JP2003046709A - 画像生成装置、画像形成装置、印刷制御装置、データ転送方法、データ変換方法、データ転送プログラムおよびデータ変換プログラム - Google Patents

画像生成装置、画像形成装置、印刷制御装置、データ転送方法、データ変換方法、データ転送プログラムおよびデータ変換プログラム

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JP2003046709A
JP2003046709A JP2001233593A JP2001233593A JP2003046709A JP 2003046709 A JP2003046709 A JP 2003046709A JP 2001233593 A JP2001233593 A JP 2001233593A JP 2001233593 A JP2001233593 A JP 2001233593A JP 2003046709 A JP2003046709 A JP 2003046709A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的な画像データの転送を行なうことので
きる画像生成装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 プリンタコントローラは、ライン分割さ
れた画像データの、基準ラインデータまたは前ラインと
の差分データのパケットをプリンタエンジン期転送す
る。プリンタエンジンは、差分データパケットと前ライ
ンデータとから、当該ラインデータを復元する(S3
7)。パケット欠損の場合(S34でYes)、当該ラ
インを前ラインのデータで補填する(S42)。次ブロ
ックの基準ラインデータパケット受信時(S36でYe
s)、前ブロックでエラーが発生し(S39でYe
s)、受信した基準ラインと復元した基準ラインとが不
一致の時は、ステップS42の補填処理が不正であるた
め、基準データパケットと差分データパケットから、エ
ラー発生ラインまで、前ラインの逆方向の復元処理を行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像生成装置、画
像形成装置、印刷制御装置、データ転送方法、データ変
換方法、データ転送プログラムおよびデータ変換プログ
ラムに関し、特に、効率的な画像データの転送を行なう
ことのできる画像生成装置、画像形成装置、印刷制御装
置、データ転送方法、データ変換方法、データ転送プロ
グラムおよびデータ変換プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタ等の印刷制御装置(プリ
ンタ)は、通常、画像データを生成する画像生成部(プ
リンタコントローラ部)と画像データを出力する画像形
成部(プリンタエンジン部)とから構成される。以下、
このような印刷制御装置(プリンタ)における印刷処理
の手順を簡単に説明する。
【0003】まず、ホストコンピュータ等の外部機器よ
り印刷データが送られてくると、画像生成部(プリンタ
コントローラ部)は、その印刷データを受信し、メモリ
上に画像データとして展開する。そして、展開した画像
データを画像形成部(プリンタエンジン部)に転送す
る。画像形成部(プリンタエンジン部)では、受信した
画像データに基づいてプリント出力を行なう。
【0004】プリンタエンジンは一定のプロセス速度で
プリント出力を行なうため、プリンタコントローラから
転送される画像データは、プリンタエンジンの機械的な
動作に同期した一定の速度で転送されることになる。こ
のようにプリンタコントローラとプリンタエンジン間の
接続には、一定の帯域を保証する同期(アイソクロナ
ス)転送が要求されるため、インタフェースとしては、
ビデオ信号を用いたものが一般的であった。
【0005】しかし最近は、一定の帯域を保証するアイ
ソクロナス転送機能と十分高速なデータ転送レートを有
するインタフェースであるIEEE1394(High Per
formance Serial Bus 以下「1394シリアルバス」
と言う)を利用する方法が用いられつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
タコントローラとプリンタエンジン間のインターフェイ
スとして1394シリアルバスを用いた場合では、次の
ような問題があった。
【0007】1394シリアルバスのアイソクロナス転
送モードでは、一定時間内(125μs)にデータを転
送することが保証されるが、送信したパケットに対する
送信先からの応答は得られない。このため、ノイズなど
の通信エラーが発生してプリンタエンジンにおいて正常
に画像データが受信されない場合、すなわちデータ欠損
が発生した場合であっても、プリンタコントローラから
は画像データが同期転送され続けることになる。したが
って、プリント出力された画像にはデータ欠損に該当す
る部分に画像欠損が生じることになる。
【0008】このような画像欠損の発生を防止するため
に、連続印刷中に通信エラーによるデータ欠損が発生し
たときには、直ちにリカバリのためのエラー処理がとら
れていた。すなわち、データ欠損が発生したときには、
それ以降の印刷動作が停止され、プリンタエンジン内部
にある用紙がすべて排紙される。そして、このようなリ
セット(エラー処理)が一旦完了してから、データ受信
が再開され、連続印刷が行なわれる。
【0009】この方法では、確かに画像欠損が生じると
いう問題は回避される。しかしながら、連続印刷が中断
される上、エラー処理に長時間が必要とされるため、最
終的に所望の印刷処理が終了するのに要する時間も長く
なる。この問題は、プリンタエンジン内部の用紙枚数が
多くなる高速機ほど顕著になる。
【0010】このため、1394シリアルバスのアイソ
クロナス転送モードを用いて、画像データの送信を行な
う際のエラー処理方法は、特開2000−332775
を始め、従来から種々提案されている。
【0011】特開2000−332775号公報には、
データ欠損等のエラーがある場合に、受信ノードがアイ
ソクロナス転送によりエラーデータの再送信要求を繰返
し行なうことで、送信ノードによるデータ再送を可能に
するという技術が記載されている。しかしながら、特開
2000−332775号公報における技術は連続印刷
を対象にしたものではなく、必ずしも適切なデータ再送
が行なわれるとは限られない。すなわち、データの再送
信を行なう送信ノードは、どの時点で受信ノードから再
送要求の同期バケットが送られてくるかが分からず、一
定速度のデータ転送を定期的に行なえるか否かは明確に
されていない。
【0012】本発明は係る実情に鑑みてなされたもので
あり、その目的はアイソクロナス転送によるデータ転送
中に通信エラーによるデータ欠損が発生した場合であっ
ても、効率的なエラー回復を行なうことでデータ遅延を
防止し、一定のシステム速度で印刷を行なうことのでき
る画像生成装置、画像形成装置、印刷制御装置、データ
転送方法、データ変換方法、データ転送プログラムおよ
びデータ変換プログラムを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のある局面に従うと、画像生成装置は、画像
データを、ライン単位の基準ラインデータおよび前ライ
ンと当該ラインとの差分データに分割する画像分割制御
手段と、画像分割制御手段でライン単位に分割された画
像データを圧縮する画像圧縮制御手段と、圧縮された画
像データを、画像形成装置に対して、一定の帯域が保証
された同期転送モードで転送を行なう画像転送制御手段
とを備える。
【0014】本発明の他の局面に従うと、画像形成装置
は、画像生成装置から受信した、ライン単位の基準ライ
ンデータおよび前ラインと当該ラインとの差分データに
分割された画像データに基づいて、元の画像データを復
元する画像伸張制御手段と、画像生成装置から受信した
画像データを所定期間保存する保存手段と、画像生成装
置から画像データを受信する際に生じた通信エラーによ
り、画像欠損が発生したことを検知する検知手段と、画
像欠損が検知された場合に、当該画像データを補間する
補間手段と、補間された画像データの内容の成否を判定
する判定手段と、判定手段で補間された画像データの内
容が不正であると判断された場合、保存手段で保存され
る画像生成装置から受信した画像データに基づいて、内
容が不正であると判断された補間された画像データを正
常な画像データに復元し、内容が不正であると判断され
た補間された画像データに基づいて、画像伸張制御手段
で復元された元の画像データを正常な画像データに復元
する復元手段とを備える。
【0015】本発明の他の局面に従うと、印刷制御装置
は、上述の画像生成装置と、上述の画像形成装置とから
なる。
【0016】本発明の他の局面に従うと、データ転送方
法は、データを、ライン単位の基準ラインデータおよび
前ラインと当該ラインとの差分データに分割する分割制
御ステップと、分割制御ステップでライン単位に分割さ
れたデータを圧縮する圧縮制御ステップと、圧縮された
データを、一定の帯域が保証された同期転送モードで転
送を行なう転送制御ステップとを備える。
【0017】本発明の他の局面に従うと、データ変換方
法は、受信した、ライン単位の基準ラインデータおよび
前ラインと当該ラインとの差分データに分割されたデー
タに基づいて、元のデータを復元する伸張制御ステップ
と、受信したデータを所定期間保存する保存ステップ
と、データを受信する際に生じた通信エラーにより、デ
ータ欠損が発生したことを検知する検知ステップと、デ
ータ欠損が検知された場合に、当該データを補間する補
間ステップと、補間されたデータの内容の成否を判定す
る判定ステップと、判定ステップで補間されたデータの
内容が不正であると判断された場合、保存ステップで保
存される受信したデータに基づいて、内容が不正である
と判断された補間されたデータを正常なデータに復元
し、内容が不正であると判断された補間されたデータに
基づいて、画像伸張制御ステップで復元された元のデー
タを正常なデータに復元する復元ステップとを備える。
【0018】本発明の他の局面に従うと、データ転送プ
ログラムは、データ転送方法をコンピュータに実現させ
るプログラムであって、データを、ライン単位の基準ラ
インデータおよび前ラインと当該ラインとの差分データ
に分割する分割制御ステップと、分割制御ステップでラ
イン単位に分割されたデータを圧縮する圧縮制御ステッ
プと、圧縮されたデータを、一定の帯域が保証された同
期転送モードで転送を行なう転送制御ステップとをコン
ピュータに実現させる。
【0019】本発明の他の局面に従うと、コンピュータ
読取可能な記録媒体は、上述のデータ転送プログラムを
記録する。
【0020】本発明の他の局面に従うと、データ変換プ
ログラムは、データ変換方法をコンピュータに実現させ
るプログラムであって、受信した、ライン単位の基準ラ
インデータおよび前ラインと当該ラインとの差分データ
に分割されたデータに基づいて、元のデータを復元する
伸張制御ステップと、受信したデータを所定期間保存す
る保存ステップと、データを受信する際に生じた通信エ
ラーにより、データ欠損が発生したことを検知する検知
ステップと、データ欠損が検知された場合に、当該デー
タを補間する補間ステップと、補間されたデータの内容
の成否を判定する判定ステップと、判定ステップで補間
されたデータの内容が不正であると判断された場合、保
存ステップで保存される受信したデータに基づいて、内
容が不正であると判断された補間されたデータを正常な
データに復元し、内容が不正であると判断された補間さ
れたデータに基づいて、画像伸張制御ステップで復元さ
れた元のデータを正常なデータに復元する復元ステップ
とをコンピュータに実現させる。
【0021】本発明の他の局面に従うと、コンピュータ
読取可能な記録媒体は、上述のデータ変換プログラムを
記録する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ、本発
明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同
一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。
それらの名称および機能も同じである。したがってそれ
らについての詳細な説明は繰返さない。
【0023】[第1の実施の形態]図1は、第1の実施
の形態における印刷制御装置(プリンタ)1の制御系の
構成を示すブロック図である。
【0024】図1を参照して、本実施の形態における印
刷制御装置1は、画像生成部(プリンタコントローラ
部)10と、画像形成部(プリンタエンジン部)20と
を含む。
【0025】さらに画像生成部10は、コントローラ制
御部11と、通信入出力部12と、操作パネル部13
と、構文解析部14と、画像生成部15と、画像圧縮部
16と、画像出力部17と、記憶部18とを含む。
【0026】コントローラ制御部11はCPU(Centra
l Processing Unit)であり、各種プログラムに従い画
像生成部10全体の制御を行なう。
【0027】通信入出力部12はネットワークインタフ
ェースであり、インターネットやLAN(Local Area N
etwork)を介して外部のホストコンピュータとの間で行
なわれる印刷情報の送受信を行なう。
【0028】操作パネル部13は、エラーを含む印刷制
御装置1の状態の表示や、操作パネルからの印刷指示の
制御を行なう。
【0029】記憶部18は画像生成部10の設定値や各
種プログラム等を記憶するROMと、作業領域として一
時的にプログラムやデータを記憶するRAMと、大容量
の記憶領域を有し各種プログラムやデータを記憶するハ
ードディスク等とからなる。
【0030】構文解析部14はプログラムのモジュール
として記憶部18に記憶されており、外部のホストコン
ピュータより受信した、PDL(Page Description Lan
guage;ページ記述言語)などの印刷制御データを解釈
し、内部処理可能な形式のデータである中間レコードに
変換する。
【0031】画像生成部15はASIC(Application
Specific Integrated Circuit)等の集積回路で構成さ
れており、構文解析部14が生成した中間レコードに基
づき、画像データ(ビットマップデータ)を生成する。
なお、画像生成部15はソフトウェアで実装されてもよ
い。
【0032】画像圧縮部16はASIC等の集積回路で
構成されており、画像生成部15が生成した画像データ
のライン圧縮を行なう。なお、画像圧縮部16はソフト
ウェアで実装されてもよい。なお、後に説明を行なう、
プロセス速度に応じた一定速度で処理を行なう場合は、
ハードウェアにより実装されることが望ましい。
【0033】画像出力部17は、1394シリアルバス
のインタフェースとその制御部分とから構成され、画像
形成部20との間で、1394シリアルバスを介して、
印刷指示などを送受信する。また、画像形成部20へ、
1394シリアルバスを介して、画像データを送信す
る。
【0034】なお、画像生成部15における画像生成処
理、画像圧縮部16における画像圧縮処理、および画像
出力部17における画像出力処理は、それぞれ独立して
逐次的に行なわれるものではなく、並行して実行され
る。
【0035】上述の画像生成部10は、外部のホストコ
ンピュータから受信する印刷データに基づいて、画像デ
ータを生成し、画像形成部20へ送信する。
【0036】次に、画像形成部20は、画像生成部10
からの指示に基づき、画像形成部20の各部を制御し
て、画像生成部10で生成された印刷画像データを印刷
出力する。
【0037】次に、画像形成部20は、エンジン制御部
21と、スキャナ制御部22と、高圧制御部23と、レ
ーザ制御部24と、画像入力部25と、画像伸張部26
と、搬送制御部27と、記憶部28とを含む。さらに、
画像生成部10の画像出力部17と画像形成部20の画
像入力部25とは、1394シリアルバスで接続されて
いる。
【0038】エンジン制御部21はCPUであり、各種
プログラムに従い画像形成部20全体の制御を行なう。
【0039】スキャナ制御部22は、ポリゴンミラーに
よる走査を制御する。高圧制御部23は、感光体ドラム
への帯電、現像バイアスおよび転写ローラへの転写バイ
アスの電圧印加などの高電圧制御を行なう。
【0040】レーザ制御部24は、レーザ光の変調制御
を行なう。画像入力部25は、1394シリアルバスの
インタフェースとその制御部分とから構成され、画像生
成部10との間で、1394シリアルバスを介して、印
刷指示などを送受信する。また、画像生成部10より、
1394シリアルバスを介して、画像データを受信す
る。
【0041】画像伸張部26はASIC等の集積回路で
構成されており、画像生成部10の画像圧縮部16でラ
イン圧縮された画像データを伸張する。なお、画像伸張
部26はソフトウェアで実装されてもよい。なお、後に
説明を行なう、プロセス速度に応じた一定速度で処理を
行なう場合は、ハードウェアにより実装されることが望
ましい。
【0042】搬送制御部27は、記録用紙の給紙制御を
行なう。記憶部28は画像形成部20の設定値や各種プ
ログラム等を記憶するROMと、作業領域として一時的
にプログラムやデータを記憶するRAM等とからなる。
【0043】上述の画像形成部20は、画像生成部10
からの指示に基づき、画像形成部20の各部を制御し
て、画像生成部10で生成された印刷画像データを印刷
出力する。
【0044】このような構成の印刷システムにおいて、
画像生成部10は、画像形成部20に対して、画像デー
タを、プリンタエンジンが印刷を行なう機械的な動作に
同期して送り、印刷出力する。すなわち、画像生成部1
0は、画像形成部20のプロセス速度に応じた一定の速
度で画像データを供給しなければならない。
【0045】したがって、画像生成部10と画像形成部
20との接続は、一定の帯域を保証する同期転送が要求
される。そこで、画像生成部10と画像形成部20とは
1394シリアルバスを用いて接続され、1394シリ
アルバスの同期転送モードが使用されている。
【0046】続いて、図1に示される印刷制御装置1に
おいて印刷が行なわれる際の動作について説明する。図
2は、画像生成部10における印刷処理の流れを示した
フローチャートである。
【0047】図2を参照して、画像生成部10は、通信
入出力部12において、外部のホストコンピュータから
印刷ジョブを受信する(S10)。
【0048】続いて構文解析部14では、ステップS1
0で受信した印刷ジョブから、印刷ジョブ制御情報を取
得する(S11)。すなわち、ステップS11におい
て、画像生成部10で実行解釈可能なページ記述言語
(PDL等)で記述された印刷データを取得する。
【0049】次に構文解析部14で、インタープリタプ
ログラムを使用してそのページ記述言語(PDL等)を
実行解釈し(S12)、中間レコードを作成する(S1
3)。
【0050】コントローラ制御部11は、ステップS1
3で、1ページ分の中間レコードの生成が終了したか否
かを判断する(S14)。
【0051】1ページ分の中間レコードの生成が終了す
ると(ステップS14でYes)、コントローラ制御部
11は、その生成された中間レコードをページキューに
登録する(S15)。
【0052】次に、コントローラ制御部11は、ページ
キューから1ページ分の中間レコードを取出し、取出ポ
インタを1つインクリメントする(S16)。
【0053】ステップS16で取出された中間レコード
は、画像生成部15において、画像形成部20に出力可
能な画像データへと変換される(S17)。
【0054】ステップS17で変換された画像データ
は、1394シリアルバスを介して、画像出力部17か
ら画像形成部20に送信される(S18)。
【0055】ステップS12〜S18に示される一連の
処理が、印刷ジョブが終了するまで(ステップS19で
Yes)繰返されることで、ステップS10で受信した
全ての印刷ジョブの画像データが画像形成部20に送信
される。
【0056】以上が、印刷制御装置1により印刷が行な
われる際の画像生成部10における大まかな処理の流れ
である。
【0057】一方、画像形成部20のエンジン制御部2
1は、画像生成部10からのプリント要求信号を画像入
力部25で受信すると、搬送制御部27に給紙指示信号
を出力して給紙の開始を指示する。また同時に、スキャ
ナ制御部22に走査準備を指示する。またさらに高圧制
御部23を介して感光体ドラムへの帯電、現像バイアス
などの設定をし、プリントの準備を行なう。次に、レー
ザ制御部24は、後に説明を行なう垂直同期信号に同期
して、画像生成部10から画像入力部25を介して入力
された画像信号に基づいて、レーザ光の変調を行なう。
これによって感光体ドラム上に静電潜像が形成され、印
刷処理が行なわれる。
【0058】次に、印刷制御装置1により印刷が行なわ
れる際の各種信号のタイミングについて説明を行なう。
図3は、1ページ分の印刷が行なわれる場合の画像形成
部20の動作を説明するための各種信号のタイミングを
示した図である。
【0059】図3を参照して、L6およびL7は1ペー
ジ分の縦横の用紙幅を示しており、これらの用紙幅から
L3、L4、およびL1、L2を除いた領域が印字可能
領域となっている。/VSYNC信号は1ページ分のプ
リントを開始するための垂直走査方向(副走査方向)の
同期信号であり、/VSREQ信号は、/VSYNC信
号を要求する信号である。また、/HSYNC信号は、
1ライン毎の印刷を開始するための水平走査方向(主走
査方向)の同期信号であり、/VIDEO信号は、実際
に画像形成部20が印字を行なうか否かを示す画像信号
である。たとえばモノクロの場合、/VIDEO信号の
有効状態で黒く、/VIDEO信号の無効状態で白く印
字される。
【0060】画像形成部20は、画像を印刷する際、直
ちに給紙できる状態であれば給紙を開始し、所定時間後
に/VSYNC信号(垂直同期信号)を要求する/VS
REQ信号をアクティブにする。画像生成部10は、/
VSREQ信号がアクティブであるとき/VSYNC信
号をアクティブにし、所定時間後に/HSYNC信号
(水平同期信号)に同期して1ライン分ずつ画像データ
を出力する。
【0061】/HSYNC信号のサイクル幅(t10)
は画像形成部20のプロセス速度に対応しており、個々
のプリンタエンジンの性能により規定される。画像デー
タは、このサイクルに応じて、すなわち画像形成部20
のプロセス速度に応じて、一定速度で画像形成部20に
供給される。
【0062】なお、各信号のタイミング幅(t1〜t1
1、L1〜L4)は、個々のプリンタエンジンの性能に
より規定されるが、エンジンの出力速度が高く、解像度
(画像記録密度)が高いほど、/HSYNC信号のサイ
クル幅(t10)は短くなる。
【0063】通常、/HSYNC信号の周期(t10)
とIEEE1394の同期転送サイクル(125μ秒)
とは一致しないが、画像形成部20にバッファメモリを
持たせることによりこの周期の違いを緩衝して対応する
ことが可能となる。図4に、画像形成部20に備えられ
るバッファメモリが行なう、周期の違いの緩衝を説明す
る概略図を示す。図4を参照して、画像形成部20は、
パケット単位に受信したデータの格納用と、実際のエン
ジンへの出力用とに、共用バッファメモリを備える。す
なわち上述の共用バッファメモリは、パケット単位に受
信したデータを格納するための受信バッファ(受信履歴
バッファ)と、エンジンへデータを出力するためのデー
タバッファとを含む。画像形成部20が上述の共有バッ
ファを備えることで、受信データの格納(入力)とエン
ジンへの出力とが同時に実行される。
【0064】例えば、同期転送モードによる受信周期
が、エンジンへの出力周期(t10)よりも遅い場合に
は、バッファメモリへの書込み(1394受信周期)が
バッファメモリからの読出し(エンジンへの出力周期)
に遅れをとらないようにある程度の余裕を持たせてバッ
ファメモリのサイズが設定される。また、逆の場合は、
バッファメモリへの書込みがバッファメモリの読出しを
超えないように余裕を持たせてバッファメモリのサイズ
が設定される。本実施の形態においても、/HSYNC
信号の周期とIEEE1394の同期転送サイクルとの
周期の違いは適切なサイズのバッファメモリにより緩衝
されるものとする。
【0065】上述の印刷制御装置1において、画像生成
部10から画像形成部20へ、スキャンライン毎の画像
データを、パケットデータとして転送する。本実施の形
態においては、1ページの画像データを、任意(本実施
の形態においては8スキャンライン)に分割し、ライン
ブロック毎に差分の元データ(基準ラインのラインデー
タ)と差分データとを転送する。すなわち、画像生成部
10でデルタロー圧縮法により圧縮された当該スキャン
ラインと前スキャンラインとの差分データおよび差分の
元データ(基準ラインのラインデータ)とが、パケット
データとして転送される。受信した画像形成部20では
パケットデータを復元(伸張)し、画像を形成する。な
おデルタロー圧縮法の圧縮法および復元(伸張)法につ
いては、後の具体例の中で説明を行なう。
【0066】図5および図6は、本実施の形態におけ
る、画像形成部20のデータ復元処理を示すフローチャ
ートである。
【0067】図5を参照して、処理に先だって、画像形
成部20のエンジン制御部21は全体の処理回数を制御
するために、受信パケットカウンタを0に初期化する
(S30)。
【0068】画像入力部25が1394シリアルバスを
介して、画像生成部10の画像出力部17からパケット
を受信すると(S31)、エンジン制御部21は、受信
パケットカウンタを1加算し、更新する(S32)。
【0069】さらにエンジン制御部21は、通信エラー
が発生しているか否かを確認する(S33)。
【0070】通信エラーが発生していない場合は(S3
4でNo)、エンジン制御部21は、ステップS31で
受信したパケットデータを、図4に示される受信バッフ
ァ(受信履歴バッファ)に保存する(S35)。
【0071】次にステップS31で受信したパケットデ
ータが基準ラインのデータであるか否かを確認する(S
36)。
【0072】ステップS31で受信したパケットデータ
が基準ラインのラインデータでない場合は(S36でN
o)、画像伸張部26は、すでに復元(伸張)されてい
る現ラインの1つ前の前ラインデータと、前ラインデー
タからの差分データである受信したパケットデータとに
基づいて、現ラインのラインデータを復元する(S3
7)。なお、受信した差分データが、前ラインデータか
ら差がないことを示している場合は、現ラインと前ライ
ンとは同一データであるから、ステップS37では前ラ
インのラインデータがそのまま用いられる。
【0073】ステップS36において、ステップS31
で受信したパケットデータが基準ラインのデータである
場合(S36でYes)、エンジン制御部21は通信エ
ラー発生フラグを確認し(S38)、前ブロックにおけ
る通信エラーの発生の有無を確認する。
【0074】ステップS38において通信エラー発生フ
ラグがOFFの(前ブロックで通信エラーが発生してい
ない)場合(S39でNo)、ステップS31で受信し
たパケットデータが基準ラインのデータとしてそのまま
用いられる。
【0075】ステップS34において、ステップS31
のパケット受信時に通信エラーが発生している場合(S
34でYes)、エンジン制御部21は通信エラー発生
フラグをONにセットする(S40)。
【0076】さらに通信エラー発生時の受信パケット
が、1ライン目(基準ライン)のデータであるか否かを
確認する(S41)。
【0077】通信エラー発生時の受信パケットが1ライ
ン目以外のデータである場合(S41でNo)、画像伸
張部26は、現ラインデータを1つ前の前ラインデータ
で補填する(S42)。通信エラー発生時の受信パケッ
トが1ライン目のデータである場合(S41でYe
s)、画像伸張部26は、基準ラインである現ラインデ
ータをヌルデータ(0データ)で補填する(S43)。
【0078】ステップS37で復元された現ラインデー
タおよびステップS42,S43で補填された現ライン
データは、図4に示されるエンジンへ出力するためのデ
ータバッファに格納される(S44)。
【0079】ステップS39において、ステップS31
で基準ラインのデータを受信しており、さらに通信エラ
ーフラグがONの(前ブロックで通信エラーが発生して
いる)場合(S39でYes)、図6を参照して、受信
した基準ラインの前ラインのラインデータとその差分デ
ータとから、ステップS31で受信した基準ラインのラ
インデータを復元する(S51)。
【0080】さらにステップS51で復元された基準ラ
インのラインデータと、ステップS31で受信した基準
ラインのラインデータとを比較する(S52)。
【0081】ステップS51で復元された基準ラインの
ラインデータと、ステップS31で受信した基準ライン
のラインデータとが一致する場合(S53でYes)、
前ブロックで通信エラーが発生した際のステップS42
またはS43における補填処理で完全な補填が行なわれ
たとして、ステップS31で受信した基準ラインのライ
ンデータをそのままデータバッファに格納する(S4
4)。
【0082】ステップS51で復元された基準ラインの
ラインデータと、ステップS31で受信した基準ライン
のラインデータとが一致しない場合(S53でNo)、
前ブロックで通信エラーが発生した際のステップS42
またはS43における補填処理で完全な補填が行なわれ
なかったと判断し、復元処理を行なう。
【0083】前ブロックにおける通信エラー発生ライン
からステップS31で受信した現ラインである基準ライ
ンまでのライン数を計算する。算出されたライン数を、
復元処理回数を制御するための復元ラインカウンタにセ
ットする(S54)。
【0084】ステップS31で受信した現ラインである
基準ラインのデータと、その差分データとから、ステッ
プS37で行なわれた復元処理と逆方向の処理を行な
い、1つ前の前ラインのラインデータを復元する(S5
5)。
【0085】ステップS55で復元された前ラインのラ
インデータは、データバッファに格納され(S56)、
復元ラインカウンタの処理回数が1減算される(S5
7)。
【0086】通信エラー発生ラインまでの全ラインの復
元処理が終了したか否かが監視され(S58)、ステッ
プS54でセットされた復元ラインカウンタが0になる
まで、さらに前ラインデータの復元処理(S59)、お
よびデータバッファへの格納処理(S56)が繰返され
る。
【0087】ステップS32で更新された受信パケット
カウンタが確認され(S45)、全ラインの復元処理が
終了されるまで(S46)、上述のステップS31〜S
45およびS51〜S59の処理が繰返される。
【0088】以下に具体例を挙げて、本実施の形態にお
ける印刷制御装置1で行なわれるデータ転送について詳
細な説明を行なう。
【0089】図7は、画像生成部10において画像デー
タの転送を行なう際の、1ページの画像データの分割構
成を示す図である。
【0090】図7を参照して、1ページの画像データ
は、1ラインを1パケットとし、本実施の形態において
は8ラインを単位とするブロックで構成される。すなわ
ち、8ライン毎に差分データを復元するための基準デー
タが転送される。なお、1ブロックのサイズは8ライン
に限定されるものではなく、実装されるハードウェアの
性能により、最適なサイズを決定するものであってもよ
い。
【0091】さらに図8および図9は、1394シリア
ルバスを用いた同期転送モードにおけるパケット転送
の、時間的な遷移を示す図である。図8および図9に示
されるパケットは、画像生成部10から画像形成部20
に転送される画像データである。
【0092】図8を参照して、本実施の形態における同
期転送モードでは、1サイクル毎に、サイクル開始デー
タと、差分データまたは基準ラインのデータとを含むデ
ータがパケットとして転送される。
【0093】なお、本実施の形態では、図7に示され
る、8分された1ブロックの第1ラインのデータが基準
データとして転送される。図8を参照して、同期転送モ
ードのサイクル#m−1では、当該ブロックの第1ライ
ンのデータが基準データとして転送される。さらにサイ
クル#mでは当該ライン(第2ライン)と前ライン(第
1ライン)の差分データが転送される。
【0094】さらに図9を参照して、画像生成部10
は、ブロックの最終のパケットデータとして、当該ブロ
ックの最後のラインと、当該ブロックの次ブロックの先
頭ライン(次ブロックの基準ライン)との差分データを
転送する(9パケット目)。このため、8ラインからな
る1ブロックのデータに対して、9パケットのデータが
転送される。このパケットデータは、図6に示される、
通信エラー発生時のデータ復元処理に用いられる。した
がって、通信エラーが発生しなければ、次パケットに、
次ブロックの先頭ラインが基準データとして転送される
ため、当該(差分のデータの)パケットデータはライン
データの復元処理に必要とされない。なお、データ復元
処理については、後に詳細な説明を行なう。
【0095】図10に、転送パケットデータ(差分デー
タ)(a)および復元されたラインデータ(b)を示
す。図10に示された場合においては、通信エラー発生
のため、パケット番号7の差分データ、すなわち6ライ
ン目と7ライン目の差分データが欠損している。
【0096】図10に示される場合を参照しながら、図
5および図6に示される画像形成部20のデータ復元処
理の説明を行なう。
【0097】図5のステップS31で受信したパケット
が、図10(a)のパケット番号2〜6などに示され
る、基準データではない差分データである場合(ステッ
プS36でNo)、ステップS37においてラインデー
タの復元が行なわれる。
【0098】図10(a)のライン番号2に示されるパ
ケットデータを図5のステップS31で受信した場合、
ステップS37では、前ラインデータである、図10
(b)のライン番号1に示されるラインデータと、パケ
ット番号2に示される差分データとに基づいて、ライン
番号2に示されるラインデータが復元される。以下同様
の処理が、図10(a)のパケット番号3〜6のパケッ
トデータを用いて行なわれ、図10(b)のライン番号
3〜6のラインデータが復元される。
【0099】また図5のステップS31で受信したパケ
ットが、図10(a)のパケット番号10などに示され
る、基準データである場合(ステップS36でYe
s)、図5のステップS39で、全ブロックであるパケ
ット番号1〜9の受信時に通信エラーの発生がない場合
は(ステップS39でNoのとき)、図10(b)のラ
イン番号9に示されるように、図5のステップS44で
そのままデータバッファに格納される。
【0100】しかし、図10においては、図5のステッ
プS34の通信エラーが、図10(a)のパケット番号
7受信時に発生した場合(ステップS34でYes)が
示されている。
【0101】この場合、図5のステップS42におい
て、前ラインのデータで補填し復元処理が行なわれる。
すなわち、図10(a)のパケット番号7のパケットデ
ータが通信エラーのため欠損しているので、図10
(b)のライン番号7において、前ラインであるライン
番号6のラインデータをライン番号7のラインデータで
あると仮定して処理を続行する。したがって、ライン番
号8のラインデータは、ライン番号7のデータであると
仮定されたライン番号6のラインデータと、パケット番
号8の差分データとに基づいて復元される。
【0102】なお、図10に示される通信エラー発生個
所はパケット番号7であり、ライン番号6のラインデー
タで補填しているが、エラー発生個所がパケット番号1
などのブロックの1ライン目のデータ(基準データ)で
あるとき(図5のステップS41でYesのとき)、前
ラインのデータがないため、ヌル(0)データで補填し
復元する。
【0103】また図10に示されるように、通信エラー
発生時には、図5のステップS40で通信エラー発生フ
ラグがセットされる。1ブロックのパケットデータの受
信終了し、次ブロックの1ライン目である基準ラインの
パケットデータ受信時に、図5のステップS38で、前
ブロックにおける通信エラーの発生が確認される。すな
わち、図10(a)のパケット番号7での通信エラー
は、次ブロックの基準データであるパケット番号10の
パケットデータ受信時に確認され、図6に示される復元
処理が行なわれる。
【0104】図6のステップS51では、図10(b)
のライン番号8のラインデータと、図10(a)のパケ
ット番号9のパケットデータ(差分データ)とを用い
て、9ライン目のラインデータが復元される。
【0105】さらに図10(a)のパケット番号10で
受信した9ライン目のパケットデータである基準データ
と、上述の復元された9ライン目のラインデータとが、
図6のステップS52で比較される。
【0106】図6のステップS53で、上記の比較の結
果、両ラインデータが一致した場合、図5のステップS
42またはS43で行なわれた補填処理が適切であった
ことが示される。すなわち、図5のステップS42で行
なわれた、図10(b)のライン番号7のラインデータ
をライン番号6のラインデータと同一であるとした仮定
が正しかったことが示される。そのため、以降の処理が
続行される。
【0107】図6のステップS53で、上記の比較の結
果、両ラインデータが一致しなかった場合、ステップS
54では、復元処理をするべきライン数を算出し、復元
ラインカウンタをセットする。すなわち図10(a)で
は、復元処理をするべきライン数として2をセットす
る。
【0108】図6のステップS55〜S59の処理にお
いて、上記のカウンタが0になるまで、すなわち、復元
処理をするべきライン数の回数、前ラインデータの復元
処理が繰返される。
【0109】ここで図11に、図6のステップS55〜
S59に示された復元処理を、模式的に示す。
【0110】図11を参照して、図10のライン番号9
の、パケット番号10で受信した基準データと、パケッ
ト番号9の差分データとを用いて(図11の)、ライ
ン番号8のラインデータを復元する(図11の’)。
さらに同様の処理を繰返し、復元されたライン番号8の
ラインデータと、パケット番号8の差分データとを用い
て(図11の)、ライン番号7のラインデータを復元
する(図11の’)。これによって、ライン番号7の
正しいラインデータを得ることができる。
【0111】なお、基準ラインデータ受信時に通信エラ
ーが発生した場合は、正常な基準ラインデータが受信で
きる次ブロックまで処理を続行し、その後、受信した次
ブロックの基準データを用いて上述の復元処理を行な
う。
【0112】さらに以下に、欠損したパケットデータよ
りラインデータを復元する処理について、具体的な値を
用いてより詳細な説明を行なう。
【0113】図12に、1ブロックのサイズが3ライン
であるデータの具体例を示す。図12を参照して、上段
はオリジナルデータを示し、下段はデルタロー圧縮法に
より圧縮され、1つ前のラインデータとの排他的論理和
(EXOR;Exclusive-OR)に変換されたパケットデー
タを示す。
【0114】なお、デルタロー圧縮法は、プリンタのペ
ージ記述言語のデータ圧縮法として考案された圧縮法で
あり、ここでの詳細な説明は行なわない。
【0115】さらに本実施の形態においては、上述の復
元処置を可能にするため、1つ前のラインのラインデー
タと当該ラインのラインデータとの排他的論理和演算の
値でパケットデータを構成する。第1値および第2値を
知るところであれば、その2値の排他的論理和を算出す
ることで、第3値目を得ることができる。したがって、
本実施の形態においては、排他的論理和演算の値が、差
分であるとして扱う。なお、ここでの排他的論理和演算
についての詳細な説明は行なわない。
【0116】図12を参照して、オリジナルデータの1
ライン目は、基準データとして、そのままの値で1パケ
ット目のパケットデータに変換される。
【0117】変換データの2パケット目は、オリジナル
データの1ライン目と2ライン目との差分を示すデータ
である。具体的には、2パケット目の0バイト目の上位
3ビットで、変化のあるバイト数(置換データ数)が1
個であり、下位5ビットでその位置(相対オフセット)
がオリジナルデータの4バイト目であることを示す。ま
た1バイト目で、1ライン目から2ライン目へ変化のあ
るバイトの排他的論理和演算の値を示す。これによっ
て、オリジナルデータの1ライン目の4バイト目のデー
タである(0000000)が、2ライン目では(00
001111)に変化していることを示している。
【0118】同様に変換データの2バイト目で、次に2
ライン目において変化のあるバイトが0バイト目で示さ
れた4バイト目から換算して1バイト目であること、す
なわちオリジナルデータの5バイト目であることを示
す。また、3バイト目で、変化のあるバイトの排他的論
理和演算の値を示す。これにより、オリジナルデータの
1ライン目の5バイト目のデータである(000000
0)が、2ライン目では(11110000)に変化し
ていることを示している。
【0119】以下同様に、前ラインのラインデータと比
較して、変化の発生したバイト数および位置と、そのバ
イトの前ラインの該当するバイトとの差分との組合わせ
で、変換データが構成される。
【0120】次に図13に、図12に示されるデータ
の、変換されたパケットデータに一部欠損が発生した場
合の具体例を示す。さらに図14および図15に、図1
3に示される具体例において、欠損したデータを復元す
る処理についてフローチャートを示す。またさらに、図
16に、図14および図15に示される復元処理におい
て復元されるデータの遷移を示す。
【0121】図13に示される場合においては、図12
に示される変換データの2パケット目が、通信エラーに
よって失われたものとする。図16を参照して、この段
階の、復元処理を行なう以前の2ライン目の復元データ
をデータ01に示す。
【0122】図14を参照して、まず、欠損のあるパケ
ットの次パケットである3パケット目の“バイト数−
1”を、処理カウンタとしてセットする(S70)。処
理カウンタは処理回数を指し、3パケット目の、2ライ
ン目と3ライン目との差分データ(以下、当該場合の説
明においては差分データとだけ言う)を1バイト読込む
毎に1減算されて、処理の終了の確認に用いられる。
【0123】次に、3パケット目の差分データから0バ
イト目を1バイト読込む。同時に処理カウンタが1減算
される(S71)。
【0124】差分データの0バイト目の下位5ビットの
値を読込むことで、3ライン目の2ライン目に対する相
対オフセット(変化の発生したバイト位置)が取得され
る(S72)。図13を参照して、相対オフセットが1
であることが取得される。これより、2ライン目のライ
ンデータは、3ライン目の1バイト目のデータを置換
し、0バイト目のデータは置換せず3ライン目の0バイ
ト目のデータと同一であることがわかる。
【0125】そこで、3ライン目の0バイト目のデータ
を、2ライン目の0バイト目のデータとして、図4に示
される復元用のデータバッファ(以下、復元バッファと
言う)に転送する(S73)。これにより、図16を参
照して、2ライン目の復元データはデータ02に示され
るデータになる。
【0126】また、差分データの0バイト目の上位3ビ
ットの値を読込むことで、3ライン目の2ライン目に対
する置換データ数(変化の発生したバイト数)が取得さ
れる(S74)。すなわち、図13を参照して、2ライ
ン目から3ライン目への置換データ数は1であることが
取得される。
【0127】さらに2ライン目の置換データを求めるた
めに、差分データの1バイト目のデータを読込む。さら
にステップS72で取得された相対オフセット(変化の
発生したバイト位置)より、3ライン目の1バイト目の
データとの排他的論理和を計算する。計算されたデータ
は、2ライン目の1バイト目のデータとして復元バッフ
ァに転送される(S75)。これより、図16を参照し
て、2ライン目の復元データはデータ03に示されるデ
ータになる。
【0128】この時点において、ステップS70でセッ
トされた処理カウンタは0でないため(S76でN
o)、処理は続行される。
【0129】上述の処理と同様に、差分データから次の
1バイトを読込み(S77)、相対オフセットを取得す
る(S78)。図13を参照して、相対オフセットが4
であることが取得される。これより、2ライン目のライ
ンデータは、3ライン目の5バイト以降のデータを置換
し、2〜4バイト目のデータは置換せず3ライン目の2
〜4バイト目のデータと同一であることがわかる。
【0130】そこで、3ライン目の2〜4バイト目のデ
ータを、2ライン目の2〜4バイト目のデータとして、
復元バッファに転送する(S79)。これにより、図1
6を参照して、2ライン目の復元データはデータ04に
示されるデータになる。
【0131】また、上述の処理と同様に、置換データ数
が取得される(S80)。すなわち、図13を参照し
て、2ライン目から3ライン目への置換データ数は2で
あることが取得される。
【0132】さらに差分データの3バイト目のデータを
読込み、3ライン目の5バイト目のデータとの排他的論
理和を計算する。計算されたデータは、2ライン目の5
バイト目のデータとして復元バッファに転送される(S
81)。これより、図16を参照して、2ライン目の復
元データはデータ05に示されるデータになる。
【0133】さらに差分データの4バイト目のデータを
読込み、3ライン目の6バイト目のデータとの排他的論
理和を計算する。計算されたデータは、2ライン目の6
バイト目のデータとして復元バッファに転送される(S
82)。これより、図16を参照して、2ライン目の復
元データはデータ06に示されるデータになる。
【0134】ここで行なうべき復元処理の回数が終了
し、処理カウンタが0になる(S83でYes)ため、
復元処理が終了する。この段階で、図16を参照して、
2ライン目のデータは全て復元される。
【0135】なお、このとき処理カウンタが0でない場
合は(S83でNo)、何らかのエラーが起こっている
ことが想定されるので、ここには説明を行なわない、必
要とされるエラー処理を行なう(S84)。
【0136】図17に、上述の図14および図15に示
される復元処理を模式的に示す。図17を参照して、受
信されたパケットデータは、画像形成部20の受信バッ
ファ(受信履歴)に保存される。上述の如く、図13に
示される具体例においては、2パケット目が通信エラー
によって欠損しているため、受信バッファには保存され
ていない。したがって、1パケット目に1ライン目のラ
インデータ(基準データ)、3パケット目に2ライン目
と3ライン目との差分データ、および4パケット目に3
ライン目のラインデータ(基準データ)が保存されてい
る。
【0137】平常時は、画像形成部20の画像伸張部2
6は、受信バッファに保存された受信パケットデータに
基づき、前ラインのデータと、当該ラインとの差分デー
タとを用いて、当該ラインデータを復元する。復元され
たラインデータは、復元データバッファに保存される。
【0138】図17を参照して、上述の図14および図
15に示される復元処理において、画像形成部20の画
像伸張部26は、3パケット目の2ライン目と3ライン
目との差分データ、および4パケット目の3ライン目の
ラインデータ(基準データ)とを用いて、欠損により復
元されなかった2ライン目のラインデータを復元する。
【0139】上述のデータ転送処理および復元処理を行
なう印刷制御装置1を用いることで、通信エラーによる
画像欠損が発生した場合であっても、差分データの履歴
から欠損した画像データを修復できるため、エラー回復
(リカバリ)処理を行なう必要がなく、確実に印刷デー
タの印刷を行なうことができる。
【0140】したがって、通常の画像欠損時のエラー回
復方法よりも、エラー回復処理によるシステム全体のオ
ーバーヘッドをなくすことができるため、高い印刷パフ
ォーマンスを実現することができる。
【0141】[第2の実施の形態]第2の実施の形態に
おいては、パーソナルコンピュータなどからなるホスト
コンピュータと、印刷制御装置とがIEEE1394シ
リアルインタフェースを介して接続された印刷制御シス
テムにおける印刷制御処理について説明を行なう。
【0142】図18に、第2の実施の形態における印刷
制御システムの構成を示す。図18を参照して、第2の
実施の形態における印刷制御システムは、印刷制御装置
1と、ホストコンピュータ3とを含み、IEEE139
4シリアルバスにより接続される。
【0143】図18に示される印刷制御装置1は、コン
トローラ制御部11と、通信入出力部12と、操作パネ
ル部13と、画像出力部17と、画像伸張部18と、画
像形成部20としてエンジン制御部21とスキャナ制御
部22と、高圧制御部23と、レーザ制御部24と、画
像入力部25と、搬送制御部27とを含む。
【0144】上述の印刷制御装置1は、第1の実施の形
態における印刷制御装置1に含まれる画像生成部10を
備えず、画像形成部20と、画像形成部20を制御する
ために最低限必要なコントローラ部とから構成される。
【0145】一般的に、図18に示される印刷制御装置
1はイメージプリンタと呼ばれ、ホストコンピュータ3
から直接に画像データを受信し、印刷出力する。
【0146】また、図18に示されるホストコンピュー
タ3はパーソナルコンピュータなどから構成され、プリ
ンタ制御部アプリケーション31と、画像圧縮部32
と、プリンタ入出力部33と、画像生成部34と、構文
解析部35とを含む。
【0147】上述のホストコンピュータ3は、第1の実
施の形態における印刷制御装置1に含まれる画像生成部
10を、構成要素として備える。
【0148】上述の印刷制御システムにおいては、ホス
トコンピュータ3は印刷制御装置1に対して、画像デー
タを、印刷制御装置1の画像形成部20が印刷を行なう
機械的な動作に同期して送信する。
【0149】すなわち、ホストコンピュータ3は、印刷
制御装置1の画像形成部20のプロセス速度に応じた一
定速度で、画像データを印刷制御装置1に供給する必要
があるため、一定の帯域が保証される同期転送を行なう
1394シリアルバスの同期転送モードで画像データを
転送する。
【0150】第2の実施の形態においては、第1の実施
の形態における印刷制御装置1の画像生成部10および
画像形成部20が、ホストコンピュータ3および印刷制
御装置1そのものに置換わったシステムの構成である。
そのため、上述の印刷制御システムは、第1の実施の形
態における印刷処理と同様のデータ転送処理および復元
処理を行なう。
【0151】上述の印刷制御システムが、第1の実施の
形態と同様のデータ転送処理および復元処理を行なうこ
とで、本実施の形態における印刷制御装置1がページバ
ッファメモリや画像生成に必要な複雑な機構を必要とし
ないため、低コストで、パフォーマンスの高い印刷処理
を実現することができる。
【0152】[第3の実施の形態]第3の実施の形態に
おいては、画像生成部に複数台の画像形成部を並列(テ
ンダム)に接続し、それらを並列して動作させることに
より高速印刷を実現する印刷制御システム、いわゆるク
ラスタ型プリントシステムにおける印刷制御処理につい
て説明を行なう。
【0153】図19に、第3の実施の形態における印刷
制御システム(クラスタ型プリントシステム)の構成を
示す。
【0154】図19を参照して、第3の実施の形態にお
ける印刷制御システムは、画像生成部10と、複数台の
画像形成部20a〜cとを含む。また、複数台の画像形
成部20a〜cは、IEEE1394シリアルバスによ
り、画像生成部10に並列に接続される。
【0155】なお、画像生成部10および画像形成部2
0a〜cの構成は、図1に示される第1の実施の形態に
おける構成と同様であるため、ここでの説明は行なわな
い。
【0156】図19に示される印刷システムにおいて
は、画像生成部10は、接続された複数台の画像形成部
20a〜cに対して、画像データを同期的に転送する。
【0157】すなわち、画像生成部10は、非常に短い
時間間隔で、プリンタエンジンの出力に比例して大きく
なる一定量のデータを、途切れることなく画像形成部2
0a〜cに供給する必要がある。そのため、本実施の形
態の印刷システムでは、高速シリアルバスである139
4シリアルバスをバス機構として採用する。
【0158】上述の印刷システムを採用することで、画
像形成部20a〜cが個々に多量のページバッファメモ
リを必要としない。また、帯域幅が保証され、かつ同報
(ブロードキャスト)機能を有するバス機構を採用する
ことで、コストを抑えつつ、高速印刷処理を実現するこ
とができる。
【0159】本実施の形態における上述の印刷制御シス
テムが、第1の実施の形態における印刷制御装置1と同
様のデータ転送処理および復元処理を行なうことで、同
報通信中に生じた通信エラーにより画像欠損が発生した
場合、画像形成部20の出力を止める必要が無く、効率
的なエラーリカバリ処理を実現することができる。ま
た、印刷処理の効率を大幅に向上することができる。
【0160】[第4の実施の形態]さらに、本発明は、
1394シリアルバスを利用して相互に接続された機器
間の制御にも応用することができる。
【0161】第4の実施の形態として、1394シリア
ルバスを介して接続された複数台のパーソナルコンピュ
ータ(以下、PCと言う)の制御を行なう場合について
説明を行なう。
【0162】図20に、第4の実施の形態における画像
転送システムの構成を示す。図20を参照して、第4の
実施の形態における画像転送システムは、画像読取装置
4と、複数台のPC5a〜dとを含む。複数台のPC5
a〜dは1394シリアルバスにより相互接続され、画
像読取装置4を共有する。
【0163】図20に含まれる画像読取装置4は、スキ
ャナなどから構成され、コントローラ部の制御を行なう
コントローラ制御部41と、外部との通信を行なう通信
入出力部42と、エラーを含む画像読取装置4の状態の
表示や、操作パネルからの画像読取指示の制御を行なう
操作パネル部43と、原稿から画像情報を読取り画像デ
ータを作成する画像読取部44と、画像読取部44が生
成した画像データのライン圧縮を行なう画像圧縮部45
と、PC5へ1394シリアルバスを介して画像データ
を送信する画像出力部46とを含む。
【0164】また図20に示されるPC5は、一般的な
パーソナルコンピュータから構成され、画像転送システ
ムに含まれる画像読取装置4の制御を行なうための、ス
キャナ制御アプリケーション51と、画像読取装置4か
ら画像を入力する画像入力部52と、上述の画像の復元
処理を行なう画像伸張部53と、各種画像処理を行なう
画像処理部54と、外部との通信を行なう通信入出力部
55と、ユーザの操作を実現するユーザインタフェース
(I/F)(GUI;Graphical User Interface)部5
6とを含む。
【0165】上述の画像転送システムにおいて、139
4シリアルバスの同期転送モードの同報転送を行なうこ
とで、画像読取装置4から全てのPC5a〜dに対し
て、1回のデータ転送で同一の画像データを送信するこ
とができる。
【0166】本実施の形態においては、上述の画像転送
処理に際して、第1の実施の形態の印刷システムにおい
て行なわれたデータ転送処理を行なう。すなわち、転送
する画像データをライン分割し、基準データまたは前ラ
インとの差分データをパケットデータとして同期転送す
る。
【0167】さらに画像データの同報転送中に生じた通
信エラーにより画像欠損が発生した場合に、第1の実施
の形態において行なわれる復元処理を行なうことで、画
像読取装置4の出力を中止する必要がない。
【0168】このように、1394シリアルバスを利用
して相互に接続された機器間において、上述のデータ転
送処理および復元処理を用いることで、効率的な画像デ
ータの転送を実現することができる。
【0169】[第5の実施の形態]さらに第5の実施の
形態として、1394シリアルバスを利用して構築され
た小規模なネットワークにおいて上述の制御を行なう場
合について説明を行なう。
【0170】図21に、第5の実施の形態における画像
転送システムの構成例を示す。図21を参照して、第5
の実施の形態における画像転送システムは、PC5a〜
5dを含み、それらは1394シリアルバスにより相互
に接続され、小規模なネットワークを構築している。
【0171】PC5の構成は、第4の実施の形態におけ
るPC5の構成要素であるスキャナ制御アプリケーショ
ン51に代えて、PC5全体の制御を行なう制御部57
を含む。その他の構成要素は図20に示される第4の実
施の形態におけるPC5と同様のため、ここでの説明は
繰返さない。
【0172】上述の画像転送システムにおいて、139
4シリアルバスの同期転送モードの同報転送を行なうこ
とで、1台のPC5から他の複数台のPC5に対して、
1回のデータ転送で同一の画像データを送信することが
できる。
【0173】本実施の形態においても、第4の実施の形
態と同様に、上述のデータ転送処理に際して、第1の実
施の形態の印刷システムにおいて行なわれたデータ転送
処理を用いた画像データの転送を行なう。すなわち、転
送する画像データをライン分割し、基準データと前ライ
ンとの差分データとをパケットデータとして送信する。
【0174】さらに画像データの同報転送中に、受信す
るPC5にエラーが発生し画像欠損が発生した場合であ
っても、第1の実施の形態において行なわれる復元処理
を行なうことで、画像データの再送を行なう必要がな
い。
【0175】このように、1394シリアルバスを利用
して構築された小規模なネットワークにおいて、上述の
データ転送処理および復元処理を行なうことで、効率的
な画像データの転送を実現することができる。
【0176】なお、上述の第1〜第5の実施の形態にお
いては、画像データの転送を、1394シリアルバスに
よるデータ通信に限定した説明を行なったが、USB
(Universal Serial Bus)等の高速シリアル通信規格
や、その他のネットワークにおけるパケット通信による
データ通信であっても構わない。
【0177】またさらに、上述の第1〜第5の実施の形
態において、転送されるデータとして画像データに限定
した説明を行なったが、転送されるデータは画像データ
のみに限定されず、その他のデータであってもよい。本
発明では、転送データの内容に関わらず、転送するパケ
ットに対して差分圧縮を適用することが可能である。
【0178】さらに、上述のデータ転送方法および復元
方法を、プログラムとして提供することもできる。この
ようなプログラムは、コンピュータ読取り可能なプログ
ラムである。
【0179】プログラムは、コンピュータに付属するフ
レキシブルディスク、CD−ROM、ROM、RAMお
よびメモリカードなどの記録媒体にて記録させて、プロ
グラム製品として提供することもできる。あるいは、コ
ンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体に
て記録させて、プログラムを提供することもできる。ま
た、ネットワークを介したダウンロードによって、プロ
グラムを提供することもできる。
【0180】提供されるプログラム製品は、ハードディ
スクなどのプログラム格納部にインストールされて実行
される。
【0181】なお、プログラム製品は、プログラム自体
と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0182】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態における印刷制御装置1の
制御系の構成を示すブロック図である。
【図2】 画像生成部10における印刷処理の流れを示
したフローチャートである。
【図3】 1ページ分の印刷が行なわれる場合の画像形
成部20の動作を説明するための各種信号のタイミング
を示した図である。
【図4】 画像形成部20に備えられるバッファメモリ
が行なう、周期の違いの緩衝を説明する概略図である。
【図5】 画像形成部20のデータ復元処理を示すフロ
ーチャート(その1)である。
【図6】 画像形成部20のデータ復元処理を示すフロ
ーチャート(その2)である。
【図7】 画像生成部10において画像データの転送を
行なう際の、1ページの画像データの分割構成を示す図
である。
【図8】 1394シリアルバスを用いた同期転送モー
ドにおけるパケット転送の、時間的な遷移を示す図(そ
の1)である。
【図9】 1394シリアルバスを用いた同期転送モー
ドにおけるパケット転送の、時間的な遷移を示す図(そ
の2)である。
【図10】 転送パケットデータ(差分データ)(a)
および復元されたラインデータ(b)を示す図である。
【図11】 図6のステップS55〜S59に示された
復元処理を、模式的に示す図である。
【図12】 1ブロックのサイズが3ラインであるデー
タの具体例を示す図である。
【図13】 図12に示されるデータの、変換されたパ
ケットデータに一部欠損が発生した場合の具体例を示す
図である。
【図14】 図13に示される具体例において、欠損し
たデータを復元する処理を示すフローチャート(その
1)である。
【図15】 図13に示される具体例において、欠損し
たデータを復元する処理を示すフローチャート(その
2)である。
【図16】 図14および図15に示される復元処理に
おいて復元されるデータの遷移を示す図である。
【図17】 図14および図15に示される復元処理を
模式的に示す図である。
【図18】 第2の実施の形態における印刷制御システ
ムの構成を示す図である。
【図19】 第3の実施の形態における印刷制御システ
ム(クラスタ型プリントシステム)の構成を示す図であ
る。
【図20】 第4の実施の形態における画像転送システ
ムの構成を示す図である。
【図21】 第5の実施の形態における画像転送システ
ムの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 印刷制御装置、3 ホストコンピュータ、4 画像
読取装置、5,5a〜d PC、10 画像生成部、1
1 印刷制御装置のコントローラ制御部、12印刷制御
装置の通信入出力部、13 印刷制御装置の操作パネル
部、14 印刷制御装置の構文解析部、15 印刷制御
装置の画像生成部、16 印刷制御装置の画像圧縮部、
17 印刷制御装置の画像出力部、18 画像生成部の
記憶部、20,20a〜c 画像形成部、21 エンジ
ン制御部、22 スキャナ制御部、23 高圧制御部、
24 レーザ制御部、25 印刷制御装置の画像入力
部、26 印刷制御装置の画像伸張部、27 搬送制御
部、28 画像形成部の記憶部、31 プリンタ制御ア
プリケーション、32 ホストコンピュータの画像圧縮
部、33 プリンタ入出力部、34 ホストコンピュー
タの画像生成部、35 ホストコンピュータの構文解析
部、41 画像読取装置のコントローラ制御部、42
画像読取装置の通信入出力部、43 画像読取装置の操
作パネル部、44 画像読取部、45 画像読取装置の
画像圧縮部、46 画像読取装置の画像出力部、51
スキャナ制御アプリケーション、52 PCの画像入力
部、53 PCの画像伸張部、54 画像処理部、55
PCの通信入出力部、56ユーザI/F(GUI)
部、57 PCの制御部、L1〜L7,t1〜t11信
号のタイミング幅。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AB05 AC08 BA02 BA03 BA14 BD05 BD40 BD41 BD46 DA01 DA09 5C062 AA05 AB38 AC24 AC25 AC38 AE01 AE15 BA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを、ライン単位の基準ライン
    データおよび前ラインと当該ラインとの差分データに分
    割する画像分割制御手段と、 前記画像分割制御手段でライン単位に分割された前記画
    像データを圧縮する画像圧縮制御手段と、 前記圧縮された画像データを、画像形成装置に対して、
    一定の帯域が保証された同期転送モードで転送を行なう
    画像転送制御手段とを備える、画像生成装置。
  2. 【請求項2】 画像生成装置から受信した、ライン単位
    の基準ラインデータおよび前ラインと当該ラインとの差
    分データに分割された画像データに基づいて、元の画像
    データを復元する画像伸張制御手段と、 前記画像生成装置から受信した画像データを所定期間保
    存する保存手段と、 前記画像生成装置から画像データを受信する際に生じた
    通信エラーにより、画像欠損が発生したことを検知する
    検知手段と、 前記画像欠損が検知された場合に、当該画像データを補
    間する補間手段と、 前記補間された画像データの内容の成否を判定する判定
    手段と、 前記判定手段で前記補間された画像データの内容が不正
    であると判断された場合、前記保存手段で保存される前
    記画像生成装置から受信した画像データに基づいて、前
    記内容が不正であると判断された補間された画像データ
    を正常な画像データに復元し、前記内容が不正であると
    判断された補間された画像データに基づいて、前記画像
    伸張制御手段で復元された元の画像データを正常な画像
    データに復元する復元手段とを備える、画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像生成装置と、請求
    項2に記載の画像形成装置とからなる、印刷制御装置。
  4. 【請求項4】 データを、ライン単位の基準ラインデー
    タおよび前ラインと当該ラインとの差分データに分割す
    る分割制御ステップと、 前記分割制御ステップでライン単位に分割された前記デ
    ータを圧縮する圧縮制御ステップと、 前記圧縮されたデータを、一定の帯域が保証された同期
    転送モードで転送を行なう転送制御ステップとを備え
    る、データ転送方法。
  5. 【請求項5】 受信した、ライン単位の基準ラインデー
    タおよび前ラインと当該ラインとの差分データに分割さ
    れたデータに基づいて、元のデータを復元する伸張制御
    ステップと、 前記受信したデータを所定期間保存する保存ステップ
    と、 前記データを受信する際に生じた通信エラーにより、デ
    ータ欠損が発生したことを検知する検知ステップと、 前記データ欠損が検知された場合に、当該データを補間
    する補間ステップと、 前記補間されたデータの内容の成否を判定する判定ステ
    ップと、 前記判定ステップで前記補間されたデータの内容が不正
    であると判断された場合、前記保存ステップで保存され
    る前記受信したデータに基づいて、前記内容が不正であ
    ると判断された補間されたデータを正常なデータに復元
    し、前記内容が不正であると判断された補間されたデー
    タに基づいて、前記画像伸張制御ステップで復元された
    元のデータを正常なデータに復元する復元ステップとを
    備える、データ変換方法。
  6. 【請求項6】 データ転送方法をコンピュータに実現さ
    せるプログラムであって、 データを、ライン単位の基準ラインデータおよび前ライ
    ンと当該ラインとの差分データに分割する分割制御ステ
    ップと、 前記分割制御ステップでライン単位に分割された前記デ
    ータを圧縮する圧縮制御ステップと、 前記圧縮されたデータを、一定の帯域が保証された同期
    転送モードで転送を行なう転送制御ステップとをコンピ
    ュータに実現させる、データ転送プログラム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のデータ転送プログラム
    を記録した、コンピュータ読取可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 データ変換方法をコンピュータに実現さ
    せるプログラムであって、 受信した、ライン単位の基準ラインデータおよび前ライ
    ンと当該ラインとの差分データに分割されたデータに基
    づいて、元のデータを復元する伸張制御ステップと、 前記受信したデータを所定期間保存する保存ステップ
    と、 前記データを受信する際に生じた通信エラーにより、デ
    ータ欠損が発生したことを検知する検知ステップと、 前記データ欠損が検知された場合に、当該データを補間
    する補間ステップと、 前記補間されたデータの内容の成否を判定する判定ステ
    ップと、 前記判定ステップで前記補間されたデータの内容が不正
    であると判断された場合、前記保存ステップで保存され
    る前記受信したデータに基づいて、前記内容が不正であ
    ると判断された補間されたデータを正常なデータに復元
    し、前記内容が不正であると判断された補間されたデー
    タに基づいて、前記画像伸張制御ステップで復元された
    元のデータを正常なデータに復元する復元ステップとを
    コンピュータに実現させる、データ変換プログラム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のデータ変換プログラム
    を記録した、コンピュータ読取可能な記録媒体。
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