JP2003038248A - 化粧用シート - Google Patents

化粧用シート

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JP2003038248A
JP2003038248A JP2001233280A JP2001233280A JP2003038248A JP 2003038248 A JP2003038248 A JP 2003038248A JP 2001233280 A JP2001233280 A JP 2001233280A JP 2001233280 A JP2001233280 A JP 2001233280A JP 2003038248 A JP2003038248 A JP 2003038248A
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Shinichi Takechi
伸一 武智
Shigenori Kuroki
繁徳 黒木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脂取り紙機能と、紙おしろい等の他の化粧紙
機能とを併せもつ化粧用紙のための原紙となる化粧用シ
ートを低コストで製造すること。 【解決手段】 天然パルプまたは合成オレフィンパルプ
を主体とする基材にサイズ剤を含有させてなる第1シー
ト層と、天然パルプを主体とする基材に填料を含有させ
てなる第2シート層とを抄き合わせて二層構造とする。
このようにすると、填料に吸着され易いサイズ剤を第1
シート層側に定着させることができ、二層構成でもっ
て、おしろい粉水溶液等の泥漿裏抜けを防止することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、化粧直しの際な
どに使用される脂取り紙等の化粧用シートに関し、さら
に詳しくは、その一面側におしろい加工等の他の機能を
付加することのできる多機能化粧シート用原紙としても
利用し得る化粧用シートに関するものである。
【0002】
【従来技術】化粧時には、肌への負担を軽減させるため
や、使用時の快適性のため、脂取り紙、汗吸い取り紙、
保湿紙、角質落とし紙、化粧落とし紙、紙おしろい等の
多種多様な機能を有する化粧紙を使用することがある。
【0003】しかし、多種類の紙を一枚一枚取り出し
て、使用することは、非常に煩雑な操作である。そこ
で、近年では、化粧紙を接着剤などで貼り合せ、両面を
使用することが可能な積層構造の化粧用シートが開発さ
れている。この化粧用シートは、使用時の煩雑さが解消
されるばかりか、複数の化粧紙を所持する必要がなくな
り携帯性が向上するので、特に外出先などで化粧直しな
どに大変便利である。
【0004】この例として特開平9−121939号公
報に開示の化粧用シートがある。これは、高吸水性繊維
材料を中間層とし、その両面に天然パルプを主成分とす
る保護層を有するもので、各層は抄き合わせなどにより
三層構造とし、保護層により機械的強度を確保するとと
もに、保護層により吸脂性及び皮脂の除去を図ることと
し、高吸水性繊維材料からなる間層により吸汗作用を期
待するものである。
【0005】しかしながら、上記構造の化粧用シートで
は、皮脂を拭き取った際に、皮脂が裏側の保護層まで浸
透してしまい、指に皮脂が付着してしまったりすること
があり、又吸汗効果あるいは吸湿効果が十分でない難点
がある。
【0006】そこで、本件出願人は、上記難点を改善す
るために、さきに中間層に不透液性フィルム(たとえば
ポリエステルフィルム)を使用した三層構造の化粧用シ
ートの発明を特許出願した(特願2000−26489
9号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記出願の
化粧用シートは、上記先行例(特開平9−121939
号)における難点を解消することでは有効であるが、中
間層に不透液性フィルムを介在させたことによりコスト
増を招く一方、三層構造を維持しているため、しなやか
さ等の使用感の面でさらに改善の余地を残している。
【0008】そこで、本願発明者は、二層構造の化粧用
シートでもって、さきの先行例の化粧用シートにおける
難点を改善しようとして本願発明に到達したものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明の化粧用シート
は、その一面側で脂取り紙としての機能を発揮する(そ
のため、皮脂吸収機能をもつ填料を含有する)ことを第
1の基本思想とする。そして、他の一面側において、た
とえば紙おしろい等の他の化粧機能を付加することので
きるように、そしてその際、当該他の化粧機能の付加加
工により、本来の皮脂吸収機能が損なわれないようにす
ることを第2の基本思想とするものである。
【0010】すなわち、たとえば化粧用シートに紙おし
ろい機能等を塗工付加する場合、通常の化粧用シート原
紙では、おしろい粉を水分散させた液がシートの裏面に
抜けるいわゆる泥漿裏抜けが発生してしまうことがあ
る。泥漿裏抜けが発生すると、バックアップロールに液
が付着し、断紙が発生し加工効率を下げる要因になる。
このような泥漿裏抜けを防止するためには、本願出願人
の上記先願発明のように、中間層として不透液性シート
を介在させればよいのであるが、そうすればコスト及び
使用感等の面で問題があることは前述した通りである。
【0011】そこで本願発明では、シートの透液性を防
止するために中間層シートによることなく、他の手段で
もってこれに対応しようとするものである。
【0012】化粧用シートの透液性を防止するものとし
ていわゆる公知のサイズ剤が使用できる(たとえば中性
サイズ剤)。したがって、上記紙おしろい用原料等の泥
漿裏抜けを防止するためには化粧用シート原紙にこのサ
イズ剤を添加すればよいのであるが、一方、このサイズ
剤は、皮脂吸収機能をもつ填料に吸着され易いという性
質をもっている。
【0013】すなわち、本願発明者は、単層の化粧用シ
ート原紙中に、填料とサイズ剤とを同時に含有させるこ
とを考案したが、サイズ剤は前記の通り填料に吸着しや
すく、多量のサイズ剤が必要となりコストアップにつな
がるとともに、填料の過酸化脂質吸着機能を阻害する問
題があることを知見し、これに対応するために、化粧用
シート原紙を二層化し、一方のシート材(パルプを主体
とする)に填料を含有させ、他方のシート材(同じく、
パルプを主体とする)にサイズ剤を含有させ、そしてそ
の後両者(第1シート層と第2シート層)を抄き合わせ
る、という手法に想到したものである。抄き合せる手法
において、シートがウェットの状態で抄き合わせるた
め、第1シート層と第2シート層の水分率が異なると、
抄き合わせた際に水分の平衡移動が起こる。たとえば、
填料を含む第2シート層がサイズ剤を含む第1シート層
より水分率が高かった場合、第2シート層に含まれる填
料が水分とともに第1シート層に移動し、サイズ剤を吸
着しシートの透液性防止能力を悪化させる。そのため、
抄紙段階では第1シート層と第2シート層の水分率が等
しくなるように抄造するのが望ましい。
【0014】なお、本願発明においては、基本的には、
一方のシート層(第1シート層)側にサイズ剤を、他方
のシート層(第2シート層)側に填料を含有させるもの
であるが、第1シート層側に含有されているサイズ剤に
よるサイズ効果を劣化させない程度の量であれば、同第
1シート層側にも填料が含有されてもよく、又、第1シ
ート層側のサイズ剤によるサイズ効果を超えない程度の
サイズ効果を発現するだけのものであれば、第2シート
層側にもサイズ剤及び/又は合成オレフィンパルプ(後
述する)を添加してもよい。
【0015】本願発明の化粧用シートは、填料を含有し
ている第2シート層側を脂取り紙として使用することが
できる一方、第1シート層側に種々の化粧用加工(たと
えば紙おしろい加工)を施せば他の化粧用用途(たとえ
ば紙おしろい)に使用することができる。
【0016】その場合、第1シート層側に含有せしめら
れているサイズ剤は、本来ならば第2シート層側の填料
に吸着されるべきところ、本願発明においては第1シー
ト層と第2シート層とが別々に抄造され、そして既にサ
イズ剤が第1シート層側に保持されている状態において
第1シート層と第2シート層とが抄き合わされるように
なっているため、填料によるサイズ剤の吸着は阻止する
ことが可能となる。そして、このサイズ剤の定着によ
り、第1シート層側に後加工される紙おしろい材等の塗
工時にも泥漿裏抜け現象を可及的に防止することが可能
となる。
【0017】本願発明の化粧用シートは、上記のよう
に、第2シート層側がもつ脂取り紙としての機能と、第
1シート層側に加工される他の化粧紙加工の種類にした
がって付加されるもう1つの化粧紙機能(たとえば、紙
おしろい機能)とを1枚の化粧用シートで実現すること
ができるものであり、実用価値の高いものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を説
明すると、本願発明の化粧用シートでは上記のように第
1シート層と第2シート層とを抄き合わせる構成をと
る。第1シート層は、天然パルプ又は合成オレフィンパ
ルプを主体とする基材をベースとし、第2シート層は、
天然パルプを主体とする基材をベースとする。
【0019】基材を形成するパルプとしては、木材パル
プ繊維、マニラ麻、亜麻、大麻、黄麻、三椏、雁皮等の
靭皮、コットン、藁、竹、ケナフ等の非木材パルプ繊維
などの天然パルプを主体とし、これに、アクリルやレー
ヨン等の化学繊維、シルク等の動物繊維などを混入させ
ることもできる。これらの天然パルプ用の繊維は、それ
ぞれが単独で用いられていてもよく、又2種以上を混合
して用いられていてもよい。米坪の範囲は10〜40g/m2
であり、さらに好ましくは15〜25g/m2がよい。
【0020】本願発明の化粧用シートでは、サイズ剤を
含有させる第1シート層側の基材には以下に述べるよう
な理由により合成オレフィンパルプ(たとえば、商品名
=三井化学製 SWP)を使用するのが好ましい。
【0021】すなわち、本願発明の化粧用シートを紙お
しろい原紙として使用する場合には、次のような品質条
件に適合していることが好ましい。
【0022】(1) ソフトネスが15〜70mN(さ
らに好ましくは15〜45mN)の柔軟性をもつ紙。
【0023】(2) 加工時に泥漿の裏抜けがなく、且
つ塗工不良が発生しない紙。
【0024】ところで、上記のような品質条件を満足す
るためには、多孔質である紙に対する水溶液の浸透をコ
ントロールする必要がある。
【0025】通常紙の上に液体を垂らすとまず紙が濡れ
る。紙でもサイズ剤を用いて繊維表面を覆うと表面エネ
ルギーが下がり、表面エネルギーの高い水が接した場合
の接触角が大きくなり濡れにくくなる。この原理に基づ
き、化粧紙としての紙質を損なうことなく、表面エネル
ギーを下げ且つ、紙の表面平滑性と密度が向上する繊維
材料を選択使用する必要がある。
【0026】その場合の繊維材料として、合成オレフィ
ンパルプは表面エネルギーが小さく、スーパーキャレン
ダー処理により紙の平滑度が非常に上がることから要求
品質の上記(2),(3)を満足させるのに有効なもの
である。
【0027】しかし合成オレフィンパルプ単独では強度
面など不都合なこともあるので、合成オレフィンパルプ
を第1シート層の基材とする場合にあっても、化粧用紙
類に多用されているマニラ麻などの他の繊維を混用する
ことが望ましい。
【0028】なお、おしろい粉等の塗工時の湿潤強度や
泥漿裏抜け等を考慮して、紙力剤(たとえば、商品名=
日本PMC製 WS−525)を併用することが有効で
ある。その添加率としては5〜30重量%(対パルプ
比)とするのが望ましい。
【0029】第1シート層側に含有させるサイズ剤とし
ては、たとえば、商品名「日本PMC製 AS261」
等がある。その添加率としては0.5〜3.5重量%
(対パルプ比)とするのが望ましい。
【0030】第2シート層側に含有させる填料としては
無機質填料が好適である。この無機質填料としては、ク
レー、タルク、炭酸カルシウム、ホワイトカーボン、酸
化チタン、ハイドロキシアパタイト等が挙げられる。酸
化チタン又はハイドロキシアパタイトは、抗菌作用及び
酸化皮脂を選択的に除去する効果を有しているので特に
好適である。また、第2シート層に無機質填料を含有さ
せると、密度が高くなり、平滑性、柔軟性、吸脂性、吸
汗性も向上するので好ましい。
【0031】第2シート層には、無機質填料を10〜3
0重量%(対パルプ比)以下含有していることが好まし
い。10〜30重量%を超える含有量だと、紙質強度が
低下する。無機質填料を含有させると吸脂層は、吸脂前
は透明性が低く、且つ吸脂すると透明性が向上するの
で、吸脂効果の視覚的な確認が非常にしやすい。
【0032】次に、本願発明の実施例及び比較例を作成
し、それらの軟らかさ、パンチ力、吸脂量、吸水性(コ
ブサイズ)、化粧落とし適性及び拭き取り適性について
試験を行った。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】 規定範囲と合否基準 米坪 10〜40g/m2・・・柔軟性(ソフトネス)、加工適性、吸脂量、 パンチ力に影響 SWP5〜95% ・・・吸水性(コブサイズ)、加工適性、吸脂量、 パンチ力に影響 吸水性(コブサイズ) 20〜50g/m2 ・・・ ◎ 5〜19、51〜100g/m2 ・・・ 〇 それ以外 ・・・ × 柔軟さ(ソフトネス) 15〜45mN ・・・ ◎ 46〜70mN ・・・ 〇 それ以外 ・・・ × 加工適性 塗工時の泥漿裏抜け無し ・・・ 〇 塗工時の泥漿裏抜け有り ・・・ × 塗工不良 ・・・ × (サイズが効き過ぎて、泥漿が紙に乗らない) パンチ力 5〜30 ・・・ 〇 それ以外 ・・・ × 吸脂量 1.0〜3.0 ・・・ 〇 それ以外 ・・・ × 過酸化脂質吸着 吸着あり ・・・ 〇 吸着なし ・・・ × アパタイト添加なし ・・・ − <評価方法> (1) 吸水性(コブサイズ):「紙及び板紙の吸水度
試験方法」JIS P8140(コッブ法)に準拠して
測定した。
【0035】評価は、20〜50g/m2のものを◎、
5〜19g/m2又は51〜100g/m2のものを〇、
それ以外のものを×とした。
【0036】(2) 柔軟さ(ソフトネス):TAPP
I T−498hm−85に定められる「衛生用薄用紙
の軟らかさ」測定方法に準じて評価した。
【0037】評価は、70mN超を×、46mN以上7
0mN以下を〇、15mN〜46mN未満を◎とした。
【0038】(3) 加工適性:おしろい粉水溶液塗工
時の泥漿裏抜けの状態により判定した。
【0039】評価は、泥漿裏抜けのないものを〇、泥漿
裏抜けの有るもの及び塗工不良のもの(サイズが効きす
ぎて泥漿が紙にのらないもの)を×とした。
【0040】(4) パンチ力:パンチ力は、吸脂前と
吸脂後の紙の色差より算出される値であり、パンチ力の
数値が高ければ高いほど、吸脂時に透明度が向上するこ
とになり使用者の満足感が得られる化粧用紙となる。そ
の測定方法は、次記の通りである。
【0041】まず、裏当てに白色板及び黒色板を用い、
分光白色光「EPR−80WX」(東京電色株式会社
製)にて、転写前の紙試料の色彩度Lw,Aw,Bw及
びLb,Ab,Bbをそれぞれ測定し、両者の色差ΔE
1を「数1」にしたがって算出する。それとともに、前
記吸脂量の測定と同様に、前記印刷適性試験機の胴の表
面に21cm×25cmの試料片を粘着テープなどで固
定して有効面積19cm×18cmとし、前記印刷適性
試験機の印刷ロールに油液(ヒマシ油80重量%+ベン
ジルアルコール20重量%)0.5mlを膜厚4.8μ
mとなるように均一に塗布し、前記胴と印刷ロールとの
ニップ幅を5mmとして転写回転速度30rpmで1回
転させて、前記油液を前記試料に転写させる。転写面は
脂取り紙側である。次いで、転写後の紙試料の色差ΔE
2を転写前の紙試料を測定したときと同じように「数
1」にしたがって算出する。その後に、転写前の紙試料
の色差ΔE1と転写後の紙試料の色差ΔE2とから「数
2」にしたがってパンチ力ΔEを算出する。
【0042】
【数1】ΔEn={(Lw−Lb)2+(Aw−Ab)2
+(Bw−Bb)2/2 ただし、Lw:白色板使用時の明度 Lb:黒色板使用時の明度 Aw:白色板使用時の青〜黄色味 Ab:黒色板使用時の青〜黄色味 Bw:白色板使用時の赤から緑色味 Bb:黒色板使用時の赤から緑色味
【0043】
【数2】ΔE=ΔE1+ΔE2 ΔE:パンチ力 評価は、パンチ力の値が、5未満を×、5以上30以下
を〇とした。
【0044】(5) 吸脂量:印刷適性試験機の胴の表
面に21cm×25cmの試料片を粘着テープなどで固
定して有効面積19cm×18cmとし、前記印刷適性
試験機の印刷ロールに油液(ヒマシ油80重量%+ベン
ジルアルコール20重量%)0.5mlを膜厚4.8μ
mとなるように均一に塗布し、前記胴と印刷ロールとの
ニップ幅を5mmとして転写回転速度30rpmで1回
転させて、前記油液を前記試料に転写させる。転写面は
脂取り紙側である。その後に、転写後の有効面積分試料
片の重量から転写前の有効面積分の試料片重量を差分し
た値(数3)に基づいて、試料1m2あたりの吸脂量と
する。
【0045】
【数3】
【0046】評価は、1.0g/m2未満を×、1.0
g/m2以上3.0g/m2以下を〇とした。
【0047】(6) 過酸化脂質吸着:過酸化脂質の吸
着の有るものを〇とした(アパタイト添加の場合の
み)。
【0048】表1中の実施例〜のものは、上記の各
特性、すなわち、吸水性、柔軟さ、加工特性、パンチ
力、吸脂量の各項目全てにおいて◎又は〇の評価を得た
が、比較例〜のものは、上記各特性のいずれかにお
いて×の評価を受けた。たとえば、比較例のものは柔
軟さに欠け(米坪が50g/m2で厚すぎる)、比較例
のものは、逆に米坪が5g/m2で薄すぎるために軟
らかすぎるほか、泥漿裏抜けが生じ、さらに吸脂量が少
ないという理由で×とした。また、比較例のものは、
SWPが100%であるため、サイズが効きすぎて泥漿
が紙にのらないほか、吸脂性も低劣であるので×とし
た。一方、比較例のものは、逆にSWPが0%である
ため、泥漿裏抜けが生じるため×とした。さらに比較例
のものは、3層構造であるため、柔軟さに欠けるため
×とした。
【0049】
【発明の効果】本願発明の化粧用シートは、上記のよう
に、サイズ剤を含有させる第1シート層と、填料を含有
させる第2シート層とを別々に抄造し、その後両者(第
1シート層と第2シート層)を抄き合わせる、という手
法により、先行例のように三層構造とすることなく、サ
イズ剤と填料を共存させることを可能にしたものであ
り、同化粧用シートを利用して、一面側において脂取り
紙機能をもたせるほか、他面側においてたとえばおしろ
い紙加工等 他の化粧紙機能の加工を施すことができる
等、多機能化粧紙を低コストで生産し得る効果を奏する
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 27/32 B32B 27/32 Z 33/00 33/00 D21H 13/14 D21H 13/14 27/00 27/00 E Fターム(参考) 2D034 AB00 4F100 AJ04A AJ04B AK03A AR00B AT00A BA02 CA23 CA30 DG02A DG02B GB08 JD14 JD15 JK17 4L055 AA01 AA07 AA09 AF09 AF15 AG18 AG25 AG26 AH01 AH11 AH17 AJ01 BD17 FA16 FA19 GA29 GA50

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然パルプ又は合成オレフィンパルプを
    主体とする基材にサイズ剤を含有させてなる第1シート
    層と、天然パルプを主体とする基材に填料を含有させて
    なる第2シート層とを抄き合わせてなることを特徴とす
    る化粧用シート。
  2. 【請求項2】 上記第1シート層に対して、同第1シー
    ト層中のサイズ剤によるサイズ効果を劣化させない程度
    において填料が添加されていることを特徴とする請求項
    1記載の化粧用シート。
  3. 【請求項3】 上記第2シート層に対して、上記第1シ
    ート層側のサイズ剤によるサイズ効果を超えない程度の
    サイズ効果を発現できるサイズ剤及び/又は合成オレフ
    ィンパルプが添加されていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の化粧用シート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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