JP2003048730A - ガラス容器の製造方法およびガラス容器の製造装置 - Google Patents

ガラス容器の製造方法およびガラス容器の製造装置

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JP2003048730A
JP2003048730A JP2001237236A JP2001237236A JP2003048730A JP 2003048730 A JP2003048730 A JP 2003048730A JP 2001237236 A JP2001237236 A JP 2001237236A JP 2001237236 A JP2001237236 A JP 2001237236A JP 2003048730 A JP2003048730 A JP 2003048730A
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glass container
glass
temperature
rough
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Hideo Saito
秀雄 斎藤
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Koa Glass Co Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B9/00Blowing glass; Production of hollow glass articles
    • C03B9/30Details of blowing glass; Use of materials for the moulds
    • C03B9/38Means for cooling, heating, or insulating glass-blowing machines or for cooling the glass moulded by the machine
    • C03B9/3875Details thereof relating to the side-wall, body or main part of the moulds
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビン口と、胴体部とを有するような立体的な
ガラス容器であっても、耐衝撃性に優れたガラス容器が
得られるガラス容器の製造方法、およびそのようなガラ
ス容器が効率的に得られるガラス容器の製造装置を提供
する。 【解決手段】 金型を用いてブロー成形法により溶融ガ
ラスからガラス容器を製造する方法において、溶融ガラ
スを徐冷してガラス容器を形成するとともに、溶融ガラ
スを金型内に収容する前および金型内に収容した後、あ
るいはいずれか一方の時期に、金型の一部または全部を
誘導加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビン口および胴体
部を有するような立体的なガラス容器の製造方法、およ
びこのようなガラス容器の製造装置に関し、より詳細に
は、内部歪が小さい立体的なガラス容器の製造方法、お
よびそのようなガラス容器が効率的に得られるガラス容
器の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金型を用いて溶融ガラス(ガラス
ゴブ)から、肉薄板状ガラス製品をプレス成形して製造
する場合、ガラスゴブの熱が金型に移動し、金型の温度
が上昇するため、ガラス製品が金型に張り付いたり、あ
るいは、ガラス製品が伸びたりして、外観不良となるこ
とが問題となっていた。そこで、特開平10−1947
62号公報には、ガラスゴブの熱が金型に移動して、金
型の温度が上昇するのを防ぐため、図9にその平面図お
よび図10にその断面図を示すように、複数の上型51
1を同一円周上に等間隔に配置するとともに、1ピッチ
ずつ円周上を移動させ、1回転に1回、個々の上型51
1を、下型521と組み合わせ、プレス成形に用いるこ
とを特徴とした肉薄板状ガラス製品(ハードディスク)
の製造方法が開示されている。すなわち、上型(対向成
形型)の成形面を一定温度に設定できるように、ニクロ
ム線コイルや、高周波誘導加熱方法等により、上型およ
び下型を加熱するともに、複数回に一回の割合で上型を
使用し、上型の温度を一定範囲に制御することを意図し
たものである。
【0003】しかしながら、開示された肉薄板状ガラス
製品の製造方法は、肉薄板状ガラス製品としてのハード
ディスク等には適当であったが、肉厚であって、ビン口
および胴体部を有するような立体的なガラス容器には、
適用することが困難であった。すなわち、このような立
体的なガラス容器の成形には、通常、異なる形状を有す
る複数の金型を組み合わせて使用するため、一種類の上
型および下型からなる金型を適用することが困難であっ
た。また、立体的なガラス容器を成形するには、通常、
上下方向に金型を反転させる動作が含まれるため、一種
類の上型および下型からなる金型を水平方向に回転させ
ながら肉薄板状のガラス製品を製造する方法を適用する
ことは困難であった。さらに、立体的なガラス容器を成
形するには、通常、ブロー成形法が使用されるか、ある
いは、ブロー成形法と、プレス成形法とを組み合わせて
使用されるため、上型および下型からなる金型によって
プレス成形する製造方法を適用することが困難であっ
た。
【0004】一方、特開平10−194762号公報に
開示されたガラス製品の製造方法では、金型の温度上昇
のみを考慮しており、溶融ガラスと、金型とが接する際
の温度差については何ら考慮していなかった。特に、粗
形状のガラス容器を成形するための粗型と、ガラス容器
の最終形状を成形するための仕上型とを用いて、溶融ガ
ラスから立体的なガラス容器を製造する場合には、二個
所で温度差が生じるため、ガラス容器における内部歪が
さらに大きくなりやすいという問題が見られた。より具
体的には、通常1,000℃付近の溶融ガラスと、室温
付近の粗型とが接する際に大きな温度差が生じ、さら
に、通常500℃付近の概略形状のガラス容器と、室温
付近の仕上型とが接する際に、中程度の温度差が生じて
いた。ただし、仕上型では、圧縮比が大きいために、温
度差は中程度であっても、ガラス容器の内部に発生する
歪は決して小さなものではなかった。
【0005】そこで、金型の周囲に、ニクロム線コイル
等の加熱手段を設けて、所定温度に加熱することが考え
られる。しかしながら、通常、金型は内部からガラス容
器を取り出すために、開閉機構が設けてあり、スペース
的に金型の周囲にニクロム線コイル等の加熱手段を設け
ることは容易でなかった。また、仮に金型の周囲にニク
ロム線コイル等を無理やり設けて、加熱しても、ニクロ
ム線コイル等の特性上、迅速に加熱することは困難であ
り、立体的なガラス容器に発生する内部歪を低減するこ
とは困難であった。
【0006】さらに、従来は、立体的なガラス容器の製
造開始時や、長時間ガラス容器の製造を中断した後に、
ガラス容器の製造を再開をする場合には、金型温度が低
いために、種々の問題が見られた。すなわち、そのまま
ガラス容器の製造を開始した場合には、ガラス容器に発
生する内部歪が大きくなり、耐衝撃性が低下したり、ガ
ラス容器の外観性が低下するという問題が見られた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の発明
者らは、上記の問題に鑑み鋭意検討したところ、ビン口
および胴体部を有するような立体的なガラス容器を成形
するにあたり、溶融ガラスを金型内に収容する前および
金型内に収容しながら、金型を誘導加熱することによ
り、迅速に加熱することができ、結果として、溶融ガラ
スと、金型とが接する際の温度差を少なくできることを
見出したものである。よって、本発明の目的は、内部歪
が小さい立体的なガラス容器を得るための製造方法、お
よびそのようなガラス容器を効率的に得ることができる
製造装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、金型を
用いて溶融ガラスからガラス容器を製造する方法におい
て、溶融ガラスを徐冷してガラス容器を形成する一方、
当該溶融ガラスを金型内に収容する前および金型内に収
容しながら、あるいはいずれか一方の時期に、高周波を
印加して、金型の一部または全部を誘導加熱することを
特徴とするガラス容器の製造方法が提供され、上述した
問題を解決することができる。すなわち、このように実
施することにより、溶融ガラスと、金型とが接する際の
温度差を少なくして、内部歪が小さいガラス容器を効率
的に製造することができる。
【0009】また、本発明のガラス容器の製造方法を実
施するにあたり、金型と、溶融ガラスとの温度差を70
0℃以内の値とすることが好ましい。このように実施す
ることにより、溶融ガラスと、金型とが接する際の温度
差を具体的に少なくして、内部歪が小さいガラス容器を
効率的に製造することができる。
【0010】また、本発明のガラス容器の製造方法を実
施するにあたり、金型が、溶融ガラスから粗形状のガラ
ス容器を成形するための粗型と、ガラス容器の最終形状
を成形するための仕上型と、粗形状のガラス容器を粗型
から仕上型へと移動させるためのネックリングと、から
なり、少なくともネックリングを誘導加熱することが好
ましい。すなわち、粗型と、仕上型と、ネックリングと
を用いて、溶融ガラスからガラス容器を製造する場合、
ネックリングの温度が特に不均一になりやすいことを考
慮したものである。したがって、このように実施するこ
とにより、特にネックリングの温度の不均一さを解消し
て、内部歪が小さいガラス容器を効率的に製造すること
ができる。
【0011】また、本発明のガラス容器の製造方法を実
施するにあたり、金型が、成形材料として、磁性材料を
含むことが好ましい。このように実施すると、誘導加熱
によって、磁性材料を含む金型、あるいは磁性材料から
なる金型の温度を、それぞれ効率的かつ迅速に高めるこ
とができる。
【0012】また、本発明のガラス容器の製造方法を実
施するにあたり、金型の温度をモニターしながら、当該
金型を誘導加熱することが好ましい。このように実施す
ると、モニターされた温度情報をもとに、誘導加熱条件
を適宜変更できるため、金型の温度制御を正確に実施す
ることができる。
【0013】また、本発明のガラス容器の製造方法を実
施するにあたり、連続的または断続的に高周波を印加し
て、金型を誘導加熱することが好ましい。このように実
施すると、誘導加熱を利用して、金型温度をさらに精度
良く制御することができる。
【0014】また、本発明のガラス容器の製造方法を実
施するにあたり、ガラス製品の製造に先立ち、金型の一
部または全部を誘導加熱する工程(加熱予備工程)を含
むことが好ましい。このように実施すると、ガラス容器
の製造開始時には、加熱予備工程により金型を所定温度
に制御できるため、耐衝撃性や外観性に優れたガラス容
器を得ることができる。したがって、ガラス容器の製造
開始時や、長時間ガラス容器の製造を中断した後に製造
を再開した場合であっても、耐衝撃性や外観性に優れた
ガラス容器を安定して得ることができる。
【0015】また、本発明の別の態様は、金型を用いて
溶融ガラスからガラス容器を製造するための装置であっ
て、溶融ガラスを徐冷するための冷却装置と、高周波を
印加して誘導加熱するための誘導加熱装置と、が設けて
あることを特徴とするガラス容器の製造装置が提供さ
れ、上述した問題を解決することができる。すなわち、
このように構成することにより、溶融ガラスと、金型と
が接する際の温度差を少なくして、内部歪が小さいガラ
ス容器を効率的に製造可能な製造装置を提供することが
できる。一方、溶融ガラスを徐冷するための冷却装置に
より、十分に融点以下の温度に低下させることができる
ため、誘導加熱装置に起因した生産効率の低下を補償す
ることができる。
【0016】また、本発明のガラス容器の製造装置を構
成するにあたり、金型と、溶融ガラスとの温度差を70
0℃以内の値とするための温度制御部が設けてあること
が好ましい。このように構成することにより、溶融ガラ
スと、金型とが接する際の温度差を具体的に少なくし
て、内部歪が小さいガラス容器を効率的に製造可能な製
造装置を提供することができる。
【0017】また、本発明のガラス容器の製造装置を構
成するにあたり、金型が、溶融ガラスから粗形状のガラ
ス容器を成形するための粗型と、ガラス容器の最終形状
を成形するための仕上型と、粗形状のガラス容器を粗型
から仕上型へと移動させるためのネックリングと、から
なるとともに、当該ネックリングの温度をモニターする
ためのセンサー部が設けてあり、誘導加熱装置が、セン
サー部で得られた温度情報をもとに、少なくともネック
リングを誘導加熱することが好ましい。このように実施
することにより、ネックリングを用いた場合であって
も、内部歪が小さいガラス容器を効率的に製造すること
ができる。すなわち、粗型と、仕上型と、ネックリング
とを用いて、溶融ガラスからガラス容器を製造する場合
には、ネックリングの温度が特に不均一になりやすい
が、ネックリングを誘導加熱することにより、内部歪が
小さいガラス容器を効率的に製造することができる。
【0018】
【発明の実施形態】[第1の実施形態]第1の実施形態
は、金型を用いて溶融ガラスからガラス容器を製造する
方法において、溶融ガラスを徐冷するとともに、金型内
に収容する前および金型内に収容しながら、あるいはい
ずれか一方の時期に、高周波を印加して、金型の一部ま
たは全部を誘導加熱することを特徴とするガラス容器の
製造方法である。以下、図1に示すガラス容器の製造方
法のフローチャートを適宜参照しながら、溶融ガラスか
ら、粗型および仕上型を用いるとともに、ブロー成形お
よびプレス成形を組み合わせて、立体的なガラス容器を
製造する方法を例に取って、具体的に説明する。
【0019】1.粗型の設置工程 粗型の設置工程は、粗型(一次型)を製造ライン等の所
定場所に設置(準備)する工程である。ここで、設置す
る粗型としては、誘導加熱されるとともに、溶融ガラス
を効果的に徐冷できることから導電体であることが必要
であり、その素材としては、通常、鋳鉄、ステンレス合
金などが用いられるが、特に鋳鉄が強度、耐久性および
伝熱性ともに優れるため好適である。また、磁性材料、
例えば、Fe1-xNix(0<x<1)あるいはNi1-x
Cux(0<x<1)で表される金属化合物や、ステン
レス合金を含む粗型、あるいはこれらの磁性材料からな
る粗型であることが好ましい。この理由は、このような
粗型であれば、さらに効果的に誘導加熱され、短時間か
つ効率的に所定温度に達することが可能なためである。
したがって、粗型を作製する際に、例えば、鋳鉄中に磁
性材料を添加するか、あるいは、ガラス容器が接する粗
型の内表面にのみ、例えば、磁性材料からなるライニン
グを設けることが好ましい。その場合、一例として、鋳
鉄中に磁性材料を、全体量の0.01〜50重量%の範
囲内の値となるように添加することが好ましい。この理
由は、かかる磁性材料の添加割合が、0.0.1重量%
未満の値となると、誘導加熱による発熱効果が生じない
場合があるためであり、一方、かかる磁性材料の添加割
合が、50重量%を超えると、金型のコストが過度に増
加したり、金型の伝熱性や機械的強度が低下したりする
場合があるためである。したがって、磁性材料の添加割
合を、全体量の0.1〜30重量%の範囲内の値とする
ことがより好ましく、1〜20重量%の範囲内の値とす
ることがさらに好ましい。また、粗型の内面にライニン
グを設ける場合、その厚さを0.01〜1,000μm
の範囲内の値とすることが好ましい。この理由は、かか
るライニングの厚さが、0.0.1μm未満の値となる
と、誘導加熱による発熱効果が生じない場合があった
り、機械的強度が低下したりする場合があるためであ
る。一方、かかるライニングの厚さが、1,000μm
を超えると、金型のコストが過度に増加したり、金型の
伝熱性が低下したりする場合があるためである。したが
って、ライニングの厚さを、0.1〜500μmの範囲
内の値とすることがより好ましく、1〜200μmの範
囲内の値とすることがさらに好ましい。
【0020】2.ファンネルの設置工程 次工程は、ファンネルを、粗型と、溶融ガラスの塊の取
り出し口(図示せず。)との間に設置(準備)し、溶融
ガラスの塊(パリソン)を粗型内に挿入する工程であ
る。ここで、粗型上に、ファンネルを設置するにあた
り、製造ライン等においては、ファンネルアーム(図示
せず。)を介して、回転移動させながら粗型上に、降下
させることが好ましい。このように設置することによ
り、ファンネルと、粗型との干渉を有効に防止すること
ができるためである。また、通常は、ファンネルを設置
した後、すぐにファンネルを介して、溶融ガラスの塊を
粗型内に挿入するが、本発明では、溶融ガラスを挿入す
る前に、あるいは挿入しながら、後述するように、粗型
を誘導加熱することになる。
【0021】3.加熱予備工程 また、後述する一次成形工程のガラス製品の製造に先立
ち、加熱予備工程を設けて、金型(粗型)の一部または
全部を誘導加熱することが好ましい。この理由は、加熱
予備工程を設けることにより、ガラス容器の製造開始時
には、金型を所定温度に制御できるため、耐衝撃性や外
観性に優れたガラス容器を得ることができるためであ
る。ここで、加熱予備工程における誘導加熱条件は、金
型を予熱するものであれば十分であるため、例えば、1
0kw〜1000kwの出力の誘導加熱装置を用いて、
0.1〜100分の誘導加熱時間とすることが好まし
い。そして、具体的に、金型(粗型)の温度を、50〜
400℃の範囲内の値とすることが好ましく、100〜
400℃の範囲内の値とすることがより好ましく、15
0〜400℃の範囲内の値とすることがさらに好まし
い。
【0022】4.一次成形工程 本工程は、溶融ガラスを挿入する前に、あるいは挿入し
ながら、粗型に高周波を印加して、粗型の一部または全
部を誘導加熱し、その後、溶融ガラスを完全に挿入した
後、ビン口の成形を含む概略形状のガラス容器を成形す
ることを特徴とした一次成形工程である。すなわち、こ
のように粗型を加熱すると、粗型と、溶融ガラスとの温
度差が小さくなり、ビン口および概略形状のガラス容器
を徐冷しながら成形したとしても、ビン口や、その下方
の胴体部に発生する歪が少なくなるためである。また、
ビン口での内部歪の発生が大きいために、破損すること
が多く、そのため、通常は、ビン口のみを先に成形した
後に、ファンネルを除去し、次いで、ビン口の下方に位
置する胴体部の概略形状を形成する二段階ステップが実
施されている。したがって、以下、一次成形工程につい
て、(1)誘導加熱と、(2)溶融ガラスの導入と、
(3)ビン口の形成と、(4)胴体部の形成とに分けて
説明する。ただし、本発明では、得られるガラス容器の
内部歪を低減することができるため、二段階ステップを
省略し、ビン口の形成と、胴体部の形成とを、一段階ス
テップで実施することも可能である。
【0023】(1)誘導加熱 一次成形工程における粗型の誘導加熱を実施するにあた
り、例えば、10kw〜1000kwの出力の誘導加熱
装置を用いて、次のような加熱条件を採用して、誘導加
熱することが好ましい。
【0024】加熱時間 加熱時間は、誘導加熱する粗型の大きさ、粗型の周囲温
度、ガラス容器の大きさ、ガラス容器の温度、さらには
誘導加熱装置の出力(出力係数による調整も含む。)や
加熱方式(連続または非連続)等を考慮した上での粗型
の所望温度によるが、一例として、加熱時間を0.5秒
〜100分の範囲内の値とすることが好ましい。この理
由は、かかる加熱時間が0.5秒未満の値となると、粗
型の所望温度まで到達しない場合があるためであり、一
方、かかる加熱時間が100分を超えると、粗型の所望
温度の制御が困難となったり、誘導加熱装置への負荷が
大きくなったり、さらには、ガラス容器の生産効率が低
下したりする場合があるためである。したがって、ガラ
ス容器の生産効率が低下せずに、粗型の所望温度の制御
がより容易となるとともに、誘導加熱装置への負荷が小
さくなることから、加熱時間を1秒〜20分の範囲内の
値とすることがより好ましく、2秒〜3分の範囲内の値
とすることがさらに好ましい。
【0025】加熱温度 また、粗型の加熱温度は、誘導加熱する粗型の大きさ、
粗型の周囲温度、ガラス容器の大きさ、ガラス容器の温
度等にもよるが、一例として、100〜800℃の範囲
内の温度であることが好ましい。この理由は、かかる加
熱温度が100℃未満の値となると、得られるガラス容
器の内部歪が改善されない場合があるためであり、一
方、かかる加熱時温度が800℃を超えると、制御が困
難となったり、ガラス容器の製造効率が逆に低下した
り、さらには、誘導加熱装置への負荷が大きくなりすぎ
る場合があるためである。したがって、ガラス容器の生
産効率が低下せずに、粗型の内部歪を低減することがよ
り容易となるとともに、誘導加熱装置への負荷が小さく
なることから、粗方の加熱温度を200〜700℃の範
囲内の値とすることがより好ましく、300〜600℃
の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
【0026】また、粗型の加熱温度(粗型表面または内
面の温度)は、溶解ガラスの温度を考慮して定めること
が好ましい。すなわち、粗型の加熱温度と、溶解ガラス
の温度との温度差を700℃以下の値とすることが好ま
しい。この理由は、かかる温度差が700℃を超える
と、形成されるガラス容器内に発生する歪が極端に大き
くなるためである。ただし、過度に温度差を小さくする
と、生産効率が低下したり、誘導加熱装置への負荷が大
きくなったりする場合がある。したがって、かかる温度
差を10〜600℃の範囲内の値とすることがより好ま
しく、50〜500℃の範囲内の値とすることがさらに
好ましい。なお、通常、溶解ガラスの温度は、1,00
0〜1,200℃の範囲であることが知られているが、
かかる溶解ガラスの温度を予めモニターし、それを温度
情報として、誘導加熱装置へ伝達することが、正確に温
度差を制御できることから好ましい。
【0027】加熱方式 また、粗型を誘導加熱する方式は特に制限されるもので
はなく、連続的に誘導加熱する(連続加熱)ことも好ま
しいし、あるいは、非連続的に誘導加熱する(非連続加
熱)ことも好ましいし、さらには、これらを適宜組み合
わせることも好ましい。
【0028】ここで、図2および図3を参照して、粗型
の温度上昇に対する誘導加熱方式の影響を説明する。図
2は、横軸に、誘導加熱装置(出力15kw、出力係数
50〜70%)によるネックリングの加熱時間(分)を
採って示してあり、縦軸に、熱電対によって測定したネ
ックリング(鋳鉄製)の外部表面の温度(℃)を採って
示してある。また、図3は、横軸に、誘導加熱装置(出
力15kw、出力係数50〜70%)によるネックリン
グの加熱時間(分)および放置時間を採って示してあ
り、縦軸に、熱電対によって測定したネックリングの外
部表面の温度(℃)を採って示してある。なお、金型の
一部であるネックリングの温度変化が容易に理解できる
ように、誘導加熱装置としては、出力が15kwの小型
の誘導加熱装置を用いるとともに、出力係数を50〜7
0%程度に絞った。したがって、実際は、7〜8kw程
度の出力による、誘導加熱実験を行った。
【0029】そして、図2に示すラインAは、誘導加熱
装置を用いて、溶融ガラスを導入することなく、ネック
リング(鋳鉄製)のみを連続加熱した場合の温度変化曲
線を示している。このラインAから、理解されるよう
に、小型の誘導加熱装置を用いた場合であっても、ネッ
クリングの外部表面の温度は、スタートから15分程度
までは、誘導加熱時間にほぼ比例して上昇し、400℃
付近まで到達しているが、その後、外部への熱拡散のた
めと思われるが、温度上昇の割合が低下している。した
がって、このように小型の誘導加熱装置を用いた場合で
あっても、短時間で、室温から400℃付近まで、上昇
させることができたので、大型の誘導加熱装置を用いた
り、ネックリングのスタート温度を高めたり、さらに
は、800〜1,000℃付近の溶融ガラスを導入し、
周囲温度を高めたりすることにより、より短時間で、し
かも、高温まで、ネックリングの温度を上昇させられる
ことが推定される。
【0030】また、図2に示すラインBは、1分間に1
0回の割合で、約1秒間、ネックリングのみを非連続的
に誘導加熱した場合の温度変化曲線を示している。同様
に、図2に示すラインCは、1分間に6回の割合で、約
1秒間、ネックリングのみを非連続的に誘導加熱した場
合の温度変化曲線を示している。このように、非連続的
にネックリングを誘導加熱した場合には、ラインBおよ
びラインCが示すように、いずれも、連続的に誘導加熱
した場合よりも、ネックリングの温度上昇が緩やかであ
って、逆に温度制御しやすいことが理解できる。また、
ラインBの30分後の到達温度は、約200℃であるの
に対して、ラインCの30分後の到達温度は、約150
℃である。すなわち、大型の誘導加熱装置を用いる場合
や、ネックリングのスタート温度が高い場合や、さらに
は、高温の溶融ガラスを導入し、周囲温度が高くなる場
合には、ネックリングの温度上昇、あるいは到達温度を
制御しやすくするために、非連続加熱することが有効で
あることが理解される。また、非連続加熱であっても、
誘導加熱の割合をさらに、変化させることにより、さら
にきめ細かいネックリングでの温度制御が可能であるこ
とが理解される。したがって、このように小型の誘導加
熱装置を用いた場合であって、30分後に、100〜3
00℃の温度を所望する場合、例えば、2〜20回/分
の割合で、ネックリングを0.1〜10秒間、非連続加
熱することが有効である。
【0031】また、図3に示すラインDは、ネックリン
グのみの連続加熱を10分間行った後、ネックリング
を、粗型側と、仕上型側との間を、ネックリングアーム
を用いて、定期的に往復移動させながら、仕上型側にお
いて、1分間に6回の割合で、約1秒間、非連続的に誘
導加熱した場合の温度変化曲線を示している。また、図
3に示すラインEは、ネックリングのみの連続加熱を1
0分間行った後、そのままの状態で保持した場合の温度
変化曲線を示している。さらに、図3に示すラインF
は、ネックリングのみの連続加熱を10分間行った後、
ネックリングを、粗型側と、仕上型側との間を、ネック
リングアームを用いて、定期的に往復移動させた状態で
の温度変化曲線を示している。なお、それぞれ連続加熱
を中止した時点、すなわち加熱時間が10分の時点の温
度を、図3中、記号Pで表してある。このように、ネッ
クリングを連続的に誘導加熱した後に、誘導加熱を中止
するか、あるいは非連続的に加熱することによって、そ
の後の、ネックリングの温度制御が可能であることが理
解できる。より具体的には、誘導加熱を単純に中止すれ
ば、ラインEが示すように、中止後、約20分で、ネッ
クリングの温度が、約100℃まで低下している。ま
た、誘導加熱を同様に中止する一方で、ネックリングを
粗型側と、仕上型側との間で、移動させることにより、
約20分で、ネックリングの温度は、約50℃まで低下
している。さらに、ネックリングを連続的に誘導加熱し
た後に、非連続的に加熱することによって、ラインDが
示すように、さらに緩やかに、ネックリングの温度が低
下し、60分程度で、150℃まで低下し、その後、さ
らに加熱しても、ネックリングの温度は150℃程度で
一定であった。したがって、再度ネックリングを誘導加
熱する場合に、ネックリングの到達温度に、スタート温
度が影響することが判明しているが、このようにネック
リングの温度を低下させて制御することにより、スター
ト温度の影響を小さくすることができる。
【0032】センサー また、センサーにより、金型温度をモニターすることが
好ましい。すなわち、得られた金型温度の情報をもと
に、誘導加熱の時間や出力等を調整して、金型温度を所
望温度とするためである。具体的に、金型の表面に直接
的に熱電対を設けたり、あるいは、金型の表面に非接触
センサー用塗料を設け、それを赤外線反射式の温度計に
より、間接的に金型の表面温度を測定したりすることが
好ましい。そして、溶融ガラスから粗形状のガラス容器
を成形するための粗型と、ガラス容器の最終形状を成形
するための仕上型とからなる場合には、ネックリング
を、一次成形工程と、二次成形工程との間を移動させる
ため、センサー自体は仕上型の周囲に設け、当該センサ
ーで得られたネックリングの温度情報をもとに、一次成
形工程における粗型やネックリングを誘導加熱すること
も好ましい。この理由は、一次成形工程においてセンサ
ーにより、温度測定を行うと、溶融ガラスの発する熱の
ために、粗型やネックリングの温度を正確に測定できな
い場合があるためである。また、このように二次成形工
程で温度測定を実施すると、ネックリング自体はガラス
成形に関与しないために、仕上型による物理的および温
度的な影響を受けにくいという利点も得られるためであ
る。
【0033】(3)溶融ガラスの導入 前述したように粗型を誘導加熱した後、あるいは、粗型
を誘導加熱しながら、溶融ガラス、例えばパリソンを粗
型内に導入することが好ましい。このように実施する
と、溶融ガラスの温度が、例えば1,000〜1,20
0℃の高温であったとしても、溶融ガラスが導入された
際には、金型の温度が、例えば、500〜800℃の温
度に上昇しているため、溶融ガラスと、金型との間の温
度差を小さくすることができる。したがって、溶融ガラ
スが除冷されて、固化する際に、ガラス容器に発生する
内部歪を小さくすることができる。なお、前述したよう
に粗型を誘導加熱した場合であっても、誘導加熱を中止
すると、誘導加熱の特徴として、金型温度は急激に低下
する場合がある。したがって、粗型を誘導加熱した後
に、溶融ガラスを導入する場合、導入するまでの時間
を、誘導加熱後、例えば、5分以内の値とすることが好
ましく、1分以内の値とすることがより好ましく、30
秒以内の値とすることがさらに好ましい。
【0034】(4)ビン口の成形 粗型の一部を利用して、溶融ガラスからガラス容器にお
けるビン口を、最初に成形することが好ましい。すなわ
ち、ビン口は、最終的に金属等のキャップと適合させる
ために、その成形には、より高い精度が要求される。そ
のため、1,000℃付近の高温であって、流動性に富
んだ状態の溶融ガラスから、温度が低下するに伴い流動
性が過度に低下する前にビン口を形成することが好まし
い。したがって、溶融ガラスを粗型内に導入した直後
に、ファンネル側からブローして、粗型の一部を利用し
て、ビン口の成形を実施することが好ましい。
【0035】(5)胴体部の成形 次いで、一次成形工程では、粗型のさらに別な部分を利
用し、ガラス容器の最終形状を考慮しつつ、概略的な形
状となるように、ガラス容器における胴体部を形成する
ことが好ましい。すなわち、高温の溶融ガラスから胴体
部を一度の成形で形成しようとすると、ガラスの圧縮度
が大きくなり、ガラス容器における内部歪が著しく大き
くなる場合があるためである。具体的に、胴体部を成形
するにあたり、ブロー成形する場合には、ファンネルを
はずした後、バッフルを代わりに載置した上で、先程形
成したビン口側に設けたプランジャーを下降させ、そこ
からエアーを導入することが好ましい。一方、胴体部を
プレス成形する場合には、ファンネルをはずした後、バ
ッフルを代わりに載置した上で、先程形成したビン口側
に設けたプランジャーを、逆に内側に押し込んで、加圧
することが好ましい。なお、次工程である二次成形工程
の実施を考慮して、ブロー成形あるいはプレス成形によ
り得られるガラス容器の温度を、通常、500〜900
℃の範囲内の値に制御することが好ましく、600〜8
00℃の範囲内の値に制御することがより好ましい。
【0036】4.移動工程 ネックリングにより、一次成形工程において作成された
概略形状のガラス容器を、二次成形工程において使用さ
れる仕上型へと移動させる工程である。例えば、概略形
状のガラス容器を把持した状態で、ネックリングを、図
7に示すように、例えば回転中心52を中心に、上下方
向の円運動を行うL字状のネックリングアーム54を用
いて、粗型40から仕上型13へと移動させることが好
ましい。その際、ネックリングの温度が過度に低下しな
いように、5〜20回/分の速度で、ネックリングアー
ムを動かして、ネックリングを移動させることが好まし
い。
【0037】5.二次成形工程 (1)基本内容 一次成形工程の次工程は、仕上型およびベースの設置を
行った後、粗形状のガラス容器を、仕上型の下方に移送
するとともに、所望のガラス容器を最終的に、徐冷しな
がらブロー成形する二次成形工程である。そして、二次
成形工程においても、ガラス容器のブロー成形の前後、
特に、一次成形工程が終了した概略形状のガラス容器を
配置する前に、仕上型に高周波を印加して、仕上型の一
部または全部を誘導加熱しながら、金型温度を一定にす
ることが好ましい。この理由は、仕上型を加熱すること
により、仕上型と、概略形状のガラス容器との温度差が
小さくなり、ガラス容器を徐冷しながらブロー成形して
も、ガラス容器の内部に発生する歪が少なくなるためで
ある。
【0038】(2)金型および温度差 また、二次成形工程における金型の素材、および誘導加
熱内容(誘導加熱時間、誘導加熱温度、誘導方式および
センサー)等については、一次成形工程における金型の
素材、および誘導加熱内容等をそのまま参考にすること
ができる。したがって、ここでの説明は省略する。ただ
し、仕上型の加熱温度と、概略形状のガラス容器との温
度差については、400℃以下の値とすることが好まし
い。この理由は、仕上型ではガラスの圧縮比が大きいた
めに、かかる温度差が400℃を超えると、形成される
ガラス容器内に発生する歪が極端に大きくなるためであ
る。ただし、過度に温度差を小さくすると、生産効率が
低下したり、誘導加熱装置への負荷が大きくなったりす
る場合がある。したがって、かかる温度差を10〜30
0℃の範囲内の値とすることがより好ましく、30〜2
00℃の範囲内の値とすることがさらに好ましい。な
お、通常、概略形状のガラス容器の温度は、上述したよ
うに、500〜900℃の範囲に制御してあることが好
ましいが、かかるガラス容器の温度を予めモニターし、
それを温度情報として、誘導加熱装置へ伝達すること
が、正確に温度差を制御できることから好ましい。
【0039】[第2の実施形態]第2の実施形態は、金型
を用いて溶融ガラスからガラス容器を製造するための製
造装置において、溶融ガラスを徐冷するための冷却装置
と、高周波を印加して誘導加熱するための誘導加熱装置
と、が設けてあることを特徴とするガラス容器の製造装
置である。以下、ガラス容器の製造装置の構成要素、お
よび得られるガラス容器等に分けて、第2の実施形態を
具体的に説明する。
【0040】1.冷却装置 第2の実施形態における冷却装置としては、エアーブロ
ー装置が典型的である。具体的には、5〜100m3
分の流速でエアーを吹き付けることができるエアーブロ
ー装置であることが好ましい。この理由は、かかるエア
ーの流速が5m3/分未満の値になると、ガラス容器の
固化が遅くなり、生産効率が低下する場合があるためで
ある。一方、かかるエアーの流速が100m3/分を超
えると、ガラス容器に発生する内部歪が大きくなる場合
があるためである。したがって、エアーブロー装置によ
るエアーの吹き付けの流速を10〜90m 3/分の範囲
内の値とすることがより好ましく、15〜80m3/分
の範囲内の値とすることがさらに好ましい。なお、冷却
装置50としては、エアーブロー装置が典型的である
が、水冷装置や油冷装置等の冷却装置をエアーブロー装
置の代わりに使用するか、あるいはエアーブロー装置と
ともに併用することも好ましい。
【0041】2.誘導加熱装置 (1)基本構成 第2の実施形態における誘導加熱装置16、18は、一
例として、図4に示すように、交流電源20と、この交
流電源20の電圧を整流するための整流回路22と、こ
の整流回路22からの電圧(出力)を平滑化するための
フィルタ24と、高周波磁界を発して、金型を誘導加熱
するための加熱コイル26と、交流電源20等を制御す
るための温度センサ−部38と、交流電源20への入力
電流検知手段を含む制御部36と、から構成してあるこ
とが好ましい。このように構成することにより、交流電
源20から発信された高周波を、整流回路22およびフ
ィルタ24により、出力を調整した後、加熱コイル26
を共振させて高周波磁界を発することができる。したが
って、加熱コイル26の近傍に位置した粗型12、14
を迅速に加熱することが可能となる。また、制御部36
において、温度センサ−部38からの温度情報、および
入力電流検知手段(カレントトランス)からの電流値情
報をもとに、加熱コイル26を正確に制御して、高周波
磁界を発することができる。なお、この誘導加熱装置
は、一対の粗型12、14に対して、左右方向に第1の
誘導加熱装置16と、第2の誘導加熱装置18の二系統
が設けてあるが、いずれか一方の一系統のみの誘導加熱
装置を用いることもできるし、あるいは二系統以上の誘
導加熱装置を用いることもできる。
【0042】(2)スイッチング素子 また、かかる誘導加熱装置16、18には、図4に示す
ように、ダイオード32と並列させて、スイッチング素
子34を設けることが好ましい。この理由は、このよう
なスイッチング素子34を設けることにより、温度セン
サー部38からの金型の温度情報に基づいて、オン/オ
フのスイッチングを行い、加熱コイル26における出力
(高周波磁界の強さ)を制御して、金型の温度を一定に
保持することが可能となるためである。また、このよう
なスイッチング素子34を設けることにより、かかるス
イッチング素子34に流れる電流の値から、金型温度を
推定し、それをもとにフィードバックさせて、制御手段
により加熱コイル26における出力を調整することが可
能となるためである。
【0043】(3)共振コンデンサ また、かかる誘導加熱装置16、18には、図4に示す
ように、加熱コイル26に対して共振回路を構成するた
めの共振コンデンサ28を設けることが好ましい。この
理由は、このような共振コンデンサ28を設けることに
より、加熱コイル26とともに共振回路30を構成する
ことができるためである。したがって、共振回路30の
共振周波数を検値して、その共振周波数の値から、金型
温度を推定し、さらにそれをもとにフィードバックさせ
て、制御手段36により加熱コイル26における出力を
調整することが可能となるためである。
【0044】(4)複数系統 また、誘導加熱装置16、18は、上述したように、第
1の誘導加熱装置16と、第2の誘導加熱装置18の二
系統を設けることも好ましいし、あるいはそれ以上の複
数系統である誘導加熱装置を設けることも好ましい。こ
の理由は、例えば二系統の誘導加熱装置により、金型お
よびその内部に収容されているガラス容器を、これらの
周囲から誘導加熱することにより、一系統で誘導加熱す
るよりも、温度上昇が短時間で済むとともに、金型およ
びガラス容器を均一に加熱することができるためであ
る。また、二系統の誘導加熱装置を使用して誘導加熱す
ることにより、一系統の誘導加熱装置を使用して誘導加
熱するよりも、加熱コイルの形状を単純化することも可
能である。例えば、一系統の誘導加熱装置を使用して概
ね円柱形の金型を誘導加熱する場合、図5(A)および
(B)に示すように、加熱コイルの形状をループ状にし
て、均一に加熱することが好ましい。それに対して、二
系統の誘導加熱装置を使用して概ね円柱形の金型を誘導
加熱する場合には、図5(C)に示すように、概ね平坦
な形状の加熱コイルであっても、周囲に存在させること
ができるため、金型およびその内部に収容されているガ
ラス容器をより均一に加熱することが可能となるためで
ある。ただし、二系統の誘導加熱装置を使用する場合に
は、温度差が過度に生じないように、それぞれの制御部
を同期させておくことが好ましい。
【0045】(5)加熱コイル 加熱コイルの形状や配置は、同様に誘導加熱する金型の
形状や配置、あるいは動作を考慮して定めることが好ま
しい。例えば、金型が上述したように、概ね円筒状であ
る場合には、図5(A)に示すように、金型を周囲から
囲むように、加熱コイルの形状をループ状にすることが
好ましい。その場合、ガラス容器の出し入れは、ループ
状の加熱コイルの上下方向から行うことになる。ただ
し、その場合であっても、金型が開閉移動する必要があ
るため、加熱コイルと、金型との距離を、金型の移動距
離を考慮して離しておくことも好ましい。具体的に、金
型の移動距離が水平方向に5cmであれば、加熱コイル
と、金型との距離を、6〜10cmの範囲内の値とする
ことが好ましい。また、図5(A)に示す加熱コイルの
変形として、図5(B)に示す態様の加熱コイルも好ま
しい。すなわち、加熱コイルのループの一部に、ガラス
容器の取り出し部を設けておくことが好ましい。このよ
うな加熱コイルであれば、金型から、矢印Dの方向に、
ガラス容器を取り出すことも可能となる。また、図5
(B)に示すガラス容器の取り出し部が設けてある加熱
コイルの変形として、図5(C)に示す態様の、二系統
の誘導加熱装置を備えた加熱コイルも好ましい。なお、
金型が移動して、加熱コイルと接触した場合であって
も、ショートしないように、加熱コイルの周囲に、予め
電気絶縁性材料を被覆しておくことが好ましい。
【0046】3.金型 第2の実施形態においては、ブロー成形により、精度良
く、しかも高い生産性でガラス容器を製造することがで
きることから、金型として、図6(A)に示すような粗
型13、図6(B)に示すような仕上型40、ファンネ
ル、および図6(A)、図6(B)に、それぞれの金型
と組み合わせて示すようなネックリング50を使用する
ことが好ましい。したがって、以下、金型を、粗型と、
仕上型と、ファンネルと、ネックリングとに分けて説明
する。
【0047】(1)粗型 図6(A)に粗型の一例を示すが、このような粗型とし
ては、所望のガラス容器の形状に応じて、適宜変更する
ことができる。ただし、粗型の構成材料は、上述したよ
うに、導電体であることが必要であり、その素材として
は、鋳鉄やステンレス合金などが好適である。また、粗
型の内面に、ニッケル合金等からなるライニングを設け
たり、離型剤を塗布したりすることが好ましい。このよ
うに内面処理すると、ガラス容器の成形後の脱離が容易
になるとともに、誘導加熱により、集中的に粗型の内面
の温度を高めることができるためである。また、粗型の
内面が加熱された場合、その温度を一定に保持できるよ
うに、粗型の外面に、断熱材を積層してあることも好ま
しい。ただし、最終的には、粗型内の溶融ガラスを徐冷
して、固化させる必要があるため、粗型自体を冷却可能
とすることが好ましい。具体的に、粗型の外部および内
部、あるいはいずれか一方から、上述した冷却装置によ
りエアーを吹き付けて、粗型温度を任意に低下できるこ
とが好ましい。
【0048】(2)仕上型 仕上型についても、所望のガラス容器の形状に応じて、
適宜変更することができる。一例として、図8に示すよ
うなガラスビンをブロー成形する場合、図6(B)に示
すようなブロー成形金型(仕上型、二次型)を使用し
て、最終的に、所望の形状を有するガラス容器を形成す
ることが好ましい。また、粗型と同様に、仕上型の内面
に、ニッケル合金等の磁性材料からなるライニングを設
けたり、離型剤を塗布したり、あるいは、仕上型の外部
および内部、あるいはいずれか一方から冷却できること
が好ましい。
【0049】(3)ファンネル ファンネルは、溶融ガラス(パリソン)の金型内への挿
入を容易にするための治具であって、その態様は、ガラ
ス容器の形状や、ブロー成形金型の形状、あるいは溶融
ガラスの落下口の形状等に応じて、適宜変更することが
できる。また、ファンネル自体の温度制御を望む場合に
は、ファンネルについても誘導加熱することが好まし
い。したがって、誘導加熱が可能なように、ファンネル
の素材についても、鋳鉄やステンレス合金等の磁性材料
とするか、あるいは、ファンネルの表面に、ニッケル合
金等の磁性材料からなるライニングを施すことが好まし
い。
【0050】(4)ネックリング 図6(A)および図6(B)に、ネックリング50の一
例を示すが、かかるネックリングは、ネックリングアー
ムとともに、粗型から、仕上型にガラス容器を移送する
ための治具であって、その態様は、ガラス容器の形状
や、粗型および仕上型の形状、あるいは、粗型と仕上型
との配置関係等に応じて、適宜変更することができる。
一例として、図7に示すように、ネックリング50を使
用して、粗型13で形成された概略状のガラス容器60
を、ネックリングアーム54と協同して、仕上型40に
移送することが好ましい。また、ネックリングは、粗型
から、仕上型に移動する際に、温度が急激に低下する場
合があり、それを防ぐために、金型の一部として、かか
るネックリングについても誘導加熱することが好まし
い。したがって、ネックリングを誘導加熱することが可
能なように、その素材を鋳鉄やステンレス合金等の磁性
材料とするか、あるいは、ネックリングの表面に、ニッ
ケル合金等の磁性材料からなるライニングを施すことが
好ましい。
【0051】4.ガラス容器 (1)形状 ガラス容器の形状は立体的なものであれば特に制限され
るものでなく、用途に応じて、ボトルネック型のガラス
ビン、矩形状のガラスビン、円筒状のガラスビン、異形
のガラスビン、矩形状のガラス箱、円筒状のガラス箱、
異形のガラス箱、等が挙げられる。なお、好ましいガラ
ス容器の一例を図8に示す。このガラス容器は、外形が
ボトルネック型のガラスビン60であって、上方からビ
ン口64、胴体部66、底部68および底面65から構
成されている。
【0052】(2)材質 また、ガラス容器を構成するガラスの種類についても特
に制限されるものでなく、ソーダガラス、ホウ珪酸ガラ
ス、鉛ガラス、石英ガラス、リン酸ガラス等が挙げられ
る。また、ガラス容器を構成するガラスとして、無色透
明ガラスを用いることも好ましいが、着色透明ガラスや
着色半透明ガラスを用いることも好ましい。さらに、誘
導加熱装置により、金型ばかりでなく、直接的に誘導加
熱可能なように、ガラス材料中に、磁性材料、例えばニ
ッケル合金等を添加しておくことも好ましい。その場
合、ガラス容器の透明性等の特性を劣化させないよう
に、磁性材料の添加量を、0.01〜50重量%の範囲
内の値とすることが好ましく、0.1〜30重量%の範
囲内の値とすることがより好ましく、1〜10重量%の
範囲内の値とすることがさらに好ましい。
【0053】
【実施例】以下に実施例を掲げて、本発明の内容を更に
詳しく説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、これ
ら実施例のみの記載に限定されるものではなく、本発明
の目的の範囲内において適宜変更することができる。
【0054】[実施例1] 1.ガラス容器の作成 (1)前工程および一次成形工程 前工程として、粗型(一次型)、ネックリングおよびフ
ァンネルをそれぞれ準備するとともに、それらを所定位
置に配置した。そして、粗型およびネックリングのネジ
口形成部分の温度が500℃となるように、誘導加熱装
置(出力50kw、出力係数50%)により、20秒間
加熱した。次いで、粗型およびネックリング上に配置さ
れたファンネルを介して、溶融ガラスの取り出し口(図
示せず。)から1,000℃の溶融ガラスの塊(ゴブ)
を粗型内に挿入した。そして、金型(粗型およびネック
リング)内に収納した溶融ガラスを徐冷しながら、口部
側よりプランジャーを挿入し、いわゆるプレス成形によ
りネジ口を形成した。その後、ファンネルおよびバッフ
ルを除去した後、金型内で溶融ガラスをさらに徐冷しな
がら、概略形状のガラス容器を形成し、一次成形工程を
終了した。
【0055】(2)二次成形工程 次いで、仕上型(二次型)を所定場所に設置した後、一
次成形工程で得られた概略状のガラス容器を、ネックリ
ングにより保持した状態で、仕上型内に、ビン口の向き
を逆転させて配置した。次いで、概略状のガラス容器か
らネックリングをはずすとともに、概略状のガラス容器
を内部に収容するように仕上型を閉めた。その状態で、
ビン口側に位置するノズルからエアーを挿入し、溶融ガ
ラスを徐冷しながら、ガラス容器(ボトルネック型のガ
ラスビン)を、ブロー成形により形成した。
【0056】2.ガラス容器の評価 得られたガラス容器の外観性を、以下の基準により、評
価した。 ◎:ガラス容器が所望形状であって、肉厚のばらつきや
不透明個所(外観シワを含む。)の存在も全く観察され
ない。 ○:ガラス容器がほぼ所望形状であって、肉厚のばらつ
きや不透明部分の存在がわずかに観察される。 △:ガラス容器が所望形状に近いが、クラックが一部生
じたり、肉厚のばらつきや不透明個所が少々観察され
る。 ×:ガラス容器が所望形状と異なり、破損したり、ある
いは肉厚のばらつきや不透明個所が顕著に観察される。
【0057】[実施例2〜4]実施例1において、粗型の
誘導加熱条件を変えて、ネックリングにおけるネジ口形
成部分の温度を、実施例2では、800℃、実施例3で
は、700℃、および実施例4では、600℃としたほ
かは、同様にガラス容器を製造して、評価した。
【0058】[比較例1]実施例1において、粗型内への
溶融ガラスの挿入前に、粗型を誘導加熱しなかったほか
は、同様にガラス容器を製造して、評価した。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】本発明のガラス容器の製造方法、および
ガラス容器の製造装置によれば、金型を誘導加熱するこ
とにより、金型と、溶融ガラスとが接する際の温度差を
小さくしたために、内部歪が減少し、耐衝撃性が向上す
るようになった。また、予備加熱工程を設けて金型のみ
を誘導加熱することにより、本発明において得られるガ
ラス容器の耐衝撃性や外観性を高めることが可能になっ
た。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】 誘導加熱を含むガラス容器の製造方法のフロ
ーチャートである。
【図2】 誘導加熱による金型の温度変化を説明するた
めに供する図である(その1)。
【図3】 誘導加熱による金型の温度変化を説明するた
めに供する図である(その2)。
【図4】 誘導加熱装置の構成部品を説明するために供
する図である。
【図5】 加熱コイルの形態を説明するために供する図
である。
【図6】 粗型および仕上型を説明するために供する図
である。
【図7】 ガラス容器の粗型から仕上型への移動を説明
するために供する図である。
【図8】 ガラス容器の一例を説明するために供する図
である。
【図9】 従来のガラス容器の製造方法に使用される金
型を説明するために供する平面図である。
【図10】 従来のガラス容器の製造方法に使用される
金型を説明するために供する断面図である。
【0062】
【符号の説明】
10、60 ガラス容器(ガラスビン) 12、13、14 粗型(一次型) 16 第1の誘導加熱装置 18 第2の誘導加熱装置 20 交流電源(高周波電源) 26、27 加熱コイル 40 仕上型(一次型) 50 ネックリング 54 ネックリングアーム

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型を用いて溶融ガラスからガラス容器
    を製造する方法において、前記溶融ガラスを徐冷してガ
    ラス容器を形成する一方、当該溶融ガラスを金型内に収
    容する前および収容しながら、あるいはいずれか一方の
    時期に、金型の一部または全部を誘導加熱することを特
    徴とするガラス容器の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記金型と、前記溶融ガラスとの温度差
    を700℃以内の値とすることを特徴とする請求項1に
    記載のガラス容器の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記金型が、溶融ガラスから粗形状のガ
    ラス容器を成形するための粗型と、ガラス容器の最終形
    状を成形するための仕上型と、粗形状のガラス容器を粗
    型から仕上型へと移動させるためのネックリングと、か
    らなり、少なくともネックリングを誘導加熱することを
    特徴とする請求項1または2に記載のガラス容器の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記金型が、成形材料として、磁性材料
    を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に
    記載のガラス容器の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記金型の温度をモニターしながら、当
    該金型を誘導加熱することを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか一項に記載のガラス容器の製造方法。
  6. 【請求項6】 連続的または断続的に高周波を印加し
    て、前記金型を誘導加熱することを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか一項に記載のガラス容器の製造方法。
  7. 【請求項7】 ガラス製品の製造に先立ち、前記金型の
    一部または全部を誘導加熱する工程を含むことを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか一項に記載のガラス容器の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 金型を用いて溶融ガラスからガラス容器
    を製造するための製造装置において、金型に、前記溶融
    ガラスを徐冷するための冷却装置と、高周波を印加して
    誘導加熱するための誘導加熱装置と、が設けてあること
    を特徴とするガラス容器の製造装置。
  9. 【請求項9】 前記金型と、前記溶融ガラスとの温度差
    を700℃以内の値とするための温度制御部が設けてあ
    ることを特徴とする請求項8に記載のガラス容器の製造
    装置。
  10. 【請求項10】 前記金型が、溶融ガラスから粗形状の
    ガラス容器を成形するための粗型と、ガラス容器の最終
    形状を成形するための仕上型と、粗形状のガラス容器を
    粗型から仕上型へと移動させるためのネックリングと、
    からなるとともに、当該ネックリングの温度をモニター
    するためのセンサー部が設けてあり、前記誘導加熱装置
    が、センサー部で得られた温度情報をもとに、少なくと
    もネックリングを誘導加熱することを特徴とする請求項
    8または9に記載のガラス容器の製造装置。
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