JP2003042247A - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

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JP2003042247A
JP2003042247A JP2001224115A JP2001224115A JP2003042247A JP 2003042247 A JP2003042247 A JP 2003042247A JP 2001224115 A JP2001224115 A JP 2001224115A JP 2001224115 A JP2001224115 A JP 2001224115A JP 2003042247 A JP2003042247 A JP 2003042247A
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friction
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support shaft
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Kunio Yanai
邦夫 柳井
Takashi Tsunoda
貴志 角田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく部品コストや組立コストを
低減できるオートテンショナを提供する。 【解決手段】 オートテンショナの揺動アーム2のボス
部2aと固定ケース1の支軸部1a及び押え部材6との
間に、従来のすべり軸受と摩擦部材に代えて、すべり軸
受部10aと摩擦部10bを一体形成した兼用部材10
を介装する。これにより部品点数が少なくなり、部品コ
ストや組立コストの低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト伝達機構に
おけるベルトの張力を適度に維持するためのオートテン
ショナに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動車のエアコンディシ
ョナ用コンプレッサにエンジンの動力を伝達するベルト
伝達機構等においては、ベルトの張力を適度に維持する
ためにオートテンショナが組み込まれている。
【0003】図9はそのようなオートテンショナの従来
例を示す断面図であって、図示のように、このオートテ
ンショナは、支軸部1aを有する固定ケース1と、基端
のボス部2aが固定ケース1の支軸部1aに回動自在に
支承された揺動アーム2と、揺動アーム2の先端部2c
に玉軸受8を介して回転自在に装着されたテンションプ
ーリ3と、固定ケース1の支軸部1aと揺動アーム2の
ボス部2aとの間に介装されたすべり軸受4と、固定ケ
ース1の支軸部1a先端に固定された押え部材6と揺動
アーム2のボス部2aとの間に介装されて揺動アーム2
の揺動を減衰させる摩擦部材7と、揺動アーム2を一揺
動方向に付勢すると共にボス部2aを摩擦部材7に押付
ける捩りコイルばね5などの主要部品によって構成され
ている。
【0004】このようなオートテンショナは、捩りコイ
ルばね5の捩り復元力によって揺動アーム2が一揺動方
向に常時付勢されているため、揺動アーム2先端のテン
ションプーリ3に巻き掛けられたベルトVの張力変動に
追随して揺動アーム2が揺動し、ベルトVの張力を略一
定に保つことができる。そして、摩擦部材7と押え部材
6及びボス部2aとの摺動摩擦によって揺動アーム2の
揺動が減衰されるため、ベルトVの振動等を防止するこ
ともできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のオー
トテンショナにおいては、良好な減衰性能を付与するた
めに、摩擦部材7として高摩擦係数のクラッチフェーシ
ング材やブレーキライニング材等で製作した高価なドー
ナツ板状の摩擦部材が組み込まれており、また、揺動ア
ーム2の揺動を滑らかにするために、すべり軸受4とし
て高価なナイロン樹脂やPPS樹脂で製作したすべり軸
受が組み込まれている。
【0006】しかしながら、それほど大きい減衰性能が
要求されない用途のオートテンショナでは、上記のごと
き摩擦係数の大きい高価な摩擦部材を使用する必要性が
乏しい。また、昨今の激しい販売競争の下では、できる
だけ部品点数を少なくして部品コストや組立コストを低
減させることも要望されている。
【0007】本発明は斯かる事情に対処すべくなされた
もので、すべり軸受と摩擦部材を兼用した一つの兼用部
材を組み込むことによって部品点数を少なくし、部品コ
ストや組立コストの低減を図ったオートテンショナを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係るオートテンショナは、支軸
部を有する固定ケースと、基端のボス部が固定ケースの
支軸部に回動自在に支承された揺動アームと、揺動アー
ムの先端部に回転自在に装着されたテンションプーリ
と、固定ケースの支軸部と揺動アームのボス部との間に
介装されたすべり軸受と、固定ケースの支軸部先端に固
定された押え部材と揺動アームのボス部との間に介装さ
れて揺動アームの揺動を減衰させる摩擦部材と、揺動ア
ームを一揺動方向に付勢すると共にボス部を摩擦部材に
押付ける捩りコイルばねとを備えたオートテンショナに
おいて、上記のすべり軸受と摩擦部材に代えて、すべり
軸受部と摩擦部を一体形成した兼用部材が、揺動アーム
のボス部と固定ケースの支軸部及び押え部材との間に介
装されていることを特徴とするものである。
【0009】そして、本発明の請求項2に係るオートテ
ンショナは、上記請求項1のオートテンショナにおい
て、その兼用部材が、円筒状のすべり軸受部の先端から
外側へフランジ状の摩擦部を一体形成したものであっ
て、滑り軸受部が揺動アームのボス部と固定ケースの支
軸部との間に介装され、摩擦部が揺動アームのボス部と
押え部材との間に介装されていることを特徴とするもの
であり、本発明の請求項3に係るオートテンショナは、
上記請求項1のオートテンショナにおいて、その兼用部
材が、円筒状のすべり軸受部の先端に、先拡がりテーパ
状円筒部とその先端フランジ部とからなる摩擦部を一体
形成したものであり、押え部材が、円筒状基部の外周
に、上記兼用部材の先拡がりテーパ状円筒部に対応する
先拡がりテーパ状円筒部とその先端フランジ部とからな
る押え部を一体形成したものであって、該円筒状基部が
固定ケースの支軸部に外嵌されて固定されており、上記
兼用部材のすべり軸受部が揺動アームのボス部と押え部
材の円筒状基部との間に介装されると共に、上記兼用部
材の摩擦部が揺動アームのボス部と押え部材の押え部と
の間に介装されているものである。
【0010】請求項1に係るオートテンショナは、従来
のようにすべり軸受と摩擦部材の二部品を組み込む必要
がなく、一つの兼用部材を組み込めばよいので、部品点
数や組立工数が減少し、部品コストや組立コストの低減
を図ることができる。また、兼用部品を例えばすべり軸
受と同様の材質で製作しても、ボス部や押え部材との摺
動摩擦によって適度な減衰能力が発揮されるため、大き
い減衰能力が要求されない用途のオートテンショナとし
て充分使用することができる。
【0011】兼用部材としては、請求項2のように円筒
状のすべり軸受部の先端から外側へフランジ状の摩擦部
を一体形成したものが基本であるが、請求項3の兼用部
材のように、円筒状のすべり軸受部の先端に、先拡がり
テーパ状円筒部とその先端フランジ部とからなる摩擦部
を一体形成したものを使用し、これに対応する上記形状
の押え部を形成した押え部材と組合わせてオートテンシ
ョナに組み込むと、後述するように揺動アームを傾かせ
ようとする回転モーメントに対抗する上で有利となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の具
体的な実施形態を詳述する。
【0013】図1は本発明の一実施形態に係るオートテ
ンショナの正面図、図2は図1のA−O−B線に沿った
断面図、図3は同オートテンショナに組み込まれる兼用
部材の斜視図、図4は同オートテンショナの兼用部材を
組み込んだ部分の拡大断面図である。
【0014】このオートテンショナは固定ケース1、揺
動アーム2、テンションプーリ3、捩りコイルばね5、
押え部材6、すべり軸受と摩擦部材を兼ねた兼用部材1
0などの主要部品で構成されている。
【0015】固定ケース1はアルミニウム合金等をダイ
カスト成形したもので、前方へ突き出す支軸部1aと、
ケース後端のバネ受部1bと、支軸部1aの後半部を取
り囲む外筒部1cと、ケース後端から左右に突き出す取
付片1d,1dとが一体形成されている。斯かる固定ケ
ースは、左右の取付片1d,1dをエンジンブロック等
の対象物(不図示)にボルト等(不図示)で固定するこ
とによって取付けられる。
【0016】揺動アーム2もアルミニウム合金等をダイ
カスト成形したもので、この揺動アーム2の基端には、
ボス部2aと環状溝形のバネ受部2bが形成されてい
る。そして、このボス部2aを兼用部材10のすべり軸
受部10aを介して固定ケース1の支軸部1aに外嵌す
ることによって、揺動アーム2が揺動自在に支承されて
いる。
【0017】この揺動アーム2の前方へ突き出した先端
部(プーリ支持部)2cには、支軸部1aよりも前方へ
オフセット配置されたテンションプーリ3が玉軸受8を
介して回転自在に装着されている。そして、玉軸受8の
抜出しと異物の侵入を防止するカバー板9が、プーリ支
持部2cの先端面にボルト13aで固定されている。上
記のテンションプーリ3は圧延鋼板等の金属板をプレス
加工したもので、該プーリ3にはベルト伝達機構のベル
トVが巻き掛けられる。
【0018】また、上記固定ケース1の支軸部1aの先
端には、圧延鋼板等の金属板をプレス加工して製作され
たドーナツ板状の押え部材6がボルト13bで固定され
ている。この押え部材6は、その内周に回り止め用の凹
凸を形成することによって回転不能に取付けられてお
り、この押え部材6と揺動アーム2のボス部2aとの間
には兼用部材10の摩擦部10bが挟まれている。尚、
6aは押え部材6の周方向に間隔をあけて形成された摩
耗粉排除用の複数の凹部である。
【0019】更に、固定ケース1のばね受部1bと揺動
アーム2のバネ受部2bとの間には捩りコイルばね5が
軸線方向に圧縮されて装着されており、この捩りコイル
ばね5の捩り復元力によって揺動アーム2が一揺動方向
(図1では反時計回り方向)に付勢されると共に、この
捩りコイルバネ5の伸張復元力によって揺動アーム2の
ボス部2aが兼用部材10の摩擦部10bに押付けられ
ている。
【0020】本発明の特徴とする上記の兼用部材10
は、従来のオートテンショナに組み込まれるすべり軸受
と摩擦部材を兼ねた部材であって、図3に示すように、
円筒状のすべり軸受部10aの先端から外側へフランジ
状の摩擦部10bを一体形成したものである。この兼用
部材10は、図2に示すように、すべり軸受部10aが
揺動アーム2のボス部2aと固定ケース1の支軸部1a
との間に介装されると共に、摩擦部10bが揺動アーム
のボス部2aと支軸部先端の押え部材6との間に介装さ
れて組み込まれている。
【0021】図4に示すように、兼用部材10のすべり
軸受部10aの内周面は、支軸部1aの外周面に対応し
た後拡がりの緩やかなテーパ面に形成されており、ま
た、すべり軸受部10aの外周面は、ボス部2aの内周
面に対応した後狭まりの緩やかなテーパ面に形成されて
いる。従って、この兼用部材10は、支軸部1aとボス
部2aとの間にすべり軸受部10aを挿入し易いので、
組込み作業が容易である。
【0022】この兼用部材10の材質は、耐熱性が良好
で膨潤しないエンジニアリングプラスチックが適してお
り、そのなかでも、従来のすべり軸受に使用されている
PPS樹脂や、これを主成分とする混合樹脂などが好ま
しく使用される。このような樹脂で成形された兼用部材
10は、摩擦熱に耐えてすべり軸受部10aが良好な軸
受機能を発揮し、しかもボス部2aや押え部材6に対す
る摩擦部10bの摺動摩擦力が適度であるため、揺動ア
ーム2の揺動を適度に減衰することができる。
【0023】また、場合によっては、兼用部材10のす
べり軸受部10aを耐熱性に優れた低摩擦係数の樹脂で
成形すると共に、摩擦部10bを耐熱性に優れた高摩擦
係数の樹脂ですべり軸受部10aと一体に成形してもよ
い。このような兼用部材10を組み込んだオートテンシ
ョナは、低摩擦係数のすべり軸受部10aによって揺動
アーム2の揺動が一層滑らかになり、高摩擦係数の摩擦
部10bによって大きい減衰作用が発揮される。
【0024】以上のような構成のオートテンショナは、
捩りコイルばね5の捩り復元力によって揺動アーム2が
一揺動方向(図1では反時計回り方向)に常時付勢さ
れ、兼用部材10のすべり軸受部10aを介して滑らか
に揺動できるように支承されているため、揺動アーム先
端のテンションプーリ3に巻き掛けられたベルトVの張
力変動に追随して揺動アーム2が滑らかに揺動し、ベル
トVの張力を略一定に保つことができる。そして、兼用
部材10の摩擦部10bと押え板6及びボス部2aとの
摺動摩擦によって揺動アーム2の揺動が適度に減衰され
るため、ベルトVの振動等を防止することができる。ま
た、このオートテンショナは、従来のすべり軸受と摩擦
部材に代えて一つの兼用部材10を組み込めばよいの
で、部品点数や組立工数が減少し、部品コストや組立コ
ストの低減を図ることができ、既述したように兼用部材
10の組込み作業も容易である。
【0025】図5は本発明の他の実施形態に係るオート
テンショナの正面図、図6は同オートテンショナのA−
O−B線に沿った断面図、図7は同オートテンショナに
組み込まれる兼用部材の斜視図、図8は同オートテンシ
ョナの兼用部材と押え部材を組み込んだ部分の拡大断面
図である。
【0026】このオートテンショナに組み込まれる兼用
部材11は、図6,図7に示すように、円筒状のすべり
軸受部11aの先端に、先拡がりテーパ状円筒部11b
とその先端フランジ部11cとからなる摩擦部11dを
一体形成したものであって、前述した兼用部材10と同
様の合成樹脂で成形されている。この兼用部材11の摩
擦部11dは、後述するように摺動摩擦によって摩耗す
るため、すべり軸受部11aよりも厚肉に形成して耐久
性を向上させることが望ましい。
【0027】一方、押え部材12は、図6,図7に示す
ように、円筒状基部12aの外周に、上記兼用部材11
の先拡がりテーパ状円筒部11bに対応する先拡がりテ
ーパ状円筒部12bとその先端フランジ部12cとから
なる押え部12dを一体形成したものであって、この押
え部材は鉄系金属の冷間鍛造やアルミニウム合金のダイ
カスト成形によって製作されたものである。尚、12e
は、円筒状基部12aと先拡がりテーパ状円筒部12b
との間に放射状に配列して形成された補強リブである。
【0028】図8に拡大して示すように、上記兼用部材
11のすべり軸受部11aの外周面は、揺動アームのボ
ス部2aの内周面に対応した後狭まりの緩やかなテーパ
面に形成されており、また、摩擦部11dの先拡がりテ
ーパ状円筒部11bの外周面は、ボス部2aの先拡がり
テーパ状押圧面に対応した開き角度の大きいテーパ面に
形成されている。そして、上記押え部材12の円筒状基
部12aの内周面は、固定ケース1の支軸部1aの外周
面に対応した後拡がりの緩やかなテーパ面に形成されて
おり、また、円筒状基部12aの外周面は、兼用部材1
1のすべり軸受部11aの内周面に対応した後狭まりの
極めて緩やかなテーパ面に形成されている。
【0029】従って、上記の兼用部材11をボス部2a
の内側へ挿入すると共に、支軸部1aと兼用部材11と
の間に上記の押え部材12の円筒状基部12aを挿入
し、この円筒状基部12aの厚肉先端部12dをボルト
13bで固定することによって容易に組み込むことが可
能であり、組み込んだ状態では、図6,図8に示すよう
に兼用部材11のすべり軸受部11bがボス部2aと押
え部材12の円筒状基部12aとの間に介装され、兼用
部材11の摩擦部11dがボス部2aと押え部材12の
押え部12dとの間に介装されている。
【0030】このオートテンショナの他の構成は、前述
した図1,図2のオートテンショナと同様であるので、
図5,図6,図8において同一部材に同一符号を付し、
説明を省略する。
【0031】上記の兼用部材11および押え部材12を
組み込んだオートテンショナは、兼用部材11のすべり
軸受部11aによって揺動アーム2のボス部2aが滑ら
かに回動できるように支承されているため、捩りコイル
ばね5によって付勢された揺動アーム2が、アーム先端
のテンションプーリ3に巻き掛けられたベルトVの張力
変動に追随して滑らかに揺動し、ベルトVの張力を略一
定に保つことができる。そして、捩りコイルばね5の伸
張復元力によって、揺動アームのボス部2aの上記テー
パ状押圧面や先端面が兼用部材11の摩擦部11d(先
拡がりテーパ状円筒部11bおよびその先端フランジ部
11c)を押圧するため、該摩擦部11dとボス部2a
との摺動摩擦、及び、該摩擦部11dと押え板12の押
え部12dとの摺動摩擦によって、揺動アーム2の揺動
が適度に減衰され、ベルトVの振動等が防止される。
尚、このオートテンショナにおいても、兼用部材11の
使用によって部品点数や組立工数が少なくなるため、部
品コストや組立コストの低減を図ることができることは
言うまでもない。
【0032】ところで、テンションプーリ3が支軸部1
aより前方へオフセット配置されているオートテンショ
ナでは、ベルト荷重によって揺動アーム2を傾かせる方
向の回転モーメントが作用するため、揺動アーム2が傾
いてベルトVがテンションプーリ3から外れる恐れがあ
るが、このオートテンショナのように、先拡がりテーパ
状円筒部11bを有する兼用部材11と、これに対応し
た先拡がり円筒部12bを有する押え部材12が組み込
まれていると、先拡がりテーパ状円筒部11b,12b
が上記の回転モーメントに対抗して揺動アーム2の傾き
を阻止する役目を果たすため、ベルトVが外れるのを防
止できる利点もある。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のオートテンショナは、従来のすべり軸受と摩擦部材を
兼ねた兼用部材が組み込まれているため、部品点数や組
立工数が少なくなって、部品コストや組立コストの低減
を図ることが可能となり、しかも、兼用部材の摩擦部に
よって揺動アームの適度な減衰性能が発揮されるため、
高い減衰性能が要求されない用途のオートテンショナと
して充分使用できるといった効果を奏する。特に、先拡
がりテーパ状円筒部を有する兼用部材と、これに対応す
る先拡がりテーパ状円筒部を有する押え部材を組み込ん
だオートテンショナは、テンションプーリがオフセット
配置されている場合でも、揺動アームを傾かせる方向の
回転モーメントに対抗して揺動アームの傾きを阻止する
ため、ベルトがテンションプーリから外れるのを防止で
きるといった効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るオートテンショナの
正面図である。
【図2】図1のA−O−B線に沿った断面図である。
【図3】同オートテンショナに組み込まれる兼用部材の
斜視図である。
【図4】同オートテンショナの兼用部材を組み込んだ部
分の拡大断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係るオートテンショナ
の正面図である。
【図6】図5のA−O−B線に沿った断面図である。
【図7】同オートテンショナに組み込まれる兼用部材と
押え部材の斜視図である。
【図8】同オートテンショナの兼用部材と押え部材を組
み込んだ部分の拡大断面図である。
【図9】従来のオートテンショナの断面図である。
【符号の説明】
1 固定ケース 1a 支軸部 2 揺動アーム 2a ボス部 3 テンションプーリ 5 捩りコイルばね 6 押え部材 10,11 兼用部材 10a,11a 兼用部材のすべり軸受部 10b,11d 兼用部材の摩擦部 11b 摩擦部の先拡がりテーパ状円筒部 11c 摩擦部の先端フランジ部 12a 押え部材の円筒状基部 12d 押え部材の押え部 12b 押え部の先拡がりテーパ状円筒部 12c 押え部の先端フランジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J011 AA01 BA06 BA11 CA01 SC01 3J049 AA01 BA05 BB05 BB10 BB13 BB15 BB25 BH02 CA03 CA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支軸部を有する固定ケースと、基端のボ
    ス部が固定ケースの支軸部に回動自在に支承された揺動
    アームと、揺動アームの先端部に回転自在に装着された
    テンションプーリと、固定ケースの支軸部と揺動アーム
    のボス部との間に介装されたすべり軸受と、固定ケース
    の支軸部先端に固定された押え部材と揺動アームのボス
    部との間に介装されて揺動アームの揺動を減衰させる摩
    擦部材と、揺動アームを一揺動方向に付勢すると共にボ
    ス部を摩擦部材に押付ける捩りコイルばねとを備えたオ
    ートテンショナにおいて、 上記のすべり軸受と摩擦部材に代えて、すべり軸受部と
    摩擦部を一体形成した兼用部材が、揺動アームのボス部
    と固定ケースの支軸部及び押え部材との間に介装されて
    いることを特徴とするオートテンショナ。
  2. 【請求項2】 兼用部材が、円筒状のすべり軸受部の先
    端から外側へフランジ状の摩擦部を一体形成したもので
    あって、すべり軸受部が揺動アームのボス部と固定ケー
    スの支軸部との間に介装され、摩擦部が揺動アームのボ
    ス部と押え部材との間に介装されている請求項1に記載
    のオートテンショナ。
  3. 【請求項3】 兼用部材が、円筒状のすべり軸受部の先
    端に、先拡がりテーパ状円筒部とその先端フランジ部と
    からなる摩擦部を一体形成したものであり、押え部材
    が、円筒状基部の外周に、上記兼用部材の先拡がりテー
    パ状円筒部に対応する先拡がりテーパ状円筒部とその先
    端フランジ部とからなる押え部を一体形成したものであ
    って、該円筒状基部が固定ケースの支軸部に外嵌されて
    固定されており、上記兼用部材のすべり軸受部が揺動ア
    ームのボス部と押え部材の円筒状基部との間に介装され
    ると共に、上記兼用部材の摩擦部が揺動アームのボス部
    と押え部材の押え部との間に介装されている請求項1に
    記載のオートテンショナ。
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JP2018071569A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 三ツ星ベルト株式会社 オートテンショナ
JP2021092246A (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 株式会社エクセディ ダンパ装置

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