関するデータ(領域X内の
データ)は次第に減少し、最後はFIFOBにセットさ
れるデータは零になる。
を繰り返すことにより、戻り用バッファメモリSには、
シミュレーション結果記憶手段8に既に記憶されている
設定変更前の現在位置P0を起点とした最短経路のシミ
ュレーション結果のデータ(領域A0)の内、変更後の
現在位置P1を起点として領域A0の近傍のノードに至
る部分路に関するデータ(ここでは図2の斜線で示す領
域X内のデータ)が次第に蓄積される。一方、FIFO
Bに関しては、戻り用バッファメモリSにデータが蓄積
されるのに従って、部分路に関するデータ(領域X内の
データ)は次第に減少し、最後はFIFOBにセットさ
れるデータは零になる。
【0055】そこで、ステップ43において、FIFO
Bに格納されるデータが零になったと判断されると、次
に、修正初期化手段12は、戻り用バッファメモリSに
格納された各ノードごとに与えられている永久ラベルか
ら、変更前の現在位置P0(ノードn0)から新たに設
定された現在位置P1(ノードn5)までの最短経路の
距離値を引き算して、その結果を各ノードの距離値とし
た仮ラベルを再度与える(ステップ48)。
Bに格納されるデータが零になったと判断されると、次
に、修正初期化手段12は、戻り用バッファメモリSに
格納された各ノードごとに与えられている永久ラベルか
ら、変更前の現在位置P0(ノードn0)から新たに設
定された現在位置P1(ノードn5)までの最短経路の
距離値を引き算して、その結果を各ノードの距離値とし
た仮ラベルを再度与える(ステップ48)。
【0056】一方、戻り用バッファメモリSに格納され
ていないノード(換言すれば図2の符号Xの部分領域に
含まれないノード)に関しては、ダイクストララベル確
定法の通常の初期化を行う。つまり、各ノードごとに初
期化の距離値を無限値とした仮ラベルを設定する。この
ようにして、修正初期化手段12による修正初期化処理
が終了する(ステップ49)。
ていないノード(換言すれば図2の符号Xの部分領域に
含まれないノード)に関しては、ダイクストララベル確
定法の通常の初期化を行う。つまり、各ノードごとに初
期化の距離値を無限値とした仮ラベルを設定する。この
ようにして、修正初期化手段12による修正初期化処理
が終了する(ステップ49)。
【0057】このように、この実施の形態1の最短経路
シミュレーション装置1は、道路ネットワークの最短経
路をダイクストララベル確定法に基づいてシミュレーシ
ョンする場合において、起点となる現在位置が変更され
るようなときには、前回得られたシミュレーション結果
を有効に利用するため、今回の最短経路のシミュレーシ
ョン結果が短時間の内に得られるようになる。
シミュレーション装置1は、道路ネットワークの最短経
路をダイクストララベル確定法に基づいてシミュレーシ
ョンする場合において、起点となる現在位置が変更され
るようなときには、前回得られたシミュレーション結果
を有効に利用するため、今回の最短経路のシミュレーシ
ョン結果が短時間の内に得られるようになる。
【0058】実施の形態2.図7は、本発明の実施の形
態2に係る最短経路シミュレーション装置の構成を示す
ブロック図である。
態2に係る最短経路シミュレーション装置の構成を示す
ブロック図である。
【0059】この実施の形態2の特徴は、道路ネットワ
ークの最新の状況を示す情報を取り込んで地図情報記憶
手段2に記憶されている地図情報を自動的に修正する地
図情報修正手段14が設けられていることである。その
他の構成は、図1に示した実施の形態1の構成と同様で
あるから、ここでは詳しい説明は省略する。
ークの最新の状況を示す情報を取り込んで地図情報記憶
手段2に記憶されている地図情報を自動的に修正する地
図情報修正手段14が設けられていることである。その
他の構成は、図1に示した実施の形態1の構成と同様で
あるから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0060】この実施の形態2の最短経路シミュレーシ
ョン装置は、地図情報修正手段14によって道路ネット
ワークの最新の状況を示す情報(たとえば、現在の道路
の通行止めなどの情報)を取り込んで地図情報記憶手段
2に記憶されている地図情報を自動的に修正する。この
ため、各道路の状況に応じてノード間を結ぶリンクにつ
いての重み付け係数を変更できるため、最短経路のシミ
ュレーション結果の処理精度が向上する。
ョン装置は、地図情報修正手段14によって道路ネット
ワークの最新の状況を示す情報(たとえば、現在の道路
の通行止めなどの情報)を取り込んで地図情報記憶手段
2に記憶されている地図情報を自動的に修正する。この
ため、各道路の状況に応じてノード間を結ぶリンクにつ
いての重み付け係数を変更できるため、最短経路のシミ
ュレーション結果の処理精度が向上する。
【0061】実施の形態3.図8は、本発明の実施の形
態3に係る最短経路シミュレーション装置の構成を示す
ブロック図である。
態3に係る最短経路シミュレーション装置の構成を示す
ブロック図である。
【0062】この実施の形態3の特徴は、最新の現在位
置の情報を取り込んで現在位置設定手段3で設定されて
いる現在位置の情報を自動的に更新する現在位置更新手
段15が設けられていることである。この場合の現在位
置更新手段15としては、たとえばGPSからの情報を
利用することができる。その他の構成は、図1に示した
実施の形態1の構成と同様であるから、ここでは詳しい
説明は省略する。
置の情報を取り込んで現在位置設定手段3で設定されて
いる現在位置の情報を自動的に更新する現在位置更新手
段15が設けられていることである。この場合の現在位
置更新手段15としては、たとえばGPSからの情報を
利用することができる。その他の構成は、図1に示した
実施の形態1の構成と同様であるから、ここでは詳しい
説明は省略する。
【0063】この実施の形態3の最短経路シミュレーシ
ョン装置は、現在位置更新手段15によって現在位置の
情報が現在位置設定手段3に通知されて、現在位置が自
動的に順次更新されるため、現在位置設定手段3でその
都度、現在位置を設定入力する手間を省くことができ
る。
ョン装置は、現在位置更新手段15によって現在位置の
情報が現在位置設定手段3に通知されて、現在位置が自
動的に順次更新されるため、現在位置設定手段3でその
都度、現在位置を設定入力する手間を省くことができ
る。
【0064】実施の形態4.図9は、本発明の実施の形
態4に係る最短経路シミュレーション装置の構成を示す
ブロック図である。
態4に係る最短経路シミュレーション装置の構成を示す
ブロック図である。
【0065】この実施の形態4の特徴は、時間経過や各
種状況の変化に応じて可動距離範囲設定手段4で設定さ
れる可動距離範囲を自動的に更新する可動距離範囲更新
手段16が設けられていることである。その他の構成
は、図1に示した実施の形態1の構成と同様であるか
ら、ここでは詳しい説明は省略する。
種状況の変化に応じて可動距離範囲設定手段4で設定さ
れる可動距離範囲を自動的に更新する可動距離範囲更新
手段16が設けられていることである。その他の構成
は、図1に示した実施の形態1の構成と同様であるか
ら、ここでは詳しい説明は省略する。
【0066】この実施の形態4の最短経路シミュレーシ
ョン装置は、可動距離範囲更新手段16によって可動距
離範囲設定手段4で設定される可動距離範囲(たとえ
ば、自動車で走行する場合には燃料消費量などを考慮し
た走行可能距離範囲)が自動的に更新されるので、可動
距離範囲設定手段4でその都度、可動距離範囲を設定入
力する手間を省くことができる。
ョン装置は、可動距離範囲更新手段16によって可動距
離範囲設定手段4で設定される可動距離範囲(たとえ
ば、自動車で走行する場合には燃料消費量などを考慮し
た走行可能距離範囲)が自動的に更新されるので、可動
距離範囲設定手段4でその都度、可動距離範囲を設定入
力する手間を省くことができる。
【0067】なお、上記の実施の形態2〜4では、地図
情報修正手段14、現在位置更新手段15、可動距離範
囲更新手段16をそれぞれ個別に設けているが、本発明
は、これに限定されるものではなく、これらの各手段1
4,15,16の全部あるいは複数を同時に設けた構成
とすることも可能である。
情報修正手段14、現在位置更新手段15、可動距離範
囲更新手段16をそれぞれ個別に設けているが、本発明
は、これに限定されるものではなく、これらの各手段1
4,15,16の全部あるいは複数を同時に設けた構成
とすることも可能である。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る最短経路シミ
ュレーション装置は、道路ネットワークの最短経路をダ
イクストララベル確定法に基づいてシミュレーションす
る場合において、起点となる現在位置が変更されるよう
なときには、前回得られたシミュレーション結果を有効
に利用するため、今回の最短経路のシミュレーション結
果が短時間の内に得られるようになる。
ュレーション装置は、道路ネットワークの最短経路をダ
イクストララベル確定法に基づいてシミュレーションす
る場合において、起点となる現在位置が変更されるよう
なときには、前回得られたシミュレーション結果を有効
に利用するため、今回の最短経路のシミュレーション結
果が短時間の内に得られるようになる。
【0069】請求項2記載の発明に係る最短経路シミュ
レーション装置は、請求項1記載の発明の効果に加え
て、修正初期化手段として戻り用バッファメモリと先入
れ先出しバッファメモリとを備えているので、簡単な構
成でもって迅速に修正初期化を行うことができる。
レーション装置は、請求項1記載の発明の効果に加え
て、修正初期化手段として戻り用バッファメモリと先入
れ先出しバッファメモリとを備えているので、簡単な構
成でもって迅速に修正初期化を行うことができる。
【0070】請求項3記載の発明に係る最短経路シミュ
レーション装置は、地図情報修正手段によって道路ネッ
トワークの最新の状況を示す地図情報を自動的に修正す
るため、最短経路のシミュレーション結果の処理精度が
向上する。
レーション装置は、地図情報修正手段によって道路ネッ
トワークの最新の状況を示す地図情報を自動的に修正す
るため、最短経路のシミュレーション結果の処理精度が
向上する。
【0071】請求項4記載の発明に係る最短経路シミュ
レーション装置は、現在位置更新手段によって現在位置
が自動的に順次更新されるため、現在位置をその都度設
定入力する手間を省くことができる。
レーション装置は、現在位置更新手段によって現在位置
が自動的に順次更新されるため、現在位置をその都度設
定入力する手間を省くことができる。
【0072】請求項5記載の発明に係る最短経路シミュ
レーション装置は、可動距離範囲更新手段によって可動
距離範囲が自動的に更新されるので、可動距離範囲をそ
の都度設定入力する手間を省くことができる。
レーション装置は、可動距離範囲更新手段によって可動
距離範囲が自動的に更新されるので、可動距離範囲をそ
の都度設定入力する手間を省くことができる。
【図1】 本発明の実施の形態1に係る最短経路シミュ
レーション装置の構成を示すブロック図である。
レーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る最短経路シミュ
レーション装置における最短経路のシミュレーション処
理の説明図である。
レーション装置における最短経路のシミュレーション処
理の説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る最短経路シミュ
レーション装置における最短経路シミュレーション処理
のプロセスを示すフローチャートである。
レーション装置における最短経路シミュレーション処理
のプロセスを示すフローチャートである。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る最短経路シミュ
レーション装置における修正初期化処理のプロセスを示
すフローチャートである。
レーション装置における修正初期化処理のプロセスを示
すフローチャートである。
【図5】 図4のフローチャートに基づく修正初期化処
理の説明図である。
理の説明図である。
【図6】 図5に引き続いて行われる修正初期化処理の
説明図である。
説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態2に係る最短経路シミュ
レーション装置の構成を示すブロック図である。
レーション装置の構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態3に係る最短経路シミュ
レーション装置の構成を示すブロック図である。
レーション装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明の実施の形態4に係る最短経路シミュ
レーション装置の構成を示すブロック図である。
レーション装置の構成を示すブロック図である。
【図10】 従来の最短経路シミュレーション装置にお
ける最短経路シミュレーション処理の説明図である。
ける最短経路シミュレーション処理の説明図である。
1 最短経路シミュレーション装置、2 地図情報記憶
手段、3 現在位置設定手段、4 可動距離範囲設定手
段、6 演算制御手段(最短経路シミュレーション手
段)、7 作業データ記憶手段、8 シミュレーション
結果記憶手段、9シミュレーション結果出力手段、12
修正初期化手段、B 先入れ先出しバッファメモリ、
S 戻り用バッファメモリ、14 地図情報修正手段、
15 現在位置更新手段、16 可動距離範囲更新手
段。
手段、3 現在位置設定手段、4 可動距離範囲設定手
段、6 演算制御手段(最短経路シミュレーション手
段)、7 作業データ記憶手段、8 シミュレーション
結果記憶手段、9シミュレーション結果出力手段、12
修正初期化手段、B 先入れ先出しバッファメモリ、
S 戻り用バッファメモリ、14 地図情報修正手段、
15 現在位置更新手段、16 可動距離範囲更新手
段。
Claims (5)
- 【請求項1】 道路および交差点を含むデジタル地図デ
ータを格納した地図情報記憶手段と、現在の位置を設定
する現在位置設定手段と、時間経過や各種状況を考慮し
て想定される現在位置からの可動距離範囲を設定する可
動距離範囲設定手段と、前記地図情報記憶手段、現在位
置設定手段、および可動距離範囲設定手段の各データに
基づいてダイクストララベル確定法によって現在の位置
から前記可動距離範囲内に含まれる全交差点に至る最短
経路をシミュレーションする最短経路シミュレーション
手段と、前記最短経路シミュレーション手段のシミュレ
ーション作業過程で得られるデータを記録する作業デー
タ記憶手段と、前記最短経路シミュレーション手段で得
られたシミュレーション結果を記憶するシミュレーショ
ン結果記憶手段と、このシミュレーション結果記憶手段
に記憶されているデータを出力するシミュレーション結
果出力手段と、を備えた最短経路シミュレーション装置
において、 前記現在位置設定手段によって現在位置が新たに設定し
直されている場合には、前記シミュレーション結果記憶
手段に既に記憶されている設定変更前の現在位置を起点
とした最短経路のシミュレーション結果のデータの内か
ら、変更後の現在位置を起点とした部分路に関するデー
タのみがそのまま残された状態となるように作業データ
記憶手段に記憶されている作業データを初期化する修正
初期化手段を設けるとともに、前記最短経路シミュレー
ション手段は、前記作業データ記憶手段に記憶されてい
るデータとして前記修正初期化手段で修正初期化された
作業データが存在する場合には、この修正初期化された
作業データを除く範囲について現在位置を起点とした最
短経路をシミュレーションするように構成されているこ
とを特徴とする最短経路シミュレーション装置。 - 【請求項2】 前記修正初期化手段は、前記シミュレー
ション結果記憶手段に既に記憶されている設定変更前の
現在位置を起点とした最短経路の情報の内で、変更後の
現在位置に相当するノード、およびこの現在位置に溯る
ことができる戻りリンクのあるノードが蓄積される戻り
用バッファメモリと、この戻り用バッファメモリにセッ
トされるノードに隣接するノードがセットされる先入れ
先出しバッファメモリと、を備えていることを特徴とす
る請求項1記載の最短経路シミュレーション装置。 - 【請求項3】 道路ネットワークの最新の状況を示す情
報を取り込んで前記地図情報記憶手段に記憶されている
地図情報を自動的に修正する地図情報修正手段を備える
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の最短
経路シミュレーション装置。 - 【請求項4】 最新の現在位置の情報を取り込んで前記
現在位置設定手段で設定されている現在位置の情報を自
動的に更新する現在位置更新手段を備えることを特徴と
する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の最
短経路シミュレーション装置。 - 【請求項5】 時間経過や各種状況の変化に応じて前記
可動距離範囲設定手段で設定されている可動距離範囲を
自動的に更新する可動距離範囲更新手段を備えることを
特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記
載の最短経路シミュレーション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001240442A JP2003050137A (ja) | 2001-08-08 | 2001-08-08 | 最短経路シミュレーション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001240442A JP2003050137A (ja) | 2001-08-08 | 2001-08-08 | 最短経路シミュレーション装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003050137A true JP2003050137A (ja) | 2003-02-21 |
Family
ID=19071055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001240442A Pending JP2003050137A (ja) | 2001-08-08 | 2001-08-08 | 最短経路シミュレーション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003050137A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007314144A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Denso Corp | 車両運転支援システム |
JP2011103628A (ja) * | 2009-11-12 | 2011-05-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 経路計算装置、経路計算方法およびプログラム |
JP2014144724A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-14 | Railway Technical Research Institute | プログラム及び最適移動経路算出装置 |
-
2001
- 2001-08-08 JP JP2001240442A patent/JP2003050137A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007314144A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Denso Corp | 車両運転支援システム |
JP2011103628A (ja) * | 2009-11-12 | 2011-05-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 経路計算装置、経路計算方法およびプログラム |
JP2014144724A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-14 | Railway Technical Research Institute | プログラム及び最適移動経路算出装置 |
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