JP2003040553A - エレベータ - Google Patents

エレベータ

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JP2003040553A
JP2003040553A JP2001231387A JP2001231387A JP2003040553A JP 2003040553 A JP2003040553 A JP 2003040553A JP 2001231387 A JP2001231387 A JP 2001231387A JP 2001231387 A JP2001231387 A JP 2001231387A JP 2003040553 A JP2003040553 A JP 2003040553A
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Japan
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counterweight
sheave
elevator
weight
car
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Application number
JP2001231387A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Miyakoshi
越 一 昭 宮
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釣合錘の鉛直方向の投影面積を増加させるこ
となく、釣合錘の重量を増加させることが可能なエレベ
ータを提供する。 【解決手段】 釣合錘12に設けた錘側シーブ13と昇
降路1の頂部1aに設けた案内シーブ14との間に吊り
ロープ11を巻き回して釣合錘12を懸架することによ
り、釣合錘12の昇降ストロークを乗りかご5の昇降ス
トロークよりも減少させる。これにより、釣合錘12の
昇降ストロークの減少分を釣合錘12の上下方向長さの
増加に振り向けることができるから、乗りかご5の鉛直
方向の投影面積を増加させることなく、釣合錘12の重
量を増加させることができる。したがって、乗りかご5
ま重量増加に対応しつつ、昇降路1の容積を減少させる
とことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗りかごと釣合錘
を釣瓶状に懸架するエレベータに関し、より詳しくは、
釣合錘の鉛直方向の投影面積を増加させることなく釣合
錘の重量を増加させることができるようにして昇降路の
容積を減少可能としたエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物内の空間を効率良く利用する
とともに日照権の問題を回避するために、昇降路の頂部
に機械室を持たない、いわゆるマシンルームレスエレベ
ータが種々開発され提案されている。
【0003】このようなマシンルームレスエレベータの
構造の一例を図5を参照して概説すると、昇降路1の頂
部側壁に設けられた駆動装置2の駆動シーブ3には、吊
りロープ4が巻き掛けられている。この吊りロープ4の
一端4aは、駆動シーブ3から乗りかご5側に垂下する
とともに、乗りかご5の下部に設けられた左右一対のか
ご下シーブ5a,5bに巻き掛けられて水平に延びた
後、上方に向かって延びてその先端がヒッチ部6を介し
て昇降路1の頂部1aに係止されている。また、吊りロ
ープ4の他端4bは、駆動シーブ3から釣合錘7側に垂
下するとともに、釣合錘7の上部に設けられた錘側シー
ブ7aに巻き掛けられた後、上方に向かって延びてその
先端がヒッチ部8を介して昇降路1の頂部1aに係止さ
れている。これにより、乗りかご5と釣合錘7が吊りロ
ープ4によって釣瓶状に懸架されるので、乗りかご4の
昇降ストロークSCと釣合錘5の昇降ストロークSWと
は互いに等しくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5中に実
線で示すように釣合錘7が最も上昇したときには、釣合
錘7の飛び上がり寸法Aを考慮したクリアランスBを昇
降路1の頂部1aと釣合錘7との間に確保する必要があ
る。また、図5中に想像線で示すように釣合錘7が最も
降下したときには、釣合錘用の緩衝装置(図示せず)を
配設する都合上、昇降路1の底部1bと釣合錘7との間
にクリアランスCを確保する必要がある。また、昇降路
1の頂部1aと底部1bとの間の上下方向寸法Lはエレ
ベータを設置する建物によって定まる値であり、釣合錘
7の昇降ストロークSWは乗りかご5の昇降ストローク
SCによって定まる値である。これにより、釣合錘7の
上下方向長さHの最大値は上述した各寸法A,B,C,
L,SWの値によって定まってしまう。
【0005】一方、建物内の空間を効率良く利用したい
という要求はより一層強まっており、エレベータの昇降
路1の容積をさらに小さくする必要がある。これに伴
い、図5中に示したオーバヘッド寸法OHおよびピット
寸法PITの値がさらに小さくなる等、昇降路1の上下
方向寸法Lの値がさらに小さくなるため、釣合錘7の上
下方向長さHの最大値もさらに小さくなる。
【0006】他方、釣合錘7の重量は乗りかご5の重量
に応じて定まるが、乗りかご5には種々のオプションが
装着されるため、乗りかご5の重量は増加する傾向にあ
る。このとき、釣合錘7の上下方向長さHの最大値が制
限されている状況下で釣合錘7の重量を増加させるため
には、釣合錘7の厚み寸法および前後方向寸法(図示す
る紙面に対して垂直な方向の寸法)を増加させざるを得
ない。これに伴い、釣合錘7の鉛直方向の投影面積が増
加するため、昇降路1の容積を減少させるためには、乗
りかご5の鉛直方向の投影面積を減少させる以外に途が
なかった。
【0007】そこで本発明の目的は、上述した従来技術
が有する問題点を解消し、釣合錘の鉛直方向の投影面積
を増加させることなく釣合錘の重量を増加させることが
できるようにして、昇降路の容積を減少可能なエレベー
タを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する請
求項1に記載の手段は、駆動装置の駆動シーブに巻き掛
けられた吊りロープによって乗りかごおよび釣合錘が釣
瓶状に懸架されるエレベータであって、前記釣合錘の上
方において昇降路の頂部近傍に設けられた案内シーブ
と、前記釣合錘に設けられた錘側シーブおよびヒッチ部
とを備える。そして、前記吊りロープの前記釣合錘を懸
架する部分は、前記駆動シーブから下方に延びて前記錘
側シーブに巻き掛けられるとともに、上方に延びて前記
案内シーブに巻き掛けられた後、再び下方に延びてその
先端が前記ヒッチ部を介して前記釣合錘に係止される。
【0009】このように構成された請求項1に記載のエ
レベータによれば、釣合錘の昇降ストロークは、吊りロ
ープが乗りかごを1:1ローピングで懸架している場合
には乗りかごの昇降ストロークの1/3、吊りロープが
乗りかごを2:1ローピングで懸架している場合には乗
りかごの昇降ストロークの2/3に減少する。これによ
り、釣合錘の昇降ストロークの減少分を釣合錘の上下方
向長さの増加に振り向けることができるから、釣合錘の
投影面積を増加させることなく釣合錘の重量を増加させ
ることができる。
【0010】また、請求項2に記載の手段は、請求項1
に記載したエレベータにおいて、前記釣合錘を、鉛直方
向から見たときに、少なくともその一部分が前記駆動装
置と重なり合うように配設したものである。
【0011】すなわち、請求項1に記載したエレベータ
によれば釣合錘の昇降ストロークを大幅に減少させるこ
とができるから、駆動装置および釣合錘を鉛直方向から
見たときに互いに重なり合うように配設しても、両者の
位置を上下方向にずらして互いに干渉しないように構成
することができる。これにより、昇降路を鉛直方向から
見たときに駆動装置および釣合錘が昇降路内に占める面
積を減少させることができるから、昇降路の鉛直方向の
投影面積を減少させることができる。
【0012】また、請求項3に記載の手段は、請求項1
または2に記載したエレベータにおいて、前記駆動装置
が前記昇降路の底部近傍に配設されるとともに、前記案
内シーブに略並設された第2の案内シーブをさらに備え
る。そして、前記吊りロープの前記釣合錘を懸架する部
分は、前記駆動シーブから上方に延びて前記第2の案内
シーブに巻き掛けられるとともに、下方に延びて前記釣
合錘側に巻き掛けられた後、再び上方に延びて前記案内
シーブに巻き掛けられ、次いで再び下方に延びてその先
端が前記ヒッチ部を介して前記釣合錘に係止される。
【0013】このように構成された請求項3に記載のエ
レベータによれば、昇降路の底部近傍に駆動装置が配設
されるため、制御装置も昇降路の底部近傍に配設される
ことになる。これにより、作業員は、駆動装置および制
御装置に関する各種の作業を昇降路の底部において容易
に行うことができる。したがって、従来のエレベータの
ように、昇降路の頂部に設けられた駆動装置および制御
装置に関する作業のために乗りかごの上部に作業スペー
スを設ける必要がないから、乗りかごの上部に設ける各
種機器に対する制約条件を削減することもできる。
【0014】また、上記の課題を解決する請求項4に記
載の手段は、駆動装置の駆動シーブに巻き掛けられた吊
りロープによって乗りかごおよび釣合錘が釣瓶状に懸架
されるエレベータであって、前記釣合錘の上方において
昇降路の頂部近傍に設けられた案内シーブおよびヒッチ
部と、前記釣合錘に設けられた第1および第2の錘側シ
ーブとを備える。そして、前記吊りロープの前記釣合錘
を懸架する部分は、前記駆動シーブから下方に延びて前
記第1の錘側シーブに巻き掛けられるとともに、上方に
延びて前記案内シーブに巻き掛けられた後、再び下方に
延びて前記第2の錘側シーブに巻き掛けられ、次いで上
方に延びてその先端が前記ヒッチ部を介して前記昇降路
の頂部近傍に係止される。
【0015】このように構成された請求項4に記載のエ
レベータによれば、釣合錘の昇降ストロークは、吊りロ
ープが乗りかごを1:1ローピングで懸架している場合
には乗りかごの昇降ストロークの1/4、吊りロープが
乗りかごを2:1ローピングで懸架している場合には乗
りかごの昇降ストロークの2/4となる。これにより、
釣合錘の昇降ストロークの減少分を釣合錘の上下方向長
さの増加に振り向けることができるから、釣合錘の投影
面積を増加させることなく釣合錘の重量を増加させるこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエレベータの
各実施形態を、図1乃至図4を参照して詳細に説明す
る。なお、以下の説明においては、同一の部分には同一
の符号を用いてその説明を省略するとともに、投影面積
と言う場合は鉛直方向から見たときの投影面積を言う。
【0017】第1実施形態 まず最初に図1および図2を参照し、第1実施形態のエ
レベータについて詳細に説明する。
【0018】図1に示した本第1実施形態のエレベータ
10は、昇降路1の頂部側壁に設けられた駆動装置2を
有するマシンルームレスエレベータである。そして、駆
動装置2の駆動シーブ3に巻き掛けられた吊りロープ1
1が、乗りかご5および釣合錘12を釣瓶状に懸架して
いる。
【0019】吊りロープ11の一端11aは、駆動シー
ブ3から乗りかご5側に垂下するとともに、乗りかご5
の下部に設けられた左右一対のかご下シーブ5a,5b
に巻き掛けられて水平に延びた後、上方に向かって延び
てその先端がヒッチ部6を介して昇降路1の頂部1aに
係止されている。また、吊りロープ4の他端11bは、
駆動シーブ3から下方に延びて釣合錘12の上部に設け
られた錘側シーブ13に巻き掛けられるとともに、上方
に延びて昇降路1の頂部1aの近傍に配設された案内シ
ーブ14に巻き掛けられた後、再び下方に延びてその先
端がヒッチ部15を介して釣合錘12に係止されてい
る。
【0020】このように構成された本第1実施形態のエ
レベータ10においては、吊りロープ11が乗りかご5
をいわゆる2:1ローピングで懸架している。これによ
り、吊りロープ11の総移動量は乗りかご5の昇降スト
ロークの2倍となる。これに対して釣合錘12は、吊り
ロープ11の3つの部分11b,11c,11dによっ
て懸架されている。これにより、釣合錘12の昇降スト
ロークは吊りロープ11の総移動量の3分の1となる。
【0021】すなわち、本第1実施形態のエレベータ1
0においては、釣合錘12の昇降ストロークが乗りかご
5の昇降ストロークの3分の2倍となる。例えば、乗り
かご5の昇降ストロークが10メートルの場合は、釣合
錘12の昇降ストロークが約6.6メートルとなる。こ
れにより、釣合錘12の昇降ストロークの減少分約3.
4メートルを、釣合錘12の上下方向長さHの増加に振
り向けることができる。
【0022】このとき、乗りかご5の重量と釣り合わせ
るために、釣合錘12の重量を図5に示した従来技術の
釣合錘7の重量に対して2分の3倍とする必要がある。
しかしながら、図5に示した従来技術の釣合錘7の上下
方向長さの値に比較すると、3.4メートルの寸法増加
分は、釣合錘12の重量の増加に用いるには充分であ
る。これにより、釣合錘12の上下方向寸法Hの値を増
加させて釣合錘12の重量を増加させつつ、釣合錘12
の左右方向寸法Tの値および前後方向寸法B(図2参
照)の値を減少させて釣合錘12の投影面積を減少させ
ることができる。
【0023】また、本第1実施形態のエレベータ10に
おいては、釣合錘12の昇降ストロークが大幅に減少す
るので、駆動装置2と釣合錘12とを互いに干渉させる
ことなく、鉛直方向から見たときに、少なくともその一
部が鉛直方向に重なり合うように両者を配設することが
できる。
【0024】したがって、本第1実施形態のエレベータ
10によれば、釣合錘12の昇降ストロークの減少分を
釣合錘12の上下方向長さHの値の増加に振り向けるこ
とにより、釣合錘12の投影面積を増加させることなく
釣合錘12の重量を増加させることができるから、乗り
かご5の重量増加に対応しつつ、昇降路1の容積を減少
させることができる。
【0025】第2実施形態 次に図3を参照し、第2実施形態のエレベータについて
詳細に説明する。
【0026】図3に示した第2実施形態のエレベータ2
0は、駆動装置21が昇降路1の底部1bの近傍に配設
されている点、および吊りロープ23を案内するための
案内シーブ24,25が昇降路1の頂部に配設されてい
る点において、第1実施形態のエレベータ10と異なっ
ている。
【0027】すなわち、昇降路1の底部1bの近傍に配
設された駆動装置21の駆動シーブ22には吊りロープ
23が巻き掛けられている。そして、この吊りロープ2
3が乗りかご5および釣合錘12を釣瓶状に懸架してい
る。
【0028】吊りロープ23の一端23aは、乗りかご
5側において駆動シーブ22から上方に延びるととも
に、昇降路1の頂部1aの近傍に配設された案内シーブ
24に巻き掛けられて乗りかご5側に垂下した後、乗り
かご5の下部に設けられた左右一対のかご下シーブ5
a,5bに巻き掛けられて水平に延び、次いで上方に延
びてその先端がヒッチ部6を介して昇降路1の頂部1a
に係止されている。
【0029】また、吊りロープ23の他端23bは、釣
合錘12側において駆動シーブ22から上方に延びると
ともに、昇降路1の頂部1aの近傍に配設された案内シ
ーブ(第2の案内シーブ)25に巻き掛けられて釣合錘
12側に垂下した後、釣合錘12の頂部に設けられた錘
側シーブ13に巻き掛けられている。さらに、錘側シー
ブ13から再び上方に延びるとともに、昇降路1の頂部
1aの近傍に配設された案内シーブ14に巻き掛けられ
た後、再び下方に延びてヒッチ部15を介してその先端
が釣合錘12に係止されている。
【0030】このように構成された本第2実施形態のエ
レベータ20においては、吊りロープ23が乗りかご5
をいわゆる2:1ローピングで懸架している。これによ
り、吊りロープ23の総移動量は乗りかご5の昇降スト
ロークの2倍となる。これに対して釣合錘12は、吊り
ロープ23の3つの部分23c,23d,23eによっ
て懸架されている。これにより、釣合錘12の昇降スト
ロークは吊りロープ23の総移動量の3分の1となる。
【0031】したがって、本第2実施形態のエレベータ
20においても、上述した第1実施形態のエレベータ1
0と同一の作用効果を得ることができる。加えて、本第
2実施形態のエレベータ20においては、昇降路1の底
部1bの近傍に駆動装置21が配設されるため、駆動装
置21を制御するための制御装置もまた昇降路1の底部
1bの近傍に配設される。これにより、作業員は、駆動
装置21および制御装置に関する各種の作業を昇降路1
の底部1bにおいて容易に行うことができる。さらに、
従来のエレベータのように乗りかご5の頂部に作業スペ
ースを設ける必要がないから、乗りかご5の頂部に設け
る各種機器に対する制約条件を削減することもできる。
【0032】第3実施形態 次に図4を参照し、第3実施形態のエレベータについて
詳細に説明する。
【0033】図4に示した本第3実施形態のエレベータ
30は、昇降路1の頂部側壁に設けられた駆動装置2を
有するマシンルームレスエレベータである。そして、駆
動装置2の駆動シーブ3に巻き掛けられた吊りロープ3
1が、乗りかご5および釣合錘32を釣瓶状に懸架して
いる。
【0034】吊りロープ31の一端31aは、駆動シー
ブ3から乗りかご5側に垂下するとともに、乗りかご5
の下部に設けられた左右一対のかご下シーブ5a,5b
に巻き掛けられて水平に延び、次いで上方に向かって延
びてその先端がヒッチ部6を介して昇降路1の頂部1a
に係止されている。
【0035】これに対して、吊りロープ31の他端31
bは、駆動シーブ3から釣合錘32側に垂下するととも
に、釣合錘32の上部に設けられた第1の錘側シーブ3
3に巻き掛けられたて上方に延びている。そして、第1
の錘側シーブ33から上方に延びるとともに、昇降路1
の頂部1aの近傍に配設された案内シーブ34に巻き掛
けられた後に再び下方に延び、釣合錘32の頂部に設け
られた第2の錘側シーブ35に巻き掛けられ、次いで再
び上方に延びてその先端がヒッチ部36を介して昇降路
1の頂部1aに係止されている。
【0036】このように構成された本第3実施形態のエ
レベータ30においては、吊りロープ31が乗りかご5
をいわゆる2:1ローピングで懸架している。これによ
り、吊りロープ11の総移動量は乗りかご5の昇降スト
ロークの2倍となる。これに対して釣合錘32は、吊り
ロープ31の4つの部分31b,31c,31d,31
eによって懸架されている。これにより、釣合錘32の
昇降ストロークは吊りロープ31の総移動量の4分の1
となる。
【0037】すなわち、本第3実施形態のエレベータ3
0においては、釣合錘32の昇降ストロークが乗りかご
5の昇降ストロークの4分の2倍となる。例えば、乗り
かご5の昇降ストロークが10メートルの場合となるか
ら、釣合錘32の昇降ストロークの減少分5メートル
を、釣合錘32の上下方向長さHの増加分に振り向ける
ことができる。
【0038】このとき、乗りかご5の重量と釣り合わせ
るために、釣合錘32の重量を図5に示した従来技術の
釣合錘7の重量に対して2分の4倍とする必要がある。
しかしながら、従来技術の釣合錘7の上下方向長さの値
に比較すると、5メートルの寸法増加分は、釣合錘32
の重量の増加に用いるには充分である。これにより、釣
合錘32の上下方向寸法Hの値を増加させつつ、釣合錘
32の左右方向寸法の値および前後方向寸法の値を減少
させて、釣合錘32の投影面積を減少させることができ
る。
【0039】また、本第3実施形態のエレベータ30に
おいては、釣合錘32の昇降ストロークが大幅に減少す
るので、駆動装置2と釣合錘32とを互いに干渉させる
ことなく、両者を鉛直方向に重なり合うように配設する
ことができる。
【0040】したがって、本第3実施形態のエレベータ
30によれば、釣合錘32の昇降ストロークの減少分を
釣合錘32の上下方向長さHの値の増加に振り向けるこ
とにより、釣合錘32の投影面積を増加させることなく
釣合錘32の重量を増加させることができるから、乗り
かご5の重量増加に対応しつつ、昇降路1の容積を減少
させることができる。
【0041】以上、本発明に係るエレベータの各実施形
態ついて詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態
によって限定されるものではなく、種々の変更が可能で
あることは言うまでもない。例えば、上述した第3実施
形態のエレベータ30においても、第2実施形態のエレ
ベータ20と同様に、駆動装置を昇降路1の底部1bの
近傍に配設することもできる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のエレベータは、釣合錘に設けた錘側シーブと昇降路の
頂部近傍に設けた案内シーブとの間に吊りロープを複数
回巻き回して釣合錘を懸架する構造であるから、釣合錘
の昇降ストロークを乗りかごの昇降ストロークよりも減
少させることができる。これにより、釣合錘の昇降スト
ロークの減少分を釣合錘の上下方向長さの増加に振り向
けて、釣合錘の投影面積を増加させることなく釣合錘の
重量を増加させることができる。また、釣合錘の昇降ス
トロークの減少により、駆動装置と釣合錘とを互いに干
渉させることなく両者を鉛直方向に重なり合うように配
設することができる。したがって、本発明によれば、乗
りかごの重量増加に対応しつつ昇降路の容積を減少させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のエレベータの構造
を模式的に示す立面図。
【図2】図1に示したエレベータを昇降路の上方から見
た平面図。
【図3】本発明に係る第2実施形態のエレベータの構造
を模式的に示す立面図。
【図4】本発明に係る第3実施形態のエレベータの構造
を模式的に示す立面図。
【図5】従来のエレベータの構造を模式的に示す立面
図。
【符号の説明】
1 昇降路 1a 頂部 1b 底部 2 駆動装置 3 駆動シーブ 4 吊りロープ 5 乗りかご 5a,5b かご下シーブ 6 ヒッチ部 7 釣合錘 8 ヒッチ部 10 第1実施形態のエレベータ 11 吊りロープ 12 釣合錘 13 錘側シーブ 14 案内シーブ 15 ヒッチ部 20 第2実施形態のエレベータ 21 駆動装置 22 駆動シーブ 23 吊りロープ 24 案内シーブ 30 第3実施形態のエレベータ 31 吊りロープ 32 釣合錘 33 第1の錘側シーブ 34 案内シーブ 35 第2の錘側シーブ 36 ヒッチ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動装置の駆動シーブに巻き掛けられた吊
    りロープによって乗りかごおよび釣合錘が釣瓶状に懸架
    されるエレベータであって、 前記釣合錘の上方において昇降路の頂部近傍に設けられ
    た案内シーブと、 前記釣合錘に設けられた錘側シーブおよびヒッチ部と、
    を備え、 前記吊りロープの前記釣合錘を懸架する部分は、前記駆
    動シーブから下方に延びて前記錘側シーブに巻き掛けら
    れるとともに、上方に延びて前記案内シーブに巻き掛け
    られた後、再び下方に延びてその先端が前記ヒッチ部を
    介して前記釣合錘に係止されることを特徴とするエレベ
    ータ。
  2. 【請求項2】前記釣合錘は、鉛直方向から見たときに、
    少なくともその一部分が前記駆動装置と重なり合うよう
    に配設されることを特徴とする請求項1に記載したエレ
    ベータ。
  3. 【請求項3】前記駆動装置が前記昇降路の底部近傍に配
    設されるとともに、 前記案内シーブに略並設された第2の案内シーブをさら
    に備え、 前記吊りロープの前記釣合錘を懸架する部分は、前記駆
    動シーブから上方に延びて前記第2の案内シーブに巻き
    掛けられるとともに、下方に延びて前記釣合錘側に巻き
    掛けられた後、再び上方に延びて前記案内シーブに巻き
    掛けられ、次いで再び下方に延びてその先端が前記ヒッ
    チ部を介して前記釣合錘に係止されることを特徴とする
    請求項1または2に記載したエレベータ。
  4. 【請求項4】駆動装置の駆動シーブに巻き掛けられた吊
    りロープによって乗りかごおよび釣合錘が釣瓶状に懸架
    されるエレベータであって、 前記釣合錘の上方において昇降路の頂部近傍に設けられ
    た案内シーブおよびヒッチ部と、 前記釣合錘に設けられた第1および第2の錘側シーブ
    と、を備え、 前記吊りロープの前記釣合錘を懸架する部分は、前記駆
    動シーブから下方に延びて前記第1の錘側シーブに巻き
    掛けられるとともに、上方に延びて前記案内シーブに巻
    き掛けられた後、再び下方に延びて前記第2の錘側シー
    ブに巻き掛けられ、次いで上方に延びてその先端が前記
    ヒッチ部を介して前記昇降路の頂部近傍に係止されるこ
    とを特徴とするエレベータ。
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KR102566304B1 (ko) * 2023-05-17 2023-08-11 주식회사 송산특수엘리베이터 구동 권상기가 균형추에 구비된 기계실이 필요없는 승객용, 인화물용, 화물용, 건설용 로프식 엘리베이터

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