JPH10338377A - 搬送用無端ベルト - Google Patents

搬送用無端ベルト

Info

Publication number
JPH10338377A
JPH10338377A JP14688397A JP14688397A JPH10338377A JP H10338377 A JPH10338377 A JP H10338377A JP 14688397 A JP14688397 A JP 14688397A JP 14688397 A JP14688397 A JP 14688397A JP H10338377 A JPH10338377 A JP H10338377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
endless belt
elastic material
short fibers
belt body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14688397A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Konishi
良寛 小西
Daijiro Tatsumi
大二郎 巽
Yasuhiro Aoki
康弘 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitta Corp
Original Assignee
Nitta Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitta Corp filed Critical Nitta Corp
Priority to JP14688397A priority Critical patent/JPH10338377A/ja
Publication of JPH10338377A publication Critical patent/JPH10338377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Belt Conveyors (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みが比較的薄くかつ片面の摩擦係数が高い
搬送用無端ベルトを提供すること。 【解決手段】 弾性材料と、弾性材料中に分散された短
繊維3とを含有するベルト体1を有する搬送用無端ベル
トである。短繊維3の長さは1mm〜10mm、該短繊
維3の太さは0.5デニール〜30デニールである。短
繊維3が該弾性材料に対して1〜30重量%の割合で配
合され、短繊維3がベルト体1中にベルト体の長手方向
に配向して分散している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙葉類等のシート
状物の搬送用無端ベルトに関し、より詳細には、自動改
札機、現金預金支払機等において、切符、紙幣等の紙葉
類を一対のベルト間に挟持しながら搬送するベルトに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、搬送用無端ベルトとして、
(i)合成ゴムまたはウレタンゴムからなるベルトや、(i
i)例えば、特公平59−24684号公報に示されるよ
うに補強部材として織布を、ベルトを構成するベルト体
と一体成形したものが提案されている。
【0003】しかし、上記(i)に記載のベルトは応力に
対する伸びが大きいので、大きな搬送負荷が作用する用
途には使用できない。さらに、ベルトは引裂強度が低
く、ベルトにわずかな傷が発生すると、そこから亀裂が
発達し切断し易い。
【0004】上記(ii)のベルトでは、ベルトのピッチラ
インがベルト体に比べて強度の高い補強部材側となるた
め、主に加工上の都合により以下の欠点がある。
【0005】図12は、ゴムよりなるベルト体9の片面
に、ポリエステル、ナイロン等から形成される織布の補
強層5を積層して構成された搬送用無端ベルトを示す。
得られたベルトの厚み精度を確保するために、ベルト体
9の外面(図12中の下面)9aを研磨加工すると、そ
の研磨面の摩擦係数が低下する。他方、補強層8の表面
8aの摩擦係数はベルト体9の外面9aの摩擦係数に比
べてはるかに小さい。
【0006】従って、このようにして得られた無端ベル
トでは、両面の摩擦係数が小さいということになり、特
にプーリ面側の摩擦係数が小さいと、ベルトの搬送能力
が低下する。
【0007】図13に示すベルトは、上記図12に示す
ベルトで使用する補強層8の両面にゴムよりなるベルト
体9、9を積層した3層構造のベルトである。このベル
トの厚み精度を確保するためには片側のベルト体9を研
磨加工すればよいため、研磨していない側のベルト体6
表面の摩擦係数は保持される。しかし、このような3層
構造のベルトでは、2層構造のベルトと比較してベルト
厚さが厚くなり駆動力の損失が生じる。さらに、補強層
5の強度を高くすると、ベルトの緩和特性が悪化する
(例えば、張力が低下する)。さらに、ベルトの種類に
応じたサイズの補強部材が必要となり、種々のサイズの
ベルトを製造する場合、ベルトの製造コストが高くな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題の
解決を課題とするためになされたものであり、その目的
とするところは、厚みが従来の搬送用無端ベルトと比較
して薄くかつ摩擦係数が高い搬送用無端ベルトを提供す
ることにある。
【0009】本発明の他の目的は、材料の組み合わせに
よりベルトのピッチラインをベルト厚みに対して中央も
しくは片側面に任意に設定できる搬送用無端ベルトを提
供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、製造が容易で
あって製造コストが比較的安価である搬送用無端ベルト
を提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、引裂強度が高
く外部からの損傷に対して強い搬送用無端ベルトを提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のベルトは、弾性
材料と、該弾性材料中に分散された短繊維とを含有する
ベルト体を有する搬送用無端ベルトであって、該短繊維
の長さは1mm〜10mm、該短繊維の太さは0.5デ
ニール〜30デニールの範囲であり、該短繊維が該弾性
材料に対して1〜30重量%の割合で配合され、該短繊
維がベルト体中に該ベルト体の長手方向に配向して分散
しており、そのことにより上記目的が達成される。
【0013】一つの実施態様においては、前記弾性材料
が、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ハイパロン、ポ
リブタジエンゴム、EPM、EPDM、H−NBR、ミ
ラブルウレタン、熱硬化性ポリウレタン、熱可塑性ポリ
ウレタンおよび熱可塑性ポリエステルからなる群より選
択される少なくとも1種である。
【0014】一つの実施態様においては、前記短繊維
が、ナイロン繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、
ガラス繊維および綿糸からなる群より選択される。
【0015】一つの実施態様においては、前記ベルト体
と、短繊維を含有しないベルト体とが積層されている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明の無端ベルトは、図1に示すよう
に、弾性材料と該弾性材料中に分散された短繊維3とを
含有するベルト体1を有する。
【0018】上記弾性材料としては、ニトリルゴム、ク
ロロプレンゴム、ハイパロン、ポリブタジエンゴム、エ
チレン−プロピレンゴム(EPM)、エチレン−プロピ
レン−ジエン三元共重合体(EPDM)、水素添加アク
リロニトリルブタジエンゴム(H−NBR)、ミラブル
ウレタン、熱硬化性ポリウレタン、熱可塑性ポリウレタ
ンまたは熱可塑性ポリエステルなどが挙げられ、こらら
の一種以上が使用される。
【0019】該弾性材料には、加硫剤、加硫促進助剤お
よび補強剤が配合されてもよい。加硫剤としては、例え
ば、ジクミルパーオキサイドのような有機過酸化物、有
機硫黄化合物、金属酸化物などが挙げられる。加硫促進
助剤としては、例えば、ステアリン酸のような脂肪酸、
金属酸化物などが挙げられる。補強剤としては、例え
ば、カーボンブラック、ホワイトカーボンなどが挙げら
れる。さらに、例えば、老化防止剤、充填剤、可塑剤、
粘着剤などもまた配合され得る。
【0020】該弾性材料中に配合される短繊維3として
は、ナイロン繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、
ガラス繊維、綿糸等が挙げられる。これらの一種以上が
混合して使用されてもよい。
【0021】本発明に使用される短繊維3の長さは1m
m〜10mm、好ましくは2mm〜8mmである。短繊
維3の太さは0.5デニール〜30デニールであり、好
ましくは1.0デニール〜10デニールである。
【0022】短繊維3の長さおよび太さが上記範囲を外
れる場合、すなわち短繊維3の長さが1mmを下回る場
合には、短繊維3による補強効果がそれほど上がらず、
10mmを越える場合には、弾性材料中への混入が難し
くなって均一な混合物が得られにくく、補強効果が上が
らない。
【0023】このような短繊維3は、弾性材料中に1重
量%〜30重量%配合され、好ましくは3重量%〜30
重量%配合される。
【0024】ただし、上記短繊維3の配合量は、短繊維
3の種類により異なり、例えば、アラミド繊維、ナイロ
ン繊維および綿糸の場合の最大配合量は、それぞれ10
重量%、20重量%および30重量%が好ましい。
【0025】短繊維3の弾性材料に対する配合割合が1
重量%を下回ると、補強効果が十分ではなく、30重量
%を上回ると混練が難しくなり、また得られたベルトの
張力保持特性が低下する傾向にある。
【0026】本発明において、短繊維3がベルト体1中
にベルト体1の長手方向に配向して分散しているとは、
以下のように定義される。
【0027】図5に示すように、ベルト体1の長手方向
の軸4に対して、外面が30°傾斜した円錐を考えると
き、弾性材料中に存在する短繊維3の70%以上の配向
がその円錐内にあることをいう。換言すれば、ベルト体
1内に存在するある短繊維の両端を結ぶ線分とベルトの
長手方向の軸4とのなす角θが30°以内であるように
配向した短繊維3が70%以上ベルト体1内に存在する
ことをいう。好ましくは短繊維3の80%以上、より好
ましくは85%以上がベルト体1の長手方向の軸4に対
して30°以内で配向している。
【0028】ベルト体1内に存在する短繊維3の配向割
合が70%を下回ると、得られる無端ベルトの長手方向
の強度が低下する傾向にある。
【0029】以上のようにして、図1に示すように、短
繊維3がベルト体1内に分散し、かつ配向した搬送用無
端ベルト12が得られる。
【0030】搬送用無端ベルト12の厚み精度を確保す
るためには、該無端ベルト12の一方側面を研磨すれば
よく、ベルト12の他方側面は従来と同様の高い摩擦係
数を確保することができる。しかも、短繊維3をベルト
体1内に分散することにより、引裂強度、引張強度等の
物理的特性を高めることができる。
【0031】上記ベルト体1は、短繊維3を含有しない
ベルト体2と積層して搬送用無端ベルトを構成すること
もできる。短繊維3を含有しないベルト体2は、短繊維
3を含有しないこと以外は上記短繊維3含有ベルト体1
と同様の構成を採用することができる。
【0032】図2は、短繊維を含有する第1のベルト体
1と、短繊維を含有しない第2のベルト体2とを積層し
て無端ベルト13を構成したものである。図3は第1の
ベルト体1の両面に第2のベルト体2,2を積層した無
端ベルト14、図4は第2のベルト体2の両面に第1の
ベルト体1、1を積層して無端ベルト15を構成したも
のである。
【0033】図2に示す2層構造の無端ベルト13で
は、厚み精度を確保するために通常その短繊維を含有し
ないベルト体2の表面を研磨することが好ましい。図3
および図4に示す3層構造の無端ベルト14、15では
その片面が研磨されることが好ましい。
【0034】次に、本発明の無端ベルトの製造方法の一
例を説明する。
【0035】弾性材料に短繊維3を配合して混練し、弾
性材料中に短繊維3を均一に分散させる。混練機として
は従来公知のもの、例えばバンバリーミキサー、ミキシ
ングロール、高速2軸連続ミキサー、押出機型混練機な
どを使用することができる。次いで、得られた配合物を
カレンダーによりシート状にする。カレンダーとして
は、2本ロールカレンダー、3本ロールカレンダー、L
型カレンダー、逆L型カレンダー、Z型カレンダーなど
を使用することができる。このカレンダー加工の際に、
配合物中の短繊維3はシートの長手方向に配向する。上
記配合物を押出機によりシート状に押出すことによって
もまた、配合物中の短繊維3はシートの長手方向に配向
し得る。得られたシートをベルト用金型の周方向に巻き
付け、所定条件で加硫もしくは硬化させて無端ベルトが
得られる。
【0036】短繊維3を含有しないベルトと、上記短繊
維3を含有するベルトとが積層された無端ベルトを製造
する場合には、短繊維3を含有しないこと以外は、短繊
維3を含有するベルト体1と同様にして得られたベルト
体2を、金型内に短繊維含有ベルト体1と積層した状態
で配置し、加硫もしくは硬化させればよい。
【0037】図2で示した積層構造のベルト13を得る
場合、短繊維3含有ベルト体1を金型面側としてもよ
く、あるいはその逆でもよい。このようにして、本発明
の搬送用無端ベルトが得られる。
【0038】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されない。各評価項目は以下
の方法に従った。
【0039】1)ベルトの摩擦係数 無端ベルトの摩擦係数を、ヘイドン式表面性試験機を用
いて測定した。
【0040】2)引張張力−伸び特性 無端ベルトの引張張力−伸び特性を、オートグラフ試験
機を用い、温度23℃、相対湿度60%の雰囲気下で引
張速度400mm/分にて測定した。
【0041】3)引裂強度 無端ベルトの引裂強度(Kgf/cm)を、JIS K
6301の加硫ゴム物理試験方法に示された、引裂試
験方法に従って測定した。(ダンベル形状はB形を採用
した。) 4)軸荷重保持率 無端ベルトの軸荷重保持率(%)を、図6に示すような
直径がそれぞれ20mmの駆動プーリ5および被動プー
リ6を有する軸荷重緩和試験機を用い、動緩和測定方法
に従って、駆動プーリ5の回転数1750rpmにて、
測定した。駆動プーリは固定され、移動可能な被動プー
リ6との間にベルト20が巻き掛けされている。被動プ
ーリ6と固定面21との間にロードセル7が設けられ、
ベルト20の軸荷重保持率が測定される。
【0042】(実施例1)ウレタンポリマー100重量
部、ステアリン酸0.5重量部、カーボンブラック(商
品名ショーブラックN330、昭和キャボット製)5
0.0重量部およびジクミルパーオキサイド(商品名D
icup40C、ハーキュリース製)4.0重量部を混
合し、この弾性材料配合物に、さらに長さ3mmおよび
太さ1.5デニールの短繊維テクノーラ(帝人製アラミ
ド繊維)5.0重量部を配合した。
【0043】次いで、短繊維を配合した弾性材料配合物
を、オープンロールにて混練した。次いで、この混練物
をカレンダーを用いてシートに成形した。
【0044】得られたシートを金型の周方向に巻き付
け、加硫温度160℃にて20分間加硫することにより
無端ベルトを得た。
【0045】(実施例2)短繊維の配合部数を、2.0
重量部としたこと以外は、実施例1と同様にして無端ベ
ルトを得た。
【0046】(比較例1)100デニールのポリエステ
ルのマルチフィラメントをシームレス状に編み上げて得
られた編布を補強部材として用いた。
【0047】短繊維を含有しない弾性材料配合物を上記
補強部材に含浸させてゴム層を形成し加硫したこと以外
は、実施例1と同様にして無端ベルトを得た。
【0048】(比較例2)ポリエステルミシン糸100
#(16本/cm)とポリエステルスパン糸20S/2
(24本/cm)とを平織りのシームレス状に織って得
られた織布を補強部材として用いた。
【0049】短繊維を含有しない弾性材料配合物を上記
補強部材に含浸させてゴム層を形成し加硫したこと以外
は、実施例1と同様にして無端ベルトを得た。
【0050】(比較例3)短繊維を配合しないこと以外
は、実施例1と同様にして無端ベルトを得た。
【0051】上記のようにして得られた実施例1、2,
比較例1〜3の無端ベルトの摩擦係数、引裂強度、引張
張力−伸び特性および軸荷重保持率を評価し、評価結果
を表1、図7、表2、図8〜図11に示した。
【0052】表1は、相手材質として、鉄(SUSの磨
き板)および紙(PPC)を使用し、それらと実施例
1、比較例1〜2における各ベルトのプーリ面側または
搬送面側との摩擦係数を示している。ベルトの搬送面側
は研磨処理し、プーリ面側は研磨処理をしていない。図
7は表1の結果をグラフにしたものである。図7中の
(A)は実施例1の測定結果を示し、(B)、(C)は
それぞれ比較例1、比較例2の測定結果を示している。
図中、(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ以
下の条件を表す。
【0053】(a)相手材質として鉄(SUSの磨き
板)を使用し、測定面はベルトのプーリ側である。
【0054】(b)相手材質として鉄(SUSの磨き
板)を使用し、測定面はベルトの搬送面側である。
【0055】(c)相手材質として紙(PPC)を使用
し、測定面はベルトのプーリ側である。
【0056】(d)相手材質として紙(PPC)を使用
し、測定面はベルトの搬送面側である。
【0057】表2は、実施例1で得られた無端ベルト
と、比較例3で得られた無端ベルトの引裂強度の比較を
示す。
【0058】図8は、ベルトの引張張力−伸び特性を示
し、図中(a)は実施例1で得られたベルトの引張応力
曲線、(b)は比較例2で得られたベルトの引張応力曲
線、(c)は比較例3で得られたベルトの引張応力曲線
を示す。
【0059】図9は、ベルトの引張張力−伸び特性を示
し、図中(d)は実施例2で得られたベルトの引張応力
曲線、(e)は比較例1で得られたベルトの引張応力曲
線、(f)は比較例3で得られたベルトの引張応力曲線
を示す。
【0060】図10は、ベルトの軸荷重保持率を示し、
図中(A)は実施例1で得られたベルトの軸荷重保持
率、(B)は図2のベルトの軸荷重保持率、(C)は比
較例1で得られたベルトの軸荷重保持率を示す。
【0061】図11は、ベルトの軸荷重保持率を示し、
図中(A)は実施例1で得られたベルトの軸荷重保持
率、(B)は図2のベルトの軸荷重保持率、(C)は比
較例2で得られたベルトの軸荷重保持率を示す。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】表1および2、ならびに図7〜11に示さ
れるように、実施例1で得られた無端ベルトは、プーリ
面側の摩擦係数が高く、かつ引裂強度が高く、さらに引
張張力−伸び特性および軸荷重緩和特性に優れていた。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、厚みが従来の搬送用無
端ベルトと比較して薄く(例えば、従来3層構造のベル
トでは厚み1.0mmであったものが、本発明の2層構
造のベルトでは厚み0.6mmとなる)かつ摩擦係数が
高く、材料の組み合わせによりベルトのピッチラインを
ベルト厚みに対して中央あるいは片面側に任意に設定で
き、製造が容易であって製造コストが比較的安価であ
り、そして引裂強度が高く外部からの損傷に対して強い
搬送用無端ベルトが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送用無端ベルトの一実施形態を示す
模式図である。
【図2】本発明の搬送用無端ベルトの他の実施形態を示
す模式図である。
【図3】本発明の搬送用無端ベルトのさらに他の実施形
態を示す模式図である。
【図4】本発明の搬送用無端ベルトのさらに他の実施形
態を示す模式図である。
【図5】ベルト体中に存在する短繊維の配向状態を説明
する図である。
【図6】無端ベルトの軸荷重保持率を測定するための軸
荷重緩和試験機を示す模式図である。
【図7】無端ベルトの摩擦係数を示す図である。
【図8】無端ベルトの伸びと引張張力との関係を示す図
である。
【図9】無端ベルトの伸びと引張張力との関係を示す図
である。
【図10】無端ベルトの軸荷重保持率を示す図である。
【図11】無端ベルトの軸荷重保持率を示す図である。
【図12】従来の、ゴムよりなるベルト体の片面にシー
ムレスの編布または織布よりなる補強層を積層して構成
された搬送用無端ベルトの一例を示す模式図である。
【図13】従来の、シームレスの編布または織布よりな
る補強層の両面にゴムよりなるベルト体を積層した3層
構造の搬送用無端ベルトの一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 短繊維を含有するベルト体 2 短繊維を含有しないベルト体 3 短繊維 4 ベルト体の長手方向の軸 5 駆動プーリ 6 被動プーリ 7 ロードセル 8 編布 9 ベルト体 10 経糸 11 緯糸 12、13、14、15 無端ベルト 20 ベルト 21 固定面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料と、該弾性材料中に分散された
    短繊維とを含有するベルト体を有する搬送用無端ベルト
    であって、該短繊維の長さは1mm〜10mm、該短繊
    維の太さは0.5デニール〜30デニールであり、該短
    繊維が該弾性材料に対して1〜30重量%の割合で配合
    され、該短繊維が該ベルト体中に該ベルト体の長手方向
    に配向して分散している、搬送用無端ベルト。
  2. 【請求項2】 前記弾性材料が、ニトリルゴム、クロロ
    プレンゴム、ハイパロン、ポリブタジエンゴム、EP
    M、EPDM、H−NBR、ミラブルウレタン、熱硬化
    性ポリウレタン、熱可塑性ポリウレタンおよび熱可塑性
    ポリエステルからなる群より選択される少なくとも1種
    である、請求項1に記載の搬送用無端ベルト。
  3. 【請求項3】 前記短繊維が、ナイロン繊維、アラミド
    繊維、ポリエステル繊維、ガラス繊維および綿糸からな
    る群より選択される、請求項1または2に記載の搬送用
    無端ベルト。
  4. 【請求項4】 前記ベルト体と、短繊維を含有しないベ
    ルト体とが積層されている、請求項1から3のいずれか
    に記載の搬送用無端ベルト。
JP14688397A 1997-06-04 1997-06-04 搬送用無端ベルト Pending JPH10338377A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14688397A JPH10338377A (ja) 1997-06-04 1997-06-04 搬送用無端ベルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14688397A JPH10338377A (ja) 1997-06-04 1997-06-04 搬送用無端ベルト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10338377A true JPH10338377A (ja) 1998-12-22

Family

ID=15417739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14688397A Pending JPH10338377A (ja) 1997-06-04 1997-06-04 搬送用無端ベルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10338377A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1338825A1 (de) * 2002-02-14 2003-08-27 MATO Maschinen- und Metallwarenfabrik Curt Matthaei GmbH & Co KG Verbindung von als Drahthaken ausgebildeten Gurtverbindern mit einem Gurt sowie Verfahren
EP1510726A2 (en) 2003-08-25 2005-03-02 Bando Chemical Industries, Ltd. Friction drive belt and method for fabricating the same
WO2018138262A1 (de) * 2017-01-26 2018-08-02 Forbo Siegling Gmbh Verfahren zur herstellung und/oder wiederverwertung eines förderbandes sowie förderband

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1338825A1 (de) * 2002-02-14 2003-08-27 MATO Maschinen- und Metallwarenfabrik Curt Matthaei GmbH & Co KG Verbindung von als Drahthaken ausgebildeten Gurtverbindern mit einem Gurt sowie Verfahren
US6896124B2 (en) 2002-02-14 2005-05-24 Mato Maschinen-Und Metallwarenfabrik Curt Matthaei Gmbh & Co. Kg Belt connector and method
EP1510726A2 (en) 2003-08-25 2005-03-02 Bando Chemical Industries, Ltd. Friction drive belt and method for fabricating the same
EP1510726A3 (en) * 2003-08-25 2005-06-29 Bando Chemical Industries, Ltd. Friction drive belt and method for fabricating the same
WO2018138262A1 (de) * 2017-01-26 2018-08-02 Forbo Siegling Gmbh Verfahren zur herstellung und/oder wiederverwertung eines förderbandes sowie förderband
US11396149B2 (en) 2017-01-26 2022-07-26 Forbo Siegling Gmbh Method for producing and/or recycling a conveyor belt, and conveyor belt

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE112007000568B4 (de) Treibriemen, Verfahren zum Herstellen eines Treibriemens
EP1167814B1 (en) Power transmission belt with fabric material on a surface thereof
JPH074359Y2 (ja) 歯付ベルト
KR101900166B1 (ko) 고무 보강용 단섬유, 상기 단섬유 함유 고무 조성물 및 동력 전동 벨트
JP2001032887A (ja) ゴムベルト
JPH0729330Y2 (ja) 動力伝動用vベルト
KR100359276B1 (ko) 직물및그를이용한타이밍벨트
EP3263947B1 (en) Method for for manufacturing reinforcing fabric for a transmission belt
US5663225A (en) Rubber composition and belt for a power transmission
US5624515A (en) Method of producing short fibers
KR20040073482A (ko) 마찰전동벨트
CA2207904C (en) Power transmission belt with canvas layer
JPH10338377A (ja) 搬送用無端ベルト
EP3754223A1 (en) V-ribbed belt and use thereof
US4740192A (en) Power transmission belt
US20030171181A1 (en) Low modulus belt
US20040033857A1 (en) Belt
US6375590B1 (en) Toothed belt
JPH09159000A (ja) 歯付ベルト駆動装置及び歯付ベルト
JP2002147537A (ja) 歯付ベルト
JP7406051B1 (ja) 歯付ベルト
JPH10153243A (ja) 歯付ベルト駆動装置
US20230141466A1 (en) Toothed belt
JP2010151317A (ja) ゴム製歯付ベルト
JP2001208137A (ja) 歯付ベルト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060428

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061226