JP2003044530A - 構造物形状定義装置、構造物形状定義方法、並びに構造物形状定義用プログラム、及び設計図面作成装置 - Google Patents

構造物形状定義装置、構造物形状定義方法、並びに構造物形状定義用プログラム、及び設計図面作成装置

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JP2003044530A
JP2003044530A JP2001230138A JP2001230138A JP2003044530A JP 2003044530 A JP2003044530 A JP 2003044530A JP 2001230138 A JP2001230138 A JP 2001230138A JP 2001230138 A JP2001230138 A JP 2001230138A JP 2003044530 A JP2003044530 A JP 2003044530A
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聡 小野寺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】事前定義形状から大幅に外れた地下構造物等の
形状の定義要請があった場合でも、構造物形状定義の作
業効率をできるだけ低下させず、かつ柔軟に形状定義を
行うことができるようにすることを目的としたものであ
る。 【解決手段】コンピュータによって実現された仮想空間
上で、予め構造物を形成する部品(α、β、…)に係る
部品情報を保存しておき、この保存されている部品情報
のうち、所望の部品(α、β)の情報を選択し(ステッ
プS1)、所要部分の寸法(α1、α2、α3、β1、
β2)を設定し(ステップS2)、各部品の接合面の指
定を行い(ステップS4)、部品同士を接合し(ステッ
プS5)、最後に、壁厚を決定する(ステップS6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータによ
って実現された仮想空間上で、マンホール等の構造物の
形状を定義するための構造物形状定義装置、構造物形状
定義方法、並びに構造物形状定義用プログラム、及び上
記構造物形状定義装置によって定義した構造物形状を利
用して設計図面を作成するための設計図面作成装置、設
計図面作成方法、並びに設計図面作成用プログラムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、道路等を掘削して、地中に孔
や溝等の空洞部を形成し、その空洞部中にマンホール等
の地下構造物を埋設している。
【0003】また、クライアントから地下構造物の形状
定義の注文を受けた場合には、事前に定義しておいた図
6に示すような地下構造物の形状(以下、「事前定義形
状」という)をクライアントに提示する。事前定義形状
の例として、図6(a)、(b)、(c)に示すよう
に、方形型101、L型102、T型103等が存在す
る。そして、クライアントに各部の寸法を指定してもら
い、その指定された寸法に基づいて、コンピュータによ
り実現した仮想空間上で地下構造物等の構造物形状定義
を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、特に都
市部においては、電気通信用管路、ガス管、水道管、下
水道管等の種々の形状の地下埋設物を必要としているた
め、クライアントから事前定義形状よりも大幅に外れた
地下構造物の形状の定義要請を受ける場合がある。この
ような場合には、事前定義形状をその都度定義する必要
があるため、構造物形状定義に関する作業効率の低下を
招き、形状定義の柔軟性に欠けるという問題が生じてい
た。
【0005】そこで、本発明は上述した事情を鑑みてな
されたものであり、事前定義形状から大幅に外れた地下
構造物等の形状の定義要請があった場合でも、構造物形
状定義の作業効率をできるだけ低下させず、かつ柔軟に
形状定義を行うことができるようにすることを目的とし
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、コンピュータによって実現
された仮想空間上で、マンホール等の構造物の形状を定
義するための構造物形状定義装置において、前記構造物
を形成する部品に係る部品情報を保存する部品情報保存
手段と、前記部品情報保存手段に保存されている部品情
報のうち、所望の部品情報を選択する部品情報選択手段
と、前記部品情報選択手段によって選択した部品情報に
係る部品のうち、所要部分の寸法を設定する寸法設定手
段と、前記寸法設定手段によって寸法設定した部品同士
を接合して構造物の形状を完成させる部品接合手段とを
有することを特徴とする構造物形状定義装置である。
【0007】請求項2に係る発明は、前記部品接合手段
は、前記寸法設定手段によって寸法設定した部品毎に接
合面を指定し、当該指定した接合面同士を接合すること
により、部品同士の接合を行うことを特徴とする請求項
1に記載の構造物形状定義装置である。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の構造物形状定義装置であって、更に、前記部品接
合手段によって完成した構造物の壁厚を決定する壁厚決
定手段を有することを特徴とする構造物形状定義装置で
ある。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の
いずれか一項に記載の構造物形状定義装置によって定義
した構造物形状を利用して設計図面を作成するための設
計図面作成装置であって、前記部品接合手段によって完
成した構造物の断面位置を指定する断面位置指定手段
と、前記断面位置指定手段によって指定した構造物の断
面を所望の位置から見る場合の視点位置を指定する視点
位置指定手段と、前記視点位置指定手段によって指定し
た視点位置から前記構造物の断面を見た場合に投影され
る構造物の投影断面を表示することにより、設計図面を
作成する投影断面表示手段とを有することを特徴とする
設計図面作成装置である。
【0010】請求項5に係る発明は、前記投影断面表示
手段は、前記視点位置指定手段によって指定した視点位
置から前記構造物の断面を見た場合に投影される構造物
の投影断面のうち、前記構造物を形成した部品毎に投影
断面を表すか否かの指定を行う投影断面指定手段と、前
記投影断面指定手段によって投影断面を表すと指定した
部品の投影断面のみを表示する投影断面部分的表示手段
とを有することを特徴とする請求項4に記載の設計図面
作成装置である。
【0011】請求項6に係る発明は、コンピュータによ
って実現された仮想空間上で、マンホール等の構造物の
形状を定義するための構造物形状定義方法において、前
記構造物を形成する部品に係る部品情報を保存手段に保
存する部品情報保存ステップと、前記保存手段に保存さ
れている部品情報のうち、所望の部品情報を選択する部
品情報選択ステップと、前記部品情報選択ステップによ
って選択した部品情報に係る部品のうち、所要部分の寸
法を設定する寸法設定ステップと、前記寸法設定ステッ
プによって寸法設定した部品同士を接合して構造物の形
状を完成させる部品接合ステップとを実行することを特
徴とする構造物形状定義方法である。
【0012】請求項7に係る発明は、コンピュータによ
って実現された仮想空間上で、マンホール等の構造物の
形状を定義するために用いられる構造物形状定義用プロ
グラムにおいて、前記構造物を形成する部品に係る部品
情報を保存手段に保存する部品情報保存機能と、前記保
存手段に保存されている部品情報のうち、所望の部品情
報を選択する部品情報選択機能と、前記部品情報選択機
能によって選択した部品情報に係る部品のうち、所要部
分の寸法を設定する寸法設定機能と、前記寸法設定機能
によって寸法設定した部品同士を接合して構造物の形状
を完成させる部品接合機能とを前記コンピュータに実現
させることを特徴とする構造物形状定義用プログラムで
ある。
【0013】ここで、「実現する」とは、一つの装置に
より各機能を実現する場合だけでなく、複数の装置によ
り分割して各機能を実現する場合も含まれる。
【0014】また、「プログラム」とは、コンピュータ
による処理に適した命令の順番付けられた列からなるも
のをいい、コンピュータのHDD、CD−RW等にイン
ストールされているものや、CD−ROM、DVD、F
D、コンピュータのHDD等の各種記録媒体に記録され
ているものも含まれる。
【0015】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕以下に、図1
乃至図3を用いて、本発明の第1の実施形態に係る構造
物形状定義システム1に関して説明する。
【0016】図1は、構造物形状定義システム1の全体
構成を示している。この構造物形状定義システム1は、
部品情報定義装置10、構造物形状定義装置20、及び
構造物形状管理装置30を備え、これらをLAN(Lo
cal Area Network)3等の通信回線で
相互通信可能に接続している。
【0017】図2は、部品情報定義装置10の要部構成
を示している。部品情報定義装置10は、ワークステー
ション、パソコン(パーソナル・コンピュータ)等から
成り、制御部本体としてのCPU(Central P
rocessing Unit)11、このCPU10
を制御するプログラムなどの固定的データを予め格納し
たROM(Read Only Memory)12、
各種データを一時的に記憶するエリアを形成するメモリ
(メインメモリ)13、上記LAN3等の通信回線を利
用してデータ伝送をするための通信インタフェース1
4、各種データの書込み及び読出しを行うHDD(Ha
rd Disk Drive)15、CRTやLCDな
どのモニタ16等が設けられている。そして、これらC
PU11、ROM12、メモリ13、通信インタフェー
ス14、HDD15、モニタ16等をアドレスバス、デ
ータバス等のバスライン17で電気的に接続している。
【0018】また、HDD15には、コンピュータグラ
フィックス・ソフト(Graphics Softwa
re)(プログラム(p1))がインストールされてお
り、モニタ16にグラフィック画面を表示することがで
きる。
【0019】更に、プログラム(p1)は、構部品情報
定義装置10に後述の各種機能を実現させるためのプロ
グラムである。これにより、操作者は、部品情報定義装
置10によって実現された仮想空間上で、構造物を形成
する部品(基本要素)の形状を定義、完成することがで
きる。
【0020】また、構造物形状定義装置20は、ワーク
ステーション、パソコン等から成り、上記部品情報定義
装置10の要部構成と同じ要部構成であるため、その説
明を省略し、下記説明においては同一の符号を用いる。
【0021】更に、構造物形状定義装置20のHDD1
5には、コンピュータグラフィックス・ソフト(プログ
ラム(p2))がインストールされており、モニタ16
にグラフィック画面を表示することができる。
【0022】また、プログラム(p2)は、構造物形状
定義装置20に後述の各種機能を実現させるためのプロ
グラムである。これにより、操作者は、構造物形状定義
装置20によって実現された仮想空間上で、構造物を形
成する部品(基本要素)同士を接合し、構造物形状を定
義、完成することができる。
【0023】また、構造物形状管理装置30は、ワーク
ステーション、パソコン等から成り、上記部品情報定義
装置10の要部構成と同じ要部構成であるため、その説
明を省略し、下記説明においては同一の符号を用いる。
【0024】更に、構造物形状管理装置30のHDD1
5には、上記部品情報定義装置10によって定義した部
品情報に係る部品情報ファイル31と、上記構造物形状
定義装置20によって定義した構造物形状情報に係る構
造物形状情報ファイル32が保存される。
【0025】尚、構造物形状定義システム1は、全ての
機能を3つに分割した3つの装置10、20、30から
成るが、これに限らず、全ての機能を1つにまとめた1
つの装置、若しくは全ての機能を2つに分割した2つの
装置、又は全ての機能を4つ以上に分割した4つ以上の
装置から成る構成としてもよい。
【0026】続いて、図3を用いることにより、本実施
形態に係るシステム1を利用して、構造物の形状を定義
する方法を説明する。尚、図3は、本実施形態のシステ
ム1を利用して構造物の形状を定義し、構造物の形状を
完成させる処理を示したフロー図、及び各ステップにお
ける部品のイメージを示す図である。即ち、各ステップ
の右側に、各ステップにおける部品のイメージを示して
いる。
【0027】また、操作者は、予めプログラム(p1)
を使用して、部品情報定義装置10に部品形状定義機能
(p11)を実現させることにより複数の部品形状を定
義し、部品情報保存機能(p12)を実現させることに
より構造物形状管理装置30に部品情報ファイル31と
して保存しておく。尚、ここでは、複数の部品形状を一
つの部品情報ファイル31として保存する場合について
説明するが、これに限らず、一つの部品形状を一つの部
品情報ファイルとして保存し、複数の部品情報をそれに
対応する複数の部品情報ファイルとして保存してもよ
い。
【0028】次に、操作者は、プログラム(p2)を使
用して、構造物形状定義装置20に部品情報選択機能
(p21)を実現させることにより、構造物を形成する
部品の選択を行う(ステップS1)。この部品の選択
は、部品情報選択機能(p21)によりの構造物形状管
理装置30の部品情報ファイル31から所望の部品情報
を選択することにより行う。図2では、選択した部品の
イメージとして、ステップS1の右側に、直方体形状部
品α、円柱形状部品βを示している。
【0029】次に、操作者は、プログラム(p2)を使
用して、構造物形状定義装置20に寸法設定機能(p2
2)を実現させることにより、上記選択した直方体形状
部品40及び円柱形状部品50の各部分の寸法を設定す
る(ステップS2)。この場合、寸法設定のイメージと
して、ステップS2の右側に、直方体形状部品αにおい
ては、直方体の3辺(α1,α1,α1)を設定し、円
柱形状部品βにおいては、円の直径、高さ(β1,β
2)を設定する場合を示している。また、各面の名称
は、プログラム(p2)による自動名称設定機能(p2
3)により、自動的に設定され、後述のステップS4に
おいて、接合面の指定時に利用される。
【0030】次に、ステップS3において、他の部品を
選択する場合には(Yes)、再びステップS1に戻
り、全ての部品を選択した場合には(No)、ステップ
S4に進む。そして、ステップS4に進んだ場合には、
操作者は、プログラム(p2)を使用して、構造物形状
定義装置20に部品接合機能(p24)を実現させるこ
とにより、各部品毎に接合面の指定を行う(ステップS
4)。図2では、接合面の指定イメージとして、ステッ
プS4の右側に、直方体形状部品αの上面、円柱形状部
品βの下面を指定した場合を示している。これにより、
構造物形状定義装置20では、部品接合機能(p24)
の実現によって、上記指定された接合面同士を接合する
ことにより、部品同士の接合を実行し、構造物の形状
(内空形状)を完成させる(ステップS5)。図2で
は、接合面同士の接合イメージとして、ステップS5の
右側に、直方体形状部品αの上面と円柱形状部品βの下
面を接合した場合を示している。また、接合後の構造物
αβについては、個々の部品(α、β)単位で座標情報
を保持している。
【0031】次に、操作者は、プログラム(p2)を使
用して、構造物形状定義装置20に壁厚決定機能(p2
5)を実現させることにより、上記完成した構造物の壁
厚を決定する(ステップS6)。この壁厚の決定は、操
作者により入力された壁厚の数値に基づいて、構造物形
状定義装置20により行われる。図2では、壁厚決定の
イメージとして、ステップS6の右側に、構造物の内空
形状を実線で示し、構造物の外側形状を破線で示してい
る。
【0032】以上のように、マンホール等の地下構造物
を設計する場合には、構造物内に設置する機材、ケーブ
ル等の配置を第一に考えることから、まず内空形状を定
義し、その後にコンクリート等による壁厚を決定して、
構造物の形状定義は完了する。その後、操作者は、構造
物形状定義装置20から構造物形状管理装置30へ、上
記完成した構造物の形状に係る構造物形状情報を送信す
る。これにより、構造物形状管理装置30では、構造物
形状情報を構造物形状情報ファイル32として保存す
る。
【0033】以上説明したように、本実施形態に係る構
造物形状定義システム1を利用すれば、複数の部品を接
合させることにより構造物の形状を定義するため、事前
定義形状から大幅に外れた地下構造物等の形状の定義要
請があった場合でも、構造物形状定義の作業効率をでき
るだけ低下させず、かつ柔軟に形状定義を行うことがで
きる。
【0034】〔第2の実施形態〕以下に、図2、図4及
び図5を用いて、本発明の第2の実施形態に係る設計図
面作成システム2に関して説明する。尚、設計図面作成
システム2は、第1の実施形態に係る構造物形状定義シ
ステム1によって定義した構造物形状を利用して、設計
図面を作成するためのシステムである。また、第1の実
施形態と同一の構成は、同一の符号を付して、その説明
を省略する。
【0035】図4は、設計図面作成システム2の全体構
成を示している。この設計図面作成システム2は、構造
物形状管理装置30及び設計図面装置40を備え、これ
らをLAN3等の通信回線で相互通信可能に接続してい
る。
【0036】このうち、設計図面作成装置40は、ワー
クステーション、パソコン等から成り、上記部品情報定
義装置10の要部構成と同じ要部構成であるため、その
説明を省略し、下記説明においては同一の符号を用い
る。
【0037】更に、設計図面作成装置40のHDD15
には、コンピュータグラフィックス・ソフト(プログラ
ム(p4))がインストールされており、モニタ16に
グラフィック画面を表示することができる。
【0038】また、プログラム(p4)は、設計図面作
成装置40に後述の各種機能を実現させるためのプログ
ラムである。これにより、操作者は、設計図面作成装置
40によって実現された仮想空間上で、設計図面を作成
することができる。
【0039】尚、設計図面作成システム2は、全ての機
能を2つに分割した2つの装置30、40から成るが、
これに限らず、全ての機能を1つにまとめた1つの装
置、又は全ての機能を3つ以上に分割した3つ以上の装
置から成る構成としてもよい。また、上記構造形状定義
システム1と設計図面作成システム2を一体にして、1
つのシステムとしてもよい。
【0040】続いて、図5を用いることにより、本実施
形態に係るシステム2を利用して、設計図面を作成する
方法を説明する。尚、図5は、本実施形態のシステム2
を利用して設計図面を作成し、設計図面を完成させる処
理を示したフロー図、及び各ステップにおける図面作成
のイメージを示す図である。即ち、各ステップの右側
に、各ステップにおける図面作成のイメージを示してい
る。
【0041】また、操作者が、予めプログラム(p4)
を使用して、設計図面作成装置40に構造物形状情報読
出機能(p41)を実現させることにより、構造物形状
管理装置30の構造物定義情報ファイル32を読み出し
て、作成すべき設計図面の元となる構造物を選択してお
く。尚、ここでは、図5に立体図として示すように、部
品A、B、C及びDにより形成された構造物ABCDを
選択することにする。
【0042】次に、操作者は、プログラム(p4)を使
用して、設計図面作成装置40に断面位置指定機能(p
42)を実現させることにより、構造物ABCDの断面
位置の指定を行う(ステップS11)。設計図面作成装
置40によってモニタ16に表示される断面位置の指定
イメージとして、ステップS11の右側に示した構造物
ABCDの上面図に破線41で表している。尚、断面位
置は複数指定可能である。
【0043】次に、操作者は、プログラム(p4)を使
用して、設計図面作成装置40に視点位置指定機能(p
43)を実現させることにより、視点位置の指定を行う
(ステップS12)。図5では、視点位置の指定イメー
ジとして、ステップS12の右側であって、構造物AB
CDの上面図の下側に視点42の位置を示している。ま
た、ステップS12においても、視点位置は複数指定可
能である。
【0044】次に、操作者は、プログラム(p4)を使
用して、設計図面作成装置40に投影断面指定機能(p
44)を実現させることにより、構造物ABCDを形成
した部品(A,B,C,D)毎に投影断面を表すか否か
の指定を行う(ステップS13)。この投影断面は、設
計図面作成装置40によって、上記ステップS12で指
定した視点位置から投影光線によって構造物ABCDを
貫くことにより、ステップS11で指定した構造物AB
CDの断面形状を上記投影光線に垂直な投影面上に投影
することにより作成される。また、投影断面用出力部品
の指定イメージとして、ステップS13の右側に、部品
毎に断面出力指定を行うための部品指定表を示してい
る。ここでは、部品A、B、Cの断面を出力させ(O
N)、部品Dの断面を出力させない(OFF)旨の指定
を行っている。このように、ステップS13において
も、部品毎の出力指定、即ち、複数指定が可能である。
【0045】次に、操作者は、プログラム(p4)を使
用して、設計図面作成装置40に投影断面部分的表示機
能(p45)を実現させることにより、上記投影断面を
表すと指定した投影断面のみの設計図面の出力を行う
(ステップS14)。図5では、設計図面の出力イメー
ジとして、ステップS14の右側に、設計図面作成装置
40のモニタ16に表示される設計図面を示している。
この場合、上記ステップS2で設定した部品の寸法によ
り、完成した構造物ABCDについては、個々の部品単
位で寸法情報を保持しているため、幅を4000mmと
して表示することができる。
【0046】以上説明したように、本実施形態に係る設
計図面作成システム2を利用すれば、完成した構造物A
BCDについては、個々の部品単位で座標情報を保持し
ていることから、構造物の任意断面を切り出して、図面
に断面描画を行うことが可能となる。従って、定義した
構造物から設計図面を起こすことも可能である。
【0047】尚、本構造物の形状情報を図示していない
構造解析計算装置と連携させ、構造解析計算を行うこと
も可能である。この場合、各種荷重条件等については別
途定義する必要がある。
【0048】また、本構造物の形状定義の一属性とし
て、部材定義項目を含めることにより、構造物の構築に
使用する部材単位での数量が求まることから、建築、土
木単価情報と連動させ、構造物を建設するための施工数
量、材料費等を算出することも可能である。即ち、土木
積算処理を行うことも可能となる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
部品を接合させることにより構造物の形状を定義するた
め、事前定義形状から大幅に外れた地下構造物等の形状
の定義要請があった場合でも、構造物形状定義の作業効
率をできるだけ低下させず、かつ柔軟に形状定義を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る構造物形状定義
システム1の全体構成図。
【図2】部品情報定義装置10、構造物形状定義装置2
0、構造物形状管理装置30、及び設計図面作成装置4
0の各要部構成を示した図。
【図3】第1の実施形態に係るシステム1を利用して構
造物の形状を定義し、構造物の形状を完成させる処理を
示したフロー図、及び各ステップにおける部品のイメー
ジを示した図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る設計図面作成シ
ステム2の全体構成図。
【図5】第2の実施形態に係るシステム2を利用して設
計図面を作成し、設計図面を完成させる処理を示したフ
ロー図、及び各ステップにおける図面作成のイメージを
示した図。
【図6】従来の事前定義形状の例を示した図。
【符号の説明】
1 構造物形状定義システム 2 設計図面作成システム 3 LAN(通信ネットワークの一例) 10 部品情報定義装置(コンピュータの一例) 16 モニタ 20 構造物形状定義装置(コンピュータの一例) 30 構造物形状管理装置(コンピュータの一例) 31 部品情報ファイル 32 構造物形状情報ファイル 40 設計図面作成装置(コンピュータの一例)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータによって実現された仮想空
    間上で、マンホール等の構造物の形状を定義するための
    構造物形状定義装置において、 前記構造物を形成する部品に係る部品情報を保存する部
    品情報保存手段と、 前記部品情報保存手段に保存されている部品情報のう
    ち、所望の部品情報を選択する部品情報選択手段と、 前記部品情報選択手段によって選択した部品情報に係る
    部品のうち、所要部分の寸法を設定する寸法設定手段
    と、 前記寸法設定手段によって寸法設定した部品同士を接合
    して構造物の形状を完成させる部品接合手段と、 を有することを特徴とする構造物形状定義装置。
  2. 【請求項2】 前記部品接合手段は、前記寸法設定手段
    によって寸法設定した部品毎に接合面を指定し、当該指
    定した接合面同士を接合することにより、部品同士の接
    合を行うことを特徴とする請求項1に記載の構造物形状
    定義装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の構造物形状定義
    装置であって、更に、前記部品接合手段によって完成し
    た構造物の壁厚を決定する壁厚決定手段を有することを
    特徴とする構造物形状定義装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    構造物形状定義装置によって定義した構造物形状を利用
    して設計図面を作成するための設計図面作成装置であっ
    て、 前記部品接合手段によって完成した構造物の断面位置を
    指定する断面位置指定手段と、 前記断面位置指定手段によって指定した構造物の断面を
    所望の位置から見る場合の視点位置を指定する視点位置
    指定手段と、 前記視点位置指定手段によって指定した視点位置から前
    記構造物の断面を見た場合に投影される構造物の投影断
    面を表示することにより、設計図面を作成する投影断面
    表示手段と、 を有することを特徴とする設計図面作成装置。
  5. 【請求項5】 前記投影断面表示手段は、前記視点位置
    指定手段によって指定した視点位置から前記構造物の断
    面を見た場合に投影される構造物の投影断面のうち、前
    記構造物を形成した部品毎に投影断面を表すか否かの指
    定を行う投影断面指定手段と、 前記投影断面指定手段によって投影断面を表すと指定し
    た部品の投影断面のみを表示する投影断面部分的表示手
    段と、 を有することを特徴とする請求項4に記載の設計図面作
    成装置。
  6. 【請求項6】 コンピュータによって実現された仮想空
    間上で、マンホール等の構造物の形状を定義するための
    構造物形状定義方法において、 前記構造物を形成する部品に係る部品情報を保存手段に
    保存する部品情報保存ステップと、 前記保存手段に保存されている部品情報のうち、所望の
    部品情報を選択する部品情報選択ステップと、 前記部品情報選択ステップによって選択した部品情報に
    係る部品のうち、所要部分の寸法を設定する寸法設定ス
    テップと、 前記寸法設定ステップによって寸法設定した部品同士を
    接合して構造物の形状を完成させる部品接合ステップ
    と、 を実行することを特徴とする構造物形状定義方法。
  7. 【請求項7】 コンピュータによって実現された仮想空
    間上で、マンホール等の構造物の形状を定義するために
    用いられる構造物形状定義用プログラムにおいて、 前記構造物を形成する部品に係る部品情報を保存手段に
    保存する部品情報保存機能と、 前記保存手段に保存されている部品情報のうち、所望の
    部品情報を選択する部品情報選択機能と、 前記部品情報選択機能によって選択した部品情報に係る
    部品のうち、所要部分の寸法を設定する寸法設定機能
    と、 前記寸法設定機能によって寸法設定した部品同士を接合
    して構造物の形状を完成させる部品接合機能と、 を前記コンピュータに実現させることを特徴とする構造
    物形状定義用プログラム。
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