JP2003034413A - 空気浮上式コンベヤベルト - Google Patents

空気浮上式コンベヤベルト

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JP2003034413A
JP2003034413A JP2001216909A JP2001216909A JP2003034413A JP 2003034413 A JP2003034413 A JP 2003034413A JP 2001216909 A JP2001216909 A JP 2001216909A JP 2001216909 A JP2001216909 A JP 2001216909A JP 2003034413 A JP2003034413 A JP 2003034413A
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belt
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lubricant
type conveyor
conveyor belt
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Shoji Nakamura
彰二 中村
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円管等の管状走行路内を湾曲状態で浮上走行
させる空気浮上式コンベヤに用いられるベルトに関し、
走行時に完全に浮上しきれないベルトが局部的に円管内
面に接触したとしても、局部的に摩耗が進行するのを低
減させることができ、それによって寿命を向上させるこ
とを課題とする。 【解決手段】 管状走行路内を湾曲状態で浮上走行させ
る空気浮上式コンベヤベルトであって、前記管状走行路
と接触するベルトの接触面側のカバー材が、滑剤を添加
したエラストマーで構成されてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、円管等の管状走行
路内を湾曲状態で浮上走行させる空気浮上式コンベヤに
用いられるベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気浮上式コンベヤは、ベルト
を湾曲状態で浮上走行させる円管と称される管状走行路
を有するもので、図2に示すような反転機のないもの
と、図3に示すような反転機を有するものとが用いられ
ている。
【0003】反転機のないコンベヤは、図2に示すよう
に、被搬送物を載置したベルト1が走行するキャリア側
の円管6と、被搬送物を載置しないベルト1が走行する
リターン側の円管7とを備えている。
【0004】反転機がないために、キャリア側の円管6
ではベルト1の裏面が接触し、リターン側の円管7では
ベルト1の表面が接触する。
【0005】一方、反転機を有するコンベヤは、図3に
示すように、キャリア側の円管6とリターン側の円管7
とを備えている点で図2のコンベヤと共通するが、反転
機8、8によってキャリア側からリターン側へ移行する
際にベルト1が反転するので、キャリア側及びリターン
側のいずれの円管6、7においてもベルト1の裏面側が
接触する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】いずれにしても、ベル
トの表裏面或いは裏面のみが円管への接触面となるので
あるが、この種の空気浮上式コンベヤでは、ベルトを幅
方向に湾曲させて管内面に沿わせ、底部より空気を供給
しベルトを浮上させた状態で走行させるが、走行時に完
全に浮上しきれない部分が局部的に円管内面に接触し、
局部的に摩耗が進行するという問題が生じていた。
【0007】これを解決する手段として、空気の供給量
や供給方法を変更したり、ベルト幅方向剛性を低下させ
円管への接触圧を低下させることで浮上性を向上し、円
管へのベルトの接触圧を下げる手段や、ベルトカバー材
の耐摩耗性を向上し、接触しても摩耗しにくくする等の
手段が考えられる。
【0008】しかし、このような手段では、局部的な摩
耗を十分に抑えるには限界があり、ベルトの寿命が短期
間になるという問題を根本的に解決することができな
い。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、走行時に完全に浮上しきれないベ
ルトが局部的に円管内面に接触したとしても、局部的に
摩耗が進行するのを低減させることができ、それによっ
て寿命を向上させることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、管状走行路内を湾
曲状態で浮上走行させる空気浮上式コンベヤベルトにお
いて、管状走行路と接触するベルトの接触面側のカバー
材を、滑剤を添加したエラストマーで構成したことであ
る。
【0011】滑剤としては、ワックス系のものが分散性
の点で好ましく使用される。
【0012】天然ワックス、合成ワックスのいずれも使
用可能であるが、樹脂への分散し易さの点で、合成ワッ
クスが好ましい。特に、樹脂ベルトの場合、カバー材と
してて耐摩耗性や食品衛生の面よりエステル系熱可塑性
ポリウレタンを用いることが多く、これへの分散性の点
で合成ワックスの中でもエステル系ワックスを用いるの
が好ましい。
【0013】カバー材中の滑剤の含有量は、0.02〜10重
量%であることが好ましく、0.05〜1重量%であること
がより好ましい。
【0014】0.02重量%未満になると、カバー材の摩耗
減少が不十分になる一方、10重量%を越えると、樹脂へ
の混合時に滑りが生じ、均一な混合ができにくくなるか
らである。
【0015】上述のように円管等の管状走行路との接触
面となるカバー材に滑剤を添加することで、カバー材の
摩擦係数を低下させることができ、円管内面との摺動抵
抗を低下するので、結果的にカバー材の摩耗量は減り、
ベルト寿命の向上につながるのである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。本発明の空気浮上式コンベヤベルトは、上述
のように、管状走行路と接触するベルトの接触面側のカ
バー材が、滑剤を添加したエラストマーで構成されてな
ることを特徴とするが、より具体的には、芯体の少なく
とも片面にカバー材を積層し、そのカバー材を、滑剤を
含有させたエラストマーで形成した構成からなる。
【0017】芯体としては、ポリエステルやポリアミド
を織った帆布を用いることが多く、まれにはアラミド帆
布やスチールコードを用いることもある。
【0018】また、芯体の編成若しくは織成状態も問う
ものではなく、たとえば平織、その他の編成,織成状態
のものを任意に使用することができる。
【0019】帆布の場合、その間に樹脂シートを介挿し
て1〜3枚積層して用いる。カバー材としては、プーリ
への巻き掛けし易さや耐摩耗性を有し、シート状に成形
し易い点より熱可塑性エラストマーが主として用いられ
る。
【0020】カバー材の材質としては、熱可塑性エラス
トマーとしてエステル系ポリウレタンが好適に用いら
れ、その他、ポリ塩化ビニル、ポリエステルエラストマ
ー、ポリオレフィンエラストマーも用いることができ
る。
【0021】これらの熱可塑性エラストマーに滑材を混
合するには、ペレット状の熱可塑性エラストマーと滑材
をタンブラー等でドライブレンドし、押出し機等で溶融
混練する等して分散させればよい。
【0022】本発明のコンベヤベルトを製造する方法の
一例について説明すると、先ず、上記滑材を分散含有さ
せたエステル系熱可塑性エラストマー等のペレット状材
料を押出し機やカレンダー等でシート状に成形してカバ
ー材用樹脂シートを得る。
【0023】これとは別に、予めレゾルシンホルマリン
ラテックス等で接着処理した1〜3枚の芯体帆布を、そ
の間にカバー材と略同一の薄いエラストマーシートを介
挿しつつ供給する。
【0024】そして、エラストマーシートが介挿された
芯体帆布の少なくとも片側に、上記カバー材用樹脂シー
トを供給し、加熱・加圧しながら連続的に積層一体化し
て帯状ベルトを得る。その後、設計長さに応じて帯状ベ
ルトの長さ端部同士を接合する。
【0025】典型的な本発明の空気浮上式コンベヤベル
トは、たとえば図1に示すようなもので、表カバー材2
と裏カバー材3間に2枚の芯体帆布4,4が介装され、
さらにその芯体帆布4,4間に樹脂からなる中間層5が
形成された構成からなるものである。
【0026】滑剤は、表カバー材2と裏カバー材3との
双方に含有させてもよいが、いずれか一方のカバー材に
のみ滑剤を含有させることも可能である。
【0027】要は、ベルトの円管との接触面側に配され
るカバー材に滑剤が含有されていればよいのである。
【0028】具体的には、コンベアに反転機が具備され
ているか否かによって、表裏双方のカバー材に滑剤が含
有させるか、一方のカバー材に滑剤を含有させるかが選
定される。
【0029】さらに、ベルト1の構造も、図1のような
両カバー材2,3間に心体帆布4,4を設け、その心体
帆布4,4間に中間層5を設けた構造のものに限定され
ない。
【0030】要は、ベルトの円管との接触面側にカバー
材が配された構造のものであればよい。
【0031】さらに、管状走行路としては、主として円
管が用いられるが、円管に限らず、たとえば断面略U字
状のもの等を用いることも可能である。
【0032】要は、走行路が管状に形成されていればよ
い。ここで本発明において、「管状走行路」とは、完全
な円管状になっているもののみならず、上記のように断
面略U字状に形成されたようなものも含む意味である。
【0033】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0034】(実施例1)エステル系ポリウレタンのペ
レットに、滑剤として部分ケン化エステル系ワックスを
含有量が0.1 重量%になるように加えてタンブラーで攪
拌混合し、押出し機で混練混合したペレットを押出し機
でシート状に押出し、厚さ0.7mm のカバー材用樹脂シー
トを得た。
【0035】このカバー材用樹脂シートの基本物性、摩
擦係数及びテーパ摩耗量を測定した。その結果を表1に
示す。
【0036】上記エステル系ポリウレタンのみを押出
し、厚さ0.35mmの中間層用樹脂シートを得た。
【0037】一方、縦、横ともポリエステル糸を平織り
し、レゾルシンホルマリンラテックス溶液に通し、乾燥
して接着処理をしたポリエステル帆布(公称引張強度2.
94kN/cm)2枚を、その間に上記中間層用樹脂シートを挟
んで芯体層として供給し、芯体層の上下(表裏)両面
に、上記カバー材用樹脂シートを供給して積層し、ロー
トキュアー装置にて加熱加圧して連続的に一体化して幅
200mm 、総厚3.25mmの帯状ベルトを得た。
【0038】この帯状ベルトの長さ端部を接合して周長
5mの試験ベルトを作製し、図4に示すような走行試験
機9に取り付け、ヘッドプーリ10とテールプーリ11の中
間部でベルト幅端部に鉄製管12の外面を当て、50m/分
の速度で120 時間ベルト13を連続走行させ、ベルト摩耗
量を厚み変化で測定し、後述の比較例を100 とする指標
で表1に示した。
【0039】(実施例2)本実施例では、部分ケン化エ
ステル系ワックスの含有量を0.05重量%とした以外、実
施例1と同様にしてカバー材用樹脂シートの基本物性、
摩擦係数及びテーパー摩耗量、及び試験ベルトの走行摩
耗量を測定した。結果を表1に示す。
【0040】(実施例3)本実施例では、部分ケン化エ
ステル系ワックスの含有量を0.20重量%とした以外、実
施例1と同様にしてカバー材用樹脂シートの基本物性、
摩擦係数及びテーパー摩耗量、及び試験ベルトの走行摩
耗量を測定した。結果を表1に示す。
【0041】(比較例)エステル系ポリウレタンのベレ
ットのみ(滑材なし)でシート状に押出し、厚さ0.7mm
のカバー材用樹脂シートを得た。このカバー材用樹脂シ
ートの基本物性、摩擦係数およびテーパ摩耗量を測定し
た。結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1からも明らかなように、硬度、100 %
モジュラス(Modulus) 、引張強度、切断時伸び、引裂強
さの物性は、滑剤の添加量により大きく変化しなかった
が、摩擦係数は低下した。
【0044】このことから、樹脂の耐摩耗性が本質的に
向上しているのではなく、樹脂表面の摩擦係数の低下に
より接触に対する刺激が低下し、見かけ上、耐摩耗性が
向上したものと考えられる。
【0045】
【発明の効果】叙上のように、本発明の空気浮上式コン
ベヤベルトは、ベルトを湾曲状態で浮上走行させる円管
等の管状走行路を有する空気浮上式コンベヤベルトであ
って、前記曲状走行路と接触するベルトの接触面側に取
り付けられたカバー材が、滑剤を添加したエラストマー
で構成されてなるものであるため、カバー材の管状走行
路に対する摩擦係数が低下することとなり、それによっ
て管状走行路との接触に対するカバー材への刺激が低下
され、摩耗の進行が防止されることとなる。
【0046】このように摩擦係数が低下する結果、稼働
に要する所要動力も低下させることができ、ひいてはラ
ンニングコストも低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のベルトの要部拡大断面図。
【図2】一般的な空気浮上式コンベヤを示し、(イ)は
概略側面図、(ロ)は(イ)のA−A線断面図である。
【図3】一般的な空気浮上式コンベヤの他の例を示し、
(イ)は概略側面図、(ロ)は(イ)のB−B線断面図
である。
【図4】ベルトを走行試験機で試験する状態を示す概略
正面図。
【符号の説明】
1…ベルト 2…表カバー材 3…裏カバー材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状走行路内を湾曲状態で浮上走行させ
    る空気浮上式コンベヤベルトであって、前記管状走行路
    と接触するベルトの接触面側のカバー材が、滑剤を添加
    したエラストマーで構成されてなることを特徴とする空
    気浮上式コンベヤベルト。
  2. 【請求項2】 滑剤がワックス系のものである請求項1
    記載の空気浮上式コンベヤベルト。
  3. 【請求項3】 エラストマー中の滑剤の含有量が、0.02
    〜10重量%である請求項1又は2記載の空気浮上式コン
    ベヤベルト。
  4. 【請求項4】 エラストマー中の滑剤の含有量が、0.05
    〜1重量%である請求項1又は2記載の空気浮上式コン
    ベヤベルト。
JP2001216909A 2001-07-17 2001-07-17 空気浮上式コンベヤベルト Withdrawn JP2003034413A (ja)

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