JPH07244689A - 経路決定装置及び方法 - Google Patents

経路決定装置及び方法

Info

Publication number
JPH07244689A
JPH07244689A JP3357994A JP3357994A JPH07244689A JP H07244689 A JPH07244689 A JP H07244689A JP 3357994 A JP3357994 A JP 3357994A JP 3357994 A JP3357994 A JP 3357994A JP H07244689 A JPH07244689 A JP H07244689A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edge
route
node
graph
ordered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3357994A
Other languages
English (en)
Inventor
So Umeda
創 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3357994A priority Critical patent/JPH07244689A/ja
Publication of JPH07244689A publication Critical patent/JPH07244689A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】グラフ内で最も良い評価となるような順番で回
る同一エッジを1度しか通過しない経路を、より短い時
間で決定できるようにする。 【構成】グラフ上の各エッジについて、その両端のノー
ドの座標及び当該エッジの距離を含むノード・エッジ情
報をノード・エッジ情報保持装置2に保持しておき、入
力装置1から経路決定の指示が入力された場合には、順
序系列決定装置3にて、グラフ内の1つのノードを開始
ノードとして設定すると共に、当該ノードを要素とする
順序付集合を設定した後、開始ノードからグラフ内を連
続してたどれる現在の順序付集合にはないn個のエッジ
からなるエッジ列を経路探索装置4により全て求めさ
せ、そのうち各エッジの距離の和が最大となるエッジ列
中の先頭ノードに続くm個のノードを順序付集合に追加
する処理を、n=1としてもエッジ列(エッジ)が求め
られなくなるまで、開始ノードを進めながら繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばメータの検針な
ど、全ての家を一軒一軒訪問するような業務の訪問順序
を決定する場合において、距離をできるだけ短くする道
順を短時間で効果的に求めるのに好適な経路決定装置及
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の経路決定、例えばメータ
の検針の訪問順序の決定は、地図上に示した家の位置関
係から人間により経験的に行われている。この場合、団
地やマンションなど家が整然とした並びの地域を回る際
には効率的に訪問する経路が決定できるが、一軒家が密
集しているような地域では道が複雑な上、一方通行など
道路上の制約も多く、効率的に訪問する経路を決定する
のが難しい。更に、訪問する家の数が増えるにつれて、
その訪問には無駄が生じてくる。
【0003】通常、このような経路を決定する際には、
地図をグラフ化し、地図上の交差点をノードとし、交差
点間の道路をエッジとして、扱うことが多い。即ち、地
図を、ノードの集合及びエッジの集合により表わされる
グラフとして扱うことが多い。
【0004】ところで、以上に述べたような全ての場所
を効率良く最短時間で訪問する問題として、巡回セール
スマン問題が良く知られている。この問題は訪問場所が
限られているため、全ての順序の組み合わせを試してみ
れば最適な訪問順序が得られる。しかし訪問点をNとし
たときその組み合わせはN−1の階乗通りとなり、Nが
大きくなると組み合わせが爆発的に増え、計算機を使っ
ても計算時間がかかりすぎるため、実質的には解くこと
ができない。
【0005】このため、最短距離はわからないが、でき
るだけそれに近い巡回経路の解を得ることが問題にな
り、近似的な最適解を求める研究が従来より多くなされ
ている(E.L.Lawler,J.K.Lenstra,A.H.G.Rinnooykan,an
d D.B.Shmoys:"The TravelingSalesman Problem",A Wil
ey-Interscience Publication,1985.) 。最近では遺伝
的アルゴリズムを用いた手法も提案されている(D.E.Go
ldberg:"Genetic Algorithm in Search,Optimization,a
nd Machine Leaming",A Wiley-Interscience Publicati
on,1989.) 。しかし、これらの手法は計算時間がN−1
の階乗を全て検索する手法よりもかなり短くなったとは
いえ、まだかなりの時間を必要とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来
は、地図(グラフ)上で示されるN個の地点を効率良く
最短時間で訪問するための訪問順序(経路)を決定する
には、Nが大きくなると組み合わせが爆発的に増えて、
実質的には解けないという問題があった。
【0007】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、グラフ内で最も良い評価となるような順
番で回る同一エッジを1度しか通過しない経路を、より
短い時間で決定できる経路決定装置及び方法を提供する
ことにある。
【0008】本発明の他の目的は、グラフ内の全てのエ
ッジを通過する比較的最適な経路をより短い時間で決定
することができる経路決定装置及び方法を提供すること
にある。
【0009】本発明の更に他の目的は、大規模なグラフ
であっても、グラフ内の全てのエッジを通過する比較的
最適な経路をより短い時間で決定することができる経路
決定装置及び方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は最適解
を得るのではなく、実用的な時間でのグラフの全てのエ
ッジを近似最適に探索する解を得るものである。この目
的のために、請求項1に記載された本発明の第1の観点
に係る経路決定装置は、グラフ上の各エッジについて、
その両端のノードの座標情報及び当該エッジの評価に用
いられる評価情報を含むノード・エッジ情報を保持する
ノード・エッジ情報保持手段と、上記グラフ内の少なく
とも1つのノードが経路要素として初期設定される部分
経路(順序付集合)中の最後のノードを探索開始ノード
として、そのノードから上記グラフ内を連続してたどれ
るn個のエッジからなり、当該順序付集合を構成するエ
ッジ集合中のいずれのエッジも要素としないエッジ列
を、上記グラフのノード・エッジ情報をもとに全て求め
る経路探索手段と、この経路探索手段により求められた
エッジ列の各々について、そのエッジ列を構成する各エ
ッジの評価情報をもとに評価値を算出し、最も評価値の
良いエッジ列中の先頭ノードに続くノードをm個(mは
1≦m≦n)選択して、上記順序付集合に追加する順序
系列決定手段とを設け、上記経路探索手段と順序系列決
定手段とを繰り返し起動して、経路探索手段によりエッ
ジ列が求められなくなった時点の順序付集合を上記グラ
フの経路として決定することを特徴とするものである。
【0011】上記したように、本発明の第1の観点に係
る経路決定装置は、部分的な経路を決定する動作を繰り
返すことで最終的に目的とする経路を求めるもので、既
に求められている部分的な経路(順序付集合)に続く別
の部分的な経路の候補(順序付集合中の最後のノードか
らグラフ内を連続してたどれるn個のエッジからなるエ
ッジ列)を探索する操作と、この候補の中で最も評価値
の良い部分的な経路(エッジ評価情報が例えばエッジの
距離を表わすものであるならば、各エッジの距離の和が
最大となる部分的な経路を示す順序付補集合)を選ん
で、その経路(順序付補集合)の示すノード列のうちの
先頭ノードに続くm個のノードを、その時点までに求め
られている部分的な経路(順序付集合)に追加する操作
とが繰り返される。この繰り返しにより、同一エッジを
1度しか通過しない最も長い経路が、より短時間で決定
される。
【0012】また、請求項3に記載された本発明の第2
の観点に係る経路決定装置は、上記の如く決定された経
路から外れている(即ち順序付集合では示されていな
い)グラフ内のエッジを通過エッジとして検出する未通
過エッジ検出手段と、この未通過エッジ検出手段により
検出された未通過エッジを構成するノードを上記経路
(順序付集合)に追加する未通過エッジ付加手段とを、
上記第1の観点に係る経路決定装置の構成に更に設けた
ことを特徴とする。
【0013】この第2の観点に係る経路決定装置におい
ては、同一エッジを1度しか通過しない評価値の良い経
路が決定された後に、この経路から外れているグラフ内
のエッジが全て検出され、その検出したエッジ(未通過
エッジ)を構成するノードが当該経路に追加される、こ
のため、グラフ内の全てのエッジを通過し、且つ経路長
が最も短くなる経路が短時間で決定される。
【0014】また、請求項5に記載された本発明の第3
の観点に係る経路決定装置は、経路決定の対象となるグ
ラフを、予め定められた評価値に相当する範囲だけ重な
るように、複数の小領域に分割する領域分割手段と、こ
の分割された各小領域毎の経路を、上記した経路探索手
段、順序系列決定手段、未通過エッジ検出手段及び未通
過エッジ付加手段の操作により、グラフの経路を求める
のと同様にして求める分割経路決定手段と、この分割経
路決定手段により決定された各小領域毎の経路を結合
し、グラフ全体の経路を求める分割経路接続手段とを、
上記第2の観点に係る経路決定装置の構成に更に設けた
ことを特徴とする。
【0015】この第3の観点に係る経路決定装置におい
ては、グラフが複数の小領域に分割され、その各領域に
対して、上記した本発明の第2の観点に係る経路決定装
置で用いられる、全てのエッジを通過する経路を決定す
る操作が適用され、その結果得られる各分割領域毎の経
路を結合することで全てのエッジを通過する経路が決定
される。このため、大規模なグラフであっても、グラフ
内の全てのエッジを通過し、且つ経路長が最も短くなる
経路がより短時間で決定される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、本実施例では、地図上の交差点を示すノー
ド(の集合)、及び地図上の交差点間の道路を指すエッ
ジ(の集合)により、地図をグラフ化して表わすように
している。 [第1の実施例]図1は本発明の第1の実施例を示す経
路決定装置のブロック構成図である。
【0017】図1に示す経路決定装置は、入力装置1、
ノード・エッジ情報保持装置2、順序系列決定装置3、
経路探索装置4、メモリ5、表示データ生成装置6及び
表示装置7から構成される。
【0018】入力装置1は、キーボード、マウス等であ
り、グラフ内の各エッジの情報の入力等に用いられる。
ノード・エッジ情報保持装置2は、入力装置1から入力
された、グラフ内の各エッジの情報を、各種グラフ別に
保持するための記憶装置である。このノード・エッジ情
報保持装置2には、例えばディスク装置等の不揮発性記
憶装置が用いられる。各エッジの情報は、例えば図2の
データ構造に示すように、当該エッジの識別子であるエ
ッジ番号、当該エッジの両端点をなすノードの座標、当
該エッジの(両端間の)距離、及び当該エッジを(例え
ば車で)移動するのに必要な時間(所用時間)からな
る。このように、エッジ情報には、当該エッジを構成す
るノードの情報が含まれるため、ノード・エッジ情報と
呼ぶ。なお、実際には、ノードの座標に代えて、そのノ
ードの識別子であるノード番号が用いられ、ノードの座
標は、ノード番号とノードの座標との対応を示すテーブ
ル(図示せず)に保持されている。このノードの座標
は、ノード番号を用いて当該テーブルを参照することに
より求められることから、ノード・エッジ情報は、ノー
ド座標を持っていることと等価である。このことは、後
述する順序付集合、順序付補集合等においても同様であ
る。このように、ノード・エッジ情報等においてノード
座標に代えてノード番号(ノード識別子)を用いるの
は、ノード座標に比べてノード番号の方がデータ量が少
ないためである。但し、以降の説明では、ノード番号か
らテーブルを参照してノード座標を得る手続きを省略す
るために、便宜上、ノード番号とノード座標が組になっ
ているものとし、特に必要でない限り、ノード番号とノ
ード座標とを区別せずに単にノードという概念で扱う。
【0019】順序系列決定装置3は、入力装置1から指
定入力されたグラフについて、そのグラフ内で同一エッ
ジを1度だけ通る経路を決定するものである。この経路
は、その経路上のノードを通過順に並べたノードの集合
である順序付集合として求められる。順序付集合は、初
期状態において、グラフ内の一部ノード(ここでは、任
意の1ノードのみからなる形であるが、連続する2つ以
上のノードであっても構わない)を要素としてで設定さ
れ、順序系列決定装置3が、後述する結合数mで指定さ
れる個数のノードを追加する動作を繰り返すことによ
り、目的とする(経路を表わす)順序付集合が求められ
るようになっている。
【0020】即ち順序系列決定装置3は、現時点までに
求められている順序付集合(の示すノード列)中の最後
のノードから連続してたどれるn個(但し、nはn≧1
を満足する自然数)のエッジからなるエッジ列を経路探
索装置4により全て求めさせ、更に具体的に述べるなら
ば、現時点までに求められている順序付集合中の最後の
ノードから連続してたどれるn個のエッジからなるエッ
ジ列を構成するノード列(以下、順序付補集合と称す
る)を経路探索装置4により全て求めさせ、そのうちの
1つを選択した後、その順序付補集合から先頭ノードに
続くm個(但し、mは1≦m≦nを満足する自然数)を
取り出して当該順序付集合に追加していく動作を、順序
付補集合が求められなくなるまで(追加するノードがな
くなるまで)繰り返すように構成されている。
【0021】経路探索装置4は、順序系列決定装置3に
より起動され、その時点までに求められている順序付集
合中の各隣り合うノードを接続するエッジ(各隣り合う
ノードを端点とするエッジ)からなるエッジ列(初期状
態では1つのノード)につながり、且つこれらのエッジ
を1つもたどらない新たなn個のエッジからなるエッジ
列を求め、そのエッジ列を構成するn+1個のノードか
らなるノード列(順序付補集合)を生成するものであ
る。この順序付補集合の生成に際しては、ノード・エッ
ジ情報保持装置2からメモリ5に読み込まれたノード・
エッジ情報に基づくエッジ探索が行われる。
【0022】メモリ5は、順序系列決定装置3により生
成される順序付集合及び経路探索装置4により生成され
る順序付補集合を記憶する他、順序系列決定装置3及び
経路探索装置4の処理のために、ノード・エッジ情報保
持装置2に保持されているノード・エッジ情報を一時記
憶するのに用いられる。
【0023】表示データ生成装置6は、グラフの表示デ
ータ、及び当該グラフを対象とする経路の表示データ
等、各種表示データの生成を行う。表示装置7は、CR
Tディスプレイ、液晶ディスプレイ等であり、表示デー
タ生成装置により生成されたグラフ、経路等の表示デー
タの表示に用いられる。
【0024】図3はノード・エッジ情報保持装置2に保
持されている各ノード・エッジ情報をグラフに表わした
ものの一例を示す。このグラフは無向グラフである。図
3のグラフでは、v1 ,v2 …はノードを示し、eijは
両端がノードvi とノードvj であるエッジを示す。こ
のeijは、図3のグラフが無向グラフであることから、
ejiに等しい。ここで、ノードvi (vj )中のi
(j)をノード番号と呼ぶ。
【0025】また、エッジeijの近傍に付された数字
は、経路決定に用いられる、そのエッジeijの評価値を
示す。このエッジeijの評価値は、当該エッジeijに関
するノード・エッジ情報をもとに、エッジeijの端点間
の距離、エッジeijを(車で)移動するのに必要な時間
(所要時間)、又はその両方のいずれかにより決定され
る。
【0026】例えば、決定された経路に従って各家等を
徒歩で訪問する場合には、その経路を構成する各エッジ
(各ノード間)の移動に要する時間は、そのエッジの距
離にほぼ比例するため、エッジeijの評価値には当該エ
ッジeijの端点間の距離を用いれば良い。これに対し
て、車で回る場合には、移動時間は各道路(エッジ)の
状態(渋滞しやすい箇所か否かなど)に影響されるた
め、エッジeijの評価値には、距離ではなくて、車によ
る移動時間を用いれば良い。更に、モーターバイク等で
回る場合には、道路の渋滞時には、それを押して移動で
きるため、距離と時間の両方を加味して評価値を決定す
ることが好ましい。本実施例では、エッジeijの評価値
に当該エッジeijの端点間の距離が用いられるものと
し、評価値が良いとは、距離が長いことを示すものとす
る。
【0027】以上から、エッジeijに関するノード・エ
ッジ情報中の距離、所要時間は、エッジeijの評価情報
といえる。次に、図3に示すグラフの例で、図1の経路
決定装置により、ノードv1 から最も評価値が良くなる
ようにしてたどる経路を決定する際の動作について、図
4及び図5のフローチャートを参照して説明する。
【0028】今、利用者の操作により、図3に示すグラ
フを対象に、当該グラフ内の全てのノードを最も評価値
が良くなるようにして1度だけ通る経路(を示す通過ノ
ードの集合である順序付集合)を決定することの指示
が、入力装置1から順序系列決定装置3に与えられたも
のとする。
【0029】順序系列決定装置3は、この指示を受け取
ると、指定されたグラフを表わすノード・エッジ情報群
をノード・エッジ情報保持装置2からメモリ5上(に確
保されたノード・エッジ情報記憶領域)に読み込み、そ
のノード・エッジ情報に従う指定グラフの表示データ生
成を表示データ生成装置6に要求する。
【0030】すると、表示データ生成装置6は、メモリ
5に読み込まれている指定グラフのノード・エッジ情報
をもとに、当該グラフを画面表示するための表示データ
を生成し、図3に示したような形式で表示装置7に表示
する。
【0031】一方、順序系列決定装置3は、指定グラフ
についての順序付集合を決定するために、図4に示され
る処理を行う。まず順序系列決定装置3は、指定された
グラフの大きさを考慮して、順序付集合(中の各隣り合
うノードを接続するエッジからなるエッジ列)にはない
エッジ群を構成するノード群の中から抽出(探索)すべ
きグラフ内で連続するノードの個数を最低連続個数n
(nはn≧1を満足する自然数)として設定すると共
に、連続したノードのうち何個を順序付集合に結合する
かを示す結合数m(mは1≦m≦nを満足する自然数)
を設定する(ステップ41)。このn,mの設定は、利
用者の操作により入力装置1から行うようにしても構わ
ない。
【0032】ここで、最低連続個数を探索深度と呼び、
その探索深度(位置のノード)から1つ先の探索深度
(の位置のノード)に至るエッジがあるか否かを調べる
操作を探索と呼ぶ。なお、グラフの大きさと探索深度
(最低連続個数)nとの関係は経験的に決定されるもの
で、グラフが大きい程(即ち、ノード・エッジの数が多
い程)探索深度nも大きな値とした方が良いことがわか
っている。
【0033】次に経路探索装置4は、グラフ上での探索
を始めるノード(探索開始点)を初期設定すると共に、
当該探索開始点を要素とする順序付集合を初期設定する
(ステップ42)。ここで、探索開始点は全ノードが候
補となり得るが、初期状態では、例えばノードの番号が
最も小さいものに自動的に決定されるものとする。
【0034】以上のステップ41,42により、最低連
続個数n=2、結合数m=1、探索開始点v1 (図3参
照)、そして順序付集合{v1 }が設定されたものとす
る。順序系列決定装置3は、ステップ41,42を終了
すると、経路探索装置4による探索処理を行わせる(ス
テップ43)。この経路探索装置4による探索処理は、
図5のフローチャートに従い、次のように行われる。
【0035】まず経路探索装置4は、順序系列決定装置
3にて設定された探索開始点(v1)及び探索深度nを
得る(ステップ51)。次に順序系列決定装置3は、ノ
ードレベル(ノードの深度)を示すカウンタ(ループカ
ウンタ)iを初期値0に設定する(ステップ52)。こ
のカウンタiは探索深度nに達したときに分岐を行うた
めに用いられるものである。
【0036】この際、経路探索装置4は、探索開始点
(v1 )のノードを作成中の順序付補集合の先頭ノード
として、メモリ5上(に確保された順序付補集合記憶領
域)に格納する。
【0037】さて、経路探索装置4は、この例のよう
に、カウンタiの値がnより小さいならば(ステップ5
3)、順序系列決定装置3によりノード・エッジ情報保
持装置2からメモリ5に読み込まれている、指定グラフ
を表わすノード・エッジ情報群を対象として、探索開始
点v1 (探索深度0)の位置から1つ先の深度に至るエ
ッジ(カウンタiの示す深度の位置から深度1の位置に
あるノード)を探索し(ステップ54)、探索に成功し
たか否かを判定する(ステップ55)。上記ステップS
54での探索は、v1 に接続するエッジ(v1 を端点と
するエッジ)の情報(ノード・エッジ情報)を探すこと
により行われる。ここでの探索対象となるエッジには制
限があるが、これについては後述する。
【0038】もし、ステップ55で探索に成功したと判
定された場合、経路探索装置4は、そのエッジをなす2
つのノードのうち、1つ先の深度の位置にあるノード
(即ちカウンタiの示す深度の位置にあるノードとは反
対側のノード)を、メモリ5上の作成中の順序付補集合
に追加した後、カウンタiを1つ進めて(ステップ5
6,57)、ステップ53に戻る。
【0039】この際、探索できたエッジのノード・エッ
ジ情報に次に述べる第1のフラグ情報が付加されておら
ず、且つiがn−1より小さいならば、経路探索装置4
は、順序付補集合に追加したノードから1つ先の深度に
接続するエッジ(探索できたエッジを除く)を探す。そ
して経路探索装置4は、そのエッジ数が0であるならば
“そのエッジ数”の値(即ち値0)の第1のフラグ情報
を、そのエッジ数が1以上であるならば“そのエッジ数
−1”の値の第1のフラグ情報を、探索できたエッジの
情報(ノード・エッジ情報)に付加する。また、iがn
−1より小さくても、この第1のフラグ情報が既に付加
されている場合には、経路探索装置4は、当該フラグ情
報の値を1減らす。一方、iがn−1に等しいならば、
経路探索装置4は、探索できたエッジの情報(ノード・
エッジ情報)に、値が0の第1のフラグ情報を付加す
る。
【0040】本実施例において、値が0の第1のフラグ
情報が付加されているノード・エッジ情報の示すエッ
ジ、及び順序付集合(既に決定されている通過順序系
列)に含まれていることを表わす後述する第2のフラグ
情報が付加されているノード・エッジ情報の示すエッジ
は、探索の対象とされない。また、現在の探索深度(カ
ウンタ)iが0でない場合に、その前の探索深度i−1
で探索されたエッジも探索の対象とされない。
【0041】したがって、図3のグラフにおいて、ノー
ドv1 を探索開始点として探索深度0で当該ノードv1
から1つ先の深度の位置にある例えばノードv2 に至る
エッジe12を探索した後に、探索深度を1つ進め、その
深度1の位置(ノードv2 )から1つ先の深度の位置に
至るエッジを探索する際には、ノードv2 に接続するエ
ッジe21、e23,e26のうちのエッジe21は、前回の探
索深度0で探索できたエッジe12に一致するため(無向
グラフであることから、e21=e12)、再度探索の対象
とされない。したがって、同じエッジを2度通らないと
いう制約に反する虞はない。
【0042】また、ノードv1 を探索開始点とする探索
深度2のエッジ列e12,e23(ノード列v1 ,v2 ,v
3 )が探索できた以降は、エッジe23は(当該エッジe
23の情報に値が0の第1のフラグ情報が付されているこ
とから)、探索の対象とされることはない。
【0043】同様に、ノードv1 を探索開始点とする探
索深度2のエッジ列e12,e23(ノード列v1 ,v2 ,
v3 )及びエッジ列e12,e26(ノード列v1 ,v2 ,
v6)が探索できた以降は、エッジe12の情報に付され
ている第1のフラグ情報の値は0となっているはずであ
るから、ノードv1 を探索開始点として、探索深度0か
ら順にエッジを探す際に、もはやエッジe12は探索の対
象とされない。
【0044】次に、ステップ55で探索に成功しなかっ
たと判定された場合には、探索の対象となり得る他のエ
ッジが残されているならば(ステップ58)、経路探索
装置4は、前回の探索深度i−1で探索できたエッジ
(のノード・エッジ情報)について、探索開始点の変更
があるまで再び探索の対象とならないように、第1のフ
ラグ情報の値を0に設定した後、ステップ52に戻って
探索を続ける。また、探索に成功せず、しかも探索の対
象となり得る他のエッジが残されていない場合には、即
ち指定された探索開始点から探索深度nの位置に至るエ
ッジ(エッジ列)の探索に全て失敗した場合には(ステ
ップ55,58)、経路探索装置4は、その旨を順序系
列決定装置3に通知して(ステップ59)、処理を終了
する。
【0045】経路探索装置4は、探索に成功する毎に、
上記の如くカウンタiを+1して、その新たな深度i
(但し、i<n)での探索を繰り返す。やがて、カウン
タiの値がnに一致すると(ステップ53)、経路探索
装置4は、探索開始点から探索深度nの位置に至るn個
のエッジからなるエッジ列、即ちn+1個のノードから
なるノード列(順序付補集合)が求められたものと判断
する。この場合、経路探索装置4は、メモリ5上に格納
されている、作成中の順序付補集合(を構成するノード
列)から、その順序付補集合中のn+1個の各隣り合う
ノードを接続するn個のエッジの集合(エッジ列)を作
成し、そのエッジ列の評価値を算出する(ステップ6
0)。この評価値は、対象となるエッジ列の各エッジ
(のノード・エッジ情報中)の距離を加算することによ
り求められる。
【0046】経路探索装置4は、この算出した評価値と
対応する順序付補集合(ノード列)を、その識別情報
(順序系列名)と共に、図6に示すデータ形式で、全探
索が終了して順序系列決定装置3による後述する選択処
理が終わるまで、メモリ5上に保持する(ステップ6
1)。
【0047】次に経路探索装置4は、指定された探索開
始点(v1 )から探索深度nまでのノード列(順序付補
集合)の探索が全て終了したか否かを判定する(ステッ
プ62)。この判定は、探索開始点(v1 )に接続する
エッジについての(ノード・エッジ情報保持装置2から
メモリ5上に読み込まれている)ノード・エッジ情報
に、第2のフラグ情報及び値が0の第1のフラグ情報の
うちの1つが付加されているか否かを調べることによ
り、行われる。
【0048】経路探索装置4は、全探索が終了していな
いならば、ステップS52に戻り、探索開始点(v1 )
に接続され、且つ第1のフラグ情報の値が0でないエッ
ジ或いは第1及び第2のフラグ情報のいずれも付されて
いないエッジから順に、前記した探索を繰り返す。
【0049】これに対して、全探索が終了しているなら
ば、経路探索装置4は、メモリ5上(の順序付補集合記
憶領域)に格納しておいた、図6に示したようなデータ
形式の(識別情報及び評価値が付された)順序付補集合
を全て順序系列決定装置3に渡して、全探索終了を通知
し、処理を終了する。なお、順序系列決定装置3に順序
付補集合を渡す代わりに、当該順序付補集合が格納され
ているメモリ5上の記憶領域の情報を順序系列決定装置
3に通知するようにしても良い。
【0050】さて、順序系列決定装置3は、経路探索装
置4から探索に全て失敗したことが通知された場合には
(ステップ44)、現在設定されている探索深度nが1
であるか否かを調べる(ステップ45)。もし、探索深
度nが1でなければ、順序系列決定装置3は、利用者か
ら指示された順序付集合は求められていないものとし
て、nを1つ減らして再設定した後(ステップ46)、
経路探索装置4による前記した探索処理を再度行わせる
(ステップ43)。この際、nを1つ減らしたことによ
り結合数mが1≦m≦nの条件を満さなくなったなら、
経路探索装置4は、このmを例えば1減らすなど、当該
条件を満たすように再設定する。また、経路探索装置4
は、メモリ5上の各ノード・エッジ情報情報のうち、第
1のフラグ情報が付されている各ノード・エッジ情報か
ら、当該フラグ情報を取り除くこれに対し、経路探索装
置4から探索の結果求められた順序付補集合(の格納先
情報)を渡された場合には、それが複数であれば、各順
序付補集合のうち、最も大きい評価値が付されている順
序付補集合(評価値が最大のノード列)を選択する(ス
テップ47)。ここで、評価値、即ち距離の和が最大の
順序付補集合を選択するのは、残りのエッジ列の距離が
短くなるため、後述するように未通過エッジを接続し
て、同一エッジを2度通る経路を設定する必要が生じた
際には、無駄な経路を最小限に抑えることができるため
である。なお、経路探索装置4により求められた順序付
補集合が1つだけの場合には、その順序付補集合が無条
件で選択される。
【0051】次に順序系列決定装置3は、選択した順序
付補集合のノード列から、探索開始点に続く結合数mで
指定される個数のノードを取り出して、その時点までに
作成されているメモリ5上の順序付集合(初期状態では
探索開始点のノードのみからなる)に追加する(ステッ
プ48)。この順序付集合は、図7に示すようなデータ
形式で管理されており、ステップ48が実行される毎
に、当該順序付集合の示す経路(通過エッジ列)を表示
するための表示データが表示データ生成装置6により生
成される。そして、この経路表示データ(の表す経路)
が、グラフ表示データに重ねて表示装置7に表示され
る。
【0052】順序系列決定装置3はステップ48を実行
した際、メモリ5上の各ノード・エッジ情報情報のう
ち、第1のフラグ情報が付されている各ノード・エッジ
情報から、当該フラグ情報を取り除くと共に、探索開始
点及びそれに続くm個の追加ノードにより構成されるm
個のエッジのノード・エッジ情報に、そのエッジ(を構
成する2つのノード)が(既に決定されているノードの
通過順序系列である)順序付集合(中の各隣り合うノー
ドを接続するエッジの集合)に含まれていることを表わ
す第2のフラグ情報を付加する。
【0053】なお、ステップ54のエッジ探索時に、順
序付集合をチェックして、順序付集合(中の各隣り合う
ノードを接続するエッジの集合)に含まれているエッジ
を探索対象外とする処理を行うならば、第2のフラグ情
報は不要となる。但し、この方式の方が、第2のフラグ
情報が付されているエッジを探索対象外とする方式よ
り、処理量が増加する。
【0054】順序系列決定装置3は、ステップ48を実
行すると、同ステップ48で順序付集合に追加したm個
のノードのうちの最後のノード(m=1の場合には、追
加したノード)を新たな探索開始点として設定した後
(ステップ49)、経路探索装置4による前記した探索
処理を再度行わせる(ステップ43)。
【0055】以上の順序系列決定装置3及び経路探索装
置4の処理が繰り返し行われ、やがて探索深度nが1の
状態で全ての探索に失敗すると、経路探索装置4は、利
用者から指示された順序付集合、即ち指定グラフ内で同
一エッジを最も評価値が良くなるようにして1度だけ通
る経路が求められたものと判断し(ステップ45)、処
理を終了する。
【0056】以上に述べた順序系列決定装置3及び経路
探索装置4の処理により求められたグラフ内のノードの
順序付集合(で示される経路)は、一筆書きのようにな
る。この様子を、図3のグラフの例で、探索開始点をv
1 、探索深度nを2、結合数mを1とした場合について
説明する。
【0057】まず、探索開始点をv1 とした場合、v1
に接続するエッジは、図3から明らかなように、e12と
e15の2つである。即ち、探索開始点v1 から探索深度
1の位置のノードはv2 とv5 となる。
【0058】次に、v2 ,v5 各ノードに接続するエッ
ジは、v2 についてはe21,e23,e26の3つ、v5 に
ついてはe51,e56,e59の3つとなる。これにより、
v2から探索深度1の位置(探索開始点v1 からは探索
深度2の位置)のノードは、v1 ,v3 ,v6 となる。
但し、無向グラフのため、前記したようにe21がe12
と等しくなり、同じエッジを2度通らないという制約に
反するため、ノードv1はv2 から探索深度1とはなら
ない。このためv2 から探索深度1の位置のノードはv
3 ,v6 の2つとなる。同様の理由によりv5 から探索
深度1の位置のノードはv6 ,v9 の2つとなる。この
状態を、探索開始点v1 をルートとしてツリー状に表わ
したグラフを図8に示す。
【0059】以上により、v1 の位置から探索深度2を
満たすノードの順序付補集合は次の4集合g1 〜g4 と
なる。即ち、g1 ={v1 ,v2 ,v3 }、g2 ={v
1 ,v2 ,v6 }、g3 ={v1 ,v5 ,v6 }、g4
={v1 ,v5 ,v9 }の4通りである。このノードの
順序付補集合は、前記したように経路探索装置4により
求められる。
【0060】経路探索装置4は、この順序付補集合g1
〜g4 の評価値を次のように求め、評価値付きの順序付
補集合g1 〜g4 として順序系列決定装置3に渡す。な
お、順序系列決定装置3にて評価値の計算を行うように
しても構わない。
【0061】まず、順序付補集合g1 〜g4 の各々につ
いて、その順序付補集合中のn+1個の各隣り合うノー
ドを接続するn個のエッジの集合(エッジ列)を作成
し、各エッジの評価値の和(ここでは距離の和)を、そ
の順序付補集合の評価値とする。
【0062】この例では、順序付補集合g1 により作成
されるエッジ集合は{e12,e23}であり、各エッジe
12,e23の距離は、図3及び図8から明らかなように、
それぞれ5,1であることから、当該g1 の評価値は5
+1=6となる。同様に、順序付補集合g2 により作成
されるエッジ集合は{e12,e26}であることから、当
該g2 の評価値は5+2=7となり、順序付補集合g3
により作成されるエッジ集合は{e15,e56}であるこ
とから、当該g3 の評価値は3+3=6となり、順序付
補集合g4 により作成されるエッジ集合は{e15,e5
9}であることから、当該g4 の評価値は3+1=6と
なる。
【0063】これより、順序付補集合g2 の評価値が最
も大きくなる。この場合、順序系列決定装置3は、4つ
の順序付補集合g1 〜g4 の中から順序付補集合g2 を
選択する。
【0064】次に順序系列決定装置3は、選択した順序
付補集合g2 、即ち{v1 ,v2 ,v6 }から、探索開
始点v1 に後続する結合数m分のノード列(m=1の場
合には1つのノード)を取り出し、その時点における順
序付集合{v1}に結合する。なお、最も評価値が大き
くなる順序付補集合が複数存在した場合は、適宜選択し
結合する。
【0065】この例では、結合数mは1であることか
ら、順序系列決定装置3は、順序付補集合g2 ={v1
,v2 ,v6 }の中から探索開始点v1 の直後のv2
を取り出して、順序付集合{v1}に結合する。この結
果、当該順序付集合は、{v1 ,v2 }となり、表示装
置7には、この順序付集合の示す経路が、経路決定の途
中結果として、図9のように(表示中の)指定グラフに
重ねて例えば太線で表示される。
【0066】次に、上記の如く順序付集合に追加された
v2 が探索開始点となり(結合数mが複数のために、複
数のノードが追加された場合には、そのノード列の最後
のノードが探索開始点となる)、上記の操作が繰り返さ
れる。
【0067】このようにして、v1 から始まる順序付集
合を求めると、図10に太線で示す経路、即ち図3のグ
ラフ内で同一エッジを最も評価値が良くなるようにして
1度だけ通る経路が決定され、表示装置7に表示され
る。この際の経路の情報である順序付集合は、再利用可
能なように、例えば不揮発性記憶装置により構成される
図示せぬ経路保持装置に、対応するグラフと関連付けて
保持される。
【0068】以上に述べた第1の実施例では、指定グラ
フ内で同一エッジを1度しか通らない経路が簡単に決定
されるものの、未通過のエッジが存在する虞がある(図
9の例では、e15,e23,e67の3つ)。したがって、
指定グラフ内の全てのエッジを通る経路を設定する必要
がある場合には、上記第1の実施例の経路決定装置で
は、未通過エッジについて人手による接続操作が必要と
なる。
【0069】そこで、指定グラフ内の全てのエッジを通
る経路を決定できる経路決定装置を実現する第2の実施
例につき、図面を参照して説明する。 [第2の実施例]図11は本発明の第2の実施例を示す
経路決定装置のブロック構成図である。なお、図1と基
本機能が同一の構成要素には便宜上同一符号を付して詳
細な説明は省略する。
【0070】図11に示す経路決定装置は、図1の経路
決定装置と同様の構成である入力装置1、ノード・エッ
ジ情報保持装置2、順序系列決定装置3、経路探索装置
4、メモリ5、表示データ生成装置6及び表示装置7を
有する他、未通過エッジ検出装置8及び未通過エッジ付
加装置9を有する。
【0071】未通過エッジ検出装置8は、メモリ5上の
ノード・エッジ情報から、第2のフラグ情報が付加され
ていないエッジを未通過エッジとして全て検出するよう
に構成されている。
【0072】未通過エッジ付加装置9は、未通過エッジ
検出装置8により検出された未通過エッジを構成するノ
ードを、順序系列決定装置3により決定されているメモ
リ5上の順序付集合に所定のアルゴリズムに従って付加
するように構成されている。
【0073】次に、図11の構成の経路決定装置の動作
を、図12のフローチャートを参照して説明する。ま
ず、指定グラフ内で同一エッジを1度しか通らない最も
評価値が良くなる経路(を示す通過ノードの集合である
順序付集合)を決定するまでの動作は、図1の構成の経
路決定装置(第1の実施例)における動作と同様であ
る。
【0074】そこで本実施例では、図3に示すグラフを
対象として、図10に示すような同一エッジを1度しか
通らない経路を表わす順序付集合が、(順序系列決定装
置3及び経路探索装置4の処理により)メモリ5上(の
順序付集合記憶領域)に求められ、その経路が表示装置
7に表示されているものとして、以降の動作について説
明する。
【0075】順序系列決定装置3は、目的とする順序付
集合が求まると、未通過エッジ検出装置8に制御を渡
す。すると未通過エッジ検出装置8は、メモリ5(のノ
ード・エッジ情報記憶領域)上のノード・エッジ情報を
参照し、第2のフラグ情報が付加されていないエッジ、
即ちメモリ5(の順序付集合記憶領域)上に作成されて
いる順序付集合(中の各隣り合うノードを接続するエッ
ジの集合)に含まれていないエッジを、未通過エッジと
して全て検出する。そして未通過エッジ検出装置8は、
検出した全てのエッジの集合(未通過エッジ集合)及び
順序付集合をメモリ5を通して未通過エッジ付加装置9
に渡す。
【0076】なお、第2のフラグ情報を用いない場合等
においては、図12に示すフローチャートに従い、次の
ようにして未通過エッジを検出することができる。即ち
未通過エッジ検出装置8は、メモリ5上(の順序付集合
記憶領域)に作成されている順序付集合(メモリ5を通
して順序系列決定装置3から渡される順序付集合)につ
いて、各隣り合うノードの組を通過エッジ(使用エッ
ジ)とすることで、そのエッジの列からなる通過エッジ
集合(使用エッジの集合)を作成する(ステップ12
1)。この通過エッジ集合のデータ形式は、エッジとノ
ードの違いを除けば、ノード列からなる順序付集合と同
様である。
【0077】次に未通過エッジ検出装置8は、メモリ5
(のノード・エッジ情報記憶領域)に読み込まれている
各ノード・エッジ情報の示すエッジの中から、上記ステ
ップ121で作成した通過エッジ集合に含まれていない
要素を未通過エッジとして検出して、その未通過エッジ
の集合を作成し、未通過エッジ付加装置9に制御を渡す
(ステップ122)。このステップ122の動作の詳細
は次の通りである。
【0078】まず未通過エッジ検出装置8は、メモリ5
に読み込まれている指定グラフの各ノード・エッジ情報
を当該メモリ5の別の領域にコピーする。次に未通過エ
ッジ検出装置8は、ステップ121で作成した通過エッ
ジ集合の要素(エッジ)の各々を、メモリ5上の上記コ
ピー情報(各ノード・エッジ情報)と照合し、当該要素
と一致した情報を当該メモリ5から削除する。通過エッ
ジ集合の全ての要素についての照合後に、メモリ5上に
残されているノード・エッジ情報のコピー情報が未通過
エッジ集合を表わすことになる。未通過エッジ検出装置
8は、この未通過エッジ集合及び順序付集合をメモリ5
を通して未通過エッジ付加装置9に渡し、当該未通過エ
ッジ付加装置9に制御を渡す。
【0079】未通過エッジ付加装置9は、未通過エッジ
検出装置8から制御を渡されると、図13のフローチャ
ートに従い、まず未通過エッジ検出装置8により検出さ
れた未通過エッジ集合中の各エッジについて、そのエッ
ジの両端のノードの一方が互いに共通な隣り合うエッジ
を一つの集合としてまとめて、複数の集合(未通過エッ
ジの部分集合)とし(ステップ131)、メモリ5上
(に確保される未通過エッジ部分集合記憶領域)に格納
する。
【0080】次に、未通過エッジ付加装置9は、ステッ
プ131で求めた未通過エッジ部分集合(未通過経路部
分集合)の各々について、その集合のエッジ列を構成す
るノード群の中で、与えられた順序付集合と共通なノー
ドを開始点として、同一エッジを1度だけたどる部分経
路を示す(順序付集合に相当する)順序付部分集合を求
める処理を、順序系列決定装置3(及び経路探索装置
4)により行わせる(ステップ132)。
【0081】この結果、生成される順序付部分集合は、
メモリ5を通して未通過エッジ付加装置9に渡される。
未通過エッジ付加装置9は、この順序付部分集合の各々
について、その順序付部分集合中の最後の要素(ノー
ド)である終点が、与えられたメモリ5(の順序付集合
記憶領域)上の順序付集合中の要素(ノード)の1つと
共通の場合のみ、以下に述べる評価値の比較処理(ステ
ップ133)を行う。
【0082】即ち未通過エッジ付加装置9は、対象とな
る順序付部分集合中の開始点(先頭ノード)から終了点
(最後のノード)までに至る各エッジの距離の和を、当
該順序付部分集合の評価値(第1の評価値と称する)と
して求める。また未通過エッジ付加装置9は、当該順序
付部分集合の開始点と終了点と共通な、上記与えられた
順序付集合におけるノード間(順序付集合中の該当区
間)の各エッジの距離の和を、そのノード間の通過ノー
ドの順序系列の評価値(第2の評価値と称する)として
求める。そして未通過エッジ付加装置9は、上記第1及
び第2の評価値を比較する。
【0083】もし、第1の評価値(ステップ132で生
成された順序付部分集合の開始点、終了点間の評価値)
が第2の評価値(順序付集合中の該当区間の評価値)よ
り大きいならば、未通過エッジ付加装置9は、ステップ
132で生成された順序付部分集合(の開始点、終了点
間のノード列)を与えられた順序付集合の該当するノー
ド(vi ,vj であるとする)間(のノード列)と交換
し、そのノードvi ,vj 間を、開始点vi 、終了点v
j 、開始点vi の如く同じエッジ(又はエッジ列)を2
度通るように、開始点vi に付け加える(ステップ13
4)。
【0084】これに対し、第2の評価値が第1の評価値
より大きいならば、ステップ132で生成された順序付
部分集合の開始点、終了点間を、上記と同様に開始点、
終了点、開始点の如く同じエッジを2度通るように、与
えられた順序付集合の該当する区間の開始点に付け加え
る(ステップ135)。但し、付け加えるエッジの端点
が順序付集合の先頭のノード又は最後のノードと一致す
る場合は、当該エッジを1度だけ通るように順序付集合
の開始点の前又は終了点の後ろに、当該エッジの別の端
点を付け加える。
【0085】このように、順序付部分集合に基づく経路
の付加によりメモリ5上の順序付集合が更新されると、
当該順序付集合の示す新たな経路が、経路決定の途中結
果として、表示装置7に表示される。
【0086】以上の操作を、全ての順序付部分集合につ
いて行うことにより、全てのエッジを無駄なく通過する
経路を表わす順序付集合がメモリ5上(の順序付集合記
憶領域)に生成される。但し、上記した各順序付部分集
合に基づく経路(未通過エッジ)付加を1回行っただけ
では、全てのエッジを通過する経路を表わす順序付集合
が求められないこともある。このため本実施例では、各
順序付集合部に基づく経路付加後に、未通過エッジ付加
装置9から未通過エッジ検出装置8に制御を戻して、経
路付加後の順序付集合を対象に未通過エッジの検出処理
を行わせ、未だ未通過エッジが存在するならば、未通過
エッジ付加装置9が順序系列決定装置3(及び経路探索
装置4)を用いて、新たな順序付部分集合に基づく経路
(未通過エッジ)を新たな順序付集合に付加する(前記
したと同様の)操作を行うようにしている。この一連の
操作は、全てのエッジを通過する経路を表わす順序付集
合が求められるまで繰り返される。なお、各順序付部分
集合に基づく経路付加の際には、各順序付部分集合のう
ちで最も評価値の良くなる順序で付加していくものとす
る。
【0087】以上の操作を、図10の例に適用した場合
について説明する。まず、図10は、前記したように、
図3に示すグラフを対象として順序系列決定装置3(及
び経路探索装置4)の動作で決定された順序付集合の示
す経路、即ち順序付集合中の各隣り合うノードを接続す
るエッジ(通過エッジ)の列からなる経路(同一エッジ
を1度だけ通過する経路)を、当該グラフ上に太線で表
したものである。
【0088】この図10において太線で表わされる経路
を示す順序付集合(通過エッジ集合)が求められた場
合、未通過エッジ検出装置8では、e15、e23、e67の
3エッジが未通過エッジとして検出される。
【0089】この3つのエッジe15,e23,e67を,未
通過エッジ付加装置9においてステップ131の操作で
未通過エッジ部分集合に分類する。この例では、互いに
共通なノードを持つエッジは存在しないことから、各エ
ッジe15,e23,e67は、単独で独立の未通過エッジ部
分集合の要素となり、3つの未通過エッジ部分集合eg
1 ={e15},eg2 ={e23},eg3 ={e67}が
求められる。
【0090】そして、これらの集合を、図10に示す順
序付集合o1 ={v1 ,v2 ,v6,v5 ,v9 ,v1
0,v8 ,v4 ,v3 ,v7 ,v8 }に結合する操作が
行われる。ここでは、eg1 ={e15}の評価値(距
離)は5、eg2 ={e23},eg3 ={e67}の評価
値は共に1であることから、上記結合操作は、eg1 ,
eg2 ,eg3 の順(或いはeg1 ,eg3 ,eg2 の
順)で次のように行われる。
【0091】まず、eg1 ={e15}を順序付集合o1
に付け加える操作について説明する。未通過エッジの部
分集合であるeg1 ={e15}に対して、順序系列決定
装置3(及び経路探索装置4)により(順序付集合に相
当する)順序付部分集合を求める処理を行わせると、v
1 を開始点とした場合には、順序付部分集合oeg1=
{v1 ,v5 }が生成される。この順序付部分集合oe
g1 の開始点v1 、終了点v5 に対応する、順序付集合
o1 上の該当区間のノード列(これも順序付部分集合と
呼ぶ)so1 を求めると、so1 ={v1 ,v2 ,v6
,v5 }となる。
【0092】これら順序付部分集合oeg1 および順序
付部分集合so1 の評価値を求めると、順序付部分集合
oeg1 は3、順序付部分集合so1 は10となる。こ
のように、順序付部分集合so1 の評価値(第2の評価
値)の方が大きい場合、順序付集合o1 上で順序付部分
集合oeg1 と順序付部分集合so1 とを交換しない。
また順序付部分集合oeg1の端点v1 が順序付集合o
1 の開始点v1 と一致しているので、順序付部分集合o
eg1 上の、順序付集合o1 の開始点v1 と一致しない
端点v5 を、順序付集合olに開始点として付け加える
ことで1度だけ順序付部分集合oeg1 を通過するよう
にする。このときの結果を図14に示す。
【0093】次に、eg2 ={e23},eg3 ={e6
7}の各未通過エッジ部分集合を付け加える操作につい
て説明する。ここでは、eg2 ={e23},eg3 =
{e67}について、順序系列決定装置3(及び経路探索
装置4)により順序付部分集合を求める処理を行わせる
と、順序付部分集合oeg2 ={v2 ,v3 },oeg
3 ={v6 ,v7 }が生成される。この順序付部分集合
oeg2 ,oeg3 の評価値は、順序付集合o1 上の該
当区間の順序付部分集合の評価値より小さく、且つ当該
順序付部分集合oeg2,oeg3 の端点は、順序付集
合o1 の開始点又は終了点のいずれとも一致しない。
【0094】この場合、順序付部分集合oeg2 につい
ては、その集合に属するエッジe23をノードv2 からス
タートして2度通り当該ノードv2 に戻る経路が、順序
付集合o1 中の当該ノードv2 に付け加えられる。同様
に、順序付部分集合oeg3については、その集合に属
するエッジe67をノードv6 からスタートして2度通り
当該ノードv6 に戻る経路が、順序付集合o1 中の当該
ノードv6 に付け加えられる。このときの結果を図15
に示す。この図15の状態では、未通過エッジはもはや
存在しないため、未通過エッジ付加装置9の新たな動作
は行われない。
【0095】以上のように最も評価値の良い順序付集合
の決定を行うことにより、同一エッジ(又はエッジ列)
を2度通る経路部分の評価値を最小限に抑えることがで
きる。したがって、本実施例のように、評価値が距離に
よって決定される場合には、全てのエッジを通過する距
離の総長が最も短くなる経路を得ることができる。ま
た、評価値が時間(移動時間)によって決定されるなら
ば、全てのエッジを通過する経路を移動するのに必要な
時間が最も短くなる経路を得ることができる。
【0096】以上に述べた第1及び第2の実施例では、
指定グラフ上の経路探索(及び評価)を、或るノード
(本実施例ではノード番号が最も小さいノード)を最初
の探索開始点として、探索開始点を進めながら、ツリー
状に行うようにしているため、全ての順序の組み合わせ
を試す従来方式に比べて処理量が少なく高速化が図れ
る。しかし第1及び第2の実施例においては、グラフが
大規模になるにつれて、処理量が大幅に増えるてくる。
【0097】そこで、大規模なグラフにおいて、全ての
エッジを通過する最も経路長(或いは所要時間)の短い
経路を効率的に決定できる経路決定装置を実現する第3
の実施例につき、図面を参照して説明する。 [第3の実施例]図16は本発明の第3の実施例を示す
経路決定装置のブロック構成図である。なお、図1或い
は図2と基本機能が同一の構成要素には同一符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0098】図16に示す経路決定装置は、入力装置
1、ノード・エッジ情報保持装置2、メモリ5、表示デ
ータ生成装置6、表示装置7、領域分割装置10、分割
経路決定装置11及び分割経路接続装置12から構成さ
れる。
【0099】領域分割装置10は、ノード・エッジ情報
保持装置2からメモリ5に読み込まれている指定グラフ
の各ノード・エッジ情報をもとに、当該グラフの領域分
割を行い、その分割した各領域のノード・エッジ情報
を、メモリ5(に確保される分割領域別ノード・エッジ
情報記憶領域)に格納するように構成されている。
【0100】分割経路決定装置11は、順序系列決定装
置3、経路探索装置4、未通過エッジ検出装置8及び未
通過エッジ付加装置9を有している。この分割経路決定
装置11内の順序系列決定装置3、経路探索装置4、未
通過エッジ検出装置8及び未通過エッジ付加装置9の基
本動作は、図11の経路決定装置(第2の実施例)にお
ける場合とほぼ同様である。但し、本実施例では、指定
グラフ全体が経路決定の対象とならずに、当該グラフの
各分割領域が経路決定の対象となる。
【0101】分割経路接続装置12は、分割経路決定装
置11にて決定された各分割領域毎の順序付集合(の示
す分割経路)を結合するように構成されている。次に、
図16の構成の経路決定装置の動作を、図17及び図1
8のフローチャートを参照して説明する。
【0102】今、利用者の操作により、大規模なグラフ
において最も経路長の短い順序付集合を決定することの
指示が、入力装置1から(分割経路決定装置11内の)
順序系列決定装置3に与えられたものとする。これによ
り順序系列決定装置3は、指定グラフの各ノード・エッ
ジ情報をノード・エッジ情報保持装置2からメモリ5
(のノード・エッジ情報記憶領域)に読み込み、そのノ
ード・エッジ情報に従う指定グラフの表示を表示データ
生成装置6により行わせる。また順序系列決定装置3
は、指定グラフを対象とする領域分割を領域分割装置1
0に要求する。この点が、第1及び第2の実施例と異な
る。
【0103】領域分割装置10は、順序系列決定装置3
からの要求を受け付けると、メモリ5(のノード・エッ
ジ情報記憶領域)に読み込まれているノード・エッジ情
報の示すグラフを、複数の領域に分割し、その領域毎の
各ノード・エッジ情報をメモリ5上の分割領域別ノード
・エッジ情報記憶領域に確保する(ステップ171)。
【0104】このステップ171での分割は、各分割領
域のノード数が一定の誤差範囲内でほぼ同数となり、且
つ前記第1及び第2の実施例で述べたようなエッジの距
離(或いは所要時間)をもとに得られる評価値が最も大
きくなるように行われる。そして、この分割操作には最
小カット法が用いられ、候補となる分割ラインのうち、
そのラインが横切る各エッジの距離(或いは所要時間)
の和が最小となるラインが、真の分割ラインとして決定
される。
【0105】なお、分割数は、グラフの混み具合に応じ
て、例えばグラフの構成ノード数に或る重みαを掛けた
値と、グラフの構成エッジ数に或る重みβを掛けた値と
の和に応じて決定される(α,βは経験的に求められる
もので、例えばα>β)。混み具合の割に分割数が多す
ぎると(即ち分割領域が小さすぎると)処理量は大幅に
減るものの精度が落ち、少なすぎると(即ち分割領域が
大きすぎると)精度は高いものの処理量を大幅に低減で
きない。
【0106】領域分割装置10は、ステップ171で求
めた分割領域の各々について、隣接する領域のどの程度
まで重なって経路探索を行って良いか、評価値に相当す
る重なりの程度(具体的にはノード数)を決めて、該当
するノードを付け加え、分割領域を部分的に拡張する
(ステップ172)。
【0107】領域分割装置10は、以上の処理を終了す
ると、順序系列決定装置3にその旨を通知する。すると
順序系列決定装置3は、経路探索装置4を用いながら、
前記実施例において指定グラフ全体を対象に順序付集合
を求めたのと同様の処理で、領域分割装置10により分
割された各領域について、メモリ5上の分割領域別ノー
ド・エッジ情報記憶領域に格納されているノード・エッ
ジ情報をもとに、その領域内で同一エッジを1度しか通
過しない一筆書きのような、最もその順序系列の評価値
が良くなる順序付集合を、メモリ5上の順序付集合記憶
領域に得る。
【0108】未通過エッジ検出装置8は、前記第2の実
施例において指定グラフ全体を対象に行ったのと同様の
処理で、分割領域の各々について、対応する順序付集合
で示される通過経路上にないエッジを未通過エッジとし
て全て検出する。
【0109】未通過エッジ付加装置9は、未通過エッジ
検出装置8により検出された未通過エッジを構成するノ
ードを、順序系列決定装置3により求められた順序付集
合に付加する操作を、前記第2の実施例におけるのと同
様の処理により、各分割領域毎に行う。
【0110】このようにして、前記第2の実施例におい
て指定グラフの各エッジを全て通過する経路を得たのと
同様に、分割領域の各々について、その領域の各エッジ
を全て通過する経路を示す順序付集合を、メモリ5上
(の順序付集合記憶領域)に得ることができる。この各
分割領域毎の順序付集合の示す経路は、表示データ生成
装置6により表示装置7に表示される。
【0111】なお、本実施例における評価値計算では、
領域分割装置10により重なりを許して付加されたノー
ドに接続されるエッジについてはなるべく通過しないよ
うに、そのエッジの評価値が強制的に下げられる。この
点で、前記第2の実施例とは異なる。
【0112】さて、(分割経路決定装置11内の)未通
過エッジ付加装置9は、分割領域の各々について、その
領域の各エッジを全て通過する経路を示す順序付集合を
求めると、当該分割領域毎の順序付集合をメモリ5を通
して分割経路接続装置12に渡す。
【0113】すると分割経路接続装置12は、各分割領
域毎の順序付集合を矛盾の無いようにつないで、最も経
路長(或いは所要時間)の短い経路を示す順序付集合を
生成する処理を、図18のフローチャートに従って以下
に述べるように行う。
【0114】まず分割経路接続装置12は、隣接する領
域の順序付集合が重なっている部分を検出する(ステッ
プ181)。この重なり部分の検出は、隣接する領域の
順序付集合をそれぞれエッジの集合に展開した後、その
エッジ集合相互をエッジ単位で照合し、一致したエッジ
を集めることにより行われる。この方法は、前記第2の
実施例で述べた未通過エッジ検出装置8での図12のフ
ローチャートに従う未通過エッジの検出方法と同様であ
る。
【0115】次に分割経路接続装置12は、検出した重
なり部分のエッジ(或いはエッジ列)がそれぞれ属する
(分割領域の)順序付集合中での、当該エッジ(或いは
エッジ列)の方向(重なり方向)を検出する(ステップ
182)。ここでは、エッジには方向が無いことから、
順序付集合中の当該エッジ(或いはエッジ列)に対応す
るノード列の並びの方向を、当該エッジの方向とする。
【0116】分割経路接続装置12は、検出した方向が
互いに逆向きになっていた場合には(ステップ18
3)、隣接する分割領域の各順序付集合からその重なり
部分(重なった経路)のノード列を取り除き、重なりが
始まった部分のノード同士を結合して1つの順序付集合
とし、重なった部分についてはいずれかの端点からスタ
ートして戻るように2度通過する部分を付け加える逆方
向接続操作を行う(ステップ185)。
【0117】これに対し、検出した方向が互いに同方向
になっていた場合には、分割経路接続装置12は、隣接
する分割領域のうちのいずれか一方の領域の順序付集合
を反転させて(即ち順序付集合中のノード列の並びを逆
にして)、重なった部分を逆方向にし(ステップ18
4)、ステップ185の逆方向接続操作を行う。
【0118】以上のステップ185の逆方向操作を行う
ことで、隣り合った分割領域の順序付集合が1つの順序
付集合にまとめられる。ここで、上述した同方向及び逆
方向の場合の簡単な接続例について、図19を参照して
説明する。
【0119】この図19は、ノードv4 ,v8 間が右側
の順序付集合rgと左側の順序付集合lgで重なってい
る場合の例を示すものである。図19(a)には、右側
の順序付集合rg中のv4 ,v8 区間のエッジの方向
と、左側の順序付集合lg中のv4 ,v8 区間のエッジ
の方向が同方向である状態が示されている。
【0120】この図19(a)の状態の場合、まずステ
ップ184の操作により、例えば図19(b)に示すよ
うに右側の順序付集合rgの順序を反転させる。次に、
ステップ185の操作により、図19(c)に示すよう
に上側のノードv4 からエッジe48を往復するようにエ
ッジe48を接続する。また下側のノードv8 では2つの
順序付集合rg,lgを接続する。なお、この図19
(c)の例とは逆に、下側のノードv8 からエッジe48
(e84)を往復するようにエッジe48を接続し、上側の
ノードv4 で2つの順序付集合rg,lgを接続するよ
うにしても構わない。
【0121】このように、重なり部分のエッジの方向が
同方向である場合の接続は、図19(a)の状態から、
図19(b),(c)に示した操作を順に行うことで実
現される。
【0122】したがって、逆方向の場合の接続は、図1
9(b)の状態から、図19(c)に示した操作を行う
ことで実現されることは明らかである。分割経路接続装
置12は、以上の操作を全領域が1つの順序付集合を構
成するようになるまで適宜繰り返し行い、最も経路長が
短くなる順序付集合の決定を行う。
【0123】次に、以上に述べた図16の経路決定装置
での一連の操作を、図20に示すノード数11エッジ数
16のグラフに適用した例について説明する。まず領域
分割装置10は、分割ラインが横切るエッジの数が少な
く、そのエッジの距離の和が最小となり、且つ分割後の
各領域にほぼ均等にノードが割り振られるように、図2
0に示すグラフを分割する(図17ステップ171)。
【0124】図21は、図20に示すグラフを、分割ラ
イン210によりノード数6の左側領域L及びノード数
5の右側領域Rに分割した結果を示す。次に領域分割装
置10は、分割ライン210によって左右に分けられた
領域L及び領域Rについて、隣接領域との重なりを例え
ば2ノードまで許して領域拡張を行う(図17ステップ
172)。ここでは、領域Lにノードv2 ,v8 及びエ
ッジe12,e26,e68,e810 を付加し、領域Rにノー
ドv6 ,v10及びエッジe26,e68,e810 ,e1011を
付加することで、領域拡張が行われる。
【0125】この領域拡張後の領域L,Rに対し、分割
経路決定装置11内の順序系列決定装置3、経路探索装
置4、未通過エッジ検出装置8及び未通過エッジ付加装
置9により、前記第2の実施例で述べたような操作を行
わせて、順序付集合gl,grを得る。このとき、各領
域L,Rの拡張された領域については、なるべく(領域
L,Rの一方だけしか)通過しないように、また重なる
場合には順序付集合の先端または終端に近い部分が重な
るように順序系列を選ぶと、領域Lに対しては順序付集
合gl={v5 ,v6 ,v7 ,v10,v9 ,v5 ,v1
,v2 ,v6 }が、領域Rに対しては順序付集合gr
={v4 ,v2 ,v3 ,v4 ,v11,v10,v8 ,v2
,v6 ,v8 }が求められる。この順序付集合gl,
grの示す経路は、例えば図22に示すように、glに
ついては実線の太線で、grについては破線の太線で画
面表示される。
【0126】さて、上記各領域L,R毎の順序付系列g
l,grが求められると、分割経路接続装置12による
重なり部分検出(図18ステップ181)が行われる。
これにより、図22の例では、各領域L,R間で重なり
合ったエッジとしてe26が検出される。
【0127】分割経路接続装置12は、この重なり合っ
たエッジe26が同方向で含まれているのか、それとも逆
方向で含まれているのかを検出する(図18ステップ1
82,183)。図22の例では、エッジe26の向き
は、領域L、領域Rのいずれにおいてもv2 →v6 であ
り、図19(a)に示した状態と同じ同方向である。
【0128】重なり合ったエッジe26が同方向の場合、
図19(b)を用いて説明したように、どちらかの領域
の順序付集合の順序を反転する必要がある。そこで分割
経路接続装置12は、例えば領域Lの順序付集合glの
順序を反転させて、rgl={v6 ,v2 ,v1 ,v5
,v9 ,v10,v7 ,v6 ,v5 }とする(図18ス
テップ184)。
【0129】次に分割経路接続装置12は、順序付集合
grと反転させた順序付集合rglとを逆方向接続で接
続する(図18ステップ185)。この結果、順序付集
合gm={v4 ,v2 ,v3 ,v4 ,v11,v10,v8
,v2 ,v1 ,v5 ,v9 ,v10,v7 ,v6 ,v2
,v6 ,v5 }と、順序付集合gs={v6 ,v8 }
が求められる。この順序付集合gsを順序付集合gmに
接続することにより、順序付集合g={v4 ,v2 ,v
3 ,v4 ,v11,v10,v8 ,v2 ,v1 ,v5 ,v9
,v10,v7 ,v6 ,v8 ,v6 ,v2 ,v6 ,v5
}が求められる。この順序付集合gの示す経路は、例
えば図23に示すように、太線で画面表示される。
【0130】このように、指定グラフの領域を領域分割
装置10にて分割し、各分割された領域に対して分割経
路決定装置11にて順序付集合を求め、各分割領域毎の
順序付集合を分割経路接続装置12にて接続することに
より、全体の領域(指定グラフ全体)に対して全てのエ
ッジを通過する最も経路長(或いは所要時間)の短い経
路を表わす順序付集合を得ることができる。
【0131】なお、以上に述べた図1、図11及び図1
6に示す各経路決定装置は、処理装置、記憶装置、表示
装置を有する例えば汎用のコンピュータシステムにより
実現され、その経路決定装置中の順序系列決定装置3、
経路探索装置4(図1、図11及び図16参照)、未通
過エッジ検出装置8、未通過エッジ付加装置9(図11
及び図16参照)、領域分割装置10、分割経路接続装
置12(図16参照)の処理機能は、いずれも当該コン
ピュータシステムによりプログラムを用いて実現され
る。
【0132】また、前記第3の実施例で述べた、分割領
域毎に経路を求めて、それを結合することにより、グラ
フ内の全てのエッジを通過する経路を求める技術を、前
記第1の実施例に適用することも可能である。この場
合、大規模なグラフ内で最も良い評価となるようなノー
ド順となる同一エッジを1度しか通過しない経路を、短
時間で求めることが可能となる。
【0133】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、全
ての順序の組み合わせを試して目的の経路を決定するの
ではなく、部分的な経路を決定するようにし、既に求め
られている部分的な経路に続く別の部分的な経路の候補
を探索する操作と、この候補の中で最も評価値の良い部
分的な経路を選んで、その経路の少なくとも先頭部分を
先行する部分的な経路につなぐという操作とを繰り返す
ことにより、最終的に目的とする経路を求める構成とし
たので、最も良い評価となるような順番で回る同一エッ
ジを1度しか通過しない経路を、短時間で決定すること
ができる。
【0134】また、本発明によれば、上記の如く、同一
エッジを1度しか通過しない経路を決定した後、この経
路から外れているグラフ内のエッジを全て検出し、その
検出したエッジ(未通過エッジ)を構成するノードを当
該経路に追加する構成とすることにより、グラフ内の全
てのエッジを通過する経路を短時間で決定することがで
きる。
【0135】また、本発明によれば、大規模なグラフに
ついては、そのグラフを分割し、分割した各領域に対し
て上記した全てのエッジを通過する経路を決定する処理
を適用し、その結果得られる各分割領域毎の経路を結合
することで全てのエッジを通過する経路を決定する構成
とすることにより、大規模グラフであっても、グラフ内
の全てのエッジを通過する経路をより短時間で決定する
ことができる。
【0136】また、本発明によれば、経路の評価に適用
されるエッジの評価情報として、そのエッジの距離或い
は移動時間を用いる構成とすることにより、上記の経路
決定の結果、評価値が距離によって決められていた場合
には、通過する距離の総長(経路長)が最も短くなる経
路を得ることができ、評価値が時間によって決められて
いた場合には、経路を移動するのに必要な時間が最も短
くなる経路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す経路決定装置のブ
ロック構成図。
【図2】図1中のノード・エッジ情報保持装置2に保持
されているノード・エッジ情報のデータ構造を示す図。
【図3】ノード・エッジ情報により表されるグラフの一
例を示す図。
【図4】図1中の順序系列決定装置3の動作の流れを示
すフローチャート。
【図5】図1中の経路探索装置4の動作の流れを示すフ
ローチャート。
【図6】同経路探索装置4にて生成される順序付補集合
のデータ構造を示す図。
【図7】経路を表す順序付集合のデータ構造を示す図。
【図8】図1中の経路探索装置4による経路探索処理と
順序系列決定装置3による順序付補集合選択処理を説明
するための図。
【図9】図1中の順序系列決定装置3を用いて決定しつ
つある順序付集合のグラフ表示例を示す図。
【図10】図1中の順序系列決定装置3を用いて決定さ
れた順序付集合のグラフ表示例を示す図。
【図11】本発明の第2の実施例を示す経路決定装置の
ブロック構成図。
【図12】図11中の未通過エッジ検出装置8の動作の
流れを示すフローチャート。
【図13】図11中の未通過エッジ付加装置9の動作の
流れを示すフローチャート。
【図14】図11中の未通過エッジ付加装置9により1
つの未通過エッジが付加された後の順序付集合のグラフ
表示例を示す図。
【図15】図11中の未通過エッジ付加装置9により全
ての未通過エッジが付加された後の順序付集合のグラフ
表示例を示す図。
【図16】本発明の第3の実施例を示す経路決定装置の
ブロック構成図。
【図17】図16中の領域分割装置10の動作の流れを
示すフローチャート。
【図18】図16中の分割経路接続装置12の動作の流
れを示すフローチャート。
【図19】同分割経路接続装置12による経路接続の基
本動作を説明するための図。
【図20】図16の経路決定装置の処理対象となるグラ
フ例を示す図。
【図21】図20のグラフに対する領域分割装置10に
よる領域分割例を示す図。
【図22】図21のように分割された各領域に対して分
割経路決定装置11により決定された順序付集合のグラ
フ表示例を示す図。
【図23】図22のように決定された各分割領域毎の順
序付集合を分割経路接続装置12により接続することで
最終的に求められた順序付集合のグラフ表示例を示す
図。
【符号の説明】
1…入力装置、2…ノード・エッジ情報保持装置、3…
順序系列決定装置、4…経路探索装置、5…メモリ、6
…表示データ生成装置、7…表示装置、8…未通過エッ
ジ検出装置、9…未通過エッジ付加装置、10…領域分
割装置、11…分割経路決定装置、12…分割経路接続
装置。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノードの集合及びエッジの集合により表
    わされるグラフ内の各エッジについて、その両端のノー
    ドの座標情報及び当該エッジの評価に用いられる評価情
    報を含むノード・エッジ情報を保持するノード・エッジ
    情報保持手段と、 前記グラフ内の少なくとも1つのノードが経路要素とし
    て初期設定される部分経路中の最後のノードを探索開始
    ノードとして、そのノードから前記グラフ内を連続して
    たどれるn個(nはn≧1を満足する自然数)のエッジ
    からなり、当該部分経路を構成するエッジ集合中のいず
    れのエッジも要素としないエッジ列を、前記グラフのノ
    ード・エッジ情報をもとに全て求める経路探索手段と、 この経路探索手段により求められたエッジ列の各々につ
    いて、そのエッジ列を構成する各エッジの前記評価情報
    をもとに評価値を算出し、最も評価値の良いエッジ列中
    の先頭ノードに続くノードをm個(mは1≦m≦nを満
    足する自然数)選択して、前記部分経路に追加すること
    により、当該部分経路を更新する順序系列決定手段とを
    具備し、前記経路探索手段と前記順序系列決定手段とを
    繰り返し起動して、前記経路探索手段により前記エッジ
    列が求められなくなった時点の前記部分経路を前記グラ
    フの経路として決定することを特徴とする経路決定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記経路探索手段において前記n個のエ
    ッジからなるエッジ列が1つも求められなかった場合、
    当該nの値が1より大きいならば当該nの値が予め定め
    られた数だけ減らされて、前記経路探索手段が再起動さ
    れ、当該nの値が1であるならば動作終了となることを
    特徴とする請求項1記載の経路決定装置。
  3. 【請求項3】 前記グラフ内の全てのエッジの中で前記
    順序系列決定手段により決定された経路をなすエッジ列
    の示すエッジ集合に含まれていないエッジを未通過エッ
    ジとして検出する未通過エッジ検出手段と、 この未通過エッジ検出手段により検出された未通過エッ
    ジを構成するノードを前記順序系列決定手段により決定
    された経路に追加する未通過エッジ付加手段とを更に具
    備し、前記グラフ内の各エッジを通る経路を決定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の経路決定装置。
  4. 【請求項4】 前記グラフを、予め定められた評価値に
    相当する範囲だけ重なるように、複数の小領域に分割す
    る領域分割手段と、 前記経路探索手段及び前記順序系列決定手段による動作
    の対象を、前記グラフから前記領域分割手段により分割
    された各小領域に切り替えて、当該経路探索手段及び順
    序系列決定手段による動作を行わせることにより、前記
    各小領域毎の経路を求める分割経路決定手段と、 この分割経路決定手段により決定された前記各小領域毎
    の経路を結合し、前記グラフ全体の経路を求める分割経
    路接続手段とを更に具備することを特徴とする請求項1
    記載の経路決定装置。
  5. 【請求項5】 前記グラフを、予め定められた評価値に
    相当する範囲だけ重なるように、複数の小領域に分割す
    る領域分割手段と、 前記経路探索手段、前記順序系列決定手段、前記未通過
    エッジ検出手段及び前記未通過エッジ付加手段による動
    作の対象を、前記グラフから前記領域分割手段により分
    割された各小領域に切り替えて、当該経路探索手段、順
    序系列決定手段、未通過エッジ検出手段及び未通過エッ
    ジ付加手段による動作を行わせることにより、前記各小
    領域毎の経路を求める分割経路決定手段と、 この分割経路決定手段により決定された前記各小領域毎
    の経路を結合し、前記グラフ全体の経路を求める分割経
    路接続手段とを更に具備することを特徴とする請求項3
    記載の経路決定装置。
  6. 【請求項6】 前記評価情報がエッジの長さの情報であ
    ることを特徴とする請求項1、請求項3、請求項4及び
    請求項5のいずれかに記載の経路決定装置。
  7. 【請求項7】 前記評価情報がエッジの端点から別の端
    点に移動するために必要な時間情報であることを特徴と
    する請求項1、請求項3、請求項4及び請求項5のいず
    れかに記載の経路決定装置。
  8. 【請求項8】 ノードの集合及びエッジの集合により表
    わされるグラフ上の各エッジについて、その両端のノー
    ドの座標情報及び当該エッジの評価に用いられる評価情
    報を含むノード・エッジ情報をノード・エッジ情報保持
    手段に予め保持しておく第1の工程と、 前記グラフ内の1つのノードを探索開始ノードとして設
    定すると共に、当該ノードを要素とする経路を部分経路
    として初期設定する第2の工程と、 現時点において設定されている前記探索開始ノードから
    前記グラフ内を連続してたどれるn個(nはn≧1を満
    足する自然数)のエッジからなり、現時点において設定
    されている前記部分経路を構成するエッジ集合中のいず
    れのエッジも要素としないエッジ列を、前記グラフのノ
    ード・エッジ情報をもとに全て求める第3の工程と、 この第3の工程で前記n個のエッジからなるエッジ列が
    全て求められる毎に、その求められたエッジ列の各々に
    ついて、そのエッジ列を構成する各エッジの前記評価情
    報をもとに評価値を算出し、最も評価値の良いエッジ列
    中の先頭ノードに続くノードをm個(mは1≦m≦nを
    満足する自然数)選択して、その時点における前記部分
    経路に追加する第4の工程と、 この第4の工程で前記部分経路に追加された前記m個の
    ノードの最後のノードを、新たな探索開始ノードとして
    設定して、前記第3の工程を再起動する第5の工程とを
    具備し、前記第3の工程で前記エッジ列が求められなく
    なった時点の前記部分経路を前記グラフの経路として決
    定することを特徴とする経路決定方法。
  9. 【請求項9】前記第3の工程で前記n個のエッジからな
    るエッジ列が1つも求められなかった場合に、当該nの
    値が1であるか否かを判別する第6の工程と、 この第6の工程で前記nの値が1でないと判別された場
    合には、当該nを予め定められた数だけ減らすと共に前
    記mの値を再設定して、前記第3の工程を再起動し、前
    記nの値が1であると判別された場合には、動作終了と
    する第7の工程とを更に具備することを特徴とする請求
    項8記載の経路決定方法。
JP3357994A 1994-03-03 1994-03-03 経路決定装置及び方法 Pending JPH07244689A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3357994A JPH07244689A (ja) 1994-03-03 1994-03-03 経路決定装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3357994A JPH07244689A (ja) 1994-03-03 1994-03-03 経路決定装置及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07244689A true JPH07244689A (ja) 1995-09-19

Family

ID=12390445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3357994A Pending JPH07244689A (ja) 1994-03-03 1994-03-03 経路決定装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07244689A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006520976A (ja) * 2003-03-17 2006-09-14 ソニー エレクトロニクス インク エランドエンジンを実現する方法及び装置
US9767414B2 (en) 2013-05-16 2017-09-19 Fujitsu Limited Communication condition between entities detection displaying at least partial graphs indicating a location where a detected change occurred
JP2017200167A (ja) * 2016-04-20 2017-11-02 富士通株式会社 光伝送性能推定装置及び光伝送性能推定方法
CN114756026A (zh) * 2022-04-07 2022-07-15 青岛沃柏斯智能实验科技有限公司 一种实验环境安全检查的巡视控制系统

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006520976A (ja) * 2003-03-17 2006-09-14 ソニー エレクトロニクス インク エランドエンジンを実現する方法及び装置
US9767414B2 (en) 2013-05-16 2017-09-19 Fujitsu Limited Communication condition between entities detection displaying at least partial graphs indicating a location where a detected change occurred
JP2017200167A (ja) * 2016-04-20 2017-11-02 富士通株式会社 光伝送性能推定装置及び光伝送性能推定方法
CN114756026A (zh) * 2022-04-07 2022-07-15 青岛沃柏斯智能实验科技有限公司 一种实验环境安全检查的巡视控制系统
CN114756026B (zh) * 2022-04-07 2024-04-19 青岛沃柏斯智能实验科技有限公司 一种实验环境安全检查的巡视控制系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10614600B2 (en) Graph based topological map matching
US6594581B2 (en) Route guidance apparatus and method
KR101640461B1 (ko) 위치를 표시하는 부호화된 데이터로부터 위치를 분석하는 방법
US6622089B2 (en) Route guidance apparatus and method
JP3905136B2 (ja) ナビゲーション装置
JP3477329B2 (ja) ナビゲーション装置
JP4217569B2 (ja) 道路セグメントの網を表示する方法及びルートを決定する方法
CN107228677A (zh) 偏航识别方法和装置
CN104457772A (zh) 用于对数字化地图数据进行修正的技术
JPH10171347A (ja) 地図データベース装置
US6885937B1 (en) Shortcut generator
CN105512169A (zh) 基于路径和权的最短路径搜索方法
EP3411664B1 (en) Efficient and error tolerant mapping from a source graph to a target graph
JP5162978B2 (ja) 経路探索方法、経路探索システム、及び、プログラム
CN100520300C (zh) 城际导航路径的计算方法
CN1993722B (zh) 位置信息发送装置以及位置信息发送方法
JPH07244689A (ja) 経路決定装置及び方法
US20210270629A1 (en) Method and apparatus for selecting a path to a destination
JP6572672B2 (ja) 経路グラフ生成方法、装置、及びプログラム
JP4116681B2 (ja) 最適経路探索方法
JP3039226B2 (ja) 経路計算方法及び装置
JP2007171211A (ja) 最適経路探索方法
JP4820231B2 (ja) 経路案内装置、経路案内方法及び経路案内プログラム
JPH08329041A (ja) 経路決定装置及び方法
JP2949887B2 (ja) 経路探索装置