JP2003041474A - エレクトレット化メルトブロー不織布の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

エレクトレット化メルトブロー不織布の製造方法及びその製造装置

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JP2003041474A JP2001222653A JP2001222653A JP2003041474A JP 2003041474 A JP2003041474 A JP 2003041474A JP 2001222653 A JP2001222653 A JP 2001222653A JP 2001222653 A JP2001222653 A JP 2001222653A JP 2003041474 A JP2003041474 A JP 2003041474A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電荷の寿命が長いエレクトレット化メルトブ
ロー不織布の製造方法及びその製造装置を提供する。 【解決手段】 本発明のエレクトレット化メルトブロー
不織布の製造方法は、(1)溶融樹脂をダイへ供給する
供給工程、(2)前記供給された溶融樹脂を紡出し、紡
出した溶融樹脂に加熱ガスを吹き付け、溶融樹脂を細繊
度化してメルトブロー繊維を形成する紡出工程、(3)
前記メルトブロー繊維を集積する前、及び/又は集積し
た後に、メルトブロー繊維をエレクトレット化するエレ
クトレット工程、とを備えたエレクトレット化メルトブ
ロー不織布の製造方法であり、前記(1)供給工程の少
なくとも一部における単位体積あたりの酸素存在量を、
大気の前記供給工程の少なくとも一部と同じ温度におけ
る、単位体積あたりの酸素存在量よりも少なくする方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレクトレット化メ
ルトブロー不織布の製造方法及びその製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】メルトブロー法により製造したメルトブ
ロー不織布をエレクトレット化したエレクトレット化メ
ルトブロー不織布は、構成している繊維の繊維径が小さ
く、しかもエレクトレット化されているため、比較的圧
力損失が小さいにもかかわらず、捕集性能に優れている
ため、空気清浄機やマスクなどの気体用濾過材や、絶縁
オイルや水中の粒子除去のための液体用濾過材として好
適に使用されている。しかしながら、従来のエレクトレ
ット化メルトブロー不織布は電荷の寿命が短かく、濾過
材として使用した場合には、捕集性能が時間の経過とと
もに低下しやすいものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためになされたものであり、電荷の寿命が長
いエレクトレット化メルトブロー不織布の製造方法及び
その製造装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のエレクトレット
化メルトブロー不織布の製造方法は、(1)溶融樹脂を
ダイへ供給する供給工程、(2)前記供給された溶融樹
脂を紡出し、紡出した溶融樹脂に加熱ガスを吹き付け、
溶融樹脂を細繊度化してメルトブロー繊維を形成する紡
出工程、(3)前記メルトブロー繊維を集積する前、及
び/又は集積した後に、メルトブロー繊維をエレクトレ
ット化するエレクトレット工程、とを備えたエレクトレ
ット化メルトブロー不織布の製造方法であり、前記
(1)供給工程の少なくとも一部における単位体積あた
りの酸素存在量を、大気の前記供給工程の少なくとも一
部と同じ温度における、単位体積あたりの酸素存在量よ
りも少なくする方法である。
【0005】このように、従来よりも酸素存在量の少な
い状態で溶融樹脂をダイへ供給することによって、電荷
の寿命が長くなることを見い出したのである。この機構
は未だ解明されていないが、本発明者は溶融樹脂をダイ
へ供給するまでにおける酸素存在量が、従来よりも少な
いことによって、溶融樹脂の酸化分解が生じにくくなる
ためであると考えている。
【0006】なお、不活性ガス又は窒素ガスを供給する
ことによって、供給工程の少なくとも一部における単位
体積あたりの酸素存在量を、大気の前記供給工程の少な
くとも一部と同じ温度における、単位体積あたりの酸素
存在量よりも少なくすると、溶融樹脂がこれらガスと反
応せず、溶融樹脂を変質させないため、電荷のより安定
したエレクトレット化メルトブロー不織布を製造するこ
とができる。
【0007】また、減圧することによって、供給工程の
少なくとも一部における単位体積あたりの酸素存在量
を、大気の前記供給工程の少なくとも一部と同じ温度に
おける、単位体積あたりの酸素存在量よりも少なくする
と、溶融樹脂の熱分解ガスを同時に除去することができ
るため、電荷のより安定したエレクトレット化メルトブ
ロー不織布を製造することができる。
【0008】更に、前記(2)紡出工程における加熱ガ
スの単位体積あたりの酸素存在量を、大気の加熱ガスと
同じ温度における、単位体積あたりの酸素存在量よりも
少なくすると、更に電荷の寿命が長くなることを見い出
した。この機構も未だ解明されていないが、従来よりも
酸素存在量の少ない状態で、溶融樹脂をダイへ供給する
場合と同様に、酸素の存在によるメルトブロー繊維の酸
化分解を、従来よりも抑制できるためであると考えてい
る。
【0009】本発明のエレクトレット化メルトブロー不
織布の製造装置は、(1)溶融樹脂をダイへ供給する供
給手段、(2)前記供給手段の少なくとも一部における
単位体積あたりの酸素存在量を、大気の前記供給手段の
少なくとも一部の温度における、単位体積あたりの酸素
存在量よりも少ない状態とする酸素制限手段、(3)前
記供給された溶融樹脂を紡出し、紡出した溶融樹脂に加
熱ガスを吹き付け、溶融樹脂を細繊度化してメルトブロ
ー繊維を形成する紡出手段、(4)前記メルトブロー繊
維を集積する前、及び/又は集積した後に、メルトブロ
ー繊維をエレクトレット化するエレクトレット化手段、
とを備えているため、電荷寿命の長いエレクトレット化
メルトブロー不織布を製造できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のエレクトレット化メルト
ブロー不織布製造装置について、模式的断面図である図
1を参照しながら説明する。
【0011】本発明のエレクトレット化メルトブロー不
織布製造装置は、ペレットを供給するペレット供給器
1、ペレット供給器1から供給されたペレットを押し出
し機4へ供給するホッパー2を備えている。このペレッ
ト供給器1は従来から使用されている、公知のものを使
用することができ、ホッパー2はガス供給管3が接続さ
れていること以外は、従来と同様のものを使用できる。
【0012】本発明のエレクトレット化メルトブロー不
織布製造装置においては、ホッパー2にガス供給管3が
接続されており、このガス供給管3から、大気の押し出
し機4内と同じ温度における、単位体積あたりの酸素存
在量よりも、単位体積あたりの酸素存在量が少ないガス
(以下、「低酸素ガス」ということがある)を供給する
ことができるため、押し出し機4内を従来の酸素存在量
よりも少ない状態(以下、「低酸素状態」ということが
ある)とすることができる。したがって、従来よりも溶
融樹脂の酸化分解を抑制することができ、電荷寿命の長
いエレクトレット化メルトブロー不織布を製造できると
考えている。
【0013】本発明のエレクトレット化メルトブロー不
織布製造装置は、前述のようなホッパー2から供給され
たペレットを溶融させると同時に攪拌、混合し、押し出
して、ダイ6へと供給できる押し出し機4を備えてい
る。この押し出し機4はガス吸引管5が接続されている
こと以外は、従来と同様のものを使用できる。
【0014】このように、本発明のエレクトレット化メ
ルトブロー不織布製造装置においては、ガス吸引管5が
接続されているため、ガス吸引管5を通して押し出し機
4内の空気を吸引することによって、押し出し機4内を
低酸素状態とすることができる。よって、電荷寿命の長
いエレクトレット化メルトブロー不織布を製造できると
考えている。
【0015】なお、図示していないが、エレクトレット
化メルトブロー不織布に各種機能を付加するため、各種
機能性物質(例えば、酸化防止剤、無機微粒子など)を
添加できるように、押し出し機4に機能性物質供給管が
接続されていても良い。
【0016】本発明のエレクトレット化メルトブロー不
織布製造装置は、前述のような押し出し機4から供給さ
れた溶融樹脂を紡出するダイ6を備えている。また、こ
の紡出した溶融樹脂に対して加熱ガスを吹き付け、溶融
樹脂を細繊度化してメルトブロー繊維を形成できるよう
に、ダイ6のノズル先端部に加熱ガスを供給できるよう
に、エアタンク7を備えている。これらダイ6及びエア
タンク7は従来から公知のものを使用することができ
る。
【0017】本発明のエレクトレット化メルトブロー不
織布製造装置は、前記メルトブロー繊維を集積するため
のコンベア8、及びメルトブロー繊維が飛散しないよう
に、コンベア8の下方にサクションボックス9を備えて
いる。これらコンベア8及びサクションボックス9も、
従来から公知のものを使用することができる。
【0018】そして、メルトブロー繊維を集積して形成
したメルトブロー不織布をエレクトレット化できるよう
に、コンベア8の下流側の上方に、ワイヤー電極10を
備えている。図1の場合、コンベア8がワイヤー電極1
0の対向電極としても作用し、メルトブロー不織布をエ
レクトレット化して、エレクトレット化メルトブロー不
織布を製造することができる。
【0019】以上、図1のエレクトレット化メルトブロ
ー不織布製造装置をもとに説明したが、本発明のエレク
トレット化メルトブロー不織布製造装置は、溶融樹脂を
ダイ6へ供給する際の雰囲気を、低酸素状態とできる酸
素制御手段である限り、前述のような手段に限定される
ものではない。例えば、ガス供給管3はホッパー2に接
続されている必要はなく、押し出し機4に接続されてい
ても良いし、ガス供給管3とガス吸引管5とが接続され
ており、低酸素ガスが循環できるようになっていても良
い。
【0020】なお、エレクトレット化手段がワイヤー電
極10とコンベア電極8との組み合わせである必要はな
く、例えば、ワイヤー電極とロール電極との組み合わ
せ、沿面放電電極とワイヤー電極、ロール電極、ワイヤ
ー電極、或いは沿面放電電極との組み合わせであっても
良いし、電離放射線を利用する方法であっても良いし、
更には、水流などの流体流を衝突させる方法であっても
良い。
【0021】また、図1においては、ガス吸引管5を押
し出し機4に取り付けているが、ダイ6に取り付けて、
ダイ6の内部も低酸素状態にできるようにしても良い。
【0022】更に、エレクトレット化をメルトブロー不
織布を形成する前のメルトブロー繊維に対して実施でき
るように、ダイ6とコンベア8との間に、エレクトレッ
ト化手段を備えていても良い。
【0023】本発明のエレクトレット化メルトブロー不
織布は、例えば、上述のようなエレクトレット化メルト
ブロー不織布製造装置を使用して製造することができ
る。以下、本発明のエレクトレット化メルトブロー不織
布の製造方法について、上述のようなエレクトレット化
メルトブロー不織布製造装置を使用した場合を例に説明
する。
【0024】まず、ペレットをペレット供給器1からホ
ッパー2へ供給し、ホッパー2を通して押し出し機4へ
供給する。このペレットは特に限定されるものではない
が、最終的にメルトブロー繊維を構成する樹脂であるた
め、エレクトレット化しやすい樹脂であるのが好まし
く、例えば、ポリプロピレン、ポリ−4−メチルペンテ
ン、ポリスチレン、ポリエチレンなどからなるペレット
を好適に使用することができる。なお、これらペレット
が機能性物質(例えば、酸化防止剤、無機微粒子など)
を含んでいれば、メルトブロー繊維が各種機能を発揮す
ることができる。
【0025】このホッパー2から押し出し機4へペレッ
トを供給すると共に、ガス供給管3から低酸素ガスを供
給して、ホッパー2及び押し出し機4内を低酸素状態と
する。このように従来よりも酸素の存在量を減らすこと
によって、溶融樹脂の酸化分解を抑制でき、結果として
電荷寿命の長いエレクトレット化メルトブロー不織布を
製造できると考えている。この低酸素状態は、特に限定
されるものではないが、大気の押し出し機4と同じ温度
における、単位体積あたりの酸素存在量の25vol%
以下であるのが好ましく、5vol%以下であるのがよ
り好ましい。
【0026】特に、この低酸素ガスが不活性ガス又は窒
素ガスであると、溶融樹脂が低酸素ガスと反応せず、溶
融樹脂を変質させないため、電荷のより安定したエレク
トレット化メルトブロー不織布を製造することができ
る。
【0027】次いで、この供給されたペレットを押し出
し機4により溶融させるとともに、攪拌、混合した後に
押し出し、この溶融した樹脂(溶融樹脂)をダイ6へ供
給する。この溶融樹脂をダイ6へ供給する工程におい
て、押し出し機4に接続されたガス吸引管5から押し出
し機4内の空気、及び前述のホッパー2に接続されたガ
ス供給管3から供給された低酸素ガス(特に、不活性ガ
ス及び/又は窒素ガス)を減圧吸引して、押し出し機4
内を低酸素状態とする。このようにすることによって、
溶融樹脂の酸化分解を抑制でき、この結果として、電荷
寿命の長いエレクトレット化メルトブロー不織布を製造
できると考えている。この減圧吸引の程度は特に限定さ
れるものではないが、10kPa以下であるのが好まし
い。
【0028】なお、押し出し機4の温度はペレットを溶
融させることのできる温度であれば良く、ペレットの種
類によって適宜調整する。また、押し出し機4によるダ
イ6への溶融樹脂の供給量は、押し出し機4やダイ6の
種類等によって、適宜調整する。
【0029】また、必要に応じて、機能性物質供給管か
ら各種機能性物質(例えば、酸化防止剤、無機微粒子な
ど)を添加することができる。
【0030】次いで、このように酸素量が制限された状
態を経て供給された溶融樹脂を、ダイ6のノズルから紡
出すると同時に、この紡出した溶融樹脂に対して、エア
タンク7から供給した加熱ガスを吹きつけ、溶融樹脂を
細繊度化してメルトブロー繊維を形成する。この溶融樹
脂を紡出するノズルの大きさ、紡出量、加熱ガス量、加
熱ガスの温度などは、溶融樹脂の種類、或いは形成する
メルトブロー繊維の太さなどによって適宜設定する。
【0031】なお、紡出した溶融樹脂に対して吹きつけ
る加熱ガスは特に限定されるものではないが、この加熱
ガスの単位体積あたりの酸素存在量が、大気の加熱ガス
と同じ温度における、単位体積あたりの酸素存在量より
も少ないと、押し出し機4中における雰囲気が低酸素状
態である場合と同様に、溶融樹脂の酸化分解を抑制で
き、電荷の寿命の長いエレクトレット化メルトブロー不
織布を製造することができると考えられるため好適であ
る。より具体的には、この加熱ガスとして、不活性ガス
又は窒素ガスを含む加熱ガスを好適に使用できる。
【0032】この加熱ガス中における酸素存在量は特に
限定されるものではないが、大気の加熱ガスと同じ温度
における、単位体積あたりの酸素存在量の50vol%
以下であるのが好ましく、25vol%以下であるのが
より好ましく、5vol%以下であるのが更に好まし
い。
【0033】次いで、このメルトブロー繊維をコンベア
8上に集積して、メルトブロー不織布を形成する。な
お、コンベア8の下に設置したサクションボックス9に
よりメルトブロー繊維を吸引して、メルトブロー繊維を
飛散させることなく集積させる。このコンベア8の速度
は製造するメルトブロー不織布の面密度などによって適
宜調整し、サクションボックス9による吸引は加熱ガス
量などによって、適宜調整する。
【0034】そして、このメルトブロー不織布をコンベ
ア8で搬送しつつ、コンベア8の下流側の上方に位置す
るワイヤー電極10と、電極としても作用できるコンベ
ア8との間に電圧を印加し、ワイヤー電極10からイオ
ンを発生させて、メルトブロー不織布をエレクトレット
化して、本発明のエレクトレット化メルトブロー不織布
を製造することができる。なお、ワイヤー電極10への
印加電圧はイオンを発生できる程度の電圧であれば良
く、特に限定されるものではない。
【0035】以上、本発明のエレクトレット化メルトブ
ロー不織布の製造方法を、図1のエレクトレット化メル
トブロー不織布製造装置をもとに説明したが、本発明の
エレクトレット化メルトブロー不織布の製造方法は、溶
融樹脂をダイ6へ供給する供給工程の少なくとも一部を
低酸素状態としている限り、これに限定されるものでは
ない。
【0036】例えば、図1においては、ガス供給管3か
ら低酸素ガスを導入するとともにガス吸引管5から減圧
吸引しているが、ガス供給管3から低酸素ガスを導入す
るだけでも良いし、ガス吸引管5から減圧吸引するだけ
でも良いし、ガス供給管3から低酸素ガスを導入すると
ともにガス吸引管5から吸引して、単に押し出し機4内
のガスを低酸素ガスで置換しても良いし、或いはガス供
給管3から低酸素ガスを連続的又は断続的に供給すると
ともに、ガス吸引管5から連続的又は断続的に吸引し
て、低酸素ガスを押し出し機4内に流通させても良い。
これらの中でも、図1に示すように、ガス供給管3を通
じて低酸素ガスを供給するとともに、ガス吸引管5によ
って減圧吸引した場合に、電荷の寿命が長くなるため、
好適な実施態様である。このことは実験的に確認されて
いる。なお、低酸素ガスを押し出し機4内に流通させる
場合、ガス供給管3とガス吸引管5とを接続して循環さ
せても良い。
【0037】なお、エレクトレット化をワイヤー電極1
0とコンベア電極との組み合わせによって実施する必要
はなく、例えば、ワイヤー電極とロール電極との組み合
わせ、沿面放電電極とワイヤー電極、ロール電極、ワイ
ヤー電極、或いは沿面放電電極との組み合わせや、電離
放射線を利用する方法、或いは水流などの流体流を衝突
させて実施しても良い。
【0038】また、上述の製造方法においては、メルト
ブロー不織布を形成した後にエレクトレット化を実施し
ているが、メルトブロー不織布を形成する前のメルトブ
ロー繊維に対してエレクトレット化を実施しても良い。
【0039】このようにして製造したエレクトレット化
メルトブロー不織布は、電荷の寿命が長いため、例え
ば、空気清浄機やマスクなどの気体用濾過材、絶縁オイ
ルや水中の粒子除去のための液体用濾過材、ガウンや帽
子などの発塵防止衣類として好適に使用することができ
る。
【0040】以下に、本発明の実施例を記載するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0041】
【実施例】(実施例1) (メルトブロー不織布の製造)ワイヤー電極10を備え
ていないこと以外は図1と全く同様のメルトブロー不織
布製造装置を用意した。つまり、ペレットを供給するペ
レット供給器1、ペレット供給器1から供給されたペレ
ットを押し出し機4へ供給する、ガス供給管3が接続さ
れたホッパー2、ホッパー2から供給されたペレットを
溶融させると同時に攪拌、混合し、押し出して、ダイ6
へと供給する、ガス吸引管5がほぼ中央部に接続された
押し出し機4、押し出し機4から供給された溶融樹脂を
紡出するダイ6、ダイ6から紡出された溶融樹脂に対し
て加熱ガスを吹き付けて、溶融樹脂を細繊維化してメル
トブロー繊維を形成できるように、加熱ガスを供給でき
るエアタンク7、メルトブロー繊維を集積することがで
きるコンベア8、及びメルトブロー繊維が飛散しないよ
うに、コンベア8の下方設置されたサクションボックス
9、を備えたメルトブロー不織布製造装置を用意した。
【0042】次いで、ポリプロピレン製ペレット(MF
R=680)をペレット供給器1からホッパー2へ供給
し、ホッパー2を通して押し出し機4へ供給すると共
に、ガス供給管3から窒素ガスを供給して、ホッパー内
及び押し出し機4内を窒素ガスで置換した。
【0043】次いで、押し出し機4を温度190℃に設
定し、ペレットを溶融させるとともに、攪拌、混合した
後に押し出し、溶融ポリプロピレンをダイ6へ供給し
た。
【0044】次いで、温度300℃に設定されたダイ6
のノズルから溶融ポリプロピレンを紡出すると同時に、
この紡出した溶融ポリプロピレンに対して、エアタンク
7から供給した加熱空気(温度:300℃)を吹きつ
け、溶融ポリプロピレンを細繊度化して、ポリプロピレ
ン製メルトブロー繊維(平均繊維径:3μm)を形成し
た。
【0045】次いで、このポリプロピレン製メルトブロ
ー繊維をコンベア8上に集積して、メルトブロー不織布
(面密度:35g/m)を形成した。なお、メルトブ
ロー不織布を形成する際に、サクションボックス9によ
りポリプロピレン製メルトブロー繊維を吸引した。
【0046】(エレクトレット化)平板状電極と針状電
極(先端部の曲率=5μm)とが対向して配置(離間距
離=20mm)されており、針状電極に高圧電源が接続
され、平板状電極がアースされているコロナ放電装置を
用意した。
【0047】次いで、上述のようにして製造したポリプ
ロピレン製メルトブロー不織布を、ガラス板に挟んだ状
態でホットプレートにより加熱し、メルトブロー不織布
をフィルム化(厚さ:約50μm)させた。
【0048】次いで、このフィルムを直径30mmの円
形に切断して試料を作製し、この試料を前記コロナ放電
装置の平板状電極上に載置し、針状電極に10KVの電
圧を印加して直流コロナ放電を発生させ、このコロナ放
電を20秒間作用させて、前記試料をエレクトレット化
した。
【0049】(実施例2) (メルトブロー不織布の製造)ガス供給管3から窒素ガ
スを供給したことに加えて、押し出し機4に接続された
ガス吸引管5から押し出し機4内を減圧吸引(5kP
a)したこと以外は、実施例1と全く同様にして、ポリ
プロピレン製メルトブロー不織布(面密度:35g/m
)を形成した。
【0050】(エレクトレット化)実施例1と全く同様
に、フィルム化した後、エレクトレット化処理を実施し
た。
【0051】(比較例1)ガス供給管3から窒素ガスを
供給しなかったこと以外は、実施例1と全く同様にし
て、ポリプロピレン製メルトブロー不織布(面密度:3
5g/m)を形成した。
【0052】(エレクトレット化)実施例1と全く同様
に、フィルム化した後、エレクトレット化処理を実施し
た。
【0053】(参考例)実施例1と同じポリプロピレン
製ペレットを、ガラス板に挟んだ状態でホットプレート
により加熱してフィルム化(厚さ:約50μm)させ
た。次いで、このフィルム化したシートに対して、実施
例1と全く同様に、エレクトレット化処理を実施した。
【0054】(電荷寿命の評価)実施例1〜2、比較例
1、及び参考例のエレクトレット化した試料の電荷寿命
を評価するために、4フッ化ポリエチレンシート(直
径:30mm、厚さ:50μm)を用いて、オープン熱
刺激電流(TSC)を測定した。このTSCの測定は、
電気学会技術報告(II部)第194号 電気絶縁材料
の熱刺激電流6項(p30〜34)に基づいて、真空下
(1.3×10−7MPa)、昇温速度6.5℃/分の
条件下で測定した。
【0055】この結果は図2〜図5に示す通りであっ
た。なお、図2は実施例1の試料の熱刺激電流、図3は
参考例の試料の熱刺激電流、図4は実施例2の試料の熱
刺激電流、図5は比較例1の試料の熱刺激電流をそれぞ
れ表す。
【0056】この図2〜図5から明らかなように、従来
と同じ酸素存在下で溶融樹脂を供給して形成したメルト
ブロー不織布から形成された、比較例1の試料の熱刺激
電流の立ち上がり温度は、参考例の試料の熱刺激電流の
立ち上がり温度よりも大きく低温側にシフトしており、
電荷の安定性が悪いことがわかった。
【0057】これに対して、窒素ガスで置換した低酸素
状態で溶融樹脂を供給して形成したメルトブロー不織布
から形成された、実施例1の試料の熱刺激電流の立ち上
がり温度は、参考例の試料の熱刺激電流の立ち上がり温
度よりも低温側にシフトしているものの、その程度は小
さく、電荷の安定性が従来よりも向上していることがわ
かった。
【0058】更に、窒素ガスで置換したことに加えて減
圧吸引した低酸素状態で溶融樹脂を供給して形成したメ
ルトブロー不織布から形成された、実施例2の試料の熱
刺激電流の立ち上がり温度は、参考例の試料の熱刺激電
流の立ち上がり温度とほとんど同じで、従来よりも電荷
の安定性が著しく向上していることがわかった。
【0059】
【発明の効果】本発明のエレクトレット化メルトブロー
不織布の製造方法は、電荷寿命の長いエレクトレット化
メルトブロー不織布を製造することができる。
【0060】なお、不活性ガス又は窒素ガスを供給する
ことによって、供給工程の少なくとも一部における単位
体積あたりの酸素存在量を、大気の前記供給工程の少な
くとも一部と同じ温度における、単位体積あたりの酸素
存在量よりも少なくすると、溶融樹脂がこれらガスと反
応せず、溶融樹脂を変質させないため、電荷のより安定
したエレクトレット化メルトブロー不織布を製造するこ
とができる。
【0061】また、減圧することによって、供給工程の
少なくとも一部における単位体積あたりの酸素存在量
を、大気の前記供給工程の少なくとも一部と同じ温度に
おける、単位体積あたりの酸素存在量よりも少なくする
と、溶融樹脂の熱分解ガスを同時に除去することができ
るため、電荷のより安定したエレクトレット化メルトブ
ロー不織布を製造することができる。
【0062】更に、前記(2)紡出工程における加熱ガ
スの単位体積あたりの酸素存在量を、大気の加熱ガスと
同じ温度における、単位体積あたりの酸素存在量よりも
少なくすると、更に電荷の寿命が長くなる。
【0063】本発明のエレクトレット化メルトブロー不
織布の製造装置は、電荷寿命の長いエレクトレット化メ
ルトブロー不織布を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエレクトレット化メルトブロー不織
布の製造装置の模式的断面図
【図2】 実施例1のエレクトレット化した試料の温度
と熱刺激電流との関係を表すグラフ
【図3】 参考例のエレクトレット化した試料の温度と
熱刺激電流との関係を表すグラフ
【図4】 実施例2のエレクトレット化した試料の温度
と熱刺激電流との関係を表すグラフ
【図5】 比較例1のエレクトレット化した試料の温度
と熱刺激電流との関係を表すグラフ
【符号の説明】
1 ペレット供給器 2 ホッパー 3 ガス供給管 4 押し出し機 5 ガス吸引管 6 ダイ 7 エアタンク 8 コンベア 9 サクションボックス 10 ワイヤー電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)溶融樹脂をダイへ供給する供給工
    程、(2)前記供給された溶融樹脂を紡出し、紡出した
    溶融樹脂に加熱ガスを吹き付け、溶融樹脂を細繊度化し
    てメルトブロー繊維を形成する紡出工程、(3)前記メ
    ルトブロー繊維を集積する前、及び/又は集積した後
    に、メルトブロー繊維をエレクトレット化するエレクト
    レット工程、とを備えたエレクトレット化メルトブロー
    不織布の製造方法であり、前記(1)供給工程の少なく
    とも一部における単位体積あたりの酸素存在量を、大気
    の前記供給工程の少なくとも一部と同じ温度における、
    単位体積あたりの酸素存在量よりも少なくすることを特
    徴とする、エレクトレット化メルトブロー不織布の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 不活性ガス又は窒素ガスを供給すること
    によって、供給工程の少なくとも一部における単位体積
    あたりの酸素存在量を、大気の前記供給工程の少なくと
    も一部と同じ温度における、単位体積あたりの酸素存在
    量よりも少なくすることを特徴とする、請求項1記載の
    エレクトレット化メルトブロー不織布の製造方法。
  3. 【請求項3】 減圧することによって、供給工程の少な
    くとも一部における単位体積あたりの酸素存在量を、大
    気の前記供給工程の少なくとも一部と同じ温度におけ
    る、単位体積あたりの酸素存在量よりも少なくすること
    を特徴とする、請求項1又は請求項2記載のエレクトレ
    ット化メルトブロー不織布の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記(2)紡出工程における加熱ガスの
    単位体積あたりの酸素存在量を、大気の加熱ガスと同じ
    温度における、単位体積あたりの酸素存在量よりも少な
    くすることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれ
    かに記載のエレクトレット化メルトブロー不織布の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 (1)溶融樹脂をダイへ供給する供給手
    段、(2)前記供給手段の少なくとも一部における単位
    体積あたりの酸素存在量を、大気の前記供給手段の少な
    くとも一部の温度における、単位体積あたりの酸素存在
    量よりも少ない状態とする酸素制限手段、(3)前記供
    給された溶融樹脂を紡出し、紡出した溶融樹脂に加熱ガ
    スを吹き付け、溶融樹脂を細繊度化してメルトブロー繊
    維を形成する紡出手段、(4)前記メルトブロー繊維を
    集積する前、及び/又は集積した後に、メルトブロー繊
    維をエレクトレット化するエレクトレット化手段、とを
    備えていることを特徴とする、エレクトレット化メルト
    ブロー不織布の製造装置。
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