JP2003041779A - 枠組足場の先行手摺 - Google Patents

枠組足場の先行手摺

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JP2003041779A JP2001232078A JP2001232078A JP2003041779A JP 2003041779 A JP2003041779 A JP 2003041779A JP 2001232078 A JP2001232078 A JP 2001232078A JP 2001232078 A JP2001232078 A JP 2001232078A JP 2003041779 A JP2003041779 A JP 2003041779A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先行手摺の落下を確実に防止し、先行手摺の
移設作業を簡素化するとともに、比較的幅が狭い開口が
手摺と布枠との間に形成されるにすぎない枠組足場の先
行手摺を提供する。 【解決手段】 枠組足場の先行手摺(1)は、建設工事の
進捗に相応して建枠及び布枠を順次上層に建込む枠組足
場に設けられ、最上層の作業床(7)から上方に突出す
る。先行手摺は、可動手摺(10)及び伸縮手摺(50)を有す
る。可動手摺は、布枠(5)の全長に相当する幅を有し、
建枠(2)の垂直支柱(3)に垂直変位可能に係合する。伸縮
手摺は、布枠の全長に相当する幅を少なくとも有し、可
動手摺に枢動可能に連結され、可動手摺の間に架設され
る。可動手摺及び伸縮手摺は、最上層の作業床に沿って
交互に配列される。伸縮手摺は、最大伸長位置が規制さ
れた伸長部(51)と、伸長部を保持する保持部(52)とを備
え、可動手摺の上昇時又は降下時に可動手摺の移動に追
随して回動し且つ伸縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枠組足場の先行手
摺に関するものであり、より詳細には、建設工事の進捗
に相応して建枠及び布枠を上層に順次建込む形式の枠組
足場に設けられ、最上層の作業床から上方に突出する枠
組足場の先行手摺に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物又は土木構造物の建設工事に使用
される枠組足場が知られている。一般に、枠組足場は、
建枠を建込み、床付き布枠を作業用足場板として建枠の
各層に架設することにより建造物の外壁面に構築され、
建設工事の完了直前の適切な時期に解体される。
【0003】枠組足場の建込み工程において、建枠は、
建造物の外壁面に沿って所定間隔を隔てて整列配置さ
れ、交差筋交いが、建枠の垂直支柱を相互連結するよう
に取付けられる。各布枠は、建枠の建込み直後に、建枠
の横桟に水平に架設される。布枠は、各層の作業床を建
造物の外周領域に形成するが、建枠の垂直支柱(垂直鋼
管)は、最上層の布枠近傍で終端するので、最上層の作
業床には、墜落防止用の安全措置として、手摺を設ける
必要が生じる。
【0004】最上層の手摺は、最上層の布枠よりも上方
に突出することから、一般に、先行手摺(又は、先付手
摺、手摺先行型足場)と呼ばれる。この種の先行手摺
は、建設工事の進行に伴って枠組足場を上方に延ばす際
に、順次、上層に移設しなければならない。従来は、先
行手摺として、鋼管を手摺形態に組立てる工法が実施さ
れてきたが、近年では、先行手摺の移設作業を簡素化す
る昇降式又は盛替え式の先行手摺が、比較的多くの建設
現場に普及しつつある。
【0005】昇降式の先行手摺は、建枠の垂直支柱を走
行するガイドローラと、先行手摺本体を垂直支柱に係止
するストッパとを備え、最上層の布枠から所定寸法だけ
上方に突出した位置に固定される。作業員は、更に上層
の建枠を継ぎ足す際、垂直支柱に沿って手摺本体を上昇
させた後、手摺本体をストッパにより上層建枠の垂直支
柱に係止すれば良く、従って、先行手摺の移設作業は、
簡素化する。また、盛替え式の先行手摺は、建枠の垂直
支柱に取付け可能な特殊金具と、特殊金具に保持される
手摺支柱と、手摺支柱の間に架設される伸縮手摺とを備
える。作業員は、上層に建枠を継ぎ足す際、特殊金具を
上層建枠の垂直支柱に付け直し、しかる後、手摺支柱を
特殊金具の案内により垂直移動させ、上層の布枠から上
方に突出した位置に手摺支柱を固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記昇
降式の先行手摺は、建枠の垂直支柱に対するストッパ及
びガイドローラの押圧力によって手摺本体を建枠に保持
するように構成されているので、建枠の間隔は、厳密に
維持管理する必要がある。仮に、建枠間隔が所定範囲を
超えて拡大した場合、先行手摺が落下する可能性が懸念
される。例えば、枠組足場全体の荷重バランスが安定し
ている場合、各建枠の間隔は、寸法的に安定している
が、一般に枠組足場の片側から解体を始める足場解体時
には、枠組足場全体の荷重バランスが変化し、建枠の間
隔が局部的に変化し易い。このような場合、上述の昇降
式先行手摺では、ストッパ及びガイドローラと垂直支柱
との摩擦係合作用が低下し、手摺本体が滑落し易い不安
定な状態が生じる。
【0007】他方、上述の盛替え式先行手摺では、この
ような原因による手摺滑落の問題は生じないが、その反
面、上層の建枠を継ぎ足す都度、或いは、上層の建枠を
解体する都度、特殊金具を上層又は下層の建枠に付け直
す必要がある。特殊金具の移設を伴う盛り替え作業は、
かなり煩雑であり、高層階の足場設置作業では、先行手
摺の盛り替え作業自体が、危険を伴う高所作業となる。
また、この形式の先行手摺では、垂直支柱の外側に特殊
金具を取付けることから、手摺と布枠との間に比較的大
きな開口が生じるという問題がある。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、先行手摺の落下を
確実に防止するとともに、先行手摺の移設作業を簡素化
し、しかも、比較的幅が狭い開口が手摺と布枠との間に
形成されるにすぎない枠組足場の先行手摺を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成すべく、建設工事の進捗に相応して建枠及び布枠を順
次上層に建込む枠組足場に設けられ、最上層の作業床か
ら上方に突出する枠組足場の先行手摺において、布枠の
全長に相当する幅を有し、前記建枠の垂直支柱に垂直変
位可能に係合する可動手摺と、布枠の全長に相当する幅
を少なくとも有し、両端部が前記可動手摺に枢動可能に
連結され、該可動手摺の間に架設される伸縮手摺とを有
し、前記可動手摺及び伸縮手摺は、最上層の作業床に沿
って交互に配列され、前記伸縮手摺は、最大伸長位置が
規制された伸長部と、該伸長部を保持する保持部とを備
え、前記可動手摺の上昇時又は降下時に前記可動手摺の
移動に追随して回動し且つ伸縮することを特徴とする枠
組足場の先行手摺を提供する。
【0010】本発明の上記構成によれば、先行手摺は、
可動手摺及び伸縮手摺を最上層の作業床に交互に配置し
た構成を有する。仮設工事の作業者は、上層の建枠を継
ぎ足す際、或いは、上層の建枠を解体する際、可動手摺
のみを建枠の垂直支柱に沿って上昇又は降下させれば良
く、これにより、先行手摺は、上層又は下層の作業床レ
ベルに移行する。従って、先行手摺の移設作業は、大幅
に簡素化する。
【0011】また、可動手摺が上昇又は下降する際、伸
縮手摺は、昇降する可動手摺に追随して枢動し且つ伸縮
する。伸縮手摺は、一部の可動手摺が任意の原因により
滑落しようとした場合、滑落する可動手摺を他の可動手
摺に係留するように機能するので、可動手摺の落下を防
止することができる。
【0012】しかも、伸縮手摺は、可動手摺に連結さ
れ、可動手摺と実質的に同一の垂直面内に配置されるの
で、先行手摺と布枠との間には、比較的幅が狭い隙間が
形成されるにすぎない。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態によれ
ば、上記伸縮手摺は、外管及び内管の二重管構造を有す
る。外管は、上記保持部を構成し、内管は、上記伸長部
を構成する。外管の外端部および内管の外端部は、可動
手摺に枢動可能に連結される。好ましくは、伸縮手摺
は、保持部に対する伸長部の伸長量を制限する脱落防止
手段を備える。脱落防止手段は、保持部からの伸長部の
脱落を防止する。更に好ましくは、上下方向に間隔を隔
てた複数の伸縮手摺が、可動手摺の間に架設される。
【0014】本発明の更に好適な実施形態において、可
動手摺は、ストッパ、ガイドローラ及び解除操作手段を
備える。ストッパは、建枠の垂直支柱に係合して可動手
摺を垂直支柱に固定し、ガイドローラは、垂直支柱上を
走行する。また、解除操作手段は、垂直支柱に対するス
トッパの係合を任意に解放可能にする。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の好適な
実施例について詳細に説明する。図1及び図2は、本発
明の実施例に係る枠組足場の全体構成を示す斜視図及び
正面図である。
【0016】枠組足場Aは、建枠2、床付き布枠5及び
交差筋交い6により形成される。建枠2は、鋼管製の垂
直支柱3及び横桟4を一体的に溶接した鋼製の枠体から
なり、布枠5は、横桟4に係止可能な係止部を両端部に
備えた鋼製床板からなる。交差筋交い6は、両端部を建
枠2に留付け可能な鋼製線型部材からなる。
【0017】建枠2は、一般に、幅400〜1200m
m、高さ1600〜2000mmの寸法を有し、建築物B
の外壁面に沿って等間隔に整列配置される。布枠5は、
横桟4の間に水平に懸架され、各層の作業床を建築物B
の外周領域に形成する。建枠2は、建設工事の進行に伴
って上に継ぎ足され、布枠5及び筋交い6は、上方に継
ぎ足された建枠2に更に取付けられる。
【0018】枠組足場Aの最上段には、布枠5の最上層
作業床7が建築物Bの外周に沿って連続する。作業床7
上の作業の安全措置として、先行手摺1が、作業床7の
外縁に設けられる。先行手摺1は、可動手摺10及び伸
縮手摺50を交互に配列した構成を有し、作業床7の外
縁部から所定高さ(例えば、900mm)だけ上方に突
出する。
【0019】図3は、図1及び図2に示す可動手摺10
の構造を示す正面図及び側面図である。図3(A) に示す
如く、可動手摺10の手摺本体は、左右の手摺支柱1
1、11、上部手摺部材13、中間手摺部材14、中間
横架材15、下方延長部16、16および下部横架材1
7より構成される。可動手摺10は又、垂直支柱3に対
するストッパ23の係合を解くための解除操作具(図示
せず)を備える。解除操作具は、操作杆(図示せず)及
び連動機構22を介して、ストッパ23に作動的に連結
される。
【0020】可動手摺10は、左右の建枠2の間に配置
される。一対のガイドローラを備えたローラ組立体25
が、ストッパ23の下方に配置される。ローラ組立体2
5を建枠2の垂直支柱3に押付ける押圧機構等(図示せ
ず)が、下方延長部16に配設される。ローラ組立体2
5は、上下に対をなして配置され、上下のローラ組立体
25の間には、所望により、外れ止め機構(図示せず)
等が配置される。外れ止め機構は、先行手摺10の不慮
の滑落時に、建枠2に係合し、先行手摺10の落下を防
止するように機能する。
【0021】伸縮手摺50(仮想線で示す)を係止可能
な円形断面の突起30が、手摺支柱11及び上部手摺部
材13の接合部に配設され、同様な突起31が、手摺支
柱11及び中間手摺部材14の接合部に配設される。突
起30、31の外周面には、外螺子が付けられる。伸縮
手摺50の端部が、突起30、31に枢動可能に取付け
られ、伸縮手摺50は、可動手摺10の間に水平に延び
る。
【0022】図3(B) に示す如く、可動手摺10は、左
右の垂直支柱3の中心軸線Cを通る垂直面に概ね位置
し、布枠5の側縁と可動手摺10との間の距離S1は比
較的小さく、布枠5上の作業員に不安感を与えない。ま
た、伸縮手摺50は、可動手摺10の突起30、31に
取付けられるので、可動手摺10の手摺部材13、14
と実質的に同じ垂直面に位置しており、従って、布枠5
の側縁と伸縮手摺50との間の距離S2も又、比較的小
さい。
【0023】図4は、伸縮手摺50の構造を示す平面
図、正面図及び部分拡大断面図である。伸縮手摺50
は、入子式に組付けられた内管51及び外管52より構
成される。内管51は、外管52内に相対変位可能に挿
入される。伸縮手摺50は、外管52の開口端からの内
管51の突出により伸長し、外管52内への内管51の
引込みにより短縮する。係止部53、54が、内管51
及び外管52の各外端部に設けられ、突起30、31を
挿通可能な係止孔55が、係止部53、54の平板部5
6、57に穿設される。使用において、係止孔55は、
突起30、31(図3)を遊嵌状態に貫通せしめ、突起
30、31の先端部には、ナット(図示せず)が螺着す
る。なお、係止部53は、内管51の外端を挿入可能な
管状基部58を有し、基部58に挿入した内管51の外
端は、係止ピン59によって基部58に固定される。
【0024】係止ピン61、62が内管51及び外管5
2に固定され、管51、52の直径方向に延びる。弾性
部材60は、係止ピン61、62を周回し、係止ピン6
1、62の間に延びる。弾性部材60は、その弾性復元
力により外管52の内周面に弾力的に摩擦係合して円滑
な内管51の伸縮運動をもたらすとともに、外管52か
らの内管51の脱落を阻止する。係止ピン62は又、外
管52内に引き込んだ内管51の内端に衝合し、更なる
内管51の引き込みを禁止する。従って、伸縮手摺50
の最大長は、弾性部材60によって規制され、伸縮手摺
50の最小長は、係止ピン63の位置によって決定され
る。
【0025】図5乃至図8は、先行手摺1の使用形態を
示す枠組足場上部の正面図である。図5に示す如く、先
行手摺1を設けた最上層の建枠2の上に建枠2aが更に
継ぎ足され、布枠5a及び交差筋交い6aが建枠2aに
取付けられる。可動手摺10は、先行手摺1を布枠5a
上に移設すべく、上方に押上げられる。可動手摺10の
移設の際、作業員は、押圧機構をマニュアル操作してロ
ーラ組立体25の押付け力を解放するとともに、可動手
摺10の解除操作具を手指で操作してストッパ23を下
方に回動させる。ストッパ23は、建枠2の垂直支柱3
から離間し、ストッパ23の保持力は解放される。作業
員は、可動手摺10を押上げ、可動手摺10は、ローラ
組立体25のガイドローラの案内により垂直支柱3に沿
って上方に垂直移動する。
【0026】図6には、右端の可動手摺10aを上方移
動した状態が図示されている。可動手摺10aが上方に
垂直移動する際、中央の可動手摺10bとの間に延びる
伸縮手摺50aは、突起30、31を中心に回動すると
ともに、可動手摺10aの移動に追随して伸長する。可
動手摺10aが建枠2aの所定位置に移動したとき、ス
トッパ23は、上方に回動し、垂直支柱3と係合して可
動手摺10aを所望の位置に固定する。
【0027】引き続き、作業員は、可動手摺10bの解
除操作具を操作してストッパ23を解放し、可動手摺1
0bを上方に押上げる。可動手摺10bは、可動手摺1
0aと同様に建枠2aの所定位置に係止し、図7に示す
如く、建枠2aの上方に先行手摺を形成する。可動手摺
10bが上方に垂直移動する際、右端の可動手摺10c
との間に延びる伸縮手摺50aは、突起30、31を中
心に回動しながら、可動手摺10bの移動に追随して短
縮し、他方、左端の可動手摺10cとの間に延びる伸縮
手摺50bは、突起30、31を中心に回動しながら、
可動手摺10bの移動に追随して伸長する。
【0028】更に、作業員は、可動手摺10cの解除操
作具を操作してストッパ23を解除し、可動手摺10c
を上方に押上げる。可動手摺10cは、可動手摺10
a、10bと同様に建枠2aの所定位置に係止し、図8
に示す如く、建枠2aの上方に先行手摺を形成する。可
動手摺10cが上方に垂直移動する際、中央の可動手摺
10bとの間に延びる伸縮手摺50bは、突起30、3
1を中心に回動しながら、可動手摺10bの移動に相応
して短縮する。
【0029】図9は、中央の可動手摺10bが下方に滑
落する際の状態を示す正面図である。上記可動手摺10
では、解除操作具の誤作動等が生じた場合、外れ止め機
構が有効に働き、可動手摺10の滑落を未然に防止す
る。しかしながら、建枠2の間隔は、足場Aの長期使用
の間に僅かに変化し、建枠間隔が若干拡大する事態があ
り得る。また、足場Aは、建設工事完了時に解体される
が、通常の解体作業では、足場Aは、片側の建枠2から
順番に解体される。このため、中央部の建枠2等に対す
る側方支持力が過渡的に低下し、建枠間隔が若干拡大す
ることがある。上記外れ止め機構は、建枠2との係合に
より可動手摺の滑落を防止するように構成されているに
すぎないことから、建枠間隔の拡大による可動手摺10
の滑落に対しては、有効に機能しない。
【0030】これに対し、本実施例の先行手摺1は、例
えば、中央部分の建枠間隔が拡大した結果、図8に仮想
線で示す如く、中央の可動手摺10bが建枠2aから滑
落した際、伸縮手摺50が伸長し、左右の可動手摺10
a、10cによって可動手摺10bを下層の建枠2のレ
ベルに懸吊し、可動手摺10bの落下を阻止する。
【0031】建設工事完了後の足場解体時には、作業員
は、足場Aの解体作業に相応して、先行手摺1を順次下
方に垂直移動すれば良い。先行手摺1は、前述した足場
Aの建込み工程(図5−図8)と逆の作業手順により、
建枠2、布枠5及び交差筋交い6の解体と関連して順次
下方に移設される。
【0032】以上、本発明の好適な実施例について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で
種々の変形又は変更が可能であり、該変形例又は変更例
も又、本発明の範囲内に含まれるものであることは、い
うまでもない。
【0033】例えば、上記実施例では、可動手摺10の
間に上下2本の伸縮手摺50を架設しているが、上下3
本以上の伸縮手摺50を可動手摺10の間に架設しても
良い。
【0034】また、上記実施例では、伸縮手摺50は、
内管51及び外管52の二重管構造を備えているが、3
つ以上の管体を組合わせた入子式構造の伸縮管により伸
縮手摺50を構成しても良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の上記構成
によれば、可動式手摺の落下を防止するとともに、先行
手摺の移設作業を簡素化し、しかも、比較的小さい開口
が手摺と布枠との間に形成されるにすぎない枠組足場の
先行手摺を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る枠組足場の全体構成を示
す斜視図である。
【図2】図1に示す枠組足場の最上層部分を示す正面図
である。
【図3】図1及び図2に示す可動手摺の構造を示す正面
図及び側面図である。
【図4】図1及び図2に示す伸縮手摺の構造を示す平面
図、正面図及び部分拡大断面図である。
【図5】先行手摺の使用形態を示す枠組足場上部の正面
図であり、先行手摺の上昇前の状態が図示されている。
【図6】先行手摺の使用形態を示す枠組足場上部の正面
図であり、先行手摺の上昇過程が図示されている。
【図7】先行手摺の使用形態を示す枠組足場上部の正面
図であり、先行手摺の上昇過程が図示されている。
【図8】先行手摺の使用形態を示す枠組足場上部の正面
図であり、先行手摺の上昇後の状態が図示されている。
【図9】可動手摺の滑落時の状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 先行手摺 2 建枠 3 垂直支柱 4 横桟 5 床付き布枠 6 交差筋交い 10 可動手摺 30、31 突起 50 伸縮手摺 A 枠組足場 B 建築物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設工事の進捗に相応して建枠及び布枠
    を順次上層に建込む枠組足場に設けられ、最上層の作業
    床から上方に突出する枠組足場の先行手摺において、 布枠の全長に相当する幅を有し、前記建枠の垂直支柱に
    垂直変位可能に係合する可動手摺と、 布枠の全長に相当する幅を少なくとも有し、両端部が前
    記可動手摺に枢動可能に連結され、該可動手摺の間に架
    設される伸縮手摺とを有し、 前記可動手摺及び伸縮手摺は、最上層の作業床に沿って
    交互に配列され、前記伸縮手摺は、最大伸長位置が規制
    された伸長部と、該伸長部を保持する保持部とを備え、
    前記可動手摺の上昇時又は降下時に前記可動手摺の移動
    に追随して回動し且つ伸縮することを特徴とする枠組足
    場の先行手摺。
  2. 【請求項2】 前記伸縮手摺は、前記保持部を構成し且
    つ外端部が前記可動手摺に枢動可能に連結される外管
    と、前記伸長部を構成し且つ外端部が前記可動手摺に枢
    動可能に連結される内管とを備えることを特徴とする請
    求項1に記載の先行手摺。
  3. 【請求項3】 前記伸縮手摺は、前記保持部に対する前
    記伸長部の伸長量を制限し、保持部からの伸長部の脱落
    を防止する脱落防止手段を備えることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の先行手摺。
  4. 【請求項4】 上下方向に間隔を隔てた複数の前記伸縮
    手摺が、前記可動手摺の間に架設されることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか1項に記載の先行手摺。
  5. 【請求項5】 前記可動手摺は、前記建枠の垂直支柱に
    係合して可動手摺を該垂直支柱に固定するストッパと、
    前記垂直支柱に対するストッパの係合を解放する解除操
    作手段と、前記垂直支柱上を走行するガイドローラとを
    備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
    に記載の先行手摺。
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