JP2003041509A - 廃コンクリ−ト材を再生した成形コンクリート舗装材 - Google Patents

廃コンクリ−ト材を再生した成形コンクリート舗装材

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Abstract

(57)【要約】 【課題】多量に発生する多量の廃コンクリート材等の再
生利用を目的として、骨材に廃コンクリート材等のみを
使用したコンクリート成形体であり、ポーラスで透水性
及び保水性に優れた道路舗装材を提供する。 【解決手段】廃コンクリート材を粉砕して得られた、粒
子径が 0.3mm以下の粒子の含有量が5重量%以下であ
り、粒子径が5mm以上の粒子の含有量が3重量%以下で
ある廃コンクリート粒子に対して、セメントを 17 重量
%(乾量)以上、20重量%(乾量)以下加え、更にこれ
らの固形分重量に対して水分を 15 %以上、25%以下加
えて、高振動と高圧縮を併用して成形し即時脱型工程に
よって成形物を得た後、スチームで飽和した雰囲気中で
24 時間以上養生せしめてなる、透水性 1.05 ×10-2 c
m/sec 以上であり、曲げ強度、圧縮強度及び保水性に優
れた成形コンクリート舗装材または道路境界ブロックで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は透水性に富み曲げ強
度、圧縮強度及び保水性に優れた成形コンクリート舗装
材及び道路境界ブロックに関するものであるが、更に詳
しく述べると地球環境保全のための建設リサイクル法の
施行に伴い、多量に発生する廃コンクリ−ト材等の建設
副産物を全量再生利用することを目的として開発した、
透水性及び保水性に優れた舗装材料及び道路境界ブロッ
クである。
【0002】
【従来の技術】従来から骨材に建設廃材として発生した
廃コンクリ−ト材を全量使用し、セメントを加えて成形
した成形物としてセメントレンガが知られている。しか
し、骨材として廃コンクリ−ト材のみを使用して得られ
たセメントレンガは、強度を高めることが非常に困難で
あった。このため、本発明の目的である公道や公園の歩
道等に使用可能な、透水性を有する舗装材料として、日
本建築学会建築工事標準仕様書(JASS) の規定に適合す
るものは得られていない。実際には補助的な充填材等極
めて限定された用途に僅かに使用されているに過ぎなか
った。
【0003】現在その他の透水性を有する舗装材とし
て、前記の建築工事標準仕様書(JASS)の強度の規定に
に適合したコンクリート成形物もあるが、骨材として全
量再生資源である廃コンクリ−ト材のみを使用したもの
は知られていない。また、この成形物も保水性の点では
尚不十分であることが、最近特に課題となっている地球
温暖化防止等の観点からもしばしば指摘されていた。更
にコストが現在通常使用されている舗装用ブロックより
高価である点にも問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は建設リサイク
ル法の施行に伴い資源循環型社会を志向して、老朽化建
築物から多量に発生する多量の廃コンクリート材及びガ
ラス、陶磁器等の従来廃棄されていた建設副産物を、再
生利用することを目的とするものである。このため骨材
として全量これらの廃コンクリート材等を使用し、これ
にセンメントを加えて成形したポーラスで透水性及び保
水性に優れ、且つ道路の舗装材として充分使用可能な強
度を有し、且つ、経済性も具備した成形コンクリート舗
装材を開発して提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は建築物等を取り
壊した際に多量に発生する、廃コンクリ−ト材や建物外
壁等の建設副産物を再生利用するため、骨材としては全
量これらの廃コンクリート材等のみを使用した、ポーラ
ス性を有するコンクリート成形体で、透水性及び保水性
に富み、強度も高く路面の舗装材または道路境界ブロッ
クに使用可能なコンクリート成形体を、製造する方法に
ついて研究した。
【0006】ここでコンクリート成形体の透水性及び保
水性を高めるためには、コンクリートをポーラスな構造
とする必要があるが、ポーラス性を高めると強度の低下
が避けられない。従って、コンクリートの透水性及び保
水性と、強度とは相互に相反する要因である。また、透
水性は水がコンリート層を透過する性質であり、保水性
は反対に水がコンリート層内に浸透して滞留する性質で
あるから、透水性と保水性とは相互に相反する要因であ
る。従って、本発明のコンクリート成形体はこれらの相
互に相反する要因である3つの性質を総て具備させる必
要がある。
【0007】この課題を解決するために研究した結果、
骨材としては通常使用される砂や砕石は全く含まず、廃
コンクリート材等のみを使用するため、通常のコンクリ
ートよりも高比率のセメント〔骨材の 17 重量%(乾
量)以上、20重量%(乾量)以下〕及び低比率の水分
〔骨材、セメント等の固形分重量に対して 15 %以上、
25%以下〕を加える。更に高振動と高圧縮を併用して短
時間成形後、即時脱型して成形しスチームで飽和した雰
囲気中で 24 時間以上養生することにより、ポーラスで
透水性及び保水性、強度を有するコンクリート成形体が
得られる。ここで、骨材として特定範囲の粒度分布を有
す様に粉砕した、廃コンクート材等の粒状物を使用する
ことによって初めて、舗装材として使用可能な透水性及
び、保水性、強度を兼ね備えたコンクリート成形体が得
られることを見出した。これに基づいて本発明に到達し
た。
【0008】すなわち、廃コンクリート材を粉砕して得
られた、粒子径が 0.3mm以下の粒子の含有量が5重量%
以下であり、粒子径が5mm以上の粒子の含有量が3重量
%以下である廃コンクリート粒子に対して、セメントを
17 重量%(乾量)以上、20重量%(乾量)以下加え、
更にこれらの固形分重量に対して水分を 15 %以上、25
%以下加える。この混合物を高振動と高圧縮を併用して
成形し、即時脱型工程によって成形物を得た後、スチー
ムで飽和した雰囲気中で 24 時間以上養生する。この様
にして得られた透水性が 1.05 ×10-2 cm/sec 以上であ
り、曲げ強度、圧縮強度及び保水性に優れた成形コンク
リート舗装材または道路境界ブロックである。
【0009】ここで成形コンクリート原料の骨材として
は、廃コンクリート材を粉砕して得られた、粒度が前記
の数値限定の範囲内にあり、更に粒子径が 0.6mm以下の
粒子の含有量が10重量%以下であり、粒子径が 2.5mm以
上の粒子の含有量が20重量%以下である粒状物がより好
ましく、また、得られた成形コンクリートの透水性が1.
05 ×10-2cm /sec 以上であり、曲げ強度が 3.0 N /mm2
以上であることがより好ましい。
【0010】更に、廃コンクリート材及び/ または廃ガ
ラス材及び/ または陶磁質の建築材料廃材を粉砕して得
られた、粒子径が 0.3mm以下の粒子の含有量が5重量%
以下であり、粒子径が5mm以上の粒子の含有量が3重量
%以下である粒状物に、高炉スラグ微粉末及び/ または
フライアッシュを加える。この混合物に対してセメント
を 17 重量%(乾量)以上、20重量%(乾量)以下加
え、更にこれらの固形分の全重量に対して水分を 15 %
以上、25%以下加えて、高振動と高圧縮を併用して成形
し、即時脱型工程によって成形物を得た後スチームで飽
和した雰囲気中で24時間以上養生する。この様にして得
られた透水性が 1.05 ×10-2 cm/sec 以上であり、曲げ
強度、圧縮強度及び保水性に優れた成形コンクリート舗
装材または道路境界ブロックである。
【0011】ここで成形コンクリート原料の骨材として
は、廃コンクリート材及び/ または廃ガラス材及び/ ま
たは陶磁質の建築材料廃材を粉砕して得られた、粒度が
前記の数値限定の範囲内にあり、更に粒子径が 0.6mm以
下の粒子の含有量が10重量%以下であり、粒子径が 2.5
mm以上の粒子の含有量が20重量%以下である粒状物がよ
り好ましい。また、得られた成形コンクリートの透水性
が 1.05 ×10-2cm /sec上であり、曲げ強度が 3.0 N /m
m2 以上であることがより好ましい。
【0012】更に、廃コンクリート材及び廃ガラス材を
含む建築材料廃材を粉砕して得られた、粒子径が 0.3mm
以下の粒子の含有量が5重量%以下であり、粒子径が5
mm以上の粒子の含有量が3重量%以下である廃コンクリ
ート材及び廃ガラス材を含む建築材料廃材粒子の混合物
に対して、セメントを 17 重量%(乾量)以上、20重量
%(乾量)以下加える。更にこれらの固形分重量に対し
て水分を 15 %以上、25%以下加えて、高振動と高圧縮
を併用して成形し即時脱型工程によって成形物を得た
後、スチームで飽和した雰囲気中で 24 時間以上養生す
る。この様にして得られた透水性が 1.05 ×10-2 cm/se
c 以上であり、曲げ強度、圧縮強度及び保水性に優れ
た、光反射機能を有する成形コンクリートの道路境界ブ
ロックも本発明に含まれている。
【0013】また、廃コンクリート材及び廃ガラス材を
含む建築材料廃材を粉砕して得られた、粒子径が 0.3mm
以下の粒子の含有量が5重量%以下であり、粒子径が5
mm以上の粒子の含有量が3重量%以下である廃コンクリ
ート材及び廃ガラス材を含む建築材料廃材粒子に、高炉
スラグ微粉末及び/ またはフライアッシュを加えた混合
物に対して、セメントを 17 重量%(乾量)以上、20重
量%(乾量)以下加える。これらの固形分重量に対して
水分を 15 %以上、25%以下加えて、高振動と高圧縮を
併用して成形し即時脱型工程によって成形物を得た後、
スチームで飽和した雰囲気中で 24 時間以上養生する。
【0014】この様にして得られた透水性が 1.05 ×10
-2 cm/sec 以上であり、曲げ強度、圧縮強度及び保水性
に優れた、光反射機能を有する成形コンクリートの道路
境界ブロックである。また、コンクリートブロックの底
面に、ブロックの長さ方向に少なくとも1本の溝を設け
た成形コンクリートの道路境界ブロックも、本発明に含
まれている。
【0015】ここで、本発明の成形コンクリート舗装材
または道路境界ブロックの骨材の主成分である、廃コン
クリート材、廃ガラス材及び陶磁質の建築材料廃材は予
め木材、鉄屑、プラスチック及びアスベスト等の夾雑物
を除去したものを使用する必要がある。本発明の原料に
はこれらの夾雑物が除去された建築材料廃材が使用され
る。また、廃コンクリート材等粒状物の粒子径は篩分け
によって決めたものである。更に、道路境界ブロックと
は道路の縁または車道と歩道との境界等に埋め込まれる
コンクリート成形体をいう。以下、本発明について詳し
く説明する。
【0016】本発明の成形コンクリートの骨材には主と
して廃コンクリート材が使用されるが、その粒子径が
0.3mm以下の粒子の含有量が5重量%以下であり、粒子
径が5mm以上の粒子の含有量が3重量%以下となる様に
粉砕された粒状物である必要がある。粒度 0.3mm以下の
粒子の含有率が5%以上になると、透水性及び曲げ強度
が共に急激に低下し、また、粒度5mm以上の粒子の含有
率が3%以上に増加すると、透水性は上昇する傾向を示
すが、曲げ強度は急激に低下するからである。また、こ
の粒状物に含まれる粒子径が 0.3mm以下の粒子の含有量
が増加すると、保水性は上昇するが透水性が低下し、粒
子径が5mm以上の粒子の含有量が増加すると透水性は上
昇するが成形体内部の構造が不均一となって、曲げ強度
及び保水性が急激に低下するからである。尚、透水性を
有するコンクリート舗装材の曲げ強度と圧縮強度の関係
についは、前述の建築工事標準仕様書においても両者は
相関性がある旨記載され、何れかの強度を測定して他の
強度に換算する換算式も示されている。
【0017】更に、本発明において廃コンクリート材を
粉砕して得られた粒状物は、 0.3mm以下の粒子の含有量
が5重量%以下、粒子径が5mm以上の粒子の含有量が3
重量%以下 (請求項1)であり、更に粒子径が 0.6mm以
下の粒子の含有量が10重量%以下、粒子径が 2.5mm以上
の粒子の含有量が20重量%以下であることがより好まし
い (請求項2)。これは前述の粒度とコンクリート成形
体の透水性と保水性、曲げ強度との関係で述べた理由と
同様であり、請求項1に記載した廃コンクリート材粒度
の数値限定を充足する範囲内であっても、粒度分布がよ
りシャープな状態、すなわち、微小な粒子及び粗大な粒
子の含有量が少なく粒度の均一性がより高い場合が好ま
しいことを示している。
【0018】また、本発明において骨材として廃コンク
リート材の他、廃ガラス材及び陶磁質廃材を粉砕した粒
状物も使用が可能である。これらの廃材の廃コンクリー
ト材に対する比率は得に限定しないが、成形体の強度に
及ぼす影響を考慮して、廃ガラス材は 40 %以内、陶磁
質廃材は 20 %以内が好ましい。その他、高炉スラグ微
粉末またはフライアッシュを混合使用することもでき
る。これらの成分はセメントの水和の際不溶性の珪酸カ
ルシウム水和物またはアルミ酸カルシウム水和物を生成
して硬化する性質を有するため、コンクリートの改質効
果がある。
【0019】廃コンクリート材等の廃材の粒状物に対し
て、セメントを 17 重量%(乾量)以上、20重量%(乾
量)以下加える必要がある。通常のコンクリートは骨材
として砂や砕石が使用されるが、本発明ではこれらの通
常使用される骨材は一切使用されず、骨材には全量廃コ
ンクリート材等の廃材を粉砕した粒状物のみが使用され
る。このため通常の骨材を使用した場合に較べて強度が
低下するため、これを補うためにかなり多量のセメント
が配合されているのはそのためである。セメントの添加
量が 17 % (乾量)以下になると、成形体の曲げ強度が
急激に低下し、また、添加量が 20 % (乾量)以上にな
ると添加量を増加させても余り強度が上昇する傾向が認
められない。また、透水性はセメントの添加量が 20 %
までは余り変化しないが、 20 %以上になると急激に低
下する傾向が認められる。
【0020】また、コンクリートを成形するために添加
される水分は、廃コンクリート材やセメント等の固形分
重量に対して 15 %以上、25%以下である必要がある。
本発明のコンクリート成形時の水の添加量は、通常のコ
ンクリートと比較して遙に少ないことが分かる。例え
ば、骨材として砂のみを使用してセメントと混合し、少
量の水を加えて高温・高圧で成形される ALCコンクリー
トの場合でさえも、骨材等の固形分重量に対する水の添
加量は 40 〜50%となっている。水分が 15 %以下では
成形前の混合物が固練りとなり過ぎて成形性が不良とな
り、型枠に注入後、所定時間振動・圧縮をしても脱型後
角の部分が型枠通りに成形されず、不良品の発生率が 1
0 %以上となる。また、水分が 25 %以上の場合には脱
型後成形体が膨張する現象が現れて、成形体の寸法誤差
の発生が著しく、不良品発生率が 20〜30%にも達す
る。更に、正常な形状に成形されたコンクリート成形体
でも透水性や曲げ強度が共にやや低い。水分が 15 %以
上、25%以下の範囲内においては透水性も曲げ強度も共
に良好な成形体が得られる。
【0021】前記の様に廃コンクリート材やセメント等
の固形分重量に対して、遙に少量の水分を加えて混合し
た見かけ上殆ど乾燥状態の混合物を、金型に注入し高振
動と高圧縮を併用して成形し、即時脱型工程によって成
形物を形成した後、40°〜60℃の水蒸気を飽和した雰囲
気中で 24 時間以上養生して、コンクリート成形体を形
成させる必要がある。尚、本発明の場合成形後即時脱型
迄の所要時間は成形体の強度を向上させるため少し延長
し 18 秒程度が好ましい。前述の様な原料の性状及び少
量の水を含む成形原料の組成、更に乾式成形方法と相ま
って初めて、ポーラス性で透水性及び保水性に富み、且
つ強度も高いため、道路の舗装用に適したコンクリート
成形体が得られる。
【0022】コンクリート成形体を道路の舗装用等に使
用するためには、日本建築学会建築工事標準仕様書のコ
ンクリートブロック及びレンガ工事の規定(以下、建築
工事標準仕様書の規定という) に適合したものである必
要がある。この規定では道路舗装用の透水性ブロックの
透水性は 1.0×10-2 cm/sec 以上、曲げ強度 (圧縮強
度) は 3.0 N/mm2以上と規定されている。また、建築工
事標準仕様書の規定には含まれていないが、舗装材とし
ては高い保水性を付与する必要がある。これは舗装材の
保水性が高いと、熱容量が増大しまた水分の蒸発熱によ
り日照時や高温時の道路表面の温度上昇を抑制する効果
が高くなるためである。これは舗装材にとって最も好ま
しい性質の一つであり、ひいては環境との調和の観点か
らも好ましい。
【0023】前述の様な本発明のコンクリート成形体を
形成されるための幾つかの要件の組み合わせによって、
ポーラス性で透水性及び保水性に富み、且つ強度も高い
成形体が得られる。ここで、成形体の透水性や保水性を
高めるためには、ポーラスで毛細管が発達した構造のコ
ンクリートとする必要があるが、ポーラス性を高めると
コンクリートの強度が低下することが避けられない。従
って、本発明ではポーラス性を高めると同時に相反する
性質を有する曲げ強度(圧縮強度)も一定値以上に保持
する必要がある。また、毛細管構造の細孔径が太くなる
と透水性は向上するが、保水性は低下し、細孔径が細く
なると透水性は低下するが、コンリート層内の水分滞留
容量を示す保水性は向上する。従ってこの3つの物性は
それぞれ互いに相反する性質を持っている。
【0024】後述の実施例 (実施例1、2及び比較例
1、2) に示す様に、互いに相反する物性である透水
性、保水性及び曲げ強度(圧縮強度)を充足させるため
には、原料組成及び乾式成形工程における幾つかの要件
の組み合わせによって、初めて適度なポーラス性を付与
することと同時に曲げ強度を高め得ることが示されてい
る。これらの諸要件の中、相反する要因を克服してこの
3つの特性を付与するためには、骨材として使用される
廃コンクリート材の粒度分布が極めて重要な役割を果し
ていることが分かる。廃コンクリート材の粒度分布がこ
れ以外の範囲ではこの相反する3つの物性を充足させる
ことはできない。この様な意味で、廃コンクリート材の
粒度に関する要件は本発明において、特に大きな意義を
有するものである。
【0025】更に本発明で骨材に使用される廃コンクリ
ート材は、通常コンクリートの骨材として使用される砕
石や砂と異なり、或る程度の吸水性をもっている。この
吸水性は前述の保水性と同じ性質である。従って、廃コ
ンクリート材は成形体の保水性を高める一助ともなって
いる。本発明のコンクリート成形体は JASS の規定に適
合する透水性及び曲げ強度 (圧縮強度) 有すると共に、
更に道路舗装材の環境へ配慮から更に保水性も高めるこ
とを目的として開発されたものである。
【0026】この様にして得られたコンクリート成形体
は、透水性が 1.05 ×10-2 cm/sec 以上であり曲げ強度
(圧縮強度) 等の物性値も、建築工事標準仕様書の規定
に適合しているため、インターロッキングブロック等道
路の舗装材や道路境界ブロックとして使用可能である。
成形コンクリート舗装材としては更に、透水性が 1.05
×10-2cm /sec 以上であり、曲げ強度が 3.0 N /mm2
上であることがより好ましい。本発明のコンクリート形
成体はその他保水性にも優れているため、日照時や高温
時の道路表面の温度上昇を抑制する機能高く、環境にも
調和した特性を有することが大きな特徴の一つである。
【0027】本発明では骨材として廃コンクリート材及
び廃ガラス材を含む建築材料廃材を粉砕して得られた粒
状物を使用することができる。粒状物の粒度に関する性
状や骨材の全重量に対するセメントの比率、更にこれら
の固形分重量に対して加える水分の比率、乾式成形方法
及びスチームで飽和した雰囲気中での養生の条件等前述
の態様と同様である。また、得られたコンクリート成形
体が透水性及び保水性、曲げ強度 (圧縮強度) が優れ、
建築工事標準仕様書の規定に適合している点も同様であ
る。
【0028】更に、ガラス粒子が含まれコンクリート成
形体は、光の反射性が高いため夜間道路の境界を鮮明に
表示する効果があり、道路または車道と歩道との境界に
埋め込まれる道路境界ブロックに適している。これは本
発明のコンクリート成形体が乾式成形法によってつくら
れるため、成形体表面に含まれるガラス粒子の表面が泥
状のセンメント皮膜で被覆されず、ガラス面が露出して
いる部分が多いからである。
【0029】また、本発明のコンクリートブロックの底
面には、ブロックの長さ方向に少なくとも1本の溝を設
けることができる。透水性が高い本発明のコンクリート
成形体の性質とも相まって、路盤の水はけを改善するこ
とができる。また、高い保水性によって乾燥時には含水
量の低下を防止して、温度上昇を緩和する機能もある。
この態様のコンクリート成形体にも前述と同様に陶磁質
の建築材料廃材または高炉スラグ粉砕物及び/ またはフ
ライアッシュを加えることができる。
【0030】また、道路境界ブロックの底部に、ブロッ
クの長さ方向に1本または複数本の溝を設けることがで
きる。この溝はこのコンクリート成形体の透水性を一層
高める作用を有するため、道路の水はけを良くする効果
がある。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に実施例をあげて、本発明を
更に具体的に説明する。
【0032】(実施例1〜4、比較例1、2)建物の取
り壊しの際に発生する廃コンクリート材から、鉄筋、ア
スファルト、木材等の不純物を除去した後、粉砕して表
1に示す様な種々な粒度分布を有する粒状物を得た。そ
れぞれの粒状物に対してセメントを 19 % (重量比) を
加えて混合し、更に廃コンクリート粒状物及びセメント
の総重量に対して、20% (重量比) の水を加えて混合し
た。この混合物を100 ×200 ×60mmのブロック成形用の
金属製型枠に混合物を基層、表層の順に注入し、高振動
と高圧縮を併用した短時間の成形後(18秒) 、即時脱型
して成形物を得た。更に、強度を高めるためスチームで
飽和した 40 〜60℃の雰囲気中で 24 時間養生して透水
性を有する舗装用ブロックを作成した。
【0033】前記で得られた成形物の透水性及び曲げ強
度を、建築工事標準仕様書に規定された試験方法 (JASS
7) によって測定した。同時に保水性を下記の方法で測
定した。その結果を併せて表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】保水性の測定方法は乾燥時の重量が既知の
成形物を、 20 ℃の水中に5分間浸漬して充分に水分を
吸収させた後、水切りによって付着水分を除去して、 2
0 ℃、湿度 RH 65%の雰囲気中で金網の上に 24 時間放
置した後の重量を測定した。この結果より成形体1リッ
トル当たりの残存水量を算出して成形体の保水性として
表示した。
【0036】表1に示す様に実施例1及び2と、比較例
1及び2の結果を比較すると、廃コンクリート材の粒状
物に含まれる粒度 0.3mm以下の粒子の含有率が5%以上
になると、透水性及び曲げ強度が共に急激に低下し、ま
た、粒度5mm以上の粒子の含有率が3%以上に増加する
と、透水性は上昇する傾向を示すが、曲げ強度は急激に
低下することが分かる。これらの結果から舗装用の透水
性ブロックの原料に使用する廃コンクリート材の粒状物
は、粒子径が 0.3mm以下の粒子の含有量が5重量%以下
であり、粒子径が5mm以上の粒子の含有量が3重量%以
下である場合がこれらの両者の性質を併せて充足できる
ことが分かる。
【0037】発明の詳細な説明の欄において、先に本発
明のコンクリート成形体を舗装材として使用するために
は、それぞれ相互に相反する要因である透水性及び、保
水性、曲げ強度(圧縮強度)を併せ備えている必要があ
る旨述べた〔0023〕。前記の粒度の範囲においては
この関係が充足されていることが認められる。更に、前
記の建築工事標準仕様書において、道路の舗装用に使用
される透水性ブロックの透水性及び曲げ強度は、それぞ
れ 1×10-2cm/sec以上及び 3.0 N/mm2と規定されてい
る。従って、この観点からも本発明のコンクリート成形
体はそのまま透水性を有する舗装用ブロックに適用でき
る。また、表1に示す様に、この様な範囲の粒度分布を
有する粒状物から得られたコンクリートはその他、高い
保水性も有することが示されているので、日照時や高温
時における路面の温度上昇を抑制する機能も有するため
舗装材として好ましい。
【0038】更に表1における粒状物の性状と、透水性
及び保水性、曲げ強度の測定結果との関係から、粒子径
が 0.3mm以下の粒子の含有量が5重量%以下であり、粒
子径が5mm以上の粒子の含有量が3重量%以下であり、
且つ、粒子径が 0.6mm以下の粒子の含有量が10重量%以
下であり、粒子径が 2.5mm以上の粒子の含有量が20重量
%以下である場合がより好ましいことが分かる。
【0039】また、廃コンクリート粉砕物にガラス粒子
が 40 %含まれている場合 (実施例3)及び、陶磁質粒
子が 20 %の他高炉スラグ微粉末5%、フライアッシュ
3%が含まれている場合も、前記の粒状物の性状と、透
水性及び曲げ強度等との関係がほぼそのまま適用される
ことが認められる。すなわち、本発明の舗装用ブロック
の原料としては廃コンクリート粉砕物のみならず、ガラ
ス粒子または陶磁質粒子や高炉スラグ微粉末やフライア
ッシュの併用も可能である。更に、コンクリートの混和
材料としてしばしば使用される高炉スラグ微粉末やフラ
イアッシュが併用できる。建築廃材には廃ガラス材や陶
磁質廃材が混入することも多いので、これらの建築廃材
の有効な循環使用は環境上の見地からも好ましい。
【0040】更に、本発明のコンクリート成形体には舗
装用の他、道路の境界ブロックも含まれている。前記の
廃コンクリート粉砕物にガラス粒子が含まれているブロ
ックは、高い光の反射性を有するため、夜間に走行るす
自動車のヘッドライトを反射するから、道路の境界を鮮
明に表示する効果があり、交通事故の防止にも有効であ
る。これは本発明のコンクリート成形体が乾式成形法に
よってつくられるため、成形体表面のガラス粒子が泥状
のセンメント皮膜で被覆されず、ガラス面が露出してい
る部分が多いからである。また、廃ガラス材を使用する
ため経済性も優れている。
【0041】更に、本発明のコンクリートブロックの底
面には、ブロックの長さ方向に少なくとも1本の溝を設
けることができる。透水性が高い本発明のコンクリート
成形体の性質とも相まって、路盤或いは道路の境界部分
の水はけを一層改善することができる。また、高い保水
性によって日照時や高温時には含水量の低下を防止し
て、温度上昇を緩和する機能もある。底面に複数本の溝
を有する道路境界ブロックの一態様を図2に示す。
【0042】(実施例5〜8、比較例3〜8)廃コンク
リート材を粉砕して得られた粒状物として、実施例2で
使用した粒度分布を有する粒状物を使用し、それに対し
てセメントを表2に示す様に種々の割合で加えて混合
し、更に、水を廃コンクリート粒状物及びセメントの総
重量に対して、種々の割合で加えて混合した後、100 ×
200 ×60mmのブロック成形用の金属製型枠に基層、表層
の順に注入し、高振動と高圧縮を併用した短時間の成形
工程後、即時脱型して成形物を得た。更に、強度を高め
るためスチームで飽和した雰囲気中で 50 ℃、 24 時間
養生して透水性を有する舗装用ブロックを得た。
【0043】前記で得られた成形体の透水性及び曲げ強
度は、建築工事標準仕様書に規定された試験方法 (JASS
7) によって測定した。また、保水性は前記の実施例5
〜8、比較例3〜8と同様な方法で測定した。その結果
を併せて表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】表2に示す様に実施例5〜7と、比較例3
〜5の結果を比較すると、廃コンクリート粒子に対す
る、セメントをの添加量が 17 % (乾量)以下になる
と、成形体の曲げ強度が急激に低下し、また、添加量が
20 % (乾量)以上になると添加量を増加させても余り
強度が上昇する傾向が認められない。また、透水性はセ
メントの添加量が 20 %までは余り変化しないが、 20
%以上になると急激に低下する傾向が認められる。前記
で述べた様に透水性と曲げ強度は相反する性質を有する
が、この成形体を舗装材として使用するためは、優れた
透水性と曲げ強度を兼ね備える必要がある。ここでセメ
ントの添加量が 17 % から 20 % 迄の範囲において
は、透水性も曲げ強度も共に良好な成形体が得られるこ
とか認められる。
【0046】また表2に示す様に、この条件の範囲内で
得られたコンクリート成形体は高い保水性も有するの
で、日照時や高温時における路面の温度上昇を抑制する
ためにも、舗装材として好ましい。
【0047】表2の実施例6、7、8と比較例6、7、
8との比較によって、廃コンクリート粒子及びセメント
等固形分重量に対する水分添加量と、得られた成形体の
物性との関係をみる。水分が 15 %では成形前の混合物
が固練りとなり過ぎて成形性が不良となり、型枠に注入
後、所定時間振動・圧縮をしても脱型後角の部分が型枠
通りに成形されず、不良品の発生率がが 10 %以上とな
る。また、水分が 30 %の場合には脱型後成形体が膨張
する現象が現れて、成形体の寸法誤差の発生が著しく、
不良品発生率が 20 〜30%にも達する。
【0048】更に、正常な形状に成形されたコンクリー
ト成形体でも透水性や曲げ強度が共にやや低い。水分が
17 、20及び 23 %の範囲においては透水性も曲げ強度
も共に良好な測定値を示している。比較例8は成形後脱
型までは実施例8と同一の条件で処理し、スチーム雰囲
気中の養生時間のみを 12 時間に短縮したものである。
成形物の透水性は高いが曲げ強度がかなり低下すること
が認められる。これらの試験結果から舗装材として使用
するためには、前記の建築工事標準仕様書の規定も考慮
して、水分率は 15 〜25の範囲とする必要がある。この
条件の範囲内で得られたコンクート成形体は高い保水性
を有するので、日照時や高温時における路面の温度上昇
を抑制するためにも、舗装材として好ましい。
【0049】(実施例9、比較例9)実施例7で得られ
た100 ×200 ×60mmの透水性ブロック(実施例9)及
び、同サイズの通常の舗装用コンクリートブロック (保
水性の測定値は 50 、比較例9)を、前述のコンクリー
ト成形体の保水性測定と同様な方法で、 20 ℃、湿度 R
H65%の雰囲気中でほぼ平衡状態となる迄水を含浸させ
た。これらのブロックをそれぞれ約1m2づつほぼ隣接し
た場所に敷きつめた。夏季で晴れ時々曇りの日に、正午
から午後6時まで気温及びそれぞれのブロックの表面温
度の変化を測定した。その結果を図1に示す。
【0050】図1よりブロックの表面温度上昇の度合い
は保水性と密接な関係があり、保水性が高い実施例9の
ブロックの温度上昇の度合いは、比較例9よりも著しく
低い結果となっている。尚、この試験結果において 15:
00頃比較例9の表面温度が急激な変動を示しているの
は、曇った時には多量の輻射熱を放出して表面温度が急
に降下したためと考えられる。これらの結果によって、
保水性が高い本発明の舗装用ブロックは、日照時や高温
時における路面の温度上昇を抑制する効果が大きく、舗
装材として極めて好ましいことが分かる。また、地球温
暖化が大きな問題となっている現在の環境保持の観点か
らも好ましい。
【0051】
【発明の効果】多量に発生している廃コンクリ−ト材等
の建設副産物を、再生利用することを目的として開発し
た成形コンクリートの舗装用及び道路境界ブロックであ
る。このブロックの骨材には廃コンクリート材等の建設
副産物のみが循環使用されていること及び、舗装用等ブ
ロックは透水性及び強度が高い他、保水性に富む点に特
徴がある。日照時や高温時における路面の温度上昇を抑
制するためにも、舗装材として好ましい、環境との調和
の観点にも適合している。また建設副産物には廃コンク
リ−ト材の他、廃ガラス材、陶磁質廃材も含まれ、廃ガ
ラス材の粉砕物を含むブロックは光の反射性が高いた
め、夜間道路の境界を鮮明に表示する効果が優れ、道路
境界ブロックとして優れた効果を有する。その他、骨材
に全量廃コンクリ−ト材等を使用するため経済性にも優
れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(a) はブロックの底面に溝を設けた本発明の
一態様である道路境界用ブロックの斜視図を示す。ま
た、図(b) は図(a) に示したブロックの底面図を示す。
【符号の説明】
1 道路境界用ブロック 2 溝
【図2】本発明の一態様の舗装用ブロックを日中放置し
た場合における、外気温度とブロックの表面温度の推移
を示す。
【符号の説明】
1 外気温度 2 本発明の透水性を有する舗装用ブロック 3 通常の舗装用ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越後 謙一 大阪府大阪市北区堂島 2−1−27 株式 会社イージー循環研究所内 Fターム(参考) 2D051 AA02 AC05 AD07 AF02 AH03 DA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃コンクリート材を粉砕して得られた、粒
    子径が 0.3mm以下の粒子の含有量が5重量%以下であ
    り、粒子径が5mm以上の粒子の含有量が3重量%以下で
    ある廃コンクリート粒子に対して、セメントを 17 重量
    %(乾量)以上、20重量%(乾量)以下加え、更にこれ
    らの固形分重量に対して水分を 15 %以上、25%以下加
    えて、高振動と高圧縮を併用して成形し即時脱型工程に
    よって成形物を得た後、スチームで飽和した雰囲気中で
    24 時間以上養生せしめてなる、透水性 1.05 ×10-2 c
    m/sec 以上であり、曲げ強度、圧縮強度及び保水性に優
    れた成形コンクリート舗装材または道路境界ブロック。
  2. 【請求項2】廃コンクリート材を粉砕して得られた、粒
    子径が 0.6mm以下の粒子の含有量が10重量%以下であ
    り、粒子径が 2.5mm以上の粒子の含有量が20重量%以下
    である、請求項1記載の透水性 1.05 ×10-2 cm/sec 以
    上であり、曲げ強度、圧縮強度及び保水性に優れた成形
    コンクリート舗装材または道路境界ブロック。
  3. 【請求項3】成形コンクリート舗装材の透水性が 1.05
    ×10-2cm /sec 以上であり、曲げ強度が 3.0 N /mm2
    上である、請求項1または2記載の圧縮強度及び保水性
    に優れた成形コンクリート舗装材または道路境界ブロッ
    ク。
  4. 【請求項4】廃コンクリート材及び/ または廃ガラス材
    及び/ または陶磁質の建築材料廃材を粉砕して得られ
    た、粒子径が 0.3mm以下の粒子の含有量が5重量%以下
    であり、粒子径が5mm以上の粒子の含有量が3重量%以
    下である廃コンクリート材及び/ または廃ガラス材粒子
    及び/ または陶磁質の建築材料廃材に、高炉スラグ微粉
    末及び/ またはフライアッシュを加えた混合物に対し
    て、セメントを17 重量%(乾量)以上、20重量%(乾
    量)以下加え、更にこれらの固形分重量に対して水分を
    15 %以上、25%以下加えて、高振動と高圧縮を併用し
    て成形し即時脱型工程によって成形物を得た後、スチー
    ムで飽和した雰囲気中で 24 時間以上養生せしめてな
    る、透水性 1.05 ×10-2 cm/sec 以上であり、曲げ強
    度、圧縮強度及び保水性に優れた成形コンクリート舗装
    材または道路境界ブロック。
  5. 【請求項5】廃コンクリート材及び/ または廃ガラス材
    及び/ または陶磁質の建築材料廃材を粉砕して得られ
    た、粒子径が 0.6mm以下の粒子の含有量が10重量%以下
    であり、粒子径が 2.5mm以上の粒子の含有量が20重量%
    以下である、請求項4記載の透水性 1.05 ×10-2 cm/se
    c 以上であり、曲げ強度、圧縮強度及び保水性に優れた
    成形コンクリート舗装材または道路境界ブロック。
  6. 【請求項6】成形コンクリート舗装材の透水性 1.05 ×
    10-2 cm/sec 以上であり、曲げ強度が 3.0 N /mm2 以上
    である、請求項4記載の透水性 1.05 ×10-2 cm/sec 以
    上であり、曲げ強度、圧縮強度及び保水性に優れた成形
    コンクリート舗装材または道路境界ブロック。
  7. 【請求項7】廃コンクリート材及び廃ガラス材を含む建
    築材料廃材を粉砕して得られた、粒子径が 0.3mm以下の
    粒子の含有量が5重量%以下であり、粒子径が5mm以上
    の粒子の含有量が3重量%以下である廃コンクリート材
    及び廃ガラス材を含む建築材料廃材粒子の混合物に対し
    て、セメントを 17 重量%(乾量)以上、20重量%(乾
    量)以下加え、更にこれらの固形分重量に対して水分を
    15 %以上、25%以下加えて、高振動と高圧縮を併用し
    て成形し即時脱型工程によって成形物を得た後、スチー
    ムで飽和した雰囲気中で 24 時間以上養生せしめてな
    る、透水性 1.05 ×10-2 cm/sec 以上であり、曲げ強
    度、圧縮強度及び保水性に優れ、光反射機能を有する成
    形コンクリートの道路境界ブロック。
  8. 【請求項8】廃コンクリート材及び廃ガラス材を含む建
    築材料廃材を粉砕して得られた、粒子径が 0.3mm以下の
    粒子の含有量が5重量%以下であり、粒子径が5mm以上
    の粒子の含有量が3重量%以下である廃コンクリート材
    及び廃ガラス材を含む建築材料廃材粒子に、高炉スラグ
    微粉末及び/ またはフライアッシュを加えた混合物に対
    して、セメントを 17 重量%(乾量)以上、20重量%
    (乾量)以下加え、更にこれらの固形分重量に対して水
    分を 15 %以上、25%以下加えて、高振動と高圧縮を併
    用して成形し即時脱型工程によって成形物を得た後、ス
    チームで飽和した雰囲気中で 24 時間以上養生せしめて
    なる、透水性 1.05 ×10-2 cm/sec 以上であり、曲げ強
    度、圧縮強度及び保水性に優れ、光反射機能を有する成
    形コンクリートの道路境界ブロック。
  9. 【請求項9】コンクリートブロックの底面に、ブロック
    の長さ方向に少なくとも1本の溝を設けた、透水性 1.0
    5 ×10-2 cm/sec 以上であり、曲げ強度、圧縮強度及び
    保水性に優れ、光反射機能を有する成形コンクリートの
    道路境界ブロック。
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