JP2003049504A - プレキャストコンクリート床板 - Google Patents

プレキャストコンクリート床板

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JP2003049504A
JP2003049504A JP2001236744A JP2001236744A JP2003049504A JP 2003049504 A JP2003049504 A JP 2003049504A JP 2001236744 A JP2001236744 A JP 2001236744A JP 2001236744 A JP2001236744 A JP 2001236744A JP 2003049504 A JP2003049504 A JP 2003049504A
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JP
Japan
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concrete
precast concrete
stepped
step portion
floor board
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JP2001236744A
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English (en)
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Nobuyuki Izumi
信之 和泉
Masahiko Suzuki
鈴木  昌彦
Naoyuki Eguchi
尚之 江口
Wataru Hasegawa
渉 長谷川
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Toda Corp
PS Mitsubishi Construction Co Ltd
Original Assignee
Toda Corp
PS Mitsubishi Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 躯体重量と躯体コストとを低減して、居室空
間を大きくとることができ、かつ段差部における引張材
の定着が十分にとれるプレキャストコンクリート板を提
供することである。 【解決手段】 PC床板1は、段差状のコンクリート板
2における上段側のコンクリート板3と下段側のコンク
リート板4とに、それぞれ引張材6が配設され、該引張
材6の段差部7側における端部に定着具8を設けてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプレキャストコンク
リート床板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年における集合住宅のコンクリート床
の多くは、バリアフリー化による設備配管のスペースを
確保するために段差状になっている。このコンクリート
床21は、図7の(1)に示すように、段差部22に梁
23を形成したり、あるいは同図の(2)に示すよう
に、増し打ちコンクリート24を打設して形成してい
た。しかし、上記のコンクリート床21は、梁23が住
戸割を制限してフリープランに対応できなかったり、梁
23および増し打ちコンクリート24のため躯体コスト
がかかり、かつ重量が増えて耐震的にも不利になってい
た。そこで、図8に示すような段差状のプレキャストコ
ンクリート床板25が開発され、これが梁25a間に架
設され、トップコンクリート25bが打設されてコンク
リート床25cが形成されていた。これらのプレキャス
トコンクリート床板25のうちの(1)は、一本の引張
材26が段差部22を通って曲線的に配線されたもので
ある。一方(2)は、上段側のコンクリート板27と下
段側のコンクリート板28とに、それぞれ引張材29、
30が配設されたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8の(1)
のプレキャストコンクリート板は、段差部が長くなる
他、引張材が曲線配置のため、プレテンション方式では
配線・緊張作業に手間がかかり、ポストテンション方式
では定着部がスラブ端部となるために、定着が不安定で
あった。また同図の(2)のプレキャストコンクリート
板は、段差部が小さいと十分な定着がとれないため、プ
レストレス力を喪失する恐れがあった。
【0004】本発明はこれらの問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、躯体重量と躯体コストとの低
減、および居室空間を大きくとることができ、かつ段差
部における引張材の定着が十分にとれ、かつスパンの長
大化にも対応できるプレキャストコンクリート板を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの請求項1の発明は、段差状のコンクリート板におけ
る上段側のコンクリート板と下段側のコンクリート板と
に、それぞれ引張材が配設され、段差部側における引張
材の端部に定着具を設けたことを特徴とする。また請求
項2の発明は、請求項1において、定着具が、粒状物、
筒体、凹凸が形成された筒体のいずれかであることを特
徴とする。また請求項3の発明は、請求項1または2に
おいて、段差部側における引張材の端部にスパイラル筋
が配筋されたことを特徴とする。また請求項4の発明
は、請求項1〜3のいずれかにおいて、コンクリート板
の段差部に、主筋とあばら筋とが配筋された補強部が形
成されたことを特徴とする。
【0006】定着具により段差部側における引張材端部
の定着が十分にとれるので、段差部を小さくして、躯体
重量と躯体コストとを低減し、かつ居室空間を大きくと
れ、かつスパンの長大化にも対応できるプレキャストコ
ンクリート床板が形成できる。粒状物、筒体、凹凸が形
成された筒体の定着具により、段差部における引張材端
部の定着が十分にとれる。スパイラル筋により、段差部
における引張材端部の定着がさらに大きくなる。主筋と
あばら筋とが配筋された補強部で段差部が補強されるの
で、該段差部が小さくできる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプレキャストコン
クリート床板(以下PC床板という)の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。第1の実施の形態のPC
床板1は、図1に示すように、細長状のコンクリート板
2が長辺方向の中央部で段差状になって上段のコンクリ
ート板3と、下段のコンクリート板4とを形成し、これ
らのコンクリート板3、4に引張材6が配線されて構成
されている。このPC床板1が梁5間に設置され、その
上にトップコンクリート5aが打設されてコンクリート
床5bを形成している。
【0008】引張材6はPC鋼より線、PC鋼線、PC
鋼棒であり、段差部7側における端部に、定着力増大用
の定着具8が設けられている。この定着具8は、図2に
示すように、引張材端部の表面に接着剤9で砂10や、
鋼製の粒状物11を接着したものであり、これらが引張
抵抗となって定着力を増大させる。この砂10や粒状物
11は、低コストで引張抵抗を増大させることができ
る。なお、この定着具8は、砂10や鋼製の粒状物11
に限らず、引張抵抗を増大させる粒状物ならば、どのよ
うなものであっても良い。
【0009】また図3は、鋼製または硬質合成樹脂製の
筒体12の定着具8であり、引張材6の端部に、かしめ
又は接着剤9によって取り付けられている。この筒体1
2は断面円形の他、断面方形のもの、あるいは半割状の
ものを合わせて、断面円形および断面方形にしたもので
もよい。
【0010】また図4は、引張抵抗を増大させる凹凸1
3が表面に形成された筒体14であり、これ以外は前記
筒体12と同じ構成である。この凹凸13によって引張
抵抗が筒体12よりもさらに増大する。また、この凹凸
13は凹または凸のみであってもよい。また同図の
(3)および(4)に示すように、引張材の定着部を凹
凸13に形成するとともに、研磨して発錆させることに
より、この研磨部13aの摩擦抵抗を増大させることも
できる。
【0011】また図5は、第2の実施の形態のPC床板
15を示し、定着具8の周囲にスパイラル筋16を配筋
したものであり、これ以外は第1の実施の形態のPC床
板1と同じ構成である。このスパイラル筋16で定着具
8の周囲が補強されるため、図2〜4に示す定着具8よ
りも、さらに引張抵抗が増大し、かつ段差部7がさらに
小さくなる。
【0012】また図6は、第3の実施の形態のPC床板
17を示し、定着具8が設けられた段差部7に、主筋1
8とあばら筋19とが配筋された補強部20が形成され
たものであり、これ以外は第1の実施の形態のPC床板
1と同じ構成である。この補強部20で段差部7全体が
補強されるため、図2〜4に示す定着具8より、さらに
引張抵抗が増大でき、かつ段差部7がさらに小さくな
る。
【0013】
【発明の効果】定着具により段差部側における引張材端
部の定着が十分にとれるので、段差部を小さくして、躯
体重量と躯体コストとを低減し、かつ居室空間を大きく
とれ、かつスパンの長大化にも対応できるプレキャスト
コンクリート床板が形成できる。
【0014】粒状物、筒体、凹凸が形成された筒体の定
着具により、段差部における引張材端部の定着が十分に
とれる。
【0015】スパイラル筋により、段差部における引張
材端部の定着力がさらに大きくなる。
【0016】主筋とあばら筋とが配筋された補強部で段
差部が補強されるので、この段差部が小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のPC床板の断面図である。
【図2】(1)は定着具の正面図、(2)は同断面図で
ある。
【図3】(1)は定着具の水平断面図、(2)〜(5)
は同垂直断面図である。
【図4】(1)は定着具の水平断面図、(2)は同垂直
断面図である。
【図5】第2の実施の形態のPC床板の段差部の断面図
である。
【図6】第3の実施の形態のPC床板の段差部の断面図
である。
【図7】(1)および(2)は従来のPC床板の断面図
である。
【図8】(1)および(2)は従来のPC床板の断面図
である。
【符号の説明】
1、15、17 PC床板 2 コンクリート板 3、27 上段側のコンクリート板 4、28 下段側のコンクリート板 5 梁 5a トップコンクリート 6、26、29、30 引張材 7、22 段差部 8 定着具 9 接着剤 10 砂 11 粒状物 12、14 筒体 13 凹凸 16 スパイラル筋 18 主筋 19 あばら筋 20 補強部 21 床 23 梁 24 増し打ちコンクリート 25 プレキャストコンクリート板
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 昌彦 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社内 (72)発明者 江口 尚之 東京都千代田区丸の内3−4−1 株式会 社ピー・エス内 (72)発明者 長谷川 渉 東京都千代田区丸の内3−4−1 株式会 社ピー・エス内 Fターム(参考) 2E164 AA02 AA31 CA12 DA22 DA29

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段差状のコンクリート板における上段側
    のコンクリート板と下段側のコンクリート板とに、それ
    ぞれ引張材が配設され、段差部側における引張材の端部
    に定着具を設けたことを特徴とするプレキャストコンク
    リート床板。
  2. 【請求項2】 定着具は、粒状物、筒体、凹凸が形成さ
    れた筒体のいずれかであることを特徴とする請求項1に
    記載のプレキャストコンクリート床板。
  3. 【請求項3】 段差部側における引張材の端部に、スパ
    イラル筋が配筋されたことを特徴とする請求項1または
    2に記載のプレキャストコンクリート床板。
  4. 【請求項4】 コンクリート板の段差部に、梁主筋とあ
    ばら筋とが配筋された補強部が形成されたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のプレキャストコン
    クリート床板。
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