JP2003044041A - 楽譜表示装置およびその制御方法、楽譜表示用プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

楽譜表示装置およびその制御方法、楽譜表示用プログラムおよび記録媒体

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JP2003044041A
JP2003044041A JP2001228306A JP2001228306A JP2003044041A JP 2003044041 A JP2003044041 A JP 2003044041A JP 2001228306 A JP2001228306 A JP 2001228306A JP 2001228306 A JP2001228306 A JP 2001228306A JP 2003044041 A JP2003044041 A JP 2003044041A
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score
musical
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JP2001228306A
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Yoshinari Terada
好成 寺田
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 楽譜の視認性や操作性に優れた楽譜表示装置
およびその制御方法、楽譜表示用プログラムおよびこの
プログラムを記録した記録媒体を提供する。 【解決手段】 楽譜表示装置1は、開閉可能に連結され
た2つの筐体5、6の各々に表示画面2、3を有し、こ
れらの表示画面2、3を用いて楽譜の連続する頁を隣り
合わせて表示でき、譜面台などに載せて使用することが
できる。また、楽譜表示装置1は、演奏者の指示に応じ
て表示画面2、3のうち一方の表示画面に楽譜を表示
し、他方の表示画面にカメラ5を介して撮影した演奏者
の画像を表示することができ、演奏者が楽譜をみて楽器
演奏しながら、自身の演奏姿をモニタして撮影操作を行
うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演奏者の演奏に使
用する楽譜を表示する楽譜表示装置およびその制御方
法、楽譜表示用プログラムおよび情報記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、パーソナルコンピュータ(以
下、「PC」という。)で利用可能なソフトウェアに
は、演奏練習用のソフトウェアが提供されており、この
種のソフトウェアを使用した場合にPCに楽譜を表示す
るものがある。また、キーボードなどの電子楽器におい
ても、予め登録された楽曲を自動演奏する場合などに楽
譜の一部をスクロール表示する機能を具備するものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
紙ベースの楽譜と比較すると、PCに表示される楽譜は
表示エリアの制限などから見やすさで劣り、かつ、キー
ボードを操作して楽譜の頁めくりなどの各種操作を行う
ようになされているため、PCの操作に不慣れな演奏者
や子供にとっては操作がわかりにくいという問題があっ
た。また、PCは机におくことを前提としているため、
演奏時に楽譜が見やすい位置に設置するのは困難な場合
が多かった。
【0004】また、電子楽器に表示される楽譜は、表示
エリアの制限などから紙ベースの楽譜に比較すると依然
として視認性や使い勝手に劣り、また、他の楽器の演奏
に使用することができなかった。
【0005】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、各種の楽器演奏に使用でき、かつ、楽譜の
視認性や操作性に優れた楽譜表示装置およびその制御方
法、楽譜表示用プログラムおよびこのプログラムを記録
した記録媒体を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述課題を解決するた
め、本発明は、楽譜表示装置において、開閉可能に連結
され、開いた時に同一方向から視認可能な表示画面を各
々有する2つの筐体と、楽譜データを記録する楽譜デー
タ記録手段と、前記楽譜データに基づいて前記表示画面
に楽譜を表示させる制御手段とを備えることを特徴とし
ている。以上の構成によれば、開閉可能に連結される2
つの筐体が各々有する表示画面に楽譜を表示するので、
紙ベースの楽譜と同様に、楽譜の各頁を隣り合わせて表
示することができる。また、楽譜表示装置を構成する筐
体が開閉可能に構成されているので、全体形状を小さく
でき、持ち運びを容易に行うことができる。
【0007】また、本発明は、楽譜表示装置において、
楽譜データを記録する楽譜データ記録手段と、演奏者の
撮影画像を入力する入力手段と、前記楽譜データに対応
する楽譜と、前記撮影画像とを隣り合う位置で表示させ
る制御手段とを備えることを特徴としている。以上の構
成によれば、楽譜と、前記撮影画像とを隣り合う位置で
表示させるので、演奏者一人で、表示された楽譜を見て
楽器演奏を行うと同時に、自身の演奏姿の撮影画像のモ
ニタや録画などを行うことができる。
【0008】また、本発明は、楽譜表示装置の制御方法
において、楽譜データ記録手段に記録された楽譜データ
を読み出す一方、撮影手段から出力される演奏者の撮影
画像データを入力し、前記楽譜データに対応する楽譜
と、前記撮影画像データに対応する画像とを隣り合う位
置で表示させることを特徴としている。
【0009】また、本発明は、プログラムにおいて、コ
ンピュータに、楽譜データ記録手段に記録された楽譜デ
ータを読み出す一方、撮影手段から出力される演奏者の
撮影画像データを入力し、前記楽譜データに対応する楽
譜と、前記撮影画像データに対応する画像とを隣り合う
位置で表示させる手順を実行させることを特徴としてい
る。
【0010】また、本発明は、コンピュータ読み取り可
能な記録媒体において、コンピュータに、楽譜データ記
録手段に記録された楽譜データを読み出す一方、撮影手
段から出力される演奏者の撮影画像データを入力し、前
記楽譜データに対応する楽譜と、前記撮影画像データに
対応する画像とを隣り合う位置で表示させる手順を実行
させるためのプログラムを記録したことを特徴してい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳述する。以下に示す実施形態は、本発明の一
態様を示すものであり、この発明を限定するものではな
く、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0012】(1)実施形態 (1.1) 楽譜表示装置の外観構成 図1は、本発明の実施形態に係る楽譜表示装置の外観を
示す図である。この楽譜表示装置1は、一般的な紙ベー
スの楽譜とほぼ同様の大きさであり、演奏時に譜面台な
どに載せて、演奏者が紙ベースの楽譜に代えて使用する
ことができる装置である。図1に示すように、この楽譜
表示装置1は、略矩形形状の薄型ボディからなり、左右
に楽譜などを表示する表示画面2、3を有している。こ
の表示画面2,3は、図2に示すように、液晶表示パネ
ル10A、10Bの上面に透明のタッチパネル11A、
11Bを各々設けて構成され、指やスタイラスペンによ
る表示画面2、3の押圧操作と押圧位置とがタッチパネ
ル11A、11Bによって検出できるようになってい
る。また、図1において、4は、電源スイッチなどを含
む操作スイッチ群である。すなわち、この楽譜表示装置
1は、演奏者からの指示を操作スイッチ群4の操作や表
示画面2、3の押圧操作を介して入力するようになって
いる。
【0013】また、この楽譜表示装置1の左側の筐体5
と右側の筐体6は、ヒンジ機構Sによって回転可能に連
結され、ノートブックや楽譜(楽譜集)と同じように、
開閉可能に構成されている。これにより、この楽譜表示
装置1は、図3に示すように、左右の筐体5、6を閉じ
ることによって、全体形状を小さくでき、持ち運びを容
易に行うことができる。また、閉状態では、表示画面
2、3などが外部に露出しないのでこれらが破損する場
合などを防止することができる。
【0014】また、この楽譜表示装置1は、カメラ7、
マイクロホン8、スピーカ9およびMIDI(musical
instrument digital interface)インターフェース10
を有している。カメラ7は、開状態(図1)でこの楽譜
表示装置1の前面、つまり、表示された楽譜を見て演奏
を行う演奏者を撮影するために設けられている。MID
Iインターフェース10は、この楽譜表示装置1をMI
DIインターフェースを備える他の機器(楽器、電子楽
器、PC、他の楽譜表示装置1など)と無線あるいは有
線により接続し、MIDIデータの通信、送受信を行う
ために設けられている。マイクロホン8は、指向性を有
するマイクロホンが適用され、開状態でこの楽譜表示装
置1の前面からの音声、つまり、演奏者の演奏音や音声
を入力するために設けられている。また、スピーカ9
は、この楽譜表示装置1に記録され、あるいは、MID
Iインターフェース10を介して他の機器から受信され
たMIDIデータなどの演奏データまたは音声データか
ら生成した音声を放音するためのものである。
【0015】(1.2) 楽譜表示装置の電気的構成 次に、図4を参照して、楽譜表示装置1の電気的構成を
説明する。同図において、CPU(Central Processing
unit)20は、バス(BUS)21を介して接続された各
部の動作を制御することにより、楽譜表示装置1全体を
制御する。また、CPU20は、液晶表示パネル10
A、10Bに楽譜頁などをそれぞれ表示させる処理を行
う。RAM(Random Access Memory)22は、CPU2
0のワークメモリやビデオメモリとして使用され、プロ
グラムデータや液晶表示パネル10A、10Bに表示さ
せる画像データなどを一時記憶するメモリである。
【0016】また、制御プログラムメモリ23、楽譜デ
ータメモリ24、動画・音声データメモリ25は、例え
ば、磁気ディスクまたはEEP−ROM(Electrically
Erasable Programmable Read Only Memory)などの記
録装置から構成され、各種プログラム群やデータを記録
している。具体的には、制御プログラムメモリ23は、
CPU20に各種の処理(楽譜表示処理、撮影処理、録
音処理、通信処理など)を行わせるための処理手順を示
した制御プログラム群を記録するメモリである。楽譜デ
ータメモリ24は、表示画面2、3に楽譜を表示させる
ための楽譜データを記録するメモリである。また、動画
・音声データメモリ25は、カメラ7を介して入力した
動画データ、マイクロホン8を介して入力した音声デー
タ、無線通信部26を介して受信した動画または音声デ
ータ、およびMIDIインターフェース10を介して受
信したMIDI演奏データなどを記録するメモリであ
る。
【0017】無線通信部26は、CPU20の制御の下
にアンテナを介して他の楽譜表示装置1やPCなどと無
線でデータ通信を行うものであり、上述した制御プログ
ラムメモリ23、楽譜データメモリ24および動画・音
声データメモリ25から読み出したデータ、またはこれ
らのメモリに書き込むべきデータなどを外部機器との間
で送受信する。なお、この無線通信部26には、例え
ば、bluetooth(登録商標)などの無線モジュールが適
用される。また、音源27は、CPU20の制御の下に
音声データまたは演奏データから音声信号を生成し、図
示しないディジタルアナログ変換回路を介してスピーカ
9に出力する。
【0018】(1.3) 楽譜データの構成 図5に、楽譜データの一例を示すように、楽譜データ
は、音高情報、リズム情報、頁末情報および頁情報のフ
ィールドを含んでおり、音高情報には、さらに音階情報
とオクターブ情報とが含まれている。
【0019】音階情報は、「ド(C)」などの音階を数
字を用いて表しており、具体的には、「ド」=「0」を
基準に半音の幅を「1」として音階を指定している。例
えば、「1」は、「ド」より半音高い「ド#1」を表
し、「2」は、「ド」よりも1音高い「レ」を表してい
る。
【0020】また、オクターブ情報は、基準音に対する
オクターブの高低を正負符号「+」および「−」で表す
とともに、基準音に対するオクターブの間隔を数字で表
している。例えば、「+1」は、基準音から1オクター
ブ高い音を指定しており、「−1」は、基準音から1オ
クターブ低い音を指定する。従って、音階情報が「1」
で、オクターブ指定情報が「+1」の場合は、基準の
「ド」よりも1オクターブ高い「ド#」を表している。
【0021】一方、リズム情報は、音の長さの基準とす
る4分音符を「1」として数字で音の長さを表してい
る。例えば、「0.5」は、4分音符の半分の音の長さ
であるから、8分音符を指定し、「4」は、4分音符の
4倍の音の長さであるから、全音符を指定している。
【0022】さらに、頁末情報は、音高情報やリズム情
報で特定される音のうち、楽譜データにおける各頁の最
下段の小節に含まれる音をフラグ「T」により指定して
いる。そして、頁情報は、音高情報やリズム情報など
が、楽譜データにおける何頁目に属するかを指定してい
る。また、楽譜データには、上述した情報以外に、演奏
時のテンポを指定するテンポ情報、曲の題名、作曲者
名、作詞家名などを示す情報を含んでいる。
【0023】そして、この楽譜表示装置1は、CPU2
0が演奏者の指示に基づいて対応する楽曲(歌曲)の楽
譜データを頁単位で読み出し、所定のアルゴリズムで五
線譜の楽譜の画像データを生成することにより、楽譜の
各頁を表示画面2、3に各々表示できるようになってい
る。
【0024】(1.4) 楽譜表示装置の処理内容 次に、この楽譜表示装置1が行う各種処理について説明
する。この楽譜表示装置1は、複数の動作モードを有し
ており、動作モードを切り替えることにより、楽譜を表
示したり、撮影や録音などを行うことができるようにな
っている。具体的には、本実施形態の楽譜表示装置1
は、楽譜表示モード、撮影モード、録音モードおよび通
信モードを備えている。
【0025】a.楽譜表示モード 楽譜表示モードは、楽譜のみを表示するモードであり、
このモードが選択されると、CPU20は、楽譜データ
メモリ24から演奏者が指定した楽譜データを読み出し
て、まず、楽譜の1頁目を表示画面2に表示させ、楽譜
の2頁目を表示画面3に表示させる。図6に楽譜表示モ
ードの表示例を示すように、頁送り、頁戻し、頁の最初
に戻る、他の楽譜を表示させる、といった処理を指示す
るための操作ボタン群(ソフトウェアボタン群)30が
表示画面2に表示されるようになっており、いずれかの
操作ボタンが押圧操作されると、CPU20が表示画面
2、3に表示される楽譜頁を変更する処理を行う。例え
ば、頁送りボタンが押圧操作された場合は、CPU20
は、表示画面2に表示された楽譜頁を2頁後の頁に更新
すると同時に、表示画面3に表示される楽譜頁を2頁後
の頁に更新する。言い換えると、表示画面2に楽譜の奇
数頁を表示し、表示画面3に楽譜の偶数頁を表示させて
連続する頁を同時に表示する。
【0026】これにより、この楽譜表示モードにおいて
は、紙ベースの楽譜と同様に、楽譜の連続する頁を同時
に表示できるだけでなく、実際に頁をめくったのと同様
に表示される楽譜の頁を更新することができる。従っ
て、この楽譜表示装置1を楽譜表示モードにした場合、
演奏者は、一般の紙ベースの楽譜と同様に、この楽譜表
示装置1に表示される楽譜を見て楽器演奏などを行うこ
とができる。さらに、この楽譜表示装置1は、演奏者が
表示画面2に表示された操作ボタン群30を1回押圧操
作するだけで頁めくりなどを行うことができるので、紙
ベースの楽譜のように頁めくりをミスする場合や風で頁
がめくれてしまう場合などを回避でき、紙ベースの楽譜
に比して簡易かつ確実に頁操作を行うことができる。
【0027】なお、図6において、操作ボタン群40
は、動作モードにかかわらず常時表示されるソフトウェ
アボタン群であり、具体的には、この楽譜表示装置1の
動作モードを楽譜表示モード、撮影モード、録音モード
および通信モードのいずれかのモードに切り替えるため
の複数の操作ボタンを含んでいる。従って、CPU20
は、操作ボタン群40のいずれかの操作ボタンが押圧さ
れることにより、動作モードを切り替えるようになって
いる。
【0028】b.撮影モード 撮影モードは、演奏者を撮影するモードであり、このモ
ードが選択されると、CPU20は、カメラ7の撮影画
像50を表示画面3に表示させる。図7に撮影モードの
表示例を示すように、表示画面3には、撮影画像50に
加えて、録画開始、録画停止、再生、といった処理を指
示するための操作ボタン群60が表示される。また、他
方の表示画面2には、撮影モードへの切り替え前に表示
されていた楽譜、若しくは演奏者が指定した楽譜データ
に対応する楽譜のいずれかが表示されるようになってい
る。
【0029】そして、操作ボタン群60のいずれかの操
作ボタンが押圧操作されると、CPU20は、カメラ7
を介して入力した撮影画像50に対応する動画データ
と、マイクロホン8を介して入力した音声データとを動
画・音声データメモリ25に同期をとって記録していく
録画処理、若しくは録画停止処理、または動画・音声デ
ータメモリ25に予め記録した動画データおよび音声デ
ータの再生処理などを行うようになっている。また、こ
の録画処理においては、動画データをMPEG(Moving
Picture Experts Group)2等の映像符号化アルゴリズ
ムで圧縮符号化処理を行って記録するようにしてもよ
く、同様に、音声データをMPEG1(レイヤ2)等の
音声符号化アルゴリズムで圧縮符号化処理を行って記録
するようにしてもよい。さらに、動画データだけを記録
できるようにしてもよい。
【0030】また、このモードにおいても操作ボタン群
30が表示されて楽譜の頁操作を受け付けるが、頁送り
ボタンや頁戻しボタンが押圧操作された場合は、上記楽
譜表示モードの場合と異なり、表示画面2に表示される
楽譜頁を1頁単位で変更する処理を行うようになってい
る。なお、撮影画像50を表示画面2に表示し、楽譜を
表示画面3に表示させるようにしてもよく、何れの表示
画面に撮影画像50を表示するかを選択可能にしてもよ
い。
【0031】これにより、この撮影モードにおいては、
楽譜と撮影画像50とを隣り合う位置に表示することが
できるので、演奏者は、一方の表示画面2に表示された
楽譜を見て楽器演奏などを行うと同時に、他方の表示画
面3に表示された自身の演奏姿をモニタしながら簡易に
撮影操作を行うことができる。
【0032】c.録音モード 録音モードは、演奏音や歌声を録音するモードであり、
このモードが選択されると、CPU20は、録音開始、
録音停止、再生、といった処理を指示するための図示し
ない操作ボタン群を表示画面3に表示させ、これら操作
ボタンの押圧操作に応じてマイクロホン8を介して入力
した音声データや、MIDIインターフェース10を介
して受信したMIDI演奏データを動画・音声データメ
モリ25に記録したり、動画・音声データメモリ25に
記録された音声データやMIDI演奏データを再生した
りするようになっている。なお、無線通信部26を介し
て受信した音声データやMIDI演奏データについても
動画・音声データメモリ25に記録することができる。
【0033】また、このモードにおいても、撮影モード
と同様に、表示画面2には、録音モードへの切り替え前
に表示されていた楽譜、若しくは演奏者が指定した楽譜
データに対応する楽譜が表示されるようになっている。
これにより、演奏者は、一方の表示画面2に表示された
楽譜を見て楽器演奏などを行うと同時に、他方の表示画
面3に表示された操作ボタンを操作して自身の演奏音や
歌声を簡易に録音することができるようになっている。
【0034】d.通信モード 通信モードは、上記撮影モードや録音モードにて動画・
音声データメモリ25に記録した動画データや音声デー
タなどを外部機器に送信したり、外部機器から各種デー
タを受信するモードであり、このモードが選択される
と、CPU20は、通信を行うための図示しない操作ボ
タン群を表示画面2、3の両方またはいずれかに表示す
る。この場合、上記モードと同様に、表示画面2、3の
いずれかに楽譜をを表示するようにしてもよいし、表示
しないようにしてもよい。そして、これら操作ボタン群
の押圧操作に応じて演奏者が指定した宛先のPCまたは
他の楽譜表示装置1との間でデータ通信を行う。
【0035】これにより、演奏者は、この楽譜表示装置
1を使って撮影した自身の演奏姿の動画データや自身の
演奏音の音声データを自分のPCなどに送信することが
できる。また、MIDIインターフェース10を介して
他の機器との間で通信を行うことができ、MIDI演奏
データと同期を取りながら楽譜を表示することができ
る。
【0036】このようにして、本実施形態に係る楽譜表
示装置1は、隣り合う2つの表示画面2、3に連続する
楽譜の頁を表示できるので、紙ベースの楽譜と同等の情
報量で楽譜を表示でき、しかも、演奏者が表示画面2、
3をワンタッチするだけで頁めくりなどの各種操作を行
うことができるので、紙ベースの楽譜に比して簡易かつ
確実に頁操作などを行うことができる。また、この楽譜
表示装置1は、薄型に形成されて譜面台に載置可能に構
成されているので、一般的な専用譜面台や、ピアノなど
の鍵盤楽器が備える譜面台に載せて使用することができ
る。さらに、この楽譜表示装置1を構成する2つの筐体
5、6が開閉可能に連結されているので、全体形状をほ
ぼ半分の大きさにして簡易に持ち運ぶことができる。
【0037】さらに、この楽譜表示装置1は、隣り合う
2つの表示画面2、3の一方に楽譜を表示すると同時
に、他方の表示画面に自身の撮影画像50などを表示す
ることができるので、演奏者一人で自身の楽器の演奏と
同時に自身の撮影画像のモニタや録画などを簡易に行う
ことができる。さらに、楽譜表示装置1は、演奏音の録
音も同時に行うことができるので、演奏者は、この楽譜
表示装置1を用いれば、楽器の演奏(歌も含む)をしな
がら、自身の演奏姿の撮影および演奏音の録音をすべて
一人で行うことができる。そして、演奏者は、この楽譜
表示装置1に記録した動画データや音声データを後で自
身のPCなどに送信することにより、PCなどで編集し
て自身のプロモーションビデオを作成することも可能で
ある。
【0038】(2) 補足 本願発明は、上述した実施形態に限らず種々の態様にて
実施することができる。例えば、以下のような変形実施
が可能である。 (2.1)上述の実施形態では、頁操作などの各種操作
をソフトウェアキーで行う場合を述べたが、これらの操
作を行うためのハードウェアキーを設けるようにしても
よい。また、各種操作をソフトウェアキーやハードウェ
アキーで行う場合に限らず、マイクロホン8を介して入
力した音声に基づいて各種の操作を受け付けるようにし
てもよい。
【0039】(2.2)また、上述の実施形態では、楽
譜表示装置1とカメラ7とが一体の場合について述べた
が、楽譜表示装置1とカメラ7が別々の装置であっても
よい。この場合、撮影モードにおいては、楽譜表示装置
1が所定の通信ポートに接続されたカメラから動画デー
タを入力して、撮影画像を表示画面3に表示したり、動
画データを動画・音声データに記録するようにすればよ
い。同様に、楽譜表示装置1とマイクロホン8とが別々
であってもよい。
【0040】(2.3)上述の実施形態では、この楽譜
表示装置1が楽譜表示モード、撮影モード、録音モード
および通信モードを有する場合について述べたが、撮影
モード、録音モードおよび通信モードは必ずしも必須の
動作モードではなく、少なくとも紙ベースの楽譜と同様
に2頁分の楽譜を隣り合う位置で表示でき、かつ、筐体
が開閉可能に構成されて持ち運び性に優れていればよ
い。また、この楽譜表示装置1にFD(Floppy Disk)
などの磁気記録媒体、若しくは、CD−ROM(Compac
t Disk Read Only Memory)などの光ディスク記録媒体
のドライブなどを設け、これら記録媒体を介して記録デ
ータやプログラムデータなどの各種データを外部とやり
とりできるようにしてもよい。
【0041】(2.4)上述の実施形態では、楽譜表示
処理、撮影処理などを行う制御プログラムを予め楽譜表
示装置1に格納しておく場合について述べたが、図8に
示すように、この制御プログラムを磁気記録媒体、光記
録媒体、半導体記録媒体などのコンピュータが読み取り
可能な記録媒体51に記録し、コンピュータ52がこの
プログラムを読み取って実行するようにしてもよい。ま
た、図9に示すように、この制御プログラムをサーバ5
3に格納し、ネットワークを介してサーバ53が送信要
求のあった楽譜表示装置1やコンピュータ(PC)54
などに制御プログラムを送信するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、この楽
譜表示装置は、隣り合う2つの表示画面2、3に楽譜の
各頁を表示でき、かつ、楽譜表示装置を構成する2つの
筐体が開閉可能に連結されているので、紙ベースの楽譜
と同様の情報量で楽譜を表示できるだけでなく、持ち運
び性も優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る楽譜表示装置の外観
図である。
【図2】 楽譜表示装置の表示画面の構成を示す図であ
る。
【図3】 楽譜表示装置の筐体を閉じた状態を示す外観
図である。
【図4】 楽譜表示装置の電気的構成を示すブロック図
である。
【図5】 楽譜データの構成を示す図である。
【図6】 楽譜表示装置の楽譜表示処理の説明に供する
図である。
【図7】 楽譜表示装置の撮影処理の説明に供する図で
ある。
【図8】 補足の説明に供する図である。
【図9】 補足の説明に供する図である。
【符号の説明】
1……楽譜表示装置、2、3……表示画面、4……操作
スイッチ群、30、60……操作ボタン群、5、6……
筐体、7……カメラ、8……マイクロホン、9……スピ
ーカ、10……MIDIインターフェース、10A、1
0B……液晶表示パネル、11A、11B……タッチパ
ネル、20……CPU、21……バス、22……RA
M、23……制御プログラムメモリ、24……楽譜デー
タメモリ、25……動画・音声データメモリ、26……
無線通信部、27……音源、50……撮影画像、51…
…記録媒体、52……コンピュータ、53……サーバ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能に連結され、開いた時に同一方
    向から視認可能な表示画面を各々有する2つの筐体と、 楽譜データを記録する楽譜データ記録手段と、 前記楽譜データに基づいて前記表示画面に楽譜を表示さ
    せる制御手段とを備えることを特徴とする楽譜表示装
    置。
  2. 【請求項2】 撮影手段を有し、 前記制御手段は、前記撮影手段で撮影された撮影画像を
    前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1に
    記載の楽譜表示装置。
  3. 【請求項3】 前記撮影手段は、前記表示画面と対向す
    る方向を撮影することを特徴とする請求項2に記載の楽
    譜表示装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記表示画面のうち一
    方の表示画面に楽譜を表示させるとともに、他方の表示
    画面に撮影画像を表示させることを特徴とする請求項2
    または3に記載の楽譜表示装置。
  5. 【請求項5】 前記撮影手段で撮影された撮影画像を記
    録する記録手段を有することを特徴とする請求項2乃至
    4のいずれかに記載の楽譜表示装置。
  6. 【請求項6】 外部演奏を入力する演奏入力手段を有
    し、 前記記録手段は、さらに、前記演奏入力手段が入力した
    演奏を記録することを特徴とする請求項5に記載の楽譜
    表示装置。
  7. 【請求項7】 前記記録手段に記録された演奏を再生し
    て放音する演奏再生手段を有することを特徴とする請求
    項6に記載の楽譜表示装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段に記録された情報、若しく
    は、前記撮影手段で撮影された撮影画像、または、前記
    演奏入力手段が入力した演奏の少なくともいずれかの情
    報を外部に送信する通信手段を有することを特徴とする
    請求項5乃至7のいずれかに記載の楽譜表示装置。
  9. 【請求項9】 楽譜データを記録する楽譜データ記録手
    段と、 演奏者の撮影画像を入力する入力手段と、 前記楽譜データに対応する楽譜と、前記撮影画像とを隣
    り合う位置で表示させる制御手段とを備えることを特徴
    とする楽譜表示装置。
  10. 【請求項10】 楽譜データ記録手段に記録された楽譜
    データを読み出す一方、撮影手段から出力される演奏者
    の撮影画像データを入力し、 前記楽譜データに対応する楽譜と、前記撮影画像データ
    に対応する画像とを隣り合う位置で表示させることを特
    徴とする楽譜表示装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 コンピュータに、楽譜データ記録手段
    に記録された楽譜データを読み出す一方、撮影手段から
    出力される演奏者の撮影画像データを入力し、 前記楽譜データに対応する楽譜と、前記撮影画像データ
    に対応する画像とを隣り合う位置で表示させる手順を実
    行させるための楽譜表示用プログラム。
  12. 【請求項12】 コンピュータに、楽譜データ記録手段
    に記録された楽譜データを読み出す一方、撮影手段から
    出力される演奏者の撮影画像データを入力し、 前記楽譜データに対応する楽譜と、前記撮影画像データ
    に対応する画像とを隣り合う位置で表示させる手順を実
    行させるための楽譜表示用プログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
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