JP2003042758A - 路面の高さ測定装置 - Google Patents

路面の高さ測定装置

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JP2003042758A
JP2003042758A JP2001236565A JP2001236565A JP2003042758A JP 2003042758 A JP2003042758 A JP 2003042758A JP 2001236565 A JP2001236565 A JP 2001236565A JP 2001236565 A JP2001236565 A JP 2001236565A JP 2003042758 A JP2003042758 A JP 2003042758A
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Tatsuya Maruyama
達也 丸山
Manabu Ando
学 安藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】測定開始点、測定終了点を別途、測量によって
較正することなく、測定開始点と測定終了点の間の各移
動地点の高さを簡易な作業で精度よく求める。 【解決手段】測定開始点Aから測定終了点Bまでの路面
形状を求める場合に、高さ測定装置1が測定開始点Aか
ら測定終了点Bまで走行し、各移動地点における高さh
が演算される。ここで演算される各移動地点における高
さには、誤差が含まれている。そこで、高さ測定装置は
測定開始点Aを出発し移動地点Dを通過し測定終了点B
に達すると再度移動地点Dまで戻されDにおける高さが
再度演算される。そして、Dにおける高さ演算値と再演
算した値との偏差H2が求められ、この偏差H2と、D
から折り返し点Bを経て戻ってくるまでの往復距離L3
とに基づいて、単位移動距離当たりの高さの誤差(補正
勾配)S2が求められ、各移動地点毎の高さ演算値が補
正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面上を測定開始
点から測定終了点まで移動させ、各移動地点毎の高さを
演算し、その演算した各移動地点の高さの誤差を補正す
るようにした路面の高さ測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路の切削工事を行う際には、予め路面
の横断形状を求める必要がある。路面の横断形状を求め
るには、路面の各地点の高さを求める必要がある。
【0003】路面の高さは、水糸を引く方法で求めるこ
とができる。これは道路の複数地点の高さを所定間隔毎
にものさしで測定するというものである。この方法によ
ると、各地点の高さを細かいピッチで測定しようとする
と多大な時間を要するという問題がある。さらに測定の
際に交通規制が必要となり、交通渋滞が発生するという
問題もある。
【0004】図17に示すプロフィルメータ170を使
用すれば、上述した水糸を引く方法の問題点は解消され
る。
【0005】すなわち同図に示すように、測定したい路
面の両端にプロフィルメータ170の固定部171、1
72が設置される。そこでビーム173上で波形記録器
174を移動させると、路面に沿って走行する車輪17
5の上下変化が検出される。こうして路面の各地点の高
さデータが測定される。
【0006】しかしプロフィルメータ170は、トラッ
ク等を使用しないと運べないほど大きくかつ重く、運搬
が容易でないという問題がある。
【0007】特開昭61−112918号公報(特許1
982422号)には、レーザ光を路面に照射し、レー
ザ光の走査軌跡をカメラで撮像し路面の高さデータを求
めるという発明が記載されている。この公報記載の方法
によれば、水糸を引く方法と比較して、高速かつ正確に
測定を行うことができる。しかし、この公報記載の発明
によれば、レーザ装置を車両に搭載して走行する必要が
あるため、車両が入れない場所では測定が不可能である
という問題がある。また雨天時には測定が不可能である
という問題もある。
【0008】特開平7−208984号公報には、作業
者が手で押せる程度の大きさの台車に、エンコーダ、傾
斜計及び演算装置を搭載して、台車を走行させることに
よって、路面の高さを測定するという発明が記載されて
いる。傾斜計で検出された路面の水平方向に対する傾斜
角と、エンコーダで検出された走行距離とに基づき、演
算装置では一定間隔毎に各地点の相対的な高さが演算さ
れる。こうして測定開始地点に対する相対的な高さが連
続的に求められる。
【0009】この公報記載の傾斜計は、フロートやフリ
コが重力に応じて傾斜したときの角度を検出するという
ものである。
【0010】しかし、この公報記載の傾斜計に、上下又
は左右又は前後方向からの衝撃が与えられるとフロート
やフリコが振動するため、検出される傾斜角度には振動
に起因した誤差が含まれる。また台車の急激な加速や減
速によってフロートやフリコは振動するため、同様に検
出される傾斜角度には誤差が含まれる。したがって誤差
を生じないようにするために、車両に加わる衝撃を避け
たり急加速、急減速を避けるとともに、台車を1km/
h程度の極めて遅い速度で走行させる必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−20898
4号公報記載の発明によって測定された路面の高さのデ
ータと、実際の路面の高さのデータを図16に示す。同
図16において、実際の路面の高さデータを曲線161
で示し、測定された路面の高さデータを曲線162〜曲
線163の範囲で示す。図16に示すように測定値は実
際の高さからずれており誤差が生じていることがわか
る。
【0012】誤差が生じる原因としては、測定ラインの
追従が不十分であるという作業者の技術不足によるもの
が考えられる。これは作業者の技術を向上させることに
より解消される。
【0013】別の原因としては傾斜計自体の精度による
ものが考えられる。フロートやフリコが重力に応じて傾
斜したときの角度を検出する傾斜計は、誤差が生じやす
いため、ジャイロのように重力の影響を受けにくい傾斜
計を使用することで対処することができる。また傾斜計
自体の誤差の原因は、重力の影響以外に温度変化等が考
えられ、これらの誤差を無くすことは現状では不可能で
ある。
【0014】図16に示すように、路面の高さの誤差
は、測定開始地点から離れるほど大きくなる。そこで、
このような累積誤差をなくすために、従来の測定装置で
は、路面の測定開始点と終了点を別途測量によって計測
し、その測量した計測値を用いて較正して、正確な路面
横断形状を求めるようにしている。
【0015】しかし測定開始点、終了点を別途、測量に
よって求めて較正する作業は煩わしい。
【0016】そこで、本発明は、測定開始点、測定終了
点を別途、測量によって較正することなく、測定開始点
と測定終了点の間の各移動地点の高さを簡易な作業で精
度よく求めることを解決課題とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段および作用、効果】そこで
第1発明は、路面の傾斜角を検出する傾斜角検出手段
と、移動した距離を検出する移動距離検出手段と、路面
上を、測定開始点から測定終了点まで移動させ、各移動
地点毎に、前記傾斜角検出手段によって傾斜角を検出す
るとともに、前記移動距離検出手段によって移動距離を
検出し、これら各移動地点の傾斜角と各移動地点の移動
距離とに基づいて、各移動地点の高さを演算する演算手
段とを備え、演算した各移動地点の高さの誤差を補正す
るようにした路面の高さ測定装置において、各移動地点
のうち特定の移動地点を選択し、この特定の移動地点ま
で戻るように、更に往復移動させ、当該特定の移動地点
まで戻ってきたときの高さを、前記演算手段によって再
度演算し、この再演算した特定の移動地点における高さ
演算値と、既に演算した特定の移動地点における高さ演
算値との偏差を求め、この高さ演算値の偏差と、前記往
復移動距離とに基づいて、単位移動距離当たりの高さの
誤差を求め、この単位移動距離当たりの高さの誤差に基
づいて、各移動地点の高さを補正することを特徴とす
る。
【0018】第1発明によれば、図1、図14に示すよ
うに、測定開始点Aから測定終了点Bまでの路面形状を
求める場合に、高さ測定装置1が測定開始点Aから測定
終了点Bまで走行し、所定間隔毎に各移動地点の高さが
演算される。
【0019】高さ測定装置1において、移動距離はエン
コーダ(移動距離検出手段)7で検出される。また所定
距離Lだけ移動する毎に、傾斜角θが傾斜計(傾斜角検
出手段)8で検出される。パーソナルコンピュータ(演
算手段)9では、各移動地点の所定距離Lと傾斜角θと
に基づいて、各移動地点における高さhが演算される。
【0020】ここで演算される各移動地点における高さ
には、誤差が含まれている。そこで第1発明では、つぎ
のようにして高さ演算値の補正が行われる。
【0021】すなわち図14に示すように、測定開始点
Aと測定終了点Bとの間において特定の移動地点Dが選
択される。測定開始点Aから測定終了点Bまでの測定に
際し、高さ測定装置1は測定開始点Aを出発し移動地点
Dを通過し測定終了点Bに達すると再度移動地点Dまで
戻される。最初にこの特定の移動地点Dに達した際に、
この移動地点Dにおける高さが演算される。また折り返
し点Bを経て移動地点Dに戻ってきたときに、特定の移
動地点Dにおける高さが再度演算される。
【0022】そして図15に示すように、既に演算した
特定の移動地点Dにおける高さ演算値と再演算した特定
の移動地点Dにおける高さ演算値との偏差H2が求めら
れ、この偏差H2と、特定の移動地点Dから折り返し点
Bを経て再度特定の移動地点に戻ってくるまでの往復距
離L3とに基づいて、単位移動距離当たりの高さの誤差
(補正勾配)S2が、つぎの(9)式により求められ
る。
【0023】S2=H2/L3 ・・・(9) この単位移動距離当たりの高さの誤差S2によって、各
移動地点毎の高さ演算値が補正される。つまり図15に
示すように、測定により得られた路面の横断形状を示す
曲線151(実線)が、曲線152(一点鎖線)に補正
される。
【0024】第1発明によれば、路面の測定開始点Aと
終了点Bを別途測量によって計測する必要がなくなり、
またこの計測値によって較正する作業も不要となる、こ
のため測定開始点Aと測定終了点Bの間の各移動地点の
高さを簡易な作業で精度よく求めることができる。
【0025】また第2発明は、第1発明において、前記
測定終了点を、往復移動の折り返し点とするように往復
移動させることを特徴とする。
【0026】第2発明によれば、図14に示すように、
測定終了点Bを、往復移動の折り返し点として往復移動
することで、特定の移動地点Dの高さ演算値が2回求め
られられる。
【0027】また第3発明は、第1発明において、前記
測定開始点を、前記特定の移動点とすることを特徴とす
る。
【0028】第3発明によれば、図12に示すように、
測定開始点Aを、特定の移動地点として、往復移動する
ことで、特定の移動地点Aの高さ演算値が2回求められ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る路面の高さ測定
装置を説明する。
【0030】図1は実施形態の高さ測定装置1を示して
いる。本実施形態では、台車2を走行させることによっ
て各移動地点の高さを測定する場合を想定している。
【0031】図1(a)は台車2の正面図であり、図1
(b)は台車2の側面図である。
【0032】高さ測定装置1は、大きくは、台車2と、
台車2に搭載されるエンコーダ7と、台車2に搭載され
る傾斜計8と、台車2に搭載されるパーソナルコンピュ
ータ9と、台車2に搭載されるインターフェイス10
と、台車2に搭載されるバッテリ11と、台車2に搭載
されるマーカスイッチ12とから構成されている。台車
2は、測定車輪3と車輪4と補助車輪5とハンドル6と
を備えている。台車2はハンドル6が押されることによ
って人力で走行する。
【0033】測定車輪3にはエンコーダ7が設けられて
いる。台車2が走行するに伴い測定車輪3が回転し、エ
ンコーダ7から単位移動距離毎にパルス信号が出力され
る。
【0034】台車2が走行するに伴い、傾斜計8では、
傾斜角θが検出される。傾斜計8には、ジャイロが用い
られる。ジャイロは、フリコやフロートと異なり重力や
加速度の影響を受けない。よって台車2を、10km/
h程度の高速で走行させたとしても誤差は発生しない。
しかしジャイロの代わりにフリコ式やフロート式の傾斜
計を用いてもよい。
【0035】なお傾斜角θを検出する傾斜計8の代わり
に、角速度ωを検出する角速度センサを使用してもよ
い。角速度センサから出力される角速度ωを積分するこ
とによって、傾斜角θを求めることができる。角速度セ
ンサから出力される角速度ωを積分して傾斜角θを求め
る構成の方が、コストを低減することができる。
【0036】パーソナルコンピュータ9では、図2に示
すように、エンコーダ7から出力されたパルス信号が、
単位移動距離1mmごとに出力されるように、補正する。
パルス信号が10回出力される毎に(つまり台車2が1
0mm移動する毎に)、傾斜計8から傾斜角θを取り込
み、各移動地点の傾斜角θを取得する。パーソナルコン
ピュータ9は、更に、移動地点の傾斜角θと各移動地点
の移動距離Lとに基づいて各移動地点の高さhを演算す
る。そして、この演算された各移動地点の高さhが後述
するようにして補正される。
【0037】インターフェイス10は、エンコーダ7、
傾斜計8、マーカスイッチ12から出力される信号を、
パーソナルコンピュータ9に取り込むことができるプロ
トコルの信号に変換する。
【0038】バッテリ11は、傾斜計8およびパーソナ
ルコンピュータ9に電力を供給する。
【0039】マーカスイッチ12は、ハンドル6の一端
に設けられている。マーカスイッチ12が押されると、
インターフェイス10を介してパーソナルコンピュータ
9にマーカ信号が入力される。図6、図7は、移動地点
C、Dでマーカスイッチ12が押された場合を示してい
る。
【0040】つぎにパーソナルコンピュータ9で行われ
る演算処理の内容について図2、図3を併せ参照して説
明する。
【0041】路面上の地点A0を測定開始点とし、A0点
からパルス信号の10パルス分に相当する所定距離Lだ
け離れた地点をA1とする。さらにA1点から所定距離L
だけ離れた地点をA2とする。
【0042】台車2が走行しA0点からA1点まで移動す
ると(10パルス移動すると)、パーソナルコンピュー
タ9は傾斜計8から傾斜角θ1を取り込む(図2参
照)。
【0043】そして、図3(a)に示すように、つぎの
(1)式からA0点に対するA1点の相対的な高さh1が
演算される。
【0044】h1=L×sinθ1 ・・・(1) さらに台車2が走行しA1点からA2点まで移動すると
(10パルス移動すると)、パーソナルコンピュータ9
は傾斜計8から傾斜角θ2を取り込む(図2参照)。
【0045】そこで、つぎの(2)式から、移動開始点
A0点に対するA2点の相対的な高さh2が演算される。
【0046】 h2=h1+(L×sinθ2) ・・・(2) 以後同様にして各移動地点Anの測定開始点A0に対する
相対的な高さhnが、下記(3)式のようにして求めら
れる。
【0047】 hn=hn-1+(L×sinθn) ・・・(3) (但し、h0は移動開始点A0の高さ)これらの演算結果
に基づいて、横軸を距離とし縦軸を高さとして各移動地
点の高さをプロットすると、図3(b)に示す路面の横
断形状が得られる。
【0048】つぎに、実施形態の具体的な処理内容を説
明する。
【0049】図4は、台車2を人力によって走行させ
て、測定開始点Aと測定終了点Bとの間の路面40の横
断形状を測定する様子を示している。
【0050】以下図5に示すフローチャートを参照して
パーソナルコンピュータ9で行われる演算処理について
説明する。
【0051】作業者がA点をスタート地点にしてハンド
ル6を押すと、台車2が走行し、測定車輪3が回転す
る。台車2が単位移動距離(1mm)走行するごとに、
エンコーダ7からパルス信号が出力される。パルス信号
が10回カウントされると、測定ピッチになったと判断
され(ステップ501の判断YES)、カウント値がゼ
ロに戻されるとともに、パーソナルコンピュータ9に、
傾斜計8で検出された角度θが取り込まれる(ステップ
502)。この際、傾斜計8から出力されるアナログ信
号はインターフェイス10を介してディジタル信号に変
換される(ステップ503)。
【0052】パーソナルコンピュータ9では、上記
(3)式によって、路面40上の各移動地点の高さhn
が演算され、各移動地点の高さデータが収集される(ス
テップ504)。
【0053】測定経路の途中のC点とD点でマーカスイ
ッチ12が押されるとマーカ信号が、パーソナルコンピ
ュータ9に入力される。このためC点、D点における傾
斜角θ、高さhのデータが、マーカ信号に対応づけられ
て記録される(ステップ506、504)。
【0054】測定車輪3が測定終了点Bに達すると(ス
テップ505の判断YES)、マーカスイッチ12が2
秒間継続して押される(ステップ507)。すると、測
定開始点Aから測定終了点までの各移動地点の傾斜角
θ、高さhのデータおよびマーカ信号のデータが、パー
ソナルコンピュータ9のメモリの所定の領域に保存され
る(ステップ508)。
【0055】こうして取得されたデータを図6、図7に
示す。
【0056】図6は測定距離と傾斜角θとの関係を示し
ている。図7は測定距離と高さhとの関係を示してい
る。図6、図7に示すように、マーカ信号によって移動
地点C、Dにおける傾斜角θ、高さhを判別することが
できる。
【0057】つぎに各移動地点の高さhを、絶対標高座
標位置として測定する実施形態について説明する。
【0058】図8は道路80を斜視図にて示している。
また図9はパーソナルコンピュータ9の入力画面を示し
ている。
【0059】図10(a)に示すように、図7と同様に
して、道路80の各移動地点の高さのデータ101a
が、求められる。
【0060】すなわち図8において、路肩側レーンマー
ク81の内側の測定開始点Aから道路の中央分離帯側レ
ーンマーク82の内側の測定終了点Bまで、測定線Tに
沿って台車2を走行させ、各移動地点の高さhを測定す
る。
【0061】一方、測定開始点Aの標高、レーンマーク
83の中間点Eの標高、測定終了点Bの標高、測定開始
点Aから中間点Eまでの距離、測定開始点Aから測定終
了点Bまでの距離は、別途測量によって計測される。測
定開始点Aの標高は10.500(m)、レーンマーク83の中
間点Eの標高は10.550(m)、測定終了点Bの標高は10.62
5(m)、測定開始点Aから中間点Eまでの距離は3.5(m)、
測定開始点Aから測定終了点Bまでの距離は7.0(m)とそ
れぞれ計測されたものとする。計測されたデータはパー
ソナルコンピュータ9に入力される。入力されたデータ
を図9に示している。
【0062】また台車2が測定開始点Aにあるとき、ま
た台車2中間点Eにあるとき、また台車2が測定終了点
Bにあるときに、それぞれマーカスイッチ12が押され
る。
【0063】図10(a)は、A点、E点、B点で入力
されたマーカ信号を示している。
【0064】つぎの道路80の各移動地点の絶対標高座
標位置を演算する手順について説明する。
【0065】作業者はパーソナルコンピュータ9を操作
し、図9に示す入力画面90を画面に表示させる。入力
画面90には、マーカナンバー91、測定距離92、既
知距離の入力欄93、既知標高の入力欄94が表示され
る。マーカナンバー91は、マーカスイッチ12が押さ
れた順に割り当てられた番号を示す。A点におけるマー
カ信号のマーカナンバーが「1」であり、E点における
マーカ信号のマーカナンバーが「2」であり、B点にお
けるマーカ信号のマーカナンバーが「3」である。測定
距離92は、マーカスイッチ12が押された地点A、
E、Bにおける測定開始点Aからの測定距離を示す。こ
れは図10(a)の横軸に相当する。
【0066】入力欄93には、測量によって既知の距離
が入力される。ここでは既知距離0が入力欄93aに、
測定開始点Aから中間点Eまでの既知距離3.5が入力欄
93bに、測定開始点Aから測定終了点Bまでの既知距
離7.0が入力欄93cにそれぞれ入力される。
【0067】入力欄94には、測量によって既知の標高
が入力される。ここでは測定開始点Aの既知標高10.500
が入力欄94aに、中間点Eの既知標高10.550が入力欄
94bに、測定終了点Bの既知標高10.625が入力欄94
cにそれぞれ入力される。
【0068】各既知測量データが入力されると、これら
に基づいて図10(a)に示す曲線101aが補正さ
れ、図10(b)に示す曲線101bが得られる。
【0069】すなわち各移動地点A、E、B点の測定距
離のデータは、入力欄93に入力された既知距離に補正
され、各移動地点A、E、B点の高さのデータは、入力
欄94に入力された既知標高値に補正される。
【0070】そしてA点〜E点間の各移動点の標高値
は、図10(a)のA点〜E点間の高さのデータを用い
て補間することによって演算される。同様にE点〜B点
間の各移動点の標高値は、図10(a)のE点〜B点間
の高さのデータを用いて補間することによって演算され
る。
【0071】なお入力画面90で、路肩側レーンマーク
81の内側の測定開始点Aと中央分離帯側レーンマーク
82の内側の測定終了点Bとのそれぞれの既知標高に、
0を入力することにより、図11(a)、(b)に示す
ようにして、道路80の最大わだち掘れ量D0、D1を演
算することもできる。
【0072】以上のように測定開始点A、中間点C、測
定終了点Bの3点の絶対標高を予め測量によって求める
ことによって、測定開始点A〜測定終了点B間の路面の
横断形状をきわめて精度よく測定することができる。
【0073】しかし、予め測量がなされていない場合に
は、図16を用いて説明したように測定距離が大きくな
るにつれて、高さのデータに含まれる誤差が大きくな
る。
【0074】そこで以下に述べる実施形態では、予め測
量等によって複数の移動地点の絶対標高を計測する作業
を要せずして、精度よく高さを計測できるようにするも
のである。
【0075】図12は、この実施形態における台車2の
移動経路を示している。
【0076】すなわち台車2を、上述した実施形態と同
様にして測定開始点Aから測定終了点Bまで走行させ
る。ついで測定終了点Bを起点として、測定開始点Aま
で戻る。測定開始点Aに戻ったときの地点を説明の便宜
上Eとする。マーカスイッチ12は、台車2が測定開始
点Aにあるとき、測定終了点Bにあるとき、戻り点E
(測定開始点A)にあるとき、それぞれ押される。測定
開始点Aから測定終了点Bまでの距離をL2とし、測定
開始点Aから戻り点Eまでの距離をL1とする。
【0077】パーソナルコンピュータ9では、測定開始
点Aから戻り点Eまでの各移動地点の高さが演算され
る。測定結果を図13に曲線131で示す。測定開始点
Aと戻り点Eとは同一地点であるため、図13における
A点の高さの値とE点の高さの値とは同じはずである。
しかし図13に示すように、A点の高さの値とE点の高
さの値とには誤差H1が生じている。
【0078】そこで、つぎの(4)式から、単位移動距
離当たりの高さの誤差S1が演算される。なお以下では
単位移動距離当たりの高さの誤差を、「補正勾配」と呼
ぶことにする。補正勾配とは、台車2が単位移動距離だ
け移動する毎に発生する高さの誤差のことである。
【0079】S1=H1/L1 ・・・(4) つぎに、パーソナルコンピュータ9では、補正勾配S1
を用いて、各移動地点の高さのデータ131が補正され
る。
【0080】すなわち、例えば測定開始点Aから距離L
2離れた測定終了点Bの補正前の高さのデータがh1bで
あったとすると、この高さh1bは、つぎの(5)式によ
り高さh1aに補正される。
【0081】h1a=h1b−(S1×L2) ・・・(5) 一般的には測定開始点Aから距離Lnだけ離れた移動地
点の高さhbは、以下のように高さhaに補正される。
【0082】ha=hb−(S1×Ln) ・・・(6) このように補正勾配S1を用いて高さを補正することに
より、測量等を予め行わずとも、精度よく路面の横断形
状を計測することができる。
【0083】図12では、測定終了点Bから測定開始点
Aまで再び戻るようにしており、移動経路が長く効率が
悪い。そこで効率的に作業するために、図14に示す移
動経路で、高さを補正してもよい。
【0084】図14は、この実施形態における台車2の
移動経路を示している。
【0085】すなわち台車2を、上述した実施形態と同
様にして測定開始点Aから測定終了点Bまで走行させ
る。ここで、測定開始点A〜測定終了点Bの途中の移動
地点を、特定の移動地点Dとして選択する。台車2が測
定終了点Bまで移動すると、更に測定終了点Bを折り返
し点として、その選択した特定の移動地点Dまで戻る。
特定の移動地点Dに戻ったときの地点を説明の便宜上E
とする。マーカスイッチ12は、台車2が最初に特定の
移動地点Dにあるとき、測定終了点(折り返し点)Bに
あるとき、戻り点E(特定の移動地点D)にあるとき、
それぞれ押される。測定開始点Aから測定終了点Bまで
の距離をL4とし、特定の移動地点Dから折り返し点B
を経て戻り点Eまでの戻るまでの往復移動距離をL3と
する。
【0086】パーソナルコンピュータ9では、測定開始
点Aから戻り点Eまでの各移動地点の高さが演算され
る。測定結果を図15に曲線151で示す。特定の移動
地点Dと戻り点Eとは同一地点であるため、図15にお
けるD点の高さの値とE点の高さの値とは同じはずであ
る。しかし図15に示すように、D点の高さの値とE点
の高さの値とには誤差H2が生じている。
【0087】そこで、つぎの(7)式から、(4)式と
同様に補正勾配S2が演算される。
【0088】S2=H2/L3 ・・・(7) つぎに、パーソナルコンピュータ9では、補正勾配S2
を用いて、各移動地点の高さのデータ151が補正され
る。
【0089】すなわち、例えば測定開始点Aから距離L
4離れた測定終了点Bの補正前の高さのデータがh2bで
あったとすると、この高さh2bは、つぎの(8)式によ
り高さh2aに補正される。
【0090】h2a=h2b−(S2×L3) ・・・(8) 一般的には測定開始点Aから距離Lnだけ離れた移動地
点の高さhbは、以下のように高さhaに補正される。
【0091】ha=hb−(S2×Ln) ・・・(9) このように補正勾配S2を用いて高さを補正することに
より、測量等を予め行わずとも、精度よく路面の横断形
状を計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は実施形態の台車の正面図であり、
図1(b)は実施形態の台車の側面図である。
【図2】図2はパルス信号と傾斜角度の関係を示す図で
ある。
【図3】図3(a)、(b)は高さを演算する処理を説
明する図である。
【図4】図4は台車を走行させて路面の高さを測定する
様子を示す図である。
【図5】図5は実施形態の処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図6】図6は測定距離と傾斜角の関係を示す図であ
る。
【図7】図7は測定距離と高さの関係を示す図である。
【図8】図8は道路の横断形状を測定する様子を示す斜
視図である。
【図9】図9はパーソナルコンピュータの入力画面を示
す図である。
【図10】図10(a)、(b)は、測量値に基づき補
正する前後の高さのデータを示す図である。
【図11】図11(a)、(b)は道路の最大わだち掘
れ量のデータを示す図である。
【図12】図12は各移動地点の高さを補正するために
走行すべき移動経路を示す図である。
【図13】図13は、測定距離と高さとの関係を示す図
である。
【図14】図14は、各移動地点の高さを補正するため
に走行すべき移動経路であって図12と異なる移動経路
を示す図である。
【図15】図15は測定距離と高さとの関係を示す図で
ある。
【図16】図16は路面の高さの誤差が、測定距離が大
きくなるにつれて大きくなる様子を説明する図である。
【図17】図17はプロフィルメータを示す図である。
【符号の説明】
1 高さ測定装置 2 台車 3 測定車輪 6 エンコーダ 8 傾斜計 9 パーソナルコンピュータ 12 マーカスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面の傾斜角を検出する傾斜角検出
    手段と、移動した距離を検出する移動距離検出手段と、
    路面上を、測定開始点から測定終了点まで移動させ、各
    移動地点毎に、前記傾斜角検出手段によって傾斜角を検
    出するとともに、前記移動距離検出手段によって移動距
    離を検出し、これら各移動地点の傾斜角と各移動地点の
    移動距離とに基づいて、各移動地点の高さを演算する演
    算手段とを備え、演算した各移動地点の高さの誤差を補
    正するようにした路面の高さ測定装置において、 各移動地点のうち特定の移動地点を選択し、この特定の
    移動地点まで戻るように、更に往復移動させ、当該特定
    の移動地点まで戻ってきたときの高さを、前記演算手段
    によって再度演算し、この再演算した特定の移動地点に
    おける高さ演算値と、既に演算した特定の移動地点にお
    ける高さ演算値との偏差を求め、この高さ演算値の偏差
    と、前記往復移動距離とに基づいて、単位移動距離当た
    りの高さの誤差を求め、この単位移動距離当たりの高さ
    の誤差に基づいて、各移動地点の高さを補正することを
    特徴とする路面の高さ測定装置。
  2. 【請求項2】 前記測定終了点を、往復移動の折り
    返し点とするように往復移動させることを特徴とする請
    求項1記載の路面の高さ測定装置。
  3. 【請求項3】 前記測定開始点を、前記特定の移動
    点とすることを特徴とする請求項1記載の路面の高さ測
    定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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