JP2003041963A - 車速制限装置 - Google Patents

車速制限装置

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JP2003041963A
JP2003041963A JP2001229333A JP2001229333A JP2003041963A JP 2003041963 A JP2003041963 A JP 2003041963A JP 2001229333 A JP2001229333 A JP 2001229333A JP 2001229333 A JP2001229333 A JP 2001229333A JP 2003041963 A JP2003041963 A JP 2003041963A
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speed
vehicle speed
vehicle
accelerator
engine
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JP2001229333A
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English (en)
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Takuya Tauchi
卓也 田内
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単で任意の車速に制限が可能な車速
制限装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 アクセルの踏み込み量を検出する手段1
3と、車両の最大速度を設定する手段12と、車両の速
度を検出する手段14と、与えられた制御信号に従って
車両のエンジンへの燃料吸気量を調節する手段15と、
車両におけるアクセルの踏み込み量とエンジン回転数と
の関係を示す特性及び手段12で設定された最大速度を
記録する手段16−1と、手段13により検出された踏
み込み量、手段14により検出された車両の速度、手段
16−1に記録されたアクセルの踏み込み量とエンジン
回転数とからなる特性及び最大速度に基づいて、手段1
5に与えるべき制御信号を生成する制御手段16とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の車速を制限
する車速制限装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、産業車両において車速制限が
実施されている。そして、例えば、フォークリフト等は
安全性を考慮し本来持つ最高速度がオペレータの操作に
関係なく低い速度になるように制御されている。このよ
うな車速制限は、主に、実車速(現在の車速)を制御す
ることで、車速を制限している。
【0003】そして、車両の車速を制限するものとし
て、例えば、特開平11−2138に示されるようなも
のがある。この特開平11−2138に示される車速制
限は、光センサを用いて屋外と屋内とを判断し、そし
て、屋外にいるときには、高速走行用に走行モードを切
り替え、屋内にいるときには、低速走行用に走行モード
を切り替えるというようにして車速制限を行っている。
【0004】これより、特開平11−2138に示され
る車速制限は、光センサにより高速と低速の2段階に車
速を切り替えることで機械的に車速を制限し、安全性を
考慮しつつ、作業効率を改善させている。また、特開平
10−151965には、無段変速機を用いたエンジン
式フォークリフトにおける車速制限が示されている。こ
の特開平10−151965の制限車速は、目標車速に
なるように、実車速と目標車速とを比較して車速制御を
行っている。そして、切り替えスイッチにより複数の制
限車速を設定できるようになっている。
【0005】これより、特開平10−151965に示
される車速制限は、オペレータのアクセル操作により決
まるアクセル開度から目標となる車速が設定され、コン
トローラがスロットルを操作し、エンジン出力を制御し
つつ、速度比を変化させて、実車速を目標車速となるよ
うにフィードバック制御を行うものである。
【0006】この特開平10−151965は、実車速
を目標車速になるように制御することで安全性を向上さ
せている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平11−2138に示されている車速制限は、機械的
に車速が決まってしまうものであり、オペレータ毎の様
々な車速制限に全て対応することができない。
【0008】また、上記特開平10−151965に示
されている車速制限は、アクセル開度に対応する目標車
速が予め決められており、実車速をその目標車速になる
ように実車速を制御している。そのため、有段変速機の
ように、ある変速ギアに切り替えた場合、アクセル開度
に対応する目標車速は、変速ギア毎に変わってしまう。
変速ギア毎にアクセル開度に対応する目標車速をそれぞ
れ用意しないといけないために、制御が複雑になってし
まう。
【0009】このように、従来の車速制限は、変速時に
対応して制限を行わなくてはならないので、そのための
車速制限の構成が非常に複雑になるという問題があっ
た。また、従来の車速制限では、予め決められた車速の
みにしか車速制限できないので、オペレータ毎に要求す
る様々な車速に対応することが難しいという問題があっ
た。
【0010】そこで、本発明は、上記問題を考慮し、構
成が簡単で任意の車速に制限が可能な車速制限装置を提
供することを目的とする。また、他に、車両毎の様々な
特性に対してもスムーズな車速制限を行うことが可能な
車速制限装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、以下の通り構成する。すなわち、本発明の
車速制限装置は、車両の速度を制限する車速制限装置で
あって、アクセルの踏み込み量を検出する踏み込み量検
出手段と、当該車両の最大速度を設定する設定手段と、
当該車両の速度を検出する車速検出手段と、与えられた
制御信号に従って当該車両のエンジンへの燃料吸気量を
調節する調節手段と、当該車両におけるアクセルの踏み
込み量とエンジン回転数との関係を示す特性及び上記設
定手段で設定された最大速度を記録する記録手段と、上
記踏み込み量検出手段により検出された踏み込み量、上
記車速検出手段により検出された当該車両の速度、上記
記録手段に記録されたアクセルの踏み込み量とエンジン
回転数との関係を示す特性及び最大速度に基づいて、上
記調節手段に与えるべき制御信号を生成する制御手段と
を有する。
【0012】このような構成からなる本発明の車速制限
装置によれば、アクセルの踏み込み量および最大速度に
基づいて、調節手段に与えるべき制御信号(スロットル
開度を調節するための信号)を生成しているので、様々
な種類の車両に対しても車速制限が可能となる。
【0013】ここで、上記制御手段は、上記踏み込み量
検出手段により検出された踏み込み量、上記設定手段に
より設定された最大速度、および上記車速検出手段によ
り検出された速度に基づいて上記エンジンの回転数の目
標値を算出し、その目標値に基づいて上記制御信号を生
成することが望ましい。
【0014】また、上記制御手段は、上記設定手段で設
定される最大速度と上記車速検出手段で検出される速度
との比と、上記車両が停止時におけるアクセルの踏み込
み量とエンジン回転数との関係を示す特性とから上記踏
み込み量検出手段で検出されるアクセルの踏み込み量に
応じた上記エンジンの回転数の目標値を算出し、その目
標値に基づいて上記制御信号を生成することが望まし
い。
【0015】また、本発明の車速制限手段は、上記踏み
込み量検出手段により検出された踏み込み量が最大であ
る場合に、当該車両の速度が上記最大速度に近づくよう
に上記制御信号を補正する補正手段を更に有することが
望ましい。この補正手段を有することで、オペレータに
違和感を与えることなく補正を行うことが可能となる。
【0016】また、上記補正手段は、上記制御信号を段
階的に補正することが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態である車
速制限装置を説明するシステム構成図である。
【0018】図1において、車速制限システム11は、
オペレータの操作により任意に最大車速の設定が行える
制限車速決定手段12と、オペレータのアクセルペダル
の踏み込み量を検出するアクセル踏み込み量検出手段1
3と、現在の速度を検出する車速検出手段14と、駆動
手段15と、駆動手段15の駆動を制御するコントロー
ラ16と、駆動手段15の駆動によりエンジンの回転数
を調整するエンジン回転調速手段17と、エンジン回転
調速手段17の調整量を検出する調整手段位置検出手段
18とを備える。
【0019】上記制限車速決定手段12、アクセル踏み
込み量検出手段13、及び車速検出手段14は、駆動手
段15の駆動制御のために、コントローラ16にそれぞ
れの検出結果を入力する。上記コントローラ16は、制
限車速決定手段12、アクセル踏み込み量検出手段1
3、車速検出手段14でそれぞれ検出される値及び駆動
手段15の駆動制御のための機台に係る特性を記録する
記録手段16−1を備え、それぞれの検出結果及び特性
を元に駆動手段15の駆動を制御し、駆動手段15に連
動したエンジン回転調速手段17を調整してエンジンへ
の燃料吸気量を調整し、車速を制御している。
【0020】また、その時のエンジン回転調速手段17
の調整量は、調速手段位置検出手段18で検出され、調
速手段位置検出手段18がその検出結果をコントローラ
16に入力することで、コントローラ16は、現在のエ
ンジン回転数調速手段17の調整量がどのくらいなのか
を見ている。
【0021】図2は、上記車速制限装置の具体例を説明
する図である。同図において、車速制限装置21は、電
子スロットルシステム部22(図2の破線内)と、モー
タの過負荷や欠相を検出しモータの誤動作を防止するモ
ータリレー23と、ディファレンシャルギア24と、デ
ィファレンシャルギア24から車速を検出する車速セン
サ25と、バッテリー26と、アクセル開度とエンジン
回転数による特性を標準車と同一に設定するか、オペレ
ータの好みの設定するかなどの設定を切り替えるモード
切替スイッチ27と、オペレータの操作により任意に最
大車速の設定が行える車速制限ボリューム28と、電子
スロットルシステム部22が正常に動作しているかを見
るチェックランプ29とを備える。
【0022】上記電子スロットルシステム部22は、オ
ペレータのアクセルペダルの踏み込み量がどのくらいな
のかを床に対する角度で検出するアクセルセンサ22−
1と、車速を制御するスピードコントローラ22−2
と、スロットル弁22−3と、スロットル弁22−3を
操作するDCモータ22−4と、車速センサ25で検出
される車速、車速制限ボリュームで設定される最大車
速、アクセルセンサ22−1で検出される踏み込み量、
及び機台に係る速度制限のための特性を記録するメモリ
22−5とを備える。尚、DCモータ22−4には、ス
ロットル弁22−3の開度を検出するスロットルセンサ
22−6が内蔵されている。
【0023】図2において、車速制限ボリューム28、
アクセルセンサ22−1、車速センサ25、DCモータ
22−4、スピードコントローラ22−2、スロットル
弁22−3、スロットルセンサ22−6、及びメモリ2
2−5は、図1における制限車速決定手段12、アクセ
ル踏み込み量検出手段13、車速検出手段14、駆動手
段15、コントローラ16、エンジン回転調速手段1
7、調整手段位置検出手段18及び記録手段16−1に
それぞれ対応しており、スロットル弁22−3の開度
は、スピードコントローラ22−2で制御される。この
スロットル弁22−3の開度を調節することにより、エ
ンジンの出力を制御することが可能となる。
【0024】図3は、スロットル弁22−3、DCモー
タ22−4、及びスロットルセンサ22−6で構成され
るアクチュエータ部分の構成図である。図3において、
スロットル弁22−3は、ワイヤー31によりDCモー
タ22−4と連結しており、DCモータ22−4のモー
タ駆動によりワイヤー31がスロットル弁22−3の開
度を調節する。
【0025】スロットル弁22−3の開度で吸気管32
内を通る吸気量を調節することにより、エンジンの出力
が決定する。スロットルセンサ22−6でスロットル弁
22−3の位置を検出することで、現在のスロットル弁
22−3の開度の値をスピードコントローラ22−2に
伝えている。
【0026】尚、図3におけるスロットル弁22−3を
駆動させるアクチュエータは、吸気系に内蔵されていて
も、外付けにしてもよい。また、上記ワイヤー31は、
チューブ入りのワイヤーにすることでレイアウトに自由
度が増し、搭載スペースが限られている機台等の場合に
も適応可能となる。
【0027】次に、上記車速制限装置による車速制限方
法を説明する。図4は、上記車速制限装置の具体的な車
速制限を説明するフローチャートである。図4におい
て、ステップS1は、先ず、アクセルセンサ22−1に
より、オペレータがアクセルをどのくらい踏み込んだの
かを見るためにアクセル開度(アクセル踏み込み量)を
検出する。
【0028】ここで、図5(a)は、アクセル開度とエ
ンジン回転数との関係を示すグラフである。横軸は、ア
クセル開度を、縦軸は、目標とするエンジン回転数を示
している。図5(a)において、曲線A、B、及びC
は、それぞれ、車速0のとき、車速V(実車速)のと
き、及び車速Vmax(最大制限車速)のときのアクセ
ル開度−エンジン回転数特性を示している。アクセル開
度−エンジン回転数特性(曲線C)は、オペレータの車
速制限ボリューム28の操作による車速Vmaxの値に
より変化し、アクセル−エンジン回転数特性(曲線B)
は、車速センサ25で検出する車速Vの値により変化す
る。
【0029】また、A1は、アクセル開度の最大を示
し、R1は、アクセル開度が最大で車速0のときのエン
ジン回転数を、R2は、アクセル開度が最大で車速Vの
ときのエンジン回転数を、R3は、アクセル開度が最大
で車速Vmaxのときのエンジン回転数をそれぞれ示し
ている。
【0030】尚、この図5(a)のアクセル開度−エン
ジン回転数特性及び図5(b)のエンジン回転数−スロ
ットル開度特性のデータはスピードコントローラ22−
2内のメモリ22−5に格納されている。また、メモリ
22−5には、上記アクセル開度が最大で車速0のと
き、アクセル開度が最大で車速Vのとき、及びアクセル
開度が最大で車速Vmaxのときのそれぞれのエンジン
回転数(R1、R2、及びR3)が記録され、R2は、
オペレータが車速制限ボリューム28の設定を変える度
に、R3は、車速が検出される度に値が更新されるま
た、図5(b)は、エンジン回転数とスロットル開度と
の関係を示すグラフである。横軸は、エンジン回転数
を、縦軸は、目標とするスロットル開度を示しており、
横軸のエンジン回転数と図5(a)の縦軸のエンジン回
転数とが対応している。尚、図5(b)におけるエンジ
ン回転数−スロットル開度特性は、使用エンジンの種類
によりその特性は変化する。
【0031】ステップS1において、検出されたアクセ
ルの踏み込み開度は、図5(a)中のA0を決めること
になる。次に、ステップS2において、車速制限ボリュ
ーム28により、オペレータが設定した最大車速値を検
出する。
【0032】次に、ステップS3において、車速センサ
25によって実際の車速値を計算する。最後に、ステッ
プS4において、車両が停止時のアクセル開度−エンジ
ン回転数特性(曲線A)を元に、ステップS1、ステッ
プS2、及びステップS3で検出したアクセル踏み込み
開度(A0)、最大車速値、及び実車速値から目標とす
るエンジン回転数R5を算出する。
【0033】そして、この目標エンジン回転数R5を元
に、図5(b)のエンジン回転数−スロットル開度特性
から目標とするスロットル開度THを求め、この目標ス
ロットル開度THをDCモータ22−3に伝え、スロッ
トル弁22−4の開度を調節する。
【0034】尚、スピードコントローラ22―2は、最
大車速値と実車速値とアクセル開度とによりエンジン回
転数を求め、そのエンジン回転数をDCモータ22−3
の駆動制御のための信号として目標スロットル開度TH
に変換しているので、電子的にエンジン回転数を調節す
る手段をもつシステム、例えば、キャブレタ使用のガソ
リンエンジン、あるいは、LPG(プロパンガス)エン
ジンをもつシステム、電子制御燃料噴射システム、又は
ディーゼルエンジン(燃料ポンプのアジャスティングレ
バーを調節することで可能)システムに適応可能のであ
る。
【0035】次に、ステップS4における目標エンジン
回転数の具体的な算出方法について説明する。ステップ
S4における目標エンジン回転数(図5(a)のR5)
を算出する際の計算式は、例えば、以下の通りである。 (R1―R7):(R3―R7)=(R4―R7):(R6―R7)― R5=R6+(R4―R6)×(Vmax―V)/Vmax ― R3=kVmax ― より、 R5=R4+V/{Vmax(R1−R7)}(kVmax―R1)(R4― R7) ― を算出する。
【0036】尚、上記R7及びkは、機台緒元により決
定される定数であり、R7は、エンジンのアイドル回転
数を示しており、上記kは、車速とエンジン回転数との
関係を示す車速―エンジン回転数変換係数を示してい
る。そして、このアイドル回転数R7及び車速―エンジ
ン回転数変換係数kは、メモリ22−5に記録されてい
る。
【0037】は、図5(a)のアクセル開度が最大時
における車速0でのエンジン回転数(R1)と最大車速
Vmaxでのエンジン回転数(R3)との比が、アクセ
ル開度A0時における車速0でのエンジン回転数(R
4)と最大車速Vmaxでのエンジン回転数(R6)と
の比と等しいことを示す式である。
【0038】は、実車速Vと最大車速Vmaxとの比
を用いてアクセル開度A0で車速Vのときのエンジン回
転数を求める式である。は、アクセル開度が最大時に
おける車速Vmaxでのエンジン回転数(R3)が最大
車速Vmaxに車速−エンジン回転数変換係数kをかけ
たものに等しいことを示す式である。
【0039】は、上記〜の式からアクセル開度A
0における車速Vでのエンジン回転数R5を求める式で
あり、アクセル開度A0における車速0でのエンジン回
転数R4と、実車速値Vと、最大車速値Vmaxと、ア
クセル開度が最大であるA1における車速0でのエンジ
ン回転数R1とから目標とするエンジン回転数R5を求
めている。すなわち、車速0時のアクセル開度−エンジ
ン回転数特性(曲線A)を元に、実車速V、最大車速V
max、及びアクセル開度A0及びA1を用いて目標と
するエンジン回転数を求める。
【0040】そして、例えば、この式をメモリ22−
5に格納しておき、車速制限を行う際は、メモリ22−
5に記録される式、実車速、最大車速、及びアクセル
開度を用いて目標とするエンジン回転数R5を算出し、
更に、そのエンジン回転数R5から目標とするスロット
ル開度THを求め、その目標スロットル開度THからな
るモータ出力信号をDCモータ22−4に与えることに
よって車速を制限している。
【0041】尚、図5(a)のアクセル開度A0時の目標
エンジン回転数R5を求めるために、上記〜のよう
な式以外にもシステムにあった様々な式が考えられる。
また、上記構成では、多機種においても対応できるよ
う、一旦目標エンジン回転数を算出し、その目標エンジ
ン回転数から目標スロットル開度を算出するようにした
が、直接、アクセル開度−スロットル開度特性を用い、
車速制御を行ってもよい。
【0042】このように、上記構成による車速制限で
は、低速時には、エンジン回転数を高くとることがで
き、高速時のアクセルの有効角も変わらないので、車速
制限を実現することが可能となる。次に、機台に負荷が
かかった時等に目標である制限車速と実車速の間にずれ
が生じる場合に目標である制限車速と実車速との間に差
が生じた場合に、その車速の差を小さくするための補正
方法を説明する。
【0043】オペレータがアクセルを踏み込んでも目標
制限車速と実車速との間に差が生じる場合、つまり、実
車速が目標制限車速に満たない場合、その時は、更に、
アクセルを踏み込むことで実車速を上げればよい。しか
し、アクセルの踏み込み量が最大にもかかわらず、実車
速が目標とする制限車速に達していないときには車速の
補正を行う必要がある。
【0044】ここで説明する補正方法の特徴は、このよ
うに、アクセル踏み込み量が最大時において車速の補正
を行うことである。尚、この補正は、スピードコントロ
ーラ22−2で行われ、上述の車速制限された目標スロ
ットル開度THに補正量を足したり引いたりすることで
行われる。
【0045】また、ハンチングを防ぐために、アクセル
の全開判断は、一定周期(オペレータが違和感をもたな
い程度の時間間隔)で行い、補正量は、正負両方の値を
とり、上下限値が予め設定されている。尚、全開判断の
一定周期の値や補正量の上下限値の具体的な数値は、シ
ステムの性能、オペレータの要求仕様等により、適宜決
定することが可能である。
【0046】図6は、上記補正方法を説明するための図
であり、図6(a)は、スピードコントローラ22−2が
アクセル開度の全開を判断するときの図であり、図6
(b)は、補正量の増減例を示す図である。図6(a)にお
いて、Aは、アクセルセンサ25の出力値とアクセル開
度との関係が比例関係であることを示しており、また、
Bの曲線は、図5(a)と同様に、アクセル開度−エンジ
ン回転数特性を示しており、Cは、スピードコントロー
ラ22−2がアクセル全開判断をするときを示してい
る。
【0047】図6(a)に示すように、スピードコント
ローラ22−2は、先ず、エンジン回転数が最高値とな
ったときにアクセルが全開になったと判断する(C1)。
そして、アクセルセンサ25の出力が全開判断時よりも
低くなっても、すぐには全開判断が解除されず少し余裕
を持ってアクセルセンサ25の出力値が低くなったとき
に全開判断が解除される(C2)。つまり、ヒステリシス
を持たせて全開判断を解除している。
【0048】次に、スピードコントローラ22−2がア
クセルの全開判断を検知したときの補正量の算出式を以
下に示す。算出式は、 Vbset>Vのとき、p=p+1・・・(a)(但
し、p≦補正量上限値) Vbset<Vのとき、p=p−1・・・(b)(但
し、p≧補正量下限値) であり、Vbsetは、目標車速、Vは、実車速、p
は、補正量をそれぞれ示している。
【0049】このように、スピードコントローラ22−
2がアクセル全開判断を検知したときの補正量pの算出
式は、目標車速Vbsetが実車速Vよりも大きい場
合、補正量pに補正量上限値まで1を足し続け、目標車
速Vbsetが実車速Vよりも小さい場合、補正量pか
ら補正量下限値まで1を引き続ける。
【0050】次に、スピードコントローラ22−2がア
クセル全開判断を検知しなくなったときの補正量pの算
出式を以下に示す。算出式は、 p>0のとき、p=p−1 ・・・(c) p<0のとき、p=p+1 ・・・(d) である。
【0051】このように、スピードコントローラ22−
2がアクセル全開判断を検知しなくなったときの補正量
pの算出式は、補正量pが正の場合、補正量pから1を
引き続け、補正量pが負の場合、補正量pに1を足し続
ける。図6(b)において、Dは、目標車速を、pは、
補正量を、Eは、アクセルの状態を示しており、それぞ
れ時間に対応している。
【0052】図6(b)に示すように、アクセルの状態
Eがアクセル全開時に、目標車速Vbsetが実車速V
よりも大きい場合であれば、補正量pが1つ増える。負
荷による目標車速と実車速との差がなくなるように、補
正量pを増やし続ける。また、アクセルの状態Eがアク
セル全開でなくなると、補正量pは、0に近づくように
1を足したり引いたりする。
【0053】上記補正量pの算出式では、アクセルセン
サの出力が全開であると判断すると、目標車速Vbse
tが実車速Vよりも大きい場合、算出式(a)を用い
て、補正量pに補正量上限値まで1を足し続け、目標車
速Vbsetが実車速Vよりも小さい場合、算出式
(b)を用いて、補正量pから補正量下限値まで1を引
き続ける。そして、この補正量pは、目標スロットル開
度THに足し合わせる形にする。
【0054】すなわち、アクセル全開時において、目標
車速Vbsetに実車速Vが達していなければ、目標ス
ロットル開度THの値に足す補正量pをある上限値まで
大きくして実車速Vを目標車速Vbsetに近づけてい
く。一方、目標車速Vbsetが実車速Vよりも大きく
なってしまったとき、目標スロットル開度THの値に足
す補正量pをある下限値まで小さくして実車速Vを目標
車速Vbsetに近づけていく。
【0055】また、アクセル全開時でない場合に補正量
pが正であるときは補正量pを小さくし、補正量pが負
であるときは補正量pを大きくし、補正量pを0に近づ
けていく。このように、スピードコントローラ22−2
で制御された目標スロットル開度THに対して補正を行
い、徐々に目標車速Vbsetと実車速Vとの間の差を
なくすようにするので、機台に負荷がかかってオペレー
タのアクセル全開要求に対してアクセルセンサ25の出
力と実際の車速との間にずれが生じてもオペレータに不
自然な印象を与えることがなくなり、荷役作業の効率化
及びスムーズな機台操作を両立させることが可能とな
る。
【0056】すなわち、オペレータのアクセル全開要求
を検知し、補正制御に移行する際、もしくは補正制御を
解除する際に、その補正量を徐々に変化させているの
で、機台の負荷による目標車速と実車速とのずれなどに
よる操作上の違和感をオペレータに与えることがなくな
る。
【0057】また、単純な条件式で補正量を計算してい
るので、外部のばらつき、例えば、荷物積載によるばら
つき、機台間のばらつき、又は経時変化等によるばらつ
きを補正するための記憶手段を設ける必要がない。尚、
上記補正パラメータ以外の補正パラメータとして、機台
の負荷、ばらつき、暖機状態等に応じて、適宜対応する
センサを用いて目標スロットル開度THに対する補正を
行うことも可能である。
【0058】また、実車速と目標とする車速との偏差、
或いはエンジン回転数を計測し、そのエンジン回転数と
目標エンジン回転数との偏差をスピードコントローラ2
2−2にフィードバックして目標スロットル開度THに
対する補正を行うことも可能である。
【0059】
【発明の効果】上述のように本発明では、踏み込み量、
最大速度、及び実車速に基づいて、制御信号(スロット
ル開度を調節するための信号)を生成し、車両の車速を
制限しているので、複雑な制御が要らない。そのため、
構成が簡単な任意の車速制限が可能となる。
【0060】また、アクセル開度が全開であるにもかか
わらず、機台に負荷がかかって目標車速に実車速が達し
ないという場合、目標車速と実車速とを比較して制御信
号に対する補正値を段階的に変化させているので、オペ
レータに操作上の違和感を与えることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車速制限装置を説明するシステム構成図であ
る。
【図2】車速制限装置の具体例を説明する図である。
【図3】アクチュエータ部分の構成図である。
【図4】具体的な車速制限を説明するフローチャートで
ある。
【図5】(a)は、アクセル開度と目標エンジン回転数
との関係を示すグラフであり、(b)は、目標エンジン
回転数と目標スロットル開度との関係を示すグラフであ
る。
【図6】(a)は、スピードコントローラ22−2がアク
セル開度の全開を判断するときの図であり、6(b)は、
補正量の増減例を示す図である。
【符号の説明】
11 車速制限システム 12 制限車速決定手段 13 アクセル踏み込み量検出手段 14 車速検出手段 15 駆動手段 16 コントローラ 16−1 記録手段 17 エンジン回転調速手段 18 調速手段位置検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 11/10 F02D 11/10 K 41/04 301 41/04 301G Fターム(参考) 3D044 AA01 AA04 AA21 AA24 AA27 AA36 AA45 AA50 AB01 AC03 AC05 AC15 AC26 AC58 AD02 AD04 AD12 AE04 AE15 AE21 3G065 CA22 DA05 DA15 EA07 FA06 FA12 GA11 GA41 GA46 HA06 HA19 HA21 HA22 JA04 JA11 KA05 3G093 AA01 BA04 BA07 BA09 BA13 BA15 BA23 BA24 BA27 CB03 DA01 DA06 DB05 EA02 EA03 EA05 EA06 EA09 EA11 EA12 EB02 FA03 FA04 FB02 3G301 JA03 JA18 JA19 JA35 KA09 KB03 LA01 LC03 NA08 ND01 NE06 NE17 PA01A PA11A PA17A PE01A PF01A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の速度を制限する車速制限装置であ
    って、 アクセルの踏み込み量を検出する踏み込み量検出手段
    と、 当該車両の最大速度を設定する設定手段と、 当該車両の速度を検出する車速検出手段と、 与えられた制御信号に従って当該車両のエンジンへの燃
    料吸気量を調節する調節手段と、 当該車両におけるアクセルの踏み込み量とエンジン回転
    数との関係を示す特性及び上記設定手段で設定された最
    大速度を記録する記録手段と、 上記踏み込み量検出手段により検出された踏み込み量、
    上記車速検出手段により検出された当該車両の速度、上
    記記録手段に記録されたアクセルの踏み込み量とエンジ
    ン回転数との関係を示す特性及び最大速度に基づいて、
    上記調節手段に与えるべき制御信号を生成する制御手段
    と、 を有する車速制限装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記踏み込み量検出手
    段により検出された踏み込み量、上記設定手段により設
    定された最大速度、および上記車速検出手段により検出
    された速度に基づいて上記エンジンの回転数の目標値を
    算出し、その目標値に基づいて上記制御信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車速制限装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記設定手段で設定さ
    れる最大速度と上記車速検出手段で検出される速度との
    比と、 上記車両が停止時におけるアクセルの踏み込み量とエン
    ジン回転数との関係を示す特性と、 から上記踏み込み量検出手段で検出されるアクセルの踏
    み込み量に応じた上記エンジンの回転数の目標値を算出
    し、その目標値に基づいて上記制御信号を生成すること
    を特徴とする請求項1に記載の車速制限装置。
  4. 【請求項4】 上記踏み込み量検出手段により検出され
    た踏み込み量が最大である場合に、当該車両の速度が上
    記最大速度に近づくように上記制御信号を補正する補正
    手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の車
    速制限装置。
  5. 【請求項5】 上記補正手段は、上記制御信号を段階的
    に補正することを特徴とする請求項4に記載の車速制限
    装置。
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