JP3743321B2 - データ編集方法、情報処理装置、サーバ、データ編集プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

データ編集方法、情報処理装置、サーバ、データ編集プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の動画データを編集してプロモーションビデオを作成するためのデータ編集方法、情報処理装置、サーバ、データ編集プログラムおよび記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という。)の高機能化を背景として、画像データや音声データの編集用ソフトウェアが提供されている。このため、この種のソフトウェアを利用することにより、一般ユーザでも、動画像の所望のシーンだけを抜き出してつなげたり、背景画像や文字画像を合成したり、バックグラウンドミュージックを挿入したり、といったある程度の編集処理は自身で行うことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般ユーザが所有するPCでは、処理能力の制限から、複数の動画を1つの動画に編集したり、背景画像に動画を使用する、といった高度な編集処理を行うには、未だ性能が不十分な場合があった。また、例え、編集用ソフトウェアで可能な編集処理であっても、特に動画編集の場合は処理に時間がかかり、スムーズに編集作業を進めることができないといった不便さがあった。
【0004】
一方、近年では、プロ用の編集機器を使ってアマチュアバンドのプロモーションビデオなどを作成するサービスがある。しかし、編集依頼者自身が編集作業を行うものではないため、必ずしも自身が意図したプロモーションビデオが作成されるわけではなかった
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、一般ユーザであってもスムーズに編集作業を進めることができ、かつ、複数の動画データを編集する場合であっても、希望の編集データを簡易かつ短時間で作成することができるデータ編集方法、情報処理装置、サーバ、データ編集プログラムおよび記録媒体を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述課題を解決するため、本発明は、データ編集方法において、情報処理端末が、記録手段に記録されたストリーミングデータの中から選択された編集対象のストリーミングデータに対する編集指示を入力する編集指示入力ステップと、前記情報処理端末が、前記編集指示を入力する毎に、対応する編集指示データを前記編集対象のストリーミングデータと対応づけて編集指示データ記録手段に記録していく記録ステップと、前記情報処理端末が、前記編集指示データ記録手段に記録された編集指示データ群を読み出して、前記編集対象のストリーミングデータとともにサーバに送信する送信ステップと、前記サーバが、前記編集指示データ群と前記編集対象のストリーミングデータとを受信する受信ステップと、前記サーバが、前記編集指示データ群に基づいて前記編集対象のストリーミングデータを編集し、編集データを作成する編集ステップと、前記サーバが、前記編集データを前記情報処理端末に送信する編集データ送信ステップとを具備することを特徴としている。
【0007】
この構成によれば、情報処理端末が、入力した編集指示に対応する編集指示データを編集対象のストリーミングデータと対応づけて編集指示データ記録手段に記録し、この編集指示データ群を編集対象のストリーミングデータとともにサーバに送信すると、サーバが編集指示データ群に基づいて編集対象のストリーミングデータを編集するので、情報処理端末の操作者は、事前に全ての編集指示を行っておけばよく、実際の編集処理は処理能力が高いサーバでまとめて行うことができる。従って、操作者が希望する編集データを作成できるだけでなく、短時間で編集データを作成することができる。
【0008】
また、本発明は、情報処理装置のデータ編集方法において、記録手段に記録されたストリーミングデータの中から選択された編集対象のストリーミングデータに対する編集指示を入力する編集指示入力ステップと、前記編集指示を入力する毎に、対応する編集指示データを前記編集対象のストリーミングデータと対応づけて編集指示データ記録手段に記録していく記録ステップと、前記編集指示データ記録手段に記録された編集指示データ群に基づいて、前記編集対象のストリーミングデータの編集を行う編集ステップとを具備することを特徴としている。
【0009】
この構成によれば、入力した編集指示に対応する編集指示データを編集対象のストリーミングデータと対応づけて編集指示データ記録手段に記録し、この編集指示データ群に基づいて、編集対象のストリーミングデータの編集を行うので、操作者は、事前に全ての編集指示を行っておけば、これらの編集処理はまとめて行わせることができる。
【0010】
また、本発明は、情報処理装置において、ストリーミングデータを記録する記録手段と、前記記録手段に記録されたストリーミングデータの中から選択された編集対象のストリーミングデータに対する編集指示を入力する編集指示入力手段と、前記編集指示に対応する編集指示データを前記編集対象のストリーミングデータと対応づけて記録する編集指示データ記録手段と、前記編集指示データ記録手段に記録された編集指示データ群を読み出して、前記編集対象のストリーミングデータとともに外部に送信する送信手段とを備えることを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、情報処理装置は、編集指示データ記録手段から、編集対象のストリーミングデータと対応づけられた編集指示データ群を読み出して、編集対象のストリーミングデータとともに外部に送信することにより、この編集対象のストリーミングデータに対応する全ての編集指示を外部に通知することができる。
【0012】
また、本発明は、情報処理装置において、ストリーミングデータを記録する記録手段と、前記記録手段に記録されたストリーミングデータの中から選択された編集対象のストリーミングデータに対する編集指示を入力する編集指示入力手段と、前記編集指示に対応する編集指示データを前記編集対象のストリーミングデータと対応づけて記録する編集指示データ記録手段と、前記編集指示データ記録手段に記録された編集指示データ群に基づいて、前記編集対象のストリーミングデータの編集を行う編集手段とを備えることを特徴としている。
【0013】
この構成によれば、情報処理装置は、編集指示データ記録手段から、編集対象のストリーミングデータと対応づけられた編集指示データ群を読み出して、編集対象のストリーミングデータを編集するので、操作者は、事前に全ての編集指示を行っておけば、これらの編集処理をまとめて行わせることができる。
【0014】
また、本発明は、サーバにおいて、上記情報処理装置から送信された前記編集指示データ群と前記編集対象のストリーミングデータとを受信する受信手段と、前記編集指示データ群に基づいて前記編集対象のストリーミングデータを編集し、編集データを作成する編集手段と、前記編集データを前記情報処理装置に送信する編集データ送信手段とを備えることを特徴としている。
【0015】
この構成によれば、サーバは、情報処理装置から送信された編集指示データ群に基づいて編集対象のストリーミングデータの編集処理をまとめて行うことができる。
【0016】
また、本発明は、データ編集プログラムにおいて、コンピュータに、記録手段に記録されたストリーミングデータの中から選択された編集対象のストリーミングデータに対する編集指示を入力する編集指示入力手順と、前記編集指示を入力する毎に、対応する編集指示データを前記編集対象のストリーミングデータと対応づけて編集指示データ記録手段に記録していく記録手順と、前記編集指示データ記録手段に記録された編集指示データ群を読み出して、前記編集対象のストリーミングデータとともにサーバに送信する送信手順とを実行させることを特徴としている。
【0017】
この構成によれば、このデータ編集プログラムをコンピュータにインストールすれば、そのコンピュータは、入力した編集指示に対応する編集指示データを編集対象のストリーミングデータと対応づけて編集指示データ記録手段に記録し、この編集指示データ群を編集対象のストリーミングデータとともにサーバに送信するので、サーバが編集指示データ群に基づいて編集対象のストリーミングデータを編集することが可能となる。
【0018】
また、本発明は、データ編集プログラムにおいて、コンピュータに、記録手段に記録されたストリーミングデータの中から選択された編集対象のストリーミングデータに対する編集指示を入力する編集指示入力手順と、前記編集指示を入力する毎に、対応する編集指示データを前記編集対象のストリーミングデータと対応づけて編集指示データ記録手段に記録していく記録手順と、前記編集指示データ記録手段に記録された編集指示データ群に基づいて、前記編集対象のストリーミングデータの編集を行う編集手順とを実行させることを特徴としている。
【0019】
この構成によれば、このデータ編集プログラムをコンピュータにインストールすれば、そのコンピュータは、入力した編集指示に対応する編集指示データを編集対象のストリーミングデータと対応づけて編集指示データ記録手段に記録し、この編集指示データ群に基づいて、編集対象のストリーミングデータの編集を行うので、操作者は、事前に全ての編集指示を行っておけば、これらの編集処理はまとめて行わせることができる。
【0020】
また、本発明は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体において、上記データ編集プログラムを記録したことを特徴としている。この構成によれば、このデータ編集プログラムを記録媒体から読み出してコンピュータが実行すれば、そのコンピュータの操作者は、事前に全ての編集指示を行っておけば、これらの編集処理はサーバまたはコンピュータでまとめて行わせることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。以下に示す実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0022】
(1) 実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態に係る動画編集システムの全体構成を示す図である。この動画編集システム1において、10は、一般的なコンピュータシステムで構成されたサーバであり、インターネットを介して楽譜型情報処理装置20から送信された編集指示に基づいて動画または音声の編集処理を行うサービスを提供する。
【0023】
楽譜型情報処理装置(情報処理端末)20は、楽譜を表示したり、この楽譜を見て演奏を行う演奏者を撮影したり、ルータ21を介してインターネットに接続する機能を備えたコンピュータである。また、この楽譜型情報処理装置20は、撮影した動画や音声のデータ(ストリーミングデータ)と、該データの編集指示とをサーバ10に送信したり、サーバ10から送信された編集データを表示する機能を有している。ここで、サーバ10と楽譜型情報処理装置20との間では動画や音声のストリームデータを送受信するため、ルータ21は、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、CATVまたは光ファイバーなどの高速通信回線を介してインターネットに接続されていることが望ましい。
【0024】
(2) サーバの構成
次に、サーバ10の構成を説明する。
サーバ10において、制御部11は、記憶部12に記憶されるプログラム群を読み出して実行することによりサーバ10全体の制御を行う。なお、このサーバ10(制御部11)の処理能力が一般のパーソナルコンピュータに比して高いことはいうまでもない。
【0025】
記憶部12は、画像処理や音声処理を含む各種の編集処理を行うための編集プログラムなどのプログラム群を格納するプログラムデータベース(以下、データベースを「DB」という。)13と、編集画像の背景に使用する静止画または動画の背景画像データを記憶する背景画像DB14と、楽譜型情報処理装置20から送信された動画や音声のデータなどを記憶する動画・音声DB15とを有している。
【0026】
また、通信部16は、制御部11の制御の下にインターネットを介して接続された楽譜型情報処理装置20などとTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)に従ったプロトコルでデータ通信を行うためのものである。
【0027】
(3) 楽譜型情報処理装置の構成
(3.1) 楽譜型情報処理装置の外観構成
次に、楽譜型情報処理装置20の構成を説明する。
図2は、楽譜型情報処理装置20の外観を示す図である。この楽譜型情報処理装置20は、紙ベースの楽譜とほぼ同様の大きさに形成され、演奏時に譜面台などに載せて、演奏者が紙ベースの楽譜に代えて使用することができる装置である。
【0028】
図2に示すように、この楽譜型情報処理装置20は、略矩形形状の薄型ボディからなり、左右に楽譜などを表示する表示画面22、23を有している。この表示画面22、23は、図3に示すように、液晶表示パネル22A、23Aの上面に透明のタッチパネル22B、23Bを各々設けて構成され、指やスタイラスペンによる表示画面22、23の押圧操作と押圧位置とがタッチパネル22B、23Bによって検出できるようになっている。また、図2において、24は、電源スイッチなどを含む操作スイッチ群である。すなわち、この楽譜型情報処理装置20は、演奏者からの指示を操作スイッチ群24の操作や表示画面22、23の押圧操作を介して入力するようになっている。
【0029】
また、この楽譜型情報処理装置20の左側の筐体25と右側の筐体26は、ヒンジ機構Sによって回転可能に連結され、ノートブックや楽譜(楽譜集)と同じように、開閉可能に構成されている。これにより、この楽譜型情報処理装置20は、図4に示すように、左右の筐体25および26を閉じることによって、全体形状を小さくでき、持ち運びを容易に行うことができる。また、閉状態では、表示画面22、23などが外部に露出しないのでこれらが破損する場合などを防止することができる。
【0030】
また、この楽譜型情報処理装置20は、カメラ27、マイクロホン28、スピーカ29およびMIDI(musical instrument digital interface)インターフェースIFを有している。カメラ27は、開状態(図2参照)でこの楽譜型情報処理装置20の前面、つまり、表示された楽譜を見て演奏を行う演奏者を撮影するために設けられている。MIDIインターフェースIFは、この楽譜型情報処理装置20をMIDIインターフェースを備える他の機器(楽器、電子楽器、PC、他の楽譜型情報処理装置20など)と無線あるいは有線により接続し、MIDIデータの通信、送受信を行うために設けられている。マイクロホン28は、指向性を有するマイクロホンが適用され、開状態でこの楽譜型情報処理装置20の前面からの音声、つまり、演奏者の演奏音や音声を入力するために設けられている。また、スピーカ29は、この楽譜型情報処理装置20に記録され、あるいは、MIDIインターフェースIFを介して他の機器から受信されたMIDIデータなどの演奏データまたは音声データから生成した音声を放音するためのものである。
【0031】
(3.2) 楽譜型情報処理装置の電気的構成
図5は、楽譜型情報処理装置20の電気的構成を示すブロック図である。同図において、CPU(Central Processing unit)30は、バス(BUS)31を介して接続された各部の動作を制御することにより、楽譜型情報処理装置20全体を制御する。また、RAM(Random Access Memory)32は、CPU30のワークメモリやビデオメモリとして使用され、プログラムデータや液晶表示パネル22A、23Aに表示させる画像データなどを一時記憶するメモリである。また、このRAM32には、後述する編集指示テーブルが格納されるようになっている。
【0032】
制御プログラムメモリ33、楽譜データメモリ34、動画・音声データメモリ35は、例えば、磁気ディスクまたはEEP−ROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの記録装置から構成され、各種プログラム群やデータを記録している。具体的には、制御プログラムメモリ33は、CPU30に各種の処理(楽譜表示処理、撮影処理、録音処理、通信処理、編集指示処理など)を行わせるための処理手順を示した制御プログラム群を記録するメモリである。楽譜データメモリ34は、表示画面22、23に楽譜を表示させるための楽譜データを記録するメモリである。また、動画・音声データメモリ35は、カメラ27を介して入力した動画データ、マイクロホン28を介して入力した音声データおよび無線通信部36を介してサーバ10などから受信した動画・音声データ(編集後のデータを含む)、およびMIDIインターフェースIFを介して受信したMIDI演奏データなどを記録するメモリである。
【0033】
無線通信部36は、CPU30の制御の下にアンテナを介してルータ21や他の楽譜型情報処理装置20やPCなどと無線でデータ通信を行うものであり、上述した制御プログラムメモリ33、楽譜データメモリ34および動画・音声データメモリ35から読み出したデータ、またはこれらのメモリに書き込むべきデータなどを外部機器との間で送受信する。なお、この無線通信部36には、例えば、bluetooth(登録商標)などの無線モジュールが適用される。また、音源37は、CPU30の制御の下に音声データまたは演奏データから音声信号を生成し、図示しないディジタルアナログ変換回路を介してスピーカ29に出力する。
【0034】
(3.3) 楽譜型情報処理装置の処理内容
次に、この楽譜型情報処理装置20が行う各種処理について説明する。
この楽譜型情報処理装置20は、複数の動作モードを有しており、動作モードを切り替えることにより、楽譜を表示したり、撮影や録音などを行ったり、サーバ10に対して撮影または録音した動画または音声のデータの編集指示を行うことができるようになっている。具体的には、本実施形態の楽譜型情報処理装置20は、楽譜表示モード、撮影モード、録音モード、通信モードおよび編集指示モードを備えている。
【0035】
a.楽譜表示モード
楽譜表示モードは、楽譜のみを表示するモードであり、このモードが選択されると、CPU30は、楽譜データメモリ34から演奏者が指定した楽譜データを読み出して、まず、楽譜の1頁目を表示画面22に表示させ、楽譜の2頁目を表示画面23に表示させる。図6に楽譜表示モードの表示例を示すように、頁送り、頁戻し、頁の最初に戻る、他の楽譜を表示させる、といった処理を指示するための操作ボタン群(ソフトウェアボタン群)40が表示画面22に表示されるようになっており、いずれかの操作ボタンが押圧操作されると、CPU30が表示画面22および23に表示される楽譜の頁を変更させる処理を行う。例えば、頁送りボタンが押圧操作された場合は、CPU30は、表示画面22および23に表示される楽譜をそれぞれ2頁後の頁の楽譜に変更させる。
【0036】
これにより、この楽譜表示モードにおいては、紙ベースの楽譜と同様に、楽譜の連続する頁を同時に表示できるだけでなく、実際に頁をめくったのと同様に表示される楽譜の頁を更新することができる。従って、この楽譜型情報処理装置20を楽譜表示モードにした場合、演奏者は、一般の紙ベースの楽譜と同様に、この楽譜型情報処理装置20に表示される楽譜を見て楽器演奏などを行うことができる。さらに、この楽譜型情報処理装置20は、演奏者が表示画面22に表示された操作ボタン群40を1回押圧操作するだけで頁めくりなどを行うことができるので、紙ベースの楽譜のように頁めくりをミスする場合や風で頁がめくれてしまう場合などを回避でき、紙ベースの楽譜に比して簡易かつ確実に頁操作を行うことができる。
【0037】
なお、図6において、操作ボタン群50は、動作モードにかかわらず常時表示されるソフトウェアボタン群であり、この楽譜型情報処理装置20の動作モードを楽譜表示モード、撮影モード、録音モード、通信モードおよび編集指示モードのいずれかのモードに切り替えるための複数の操作ボタンであり、操作ボタンのいずれかが押圧操作されると動作モードを切り替えるようになっている。
【0038】
b.撮影モード
撮影モードは、演奏者を撮影するモードであり、このモードが選択されると、CPU30は、カメラ27の撮影画像60を表示画面23に表示させる。図7に撮影モードの表示例を示すように、表示画面23には、撮影画像60に加えて、録画開始、録画停止、再生、といった処理を指示するための操作ボタン群70が表示されるとともに、表示画面22に、撮影モードへの切り替え前に表示されていた楽譜、若しくは演奏者が指定した楽譜データに対応する楽譜のいずれかが表示されるようになっている。
【0039】
そして、操作ボタン群70のいずれかの操作ボタンが押圧操作されると、CPU30は、カメラ27を介して入力した撮影画像60に対応する動画データと、マイク28を介して入力した音声データとを動画・音声データメモリ35に同期をとって記録していく録画処理、若しくは録画停止処理、または動画・音声データメモリ35に予め記録した動画および音声のデータの再生処理などを行うようになっている。この録画処理において、動画データは、MPEG(Moving Picture Experts Group)2またはモーションJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の映像符号化アルゴリズムで圧縮符号化処理を行う一方、音声データはMPEG1(レイヤ2)等の音声符号化アルゴリズムで圧縮符号化処理を行って記録するようにしてもよい。さらに、動画データだけを記録できるようにしてもよい。
【0040】
また、このモードにおいても操作ボタン群40が表示されて楽譜の頁操作を受け付けるが、頁送りボタンや頁戻しボタンが押圧操作された場合は、上記楽譜表示モードの場合と異なり、表示画面22に表示される楽譜頁を1頁単位で変更する処理を行うようになっている。なお、撮影画像60を表示画面22に表示し、楽譜を表示画面23に表示させるようにしてもよく、いずれの表示画面に撮影画像60を表示するかを選択可能にしてもよい。
【0041】
これにより、この撮影モードにおいては、楽譜と撮影画像60とを隣り合う位置に表示することができるので、演奏者は、一方の表示画面22に表示された楽譜を見て楽器演奏などを行うと同時に、他方の表示画面23に表示された自身の演奏姿をモニタしながら簡易に撮影を行うことができる。
【0042】
c.録音モード
録音モードは、演奏音や歌声を録音するモードであり、このモードが選択されると、CPU30は、録音開始、録音停止、再生、といった処理を指示するための図示しない操作ボタン群を表示画面23に表示させ、これら操作ボタンの押圧操作に応じてマイクロホン28を介して入力した音声データや、MIDIインターフェースIFを介して受信したMIDI演奏データを動画・音声データメモリ35に記録したり、動画・音声データメモリ35に記録された音声データやMIDI演奏データを再生したりするようになっている。なお、無線通信部36を介して受信した音声データやMIDI演奏データについても動画・音声データメモリ35に記録することができる。
【0043】
また、このモードにおいても、撮影モードと同様に、表示画面22には、録音モードへの切り替え前に表示されていた楽譜、若しくは演奏者が指定した楽譜データに対応する楽譜が表示されるようになっている。これにより、演奏者は、一方の表示画面22に表示された楽譜を見て楽器演奏などを行うと同時に、他方の表示画面23に表示された操作ボタンを操作して自身の演奏音や歌声を簡易に録音することができるようになっている。
【0044】
d.通信モード
通信モードは、上記撮影モードや録音モードにて動画・音声データメモリ35に記録した動画データや音声データや演奏データなどを外部機器に送信したり、外部機器から各種データを受信するモードであり、このモードが選択されると、CPU30は、通信を行うための図示しない操作ボタン群を表示画面22、23の両方またはいずれかに表示する。この場合、上記モードと同様に、表示画面22、23のいずれかに楽譜を表示するようにしてもよいし、表示しないようにしてもよい。そして、これら操作ボタン群の押圧操作に応じて演奏者が指定した宛先のPCまたは他の楽譜型情報処理装置20との間でデータ通信を行う。
【0045】
e.編集指示モード
編集指示モードは、動画・音声データメモリ35に記録した動画または音声のデータの編集処理をサーバ10に指示するモードであり、このモードが選択されると、CPU30は、まず、編集対象のデータを選択するための操作画面を表示画面22に表示する。このときの表示例を図8に示すように、表示画面22には、動画・音声データメモリ35に格納された動画データと音声データのファイル名の中から編集対象のデータ(以下、「編集用データ」という。)を選択するための画面枠80、該画面枠80にて選択された動画データの内容を表示する画面枠81、編集対象の動画データを表示する画面枠82とが表示される。
【0046】
一方、表示画面23には、編集指示モードへの切り替え前に表示されていた楽譜、若しくは演奏者が指定した楽譜データに対応する楽譜のいずれかが表示されるようになっている。
【0047】
そして、この操作画面においては、CPU30は、画面枠80内のいずれかのファイル名が押圧操作により選択されると、対応する動画データの最初の画像データを読み出して、画面枠81に表示するようになっている。なお、画面枠80内で音声データが選択された場合は、最初部分を自動再生するなどして内容を報知するようにしてもよい。
【0048】
そして、画面枠81に表示された画像を画面枠82にドラッグ操作することによって、該動画データを編集用データとして選択できるようになっている。この場合、画面枠82には、編集用データが動画データの場合はサムネール表示されるようになっている。このようにして、操作者(演奏者など)は、編集用データの内容を確認しながら希望の編集用データを選択できるようになっている。
【0049】
また、この編集指示モードにおいては、CPU30によりRAM32上に編集指示テーブル100が作成されるようになっている。編集指示テーブル100は、操作者が選択した編集用データのファイル名と、編集指示に対応する各種の編集指示データとを対応づけて格納するテーブルであり、図9に示すように、編集用データが選択された場合は、CPU30により該データのファイル名(「Saikovsky」「Magner」「Mametana」「Chopen」)が「編集対象のファイル名」のフィールドに格納されるようになっている。また、本実施形態においては、「背景画像のファイル名」、「編集位置」および「編集倍率」のフィールドが作成されるようになっている。なお、この編集指示モードにおいては、動画データと音声データのいずれについても編集を行うことができるが、本発明の特徴をわかりやすくするため、動画データを編集する場合について説明する。
【0050】
次に、操作者が編集対象の動画データを選択した後、「次へ」の操作ボタン83を押圧操作すると(図8参照)、CPU30は、背景画像(background Image)を選択するための操作画面を表示画面22に表示する。このときの表示例を図10に示すように、背景画像の候補は、9枚単位で表示され、画面下部の番号(「1」、「2」……「9」)が押圧操作されたり、操作ボタン(「<<」、「>>」)が押圧操作されると、CPU30は、表示画面22に表示する背景画像の候補を変更するようになっている。
【0051】
そして、操作者により背景画像が選択されると、CPU30は、操作者が選択した背景画像のファイル名を編集指示テーブル100の対応するフィールド(図9に示す「背景画像のファイル名」のフィールド)に格納し、操作者により「次へ」の操作ボタン85が押圧操作されると、編集用データの編集位置および編集倍率を指定するための操作画面を表示画面22に表示させる。この場合の表示例を図11に示すように、表示画面22には、編集用データに対応する動画の編集位置を指定するための画面枠91と、編集用データをサムネール表示する画面枠92と、各動画の編集倍率などを指定するための操作ボタン群93とが表示される。この図においては、操作者が、各編集用データのサムネールを画面枠91にドラッグ操作することによって編集位置を指定できるようになっている。
【0052】
また、CPU30は、操作ボタン群93のいずれかの操作ボタンの押圧操作に応じて画面枠91内の各動画の表示倍率を変更し、これにより、操作者が実際に目で確認しながら各編集用データの動画の編集倍率を指定できるようにようになっている。
【0053】
このようにして、操作者により各編集データの編集位置および編集倍率が指定されると、CPU30は、編集位置および編集倍率を示すデータを編集指示テーブル100の所定のフィールド(図9に示す「編集位置」と「編集倍率」のフィールド)に格納する。この結果、図12に示すように、編集指示テーブル100には、背景画像のファイル名、編集位置および編集倍率を示すデータとがそれぞれ各編集用データのファイル名に応づけられて格納されるようになっている。
【0054】
そして、操作者が全ての編集指示を終了した後、「編集処理開始」の操作ボタン94を押圧操作すると(図11参照)、CPU30は、まず、無線通信部36によりルータ21を介してインターネットに接続し、サーバ10にアクセスしてサーバ10との接続を確立する。そして、サーバ10との接続が確立すると、CPU30は、動画・音声データメモリ35から編集用データを読み出すとともに、該編集指示テーブル100の内容を予め定めたファイル形式のデータ(以下、「編集指示データ群101」という。)に変換して、編集用データと編集指示データ群101とをサーバ10に送信する。
【0055】
サーバ10においては、制御部11が、通信部16により楽譜型情報処理装置20から送信された編集用データと編集指示データ群101とを受信すると、記憶部12の動画・音声DB15に記録し、プログラムDB13に記録された編集プログラムを読み出して実行することにより、編集用データの編集処理を開始する。この場合、制御部11は、まず、受信した編集用データに対応する動画の背景画像を切り抜く画像処理を行うようになっている。この場合の画像処理は、クロマキー処理や輪郭抽出処理などの手法を適用して背景画像を切り抜くようになっている。
【0056】
次に、制御部11は、編集指示データ群101を参照することにより、背景画像DB14から指定された背景画像データを読み出すとともに、背景画像を切り抜いた後の動画データを各々指定された編集倍率に変換し、該変換後の動画データを背景画像データの指定された編集位置に合成する編集処理を行う。この場合、編集指示データ群101には各々の編集指示に対応するデータと、各編集用データのファイル名とが対応づけられて記述されているため、制御部11は、各編集用データの編集位置および編集倍率を容易に取得できるようになっている。
【0057】
そして、制御部11は、このようにして編集用データを編集して編集データを作成すると、該編集データを動画・音声DB15に記録し、この編集データの最初の画像データを読み出して楽譜型情報処理装置20に送信するようになっている。
【0058】
この場合、楽譜型情報処理装置20においては、サーバ10から上記画像データを受信すると、該画像データに対応する画像を表示画面22に表示する。このときの表示例を図13に示すように、表示画面22には、対応する画像95と、編集データの再生、巻き戻し、早送り、停止、ダウンロード、といった処理を指示するための操作ボタン群96と、ダウンロード時のタイトル名などを入力する入力欄97とが表示される。そして、楽譜型情報処理装置20においては、これら操作ボタン群96が押圧操作されると、CPU30は、編集データの再生指示やダウンロード指示などをサーバ10に送信することにより、サーバ10から編集データを受信してリアルタイム再生したり、ダウンロードできるようになっている。なお、入力欄97への文字入力は、スタイラスペンなどによって入力欄97に入力された軌跡をCPU30が文字認識することによって文字を入力できるようになっている。
【0059】
これにより、操作者は、自身が希望する編集画像が得られたか否かを確認した後、作成した編集データをダウンロードして楽譜型情報処理装置20の動画・音声データメモリ35に記憶させることができるようになっている。また、希望の編集結果が得られなかった場合は、再度上述の操作を行うことにより、動画データの編集をやり直すことができるようになっている。また、このようにして作成した動画データを用いて、さらに音声データを挿入させる編集処理や、複数の音声データを合成して挿入させる編集処理をサーバ10に行わせることにより、音声付きの動画データを作成することももちろん可能である。
【0060】
従って、この編集指示モードにおいては、この楽譜型情報処理装置20で撮影した動画データや、他の楽譜型情報処理装置20で撮影した動画データなどを当該装置20の操作者自身の指示に基づいて編集することができるので、操作者は自身のプロモーションビデオなどを簡易に作成することができる。
【0061】
この場合、楽譜型情報処理装置20は、操作者が指示した背景画像のファイル名、編集位置および編集倍率を示すデータをそれぞれ各編集用データのファイル名と対応づけて編集指示テーブル100に格納していき、全ての編集指示が終了した後に、編集指示データ群101としてサーバ10に送信するようにしているので、操作者は、事前に全ての編集指示を行っておけば、サーバ10で各種の編集処理を効率よく短時間で行うことができる。
【0062】
さらに、処理能力が高いサーバ10側で全ての編集処理を行うので、動画データの背景を切り取る処理、複数の動画の合成処理、背景画像に動画を使用する、といった高度な編集処理であっても短時間で行うことができる。従って、この楽譜型情報処理装置20では動画編集を行う必要がないので、CPU30には処理能力が高くない汎用のCPUを広く適用することができる。
【0063】
また、編集時に使用する背景画像データは、サーバ10に予め格納してあるデータを用いるので、楽譜型情報処理装置20が背景画像の選択時に表示させる背景画像データには、低解像度の画像データを使用すればよい。また、実際の背景画像が動画の場合でも、楽譜型情報処理装置20に動画データを記録させておく必要は必ずしもない。
【0064】
このようにして本実施形態に係る動画編集システム1においては、楽譜型情報処理装置20側で操作者の編集指示をまとめて受け付け、サーバ10側では楽譜型情報処理装置20から送信された該操作者の編集指示に基づいて編集用データの編集処理を行って編集データを作成するので、操作者はスムーズに編集作業を進めることができ、簡易かつ短時間で操作者が希望する編集データを作成することができる。
【0065】
(4) 変形例
本願発明は、上述した実施形態に限らず種々の態様にて実施することができる。例えば、以下のような変形実施が可能である。
【0066】
(4.1)
上述の実施形態では、各動画の編集位置および編集倍率の変更と、背景画像の合成とを行う編集処理の場合について述べたが、本発明はこれに限らず、白黒画像やセピア画像に変換するなどの様々なエフェクトを付加する編集処理を行うようにしてもよい。また、これらのエフェクトを途中から付加するようにしてもよい。エフェクトを途中から付加する場合は、以下のようにすればよい。
【0067】
すなわち、図14に表示例を示すように、表示画面22に、いずれかの編集用データの再生、停止、巻き戻し、早送り、といった処理を指示するための操作ボタン群110を表示し、この操作ボタン群110の操作によって指示された編集用データの再生画像111を表示する。一方、表示画面23には、各種エフェクトの指示を行うための操作画面112を表示する。ここでは、操作画面112には、動画エフェクトを指定するための操作ボタン群113と、音声エフェクトを指定するための操作ボタン群114を表示している。なお、操作ボタン群114のうち、「音量レベル」、「Lo(低音用イコライザ)」、「Middle(中音用イコライザ)」、「Hi(高音用イコライザ)」、「バランス(左右バランス)」で示した操作ボタンは、フェーダを模したソフトウェアボタンである。また、「←」および「→」は、操作画面112に表示される操作ボタン群113および114で指示可能なエフェクトの変更を指示するための操作ボタンである。
【0068】
ここで、操作ボタン群113は、再生画像111に対応する編集用データの動画のみのエフェクトを指示するための操作ボタン群でもよいし、この編集用データを含む全ての編集用データの動画に付加するエフェクトを指示するための操作ボタン群でもよい。また、操作ボタン群114は、再生画像111に対応する編集用データ(動画と音声を含む)の音声のエフェクトを指示するための操作ボタン群でもよいし、この編集用データを含む全ての編集用データの音声に付加するエフェクトを指示するための操作ボタン群でもよい。
【0069】
そして、CPU30は、表示画面22に表示された画像の再生中に、表示画面23に表示された操作ボタン群113および114のいずれかの操作ボタンが操作されると、その時点の再生画像111の時間情報(再生位置)を取り込み、図15に示すように、取り込んだ時間情報を編集点として編集指示テーブル100に格納するとともに、該操作ボタンの内容を示すデータを該編集点と対応づけて格納していくようになっている。
【0070】
このようにして、楽譜型情報処理装置20においては、操作者が希望するタイミングで希望のエフェクトを指示するためのテーブルを作成し、編集指示データ群101としてサーバ10に送信することにより、サーバ10において、各エフェクト処理を指定されたタイミング(編集点)で行い、操作者が希望する編集データを作成できるようになっている。なお、実際の編集データ作成時のエフェクト処理はサーバ10で行うが、楽譜型情報処理装置20でも表示画面22に表示中の再生画像111にエフェクトを付加するようにしてもよい。このようにすれば、操作者は再生画像111に実際に付加されるエフェクトを確認しながら、編集作業を進めることができる。なお、再生画像111に代えて、編集用データの中の音声データの再生音をスピーカ29から放音し、上述と同様に、操作ボタン群113および114の操作時点の時間情報を編集点として取得するようにしてもよい。
【0071】
(4.2)
また、上述の実施形態では、この楽譜型情報処理装置20が楽譜表示モード、撮影モード、録音モード、通信モードおよび編集指示モードを備える場合について述べたが、これら動作モードを全て備えていなくてもよく、例えば、楽譜表示モードと編集指示モードだけを備え、動画データは外部から入力するようにしてもよい。また、この楽譜型情報処理装置20にメモリカードなどの半導体記録媒体、FD(Floppy Disk)などの磁気記録媒体、若しくは、CD−ROMなどの光ディスク記録媒体のドライブなどを設け、これらの媒体を介して動画データや音声データなどの各種のデータを外部とやりとりできるようにしてもよい。
【0072】
(4.3)
上述の実施形態では、楽譜型情報処理装置20における編集指示操作などをソフトウェアキーで行う場合を述べたが、これらの操作を行うためのハードウェアキーを設けるようにしてもよい。
【0073】
(4.4)
さらに、上述の実施形態では、楽譜情報型処理装置20側では、操作者による全ての編集指示を各編集用データとそれぞれ対応づけるようにして編集指示データ群101を作成し、サーバ20がこの編集指示データ群101に基づいて編集用データの全ての編集処理を行う場合について述べたが、サーバ20に代えて、楽譜型情報処理装置20がこの編集指示データ群101に基づいて編集用データの全ての編集処理を行うようにしてもよい。この場合、操作者は、全ての編集指示を予め行った後に編集開始指示をしておけば、楽譜型情報処理装置20が自動的に全ての編集処理を行って編集データを作成することができるので、操作者は編集指示を行う毎に、対応する編集処理が終了するまで待たなくてもすむ。すなわち、操作者は、事前に全ての編集指示を行っておけば、実際の編集処理は任意の時刻に開始することができる。例えば、昼間は、この楽譜型情報処理装置を使って楽器演奏や編集指示を行い、就寝中などの非操作時間帯に編集処理を行わせるといった使い方が可能となる。また、操作者が希望に応じて編集処理をサーバ10で行うか、楽譜型情報処理装置20で行うかを選択できるようにしてもよい。
【0074】
(4.5)
また、上述の実施形態では、楽譜型情報処置装置を用いて編集作業を行う場合について述べたが、楽譜型情報処理装置に限らず、PC、PDA(Personal Digital Assistants)などの各種の情報処理装置を用いて編集作業を行う場合に広く適用することができる。
【0075】
(4.6)
上述の実施形態では、動画や音声のストリームデータを編集するための制御プログラム(以下、「データ編集プログラム」という。)を予め楽譜型情報処理装置20に格納しておく場合について述べたが、図16に示すように、このデータ編集プログラムを磁気記録媒体、光記録媒体、半導体記録媒体などのコンピュータが読み取り可能な記録媒体120に記録し、コンピュータ130がこのプログラムを読み取って実行するようにしてもよい。また、図17に示すように、このデータ編集プログラムをサーバ140に格納し、ネットワークを介してサーバ140が送信要求のあった楽譜型情報処理装置20などの情報処理装置やコンピュータ(PC)150などにデータ編集プログラムを送信するようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、情報処理装置側で操作者の編集指示を受け付けて、編集対象のストリーミングデータと対応づけて記憶した後に、該編集指示に対応するデータ群に基づいてストリーミングデータの編集処理を行うので、操作者がスムーズに編集作業を進めることができ、簡易かつ短時間で希望する編集データを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る動画編集システムの全体構成を示す図である。
【図2】 動画編集システムの楽譜型情報処理装置の外観図である。
【図3】 楽譜型情報処理装置の表示画面の構成を示す図である。
【図4】 楽譜型情報処理装置の筐体を閉じた状態を示す外観図である。
【図5】 楽譜型情報処理装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】 楽譜型情報処理装置の楽譜表示モードの説明に供する図である。
【図7】 楽譜型情報処理装置の撮影モードの説明に供する図である。
【図8】 楽譜型情報処理装置の編集指示モードの説明に供する図である。
【図9】 編集指示テーブルを示す図である。
【図10】 楽譜型情報処理装置の編集指示モードの説明に供する図である。
【図11】 楽譜型情報処理装置の編集指示モードの説明に供する図である。
【図12】 編集指示テーブルを示す図である。
【図13】 楽譜型情報処理装置の編集指示モードの説明に供する図である。
【図14】 変形例に係る楽譜型情報処理装置の編集指示モードの説明に供する図である。
【図15】 変形例に係る編集指示テーブルを示す図である。
【図16】 変形例に係るデータ編集プログラムの使用態様の説明に供する図である。
【図17】 変形例に係るデータ編集プログラムの使用態様の説明に供する図である。
【符号の説明】
1……動画編集システム、10……サーバ、11……制御部、12……記憶部、13……プログラムDB、14……背景画像DB、15……動画・音声DB、16……通信部、20……楽譜型情報処理装置、21……ルータ、22、23……表示画面、22A、23A……液晶表示パネル、22B、23B……タッチパネル、24……操作スイッチ群、40、50、70、93、96、110、113、114……操作ボタン群、25、26……筐体、27……カメラ、28……マイクロホン、29……スピーカ、30……CPU、31……バス、32……RAM、33……制御プログラムメモリ、34……楽譜データメモリ、35……動画・音声データメモリ、36……無線通信部、37……音源、60……撮影画像、80、81、82、91、92……画面枠、100……編集指示テーブル、101……編集指示データ群。

Claims (15)

  1. 情報処理端末が、記録手段に記録されたストリーミングデータの中から選択された編集対象のストリーミングデータに対する編集指示を入力する編集指示入力ステップと、
    前記情報処理端末が、前記編集指示を入力する毎に、対応する編集指示データを前記編集対象のストリーミングデータと対応づけて編集指示データ記録手段に記録していく記録ステップと、
    前記情報処理端末が、前記編集指示データ記録手段に記録された編集指示データ群を読み出して、前記編集対象のストリーミングデータとともにサーバに送信する送信ステップと、
    前記サーバが、前記編集指示データ群と前記編集対象のストリーミングデータとを受信する受信ステップと、
    前記サーバが、前記編集指示データ群に基づいて前記編集対象のストリーミングデータを編集し、編集データを作成する編集ステップと、
    前記サーバが、前記編集データを前記情報処理端末に送信する編集データ送信ステップと
    を具備することを特徴とするデータ編集方法。
  2. 前記編集指示データ群は、静止画または動画の背景画像データを指定するデータを含み、
    前記編集ステップにおいては、
    前記サーバが、前記背景画像データを指定するデータに基づいて、所定の背景画像記録手段から背景画像データを読み出すステップと、
    前記サーバが、前記編集対象のストリーミングデータに含まれる動画データに対応する動画の背景画像を切り抜くステップと、
    前記編集指示データ群に基づいて、前記背景画像を切り抜いた動画データと、前記背景画像データとを編集するステップとを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ編集方法。
  3. 前記指示入力ステップにおいては、
    前記情報処理端末が、前記編集対象のストリーミングデータを再生するステップを有し、
    前記記録ステップにおいては、
    前記編集指示を入力した時点の前記ストリーミングデータの再生位置を編集点として取得し、該編集点のデータを当該編集指示に対応する編集指示データに含めて記録していく
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のデータ編集方法。
  4. 情報処理装置のデータ編集方法において、
    記録手段に記録されたストリーミングデータの中から選択された編集対象のストリーミングデータに対する編集指示を入力する編集指示入力ステップと、
    前記編集指示を入力する毎に、対応する編集指示データを前記編集対象のストリーミングデータと対応づけて編集指示データ記録手段に記録していく記録ステップと、
    前記編集指示データ記録手段に記録された編集指示データ群に基づいて、前記編集対象のストリーミングデータの編集を行う編集ステップと
    を具備することを特徴とするデータ編集方法。
  5. 前記編集指示データ群は、静止画または動画の背景画像データを指定するデータを含み、
    前記編集ステップにおいては、
    前記背景画像データを指定するデータに基づいて、所定の背景画像記録手段から背景画像データを読み出すステップと、
    前記編集対象のストリーミングデータに含まれる動画データに対応する動画の背景画像を切り抜くステップと、
    前記編集指示データ群に基づいて、前記背景画像を切り抜いた動画データと、前記背景画像データとを編集するステップとを有する
    ことを特徴とする請求項4に記載のデータ編集方法。
  6. 前記指示入力ステップにおいては、
    前記編集対象のストリーミングデータを再生するステップを有し、
    前記記録ステップにおいては、
    前記編集指示を入力した時点の前記ストリーミングデータの再生位置を編集点として取得し、該編集点のデータを当該編集指示に対応する編集指示データに含めて記録していく
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のデータ編集方法。
  7. 前記編集対象のストリーミングデータは、動画データまたは音声データの少なくとも1つ以上のデータである
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のデータ編集方法。
  8. ストリーミングデータを記録する記録手段と、
    前記記録手段に記録されたストリーミングデータの中から選択された編集対象のストリーミングデータに対する編集指示を入力する編集指示入力手段と、
    前記編集指示に対応する編集指示データを前記編集対象のストリーミングデータと対応づけて記録する編集指示データ記録手段と、
    前記編集指示データ記録手段に記録された編集指示データ群を読み出して、前記編集対象のストリーミングデータとともに外部に送信する送信手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  9. ストリーミングデータを記録する記録手段と、
    前記記録手段に記録されたストリーミングデータの中から選択された編集対象のストリーミングデータに対する編集指示を入力する編集指示入力手段と、
    前記編集指示に対応する編集指示データを前記編集対象のストリーミングデータと対応づけて記録する編集指示データ記録手段と、
    前記編集指示データ記録手段に記録された編集指示データ群に基づいて、前記編集対象のストリーミングデータの編集を行う編集手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  10. 前記指示入力手段は、
    前記編集対象のストリーミングデータを再生する再生手段を有し、
    前記編集指示データ記録手段は、
    前記編集指示を入力した時点の前記ストリーミングデータの再生位置を編集点として取得し、該編集点のデータを当該編集指示に対応する編集指示データに含めて記録していく
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の情報処理装置。
  11. 前記編集対象のストリーミングデータは、動画データまたは音声データの少なくとも1つ以上のデータである
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の情報処理装置。
  12. 請求項8に記載の情報処理装置から送信された前記編集指示データ群と前記編集対象のストリーミングデータとを受信する受信手段と、
    前記編集指示データ群に基づいて前記編集対象のストリーミングデータを編集し、編集データを作成する編集手段と、
    前記編集データを前記情報処理装置に送信する編集データ送信手段と
    を備えることを特徴とするサーバ。
  13. コンピュータに、記録手段に記録されたストリーミングデータの中から選択された編集対象のストリーミングデータに対する編集指示を入力する編集指示入力手順と、
    前記編集指示を入力する毎に、対応する編集指示データを前記編集対象のストリーミングデータと対応づけて編集指示データ記録手段に記録していく記録手順と、
    前記編集指示データ記録手段に記録された編集指示データ群を読み出して、前記編集対象のストリーミングデータとともにサーバに送信する送信手順と
    を実行させるためのデータ編集プログラム。
  14. コンピュータに、記録手段に記録されたストリーミングデータの中から選択された編集対象のストリーミングデータに対する編集指示を入力する編集指示入力手順と、
    前記編集指示を入力する毎に、対応する編集指示データを前記編集対象のストリーミングデータと対応づけて編集指示データ記録手段に記録していく記録手順と、
    前記編集指示データ記録手段に記録された編集指示データ群に基づいて、前記編集対象のストリーミングデータの編集を行う編集手順と
    を実行させるためのデータ編集プログラム。
  15. 請求項13または請求項14に記載のデータ編集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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