JP2003040552A - エレベータのガイドレール支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイドレールをレールブラケットに取付ける
作業性を損なうことなく、またレールブラケットの大型
化を招くことなく、ガイドレールをばねクリップにより
支持できるようにする。 【解決手段】 昇降路の高さ方向に沿って設けられたガ
イドレール１をばねクリップによりレールブラケット１
３に支持する。ばねクリップは、弾性変形のほとんどな
い固定金具７と弾性体８により構成する。固定金具７は
ガイドレール１のレールフランジ部１ａに宛がい、この
固定金具７をレールブラケット１３にその背面側に配設
した弾性体８を介して取付けてガイドレール１を支持す
る。弾性体８により大きなばねストロークが得られるの
で、ガイドレール１のレールフランジ部１ａに板厚のば
らつきがあっても、ばねクリップを大型化したり、取付
け時に修正作業を行ったりする必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータのかご
又はつり合いおもりを案内するガイドレール又は油圧エ
レベータのプランジャーを案内するガイドレールの支持
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、エレベータのかご又はつり合いお
もりを案内するガイドレール等は昇降路のピット底部か
ら昇降路上部まで昇降路の高さ方向に沿って連続して設
けられ、昇降路に設けられたレールブラケットにレール
クリップを介して支持されている。

【０００３】レールクリップには二種類あり、一つはガ
イドレールの垂直移動を許容しないタイプで、ガイドレ
ールを強固に保持する固定金具とボルト，ナットなどの
締結具により構成され、固定クリップと呼ばれている。

【０００４】他の一つはガイドレールをクリップ状のば
ね金具によりばねアクションを利用して一定の摩擦力を
持たせて支持するばねクリップと呼ばれているもので、
ガイドレールに作用する垂直方向の力が一定以上となっ
たときにはガイドレールの垂直方向の移動を許容するよ
うになっている。

【０００５】図５（ａ）及び（ｂ）に開示されている一
般的なばねクリップによるガイドレールの支持構成例を
示す。図５において、ガイドレール１は断面Ｔ字状をな
し、幅方向に延びるレールフランジ部１ａ，１ａにそれ
ぞれクリップ状のばね金具２が宛がわれ、各ばね金具２
を図示しない昇降路壁に固定されたレールブラケット３
にボルト、ナット等の締結具４により固定することによ
りレールブラケット３に支持されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
成において、ガイドレール１は板厚のばらつきがあり、
特にレールフランジ部１ａの板厚が、予め設定されたば
ね金具２の可動範囲を上回る厚さになっている場合に、
ばね金具２を取付けると、ばね金具２に過大なばねスト
ロークが発生して破損するおそれがある。そこでこのよ
うな場合には、ばね金具２とレールブラケット４との間
に図示しないシムを挿入してばね金具２の位置を反レー
ルブラケット４側に位置させてばね金具２の可動範囲を
適正な状態に保つようにしている。

【０００７】しかしながら、このようなばね金具２の取
付けにシムを挿入する作業が必要となると、ガイドレー
ル１の据付けに非常に手間がかかることになる。

【０００８】一方、ガイドレール１の板厚のばらつきを
吸収するために、ばね金具２の可動範囲を大きくするこ
とも考えられるが、ばね金具２自体の外形も大型化し、
同時にレールブラケット３も大型化するので、昇降路面
積が大きくなってしまう欠点がある。

【０００９】またかごや昇降路がガラス張りの展望用エ
レベータでは、ばね金具２やレールブラケット３が大型
化すると、かご内からの視界を遮り意匠性が低下する欠
点がある。

【００１０】本発明は、上述の問題点を除去し、ガイド
レールをレールブラケットに取付ける作業性を損なうこ
となく、またレールブラケットの大型化を招くことな
く、ガイドレールをばねクリップにより支持できるエレ
ベータのガイドレール支持装置を提供することを目的と
する。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め第１の発明は、昇降路の高さ方向に沿って設けられた
ガイドレールを、前記昇降路に固定されたレールブラケ
ットに支持するエレベータのガイドレール支持装置にお
いて、前記レールブラケットの前面側に配設された前記
ガイドレールのレールフランジ部に固定金具を宛がい、
この固定金具を前記レールブラケットの背面側に配設さ
れた弾性体を介して前記レールブラケットに取付けて前
記ガイドレールを支持したことを特徴とする。

【００１２】第１の発明に係わるエレベータのガイドレ
ール支持装置によれば、ばねクリップの機能を固定金具
と弾性体とに分離し、弾性体をレールブラケットの背面
側に配設して構成したことにより、固定金具は小型にし
て、弾性体のばね力を広範囲に設定できるので、部品の
設計上の自由度が増し、小型で大きなばねストロークと
することができる。

【００１３】第２の発明は、昇降路の高さ方向に沿って
設けられたガイドレールを、その背面側に設けられ、高
さ方向に沿った複数本のガイドレールを連結するフィッ
シュプレートを介して前記昇降路に固定されたレールブ
ラケットに支持するエレベータのガイドレール支持装置
において、前記レールブラケットの前面側に配設された
前記フィッシュプレートを前記ガイドレールのレールフ
ランジ部よりも幅を狭く構成し、このフィッシュプレー
トに形成された溝内に固定金具を挿入して宛がい、この
固定金具を前記レールブラケットの背面側に配設された
弾性体を介して前記レールブラケットに取付けて前記ガ
イドレールを支持したことを特徴とする。

【００１４】第２の発明に係わるエレベータのガイドレ
ール支持装置によれば、ガイドレールを支持する固定金
具等がレールフランジ部の背後に隠れるため、展望用エ
レベータ等の場合に、ガイドレール支持装置がかご内か
らの視界を遮ることがない。

【００１５】第３の発明は、第１又は第２の発明におい
て、前記固定金具の少なくとも前記ガイドレールと接す
る表面又は前記固定金具と前記ガイドレールの背面側に
設けられたフィッシュプレートとが接する少なくとも一
方の表面を低摩擦材で構成したことを特徴とする。

【００１６】第３の発明に係わるエレベータのガイドレ
ール支持装置によれば、第１又は第２の発明の作用に加
えて、固定金具と、ガイドレール又はフィッシュプレー
トとの接触面が安定した摩擦係数を維持できることとな
り、地震時などに円滑にガイドレールを移動させること
ができる。

【００１７】第４の発明は、第１又は第２の発明におい
て、前記固定金具を含油材で構成したことを特徴とす
る。

【００１８】第４の発明に係わるエレベータのガイドレ
ール支持装置によれば、第１又は第２の発明の作用に加
えて、固定金具の取付け時にグリースを塗布しなくて
も、ガイドレール又はフィッシュプレートを円滑に移動
させることができる。

【００１９】第５の発明は、第１又は第２の発明におい
て、前記弾性体をばねで構成し、このばねを筒状容器に
収納したことを特徴とする。

【００２０】第５の発明に係わるエレベータのガイドレ
ール支持装置によれば、第１又は第２の発明の作用に加
えて、予め地上で弾性体を筒状容器内に組立てておくこ
とができるので、空中での作業とならざるを得ないガイ
ドレール据付作業時に、弾性体の取扱いが容易になる。

【００２１】第６の発明は、第５の発明において、前記
筒状容器の径方向中心部にばねを貫通する軸を設け、こ
の軸を前記レールブラケットを介して前記固定金具に設
けたねじ孔に螺合したことを特徴とする。

【００２２】第６の発明に係わるエレベータのガイドレ
ール支持装置によれば、第５の発明の作用に加えて、固
定金具と、弾性体を収納した筒状容器とを、別途ボル
ト、ナットを用意して取付ける必要がない。

【００２３】第７の発明は、第５又は第６の発明におい
て、前記筒状容器の軸に前記固定金具に対する螺合方向
の進行を制限する段差部を形成し、その段差部の前記固
定金具に接する面に凹凸を設けたことを特徴とする。

【００２４】第７の発明に係わるエレベータのガイドレ
ール支持装置によれば、第５又は第６の発明の作用に加
えて、軸の段差部によって筒状容器の軸と固定金具との
螺合状態を適正に確保でき、しかも段差部の凹凸が螺合
に対する緩み止めとして作用する。

【００２５】第８の発明は、第５乃至第７のいずれかの
発明において、前記筒状容器の側部に、その内部の弾性
体の位置が目視できる孔を設けたことを特徴とする。

【００２６】第８の発明に係わるエレベータのガイドレ
ール支持装置によれば、第５乃至第７のいずれかの発明
の作用に加えて、孔を通して筒状容器内の弾性体の撓み
を直接目視でき、弾性体のばね力の状態を確認すること
ができる。

【００２７】第９の発明は、第５乃至第８のいずれかの
発明において、前記筒状容器を磁性体で構成したことを
特徴とする。

【００２８】第９の発明に係わるエレベータのガイドレ
ール支持装置によれば、第５乃至第８のいずれかの発明
の作用に加えて、かご又はつり合いおもり等に、筒状容
器の磁性体を検出できる検出器を設けることにより、筒
状容器をかご又はつり合いおもり等の位置検出に利用で
きる。

【００２９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図１乃至３は本発明の第１の実施形態であるエレ
ベータのガイドレール支持装置の構成図である。ガイド
レール１は昇降路５の高さ方向に沿って設けられ、かご
又はつり合いおもりなどの昇降を案内する。

【００３０】ガイドレール１は断面略Ｔ字状をなし、幅
方向両側に延びるレールフランジ部１ａ，１ａ側をレー
ルブラケット１３側に向けて配設される。

【００３１】レールブラケット１３は、昇降路５内に位
置する建物の鉄骨５ａにボルト、ナットからなる締結具
６で固定され、ガイドレール１は、このレールブラケッ
ト１３の前面側にばねクリップからなるガイドレール支
持装置により支持されている。ガイドレール支持装置は
通常ガイドレール１の全高に亘って数メートル間隔で設
けられる。

【００３２】ガイドレール支持装置は、ばねクリップと
しての機能を分離して構成したもので、主として固定金
具７と弾性体８により構成されている。そのうちの固定
金具７は、弾性変形がほとんどない剛体で矩形に構成さ
れ、そのほぼ中央部にねじ孔７ａが形成されている。こ
の固定金具７がガイドレール１の両側に位置するレール
フランジ部１ａ，１ａにそれぞれ宛がわれる。弾性体８
はレールブラケット１３の背面側に配設され、複数枚の
皿ばねで構成されて円筒をなす筒状容器９の内部に収納
されている。なお、皿ばねに代えてコイルばね等の他の
弾性体を用いてもよい。

【００３３】筒状容器９の径方向中心部には、軸方向の
途中に段差部１０ａを有しかつ先端部にねじ部１０ｂが
加工された軸１０が設けられ、この軸１０を貫通するよ
うに複数枚の皿ばねからなる弾性体８及びばね受け１１
が収納されている。

【００３４】筒状容器９の開口側端部は、塑性加工によ
り内側に曲げられていて、ばね受け１１及び弾性体８が
筒状容器９から脱落しないようになっており、加えてば
ね受け１１は常時弾性体８のばね力を受けて筒状容器９
の開口端より突出した状態に保持されている。そしてこ
の弾性体８を収納した筒状容器９は、レールブラケット
１３の背面側からレールブラケット１３の取付面を貫通
して軸１０のねじ部１０ａを固定金具７のねじ孔７ａに
螺合することによりレールブラケット１３に取付けられ
る。軸１０のねじ部１０ｂを固定金具７のねじ孔７ａに
螺合して締付けていくと、ばね受け１１を介して弾性体
８が徐々に圧縮されていき、軸１０の段差部１０ａが固
定金具７に当接してそれ以上締付けることができなくな
る。即ち弾性体８の圧縮量が適正な状態となるように締
付けが制限される。これによりガイドレール１が固定金
具７と筒状容器９の弾性体８を介してレールブラケット
１３に弾性支持される。この筒状容器９の取付けは、筒
状容器９の底部の径方向中心部に形成した六角の穴９ａ
に六角レンチを差込んで回転させることにより行うこと
ができる。

【００３５】筒状容器９の側部には孔９ｂが設けられて
おり、この孔９ｂを通してばね受け１１と弾性体８の皿
ばねとの境界の位置が目視できるようになっている。ま
た孔９ｂの近傍には目印９ｃが筒状容器９とは異なる色
で設けられており、目印９ｃの位置にばね受け１１と弾
性体８との境界が位置しているかどうかに基づいてばね
力の状態が確認できるようになっている。

【００３６】軸１０の段差部１０ａの固定金具７と接す
る表面には、鋭角の凹凸が断面円の中心から放射状に設
けてあり、これによりねじ部１０ｂの緩みが防止される
ようになっている。

【００３７】かかる構成のガイドレール支持装置におい
て、弾性体８を構成する皿ばねは、サイズと重ね方及び
枚数により、ばね力とばねストロークが自由に設計可能
であるので、従来の固定金具をばねとして利用していた
場合のように、ばね定数やストローク及び許容応力から
くる設計上の制約がなく、ガイドレール１における板厚
のばらつきが大きくても通常時は確実に固定して、地震
時にはガイドレール１が垂直移動可能となるような荷重
範囲に設定可能である。即ち、ばね定数が低いばねを多
数重ねてばねストロークを大きくすればよい。従って、
ガイドレール１の板厚のばらつきに対応してシムなどを
挿入し、ばね金具の取付け位置を調整するような作業を
行うことなく、支持装置を取付けることができるので、
取付け作業性が向上する。

【００３８】また固定金具７は、ばねストロークなどの
ばね力を考慮する必要のない剛体で構成できるので、小
型のものでよく、併せてレールブラケット１３も大型化
する必要がない。

【００３９】しかも弾性体８は、ばね定数が低いばねを
多数重ねるために軸方向寸法が多少大きくなっていても
レールブラケット１３の背面側に配設されるので、レー
ルブラケット１３の前面側の空間に突出してかご等の昇
降に支障をきたすようなこともない。

【００４０】また弾性体８は、予め地上で筒状容器９内
に組立てておくことができるとともに、筒状容器９と固
定金具７は、筒状容器９の軸１０を固定金具７のねじ孔
７ａに螺合することにより取付けることができ、別途ボ
ルト、ナットを用いることがないので、空中での作業と
ならざるを得ないガイドレール据付作業時に、ガイドレ
ール支持装置の取扱い及び取付け作業が容易になる。

【００４１】図4は本発明の第2の実施形態であるエレベ
ータのガイドレール支持装置の構成図である。ガイドレ
ール１は複数本のガイドレールを高さ方向に接続して構
成され、その接続部は、ガイドレール１の背面側に配設
されたフィッシュプレート１２によりボルト１３を介し
て連結される。

【００４２】本実施の形態では、このフィッシュプレー
ト１２の幅方向両側に溝１２ａ，１２ａを形成し、各溝
１２ａ，１２ａに固定金具７を宛がって、レールブラケ
ット２３の背面側に配設された、弾性体８を収納した筒
状容器９を用いて取付けるようにしたものである。

【００４３】フィッシュプレート１２はガイドレール１
のレールフランジ部１ａ，１ａの幅よりも狭く構成し、
固定金具７、弾性体８及びレールブラケット２３等をガ
イドレール１のレールフランジ部１ａ，１ａの背後に隠
れるように配置することにより、このガイドレール支持
装置が展望用エレベータにおけるかご内からの視界を遮
らないようにすることができる。

【００４４】なお、上記各実施の形態における固定金具
７のガイドレール１と接する表面又は固定金具７とフィ
ッシュプレート１２とが接する少なくとも一方の表面
を、フッ素塗料や銅合金などの低摩擦材で構成すること
によって、ガイドレール１又はフィッシュプレート１２
との接触面が安定した摩擦係数を維持できることとな
り、地震時などに円滑にガイドレール１を垂直移動させ
ることができる。

【００４５】また固定金具７を焼結金属の空隙に油を含
ませた含油材を使用して構成することによって、固定金
具７の取付け時にグリースを塗布しなくても、ガイドレ
ール１又はフィッシュプレート１２を円滑に垂直移動さ
せることができる。

【００４６】さらに筒状容器８を磁性体で構成すること
によって、図１に示すように、かご１３等に設置した磁
気センサ１４により筒状容器８の位置から昇降路内にお
けるかご位置を検出するようにすることもできる。

【００４７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガイドレールをレールブラケットに支持するばねクリッ
プとしての機能を固定金具と弾性体とに分離し、弾性体
をレールブラケットの背面側に配設して構成したことに
よって、ばねストロークを大きくすることができ、これ
によりガイドレールに宛がわれる固定金具の取付け時に
シムの挿入作業などを必要としないことから支持装置の
取付け作業性が向上し、しかもばねストロークを大きく
するためにガイドレールを支持する部品を大きくする必
要がないことから装置全体を小型に構成することのでき
るエレベータのガイドレール支持装置を提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態に係わるエレベータ
のガイドレール支持装置の右半分を断面した平面図であ
る。

【図２】図１のガイドレール支持装置を昇降路内側から
見た正面図である。

【図３】図１のガイドレール支持装置を昇降路壁側から
見た正面図である。

【図４】本発明の第2の実施の形態を示す図１相当図で
ある。

【図５】従来のガイドレール支持装置を示し、（ａ）は
正面図、（ｂ）は平面図である。

【符号の説明】

１…ガイドレール、１ａ…レールフランジ部、３，１
３，２３…レールブラケット、５…昇降路、７…固定金
具、７ａ…ねじ孔、８…弾性体、９…筒状容器、９ｂ…
孔、９ｃ…目印、１０…軸、１０ａ…段差部、１０ｂ…
ねじ部、１１…ばね受け、１２…フィッシュプレート、
１２ａ…溝。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 昇降路の高さ方向に沿って設けられたガ
   イドレールを、前記昇降路に固定されたレールブラケッ
   トに支持するエレベータのガイドレール支持装置におい
   て、前記レールブラケットの前面側に配設された前記ガ
   イドレールのレールフランジ部に固定金具を宛がい、こ
   の固定金具を前記レールブラケットの背面側に配設され
   た弾性体を介して前記レールブラケットに取付けて前記
   ガイドレールを支持したことを特徴とするエレベータの
   ガイドレール支持装置。
2. 【請求項２】 昇降路の高さ方向に沿って設けられたガ
   イドレールを、その背面側に設けられ、高さ方向に沿っ
   た複数本のガイドレールの接続部を連結するフィッシュ
   プレートを介して前記昇降路に固定されたレールブラケ
   ットに支持するエレベータのガイドレール支持装置にお
   いて、前記レールブラケットの前面側に配設された前記
   フィッシュプレートを前記ガイドレールのレールフラン
   ジ部よりも幅を狭く構成し、このフィッシュプレートに
   形成された溝内に固定金具を挿入して宛がい、この固定
   金具を前記レールブラケットの背面側に配設された弾性
   体を介して前記レールブラケットに取付けて前記ガイド
   レールを支持したことを特徴とするエレベータのガイド
   レール支持装置。
3. 【請求項３】 前記固定金具の少なくとも前記ガイドレ
   ールのレールフランジ部と接する表面又は前記固定金具
   と前記ガイドレールの背面側に設けられたフィッシュプ
   レートとが接する少なくとも一方の表面を低摩擦材で構
   成したことを特徴とする請求項１又は２に記載のエレベ
   ータのガイドレール支持装置。
4. 【請求項４】 前記固定金具を含油材で構成したことを
   特徴とする請求項１又は２に記載のエレベータのガイド
   レール支持装置。
5. 【請求項５】 前記弾性体をばねで構成し、このばねを
   筒状容器に収納したことを特徴とする請求項１乃至４の
   いずれかに記載のエレベータのガイドレール支持装置。
6. 【請求項６】 前記筒状容器の径方向中心部に前記弾性
   体を貫通する軸を設け、この軸を前記レールブラケット
   を介して前記固定金具に設けたねじ孔に螺合したことを
   特徴とする請求項５に記載のエレベータのガイドレール
   支持装置。
7. 【請求項７】 前記筒状容器の軸に前記固定金具に対す
   る螺合方向の進行を制限する段差部を形成し、その段差
   部の前記固定金具に接する面に凹凸を設けたことを特徴
   とする請求項６に記載のエレベータのガイドレール支持
   装置。
8. 【請求項８】 前記筒状容器の側部に、その内部の弾性
   体の位置が目視できる孔を設けたことを特徴とする請求
   項５乃至７のいずれかに記載のエレベータのガイドレー
   ル支持装置。
9. 【請求項９】 前記筒状容器を磁性体で構成したことを
   特徴とする請求項５乃至８のいずれかに記載のエレベー
   タのガイドレール支持装置。