JP2003046159A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JP2003046159A
JP2003046159A JP2001228519A JP2001228519A JP2003046159A JP 2003046159 A JP2003046159 A JP 2003046159A JP 2001228519 A JP2001228519 A JP 2001228519A JP 2001228519 A JP2001228519 A JP 2001228519A JP 2003046159 A JP2003046159 A JP 2003046159A
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JP2001228519A
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English (en)
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Koji Kosaka
光二 小坂
Kiyohiko Uozumi
清彦 魚住
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KUMAMOTO TECHNOPOLIS FOUNDATIO
Japan Science and Technology Agency
Kumamoto Technopolis Foundation
Original Assignee
KUMAMOTO TECHNOPOLIS FOUNDATIO
Kumamoto Technopolis Foundation
Japan Science and Technology Corp
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】偏平な圧電素子を積重ねる必要がなく、構造が
簡潔で、製造工程が少なく、接着剤による接着を必要と
せず、高能率の非共振型超音波モータを応用したアクチ
ュエータを提供する。 【解決手段】円筒状圧電素子20から成る駆動脚を用
い、この圧電素子20の内側の表面に共通電極22を形
成するとともに、外周面上に円周方向に分割された複数
の駆動電極23を形成し、複数の駆動電極23に同じ電
圧を印加したときの圧電素子20の伸縮と、複数の駆動
電極23に逆極性の電圧を印加したときのこの圧電素子
20の湾曲との組合わせを利用して可動部を送るように
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクチュエータに係
り、とくに可動側を構成する可動部を固定側に対して所
定の方向に送るようにしたアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】特公平3−81119号公報によってい
わゆる非共振型超音波モータから成る送り装置が提案さ
れている。この送り装置は伸縮変形部と剪断変形部とを
備える駆動脚によって可動子を送るようにしたものであ
る。上記伸縮変形部を伸長させて剪断変形部の先端を可
動側または固定側に接触させた状態で上記剪断変形部を
剪断変形させると、固定側に対して可動側が剪断変形量
に相当するストロークだけ送られる。そしてこの後に上
記伸縮変形部を収縮させて駆動脚の先端を可動側または
固定側から離間させた状態で剪断変形部を逆方向に剪断
変形させる。このような動作を少なくとも一対の駆動脚
について繰返すことにより、可動側を固定側に対して剪
断変形の方向または逆方向に送ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこのような非共
振型超音波モータにおいて、駆動脚を構成する伸縮変形
部および剪断変形部は何れもスタック式の圧電素子から
構成されており、板状をなす圧電素子を何段にも重合わ
せるとともに接着剤によって接着して所定の寸法として
いた。
【0004】従ってこのような従来の構造によれば、駆
動脚を組立るために板状の圧電素子を複数段積重ねると
ともに、互いに接着しなければならず、しかもそれぞれ
の圧電素子の電極に対して電圧を印加するための配線を
必要としていた。従って構造が複雑になり、製造工数を
要する問題があった。またこのような駆動脚から成る非
共振型超音波モータを真空雰囲気中で使用すると、上記
接着剤が気化してワークに付着する等の不具合が発生す
る問題があった。
【0005】また上記駆動脚の伸縮変形部は電極間の厚
さ方向に分極するために、脱分極し難く、また脱分極し
ても電極間に電圧を印加することによって再分極が行な
われる。これに対して剪断駆動脚は電極間の厚さ方向と
直交する方向に分極するために、使用すると次第に脱分
極するとともに、再分極が難しい問題があった。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、構造が簡潔で製造工数が少なく、真空
雰囲気中で使用しても接着剤が気化することがなく、ま
た脱分極が起り難い非共振型超音波モータを応用したア
クチュエータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の主要な発明は、筒
状をなす圧電素子を具備し、前記圧電素子の内側表面と
外側表面の内の一方に共通電極を形成するとともに他方
に少なくとも一対の駆動電極を設け、前記一対の駆動電
極に同じ極性の電圧を印加すると前記圧電素子が軸線方
向に伸縮し、前記一対の駆動電極に逆極性の電圧を印加
すると前記圧電素子が湾曲し、前記圧電素子の伸縮運動
と湾曲運動との組合わせによって可動部を送ることを特
徴とするアクチュエータに関するものである。
【0008】ここで伸縮運動と湾曲運動とを行なう圧電
素子が駆動脚を構成し、該駆動脚を固定側または可動側
に取付け、前記駆動脚の湾曲運動の方向または逆方向に
可動部を送るようにしてよい。また筒状をなす圧電素子
の内側表面と外側表面の内の他方に2対の駆動電極を設
け、前記2対の駆動電極に逆極性の電圧を印加すると前
記圧電素子が軸線方向と直交しかつ互いに交差する2方
向にそれぞれ湾曲してよい。また圧電素子が伸びた状態
で湾曲すると可動部が蹴られて湾曲方向または逆方向に
送られるとともに、その後に圧電素子が縮んだ状態で逆
方向に湾曲して元の状態に戻るようにすることが好適で
ある。また圧電素子の一対の駆動電極に加えられる電圧
が位相差をもった正弦波状電圧または位相差をもった矩
形波状電圧であることが好ましい。そしてこの場合にお
ける位相差が90度であることがより好ましい。
【0009】本願の別の主要な発明は、一対の直方体状
をなす圧電素子を具備し、該一対の圧電素子の厚さ方向
に互いに対向する平面にそれぞれ電極を設けるととも
に、前記一対の圧電素子を互いにほぼ平行に配し、しか
も前記一対の圧電素子の両端部を連結部材によって連結
し、前記一対の圧電素子の電極に同じ極性の電圧を印加
すると前記圧電素子が電極間の厚さ方向と直交する方向
に伸縮し、前記一対の圧電素子の電極に逆極性の電圧を
印加すると前記圧電素子が湾曲し、前記一対の圧電素子
の伸縮運動と湾曲運動との組合わせによって可動部を送
ることを特徴とするアクチュエータに関するものであ
る。
【0010】ここで両端が連結された一対の圧電素子に
よって駆動脚が構成され、該駆動脚が固定側または可動
側に取付けられ、前記駆動脚を伸長させて先端部を可動
側または固定側に摩擦係合させた状態で湾曲させると湾
曲方向または逆方向に可動部が送られ、その後に前記駆
動脚を収縮させて先端部を可動側または固定側から離間
させた状態で反対方向に湾曲させると前記駆動脚が元の
状態に戻ることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
よって説明する。まずステージに利用される駆動ユニッ
トから成るアクチュエータの駆動脚の構成を説明する。
駆動脚20は図1および図2に示すように円筒状の圧電
素子から構成される。そして円筒状圧電素子20の内側
の表面にはその全周に延びるように共通電極22が形成
される。これに対して円筒状圧電素子20の外周面上に
は円周方向に4分割された駆動電極23が形成される。
そして圧電素子20は図2に示すように半径方向に分極
される。
【0012】このような圧電素子20において、総ての
駆動電極23にマイナスの電圧を印加すると、この圧電
素子20が伸長する。これに対して総ての駆動電極23
に対してプラスの電圧を印加すると、圧電素子20が収
縮する。従って駆動電極23に印加する電圧の極性を変
えることにより、この圧電素子20を伸縮動作させるこ
とができる。
【0013】これに対して圧電素子20を湾曲動作させ
る場合には図3に示すように、共通電極22に共通に電
圧が印加される。またに対して外周側の駆動電極23に
ついては、互いに隣接する90度位相のずれた駆動電極
23が共通に電圧が印加されるとともに、残りの2つの
隣接する駆動電極23には同じ極性または逆極性の電圧
が印加される。また圧電素子20は図4に示すように、
その先端側に、ルビーのような耐摩擦摩耗性に優れた耐
摩耗部材24が固着される。耐摩耗部材24には、可動
子を送る方向と直交する方向に延びるように突条25が
形成され、この突条25が摩擦係合によって可動子を蹴
るようになっている。
【0014】図4Bに示すように軸線方向の長さがLで
直径がDで、円筒の肉厚がtの圧電素子について変形量
を計算する。いまこの圧電素子20の外周側の一対の駆
動電極23に絶対値が等しくしかも極性の異なる電圧±
Vを印加すると、両側で変形量が異なるために図5に示
すように湾曲する。これは分極方向への変形に伴い、そ
の材質がもつポアソン比で決定される直交方向の変形、
すなわちd31パラメータによる変形を応用する。なお
ここで変位はヒステリシスを無視して計算する。
【0015】プラスの電圧が印加された駆動電極23側
では高さ方向の寸法が短くなる。これに対してマイナス
の電圧が印加された駆動電極23側においては高さ方向
の寸法が伸長される。なお図5に示す状態は左側にマイ
ナスの電圧が印加され、右側にプラスの電圧が印加され
た場合である。
【0016】上記のような左右の伸長と圧縮とによって
圧電素子20が湾曲するが、この湾曲の曲率は非常に小
さいために、L=ρ・θと、△L=θ・D/2関係がそ
れぞれ成立する。また曲率による横方向の変位が△xに
ほぼ等しいために、 △x=ρ(1−cosθ)=ρ・θ2 /2=L・△L
/D ここで圧電素子の等価圧電定数から、 △L=V・d31・L/t よって次の式が成立する。
【0017】△x=L2 ・V・d31/(D・t) これに対して一対の駆動電極23に同じ極性の電圧を加
えると、上記△Lの式から直接 △y=L・V・d31/t が導出される。この式によって伸縮量が計算できる。
【0018】図5に示す変形は圧電素子20が湾曲する
撓み変形であるが、このような撓み変形のみでは駆動脚
20としての必要な動作を期待し得ない。すなわちこの
ような湾曲動作に伸縮動作を加えることによって駆動脚
20が成立する。そこで伸縮のための一対の駆動電極2
3に対する同極性の電圧と湾曲のための一対の駆動電極
23に対する異なる極性の電圧とを重畳して印加する。
さらに圧電素子20の対向電極に印加される電圧極性を
以下のように切換えて行けば、図5に示すような送り方
向の変位に伸縮モードを重畳できる。すなわち (+/+)同相→(+/−)逆相→(−/−)同相→
(−/+)逆相 この動作を繰返すことによって人間が歩行するときのよ
うに駆動脚20を変形させて可動子を送ることが可能に
なる。
【0019】このときの圧電素子20の送り量と伸縮量
はそれぞれ次のように表わされる。
【0020】 最大スライド量△x=L2 ・V・d31/(D・t) 最大伸縮量△y=L・V・d31/t いま圧電素子20の軸線方向の長さLおよび直径Dをそ
れぞれ10mmおよび5mmとし、肉厚tを0.5mm
とし、d31=−3.3オングストローム/Vとし、1
00Vの電圧を印加したときのスライド量と伸縮量とを
求めたところ、△x=5.6μm、△y=2.8μmの
値が得られた。湾曲による最大振れ幅は、2△x=1
1.2μmとなる。従って従来の非共振型超音波モータ
のアクチュエータと比較して約3〜5倍の変位を持つア
クチュエータが得られる。
【0021】図8はこのような円筒状圧電素子から成る
駆動脚20の駆動電極23に図10に示すような正弦波
状の電圧あるいは図11に示すような矩形波状の電圧を
印加し、これによって駆動脚20に対して湾曲する変形
と伸縮する変形とを行なわせるとともに、両者を組合わ
せることによってアクチュエータとしたときの動作を示
している。なおこのときの駆動脚20の先端側の耐摩耗
部材24の突条25の位置の変化が図9に示される。
【0022】駆動脚20の駆動電極23に対して正弦波
状電圧あるいは矩形波状電圧の何れを加えた場合にも、
駆動脚20は送り方向での湾曲する変形と長さ方向の伸
縮変形との複合された動作を行なう。従ってこの駆動脚
20を伸長させた状態でその先端側の突条25を可動子
に摩擦係合させて湾曲した変形を行なわせると、可動子
が湾曲変形の方向へ送られる。そしてこの後駆動脚20
を収縮させてその先端側の突条25を可動子から離間さ
せる。そしてこのような状態で元の位置へ復帰させる。
このような状態を繰返すことによって、可動子の送りが
達成される。
【0023】図12に示すように全長が20mmであっ
て直径が5mmの駆動脚20を試作し、このような駆動
脚20に対して図13に示すような±100Vの正弦波
状の電圧を印加したところ、図12に示すX軸、Y軸、
Z軸にそれぞれ変形し、図14に示すような値が得られ
た。ここで送り方向の変位△xは位相3の値と位相7の
値の差に等しいから、+5.5−(−5.5)=11.
0μmとなる。また伸縮量△zは位相0と位相4の差に
等しいから、伸縮量△z=2.2−(−1.8)=4.
0μmとなる。
【0024】そこで上述のように円周方向に90度毎に
4つの駆動電極23を備えた円筒型圧電素子から成る一
対の駆動脚20を用いるとともに、駆動電極23に対し
て正弦波状の電圧を印加したときの状態を図15および
図16に示す。すなわち一方の駆動脚Aの互いに隣接す
る第1の対の駆動電極A1、A2に正弦波状の駆動電圧
を印加するとともに、残りのもう1組の駆動電極B1、
B2に対して90度位相が遅れた正弦波状の電圧を印加
する。またもう一方の駆動脚Bについては駆動電極A
1、A2に180度位相が遅れた正弦波状の電圧を印加
し、これに対してもう1組の駆動電極B1、B2には2
70度位相が遅れた正弦波状の電圧を印加している。こ
のときの各駆動脚の動作は図16に示すようになる。す
なわちA脚とB脚は互いに交互に可動子を送るように運
動する。従ってこれら一対のA、B両脚から成る駆動脚
20を用いることによって、アクチュエータが成立す
る。
【0025】なお上記の例は2種類の駆動脚A、Bによ
る駆動の例であるが、3種類以上の駆動脚の組合わせで
駆動することもできる。この場合の各駆動脚間の位相差
は、 位相差=360°/(駆動脚の種類の数) となる。
【0026】次に図17〜図19によって別の実施の形
態の駆動脚20について説明する。上述の如く駆動脚2
0は圧電素子の伸縮運動と送り方向への湾曲運動の組合
わせによってその目的を達成する。従って共通電極22
は必ずしも90度間隔で円周方向に沿って4個所に設け
る必要はなく、図17および図18に示すように円周方
向に180度間隔で2個所に設けるようにしてよい。
【0027】この実施の形態は上記実施の形態における
駆動脚20の駆動電極23を構成するA1電極およびA
2電極を共通にするとともに、B1電極およびB2電極
を共通にしたものである。このような実施の形態による
と、駆動電極23の数が半分になるために、駆動電極2
3に電圧を印加するための配線が半分になる利点があ
る。しかもこのような実施の形態によっても、上記の4
つの駆動電極23を設けた駆動脚20とほぼ同一の原理
によって可動子を送ることが可能になる。
【0028】図20はさらに別の実施の形態の駆動脚2
0を示している。この駆動脚20は一対の直方体状圧電
体47、48を組合わせたものである。これらの圧電体
47、48の基端側は取付け板49に固着される。また
圧電素子47、48の先端側の部分は耐摩耗部材24に
連結される。そしてこれら一対の圧電素子47、48が
互いに平行な位置関係を保持した状態で組立てられるよ
うになる。しかもこれらの直方体状圧電素子47、48
にはそれぞれの一方の面に共通電極22が、他方の面に
駆動電極23が設けられる。
【0029】一対の直方体状圧電素子47、48の駆動
電極23にともにマイナス側の電圧を印加すると図21
Aに示すように一対の圧電素子47、48が伸長する。
これに対して両方の圧電素子47、48の駆動電極23
にプラス側の電圧を印加すると図21Bに示すように一
対の圧電素子47、48が収縮し、駆動脚20が収縮す
る。
【0030】また圧電素子47の駆動電極23にプラス
側の電圧を印加し、圧電素子48の駆動電極23にマイ
ナス側の電圧を印加すると、図21Bに示すように左方
に湾曲する。また圧電素子47の駆動電極23にマイナ
ス側の電圧を印加するとともに、圧電素子48の駆動電
極23にプラス側の電極を印加すると図21Dに示すよ
うに右方へ湾曲する。
【0031】従ってこのような直方体状圧電素子47、
48から成る駆動脚20の伸縮運動と湾曲運動の組合わ
せによって円筒状の駆動脚20と同様の動作を達成する
ことが可能になる。しかもこのような直方体状圧電素子
47、48を用いると、その変形が梁の理論によって解
析されるために、動作解析が容易になる利点がある。
【0032】次に以上のような駆動脚20を用いたステ
ージの構成について説明する。このステージは、精密送
りのためのX−Yステージ装置に関するものである。こ
のステージ装置は図22に示すようにX軸ベース8と、
X軸ステージ9と、Y軸ベース10と、Y軸ステージ1
1とから構成されている。X軸ステージ9はX軸ベース
8上においてX軸方向に移動可能に支持されている。そ
してX軸ステージ9上にY軸ベース10が固定されてい
る。そしてY軸ステージ11はY軸ベース10にY軸方
向に移動可能に支持されている。このような構成によっ
て、2軸ステージ、すなわちX−Yステージを可能にし
ている。
【0033】図23〜図26はX軸ベース8とX軸ステ
ージ9との組合わせ、すなわちX軸ベース8上において
X軸ステージ9をX軸方向に移動するための機構を示し
ている。これに対して図27〜図30はY軸ステージ1
1をY軸ベース10に対してY軸方向に移動可能に支持
する機構を示している。これらX軸方向の送り機構およ
びY軸方向の送り機構は同様の構造をなしているので、
ここでは図27〜図30に示すY軸ステージ11の移動
機構について説明する。
【0034】Y軸ベース10上には、その両側に一対の
レール12が設けられている。これに対してY軸ステー
ジ11の下面にはとくに図29および図30に示すよう
に、その両側にレール13が設けられている。ベース1
0側のレール12とステージ11側のレール13とはと
くに図30に示すように、その側面が互いに対向するよ
うに位置し、しかもこれらのレール12、13間に転動
子14が介装されるようになっている。そしてレール1
2、13、および転動子14によっていわゆるクロスロ
ーラが構成されるようになっており、このようなクロス
ローラによってY軸ステージ11はY軸ベース10上を
レール12、13の長さ方向すなわちY軸方向に摺動可
能に支持される。
【0035】ベース10上には図27および図30に示
すように、互いに対向するように一対の駆動ユニット1
8が配される。これらの駆動ユニット18はその両側の
部分を押え板19によってベース10に固定される。そ
してこれら一対の駆動ユニット18は駆動脚20を有し
ている。なおこれらの駆動脚20は伸縮変形と湾曲変形
とを行なうものである。
【0036】両側の駆動ユニット18の駆動脚20によ
って挟着されるように、ステージ11の下面には図27
および図30に示す角柱状をなすセラミック板から成る
可動子27が取付けられている。従ってこのような可動
子27を駆動ユニット18の駆動脚20によって送るこ
とにより、可動子27が取付けられているステージ11
がレール12、13に案内されながら可動子27の長さ
方向すなわちY軸方向に移動するようになる。
【0037】このようなステージ11あるいは可動子2
7の移動を図28〜図30に示すリニアスケール28で
検出するようにしている。リニアスケール28は上記可
動子27の下面に固着されている。そしてこのようなリ
ニアスケール28を検出する検出ヘッド29がベース1
0上に取付けられている。すなわち検出ヘッド29はヘ
ッドベース30に保持されるとともに、このヘッドベー
ス30がベース10の開口31に臨むように取付けられ
ている。
【0038】次にこのようなステージ11のストローク
を検出する検出装置について説明する。ベース10上に
は図27に示すように、レール12に近接する位置にリ
ミットセンサ35が設けられている。そしてこのリミッ
トセンサ35は図30に示すように、ステージ11の下
面にブラケット36を介して取付けられている被検出板
37を光学的に検出するようになっている。
【0039】上述の如く図23〜図26に示すX軸ステ
ージ9の移動機構もY軸ステージ11の上述の移動機構
とほぼ同一の構成になっている。なおここでとくにX軸
ステージ9上にはY軸ベース10とY軸ステーシ11と
が載置されるために送りの際の負荷が増大する。このよ
うな負荷の増大に対応して、図23に示すように、可動
子27を駆動するために、その両側にそれぞれ一対ずつ
の駆動ユニット18を設けるようにしている。それ以外
の構成は上記Y軸ステージ11の駆動機構と同様であ
る。
【0040】次に上記駆動ユニット18の駆動回路の構
成を図31によって説明する。駆動ユニット18の2組
の駆動脚20は制御回路41および対応する駆動回路4
2、43を介して駆動されるようになっている。制御回
路41を介して駆動回路42、43により駆動ユニット
18の駆動脚20の駆動電極23にそれぞれ所定の正弦
波電圧または矩形波電圧を加えることによって、駆動脚
20が駆動力を発生し、このような駆動力に基いて可動
子27が送り方向に駆動され、この可動子27が取付け
られているステージ11が送り方向に移動される。そし
てこのときの移動量がリニアスケール28および検出ヘ
ッド29によって検出され、検出回路45を通して制御
回路41にフィードバックされる。従って制御回路41
はステージ11の移動量をフィードバック制御しながら
所定の位置へ送るようになる。
【0041】次に以上のような構成のステージ装置のY
軸ベース10上のY軸ステージ11の送り動作について
説明する。図31はベース10上に設けられている駆動
ユニット18によってステージ11を駆動する機構を原
理的に示している。ここで駆動ユニット18の一対の駆
動脚20の駆動電極23に互いに逆相で180度位相が
ずれた電圧が印加されるようになっており、これら一対
の駆動脚20の先端部が交互にステージ11の可動子2
7を蹴るようにしてステージ11をY軸方向に送るよう
にしている。
【0042】ここで駆動脚20の一対の駆動電極23に
同極性のマイナスの電圧が加えられると伸長し、この駆
動脚20の先端側の部分が可動子27に接触する。そし
てこの状態において上記のマイナスの電圧に重畳して一
対の駆動電極23に逆極性の電圧を印加して湾曲変形さ
せることによって、駆動脚20の先端部が送り方向に変
形して可動子27に駆動力を与える。なおこのときに反
対側の駆動脚20の駆動電極23にプラスの電圧が印加
されているために、駆動脚20はその先端部が可動子2
7から離間している。そしてこのように先端部が可動子
27から離間している駆動脚20の一対の駆動電極23
に上記プラスの電圧に重畳して逆極性の電圧が印加さ
れ、次の駆動に備えて逆方向に湾曲する。
【0043】このような動作が2組の駆動脚20に交互
にかつ順次繰返されることによって、可動板27を有す
るY軸ステージ11が図31において矢印で示すY軸方
向に移動される。なおこのときにレール12および転動
子14によってステージ11の案内が行なわれる。
【0044】このような駆動ユニット18の駆動脚20
による可動子27の駆動によって、可動子27が取付け
られているY軸ステージ11が図27〜図29において
横方向、すなわちY軸方向に移動される。そしてこのよ
うなステージ11の移動は、可動子27の底部に取付け
られているリニアスケール28の目盛をベース10の開
口31の部分にヘッドベース30を介して取付けている
検出ヘッド29によって読取られるようになる。
【0045】従ってこのことから、駆動ユニット18に
よって移動されるステージ11の位置がリニアスケール
28および検出ヘッド29によって検出される。またこ
のときのステージ11の最大ストロークは、ベース10
側に設けられている一対のリミットセンサ35によって
検出される位置で規制される。Y軸方向にステージ11
が大きく移動すると、被検出板37がリミットセンサ3
5を検出し、その位置でステージ11の駆動が停止す
る。従ってこれにより、クロスローラを構成する一対の
レール12、13間に配されている転動子14が脱落す
ることがない。
【0046】以上の動作はY軸ステージ11の駆動動作
であるが、図23〜図26に示すX軸ステージ9も同様
に駆動される。すなわちベース8上に設けられている左
右一対ずつであって合計4個の駆動ユニット(図23参
照)によってX軸ステージ9をX軸方向に駆動すること
によって、X軸ステージ9がX軸方向に駆動されるよう
になる。従ってこのようなX軸ステージ9のX軸方向の
駆動とY軸ステージ11のY軸方向の駆動とによって、
X−Yステージが構成され、X軸方向およびY軸方向の
任意の位置決めが行なわれる。
【0047】次に別の実施の形態を図32〜図35によ
って説明する。この実施の形態は可動子27を軸線方向
に送るとともに回転方向にも送るようにした2軸すなわ
ちX軸とθ軸のアクチュエータに関する。
【0048】ベース111上には互いに対向するように
一対の軸受113が設けられ、これらの軸受113によ
って円柱状をなす可動子27が軸線方向に移動可能であ
ってしかも回転自由に支持される。そしてこの可動子2
7の外周面と対接されるように一対の駆動脚20が対向
して配置される。なおこれらの駆動脚20はそれぞれ予
圧ばね112によって押圧される。
【0049】ここで用いられる駆動脚20は図1〜図3
に示すようにその内周面に共通電極22が形成されると
ともに外周側には90度毎に駆動電極が形成された円筒
状圧電素子である。このような圧電素子によれば、その
軸線に対して直交する平面上において互いに直交する2
方向にそれぞれ湾曲するために、これら2方向の湾曲を
別々に利用することによって、図34に示すX軸の送り
変形と図35に示すθ軸の回転方向の送りとを選択的に
達成することが可能になる。
【0050】図34はこのようなアクチュエータのX
軸、すなわち可動子27の軸線方向の運動の状態を示す
ものである。可動子27に対して両側の駆動脚20をそ
れぞれ同じ方向であって可動子27の軸線方向に湾曲さ
せることによって、可動子27がX軸方向に送られる。
【0051】図35は可動子27を回転させる状態を示
している。すなわちここでは両側に設けられている駆動
脚20を可動子27の円周方向であって互いに逆方向に
それぞれ湾曲させる。従ってこの場合には、可動子27
が回転運動を行なうことになる。
【0052】次にさらに別の実施の形態を図36および
図37によって説明する。この実施の形態は回転型のモ
ータに適用したものであって、出力軸118によって出
力回転を取出すことができるモータに関する。
【0053】図36に示すようにカップ状をなすケーシ
ング116が設けられる。このケーシング116の上部
開口が円板状の蓋体117によって閉塞される。そして
ケーシング116の内部には垂直に出力軸118が配さ
れ、上下一対のベアリング119、120によって回転
可能に支持される。
【0054】ケーシング116内には蓋体17に対して
ほぼ平行に円板状の支持板121がフローティング支持
される。この支持板121は図37に示すように円周方
向の所定の位置に切込み122を備え、この切込み12
2がケーシング116に立設されたストッパ123を受
入れている。またこの支持板121は蓋体117の下面
に取付けられている予圧ばね124によって下方に押さ
れ、支持板121が支持している駆動脚20をロータデ
ィスク125に押圧している。ロータディスク125は
出力軸118に固着されている。ここで支持板121に
支持されている駆動脚20は図20および図21に示す
ように一対の直方体状をなす圧電素子47、48によっ
て構成された駆動脚である。
【0055】以上のような構成において、複数の駆動脚
20が所定の順序で伸縮運動と湾曲運動とを行なう。と
くに駆動脚20が伸長した状態で湾曲運動を行なうと、
その先端側の部分によってロータディスク125が蹴ら
れ、これによってロータディスク125が回転する。従
ってロータディスク125を備える出力軸118も回転
する。駆動脚20はロータディスク125を蹴った後に
収縮して元の状態に復帰する。以下この動作が繰返され
る。ここで駆動脚20は圧電素子47、48の湾曲運動
の組合わせによってロータディスク125を送るため
に、極めて微小であって高精度の回転角の割出しが可能
な回転が得られる。
【0056】以上本願の発明を図示の実施の形態によっ
て説明したが、本願の発明は上記実施の形態によって限
定されることなく、本願に含まれる発明の技術的思想の
範囲内で各種の変更が可能である。
【0057】
【発明の効果】本願の主要な発明は、筒状をなす圧電素
子を具備し、圧電素子の内側表面と外側表面の内の一方
に共通電極を形成するとともに他方に少なくとも一対の
駆動電極を設け、一対の駆動電極に同じ極性の電圧を印
加すると圧電素子が軸線方向に伸縮し、一対の駆動電極
に逆極性の電圧を印加すると圧電素子が湾曲し、圧電素
子の伸縮運動と湾曲運動との組合わせによって可動部を
送るようにしたものである。
【0058】従ってこのようなアクチュエータによれ
ば、圧電素子の一対の駆動電極に印加される電圧を制御
することによって、圧電素子が伸縮と湾曲とを行なうこ
とにより、圧電素子の振動(共振)を利用することなく伸
縮運動と湾曲運動とを組合わせることによって可動部が
送られ、高い位置決め精度の非共振型の超音波モータか
ら成るアクチュエータが提供される。
【0059】本願の別の発明は、一対の直方体状をなす
圧電素子を具備し、該一対の圧電素子の厚さ方向に互い
に対向する平面にそれぞれ電極を設けるとともに、一対
の圧電素子を互いにほぼ平行に配し、しかも一対の圧電
素子の両端部を連結部材によって連結し、一対の圧電素
子の電極に同じ極性の電圧を印加すると圧電素子が電極
間の厚さ方向と直交する方向に伸縮し、一対の圧電素子
の電極に逆極性の電圧を印加すると圧電素子が湾曲し、
一対の圧電素子の伸縮運動と湾曲運動との組合わせによ
って可動部を送るようにしたものである。
【0060】従って一対の直方体状をなす圧電素子の振
動(共振)を利用することなく伸縮運動と湾曲運動との組
合わせによって可動部を送ることが可能になり、高精度
の位置決めが可能で簡潔な構造の圧電素子を提供できる
ようになる。しかも伸縮と湾曲を行なう圧電素子が直方
体状をなすために、その構造解析が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動脚を構成する円筒状圧電素子の正面図およ
び側面図である。
【図2】同圧電素子の分極の方向を示す平面図である。
【図3】圧電素子に対する電圧の印加を示す斜視図であ
る。
【図4】駆動脚の外観斜視図および正面図である。
【図5】駆動脚の湾曲の動作を示す断面図である。
【図6】駆動脚の正面図および湾曲の動作を示す縦断面
図である。
【図7】駆動脚の湾曲動作と伸縮動作との組合わせを示
す縦断面図である。
【図8】駆動脚の1サイクルの動作を示す正面図であ
る。
【図9】駆動脚の先端部の軌跡を示す正面図である。
【図10】駆動脚に印加される正弦波電圧の波形図であ
る。
【図11】駆動脚に印加される矩形波電圧の波形図であ
る。
【図12】試作した駆動脚の正面図および斜視図であ
る。
【図13】駆動脚に実際に印加された正弦波状の電圧の
波形図である。
【図14】図12に示す駆動脚に電圧を印加したときの
変形量を示す表である。
【図15】駆動脚の駆動電極に加えられる電圧波形であ
る。
【図16】一対の駆動脚の変形動作を示す正面図であ
る。
【図17】別の実施の形態の駆動脚を構成する圧電素子
の平面図および断面図である。
【図18】同駆動脚の分極の方向を示す平面図である。
【図19】駆動脚に対する電圧の印加を示す斜視図であ
る。
【図20】さらに別の実施の形態の駆動脚の外観斜視図
である。
【図21】同駆動脚の伸縮動作を示す正面図である。
【図22】X−Yステージの分解斜視図である
【図23】X軸ステージ装置のベースの平面図である。
【図24】X軸ステージ装置の図23におけるA−A線
断面図である。
【図25】X軸ステージの底面図である。
【図26】X軸ステージ装置の図23におけるB−B線
断面図である。
【図27】Y軸ステージ装置のベースの平面図である。
【図28】Y軸ステージ装置の図27におけるC−C線
断面図である。
【図29】Y軸ステージの底面図である。
【図30】Y軸ステージ装置の図27におけるD−D線
断面図である。
【図31】駆動ユニットを駆動する駆動回路のブロック
図である。
【図32】別の実施の形態の2軸アクチュエータの平面
図である。
【図33】同2軸アクチュエータの正面図である。
【図34】2軸アクチュエータにおけるX軸送りの動作
を示す平面図である。
【図35】2軸アクチュエータにおけるθ軸送りを示す
正面図である。
【図36】別の実施の形態の回転型モータの縦断面図で
ある。
【図37】同モータの図36におけるE−E線断面図で
ある。
【符号の説明】
8 ベース(X軸) 9 ステージ(X軸) 10 ベース(Y軸) 11 ステージ(Y軸) 12 レール(ベース側) 13 レール(ステージ側) 14 転動子 18 駆動ユニット 19 押え板 20 駆動脚(円筒状圧電素子) 22 共通電極 23 駆動電極 24 耐摩耗部材 25 突条 27 可動子(セラミック板) 28 リニアスケール 29 検出ヘッド 30 ヘッドベース 31 開口 35 リミットセンサ 36 ブラケット 37 被検出板 41 制御回路 42、43 駆動回路 45 検出回路 47、48 直方体状圧電素子 49 取付け板 111 ベース 112 予圧ばね 113 軸受 116 ケーシング 117 蓋体 118 出力軸 119、120 ベアリング 121 支持板 122 切込み 123 ストッパ 124 予圧ばね 125 ロータディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小坂 光二 熊本県上益城郡益城町田原2020番地の3 インキュベーションセンターA−2 有限 会社熊本テクノロジー内 (72)発明者 魚住 清彦 東京都調布市入間町1丁目28番18号−106

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状をなす圧電素子を具備し、 前記圧電素子の内側表面と外側表面の内の一方に共通電
    極を形成するとともに他方に少なくとも一対の駆動電極
    を設け、 前記一対の駆動電極に同じ極性の電圧を印加すると前記
    圧電素子が軸線方向に伸縮し、前記一対の駆動電極に逆
    極性の電圧を印加すると前記圧電素子が湾曲し、 前記圧電素子の伸縮運動と湾曲運動との組合わせによっ
    て可動部を送ることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】伸縮運動と湾曲運動とを行なう圧電素子が
    駆動脚を構成し、該駆動脚を固定側または可動側に取付
    け、前記駆動脚の湾曲運動の方向または逆方向に可動部
    を送ることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】筒状をなす圧電素子の内側表面と外側表面
    の内の他方に2対の駆動電極を設け、前記2対の駆動電
    極に逆極性の電圧を印加すると前記圧電素子が軸線方向
    と直交しかつ互いに交差する2方向にそれぞれ湾曲する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアク
    チュエータ。
  4. 【請求項4】圧電素子が伸びた状態で湾曲すると可動部
    が蹴られて湾曲方向または逆方向に送られるとともに、
    その後に圧電素子が縮んだ状態で逆方向に湾曲して元の
    状態に戻ることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載のアクチュエータ。
  5. 【請求項5】圧電素子の一対の駆動電極に加えられる電
    圧が位相差をもった正弦波状電圧または位相差をもった
    矩形波状電圧であることを特徴とする請求項1〜4の何
    れかに記載のアクチュエータ。
  6. 【請求項6】位相差が90度であることを特徴とする請
    求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 【請求項7】一対の直方体状をなす圧電素子を具備し、 該一対の圧電素子の厚さ方向に互いに対向する平面にそ
    れぞれ電極を設けるとともに、前記一対の圧電素子を互
    いにほぼ平行に配し、しかも前記一対の圧電素子の両端
    部を連結部材によって連結し、 前記一対の圧電素子の電極に同じ極性の電圧を印加する
    と前記圧電素子が電極間の厚さ方向と直交する方向に伸
    縮し、前記一対の圧電素子の電極に逆極性の電圧を印加
    すると前記圧電素子が湾曲し、 前記一対の圧電素子の伸縮運動と湾曲運動との組合わせ
    によって可動部を送ることを特徴とするアクチュエー
    タ。
  8. 【請求項8】両端が連結された一対の圧電素子によって
    駆動脚が構成され、該駆動脚が固定側または可動側に取
    付けられ、前記駆動脚を伸長させて先端部を可動側また
    は固定側に摩擦係合させた状態で湾曲させると湾曲方向
    または逆方向に可動部が送られ、その後に前記駆動脚を
    収縮させて先端部を可動側または固定側から離間させた
    状態で反対方向に湾曲させると前記駆動脚が元の状態に
    戻ることを特徴とする請求項7に記載のアクチュエー
    タ。
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