JP2003043466A - カラー液晶表示装置 - Google Patents

カラー液晶表示装置

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JP2003043466A
JP2003043466A JP2001230644A JP2001230644A JP2003043466A JP 2003043466 A JP2003043466 A JP 2003043466A JP 2001230644 A JP2001230644 A JP 2001230644A JP 2001230644 A JP2001230644 A JP 2001230644A JP 2003043466 A JP2003043466 A JP 2003043466A
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color
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Tomohiro Okawa
智啓 大川
Yasutake Aoki
健剛 青木
Yoshio Miyazaki
吉雄 宮崎
Yasunari Nagata
康成 永田
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透過モード時の色再現性を改善した液晶表示装
置を提供する。 【解決手段】ガラス基板3上に透明電極4と配向膜5と
を設けて一方部材となし、他方部材については、ガラス
基板11上に反射膜16、カラーフィルター9、オーバ
ーコート7、透明電極4配向膜5が順次積層される。そ
して、一方部材および他方部材を液晶8を介してシール
部材6により貼り合わせる。反射膜16のパターニング
については、反射膜16に対し各画素毎に光通過孔を形
成し、さらに光通過孔にカラーフィルターを充填して、
光通過孔に対応するカラーフィルターの厚みを反射膜1
6上に配したカラーフィルターの厚みに比べ大きくして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は反射型と透過型の双
方に用いる液晶表示装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、液晶表示装置は、テレビやパーソ
ナルコンピューター等に使用される大型なものから、携
帯情報端末に使用される中小型のものまで幅広い用途に
用いられている。そして、液晶表示装置は、それぞれの
用途により使い分けられ、屋内で使用されるテレビ等に
は主に透過型の液晶表示装置が用いられ、屋外で使用さ
れる携帯情報端末においては、反射型又は反射半透過型
と呼ばれるものが用いられている。その中でも携帯電話
用途の反射半透過型液晶表示装置の需要は、年々増加す
る傾向にある。 【0003】この反射半透過型液晶表示装置によれば、
太陽光、蛍光灯等の外界からの光を利用する反射型とし
て用いる場合と、表示面の反対側にバックライトを内部
照明として装着し、その光を表示に利用する透過型とし
て用いる場合があり、双方の機能を併せ持たせるために
半透過膜を偏光板に密着させている(特開昭61−26
0202号参照)。 【0004】図2は単純マトリックスタイプの反射半透
過型液晶表示装置の構造を示す概略断面図である。 【0005】ガラス基板3の内面に多数の透明電極4を
平行に配列し、配向膜5を形成している。他方のガラス
基板11の内面には半透過膜10、カラーフィルター
9、オーバーコート7、透明電極4および配向膜5が順
次積層されている。 【0006】これら両基板を、双方の平行透明電極群4
が直交するように対向させ、ネマチック型液晶分子8を
180°〜270°ツイスト配列させて介在させてい
る。6はシール部材である。 【0007】このような構成の液晶パネルの一方主面上
には偏光板1と位相差板2とを積み重ね、他方主面上に
は偏光板13と位相差板12とを積み重ね、さらに光源
部14と導光板15から成るバックライトユニットを配
設している。 【0008】そして、かかる反射半透過型液晶表示装置
によれば、暗い場所から明るい場所まで幅広い環境にて
使用できるように設計されている。 【0009】しかしながら、前記反射半透過型液晶表示
装置によれば、反射モードと透過モードを併用するた
め、従来の半透過膜10では、反射モード時および透過
モード時にて、それぞれ光学的なロスが発生し、これに
より、光の利用効率が低下するという課題があった。 【0010】また、この反射半透過型液晶パネルにおい
ては、主に外界からの光を利用する反射モード時の色再
現性に比べ、バックライトからの光を利用する透過モー
ド時の色再現性が著しく低かった。 【0011】このような課題を解消するために、半透過
膜に代えて、完全反射膜をエッチング法等により特定の
パターンにパターニングしてバックライトからの光を透
過させるための透過用ホールを設けることにより、画素
内の領域を反射領域と透過領域に分割し、これによって
透過時の光利用効率を増加させるといる技術が提案され
ている(特許第2878231号参照)。 【0012】また、透過モード時における色再現性を改
善するための手段としては、半透過膜の上下にカラーフ
ィルターを形成することにより、透過モード時において
バックライトからの光がカラーフィルターを2回通過す
ることでもって、色再現性を改善するという技術も提案
されている。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
提案の技術では、半透過膜の光利用効率の改善および透
過モード時の色再現性の改善を、同時に行えるものでは
なく、また、カラーフィルターを半透過膜の上下に形成
する構成であれば、工程数が増し、量産性を考慮すると
実用面において適していないと言える。 【0014】したがって本発明は叙上に鑑みて完成され
たものであり、その目的は従来とは異なる構成でもって
透過モード時の色再現性を改善した液晶表示装置を提供
することにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明のカラー液晶表示
装置は、透明基板上に電極と配向膜とを順次積層して成
る一方部材と、基板上に無機質材からなる光反射層とカ
ラーフィルターと電極と配向膜とを順次積層して成る他
方部材とを、液晶を介して貼り合わせマトリックス状に
画素を配列して成る液晶パネルの他方部材の外側にバッ
クライトを設け、そして、前記光反射層に対し各画素毎
に光通過孔を形成し、さらに光通過孔にカラーフィルタ
ーを充填して、光通過孔に対応するカラーフィルターの
厚みを光反射層上に配したカラーフィルターの厚みに比
べ大きくしたことを特徴とする。 【作用】本発明のカラー液晶表示装置によれば、上記構
成のように、光反射層に対し各画素毎に光通過孔を形成
したことで、画素領域を外界からの光を反射する領域
と、バックライトからの光を透過する領域に分割し、こ
れによって半透過膜の光利用効率が改善される。 【0016】さらに光通過孔にカラーフィルターを充填
して、光通過孔に対応するカラーフィルターの厚みを光
反射層上に配したカラーフィルターの厚みに比べ大きく
したことで、透過モード時においてカラーフィルターの
光透過幅が大きくなり、これによって色再現性を改善さ
れる。 【0017】 【発明の実施の形態】図1は本発明のカラー液晶表示装
置の概略断面図であり、図3は本発明の他のカラー液晶
表示装置の概略断面図である。なお、図2に示す従来の
反射半透過型液晶表示装置と同一箇所には同一符号を付
す。 【0018】最初に図1に示すカラー液晶表示装置の構
造を説明する。前記一方部材については、ガラス基板3
の内面に多数平行にストライプ状配列したITOから成
る透明電極4を設け、この透明電極4の上に一定方向に
ラビングしたポリイミド樹脂から成る配向膜5を被覆し
ている。なお、透明電極4と配向膜5との間に樹脂やS
iO2等から成る絶縁膜を介在させてもよい。 【0019】前記他方部材については、ガラス基板11
の内面には前記光反射層であるパターニングした反射膜
16、カラーフィルター9、アクリル系樹脂から成るオ
ーバーコート7、多数平行にストライプ状配列したIT
Oから成る透明電極4、および一定方向にラビングした
ポリイミド樹脂から成る配向膜5が順次積層されてい
る。 【0020】カラーフィルター9は反射膜16上にて画
素ごとに配するが、これらカラーフィルター9は顔料分
散方式、すなわちあらかじめ顔料(赤、緑、青)により
調合された感光性レジストを基板上に塗布し、フォトリ
ソグラフィにより形成している。 【0021】各カラーフィルター9間にはクロム金属も
しくは感光性レジストのブラックマトリックスを形成し
てもよい。 【0022】また、配向膜5は透明電極4上に直接成膜
形成しているが、配向膜5と透明電極4との間に樹脂や
SiO2等から成る絶縁膜を介在させてもよく、しか
も、オーバーコート層7は設けなくともよい。 【0023】そして、前記構成の一方部材および他方部
材を、たとえば200°〜260°の角度でツイストさ
れたカイラルネマチック液晶からなる液晶8を介してシ
ール部材6により貼り合わせる。また、両部材間には液
晶8の厚みを一定にするためにスペーサを多数個配して
いる。 【0024】さらに一方部材のガラス基板3の外側に前
方散乱フィルム17とポリカーボネイト等から成る位相
差フィルム2とヨウ素系の偏光板1とを順次形成する。
本例では外部散乱方式を採用した液晶表示装置であり、
位相差フィルム2とガラス基板3の間に前方散乱フィル
ム17を設けている。 【0025】また、他方部材のガラス基板11の外側に
ポリカーボネイト等から成る位相差フィルム12とヨウ
素系の偏光板13とを順次形成する。これらの配設につ
いては、アクリル系の材料から成る粘着材を塗布するこ
とで行う。 【0026】そして、偏光板13に対し、光源部14と
導光板15から成るバックライトユニットを密着させて
配設する。 【0027】パターニングした反射膜16は無機質材に
て形成するが、たとえば、Al、Ag、Cr、Ti、
W、Mo、Ta、In、Fe、Co、Ni、Siの元素
のうち少なくとも1種類を含む純金属、あるいは金属間
化合物(AlNd,AlTi,AgPd,AgPdC
u)、酸化物(TiO2,SiO2またはこれら各材料の層
による積層物)、窒化物(SiN)、炭化物(AlMgC)
がある。 【0028】反射膜16とガラス基板11との間には、
Al、Ag、Cr、Ti、W、Mo、Ta、In、F
e、Co、Ni、Siの元素のうち少なくとも1種類を
含む純金属、或いは金属間化合物、酸化物、窒化物、炭
化物を形成してもよく、これによって反射膜16の密着
性を向上させたり、あるいは耐熱性を向上させる。 【0029】あるいは、反射膜16とカラーフィルター
9の間にAl、Ag、Cr、Ti、W、Mo、Ta、I
n、Fe、Co、Ni、Siの元素のうち少なくとも1
種類を含む純金属、あるいは金属間化合物、酸化物、窒
化物、炭化物を形成してもよく、これにより、反射膜1
6の耐熱性および耐薬品性を高めることができる。しか
も、反射膜16の膜厚を大きくすると、反射光が黄色っ
ぽくなり、その厚みを小さくすると、反射光が青っぽく
なるが、このような反射時もしくは透過時での反射膜1
6に起因する色合いも反射膜16とカラーフィルター9
の間の層で調整することができる。 【0030】かかる構造の一例として、ガラス基板11
の上に反射膜16としての厚み1000ÅのAl層とカラ
ーフィルター9とを順次積層してもよい。 【0031】他の例として、上記積層の組合せ構造とし
て、ガラス基板11の上に厚み100ÅのSiN層、反
射膜16としての厚み1000ÅのAgPd層、厚み5
00ÅのITO層、カラーフィルター9とを順次積層し
てもよい。 【0032】反射膜16のパターニングについては、バ
ックライトからの光を透過させるために、フォトリソ法
により形成する。すなわち、金属膜が形成された膜面に
感光性レジストを塗布し、フォトリソ用マスクを用いて
露光し、その後、現像、エッチング、剥離の各工程を経
て形成される。 【0033】また、反射膜16とカラーフィルター9の
間にAl、Ag、Cr、Ti、W、Mo、Ta、In、
Fe、Co、Ni、Siの元素のうち少なくとも1種類
を含む純金属、あるいは金属間化合物、酸化物、窒化
物、炭化物を形成する場合は、その膜を形成した後にフ
ォトリソ法によって反射膜16をパターニングしても良
いし、または反射膜16をパターニングした後に上記の
膜を形成しても良い。 【0034】透過領域のパターンにて反射領域と透過領
域の面積比を調節することで、液晶パネルの反射率およ
び透過率の比率を調節することができる。 【0035】上記構成の液晶表示装置においては、太陽
光、蛍光灯などの外部照明による入射光は偏光板1、位
相差フィルム2およびガラス基板3を通過し、液晶8、
カラーフィルター9等を通して反射膜16に到達し、反
射膜16の反射領域部にて光反射され、反射モードとし
てその反射光が出射される。 【0036】また、バックライトユニットから出射光
は、偏光板13、位相差フィルム12、前方散乱フィル
ム17およびガラス基板11を通過し、さらに反射膜1
6の透過領域部を通過し、カラーフィルター9、液晶
8、ガラス基板3、位相差フィルム2、偏光板1を通過
して透過モードとして出射される。 【0037】つぎに図3に示すカラー液晶表示装置の構
造を説明する。図1に示すカラー液晶表示装置において
は、ガラス基板11上に直にパターニングした反射膜1
6を形成し、さらにガラス基板3の外側に前方散乱フィ
ルム17を形成した外部散乱方式であるが、これに代え
て、図3に示すカラー液晶表示装置によれば、ガラス基
板3の外側に配した前方散乱フィルム17を排除し、そ
して、ガラス基板11上に光透過性に優れた透明樹脂か
らなるほぼ半球状の凸部(径:5〜15μm)を多数配
列することで凸状配列群18を形成し、この凸状配列群
18上にパターニングした反射膜16を形成したもので
ある。 【0038】このようなパターニングした反射膜16に
ついても、反射膜16と凸状配列群18との間には、A
l、Ag、Cr、Ti、W、Mo、Ta、In、Fe、
Co、Ni、Siの元素のうち少なくとも1種類を含む
純金属、あるいは金属間化合物、酸化物、窒化物、炭化
物を形成してもよく、これによって反射膜16の密着性
を向上させたり、あるいは耐熱性を向上させる。 【0039】かかる構造の一例として、凸状配列群18
上に反射膜16としての厚み1000ÅのAl層とカラー
フィルター9とを順次積層してもよい。 【0040】他の例として、上記積層の組合せ構造とし
て、凸状配列群18上に厚み100ÅのSiN層、反射
膜16としての厚み1000ÅのAgPd層、厚み50
0ÅのITO層、カラーフィルター9とを順次積層して
もよい。 【0041】以上のような構成の液晶表示装置におい
て、太陽光、蛍光灯などの外部照明による入射光は偏光
板1、位相差フィルム2およびガラス基板3を通過し、
液晶8、カラーフィルター9等を通して反射膜16に到
達し、反射膜16の反射領域部にて光反射され、反射モ
ードとしてその反射光が出射される。 【0042】また、バックライトユニットから出射光
は、偏光板13、位相差フィルム12、ガラス基板11
および凸状配列群18を通過し、さらに反射膜16の透
過領域部を通過し、カラーフィルター9、液晶8、ガラ
ス基板3、位相差フィルム2、偏光板1を通過して透過
モードとして出射される。 【0043】[他方部材の形成方法]ガラス基板11上
(もしくは凸状配列群18上)の反射膜16およびカラ
ーフィルター9の形成工程を図4〜図6において示す。 【0044】図4と図5にて、(a)〜(f)工程の順
にしたがって反射膜16を形成する。 【0045】反射膜16の形成方法 (a)工程:ガラス基板11上に厚さ800Å〜300
00Åの反射膜16をスパッタ法や蒸着法、またメッキ
法により成膜する。そして、この反射膜16上にアクリ
ル系の感光性樹脂19を塗布する。 【0046】(b)工程:上記の塗布基板に対し、たと
えば90℃で2分間、ホットプレートによりプリベーク
する。 【0047】(c)工程:フォトリソ用マスク20を用
いて露光を行う。この露光は、基板の法線方向にUVを
用いて全面露光する。 【0048】(d)工程:(c)工程において露光を経
た後、現像を行う。 【0049】(e)工程:(d)工程において現像を経
た後に、200℃、2分の条件にてホットプレートを用
いてポストベークを行い、アクリル系の感光性樹脂を硬
化させる。 【0050】(f)工程:反射膜のエッチングを行う。
エッチング液には、たとえばH3PO4、HN3およびC
3COOHを混合させたものを用いる。 【0051】(g)工程:反射膜上の残余のアクリル系
感光性樹脂をレジスト剥離液にて剥離する。 【0052】以上の各工程を経て、図7に示すようにパ
ターニングした反射膜16が得られる。同図は走査信号
側ITO電極とデータ信号側ITO電極とが交差する場
合の概略を示す拡大平面図である。 【0053】同図に示すように、その交差部分である各
画素にはほぼ同じ構成の透過領域部21を形成してい
る。個々の画素は透過領域部21と反射領域部22およ
び画素間領域部23とから成る。 【0054】この構成の反射膜16によれば、それを成
す材料自体に光反射膜としての機能があり、そして、透
過領域21の面積比率を任意に変えることにより液晶パ
ネルの反射率および透過率を任意に変えることができ
る。たとえば、反射領域と透過領域の比率を80:20
にすると反射膜16の反射率は反射膜16の反射率
(%)=反射膜材料の反射率(%)×0.8となり、反
射膜16の透過率は20%となる。この比率は、反射膜
材料を形成した後のフォトリソ法において使用するマス
クの設計を行うことで得られる。 【0055】このような反射膜16に使用している反射
膜材料は、その膜厚を800Å以上にするとよく、これ
によって遮光性と光反射性の双方の機能を持たせること
ができる。また、透過表示モードの際においては、画素
間領域部23および反射領域部21が反射膜16により
完全に遮光されるため、コントラストおよび色純度がさ
らに改善されるという利点もある。 【0056】また、透過領域部21の面積を大きくすれ
ば、透過型表示モードに適し、その面積を小さくすれ
ば、反射型表示モードに適した構成になる。 【0057】上記反射膜16の一画素内おける透過領域
部の形状は、図7に示すような形状以外に様々な形状が
採用し得る。他のパターン形状を図8に例1〜例4とし
て示す。 【0058】例1および例4のように、反射領域部およ
び透過領域部をさらに細かくしてもよく、例2および例
3のように反射領域部および透過領域部をストライプ形
状にしてもよい。とくに例4のパターン形状であれば、
カラーフィルターの平滑性をもっとも優位に達成するこ
とができる。 【0059】カラーフィルター9の形成方法 上記のようにパターニングした反射膜16を形成した
後、図6に示す工程でもってカラーフィルター9を形成
する。 【0060】(イ)工程:この工程図では、前記パター
ニングした反射膜16を形成した後の状態を示す。 【0061】(ロ)工程:顔料分散方式にしたがって、
赤顔料により調合された感光性レジストを基板上に塗布
し、次いでフォトリソグラフィにて所定の部位に配設す
る。図6にてRed形成と記す。 【0062】(ハ)工程:Green形成として、緑顔料に
より調合された感光性レジストを基板上に塗布し、次い
でフォトリソグラフィにて所定の部位に配設する。 【0063】(ニ)工程:Blue形成として、青顔料によ
り調合された感光性レジストを基板上に塗布し、次いで
フォトリソグラフィにて所定の部位に配設する。 【0064】(ホ)工程:アクリル系樹脂を塗布するこ
とでオーバーコート層7を被覆する。 【0065】かくして各工程(イ)〜(ホ)により得ら
れたカラーフィルター基板においては、図9の要部断面
図にて示すように、カラーフィルタ塗布面をフラットに
形成すると、透過領域でのカラーフィルター9の膜厚d
trans.は、反射領域部におけるカラーフィルター9の膜
厚dref.に対して反射膜16の膜厚分d16だけ大きくな
る。 【0066】よって、反射膜16の膜厚d16を任意に変
えることによって透過領域部のカラーフィルター9の膜
厚を調整することができ、それによって液晶パネルの透
過モード時の色純度を調節することが可能となる。 【0067】図10にカラーフィルター9の膜厚と色域
面積(色再現性)の関係を示す。 【0068】同図に示すとおり、カラーフィルター9の
膜厚が増加するにしたがって、カラーフィルター単体の
色域面積も増加する。 【0069】なお、この色域面積(色再現性)について
は、図11に定義を示す。この色域面積は、各RGB色
度点を囲んだ三角形の面積でもって表わすが、この面積
が大きいほどに色再現性が高くなり、色純度の高い表示
ができる。 【0070】つぎに本発明の液晶表示装置における光学
特性評価をおこなった。図1に示す反射半透過型液晶表
示装置の構造を用いて測定したが、図9に示す構成の如
く、カラーフィルター9の反射領域部の膜厚は1μmで
あり、透過領域部のカラーフィルター9の膜厚は1.5
μmである。 【0071】反射膜16はアルミニウム金属材からな
り、その膜厚を5000Åにして、反射膜16における
反射領域部と透過領域部の面積比は、70:30であ
り、反射率と透過率はそれぞれ反射率が63%、透過率
が30%である。 【0072】また、比較例として図2に示す液晶表示装
置を用いて、その光学特性を測定した。この装置におい
ては、半透過膜10をアルミニウム金属材にて構成し、
その反射率は60%であり、透過率は20%である。 【0073】図12と図13に光学特性の測定法を示
す。図12に示す反射モードの測定方法によれば、液晶
パネルに対し、その上部から光(C光源)を入射させ、
液晶パネルを駆動させた際(白色表示、黒色表示、赤・
緑・青色表示)の反射光の反射率、コントラストならび
に色域面積(色再現性)を測定した。 【0074】また、透過モードの場合は、図13に示す
ように測定対象である液晶表示装置の下部から光(C光
源)を入射させ、この装置を駆動させた際の透過率、コ
ントラストおよび色域面積を測定した。 【0075】表1に本発明の反射半透過型液晶表示装置
と従来の反射半透過型液晶表示装置の反射モード時およ
び透過モード時における光学特性評価結果を示す。ま
た、図14と図15にそれぞれのパネル表示におけるR
GB色度図を示す。 【0076】 【表1】【0077】本発明の反射半透過型液晶表示装置によれ
ば、その光学特性は従来の反射半透過型液晶表示と比
べ、反射モード時および透過モード時の双方とも優れた
効果が得られた。 【0078】詳細には、本発明による反射膜16では、
反射膜材料をパターニングすることにより透過領域部を
形成しているため、従来のように透過光の光が反射膜材
料に吸収されることがなく、反射膜全体の光利用効率を
向上させることができた。 【0079】これに対し、従来の装置の如く、半透過膜
10を用いると反射モード時および透過モード時におい
て、それぞれ入射光が半透過膜10によって吸収され、
これにより、半透過膜の光利用効率は、本発明のように
高くない。 【0080】さらに本発明の液晶表示装置によれば、パ
ターニングした反射膜の膜厚を利用して透過領域部のカ
ラーフィルターの膜厚を増加させており、これにより、
透過モード時の色域面積が従来の反射半透過型液晶表示
装置に比べて大幅に改善されている。 【0081】また、本発明者が繰り返しおこなった実験
によれば、さまざまな好適な条件を見出しており、以
下、(例1)〜(例3)により述べる。なお、各例の実
験結果は、図1に示す液晶表示装置と図3に示す液晶表
示装置の双方に対し、共通である。 【0082】(例1)バックライトからの光を透過する
領域の上に形成されたカラーフィルターの膜厚dTと、外
界からの光を反射する領域の上に形成されたカラーフィ
ルターの膜厚dRと、反射膜の膜厚dtrとの関係におい
て、 ―1.0μm≦ dT―dR―dtr≦1.0μm に規定するとよく、以下、この点を述べる。 【0083】反射領域部のカラーフィルターの膜厚を1
μmとし、反射膜の膜厚を1μm、オーバーコート層の膜
厚を2μmとして、カラーフィルターの塗布形成条件をさ
まざまに変えることで、dT―dR―dtrを−1.6μm〜
+1.6μmの範囲内で幾とおりにも変え、そして、オ
ーバーコート層の表面平滑性と色域面積を測定し、さら
に総合評価したところ、表2に示すような結果が得られ
た。 【0084】この表面平滑性の評価は、反射領域と透過
領域を各々について下地ガラス基板表面からオーバーコ
ート表面までの膜厚を測定し、反射領域と透過領域の膜
厚差で表している。 【0085】総合評価については、◎、○、△、×の4
とおりに区分し、◎印は平滑性が0.40μm以内であ
り、プロセスおよびパネルの光学特性にまったく問題が
ない場合である。 【0086】ここでいうプロセス的な問題とは、パネル
の表示品位に関する問題であり、オーバーコート形成後
の膜厚(ガラス基板表面からオーバーコート表面)を複
数のポイント(RGBの各画素10ポイント以上)で測定
した場合、それらの値の最大値と最小値の差が0.60
μm以上となるとパネルの表示面内において、セルギャ
ップのばらつきが大きくなり、表示ムラが発生したり液
晶のツイストが不安定(例えば設定したツイスト角より
も180°少なくなった状態で配向してしまう)になっ
たりする。 【0087】以上のことから、オーバーコート塗布後に
おいて膜厚の差が0.40μm以内であるということ
は、パネルの表示品質に対して十分マージンがあり、プ
ロセス上問題ないと言える。 【0088】○印は平滑性が0.40μmを超え、0.
50μm以内であり、プロセスおよびパネルの光学特性
に問題がない場合、△印は平滑性が0.50μmを超
え、0.60μm以内であり、パネルの光学特性が低下
した場合、×印は平滑性が0.60μmを超える場合で
あり、パネルの光学特性が大きく悪化した場合である。 【0089】 【表2】 【0090】同表から明らかなとおり、透過領域部に形
成されたカラーフィルターの膜厚と反射領域部に形成さ
れた膜厚および反射膜の膜厚の関係(dT―dR―dtr)が
−1.0μm以下もしくは1.0μm以上となると、カ
ラーフィルター上に形成されたオーバーコートの平滑性
が損なわれ、液晶が均一に配向しなくなったり、色純度
に対する効果が悪化している。 【0091】(例2)本発明によれば、カラーフィルタ
ーの粘度については、8cp〜13cpにするとよく、これに
より、凹凸差の少ないカラーフィルターを形成するのに
好適である。以下、この点を述べる。 【0092】反射領域部のカラーフィルターの膜厚を1
μmとし、反射膜の膜厚を1μm、オーバーコート層の膜
厚を2μmとして、カラーフィルターの粘度をさまざまに
変えることで、オーバーコート層の表面平滑性と反射領
域部のカラーフィルターの膜厚を測定し、さらに総合評
価したところ、表3に示すような結果が得られた。 【0093】 【表3】 【0094】この表から明らかなとおり、カラーフィル
ターの粘度を8cp〜13cpにすると、凹凸差の少ないカラ
ーフィルターを形成するのに好適である。 【0095】(例3)つぎに本発明者は図8に示す4種
類の反射膜のパターンについて、その優位度を測定した
ところ、表4に示すような結果が得られた。 【0096】反射領域部のカラーフィルターの膜厚を1
μmとし、反射膜の膜厚を1μm、オーバーコート層の膜
厚を2μmとして、カラーフィルターの粘度を10cpにし
て、オーバーコート層の表面平滑性を測定し、さらに総
合評価したところ、表4に示すような結果が得られた。 【0097】 【表4】 【0098】同表から明らかなとおり、例4が最適であ
ることがわかる。 【0099】また、最も平滑性がよい例4に対し、その
透過光の円直径を表5に示すように変えたところ、同表
に示す如く、40μm以下がよいことがわかる。 【0100】 【表5】 【0101】(例4)つぎに本発明者は図8に示す4種
類の反射膜のパターンの他に、図16に示したパターン
例5(矩形状の透過領域部21の寸法a×bおよび、そ
の面積Sを規定する)を用いて、透過孔のサイズとカラ
ーフィルターの平滑性の関連を調べたところ、表6に示
すような結果が得られた。 【0102】 【表6】 【0103】この表から明らかなとおり、カラーフィル
ターの平滑性は、透過孔の形状に比べて、その大きさ
(面積)が影響していることが分かる。そして、カラー
フィルターを平滑に形成するためには、ある一つの透過
孔の面積が3600μm2以下にすることが好ましい。 【0104】 【発明の効果】以上のとおり、本発明のカラー液晶表示
装置によれば、基板上に無機質材からなる光反射層とカ
ラーフィルターと電極と配向膜とを順次積層して成る他
方部材に対し、その光反射層にて各画素毎に光通過孔を
形成したことで、画素領域を外界からの光を反射する領
域と、バックライトからの光を透過する領域に分割し、
これによって半透過膜の光利用効率が改善された。 【0105】また、本発明においては、光通過孔にカラ
ーフィルターを充填して、光通過孔に対応するカラーフ
ィルターの厚みを光反射層上に配したカラーフィルター
の厚みに比べ大きくしたことで、透過モード時において
カラーフィルターの光透過幅が大きくなり、これによっ
て色再現性を改善された。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のカラー液晶表示装置の概略断面図であ
る。 【図2】従来の反射半透過型液晶表示装置の概略断面図
である。 【図3】本発明の他のカラー液晶表示装置の概略断面図
である。 【図4】(a)(b)(c)は反射膜の形成方法を示す
工程図である。 【図5】(d)(e)(f)(g)は反射膜の形成方法
を示す工程図である。 【図6】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)はカラーフィ
ルターの形成方法を示す工程図である。 【図7】走査信号側ITO電極とデータ信号側ITO電
極との交差を示す拡大平面図である。 【図8】例1、例2、例3、例4は反射膜のパターン形
状を示す平面図である。 【図9】カラーフィルター基板の要部断面図である。 【図10】カラーフィルターの膜厚と色域面積(色再現
性)の関係を示す線図である。 【図11】色域面積(色再現性)の定義を示す線図であ
る。 【図12】反射モードの評価する測定方法を示す説明図
である。 【図13】透過モードの評価する測定方法を示す説明図
である。 【図14】本発明の反射半透過型液晶表示装置における
RGB色度を示す線図である。 【図15】従来の反射半透過型液晶表示装置におけるR
GB色度を示す線図である。 【図16】反射膜(例5)のパターン形状を示す平面図
である。 【符号の説明】 3、11・・・ガラス基板 4・・・透明電極 5・・・配向膜 7・・・オーバーコート 8・・・液晶 9・・・カラーフィルター 16・・・反射膜 17・・・前方散乱フィルム 18・・・凸状配列群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 康成 鹿児島姶良郡隼人町内999番地3 京セラ 株式会社鹿児島隼人工場内 Fターム(参考) 2H048 BA45 BA47 BA48 BB02 BB07 BB08 BB44 2H091 FA02Y FA08X FA08Z FA11X FA14Y FA41Z FB04 FB06 GA02 GA06 LA15 LA18

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】透明基板上に電極と配向膜とを順次積層し
    て成る一方部材と、基板上に無機質材からなる光反射層
    とカラーフィルターと電極と配向膜とを順次積層して成
    る他方部材とを、液晶を介して貼り合わせマトリックス
    状に画素を配列して成る液晶パネルの他方部材の外側に
    バックライトを設けたカラー液晶表示装置であって、前
    記光反射層に対し各画素毎に光通過孔を形成し、さらに
    光通過孔にカラーフィルターを充填して、光通過孔に対
    応するカラーフィルターの厚みを光反射層上に配したカ
    ラーフィルターの厚みに比べ大きくしたカラー液晶表示
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006059515A (ja) * 2004-07-23 2006-03-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光記録再生装置
KR100627100B1 (ko) 2003-07-23 2006-09-25 세이코 엡슨 가부시키가이샤 컬러 필터, 컬러 필터의 제조 방법, 토출 방법, 표시장치, 액정 표시 장치의 제조 방법, 전기 광학 장치, 전자기기 및 전자 기기의 제조 방법
JP2009139956A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Lg Display Co Ltd 多重視角表示装置及びその製造方法

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KR100627100B1 (ko) 2003-07-23 2006-09-25 세이코 엡슨 가부시키가이샤 컬러 필터, 컬러 필터의 제조 방법, 토출 방법, 표시장치, 액정 표시 장치의 제조 방법, 전기 광학 장치, 전자기기 및 전자 기기의 제조 방법
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