JP2003042754A - 回転角検出装置 - Google Patents

回転角検出装置

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JP2003042754A
JP2003042754A JP2001229871A JP2001229871A JP2003042754A JP 2003042754 A JP2003042754 A JP 2003042754A JP 2001229871 A JP2001229871 A JP 2001229871A JP 2001229871 A JP2001229871 A JP 2001229871A JP 2003042754 A JP2003042754 A JP 2003042754A
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angle
angle detection
angular velocity
rotation
control unit
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JP2001229871A
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Yoshio Sanpei
喜生 三瓶
Hironori Kato
弘典 加藤
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤った角度設定信号の出力を迅速に判定し、
誤った角度設定信号の出力を停止して誤制御の発生を未
然に防ぐようにした回転角検出装置を提供する。 【解決手段】 回転体の回転状態に対応した角度検出信
号を短周期で検出して制御部2に供給する回転角度検出
部1、角度検出信号を演算して角度設定信号を形成し、
形成した角度設定信号をコントローラー6を介して被制
御機構7に供給する制御部2、供給された最新の複数の
角度検出信号を演算して得た絶対角度を一時記憶し、か
つ、許容最大角速度を記憶する記憶部3を備え、制御部
2は、角度設定信号の出力周期を角度検出信号の検出周
期よりも長い長周期に設定し、記憶部3から読み出した
2つの絶対角度からそれらの絶対角度を得た時点の角速
度を演算し、演算した角速度と許容最大角速度を比較
し、演算した角速度が許容最大角速度を超えたとの判定
時に、角度設定信号に代えて異常信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転角検出装置に
係り、特に、回転体、例えば自動車のステアリングシャ
フトの回転状態を角度検出信号として検出し、その検出
結果に基づいて角度設定信号を発生し、その角度設定信
号を用いて被制御機構を制御する際に、制御部等に動作
異常が発生して誤った角度設定信号が出力される際に、
迅速に誤った角度設定信号の出力を停止させ、被制御機
構が誤制御状態に陥るのを防ぐようにした回転角検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転角検出装置は、回転体の回
転角度を検出し、その検出結果に対応して被制御機構を
制御するもので、少くとも、回転体の回転状態を検出し
て角度検出信号を発生し、その角度検出信号を制御部に
供給する回転角度検出部と、供給された角度検出信号に
所定の演算を行って角度設定信号を発生し、その角度設
定信号をバスラインに出力する制御部と、バスラインを
通して角度設定信号が供給され、供給された角度設定信
号に応答して被制御機構を制御するコントローラーとを
備えている。そして、この回転角検出装置を自動車のス
テアリングシャフトの回転角度の検出に適用する場合
は、回転角検出装置が自動車に搭載され、回転角度検出
部が自動車のステアリングシャフトに結合される。
【0003】ところで、自動車に搭載される回転角検出
装置は、回転角度検出部に種々のタイプの回転型センサ
ーを用いているもので、その中の1つのタイプのものと
して次のような回転型センサーが提案されている。
【0004】図6(a)、(b)は、前記提案による回
転型センサーの構成例を示す断面図であって、(a)は
その横断面図であり、(b)は(a)のA−A線部分の
断面図である。
【0005】図6(a)、(b)に示されるように、回
転型センサーは、筐体61と、ローター62と、回転軸
63と、軸受64と、ウォームギア65と、摺動体66
と、第1磁石671 と、第2磁石672 と、第1ホール
素子681 と、第2ホール素子682 と、第3ホール素
子683 と、回路基板69とを有する。この場合、ロー
ター62は、中央部に自動車のステアリングシャフトが
結合され、外周に多数のギア歯が形成されている。回転
軸63は、外周にウォームギア65が填め込まれ、回転
軸63とウォームギア65とが一体的に回転する。ま
た、回転軸63の外周に設けたスクリュウ溝に摺動体6
6の内周に設けたスクリュウ溝とが噛合い、回転軸63
が回転すると、摺動体66が回転軸63の軸方向に摺動
する。ウォームギア65とローター62に設けたギア歯
とが噛み合い、ローター62が回転するとき、ウォーム
ギア65を通して回転軸63がローター62に対して所
定の回転比率で連動回転する。ウォームギア65は、一
端に円筒状の磁石保持部65Aが連結され、磁石保持部
65Aの外周に円筒状の第1磁石671 が嵌め込まれ
る。摺動体66は、外周に板状の第2磁石672 が装着
される。回路基板69は、回転軸63に沿うように配置
され、回路基板69上に第1ホール素子681 、第2ホ
ール素子682 、第3ホール素子683 が取着される。
この場合、第1ホール素子681 と第2ホール素子68
2 は、第1磁石671 の外周に近接した位置で、かつ、
第1磁石671 の中心軸に対して略90°の角度をなす
位置に配置され、第3ホール素子683 は、第2磁石6
2 の外周に近接した位置に配置される。
【0006】回転体、すなわちローター62が回転する
と、第1磁石671 の周期的な近接による磁束変化を第
1ホール素子681 及び第2ホール素子682 が感知
し、第1ホール素子681 及び第2ホール素子682
ら一定の最大振幅を有し、同一周期で、1/4波長分の
位相差を持った正弦波状の第1角度検出信号及び第2角
度検出信号が出力され、同時に、第2磁石672 の周期
的な近接するによる磁束変化を第3ホール素子683
感知し、第3ホール素子683 からローター62の全回
転範囲を1周期とし、直線状に増加する複数周期の第3
角度検出信号が出力される。
【0007】回転型センサーから出力された第1角度検
出信号、第2角度検出信号及び第3角度検出信号は、制
御部に供給される。このとき、制御部は、供給された第
3角度検出信号に基づきステアリングホイール(ステア
リングシャフト)のニュートラル位置を基準とした粗回
転角度及び回転方向を検出し、供給された第1角度検出
信号及び第2角度検出信号に基づきステアリングホイー
ルのニュートラル位置を基準とした微回転角度を検出し
ている。そして、制御部は、ステアリングホイールのニ
ュートラル位置を基準とした回転角度及び回転方向の検
出結果に基づいて角度設定信号を形成し、形成した角度
設定信号をバスラインを通してコントローラに供給す
る。コントローラは、供給された角度設定信号に基づい
て、被制御機構である自動車のサスペンション制御やト
ラクションコントロール制御を極め細かに実行する。
【0008】ここで、図4は、前記提案による回転型セ
ンサーを用いた回転角検出装置において、回転型センサ
ーから出力されるステアリングホイールの回転角度と、
第1乃至第3角度検出信号の各検出信号電圧値との関係
を示す特性図である。
【0009】図4において、41は第1角度検出信号、
42は第2角度検出信号、43は第3角度検出信号であ
り、ステアリングホイールの全回転角度(ニュートラル
位置に対して±720°)における第1乃至第3角度検
出信号41、42、43の検出信号電圧値の変化状態を
示す。
【0010】この場合、第1角度検出信号41と第2角
度検出信号42は同一最大振幅、同一周期で、1/4波
長位相が異なる正弦波状の信号であり、ともに最大値の
電圧値は4.5V、最小値の電圧値は0.5Vである。
そして、第1角度検出信号41は、ニュートラル位置0
°に対して−22.5°及び+67.5°の回転角度の
とき、−22.5°から順次−90°を減算した回転角
度のとき、及び、+67.5°に順次+90°を加算し
た回転角度のときにそれぞれ最小値(電圧値0.5V)
になり、第2角度検出信号42は、ニュートラル位置0
°の回転角度のとき、0°から順次−90°を減算した
回転角度のとき、及び、0°に順次+90°を加算した
回転角度のときにそれぞれ最小値(電圧値0.5V)に
なる。また、第3角度検出信号43は、回転角度が−7
20°から+720°に至るまで直線状に増大するもの
で、−720°の回転角度のとき最小値(電圧値0.5
V)に、+720°の回転角度が回転角度のとき最大値
(電圧値4.5V)になる。
【0011】次に、図5は、図4に図示の特性図におい
て、回転角度−90°から+90°の範囲を拡大して示
した特性図である。
【0012】図5において、41Uは第1角度検出信号
41の略直線状の立上り(傾斜)部、41Dは第1角度
検出信号41の略直線状の立下り(傾斜)部、42Uは
第2角度検出信号42の略直線状の立上り(傾斜)部、
42Dは第2角度検出信号42の略直線状の立下り(傾
斜)部であり、その他、図4に図示された要素と同じ要
素については同じ符号をつけている。
【0013】ここで、図4及び図5に図示された特性図
を用い、制御部で実行されるステアリングホィールの回
転方向及び回転角度の検出形態について述べる。
【0014】始めに、制御部は、ステアリングホィール
のニュートラル位置(回転角度0°)からの回転方向を
検出する場合に、供給された第3検出信号43の電圧値
によって検出する。すなわち、第3検出信号43の電圧
値が2.5Vを超えていれば、ステアリングホィールの
回転方向が一方方向(正の回転角度方向)であることを
検出し、第3検出信号43の電圧が2.5Vに満たなけ
れば、ステアリングホィールの回転方向が他方方向(負
の回転角度方向)であることを検出する。
【0015】次に、制御部は、図5に示されるように、
ステアリングホィールの全回転角度、例えば、1440
°(±720°)を、第1角度検出信号41及び第2角
度検出信号42の各1波長に相当する角度(例えば90
°)区間N−1、N、N+1に分割し、供給された第3
角度検出信号43の電圧値によって、ステアリングホィ
ールの回転角度がどの角度区間N−1、N、N+1に相
当するかを示す粗回転角度を検出する。例えば、制御部
が、第3角度検出信号43の電圧値として2.8Vを検
出したとすれば、その電圧値に対応する角度区間として
角度区間Nを検出する。
【0016】次いで、制御部は、検出した角度区間Nに
おいて、供給された第1角度検出信号41と第2角度検
出信号42の電圧値が一致したときの第1電圧値V1
び第2電圧値V2 を求め、求めた第1電圧値V1 と第2
電圧値V2 とを用いて、第1電圧値V1 と第2電圧値V
2 の範囲外にある一方の角度検出信号と、第1電圧値V
1 と第2電圧値V2 の範囲内にある他方の角度検出信号
とを特定する。
【0017】続いて、制御部は、第1電圧値V1 と第2
電圧値V2 との範囲内にある他方の角度検出信号が第1
角度検出信号41であるかまたは第2角度検出信号42
であるかを判断する。これと同時に、第1電圧値V1
第2電圧値V2 の範囲外にある一方の角度検出信号が第
1電圧値V1 よりも小さいかまたは第2電圧値V2 より
も大きいかのいずれであるかを判断し、第1電圧値V1
と第2電圧値V2 との範囲内にある他方の角度検出信号
が1つの角度区間Nを4分割した第1分割角度区間H
1、第2分割角度区間H2、第3分割角度区間H3、第
4分割角度区間H4の中のいずれの分割角度区間にある
かを判断する。このようにして、他方の角度検出信号が
1つの角度区間Nの中のいずれの分割角度区間H1乃至
H4にあるかを求めることにより、ステアリングホィー
ルの微回転角度を検出する。
【0018】図5に図示された例において、第1電圧値
1 と第2電圧値V2 との範囲内にある他方の角度検出
信号は、第1角度区間H1が第1角度検出信号41の直
線状の立上り(傾斜)部41Uに該当し、第2角度区間
H2が第2角度検出信号42の直線状の立上り(傾斜)
部42Uに該当し、第3角度区間H3が第1角度検出信
号41の直線状の立下り(傾斜)部41Dに該当し、第
4角度区間H4が第2角度検出信号42の直線状の立下
り(傾斜)部42Dに該当する。
【0019】このような動作経緯を経て、制御部は、供
給された第1乃至第3角度検出信号41乃至43からス
テアリングホィールの角度を判定し、その判定結果に基
づいて角度設定信号を形成する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】前記既知の回転角検出
装置において、例えば、回転型センサー(回転角度検出
部)に前記提案による回転型センサーを用いた場合、回
転型センサーは、回転体(ローター)が回転するのに伴
い、第1角度検出信号41、第2角度検出信号42及び
第3角度検出信号43をそれぞれ出力し、制御部に供給
する。制御部は、供給された第1乃至第3角度検出信号
41乃至43に基づいて回転体の回転方向及び回転角度
を検出するときに、第3角度検出信号43の振幅(電圧
値)に基づいて回転体の回転方向及び粗回転角度を検出
し、第1及び第2角度検出信号41、42の直線状の傾
斜部に基づいて回転体の微回転角度を検出している。こ
のため、制御部は、回転体の回転角度及び回転方向を広
い角度範囲にわたって高精度で検出が可能になり、その
検出結果から同じく高精度の角度設定信号を形成するこ
とができるものである。
【0021】しかしながら、前記既知の回転角検出装置
は、過負荷またはその他の何等かの原因によって制御部
の動作または制御部の動作に直接関連する部分の動作が
異常状態に陥ったとき、必然的に制御部における第1角
度検出信号41、第2角度検出信号42及び第3角度検
出信号43を用いた演算が不正確なものになり、その結
果として制御部から出力される角度設定信号も本来のも
のと異なる誤った角度設定信号になる。そして、このよ
うに誤った角度設定信号が制御部から出力され、バスラ
インを通してコントローラに供給された場合、自動車の
サスペンション制御やトラクションコントロール制御を
正常に実行することができなくなり、このような状態が
持続した場合、自動車を適正に制御することが困難にな
る。
【0022】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、誤った角度設定信号が出
力されることを迅速に判定し、誤った角度設定信号の出
力を直ちに停止させ、誤った角度設定信号による誤制御
の発生を未然に防ぐことを可能にした回転角検出装置を
提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係わる回転角検出装置は、回転体の回転状
態に対応した角度検出信号を短い周期で検出して制御部
に供給する回転角度検出部と、角度検出信号を演算して
角度設定信号を形成し、形成した角度設定信号をコント
ローラーを介して被制御機構に供給する制御部と、供給
された最新の複数の角度検出信号を演算して得た絶対角
度を一時記憶するとともに、許容最大角速度を記憶して
いる記憶部とを備え、制御部は、角度設定信号の出力周
期を角度検出信号の検出周期よりも長い周期になるよう
に設定し、記憶部から読み出した2つの絶対角度からそ
れらの絶対角度が得られた時点の角速度を演算し、演算
した角速度と許容最大角速度とを比較し、演算した角速
度が許容最大角速度を超えていると判定したとき、角度
設定信号に代えて異常信号を出力する手段を具備する。
【0024】前記手段によれば、記憶部には、供給され
た最新の複数の角度検出信号を演算して得た絶対角度を
一時記憶するとともに、許容最大角速度を記憶してお
り、制御部は、記憶部に一時記憶されている2つの絶対
角度を読み出し、読み出した2つの絶対角度の角度差を
演算するとともに、演算した角度差を2つの絶対角度が
得られた時間間隔で除して角速度を求め、求めた角速度
と記憶部から読み出した許容最大角速度とを比較し、求
めた角速度が許容最大角速度に満たないと判定したと
き、角度設定信号の出力タイミング時に所定の角度設定
信号を形成して出力し、一方、求めた角速度が許容最大
角速度を超えていると判定したとき、角度設定信号の出
力タイミング時に所定の角度設定信号を形成せずに異常
信号を形成して出力するようにしたので、回転角検出装
置のユーザーは、異常信号の出力により回転角検出装置
の動作の異常を即座に知ることができるだけでなく、誤
った角度設定信号が供給されることにより、被制御機構
が誤制御することの危険を回避することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0026】図1は、本発明による回転角検出装置の一
つの実施の形態の要部構成を示すブロック図であり、回
転角検出装置が自動車のステアリングホィールの回転角
度検出を行う場合の例を示すものである。
【0027】図1に示されるように、この実施の形態の
回転角検出装置は、回転角度検出部1と、絶対角度演算
部8と絶対角度差演算部9と異常判定部10を内蔵した
制御部(CPU)2と、記憶部3と、異常信号形成部4
と、ローカルエリアネットワーク(LAN)用バスライ
ン5と、コントローラー6と、被制御機構7とからな
る。
【0028】この場合、回転角度検出部1は、例えば、
図6(a)、(b)に示されるような回転型センサーで
あって、筐体61と、ローター62と、回転軸63と、
軸受64と、ウォームギア65と、摺動体66と、第1
磁石671 と、第2磁石67 2 と、第1ホール素子68
1 と、第2ホール素子682 と、第3ホール素子68 3
と、回路基板69とを有する。この場合、ローター62
は、中央部に自動車のステアリングシャフトが結合さ
れ、外周に多数のギア歯が形成されている。回転軸63
は、外周にウォームギア65が填め込まれ、回転軸63
とウォームギア65とが一体的に回転する。また、回転
軸63の外周に設けたスクリュウ溝に摺動体66の内周
に設けたスクリュウ溝とが噛合い、回転軸63が回転す
ると、摺動体66が回転軸63の軸方向に摺動する。ウ
ォームギア65とローター62に設けたギア歯とが噛み
合い、ローター62が回転するとき、ウォームギア65
を通して回転軸63がローター62に対して所定の回転
比率で連動回転する。ウォームギア65は、一端に円筒
状の磁石保持部65Aが連結され、磁石保持部65Aの
外周に円筒状の第1磁石671 が嵌め込まれる。摺動体
66は、外周に板状の第2磁石672 が装着される。回
路基板69は、回転軸63に沿うように配置され、回路
基板69上に第1ホール素子681 、第2ホール素子6
2 、第3ホール素子683 が取着される。この場合、
第1ホール素子681 と第2ホール素子682 は、第1
磁石671 の外周に近接した位置で、かつ、第1磁石6
1 の中心軸に対して略90°の角度をなす位置に配置
され、第3ホール素子683 は、第2磁石672 の外周
に近接した位置に配置される。
【0029】回転角度検出部1は、ステアリングホィー
ルの回転操作によってステアリングシャフトが回転する
と、ステアリングシャフトの回転によって第1磁石67
1 が周期的に近接することによる磁束変化を第1ホール
素子681 及び第2ホール素子682 か検知し、同様
に、第2磁石672 が周期的に近接することによる磁束
変化を第3ホール素子683 が検知し、それらの検知に
基づいて、第1ホール素子681 から第1角度検出信号
が、第2ホール素子682 から第2角度検出信号が、第
3ホール素子683 から第3角度検出信号がそれぞれ出
力され、出力された第1乃至第3角度検出信号は短い周
期で制御部2に供給される。この場合、得られた第1乃
至第3角度検出信号は、図4に示されるような第1角度
検出信号41、第2角度検出信号42、第3角度検出信
号43であって、いずれも、ステアリングシャフトの回
転角度に対応した各振幅値を有するものである。
【0030】また、記憶部3は、角度検出信号の到来周
期毎に、最新に到来した複数の角度検出信号を一時記憶
するとともに、操作者がステアリングシャフトを回転す
るときに得ることが可能な最大の角速度、すなわち許容
最大角速度を記憶しているもので、この許容最大角速度
として例えば毎秒2000度の角速度に設定している。
異常信号発生部4は制御部2の制御によって異常信号を
発生する。ローカルエリアネットワーク(LAN)用バ
スライン5は自動車の車内に装着されている。被制御機
構7は、この実施の形態において、自動車のサスペンシ
ョン機構やトラクションコントロール機構である。
【0031】そして、回転角度検出部1は、出力端が制
御部2の入力端に接続される。制御部2は、記憶部3と
異常信号形成部4に接続されるとともに、出力端がロー
カルエリアネットワーク用バスライン5を通してコント
ローラー6の入力端に接続される。コントローラー6は
制御端が被制御機構7に接続される。
【0032】ここで、この実施の形態による回転角検出
装置の動作について説明する。
【0033】操作者の操作によりステアリングホィール
が回転すると、図4に図示されるように、回転角度検出
部1から第1角度検出信号41及び第2角度検出信号4
2が出力され、制御部2に供給される。これらの第1角
度検出信号41及び第2角度検出信号42は、ピーク・
ピーク間振幅が4.0V、周期がステアリングホィール
の回転角度で90°のものであって、位相差が1/4波
長、すなわちステアリングホィールの回転角度で22.
5°のものである。
【0034】この実施の形態において、回転角度検出部
1から制御部2に供給される角度検出信号の入力タイミ
ングと、制御部2から出力される角度設定信号の出力タ
イミングの一例としては、制御部2に供給される角度検
出信号が400マイクロ秒(μsec)の短い周期で順
次入力され、一方、制御部2から出力される角度設定信
号が10ミリ秒(msec)の長い周期で順次出力され
るものであり、制御部2は、角度検出信号が25回入力
される度毎に1回づつ角度設定信号を出力するように動
作する。
【0035】次に、図2は、制御部2において、供給さ
れた角度検出信号を処理し、角度設定信号を出力するま
での動作経緯を示すフローチャートである。
【0036】図2に示されたフローチャートを用い、制
御部2で実行される動作経緯について説明する。
【0037】始めに、ステップS1において、制御部2
は、記憶部3等の各部の初期設定を行う。このとき、記
憶部3は、許容最大角速度値を記憶しているだけで、後
述するような絶対角度値を記憶していない。
【0038】次に、ステップS2において、制御部2
は、回転角度検出部1から供給される最新の角度検出信
号を取得する。
【0039】次いで、ステップS3において、制御部2
は、内蔵する絶対角度演算部8の駆動により、今回取得
した角度検出信号を用いてその角度検出信号に対応する
絶対角度値を演算する。
【0040】続く、ステップS4において、制御部2
は、演算した絶対角度値を記憶部3に供給し、記憶部3
に一時記憶する。
【0041】続いて、ステップS5において、制御部2
は、回転角度検出部1からの角度検出信号の入力周期N
を次の周期(N+1)に増加する。
【0042】次に、ステップS6において、制御部2
は、角度検出信号の入力周期Nが次の周期(N+1)に
なっているか否かを判断する。そして、入力周期Nが既
に次の周期(N+1)になっていると判断した(Y)と
きは前のステップS2に戻り、再び、ステップS2以降
の動作を繰り返し実行し、一方、入力周期Nが未だ次の
周期(N+1)になっていないと判断した(N)ときは
次のステップS7に移行する。
【0043】次いで、ステップS7において、制御部2
は、記憶部3に一時記憶され、隣接周期の到来時に得ら
れた2つの絶対角度値を読み出す。そして、制御部2
は、内蔵する絶対角度差演算部9の駆動により、読み出
した2つの絶対角度値の差を演算して絶対角度差を取得
する。
【0044】図3は、隣接周期の到来時に得られた2つ
の絶対角度と、2つの絶対角度の差を演算して得た絶対
角度差の一例を示す説明図である。
【0045】図3に示される例においては、絶対角度値
として、第1周期に30.01250(度)が得られ、
第2周期に30.14375(度)が得られたとする
と、2つの絶対角度値の角度差(Δθ)として+0.1
3125(度)が演算される。また、第2周期に30.
14375(度)が得られ、第3周期に30.3625
0(度)が得られたとすると、2つの絶対角度値の角度
差(Δθ)として+0.21875(度)が演算され
る。同様に、その他の2つの隣接周期においてもそれぞ
れ2つの絶対角度値の角度差(Δθ)が演算される。
【0046】続く、ステップS8において、制御部2
は、取得した絶対角度差をそれらの絶対角度値が得られ
た時間間隔で除し、それらの絶対角度値に対応した角速
度値を演算する。
【0047】続いて、ステップS9において、制御部2
は、内蔵された異常判定部10の駆動により、演算した
角速度値と記憶部3から読み出した許容最大角速度値と
を比較し、演算した角速度値が許容最大角速度値を超え
ているか否かを判断する。そして、演算した角速度が許
容最大角速度を超えていると判断した(Y)ときは、制
御部2の動作に異常を生じているもので、この場合には
ステップS11に移行し、一方、演算した角速度が許容
最大角速度を超えていないと判断した(N)ときは、制
御部2の動作に何等の異常を生じていないことから、こ
の場合にはステップS10に移行する。
【0048】次に、ステップS10において、制御部2
は、正規の角度設定信号をローカルエリアネットワーク
用バスライン5に出力する。この場合、制御部2からロ
ーカルエリアネットワーク用バスライン5に出力された
正規の角度設定信号はコントローラー6にが供給され、
コントローラー6は、供給された角度設定信号に対応
し、被制御機構7を構成する自動車のサスペンション機
構の制御やトラクションコントロール機構の制御が実行
される。そして、正規の角度設定信号がローカルエリア
ネットワーク用バスライン5に出力されると、前のステ
ップS2に戻り、再び、ステップS2以降の動作を繰り
返し実行する。
【0049】また、ステップS11において、制御部2
は、異常判定部10の判断結果が制御部2の動作異常で
あるとの判断に基づき、次の角度設定信号の出力タイミ
ング時に、制御部2で正規の角度設定信号を形成せず、
その代わりに異常信号形成部4を動作させて異常信号を
形成し、形成した異常信号をローカルエリアネットワー
ク用バスライン5に出力する。この場合、制御部2から
ローカルエリアネットワーク用バスライン5に出力され
た異常信号は、ローカルエリアネットワーク用バスライ
ン5に結合された警報機器または表示機器(ともに図示
なし)に伝送供給され、警報機器から警報が出力された
り、表示機器で異常状態であることが表示されたりする
ので、自動車の搭乗者は回転角検出装置の動作に異常が
発生したことを即座に知ることができる。また、制御部
2から異常信号が出力されるとき、角度設定信号は出力
されないので、誤った角度設定信号の出力によって被制
御機構7が誤った制御動作を実行することはない。
【0050】なお、前記実施の形態による回転角検出装
置においては、制御部2に供給される角度検出信号の入
力周期を400マイクロ秒に、制御部2から出力される
角度検出信号の出力周期を10ミリ秒にした例を挙げて
説明したが、本発明による角度検出信号の入力周期及び
出力周期はそれぞれ400マイクロ秒及び10ミリ秒で
あるものに限られず、400マイクロ秒や10ミリ秒に
近い周期値であれば、他の周期値に選択してもよいこと
は勿論である。
【0051】また、前記実施の形態による回転角検出装
置においては、記憶部3に記憶される許容最大角速度と
して毎秒2000度の角速度を設定しているが、本発明
による許容最大角速度は毎秒2000度の角速度に限定
されるものでなく、若干の余裕を持つように毎秒200
0度より低い角速度、例えば毎秒2000度程度の角速
度に設定するようにしてもよい。
【0052】さらに、前記実施の形態による回転角検出
装置においては、回転角検出装置が自動車のステアリン
グホィールの回転角度検出を行う場合を例に挙げて説明
したが、本発明による回転角検出装置はこのようなステ
アリングホィールの回転角度検出に適用したものに限ら
れず、ステアリングホィールの回転角度検出に類似した
他の回転角度検出を行うものについても同様に適用する
ことができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、記憶部
には、供給された最新の複数の角度検出信号を演算して
得た絶対角度を一時記憶するとともに、許容最大角速度
を記憶しており、制御部は、記憶部に一時記憶されてい
る2つの絶対角度を読み出し、読み出した2つの絶対角
度の角度差を演算するとともに、演算した角度差を2つ
の絶対角度が得られた時間間隔で除して角速度を求め、
求めた角速度と記憶部から読み出した許容最大角速度と
を比較し、求めた角速度が許容最大角速度に満たないと
判定したとき、角度設定信号の出力タイミング時に所定
の角度設定信号を形成して出力し、一方、求めた角速度
が許容最大角速度を超えていると判定したとき、角度設
定信号の出力タイミング時に所定の角度設定信号を形成
せずに異常信号を形成して出力するようにしたので、回
転角検出装置のユーザーは、異常信号の出力により回転
角検出装置の動作の異常を即座に知ることができるだけ
でなく、誤った角度設定信号の供給による被制御機構の
誤制御による危険を直ちに回避することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転角検出装置の一つの実施の形
態の要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1に図示の回転角検出装置の制御部におい
て、供給された角度検出信号を処理し、角度設定信号を
出力するまでの動作経緯を示すフローチャートである。
【図3】隣接周期の到来時に得られた2つの絶対角度
と、2つの絶対角度の差を演算して得た絶対角度差との
一例を示す説明図である。
【図4】既知の回転角検出装置において、回転型センサ
ーから出力されるステアリングホイールの回転角度と、
第1乃至第3角度検出信号の各検出信号電圧値との関係
を示す特性図である。
【図5】図4に図示の特性図において、回転角度−90
°から+90°の範囲を拡大して示した特性図である。
【図6】回転型センサーの構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 回転角度検出部 2 制御部(CPU) 3 記憶部 4 異常信号形成部 5 ローカルエリアネットワーク(LAN)用バスライ
ン 6 コントローラー 7 被制御機構 8 絶対角度演算部 9 絶対角度差演算部 10 異常判定部
フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 BA08 BB03 BD16 DA01 DD04 GA52 KA01 KA03 LA03 2F069 AA83 BB40 GG04 GG06 GG58 QQ03 2F077 AA02 AA20 AA49 JJ01 JJ08 NN04 NN17 PP12 TT06 TT66

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の回転状態に対応した角度検出信
    号を短い周期で検出して制御部に供給する回転角度検出
    部と、前記角度検出信号を演算して角度設定信号を形成
    し、形成した角度設定信号をコントローラーを介して被
    制御機構に供給する制御部と、供給された最新の複数の
    角度検出信号を演算して得た絶対角度を一時記憶すると
    ともに、許容最大角速度を記憶している記憶部とを備
    え、前記制御部は、前記角度設定信号の出力周期を前記
    角度検出信号の検出周期よりも長い周期になるように設
    定し、前記記憶部から読み出した2つの絶対角度からそ
    れらの絶対角度が得られた時点の角速度を演算し、演算
    した角速度と前記許容最大角速度とを比較し、前記演算
    した角速度が前記許容最大角速度を超えていると判定し
    たとき、前記角度設定信号に代えて異常信号を出力する
    ことを特徴とする回転角検出装置。
  2. 【請求項2】 前記角度検出信号の検出周期は400μ
    secであり、前記角度設定信号の出力周期は10ms
    ecであることを特徴とする請求項1に記載の回転角検
    出装置。
  3. 【請求項3】 前記許容最大角速度は、毎秒2000度
    に相当する角速度であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の回転角検出装置。
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