JP2003036474A - キャッシュドロワ - Google Patents

キャッシュドロワ

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JP2003036474A
JP2003036474A JP2001223934A JP2001223934A JP2003036474A JP 2003036474 A JP2003036474 A JP 2003036474A JP 2001223934 A JP2001223934 A JP 2001223934A JP 2001223934 A JP2001223934 A JP 2001223934A JP 2003036474 A JP2003036474 A JP 2003036474A
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deceleration
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JP2001223934A
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Tomoyuki Sato
智之 佐藤
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ドロワの開放をスムーズに減速して、衝撃や耳
障りな音を伴わずに停止させるキャッシュドロワを提供
すること。 【解決手段】ドロワ1の底面後部に板ばね9とドロワベ
ース2の底面手前にプラスチック製の減速停止用プレー
ト10を取り付ける。ドロワ1が開放スプリング3で押
し出されて慣性で移動すると、板ばね9が減速停止用プ
レート10に接触して弾性変形し、摩擦力によりドロワ
1がスムーズに減速して衝撃や耳障りな音を伴わずにド
ロワ1をドロワベース2に対して開放し(押し出され)
て停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキャッシュドロワに
関し、特に販売時点情報(POS)端末の付属品として
取り引きした金銭(紙幣および硬貨)を収納する目的で
使用するキャッシュレジスタ用ドロワ(引き出し)の開
閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】キャッシュドロワは、POS端末からの
ドロワ開放信号により、ロック機構が解除され、開放さ
れたスプリングの弾性でドロアを押し出して開放する機
能を有する。特に自動で開放したドロワがストッパに当
たる前にスムーズに減速・停止することにより衝撃の発
生を防止する減速機構を備えているのが普通である。
【0003】この種のキャッシュドロワに関する従来技
術は、例えば特開昭63−187391号公報又は特開
平10−124748号公報等に開示示されている。こ
れら従来技術のキャッシュドロワは、ドロワの開放を途
中で停止させるものである。また、関連する従来技術
が、例えば実開平5−33292号公報の「キャッシュ
ボックスの開閉機構」および特開平7−37159号公
報の「ドロワ装置」などに開示されている。
【0004】図11は、ドロワ装置の第1従来例を示す
構成図である。図11(A)はドロワ装置全体の側面図
を示し、(B)はその停止(ストッパ)機構の詳細を示
す斜視図である。このドロワ装置100は、ドロワ本体
110およびこのドロワ本体110に対して引き出し
(又は開放)/押し込み可能であり、内部に金銭を収納
するドロワ101を備える。ドロワ101が閉じた(押
し込まれた)通常状態では、ドロワ101はドロワ本体
110の内部にロックされている。そして、ドロワ本体
110の内部に固定された開放スプリング102を圧縮
している。外部からのドロワ開放信号により、ドロワ1
01のロックが解除されされると、ドロワ101は、開
放スプリング102の弾性により押し出されて開放す
る。このとき、ドロワ101の後部にある突起103が
ドロワ本体110の底部に取り付けられた板バネ104
の稜線部105に接触して途中停止する。
【0005】更に、手動によりドロワ101を手前に引
くと、板ばね104は、突起部103の圧力を受けて押
し下げられ、ドロワ101を全開するまで引き出すこと
ができる。ドロワ101が途中停止する位置を調整する
目的で、板ばね104と一体の取付板106が、ドロワ
本体110の底部に設けた長穴108を通して、ねじ1
09を取付板106のねじ穴107に取り付けている。
この長穴108の範囲内において、板ばね104の取付
位置を変更可能として、ドロワ101の停止位置を調整
可能としている。
【0006】次に、図12は、ドロワ装置の第2従来例
を示す構成図である。このドロワ装置200は、ドロワ
201およびドロワ本体202により構成される。これ
らドロワ201およびドロワ本体202間には、円内に
拡大斜視図で示す如くドロワ停止機構を有する。ドロワ
201が閉じた通常状態では、ドロワ201はドロワ本
体202の内部にロックされている。外部からのドロワ
開放信号により、ドロワ201のロックが解除される
と、ドロワ201が開放スプリング210によりドロワ
本体202から押し出されて開放する。このとき、ドロ
ワ201に設けられたラック203が手前に移動して、
途中停止する位置でピニオンギヤ209に噛み合う状態
になる。ピニオンギヤ209は、高粘度のオイル等を封
入されたものとして、揺動自在のアーム205の支点2
06で支持されている。アーム205の揺動範囲は、ス
トッパ207とストッパ208の間に規制されている。
【0007】先ず、ドロワ201が開放する方向に移動
してラック203のギヤ204とピニオンギヤ209と
が噛み合った場合には、アーム205は、ストッパ20
8の方向に揺動し、ラック203のギヤ204とピニオ
ンギヤ209の噛み合いを維持する位置にストッパ20
8は設けられている。他方、ドロワ201が閉じる方向
に移動してラック203がピニオンギヤ209の位置に
達すると、アーム205は、ストッパ207の方向に揺
動し、ラック203のギヤ204とピニオンギヤ209
の噛み合いが離れる位置にストッパ207は設けられて
いる。これらのラック203とピニオンギヤ209、ア
ーム205、ストッパ207およびストッパ208の位
置関係により、ドロワ201が開放する方向の移動で
は、ラック203が粘性抵抗を伴うピニオンギヤ209
と噛み合って制動効果が生じる。他方、ドロワ201が
閉じる方向の移動では、ラック203とピニオンギヤ2
09の噛み合いがないので、制動効果による抵抗なく閉
じることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のドロワ装置(又はキャッシュドロワ)にあっては、次
の如き幾つかの課題を有する。第1に、キャッシュドロ
ワが自動的に開放スプリングで開放するとき、ドロワが
ストッパに当接して停止すると衝撃を伴い、ドロワ装置
の構造体に衝撃荷重が加わり、強度や耐久性に影響を及
ぼす。また、キャッシュドロワを組み込んだPOS端末
に衝撃や振動を伝え、耐久性や信頼性に影響を及ぼす。
その理由は、ドロワが停止する前に適切な減速機構を備
えていない場合には、等速で運動するドロワがストッパ
に衝突することにより停止するためである。ドロワ内部
には取引で受け取ったおよび/又は釣銭用の紙幣および
硬貨を収納しているため質量が大きく、衝突による衝撃
の影響が大きい。上述した第1従来例では、ドロワに設
けた突起を板バネに接触させることで途中停止させる
が、板ばねの稜線付近の狭い領域で接触させて停止させ
るため、急激な減速になり衝撃を伴う。
【0009】第2に、衝撃を伴ってドロワが停止するた
め、内部に収納した硬貨等が衝撃で跳ねて音を発する等
の粗雑な動作になり、POS端末の商品性を損なう。ま
た、ドロワ装置は、操作者に向かって開くので、操作者
に圧迫感を与えることとなる。衝撃がPOSに伝わり無
用な揺れや振動を生じて不安定さや信頼性の低下を感じ
させる。取り引きする買い物客にも乱雑な印象を与え、
サービスの低下を感じさせる。その理由は、キャッシュ
ドロワは毎回の取引毎に開閉動作を繰り返すため、その
動作の粗雑さや、揺れや振動による不安定感はPOS端
末の操作感の低下に繋がり、金銭授受に伴う操作者の精
神的な負担を大きくする。また、上述した第2従来例の
ドロワ装置では、ドロワの突起と板ばねの短時間の接触
で停止させるため、衝突による耳障りな金属音が取引毎
に発生して操作感を不快にする。
【0010】第3に、ドロワの開放動作を適切に減速す
る機構が複雑な構成になると部品点数の増加と減速の特
性を調整するためコスト高になり易い。その理由は、第
2従来例では、ピニオンギヤの回転粘性抵抗がドロワ開
放動作の慣性力と釣り合いが取れる特性であること、ギ
ヤの適切な噛み合いが保証される位置決めが必要なこ
と、ピニオンギヤを揺動自在に支持する部品構成が必要
になるからである。
【0011】
【発明の目的】本発明は、従来技術の上述した課題に鑑
みなされたものであり、開放スプリングで自動的に開放
するドロワをスムーズに減速して停止する機構を、少な
い部品点数で容易に実現するキャッシュドロワを提供す
ることを目的とする。また、本発明の目的は、ドロワの
完全開放位置に限らず、所望の任意の停止位置で減速停
止する減速停止機構を備えるキャッシュドロワを提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のキャッシュドロ
ワは、内部に紙幣や硬貨を収納する金銭収納部を有する
ドロワと、このドロワを引き出し位置又は押し込み位置
に保持するドロワベースと、ドロワを引き出し位置に弾
性的に押し出す押し出し手段とを含むものであって、ド
ロワおよびドロワベース間に板ばねおよび減速停止用プ
レートよりなる減速停止手段を設ける。
【0013】また、本発明によるキャッシュドロワの好
適実施形態によると、減速停止用プレートは、プラスチ
ック材料で成型された一体構造であり、ドロワベースに
取付けられる。減速停止用プレートは、ドロワベースの
異なる位置に選択的に取付けられる。減速停止用プレー
トは、一体形成された固定足を有し、ドロワベースに形
成された取付穴に差し込んで固定される。減速停止用プ
レートは、ドロワの移動方向に沿って非平坦形状に形成
され、ドロワの減速パターンを調整する。減速停止プレ
ートは、ナイロンおよびポリエスタール等の潤滑性の高
いプラスチック材料で形成され、板ばねは、ばね用ステ
ンレス鋼により形成される。板ばねは、相互に離間した
1対設け、減速停止用プレートの両側面に係合する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるキャッシュド
ロワの好適実施形態の構成および動作を、添付図面を参
照して詳細に説明する。
【0015】先ず、図1〜図6は、本発明によるキャッ
シュドロワの第1実施形態の説明図である。図1(A)
および(B)は、その全体の平面図および側面図を示
す。図2は、内部構造を示す斜視図である。図3(A)
乃至(C)は、ドロワが順次開放する状態を示す斜視図
である。図4は、減速停止機構を示す部分断面図であ
る。図5(A)および(B)は、内部構造を一部変更し
た図1(A)および(B)と同様の図である。図6
(A)および(B)は、ドロワの異なる開放状態と内部
の硬貨および紙幣収容部を示す斜視図である。
【0016】次に、図1〜図6を参照して、本発明によ
るキャッシュドロワの第1実施形態の構成を説明する。
この減速機構を備えたキャッシュドロワは、主としてド
ロワ1、ドロワベース2、開放スプリング3、ソレノイ
ド4、ロックブラケット5、ロックシャフト6、ストッ
パ7、突起8、板ばね9および減速停止用プレート10
により構成される。
【0017】図1〜図6に示す第1実施形態のキャッシ
ュドロワにおいて、ドロワ1は、金銭(紙幣および硬
貨)を収容するマネーケースを収納する引き出しであ
る。ドロワ1の奥に設けられたロックシャフト6は、ド
ロワ1を閉じたとき、ドロワベース2にドロワ1をロッ
クする。また、ドロワ1の奥側に設けられた突起8は、
ドロワ1を完全開放(フルオープン)して会計操作中
に、ドロワ1が不用意に脱落するのを防止する。
【0018】ドロワベース2は、ドロワ1内部の構成部
品を搭載するシャーシである。ドロワベース2の奥に設
けられた開放スプリング3は、ロック開放時に、ドロワ
1を押し出して加速するコイル状スプリングである。ロ
ックブラケット5は、ドロワ1がドロワベース2に押し
込まれたとき、相互に係合するロック機構を構成して、
ドロワ1をドロワベース2に閉じた位置に保持する。ま
た、ソレノイド4は、POSからの開放信号により、上
述したロック機構を駆動して、ロックを解除する。ドロ
ワベース2の手前側には、ドロワ1の突起8と当接して
ドロワ1の脱落を防止するため、ストッパ7と減速停止
用プラスチック製プレート10を有する。
【0019】図4は、本発明によるキャッシュドロワの
主要部、特に上述した板ばね9および減速停止用プレー
ト10の詳細構成および作用を示す部分断面図である。
板ばね9は、ねじ20によりドロワ1に固定される。一
方、プレート10は、複数のねじ21によりドロワベー
ス2に固定されている。本発明によるキャッシュドロワ
が部分開放した状態の斜視図を図6(A)に示し、完全
開放したときの斜視図を図6(B)に示す。キャッシュ
ドロワ本体16内に出し入れされるマネーケース15
は、手前に複数(例えば5個)に区画された硬貨収容部
と、奥に複数(例えば3個)に区画されたの紙幣収納部
を有する。図6(A)に示す部分開放状態では、硬貨収
納部が現われる。また、図6(B)に示す完全開放状態
では、硬貨収納部のみならず紙幣収納部を現われる。キ
ャッシュドロワ本体16は、内部構造として図2等に示
すドロワベース2を内蔵している。一方、マネーケース
15は、ドロワ1の内部(手前部分)に納められてい
る。
【0020】本発明に示すキャッシュドロワの減速機構
の動作を、図1〜図4を参照して説明する。図3(A)
は、POSからのドロワ開放信号により、ロック機構が
解除されてドロワ1がドロワベース2から開放途中にあ
る状態を示す。開放前のロック状態では、ロックシャフ
ト6がロック機構のロックブラケット5に係合してお
り、開放スプリング3は圧縮された状態にある。POS
から開放信号により、ソレノイド4のプランジャがロッ
ク機構(図中で内部は省略)を駆動し、ロックブラケッ
ト5を回転させる。これにより、ロックブラケット5と
ロックシャフト6の係合状態が解除され、圧縮されてい
た開放スプリング3が自然長に復元するまでドロワ1を
ドロワベース2から押し出して加速する。図3(A)の
状態は、開放スプリング3が自然長に復元して、ドロワ
1が略一定速度で移動途中の状態を示している。尚、移
動方向を図中では矢印で示している。
【0021】一方、図3(B)は、移動するドロワ1が
減速を開始する直前の位置にあるキャッシュドロワ1の
内部状態を示す。図4は、このときの部分断面図を示
す。図4において、図中に矢印で示す右から左への移動
がドロワ1の解放方向である。板ばね9がプレート10
に接触するまで、ドロワ1は慣性で等速運動する。しか
し、板ばね9がプレート10に接触して更に左へ移動す
ると、板ばね9は上へ押されて弾性変形し、板ばね9お
よびプレート10間に一定の摩擦力が生じる。
【0022】図3(A)で、開放スプリング3がドロワ
1を押し出して与えた仕事量に相当する摩擦力と摺動距
離を考慮して、板ばね9およびプレート10の形状と長
さを設定することにより、板ばね9はプレート10の表
面を摺動し、その摩擦力で減速してドロワ1は停止す
る。停止したときのキャッシュドロワ1の内部状態を図
3(C)に示す。図3(C)の停止状態から更にドロワ
1を手動で手前に引き出すと、図2に示すドロワ1奥に
設けられた突起8がドロワベース2手前のストッパ7に
当接し、ドロワ1がドロワベース2から不用意に脱落す
るのを防止する。従って、ストッパ7に当接する前に、
ドロワ1が減速停止するようにプレート10の長さを設
定する。
【0023】このように、相対的に平行移動する板バネ
9とプレート10の間の摩擦力で減速するため、ドロワ
1が停止する際に衝撃を発生しない。また、板ばね9に
はばね用ステンレス材等を使用し、プレート10は潤滑
性が高いナイロンおよびポリアセタール等のプラスチッ
ク材料を使用するのが好ましい。これにより、ドロワ1
の摺動が安定して金属同士の接触による耳障りな摺動音
を発生しない。
【0024】尚、ドロワ1が等速で開放する途中の任意
位置にプレート10を配置することにより、ドロワ1が
停止する位置を自由に設定できる。図5(A)および
(B)は、図1(A)および(B)と同様に、本発明に
よるキャッシュドロワの内部構造の平面図と側面図を示
す。図1ではプレート10をドロワベース2の手前に配
置して、ドロワ1がストッパ7に当たる手前で減速・停
止させる場合を示す。このときのキャッシュドロワの外
観を図6(B)に示す。一方、図5はプレート10をド
ロワベース2の中程、即ち開放動作途中の位置に配置し
て、ドロワ1が一部分開放した状態で減速・停止させる
場合を示す。このときのキャッシュドロワ外観を図6
(A)に示す。上述の如く、図6(A)は、マネーケー
ス13の硬貨収納部分が露出した状態である。硬貨のみ
を扱う取引が多いことから、この場合のように硬貨収納
部分のみが露出するように開放を途中停止する要請がし
ばしばあるが、プレート10の配置により容易に実現で
きる。
【0025】次に、図7および図8を参照して、本発明
によるキャッシュドロワの第2実施形態を説明する。
尚、説明の便宜上、上述した第1実施形態の構成要素に
対応する構成要素には、同様の参照符号を使用する。図
7は、減速停止用プレート10を成型されたプラスチッ
クの一体構造で実現する例を示す。この減速停止用プレ
ート10は、第1実施形態におけるプレートと同様の形
状で、ドロワベース2に形成された複数の取付穴2aを
介して下側から複数の取付ねじ21をプレーと10に形
成された固定穴10aに固定する。取付穴2aは、予め
複数設けて、減速停止する位置を容易に変更可能にして
いる。尚、プレート10のドロワベース2への取付は、
必ずしも取付ねじ21による必要はない。例えば、図7
中に示すプレート11は、ドロワベース2への固定をね
じ止めにせず、裏面側に成型による一体構造の取付足1
1aを設け、取付穴2aに差し込むことにより固定可能
にしている。
【0026】一方、図7中に示すプレート12は、成型
による一体構造で、1つの部品で段階的に摩擦力を変え
て、ドロワ1を減速停止する位置精度を高めることを意
図した例である。そこで、図8の部分断面図に示す如
く、ドロワ1が開放して図8中の矢印で示す右から左へ
移動すると、先ず板ばね9がプレート12に接触して上
へ押し上げられて摩擦力を発生する。板ばね9が移動す
るに従って、プレート12の表面形状を変化させること
で容易に摩擦力を変えることができる。この特定例で
は、板はね9が停止する付近でプレート12の高さを部
分的に高くして突起12aを設け、摩擦力を増大してい
る。板ばね9は、突起12aに接触するまで略一定の摩
擦力で減速し、更に突起12aに接触後に摩擦力が増大
して停止するまでに必要な摺動距離が縮まる。この構成
により、一層高い位置精度でドロワ1を停止させること
ができる。
【0027】次に、図9および図10を参照して、本発
明によるキャッシュドロワの第3実施形態を説明する。
図9は、板ばね13およびプレート14の形状と接触方
向を変更した例である。この場合の部分平面図を図10
に示す。図10において、矢印で示す右から左への移動
がドロワ1の解放方向である。ドロワ1が移動して1対
の板ばね13がプレート14の両側面に接触すると、板
ばね13が外側に押し広げられて弾性変形し、プレート
14の側面と摩擦力を生じて減速停止する。この実施形
態においても、プレート14の配置を変えることで、減
速停止する位置を任意に設定可能である。また、プレー
ト14は、プラスチック材料で成型された一体部品でド
ロワベース2にねじ止め又は差し込みによる固定が可能
である。更に、プレート14の側面形状を板ばね13が
摺動するに従って変化させることで、摩擦力を増大して
停止する位置精度を高めることもできる。
【0028】以上、本発明によるキャッシュドロワの好
適実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯か
る好適実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら
本発明を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱す
ることなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能で
あること、当業者には容易に理解できよう。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
のキャッシュドロワによると、次の如き実用上の顕著な
効果が得られる。第1に、略等速で開放するドロワをス
ムーズに減速して、ドロワおよびその内部に収納された
金銭に不要な衝撃を発生することなく停止させることが
可能である。その理由は、開放するドロワに取り付けら
れた板ばねと、これに平行して接触摺動するドロワベー
スに取付けられたプレートとを設けることにより、所望
の摩擦力でドロワを減速して円滑に停止するからであ
る。
【0030】第2に、減速停止に至るまで、ドロワは不
要な振動や揺れ、耳障りな音を発生せず、操作者や顧客
に不快感を与えないことである。その理由は、ドロワを
減速停止するために、金属製の板ばねおよびプラスチッ
ク製のプレート間の摩擦力を利用するので、揺れや振動
を伴うことがない。また、金属同士の接触ではないの
で、不快で耳障りな摺動音が発生しないからである。
【0031】第3に、キャッシュドロワを構成する部品
点数が少なく、動作が安定して信頼性が高く且つ低コス
トである。その理由は、板ばねの弾性変形を利用して摩
擦力を生じさせるので、調整を要する可動部分がないた
めである。また、板ばねに接触するプレートにプラスチ
ック成型部品を使用することで、固定するための形状を
一体化可能であること、接触面の形状設定により摩擦力
を自由に変化させることが可能であり、作業性を優れて
いるためである。また、ドロワベースへのプレート取付
位置を任意に選定し、簡単に所望の減速停止特性を得る
ことが可能である。その理由は、例えばドロワベースに
形成された多数の取付穴にプレートの固定足を選択的に
差し込むことが可能であるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるキャッシュドロワの第1実施形態
の全体構成を示し、(A)は平面図、(B)は側面図で
ある。
【図2】本発明によるキャッシュドロワの第1実施形態
の内部構成を示す分解斜視図である。
【図3】本発明によるキャッシュドロワの第1実施形態
の動作を示す斜視図であり、(A)はドロワを少し引き
出した状態、(B)は更に引き出した状態、(C)は最
大に引き出した状態である。
【図4】本発明によるキャッシュドロワの第1実施形態
の減速停止機構を示す部分断面図である。
【図5】本発明によるキャッシュドロワの減速停止機構
を変更した図1と同様の図である。
【図6】本発明によるキャッシュドロワの外観を示す斜
視図であり、(A)はマネードロワが少し開放された状
態、(B)はマネードロワが更に開放された状態を示
す。
【図7】本発明によるキャッシュドロワの第2実施形態
の主要部を示す分解斜視図である。
【図8】図7の詳細構成を示す部分断面図である。
【図9】本発明によるキャッシュドロワの第3実施形態
の内部構成を示す斜視図である。
【図10】図9に示すキャッシュドロワの主要部の拡大
平面図である。
【図11】キャッシュドロワの第1従来例の構成を示
し、(A)は側面図、(B)は部分拡大斜視図である。
【図12】キャッシュドロワの第2従来例の構成を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 ドロワ 2 ドロワベース 2a取付穴 3 開放スプリング 4 ソレノイド 5 ロックブラケット 6 ロックシャフト 7 ストッパ 8 突起 9、13 板ばね 10 、11、12、14 プレート 10a 固定穴 11a 取付足 12a 突起 15 マネーケース 16 ドロワ本体 20、21 取付ねじ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に紙幣や硬貨を収納する収納部を有す
    るドロワと、該ドロワを引き出し又は押し込み位置に保
    持するドロワベースと、前記ドロワを引き出し位置に弾
    性的に押し出す押し出し手段とを含むキャッシュドロワ
    において、 前記ドロワおよび前記ドロワベース間に板ばねおよび減
    速停止用プレートよりなる減速停止手段を設けることを
    特徴とするキャッシュドロワ。
  2. 【請求項2】前記減速停止用プレートは、プラスチック
    材料で成型された一体構造であり、前記ドロワベースに
    取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のキャ
    ッシュドロワ。
  3. 【請求項3】前記減速停止用プレートは、前記ドロワベ
    ースの異なる位置に選択的に取り付けられることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のキャッシュドロワ。
  4. 【請求項4】前記減速停止用プレートは、一体形成され
    た固定足を有し、前記ドロワベースに形成された取付穴
    に差し込んで固定されることを特徴とする請求項1、2
    又は3に記載のキャッシュドロワ。
  5. 【請求項5】前記減速停止用プレートは、前記ドロワの
    移動方向に沿って非平坦形状に形成され、前記ドロワの
    減速パターンを調整することを特徴とする請求項1乃至
    4の何れかに記載のキャッシュドロワ。
  6. 【請求項6】前記減速停止用プレートは、ナイロンおよ
    びポリアセタール等の潤滑性の高いプラスチック材料で
    形成され、前記板ばねはばね用ステンレス鋼により形成
    されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載
    のキャッシュドロワ。
  7. 【請求項7】前記板ばねは、相互に離間した1対設け、
    前記減速停止用プレートの両側面に係合することを特徴
    とする請求項1乃至6の何れかに記載のキャッシュドロ
    ワ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100412912C (zh) * 2004-06-22 2008-08-20 简德兴 收银柜
US8502690B2 (en) 2009-01-05 2013-08-06 Seiko Epson Corporation Printer, cash drawer drive device, control method for a cash drawer drive device, and a control program

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