JP2003036587A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP2003036587A
JP2003036587A JP2001222489A JP2001222489A JP2003036587A JP 2003036587 A JP2003036587 A JP 2003036587A JP 2001222489 A JP2001222489 A JP 2001222489A JP 2001222489 A JP2001222489 A JP 2001222489A JP 2003036587 A JP2003036587 A JP 2003036587A
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JP
Japan
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disk
disc
turntable
clamp
moved
Prior art date
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Application number
JP2001222489A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kagaya
浩之 加賀谷
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 駆動ユニットを昇降移動させることなく、簡
単な構成でより短い時間でディスクの交換が可能なディ
スク装置を提供する。 【解決手段】 ディスクD1が、筐体11内に固定され
た駆動ユニット50のターンテーブルTに載置されてい
る。新たなディスクD2を挿入するとクランプ部材13
0が上昇し、ディスクD1が第1のディスク保持手段8
0で保持され且つディスクD2が第2の保持手段150
で保持される。第1及び第2のディスク保持手段80,
150を備えた昇降シャーシを上昇させ、ディスクD2
をディスクの挿入/排出位置に移動させる。ディスクD
1を排出させた後に、クランプ部材130を昇降シャー
シの下降に追従させるタイミングで下降させてディスク
D2をクランプする。最後に昇降シャーシのみを移動さ
せ、第2のディスク保持手段150をディスクD2の保
持が可能な位置に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクローディ
ングタイプの薄型のディスク装置に係わり、特に新たな
ディスクの挿入を受け入れた後に内部に装填されていた
ディスクを排出させることができるようにしたディスク
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7および図8は、従来のディスク装置
の動作の概略を示す模式図であり、図7Aはディスク駆
動状態(演奏状態)、同図Bはディスクの非クランプ状
態、同図Cは新たなディスクの挿入完了状態、同図Dは
ディスク移動状態、図8Aはディスク排出状態、同図B
はディスクのクランプ状態をそれぞれ示している。
【0003】このディスク装置は、第1のディスクがデ
ィスク装置の内部に装填されている状態であっても、新
たな第2のディスクの挿入を受け入れ、且つ前記第1の
ディスクの排出を行ういわゆるクイックチェンジ型のデ
ィスク装置である。
【0004】前記ディスク装置の正面にはスリット状の
出入口が形成されており、その背部に搬送ローラなどの
ディスク搬送手段が設けられている。またディスク装置
の装置奥部には、駆動ユニットとクランプ手段が設けら
れている。前記駆動ユニットは、主にディスクDを載置
するとともに回転を与えるターンテーブル、スピンドル
モータと、ディスクDの読み出しおよび/または書き込
みを行う記録/再生ヘッドとから構成されている。また
クランプ手段は、前記ターンテーブルとの間にディスク
Dを挟持するクランパおよび前記クランパの移動を行う
クランプアームなどから構成されている。なお、前記駆
動ユニットとクランプ手段は、それぞれディスク装置の
高さ方向に移動できるように支持されている。
【0005】また、前記駆動ユニットとクランプ手段と
の間には、ディスクDの縁部を保持するディスク保持手
段が設けられている。前記ディスク保持手段は、上下に
2組設けられており、ともにディスクが非駆動状態にあ
るときには、ディスクDの縁部を保持する保持位置に移
動し、ディスクDが駆動状態にあるときにはディスクD
の縁部から離れた退避位置に移動可能となっている。さ
らに前記ディスク保持手段は一体で、垂直方向に移動で
きるように支持されている。
【0006】前記ディスク装置はディスクローディング
型であり、前記ディスク搬送手段が出入口に挿入された
ディスクDを装置奥部の駆動ユニットに搬送し、駆動ユ
ニットに設置されているディスクを前記出入口に戻すこ
とが可能とされている。
【0007】図7および図8に示すように、このディス
ク装置内には内部動作の基本となる3箇所の動作位置が
ディスクの厚み方向に設けられている。すなわち、上段
部分が第1の演奏位置、中段部分が挿入/排出位置であ
り、下段部分が第2の演奏位置である。
【0008】図7Aに示すディスク駆動状態(演奏状
態)では、ディスクD1が前記駆動ユニット2とクラン
プ手段3に挟持された状態で上段部分の前記第1の演奏
位置に位置にしており、この第1の演奏位置においてデ
ィスクD1に回転が与えられ且つディスクD1の読み出
しおよび/または書き込みが行われている。
【0009】図7Bに示すように、新たなディスクD2
がディスク装置の出入口に挿入されると、前記駆動ユニ
ット2が垂直方向に下降させられて第2の演奏位置の下
部位置まで移動させられる。なお、このときディスクD
1は、前記ディスク保持手段によって第1の演奏位置で
保持されており、駆動ユニット2とクランパ手段3との
間にディスクを挿入および/または排出するためのスペ
ースSが確保される。
【0010】そして、新たなディスクD2が前記ディス
ク搬送手段によって前記スペースS内を移動させられ、
挿入/排出位置に設定される(図7C参照)。
【0011】図7Dに示すディスク移動状態では、前記
ディスクD1と新たなディスクD2を保持するディスク
保持手段が一緒に下降させられ、ディスクD1が挿入/
排出位置に、新たなディスクD2が第2の演奏位置にそ
れぞれ移動させられる。
【0012】図8Aに示すディスク排出状態では、挿入
/排出位置に移動させられたディスクD1がディスク搬
送手段によって搬送され、ディスクD1が出入口の外部
に押し出される。これにより、ディスクD1をディスク
装置から取り出すことが可能となる。
【0013】図8Bに示すディスククランプ状態では、
クランプ手段3が下降する方向に移動させられ、ターン
テーブルとクランプ手段3との間で新たなディスクD2
が挟持させられる。そして、この第2の演奏位置で、デ
ィスクD2に回転が与えられ且つディスクD1の読み出
しおよび/または書き込みが行われる。
【0014】なお、図8Bに示す状態のときに新たなデ
ィスクD2が出入口に挿入された場合には、上記図7A
〜図8Bとは逆の順序で動作させられ、新たなディスク
D2の再生/記録動作が前記第1の演奏位置において行
われる(図7A参照)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のデ
ィスク装置では、ディスクD1を交換する際に、駆動ユ
ニット2を垂直方向に昇降移動させてディスクの挿入領
域を確保する構成であり、駆動ユニット2と離れた形で
別個独立したディスク交換機構を構成することができな
いという問題がある。
【0016】またディスクが載置される基準面を有する
駆動ユニットが昇降移動する構成では、機構シャーシの
寸法精度が低い場合には、駆動ユニットが第1又は第2
の演奏位置で傾いた状態に設定されやすく、ディスクの
搬送およびディスクの演奏に支障を生じさせるという問
題がある。
【0017】また上記ディスク装置では、ディスクをタ
ーンテーブルとの間にクランプするときには、先ずディ
スク保持手段を下降させてディスクをターンテーブル上
に載置し、その後にクランプ手段を下降させる必要があ
り、一方ディスクのクランプを解除するためにはクラン
プ手段を上昇させ、その後にディスク保持手段を上昇さ
せてディスクをターンテーブルから持ち上げる(離す)
必要がある。すなわち、ディスク保持手段と駆動ユニッ
トの両者を別個のタイミングで移動させる必要があるた
め、ディスクの交換に時間を要するという問題ある。さ
らに、このようにディスク保持手段とクランプ手段を昇
降させるタイミングをずらすためには、ディスク装置の
機構が複雑化しやすいという問題もある。
【0018】本発明は、上記従来の課題を解決するため
のものであり、駆動ユニットを昇降させることなく、簡
単な構成でより短い時間でディスクの交換可能なディス
ク装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ディスク
の挿入および排出が行われる出入口と、前記ディスクの
挿入および排出が行われる挿入/排出方向と交叉する昇
降方向に移動自在に設けられた昇降シャーシと、前記昇
降方向に移動自在に設けられ、ターンテーブルとの間で
前記ディスクを挟持するクランプ手段と、を備えたディ
スク装置において、前記昇降シャーシが、前記出入口か
ら挿入された第2のディスクの保持を行う第1のディス
ク保持手段と、前記出入口へ排出される第1のディスク
の保持を行う第2のディスク保持手段とを昇降方向の上
下に備えており、以下の(1)から(6)の動作に従っ
てディスクの交換が行われることを特徴とするものであ
る。 (1)前記第1のディスクをクランプしていた前記クラ
ンプ手段を非クランプ位置に移動させる。 (2)前記第1のディスク保持手段が挿入された前記第
2のディスクを保持し、且つ前記第2のディスク保持手
段が前記第1のディスクを保持する。 (3)前記昇降シャーシを前記ターンテーブルから離れ
る方向に移動させ、前記第2のディスク保持手段を前記
出入口と対向する位置に設定する。 (4)前記第2のディスク保持手段に保持されていた前
記第1のディスクを前記出入口から外部に排出する。 (5)前記昇降シャーシ及び前記クランプ手段を前記タ
ーンテーブルに接近させ、前記第1のディスク保持手段
に保持されている前記第2のディスクを前記ターンテー
ブルと前記クランプ手段との間で挟持する。 (6)前記第1の保持手段による前記第2のディスクの
保持を解除し、且つ前記昇降シャーシを前記ターンテー
ブルから離れる方向に移動させ、前記第1のディスク保
持手段を前記出入口と対向する位置に設定する。
【0020】第2の発明は、筐体内に、ディスク保持手
段を備えた昇降シャーシと、ディスクをターンテーブル
上にクランプするクランパを備えたクランプ部材と、前
記筐体の側方に設けられ、ディスクの挿入/排出方向に
移動し且つ前記昇降シャーシを昇降方向に移動させる一
対の可動部材とを備えたディスク装置において、前記可
動部材には、前記昇降シャーシの側面から外側方向に延
びる支持ピンを案内するカム溝と前記クランプ部材の側
面から外側方向に延びる支持ピンを案内するカム溝がそ
れぞれ設けられており、前記クランプ部材のカム溝に
は、前記可動部材が挿入/排出方向の一方に移動すると
きには前記昇降シャーシよりも先に前記クランプ部材を
前記ターンテーブルから離れる方向に移動させ、且つ前
記可動部材が他方に移動するときには前記クランプ部材
よりも先に前記昇降シャーシを前記ターンテーブルに近
づく方向に移動させる切換え部材が設けられていること
を特徴とするものである。
【0021】上記において、前記ターンテーブルが駆動
ユニットに設けられており、前記駆動ユニットが前記筐
体内に固定されているものが好ましい。
【0022】上記第1の発明では、ターンテーブルが設
けられた駆動ユニットを移動させることなくディスクの
交換を行うことができる。したがって、ディスクが載置
される基準面(ターンテーブルの面)が変動しないの
で、ディスクの搬送を確実に行うことができる。さらに
駆動ユニット内の記録/再生ヘッドを水平に移動させる
ことが可能となるため、精度の高い記録動作および再生
動作を行うことができる。しかも、駆動ユニットを除い
たディスクチェンジ機構の部分を、駆動ユニットとは別
個に構成することができるようになる。
【0023】また第2の発明では、ディスク保持手段を
有する昇降シャーシとクランプ部材の昇降動作のタイミ
ングを上昇時および下降時において異なるように設定で
きる。すなわち、上昇時には、先にクランプ部材を持ち
上げ、次に昇降シャーシを持ち上げるタイミングとする
ことができ、また昇降シャーシが下降するときには、こ
れに追従するタイミングでクランプ部材を下降させるこ
とができ、ディスクのクランプ動作および非クランプ動
作への移行を確実に行うことができる。
【0024】上記可動部材を駆動させる構成例として
は、前記筐体の両側に一対の可動部材が設けられてお
り、前記一対の可動部材どうしが前記筐体の底面に回動
自在に設けられたリンクアームを介して連結されている
ものである。
【0025】また昇降シャーシとクランプ部材の昇降動
作のタイミングを異なるように設定するには、例えば、
前記カム溝が、前記クランプ部材を前記ターンテーブル
から離れた非クランプ位置に設定する上部カム溝と、前
記ターンテーブルに接近したクランプ位置に設定する下
部カム溝と、前記上部カム溝と下部カム溝とを連結し且
つ前記クランプ部材の支持ピンが挿通される開口部と、
を有しており、前記可動部材には、前記クランプ部材が
前記ターンテーブルから離れるときには前記クランプ部
材の支持ピンを前記開口部の一方の縁部に沿って前記上
部カム溝に移動させ、且つ前記クランプ部材が前記ター
ンテーブルに近づくときには前記支持ピンを他方の縁部
に沿って前記下部カム溝に移動させる前記切換え部材が
設けられているものである。
【0026】この場合、前記切換え部材が、前記可動部
材の側面において前記挿入/排出方向に移動自在に支持
されているものが好ましい。
【0027】そして、前記切換え部材には、前記切換え
部の移動方向の両側面に形成された斜面と前記開口部の
両縁部との間に前記クランプ部材の支持ピンを上部カム
溝および下部カム溝に案内する案内傾斜部が形成されて
おり、前記可動部材が挿入方向に移動するときには、前
記切換え部材を排出側に保持して前記切換え部の一方の
斜面と開口部の一方の縁部との間に前記案内傾斜部を形
成し、且つ前記可動部材が排出方向に移動するときに
は、前記切換え部材を挿入側に保持して前記切換え部の
他方の斜面と開口部の他方の縁部との間に前記案内傾斜
部が形成される構成である。
【0028】また、前記可動部材と切換え部材とには、
前記クランプ部材が前記ターンテーブルから離れる方向
に移動するときには、前記切換え部材を挿入側に保持
し、且つ前記クランプ部材が前記ターンテーブルに近づ
く方向に移動するときには、前記切換え部材を排出側に
保持する係止手段が設けられているものが好ましい。
【0029】また、係止手段が、前記可動部材および切
換え部の一方に形成された係止凹部と、他方に形成され
た係止凸部で構成できる。
【0030】さらには、前記クランプ部材の支持ピン
が、前記カム溝内を移動するときに前記係止凹部又は係
止凸部を押圧することにより、前記係止凹部と係止凸部
とがロックされ、または前記ロックが解除させられるよ
うになる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本発明のディスク装置の昇
降シャーシの構成を示す分解斜視図、図2は前記昇降シ
ャーシが配置される筐体側の構成を示す分解斜視図、図
3はディスク装置の概略を示す平面図である。
【0032】図1ないし図3に示すディスク装置は、デ
ィスク装置の内部に第1のディスクが存在している状態
で、出入口から新たな第2のディスクを挿入すると、デ
ィスク装置内でディスクの交換を行い前記第1のディス
クを前記出入口から排出させるいわゆるクイックチェン
ジ型のディスク装置である。
【0033】図1及び図2に示すものでは、前記筐体1
1がディスク装置の内部に組み込まれている。筐体11
の前方(Y1側)にはノーズ部12が設けられており、
前記ノーズ部12には、幅方向(X1−X2)方向に開
口するスリット状の出入口13が形成されている。また
ノーズ部12の裏側(Y2側)には搬送ローラ14が回
転自在に支持されている。前記搬送ローラ14は、図示
しない駆動手段により駆動力が与えられると、ディスク
を装置内に引き入れる正転方向およびディスクを外部に
排出する逆転方向に回転できるようになっている。
【0034】図2に示すように、前記筐体11の一方の
側面11Aには、図示Y方向に延びる長溝11a,11
fと、図示Z方向に延びる長溝11b,11cおよび切
欠孔11d,11eが形成されている。また他方の側面
11Bには、図示Y方向に延びる長溝11gと、図示Z
方向に延びる長溝11h,11i,11j,11kおよ
び切欠孔11mが形成されている。
【0035】前記筐体11の側面11A,11Bには、
図示Y1−Y2方向に移動する可動部材20,30が設
けられている。可動部材20および可動部材30の図示
Y1側には、連結部28および連結部38がそれぞれ設
けられている。また筐体11の底面11Cには、筐体1
1の幅(X)方向の中心に回転軸42cを有するリンク
アーム42が回動自在に設けられており、その両端には
掛止部42a,42bが形成されている。そして、この
リンクアーム42の掛止部42a,42bと前記可動部
材20,30の連結部28,38とが連結されている。
前記リンクアーム42は、後述する手段によって可動部
材20がY1方向に移動させられるときには可動部材3
0をY2方向に移動させ、また可動部材20がY2方向
に移動させられるときには可動部材30をY1方向に移
動させるように機能する。
【0036】一方の可動部材20の面内には、3種類の
カム21,22,23が形成されている。このうちカム
21,23は略クランク状に形成されており、上部カム
溝21a,22a,中間カム溝21b,22bおよび下
部カム溝21c,22cを有している。また上部カム溝
21aと中間カム溝21bの間、上部カム溝22aと中
間カム溝22bの間、および中間カム溝21bと下部カ
ム溝21cの間、中間カム溝22bと下部カム溝22c
がそれぞれ傾斜状のカム溝で連結されている(図5参
照)。
【0037】同様に他方の可動部材30の面内にも、3
種類のカム31,32,33が形成され、このうちカム
31,33は上部カム溝31a,32a,中間カム溝3
1b,32bおよび下部カム溝31c,32cと、これ
らの間を連結する傾斜状のカム溝を有している。
【0038】また中央のカム23,33には、略平行四
辺形状の開口部23b,33bが形成されている。前記
開口部23b,33bの上部側および下部側には、開口
部23b,33bから連続する上部カム溝23a,33
aおよび下部カム溝23c,33cが図示Y方向に延び
て形成されている。
【0039】前記可動部材20の面内には、外側(X
2)方向に突出する突部24,25が、前記中央のカム
23の開口部23bを挟んだその両側に形成されてい
る。同様に可動部材30の外側の面にも外側(X1)方
向に突出する突部34,35が、前記中央のカム33の
開口部33bを挟んだ両側に形成されている。
【0040】そして、前記中央のカム23,33には、
切換え部材40,40がそれぞれ取り付けられている。
前記切換え部材40は、長手方向(Y方向)の両端にU
字形状に形成された保持部40a,40bを有し、且つ
その間には図示内向(筐体の接近する方向)に突出する
略平行四辺形状の切換え部40cが形成されている。
【0041】切換え部40cの長手方向の両端面は、前
記中央のカム23,33の開口部23c,33cの縁部
と同じ傾き角度からなる斜面40d,40eで形成され
ている(図5A,B参照)。また切換え部40cの高さ
方向(Z方向)の上面は、上部カム溝23a,33aの
下部側の縁部と同じ高さ位置となるように設定され、且
つ切換え部40cの高さ方向(Z方向)の下面は、下部
カム溝23c,33cの上部側の縁部と同じ高さ位置と
なるように設定されている。よって、クランプアーム1
30aの支持ピン131,131が、中央のカム23,
33の内部をスムーズに移動できるようになっている。
【0042】前記切換え部材40は、前記可動部材20
の突部24,25および可動部材30の突部34,35
が前記保持部40aおよび40bにそれぞれ挿通された
状態で前記可動部材20,30の外側面に取り付けられ
ている。そして、前記切換え部40cが中央のカム2
3,33の開口部23b,33bの内部に挿入されてい
る。前記切換え部40cの図示Y方向の幅寸法(斜面4
0dと斜面40eとの間隔)は、前記開口部23b,3
3bの幅寸法よりも小さく、切換え部40cの両端の斜
面40d,40eと前記開口部23b,33bの両縁部
の斜面との間には隙間余裕(案内傾斜部)が形成されて
いる。よって、切換え部材40は、前記隙間余裕分だけ
図示Y方向に移動することが可能とされている。
【0043】切換え部材40には図示下方に延びる腕部
40fが一体に設けられており、その端部には筐体11
の内部方向に突出する係止凸部(係止手段)40gが形
成されている。そして、切換え部材40の係止凸部40
gが、可動部材20,30に形成された係止凹部29
a,29b,39a,39bにそれぞれ係止可能とされ
ている。また、切換え部材40の一方の端部には図示Z
1方向に突出する被押圧片40hが形成され、他方の端
部には図示Z2方向に突出する被押圧片40iが形成さ
れている。
【0044】図1および図3に示すように、一方の可動
部材20には、その一部を図示X1方向に折り曲げた折
曲部27を有しており、その縁部にはラック27aが形
成されている。前記折曲部27は、前記側面11Aに形
成された長溝11fを通じて筐体11の内部に挿入され
ている。そして、可動部材20がY方向に移動するとき
には、前記折曲部27が長溝11f内を移動するように
なる。また他方の可動部材30には、後述の第2のロッ
ク部材に形成されたロック片110bが挿通されるロッ
ク穴36a,36bおよび36cが穿設されている。
【0045】前記筐体11の底面には、ターンテーブ
ル、前記ターンテーブルに回転を与えるスピンドルモー
タなどの駆動装置およびディスクの半径方向に移動して
ディスクの面内に情報の記録およびディスクに書き込ま
れている情報の再生を行う記録/再生ヘッドなどからな
る駆動ユニット50が設けられている(図4参照)。し
たがって、このディスク装置では、駆動ユニット50が
ディスク装置の高さ(Z)方向へ移動するような動作は
行われない。
【0046】前記駆動ユニット50の上方には、金属板
などを折り曲げて形成した昇降シャーシ60が設けられ
ている。昇降シャーシ60には、図示X1,X2側の両
側を図示下方に折り曲げた側部60A,60Bが形成さ
れており、さらに前記側部60A,60Bの一部を内方
に折り曲げた折曲片60C,60Dを有している(図3
参照)。また側部60A,60Bには、両側方向に突出
する支持ピン60a,60b,60cおよび60dが固
定されている。前記図示X2側の支持ピン60aおよび
60bは、筐体側面11Aの前記長溝11bおよび切欠
孔11eに挿通され、さらに前記可動部材20のカム2
1およびカム22に挿通されている。同様に図示X1側
の支持ピン60cおよび60dは、筐体側面11Bの前
記長溝11hおよび長溝11jに挿通され、さらに前記
可動部材30のカム31およびカム32に挿通されてい
る。
【0047】昇降シャーシ60の高さ(Z)方向の位置
は、前記可動部材20,30に形成されているカム2
1,22,31,32で3段階に設定される。すなわ
ち、昇降シャーシ60の支持ピン60a,60b,60
cおよび60dが、カム21,22,31,32の上部
カム溝21a,22a,31a,32aに位置する場合
が上部位置であり、中間カム溝21b,22b,31
b,32bに位置する場合が中間位置である。そして、
昇降シャーシ60の支持ピン60a,60b,60cお
よび60dが、カム21,22,31,32の下部カム
溝21c,22c,31c,32cに位置する場合が下
部位置である。
【0048】昇降シャーシ60の図示X1側には、図示
X方向に平行に延びる一対の案内溝60p,60qが形
成され、さらに図示X2方向に平行に延びる一対の案内
溝60r,60sが形成されている。昇降シャーシ60
には、板状の一対の移動部材71,72が図示X方向に
摺動自在に設けられている。移動部材71,72の端部
には、図示下方に延びる軸状のピン71a,72aが固
定されており、前記溝60pおよび60rに挿通されて
いる。両移動部材71,72の対向する部分には、ラッ
ク部71b,72bが形成されており、前記案内溝60
p,60qと案内溝60r,60sとの中間に回転自在
に設けられたギヤ歯車73に噛み合っている。すなわ
ち、前記ラック部71b,72bとギヤ歯車73とがリ
ンク機構を構成しており、ラック部71bとラック部7
2bとは互いに相対的に移動可能とされている。また前
記移動部材72には、昇降シャーシ60との間に付勢部
材62が設けられており、常に移動部材72は図示X2
方向に付勢されている。よって、ギヤ歯車73を介して
連結されている移動部材71も図示X1方向に付勢され
た状態にある。
【0049】前記移動部材71,72のピン71a,7
2aは、前記案内溝60p,60rに挿通され、その先
端にはディスク案内部材81,82が回転自在に支持さ
れている。またディスク案内部材81,82の図示Y2
方向の端部には図示上方に延びる案内ピン81a,82
aが設けられており、前記昇降シャーシ60の案内溝6
0q,60sに挿通されている。前記ディスク案内部材
81,82の側部には、第1のディスク保持手段80を
構成するディスク案内溝81b,82bが周設されてい
る。
【0050】前記ラック部71b,72bが互いに接近
する方向および離間する方向に移動させられると、ディ
スク案内部材81,82も一緒に移動させられる。この
とき案内ピン81a,82aが前記案内溝60q,60
s内を移動することが可能とされている。
【0051】図1に示すように、昇降シャーシ60には
図示Y方向に移動する第1のロック部材90が設けられ
ている。前記第1のロック部材90の前方(Y1方向)
の両端には、その一部を切り欠いたロック部90a,9
0bが形成されている。前記ロック部90a,90b
は、前記案内溝60q,60sを通り抜けて図示上方に
突出する前記案内ピン81a,82aに対向している。
また第1のロック部材90の後方(Y2方向)の端部に
は、ラック90cが形成されており、後述する第2の出
力歯車176に噛み合っている。なお、第1のロック部
材90には付勢部材91が設けられており、常に図示Y
2方向に付勢されている。
【0052】昇降シャーシ60の後方(Y2側)には、
図示X方向に移動する駆動部材100が設けられてい
る。駆動部材100には付勢部材101が設けられてお
り、常に図示X2方向に付勢されている。駆動部材10
0の一方(図示X2側)の端部には、その一部を折り曲
げて形成した摺動片100aが形成されている。また駆
動部材100の両側には、挿通孔100b,100cが
穿設されており、この挿通孔100b,100cには後
述する回動アーム141,142に形成されている可動
ピン141a,142aが挿通されている。
【0053】前記摺動片100aは、筐体11の側面1
1Aの切欠孔11eに対向しており、この切欠孔11e
を通じて図示X2方向に突出できるようになっている。
また、摺動片100aが可動部材20に形成されている
切欠部26に対向する場合には、摺動片100aが筐体
の外部に突出可能とされている。そして、摺動片100
aが筐体の外部に突出している状態において、可動部材
20を図示Y1方向に移動させると、可動部材20の切
欠部26の縁部に形成されている押圧片26aが前記摺
動片100aを図示X1方向に押し込むため、駆動部材
100を図示X1方向に移動させることが可能となる。
【0054】また昇降シャーシ60の下面側で且つ前記
駆動部材100と対向する位置には、図示X方向に移動
する第2のロック部材110が設けられている。第2の
ロック部材110には付勢部材111が設けられてお
り、常に図示X2方向に付勢された状態にある。第2の
ロック部材110の両端には、ロック片110a,11
0bが形成され、さらに図示下方に折り曲げ形成された
被係止片110cが形成されている。昇降シャーシ60
の下面には、電磁ソレノイド112が固定されている。
電磁ソレノイド112は、図示X方向に移動するプラン
ジャ112aを有しており、前記プランジャ112aに
は係合部112bが形成されている。そして、この係合
部112bに、前記第2のロック部材110の被係止片
110cが係止されている。よって、プランジャ112
aが図示X方向に移動することにより、第2のロック部
材110を図示X方向に移動させることが可能である。
【0055】また昇降シャーシ60には、位置決め部材
120,120が設けられている。前記位置決め部材1
20の基部の外周には歯車が形成されている。前記基部
には、外周方向に延び且つクランク状に折り曲げられた
腕部120aが設けられている。前記腕部120aの先
端部は、昇降シャーシ60に形成された扇形状の開口部
に挿入され、昇降シャーシ60の下面側に延びている。
前記腕部120aの先端には、図示下方に延びる位置決
めピン120b,120bがそれぞれ設けられている。
位置決めピン120b,120bの下方の先端にはフラ
ンジ(第1のディスク保持手段)120c,120cが
それぞれ形成されており、挿入されたディスクの縁部を
保持することができるようになっている。
【0056】なお、上記ディスク案内部材81,82の
ディスク案内溝81b,82bと前記位置決め部材12
0,120のフランジ120c,120cにより、第1
のディスク保持手段が構成されている。
【0057】前記位置決め部材120,120の基部に
周設された両歯車どうしは、互いに噛み合わされてお
り、前記位置決めピン120b,120bが接近する方
向および離間する方向に相対的に回転可能となってい
る。図3に示すように、位置決め部材120,120の
近傍には、前記一方の位置決め部材120の歯車に噛み
合うラック部201を有する摺動部材200が設けられ
ている。前記摺動部材200と昇降シャーシ60と間に
は付勢部材210が架設されており、摺動部材200は
常に図示X1方向に付勢されている。よって、位置決め
部材120,120は、腕部120a,120aを互い
に接近させる方向に付勢されている。
【0058】なお、位置決め部材120,120の基部
表面には図示上方に突出する凸部120d,120dが
形成されており、ともに前記第1のロック部材90に穿
設されている切欠穴90dに挿通されている。
【0059】前記第1のロック部材90の上方には、ク
ランプ部材130が設けられている。前記クランプ部材
130は、図示X方向に延びるクランプアーム130a
を有し、その両端は図示下方に折り曲げ形成された折曲
片130b,130cが形成されている。前記折曲片1
30b,130cには、外側方向に延びる支持ピン13
1,131が固定されている。またクランプ部材130
の中央には、図示下方に折り曲げられた支持部130d
が形成されており、この支持部130dの下面には、前
記駆動ユニットに設けられるターンテーブルに対向する
クランパ132が回転自在に支持されている。前記支持
部130dおよびクランパ132は、昇降シャーシ60
に形成された開口穴60Eを通じて筐体11の内部に挿
通されている。
【0060】クランプアーム130aに設けられた前記
支持ピン131,131は、筐体側面11A,11Bの
前記長溝11c,11iに挿通され、さらに可動部材2
0,30のカム23,33に挿通されている。よって、
可動部材20,30が図示Y方向に移動すると、可動部
材20,30のカム23,33の内部を前記支持ピン1
31,131が移動するため、クランプ部材130を図
示Z方向に昇降移動させることが可能とされている。
【0061】また、昇降シャーシ60の下面には回動ア
ーム141,142が設けられている。前記回動アーム
141,142は、昇降シャーシ60の下面に突設され
た回転軸141b,142bを中心に回動自在に支持さ
れている。回動アーム141,142の先端には、第2
のディスク保持手段150を構成するディスク保持部材
151,152が支持されている。ディスク保持部材1
51,152が互いに対向する両側面には、ディスク保
持溝151a,152aがそれぞれ形成されており、回
動アーム141,142が互いに接近する方向に回動さ
せられると、前記ディスク保持溝151a,152a間
にディスクの縁部を保持することができ、回動アーム1
41,142が互いに離れる方向に回動させられると、
ディスクの保持を解除できるようになっている。
【0062】回動アーム141,142の基部側には、
上方に延びる可動ピン141a,142aが設けられて
おり、昇降シャーシ60に形成された略扇形状の孔60
e,60fに挿通され、さらに前記駆動部材100に形
成されている挿通孔100b,100cに挿入されてい
る。可動部材20が図示Y1方向に移動させられると、
押圧片26aが前記駆動部材100の摺動片100aを
図示X1方向に押圧する。これにより、駆動部材100
が図示X1方向に移動させられるが、駆動部材100の
前記挿通孔100b,100cの縁部が回動アーム14
1,142の可動ピン141a,142aを押圧するた
め、回動アーム141,142が開く方向に回動させら
れる。またこの状態から、可動部材20が図示Y2方向
に移動させられ、前記駆動部材100の摺動片100a
が可動部材20の切欠部26に対向すると、駆動部材1
00が付勢部材101の付勢力により、前記切欠部26
を通じてX2方向に突出させられる。この際、駆動部材
100の前記挿通孔100b,100cの縁部が、前記
可動ピン141a,142aを押圧するため、回動アー
ム141,142が閉じる方向に回動させられる。
【0063】昇降シャーシ60の奥部には、下方に延び
る回転軸160が設けられており、この回転軸160に
はディスク排出部材161が回転自在に支持されてい
る。前記ディスク排出部材161の基部162は略扇形
状をしており、その一部を延長させた排出アーム163
が一体に形成されている。また基部162の扇形状の縁
部にはラック164が周設されており、後述の第1の出
力歯車193と噛み合うことが可能となっている。な
お、前記ラック164と第1の出力歯車193との噛み
合いは、昇降シャーシ60がZ1方向に移動した状態
(図4IV,Vの状態)で行われる。
【0064】ディスク排出部材161の回転軸160に
は、ねじりコイルばねなどからなる付勢部材(図示せ
ず)が設けられており、常にディスク排出部材161を
反時計回り方向に付勢されている。よって、図3に示す
ように、通常の状態では、排出アーム163は図示Y2
方向に後退させられている。
【0065】またディスク排出部材161の基部162
には、図示上方に延びる係止部165が形成されてい
る。前記ディスク排出部材161と対向する昇降シャー
シ60の縁部の形状は略円弧状に形成されている。前記
ディスク排出部材161の係止部165が、前記円弧状
に形成された縁部に対向した状態で回転することがで
き、前記係止部165が昇降シャーシ60の円弧形状が
終了する縁部に当接することで、ディスク排出部材16
1の図示時計回り方向の回転を規制することができるよ
うになっている。
【0066】筐体11の奥部には、動力伝達装置が設け
られている。前記動力伝達装置は、回転軸171を中心
とする第1の動力伝達部170と固定回転軸191を中
心とする第2の動力伝達部190とから構成されてい
る。
【0067】第1の動力伝達部170は、下から順に入
力歯車172、中間歯車173、主動歯車172a、3
ケの遊星歯車175および第2の出力歯車176とから
構成されている。前記入力歯車172には、中心から図
示Z1方向に延びる中心軸が設けられており、その先端
に主動歯車172aが形成されている。前記中間歯車1
73には中心穴173aが形成されており、この中心穴
173aに前記主動歯車172aが挿通されている。前
記中心穴173aの内面と前記主動歯車(入力歯車17
2の中心軸)172aの外面との間には隙間余裕が形成
されており、入力歯車172及び主動歯車172aと中
間歯車173とは互いに干渉し合わないで回転できるよ
うに設定されている。
【0068】中間歯車173の内周側の面には内歯歯車
173bが周設されており、この内歯歯車173bの中
心に前記主動歯車172aが配置されている。また中間
歯車173の下面には連結歯車173cが形成されてい
る。
【0069】第2の出力歯車176の下面には、図示下
方に突出する3つの回転軸が正三角形の関係を持って形
成されており、この3つの回転軸に前記遊星歯車175
がそれぞれ回転自在に支持されている。そして、主動歯
車172aと内歯歯車173bとの間に前記3ケの遊星
歯車175が配置されている。すなわち、主動歯車17
2aと内歯歯車173bとが、前記3ケの遊星歯車17
5を介して連結されている。
【0070】また第2の動力伝達部190は、下方より
第3の出力歯車192、コイルスプリング194、第1
の出力歯車193およびコイルスプリング195とから
構成されている。前記第1の出力歯車193は固定回転
軸191の回りを自在に回転可能であり、且つ前記固定
回転軸191の軸方向に移動可能な状態とされている。
よって、第1の出力歯車193は、前記コイルスプリン
グ194,195によって図示Z方向に弾性的に支持さ
れている。
【0071】前記第1の動力伝達部170と第2の動力
伝達部190との関係は、前記第2の出力歯車と第1の
出力歯車193とが噛み合わされ、前記中間歯車173
の連結歯車173cと第3の出力歯車192とが噛み合
わされた状態に設定されている。そして、第3の出力歯
車192は、図3に示す連結歯車180を介して前記可
動部材20の折曲部27に形成されたラック27aに噛
み合わされている。
【0072】前記第1の出力歯車193は、上記のディ
スク排出部材161のラック164に噛み合っており、
また昇降シャーシ60が図示Z1方向の上部位置に移動
しているときには、記第1のロック部材90のラック9
0cにも噛み合う。
【0073】図1に示すように、付勢部材62の付勢力
により、前記移動部材72は図示X2方向に移動させら
れ、移動部材71は図示X1方向に移動させられてい
る。よって、移動部材71のディスク案内部材81およ
び移動部材72のディスク案内部材82は互いに接近す
る方向に移動させられている。そして、この際には、デ
ィスク案内部材81,82のうち、前記ピン71a,7
2aよりも手前側(Y1側)部分が昇降シャーシ60の
下面に突出形成された凸部61,61に当たっているた
め、ディスク案内部材81が図示時計回り方向に回転さ
せられ、ディスク案内部材82が図示反時計回り方向に
回転させられた状態に設定される。すなわち、図3に示
すよに、ディスク案内部材81とディスク案内部材82
の図示Y1側の先端部が互いに外側方向にハの字形状に
開いた状態に設定されている。よって、この状態で、出
入口13からディスクDを挿入すると、ディスクDの縁
部を前記ディスク案内部材81,82のディスク案内溝
81b,82bの間に挿入することが可能である。
【0074】なお、昇降シャーシ60の下面の図示Y1
側の位置には、前記搬送ローラ14に対向するガイド部
材63が設けられており、搬送ローラ14とガイド部材
63との間でディスクDを挟持できるようになってい
る。
【0075】またディスク装置内には制御部が設けられ
ており、ディスク装置の一連の動作が管理されている。
【0076】以下、ディスク装置の動作について説明す
る。図4のIないしVIは、本発明のディスク装置の動
作の概略を示す模式図であり、Iは初期モード状態を示
す図、IIはディスクが非クランプ状態とされ新たなデ
ィスクが挿入される状態を示す図、IIIは新たなディ
スクの挿入が完了した状態を示す図、IVはディスク保
持部材が上方に移動した状態を示す図、Vは下方のディ
スクが排出される状態を示す図、VIはディスク保持部
材とクランプ部材が下方に移動され、ディスクがクラン
プされた状態を示す図である。また図5は図1に示すデ
ィスク装置をX1方向から見た側面図であり、Aは昇降
シャーシが中間位置にあり且つクランプ部材がクランプ
位置にある状態、Bは昇降シャーシが上部位置に移動
し、且つクランプ部材が非クランプ位置に移動した状
態、Cは昇降シャーシが下部位置に移動し且つクランプ
部材がクランプ位置に移動した状態を示している。さら
に図6はディスク装置内に小径ディスクと大径ディスク
が保持されている状態を示す平面図である。
【0077】(初期モード)ここでは、ディスク装置内
に第1のディスクD1が装填されている状態を初期モー
ドとしている。なお、ディスク装置内に前記第1のディ
スクD1が装填されていない場合であっても、ディスク
装置に電源投入した直後には、ディスク装置の動作状態
として初期モードに設定される。よって、以下のディス
ク装置の動作は第1のディスクD1が装填されていない
場合においても同様である。
【0078】図4Iに示す初期モードでは、前記昇降シ
ャーシ60の支持ピン60a,60b,60cおよび6
0dが、可動部材20,30の中間カム溝21b,22
b,31bおよび32b内に位置している(図5A参
照)。この状態では、昇降シャーシ60内の第1のディ
スク保持手段80が中間位置に設定され、下部側の第2
のディスク保持手段(ディスク保持部材151,15
2)が駆動ユニット50のターンテーブルTの第1のデ
ィスクD1が保持可能なディスク駆動位置に設定されて
いる。
【0079】またクランプアーム130aの支持ピン1
31,131は、可動部材20,30のカム23,33
の下部カム溝23c,33c内に位置し、クランプ部材
130は下方に移動したクランプ位置に設定されてい
る。よって、ターンテーブルTとクランプ部材130と
の間に第1のディスクD1が挟持された状態にある。
【0080】また第1のロック部材90のラック部90
cが第1の出力歯車に噛み合い且つ図示Y2方向に移動
させられている。よって、第1のロック部材90のロッ
ク部90a,90bが、ディスク案内部材81,82の
案内ピン81a,82aから離れた状態にあり、ディス
ク案内部材81,82は非ロック状態に設定されてい
る。よって、図3に示すように、移動部材71は付勢部
材62によって図示X1方向に移動させられ、且つ移動
部材72は図示X2方向に移動させられているため、デ
ィスク案内部材81,82は互いに接近し且つその先端
部がハの字形状に開いた状態に設定されている。
【0081】さらに初期モードでは、可動部材20の押
圧片26aが駆動部材100の摺動片100aに当接し
ており、駆動部材100が図示X1方向に移動させられ
た状態に設定されている。このため、図6の一点鎖線で
示すように回動アーム141,142が互いに開く方向
に回動させられている。よって、回動アーム141,1
52の先端に設けられたディスク保持部材151,15
2が、外側方向に移動させられており、ディスク保持部
材151とディスク保持部材152との間で第1のディ
スクD1が非保持状態にある。よって、この状態では、
ターンテーブルTに回転を与え、且つ記録/再生ヘッド
を駆動することにより、第1のディスクD1の再生およ
び/または記録動作を行うことが可能である。
【0082】なお、電磁ソレノイド112は非導通状態
に設定されており、第2のロック部材110が付勢部材
111の付勢力によって、図示X2方向に移動させられ
ている。よって、第2のロック部材110の一方のロッ
ク片110aが、第1の出力歯車193をロックする状
態に設定されている。よって、第1の出力歯車193の
回転が規制されるため、第1のロック部材90の移動お
よびディスク排出部材161の回動が制限された状態に
ある。
【0083】(新たなディスクの挿入動作)新たに第2
のディスクD2がノーズ部12の出入口13に挿入され
ると、第2のディスクD2の先端部が前記ガイド部材6
3(図3参照)と前記搬送ローラ14との間に入り込
む。前記出入口13には、光センサ又はその他のスイッ
チ手段などからなるディスク検知手段(図示せず)が設
けられている。
【0084】ディスク装置内の制御部は、前記ディスク
検知手段から第2のディスクD2が出入口13に挿入さ
れたことを検知すると、駆動モータからなる動力発生部
を駆動させる。動力発生部の駆動力が、前記入力歯車1
72および図示しない180連結歯車を介して可動部材
20のラック27aに伝達され、前記可動部材20が図
示Y2方向に移動させられる。よって、他方の可動部材
30もリンクアーム42を介して図示Y1方向に移動さ
せられる。このとき、図4IIに示すように、クランプ
部材アーム130が上方の非クランプ位置に移動させら
れることにより、クランパ132とターンテーブルTと
の間にディスクDを挿入するためのスペースが形成され
る。この際には、図5Aに示すように、可動部材20で
は、クランプアーム130aの支持ピン131が、カム
23の下部カム溝23cの位置から開口部23bの図示
右側の斜面と切換え部材40の他方の斜面40eとの間
に形成された案内傾斜部(隙間余裕)を通って上部カム
溝23aに移動させられる。なお、他方の可動部材30
でも同様の動作が行われる。
【0085】次に、制御部は前記搬送ローラ14を正転
方向に回転駆動させる。これにより、第2のディスクD
2が搬送ローラ14とガイド部材63とで挟持された状
態でディスク装置奥部方向(Y2方向)に移動させられ
る。このとき、第2のディスクD2の先端の縁部がディ
スク案内部材81,82のディスク案内溝81b,82
bに入り込む。そして、さらに第2のディスクD2が挿
入されると、ディスクD2の縁部の形状に沿って、ディ
スク案内部材81,82が互いに離れる方向に押し開か
れる。ただし、移動部材71と移動部材72との間には
互いに接近する方向への付勢力が働いているため、ディ
スク案内部材81,82が互いに押し開かれる方向に移
動させられても、ディスクD2が落下することはない。
【0086】そして、第2のディスクD2の最大直径
が、移動部材71,72のピン71aとピン72aとを
結ぶ仮想線を通り過ぎると、ディスクD2の縁部によっ
て一方のディスク案内部材81が反時計回り方向に回転
させられ、他方のディスク案内部材82が時計回り方向
に回転させられる。すなわち、ディスク案内部材81,
82が逆ハの字形状に切り換えられる。しかも、移動部
材71と移動部材72との間に働く互いに接近する方向
への付勢力により、前記ディスク案内部材81,82が
ディスクD2の縁部を後方から図示Y2方向に押圧する
ことが可能となる。よって、第2のディスクD2の最大
直径が前記仮想線を通り過ぎたときに、搬送ローラの回
転を停止させた場合であっても、ディスクD2を装置奥
部方向に搬送することができる。
【0087】前記ディスクD2は、位置決め部材12
0,120の位置決めピン120b,120bに当接す
る。このとき、位置決め部材120,120が、ディス
クD2の押し込み力によりさらに外側方向に回動させら
れる。一方、ディスク案内部材81,82は、ディスク
D2の最大直径が、移動部材71,72のピン71aと
ピン72aとを結ぶ仮想線を通り過ぎると、逆ハの字形
状の状態で互いに接近する方向に移動し、ディスク案内
部材81,82が昇降シャーシ60の下面の凸部に当接
したときに、ディスク案内部材81が図示時計回り方向
に回転させられ、ディスク案内部材82が図示反時計回
り方向に回転させられる。
【0088】このとき、図6の実線に示すように、ディ
スクD2が直径8cmの小径ディスクDSである場合に
は、ディスク案内部材81,82のディスク案内溝81
b,82bのY1方向の端部がディスクD2の縁部を保
持する。すなわち、ディスクDSは、図示Y1側の縁部
がディスク案内溝81b,82bの端部により、図示Y
2側の縁部が位置決め部材120,120のフランジ部
120c,120cによりそれぞれ保持される。
【0089】一方、ディスクD1が直径12cmの大径
ディスクDLである場合には、図6の一点鎖線に示すよ
うに、ディスクDLは、図示Y1側の縁部が、さらに大
きく外側方向に移動し且つ逆ハの字形状に設定されたデ
ィスク案内溝81b,82bの腹部によって、図示Y2
側の縁部がさらに外側方向に押し開かれた位置決め部材
120,120のフランジ部120c,120cによっ
て保持される。
【0090】すなわち、新たに挿入された第2のディス
クD2は、昇降シャーシ60の内部に設けられた第1の
ディスク保持手段で保持される。
【0091】またこのときには、駆動部材100の摺動
片100aが、筐体側面11Aの切欠孔11eおよび可
動部材20の切欠部26から図示X2方向に突出させら
れる。これにより、駆動部材100が図示X2方向に移
動させられるため、これに連結されている回動アーム1
41,142が閉じる方向に回動させられる。よって、
ターンテーブル上に載置されている第1のディスクD1
が、第1のディスク保持手段であるディスク保持部材1
51とディスク保持部材152との間に保持される。
【0092】制御部は、さらに可動部材20をY2方向
に移動させることにより、昇降シャーシ60を図示Z1
方向の上部位置に移動させる。これにより、図4IVに
示すように第1のディスク保持手段が待機位置に、第2
のディスク保持手段がディスクの出入口13と同じ高さ
位置と対向する挿入/搬出位置に移動させられる。
【0093】このとき、図5Bに示すように、クランプ
アーム130aの支持ピン131が、切換え部材40の
図示右端部の被押圧片40hを押圧する。このため、切
換え部材40は、可動部材20に対し相対的に図示Y1
方向に移動させられ、腕部40fの先端の係止凸部40
gが可動部材20の右側の係止凹部29bから外れて隣
接する左側の係止凹部29aを軽ロックする。よって、
可動部材20と切換え部材40とは、係止凸部40gが
係止凹部29aを軽ロックした状態でY1方向に移動さ
せられる。なお、可動部材30においても、同様に係止
凸部40gが係止凹部39aを軽ロックした状態でY2
方向に移動させられる。
【0094】(ディスクの排出動作)昇降シャーシ60
が図示Z1方向の上部位置に移動させられると、第1の
ロック部材90も図示Z1方向に移動するため、第1の
ロック部材90のラック部90cと第1の出力歯車19
3との噛み合いが外れた状態に設定される。
【0095】またこのとき制御部は、電磁ソレノイド1
12を通電し、プランジャ112aを図示X1方向に引
き付けることにより、第2のロック部材110を図示X
1方向に移動させる。この移動により、第2のロック部
材110の一方のロック片110aによる第1の出力歯
車193のロックが解除され、第1の出力歯車193が
回転可能な状態に切り換えられる。同時に、第2のロッ
ク部材110の他方のロック片110bが、長溝11k
から図示X1方向に突出しロック穴36cに入り込むた
め、可動部材30のY方向への移動が制限される。よっ
て、可動部材20のY方向への移動も規制される。
【0096】図4Vに示す状態では、動力発生部の駆動
力が入力歯車172および主動歯車172aを介して第
1の出力歯車193に伝達されるため、第1の出力歯車
193が回転駆動させられる。よって、この第1の出力
歯車193に噛み合うディスク排出部材161が図示時
計回り方向に回転させられるため、排出アーム163が
前記挿入/排出位置に位置する第1のディスクD1のY
2方向の縁部を押圧する。これにより、第1のディスク
D1が図示Y1方向に押し出される。この際、ディスク
D1は、第2のディスク保持部材であるディスク保持部
材151,152に保持された状態で出入口13付近ま
で排出される。そして、このとき出入口13の近傍に設
けられているディスク検知手段がディスクD1の排出を
検知して、この情報を制御部に伝える。そして、制御部
は、搬送ローラ14を逆転方向に回転駆動させることに
より、第1のディスクD1を搬送ローラ14とガイド部
材63との間に挟持した状態で出入口13の外部に排出
させる。そして、制御部は、ディスク検知手段からディ
スクD1の中心孔が出入口13の外部に排出させられた
ことの情報を受けたときに、前記搬送ローラ14の回転
を停止させる。このとき、図3の実線で示すように、デ
ィスクD1の中心孔の全体が、出入口13よりも図示Y
1方向に至った状態で前記出力口13に保持される。よ
って、ユーザーはディスクD1の記録面に触れることな
く容易に取り出すことができる。
【0097】なお、制御部は、回動アーム163が時計
回り方向に回動させられた直後に、第1の出力歯車19
3を逆転方向に回転させ、前記排出アーム163を反時
計回り方向に戻す。そして、電磁ソレノイドへの通電を
断って第2のロック部材110を図示X2方向に移動さ
せ、第1の出力歯車193の回転を停止させる。
【0098】前記回動アーム163を時計方向および反
時計方向に1往復分だけ回動させる間、第2のロック部
材110が第1の出力歯車193の回転を許容し、且つ
可動部材20,30の移動を制限する。よって、動力発
生部の駆動力により、ディスクD2の排出動作中に可動
部材20,30が移動することがない。よって、安定し
た状態でディスクD2の排出を確実に行うことができ
る。
【0099】(ディスクの装填動作)ディスクD1が出
入口13から取り出されると、制御部は可動部材20を
図示Y1方向に移動させる。この移動の際、昇降シャー
シ60の支持ピン60a,60bが上部カム溝21a,
22aから中間カム溝21b,22bに至る。さらに制
御部は可動部材20を図示Y1方向に移動させ、昇降シ
ャーシ60の支持ピン60aを下部カム溝21c,22
cに至らせ、昇降シャーシ60をZ2方向に下降移動さ
せる。このとき、クランプ部材130もZ2方向に下降
させられるが、図5Bに示すように、切換え部材40の
係止凸部40gが可動部材20の係止凹部29aに軽ロ
ックされているため、切換え部40cの一方の斜面40
eとこれに対向するカム23の開口部23bの縁部(図
示右側の斜面)とが密着させられている。すなわち、上
部カム溝23aと切換え部40cの上面とが連続し、実
質的に上部カム溝23aの長さ寸法が図示Y方向に延長
させた状態となっている。そして、切換え部40cの他
方の斜面40dとカム23の開口部23bの縁部(図示
左側の斜面)との間に案内傾斜部(隙間余裕)が形成さ
れ、クランプアーム130aの支持ピン131は前記案
内傾斜部を通って下部カム溝23cに移動させられる。
このため、クランプ部材130の下降時には、Y方向へ
の移動距離を長く設定することができ、昇降シャーシ6
0が下降するときに、これに追従するタイミングでクラ
ンプ部材130を下降させることができる。
【0100】前記下降動作では、昇降シャーシ60内の
第1のディスク保持手段に保持されているディスクD2
が駆動ユニット50のターンテーブルTに載置され、そ
の直後にクランプアーム130aが下降することによ
り、ディスクD2がターンテーブルTとクランパ132
との間に挟持され、図4VIに示す状態に設定される。
【0101】なお、昇降シャーシ60が図示Z2方向に
下降する際には、第1のロック部材90のラック部90
cと第1の出力歯車193とが再び噛み合う状態に設定
される。またクランプアーム130aの支持ピン131
が下部カム溝23cに移動させられると、制御部は電磁
ソレノイド112を駆動して、第1の出力歯車193を
非ロック状態に設定する。そして、この際、第2のロッ
ク部材110の他方のロック片110bが、長溝11k
とロック穴36aに挿通され、可動部材30,20の移
動を規制する。
【0102】制御部は、この状態で動力発生部を駆動さ
せる。このときの駆動力は、入力歯車172→主動歯車
172a→遊星歯車175→第2の出力歯車176→第
1の出力歯車193→ラック部90cの順で第1のロッ
ク部材90に伝達され、第1のロック部材90が図示Y
1方向に移動させられる。この際、第1のロック部材9
0のロック部90a,90bが、前記ディスク案内部材
81,82の案内ピン81a,82aを保持して、わず
かな距離だけディスク案内部材81,82を外側方向に
移動させる。よって、ディスク案内部材81,82に保
持されているディスクD2の保持を解除することができ
る。また前記第1のロック部材90がY1方向に移動す
ると、同時に第1のロック部材90の切欠穴90dの縁
部が位置決め部材120,120の凸部120d,12
0dを図示Y1方向に押圧する。よって、位置決め部材
120,120の腕部120a,120aが互いに開く
方向に回動させられるため、フランジ部120c,12
0cに保持されているディスクD2の保持を解除するこ
とができる。すなわち、第1のディスク保持手段に保持
されているディスクD2の保持を解除することができ
る。
【0103】またこのときは、図5Cに示すようにクラ
ンプアーム130aの支持ピン131が、切換え部材4
0の図示左端部の被押圧片40hをY2方向に押圧す
る。このため、切換え部材40は、可動部材20に対し
相対的に図示Y2方向に移動させられる。よって、腕部
40fの先端の係止凸部40gが、可動部材20の係止
凹部29aから外れて左側に隣接する係止凹部29bを
軽ロックする。よって、切換え部40cの右側の斜面と
可動部材20の開口部23cの右側の斜面との間に案内
傾斜部(隙間余裕)を形成することができる。なお、可
動部材30においても、同様の案内傾斜部(隙間余裕)
が形成される。
【0104】制御部は、可動部材20を図示Y1方向に
および可動部材30を図示Y2方向に移動させ、支持ピ
ン60a,60b,60cおよび60dを中間カム溝2
1b,22b,31bおよび32bに導き、昇降シャー
シ60のみをZ1方向の中間位置に移動させる。
【0105】そして、制御部は、動力発生部を逆方向に
回転させ、第1のロック部材90を図示Y2方向に移動
させてディスク案内部材81,82のロックを解除す
る。同時に、位置決め部材120,120の腕部120
a,120a間の開き角も元の状態に復帰させられる。
さらに、電磁ソレノイド112を導通状態に設定し、第
2のロック部材110を図示X1方向に移動させ、ロッ
ク片110aを可動部材30のロック穴36aに挿通す
ることにより、ディスク装置の状態を図4Iに示す初期
モードに戻す。
【0106】そして、駆動ユニット50に設けられたス
ピンドルモータを駆動してディスクD2に所定の回転が
与え、さらに記録/再生ヘッドを駆動することにより、
ディスクD2に記録されている情報の読み出し、あるい
はディスクD2への情報の書き込みが行われる。
【0107】以上の一連の動作により、ディスク装置の
内部にディスクD1が装填されている状態であっても、
新たなディスクD1を挿入を受け入れ、且つディスクの
交換を行った後に、内部に装填されているディスクD1
を排出することができる。
【0108】
【発明の効果】以上のように本発明では、ターンテーブ
ルや記録/再生ヘッド等が設けられた駆動ユニットを移
動させる必要がない。よって、その移動時間分だけ新た
に挿入されたディスクと装置内に装填されていたディス
クとの交換に要する時間を短くすることができる。すな
わち、ディスク交換時間の短いクイックチャンジを実現
することができる。
【0109】また、ディスク保持手段を有する昇降シャ
ーシとクランプ手段との昇降動作のタイミングを合わせ
ることができるため、ディスクの挿入及び排出動作、デ
ィスクのクランプ及び非クランプ動作を確実に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置の昇降シャーシの構成を
示す分解斜視図、
【図2】前記昇降シャーシが配置される筐体側の構成を
示す分解斜視図、
【図3】ディスク装置の概略を示す平面図、
【図4】本発明のディスク装置の動作の概略を示す模式
図であり、Iは初期モード状態を示す図、IIはディス
クが非クランプ状態とされ新たなディスクが挿入される
状態を示す図、IIIは新たなディスクの挿入が完了し
た状態を示す図、IVはディスク保持部材が上方に移動
した状態を示す図、Vは下方のディスクが排出される状
態を示す図、VIはディスク保持部材とクランプ部材が
下方に移動され、ディスクがクランプされた状態を示す
図、
【図5】ディスク装置をX1方向から見た側面図であ
り、Aは昇降シャーシが中間位置にあり且つクランプ部
材がクランプ位置にある状態、Bは昇降シャーシが上部
位置に移動し、且つクランプ部材が非クランプ位置に移
動した状態、Cは昇降シャーシが下部位置に移動し且つ
クランプ部材がクランプ位置に移動した状態、
【図6】ディスク装置内に小径ディスクと大径ディスク
が保持されている状態を示す平面図、
【図7】従来のディスク装置の動作の概略を示す模式図
であり、Aはディスク駆動状態(演奏状態)、Bはディ
スクの非クランプ状態、Cは新たなディスクの挿入完了
状態、Dはディスク移動状態、
【図8】図7の続きを示し、Aはディスク排出状態、B
はディスクのクランプ状態、
【符号の説明】
11 筐体 13 出入口 14 搬送ローラ 20,30 可動部材 21,22,23,31,32,33 カム 40 切換え部材 42 リンクアーム 50 駆動ユニット 60 昇降シャーシ 60a,60b,60c,60d 支持ピン 71,72 移動部材 81,82 ディスク案内部材 81b,82b ディスク案内溝(第1のディスク保持
手段) 90 第1のロック部材 100 駆動部材 110 第2のロック部材 120 位置決め部材 120b,120b 位置決めピン 120c,120c フランジ(第1のディスク保持手
段) 130 クランプ部材 141,142 回動アーム 151,152 ディスク保持部材(第2のディスク保
持手段) 161 ディスク排出部材 172 入力歯車 173 中間歯車 172a 主動歯車 175 遊星歯車 176 第2の出力歯車 192 第3の出力歯車 193 第1の出力歯車

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの挿入および排出が行われる出
    入口と、前記ディスクの挿入および排出が行われる挿入
    /排出方向と交叉する昇降方向に移動自在に設けられた
    昇降シャーシと、前記昇降方向に移動自在に設けられ、
    ターンテーブルとの間で前記ディスクを挟持するクラン
    プ手段と、を備えたディスク装置において、 前記昇降シャーシが、前記出入口から挿入された第2の
    ディスクの保持を行う第1のディスク保持手段と、前記
    出入口へ排出される第1のディスクの保持を行う第2の
    ディスク保持手段とを昇降方向の上下に備えており、以
    下の(1)から(6)の動作に従ってディスクの交換が
    行われることを特徴とするディスク装置。 (1)前記第1のディスクをクランプしていた前記クラ
    ンプ手段を非クランプ位置に移動させる。 (2)前記第1のディスク保持手段が挿入された前記第
    2のディスクを保持し、且つ前記第2のディスク保持手
    段が前記第1のディスクを保持する。 (3)前記昇降シャーシを前記ターンテーブルから離れ
    る方向に移動させ、前記第2のディスク保持手段を前記
    出入口と対向する位置に設定する。 (4)前記第2のディスク保持手段に保持されていた前
    記第1のディスクを前記出入口から外部に排出する。 (5)前記昇降シャーシ及び前記クランプ手段を前記タ
    ーンテーブルに接近させ、前記第1のディスク保持手段
    に保持されている前記第2のディスクを前記ターンテー
    ブルと前記クランプ手段との間で挟持する。 (6)前記第1の保持手段による前記第2のディスクの
    保持を解除し、且つ前記昇降シャーシを前記ターンテー
    ブルから離れる方向に移動させ、前記第1のディスク保
    持手段を前記出入口と対向する位置に設定する。
  2. 【請求項2】 筐体内に、ディスク保持手段を備えた昇
    降シャーシと、ディスクをターンテーブル上にクランプ
    するクランパを備えたクランプ部材と、前記筐体の側方
    に設けられ、ディスクの挿入/排出方向に移動し且つ前
    記昇降シャーシを昇降方向に移動させる一対の可動部材
    とを備えたディスク装置において、 前記可動部材には、前記昇降シャーシの側面から外側方
    向に延びる支持ピンを案内するカム溝と前記クランプ部
    材の側面から外側方向に延びる支持ピンを案内するカム
    溝がそれぞれ設けられており、前記クランプ部材のカム
    溝には、前記可動部材が挿入/排出方向の一方に移動す
    るときには前記昇降シャーシよりも先に前記クランプ部
    材を前記ターンテーブルから離れる方向に移動させ、且
    つ前記可動部材が他方に移動するときには前記クランプ
    部材よりも先に前記昇降シャーシを前記ターンテーブル
    に近づく方向に移動させる切換え部材が設けられている
    ことを特徴とするディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記ターンテーブルが駆動ユニットに設
    けられており、前記駆動ユニットが前記筐体内に固定さ
    れている請求項1又は2に記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記筐体の両側に一対の可動部材が設け
    られており、前記一対の可動部材どうしが前記筐体の底
    面に回動自在に設けられたリンクアームを介して連結さ
    れている請求項2記載のディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記カム溝が、前記クランプ部材を前記
    ターンテーブルから離れた非クランプ位置に設定する上
    部カム溝と、前記ターンテーブルに接近したクランプ位
    置に設定する下部カム溝と、前記上部カム溝と下部カム
    溝とを連結し且つ前記クランプ部材の支持ピンが挿通さ
    れる開口部と、を有しており、 前記可動部材には、前記クランプ部材が前記ターンテー
    ブルから離れるときには前記クランプ部材の支持ピンを
    前記開口部の一方の縁部に沿って前記上部カム溝に移動
    させ、且つ前記クランプ部材が前記ターンテーブルに近
    づくときには前記支持ピンを他方の縁部に沿って前記下
    部カム溝に移動させる前記切換え部材が設けられている
    請求項2ないし4のいずれかに記載のディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記切換え部材が、前記可動部材の側面
    において前記挿入/排出方向に移動自在に支持されてい
    る請求項5記載のディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記切換え部材には、前記切換え部の移
    動方向の両側面に形成された斜面と前記開口部の両縁部
    との間に前記クランプ部材の支持ピンを上部カム溝およ
    び下部カム溝に案内する案内傾斜部が形成されており、 前記可動部材が挿入方向に移動するときには、前記切換
    え部材を排出側に保持して前記切換え部の一方の斜面と
    開口部の一方の縁部との間に前記案内傾斜部を形成し、
    且つ前記可動部材が排出方向に移動するときには、前記
    切換え部材を挿入側に保持して前記切換え部の他方の斜
    面と開口部の他方の縁部との間に前記案内傾斜部が形成
    される請求項5又は6記載のディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記可動部材と切換え部材とには、前記
    クランプ部材が前記ターンテーブルから離れる方向に移
    動するときには、前記切換え部材を挿入側に保持し、且
    つ前記クランプ部材が前記ターンテーブルに近づく方向
    に移動するときには、前記切換え部材を排出側に保持す
    る係止手段が設けられている請求項5ないし7のいずれ
    かに記載のディスク装置。
  9. 【請求項9】 係止手段が、前記可動部材および切換え
    部の一方に形成された係止凹部と、他方に形成された係
    止凸部である請求項8記載のディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記クランプ部材の支持ピンが、前記
    カム溝内を移動するときに前記係止凹部又は係止凸部を
    押圧することにより、前記係止凹部と係止凸部とがロッ
    クされ、または前記ロックが解除させられる請求項8ま
    たは9記載のディスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006070562A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ローディング装置、ディスクドライブおよびローディング方法
WO2006132302A1 (ja) * 2005-06-09 2006-12-14 Pioneer Corporation 搬送装置、ディスク装置、および、搬送方法

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