JP2003048514A - ワイパ装置の制御方法 - Google Patents

ワイパ装置の制御方法

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JP2003048514A JP2002153339A JP2002153339A JP2003048514A JP 2003048514 A JP2003048514 A JP 2003048514A JP 2002153339 A JP2002153339 A JP 2002153339A JP 2002153339 A JP2002153339 A JP 2002153339A JP 2003048514 A JP2003048514 A JP 2003048514A
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Takashi Hoshino
孝 星野
Masahiro Matsui
雅広 松井
Kenichi Miyashita
賢一 宮下
Hiroki Tokunaka
博樹 徳中
Takayoshi Horii
孝悦 堀井
Masaaki Terawaki
正明 寺脇
Kyoji Hirata
恭司 平田
Masaaki Nakai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右のブレードが個別のモータによって駆動
されるワイパ装置において、システム故障時においても
運転者の視界を確保する。 【解決手段】 対向払拭型ワイパ装置において、運転席
側と助手席側のワイパブレードをそれぞれモータ3a,
3bによって個別に駆動する。モータ3aはワイパスイ
ッチ42によって直接ON・OFFされ、モータ3bの
動作とは連動することなく独立して運転席側のワイパブ
レードを駆動する。モータ3bはワイパ駆動制御装置1
0によって制御され、モータ3aの回転信号に基づい
て、運転席側と助手席側のワイパブレードが干渉しない
ように動作制御される。故障により助手席側のワイパブ
レードが停止した場合であっても、運転席側のワイパブ
レードによる払拭動作は維持され、運転者の視界も確保
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ワイパ装置
の制御技術に関し、特に、対向払拭型のワイパ装置に適
用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆる対向払拭型(オポジットタイ
プ)のワイパ装置では、近年、装置の小型化、軽量化の
ため、左右のワイパブレード(以下、適宜ブレードと略
記する)をそれぞれ別個にモータ駆動する方式が実用化
されている。ところが、かかる方式のワイパ装置では左
右のブレードを別個のモータにて駆動するため、モータ
特性の違いや負荷変動によってブレード動作がバラバラ
となり、ブレード同士が干渉してしまうおそれがある。
そこで、特開平11−301409号公報には、他方のブレード
の位置角度や移動速度を見ながらモータを個別に制御し
てブレードをスムーズに駆動させる方式が提案されてい
る。
【0003】前記公報の装置では、予め左右のブレード
間の目標角度差が設定され、他方のブレードの位置角度
を参照しつつ目標角度差と実測角度差との差が小さくな
るように左右のモータが個別に速度制御される。この場
合、両ブレードは、ワイパ制御装置内のCPUによって
常時その位置角度と移動速度が監視されており、CPU
はブレード同士が干渉しないように左右のモータを個別
に駆動制御する。そして、このCPUによる目標角度差
制御に従って、左右のブレードは個別の駆動系にて駆動
され、上反転位置と下反転位置との間で往復払拭動作を
行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな制御形態を採るワイパ装置では、CPUやスイッチ
ング素子等の回路素子が故障した場合には、両ブレード
の動作が停止し、払拭動作が全く行われない状態となる
おそれがある。また、駆動系の故障により一方側のブレ
ードが停止した場合も、他方側のブレードは故障側ブレ
ードの位置や速度の情報に基づいて駆動されるため、駆
動系に異常が無くとも膠着状態となる。このため、降雨
走行時にCPUや駆動系などシステム故障が発生する
と、ブレード停止に伴いガラス面に付着した雨滴が払拭
されず残存し、運転者の視界確保が難しくなるという問
題があった。
【0005】本発明の目的は、左右のブレードが個別の
モータによって駆動されるワイパ装置において、システ
ム故障時においても運転者の視界確保が可能なワイパ装
置の制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のワイパ装置の制
御方法は、第1モータによって駆動される第1ワイパブ
レードと第2モータによって駆動される第2ワイパブレ
ードを有してなるワイパ装置の制御方法であって、前記
第1モータは、前記第2モータとは連動することなく独
立して前記第1ワイパブレードを駆動するとともに、そ
の回転角度に比例した回転信号を出力し、前記第2モー
タは、前記回転信号に基づいて、前記第2ワイパブレー
ドが前記第1ワイパブレードと干渉しないように動作制
御されることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、第1ワイパブレードは第
2ワイパブレード側とは無関係に駆動されるので、故障
により第2ワイパブレードが異常停止した場合であって
も、第1ワイパブレードは第1モータによって継続して
駆動され、払拭動作を維持させることができる。
【0008】また、前記制御方法において、前記第1モ
ータからの回転信号に基づき前記第1モータの回転速度
を算出し、前記第2モータの回転速度が前記第1モータ
のそれと同速度となるように動作制御しても良い。
【0009】さらに、前記制御方法において、車両の運
転席側に配設されるワイパブレードを前記第1ワイパブ
レードとし、車両の助手席側に配設されるワイパブレー
ドを前記第2ワイパブレードとしても良い。これによ
り、故障により第2ワイパブレードが異常停止した場合
であっても、第1ワイパブレードによる運転席側のフロ
ントガラス払拭動作は維持され、その視界も確保され
る。
【0010】加えて、前記制御方法を、前記第1および
第2ワイパブレードが、フロントガラスの両端側に設定
された上反転位置と前記フロントガラスの下端中央部に
設定された下反転位置との間で対向的に払拭作動される
対向払拭型ワイパ装置に適用しても良い。
【0011】さらにまた、前記制御方法において、前記
各モータの出力をリンク機構を介して前記各ワイパブレ
ードに伝達し、前記各モータを一定の回転速度で回転さ
せ、前記リンク機構の駆動レバーの揺動位置と連結ロッ
ドの長さを調整することにより、前記第1および第2ワ
イパブレードの間に速度差を設定しても良い。これによ
り、機械的な設定によってブレード間の干渉を回避する
ことが可能となる。
【0012】一方、前記制御方法において、前記第1モ
ータの出力を前記第2モータの出力より小さくしても良
い。すなわち、第2モータの出力を第1モータの出力よ
りも大きくすることにより、両モータの回転数差を大き
く取っても、高出力側のモータを低出力側のモータに追
従させて駆動できる。従って、ワイパブレード間の角度
差を大きく取っても、一方のワイパブレードを他方のワ
イパブレードに追従させることができる。このため、ワ
イパ制御形態の自由度が大きくなり、ブレード間角度を
各ブレードの位置に応じて最適な角度に設定できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、対向払拭型ワイパ
装置における駆動系ならびに制御系の概略を示す説明図
である。
【0014】図1において、符号1は本発明によるワイ
パ制御方法を適用したワイパ装置である。当該ワイパ装
置1は、運転席側(以下、DR側と略記する)と助手席
側(以下、AS側と略記する)のワイパブレードを対向
配置したいわゆる対向払拭型の構成となっている。すな
わち、DR側ワイパブレード(第1ワイパブレード)2
aとAS側ワイパブレード(第2ワイパブレード)2b
(以下、ブレード2a,2bと略記する)は、フロント
ガラスの両端側に設定された上反転位置Xとフロントガ
ラスの下端中央部に設定された下反転位置Yとの間で対
向的に払拭作動を行うようになっている。また、両ブレ
ード2a,2bは下反転位置において上下に重合すると
共に、ワイパスイッチOFF時には格納位置Zに収容さ
れる。また、ワイパ装置1では、DR側とAS側にそれ
ぞれDR側モータ(第1モータ)3aとAS側モータ
(第2モータ)3b(以下、モータ3a,3bと略す)
が別個に設けられている。なお、符号における「a,
b」は、それぞれDR側とAS側に関連する部材や部分
であることを示している。
【0015】ブレード2a,2bには、ブレードラバー
部材33(図6参照、以下、ラバー部材33と略記す
る)が取り付けられている。そして、このラバー部材3
3を車両のフロントガラス上に密着させて移動させるこ
とにより、図1に2点鎖線にて示した払拭領域4a,4
bに存在する水滴等が払拭される。また、ブレード2
a,2bは駆動系32a,32bによって駆動される。駆
動系32a,32bは、駆動源としてのモータ3a,3b
と、クランクアーム9a,9b、連結ロッド8a,8b、
駆動レバー7a,7bおよびワイパアーム6a,6bから
なるリンク機構から構成されている。
【0016】ブレード2a,2bは、ワイパ軸5a,5b
の先端に固定されるワイパアーム6a,6bに支持され
ており、左右に揺動運動を行うようになっている。ま
た、ワイパ軸5a,5bの他端には駆動レバー7a,7b
が配設されている。さらに、駆動レバー7a,7bの端
部には連結ロッド8a,8bが取り付けられている。こ
の連結ロッド8a,8bの他端側は、モータ3a,3bに
よって回転されるクランクアーム9a,9bの先端部に
接続されている。モータ3a,3bが回転すると、クラ
ンクアーム9a,9bが回転し、この動きが連結ロッド
8a,8bを介して駆動レバー7a,7bへと伝達され
る。そして、モータ3a,3bの回転運動がワイパアー
ム6a,6bの揺動運動に変換される。すなわち、ブレ
ード2a,2bが駆動系32a,32bによって駆動され
る。
【0017】また、本実施の形態のワイパ装置1では、
駆動レバー7a,7bの揺動位置と連結ロッド8a,8b
の長さを調整することにより、ブレード2a,2bに速
度差を設定し、両ブレード2a,2bの干渉を防止して
いる。すなわち、下反転位置Y付近では、上側に位置す
るブレード2aの角速度を速く設定する一方、下側に位
置するブレード2bの角速度を遅く設定している。ま
た、上反転位置X付近では、これとは逆に、下側に位置
するブレード2bの角速度が上側のブレード2aよりも
速く設定される。従って、下反転位置Y付近では、ブレ
ード2aがブレード2bよりも速く移動し、上側のブレ
ード2aが下側のブレード2bから遠ざかって行く形と
なる。一方、上反転位置X付近では、ブレード2bがブ
レード2aよりも速く移動し、下側のブレード2bが上
側のブレード2aよりも早くに両ブレードの払拭重合域
に到達するよう駆動される。
【0018】このようにワイパ装置1では、両モータ3
a,3bが等速度で回転する場合、両ブレード2a,2b
の干渉は機械的な設定によって確実に回避される。ま
た、ブレード同士の干渉を駆動レバーと連結ロッドとの
調整で行うことにより、通常払拭時におけるモータの回
転数変動を最小限に抑えることができる。さらに、速度
制御を行う場合においては、演算式にブレード同士の干
渉回避の係数を付加することがないため、より正確な制
御を行うことが可能となる。
【0019】ワイパ装置1では、前述のように、DR側
とAS側にモータ3a,3bが別個に設けられている。
図2は、モータ3a,3bの駆動回路の構成を示す説明
図である。モータ3a,3bは、モータユニット12a,
12b内に収容されており、ユニット内に設けられたセ
ンサ41a,41bからはモータ回転角度に比例しブレ
ード移動量を示す相対位置信号(回転信号)や、ブレー
ド位置を示す絶対位置信号が出力される。そして、これ
らの信号に基づいて、ブレード同士が干渉しないように
モータ3bが制御される。
【0020】当該ワイパ装置1では、モータ3bはワイ
パ駆動制御装置10によって駆動制御される。ワイパ駆
動制御装置10には、モータユニット12a,12bか
ら、前述の相対位置信号と絶対位置信号が入力されてい
る。この場合、相対位置信号はモータの回転に伴って発
生するパルス信号であり、モータの回転角度に比例した
パルス数が出力される。また、絶対位置信号はブレード
2a,2bが下反転位置に来たときに発せられる単発信
号である。ワイパ駆動制御装置10は、これらの信号に
基づき、ブレード2bの位置情報(現在位置)を算出す
る。そして、上下反転位置にてモータ3bを正逆転制御
し、ブレード2bを往復払拭動作させる。また、後述す
るように、モータ3bの回転速度をモータ3aの回転速
度に合わせ、両ブレード2a,2bが衝突することがな
いようモータ3bを制御する。
【0021】これに対してDR側では、モータユニット
12aから相対位置信号および絶対位置信号が出力され
るものの、モータ3aは常時一定の出力にて駆動され
る。つまり、モータ3aは、図2に示すように、ワイパ
スイッチ42に直接連動しており、ワイパ駆動制御装置
10とは無関係に、ワイパスイッチ42のON・OFF
のみによって制御される。また、モータ3aの正逆転は
リレープレート43によって行われる。すなわち、モー
タ3aには、図2に示すようにリレープレート43が取
り付けられており、これを介してモータ3aに印加され
るバッテリ電圧VBの極性が適宜切り換えられる。そし
てこれにより、モータ3aは所定の回転角度にて正逆転
し、ブレード2aが上下反転位置の間を往復動する。
【0022】図3は、モータユニット12bの構成を示
す説明図である。なお、モータユニット12bはAS側
の装置であるが、その内部の部材、部品等の符号には添
字「b」を付さずに示す。また、リレープレート43の
有無を除き、モータユニット12aも図3と同様の構成
となっている。
【0023】モータユニット12bは、モータ3bとギ
アボックス13とから構成され、モータ3bのモータ軸
14の回転がギアボックス13内にて減速され、出力軸
15に出力される。モータ軸14は、有底筒状のヨーク
16に回動自在に軸承され、コイルが巻装されたアーマ
チュアコア17およびコンミテータ18が取り付けられ
ている。ヨーク16の内面には複数の永久磁石19が固
定されている。また、コンミテータ18には、給電用の
ブラシ20が摺接している。
【0024】ヨーク16の開口側端縁部には、ギアボッ
クス13のケースフレーム21が取り付けられている。
モータ軸14の先端部は、ヨーク16から突出してケー
スフレーム21内に収納される。モータ軸14の先端部
には、ウォーム22が形成されており、このウォーム2
2には、ケースフレーム21に回動自在に支持されたウ
ォーム歯車23が噛合している。このウォーム歯車23
には、その同軸上に小径の第1ギア24が一体的に設け
られている。第1ギア24には、大径の第2ギア25が
噛合されている。第2ギア25には、ケースフレーム2
1に回動自在に軸承される出力軸15が一体に取り付け
られている。なお、図示されないが、モータ軸14には
前記ウォーム22に隣接してそのねじ方向とは逆向きの
もう1つのウォームが形成されており、ウォーム歯車2
3、第1ギア24と同様の減速部材により第2ギア25
に動力伝達されるようになっている。
【0025】モータ3bの駆動力は、ウォーム22、ウ
ォーム歯車23、第1ギア24、第2ギア25を経て減
速された状態で出力軸15に出力される。出力軸15に
は、クランクアーム9bが取り付けられている。そし
て、モータ3bの回転により出力軸15を介してクラン
クアーム9bが駆動され、前述のようにワイパアーム6
bが作動する。
【0026】なお、DR側のモータユニット12aにお
いては、出力軸15にリレープレート43が取り付けら
れている。このリレープレート43は出力軸15と同期
して回転する。そして、ブレード2aが上下反転位置に
達すると、モータ3aに対する印加電圧の極性を切り換
える。これにより、モータ3aは正逆転し、ブレード2
aが上下反転位置の間を往復動する。
【0027】また、モータ軸14には、多極着磁マグネ
ット26(以下、マグネット26と略記する)が取り付
けられている。これに対しケースフレーム21内には、
マグネット26の外周部と対向するように、センサ41
bのひとつとして、相対位置検出用ホールIC27(以
下、ホールIC27と略記する)が設けられている。図
4は、マグネット26とホールIC27の関係およびホ
ールIC27の出力信号(モータパルス)を示す説明図
である。
【0028】ホールIC27は、図4に示すように、モ
ータ軸14の中心に対して90度の角度差を持った位置
に2個(27A,27B)設けられている。当該モータ
3bでは、マグネット26は6極に着磁されており、モ
ータ軸14が1回転すると各ホールIC27からは6周
期分のパルス出力が得られるようになっている。また、
ホールIC27A,27Bからは、図4の右側に示すよ
うに、その位相が1/4周期ずれたパルス信号が出力さ
れる。従って、ホールIC27A,27Bからのパルス
の出現タイミングを検出することにより、モータ軸14
の回転方向が判別でき、これによりワイパ動作の往路/
復路の判別を行うことができる。
【0029】さらに、ホールIC27A,27Bの何れ
か一方のパルス出力の周期からモータ軸14の回転速度
を検出することができる。モータ軸14の回転数とブレ
ード2bの速度との間には、減速比およびリンク動作比
に基づく相関関係が存在している。当該ワイパ装置1で
は、このモータパルス周期に基づいてモータ3aとモー
タ3bとが同速度になるように制御し、両ブレード2
a,2bが衝突することなく払拭動作を行えるようにし
ている。
【0030】一方、第2ギア25の底面には、センサ4
1bの他のひとつとして、絶対位置検出用マグネット2
8(以下、マグネット28と略記する)が取り付けられ
ている。また、ケースフレーム21にはプリント基板2
9が取り付けられ、その上には、絶対位置検出用マグネ
ット28と対向するように絶対位置検出用ホールIC3
0(以下、ホールIC30と略記する)が配設されてい
る。マグネット28は、第2ギア25の底面上に1個設
けられており、ブレード2bが下反転位置Yに来たとき
ホールIC30と対向するようになっている。第2ギア
25は、前述のようにクランクアーム9bが取り付けら
れ、ブレード2bを往復動させるため180度回転す
る。そして、第2ギア25が回転し、ブレード2bが下
反転位置Yに来るとホールIC30とマグネット28が
対向し、パルス信号が出力される。
【0031】なお、モータユニット12aにおいては、
リレープレート43を用いて絶対位置信号を得ても良
い。但し、モータユニット12aからの絶対位置信号出
力は、当該ワイパ装置1における制御においては必須で
はないため、これを省略することも可能である。
【0032】そして、ホールIC27,30からのパル
ス出力は、ワイパ駆動制御装置10に送られ、CPU1
1はホールIC30からのパルス出力を絶対位置信号と
して用いてブレード2bの位置を認識する。また、ホー
ルIC27からのパルス信号は、ブレード2bの相対位
置信号として用いられ、絶対位置信号が得られた後のパ
ルス数をカウントすることにより、CPU11はブレー
ド2bの現在位置を認識する。
【0033】すなわち、モータ軸14の回転数と出力軸
15の回転数は、減速比に基づく一定関係にあることか
ら、ホールIC27からのパルス数によって出力軸15
の回転角度を算出することができる。一方、出力軸15
の回転角度とブレード2bの移動角度は、図3に示した
リンク機構に基づき一定の相関関係を有している。従っ
て、ホールIC27からのパルス数を積算することでブ
レード2bの移動角度を知ることができる。そこで、ワ
イパ駆動制御装置10は、ホールIC30からの下反転
位置を示す絶対位置信号と、ホールIC27からのパル
ス数の組み合わせによって、ブレード2bの現在位置を
検出する。そして、この位置情報に基づき、ブレード2
bが上下反転位置に来たときにモータ3bを逆転させ、
往復払拭動作を実現する。
【0034】また、ワイパ駆動制御装置10は、モータ
3aの回転速度を認識すると共に、そのデータに基づい
てAS側のモータ3bを制御する。すなわち、ワイパ駆
動制御装置10のCPU11は、前述の相対位置信号を
使用して、モータ3a,3bの現在の回転速度をそれぞ
れ算出する。そして、両モータ3a,3bが同速度で回
転するようにモータ3bを制御する。これにより、DR
側の下位に配設されたブレード2bは、ブレード2aと
の間の角度差関係を維持しつつブレード2aと同速度で
駆動され、ブレード2aに衝突することなく払拭動作を
行うことが可能となる。
【0035】このように、当該ワイパ装置1では、モー
タ3bがワイパ駆動制御装置10によって速度制御され
る一方、モータ3aはワイパスイッチ42のON・OF
Fのみによって動作が制御され、モータ3bと連動する
ことなく独立して駆動される。従って、ワイパ駆動制御
装置10等に故障が生じブレード2bが異常停止して
も、ブレード2aはそれとは無関係に継続して動作す
る。このため、ブレード2aによる運転席側のフロント
ガラス払拭動作は維持され、運転者の視界も確保され
る。
【0036】一方、モータ3bを駆動制御するに際し、
モータ3a,3bが同一仕様で、両者の最高回転数やト
ルクに差がない場合、非制御側モータ3aの動作に制御
側モータ3bの動作を追従させることが難しくなる。図
5は、モータ3a,3bを同一仕様とした場合のモータ
制御形態を示す説明図である。図5に示すように、ワイ
パ装置1では、モータ3aは一定回転数にて駆動される
一方、モータ3bはその位置に応じて適宜回転数が制御
される。ところが、モータ3a,3bの出力に差がない
場合、モータ3bの回転数は最高でもモータ3aと同じ
回転数までしか上がらない。このため、モータ3bの回
転数を余り落とすと、ブレード2bがブレード2aに追
い付けなくなる。従って、ブレード2a,2b間の角度
差を大きく取ることができず、ワイパ制御形態が制限さ
れる。
【0037】これに対しワイパ装置1では、モータ3
a,3bの出力に差違が設けられており、非制御側モー
タ3aの動作に制御側モータ3bの動作を容易に追従さ
せることができる。本実施の形態では、モータ3bの方
がモータ3aよりも高出力となっており、モータ3aの
動きに自在に追従できるように、モータ3bの回転数や
トルクがモータ3aよりも高くなっている。図6は、モ
ータ3bをモータ3aよりも高出力とした場合のモータ
制御形態を示す説明図である。図6に示すように、ここ
ではモータ3aが一定回転数にて駆動される一方、モー
タ3bをモータ3aの回転数よりも高い回転数にて駆動
することができる。モータ3bは、下反転位置Yの近傍
以外ではモータ3aを上回る回転数にて駆動される一
方、下反転位置Yの近傍では図5の場合よりもより低い
回転数にて駆動される。
【0038】このように、ワイパ装置1では、モータ3
bは出力に余裕がありモータ3aよりも高回転数にて駆
動可能なため、回転数差を大きく取っても、モータ3b
をモータ3aに追従させて駆動できる。すなわち、ブレ
ード2a,2b間の角度差を大きく取っても、ブレード
2bをブレード2aに追従させることができる。このた
め、ワイパ制御形態の自由度を大きくとることが可能と
なり、ブレード間角度を各ブレードの位置に応じて最適
な角度に設定できる。従って、ブレード同士が干渉しに
くく、また、ブレード動作も快適かつ機敏なメリハリの
あるワイパ制御が可能となる。
【0039】ところで、このようにブレード2aの動作
は確保されるものの、ブレード2bの停止位置によって
は、ブレード2a,2bが干渉してしまうという事態が
生じる。例えば、図7に示すように、両ブレードの払拭
領域が重なり合う位置にてブレード2bが停止した場合
には、ブレード2aがブレード2bに衝突し、その動作
がブレード2bによって阻止されてしまう。そこで、当
該ワイパ装置1では、このような場合でもブレード2a
が停止状態のブレード2bを回避できるように、ブレー
ド先端にカバー51を取り付け、ブレード2aの払拭動
作を維持できるようにしている。
【0040】図8は当該ワイパ装置1にて使用されるワ
イパブレードの構成を示す斜視図、図9(a)は図8の
ワイパブレードの一部省略正面図、(b)は一部省略平
面図、(c)は(b)のc−c矢視図、(d)は(b)
のd−d線に沿う断面図である。ここで、ブレード2
a,2bは、図8に示すように、フロントガラスの表面
に摺接されてこれを払拭するラバー部材33を備えてい
る。また、ラバー部材33は、細長い平板形状に形成さ
れたバーテブラ52によって支持されている。なお、ブ
レード2a,2bは左右対称形であるので、その構成は
ブレード2aについてのみ説明する。
【0041】図8に示されているように、バーテブラ5
2は、複数段のレバー53、54、55A、55Bによ
って支持されている。複数段のレバー53、54、55
A、55Bは、ラバー部材33をガラスの曲面に追従さ
せるように組み合わされている。一段目のレバー53の
中間部にはグリップ56が枢着されており、ブレード2
aはグリップ56によってワイパアーム6aに取り付け
られている。
【0042】図8および図9に示されているように、ブ
レード2aの先端側に配置された三段目のレバー55A
の先端部にはカバー51が固着されている。カバー51
は、相手方のブレード2bのラバー部材33やガラスを
損傷させない樹脂等の材料が使用されて―体成形されて
いる。カバー51は、外観形状が略半台形の四角錘であ
って、ブレード2aの先端部を全体的に被覆するフード
形状に―体成形されている。カバー51の四角錐の錘面
の三次元の傾斜面によって傾斜部57が形成されてい
る。傾斜部57の切っ先58の最下端辺59は、ブレー
ド2aのバーテブラ52の位置よりも低くなるように、
かつ、ガラスの表面から浮くように設定されている。
【0043】カバー51の切っ先58の最下端辺59に
続く半台形の斜辺である傾斜面部60は、相手方ブレー
ド2bを掬い上げる滑り台形状に形成されている。すな
わち、カバー51の傾斜面部60は平坦面に形成されて
おり、その斜辺の傾斜角度θaは鋭角に設定され、傾斜
面部60の平坦面の幅方向はレバー55Aの枢軸55a
と平行に設定されている。傾斜面部60の両脇の―対の
側壁面部61、61の傾斜角度θbは傾斜角度θaより
も大きい鋭角に設定されている。
【0044】次に、前記構成に係るワイパ装置1におけ
るカバー51の作用および効果を説明する。前述のよう
に、AS側システムの故障によりブレード2bが図7の
ような位置にて停止すると、ブレード2aはまず、復路
においてブレード2bに当接する。ここで、ブレード2
bの傾斜部57の切っ先58の最下端辺59は、相手方
のブレード2aのバーテブラ52の位置よりも低く投定
されている。従って、ブレード1b側の傾斜部57の切
っ先58は、ガラスの表面の払拭を行いかつ弾力を有す
る他方ブレード2aのラバー部材33の位置に来る。こ
のため、ブレード2bはブレード2aのバーテブラ52
の下に潜り込み、カバー51の傾斜面部60はブレード
2aを掬い上げ、ブレード2aはブレード2b上を乗り
越える。そして、モータ3aの回転に伴って、ブレード
2bに掬い上げられたブレード2aは、ブレード2bを
乗り越えた後、ガラスの表面を通常通りに払拭し下反転
位置に至る。
【0045】ブレード2aが下反転位置に達して往路動
作を開始し、ブレード2aがブレード2bとの当接位置
に達すると、ブレード2aの先端部のカバー51はワイ
パアーム6bのブレード2bの下に潜り込む。すなわ
ち、ブレード2aの傾斜部57の切っ先58の最下端辺
59は、相手方のブレード2bのバーテブラ52の位置
よりも低くなるように設定されているため、ブレード2
bのバーテブラ52の下に潜り込む。従って、ブレード
2aのカバー51の傾斜面部60はブレード2bを掬い
上げ、ブレード2aはブレード2bの下に潜り込む。そ
して、モータ3aの回転に伴って、ブレード2bの下に
潜り込んだブレード2aは、ブレード2bを潜り抜けつ
つガラスの表面を払拭し、往路動作を継続する。
【0046】以降、ブレード2aはワイパアーム6aの
往復回動に追従してブレード2bに対する乗り越えおよ
び潜り抜けを繰り返すことにより、ガラスの表面の運転
席の対面を払拭し続ける。なお、ブレード2aの下反転
位置にてブレード2bが停止していた場合には、ブレー
ド2b上にブレード2aが乗り上げて停止し、その後動
作方向を転じてブレード2bから降り、往路払拭動作を
行う。
【0047】このように、ブレード2aはブレード2b
に突き刺さることなく、払拭作動を継続することができ
る。つまり、当該ワイパ装置1では、AS側システムが
故障した場合であっても、モータ3aの動作が維持され
てDR側のブレード2aが停止しないと共に、停止した
ブレード2bによってブレード2aの払拭動作が阻害さ
れない。従って、フロントガラスの運転席対面領域の払
拭を確保することができ、運転者の視界を確保すること
が可能となる。
【0048】この間、カバー51は相手方のブレード2
aのラバー部材33やガラスを損傷させない樹脂等の材
料が使用されて―体成形されているため、相手方のブレ
ード2aのラバー部材33やガラスを損傷することはな
い。ちなみに、通常の払拭作業中にカバー51がガラス
の表面を損傷することもない。また、カバー51はブレ
ード2aを先端部から先方にかけて被覆しているため、
払拭した雨水や洗浄液等の水滴が払拭作動中の遠心力に
よってブレード2aの先端からガラスの外方に飛び散る
のを防止することもできる。
【0049】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることは言うまでもない。例えば、モータ3aの制御
形態としては、両モータ3a,3bを同速度に維持する
形態には限られず、両ブレード2a,2b間の角度差を
所定値に維持するようにモータ3bを制御しても良い。
この場合、ワイパ駆動制御装置10のCPU11は、ブ
レード2a,2bの現在の位置角度(パルス積算数)か
ら、AS側の立場で見た両ブレード2a,2b間の実際
の角度差を算出する。次に、現在の位置角度における両
ブレード2a,2b間の目標角度差と先に求めた実測角
度差とを比較して、現時点における両者の差を示す角度
差情報を算出する。この際、目標角度差はROMに予め
格納された目標角度差マップから読み出される。そし
て、この角度差情報に基づき、実測角度差が目標角度差
に収束するようにモータ3bを適宜制御する。これによ
り、略一定速度にて動作するブレード2aに対し、ブレ
ード2bが所定の角度差を持って駆動され、両ブレード
が干渉することなく払拭動作が行われる。
【0050】また、前述の実施の形態では、モータ3b
をモータ3aよりも高出力とした例を示したが、両モー
タの仕様を必ずしも異ならせる必要はなく、両モータ3
a,3bを同一仕様としても良い。
【0051】さらに、前記の実施の形態では本発明を対
向払拭型ワイパ装置に適用した場合について説明した
が、本発明はタンデムタイプのワイパ装置についても適
用可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明のワイパ装置の制御方法によれ
ば、第1および第2モータによって第1および第2ワイ
パブレードを個別に駆動するワイパ装置にて、第1モー
タを第2モータとは連動させずに独立して駆動させると
ともに、第2モータを、第1モータからの回転信号に基
づいて、第1および第2ワイパブレードが干渉しないよ
う動作制御したので、第1ワイパブレードは第2ワイパ
ブレード側とは無関係に駆動され、故障により第2ワイ
パブレードが異常停止しても、第1ワイパブレードは第
1モータによって継続して駆動される。従って、第2ワ
イパブレードが故障した場合であっても、第1ワイパブ
レードに継続して払拭動作を行わせることができ、第1
ワイパブレード側における払拭性能を維持することが可
能となる。
【0053】また、第1ワイパブレードを運転席側のワ
イパブレードとし、第2ワイパブレードを助手席側のワ
イパブレードとすることにより、助手席側ブレードが異
常停止した場合であっても、運転席側ブレードの払拭動
作を維持することが可能となる。従って、故障時におい
ても運転者の視界確保を図ることができ、安全性の向上
を図ることが可能となる。
【0054】さらに、リンク機構の駆動レバーの揺動位
置と連結ロッドの長さを調整して第1および第2ワイパ
ブレードの間に速度差を設定することにより、機械的な
設定によってブレード間の干渉を回避することが可能と
なる。
【0055】加えて、第1モータの出力と第2モータの
出力との間に差違を設けることにより、両モータの回転
数差を大きく取っても、高出力側のモータを低出力側の
モータに追従させて駆動できる。従って、ワイパブレー
ド間の角度差を大きく取っても、一方のワイパブレード
を他方のワイパブレードに追従させることができ、ワイ
パ制御形態の自由度が大きくなり、ブレード間角度を各
ブレードの位置に応じて最適な角度に設定することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】対向払拭型ワイパ装置における駆動系ならびに
制御系の概略を示す説明図である。
【図2】モータ駆動回路の構成を示す説明図である。
【図3】モータユニットの構成を示す説明図である。
【図4】マグネットとホールICの関係およびホールI
Cの出力信号(モータパルス)を示す説明図である。
【図5】DR側とAS側のモータを共に同一仕様とした
場合のモータ制御形態を示す説明図である。
【図6】AS側のモータをDR側のモータよりも高出力
とした場合のモータ制御形態を示す説明図である。
【図7】AS側システムの故障により両ブレードの払拭
領域が重なり合う位置にてAS側ワイパブレードが停止
した状態を示す説明図である。
【図8】図1のワイパ装置にて使用されるワイパブレー
ドの構成を示す斜視図である。
【図9】(a)は図8のワイパブレードの一部省略正面
図、(b)は一部省略平面図、(c)は(b)のc−c
矢視図、(d)は(b)のd−d線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ワイパ装置 2a DR側ワイパブレード(第1ワイパブレード) 2b AS側ワイパーブレド(第2ワイパブレード) 3a DR側モータ(第1モータ) 3b AS側モータ(第2モータ) 4a,4b 払拭領域 5a,5b ワイパ軸 6a,6b ワイパアーム 7a,7b 駆動レバー 8a,8b 連結ロッド 9a,9b クランクアーム 10 ワイパ駆動制御装置 11 CPU 12a,12b モータユニット 13 ギアボックス 14 モータ軸 15 出力軸 16 ヨーク 17 アーマチュアコア 18 コンミテータ 19 永久磁石 20 ブラシ 21 ケースフレーム 22 ウォーム 23 ウォーム歯車 24 第1ギア 25 第2ギア 26 多極着磁マグネット 27(27A,27B) 相対位置検出用ホールIC 28 絶対位置検出用マグネット 29 プリント基板 30 絶対位置検出用ホールIC 32a,32b 駆動系 33 ブレードラバー部材 41a,41b センサ 42 ワイパスイッチ 43 リレープレート 51 カバー 52 バーテブラ 53 レバー 54 レバー 55A,55B レバー 55a 枢軸 56 グリップ 57 傾斜部 58 切っ先 59 最下端辺 60 傾斜面部 61 側壁面部 X 上反転位置 Y 下反転位置 Z 格納位置 VB バッテリ電圧 θa,θb 傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 孝 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 (72)発明者 松井 雅広 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 (72)発明者 宮下 賢一 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 (72)発明者 徳中 博樹 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 (72)発明者 堀井 孝悦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 寺脇 正明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 平田 恭司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 中井 雅明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D025 AA02 AB01 AC01 AD02 AD09 AE57 AE79 AG01 AG77

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1モータによって駆動される第1ワイ
    パブレードと第2モータによって駆動される第2ワイパ
    ブレードを有してなるワイパ装置の制御方法であって、 前記第1モータは、前記第2モータとは連動することな
    く独立して前記第1ワイパブレードを駆動するととも
    に、その回転角度に比例した回転信号を出力し、 前記第2モータは、前記回転信号に基づいて、前記第2
    ワイパブレードが前記第1ワイパブレードと干渉しない
    ように動作制御されることを特徴とするワイパ装置の制
    御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワイパ装置の制御方法に
    おいて、前記第2モータは、その回転速度が、前記回転
    信号に基づき算出された前記第1モータの回転速度と同
    速度となるように動作制御されることを特徴とするワイ
    パ装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のワイパ装置の制
    御方法において、前記第1ワイパブレードは車両の運転
    席側に配設されるワイパブレードであり、前記第2ワイ
    パブレードは車両の助手席側に配設されるワイパブレー
    ドであることを特徴とするワイパ装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載のワイ
    パ装置の制御方法において、前記ワイパ装置は、前記第
    1および第2ワイパブレードを、フロントガラスの両端
    側に設定された上反転位置と前記フロントガラスの下端
    中央部に設定された下反転位置との間で対向的に払拭作
    動させてなる対向払拭型ワイパ装置であることを特徴と
    するワイパ装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項に記載のワイ
    パ装置の制御方法において、前記各モータの出力はリン
    ク機構を介して前記各ワイパブレードに伝達され、前記
    各モータは一定の回転速度で回転し、前記リンク機構の
    駆動レバーの揺動位置と連結ロッドの長さを調整するこ
    とにより、前記第1および第2ワイパブレードの間に速
    度差を設定することを特徴とするワイパ装置の制御方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載のワイ
    パ装置の制御方法において、前記第1モータの出力は、
    前記第2モータの出力より小さいことを特徴とするワイ
    パ装置の制御方法。
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JP2004130876A (ja) * 2002-10-09 2004-04-30 Mitsuba Corp ワイパ装置の制御方法
FR2939743A3 (fr) * 2008-12-11 2010-06-18 Renault Sas Systeme d'essuie-glace de vehicule automobile.
CN102910150A (zh) * 2012-10-15 2013-02-06 中联重科股份有限公司渭南分公司 雨刮器及其控制方法、控制器、雨刮系统和汽车
JP2018090129A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 アスモ株式会社 ワイパ装置

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