JP2003038633A - 創傷被覆材 - Google Patents

創傷被覆材

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JP2003038633A
JP2003038633A JP2001226453A JP2001226453A JP2003038633A JP 2003038633 A JP2003038633 A JP 2003038633A JP 2001226453 A JP2001226453 A JP 2001226453A JP 2001226453 A JP2001226453 A JP 2001226453A JP 2003038633 A JP2003038633 A JP 2003038633A
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wound dressing
acid
amino acid
polypeptide
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JP2001226453A
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Tatsuya Osumi
辰也 大隅
Sukehito Kurokawa
祐人 黒川
Masakazu Sugiura
正和 杉浦
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 創傷の治癒において、細胞の増殖や分化が制
御良く行われ、その結果、治癒が十分に促進される創傷
被覆材を提供すること。 【解決手段】 細胞接着シグナルを現わす最小アミノ酸
配列を1分子中に少なくとも1個有するポリペプチド
(A)と、基材(B)とからなることを特徴とする創傷
被覆材を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、創傷被覆材に関す
る。さらに詳しくは、創傷、褥瘡、熱傷、皮膚潰瘍等に
よる皮膚欠損部位に適用され、かかる部位を保護し、肉
芽形成・表皮再生や治癒を促進することのできる創傷被
覆材に関する。
【0002】
【従来の技術】創傷治癒促進効果の向上のために、細胞
増殖因子として知られている特定のポリペプチドを従来
の創傷被覆材に固定化したものが提案されている(特開
平10−316581号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】細胞増殖因子は細胞の
増殖には効果があり、基材上では細胞増殖が認められる
ものの、創傷被覆材として使用した場合は、創傷の治癒
促進作用が十分ではない。すなわち、本発明の目的は、
上記現状に鑑み、創傷の治癒において、細胞の増殖や分
化が制御良く行われ、その結果、治癒が十分に促進され
る創傷被覆材を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者らは鋭意研究を重ねてきた結果、本発明に到達
した。すなわち、本発明の創傷被覆材の特徴は、細胞接
着シグナルを現わす最小アミノ酸配列を1分子中に少な
くとも1個有するポリペプチド(A)と、基材(B)と
からなる点である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、細胞接着シグナ
ルを現わす最小アミノ酸配列とは、細胞外マトリックス
に存在する最小アミノ酸配列であって、細胞と細胞外マ
トリックスとの接着活性に関与又はその活性を維持する
最小アミノ酸配列を意味する。細胞外マトリックスとし
ては、例えば、フィブロネクチン、ラミニン、ビトロネ
クチン、フィブリノーゲン、フォンビルブラント因子、
エンタクチン、トロンボスポンディン、コラーゲンI
型、コラーゲンIV型、アミロイドP、カドヘリン及び
gp80等が挙げられる。
【0006】細胞接着シグナルとしては、例えば、RG
DSシグナル、CS1シグナル、CS5、PeptideI、P
eptideII、YIGSRシグナル、PDSGRシグナ
ル、F9シグナル、LGTIPGシグナル、p20シグ
ナル、IKVAVシグナル、LREシグナル、RGDシ
グナル、γ鎖ペプチド、GPIbシグナル、VTXGシ
グナル、DGEAシグナル、IV-H1、HepII
I、FTLCFRシグナル、HAVシグナル及びYKL
NVNDSシグナル等が挙げられる(「大阪府立母子医
療センター雑誌、第8巻、第1号、58〜66頁、19
92年」等)。
【0007】本発明において、細胞接着シグナルを現わ
す最小アミノ酸配列としては、接着シグナルとして働く
ものであればいずれも使用でき、例えば、株式会社永井
出版発行「病態生理」Vol.9,No.7,1990
年,527頁に記載されているもの等が使用できる。こ
れらのうち、接着する細胞が多いという点で、アミノ酸
一文字表記で現わされる、RGD配列、LDV配列、R
EDV配列(1)、YIGSR配列(2)、PDSGR
配列(3)、RYVVLPR配列(4)、LGTIPG
配列(5)、RNIAEIIKDI配列(6)、IKV
AV配列(7)、LRE配列、DGEA(8)配列及び
HAV配列であり、さらに好ましいものはRGD配列、
YIGSR配列(2)、PDSGR配列(3)、LGT
IPG配列(5)、IKVAV配列(7)及びHAV配
列であり、特に好ましいものはRGD配列、IKVAV
配列(7)及びHAV配列である。なお、カッコ書き内
にはアミノ酸配列表における配列番号を記載した(以下
同様である。)。
【0008】ポリペプチド(A)中に有する前記最小ア
ミノ酸配列の数は、細胞接着性の観点から、1分子中に
少なくとも1個必要であり、好ましくは3〜50個であ
り、さらに好ましくは5〜40、特に好ましくは10〜
30である。この範囲外になると細胞の増殖や分化が制
御よく行われにくくなる。(A)の数平均分子量は、細
胞に対する毒性及び接着性の観点から、5,000〜
5,000,000が好ましく、さらに好ましくは1
0,000〜1,000,000、特に好ましくは5
0,000〜500,000である。なお、(A)の数
平均分子量は、SDS−PAGE法(Naドデシルスル
フェイト−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法)で、
(A)を水中で分離し、泳動距離を標準物質と比較する
ことによって求められる(以下同じである。)。
【0009】(A)の製造方法は特に制限されず、ペプ
チドを合成する従来既知の方法と同様にして製造するこ
とができ、例えば有機合成法(固相合成法、液相合成法
等)、生化学的合成法{遺伝子組換微生物(酵母、細
菌、大腸菌等)}等によって合成することができる。有
機合成法に関しては、例えば、日本生化学学会編「続生
化学実験講座2、タンパク質の化学(下)」641〜6
94頁(昭和62年5月20日;株式会社東京化学同人
発行)等に記載されている。生化学的合成法に関して
は、例えば、特表平7−501443号公報等に記載さ
れている。これらのうち、高分子量の(A)を容易に合
成できる点で、遺伝子組換微生物による生化学的合成法
が好ましく、特に好ましくは遺伝子組換大腸菌を用いて
合成する方法である。
【0010】水に対する25℃における(A)の溶解度
は、0又は10-6〜1,000mg/lが好ましく、さ
らに好ましくは0又は10-6〜10mg/l、特に好ま
しくは0又は10-6〜1mg/lである。この範囲であ
ると、(A)が基材(B)と結合していなくても体液中
に溶出せず、細胞接着因子としての効能が創傷被覆材上
あるいは被覆材中で持続する結果、創傷の治癒期間がさ
らに短縮される傾向がある。
【0011】(A)は、細胞接着シグナルを現わす最小
アミノ酸配列以外のアミノ酸をさらに含有してもよい。
これらのアミノ酸としては、アミノ酸一文字表記で表す
と、G、A、V、L、P、I、M、W、F、Y、C、
H、E、K、D、R、S、T、N及びQ等が挙げられ
る。これらのうち、疎水性を示すという観点から、G、
A、V、L、P、I、M、W及びFが好ましく、さらに
好ましくはG、A、V、L、I及びFである。これらの
アミノ酸を使用することにより、水に対する(A)の溶
解度がさらに低くなる傾向にある。(A)は、G、A、
V、L、I及び/又はFからなるアミノ酸配列を少なく
とも2個含有することが好ましく、さらに好ましくはG
AGAG配列(9)を少なくとも2個含有すること、特
に好ましくはGAGAG配列(9)を3〜30個含有す
ることである。
【0012】(A)としては、天然のものとして、例え
ば、I型コラーゲン、II型コラーゲン、III型コラ
ーゲン、IV型コラーゲン、V型コラーゲン、フィブロ
ネクチン、ラミニン、ビトロネクチン、フィブロイン、
フィブリノーゲン、エンタクチン及びアミロイドP等の
蛋白質、並びにこれらの分解物等が挙げられる。これら
の分解物とは、細胞接着シグナルを現わす最小アミノ酸
配列が残存している分解物を意味し、酵素(コラゲナー
ゼ等)処理、酸(塩酸等)処理、アルカリ(水酸化ナト
リウム等)処理又は加水分解等の公知の蛋白質分解方法
で得ることができる(例えば、I型コラーゲンを酵素処
理することにより、テロペプチドを除いた分解物を得る
ことができる。)。これら天然のものを精製抽出する方
法に関しては、例えば、特開平4−305600号公報
中で例示されている。
【0013】また、合成のものとして、例えば、特表平
3−502935号公報中に記載されているアミノ酸一
文字表記で現される、(GAGAGS)9配列(10)
とRGD配列とを有するペプチド、(GAGAGS)9
配列(10)とYIGSR配列(2)とを有するペプチ
ド、(GAP(GPP)42配列(11)とRGD配列
とを有するペプチド、(GAP(GPP)42配列(1
1)とYIGSR配列(2)とを有するペプチド、(G
AGAGS)9配列(10)とIKVAV配列(7)と
を有するペプチド等が挙げられる。
【0014】市販されているものとしては、例えば、三
洋化成工業(株)製プロネクチンF{RGD配列と(G
AGAGS)9配列(10)とを1分子中に各々約13
個づつ有する数平均分子量約11万のポリペプチド(水
に対する25℃における溶解度:0mg/l)}、同プ
ロネクチンL{IKVAV配列(7)と(GAGAG
S)9配列(10)とを1分子中に各々約7個づつ有す
る数平均分子量約9万のポリペプチド(水に対する25
℃における溶解度:0mg/l)}、同プロネクチンF
プラス{プロネクチンFをジメチルアミノエチルクロリ
ドで変成したもの(水に対する25℃における溶解度:
10,000mg/lより大)}、宝酒造(株)製Re
troNectin(リコンビナントヒトフィブロネク
チンCH−296){ヒトフィブロネクチン細胞接着シ
グナルであるCS1シグナルと細胞接着ドメインTyp
eIII及びヘパリン結合ドメインIIを1つずつ有す
る数平均分子量約6万のポリペプチド(水に対する25
℃における溶解度:10,000mg/lより大)}、
同RGDS−Protein A{RGD配列をPro
tein A(IgG結合ドメイン)に挿入した数平均
分子量約3万のポリペプチド(水に対する25℃におけ
る溶解度:10,000mg/lより大)}等が挙げら
れる。
【0015】本発明の創傷被覆材において、基材(B)
としては特に制限はなく、従来から用いられる各種含水
(性)ゲル、ハイドロコロイド及び固形物(粉末、フィ
ルム、不織布及びスポンジ)等を用いることができる。
(B)としては、細胞若しくは体液と直接に接していて
も変化が起りにくい生物学的難分解性材料からなる基材
(B1)及び細胞若しくは体液と直接に接しているうち
に分解吸収されやすい生物学的易分解性材料からなる基
材(B2)が使用できる。
【0016】生物学的難分解性材料としては、創傷被覆
材として用いられている通常の材料等が使用でき、例え
ば、セルロース、ポリウレタン、シリコーン樹脂、ポリ
ジエン、ポリビニルアルコール(ケン化率40〜100
モル%)、ポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩等が挙
げられる。生物学的易分解性材料としては、創傷被覆材
として用いられている通常の材料等が使用でき、例え
ば、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリグルタミン酸、
コラーゲン、ゼラチン、クルコサミノクリカン、ヒアル
ロン酸、フィブリン、アルギン酸、キチン、キトサン、
フィブロイン及びこれらの塩等が挙げられる。
【0017】生物学的難分解性材料からなる基材(B
1)としては、例えば、生物学的難分解性材料からな
る、各種含水(性)ゲル(B11)、ハイドロコロイド
(B12)、粉末(B13)、フィルム(B14)、不
織布(B15)及びスポンジ(B16)等用いられる。
含水ゲル(B11)としては、例えば、ポリアクリル酸
塩製含水ゲル及びポリビニルアルコール製含水ゲル等が
挙げられる。ハイドロコロイド(B12)としては、例
えば、セルロース粉末からなるハイドロコロイド及びポ
リビニルアルコール架橋粒子からなるハイドロコロイド
等が挙げられる。粉末(B13)としては、例えば、セ
ルロース粉末及びポリアクリル酸塩粉末等が挙げられ
る。
【0018】フィルム(B14)としては、例えば、ポ
リウレタン製フィルム、シリコーン樹脂製フィルム及び
ポリビニルアルコール製フィルム等が挙げられる。不織
布(B15)としては、例えば、セルロース製不織布及
びポリジエン製不織布等が挙げられる。スポンジ(B1
6)としては、例えば、ポリビニルアルコール製スポン
ジ及びセルロース製スポンジ等が挙げられる。
【0019】生物学的易分解性材料からなる基材(B
2)としては、例えば、生物学的易分解性材料からな
る、各種含水(性)ゲル(B21)、ハイドロコロイド
(B22)、粉末(B23)、フィルム(B24)、不
織布(B25)及びスポンジ(B26)等が用いられ
る。含水ゲル(B21)としては、例えば、コラーゲン
製含水ゲル及びゼラチン製含水ゲル等が挙げられる。ハ
イドロコロイド(B22)としては、例えば、キチンか
らなるハイドロコロイド及びゼラチン架橋体粒子からな
るハイドロゲル等が挙げられる。粉末(B23)として
は、例えば、ヒアルロン酸粉末、コラーゲン粉末及びキ
チン粉末等が挙げられる。
【0020】フィルム(B24)としては、例えば、ポ
リグリコール酸製フィルム及びコラーゲンフィルム等が
挙げられる。不織布(B25)としては、例えば、アル
ギン酸製不織布及びヒアルロン酸製不織布等が挙げられ
る。スポンジ(B26)としては、例えば、アルギン酸
製スポンジ、コラーゲン製スポンジ及びヒアルロン酸製
スポンジ等が挙げられる。
【0021】角質層から真皮の途中に至る浅い創に対し
ては、創傷の被覆が重要な機能であるため、これらの創
傷被覆材の基材としては、生物学的難分解性材料からな
る基材(B1)が好ましく、さらに好ましくは含水ゲル
(B11)、フィルム(B14)、不織布(B15)及
びスポンジ(B16)、特に好ましくはポリビニルアル
コール製含水ゲル、シリコーン樹脂製フィルム、セルロ
ース製不織布及びポリビニルアルコール製スポンジであ
る。
【0022】一方、真皮から皮下組織に到達するような
深い創に対しては、細胞組織の増殖の足場を提供するの
が重要な機能であるため、これらの創傷被覆材の基材と
しては、生物学的易分解性材料が好ましく、さらに好ま
しくは含水(性)ゲル(B21)、粉末(B23)、不
織布(B25)及びスポンジ(B26)、特に好ましく
はコラーゲン製含水ゲル、コラーゲン粉末、ヒアルロン
酸製不織布、アルギン酸製スポンジ及びコラーゲン製ス
ポンジである。
【0023】本発明の創傷被覆材において、ポリペプチ
ド(A)の含有量は、基材(B)100重量部に対し
て、0.0001〜50重量部が好ましく、さらに好ま
しくは0.01〜1重量部、特に好ましくは0.02〜
0.8重量部である。(A)の量がこの範囲であると、
創傷の治療促進効果をさらに高めることができる。
【0024】本発明の創傷被覆材は、(A)と(B)と
からなり、(A)と(B)を組合せることによって得ら
れる。その組合せる方法としては、(1)基材(B)の
原料と(A)とを混合させたものを(B)として成型す
る方法、(2)基材(B)の原料と(A)とを混合させ
たものを、(B)に塗工させる方法、(3)(A)を
(B)に塗工又は含浸させる方法、及び(4)(B)に
(A)を化学結合させる方法等が適用できる。
【0025】なお、(1)及び(2)の方法において
は、基材(B)の原料として、HLBが1以上(好まし
くは2以上、さらに好ましくは5以上、特に好ましくは
8以上)50未満の材料が使用できる。従って、特に生
物学的難分解性材料のうち、ポリウレタン、シリコーン
樹脂又はポリジエン等で上記HLBの値を満たさないも
のは(1)及び(2)の方法に適用できない。すなわ
ち、例えば、疎水性ポリウレタン、未変性シリコーン樹
脂及び未変性ポリジエン等は、(A)と混合して用いる
ことはできない。HLBがこの範囲であると(B)と細
胞との親和性がよくなる傾向があり治療促進効果をさら
に高めることができる。ここで、HLBとは、親水性−
疎水性バランスを表す指標を意味し、小田法により算出
される値である(界面活性剤の合成と其の応用、小田
等、501頁、槇書店、1957年)。
【0026】そして、(1)〜(3)の方法において、
物理的に接触させる方法及び化学的に結合させる方法が
適用できる。物理的に接触させる方法による場合、例え
ば、(A)を水又は溶剤(例えば、エタノール、ジメチ
ルスルホキシド及び過塩素酸リチウム水溶液等)等に溶
解又は分散させた溶液(分散液)を、(B)に塗工、含
浸又は混合させた後、乾燥させることによって得ること
ができる。
【0027】化学的に結合させる場合、例えば、N−ヒ
ドロキシコハク酸イミドあるいは水溶性カルボジイミド
存在下に、(B)に(A)をエステル化又はアミド化に
より固定させ、洗浄乾燥させることによって得ることが
できる。なお、この場合、反応溶媒を使用してもよく、
反応溶媒としては公知のものが使用でき、例えば、水、
臭化リチウム水溶液、過塩素酸リチウム水溶液、アセト
ン、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン等が挙
げられる。化学的に結合させる場合、化学反応に関与す
る官能基としては、(A)においてはポリペプチド末端
のカルボキシル基若しくはアミノ基又はアミノ酸単位の
側鎖に存在する水酸基等が挙げられ、(B)において
は、セルロースの水酸基、ポリウレタンの水酸基又はア
ミノ基、ポリビニルアルコールの水酸基、ポリアクリル
酸又はポリアクリル酸塩のカルボキシル基、ポリグリコ
ール酸又はポリ乳酸の水酸基又はカルボキシル基、並び
にポリグルタミン酸、コラーゲン、ゼラチン、クルコサ
ミノクリカン、ヒアルロン酸、フィブリン、アルギン
酸、キチン、キトサン又はフィブロインのカルボキシル
基、アミノ基又は水酸基等が挙げられる。
【0028】本発明の創傷被覆材の形状については特に
制限はなく含水(性)ゲル、ハイドロコロイド、フィル
ム状、シート状、塊状、粉末状、ペレット状、管状、紐
状、繊維状、布帛状、スポンジ及び網状等の形態が可能
である。本発明の創傷被覆材は、擦過創、切創及び挫創
等の一般外傷;採皮創及び削皮創等の手術創;熱傷;潰
瘍;褥瘡;並びに前記以外の各種創傷等からなる患部に
当てて用いて、患部からの滲出液の吸収、該滲出液の保
持、患部への菌類の感染や増殖の防止して、患部の治癒
を促進させるための創傷被覆材として好適である。さら
に、骨等の生体組織の接着促進、骨の補強、軟骨の再生
促進及び神経の再生促進等の用途にも有効に使用するこ
とができる。
【0029】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。 実施例1 (1)アルギン酸共有結合架橋体の製造: (i) 2.3g(20mmol)のN−ヒドロキシコ
ハク酸イミド(HOSu、株式会社ペプチド研究所製)
を酢酸エチル150mlに溶解し、撹拌しながら10m
lの酢酸エチルに溶解した0.6g(10mmol)の
エチレンジアミン(EDA、和光純薬株式会社製)を2
5℃で滴下した。滴下終了後、さらに1時間撹拌を続
け、析出した結晶を濾取し、減圧下に乾燥してエチレン
ジアミン2N−ヒドロキシコハク酸イミド塩(EDA・
2HOSu)2.9g(収率約100%)を得た。
【0030】(ii)アルギン酸ナトリウム(和光純薬株
式会社製;粘度500〜600cp)の1重量%水溶液
550ml(カルボキシル基:275mmol)に、
2.42g(8.5mmol)の上記(i)で得られた
EDA・2HOSuと、17.6g(92mmol)の
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(EDC・HCl、株式会社ペプチド
研究所製)とを溶解して、15cm×25cmのポリフ
ッ化エチレン被覆アルミ製トレイ4枚に流延し、室温で
約51時間静置し、含水ゲル(B21−1)を得た。得
られた含水ゲル(B21−1)を、細胞間質液と同じ濃
度(Caイオン5meq.、Naイオン143me
q.)になるように、CaCl2とNaClを溶解した
水溶液(ECF)で十分に洗浄した後、純水で十分に洗
浄し、次いで凍結乾燥してスポンジ状のアルギン酸共有
結合架橋体(B26−1)約5gを得た。
【0031】(2)細胞接着シグナル含有ポリペプチド
とアルギン酸共有結合架橋体の組合せ: (i) ポリペプチドとして、三洋化成工業(株)製プ
ロネクチンF(A1)を使用;プロネクチンF(A1)
0.5mgを過塩素酸リチウム飽和溶液0.5mlに溶
解し、さらにこれを水で10倍に希釈した溶液に、上記
(1)で得られたアルギン酸共有結合架橋体(B26−
1)の1gを加え、さらに水を加えて架橋体全体を湿潤
させた後、凍結乾燥させて、加熱滅菌(120℃、5分
間)を施して、スポンジ状の創傷被覆材1を得た。な
お、水に対する25℃におけるプロネクチンF(A1)
の溶解度は、0mg/lである。
【0032】実施例2 ポリペプチドとして三洋化成工業(株)製プロネクチン
L(A2)を使用;プロネクチンF(A1)の代わりにプ
ロネクチンL(A2)を用いた以外は実施例1と全く同
様にしてスポンジ状の創傷被覆材2を得た。なお、水に
対する25℃におけるプロネクチンL(A2)の溶解度
は、0mg/lである。
【0033】比較例1 細胞接着シグナル含有ポリペプチドの代わりに、増殖因
子KSIRVAVAPG(12)を基材に固定化:プロ
ネクチンF(A1)をアルギン酸共有結合架橋体(B2
6−1)に組み合わせる代わりに、特開平10−316
581号公報に記載の実施例8と同様の方法で、アミノ
酸一文字表記で表されるKSIRVAVAPG(12)
からなるポリペプチドを(B26−1)に固定化させて
スポンジ状の創傷被覆材3を得た。
【0034】比較例2 ポリペプチドを用いず、実施例1で得られたアルギン酸
共有結合架橋体(B26−1)をそのまま用いて創傷被
覆材4とした。
【0035】比較例3 プロネクチンF(A1)0.5mgを過塩素酸リチウム
飽和溶液0.5mlに溶解し、さらにこれを水で2倍に
希釈した溶液に、信越シリコーン(株)製硬化性シリコ
ーン樹脂KM2002T(有効成分40重量%のエマル
ション)7mgとイオン交換水4.5mlを加え、均一
化して得られた硬化性シリコーン樹脂混合液に、実施例
1で得られたアルギン酸共有結合架橋体(B26−1)
の1gを加え、さらに水を加えて架橋体全体を湿潤させ
た後、凍結乾燥させて、硬化性シリコーン樹脂の硬化反
応促進を兼ねた加熱滅菌(120℃、5分間)を施し
て、硬化性樹脂でプロネクチンFを固定化させたスポン
ジ状の創傷被覆材5を得た。
【0036】実施例3 細胞接着シグナル含有ポリペプチドとコラーゲンの組合
せ: ポリペプチドとして、三洋化成工業(株)製プロネクチ
ンF(A1)を使用;プロネクチンF(A1)0.5mgを
過塩素酸リチウム飽和溶液0.5mlに溶解し、さらにこ
れを水で10倍に希釈した溶液に、(株)高研製の0.
3重量%中性コラーゲン溶液の1gを加えて均一にした
後、凍結乾燥させて、γ線滅菌(25kGy)を施し
て、スポンジ状の創傷被覆材6を得た。
【0037】実施例4 ポリペプチドとして三洋化成工業(株)製プロネクチン
L(A2)を使用;プロネクチンF(A1)の代わりにプ
ロネクチンL(A2)を用いた以外は実施例3と全く同
様にしてスポンジ状の創傷被覆材7を得た。
【0038】比較例4 ポリペプチドを用いず、実施例3で用いた(株)高研製
中性コラーゲン溶液をそのまま凍結乾燥させて、γ線滅
菌(25kGy)を施して、スポンジ状の創傷被覆材8
を得た。
【0039】実施例5 <ポリペプチド(A3)〜(A7)の作成>特表平3-
502935号公報に記載の方法でアミノ酸一文字表記
で表される、RGD配列と(GAGAGS)9配列(1
0)の繰り返し単位からなるポリペプチドを、遺伝子組
み替え大腸菌を増殖させ、破砕し、抽出することで作成
し、数平均分子量の違いによって精製し、以下のポリペ
プチドを単離した。いずれのポリペプチドも水に対する
25℃における溶解度は0mg/mlであった。
【0040】ポリペプチド(A3);数平均分子量8
0,000、1分子あたりのRGD配列の数10個、
(GAGAGS)9配列の数10個。 ポリペプチド(A4);数平均分子量240,000、
1分子あたりのRGD配列の数30個、(GAGAG
S)9配列の数30個。 ポリペプチド(A5);数平均分子量50,000、1
分子あたりのRGD配列の数6個、(GAGAGS)9
配列の数6個。 ポリペプチド(A6);数平均分子量500,000、
1分子あたりのRGD配列の数60個、(GAGAG
S)9配列の数60個。
【0041】プロネクチンF(A1)の代わりにポリペ
プチド(A3)を用いた以外は実施例1と同様にして、
スポンジ状の創傷被覆材9を得た。なお、ポリペプチド
(A4)〜(A6)は実施例6〜8で用いる。
【0042】実施例6 実施例5で得たポリペプチド(A4)を用いた以外は実
施例1と同様にして、スポンジ状の創傷被覆材10を得
た。
【0043】実施例7 実施例5で得たポリペプチド(A5)を用いた以外は実
施例1と同様にして、スポンジ状の創傷被覆材11を得
た。
【0044】実施例8 実施例5で得たポリペプチド(A6)を用いた以外は実
施例1と同様にして、スポンジ状の創傷被覆材12を得
た。
【0045】実施例9 実施例5で得たポリペプチド(A3)を特表平10-5
00701号公報に記載の方法でジメチルアミノエチル
クロリドと反応させ、水に対する25℃における溶解度
の違いによって精製し、溶解度が10mg/lのポリペ
プチド(A7)を得た。ポリペプチド(A7)を用いた
以外は実施例1と同様にして、スポンジ状の創傷被覆材
13を得た。
【0046】実施例10 耐熱ねじ口瓶に、三洋化成工業(株)製プロネクチンF
(A1)0.5mgを過塩素酸リチウム飽和溶液0.5
mlに溶解し、さらにこれを滅菌水で20倍に希釈した溶
液に、ポリビニルアルコール(重合度;約2000、ケ
ン化率;99.5モル%)1gを加え、密栓後、オート
クレーブ中で120℃で2時間加熱することで溶解させ
た。厚さ1mmのスペーサーを入れ2枚のガラス板で挟
み込み固定し、130℃で3時間加熱滅菌した容器中に
この溶液を入れ、−80℃の冷凍庫で24時間かけて凍
結させたあとガラス板を1枚取り除き真空容器内に移
し、0.05Paの減圧下、24時間保持後12時間か
けて25℃に昇温し、さらに25℃で60時間減圧乾燥
した。これを1000mlの滅菌水が入ったビーカーに2
4時間入れて膨潤させてゲルを得、洗浄することで、ゲ
ル状の創傷被覆材14を得た。
【0047】実施例11 プロネクチンF(A1)0.5mgの替わりに、プロネ
クチンF(A1)0.1mgを用いた以外、実施例10
と同様にして、ゲル状の創傷被覆材15を得た。
【0048】実施例12 プロネクチンF(A1)0.5mgの替わりに、プロネ
クチンF(A1)10mgを用いた以外、実施例10と
同様にして、ゲル状の創傷被覆材16を得た。
【0049】評価試験 実施例1〜12及び比較例1〜4で得られた創傷被覆材
1〜16から1cm×1cmの試験片をそれぞれ採取
し、その各々を24穴(24ウェル)プレートの各ウェ
ルに入れ、正常ヒト皮膚線維芽細胞を103個/ウェル
の割合で投入し、各ウェルに10%FCS Eagl
e’s MEM培地1mlを加えて、5容量%の二酸化
炭素を含む空気の存在下で37℃で14日間培養した。
各ウェルの細胞の状態を光学顕微鏡を用いて観察するこ
とによって、各創傷被覆材の細胞増殖活性を以下の基準
で判定した。その結果を表1に示す。
【0050】<細胞増殖性の判定基準> ◎;well全体にびっしりと細胞が広がっており、非
常に良好。 ○;wellのほぼ全体に広がっており、良好。 △;細胞の増殖は認められるがwellの一部に留まっ
ており、不良。 ×;細胞の増殖は認められず、全く不良。
【0051】
【表1】 本発明の創傷被覆材を用いた場合、正常ヒト皮膚線維芽
細胞の増殖が促進されていることが判り、創傷被覆材と
して、創傷の治癒促進効果が非常に高いことが判る。
【0052】
【発明の効果】本発明の創傷被覆材は、創傷の治癒促進
のために有効に使用することができる。また、生体組織
を修復するための創傷被覆材、生体組織の接着促進材
料、骨補強材、軟骨再生材、神経再生材等として有効に
使用することができ、難治性潰瘍等の難治性創傷の治療
にも非常に有用である。
【0053】
【配列表】 <110>三洋化成工業株式会社;SANYO CHEMICAL INDUSTRIES,LTD. <120>創傷被覆材 <160>12 <210>1 <211>4 <212>PRT <213>Homo sapiens <400>1 Arg Glu Asp Val 1 <210>2 <211>5 <213>PRT <213>Homo sapiens <400>2 Tyr Ile Gly Ser Arg 1 5 <210>3 <211>5 <213>PRT <213>Homo sapiens <400>3 Pro Asp Ser Gly Arg 1 5 <210>4 <211>7 <213>PRT <213>Homo sapiens <400>4 Arg Tyr Val Val Leu Pro Arg 1 5 <210>5 <211>6 <213>PRT <213>Homo sapiens <400>5 Leu Gly Thr Ile Pro Gly 1 5 <210>6 <211>10 <213>PRT <213>Homo sapiens <400>6 Arg Asn Ile Ala Glu Ile Ile Lys Asp Ile 1 5 10 <210>7 <211>5 <213>PRT <213>Homo sapiens <400>7 Ile Lys Val Ala Val 1 5 <210>8 <211>4 <213>PRT <213>Homo sapiens <400>8 Asp Gly Glu Ala 1 <210>9 <211>5 <213>PRT <213>Homo sapiens <400>9 Gly Ala Gly Ala Gly 1 5 <210>10 <211>54 <213>PRT <213>Homo sapiens <400>10 Gly Ala Gly Ala Gly Ser Gly Ala Gly Ala Gly Ser Gly Ala Gly Ala 1 5 10 15 Gly Ser Gly Ala Gly Ala Gly Ser Gly Ala Gly Ala Gly Ser Gly Ala 20 25 30 Gly Ala Gly Ser Gly Ala Gly Ala Gly Ser Gly Ala Gly Ala Gly Ser 35 40 45 Gly Ala Gly Ala Gly Ser 50 <210>11 <211>30 <213>PRT <213>Homo sapiens <400>11 Gly Ala Pro Gly Pro Pro Gly Pro Pro Gly Pro Pro Gly Pro Pro Gly 1 5 10 15 Ala Pro Gly Pro Pro Gly Pro Pro Gly Pro Pro Gly Pro Pro 20 25 30 <210>12 <211>10 <213>PRT <213>Homo sapiens <400>12 Lys Ser Ile Arg Val Ala Val Ala Pro Gly 1 5 10
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C081 AA02 AA12 BA12 CA051 CA081 CA171 CA211 CA271 CD021 CD081 CD091 CD111 CD112 DA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細胞接着シグナルを現わす最小アミノ酸
    配列を1分子中に少なくとも1個有するポリペプチド
    (A)と、基材(B)とからなることを特徴とする創傷
    被覆材。
  2. 【請求項2】 (A)が、細胞接着シグナルを現わす最
    小アミノ酸配列を1分子中に3〜50個有する請求項1
    記載の創傷被覆材。
  3. 【請求項3】 細胞接着シグナルを現わす最小アミノ酸
    配列が、アミノ酸一文字表記で現わされる、RGD配
    列、LDV配列、REDV配列(1)、YIGSR配列
    (2)、PDSGR配列(3)、RYVVLPR配列
    (4)、LGTIPG配列(5)、RNIAEIIKD
    I配列(6)、IKVAV配列(7)、LRE配列、D
    GEA配列(8)及びHAV配列からなる群から選ばれる
    少なくとも1種の配列である請求項1又は2記載の創傷
    被覆材。
  4. 【請求項4】 (A)が、遺伝子組換微生物によって合
    成されるポリペプチドである請求項1〜3のいずれか記
    載の創傷被覆材。
  5. 【請求項5】 水に対する25℃における(A)の溶解
    度が、0又は10-6〜1,000mg/lである請求項
    1〜4のいずれか記載の創傷被覆材。
  6. 【請求項6】 (A)が、さらにアミノ酸一文字表記で
    現されるGAGAG配列(9)を少なくとも2個有して
    なる請求項1〜5のいずれか記載の創傷被覆材。
  7. 【請求項7】 (B)が、セルロース、ポリウレタン、
    シリコーン樹脂、ポリジエン、ポリビニルアルコール、
    ポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩からなる群から選
    ばれる少なくとも1種の生物学的難分解性材料からなる
    基材(B1)である請求項1〜6のいずれか記載の創傷
    被覆材。
  8. 【請求項8】 (B)が、ポリグリコール酸、ポリ乳
    酸、ポリグルタミン酸、コラーゲン、ゼラチン、クルコ
    サミノクリカン、ヒアルロン酸、フィブリン、アルギン
    酸、キチン、キトサン、フィブロイン及びこれらの塩か
    らなる群から選ばれる少なくとも1種の生物学的易分解
    性材料からなる基材(B2)である請求項1〜6のいず
    れか記載の創傷被覆材。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007534727A (ja) * 2004-04-28 2007-11-29 リポテック,エス.アー. 細胞接着を増加させることにより皮膚の弾力を改善させる化粧品の組成物の調整におけるxikvavペプチドの使用
JP2015063700A (ja) * 2010-04-06 2015-04-09 日立化成株式会社 シルクフィブロイン多孔質体及びその製造方法
JP2015530994A (ja) * 2012-08-14 2015-10-29 シーエイチディー・バイオサイエンス,インコーポレーテッド 過酸組成物を用いた創傷ケア製品
US9877483B2 (en) 2012-10-18 2018-01-30 Armis Biopharma, Inc. Compositions comprising peroxyacid and methods for producing and using the same
US11284621B2 (en) 2010-04-15 2022-03-29 Armis Biopharma, Inc. Compositions comprising peroxyacid and methods for producing and using the same

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