JP2003036992A - 放電灯点灯装置および放電灯点灯装置を用いたシステム - Google Patents

放電灯点灯装置および放電灯点灯装置を用いたシステム

Info

Publication number
JP2003036992A
JP2003036992A JP2002053149A JP2002053149A JP2003036992A JP 2003036992 A JP2003036992 A JP 2003036992A JP 2002053149 A JP2002053149 A JP 2002053149A JP 2002053149 A JP2002053149 A JP 2002053149A JP 2003036992 A JP2003036992 A JP 2003036992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge lamp
lamp
current
control signal
lighting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002053149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3934436B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Noguchi
俊之 野口
Yasuhiro Kakimoto
安博 柿本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002053149A priority Critical patent/JP3934436B2/ja
Publication of JP2003036992A publication Critical patent/JP2003036992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3934436B2 publication Critical patent/JP3934436B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な小型、高効率のランプを使用したとし
ても、スポットの成長を積極的に促進させることで、ア
ークジャンプを軽減し、ランプの輝度変動を低減すると
ともに、ランプの長寿命化を図った放電灯点灯装置を提
供する。 【解決手段】 放電灯制御部101が、転流器109を
駆動制御する駆動制御信号A、Bの周波数を、ランプ1
12を構成する電極La、Lbにアーク放電により形成
されるスポットが電極を構成する金属の酸化・還元サイ
クルを通じて成長するような所定の周波数範囲内に設定
し、かつ駆動制御信号に基づいて生成した三角波信号
を、その三角波の波高値が一定になるように、駆動制御
信号の全周期にわたって電流制御信号Fに重畳し、高圧
放電灯に流れる電流の波形を整形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタルハライドラ
ンプ等の放電灯を点灯させる放電灯点灯装置およびかか
る放電灯点灯装置を用いた液晶プロジェクター等のシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高効率の高圧放電灯(以下、ラン
プと略称する)により投射型液晶プロジェクターの輝度
は飛躍的に向上したが、反面、ランプのアーク軌道の変
動いわゆるアークジャンプと呼ばれる現象による画面上
の輝度の変動が顕著となってきた。この種のランプの点
灯に関する問題は電極の温度及び電極表面状態に依存
し、放電アークが不安定となることである。放電アーク
が不安定となる理由は、米国特許第5.608.294
号公報で説明されているとおり、放電アークの起点が電
極表面上に形成されたいくつかの尖状突起(以下、スポ
ットと略称する)にジャンプするからである。
【0003】この様な要因によって発生するアークジャ
ンプについての一対策が、上述の米国特許第5.60
8.294号公報に開示されている。この方法は、図8
および図9に示すように、ランプ電流各半周期の所定分
の1で電流パルスPcを双安定マルチバイブレーターま
たはフリップフロップを用いて発生させ、交流電流波形
のバックポーチ部に同極性の電流を半周期期間の0.0
5−0.15の比で、更にランプに供給されるエネルギ
ー量の5−15%にあたる電流量を重畳させたランプ電
流Iを供給するものである。
【0004】この方法の効果としては、ランプ電流の極
性反転時にアークの起点となっていた電極部の表面温度
が低下する前に先の電流パルスで予熱しておき、極性反
転後のアークの帰点が、先のアークの起点と同一になる
ようにし、アークジャンプを回避するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
法は、近年のランプの高効率化で顕著となってきた酸化
ハロゲン化タングステンによるスポットの形成や、極性
反転時間による電極表面の温度低下、更にはランプ電極
の熱容量やバルブ形状や、ランプの経時変化、また、最
近登場した同一ランプへ供給する電力を切り替える方式
の制御方法まで言及されていないため、この方法だけで
はアークジャンプの回避は不十分である。
【0006】ランプの点灯に関する問題は電極の温度及
び表面状態に依存し、放電アークが不安定となることで
ある。放電アークが不安定となる理由は米国特許第5.
608.294号公報で説明されているとおりであり、
放電アークの起点が電極表面上に形成されたいくつかの
スポットにジャンプするからである。アークジャンプの
発生するタイミングは、ランプ電流の極性反転時であ
る。これは、ランプ電流が極性反転する瞬間に必ずラン
プ電流がゼロクロスするためで、電極表面温度がランプ
電流の全周期にわたって大きく低下することに起因して
いる。
【0007】ところで、ランプの点灯に際しては電極間
に高圧パルスを印加することによって、グロー放電を行
い徐々に電極が温まった後、熱電子放出へと移行し、連
続的にアークが放電するようになる。その際、アークの
起点は電子の飛び出しやすい、電極表面上の電極スポッ
トを選択して電子放出する性質がある。スポットは、電
極の素材として用いられるタングステンなどの金属が、
ランプ点灯中に融点温度近くまで温度上昇し、そこに電
子が衝突することによって電極のスパッタリングが発生
し、電極が微少変形することによって形成される。
【0008】また、近年、ランプの高効率化でランプの
バルブ径が小型化し、このバルブを形成する石英ガラス
とアークとの距離が非常に近くなったことにより、バル
ブ内に封入されたハロゲン化物と化合したハロゲン化タ
ングステンが、この石英ガラスの成分である酸素と結合
する機会が多くなり、酸化ハロゲン化タングステンの発
生も多くなった。この蒸発してハロゲンと結合したタン
グステンは、電極の導体となるモリブデン箔等に付着し
た酸化物などの酸素成分とも結合し、酸化ハロゲン化タ
ングステンとなる。更に、この酸化ハロゲン化タングス
テンは比較的温度の高い部分で分離する性質を有するた
め、これまで、電極全体の比較的温度の低い部分で還元
していた蒸発タングステンは電極先頭部のアークの起点
となっているスポットに集中して還元し、スポットの更
なる成長を促す。
【0009】この成長したスポットは、次回のランプ点
灯時の突入電流で飛散し、電極表面上に小さなスポット
が多数形成される。また、ランプ点灯状態においては、
アーク起点の変動により酸化ハロゲン化タングステンの
還元先が電極表面の至る所に発生して、スポットを多数
形成する原因ともなっている。以上のことから、電極ス
ポットの数を非常に少なく、そして、その形状がある程
度尖っていて、ある1点のスポットのみ温度が高い状態
を維持してやれば、放電アークの起点は固定化し安定す
ることとなる。即ち、アークジャンプを回避することが
出来る。
【0010】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、安価な小型、高効率のランプを使
用したとしても、スポットの成長を積極的に促進させる
ことで、アークジャンプを軽減し、ランプの輝度変動を
低減するとともに、ランプの長寿命化を図った放電灯点
灯装置およびかかる放電灯点灯装置を用いた液晶プロジ
ェクター等のシステムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る放電灯点灯装置は、電流制御信号に応
じて入力直流電圧を降圧して所望の電流を出力する直流
−直流変換器と、矩形波状の駆動制御信号に応じて直流
−直流変換器からの直流電流を交流電流に転流する転流
器と、転流器からの交流電流が供給される高圧放電灯
と、駆動制御信号を出力するとともに、高圧放電灯に流
れる電流の値または高圧放電灯の電圧の値に基づいて高
圧放電灯における電力量が一定になるように電流制御信
号を出力する制御部とを有する放電灯点灯装置であっ
て、制御部は、駆動制御信号の周波数を、高圧放電灯を
構成する電極にアーク放電により形成される尖状突起
(スポット)が電極を構成する金属の酸化・還元サイク
ルを通じて成長するような所定の周波数範囲内に設定
し、かつ駆動制御信号に基づいて生成した三角波信号
を、高圧放電灯に流れる電流の波高値が一定になるよう
に、駆動制御信号の全周期にわたって電流制御信号に重
畳し、高圧放電灯に流れる電流の波形を整形することを
特徴とする。
【0012】この構成によれば、駆動制御信号の周波数
であるランプ電流の極性反転周波数をスポットが成長で
きる周波数(例えば、170Hz)に設定し、かつラン
プ電流のバックポーチの波高値を一定にした電流量の波
形整形を可能にすることによって、ランプ電流が極性反
転する直前にアークの起点を徐々に予熱し、極性反転時
の電極表面温度の低下を抑え、次に極性反転直後は反対
側の電極のアーク起点を急激に温めることができるの
で、極性反転前後の両電極の温度変動を最小限に抑え、
温度が高い特定のスポットの成長を促進することで、ラ
ンプの長寿命化を実現することが出来る。
【0013】即ち、特定のスポットの成長を促進し、ラ
ンプ電流の極性反転時のアークの起点と帰点の温度変化
を小さくするようにしたことで、電極表面の温度の高い
スポットを固定化して、アークジャンプを回避すること
が出来る。更に、このランプ電流整形の効果は見かけ
上、ランプの電流量は変化しているが、放電中の電極の
温度はほぼ一定に抑えられるという点で、ランプ電極の
寿命をも延命化できるといった効果が期待できるので、
米国特許第5.608.294号公報で報告されている
アークジャンプの軽減以上の効果を得ることができる。
【0014】本発明に係る放電灯点灯装置において、制
御部は、ランプ電流の値または電圧の値に応じて、三角
波信号を電流制御信号に重畳する量およびタイミングの
少なくとも一方を変化させることが好ましい。
【0015】この構成は、ほとんど全ての放電灯点灯装
置はランプに供給する電力が一定になるように制御され
ており、更に、ランプは使用するほどランプの電極間電
圧が上昇するという点に着目している。このことは、ラ
ンプは経時変化によってランプ電流が減少していくとい
うことである。
【0016】つまり、ランプ使用時間が経過するに従っ
てランプ電流も減少し電極温度もあまり上昇しなくな
り、放電しているスポットと放電していないスポットと
の温度差による差別化が難しくなるということである。
従って、ランプ電流または電圧に応じて、直流−直流変
換器に入力される電流制御信号に三角波信号を重畳する
量とタイミングを調整出来るようにしてあれば、ランプ
の経時変化によるアークジャンプの発生を改善できる。
例えば、ランプ電圧の経時変化によってランプ電流が減
少して電極温度もあまり上昇しなくなってきた場合、三
角波信号を重畳する量を増やし、放電しているスポット
と放電していないスポットとの温度差を意図的に大きく
することによってアークジャンプの発生を改善できる。
【0017】また、本発明に係る放電灯点灯装置におい
て、制御部は、高圧放電灯の温度に応じて、三角波信号
を電流制御信号に重畳する量およタイミングの少なくと
も一方を変化させることが好ましい。
【0018】この構成によれば、熱容量の違うランプ、
具体的には電極構造や電極の太さ、またランプバルブ径
の違うランプや、ランプの冷却条件の差、または、ラン
プ使用時の環境温度の差によって、放電しているスポッ
トと放電していないスポットとの温度差が小さくなって
発生するアークジャンプを防ぐことが出来る。例えば、
ランプの使用温度が低くランプ電極の温度が十分に上が
らない場合は、重畳する三角波信号を多くし、放電して
いるスポットと放電していないスポットとの温度差を意
図的に大きくしアークジャンプを防ぐことが出来るよう
になる。
【0019】また、本発明に係る放電灯点灯装置におい
て、制御部は、ランプ電流の値または電圧の値に応じ
て、駆動制御信号の周波数を可変設定することが好まし
い。この場合、制御部は、ランプ電流の値が所定値以上
になった場合、またはランプ電圧の値が所定値以下にな
った場合、駆動制御信号の周波数を所定の周波数範囲外
に高く(例えば、340Hz)設定することが好まし
い。もしくは、制御部は、ランプ電流の値が所定値以上
になった場合、またはランプ電圧の値が所定値以下にな
った場合、電流制御信号への三角波信号の重畳を禁止す
ることが好ましい。
【0020】この構成によれば、酸化ハロゲン化タング
ステンによるスポットの成長をある時には抑え、ある時
には促進することにより、アークジャンプの軽減とラン
プの長寿命化を両立させることが出来る。これは、酸化
ハロゲン化タングステンの還元には、還元するのに適し
た温度帯と、還元するのに必要な時間があるためであ
る。従って、転流器の周波数をランプ電流または電圧に
よって制御することで、酸化ハロゲン化タングステンの
還元量、つまり、スポットの成長を意図的に制御するこ
とが出来ることになる。
【0021】例えば、通常、ランプ電圧が低くランプ電
流が多く流れる場合は、電極表面の温度も高くなり、酸
化ハロゲン化タングステンの還元によるスポットが成長
しやすい状態となる。この場合、転流器を駆動する周波
数を高めにシフトすれば、酸化ハロゲン化タングステン
の還元時間が短くなりスポットの成長を抑えることが出
来る。これは、電流制御信号への三角波信号の重畳を禁
止することでも対応可能である。また、これにより、転
流器を構成するスイッチング素子における損失を低減し
て、スイッチング素子の熱破壊を防止することが出来
る。
【0022】反対に、ランプ電圧が高くランプ電流が少
ない場合は、電極表面の温度も低く、酸化ハロゲン化タ
ングステンの還元によるスポットが成長しにくい状態と
なる。この場合、転流器を駆動する周波数を低めにシフ
トすれば、酸化ハロゲン化タングステンの還元時間が長
くなりスポットの成長を促進することがで出来る。これ
は、電流制御信号への三角波信号の重畳を再開すること
でも対応可能である。
【0023】これらの更なる効果として、ランプ電圧が
低いときはスポットが大きく成長し過ぎることを抑制し
て、電極間距離がスポットの成長によって短くなること
によるランプ電圧の低下が軽減される。また、ランプ電
圧が高いときは放電しているスポットを集中的に成長さ
せることが出来るのでアークジャンプを防ぎ、電極間距
離がスポットの成長によって短くなり、ランプ電圧を意
図的に低下させることが出来る。即ち、ランプ電圧の経
時的な変化を低くすることが出来るので、アークジャン
プの軽減とランプの長寿命化を両立させることが出来
る。
【0024】また、本発明に係る放電灯点灯装置におい
て、制御部は、高圧放電灯の温度に応じて、駆動制御信
号の周波数を可変設定することが好ましい。
【0025】この構成によれば、酸化ハロゲン化タング
ステンによるスポットの成長をある時には抑え、ある時
には成長を促すようにしてやることによりアークジャン
プの軽減とランプの長寿命化を両立させることが出来
る。これは、酸化ハロゲン化タングステンの還元に適し
た温度帯と、還元するのに必要な時間があるためであ
る。
【0026】従って、ランプ使用温度によって転流器の
周波数を制御出来れば、酸化ハロゲン化タングステンの
還元量、つまり、スポットの成長を意図的に制御するこ
とが出来ることになる。例えば、通常、ランプ温度が高
い場合は、電極表面の温度も高くなり、酸化ハロゲン化
タングステンの還元によるスポットが成長しやすい状態
となる。この場合、転流器を駆動する周波数を高めにシ
フトすれば、酸化ハロゲン化タングステンの還元時間が
短くなりスポットの成長を抑えることがで出来る。
【0027】反対に、ランプ温度が低い場合は、電極表
面の温度も低く、酸化ハロゲン化タングステンの還元に
よるスポットが成長しにくい状態となる。この場合、転
流器を駆動する周波数を低めにシフトすれば、酸化ハロ
ゲン化タングステンの還元時間が長くなりスポットの成
長を促進することが出来る。
【0028】これらの更なる効果として、ランプ温度が
高いときはスポットが大きく成長し過ぎることを抑制し
て、電極間距離がスポットの成長によって短くなること
によるランプ電圧の低下を軽減することが出来る。ま
た、ランプ温度が低いときは放電しているスポットを集
中的に成長させることが出来るのでアークジャンプを防
ぎ、電極間距離がスポットの成長によって短くなり、ラ
ンプ電圧を意図的に低下させることが出来る。即ち、ラ
ンプ電圧の経時的な変化を低くすることが出来るので、
アークジャンプの軽減とランプの長寿命化を両立させる
ことが出来る。
【0029】また、本発明に係る放電灯点灯装置におい
て、所定の周波数範囲は100Hz〜270Hzであ
り、制御部は、高圧放電灯に流れる電流の極性反転時間
が定格電流の80%の区間で40μsec以下になるよ
うに波形整形を行うことが好ましい。
【0030】この構成によれば、極性反転時の電極表面
が低温度となる時間を少なくし、極性反転後のアークの
帰点が、先のアークの起点と同一になるようにすること
で、アークジャンプの軽減を図ることが出来る。ここ
で、尖状突起(スポット)が成長する周波数範囲につい
て説明すると、下限値である100Hzよりも駆動制御
信号の周波数が低くなると、ランプ電流の極性反転時の
衝撃でスポットが破壊され、上限値である270Hzよ
りも駆動制御信号の周波数が高くなると、ランプ電極と
してタングステンを用いた場合、酸化ハロゲン化タング
ステンの還元時間が短くなり、スポットの成長が抑えら
れることになる。そこで、スポットが成長する所定の周
波数範囲を100Hz〜270Hzに設定した。
【0031】また、放電灯点灯装置は、高圧放電灯と直
列に接続され、低周波数領域よりも高周波数領域におい
てインダクタンス値が高いチョークコイルを備えること
が好ましい。
【0032】この構成によれば、極性反転時チョークコ
イルに生じる逆起電力を積極的に利用することで、瞬時
に極性反転を行うことが出来る。通常、直流電流を交流
電流に転流する転流器の制御方法として、ハイサイド側
のスイッチング素子とローサイド側のスイッチング素子
が同時にONしないように、デットタイムを設けてい
る。
【0033】このデットタイムは、スイッチング素子の
オン・ディレイタイムとライズタイム及びオフ・ディレ
イタイムとフォールタイムを考慮して設定されるため、
数μsec〜数十μsecとなる。高電力型のランプの
場合、スイッチング素子の容量が大きくなるので、この
デットタイムはなおさら大きくなってしまう。従って、
この間、電極の温度が極度に低下し、今までとは別のス
ポットに放電アークが移動してしまい、アークジャンプ
を発生させてしまう。
【0034】そこで、ランプと直列にチョークコイルを
挿入することによって、ランプ電流の極性反転時のラン
プ電流がとぎれた瞬間に、このチョークコイルが磁束の
維持のために逆起電力を発生して、これまで流れていた
方向とは逆の方向に電流が流れることを積極的に利用
し、転流器の制御だけではなしえなかった極性反転時間
の短縮を実現することが出来る。一部の放電灯点灯装置
には、ランプ点灯時の高圧パルスが回路に飛び込むのを
防止するため、空芯タイプや開磁路タイプのような高周
波数領域でインダクタンス値が大きいタイプのものを利
用する場合があるが、本発明で用いられるチョークコイ
ルL1は、低周波数領域でインダクタンス値が大きいト
ロイダル等の閉磁路タイプのものに限られる。
【0035】前記の目的を達成するため、本発明に係る
第1のシステムは、上記本発明に係る放電灯点灯装置を
用いたシステムであって、少なくとも高圧放電灯を冷却
するための冷却装置と、高圧放電灯の輝度を検出する輝
度検出器と、輝度検出器により輝度変動が検出された場
合、冷却装置の冷却能力を低下させる制御装置とを備え
たことを特徴とする。
【0036】この構成によれば、ランプ電極表面に出来
るスポットの形状等は、ランプ温度に対しても依存性が
認められるので、例えばランプの輝度変動を検出した
ら、冷却装置の冷却能力を下げて、スポットの成長を促
進させることによって、アークジャンプを軽減すること
が出来る。また、放電灯を搭載する液晶プロジェクター
などの機器の使用環境温度や機器内部の別の部品温度と
の間に、アークジャンプ発生の相関が確立されている場
合は、輝度検出器を削除することも出来る。
【0037】前記の目的を達成するため、本発明に係る
第2のシステムは、上記本発明に係る放電灯点灯装置を
用いたシステムであって、少なくとも高圧放電灯を冷却
するための冷却装置と、システムの外部温度を検出する
温度検出器と、温度検出器により検出した外部温度が所
定値よりも低下した場合、冷却装置の冷却能力を所定値
に設定する制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0038】この構成によれば、放電灯を搭載する機器
の使用環境温度や機器内部の別の部品温度との間に、ア
ークジャンプ発生の相関が確立され、ランプの輝度変動
を検出する輝度検出器を削除した場合、少なくともラン
プを冷却する目的でその外郭に具備した冷却装置の冷却
条件を予め、放電灯を搭載する液晶プロジェクターなど
の機器の制御装置に設定しておく。これにより、外部温
度が所定値(例えば、10℃)よりも低下した場合、冷
却装置の冷却能力を予め設定された条件にして、スポッ
トの成長を促進させることによって、アークジャンプを
軽減することが出来る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0040】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る放電灯点灯装置の一構成例を示す回路
ブロック図である。なお、図1の構成は、以下の各実施
形態においても適用される。放電灯点灯装置は、放電灯
制御部101(制御部)と、放電灯制御部101からの
電流制御信号Fに応じて所望の電流を出力する直流−直
流変換器106と、直流−直流変換器106からの直流
電流を交流電流に変換する転流器109と、ランプ点灯
用の高圧発生部110と、ランプ温度検出器または輝度
検出器111と、ランプ112と、ランプ112に流れ
る電流を検出する電流検出器(電流検出抵抗)R1と、
チョークコイルL1とで構成されている。
【0041】転流器109は、スイッチング素子Q1、
Q2、Q3、Q4を含むフルブリッジ回路等と、マスタ
ー側転流器制御回路107と、スレーブ側転流器制御回
路108とで構成されている。
【0042】放電灯制御部101は、メイン制御部10
2と、波形変換器103と、波形合成器104と、タイ
ミング補正回路105とで構成される。ここで、図2
に、波形変換器103と波形合成器104の具体的な内
部回路構成を示す。
【0043】次に、このように構成された放電灯点灯装
置の動作について、図1および図2に加えて、図3の波
形図も参照して説明する。
【0044】まず、放電灯制御部101のメイン制御部
102で発生された転流器109を駆動制御するマスタ
ー側転流器制御信号Aとスレーブ側転流器制御信号B
(制御信号A、Bを「駆動制御信号」とも称する)は、
波形変換器103に送られ、図3に示すような三角波信
号(片三角波信号)C、Dに変換される。なお、図2お
よび図3において、三角波信号C、Dは電源から引かれ
る電流信号として示している。図2に示すように、波形
変換器103の入力部は周知の積分器等で構成され、出
力部はオペアンプ等で構成される。これにより、アンプ
ゲインが自由に設定でき、波形変換器103により波形
変換された三角波信号C、Dの波形の傾きや振幅は自由
に設定出来る。また、メイン制御部102から波形変換
器103に重畳量/タイミング調整信号G(DCレベル
信号)が入力され、三角波信号を重畳する量とタイミン
グが調整される。
【0045】次に、波形発生器103で波形変換された
三角波信号C、Dは、メイン制御部102により発生さ
れた直流−直流変換器制御信号E(電圧制御信号)と共
に、波形合成部104に入力される。波形合成部104
では、まず三角波信号CとDが電流信号として流れ、そ
れによる電圧降下により、図3に示す三角波合成信号
F’が得られる。次に、直流−直流変換器制御信号Eに
三角波合成信号F’が重畳され、図3に示すような、直
流−直流変換器106の電流制御信号Fとなって、ラン
プ電流iLの波形整形を行う。
【0046】タイミング補正回路105はバッファー回
路等で構成され、直流−直流変換器106の電流制御信
号Fと、転流器109を駆動制御するマスター側転流器
制御信号Aとスレーブ側転流器制御信号Bとのタイミン
グを合わせるために、マスター側転流器制御回路107
に入力されるマスター側転流器制御信号のタイミング補
正信号A’とスレーブ側転流器制御回路108に入力さ
れるスレーブ側転流器制御信号のタイミング補正信号
B’を発生する。なお、実験的にタイミング補正の必要
が無い場合は、タイミング補正回路105を削除するこ
とも出来る。
【0047】ここで、駆動制御信号の周波数は、ランプ
112の電極La、Lbにアーク放電により形成される
スポット(尖状突起)が、電極La、Lbを構成する金
属として、例えばタングステンのイオン化、ハロゲン
化、酸化、還元サイクルを通じて成長するような所定の
周波数範囲(100Hz〜270Hz)内の周波数(例
えば、170Hz)に設定されている。
【0048】以上のように、本実施形態によれば、駆動
制御信号の周波数であるランプ電流の極性反転周波数を
スポットが成長できる周波数に設定し、かつランプ電流
のバックポーチの波高値を一定にした電流量の波形整形
を可能にすることによって、ランプ電流が極性反転する
直前にアークの起点を徐々に予熱し、極性反転時の電極
表面温度の低下を抑え、次に極性反転直後は反対側の電
極のアーク起点を急激に温めることができるので、極性
反転前後の両電極の温度変動を最小限に抑え、温度が高
い特定のスポットの成長を促進することで、ランプの長
寿命化を実現することが出来る。
【0049】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について、やはり図1を参照して説明する。本
実施形態は、検出したランプ電流に基づいて、電流制御
信号に重畳する三角波信号の量とタイミングを可変設定
するものである。
【0050】第1の実施形態で、メイン制御部102か
ら波形変換器103に重畳量/タイミング調整信号G
(DCレベル信号)が入力され、三角波信号を重畳する
量とタイミングが調整されると述べた。転流器109で
転流されたランプ電流iLは電流検出器R1で検出さ
れ、ランプ電流検出信号Hとしてメイン制御部102に
フィードバックされる。メイン制御部102では、ラン
プ電流検出信号Hのフィードバック量に従って、重畳量
/タイミング調整信号Gを生成し、波形変換器103に
おいて三角波信号を重畳する量とタイミングが調整され
る。
【0051】上記は全てアナログ回路でも構成が可能で
あるが、メイン制御部102にマイクロコンピュータを
搭載した場合、マイクロコンピュータのメモリー部に個
々の電流値に対する波形変換器103における三角波信
号を重畳する量とタイミングを設定するDCレベル設定
値を格納させ、ランプ電流検出信号Hのフィードバック
量に従って、DCレベル設定値を読み出して、波形変換
器103に対して三角波信号の重畳量/タイミングを設
定してもよい。
【0052】以上のように、本実施形態によれば、ラン
プ112に供給する電流量または印加電圧量に応じて、
直流−直流変換器106に入力される電流制御信号Fに
三角波信号を重畳する量とタイミングを調整出来るよう
にすることで、ランプ112の経時変化によるアークジ
ャンプの発生を改善できる。例えば、ランプ電圧の経時
変化によってランプ電流iLが減少して電極温度もあま
り上昇しなくなってきた場合、三角波信号を重畳する量
を増やし、放電しているスポットと放電していないスポ
ットとの温度差を意図的に大きくすることによって、ア
ークジャンプの発生を改善できる。
【0053】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について、やはり図1を参照して説明する。本
実施形態は、ランプ温度検出器111により検出された
ランプ温度に基づいて、電流制御信号に重畳する三角波
信号の量とタイミングを可変設定するものである。
【0054】第1の実施形態で、メイン制御部102か
ら波形変換器103に重畳量/タイミング調整信号G
(DCレベル信号)が入力され、三角波信号を重畳する
量とタイミングが調整されると述べた。ランプ温度検出
器111により検出されたランプ温度は、温度検出信号
Jとしてメイン制御部102にフィードバックされる。
メイン制御部102では、温度検出信号Jのフィードバ
ック量に従って、重畳量/タイミング調整信号Gを生成
し、波形変換器103において三角波信号を重畳する量
とタイミングが調整される。
【0055】上記は全てアナログ回路でも構成が可能で
あるが、メイン制御部102にマイクロコンピュータを
搭載した場合、マイクロコンピュータのメモリー部に個
々のランプ112の温度検出値に対する波形変換器10
3における三角波信号を重畳する量とタイミングを設定
するDCレベル設定値を格納させ、ランプ温度検出器1
11からの温度検出信号Jのフィードバック量に従っ
て、DCレベル設定値を読み出して、波形変換器103
に対して三角波信号の重畳量/タイミングを設定しても
よい。
【0056】以上のように、本実施形態によれば、熱容
量の違うランプ、具体的には電極構造や電極の太さ、ま
たランプバルブ径の違うランプや、ランプの冷却条件の
差、または、ランプ使用時の環境温度の差によって、放
電しているスポットと放電していないスポットとの温度
差が小さくなって発生するアークジャンプを防ぐことが
出来る。例えば、ランプの使用温度が低くランプ電極の
温度が十分に上がらない場合は、重畳する三角波信号を
多くし、放電しているスポットと放電していないスポッ
トとの温度差を意図的に大きくすることによって、アー
クジャンプを防ぐことが出来るようになる。
【0057】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態について、やはり図1を参照して説明する。本
実施形態は、電流検出器R1により検出されたランプ電
流に基づいて、駆動制御信号の周波数を可変設定するも
のである。
【0058】転流器109を制御するマスター側転流器
制御信号Aとスレーブ側転流器制御信号B、すなわち駆
動制御信号は、放電灯制御部101のメイン制御部10
2で発生すると述べた。転流器109で転流されたラン
プ電流iLは電流検出器R1で検出され、ランプ電流検
出信号Hとしてメイン制御部102にフィードバックさ
れる。メイン制御部102では、ランプ電流検出信号H
のフィードバック量に従って、転流器109を制御する
マスター側転流器制御信号Aとスレーブ側転流器制御信
号Bの制御周波数を変えられるようにしてある。この場
合、メイン制御部102は、ランプ電流の値が所定値以
上になった場合(またはランプ電圧の値が所定値以下に
なった場合)、駆動制御信号の周波数を例えば170H
zから所定の周波数範囲(100Hzから270Hz)
外に高く、例えば、340Hzに設定する。もしくは、
メイン制御部102は、ランプ電流の値が所定値以上に
なった場合(またはランプ電圧の値が所定値以下になっ
た場合)、電流制御信号への三角波信号の重畳を禁止す
る。
【0059】上記は全てアナログ回路でも構成が可能で
あるが、メイン制御部102にマイクロコンピュータを
搭載した場合、マイクロコンピュータのメモリー部に個
々の電流値に対する転流器109への駆動制御信号の周
波数データを格納させ、ランプ電流検出信号Hのフィー
ドバック量に従って、駆動制御信号の周波数データを読
み出して、転流器109への駆動制御信号の周波数を変
更出来るようにしてもよい。
【0060】以上のように、本実施形態によれば、酸化
ハロゲン化タングステンによるスポットの成長をある時
には抑え、ある時には促進することにより、アークジャ
ンプの軽減とランプの長寿命化を両立させることが出来
る。これは、酸化ハロゲン化タングステンの還元には、
還元するのに適した温度帯と、還元するのに必要な時間
があるためである。従って、転流器109への駆動制御
信号の周波数をランプ電流または電圧によって制御する
ことで、酸化ハロゲン化タングステンの還元量、つま
り、スポットの成長を意図的に制御することが出来るこ
とになる。
【0061】例えば、通常、ランプ電圧が低くランプ電
流が多く流れる場合は、電極表面の温度も高くなり、酸
化ハロゲン化タングステンの還元によるスポットが成長
しやすい状態となる。この場合、転流器109への駆動
制御信号の周波数を高めにシフトすれば、酸化ハロゲン
化タングステンの還元時間が短くなりスポットの成長を
抑えることが出来る。これは、電流制御信号への三角波
信号の重畳を禁止することでも対応可能である。また、
これにより、転流器を構成するスイッチング素子におけ
る損失を低減して、スイッチング素子の熱破壊を防止す
ることが出来る。
【0062】反対に、ランプ電圧が高くランプ電流が少
ない場合は、電極表面の温度も低く、酸化ハロゲン化タ
ングステンの還元によるスポットが成長しにくい状態と
なる。この場合、転流器109への駆動制御信号の周波
数を低めにシフトすれば、酸化ハロゲン化タングステン
の還元時間が長くなりスポットの成長を促進することが
で出来る。これは、電流制御信号への三角波信号の重畳
を再開することでも対応可能である。
【0063】これらの更なる効果として、ランプ電圧が
低いときはスポットが大きく成長し過ぎることを抑制し
て、電極間距離がスポットの成長によって短くなること
によるランプ電圧の低下が軽減される。また、ランプ電
圧が高いときは放電しているスポットを集中的に成長さ
せることが出来るのでアークジャンプを防ぎ、電極間距
離がスポットの成長によって短くなり、ランプ電圧を意
図的に低下させることが出来る。即ち、ランプ電圧の経
時的な変化を低くすることが出来るので、アークジャン
プの軽減とランプの長寿命化を両立させることが出来
る。
【0064】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態について、やはり図1を用いて説明する。本実
施形態は、ランプ温度検出器111により検出されたラ
ンプ温度に基づいて、駆動制御信号の周波数を可変設定
するものである。
【0065】転流器109を制御するマスター側転流器
制御信号Aとスレーブ側転流器制御信号B、すなわち駆
動制御信号は、放電灯制御部101のメイン制御部10
2で発生すると述べた。ランプ温度検出器111により
検出された温度検出信号Jはメイン制御部102にフィ
ードバックされる。メイン制御部102では、温度検出
信号Jのフィードバック量に従って、転流器109を制
御するマスター側転流器制御信号Aとスレーブ側転流器
制御信号Bの制御周波数を変えられるようにしてある。
【0066】上記は全てアナログ回路でも構成が可能で
あるが、メイン制御部102にマイクロコンピュータを
搭載した場合、マイクロコンピュータのメモリー部に個
々のランプの温度検出値に対する転流器109への駆動
制御信号の周波数データを格納させ、ランプ温度検出器
111にて検出された温度検出信号Jのフィードバック
量に従って、駆動制御信号の周波数データを読み出し
て、転流器109への駆動制御信号の周波数を変更出来
るようにしてもよい。また、実験によりランプ112の
温度がある程度予測出来る場合は、ランプ温度検出器1
11を削除することも出来る。
【0067】以上のように、本実施形態によれば、酸化
ハロゲン化タングステンによるスポットの成長をある時
には抑え、ある時には成長を促すようにしてやることに
よりアークジャンプの軽減とランプの長寿命化を両立さ
せることが出来る。これは、酸化ハロゲン化タングステ
ンの還元に適した温度帯と、還元するのに必要な時間が
あるためである。
【0068】従って、ランプ使用温度によって転流器1
09への駆動制御信号の周波数を制御出来れば、酸化ハ
ロゲン化タングステンの還元量、つまり、スポットの成
長を意図的に制御することが出来ることになる。例え
ば、通常、ランプ温度が高い場合は、電極表面の温度も
高くなり、酸化ハロゲン化タングステンの還元によるス
ポットが成長しやすい状態となる。この場合、転流器1
09への駆動制御信号の周波数を高めにシフトすれば、
酸化ハロゲン化タングステンの還元時間が短くなりスポ
ットの成長を抑えることがで出来る。
【0069】反対に、ランプ温度が低い場合は、電極表
面の温度も低く、酸化ハロゲン化タングステンの還元に
よるスポットが成長しにくい状態となる。この場合、転
流器109への駆動制御信号の周波数を低めにシフトす
れば、酸化ハロゲン化タングステンの還元時間が長くな
りスポットの成長を促進することが出来る。
【0070】これらの更なる効果として、ランプ温度が
高いときはスポットが大きく成長し過ぎることを抑制し
て、電極間距離がスポットの成長によって短くなること
によるランプ電圧の低下を軽減することが出来る。ま
た、ランプ温度が低いときは放電しているスポットを集
中的に成長させることが出来るのでアークジャンプを防
ぎ、電極間距離がスポットの成長によって短くなり、ラ
ンプ電圧を意図的に低下させることが出来る。即ち、ラ
ンプ電圧の経時的な変化を低くすることが出来るので、
アークジャンプの軽減とランプの長寿命化を両立させる
ことが出来る。
【0071】(第6の実施形態)以下、本発明の第6の
実施形態について、図1に加えて、図4の波形図を参照
して説明する。本実施形態は、マスター側転流器制御信
号Aとスレーブ側転流器制御信号Bを所定の時間区間で
重ね合わせ、またチョークコイルL1による逆起電力を
利用して、ランプ電流の極性反転時間を短縮し、ランプ
112の電極La、Lbの温度低下の解消を図るもので
ある。
【0072】転流器109を制御するマスター側転流器
制御信号Aとスレーブ側転流器制御信号B、すなわち駆
動制御信号は、放電灯制御部101のメイン制御部10
2で発生すると述べた。マスター側転流器制御信号Aと
スレーブ側転流器制御信号Bの発生タイミングについ
て、図4に示すようにマスター側転流器制御信号Aのバ
ックポーチ部とスレーブ側転流器制御信号Bのフロント
ポーチ部を数μsecオーダーで重ね合わせ、反対に、
マスター側転流器制御信号Aのフロントポーチ部とスレ
ーブ側転流器制御信号Bのバックポーチ部も数μsec
オーダーで重ね合わせる。
【0073】この重ね合わせ時間Tについては、転流器
109を構成するMOS−FETやIGBT(絶縁ゲー
ト型バイポーラトランジスタ)、トランジスタなどのス
イッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4のオン・ディレ
イタイムとライズタイム及びオフ・ディレイタイムとフ
ォールタイムを考慮した時間となるので、実験によっ
て、ランプ電流の極性反転時間が定格電流の80%区間
Rで40μsec以下に波形整形が行えるように設定で
きるようにしてある。この場合も、重ね合わせ時間Tは
正負両方とも設定できようにしてあるので、ほとんど全
ての回路条件を網羅できる。
【0074】上記は全てアナログ回路でも構成が可能で
あるが、メイン制御部102にマイクロコンピュータを
搭載した場合、マイクロコンピュータのメモリー部に個
々のスイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4の制御に
最適な重ね合わせ時間Tを格納させ、使用部品の特性に
合わせて変更出来るようにしてもよい。
【0075】更に、図1に示すように、極性反転時間を
短くするために、ランプ112と直列にチョークコイル
L1を挿入し、極性反転時にチョークコイルL1に生じ
る逆起電力を積極的に利用し、瞬時に極性反転が出来る
ようにしても、同様の効果が得られる。これは、ランプ
電流の極性反転時にランプ電流がとぎれた瞬間に、この
チョークコイルL1が磁束の維持のために逆起電力を発
生して、これまで流れていた方向とは逆の方向に電流が
流れることを積極的に利用しようとするもので、図5に
示す従来の方式に比べ、転流器109の制御だけではな
しえなかった極性反転時間Rの短縮を実現することが出
来る。この場合も、ランプ電流の極性反転時間Rが定格
電流の80%区間で40μsec以下に波形整形が行え
るように、チョークコイルL1のインダクタンス値を使
用部品の特性に合わせて設定する。
【0076】但し、一部の放電灯点灯装置には、ランプ
点灯時の高圧パルスが回路に飛び込むのを防止するため
の、空芯タイプや開磁路タイプような高周波数領域でイ
ンダクタンス値が大きいタイプのものを利用する場合が
あるが、本実施形態で用いられるチョークコイルL1
は、低周波数領域でインダクタンス値が大きくなるよう
なトロイダル等の閉磁路タイプのものに限られる。ま
た、ランプ電流の極性反転時間が定格電流の80%区間
で40μsec以下という設計目標値については、30
0W以下タイプの小中ワットタイプの放電灯に限られ
る。
【0077】以上のように、本実施形態によれば、ラン
プ電流の極性反転時間を短縮し、電極表面が低温度とな
る時間を少なくし、極性反転後のアークの帰点が、先の
アークの起点と同一になるようにすることで、アークジ
ャンプの軽減を図ることが出来る。
【0078】(第7の実施形態)以下、本発明の第7の
実施形態について、図1を参照して説明する。本実施形
態は、図1の放電灯点灯装置を搭載した液晶プロジェク
ター等のシステムに関するが、ランプ温度検出器111
をランプの輝度変化を検出する輝度検出器に置き換え、
そのフィードバック信号Jをメイン制御部102にフィ
ードバックするのではなく、液晶プロジェクターなどの
機器の制御用マイクロコンピュータ(以下、制御装置と
略称する)にフィードバックするものである。放電灯点
灯装置を搭載する液晶プロジェクターなどの機器の制御
装置は、機器の重要な部品を保護するために機器の使用
周囲温度や重要部品の温度を検出し、機器内部を冷却す
る冷却装置を制御している。
【0079】具体的な冷却装置としてはFANが挙げら
れるが、直流駆動型のFANは、その電源部に与える直
流電圧値で回転数を制御することができる。本実施形態
は、ランプの輝度変化を検出する輝度検出器111から
のフィードバック信号Jを、放電灯点灯装置を搭載する
液晶プロジェクターなどの機器の制御装置にフィードバ
ックすることによって、ランプ電極La、Lbの温度を
意図的に制御することが出来るようにしたものである。
【0080】また、ランプ112の輝度変化が液晶プロ
ジェクターなどの機器の内部温度または外部温度等と相
関が認められる場合、機器の内部温度または外部温度に
基づいて、ランプ電極La及びLbの温度を意図的に制
御できるように、液晶プロジェクターなどの機器の制御
装置に予め冷却装置の設定値と制御方法を記述しておい
て、ランプ112の輝度変化を検出する輝度検出器11
1を放電灯点灯装置から削除してもよい。
【0081】次に、上記第1の実施形態と第2の実施形
態を組み合わせて、直流−直流変換器106への電流制
御信号Fに重畳する三角波(片三角波)合成信号F’の
重畳量と重畳タイミングを自動調整した場合に、アーク
ジャンプの軽減が図れる点について、図6Aおよび図6
Bを参照して説明する。
【0082】図6Aは、初期状態におけるランプ電流が
大きい場合のランプ電流iLの波形図で、図6Bは、ラ
ンプの経時変化によりランプ電流が減少した場合のラン
プ電流iLの波形図である。図6Aおよび図6Bに示す
ように、本発明によれば、重畳される三角波信号の波高
値は一定であるので、ランプの経時変化によってランプ
電流iLの平坦部分は低くなり、ランプ電流iLにおけ
る三角波信号の重畳量(図中斜線で示す面積)が大きく
なる。これによって、ランプの経時変化によりランプ電
流が減少しても、ランプ電流の極性反転前にランプ電極
の余熱量を多くして、極性反転時におけるアークジャン
プの発生を軽減することが可能になる。
【0083】これに対して、従来の放電灯点灯装置で
は、図10Aに示すように初期状態におけるランプ電流
が大きい場合と、図10Bに示すようにランプの経時変
化によりランプ電流が減少した場合とで、重畳されるパ
ルス電流の面積(図中斜線で示す)は一定となる。この
ため、従来では、ランプの経時変化によりランプ電流が
減少すると、ランプ電流の極性反転前にランプ電極への
余熱量が低下し、極性反転時におけるアークジャンプの
軽減効果は本発明に比べて低くなる。
【0084】次に、本発明の放電灯点灯装置によってラ
ンプの長寿命化が図れる点について、図7Aおよび図7
Bを参照して説明する。
【0085】図7Aおよび図7Bは、同一の一般的な
(安価な)小型、高効率のランプ(アーク長が1mm、
バルブ径が10mm、内圧が180気圧)を使用した場
合における、本発明の放電灯点灯装置によるランプの長
寿命化を実証するためのグラフである。図7Aは、本発
明による放電灯点灯装置を用いた場合におけるランプの
輝度維持率の時間変化(L1)、および従来の放電灯点
灯装置を用いた場合におけるランプの輝度維持率の時間
変化(L2)を示すグラフである。また、図7Bは、本
発明による放電灯点灯装置を用いた場合におけるランプ
電圧の時間変化(V1)、および従来の放電灯点灯装置
を用いた場合におけるランプ電圧の時間変化(V2)を
示すグラフである。
【0086】図7Aに示すように、一般に、ランプの点
灯開始から100時間までは、ランプの輝度は急激に低
下する。これは、未通電ランプの電極の先端は比較的き
れいな状態であるが、通電と同時に電極の形状変化や温
度膨張、電極位置のずれなどにより、アークの形成状態
と形成位置が初期設定に対して変化しているためと考え
られる。具体的には、ランプは、その製造過程で最大効
率がとれるポイントでアライニング調整(リフレクター
とバルブの位置調整)されており、初期の調整ポイント
からのアーク位置のずれ等により、急激な輝度低下とな
ると考えられる。
【0087】その後、電極の状態が安定し、徐々に電極
や石英ガラスの劣化等により輝度が低下していくことに
なる。従来の一般的な(安価な)ランプを用いた点灯装
置では、約2000時間後に輝度維持率L2が初期値の
50%(輝度半減値によるランプ寿命規定で)となり、
ライフエンドとなる。また、図7Bに示すように、ラン
プ電圧V2も、初期値(65±15V)から、電極の劣
化により徐々に上昇し、約120V前後でライフエンド
を迎える。
【0088】これに対して、本発明による点灯装置の場
合、ランプの点灯開始から100時間までは、従来と同
じように、ランプの輝度L1が低下する。これは、ラン
プの構造上避けられない。しかし、100時間頃から輝
度の低下スピードと、スポットの成長スピードとのせめ
ぎ合いの結果、スポットの成長スピードが輝度の低下ス
ピードを上回り、輝度上昇(ランプ電圧の低下)が始ま
る。これは、スポットの成長によってアーク形状が楕円
から点に近づくことで、リフレクターを含む光学系の光
の利用効率が上がるためである。
【0089】ランプ電圧はランプの内圧(封入物の気化
による圧力上昇、これは温度にも比例)と電極間距離に
比例するため、スポットの成長により、ランプ電圧V1
も低下することになる。その結果、200時間頃には、
ランプ電圧V1は初期値(65V)より20Vも低い電
圧となる。その後、約400時間頃から、従来例と同じ
ように電極の劣化が始まり、その結果、ランプの寿命を
従来に比べて約2倍(約4000時間)にすることが出
来る。
【0090】なお、上記の実施形態の説明では、直流−
直流変換器106の電流制御信号に重畳する三角波信号
として片三角波信号(ランプ電流の各半周期のバックポ
ーチに重畳)としたが、本発明はこれに限定されず、両
三角波信号(ランプ電流の各半周期のフロントポーチと
バックポーチの両方に重畳)またはパラボラ波信号とし
ても、同様の効果を得ることが出来る。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安価なランプを使用したとしても、スポットの成長を積
極的に促進させることで、アークジャンプを軽減し、ラ
ンプの輝度変動を低減するとともに、ランプの長寿命化
を図った放電灯点灯装置およびかかる放電灯点灯装置を
用いた液晶プロジェクター等のシステムを実現すること
が可能になる、という格別な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の各実施形態に係る放電灯点灯装置の
一構成例を示す回路ブロック図
【図2】 図1の波形変換器103および波形合成器1
04の具体的な内部構成を示す回路図
【図3】 図1の各部信号の波形図
【図4】 本発明の第6の実施形態における各部信号の
波形図
【図5】 本発明の第6の実施形態による構成がない場
合における従来の各部信号の波形図
【図6A】 本発明による放電灯点灯装置において初期
状態でのランプ電流が大きい場合のランプ電流iLの波
形図
【図6B】 本発明による放電灯点灯装置においてラン
プの経時変化によりランプ電流が減少した場合のランプ
電流iLの波形図
【図7A】 本発明による放電灯点灯装置を用いた場合
におけるランプの輝度維持率の時間変化(L1)、およ
び従来の放電灯点灯装置を用いた場合におけるランプの
輝度維持率の時間変化(L2)を示すグラフ
【図7B】 本発明による放電灯点灯装置を用いた場合
におけるランプ電圧の時間変化(V1)、および従来の
放電灯点灯装置を用いた場合におけるランプ電圧の時間
変化(V2)を示すグラフ
【図8】 従来の放電灯点灯装置の一構成例を示す回路
ブロック図
【図9】 図8の従来例における各部信号の波形図
【図10A】 従来の放電灯点灯装置において初期状態
でのランプ電流が大きい場合のランプ電流iLの波形図
【図10B】 従来の放電灯点灯装置においてランプの
経時変化によりランプ電流が減少した場合のランプ電流
iLの波形図
【符号の説明】
101 放電灯制御部(制御部) 102 メイン制御部 103 波形変換器 104 波形合成器 105 タイミング補正回路 106 直流−直流変換器 107 マスター側転流器制御回路 108 スレーブ側転流器制御回路 109 転流器 110 高圧発生部 111 ランプ温度検出器または輝度検出器 112 ランプ(高圧放電灯) L1 チョークコイル Q1、Q2、Q3、Q4 スイッチング素子 R1 電流検出器(電流検出抵抗)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA13 AC01 AC04 AC11 BA05 CA14 CA16 CB06 DD08 DE02 DE04 DE06 DE07 EB04 GA02 GB03 GB18 GC04 HA03 HA06 HA10 HB01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流制御信号に応じて入力直流電圧を降
    圧して所望の電流を出力する直流−直流変換器と、矩形
    波状の駆動制御信号に応じて前記直流−直流変換器から
    の直流電流を交流電流に転流する転流器と、前記転流器
    からの交流電流が供給される高圧放電灯と、前記駆動制
    御信号を出力するとともに、前記高圧放電灯に流れる電
    流の値または前記高圧放電灯の電圧の値に基づいて前記
    高圧放電灯における電力量が一定になるように前記電流
    制御信号を出力する制御部とを有する放電灯点灯装置で
    あって、 前記制御部は、前記駆動制御信号の周波数を、前記高圧
    放電灯を構成する電極にアーク放電により形成される尖
    状突起が前記電極を構成する金属の酸化・還元サイクル
    を通じて成長するような所定の周波数範囲内に設定し、
    かつ前記駆動制御信号に基づいて生成した三角波信号
    を、前記高圧放電灯に流れる電流の波高値が一定になる
    ように、前記駆動制御信号の全周期にわたって前記電流
    制御信号に重畳し、前記高圧放電灯に流れる電流の波形
    を整形することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記高圧放電灯に流れる
    電流の値または前記高圧放電灯の電圧の値に応じて、前
    記三角波信号を前記電流制御信号に重畳する量およびタ
    イミングの少なくとも一方を変化させることを特徴とす
    る請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記高圧放電灯の温度に
    応じて、前記三角波信号を前記電流制御信号に重畳する
    量およタイミングの少なくとも一方を変化させることを
    特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記高圧放電灯に流れる
    電流の値または前記高圧放電灯の電圧の値に応じて、前
    記駆動制御信号の周波数を可変設定することを特徴とす
    る請求項1記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、前記高圧放電灯の温度に
    応じて、前記駆動制御信号の周波数を可変設定すること
    を特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、前記電流の値が所定値以
    上になった場合、または前記電圧の値が所定値以下にな
    った場合、前記駆動制御信号の周波数を前記所定の周波
    数範囲外に高く設定することを特徴とする請求項4記載
    の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記制御部は、前記電流の値が所定値以
    上になった場合、または前記電圧の値が所定値以下にな
    った場合、前記電流制御信号への三角波信号の重畳を禁
    止することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装
    置。
  8. 【請求項8】 前記所定の周波数範囲は100Hz〜2
    70Hzであり、前記制御部は、前記高圧放電灯に流れ
    る電流の極性反転時間が定格電流の80%の区間で40
    μsec以下になるように波形整形を行うことを特徴と
    する請求項1記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 前記放電灯点灯装置は、前記高圧放電灯
    と直列に接続され、高周波数領域よりも低周波数領域に
    おいてインダクタンス値が高いチョークコイルを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の放電灯点灯装置を用い
    たシステムであって、 少なくとも前記高圧放電灯を冷却するための冷却装置
    と、 前記高圧放電灯の輝度を検出する輝度検出器と、 前記輝度検出器により輝度変動が検出された場合、前記
    冷却装置の冷却能力を低下させる制御装置とを備えたこ
    とを特徴とするシステム。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の放電灯点灯装置を用い
    たシステムであって、 少なくとも前記高圧放電灯を冷却するための冷却装置
    と、 前記システムの外部温度を検出する温度検出器と、 前記温度検出器により検出した前記外部温度が所定値よ
    りも低下した場合、前記冷却装置の冷却能力を所定値に
    設定する制御装置とを備えたことを特徴とするシステ
    ム。
JP2002053149A 2001-05-16 2002-02-28 放電灯点灯装置および放電灯点灯装置を用いたシステム Expired - Lifetime JP3934436B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002053149A JP3934436B2 (ja) 2001-05-16 2002-02-28 放電灯点灯装置および放電灯点灯装置を用いたシステム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001146208 2001-05-16
JP2001-146208 2001-05-16
JP2002053149A JP3934436B2 (ja) 2001-05-16 2002-02-28 放電灯点灯装置および放電灯点灯装置を用いたシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003036992A true JP2003036992A (ja) 2003-02-07
JP3934436B2 JP3934436B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=26615172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002053149A Expired - Lifetime JP3934436B2 (ja) 2001-05-16 2002-02-28 放電灯点灯装置および放電灯点灯装置を用いたシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3934436B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007200678A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Matsushita Electric Works Ltd 放電灯点灯装置及び画像表示装置
JP2010021158A (ja) * 2009-10-30 2010-01-28 Seiko Epson Corp 光源装置、及びプロジェクタ
JP2010021159A (ja) * 2009-10-30 2010-01-28 Seiko Epson Corp 光源装置、及びプロジェクタ
JP2010021160A (ja) * 2009-11-02 2010-01-28 Hitachi Ltd ランプ作動制御装置及びその方法
JP2010055835A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両
JP2010165607A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Iwasaki Electric Co Ltd 高圧放電灯点灯装置
US7999490B2 (en) 2007-10-31 2011-08-16 Seiko Epson Corporation Light source, projector, and method for driving light source
DE102009038843B4 (de) * 2008-08-26 2015-05-28 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Entladungslampe-Beleuchtungsvorrichtung, Scheinwerfervorrichtung und ein diese aufweisendes Kraftfahrzeug
CN114299862A (zh) * 2021-12-30 2022-04-08 季华实验室 一种改善MicroLED闪屏的驱动方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007200678A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Matsushita Electric Works Ltd 放電灯点灯装置及び画像表示装置
US7999490B2 (en) 2007-10-31 2011-08-16 Seiko Epson Corporation Light source, projector, and method for driving light source
JP2010055835A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両
DE102009038843B4 (de) * 2008-08-26 2015-05-28 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Entladungslampe-Beleuchtungsvorrichtung, Scheinwerfervorrichtung und ein diese aufweisendes Kraftfahrzeug
JP2010165607A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Iwasaki Electric Co Ltd 高圧放電灯点灯装置
JP2010021158A (ja) * 2009-10-30 2010-01-28 Seiko Epson Corp 光源装置、及びプロジェクタ
JP2010021159A (ja) * 2009-10-30 2010-01-28 Seiko Epson Corp 光源装置、及びプロジェクタ
JP2010021160A (ja) * 2009-11-02 2010-01-28 Hitachi Ltd ランプ作動制御装置及びその方法
CN114299862A (zh) * 2021-12-30 2022-04-08 季华实验室 一种改善MicroLED闪屏的驱动方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3934436B2 (ja) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6717375B2 (en) Discharge lamp lighting device and system comprising it
EP0535141B1 (en) Fast warm-up ballast for arc discharge lamp
JP5073682B2 (ja) ガス放電ランプを駆動する方法及び駆動ユニット
US8264170B2 (en) Discharge lamp lighting device, method of driving discharge lamp, and projector
JP4459166B2 (ja) 高圧放電灯を点灯する装置および方法
US8378581B2 (en) Discharge lamp lighting device, projector, and driving method of discharge lamp
US8120282B2 (en) Discharge lamp lighting device, control method for the same, and projector
JP2004296427A (ja) 超高圧水銀ランプ発光装置
US8115405B2 (en) High pressure discharge lamp lighting device and luminaire using same
CN102026454A (zh) 高压放电灯点灯装置及投影仪
US7332874B2 (en) Discharge lamp ignition device
JP5463765B2 (ja) 放電灯の駆動装置および駆動方法、光源装置並びに画像表示装置
JP2003036992A (ja) 放電灯点灯装置および放電灯点灯装置を用いたシステム
JP4650795B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
JP5725218B2 (ja) 放電灯の駆動装置および駆動方法、光源装置並びに画像表示装置
JP2011029012A (ja) 放電ランプ点灯装置
JP5030021B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置及び光源装置並びにその制御方法
JP3823680B2 (ja) 放電灯用給電装置
JP2005197181A (ja) 放電灯点灯装置、照明装置、プロジェクタ
JP2010080137A (ja) 高圧放電灯点灯装置、照明器具
JP5460065B2 (ja) 放電灯点灯回路
JP5348497B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置、プロジェクタ及び高圧放電灯の始動方法
JP2002352990A (ja) 放電灯点灯装置
JP4096590B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
JP2007018901A (ja) 高圧放電ランプ用給電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3934436

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term