JP2003049329A - 中空状カーボンファイバー及びその製造方法 - Google Patents
中空状カーボンファイバー及びその製造方法Info
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Abstract
数、直径、長さの制御が可能であり、均一な形状及び特
性を得ることができ、金属触媒を使用しないためその精
製除去が不要で、量産が比較的容易である中空状カーボ
ンファイバー及びその製造方法を提供する。 【解決手段】一定の体積を有するポリマー粒子を変形さ
せた後、焼成炭素化して作製する中空状カーボンファイ
バー及びその製造方法。
Description
ァイバー及びその製造方法並びに樹脂とのコンポジット
に関するものである。
状カーボンファイバーは、直径数nm〜数百nm、長さ
数nm〜数十μmからなり、その壁は数〜数十のグラフ
ァイト層を丸めた円筒形状からなる。
度、水素貯蔵特性、電界放出特性等の特異な特性が注目
され、その応用研究が進められている。従来の製法によ
れば、不活性ガス雰囲気中でアーク放電によりカーボン
を蒸発させた後、凝集させる(特許第2845675号
公報)や、−C≡C−および/または−C=C−を含む
炭素材料に対し、X線、マイクロ波および超音波の少な
くとも1種を照射する(特開2000−109310号
公報)、あるいは炭素蒸気と非磁性遷移金属とを接触さ
せてカーボンナノチューブを成長させる(特開2000
−95509号公報)等がある。
するカーボンナノチューブの生成割合が低く、カーボン
ブラック状炭素質やアモルファスカーボン等が副生する
ことが避けられなかった。また、金属触媒を使用する場
合、反応生成物を精製する必要があり、また精製しても
金属触媒が完全に除去できず、前記の水素貯蔵特性や電
界放出特性を低下させる等の影響が避けられなかった。
ブを代表とする中空状カーボンチューブの壁層数、直
径、長さの制御が実質的に不可能であり、均一な形状及
び特性を得ることは非常に困難であった。
製法及びこれから得られるカーボンナノチューブに代表
される中空状カーボンファイバーの問題点を解決するも
のである。すなわち本発明は、カーボンナノチューブを
代表とする中空状カーボンファイバーの壁層数、直径、
長さの制御が可能であり、均一な形状及び特性を得るこ
と出来る中空状カーボンファイバーの製造方法を提供す
るものである。また本発明は、金属触媒を使用しないた
めその精製除去が不要で、量産が比較的容易である中空
状カーボンファイバー及びその製造方法を提供するもの
である。
関する。 (1) 一定の体積を有するポリマー粒子を変形させた
後、焼成炭素化して作製することを特徴とする中空状カ
ーボンファイバーの製造方法。 (2) ポリマー粒子の変形を加熱によって行うことを
特徴とする(1)に記載の中空状カーボンファイバーの
製造方法。
を加えることによって行うことを特徴とする(1)に記
載の中空状カーボンファイバーの製造方法。 (4) ポリマー粒子の変形を電磁波を照射することに
よって行うことを特徴とする(1)に記載の中空状カー
ボンファイバーの製造方法。
(4)記載の方法を組み合わせることによって行うこと
を特徴とする(1)に記載の中空状カーボンファイバー
の製造方法。 (6) ポリマー粒子の直径が、最終的に得られる中空
状カーボンファイバーの直径の5〜5000倍であるこ
とを特徴とする(1)に記載の中空状カーボンファイバ
ーの製造方法。
3以下であることを特徴とする(1)に記載の中空状カ
ーボンファイバーの製造方法。 (8) ファイバーの両端あるいは片方の端部が閉じて
いることを特徴とする(1)に記載の中空状カーボンフ
ァイバーの製造方法。
/直径)が1以上であることを特徴とする(1)に記載
の中空状カーボンファイバーの製造方法。 (10) ファイバーの直径と長さをポリマー粒子の体
積の大きさで制御することを特徴とする(1)に記載の
中空状カーボンファイバーの製造方法。
駆体ポリマーとを組み合わせてポリマー粒子を作製する
ことを特徴とする(1)に記載の中空状カーボンファイ
バーの製造方法。 (12) 熱分解消失性ポリマーと炭素前駆体ポリマー
とからマイクロカプセルを製作し、マイクロカプセルを
溶融紡糸した後、焼成して作製することを特徴とする
(11)記載の中空状カーボンファイバーの製造方法。
度と炭素前駆体ポリマーの軟化温度との差が100℃以
下であることを特徴とする(11)記載の中空状カーボ
ンファイバーの製造方法。 (14) 中空状ファイバーの外径と内径の比を熱分解
消失性ポリマーの層厚と炭素前駆体ポリマーの層厚の比
で制御することを特徴とする(11)又は(12)に記
載の中空状カーボンファイバーの製造方法。
の数を熱分解消失性ポリマーの層厚と炭素前駆体ポリマ
ーの層厚の比で制御することを特徴とする(11)又は
(12)に記載の中空状カーボンファイバーの製造方
法。 (16) 熱分解消失性ポリマーとして残炭率が10重
量%以下、炭素前駆体ポリマーとして残炭率が15重量
%以上のポリマーを用いることを特徴とする(11)又
は(12)記載の中空状カーボンファイバーの製造方
法。
学的手法で調製することを特徴とする(12)記載の中
空状カーボンファイバーの製造方法。 (18) 前記マイクロカプセルの調整法がシード重合
であることを特徴とする(12)記載の中空状カーボン
ファイバーの製造方法。
ジカル重合性基を有するモノマーから形成されたポリマ
ーである(12)記載の中空状カーボンファイバーの製
造方法。 (20) 前記炭素前駆体ポリマーが、アクリロニトリ
ルの単量体から形成されるユニットをポリマー中に含む
ことを特徴とする(19)記載の中空状カーボンファイ
バーの製造方法。
ラジカル重合性基を有するモノマーから形成されたポリ
マーである(12)記載の中空状カーボンファイバーの
製造方法。 (22) 熱分解消失性ポリマー及び炭素前駆体ポリマ
ーが、ラジカル重合性基を有するモノマーから形成され
たポリマーであり、かつ、その重合開始剤として、炭素
化工程で炭素が主成分として残る化合物を用いることを
特徴とする(12)記載の中空状カーボンファイバーの
製造方法。
形成された中空と、炭素前駆体ポリマーを用いて形成さ
れたカーボンの殻を有してなる(1)〜(22)のいず
れかに記載の中空状カーボンファイバー。 (24) (23)記載の中空状カーボンファイバーと
樹脂との組み合わせからなるコンポジット。
リマー粒子を変形させた後、焼成炭素化して作製するこ
とを特徴とする中空状カーボンファイバー及びその製造
方法に関する。ポリマー粒子の変形を加熱によって行う
場合は、ポリマー粒子が軟化する温度以上に加熱するこ
とが好ましい。加熱温度は、ポリマーのガラス転移温度
以上であると好ましい。
のではないが、最終的に得られるカーボンファイバーの
直径をポリマー粒子の直径によって制御することができ
る。したがって、細い直径のファイバーを得るために
は、直径の小さいポリマー粒子がより好ましい。
であることが好ましく、最終的に得られるカーボンファ
イバーの直径と長さは、ポリマー粒子の体積によって制
御することができる。したがって、細い直径のファイバ
ーを得るためには、体積の小さいポリマー粒子がより好
ましい。
は、1以上であることが好ましく、用途に応じて最適の
アスペクト比のファイバーを提供することができる。細
くて長いファイバーを得るためには、溶融紡糸する時
に、加熱温度を高くする、ポリマーの粘度を下げる、紡
糸の速度を速くする、紡糸の巻き取り速度を速くする、
ポリマー粒子の直径と体積を小さくするなどの製造条件
が有効である。
ポリマーの軟化温度と炭素前駆体ポリマーの軟化温度と
の差は100℃以下が好ましい。軟化温度の差が大きい
と、紡糸するときにポリマーの粘度に差が生じるため糸
が切れやすくなる。2種類のポリマーの軟化温度の差は
50℃以下であることがより好ましく、軟化温度の差が
25℃以下であるとさらに好ましく、理想的には15℃
以下であると最も好ましい。
マーを用いて形成された中空と、焼成によってカーボン
となる炭素前駆体ポリマーを用いて形成された外殻を有
してなる中空状カーボンファイバーであり、これは熱分
解消失性ポリマーと炭素前駆体ポリマーとを組み合わせ
て作製することができる。
ポリマーと炭素前駆体ポリマーとからマイクロカプセル
を製作し、マイクロカプセルを溶融紡糸した後、焼成し
て作製する製造方法が好ましい方法としてあげられる。
ーからなるマイクロカプセルを調製し、これを紡糸した
後、焼成することで、各工程における反応制御が容易と
なる。また、本発明は、前述した公知の製法に比べ、カ
ーボンナノチューブを代表とする中空状カーボンファイ
バーの形状制御が容易となり、且つ高収率での製造が可
能となる。
は、熱分解消失性樹脂として残炭率が10重量%以下、
炭素前駆体ポリマーとして残炭率が15重量%以上のポ
リマーを用いることが好ましく、熱分解消失性樹脂とし
て残炭率が7重量%以下、炭素前駆体ポリマーとして残
炭率が30重量%以上のポリマーを用いるとより好まし
く、熱分解消失性樹脂として残炭率が5重量%以下、炭
素前駆体ポリマーとして残炭率が50重量%以上のポリ
マーを用いるとさらに好ましい。熱分解消失性樹脂とし
て残炭率が10重量%以下の樹脂を用いることで、中空
状カーボンファイバーの細孔径が比較的容易に制御され
ると共に、壁を形成するグラファイト層の構造制御が容
易となる。熱分解消失性樹脂として残炭率が15重量%
より高い樹脂を用いた場合、細孔径の制御が困難とな
り、壁を形成するグラファイト層の構造制御が困難とな
り、結果的に任意形状への制御が著しく困難となる。
しては、前記条件を満たすものであれば特に制限はない
が、紡糸工程での作業性を考慮すると、熱可塑性樹脂が
好ましい。具体的に列挙すると、熱分解消失性樹脂とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系
樹脂、ポリブタジエン等のジエン系樹脂、ポリアクリル
酸メチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル樹脂、ポ
リメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル等のメ
タクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコ
ール樹脂、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等のポリエーテル系樹脂等が挙げられる。なか
でも、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル等
のアクリル樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタク
リル酸エチル等のメタクリル樹脂などが好ましいものと
して挙げられる。
アクリロニトリル系樹脂、フェノール樹脂、フラン樹
脂、ジビニルベンゼン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
ポリイミド樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ビニルエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹
脂等が挙げられる。
成する場合には、ラジカル重合性を持つモノマーから合
成することが好ましいので、アクリロニトリルを単量体
に用いたポリアクリロニトリル系樹脂が好ましく、アク
リロニトリルによって形成される単量体ユニットをポリ
マー中に35モル%以上含むポリアクリロニトリル系樹
脂が好ましい。
には特に制限がないが、作業性を考慮すると、直径0.
001μm〜100μmの熱分解性消失性樹脂粒子をシ
ードとしたシード重合、コアセルべーション法、界面縮
合法、スプレー乾燥法、ハイブリダイザーを用いた湿式
混合法などが好ましい。直径0.001μm〜1μm熱
分解性消失性樹脂粒子を用いる場合はシード重合が好ま
しい。
性消失性樹脂粒子の製造法には特に制限がなく、熱分解
性消失性樹脂を粉砕必要により篩い分けする方法、逆相
乳化重合、乳化重合、ソープフリー乳化重合、非水分散
重合、シード重合、懸濁重合などの重合により直接粒子
を得る方法があげられるが、作業性を考慮すると、逆相
乳化重合、乳化重合、ソープフリー乳化重合、非水分散
重合、シード重合、懸濁重合などの重合により直接粒子
を得る方法が好ましく、直径0.001μm〜1μm熱
分解性消失性樹脂粒子を得る場合には、乳化重合、ソー
プフリー乳化重合が好ましい。
る重合開始剤に特に制限はないが、最終的に製造した中
空状カーボンファイバーの純度が高いのが望ましい場合
には、炭素化工程で炭素が主成分として残る化合物、例
えば炭素以外の元素の含有率が30%以下であって、例
えば炭素、水素、酸素、窒素、りん、硫黄、フッ素、塩
素、臭素及びよう素などからから選ばれた元素のみで構
成される化合物が好ましい。これらの化合物としては、
アゾビスイソブチロ二トリル、アゾビス(2−アミノプ
ロパン)二塩酸塩、アゾビス−4−シアノペンタン酸、
アゾビスジメチルバレロニトリル等のジアゾ化合物、過
酸化ベンゾイル等の有機過酸化物、過硫酸アンモニウム
等の過酸化物塩が挙げられる。
に供される。本発明における紡糸の手段は特に制限され
るものではなく、公知のいずれの方法を用いても良い。
たとえば、マイクロカプセルを、溶融した際にマトリク
スとなる樹脂(たとえば、前記マイクロカプセルのシー
ドとして使用したものと同じ又は異なる熱分解性消失性
樹脂)とともに原料として銅製のるつぼに入れ、リボン
ヒーターで100℃〜300℃に加熱して原料を溶融さ
せた後、るつぼ底部に空けた孔、たとえばφ1mmの孔
から溶融した原料樹脂をモーターで巻き取る方式を採用
することができる。この場合、マイクロカプセルの量と
マトリクスの量の重量比は特に制限はないが、前者1に
対して、後者0.3〜1.5とすることが好ましい。原
料溶融時の加熱温度及びるつぼ底部に空けた孔径、巻き
取りモーターの回転数及び巻き取り部の周速、形状を適
当に変えることで、本発明で得られる中空状カーボンフ
ァイバーの形状を制御することが可能である。
ーとすることができる。炭素化は500℃〜3200℃
の温度範囲で行うことが好ましく、600℃〜3000
℃の温度で行うことがより好ましい。炭素化温度が50
0℃未満の場合、グラファイト層の形成が十分ではな
く、機械的強度、水素貯蔵特性、電界放出特性等の諸特
性が低下する。また、炭素化を3200℃より高い温度
で行った場合、グラファイト層を形成する炭素原子の一
部またはほとんどが昇華し、グラファイト層に欠陥が生
じる傾向にある。
ファイバーは、金属触媒を使用しないためその精製除去
が不要で、量産が比較的容易であり、種々の用途に使用
することができる。
イオン交換水350ml、過硫酸アンモニウム29mg
を入れ、窒素をバブリングしながら超音波を30分間照
射した。フラスコに攪拌羽根を装着し、300rpmの
攪拌速度、70℃で5時間、引続き80℃で30分間反
応して、熱分解消失性ポリマー乳化液を得た。
体ポリマーとからマイクロカプセルの製造 (1)で作製した熱分解消失性ポリマー乳化液90m
l、アクリロニトリル4ml、イオン交換水270m
l、過硫酸アンモニウム5mgを1000mlフラスコ
に入れ、30分間窒素をバブリングした。フラスコに攪
拌羽根を装着し300rpmの攪拌速度、70℃で5時
間、引続き80℃で30分間反応させ、マイクロカプセ
ル乳化液を得た。乳化液から凍結乾燥に水を除去するこ
とで、マイクロカプセルを得た。
化 (2)で作製したマイクロカプセルと(1)で作製した
熱分解消失性樹脂の粉砕粉とを1:1の重量比で乳鉢内
で軽く混合した後、窒素雰囲気下、120℃で加熱しな
がら混練し、樹脂塊を得た。次いでこの樹脂隗を直径3
0mm、長さ100mm、下部に直径1mmの孔を有す
る銅製ルツボに入れた。窒素雰囲気下でリボンヒーター
を用いて銅製ルツボを170℃で加熱し、ルツボの下部
の孔から溶融した樹脂を、周速50mで回転させたモー
ターに巻付け、樹脂隗の紡糸を行った。紡糸して得られ
た繊維を30ml/分の空気気流中で不融化処理を行っ
た。次いで、窒素気流下、焼成炉にて昇温10℃/時間
で1000℃まで焼成を行い、次いでタンマン炉にて昇
温30℃/時間で3000℃まで黒鉛化処理を行った。
得られたカーボンファイバーは細孔径1〜3nm、直径
3〜12nm、壁を構成するグラファイト層が3〜数十
層からなる中空状カーボンファイバーであった。
て用い、エポキシ樹脂とを組み合わせてコンポジットを
調製した。軽量、高強度、高耐熱性などの特性が非常に
優れたコンポジットが得られた。種々の構造部材として
有用であった。
代表される中空状カーボンファイバーを調整すること
で、種々の特徴ある形状、ファイバー径、ファイバー
長、細孔径及び壁を形成するグラファイト層の厚さ、結
晶性、などを任意に制御することが可能である。また、
金属触媒を使用しないため精製が不要で、目的とする形
状の中空状カーボンファイバーを高収率で得ることがで
きる。また、軽量、高強度、高耐熱性などの特性が非常
に優れたコンポジットを得ることができる。
Claims (24)
- 【請求項1】一定の体積を有するポリマー粒子を変形さ
せた後、焼成炭素化して作製することを特徴とする中空
状カーボンファイバーの製造方法。 - 【請求項2】ポリマー粒子の変形を加熱によって行うこ
とを特徴とする請求項1に記載の中空状カーボンファイ
バーの製造方法。 - 【請求項3】ポリマー粒子の変形を機械的な力を加える
ことによって行うことを特徴とする請求項1に記載の中
空状カーボンファイバーの製造方法。 - 【請求項4】ポリマー粒子の変形を電磁波を照射するこ
とによって行うことを特徴とする請求項1に記載の中空
状カーボンファイバーの製造方法。 - 【請求項5】ポリマー粒子の変形を請求項2〜4記載の
方法を組み合わせることによって行うことを特徴とする
請求項1に記載の中空状カーボンファイバーの製造方
法。 - 【請求項6】ポリマー粒子の直径が、最終的に得られる
中空状カーボンファイバーの直径の5〜5000倍であ
ることを特徴とする請求項1に記載の中空状カーボンフ
ァイバーの製造方法。 - 【請求項7】ポリマー粒子の体積が100mm3以下で
あることを特徴とする請求項1に記載の中空状カーボン
ファイバーの製造方法。 - 【請求項8】ファイバーの両端あるいは片方の端部が閉
じていることを特徴とする請求項1に記載の中空状カー
ボンファイバーの製造方法。 - 【請求項9】ファイバーのアスペクト比(長さ/直径)
が1以上であることを特徴とする請求項1に記載の中空
状カーボンファイバーの製造方法。 - 【請求項10】ファイバーの直径と長さをポリマー粒子
の体積の大きさで制御することを特徴とする請求項1に
記載の中空状カーボンファイバーの製造方法。 - 【請求項11】熱分解消失性ポリマーと炭素前駆体ポリ
マーとを組み合わせてポリマー粒子を作製することを特
徴とする請求項1に記載の中空状カーボンファイバーの
製造方法。 - 【請求項12】熱分解消失性ポリマーと炭素前駆体ポリ
マーとからマイクロカプセルを製作し、マイクロカプセ
ルを溶融紡糸した後、焼成して作製することを特徴とす
る請求項11記載の中空状カーボンファイバーの製造方
法。 - 【請求項13】熱分解消失性ポリマーの軟化温度と炭素
前駆体ポリマーの軟化温度との差が100℃以下である
ことを特徴とする請求項11記載の中空状カーボンファ
イバーの製造方法。 - 【請求項14】中空状ファイバーの外径と内径の比を熱
分解消失性ポリマーの層厚と炭素前駆体ポリマーの層厚
の比で制御することを特徴とする請求項11又は12に
記載の中空状カーボンファイバーの製造方法。 - 【請求項15】中空状カーボンファイバーの層の数を熱
分解消失性ポリマーの層厚と炭素前駆体ポリマーの層厚
の比で制御することを特徴とする請求項11又は12に
記載の中空状カーボンファイバーの製造方法。 - 【請求項16】熱分解消失性ポリマーとして残炭率が1
0重量%以下、炭素前駆体ポリマーとして残炭率が15
重量%以上のポリマーを用いることを特徴とする請求項
11又は12記載の中空状カーボンファイバーの製造方
法。 - 【請求項17】前記マイクロカプセルを界面化学的手法
で調製することを特徴とする請求項12記載の中空状カ
ーボンファイバーの製造方法。 - 【請求項18】前記マイクロカプセルの調整法がシード
重合であることを特徴とする請求項12記載の中空状カ
ーボンファイバーの製造方法。 - 【請求項19】前記炭素前駆体ポリマーが、ラジカル重
合性基を有するモノマーから形成されたポリマーである
請求項12記載の中空状カーボンファイバーの製造方
法。 - 【請求項20】前記炭素前駆体ポリマーが、アクリロニ
トリルの単量体から形成されるユニットをポリマー中に
含むことを特徴とする請求項19記載の中空状カーボン
ファイバーの製造方法。 - 【請求項21】前記熱分解消失性ポリマーが、ラジカル
重合性基を有するモノマーから形成されたポリマーであ
る請求項12記載の中空状カーボンファイバーの製造方
法。 - 【請求項22】熱分解消失性ポリマー及び炭素前駆体ポ
リマーが、ラジカル重合性基を有するモノマーから形成
されたポリマーであり、かつ、その重合開始剤として、
炭素化工程で炭素が主成分として残る化合物を用いるこ
とを特徴とする請求項12記載の中空状カーボンファイ
バーの製造方法。 - 【請求項23】熱分解消失性ポリマーを用いて形成され
た中空と、炭素前駆体ポリマーを用いて形成されたカー
ボンの殻を有してなる請求項1〜22のいずれかに記載
の中空状カーボンファイバー。 - 【請求項24】請求項23記載の中空状カーボンファイ
バーと樹脂との組み合わせからなるコンポジット。
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