JP2003040728A - セラミド含有化粧品 - Google Patents

セラミド含有化粧品

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JP2003040728A
JP2003040728A JP2001266536A JP2001266536A JP2003040728A JP 2003040728 A JP2003040728 A JP 2003040728A JP 2001266536 A JP2001266536 A JP 2001266536A JP 2001266536 A JP2001266536 A JP 2001266536A JP 2003040728 A JP2003040728 A JP 2003040728A
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ceramides
lactate
ceramide
solvent
alkenyl
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JP2001266536A
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Shigeki Ito
茂樹 伊藤
Makoto Ito
伊藤  誠
Ikuo Hayashi
郁郎 林
Yasutaka Shibata
康貴 柴田
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YUSHI SEIHIN KK
Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
YUSHI SEIHIN KK
Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高価なセラミド類を効率よく利用するにはセラ
ミド類を溶解又はより微細な分散体、乳化物を作り、皮
膚への浸透性を高める必要がある。その為にはセラミド
類が経時的に析出しては不適であり、安全で溶解力が高
く、経皮吸収効果のある溶媒が必要とされ、また、容易
に配合できる技術が望まれていた。 【解決手段】本発明者らはセラミド類の溶解力が高く、
安全性が高く、経皮吸収効果もあるといわれる乳酸アル
キルおよび乳酸アルケニルに注目し、鋭意研究の結果、
炭素数が4から18の直鎖又は分岐の炭化水素基を有し
かつ30℃で液体である乳酸アルキルまたは乳酸アルケ
ニルの少なくとも1種にセラミド類を溶解、乳化、分散
させることにより安定性に優れ、使用感が良く、吸収性
に優れたセラミド類含有化粧品を製造できることを見出
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】発明はセラミド類を含有する
化粧品に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】角質
細胞間資質といわれるセラミド類は、化学合成法、発酵
法、動植物からの抽出などにより生産されており、非常
に高価ではあるが保湿効果、皮膚状態の改善効果を有す
ることから様々な化粧品に利用されている。セラミド類
の保湿効果、皮膚状態の改善効果は、セラミド類が皮膚
から浸透することにより体内水分の水分の蒸散を抑制
し、保湿効果を高め、細胞の活性を高め、皮膚状態の改
善に繋がると言われている。
【0003】しかしながら、セラミド類は化粧品用油成
分をはじめとした化粧品原料への溶解度が低い、また製
造時には溶解していても経時的に析出する場合が多く、
配合しにくい原料の一つとされている。
【0004】従来、プロピレングリコールや1,3−ブ
チレングリコール、グリセリンなどに分散、膨潤させた
り、更に界面活性剤を用いて部分的に溶解状態を形成さ
せてから乳化させるという手段をとってきた。しかし、
上記の如く、セラミド類は析出しやすい。
【0005】高価なセラミド類を効率よく利用するには
セラミド類を溶解又はより微細な分散体、乳化物を作
り、皮膚への浸透性を高める必要がある。その為には上
記の如く析出しては不適であり、安全で溶解力が高く、
経皮吸収効果のある溶媒が必要とされ、また、容易に配
合できる技術が望まれていた。従って、本発明は優れた
溶媒を特定、提供し、簡単で、安定性に優れ、使用感が
良く、吸収性を期待できるセラミド類含有化粧品を提供
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは油脂類の溶
解度が高く、安全性が高く、経皮吸収効果もあるといわ
れる乳酸アルキルおよび乳酸アルケニルに注目し、鋭意
研究の結果、炭素数が4から18の直鎖又は分岐の炭化
水素基を有し30℃で液体である乳酸アルキルまたは乳
酸アルケニルにセラミド類を溶解、乳化、分散させるこ
とにより安定性に優れ、使用感が良く、吸収性に優れた
セラミド類含有化粧品を製造できることを見出し、本発
明に至った。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明の溶媒は、炭素数4から18の直鎖
または分岐の炭化水素基を有し30℃で液体の乳酸アル
キルまたは乳酸アルケニルをセラミド類用の溶媒とする
ことを特徴とする。アルキルまたはアルケニル基が短鎖
であればセラミド類の溶解度が著しく低下する。また、
それ以上では経皮吸収効果の低下が予測される。このセ
ラミド類溶液を様々な化粧品に使用しやすく経皮吸収効
果を期待するには30℃で液体である必要があり、更に
好ましくは、皮膚刺激性、臭いの観点から乳酸ラウリ
ル、乳酸イソステアリル、乳酸オレイルであり、特に皮
膚へのなじみの良い乳酸オレイルが好ましい。炭素数4
から18の乳酸アルキルであっても30℃で固体のもの
があるが、それは本発明に該当しない。例えるならば乳
酸セチルが挙げられるが、乳酸セチルは30℃で固体で
あり、本発明には該当しない。常温域で固化していれ
ば、前記特性を満足せず、用途的に不十分であるからで
ある。アルキルまたはアルケニル基は直鎖状でも、分岐
状でも溶解性に差が無く、問題ない。
【0009】セラミドには様々な化合物があり、Arc
h. Dermatol, Res.,1985年、2
77巻、284頁にはセラミド1、セラミド2、セラミ
ド3、セラミド4、セラミド5、セラミド6I、セラミ
ド6IIの7種が挙げられている。化粧品用途ではセラ
ミド3が汎用されている。本発明の溶媒はセラミド1〜
6IIをほぼ完全に溶解させることができる。セラミド
類は合成、発酵、抽出など様々な方法により製造される
が、本発明の溶媒に溶解させるセラミド類はこれら製造
方法に関わらない。また、擬似セラミドも含まれる。但
し、セラミド類中に含まれる微量の不純物や夾雑物が溶
解されないこともあるが、本発明では不純物や夾雑物に
ついては議論しない。
【0010】溶解方法は請求項記載の乳酸アルキルまた
はアルケニルの1種、または2種以上の混合物を溶媒と
し、セラミド類を加え、長時間攪拌し、場合によっては
更に穏やかに加熱しても良い。加熱しなければ溶解する
のに時間を要し、好ましくはないが不可能ではない。加
熱は好ましくは30℃から100℃、更に好ましくは3
0℃から80℃である。高温にしすぎると劣化する恐れ
があることから、好ましくはない。劣化を防止する目的
で不活性ガス下で溶解することが好ましいが、必ずしも
必要な条件ではない。攪拌方法は攪拌羽根による攪拌の
他、超音波による攪拌やホモジナイザーやラインミキサ
ーなどによる攪拌で行うことができる。溶解に際し、セ
ラミド類の乳酸アルキルまたは乳酸アルケニルへの溶解
を妨げない範囲で、通常化粧品に利用される油(脂)
類、界面活性剤、薬効成分、香料、色素、防腐剤などを
はじめとする化粧品原料を加えても良い。例えば、化粧
品にはセタノールがよく用いられるが、セラミド類の溶
解に際し、溶解を妨げない範囲内であれば加えておくこ
とが可能である。多量に加えすぎるとセラミド類の溶解
を妨げることがあり、その状態は不適切である。
【0011】乳酸オレイルへのセラミド類の溶解度は8
0℃では約15重量%まで完全溶解する。常温では1重
量%程度までは析出しないがそれ以上になると析出す
る。故に化粧品のプレミックスとして長期保存したい場
合には1重量%程度の溶液で保存し、一方、溶液を直ち
に用いる場合には高濃度化した溶液を調整し、乳化など
次の工程に用いることが好ましい。プレミックス溶液に
関しても、セラミド類の溶解を妨げない範囲であれば、
前記の如く他の成分を添加してもかまわない。
【0012】本発明のプレミックス溶液は他の溶媒や油
類にも溶解、乳化、分散しやすく、化粧品への応用が容
易である。セラミド類の濃度は0.001重量%〜15
重量%が適当で、好ましくは0.01重量%〜10重量
%、さらに好ましくは0.01重量%〜4重量%であ
る。濃度が高すぎては経時安定性に劣り、また場合によ
っては初期から析出する。
【0013】本発明のプレミックス溶液は、様々な化粧
品に利用できる。溶液を高含有率でクレンジングオイル
とすることもでき、また低含有率でシャンプーやリン
ス、クリームなど利用分野は多岐にわたる。プレミック
ス溶液の化粧品への含有率は0.1重量%〜95重量
%、好ましくは0.1重量%〜20重量%である。利用
方法としては常法で調合でき、また加熱利用しても良
い。例えば、リンスを調製中には油類を乳化させる段階
で添加すればよい。
【0014】
【実施例】以下に実施例、比較例を示すが、本発明はこ
れら実施例に制限されるものではない。
【0015】実施例1 溶質をセラミド3、溶媒を乳酸オレイルとし、濃度が3
00ppmの溶液を調整した。調整は60℃で行い、室
温まで冷却した。溶液を670nmの波長で透過率を測
定した。結果を表1に示す。
【0016】実施例2 実施例1の溶媒を乳酸ブチルに変更し、実施例1と同様
に行った。結果を表1に示す。
【0017】比較例1 実施例1の溶媒を乳酸メチルに変更し、実施例1と同様
に行った。結果を表1に示す。
【0018】比較例2 実施例1の溶媒を乳酸エチルに変更し、実施例1と同様
に行った。結果を表1に示す。
【0019】比較例3 実施例1の溶媒をグリセリンに変更し、実施例1と同様
に行った。結果を表1に示す。
【0020】比較例4 実施例1の溶媒をプロピレングリコールに変更し、実施
例1と同様に行った。結果を表1に示す。
【0021】実施例3 実施例1の溶質をセラミド6Iとし、実施例1と同様に
行った。結果を表2に示す。
【0022】実施例4 実施例3の溶媒を乳酸ブチルに変更し、実施例1と同様
に行った。結果を表2に示す。
【0023】比較例5 実施例3の溶媒を乳酸メチルに変更し、実施例1と同様
に行った。結果を表2に示す。
【0024】比較例6 実施例3の溶媒を乳酸エチルに変更し、実施例1と同様
に行った。結果を表2に示す。
【0025】比較例7 実施例3の溶媒をグリセリンに変更し、実施例1と同様
に行った。結果を表2に示す。
【0026】比較例8 実施例3の溶媒をプロピレングリコールに変更し、実施
例1と同様に行った。結果を表2に示す。
【0027】実施例5 化粧品への応用例として、乳液の調製例を示す。調整方
法は次の通り。(A)、(B)をそれぞれ50℃に加
温、溶解させる。攪拌しながら(B)を(A)に加え、
室温で混合した(E)を徐々に加える40℃以下に冷却
する。(C)を加え、粘度が出るまで攪拌した後、
(D)を加え、均一になるまで攪拌することにより、乳
液とした。 (A)乳酸オレイル 2.0重量% セラミドIII 0.01 (B)スクワラン 2.0 流動パラフィン 3.0 ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル 0.8 カルボキシビニルポリマー 0.15 パルミチン酸イソプロピル 1.0 防腐剤 0.1 (C)水酸化カリウム 0.04 (D)香料 0.5 (E)プロピレングリコール 1.0 精製水 全量が100重量%となるように調整
【0028】比較例9 乳液の調製例を示す。調整方法は次の通り。(A)を5
0℃に加温、溶解させる。(A)に室温で混合した
(D)を徐々に加える40℃以下に冷却する。(B)を
加え、粘度が出るまで攪拌した後、(C)を加え、均一
になるまで攪拌することにより、乳液とした。 (A)スクワラン 2.0重量% 流動パラフィン 3.0 ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル 0.8 カルボキシビニルポリマー 0.15 パルミチン酸イソプロピル 1.0 防腐剤 0.1 (B)水酸化カリウム 0.04 (C)香料 0.5 (D)プロピレングリコール 1.0 精製水 全量が100重量%となるように調整
【0029】被験者15名に対し、乳液の使用感評価を
行った。結果を表3に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【本発明の効果】セラミド類の優れた溶媒を提供でき
る。これにより化粧品へのセラミド類の利用が容易にな
る。セラミド類を溶解させた溶媒を用いた化粧品にはセ
ラミド類の特徴である保湿性などを損なうことなく利用
できる。
フロントページの続き (72)発明者 林 郁郎 大阪市中央区道修町1丁目5番18号 油脂 製品株式会社内 (72)発明者 柴田 康貴 大阪市中央区道修町1丁目5番18号 油脂 製品株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AB032 AC022 AC122 AC182 AC341 AC342 AC352 AC641 AC642 AD092 CC01 CC05 DD31 EE01 EE06 EE07 EE09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数が4から18の直鎖又は分岐の炭化
    水素基を有しかつ30℃で液体である乳酸アルキルまた
    は乳酸アルケニルの少なくとも1種と、セラミド類とを
    含有することを特徴とする化粧品。
  2. 【請求項2】請求項1記載の溶媒が乳酸ラウリル又は乳
    酸イソステアリル又は乳酸オレイルであることを特徴と
    する化粧品。
  3. 【請求項3】炭素数が4から18の直鎖又は分岐の炭化
    水素基を有しかつ30℃で液体であるの乳酸アルキルま
    たは乳酸アルケニルの少なくとも1種とセラミド類とを
    含有することを特徴とする化粧品用プレミックス。
JP2001266536A 2001-07-30 2001-07-30 セラミド含有化粧品 Pending JP2003040728A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013022037A1 (ja) * 2011-08-09 2013-02-14 花王株式会社 乳化組成物

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