JP2003043706A - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体の製造方法

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JP2003043706A
JP2003043706A JP2002209873A JP2002209873A JP2003043706A JP 2003043706 A JP2003043706 A JP 2003043706A JP 2002209873 A JP2002209873 A JP 2002209873A JP 2002209873 A JP2002209873 A JP 2002209873A JP 2003043706 A JP2003043706 A JP 2003043706A
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Yoshinobu Takeda
吉伸 竹田
Hiroyuki Endo
浩幸 遠藤
Tsutomu Uezono
勉 上薗
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた電子写真特性を有するとともに、高い
耐刷性や耐傷性を有する電子写真感光体及びその製造方
法を提供する。 【解決手段】 表面保護層14を有する電子写真感光体
10を作製する際に、電荷輸送材料が重量濃度で0.5
%以上溶解するアルコール系以外の第1の有機溶剤に電
荷輸送材料を溶解させた後に、この電荷輸送材料を溶解
した第1の有機溶剤をアルコール系の第2の有機溶剤で
所定の比率に希釈し、かつ光硬化型塗料を分散調合して
なる表面保護層塗料を、感光体に塗布する保護層塗布工
程と、塗布された表面保護層塗料を乾燥して硬化させる
際に硬化紫外線として主に波長310nm以下の紫外線
を用いる光硬化工程とを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面保護層を有す
る電子写真感光体の製造方法に関し、特に電子写真記録
法を用いた複写機やプリンタなどに使用される電子写真
感光体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真用感光体としては、材料
選択の幅の広さ、高生産性といった利点を有することか
ら、有機光導電材料が広く利用されている。これら有機
光導電材料を用いた電子写真感光体は、感度及び機械的
特性の双方を満足するために、電荷発生層と電荷輸送層
とを積層した機能分離型感光体として利用される場合が
多い。
【0003】一方、電子写真感光体には、当然のことな
がら、適用される電子写真プロセスに応じた所定の感
度、電気特性、さらには光学的特性を備えていることが
要求される。特に繰り返し使用可能な電子写真感光体の
表面層には、コロナ帯電、トナー現像、紙への転写ある
いはクリーニング処理といった電気的、機械的外力が直
接加えられるため、それらに対する高い耐久性が要求さ
れる。具体的には、コロナ帯電時に発生するオゾンによ
る劣化のために、感度低下や電位低下、残留電位増加と
いったことに対する電気的特性面での耐久性、あるいは
摺擦による感光体の摩耗や傷の発生等に対する機械的面
での耐久性などが要求される。
【0004】従来、前記機械的耐久性の向上を目的とし
て、感光体の表面に保護層として熱あるいは光硬化性樹
脂を用いる技術(例えば、特開平8−160640号公
報、以後従来技術1とする)が開示されている。従来技
術1によると、光硬化型アクリルモノマー及びオリゴマ
ーが重合してなる樹脂に導電性金属酸化物微粒子が分散
され、かつ光重合開始剤を含有する保護層を用いること
によって、耐摩耗性、耐環境性に優れた電子写真感光体
を提供できるとしている。
【0005】また、感光体以外の材料へのコート材料と
しても、各種コート材料が知られている。例えば、特開
平9−100111号公報(発明の名称「反応性シリ
カ、その製造方法及び用途」、以後従来例2とする)で
は、例えばプラスティック光学部品、タッチパネル、ガ
ラス等のハードコート材料として、反応性シリカ粒子及
び重合性不飽和基を有することを特徴とする硬化組成物
を用いる技術が開示されている。
【0006】従来例2の発明の組成物によれば、種々の
基材の上に、耐擦傷性、耐候性、密着性、硬化性に優れ
た、透明から半透明及び高光沢からつや消しの範囲まで
の性能を満足する被覆膜を形成することができ、これら
は特に有機樹脂成形体の表面の耐擦傷性、耐候性の保護
コーテイングとして有用であるとし、耐熱性の低いプラ
スチック基材に対しても適用できるコーティング材料と
しても有用であるとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱硬化
型の表面保護層を用いたコーティング材料は高温で長時
間の加熱処理が必要であり、有機光導電材料の種類、基
体材料によっては使用できない。しかも、表面保護層と
しての硬度、耐刷性を有しかつ電子写真特性を安定化さ
せるために充分なだけ硬化させるためには、熱処理時間
が長時間となり製造上のコストが高くなるといった問題
点を有する。
【0008】また、従来技術1に示された光硬化型の表
面保護層を用いた場合には、硬化時に必要とする紫外線
によって有機光導電材料が光異性化反応や光分解反応を
起こし、電子写真特性が低下するといった問題点を有す
る。
【0009】さらには、表面保護層に硬化性樹脂を用い
ただけでは、現像部においてトナーをこすり付けて感光
体上に現像する接触現像方式のような場合には、耐刷
性、耐傷性が不十分である。従来技術1においては電子
写真特性向上のために金属微粒子を分散させているが、
繰り返し使用時に金属微粒子が削り取られ易く、削り取
られた部分が画像欠陥になるといった問題点がある。
【0010】一方、従来技術2に示されたようなコーテ
ィング材料は高抵抗体であり、電子写真感光体に表面保
護層として用いた場合には、電子写真特性が大きく低下
し実用化できないといった問題点を有する。また、接触
現像方式の電子写真感光体に対して実用的な耐刷性、耐
摩耗性、耐傷性を有する表面保護層とするためには、表
面保護層の膜厚は従来のプラスティック光学部品等のコ
ーティング膜よりも厚膜であることが要求される。しか
しながら、従来の熱及び光硬化塗料は、硬化時の収縮性
から厚膜の実現が困難であるといった問題点を有する。
さらには、感光体としての電気的特性、すなわち電子写
真特性を満たすとともに、高い耐刷性や耐傷性を満たす
膜厚を同時に実現することは極めて困難である。
【0011】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題としており、優れた電子写真特性を有す
るとともに、高い耐刷性や耐傷性を有する電子写真感光
体及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による電子写真感
光体の製造方法は、表面保護層を有する電子写真感光体
を作製する際に、電荷輸送材料が重量濃度で0.5%以
上溶解するアルコール系以外の第1の有機溶剤に電荷輸
送材料を溶解させた後に、当該電荷輸送材料を溶解した
第1の有機溶剤をアルコール系の第2の有機溶剤で所定
の比率に希釈し、かつ光硬化型塗料を分散調合してなる
表面保護層塗料を、感光体に塗布する保護層塗布工程を
行うことを特徴とする(請求項1)。
【0013】また、本発明による電子写真感光体の製造
方法は、表面保護層を有する電子写真感光体を作製する
際に、電荷輸送材料が重量濃度で0.5%以上溶解する
アルコール系以外の第1の有機溶剤に電荷輸送材料を溶
解させた後に、当該電荷輸送材料を溶解した第1の有機
溶剤をアルコール系の第2の有機溶剤で所定の比率に希
釈し、かつ光硬化型塗料を分散調合してなる表面保護層
塗料を、感光体に塗布する保護層塗布工程と、塗布され
た表面保護層塗料を乾燥して硬化させる際に硬化紫外線
として主に波長310nm以下の紫外線を用いる光硬化
工程とを行うことを特徴とする電子写真感光体の製造方
法(請求項2)。
【0014】また、本発明による電子写真感光体の製造
方法は、前記第1の有機溶剤がテトラヒドロフランであ
ることを特徴とする(請求項3)。
【0015】また、本発明による電子写真感光体の製造
方法は、前記第2の有機溶剤がメタノールであることを
特徴とする(請求項4)。
【0016】請求項1に記載の発明によれば、電荷輸送
材料が比較的多く溶解する有機溶剤に電荷輸送材料を溶
解している。そして、その電荷輸送材料を溶解した溶剤
をアルコール系溶媒によって希釈し、さらに光硬化型塗
料を分散して表面保護層塗料としている。この塗料作製
手順で光硬化型塗料に溶解しにくい電荷輸送材料を塗料
内に均一に溶解し塗布硬化することによって、表面保護
層中に電荷輸送材料が均一に析出することなく分散し、
さらに感光体を白濁させることなく作製できる。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明と同様の作用を示す。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、前記第1
の有機溶剤をテトラヒドロフラン(THF)としている
ので、電荷輸送材料を高濃度に溶かすことができる。ま
た、アルコール系溶媒との希釈も容易に行うことができ
るので、電荷輸送材料をTHFに溶解して、アルコール
系溶媒に希釈することによって、溶剤希釈後も安定に電
荷輸送材料を溶解した状態で表面保護層塗料とすること
ができる。また、メタノールとイソプロピルアルコール
によって希釈された光硬化性塗料に溶解しても、組成物
を析出させることなく分散希釈でき、安定に表面保護層
塗料を作製できる。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、前記第2
の有機溶剤をメタノールとしているので、光硬化性塗料
の組成物が析出することがなく、またTHFに対しても
容易に混合するので、安定に表面保護層塗料を作製でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を説明する。図1は本発明の一実施形態である積層
型電子写真感光体の断面図である。本例の積層型電子写
真感光体10は、導電性基体11上に電荷発生層12、
電荷輸送層13及び表面保護層14を主に積層して構成
されている。導電性基体11は、電子写真感光体の電極
としての役割と同時に他の層の支持体となっており、円
筒状、板状、フィルム状等のいずれの形態でもよい。導
電性基体11の材質に限定はなく、アルミニウム、ステ
ンレススチール、ニッケルなどの金属でもよく、ガラ
ス、プラスチックなどの絶縁性基体上にアルミニウムや
金の蒸着膜、導電性高分子の塗布膜などによる導電処理
を施したものでもよい。
【0021】電荷発生層12は、有機光導電性物質の蒸
着膜やバインダ樹脂中に有機電荷発生物質を分散させた
塗布膜などで形成され、所定の波長の光が照射されて電
荷発生材料が光を受容すると電荷が発生する。電荷発生
物質としては、光源として使用可能な光の波長に対して
電荷発生効率が高い、電荷輸送層に用いられている電荷
発生物質に対して電荷注入効率が高い、といった電気的
な特性を有することが好ましい。電荷発生物質として
は、無金属フタロシアニン、銅フタロシアニン、チタニ
ルフタロシアニンなどのフタロシアニン化合物、各種ア
ゾ、キノンなどの顔料が用いられ、用いられる光源の波
長や電荷輸送物質との組み合わせによって好適な材料が
選択される。電荷発生層12の膜厚は光源の光を吸収し
て、感光体上にコロナ放電等で形成された電荷を打ち消
すために必要な電荷量が発生すればよいことから、電荷
発生物質の吸光係数やバインダ樹脂への分散量又は発生
効率といった条件によって決定される。一般的には3μ
m以下であり、好適には0.1μm以上1μm以下であ
る。
【0022】電荷輸送層13は、バインダ樹脂中に有機
電荷輸送物質を分散させた材料の塗布膜などで形成され
る。電荷輸送層13は暗所では絶縁層としての働きを有
し、コロナ放電等で作製された電荷を感光体表面上に保
持する役割を有する。また、電荷発生層12が感応する
光を透過する性能を有し、露光時には電荷輸送層13で
発生し注入された電荷を輸送し、感光体表面の電荷を中
和消滅させる働きをする。電荷輸送材料としては、ヒド
ラゾン化合物、トリフェニルメタン化合物、トリフェニ
ルアミン化合物、ブタジエン化合物等の有機化合物が用
いられる。バインダ樹脂としては、ポリカーボネート樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン
樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂といった材料が用
いられ、機械的耐久性、化学的安定性、電気的安定性、
他の層との密着性及び用いる電荷輸送材料との相溶性な
どが要求される。電荷輸送層13の膜厚は、電荷保持
率、電荷輸送速度の速さ、機械的耐久性などの要求から
決定され、一般的には50μm以下であり、好適には1
0μm以上30μm以下である。
【0023】表面保護層14は、感光体の耐久性、耐刷
性を高めるために設けられている。クリーニング等によ
る機械的摩擦などに充分耐えるとともに、暗所ではコロ
ナ放電等によって発生させた電荷を表面で保持する機能
を有しており、かつ電荷発生層12が感応する光を透過
する性能を有している。
【0024】表面保護層14は、シリカ粒子及びそれと
化学的に結合している有機化合物並びに光重合開始剤を
主に含有する組成物を塗布、硬化させて形成した層から
なり、かつ前記有機化合物が、重合性不飽和基、下記式
(1)で表される基及び下記式(2)表される基から選
ばれる1種以上を有しているとともに、前記シリカ粒子
と当該有機化合物とがシリルオキシ基を介して結合して
いることが適当である。
【化1】 (式中、−X−は−NH−、−O−及び−S−から選ば
れ、Yは酸素原子及びイオウ原子から選ばれる。但し、
−X−が−O−のときYはイオウ原子である。)
【0025】前記重合性不飽和基としては、例えばアク
リロキシ基、メタクリロキシ基、ビニル基、プロペニル
基、ブタジエニル基、スチリル基、エチニイル基、シン
ナモイル基、マレエート基、アクリルアミド基等を例示
することができ、特にアクリロキシ基が好ましい。
【0026】前記一般式(1)で表わされる基の例とし
ては、例えば下記式で表される基を挙げることができ
る。
【化2】
【0027】また、一般式(1)で表わされる基を有す
る有機化合物の例としては、例えば下記式で表される化
合物が挙げられる。
【化3】
【0028】ここで、前記X1はアルコキシル基、カル
ボキシレート基、ハロゲン原子、アミノ基、オキシム基
又は水素原子であり、R2は水素原子又は炭素数1〜8
の1価の有機基、例えばアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基や、炭素、酸素及び水素原子から構成される非
加水分解性有機基である。
【0029】上記X1のアルコキシル基としては例えば
メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、フェ
ノキシ、オクチルオキシ基を;カルボキシレート基とし
ては例えばアセトキシ基を;ハロゲン原子としては例え
ばヨウ素、塩素、臭素、フッ素を;アミノ基としては例
えばアミノ、メチルアミノ等のモノアルキルアミノ基、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等のジアルキルアミノ
基を;オキシム基としてはメチレンオキシム、ジメチル
メチレンオキシム基を挙げることができる。また、mは
1、2又は3である。これらの中でアルコキシル基が特
に望ましい。
【0030】上記R2のアルキル基としては例えばメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、オクチル基を;アリー
ル基としては例えばフェニル、トリル、キシリル、p−
メトキシフェニル基を;アラルキル基としては例えばベ
ンジル、フェニルエチル基を;炭素、酸素及び水素原子
から構成される非加水分解性有機基としては例えば2−
メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−ブトキシエ
チル基を挙げることができる。
【0031】上記X1、R2、mの組み合わせにより構成
される加水分解性シリル基の好ましい例として、トリメ
トキシシリル基、トリエトキシシリル基、トリイソプロ
ポキシシリル基、メチルジメトキシシリル基、ジメチル
ジメトキシシリル基等を挙げることができる。
【0032】前記R3は炭素数1〜12の脂肪族又は芳
香族構造を有する2価の有機基の中から選ばれ、その構
造として鎖状、分岐状又は環状構造を含んでいてもよ
い。そのような構造単位として、例えばメチレン、エチ
レン、プロピレン、メチルエチレン、ブチレン、メチル
プロピレン、シクロヘキシレン、フェニレン、2−メチ
ルフェニレン、3−メチルフェニレン、オクタメチレ
ン、ビフェニレン、ドデカメチレン基等を挙げることが
できる。これらの中でメチレン、プロピレン、シクロヘ
キシレン、フェニレン基等が特に好ましい。
【0033】前記R4は脂肪族又は芳香族構造を有する
2価の有機基であり、その構造として鎖状、分岐状又は
環状構造を含んでいてもよい。そのような構造単位とし
て、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、テトラメ
チレン、ヘキサメチレン、2,2,4−トリメチルヘキ
サメチレン、1−(メチルカルボキシル)−ペンタメチ
レン等の鎖状構造の骨格を有する2価の有機基、イソフ
ォロン、シクロヘキシルメタン、メチレンビス(4−シ
クロヘキサン)、水添ジェニルメタン、水添キシレン、
水添トルエン等の脂環式構造の骨格を有する2価の有機
基及びベンゼン、トルエン、キシレン、パラフェニレ
ン、ジフェニルメタン、ジフェニルプロパン、ナフタレ
ン等の芳香環構造の骨格を有する2価の有機基から選ぶ
ことができる。
【0034】前記Xは−NH−、−O−及び−S−から
選ばれ、好ましくは−S−であり、Yは酸素原子又はイ
オウ原子であり、好ましくは酸素原子である。但し、X
が−O−のときYはイオウ原子である。)
【0035】前記X2は2価の有機基であり、さらに詳
しくは、イソシアネ−ト基又はチオイソシアネ−ト基と
付加反応できる活性水素原子を分子内に2個以上有する
化合物から誘導される2価の有機基であり、例えばポリ
アルキレングリコ−ル類、ポリアルキレンチオグリコ−
ル類、ポリエステル類、ポリアミド類、ポリカ−ボネ−
ト類、ポリアルキレンジアミン類、ポリアルキレンジカ
ルボン酸類、ポリアルキレンジオ−ル類及びポリアルキ
レンジメルカプタン類からHX−基(ここでXの定義は
前記と同じである)を2個除くことで誘導される2価の
有機基を例示することができる。
【0036】前記pは0又は1以上の数であり、好まし
くは0又は1〜10の数である。pが10を越えると、
重合性不飽和基修飾加水分解性シランの粘度が高くなる
傾向があるため取扱いにくくなることがある。
【0037】前記R5はn+1価の有機基であり、例え
ば鎖状、分岐状又は環状の飽和炭化水素基、不飽和炭化
水素基、脂環式有機基の中から選ばれる。また、nは1
〜20の正の整数から選ばれ、好ましくは1〜10、さ
らに好ましくは3〜5である。
【0038】前記Y1は活性ラジカル種の存在下、分子
間架橋反応する重合性不飽和基を有する1価の有機基を
表わす。そのようなものとしては、例えばアクリロキシ
基、メタクリロキシ基、ビニル基、プロペニル基、ブタ
ジエニル基、スチリル基、エチニイル基、シンナモイル
基、マレエ−ト基、アクリルアミド基等を例示すること
ができる。これらの中で、アクリロキシ基を好ましいも
のとして挙げることができる。
【0039】光重合開始剤としては、好ましくは紫外線
照射により活性ラジカル種を発生させる化合物の中から
選ばれ、硬化性組成物の固形分100重量部に対し0.
1〜10重量部配合され、好ましくは1〜5重量部配合
される。
【0040】光重合開始剤の具体例を示すと、1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメト
キシ−2−フェニルアセトフェノン、キサントン、フル
オレノン、ベンズアルデヒド、フルオレン、アントラキ
ノン、トリフェニルアミン、カルバゾ−ル、3−メチル
アセトフェノン、4−クロロアセトフェノン、4,4’
−ジメトキシアセトフェノン、4,4’−ジアミノベン
ゾフェノン、ミヒラ−ケトン、ベンゾインプロピルエ−
テル、ベンゾインエチルエ−テル、ベンジルジメチルケ
タ−ル、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキ
シ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、チ
オキサントン、ジエチルチオキサントン、2−イソプロ
ピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−
メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モ
ルホリノプロパン−1−オン、2,4,6−トリメチル
ベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド等が挙げら
れるが、光によって活性ラジカルを発生する材料ならば
使用可能であり、これに限定されない。
【0041】また、表面保護層14の膜厚が0.5μm
以上10μm以下であることが適当である。
【0042】また、前記シリカ粒子及びそれと化学的に
結合している有機化合物並びに光重合開始剤を主に含有
する組成物が、沸点が120℃以下のアルコール又は水
を主成分とする溶剤によって所定の濃度範囲で希釈分散
されてなる光硬化型塗料を塗布硬化させて、前記表面保
護層を作製することが適当である。
【0043】また、前記シリカ粒子及びそれと化学的に
結合している有機化合物並びに光重合開始剤を主に含有
する組成物が、所定の比率で混合されたメタノールとイ
ソプロピルアルコールを主成分とする溶剤によって所定
の濃度範囲で希釈分散されてなる光硬化型塗料を塗布硬
化させて、前記表面保護層を作製することが適当であ
る。
【0044】表面保護層14には、表面保護層の電気抵
抗を低下させて電子写真特性を向上させるために、電荷
輸送材料が添加されている。この場合、表面保護層14
に重量濃度で0.01%以上10%以下の電荷輸送材料
を含有することが適当である。表面保護層に添加される
電荷輸送材料としては、従来より電荷輸送層に用いられ
ている材料と同様の材料を用いるできる。具体的には、
添加される電荷輸送材料として、ヒドラゾン化合物、ト
リフェニルメタン化合物、トリフェニルアミン化合物、
ビストリフェニルアミンスチリル化合物、ブタジエン化
合物等の有機化合物を用いることができるが、紫外線の
照射に対して分解、異性化が生じにくいトリフェニルア
ミン化合物、ビストリフェニルアミンスチリル化合物を
用いることが好適である。
【0045】以上では一実施形態として、例えばアルミ
ニウムからなる導電性基体11上に、電荷発生層12、
電荷輸送層13、表面保護層14の順に塗布積層した積
層型電子写真感光体10を挙げて説明したが、本発明に
よる電子写真感光体の構造はこれに限られるものではな
い。例えば、導電性基体11上に、電荷輸送層13、電
荷発生層12、表面保護層14の順に積層した正帯電感
光体構造としても適用可能である。また、正帯電及び負
帯電感光体を問わず、光硬化型樹脂に電荷発生材料を分
散させて電荷発生層とすることも可能である。さらに
は、アルミニウム基体上に、シリカ粒子、それと化学的
に結合している有機化合物及び光重合開始剤と、電荷輸
送材料及び電荷発生材料とを主に混合して得られる塗料
を塗布、硬化させて形成した単層型感光体とすることも
可能である。
【0046】次に、図2の作製手順に従い、本発明の表
面保護層について詳細に説明する。図2は、本発明の電
子写真感光体の表面保護層の製造方法の手順を示したフ
ローチャートである。本発明の表面保護層の作製方法で
は、電子写真特性を向上する目的で表面保護層中に電荷
輸送材料を適量添加するために、表面保護層塗料調整工
程S1と塗布工程S2と溶媒乾燥工程S3と紫外線硬化
工程S4とが順で行われ、表面保護層塗料調整工程S1
は、電荷輸送材料の前分散処理工程S1Aと電荷輸送材
料の塗料分散処理工程S1Bとからなる。
【0047】電荷輸送材料の前分散処理工程S1Aにお
いて、表面保護層に添加する電荷輸送材料が10%以上
可溶であり、かつ光硬化性塗料原液中に含まれる有機溶
剤に対して希釈可能である第1有機溶剤に、電荷輸送材
料を溶解して電荷輸送材料の濃厚溶液を作製する。その
後、電荷輸送材料の塗料分散処理工程S1Bにおいて、
電荷輸送材料は溶解しにくいが光硬化性塗料中に含まれ
る有機溶剤に対して希釈可能である第2有機溶剤に、先
に作製した濃厚溶媒を分散希釈し、さらに光硬化性塗料
原液を希釈分散して表面保護層塗料を調整する。
【0048】光硬化型塗料原液におけるシリカ粒子及び
それと化学的に結合している有機化合物並びに光重合開
始剤を主に含有する組成物を希釈分散する有機溶剤とし
ては、例えば、メタノ−ル、エタノール、イソプロピル
アルコ−ル、2,2−ジメチル−1−プロパノール、n
−ブチルアルコール、2−ペンタノール、2−メチル−
2−ブタノール、エチレングリコ−ル、エチレングリコ
−ルモノプロピルエ−テル、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、トルエン、キシレン、ジメチルホ
ルムアミド等の溶剤や、これらと相溶する有機溶剤又は
水との混合物が挙げられる。
【0049】前記組成物を希釈分散する有機溶剤は、好
適には沸点が120℃以下のアルコールであり、このよ
うなアルコールとしては、メタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、2,2−ジメチル−1−プロパ
ノール、n−ブチルアルコール、2−ペンタノール、2
−メチル−2−ブタノール等が挙げられる。アルコール
又は水を主成分とする溶剤を用いることによって、作製
する際に下地となる電荷発生層及び電荷輸送層に対する
溶剤の影響を抑えて表面保護層を作製することができ
る。すなわち、アルコール又は水を主成分とする溶剤と
することによって、電荷輸送材料の溶出や結晶化、さら
には電荷発生層の結晶転移を発生させることなく、表面
保護層を作製することができる。
【0050】また、希釈分散されている溶媒の沸点を1
20℃以下とすることによって、溶媒残留による特性の
低下を防ぎ、下地となる感光体層に熱影響を及ぼすこと
のない、工業的に実用的かつ安全な温度範囲で乾燥処理
を行うことができ、生産性の向上を図ることができる。
さらに、アルコール又は水を用いているので、環境的に
も安全であるとともに、処理も比較的容易であり、近年
問題となっている環境問題に対しても好適である。
【0051】さらに具体的に好適な溶剤としては、イソ
プロピルアルコールとメタノールとの混合溶媒が挙げら
れる。イソプロピルアルコールは濡れ性に優れ、表面保
護層のような薄膜(0.5〜3μm程度)を大面積に塗
布するには好適である。また、シリカ粒子及びそれと化
学的に結合している有機化合物並びに光重合開始剤を主
に含有する組成物の分散性に優れるメタノールと混合す
ることによって、塗料を安定して保存することができ、
さらにイソプロピルアルコールのみとする場合と比較し
て表面保護層の製造における乾燥速度を低下することが
できる。さらに、イソプロピルアルコールは水と共沸し
て低い温度で水を除去できるので、電子写真特性に影響
を及ぼす水分を表面保護層作製時に残すことがなく、し
たがって上記特性の低下を防ぐことができるとともに、
作製した感光体の特性の安定化を図ることができる。
【0052】また、第1有機溶剤としては、具体的には
ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、メチルエチルケ
トンなどが挙げられ、第2有機溶剤としては、具体的に
はイソプロピルアルコール、メチルアルコール、エチル
アルコールなどのアルコール類や水が挙げられる。
【0053】好適には、第1有機溶剤としてはテトラヒ
ドロフランが挙げられ、また第2有機溶剤としてはメチ
ルアルコールが挙げられる。テトラヒドロフランは電荷
輸送材料を容易に溶解し、さらにアルコールとの相溶性
にも優れる。また、一度電荷輸送材料を溶かした後、ア
ルコールによって希釈したとしても、電荷輸送材料を安
定に溶媒和した状態でアルコール中に高濃度で安定希釈
することができる。また、メタノールは光硬化型塗料原
液中に含まれており、光硬化性塗料の組成物を析出する
ことなく、またテトラヒドロフランに対しても容易に混
合するので、安定に表面保護層塗料を作製できる。
【0054】本発明による電子写真感光体は、電子写真
特性を向上させるために、表面保護層14に電荷輸送材
料を添加している。そのため、表面保護層14を作製す
るための塗料には、電荷輸送材料が適量混合されている
ことが要求される。また、表面保護層14は工業的な理
由からディップコートで作製されることが多いが、図1
に示した積層型感光体10を作製する手順では、表面保
護層14のディップコート時に表面保護層14を塗料化
した有機溶剤に電荷輸送層13から電荷輸送材料が溶出
してしまう。このように表面保護層塗料には、電荷輸送
材料を適量溶解して表面保護層塗工時には電荷輸送層1
3から溶解しないといった相矛盾する性質が要求される
ことになる。
【0055】そこで、電荷輸送材料の前分散処理工程S
1Aにおいて濃厚溶液を作製して、その後の電荷輸送材
料の塗料分散処理工程S1Bにおいて電荷輸送材料が溶
解しにくい有機溶剤に適量希釈している。この手順で塗
料調整を行うことによって、表面保護層塗工時に電荷輸
送層からの電荷輸送材料の溶出を防ぐとともに、適量の
電荷輸送材料を表面保護層14中に均一に添加して相溶
させることができる表面保護層塗料を実現している。
【0056】塗布工程S2では、この調整された表面保
護層塗料を、支持基体11上に電荷発生層12及び電荷
輸送層13が順次積層された感光体に塗布する。塗布方
法としては、ディップコート、スプレーコート、ブレー
ドコート、リングコートなどが挙げられる。
【0057】溶媒乾燥工程S3では、高温乾燥機、減圧
乾燥機などを用いて表面保護層塗料化した溶媒を乾燥す
る。乾燥条件は室温以上、塗布される感光体が変性しな
い温度以下であり、一般的には60℃以上150℃以下
である。
【0058】紫外線硬化工程S4においては、乾燥して
溶媒が除去された塗布膜に対して紫外線照射を行い、表
面保護層塗料を反応硬化させる。硬化紫外線波長は光重
合開始剤によって異なるが、光源としては一般的には低
圧水銀灯、高圧水銀灯、キセンノンランプ等が用いられ
る。
【0059】本発明では、硬化紫外線波長として310
nm以下の波長を主に用いている。有機材料に対して吸
収係数の高い波長の紫外線を使用することによって、表
面近傍でできる限り紫外線を吸収させている。有機材料
は紫外線に対して光異性化反応や光分解反応を起こすた
め、光硬化型塗料を用いた場合、照射紫外線によって有
機感光体の劣化や性能低下及び光メモリ効果といった問
題が発生する。表面近傍で紫外線を吸収させることによ
って光硬化型塗料の硬化時における紫外線による有機感
光体の性能低下を防ぎ、その結果電子写真特性に優れか
つ耐久性に優れた電子写真感光体10を作製できる。波
長310nm以下の紫外線の光源としては、エキシマレ
ーザや254.7nm、184.9nmを主な放射波長
とする低圧水銀灯などが知られるが、比較的大面積に均
一に照射する必要のある電子写真感光体10の製造にお
いては低圧水銀灯が好適である。
【0060】前記表面保護層14の製造方法によって、
電子写真特性に優れるとともに高耐久性を有する、電荷
輸送材料が添加された光硬化型の表面保護層14が得ら
れる。表面保護層14の好適な膜厚は現像方式や要求性
能によって大きく異なるが、接触現像方式においては一
般的には10μm以下であり、好適には0.5μm以上
5μm以下である。大面積が要求される感光体に対し
て、0.5μm以下であると画質むらを起こさない均一
な膜厚の膜を作製することが困難なうえ、現像ローラや
紙に対する耐久性、耐刷性が低くなってしまう。また、
5μmを越えると電子写真特性が大きく低下し、具体的
には残留電位の上昇、感度の低減といった問題が発生し
て感光体として実用向きでなくなる。
【0061】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。
【0062】(実施例1)電荷発生層12として、電荷
発生物質チタニルフタロシアニンと結着樹脂であるブチ
ラール樹脂をテトラヒドロフラン(THF)溶媒に溶か
した液に平板型アルミニウム基体11を浸漬して塗膜を
作製し、乾燥後の膜厚が約0.25μmとなるようにし
た。このようにして得られた電荷発生層12の上に、下
記構造の電荷輸送材料ビストリフェニルアミンスチリル
化合物と結着樹脂ポリカーボネート(商品名Z200、
三菱瓦斯化学(株)製)をTHF溶媒に溶かして電荷輸
送層塗料とし、浸漬法によって塗膜を作製して、乾燥後
の膜厚が約20μmとなるように電荷輸送層13を作製
した。
【0063】
【化4】
【0064】.次に、表面保護層14の作製方法につい
て具体的に示す。電荷輸送層で用いた化合物と同じであ
る電荷輸送材料、ビストリフェニルアミンスチリル化合
物1重量部を、THF溶媒10重量部に十分に攪拌溶解
した(電荷輸送材料の前分散処理工程S1A)。得られ
た電荷輸送材料の濃厚溶液をイソプロピルアルコール4
0重量部に希釈分散し、さらにシリカ粒子及びそれと化
学的に結合している有機化合物並びに光重合開始剤を主
に含有する組成物を含む塗料原液(溶剤:メチルエチル
ケトン)としてデソライトZ7501(JSR社製)5
0重量部を加え、十分に攪拌して表面保護層塗料を調製
した(電荷輸送材料の塗料分散処理工程S1B)。この
方法で作製された表面保護層塗料においては、電荷輸送
材料が完全に溶解し析出は見られなかった。
【0065】この得られた表面保護層塗料を先に電荷輸
送層13まで作製した感光体上に浸漬塗工した(塗布工
程S2)。90℃で20分乾燥後(溶媒乾燥工程S
3)、低圧水銀灯を用いて紫外線を1分間照射して(紫
外線硬化工程S4)、約1μmの膜厚の表面保護層14
を得た。表面保護層14のスクラッチテストを行って表
面保護層14の硬化及び電荷輸送層13との密着性につ
いて確認し、本発明の平板型電子写真感光体10を得
た。このようにして製造した電子写真用感光体の電荷発
生層12、電荷輸送層13、表面保護層14の面にはク
ラックや亀裂は生じておらず、また各層における白濁や
結晶化も見られなかった。
【0066】(実施例2)実施例1と同条件で電荷輸送
層13まで作製した感光体上に、実施例1と同一の表面
保護層塗料を用いて表面保護層14を浸漬塗工した。こ
の場合、乾燥硬化後の膜厚が3μmなるように、浸漬塗
工における引き上げ速度を制御して表面保護層14を作
製した。このようにして製造した電子写真用感光体の電
荷発生層12、電荷輸送層13、表面保護層14の面に
はクラックや亀裂は生じておらず、また各層における白
濁や結晶化も見られなかった。
【0067】(実施例3)実施例1と同条件で電荷輸送
層13まで作製した感光体上に、実施例1と同一の表面
保護層塗料を用いて表面保護層14を浸漬塗工した。こ
の場合、乾燥硬化後の膜厚が5μmなるように、浸漬塗
工における引き上げ速度を制御して表面保護層14を作
製した。このようにして製造した電子写真用感光体の電
荷発生層12、電荷輸送層13、表面保護層14の面に
はクラックや亀裂は生じておらず、また各層における白
濁や結晶化も見られなかった。
【0068】(実施例4)実施例1と同条件で電荷輸送
層13まで作製した感光体上に、実施例1と同一の表面
保護層塗料を用いて表面保護層14を浸漬塗工した。こ
の場合、乾燥硬化後の膜厚が10μmなるように、浸漬
塗工における引き上げ速度を制御して表面保護層14を
作製した。このようにして製造した電子写真用感光体の
電荷発生層12、電荷輸送層13、表面保護層14の面
にはクラックや亀裂は生じておらず、また各層における
白濁や結晶化も見られなかった。
【0069】(実施例5)実施例1と同条件で電荷輸送
層13まで作製した感光体上に、表面保護層14の作製
に当たり表面保護層塗料における電荷輸送材料ビストリ
フェニルアミンスチリル化合物の配合割合を0.5重量
部としたこと以外は実施例1と同条件で表面保護層14
を作製して、本発明による電子写真感光体10を得た。
このようにして製造した電子写真用感光体の電荷発生層
12、電荷輸送層13、表面保護層14の面にはクラッ
クや亀裂は生じておらず、また各層における白濁や結晶
化も見られなかった。
【0070】(実施例6)実施例1と同条件で電荷輸送
層13まで作製した感光体上に、表面保護層14の作製
に当たり表面保護層塗料における電荷輸送材料ビストリ
フェニルアミンスチリル化合物の配合割合を0.1重量
部としたこと以外は実施例1と同条件で表面保護層14
を作製して、本発明による電子写真感光体10を得た。
このようにして製造した電子写真用感光体の電荷発生層
12、電荷輸送層13、表面保護層14の面にはクラッ
ク、亀裂は生じていなかった。
【0071】(実施例7)実施例1と同条件で電荷輸送
層13まで作製した感光体上に、表面保護層14の作製
に当たり表面保護層塗料における電荷輸送材料を下記構
造のトリフェニルアミン化合物に代え、かつその配合割
合を0.5重量部としたこと以外は実施例1と同条件で
表面保護層14を作製して、本発明による電子写真感光
体10を得た。
【化5】
【0072】(比較例1):単純混合塗料によって表面
保護層を作製した電子写真感光体 実施例1と同条件で電荷輸送層13まで作製した感光体
上に、電荷輸送材料ビストリフェニルアミンスチリル化
合物2重量部、THF10重量部、IPA50重量部及
び50重量部のデソライトZ7501を混合して実施例
1と同時間攪拌溶解して得られた表面保護層塗料を用
い、浸漬塗布、溶媒乾燥及び紫外線硬化については実施
例1と同条件で表面保護層14を作製した。この方法で
作製された表面保護層塗料では、電荷輸送材料が完全に
溶解しなかった。さらに、この方法で製造した電子写真
用感光体の表面保護層14の面には電荷輸送材料が析出
しており、電子写真感光体としては不良であった。
【0073】(比較例2):第1溶媒THFのみを用い
た表面保護層塗料によって表面保護層を作製した電子写
真感光体 実施例1と同条件で電荷輸送層13まで作製した感光体
上に、電荷輸送材料ビストリフェニルアミンスチリル化
合物1重量部をTHF溶媒60重量部に十分に攪拌溶解
し、さらにデソライトZ7501(JSR社製)50重
量部を加えて十分に攪拌した表面保護層塗料を用い、浸
漬塗布、溶媒乾燥及び紫外線硬化については実施例1と
同条件で表面保護層14を作製した。この方法で作製さ
れた表面保護層塗料においては、電荷輸送材料が完全に
溶解し析出は見られなかったが、この表面保護層塗料を
用いて作製した電子写真用感光体の表面保護層14は溶
媒乾燥の際に白濁し、電子写真感光体としては不良であ
った。
【0074】(比較例3):電荷輸送材料を無添加とし
た表面保護層の電子写真感光体 実施例1と同条件で電荷輸送層13まで感光体を作製し
て、さらに表面保護層14の作製の際に、表面保護層塗
料において電荷輸送材料ビストリフェニルアミンスチリ
ル化合物を無添加としたこと以外は実施例1と同条件で
表面保護層14を作製して、比較用電子写真感光体10
を得た。このようにして製造した電子写真用感光体の電
荷発生層12、電荷輸送層13、表面保護層14の面に
はクラック、亀裂は生じていなかった。
【0075】実施例1〜7及び比較例1〜3の平板型電
子写真感光体10について、帯電−露光−除電のプロセ
スを繰り返して感光体の表面電位の挙動を測定する静電
気帯電試験装置(EPA−8100、川口電機製作所
製)を用い、測定条件を常温常湿、コロナ帯電電圧を−
5kV、白色露光を5Luxとして、電子写真特性の評
価を行った。評価結果を表1にまとめて示した。表1に
示されるように、本発明による電子写真感光体10であ
る実施例1〜7については、良好な電子写真特性を有し
ている。
【0076】
【表1】
【0077】(実施例8)約30μm厚の実施例1と同
様の材料及び配合比率による電荷輸送層13が塗布され
た円盤状のアルミニウム基体上に、実施例1と同様の配
合比率で電荷輸送材料を添加した表面保護層塗料を塗布
し、90℃で20分溶媒乾燥後、低圧水銀灯を用いて紫
外線硬化を行って表面保護層14を形成し、円盤状の摩
耗試験用基板を作製した。上記円盤状基板につき、テー
バー式摩耗試験機(東洋精機製、摩耗輪MS−10、負
荷重量500g、1000回転)を用いて摩耗量を評価
したところ、0.5μm以下と良好であった。
【0078】(比較例4)円盤状のアルミニウム基体上
に約30μm厚の実施例1と同様の材料及び配合比率に
よる電荷輸送層13を形成して円盤状の摩耗試験用基板
を作製した。実施例8と同様の摩耗試験を行ったとこ
ろ、摩耗量は8μm以上で不良であった。
【0079】さらに、表面保護層中の電荷輸送材料の配
合比を変化させたサンプルを実施例8と同様の方法で作
製して、同条件で摩耗量の評価を行った。図3は表面保
護層中の電荷輸送材料添加濃度(CTM添加濃度)に対
する摩耗量の評価結果を示す。表面保護層を用いた感光
体は、摩耗試験において前記測定条件ではほとんど摩耗
せず、従来の電荷輸送層(比較例4)と比較して大きく
耐摩耗性が向上している。また、電荷輸送材料の添加濃
度10%においても表面保護層の摩耗量は2μm以下で
あり、優れた耐摩耗性を有している。
【0080】(実施例9)電荷発生層12として、電荷
発生物質チタニルフタロシアニンと結着樹脂であるブチ
ラール樹脂をテトラヒドロフラン(THF)溶媒に溶か
した液に平板型アルミニウム基体11を浸漬して塗膜を
作製し、乾燥後の膜厚が約0.25μmとなるようにし
た。このようにして得られた電荷発生層12の上に、下
記構造の電荷輸送材料ビストリフェニルアミンスチリル
化合物と結着樹脂ポリカーボネート(商品名Z200、
三菱瓦斯化学(株)製)をTHF溶媒に溶かして電荷輸
送層塗料とし、浸漬法によって塗膜を作製して、乾燥後
の膜厚が約20μmとなるように電荷輸送層13を作製
した。
【0081】
【化6】
【0082】次に、表面保護層14の作製方法ついて具
体的に示す。電荷輸送層で用いた化合物と同じである電
荷輸送材料、トリフェニルアミンスチリル化合物1重量
部を、THF溶媒10重量部に十分に攪拌溶解した(電
荷輸送材料の前分散処理工程S1A)。得られた電荷輸
送材料の濃厚溶液をイソプロピルアルコール40重量部
に希釈分散し、さらにシリカ粒子及びそれと化学的に結
合している有機化合物並びに光重合開始剤を主に含有す
る組成物を、所定の比率で混合された(比率1:1)イ
ソプロピルアルコールとメチルアルコールの混合溶媒に
希釈分散した塗料原液(濃度50%)として、デソライ
トKZ7861(JSR社製)50重量部を加え、十分
に攪拌して表面保護層塗料を調整した(電荷輸送材料の
塗料分散処理工程S1B)。この方法で作製された表面
保護層塗料においては、電荷輸送材料が完全に溶解し析
出は見られなかった。
【0083】この得られた表面保護層塗料を先に電荷輸
送層13まで作製した感光体上に浸漬塗工した(塗布工
程S2)。90℃で20分乾燥後(溶媒乾燥工程S
3)、低圧水銀灯を用いて紫外線を1分間照射して(紫
外線硬化工程S4)、約1μmの膜厚の表面保護層14
を得た。表面保護層14のスクラッチテストを行って表
面保護層14の硬化及び電荷輸送層13との密着性につ
いて確認し、本発明の平板型電子写真感光体10を得
た。このようにして製造した電子写真用感光体の電荷発
生層12、電荷輸送層13、表面保護層14の面にはク
ラックや亀裂は生じておらず、また各層における白濁や
結晶化も見られなかった。
【0084】(実施例10):電荷輸送材料を無添加と
した表面保護層の電子写真感光体 実施例9と同条件で電荷輸送層13まで感光体を作製し
て、さらに表面保護層14の作製の際に、表面保護層塗
料における電荷輸送材料トリフェニルアミンスチリル化
合物を無添加としたこと以外は、実施例9と同条件で表
面保護層14を作製して、比較用電子写真感光体10を
得た。このようにして製造した電子写真用感光体の電荷
発生層12、電荷輸送層13、表面保護層14の面には
クラック、亀裂は生じていなかった。
【0085】実施例9〜10の平板型電子写真感光体1
0について、前記静電気帯電試験装置(EPA−810
0、川口電機製作所製)を用い、測定条件を常温常湿、
コロナ帯電電圧を−5kV、白色露光を5Luxとし
て、電子写真特性の評価を行った。評価結果を表2にま
とめて示した。表2に示されるように、本発明による電
子写真感光体10である実施例9〜10については、良
好な電子写真特性を有している。
【0086】
【表2】
【0087】(実施例11)約30μm厚の実施例9と
同様の材料及び配合比率の電荷輸送層13が塗布された
円盤状のアルミニウム基体上に、実施例9と同様の配合
比率で電荷輸送材料を添加した表面保護層塗料を用いて
表面保護層14を塗布し、90℃で20分溶媒の乾燥を
行った後、低圧水銀灯を用いて紫外線硬化を行い、円盤
状の摩耗試験用基板を作製した。上記円盤状基板につ
き、テーバー式摩耗試験機(東洋精機製、摩耗輪MS−
10、負荷重量500g、1000回転)を用いて摩耗
量を評価したところ、0.5μm以下と良好であった。
【0088】(比較例5)円盤状のアルミニウム基体上
に約30μm厚の実施例9と同様の材料及び配合比率の
電荷輸送層13を塗布して円盤状の摩耗試験用基板を作
製した。実施例3と同様の摩耗試験を行ったところ、摩
耗量は8μm以上で不良であった。
【0089】また、実施例9と同様の組成及び構成の感
光体ドラムを作製して、NEC製プリンタPR1000
に搭載して出力印字した結果、良好な画像が得られた。
さらに、そのまま繰り返し印字を行うランニングテスト
を行った結果、表面保護層を有しない感光体ドラムと比
較して、3倍以上の耐刷性を有していた。
【0090】
【発明の効果】請求項1〜4に記載の発明によれば、オ
ゾンや光疲労などに対する耐久性及び紙やクリーニング
ブレードなどによる耐刷性に優れるとともに、感度や残
留電位などの電子写真特性も優れた電子写真感光体が得
られる。
【0091】請求項1に記載の発明によれば、電荷輸送
材料が比較的多く溶解する有機溶剤に電荷輸送材料を溶
解している。そして、その電荷輸送材料を溶解した溶剤
をアルコール系溶媒によって希釈し、さらに光硬化型塗
料を分散して表面保護層塗料としている。この塗料作製
手順によって光硬化型塗料に溶解しにくい電荷輸送材料
を塗料内に均一に溶解し塗布硬化することにより、表面
保護層中に電荷輸送材料が均一に析出することなく分散
し、さらに感光体を白濁させることなく作製できるとい
った効果を奏する。
【0092】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明と同様の効果を奏する。さらには、耐久性と耐刷
性に優れ、かつ電子写真特性的にも優れた電子写真感光
体を、効率良く歩留まり高く作製できる。その結果、耐
久性の高い表面保護層を有する電子写真感光体を簡便な
方法で安価に得ることができる。
【0093】請求項3に記載の発明によれば、前記第1
の有機溶剤をテトラヒドロフラン(THF)としている
ので、電荷輸送材料を高濃度に溶かすことができる。ま
た、アルコール系溶媒との希釈も容易に行うことができ
るので、電荷輸送材料をTHFに溶解して、アルコール
系溶媒に希釈することによって、溶剤希釈後も安定に電
荷輸送材料を溶解した状態で表面保護層塗料とすること
ができる。また、メタノールとイソプロピルアルコール
によって希釈された光硬化性塗料に溶解しても、組成物
を析出させることなく分散希釈でき、安定に表面保護層
塗料を作製できる。
【0094】請求項4に記載の発明によれば、前記第2
の有機溶剤をメタノールとしているので、光硬化性塗料
の組成物が析出することがなく、またTHFに対しても
容易に混合するので、安定に表面保護層塗料を作製でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である積層型電子写真感光
体の断面図である。
【図2】本発明に係る電子写真感光体の表面保護層の製
造方法の一例を示したフローチャートである。
【図3】本発明の表面保護層における電荷輸送材料添加
濃度に対する表面保護層の摩耗量の評価結果である。
【符号の説明】
10 電子写真感光体 11 支持基体 12 電荷発生層 13 電荷輸送層 14 表面保護層 S1 表面保護層塗料調整工程 S1A 電荷輸送材料の前分散処理工程 S1B 電荷輸送材料の塗料分散処理工程 S2 塗布工程 S3 溶媒乾燥工程 S4 紫外線硬化工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上薗 勉 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA03 AA04 AA21 BA13 BB01 BB59 EA13 EA14 EA16 EA19 EA43

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面保護層を有する電子写真感光体を作
    製する際に、電荷輸送材料が重量濃度で0.5%以上溶
    解するアルコール系以外の第1の有機溶剤に電荷輸送材
    料を溶解させた後に、当該電荷輸送材料を溶解した第1
    の有機溶剤をアルコール系の第2の有機溶剤で所定の比
    率に希釈し、かつ光硬化型塗料を分散調合してなる表面
    保護層塗料を、感光体に塗布する保護層塗布工程を行う
    ことを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  2. 【請求項2】 表面保護層を有する電子写真感光体を作
    製する際に、電荷輸送材料が重量濃度で0.5%以上溶
    解するアルコール系以外の第1の有機溶剤に電荷輸送材
    料を溶解させた後に、当該電荷輸送材料を溶解した第1
    の有機溶剤をアルコール系の第2の有機溶剤で所定の比
    率に希釈し、かつ光硬化型塗料を分散調合してなる表面
    保護層塗料を、感光体に塗布する保護層塗布工程と、塗
    布された表面保護層塗料を乾燥して硬化させる際に硬化
    紫外線として主に波長310nm以下の紫外線を用いる
    光硬化工程とを行うことを特徴とする電子写真感光体の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の有機溶剤がテトラヒドロフラ
    ンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子
    写真感光体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の有機溶剤がメタノールである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    電子写真感光体の製造方法。
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