JP2003045977A - 信号供給回路 - Google Patents

信号供給回路

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JP2003045977A
JP2003045977A JP2002125911A JP2002125911A JP2003045977A JP 2003045977 A JP2003045977 A JP 2003045977A JP 2002125911 A JP2002125911 A JP 2002125911A JP 2002125911 A JP2002125911 A JP 2002125911A JP 2003045977 A JP2003045977 A JP 2003045977A
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Shuichi Matsue
秀一 松江
Hiroshi Furukawa
浩 古川
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の同期回路へ信号を低スキューで供給す
る。 【構成】 信号供給回路400aは4つのドライバ回路
1a,401,402,403を有している。ドライバ
回路1aには同期回路301〜332に与えられるべき
入力信号が入力される。そしてドライバ回路1aの出力
が第1の配線5の左端に与えられる。第1の配線5の左
端及び右端並びにその中央にはそれぞれドライバ回路4
01,403,402が設けられている。そしてこれら
の出力は第2の配線6に与えられる。第2の配線6には
同期回路301〜332の各々の入力端が接続される。 【効果】 第2の信号伝達素子であるドライバ回路40
1,402,403はこの順に伝達動作を行い、この順
に遷移が急峻となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の同期回路へ
信号を供給するための信号供給回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】A.従来の技術:同期回路へ信号を供給
する方式として、現在大きくトランク方式とツリー方式
の2種類が存在する。以下、これらの2つの方式を用い
た従来の技術を説明する。例としてこの2つの方式をあ
げ、構成と問題点を説明する。
【0003】(A−1)トランク方式を用いた従来の技
術:図20は、トランク方式を用いた信号供給の方法を
示す回路図であり、IEEE 1990 CUSTOM
INTEGRATED CIRCUITS CONF
ERENCE PROCEEDING 16.4.1
Fig.1に記載されている。信号入力用ドライバ回路
1は入力端と出力端とを有し、その出力端がトランク配
線2に接続されている。トランク配線2に対してある間
隔をあけて同期回路群300aが接続されている。同期
回路群300aは、信号が入力されるべき32個の同期
回路301〜332で構成されている。これら同期回路
301〜332を示す符号は図面の煩雑を避けるため全
ては附されていないが、左から右へと順に符号301〜
332が同期回路に附される。同期回路301〜332
は各々入力端及び出力端を有し、その入力端の各々がト
ランク配線2に接続されている。
【0004】このように構成された回路において、信号
入力用ドライバ1に印加された信号は、トランク配線2
を経て複数の同期回路301〜332に伝達される。こ
の時トランク配線2内においては配線による遅延が生じ
る。よってドライバ1から距離の離れた同期回路ほど、
信号の伝達は大きく遅れる。この同期回路301〜33
2間の伝達時間のずれはスキューと呼ばれる。
【0005】トランク配線2内で生じるスキューは基本
的にはトランク配線2の配線抵抗R、トランク配線2の
配線容量C1、及び全同期回路の入力容量Ciの影響を
強く受け、時定数R×(C1+Ci)の関数で示され
る。このスキューは低減されることが望ましく、配線抵
抗Rはトランク配線2の幅に対して反比例関係にあるた
め、トランク方式ではトランク配線2の幅を広く設定し
て配線抵抗Rの値を小さくし、スキューの低減を図って
いる。
【0006】一方、配線容量C1はトランク配線2の幅
に対し比例関係にあるため、配線抵抗Rでスキューが効
果的に低減するのは、入力容量Ciが配線容量C1に比
べ十分大きい場合に限られる。しかしこの場合でも、ト
ランク配線2の幅を広くし続ければ、いずれはスキュー
の値が配線の時定数R×C1に漸近し、それ以下には低
下しなくなる。更に配線抵抗R及び配線容量C1はトラ
ンク配線2の配線長に対しそれぞれ比例関係にあるた
め、トランク配線2が長いほどスキューの値は増加して
しまうことになる。
【0007】(A−2)ツリー方式を用いた従来の技
術:図21はツリー方式を用いた信号供給の方法を示す
回路図であり、直線上に配置された複数の同期回路へ信
号を供給するための駆動方式として用いられる。信号入
力用ドライバ回路1の出力端はツリー配線200aに接
続されており、同期回路群300aの有する同期回路3
01〜332のそれぞれの入力端ががツリー配線200
aに接続されている。
【0008】ツリー方式では信号入力用ドライバ回路1
から各同期回路301〜332までのそれぞれの経路
(配線)に対し、その長さが互いに等しくなるように配
線が構成される。この結果(A−1)で説明されたトラ
ンク方式とは異なり、各経路での信号遅延が等しくなる
ため、理想的には各同期回路間に伝達される信号のスキ
ューは0になる。
【0009】しかしながら、図に示されるように、32
個の同期回路301〜332への信号を供給するに際し
て配線の長さを等しくするためには広い信号配線領域が
必要となる。例えば同期回路301〜332が並ぶ方向
に並行に、6層に敷設された配線201〜206が必要
であり、これらを敷設する領域を確保しなければならな
い。この領域は同期回路数が増加するにつれ拡大する。
また同期回路が等間隔に配置されていない場合、同期回
路数が2n で表せない場合等は、配線経路の一部に遅延
時間を調整するための迂回配線を別途設けなければなら
ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】(A−3)問題点の整
理:以上のことから、従来のトランク方式やツリー方式
を用いて複数の同期回路への信号の供給する場合には、
以下の問題点があることがわかる。
【0011】問題点1:従来のトランク方式を用いた場
合、直線上に配置された複数の同期回路への信号供給は
以上のようになされているため、スキュー値を0に近付
けること、特に同期回路間の距離が大きい場合等では、
スキュー値を低く抑えることは物理的に不可能であっ
た。
【0012】特に半導体の分野では、高集積化、大容量
化が進み、チップ面積が拡大傾向にある一方、動作周波
数の高周波化により、タイミング信号の高精度化が要求
されているため、トランク方式では複数の同期回路間の
タイミング管理が困難な状態となるという問題点があっ
た。
【0013】問題点2:従来のツリー方式を用いた場
合、同期回路数の増加、遅延時間調整用の迂回配線の配
置等に対し、ツリー配線のためには広い領域が必要とな
り、これを抑えることは構成上不可能であった。特に半
導体の分野では、高集積化を阻害する要因として問題に
なってきている。さらに隣接する配線も多く、これらの
配線により配線容量が増大するという効果等も無視でき
ない。このため信号配線の環境の差により同期回路間に
大きなスキューが発生する場合があった。
【0014】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、同期回路数が多い場合でも信号
の供給に必要な領域を小さく抑えることができ、かつ、
各同期回路への信号を低スキューで供給できる技術を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の態様に
かかる信号供給回路は、それぞれが入力端及び出力端を
有する複数の第1の信号伝達素子と、それぞれが入力端
及び出力端を有する複数の第2の信号伝達素子と、第1
の端と、第2の端と、前記第1の端と前記第2の端との
間の経路とを有する第1の配線と、第3の端と、第4の
端と、前記第3の端と前記第4の端との間の経路とを有
する第2の配線と、前記第2の配線の同一の前記経路に
それぞれ異なる点において接続される、複数の出力端子
とを備える。そして、前記複数の第1の信号伝達素子の
入力端には共通に入力信号が与えられ、前記複数の第1
の信号伝達素子の出力端は、前記第1の配線の同一の前
記経路にそれぞれ異なる点において接続され、前記複数
の第2の信号伝達素子の入力端は、前記第1の配線の前
記同一の前記経路にそれぞれ異なる点において接続さ
れ、前記複数の第2の信号伝達素子の出力端は、前記第
2の配線の前記同一の前記経路にそれぞれ異なる点にお
いて接続される。
【0016】望ましくは、信号を受ける入力端と、前記
複数の第1の信号伝達素子の前記入力端に共通して接続
された出力端とを有する第3の信号伝達素子を、更に備
える。
【0017】この発明の第2の態様にかかる信号供給回
路は、それぞれが入力端及び複数の出力端を有し、前記
入力端に与えられた信号を分配して前記複数の出力端に
与える、複数のツリー状配線と、それぞれが、入力端及
び出力端を有する複数の信号伝達素子と、前記複数の信
号伝達素子の前記入力端が共通に接続される第1の配線
と、第1の端と、第2の端と、前記第1の端と前記第2
の端との間の経路とを有する第2の配線と、を備える。
そして、前記複数の信号伝達素子の前記出力端は、同一
の前記経路にそれぞれ異なる点において接続され、前記
複数のツリー状配線の前記入力端は、前記同一の前記経
路にそれぞれ異なる点において接続される。
【0018】
【作用】この発明の第1の態様にかかる信号供給回路に
おいて、入力信号が遷移した場合には、まず第1の信号
伝達素子の出力端に最も近く配置された第2の信号伝達
素子がその遷移を第2の配線に伝達しようとする。第1
の信号伝達素子の出力端に最も近く配置された第2の信
号伝達素子の出力端における遷移は当初緩慢であり、漸
次急峻となる。一方、第1の信号伝達素子の出力端に最
も遠く配置された第2の信号伝達素子は一番遅れて入力
信号の遷移を伝達しようとし、その出力端における遷移
は急峻であるため、所定のしきい値に関してみれば、第
1の信号伝達素子の出力端に最も近く配置された第2の
信号伝達素子の出力端がこれに達する時刻と、第1の信
号伝達素子の出力端に最も遠く配置された第2の信号伝
達素子の出力端がこれに達する時刻とがずれること(ス
キュー)を低減することができる。
【0019】しかも、複数の第1の信号伝達素子の出力
端と、複数の第2の信号伝達素子の入力端とは、いずれ
も第1の配線の同一の経路において集中しては接続され
ない。しかも複数の第2の信号伝達素子の出力端と、複
数の出力端子とは、いずれも第2の配線の同一の経路に
おいて集中しては接続されない。
【0020】この発明の第2の態様にかかる信号供給回
路では、複数の信号伝達回路の出力端と、複数のツリー
配線の入力端とは、いずれも第2の配線の同一の経路に
対して集中しては接続されない。
【0021】
【発明の実施の形態】B.実施の形態の説明: (B−1)実施の形態1:図1はこの発明の実施の形態
1にかかる信号供給回路400aの構成及びこれと同期
回路群300aとの接続関係を示す回路図である。
【0022】同期回路群300aは、信号が与えられる
べき32個の同期回路301〜332を有している。図
面の煩雑をさけるため同期回路301〜332の符号の
全部が図示されているわけではないが、左から右へと順
に同期回路301〜332が直線上に等間隔に配置され
ている。これらの同期回路301〜332は同一の入力
容量を有している。同期回路301〜332の各々は入
力端及び出力端を有しており、その出力端には論理回路
9が接続される。
【0023】信号供給回路400aは4つのドライバ回
路1a,401,402,403を有している。ドライ
バ回路1aには同期回路301〜332に与えられるべ
き入力信号が入力される。入力信号は例えば“H”,
“L”の排他的論理をとる2値の信号である。そしてド
ライバ回路1aの出力が第1の配線5の左端に与えられ
る。第1の配線5の左端及び右端並びにその中央にはそ
れぞれドライバ回路401,403,402が設けられ
ている。そしてこれらの出力は第2の配線6に与えられ
る。第2の配線6には同期回路301〜332の各々の
入力端が接続される。特にドライバ回路401と第2の
配線6とが接続されるノードにおいて同期回路306の
入力端が接続され、ドライバ回路403と第2の配線6
とが接続されるノードにおいて同期回路327の入力端
が接続される。そして第2の配線6において同期回路3
16,317のそれぞれが接続されるノードの中間のノ
ードにドライバ402の出力端が接続される。
【0024】換言すれば、ドライバ回路401,40
2,403はそれらの間隔が均等に、かつ各ドライバ回
路401、402、403の担当する出力容量がほぼ均
等になる位置に配置が行なわれる。第1の配線5と第2
の配線6は平行に配線される。
【0025】図2は図1に示された回路図の代表的なノ
ードにおいて、その電位が立ち上がる様子を示す波形図
である。電位V1 ,V2 ,V3 ,V4 ,V5 はそれぞれ
入力信号、ドライバ回路401の出力端、ドライバ回路
403の出力端、同期回路306の出力端、同期回路3
32の出力端の電位である。また、V0 は、各ドライバ
回路と同期回路に共通するしきい値電圧を示し、ここで
は“H”,“L”に対応する2値の中間の値に設定され
ている。
【0026】ドライバ回路1aには図2のようにして立
ち上がる電位V1 が与えられるので、電位V1 が電位V
0 に達した後、ドライバ回路1aの最も近くに位置する
ドライバ回路401の出力端の電位V2 が上昇し始め
る。ドライバ回路401が信号の遷移を伝達(以下、単
に「伝達動作」という。信号の伝達は随時行っているの
であるが、以下では特に信号の遷移に関してこの用語を
用いる)し始めた当初においては、ドライバ回路1aに
関してドライバ回路401よりも遠くに位置する他のド
ライバ回路402,403は、まだ伝達動作を行ってい
ない。このためドライバ回路401は、第2の配線6に
逆の論理を与えているドライバ回路402,403に単
独で逆らって伝達動作、即ち第2の配線6に接続された
容量を充電または放電しなければならない。このため、
電位V2 は比較的緩慢に上昇し始める。
【0027】第1の配線5において発生するスキューに
依存してドライバ回路401の伝達動作の時期から順次
遅れるが、ドライバ回路402,403は伝達動作を行
い始める。このため第2の配線6に接続された容量はド
ライバ回路401のみならず、ドライバ回路402,4
03によっても充電または放電される。従って電位V 2
の上昇は時間経過に従って急峻となってゆく。
【0028】一方、第1の配線5において発生するスキ
ューによってドライバ回路401の伝達動作の開始から
遅延時間τ1 だけ遅れて、ドライバ回路403が最後に
伝達動作を開始する。ドライバ回路403が第2の配線
6に信号の遷移を伝達する際には、それまでに伝達動作
を開始したドライバ回路401、402と共に第2の配
線6に接続された容量を充電または放電する。しかもド
ライバ回路403に対抗して逆の論理を第2の配線6に
与えるドライバ回路も存在せず、ドライバ回路403の
出力端近傍に接続された容量の一部が既に充電または放
電されている。これらの理由のため、ドライバ回路40
3の出力端の電位の遷移は、全てのドライバ回路の内で
最も急峻となる。
【0029】以上のことから、信号供給回路400aが
出力する信号の内、最も早期に遷移し始めるもの(電位
2 )も最も遅れて遷移し始めるもの(電位V3 )も、
遷移の終了付近ではその遷移が急峻となるものの、当初
はその遷移が緩慢であるという点において共通する。し
かし、後から遷移し始めるもの(電位V3 )の方が、こ
れに先行して遷移し始めるもの(電位V2 )と比較し
て、遷移中において早期に急峻になってゆく。このた
め、遷移し初めてから一定の電位に到達するのに必要な
時間は、電位V2 に関して必要な時間の方が電位V3
関して必要な時間よりも長い。この結果、信号の遷移が
進むにつれて電位V2 ,V3 の波形の時間差は減少する
ことになる。
【0030】よってしきい値電位に達する時刻に関して
は、既述のようにこれが信号振幅の半分程度の電位に設
定されるので、電位V2 ,V3 における時間差d1 を小
さく抑えることができる。
【0031】信号供給回路400aの出力はこのように
して得られるので、最も早い時刻においてその入力端が
しきい値電位V0 に達する同期回路306の出力端の電
位V 4 と、時間差d1 及び第2の配線6において生じる
スキューのためにその入力端がしきい値電位V0 に達す
る時刻が最も遅くなる同期回路327の出力端の電位V
5 と、がそれぞれしきい値電位V0 に達する時刻の差d
2 も小さく抑えることができる。但し同期回路306,
327においては波形の整形がなされるので、電位V
4 ,V5 は直線に近い形状で遷移している。
【0032】なお、同期回路間のスキューの全てを最も
小さく抑制するためのドライバ回路の個数には最適値が
存在する。ドライバ回路の個数を最適値よりも小さく設
定した場合には第2の配線6内で発生するスキューが大
きくなり、最適値よりも大きく設定した場合には第1の
配線5内で発生するスキューが大きくなるからである。
【0033】図3は同期回路301〜332のすべての
出力端におけるスキュー(任意単位)を示すグラフであ
る。信号供給回路400aにおいて設けるドライバ回路
の個数をパラメータとし、その値として1,2,3,5
を採用している。但し、同期回路は均等間隔に配置さ
れ、ドライバ回路も均等間隔に配置され、第1及び第2
の配線5,6も迂回経路を有していない場合を示してい
る。図3からはドライバ回路の個数の最適値は3である
ことがわかる。
【0034】ドライバ回路の個数の最適値は第1及び第
2の配線5,6間で配置されたドライバ回路の位置にも
依存する。また配線抵抗、配線容量、ドライバ回路の入
力容量及び出力容量、ドライバ回路の駆動能力、同期回
路の入力容量等の影響も受けている。このため一該にド
ライバ回路数を固定することはできず、実使用に際して
は、シミュレーション等により、この数を見積る作業が
必要となる。
【0035】なお実施の形態1とツリー方式との差異に
関して付け加える。同期回路群300aに含まれる同期
回路数が2個の場合、信号供給回路400aが含むこと
になるドライバ回路数は1個となり、図21を用いて示
された従来のツリー方式と類似した形となる。
【0036】しかしながら本発明においては、ツリー方
式のようにドライバ1aの出力端を第1の配線5の中間
において接続する必要はなく、図1に示されたように第
1の配線5の左端に接続することができる。すなわち第
1の配線の延長上にドライバ1aの出力端を配置させる
ことができるので、図21に示された配線206が不要
となる。
【0037】しかも同期回路群300aに含まれる同期
回路数が多い場合、同期回路が均等に配置されていない
場合、第2の配線6が長い場合でさえ、ツリー方式と異
なり信号供給回路400aの占める領域はほとんど拡大
されない。そしてドライバ回路群400aの中でそれぞ
れのドライバ回路数、サイズ等を調整することで、各同
期回路に遅延時間差のほとんどない信号供給を可能にす
る点において実施の形態1は従来のツリー方式と比較し
て優れている。
【0038】既に「(A−2)ツリー方式を用いた従来
の技術」において説明されたように、32個の同期回路
に対してツリー配線200aが6層の配線201〜20
6を必要とするのに対し、実施の形態1において示され
た信号供給回路400aは第1及び第2の配線5,6と
ドライバ回路401,402,403のみを必要とす
る。
【0039】図4及び図5は、それぞれトランジスタア
レイにおいて構成されたツリー配線200aと信号供給
回路400aの一部を示す平面図である。ツリー配線2
00aはトランジスタアレイの列80〜86の間に存在
する配線許可領域において配線201〜206が敷設さ
れるので、少なくともトランジスタアレイ5列(81〜
85)分の領域が必要となる。これに対し信号供給回路
400aにおいてはドライバ回路401がトランジスタ
アレイの2列81,82で実現でき、他のドライバ回路
402,403も同一の2列81,82において構成さ
れるので、ツリー配線200aよりも狭い領域で実現す
ることができる。
【0040】なお、図1では同期回路が均等に配置され
た場合を示した。均等に配置された場合には、容易に同
期回路に対してのスキューを低減することができるが、
均等に配置されない場合においてもこの発明の効果を得
ることができる。図6は不均等に配置された同期回路を
有する同期回路群300cに信号供給回路400fを接
続した場合を示す回路図である。ここでは信号供給回路
400fは6個のドライバ回路401〜405,1aを
備えている。このような場合でも、ドライバ回路の配
置、数等を調整することで上記と同様の効果を得ること
ができる。
【0041】また、実施の形態1は図1に示されたよう
な同期回路が直線上に配置された場合に限定するもので
はない。同期回路間の入力端を一本の配線で結ぶことが
できれば、図1と同様な構成をとることができ、したが
って同様の効果を得ることができる。
【0042】(B−2)実施の形態2:図7はこの発明
の実施の形態2にかかる信号供給回路400bの構成及
びこれと同期回路群300aとの接続関係を示す回路図
である。
【0043】信号供給回路400bは信号供給回路40
0aに追加してドライバ回路1bを設けた構成を有して
いる。ドライバ回路1bにはドライバ回路1aと同一の
入力信号が与えられ、ドライバ回路1bの出力端は第1
の配線5の右端においてドライバ回路403の入力端と
共に接続されている。
【0044】このように第1の配線5の左端及び右端の
それぞれからドライブ回路1a,1bを介して入力信号
を与えることにより、ドライブ回路401,403は略
同時に伝達動作を開始する。そしてドライブ回路402
は第1の配線5によって生じるスキューに依存して遅延
し、伝達動作を開始する。
【0045】ドライブ回路401,403の2つが同時
に伝達動作を開始するので、実施の形態1の場合と比較
して、第2の配線6に接続された容量のうち各々が担当
するものは小さくなる。またドライブ回路401,40
3が伝達動作を開始したときに、これと異なる論理を第
2の配線6に与えているのはドライブ回路402のみで
ある。従って実施の形態2においては、ドライブ回路4
01,402,403の出力端の電位が電位V0 に達す
る時間の差を実施の形態1よりも一層効果的に短縮する
ことができ、各同期回路の出力端におけるスキューも一
層短縮することができるという効果がある。
【0046】(B−3)実施の形態3:図8はこの発明
の実施の形態3を示す回路図であり、信号供給回路40
0cの構成及びこれと同期回路群300bの接続関係を
示している。
【0047】同期回路群300bは直線上に均等に配置
された同期回路301〜328を有している。実施の形
態1と同様に、図面の煩雑をさけるため同期回路301
〜328の符号の全部が図示されているわけではない
が、左から右へと順に同期回路301〜328が直線上
に等間隔に配置されている。これらの同期回路301〜
328は同一の入力容量を有している。同期回路301
〜332の各々は入力端及び出力端を有しており、その
出力端には論理回路9が接続される。
【0048】信号供給回路400cは、ドライバ回路1
a,401〜404、並びに2つの第1の配線5a,5
b、第2の配線6及びツリー配線200bを有してい
る。実施の形態1において示された信号供給回路400
aとは異なり、信号供給回路400cにおいてはドライ
バ回路401〜404の入力端は単一の配線には接続さ
れない。これらは等間隔に配置されるものの、第1の配
線5aの左端及び右端にそれぞれドライバ回路401,
402の入力端が接続され、第1の配線5bの左端及び
右端にそれぞれドライバ回路403,404の入力端が
接続されている。
【0049】ツリー配線200bの左側及び右側の出力
端は、それぞれ第1の配線5aの右端及び第1の配線5
bの左端に接続されている。ツリー配線の入力端にはド
ライバ1aを介して入力信号が与えられる。
【0050】ツリー配線200bによって第1の配線5
aの右端及び第1の配線5bの左端にはほぼ同時に信号
の遷移が伝達されるので、ドライバ回路402,403
はほぼ同時に伝達動作を開始する。そして実施の形態1
において示されたように動作してドライバ回路401,
402の出力端における時間差は抑制され、同時にドラ
イバ回路403,404の出力端における時間差も抑制
される。従って実施の形態1と同様の動作が並行して2
組行われるので、より一層スキューを低減することがで
きるという効果がある。
【0051】実施の形態3も同期回路の数が増大する
程、単なるツリー配線を用いて信号供給を行う場合と比
較してその効果が顕著となる。
【0052】(B−4)実施の形態4:図9はこの発明
の実施の形態4を示す回路図であり、信号供給回路40
0dの構成及びこれと同期回路群300aの接続関係を
示している。
【0053】信号供給回路400dは、ドライバ回路1
a,401〜404及び第1の配線5並びにツリー配線
200c〜200jを有している。実施の形態1におい
て示された信号供給回路400aと同様にしてドライバ
回路401〜404の入力端が第1の配線5に接続さ
れ、出力端が第2の配線6に接続される。そしてドライ
バ1aが第1の配線5の左端に接続される。
【0054】ツリー配線200c〜200jの各々の入
力端は第2の配線6に均等間隔で接続されており、それ
ぞれの出力端は同期回路群300aの有する同期回路の
入力端に接続されている。よって実施の形態4は、従来
のツリー配線200aの一部に実施の形態1を適用した
構成であると考えることができる。このような場合にお
いても実施の形態1と同様にしてスキューを低減するこ
とが可能である。また図5に鑑みれば、実施の形態4に
おいて要求されるトランジスタアレイの列は4列であ
り、図4に示された従来のツリー配線200aの場合よ
りも1列少ない領域で実現できる。
【0055】(B−5)実施の形態5:図10はこの発
明の実施の形態5を示す回路図であり、信号供給回路5
00の構成及びこれと同期回路群600の接続関係を示
している。信号供給回路500は信号供給回路400e
と、実施の形態1で示された信号供給回路400aとを
有している。
【0056】信号供給回路400eは12個のドライバ
回路404〜415を有している。図面の煩雑をさける
ためドライバ回路404〜415の符号の全部が図示さ
れているわけではないが、左から右へと順にドライバ回
路404〜415が直線上に等間隔に配置されている。
第2の配線6は信号供給回路400a,400eで共有
されており、これらの入力端は第2の配線6に接続され
ている。ドライバ回路404の入力端は第2の配線6の
左端に、ドライバ回路415の入力端は第2の配線6の
右端に、それぞれ接続されている。信号供給回路400
eは第3の配線7をも有しており、ドライバ回路404
〜415の出力端が第3の配線7において等間隔で接続
されている。
【0057】同期回路群600は、同期回路群300
a,300bと同様に直線上に配列された複数の同期回
路を有している。これらの入力端は第3の配線7に等間
隔に接続されており、これらの出力端は論理回路9に接
続されている。
【0058】実施の形態5においては実施の形態1の構
成を2段設けた構成となっており、第2の配線において
低減されたスキューは第3の配線7において更に抑制さ
れることになる。図11は図10に示された回路図の代
表的なノードにおいて、その電位が立ち上がる様子を示
す波形図である。電位V1 ,V2 ,V3 ,V6 ,V7
8 ,V9 はそれぞれ入力信号、ドライバ回路401の
出力端、ドライバ回路403の出力端、ドライバ回路4
04の出力端、ドライバ回路415の出力端、同期回路
群600の左端に位置する同期回路の出力端、同期回路
群600の右端に位置する同期回路の出力端、の電位で
ある。
【0059】第2の配線6において電位V2 ,V3 が電
位V0 に達する時間差d1 は、第1の配線5におけるス
キューτ1 よりも低減される。よって第3の配線におけ
るスキューτ2 も、第1の配線5におけるスキューτ1
よりも低減される。このため第3の配線7において電位
6 ,V7 が電位V0 に達する時間差d3 は、第2の配
線6において電位V2 ,V3 が電位V0 に達する時間差
1 よりも短くなる。このため、同期回路600の左端
及び右端のそれぞれに位置する同期回路の出力端の電位
8 ,V9 が電位V0 に達する時間差d4 は、図2にお
いて示された実施の形態1の場合(時間差d2 )よりも
更に短くすることができる。
【0060】図10では実施の形態1による構成を2段
設けた構成を示しているが、更に実施の形態1による構
成を3段以上設ければ、一層同期回路の出力端における
スキューは改善される。
【0061】なお実施の形態1と同様にして、同期回路
は必ずしも等間隔に配列されなくても実施の形態5の効
果を得ることができる。図12は非等間隔に配列された
同期回路を有する同期回路群600aに対し、信号供給
回路500aを接続した構成を示す回路図である。信号
供給回路500aは信号供給回路500と同様に第1〜
第3の配線5〜7を有し、第1の配線5と第2の配線6
との間、及び第2の配線6と第3の配線7との間、にそ
れぞれドライバ回路を有している。
【0062】実施の形態5とツリー方式との差異に関し
て付け加える。同期回路群600に含まれる同期回路数
が4個の場合、信号供給回路400a,400eが含む
ことになるドライバ回路数はそれぞれ1及び2個とな
り、図21を用いて示された従来のツリー方式と基本的
に同じ形となる。しかし第1〜第3の配線により2段階
にスキューが低減されており、各同期回路とドライバ回
路の配線経路の環境の差(これらの配線に対して近接し
て存在する配線の有無等)の配線遅延に対する影響が吸
収されるため、より信頼性の高いスキュー管理が可能と
なる。従って、ツリー方式と比較してその効果は高い。
【0063】しかも同期回路群600に含まれる同期回
路数が多い場合、ツリー方式とは異なり、同期回路が均
等に配置されていない場合や、第3の配線7が長い場合
でさえ信号供給回路500の占める領域はほとんど拡大
されない。そして信号供給回路400a,400eのそ
れぞれでのドライバ回路数、サイズ等を調整すること
で、各同期回路に遅延時間差のほとんどない信号供給を
可能にする点において実施の形態5は従来のツリー方式
と比較して優れている。
【0064】(B−6)実施の形態6:図13はこの発
明の実施の形態6を示すブロック図である。メインドラ
イバ10の出力端に信号供給回路111,112の両方
の入力端11aが共通して接続されている。メインドラ
イバ10の出力端から信号供給回路111の入力端11
aまでの距離と、メインドライバ10の出力端から信号
供給回路112の入力端11aまでの距離とは等しく配
置される。
【0065】メッシュ状の信号供給配線13の最上辺の
近傍には信号供給回路111の出力端11bが、また最
下辺の近傍には信号供給回路112の出力端11bが、
それぞれ接続されている。そして信号供給配線13は図
示されない論理回路が点在するロジックエリア91の上
に張りめぐらされ、これを介してロジックエリア91の
論理回路に信号が供給される。
【0066】図14は信号供給回路111,112の構
成を示すブロック図である。いずれも同一の構成を有し
ており、図1に示された信号供給回路400aとドライ
バ群39とを有している。ドライバ群39は、図1にお
いて同期回路群300aを構成して示された同期素子が
ドライバに置換された構成を有している。信号供給回路
400aの出力の各々はドライバ群39を構成するドラ
イバの入力端に接続されており、ドライバ群39を構成
するドライバの出力がドライバ群39の出力端11bに
与えられる。
【0067】まずメインドライバ10の入力端に与えら
れた入力信号はほぼ等しい距離を伝達するため、信号供
給回路111,112のいずれの入力端11aにもほぼ
同時に信号が供給される。そして実施の形態1において
示されたように、信号供給回路400aはほぼ同時にド
ライバ群39を構成するドライバの入力端に入力信号を
伝達する。よって、信号供給回路111,112のいず
れの出力端11bにおいてもほぼ同時に入力信号が伝達
される。
【0068】従って、信号供給配線13の最上辺及び最
下辺に対してほとんど同時に入力信号が伝達されるの
で、ロジックエリア91内に点在する論理回路において
存在する配線長の差は、最大でも信号供給配線13の最
上辺と最下辺の間の距離の半分程度になる。よって、論
理回路が存在する位置に依存するスキューを低減するこ
とができる。
【0069】また、信号供給配線13を駆動するドライ
バ(ドライバ群39を構成するドライバ)を数多く配置
できるので、各々のドライバの駆動すべき容量が分散さ
れる。このためドライバサイズを小さくすることがで
き、また各ドライバで発生するノイズを抑制することが
できる。さらにまた、ドライバが出力する電流量が緩和
されるので、ドライバ出力端近辺の信号供給配線13、
即ち最上辺と最下辺の配線を細く設定できるので、信号
供給配線13の容量を低減することができる。
【0070】勿論、この実施の形態は信号供給回路11
1,112を信号供給配線13の最上辺と最下辺近傍に
設けることに限定されない。最右辺及び最左辺近傍に設
け、これらに信号供給回路111,112を接続しても
上記と同様の効果が得られる。
【0071】(B−7)実施の形態7:図15はこの発
明の実施の形態7を示すブロック図である。メインドラ
イバ10aの出力端にはサブドライバ10b,10cの
入力端が共通して接続されている。ロジックエリア91
はほぼ正方形であり、メインドライバ10aの出力端と
サブドライバ10bの入力端との間の距離、及びメイン
ドライバ10aの出力端とサブドライバ10cの入力端
との間の距離はいずれもほぼロジックエリア91の一辺
の長さに等しい。そしてサブドライバ10b,10cは
ロジックエリア91の相対するコーナー近傍に配置され
ている。信号供給回路111,112の出力端11bは
実施の形態6と同様に、それぞれ信号供給配線13の最
上辺及び最下辺に接続されている。しかし実施の形態6
とは異なり、信号供給回路111,112の出力端11
aはそれぞれサブドライバ10b,10cの出力端に接
続されている。
【0072】信号供給配線13の最左辺及び最右辺の近
傍にはそれぞれ信号供給回路113,114が配置され
ている。これらはいずれも信号供給回路111,112
と類似の構成を有している。但しこれらが有するドライ
バの数は、信号供給回路111,112のそれと同一で
もよいし、異なってもよい。信号供給回路113の出力
端11bは信号供給配線13の最左辺に接続され、信号
供給回路114の出力端11bは信号供給配線13の最
右辺に接続されている。そして信号供給回路113の入
力端11aはサブドライバ10bの出力端に接続され、
信号供給回路114の入力端11aはサブドライバ10
cの出力端に接続されている。
【0073】このように構成された場合には、メインド
ライバ10aの入力端に入力した入力信号は、ほぼ同時
にサブドライバ10b,10cの入力端に伝達され、信
号供給回路111,112,113,114のいずれの
入力端11aにもほぼ同時に伝達される。よって実施の
形態6と同様にしてロジックエリア91に点在する論理
回路(図示しない)に対し、ほぼ同時に入力信号を伝達
することができる。
【0074】実施の形態7においては、実施の形態6よ
りも多くのドライバで信号供給配線13を駆動するの
で、ドライバのサイズをより小さくし、ノイズを緩和
し、また信号供給配線13の容量を低減することができ
る。しかもその上、信号供給配線13を周囲の四方から
駆動するので、ロジックエリア91に点在する論理回路
への信号供給経路を確保し易い。これは信号供給配線1
3のメッシュの一つよりも大きなサイズを有するメガセ
ルをロジックエリア91に配置する場合に特に有効であ
る。メガセルを配置する為に信号供給配線13の一部を
切り抜いても論理回路への信号供給経路を確保できるの
で、メガセルのレイアウトの自由度が向上する。
【0075】(B−8)実施の形態8:図16はこの発
明の実施の形態8を示すブロック図である。実施の形態
8は、実施の形態6の信号供給配線13を、信号供給回
路121〜128に置換した構成を有している。図17
は信号供給回路121〜128の構成を示すブロック図
である。信号供給回路121〜128は、図7において
示された信号供給回路400bと図14において示され
たドライバ群39を備えている。ドライバ群39は信号
供給回路400bの同期回路として機能しており、ドラ
イバ群39の入力端は、それぞれ信号供給回路400b
の出力端に接続されている。
【0076】ドライバ群39の出力端にはそれぞれ2つ
の出力線が接続されており、その一方は信号供給回路1
21〜128の各々において第1の出力端群12cを構
成し、他方は第2の出力端群12dを構成している。信
号供給回路121〜128のうち、隣接するものの一方
の第1の出力端群12cと、他方の第2の出力端群12
dとは、対応して接続される。信号供給回路400bの
入力端12a,12bはそれぞれ図7に示されたドライ
バ1a,1bの入力端に接続されている。
【0077】信号供給回路111の出力端11bは実施
の形態6と同様に、ほぼ同時に入力信号を信号供給回路
121〜128の入力端12bに伝達する。また、信号
供給回路112の出力端11bは実施の形態6と同様
に、ほぼ同時に入力信号を信号供給回路121〜128
の入力端12aに伝達する。信号供給回路121〜12
8は実施の形態2からわかるようにほぼ同時にドライブ
群39に入力信号を伝達するので、実施の形態6と同様
にしてロジックエリア91に点在する論理回路(図示し
ない)に対し、ほぼ同時に入力信号を伝達することがで
きる。
【0078】実施の形態8においては、実施の形態6よ
りも多くのドライバで論理回路を駆動するので、ドライ
バのサイズをより小さくし、ノイズを緩和することがで
きる。しかもその上、ロジックエリア91に複数のドラ
イバを配置することができるので、これに点在する論理
回路への信号供給経路を非常に短くすることができる。
よって、全論理回路の間におけるスキューを極めて小さ
い値に抑えることが可能である。
【0079】勿論、この実施の形態において信号供給回
路111,112を信号供給配線13の最上辺と最下辺
近傍に設けることに限定されない。これらを最右辺及び
最左辺近傍に設け、信号供給回路121〜128をこれ
らに接続しても上記と同様の効果が得られる。
【0080】(B−9)実施の形態9:図18はこの発
明の実施の形態9を示すブロック図である。実施の形態
9は、実施の形態8の信号供給回路121〜128を信
号供給回路129に置換した構成を有している。
【0081】信号供給回路129は信号供給回路121
〜128と同様に構成されているがいるが、その長さは
固定されない。このため、ロジックエリア91において
メガセルMCのように信号供給回路121の第1の出力
端12cや第2の出力端12dの間隔よりも大きい寸法
を有する論理回路が配置された場合であっても、実施の
形態8と同様の効果を得ることができる。換言すれば、
設計段階においてロジックエリア91にメガセルMCを
挿入する事に対して自由度が高いという効果がある。
【0082】なお、信号供給回路129のうち長さの異
なるもの同士の遅延時間はその内部のドライバのサイズ
を調整することによってほとんど同じ値にすることがで
きる。
【0083】(B−10)実施の形態10:図19はこ
の発明の実施の形態10を示すブロック図である。実施
の形態10は、実施の形態9に更にメッシュ状の信号供
給配線131を追加した構成を有している。信号供給配
線131の内部配線は、信号供給回路129の出力端と
重なる点において電気的に接続されている。また、信号
供給配線131の最上辺及び最下辺はそれぞれ信号供給
回路111,112の出力端に接続されている。
【0084】このような構成においては、信号供給配線
131が信号供給回路129の出力端におけるわずかな
スキューさえも改善するので、ドライバの特性のばらつ
きや、論理回路の粗密に対してもスキューの拡大を抑制
することができるという効果がある。
【0085】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば同期回路
数が多い場合でも信号の供給に必要な領域を小さく抑え
ることができ、かつ各同期回路への信号を低スキューで
供給できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の構成を示す回路図で
ある。
【図2】 本発明の実施の形態1の動作を説明する波形
図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の動作を説明するグラ
フである。
【図4】 本発明の実施の形態1の効果を示す平面図で
ある。
【図5】 本発明の実施の形態1の効果を示す平面図で
ある。
【図6】 本発明の実施の形態1の変形を示す回路図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態2を示す回路図である。
【図8】 本発明の実施の形態3を示す回路図である。
【図9】 本発明の実施の形態4を示す回路図である。
【図10】 本発明の実施の形態5を示す回路図であ
る。
【図11】 本発明の実施の形態5の動作を説明する波
形図である。
【図12】 本発明の実施の形態5の変形を示す回路図
である。
【図13】 本発明の実施の形態6を示すブロック図で
ある。
【図14】 本発明の実施の形態6を示すブロック図で
ある。
【図15】 本発明の実施の形態7を示すブロック図で
ある。
【図16】 本発明の実施の形態8を示すブロック図で
ある。
【図17】 本発明の実施の形態8を示すブロック図で
ある。
【図18】 本発明の実施の形態9を示すブロック図で
ある。
【図19】 本発明の実施の形態10を示すブロック図
である。
【図20】 従来の技術を示す回路図である。
【図21】 従来の技術を示す回路図である。
【符号の説明】
1a,1b,401〜415 ドライバ回路、5 第1
の配線、6 第2の配線、7 第3の配線、13 信号
供給配線、111〜114,121〜129,400a
〜400f,500,500a 信号供給回路、200
b〜200jツリー配線。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月22日(2002.5.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の態様に
かかる信号供給回路は、それぞれが入力端及び出力端を
有する複数の第1の信号伝達素子と、それぞれが入力端
及び出力端を有する複数の第2の信号伝達素子と、
の配線と、2の配線と、数の出力端子とを備える。
そして、前記複数の第1の信号伝達素子の入力端には共
の信号が与えられ、前記複数の第1の信号伝達素子の
出力端は、前記第1の配線のある点からある点までの一
つの経路上にそれぞれ異なる点において接続され、前記
複数の第2の信号伝達素子の入力端は、前記第1の配線
の前記一つの経路上にそれぞれ異なる点において接続さ
れ、前記複数の第2の信号伝達素子の出力端は、前記第
2の配線のある点からある点までの一つの経路上にそれ
ぞれ異なる点において接続され、前記複数の出力端子
は、前記第2の配線の前記一つの経路上にそれぞれ異な
る点において接続され、前記複数の第1の信号伝達素子
のうちその出力端同士が前記第1の配線を介して最も離
れて接続されている2つの第1の信号伝達素子の出力端
の間における前記第1の配線上に前記複数の第2の信号
伝達素子の一部または全部の入力端が接続される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】この発明の第2の態様にかかる信号供給回
路は、それぞれが入力端及び複数の出力端を有し、前記
入力端に与えられた信号を分配して前記複数の出力端に
与える、複数のツリー状配線と、それぞれが、入力端及
び出力端を有する複数の信号伝達素子と、前記複数の信
号伝達素子の前記入力端が共通に接続される第1の配線
と、2の配線と、を備える。そして、前記複数の信号
伝達素子の前記出力端は、前記第2の配線のある点から
ある点までの一つの経路上にそれぞれ異なる点において
接続され、前記複数のツリー状配線の前記入力端は、前
第2の配線の前記一つの経路上にそれぞれ異なる点に
おいて接続される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 浩 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社システムエル・エス・アイ開発研 究所内 Fターム(参考) 5F038 CA06 CD06 CD09 CD12 CD13 EZ10 EZ20 5F064 BB02 BB26 DD07 DD12 DD13 DD14 DD15 EE08 EE14 EE18 EE42 EE43 EE47 EE54 HH09 5J039 EE20 MM16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが入力端及び出力端を有する複
    数の第1の信号伝達素子と、 それぞれが入力端及び出力端を有する複数の第2の信号
    伝達素子と、 第1の端と、第2の端と、前記第1の端と前記第2の端
    との間の経路とを有する第1の配線と、 第3の端と、第4の端と、前記第3の端と前記第4の端
    との間の経路とを有する第2の配線と、 前記第2の配線の同一の前記経路にそれぞれ異なる点に
    おいて接続される、複数の出力端子とを備え、 前記複数の第1の信号伝達素子の入力端には共通に入力
    信号が与えられ、 前記複数の第1の信号伝達素子の出力端は、前記第1の
    配線の同一の前記経路にそれぞれ異なる点において接続
    され、 前記複数の第2の信号伝達素子の入力端は、前記第1の
    配線の前記同一の前記経路にそれぞれ異なる点において
    接続され、 前記複数の第2の信号伝達素子の出力端は、前記第2の
    配線の前記同一の前記経路にそれぞれ異なる点において
    接続される信号供給回路。
  2. 【請求項2】 信号を受ける入力端と、前記複数の第1
    の信号伝達素子の前記入力端に共通して接続された出力
    端とを有する第3の信号伝達素子を、更に備える請求項
    1記載の信号供給回路。
  3. 【請求項3】 それぞれが入力端及び複数の出力端を有
    し、前記入力端に与えられた信号を分配して前記複数の
    出力端に与える、複数のツリー状配線と、 それぞれが、入力端及び出力端を有する複数の信号伝達
    素子と、 前記複数の信号伝達素子の前記入力端が共通に接続され
    る第1の配線と、 第1の端と、第2の端と、前記第1の端と前記第2の端
    との間の経路とを有する第2の配線と、 を備え、 前記複数の信号伝達素子の前記出力端は、同一の前記経
    路にそれぞれ異なる点において接続され、 前記複数のツリー状配線の前記入力端は、前記同一の前
    記経路にそれぞれ異なる点において接続される、信号供
    給回路。
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