JP2003048617A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP2003048617A
JP2003048617A JP2001236918A JP2001236918A JP2003048617A JP 2003048617 A JP2003048617 A JP 2003048617A JP 2001236918 A JP2001236918 A JP 2001236918A JP 2001236918 A JP2001236918 A JP 2001236918A JP 2003048617 A JP2003048617 A JP 2003048617A
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JP2001236918A
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Heizaburo Kato
平三郎 加藤
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Sankyo Manufacturing Co Ltd
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Sankyo Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 作業テーブルの間欠割出しを、個々の作業ス
テーションの要求に合わせて自由に設定可能で、運動・
位置精度の著しい向上が図れ、かつ搬送路の形態を自由
度高く任意に設定可能な搬送装置を提供する。 【解決手段】 作業テーブル17の直線移動を案内する
系脱自在なガイド手段24を有した直線搬送路と、テー
ブルのカムフォロワ26がガイド手段と同一方向に系脱
可能でテーブルを直線移動させる円筒カムとを具備し、
円筒カムには、搬送始端・終端・各作業ステーション位
置に対応する軸方向変位のない滞留区間と、各作業ステ
ーション間位置に対応する軸方向変位のある移送区間と
を有したカム溝25が形成された直線搬送機構を複数備
える。直線搬送路の終・始端間に旋回搬送機構が設け
ら、一方の直線搬送機構終端に停止中のテーブルを側方
に離脱移動させ、他方の直線搬送機構始端の側方に移送
し、短縮動で他方の直線搬送路始端に移載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを載置また
は保持する作業テーブルを直線搬送する直線搬送機構と
旋回搬送する旋回搬送機構とを同期作動させて繋いだ搬
送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動組立機や製品の検査機およびチップ
などを基盤に取り付ける実装機などのあらゆる自動機械
では、ワークや製品を所定の作業ステーションまで搬送
して、ロボットなどによる組立や検査の作業が行われ
る。この場合、各作業ステーションではワークや製品を
停止させた状態で作業が行われるため、個々のワークお
よび製品の搬送は、それぞれのステーションでの作業時
間を考慮して移動および停止を繰り返すようにして間欠
的に行う必要がある。
【0003】このため、従来では図17および図18に
示すように、一定の入力回転を間欠回転に変換する割出
装置1を用いた搬送装置2,2aが用いられる。即ち、
図17の搬送装置2はカムを用いた割出装置1の出力軸
3にメインスプロケット4を固設するとともに、このメ
インスプロケット4と、所定間隔を設けて配置したサブ
スプロケット4aとの間にチェーン5を周回し、このチ
ェーン5に所定間隔を設けて複数のテーブル6を取り付
けてある。この場合、上記メインスプロケット4および
上記サブスプロケット4aは水平軸を中心に回転され、
上記テーブル6は両スプロケット4,4a間で水平に配
置される。一方、図18の搬送装置2aは上記搬送装置
2と同様の構成となるが、この場合、図外のメインスプ
ロケットおよびサブスプロケットが垂直軸を中心に回転
されて、テーブル6は鉛直に配置されるようになってい
る。そして、上記いずれの搬送装置2,2aにあって
も、各テーブル6にワーク7を載置または保持して間欠
移動し、これらテーブル6の搬送経路の側方に配置され
る図外の作業ステーション位置で、各テーブル6は順次
所定時間だけ停止され、この停止期間で作業が行われる
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の間欠割出が行われる搬送装置2,2aにあって
は、割出装置1の出力回転でテーブル6を移動するにあ
たって、該割出装置1の出力軸3に設けたスプロケット
4によりチェーン5を駆動するようになっている。この
ため、上記作業ステーションでの位置決め精度、言い換
えればテーブル6の運動精度は、割出装置1の位置決め
精度、スプロケット4の取付け精度、該スプロケット4
の歯間ピッチ精度およびチェーン5のリンク長さ精度に
影響される。つまり、このように割出装置1からテーブ
ル6に至る間には多くの精度が要求される箇所、換言す
れば多くの寸法誤差発生箇所が存在し、これらの寸法誤
差の累積によりテーブル6の運動精度、位置決め精度が
低下されてしまう。また、上記精度要求箇所は摩耗が発
生し、この摩耗箇所が重なることにより経年による誤差
が増大し、この点からも上記運動精度、位置決め精度の
更なる悪化が来されてしまう。
【0005】更に、上記テーブル6の停止、移動の挙動
タイミングは、該テーブル6が割出装置1の出力回転に
追従して移動するチェーン5に取り付けられているた
め、該割出装置1によって変換された間欠回転によって
各テーブルの挙動タイミングが一義的に決定される。従
って、各テーブル6はその全てが同一のタイミングと移
動量で挙動され、個々のテーブル6のタイミングの自由
度は全く無かった。
【0006】このため、各作業ステーションに設けられ
るロボット等の作業機器が必要とする作動スペースには
大小の差異があるにも拘わらず、それら各作業ステーシ
ョンの間隔はその最も大きな作動スペースを必要とする
作業機器に合わせて均等に配置せざるを得ず、スペース
効率が悪かった。また、各作業ステーションでの作業時
間にも長短の差異があるにも拘わらず、最も長い作業時
間を要する作業ステーションに合わせてその停止時間を
設定せざるを得ず、短時間で作業が終了するステーショ
ンでは無駄な待機時間が生じてしまうという問題もあっ
た。さらに、上記搬送装置2,2aに流すワーク7また
は製品には多種類のものを適用しづらく、作業能率の向
上も図り難いといった各種の課題があった。
【0007】また、共通の作業テーブルを使用可能な前
工程や次工程と直線搬送装置との間でワークを受け渡す
るにあたっても、ワークを作業テーブルに保持させたま
まの状態で一緒に作業テーブルごと行うことができず、
別途にワークの移載装置等が必要になり、このような移
載装置を別途に設けると設置スペースが広く占有されて
しまうばかりか、多大なコストが掛かるといった課題も
あった。
【0008】本発明はかかる従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、その第1の目的は、共通の作業テーブル
を使用可能な前工程や次工程との間でワークを作業テー
ブルごと受け渡すことができ、運動精度や位置決め精度
に優れ、かつ摩耗等による経年誤差の増大も起こり難
く、しかも搬送路の形態を自由度高く様々に組み合わせ
てコンパクトに創成可能な搬送装置を提供することにあ
る。
【0009】また、第2の目的は、作業テーブルの停止
位置やその停止時間などの間欠割出しを、個々の作業ス
テーションに合わせて自由に設定可能で、スペース効率
や作業能率の向上が図り得るとともに、各作業テーブル
の運動精度、位置決め精度の著しい向上が図り得、しか
も搬送路の形態を様々に自由度高くコンパクトに容易に
創成できる搬送装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明の請求項1に係る搬送装置は、直線状に
形成した搬送路のガイド手段に係合した作業テーブル
を、該ガイド手段に沿わせて円筒カムにより直線的に搬
送する直線搬送機構と、軸方向への伸縮動作と軸周りの
回転動作とをする出力軸に取り付けられた旋回アームを
有して、該出力軸の伸縮動作により該旋回アームが該作
業テーブルに対して係脱し、回転動作に該旋回アームに
係合した作業テーブルを旋回させる旋回搬送機構とを備
え、該旋回搬送機構は、該直線搬送機構の搬送始端ある
いは搬送終端に設けられるとともに、該直線搬送機構の
円筒カムと同期作動されて該旋回搬送機構と直線搬送機
構との間で該作業テーブルの受け渡しを行うことを特徴
とする。
【0011】また、上記第2の目的を達成するために本
発明の請求項2に係る搬送装置は、作業テーブルの直線
的な移動を案内する系脱自在なガイド手段を有して複数
の作業ステーションを一直線状に結んで設けられた直線
搬送路と、該直線搬送路に沿って設けられ、該作業テー
ブルに取り付けられた接触子が前記ガイド手段の係脱方
向と同一方向に係脱可能に係合して該作業テーブルを直
線移動させる円筒カムとを具備し、該円筒カムには、そ
の搬送始端と搬送終端及び各作業ステーション位置とに
対応形成されたカム回転角に対する軸方向変位が設定さ
れていない滞留区間と、各作業ステーション間位置に対
応形成されたカム回転角に対する軸方向変位が設定され
た移送区間とを有したカム溝が形成されてなる直線搬送
機構を複数備え、該各直線搬送機構は互いにそれらの搬
送終端と搬送始端とが近接されつつ搬送方向に所定の角
度をもたされて連続的に配置されており、その近接され
た該搬送終端と該搬送始端との間には、これらと等距離
の位置に出力軸を有して、該出力軸の軸方向への伸長動
作により該出力軸に取り付けられた旋回アームによって
一方の直線搬送機構の搬送終端にある作業テーブルに係
合するとともに、該出力軸の回転動作により該作業テー
ブルを他方の直線搬送機構の該搬送始端に移送し、更に
該出力軸の軸方向への短縮動作により該作業テーブルと
の係合が離脱する旋回搬送機構が設けられ、該複数の直
線搬送機構と旋回搬送機構とが同期作動されることを特
徴とする。
【0012】ここで、前記直線搬送路は、装置ハウジン
グに一体形成されて前記作業テーブルを摺動自在に載置
する支持台と、該支持台に一直線状に凹設されたガイド
部材とからなり、該作業テーブルには該ガイド部材に係
合して該作業テーブルの回動を規制しつつ直線移動を許
容するスライダが設けられている構成となし得る。
【0013】また、前記直線搬機構と旋回搬送機構とを
2つ以上の同数ずつ設けて、無終端の巡回搬送路に形成
する構成となし得る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図12は本発明
の搬送装置の一実施形態を示し、図1は全体の平面外観
図、図2は全体の正面外観図、図3は側面外観図、図4
は装置内部の直線搬送機構部分を示す平面図、図5は直
線搬送機構部の要部拡大平面図、図6は図5中のVI−VI
線矢視部断面図、図7は直線搬送機構に用いられている
円筒カムのタイミング展開図、図8は旋回搬送機構部の
平面図、図9は図8中のIX−IX線矢視部分断面図、図1
0は直線搬送機構部と旋回搬送機構部とを同期駆動させ
る同期機構部分の正面図、図11は旋回搬送機構部の動
作タイミングを示すタイムチャート、図12は旋回搬送
機構の動作行程を順に示す図である。
【0015】ここで、本発明は直線状に形成した搬送路
のガイド手段に係合した作業テーブルを、このガイド手
段に沿わせて円筒カムにより直線的に搬送する直線搬送
機構と、軸方向への伸縮動作と軸周りの回転動作とをす
る出力軸に取り付けられた旋回アームを有して、この出
力軸の伸縮動作により旋回アームが該作業テーブルに対
して係脱し、回転動作によりその旋回アームに係合した
作業テーブルを旋回させる旋回搬送機構とを備え、この
旋回搬送機構は、直線搬送機構の搬送始端あるいは搬送
終端に設けるとともに、当該直線搬送機構の円筒カムに
同期作動させた構成を基本とし、これら旋回搬送機構と
直線搬送機構との間で作業テーブルの受け渡しを行なわ
せるようにしたものである。
【0016】即ち、図1〜図6に示すように、本実施形
態の搬送装置10にあっては、装置本体11は上下が開
放された中空直方体状のハウジング12と、このハウジ
ング12の長手方向両端部をそれぞれ略半円弧状に囲う
覆い板13とにより、外周部の外郭が平面視で略オーバ
ル(小判型)形状に画成されている。そして、この装置
本体11上面にはその外周縁に沿って2つの直線搬送路
14(14A,14B)と2つの旋回搬送路15(15
A,15B)とからなるオーバルトラック状の無終端の
巡回搬送路16が形成されており、この巡回搬送路16
上に複数の作業テーブル17が配列されていて、これら
作業テーブル17は移動と適宜位置にての停止とを繰り
返しながら搬送路16上を巡回するようになっている。
また、適宜位置にて一時的に停止される当該各停止位置
が、作業テーブル17上のワークなどに対して作業を行
うための作業ステーションに設定されており、各作業ス
テーションでは、ハウジング12の上面中央に設けられ
た載置台18に搭載された作業ロボット等の各種の作業
機器ユニットによって、ワークや製品に対する加工や組
み付け、検査などの各種作業が行われるようになってい
る。
【0017】即ち、ハウジング12の長手方向に沿った
対向する2つの長壁部12aの上端部には、それぞれに
その長手方向の全長に亘って内方に突出された上面が平
滑な支持台19が一体形成されていて、この支持台19
に支持されてその上面を複数の作業テーブル17が直線
的に摺動して移動するようになっており、支持台19に
は作業テーブル17の移動を一直線に案内するためのガ
イド手段としてガイド溝20が凹設されている。そし
て、これら支持台19とガイド溝20とによって作業テ
ーブル17を一直線に移動させて搬送するための直線搬
送路14(14A,14B)が構成されていて、2つの
直線搬送路14A,14Bは矩形筒体状を呈した共通の
ハウジング12により平行に隣接配置されている。
【0018】一方、ハウジング12内には2つの直線搬
送路14A,14B上の作業テーブル17を移動させる
ための直線搬送機構21として2つの円筒カム22A,
22Bが設けられている。各々の円筒カム22A,22
Bはその軸芯が直線搬送路14A,14Bのガイド溝2
0と平行に保たれて、両軸端がハウジング12の長手方
向にて互いに対向している短壁部12bにベアリング2
3を介して回転自在に支持されており、直線搬送路14
A,14Bの下方部にこれに沿って設けられている。つ
まり、直線搬送路14(14A,14B)と円筒カム2
2(22A,22B)とによって直線搬送機構21(2
1A,21B)が構成されている。
【0019】作業テーブル17は概略的に矩形平板状を
なし、その下面には、前記ガイド溝20に摺動自在に嵌
合して当該作業テーブル17の回動を規制しつつガイド
溝20に沿わせて一直線状に移動させるためのスライダ
ー24が設けられており、この実施形態では当該スライ
ダー24は移動方向に前後一対で設けられた係合ピン2
4aで構成されている。また、当該作業テーブル17の
下面には、前記円筒カム22A,22Bにカム部として
形成されているカム溝25に係合する接触子のカムフォ
ロワ26が直線搬送路14A,14Bの内側に、かつ円
筒カム22A,22Bの軸芯上に位置されて下方に突出
して設けられている。
【0020】円筒カム22A,22Bは外周面に螺旋状
に刻設された1条のカム溝25をカム部として備え、こ
のカム溝25は、図7のタイミング展開図に示すよう
に、各作業ステーション位置に対応して形成された、所
定のカム回転角範囲に亘って軸方向変位の設定されてい
ない滞留区間25aと、各作業ステーション間位置に対
応して形成された、所定のカム回転角に応じた軸方向変
位の設定された移送区間25bとを有している。
【0021】なお、当該実施形態では円筒カム22A,
22Bはカム部としてカム溝25を凹設したものを例示
しているが、カム部としてテーパリブ状等のカム突条を
螺旋状に突設するようにしても良い。そして、この場合
には、作業テーブル17の下面に設けるカムフォロワ等
の接触子はカム突条を両側から挟むようにして設けるの
が望ましい。また、直線搬送路14A,14Bもガイド
溝20に代えてガイドリブを突設し、作業テーブル17
の下面のスライダはそのガイドリブに摺動自在に係合さ
せるようにしても良い。
【0022】また、図4に示すように、図示する上側の
円筒カム22Aの両軸端はハウジング13の短壁部12
bの外側面から突出し、その一方の図示する左側の軸端
部には3個のタイミングプーリ27a,27b,27c
が固設され、他方の右側の軸端部には2つのタイミング
プーリー27d,27eが固設されている。また、図示
する下側の円筒カム22Bの右側の軸端もハウジング1
3の短壁部12bから突出し、ここに1個のタイミング
プーリ27fが固設されている。
【0023】そして、この下側の円筒カム22Bのタイ
ミングプーリ27fと上側の円筒カム22Aのタイミン
グプーリー27eとにはタイミングベルト28aが巻回
され、かつ上側の円筒カム22Aの図示する左端のタイ
ミングプーリ27aには駆動源のモータの回転駆動軸2
9に固設されたタイミングプーリー27gとを巻回して
タイミングベルト28bが設けられていて、当該駆動源
の回転力が両円筒カム22A,22Bに伝えられて等速
で連続同期回転されるようになっている。ここで、2つ
の円筒カム22A,22Bにそれぞれ形成される螺旋状
のカム溝25,25はその螺旋方向が互いに逆向きにな
っており、両円筒カム22A,22Bは同一方向に回転
されつつ各々のカム溝25に係合した作業テーブル17
をそれぞれ図示する左方と右方の逆方向に移送し、当該
図示例では作業テーブル17は図中で上側の直線搬送路
14Aを左方向に、下側の直線搬送路14Bを右方向に
移送されるようになっている。つまり、ハウジング12
を共有して平行配置される2つの直線搬送機構14A,
14Bは搬送方向に180°の角度がもたされて、かつ
互いの搬送終端と搬送始端とが隣り合わせにされて連続
的に近接配置されている。
【0024】ハウジング12の長手方向両端部には、2
つの直線搬送路14A,14Bを繋いで、一方の直線搬
送路14Aまたは14Bの搬送終端に送られてきた作業
テーブル17を他方の直線搬送路14Bまたは14Aの
搬送始端に移載する旋回搬送機構30がそれぞれ設けら
れていて、ここに旋回搬送路15(15A,15B)が
形成されている。図8は図4における左方の旋回搬送機
構30を示し、右方の旋回搬送機構30にも同じものが
設けられている。この旋回搬送機構30は入力軸31の
回転を出力軸32の軸方向へのリフト動作と往復回転運
動とに変換して伝えるカム装置33の当該出力軸32
に、径方向に延びる板状の旋回アーム34を一体的に取
り付けて構成したものであり、出力軸32は上方に(即
ち、作業テーブル17のカムフォロワ26及びスライダ
24が、係合相手のカム溝25及びガイド溝20に対し
て系脱可能な方向)に向けられ、また、上記旋回アーム
34の延出端には図9にも示すように、一対の係合ピン
35が上方に突出して設けられ、かつ作業テーブル17
の下面には当該係合ピン35が嵌合する一対の係合孔3
6が対応されて穿設されている。
【0025】ここで、上記カム装置33としては、図示
を省略するが例えば、入力軸31に固設したグロボイダ
ルカムと、このグロボイダルカムのテーパリブの両側面
に当接係合するカムフォロワを外周部に有してテーパリ
ブの変位に応じて入力軸31と直角に交差する軸芯周り
に揺動回転されるターレットと、このターレットの軸芯
部にスプライン嵌合されて軸方向に摺動自在な出力軸3
2と、力点部がグロボイダルカムの端面に刻接された溝
カムに係合すると共に支点部がケースに軸支され、かつ
作用点部が出力軸の軸端に当該出力軸の回転を許容して
係合する揺動アームとを備えて、入力軸31の連続回転
を出力軸32の揺動回転と軸方向へのリフト動作とに分
離して伝達するように構成された周知のもの等を採用で
きる。
【0026】図10は直線搬送機構部と旋回搬送機構部
とを同期駆動させる同期機構部分を示す。同図及び図4
に示すように、旋回搬送機構30の2つのカム装置33
はハウジング12の長手方向両端で対向する短壁部12
bの内側にそれぞれ固定され、各入力軸31は短壁部1
2bを貫通して外側に突出し、その各突出端31aには
タイミングプーリー27h,27iが設けられ、当該タ
イミングプーリー27h,27iには直線搬送機構21
の円筒カム22Aの両軸端にそれぞれ設けられたタイミ
ングプーリー27c若しくは27dとに巻回されてタイ
ミングベルト28c,28dが設けられていて、両カム
装置33には円筒カム22Aの回転力が同期して伝達さ
れるようになっている。
【0027】また、出力軸32の軸芯位置は図4及び図
8に示すように、平面視で直線搬送機構21における2
つの円筒カム22A,22Bの軸芯間の中央で、かつそ
れら円筒カム22A,22Bの搬送方向に対しては、当
該円筒カム22A,22Bの搬送終端及び搬送始端とし
て各々設定されている軸方向変位のない滞留区間25a
の形成位置に一致されている。つまり、一方の円筒カム
22(22A及び22B)の搬送終端位置と、他方の円
筒カム22(22B及び22A)の搬送始端位置と、旋
回搬送機構30の出力軸32の位置とがハウジング12
の長手方向において一致されている。即ち、出力軸は2
つの直線搬送機構14A,14B相互の近接された搬送
終端と搬送始端との間で、これらと等距離の位置に設け
られる。
【0028】また、図9に示すように、出力軸32が最
下端位置にリフトダウンされている状態では、この出力
軸32に取り付けられた旋回アーム34は直線搬送路1
4の搬送終端位置及び搬送始端位置にある作業テーブル
17や円筒カム22(22A,22B)に干渉すること
なく回転し得、かつ最上端位置にリフトアップされた状
態では旋回アーム34上に作業テーブル17を係止し
て、当該作業テーブル17のスライダー24をガイド溝
20から完全に離脱させて直線搬送路14(14A,1
4B)と干渉せずに回転し得るようになっている。
【0029】また、ハウジング12の長手方向に沿って
その中央下部には上方の載置台18に搭載された作業ロ
ボット等の各種の作業機器ユニットに回転駆動力を供給
するための駆動力伝達軸37が短壁部12bに軸支され
て設けられており、この駆動力伝達軸37にも円筒カム
22Aの回転力がタイミングプーリー27b,27jと
タイミングベルト28eとを介して同期されて伝達され
るようになっていて、各作業機器ユニットには回転駆動
力伝達軸37上の適宜位置に設けられた動力取出用のタ
イミングプーリー27kから同期した回転力が供給され
るようになっている。
【0030】図11は旋回搬送機構30のカム装置33
のタイミングチャートである。図示するように、このカ
ム装置33は入力軸31の基準回転角度が0°〜45°
((a)〜(c))の区間において出力軸32が上端位
置までリフトアップされ、次の45°〜180°
((c)〜(d))の区間において出力軸32が上端位
置にリフトされたままの状態で180°正回転され、そ
の次の180°〜225°((d)〜(f))の区間に
おいてはその回転が止められて出力軸32は下端位置ま
でリフトダウンされ、さらに次の225°〜360°
((f)〜(a))の区間では出力軸32は下端位置に
保持されたまま逆回転され、爾後以上の動作が繰り返さ
れるようになっている。
【0031】上記のようなカム装置33の動作に伴い、
旋回搬送機構30は図12のようにして、一方の直線搬
送路14Aの搬送終端位置に移送されてきている作業テ
ーブル17を他方の直線搬送路14Bの搬送始端位置へ
と移載する。即ち、同図(a)〜(f)は図11中に示
される(a)〜(f)の各時点の状態を示しているが、
図示するように、先ず(a)〜(c)では出力軸32が
上方にリフトアップされるのに伴い、旋回アーム34の
係合ピン35が一方の直線搬送路14Aの搬送終端位置
にある作業テーブル17の下面の係合孔36に嵌合し
て、当該作業テーブル17を上方に持ち上げてスライダ
ー24とガイド溝20との係合、及びカムフォロワ26
とカム溝25との係合を離脱させる。次ぎに(c)〜
(d)では出力軸32の180°の回転に伴い作業テー
ブル17が水平に旋回されて他方の直線搬送路14Bの
搬送始端位置の上方に移送される。これに続く(d)〜
(f)では出力軸32のリフトダウンに伴い作業テーブ
ル17が下降して、スライダー24が直線搬送路14B
のガイド溝20に嵌合するとともにカムフォロワ26が
カム溝25に嵌合して作業テーブル17が支持台19上
に載置された後、更に旋回アーム34は下降して先端の
係合ピン35が作業テーブル17下面の係合孔36から
離脱する。そして、(f)〜(a)の区間では出力軸3
2が180°逆回転され初期の状態に戻る。
【0032】ここで、旋回搬送機構30のカム装置33
における(a)〜(c)の区間と(d)〜(f)の区間
とは、図7に示すように、同期回転駆動されている直線
搬送機構21の円筒カム22Aとの関係において、その
搬送終了端におけるカム溝25の滞留区間25a中の
(a)〜(c)の範囲及び搬送始端における滞留区間2
5a中の(d)〜(f)の範囲に一致して同期回転作動
される。
【0033】また、円筒カム22(22A,22B)の
カム溝25にカムフォロワ26が係合し、かつスライダ
24が直線搬送路14(14A,14B)の支持台19
の案内溝20に係合している各作業テーブル17は、円
筒カム22(22A,22B)の回転に伴い、そのカム
溝25の滞留区間25aで一時停止されつつ直線搬送路
14(14A,14B)上を一直線状に移動されてゆ
き、装置本体11の上面で直線搬送路14と旋回搬送路
15とによりオーバルトラック状に形成された搬送路1
6を図1では反時計回りに巡回されていく。そして、一
時停止された各作業ステーションにおいては、作業テー
ブル17上に保持されたワークに対し、各種の作業機器
ユニットが加工や組み付け、検査などの所定の各種作業
が行われる。
【0034】なお、図12の説明では出力軸32の伸長
により旋回アーム34で作業テーブル17を上方に持ち
上げてスライダー24とガイド溝20との係合、及びカ
ムフォロワ26とカム溝25との係合を離脱させるよう
にしているが、図7に示すように円筒カム22のカム溝
25はその搬送始端と終端との両端部をそれぞれ円筒カ
ム22の端面まで延長して形成しておくとともに、図1
に示すように直線搬送路14のガイド溝20も両端を開
放させておき、かつ、旋回搬送路15におけるハウジン
グ上面部分を、作業テーブル17の下面に突出するスラ
イダー24とカムフォロワ26とが干渉しないように形
成しておき、スライダー24とガイド溝20及びカムフ
ォロワ26とカム溝25との各々の係合を同一の旋回方
向に係脱可能にしておくことで、作業テーブル17は持
ち上げずに旋回移送することもできる。
【0035】従って、以上のようにしてなる本実施形態
の搬送装置10にあっては、直線搬送路14(14A,
14B)上における作業テーブル17の停止、移動の挙
動タイミングは、円筒カム22(22A,22B)の周
面に刻設するカム溝25の螺旋形態(カムプロフィー
ル)に依存することになるが、当該螺旋形態は各作業ス
テーションで行われる作業上の要求に合わせてその滞留
区間25aの位置と長さ及び移送区間25bの傾斜度
(軸方向変位量)とを任意に設定して容易に形成し得、
よって作業ステーションの位置やそこでの停止時間を個
々の作業ステーション毎に適切に設定でき、その自由度
が高い。
【0036】このため、各作業ステーションに設けられ
るロボット等の各種の作業機器ユニットが必要とする作
動スペースに合わせて、それら各作業ステーションの間
隔を適切に設定でき、スペース効率の向上が図れる。ま
た、各作業ステーションでの作業時間の長短に合わせ
て、各作業ステーションでの停止時間を容易に設定で
き、短時間で作業が終了するステーションにおいて無駄
な待機時間が生じてしまうのを防止できるようになる。
これ故、上記搬送装置10に流すワークまたは製品に多
種類のものを適用し易くなり、汎用性を高めて作業能率
の向上も図れるようになる。
【0037】また、作業テーブル17の下面に設けたス
ライダー24と、当該スライダー24が嵌合する直線搬
送路14のガイド溝20とにより作業テーブル17の直
線動を案内するガイド手段を構成し、その直線搬送路1
4に沿って設けられて作業テーブル17を直線移動させ
る円筒カム22に対して系脱自在に嵌合する作業テーブ
ル17のカムフォロワ26を、上記スライダー24と同
じく作業テーブル17の下面に取り付けて、作業テーブ
ル17の直線的な移動を案内する系脱自在なガイド手段
の系脱方向と、作業テーブル17におけるカムフォロワ
26のカム溝25に対する系脱方向とを同一となしてい
るので、当該各直線搬送機構21の搬送終端及び搬送始
端に形成されている円筒カム22のカム溝25の滞留区
間に同期させて作業テーブル17を上下にリフトさせる
ことで、当該作業テーブル17を直線搬送機構21に対
して容易に離脱ないし係合させることができる。よっ
て、回転動作と軸方向へのリフト動作とをする出力軸3
2を有したカム装置33を、その出力軸32を近接配置
された2つの直線搬送機構21(21A,21B)の搬
送終端と搬送始端とから等距離の位置に設けて、当該出
力軸32に作業テーブル17に系脱自在な旋回アーム3
4を取り付けるだけで、作業テーブル17を一方の直線
搬送機構21A,21Bの搬送終了端から他方の直線搬
送機構21B,21Aの搬送始端に旋回させて移載可能
な旋回搬送機構30を簡易に構成することができる。
【0038】また、直線搬送機構21と旋回搬送機構3
0との双方を共にカム機構で構成してチェーンを用いて
いないため、従来のチェーンを用いた搬送装置に比し
て、部品加工精度の累積による寸法精度の低下が起こり
難く、作業テーブル14の運動精度、位置決め精度の可
及的な向上が図れる。また、チェーンとスプロケットに
比して摩耗が発生し難く、よってこの摩耗による経年誤
差の増大も生じ難く、この点からも上記運動精度、位置
決め精度に悪化が来されてしまうことを可及的に防止で
きる。
【0039】なお、上述の実施形態では図13の(a)
に示すように、作業テーブルを180°旋回移送する2
つの旋回搬送機構が形成する旋回搬送路15(15A,
15B)によって、2つの直線搬送路14(14A,1
4B)の搬送終端と搬送始端とを繋いで長円のオーバル
トラック状に作業テーブルを巡回搬送するようにした例
を示したが、同図(b),(c)に示すように3つ以上
の直線搬送機構で形成する各直線搬送路14を、各搬送
方向に所定の角度をもたせて連続的に環状に配置し、そ
の各直線搬送機構の隣接する搬送終端と搬送始端とに該
当角度の旋回移送を行わせる同数の旋回搬送機構を設け
て旋回搬送路15で繋ぐことで、任意の多角形状を呈す
る巡回搬送路16を容易に形成し得る。即ち、同図
(b)は長短2組計4つの直線搬送路14と90°の旋
回移送を行う4つの旋回搬送路15とを組み合わせて略
長方形状をなす巡回搬送路16を形成した例であり、同
図(c)は等長の3つの直線搬送路14を相互に120
°の角度をもたせて配置して、これらを120°の旋回
移送を行う旋回搬送路15で繋いで略正三角形状をなす
巡回搬送路16を形成した例である。
【0040】また、図14に示すように、出力軸32が
90°の往復揺動回転をするカム装置33の当該出力軸
32に、直交する等長の2本のアーム部34a,34b
を有するL字型の旋回アーム34を取り付けて、2アク
ションの旋回移送動作によって作業テーブルを180°
旋回移送させるようにすれば、図13の(d)に示すよ
うに旋回搬送路15の途中に中間停止点を設けることが
でき、ここを作業ステーションとすることもできる。
【0041】なお、搬送路は必ずしも環状の巡回路に形
成する必要は無く、例えば、旋回搬送機構に回転方向が
逆向きのものを用意して、平行配置した多数の直線搬送
機構を綴れ折り状に繋ぐ様にしても良い。即ち、複数の
直線搬送機構同士の搬送終端と搬送始端とを近接させて
その搬送方向に所定の角度をもたせて連続的に配置し、
これらを該当角度の旋回移送を行う旋回搬送機構で繋ぐ
ことにより、綴れ折り状に限らず様々な形態の搬送路を
容易に形成することができる。つまり、1つの直線搬送
機構と1つの旋回搬送機構とを搬送装置の最小構成単位
として、当該最少構成単位のものを複数組み合わせるこ
とで、様々な搬送路形態の搬送装置を容易に組み上げる
ことができる。
【0042】また、上述の実施形態にあっては、水平方
向に平行に並設されて作業テーブル17を逆方向に直線
移送する2つの直線搬送路14A,14B間を、その作
業テーブル17を水平方向に旋回させる旋回搬送路15
A,15Bによって繋いで巡回させるようにした搬送装
置10を例示したが、図15及び図16に示すように、
2つの直線搬送路14A,14Bを上下に平行に設け、
作業テーブル17を垂直方向に上下反転させて旋回させ
てキャタピラ型にして巡回させるようにすることもでき
る。なお、ここで図16にあっては、その(a),
(b),(c)では上側の直線搬送路14A及びその直
線搬送機構21Aを示して下側の直線搬送路及び直線搬
送機構は省略してあり、(d),(e),(f)では逆
に下側の直線搬送路14B及びその直線搬送機構21B
を示して上側の直線搬送路及び直線搬送機構は省略して
ある。
【0043】即ち、この場合には、矩形筒体状のハウジ
ング12は開放側を横に向けて配置して、上下に対向す
る長壁部12aのそれぞれ上面と下面に沿って作業テー
ブル17が移動するようにしている。そして、このハウ
ジング12の開放端縁に内方に突出して外表面が平滑な
支持片19aを一体形成し、この支持片19aに作業テ
ーブル17用のガイド溝20を凹設する。
【0044】作業テーブル17は水平片部17aと垂直
片部17bとからなるL字型に形成し、その垂直片部1
7bの裏面に上記ガイド溝20に嵌合するスライダー2
4(一対の係合ピン24a)と、直線搬送機構21(2
1A,21B)の円筒カム22(22A,22B)のカ
ム溝25に嵌合するカムフォロワ26とを突出させて設
ける。
【0045】一方、旋回搬送機構30のカム装置33は
出力軸32を水平方向に向けて配置し、旋回アーム34
が垂直面内を回動する様にし、この旋回アーム34の延
出端に設けた一対の係合ピン35が系脱自在に嵌合する
係合孔36を作業テーブル17の垂直片部17b裏面に
穿設する。
【0046】当該構成によれば、カム装置33の出力軸
のハウジング12外方への伸長により、旋回アーム34
の係合ピン35が一方の直線搬送路14Aの終端に位置
している作業テーブル17の係合孔36に嵌合して当該
作業テーブル17が側方に移動され、カムフォロワ26
と円筒カム22Aのカム溝25との係合、及びスライダ
ー24とガイド溝20との係合が離脱される(図14
(a)〜(c))。そして、カム装置33の出力軸32
の回転により作業テーブル17が垂直に上下反転旋回さ
れて他方の直線搬送路14Bの搬送始端側方に移動され
る(同図(c)〜(d))。次ぎに、出力軸32がハウ
ジング12内方に短縮されることにより、作業テーブル
17がその垂直片部17b裏面のスライダー24とカム
フォロワ26とがそれぞれガイド溝20とカム溝25と
に嵌合して他方の直線搬送路14Bに移載される(同図
(d)〜(f))。
【0047】
【発明の効果】以上、要するに本発明に係る搬送装置に
あっては、次のような各種優れた効果を奏する。 (1)直線状に形成した搬送路のガイド手段に係合した
作業テーブルを、該ガイド手段に沿わせて円筒カムによ
り直線的に搬送する直線搬送機構に対し、その搬送始端
あるいは搬送終端に、軸方向への伸縮動作と軸周りの回
転動作とをする出力軸に取り付けられた旋回アームを有
して、該出力軸の伸縮動作により該旋回アームが該作業
テーブルに対して係脱し、回転動作に該旋回アームに係
合した作業テーブルを旋回させる旋回搬送機構を配置
し、該旋回搬送機構と該直線搬送機構の円筒カムとを同
期作動させて該旋回搬送機構と直線搬送機構との間で該
作業テーブルの受け渡しを行うようにしたので、共通の
作業テーブルを使用可能な前工程や次工程との間でワー
クを作業テーブルごと受け渡すことができるようになる
とともに、旋回搬送機構をコンパクトに構成できる。
【0048】(2)直線搬送機構と旋回搬送機構との双
方を共にカム機構で構成して同期作動させるので、従来
のチェーンを用いた搬送装置に比して、部品加工精度の
累積による寸法精度の低下が起こり難く、作業テーブル
の運動精度、位置決め精度の可及的な向上が図れる。ま
た、従来用いられていたチェーンとスプロケットに比し
て摩耗が発生し難く、よってこの摩耗による経年誤差の
増大も生じ難く、この点からも上記運動精度、位置決め
精度に悪化が来されてしまうことを可及的に防止でき
る。
【0049】(3)円筒カムの搬送終端及び搬送始端に
形成しているカム部の滞留区間に同期させて旋回搬送機
構の出力軸を上下にリフトさせることで、当該搬送始端
若しくは搬送終端にて作業テーブルを直線搬送機構と旋
回搬送機構との間で容易に受け渡すことができる。よっ
て、出力軸が回転動作と軸方向へのリフト動作とをする
カム装置の当該出力軸を、近接配置した2つの直線搬送
機構の搬送終端と搬送始端との間で等距離に位置させて
設け、当該出力軸に作業テーブルに系脱自在な旋回アー
ムを取り付けるだけで、作業テーブルを一方の直線搬送
機構の搬送終了端から他方の直線搬送機構の搬送始端に
旋回させて移載可能な旋回搬送機構を簡易に構成するこ
とができる。
【0050】(4)1つの直線搬送機構と1つの旋回搬
送機構とを搬送装置の最小構成単位として、当該最少構
成単位のものを複数組み合わせることで、様々な搬送路
形態の搬送装置を容易に組み上げることができる。
【0051】(5)直線搬送機構と旋回搬送機構とを2
つ以上の同数にして環状に繋ぐことによって、作業テー
ブルが巡回する巡回搬送路を任意の多角形状に容易に形
成できるだけでなく、複数の直線搬送機構同士の搬送終
端と搬送始端とを近接させてその搬送方向に所定の角度
をもたせて、これらを該当角度の旋回移送を行う旋回搬
送機構で繋ぐことにより、綴れ折り状に限らず様々な形
態の搬送路を容易に形成することができる。
【0052】(6)直線搬送路上における作業テーブル
の停止、移動の挙動タイミングは、円筒カムの周面に刻
設するカム溝の螺旋形態(カムプロフィール)に依存
し、当該カム溝の螺旋形態は各作業ステーションで行わ
れる作業上の要求に合わせてその滞留区間の位置と長さ
及び移送区間の傾斜度とを任意に設定して容易に形成し
得る。よって、作業ステーションの位置やその停止時間
を個々の作業ステーション毎に適切に設定でき、その設
定自由度が高い。このため、各作業ステーションに設け
られるロボット等の各種の作業機器ユニットが必要とす
る作動スペースに合わせて、それら各作業ステーション
の間隔を適切に設定でき、スペース効率の向上を図るこ
とができる。また、各作業ステーションでの作業時間の
長短に合わせて、各作業ステーションでの停止時間を容
易に設定でき、短時間で作業が終了するステーションに
おいて無駄な待機時間が生じてしまうのを防止できるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搬送装置の一実施形態を示す全体
の平面外観図である。
【図2】図1の搬送装置の全体の正面外観図である。
【図3】図1の搬送装置の側面外観図である。
【図4】図1の搬送装置内部の搬送機構部分を示す平断
面図である。
【図5】図4に示す直線搬送機構部分の要部拡大平面図
である。
【図6】図5中のVI−VI線矢視部断面図である。
【図7】直線搬送機構に用いられている円筒カムのタイ
ミング展開図である。
【図8】図4中に示す旋回搬送機構部の平面図である。
【図9】図8中のIX−IX線矢視部分断面図である。
【図10】図10は直線搬送機後部と旋回搬送機構部と
を同期駆動させる同期機構部分の正面図である。
【図11】旋回搬送機構部の動作タイミングを示すタイ
ムチャート、
【図12】旋回搬送機構の動作行程を順に示す図であ
る。
【図13】直線搬送機構と旋回搬送機構とを組み合わせ
て作る搬送路形態の例を示す概略図である。
【図14】図13(d)に示すような旋回搬送路に中間
停止点を設ける場合に使用する旋回搬送機構の例とその
動作を説明する図である。
【図15】本発明に係る搬送装置の他の実施形態例を示
す概略斜視図である。
【図16】図15に示す搬送装置の旋回搬送機構の動作
行程を順に示す図である。
【図17】従来の搬送装置の一例を示す全体斜視図であ
る。
【図18】従来の搬送装置の他例を示す全体斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 搬送装置 11 装置本体 12 ハウジング 14 直線搬送路 15 旋回搬送路 16 搬送路 17 作業テーブル 19 支持台 20 ガイド溝(ガイド手段) 21 直線搬送機構 22 円筒カム 24 スライダー(ガイド手段) 25 カム溝 26 カムフォロワ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状に形成した搬送路のガイド手段に
    係合した作業テーブルを、該ガイド手段に沿わせて円筒
    カムにより直線的に搬送する直線搬送機構と、 軸方向への伸縮動作と軸周りの回転動作とをする出力軸
    に取り付けられた旋回アームを有して、該出力軸の伸縮
    動作により該旋回アームが該作業テーブルに対して係脱
    し、回転動作に該旋回アームに係合した作業テーブルを
    旋回させる旋回搬送機構とを備え、 該旋回搬送機構は、該直線搬送機構の搬送始端あるいは
    搬送終端に設けられるとともに、該直線搬送機構の円筒
    カムと同期作動されて該旋回搬送機構と直線搬送機構と
    の間で該作業テーブルの受け渡しを行うことを特徴とす
    る搬送装置。
  2. 【請求項2】 作業テーブルの直線的な移動を案内する
    係脱自在なガイド手段を有して複数の作業ステーション
    を一直線状に結んで設けられた直線搬送路と、該直線搬
    送路に沿って設けられ、該作業テーブルに取り付けられ
    た接触子が前記ガイド手段の係脱方向と同一方向に系脱
    可能に係合して該作業テーブルを直線移動させる円筒カ
    ムとを具備し、該円筒カムには、その搬送始端と搬送終
    端及び各作業ステーション位置とに対応形成されたカム
    回転角に対する軸方向変位が設定されていない滞留区間
    と、各作業ステーション間位置に対応形成されたカム回
    転角に対する軸方向変位が設定された移送区間とを有し
    たカム部が形成されてなる直線搬送機構を複数備え、 該各直線搬送機構は互いにそれらの搬送終端と搬送始端
    とが近接されつつ搬送方向に所定の角度をもたされて連
    続的に配置されており、 その近接された該搬送終端と該搬送始端との間には、こ
    れらと等距離の位置に出力軸を有して、該出力軸の軸方
    向への伸長動作により該出力軸に取り付けられた旋回ア
    ームによって一方の直線搬送機構の搬送終端にて停止し
    ている作業テーブルに係合するとともに、該出力軸の回
    転動作により該作業テーブルを他方の直線搬送機構の該
    搬送始端に移送し、更に該出力軸の軸方向への短縮動作
    により該作業テーブルとの係合が離脱する旋回搬送機構
    が設けられ、 該複数の直線搬送機構と旋回搬送機構とが同期作動され
    ることを特徴とする搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記直線搬送路のガイド手段が、装置ハ
    ウジングに一体形成されて前記作業テーブルを摺動自在
    に載置する支持台と、該支持台に一直線状に設けられた
    ガイド部材と、該作業テーブルに設けられ該ガイド部材
    に係合して該作業テーブルの回動を規制しつつ直線移動
    を許容するスライダとからなることを特徴とする請求項
    1または2のいずれかに記載の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記直線搬送機構と旋回搬送機構とを2
    つ以上の同数ずつ設けて、無終端の巡回搬送路に形成し
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の搬
    送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114955481A (zh) * 2022-03-30 2022-08-30 杭州三奥智能科技有限公司 一种凸轮节距上料机

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