JP2003040192A - 膨張式バランシング胴衣 - Google Patents

膨張式バランシング胴衣

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JP2003040192A
JP2003040192A JP2001225075A JP2001225075A JP2003040192A JP 2003040192 A JP2003040192 A JP 2003040192A JP 2001225075 A JP2001225075 A JP 2001225075A JP 2001225075 A JP2001225075 A JP 2001225075A JP 2003040192 A JP2003040192 A JP 2003040192A
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coating layer
cloth
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inflatable
balancing
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JP2001225075A
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English (en)
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Kunikazu Hase
久仁和 長谷
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面にゴムコーティング層を有し、水の染め込
みがなく、使用後すぐ乾き、かつ耐摩耗性及び外観など
に優れる上、ウエルダー融着加工が可能で生産性のよい
膨張式バランシング胴衣を提供する。 【解決手段】基布の一方の面にゴムコーティング層を、
他方の面にポリウレタンコーティング層を有する引布か
らなる対称形の所定形状の布材2枚を、前記ポリウレタ
ンコーティング層を対面させてウエルダー融着加工して
得られた気密性袋体からなる膨張式バランシング胴衣で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は膨張式バランシング
胴衣に関する。さらに詳しくは、表面にゴムコーティン
グ層を有し、水の染め込みがなく、使用後すぐ乾き、か
つ耐摩耗性及び外観などに優れる上、ウエルダー融着加
工が可能で生産性がよくダイビング用や救命用の胴衣な
どとして好適な製造コストの低い膨張式バランシング胴
衣に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイビング用や救命用の胴衣などとして
は、一般に、気密性袋体から構成された膨張式バランシ
ング胴衣が用いられている。この胴衣は前記気密性袋体
に気体を充填することにより、該袋体が膨張し、水中に
おいて浮力を生じさせると共に、弾力性をもたらす機能
を有している。従来、このような膨張式バランシング胴
衣としては、例えば(1)基布の一方の面にポリウレタ
ンコーティング層を有する引布を用い、該ポリウレタン
コーティング層側をウエルダー融着加工して得られた表
面が基布である気密性袋体からなる膨張式バランシング
胴衣、及び(2)基布の両面にゴムコーティング層を有
する引布を用い、接着剤により接合加工して得られた表
面がゴムコーティング層である気密性袋体からなる膨張
式バランシング胴衣が知られている。しかしながら、前
記(1)の胴衣においては、ウエルダー融着加工が適用
できるので、生産性は良いものの、表面が基布であるた
め、水が染み込み、使用後乾きにくく、例えば車などで
持ち帰る場合、不便である上、表面の擦れにより基布面
が毛羽立ちやすく、耐摩耗性に劣り、また色物について
は退色しやすいなどの欠点があった。一方、前記(2)
の胴衣においては、表面がゴムコーティング層であるの
で、上記のような問題はないものの、ウエルダー融着加
工が適用できず、接着剤を用いた手貼り加工により、製
作するため、生産性が極めて悪く、製造コストが高くつ
くのを免れないという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の膨張式バランシング胴衣が有する欠点を克服し、
表面にゴムコーティング層を有し、水の染め込みがな
く、使用後すぐ乾き、かつ耐摩耗性及び外観などに優れ
る上、ウエルダー融着加工が可能で生産性がよく、ダイ
ビング用や救命用の胴衣などとして好適な製造コストの
低い膨張式バランシング胴衣を提供することを目的とし
てなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の優れ
た性質を有する膨張式バランシング胴衣を開発すべく鋭
意研究を重ねた結果、基布の一方の面にゴムコーティン
グ層を、他方の面にポリウレタンコーティング層を有す
る引布を用い、この引布を所定形状に裁断した対称形の
2枚の布材を、該ポリウレタンコーティング層を対面さ
せてウエルダー融着加工して気密性袋体となすことによ
り、その目的を達成し得ることを見出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、(1)基布の一方の面にゴムコーティング層を、他
方の面にポリウレタンコーティング層を有する引布から
なる対称形の所定形状の布材2枚を、前記ポリウレタン
コーティング層を対面させてウエルダー融着加工して得
られた気密性袋体からなる膨張式バランシング胴衣、及
び(2)引布が、ゴムコーティング層の厚さ0.1〜0.
3mm、ポリウレタンコーティング層の厚さ0.15〜0.
35mm及び全体の厚さ0.6〜1.0mmのものである第1
項記載の膨張式バランシング胴衣、を提供するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の膨張式バランシング胴衣
においては、布材として、基布の一方の面にゴムコーテ
ィング層を、他方の面にポリウレタンコーティング層を
有する引布が用いられる。この引布における前記基布と
しては、従来ゴム引布などにおいて通常使用されている
天然繊維、合成繊維、半合成繊維及びこれらの混紡繊維
などからなる織布、編布、不織布などを用いることがで
きる。これらの中でポリアミド繊維、ポリエステル繊
維、ポリプロピレン繊維などの合成繊維からなる基布が
好ましく、特にナイロン6やナイロン66などのポリア
ミド繊維からなる基布が、機械強度や耐久性などの点で
好適である。この基布の一方の面に設けられるゴムコー
ティング層を構成するゴム材料としては、特に制限はな
く、例えば天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)、イソプレンゴム(IR)、ニトリル−ブタジエン
ゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、クロロス
ルホン化ポリエチレン[ハイパロン、デュポン社商品
名]、エチレン−プロピレンゴム(EPM)、エチレン
−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)及びこれらの混
合ゴムなどを用いることができるが、これらの中で、耐
水性や耐摩耗性などのバランスに優れる点から、NB
R、CR及びハイパロンが好適である。このゴムコーテ
ィング層の厚さは、通常0.1〜0.3mmの範囲で選定さ
れる。本発明においては、前記基布のゴムコーティング
層とは反対側の面にポリウレタンコーティング層が設け
られる。このポリウレタンコーティング層の厚さとして
は、ウエルダー融着加工性の点から、0.15〜0.35
mmの範囲が好ましい。前記の基布の一方の面にゴムコー
ティング層を、他方の面にポリウレタンコーティング層
を有する引布の全体の厚さとしては特に制限はないが、
通常0.6〜1mmの範囲で選定される。前記引布は、従
来公知の方法により製造することができる。例えば、ま
ず、基布とゴムコーティング層との接着性を向上させる
ために、該ゴムコーティング層を構成するゴム材料と同
種のゴム材料を含むゴム糊を基布の片面に塗布、乾燥
し、いわゆる糊引を行う。次いで、該ゴム材料、加硫
剤、加硫促進剤、充填剤などを含むゴム組成物を厚さ
0.1〜0.3mm程度のシート状に成形したのち、このシ
ートを前記糊引層の表面に接触(トッピング)させ、加
熱カレンダーロール間又は加熱カレンダーロールとラバ
ーロールとの間を通過させて圧着させ、さらに加硫処理
することにより、ゴムコーティング層を形成させる。
【0006】次に、基布のゴムコーティング層とは反対
側の面に、ポリウレタンを含む塗工液をドクターナイフ
法、ロールコーター法、フローコーティング法などで乾
燥厚さが0.15〜0.35mm程度になるように塗布、乾
燥することにより、目的の引布が得られる。本発明の膨
張式バランシング胴衣は、前記のようにして得られた引
布を所定形状に裁断した対称形の2枚の布材を、ポリウ
レタンコーティング層を対面させて周縁部をウエルダー
融着し、表面がゴムコーティング層からなる気密性袋体
を形成することにより、製作することができる。この場
合、2枚の布材の周縁部をウエルダー融着する前に、該
2枚の布材のいずれか一方の所定箇所に、膨張用気体注
入のためのブラケット取り付け穴及び排気弁取り付け穴
を設けたのち、周縁部をウエルダー融着するのがよい。
また、ウエルダー融着加工して得られた気密性袋体に、
付属機器取り付け用の穴、例えばボンベ固定用のハーネ
ス取り付け用の穴などを打抜きなどにより設ける場合、
この穴から気体が逃げないように、各穴の外周縁部にウ
エルダー融着が施されるが、複数の穴を近接して設ける
場合、該複数の穴を含む所定の領域の周縁部にもウエル
ダー融着を施すことができる。さらに、この気密性袋体
には、付属機器、例えばバックル付きベルトや、胴ベル
ト通しなどを縫製により所定箇所に取り付けることがで
きる。この場合も縫製箇所から気体が逃げないように、
その周縁部をウエルダー融着することが肝要である。本
発明の膨張式バランシング胴衣は、布材として、基布の
一方の面にゴムコーティング層を、他方の面にポリウレ
タンコーティング層を有する引布を用いることにより、
ウエルダー融着加工が可能で、生産性が良い上、表面が
ゴムコーティング層であるため、水の染め込みがなく、
使用後すぐ乾き、しかも耐摩耗性及び外観などが良好
で、色物についても退色しにくく、かつ手貼り接着加工
よりも優れた耐圧強度を有している。
【0007】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。 実施例1 図1は、本実施例における膨張式バランシング胴衣の製
造工程の説明図である。なお、符号1及び1'は、それ
ぞれ(A)工程で得られた布材の平面図、2a及び2b
は、それぞれ(B)工程でウエルダー融着加工により得
られた袋体2の表側及び裏側平面図、3a及び3bは、
それぞれ(C)工程で得られた袋体3の表側及び裏側平
面図、4a及び4bは、それぞれ(D)工程で得られた
袋体4の表側及び裏側平面図である。まず、ナイロン6
6繊維製織布の一方の面に、厚さ0.2mmの「ハイパロ
ン」コーティング層を、他方の面に厚さ0.25mmのポ
リウレタンコーティング層を有する厚さ0.8mmの引布
を裁断し、対称形の布材1及び1'の2枚を得た。布材
の大きさは、長さL1が1070mm、幅L2が630mmで
あり、また、布材1には、膨張用気体注入のための径3
5mmのワンタッチブラケット取り付け穴5及び径30mm
の排気弁取り付け穴6、6'を設けた[(A)工程]。
次いで、前記布材1及び1'のポリウレタンコーティン
グ層を対面させ、周縁部(肩部は除く)をウエルダー融
着して、袋体2を得た。符号7は、ウエルダー融着部で
ある[(B)工程]。次に、前記(B)工程で得られた
袋体2のほぼ中央部の領域8の周縁部をウエルダー融着
し、得られた袋体3の裏側に、オスのバックル付きベル
ト9及びメスのバックル付きベルト9'を縫製により取
り付けると共に、胴ベルト通し10を4個縫製により取
り付けた。なお、符号7'はウエルダー融着部であり、
また、上記縫製箇所は、気体が洩れないように、その周
縁部をウエルダー融着した(図示せず)[(C)工
程]。このようにして得られた袋体3の領域8内に、ボ
ンベ固定用ハーネス取り付け穴11及び12を打抜きに
より設け、かつ該穴の周縁部をウエルダー融着し(図示
せず)、袋体4を得た[(D)工程]。最後に、前記袋
体4の肩部、すなわちA−A部及びB−B部をウエルダ
ー融着により付き合わせ加工(袋体内側のポリウレタン
面を、ポリウレタンテープを用いてウエルダー融着加
工)したのち、袋体表側の肩部に糊接着により、補強用
テープを取り付け、さらに袋体周縁部を縁取りすること
により、図2の斜視図で示す本発明の膨張式バランシン
グ胴衣20を製作した。前記胴衣20の背面表側4aに
は、ワンタッチブラケット取り付け穴5(1個)及び排
気弁取り付け穴6、6'(2個)が設けられており、前
面裏側4bには、4個の胴ベルト通し10が取り付けら
れている(これらは、図に示されていない)。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、表面にゴムコーティン
グ層を有し、水の染み込みがなく、使用後すぐ乾き、か
つ耐摩耗性及び外観などに優れる上、ウエルダー融着加
工が可能で生産性がよくダイビング用や救命用の胴衣な
どとして好適な膨張式バランシング胴衣を低い製造コス
トで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例における膨張式バランシング胴
衣の製造工程の説明図である。
【図2】図2は、実施例で製作した膨張式バランシング
胴衣の斜視図である。
【符号の説明】
1、1' (A)工程で得られた布材 2 (B)工程で得られた袋体 2a 袋体2の表側 2b 袋体2の裏側 3 (C)工程で得られた袋体 3a 袋体3の表側 3b 袋体3の裏側 4 (D)工程で得られた袋体 4a 袋体4の表側 4b 袋体4の裏側 5 ワンタッチブラケット取り付け穴 6、6' 排気弁取り付け穴 7、7' ウエルダー融着部 8 ハーネス取り付け穴形成領域 9 オスのバックル付きベルト 9' メスのバックル付きベルト 10 胴ベルト通し 11、12 ハーネス取り付け穴 20 膨張式バランシング胴衣
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 31/00 A41D 31/02 A 31/02 H B63C 9/12 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基布の一方の面にゴムコーティング層を、
    他方の面にポリウレタンコーティング層を有する引布か
    らなる対称形の所定形状の布材2枚を、前記ポリウレタ
    ンコーティング層を対面させてウエルダー融着加工して
    得られた気密性袋体からなる膨張式バランシング胴衣。
  2. 【請求項2】引布が、ゴムコーティング層の厚さ0.1
    〜0.3mm、ポリウレタンコーティング層の厚さ0.15
    〜0.35mm及び全体の厚さ0.6〜1.0mmのものであ
    る請求項1記載の膨張式バランシング胴衣。
JP2001225075A 2001-07-25 2001-07-25 膨張式バランシング胴衣 Withdrawn JP2003040192A (ja)

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