JP2003034357A - 部品収納テープおよび部品供給装置 - Google Patents

部品収納テープおよび部品供給装置

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JP2003034357A
JP2003034357A JP2001225714A JP2001225714A JP2003034357A JP 2003034357 A JP2003034357 A JP 2003034357A JP 2001225714 A JP2001225714 A JP 2001225714A JP 2001225714 A JP2001225714 A JP 2001225714A JP 2003034357 A JP2003034357 A JP 2003034357A
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Hiroshi Okano
浩 岡野
Shoji Fujii
章二 藤井
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 何回でも再使用でき、かつ、再使用に手間が
かからない部品収納テープと、この部品収納テープを使
用できる部品供給装置を提供することである。 【解決手段】 可撓性材料で形成した部品収納テープ1
の部品収納部2を表面側に開口させて、この開口を表面
側に一体に接着したカバーテープ3で覆うとともに、カ
バーテープ3に長手方向へ延びるスリット4を設け、部
品収納テープ1を幅方向に表面側へ凸に撓めることによ
り、スリット4の両側のカバーテープ3を幅方向へ離反
させて、部品収納部2の開口が開けられるようにし、部
品収納テープ1に永久変形を生じさせることなく部品収
納部2から部品Aを取り出し可能として、部品Aが取り
出された部品収納テープ1をそのまま何回でも再使用で
きるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、部品を個別に収
納する部品収納テープ、および部品収納テープから部品
を供給する部品供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子チップ部品等の小さな部品を供給す
る部品供給装置には、部品を個別に収納する部品収納テ
ープを送給し、この部品収納テープに収納された部品を
供給するテープフィーダ式のものが多く用いられる。
【0003】このテープフィーダ式の部品供給装置は、
一つ一つの部品が部品収納テープの各部品収納部に一定
の姿勢で収納されているので、部品が実装装置に供給さ
れる際に、姿勢不良のものや異品が混じる恐れが少ない
利点を有する。
【0004】また、部品収納テープの送給も簡単な機構
で行うことができるので、部品供給装置をコンパクトで
安価なものとすることができ、かつ、高速送給にも比較
的容易に対応することができる。
【0005】従来の部品収納テープは、例えば図12に
示すように、凹状の部品収納部71が長手方向に規則的
に配設された部品保持テープ72と、各部品収納部71
の開口を覆うカバーテープ73とから成り、各部品収納
部71に部品を収納したのち、カバーテープ73を接着
や熱圧着により部品保持テープ72に固着して、各部品
収納部71を封止するようになっている。部品保持テー
プ72には送給用の送り孔74も設けられている。
【0006】この部品収納テープは、カバーテープ73
を部品保持テープ72から剥がされて、部品収納部71
に収納された部品が取り出される。部品が取り出される
際に分離された部品保持テープ72とカバーテープ73
は、接着や熱圧着で再び固着することが難しいので、廃
棄処分されている。
【0007】近年、コスト低減と廃棄物減少による環境
負荷軽減の観点から、部品収納テープを再使用するため
の技術開発が進められている。例えば、特開平8−58
877号公報には、部品保持テープとカバーテープをフ
ァスナにより着脱自在とした部品収納テープが記載さ
れ、特開2000−229692号公報には、部品保持
テープとカバーテープの一方に凸部を、他方に凹部を設
け、凸部を凹部に着脱自在に嵌入するようにした部品収
納テープが記載されている。また、特開2000−25
884号公報には、部品保持テープにカバーテープを局
所的に接着し、この接着位置を順次移動させることによ
り、部品保持テープを再使用可能とするものが記載され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の再使用
を目的とする部品収納テープは、従来の廃棄処分されて
いる部品収納テープと同様に、いずれも部品の取り出し
時にカバーテープが上方に引き剥がされ、薄いカバーテ
ープに永久変形が生じやすいので、再使用できる回数が
少なく、再使用可能比率も低い問題がある。また、これ
らの各部品収納テープは、個別に以下の問題点も有す
る。
【0009】特開平8−58877号公報のものは、そ
の記載された実施例によれば、カバーテープを部品保持
テープから離すように強制的に変形させ、部品取り出し
直後に、カバーテープをファスナで再び部品保持テープ
に結合するようにしている。したがって、カバーテープ
が部品保持テープと分離せず、そのまま再使用できる利
点を有するが、カバーテープに永久変形が非常に生じや
すい難点がある。また、局所的に離されたカバーテープ
が、部品の取り出される部品収納部の上方に位置するの
で、部品をそのまま上方へ取り出すことができない難点
もある。
【0010】特開2000−229692号公報に記載
のものは、部品取り出し時にカバーテープが部品保持テ
ープから完全に分離されるので、再使用のために両者を
結合する手間がかかる難点がある。
【0011】また、特開2000−25884号公報に
記載のものは、カバーテープは再使用できず、部品保持
テープも接着位置の移動に限りがあるので、再使用回数
が少なく限定される難点がある。
【0012】そこで、この発明の課題は、何回でも再使
用でき、かつ、再使用に手間がかからない部品収納テー
プと、この部品収納テープを使用できる部品供給装置を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明の部品収納テープは、部品を個別に収納
する部品収納部が長手方向に規則的に配設された部品収
納テープにおいて、前記部品収納テープを可撓性材料で
形成して、前記部品収納部を表面側に開口させ、前記収
納された部品が外に出ないように、前記部品収納部の開
口を覆う2つ割りのカバーを前記部品収納テープと一体
に設け、前記部品収納テープを表面側へ凸に撓めたとき
に、前記2つ割りのカバーがこの撓め方向に離反して、
前記部品収納部の開口が開けられる構成を採用したもの
である。
【0014】すなわち、可撓性材料で形成した部品収納
テープの部品収納部を表面側に開口させて、この開口を
覆う2つ割りのカバーを部品収納テープと一体に設け、
部品収納テープを表面側へ凸に撓めることにより、2つ
割りのカバーが離反して、部品収納部の開口が開けられ
るようにして、部品収納テープに永久変形を生じさせる
ことなく部品収納部から部品を取り出し可能とし、部品
が取り出された部品収納テープを、そのまま何回でも再
使用できるようにした。部品収納テープの撓め方向は任
意に設定できるが、部品収納テープの長手方向またはそ
の直交方向に設定するのが実用的である。
【0015】なお、前記2つ割りのカバーは、必ずしも
部品収納部の開口を完全に覆う必要はなく、収納された
部品が外に出ないように、部分的に覆うものであっても
よい。また、2つ割りのカバーの寸法形状も、必ずしも
対称である必要はなく、その先端形状も平形状、部分突
出状等、任意の形状とすることができる。
【0016】前記2つ割りのカバーは、前記部品収納テ
ープの表面に一体に取り付けたスリットを有するカバー
テープで形成することができる。
【0017】前記部品収納テープの裏面側に、前記部品
収納部が配設された部位に対応させて、前記部品収納テ
ープの撓め方向と直交方向に延びる凹溝を設けることに
より、部品収納テープを容易に安定して部品収納部の配
設部位で表面側へ凸に撓めることができる。
【0018】前記部品収納テープの表面側に、前記部品
収納部が配設された部位に対応させて、前記部品収納テ
ープの撓め方向と直交方向に延びる少なくとも1つのス
リット溝を設けることによっても、部品収納テープを容
易に安定して部品収納部の配設部位で表面側へ凸に撓め
ることができる。
【0019】前記スリット溝を、前記部品収納テープの
撓め方向で対向する前記部品収納部の両内壁に概ね合致
する位置に設けることにより、部品収納部の底部をあま
り変形させることなく部品収納テープを撓めることがで
き、開口を開けたときの部品の姿勢を安定させて、その
取り出しと供給位置の精度を高めることができる。
【0020】前記部品収納テープの撓め方向と直交方向
に延び、前記部品収納部が配設された部位に概ね対応す
る部分を、前記部品収納テープを形成する可撓性材料よ
りも変形し難い材料で形成することにより、部品収納部
の配設部位で安定して部品収納テープを撓めることがで
きる。
【0021】前記部品収納テープの撓め方向で対向する
前記部品収納部の両内壁部を、前記部品収納テープを形
成する可撓性材料よりも変形し難い材料で形成すること
によっても、部品収納部の底部をあまり変形させること
なく部品収納テープを撓めることができ、開口を開けた
ときの部品の姿勢を安定させて、その取り出しと供給位
置の精度を高めることができる。
【0022】また、この発明の部品供給装置は、部品を
個別に収納する部品収納部が長手方向に規則的に配設さ
れた部品収納テープを送給するテープ送給手段を備え、
前記部品収納部に収納された部品が取り出されるように
供給する部品供給装置において、前記部品収納テープを
上述した部品収納テープのいずれかのものとし、前記部
品収納テープを表面側へ凸に撓め、前記部品収納部の開
口を開ける開口開き手段を設けた構成を採用した。
【0023】すなわち、上記部品収納テープを表面側へ
凸に撓めて、覆われた部品収納部の開口を開ける開口開
き手段を設けることにより、上記部品収納テープから部
品を容易に取り出せるようにした。
【0024】前記開口開き手段としては、前記送給され
る部品収納テープの裏面側に、前記撓め方向で凸断面形
状を有する受け部材を配置し、この受け部材に前記部品
収納テープを沿わせて表面側へ凸に撓める方法を採用す
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図11に基づき、
この発明の実施形態を説明する。図1乃至図3は、第1
の実施形態の部品収納テープ1と部品供給装置を示す。
この部品収納テープ1は小さな電子チップ部品Aを収納
するものであり、部品供給装置は、部品収納テープ1に
収納された部品Aを、プリント基盤に実装する実装装置
に供給するものである。
【0026】前記部品収納テープ1は可撓性を有するポ
リエステル系熱可塑性エラストマやポリウレタン系熱可
塑性エラストマ等の樹脂材料で形成されており、図1
(a)、(b)に示すように、その表面側に開口し、部
品Aを個別に収納する部品収納部2が長手方向に等ピッ
チで配設され、表面側に部品収納部2の開口を覆うカバ
ーテープ3が一体に接着されている。カバーテープ3に
は、部品収納部2の配設部位で長手方向に延びるスリッ
ト4が、各部品収納部2の幅方向中央を通るように設け
られている。部品収納テープ1には送給用の送り孔5も
設けられている。
【0027】図1(b)、(c)に示すように、部品収
納テープ1の裏面側には、部品収納部2の配設部位に対
応させて、長手方向に延びる凹溝6が設けられ、矩形断
面の凹溝6のコーナ部には切り込み6aが入れられてい
る。また、部品収納テープ1の表面側には、部品収納部
2の幅方向内壁に合致する幅方向位置で、長手方向に延
びる2本のスリット溝7が設けられている。
【0028】前記部品供給装置は、図2(a)、(b)
に示すように、前記部品収納テープ1を送給するテープ
送給機構8と、送給される部品収納テープ1のカバーテ
ープ3で覆われた部品収納部2の開口を開ける開口開き
機構9とを備え、部品Aが収納された部品収納テープ1
を、ケーシング10に設けられたテープ送給通路11か
らテープ送給機構8で送給しながら、開口開き機構9で
開口を開けられた部品収納部2から部品Aを実装装置に
供給し、部品Aが取り出された部品収納テープ1をテー
プ回収通路12に回収するものである。開口開き機構9
は、実装装置側に設けられた吸着ヘッド13の下方に位
置している。
【0029】前記テープ送給機構8は、実装装置側の駆
動部または別途に設けたアクチュエータ(図示省略)か
らVベルト14で回転力を伝達されて間歇回転する2つ
のプーリ15、16と、プーリ15と同軸上に取り付け
られ、部品収納テープ1の送り孔5に係合するスプロケ
ットホイル17とから成り、部品収納テープ1を部品収
納部2の1ピッチ分ずつ間歇送りする。
【0030】前記開口開き機構9は、テープ送給通路1
1から送給される部品収納テープ1の裏面側に配置さ
れ、外周縦断面がV字状外向きに凸とされた受けローラ
18と、受けローラ18の傾斜した各外周面19a、1
9bに部品収納テープ1を沿わせる2本の押さえローラ
20a、20bとから成り、受けローラ18がプーリ1
6と同軸上に取り付けられている。
【0031】前記2つのプーリ15、16は等径に形成
され、受けローラ18の一方の傾斜した外周面19aに
は、スプロケットホイル17と等しいピッチ円上に、部
品収納テープ1の送り孔5に係合するピン21が設けら
れている。したがって、受けローラ18は、スプロケッ
トホイル17と等速で間歇回転する。
【0032】図3に示すように、受けローラ18の凸状
の外周面頂部には、前記部品収納テープ1裏面側の凹溝
6に嵌まり込み、部品収納テープ1の送りを案内する平
坦な凸部19cが形成されている。部品収納テープ1
は、各外周面19a、19bとそれぞれ平行な押さえロ
ーラ20a、20bで、部品収納部2の両側を各外周面
19a、19bの傾斜に沿わされて、表面側へ逆V字状
の凸に撓められる。
【0033】このとき、部品収納テープ1の表面に一体
に接着され、部品収納部2の幅方向中央でスリット4を
設けられたカバーテープ3が、部品収納テープ1を撓め
た幅方向にスリット4の両側へ離反し、部品収納部2の
開口が開けられれる。このタイミングで前記吸着ヘッド
13が下降して、吸着した部品収納部2内の部品Aを実
装装置に供給する。
【0034】なお、前記スリット溝7が設けられた部位
は屈曲しやすいので、受けローラ18に沿わされて幅方
向に撓められる部品収納テープ1は、これらのスリット
溝7が設けられた部品収納部2の幅方向両内壁の位置で
屈曲し、部品収納部2の底部はあまり変形しない。した
がって、開口を開けられた部品収納部2内の部品Aは、
安定した姿勢で吸着ヘッド13に吸着され、実装装置の
所定の位置に精度よく供給される。
【0035】前記受けローラ18上を通過した部品収納
テープ1は平坦になり、部品Aを取り出された部品収納
部2の開口は再び閉じられて、テープ回収通路12に回
収される。
【0036】前記回収された部品収納テープ1は、部品
充填装置で各部品収納部2に部品Aを再充填され、再使
用される。図示は省略するが、部品充填装置は、上述し
た部品供給装置と同じ形態のものとすることができ、前
記開口開き機構9の配置箇所に、前記吸着ヘッド13の
替わりに、開口が開いた部品収納部2に部品Aを充填す
る手段を設ければよい。
【0037】図4(a)、(b)、(c)は、第2の実
施形態の部品収納テープ1を示す。この部品収納テープ
1も、第1の実施形態のものと同様に、部品収納部2の
開口を覆うカバーテープ3のスリット4が長手方向に延
び、部品収納テープ1が幅方向に撓められたときに、部
品収納部2の開口が開けられるようになっており、図2
に示したような部品供給装置を用いることにより、収納
された部品Aを実装装置に供給することができる。
【0038】この部品収納テープ1は、カバーテープ3
のスリット4が間隔を開けて形成され、部品収納部2の
開口が、内部の部品Aが外に出ないように、部分的に覆
われている点と、部品収納部2が配設される幅方向部位
の表面側に長手方向へ延びる凹溝22が設けられて、部
品収納テープ1を形成する可撓性の樹脂材料よりも変形
し難い硬質の樹脂材料で形成されたコアテープ23が凹
溝22内に接着され、このコアテープ23に部品収納部
2が形成されている点とが第1の実施形態と異なる。そ
の他の部分は、第1の実施形態のものと同じであるの
で、図1と同じ符号で表示した。
【0039】前記凹溝22とコアテープ23の断面形状
は矩形とされ、コアテープ23には、部品収納部2を形
成する矩形孔が長手方向に等ピッチで、上下面に貫通す
るように設けられており、図4(b)に示すように、部
品収納部2は底部を部品収納テープ1の可撓性樹脂材料
で形成され、部品収納テープ1が撓められる幅方向で対
向する両内壁部を、コアテープ23の変形し難い樹脂材
料で形成されている。
【0040】したがって、図3に示したと同様に、部品
収納テープ1を受けローラ18に沿わせると、部品収納
テープ1は部品収納部2の幅方向両内壁に合致する2箇
所を屈曲点として、表面側へ逆V字状の凸に撓められ、
第1の実施形態の場合と同様に、部品収納部2の底部は
あまり変形せずに、内部に収納された部品Aが安定した
姿勢に保たれるとともに、コアテープ23で形成した両
内壁部の変形が小さいので、部品Aの位置精度をより向
上させることができる。
【0041】また、この実施形態の場合は、スリット4
の間隔が予め広く開けられているので、図3に示した受
けローラ18の各外周面19a、19bの傾斜をもっと
緩やかなものとしても、部品収納部2の開口を開けて、
部品Aを取り出すことができる。
【0042】図5乃至図7は、第3の実施形態の部品収
納テープ1と部品供給装置を示す。この部品収納テープ
1も小さな電子チップ部品Aを収納するものであり、部
品供給装置も部品Aをプリント基盤に実装する実装装置
に供給するものである。
【0043】この部品収納テープ1は、図5(a)、
(b)に示すように、部品収納部2の開口を覆うカバー
テープ3のスリット4が幅方向に延びている点が、上述
した各実施形態のものと異なる。送給用の送り孔5を設
けられた部品収納テープ1が可撓性の樹脂材料で形成さ
れ、その表面側に開口する部品収納部2が長手方向に等
ピッチで配設されて、表面側に接着されたカバーテープ
3で覆われている点は同じである。
【0044】この実施形態では、図5(b)、(c)に
示すように、部品収納テープ1の表面側に、部品収納部
2の長手方向内壁に合致する長手方向位置で、幅方向に
延びる2本ずつのスリット溝7が設けられている。ま
た、各スリット4は各部品収納部2の長手方向中央を通
るように設けられている。
【0045】この部品供給装置も、図6(a)、(b)
に示すように、部品収納テープ1を送給するテープ送給
機構8と、送給される部品収納テープ1のカバーテープ
3で覆われた部品収納部2の開口を開ける開口開き機構
9とを備え、部品Aが収納された部品収納テープ1を、
ケーシング10に設けられたテープ送給通路11からテ
ープ送給機構8で送給しながら、開口開き機構9で開口
を開けられた部品収納部2から、吸着ヘッド13により
部品Aを実装装置に供給し、部品Aが取り出された部品
収納テープ1をテープ回収通路12に回収するものであ
る。
【0046】前記テープ送給機構8は、基本的な構成は
第1の実施形態のものと同じであり、前記各プーリ1
5、16と同軸上に、それぞれ等しいピッチ円のスプロ
ケットホイル17が取り付けられている点が異なる。こ
の実施形態でも、部品収納テープ1は部品収納部2の1
ピッチ分ずつ間歇送りされる。
【0047】前記開口開き機構9は、テープ送給通路1
1から送給される部品収納テープ1の裏面側に配置され
た円筒状の受けローラ24と、受けローラ24の前後
で、部品収納テープ1を下方へ押圧する2本の押さえロ
ーラ25a、25bとから成り、図7(a)、(b)に
示すように、部品収納テープ1を受けローラ24の円筒
面に沿わせて長手方向へ表面側に凸に撓めることによ
り、スリット4の間隔が長手方向へ拡がって、部品収納
部2の開口が開けられる。このタイミングで前記吸着ヘ
ッド13が下降して、吸着した部品収納部2内の部品A
を実装装置に供給する。
【0048】この場合も、幅方向に延びるスリット溝7
が設けられた部位は屈曲しやすいので、受けローラ24
に沿わされて長手方向に撓められる部品収納テープ1
は、これらのスリット溝7が設けられた部品収納部2の
長手方向両内壁の位置で屈曲し、部品収納部2の底部は
あまり変形しない。したがって、第1の実施形態の場合
と同様に、開口を開けられた部品収納部2内の部品A
は、安定した姿勢で吸着ヘッド13に吸着され、実装装
置の所定の位置に精度よく供給される。
【0049】図8乃至図11は、第4の実施形態の部品
収納テープ1と部品供給装置を示す。この部品収納テー
プ1は、図8(a)、(b)、(c)に示すように、カ
バーテープ3の幅方向に延びるスリット4が、第2の実
施形態のものと同様に、間隔を開けて形成されている。
その他の部分は、第3の実施形態のものと同じであるの
で、図5と同じ符号で表示した。
【0050】この部品供給装置は、図9(a)、(b)
に示すように、基本的な構成は第3の実施形態のものと
同じであり、前記開口開き機構9の受けローラ24の替
わりに、プーリ16と同軸上に取り付けられたスプロケ
ットホイル17aの外周面に、図10(a)、(b)に
示すように、軸方向に延びる円弧状突条26が、部品収
納テープ1の部品収納部2の配設ピッチに合わせて設け
られている。前記2本の押さえローラ25a、25b
は、円弧状突条26を設けられたスプロケットホイル1
7aの前後に配置されている。その他の部分は、第3の
実施形態のものと同じであるので、図6と同じ符号で表
示した。
【0051】この場合は、図11(a)、(b)に示す
ように、部品収納テープ1は各円弧状突条26に沿わせ
て各押さえローラ25a、25bにより長手方向に撓め
られ、スリット4の間隔が長手方向へ拡がって、部品収
納部2の開口が開けられる。この部品収納テープ1も、
第2の実施形態のものと同様に、スリット4の間隔が予
め広く開けられているので、少ない撓め量で部品収納部
2の開口が開けられ、内部の部品Aを取り出すことがで
きる。
【0052】上述した各実施形態では、部品収納部の開
口を部品収納テープの全表面に接着したカバーテープで
覆うようにしたが、部品収納部の開口を覆う舌状のカバ
ーを部品収納テープに一体に形成してもよい。また、カ
バーテープを部品収納テープの表面に部分的に接着して
もよい。
【0053】
【発明の効果】以上のように、この発明の部品収納テー
プは、可撓性材料で形成した部品収納テープの部品収納
部を表面側に開口させて、この開口を覆う2つ割りのカ
バーを部品収納テープと一体に設け、部品収納テープを
表面側へ凸に撓めることにより、2つ割りのカバーが離
反して、部品収納部の開口が開けられるようにしたの
で、部品収納テープに永久変形を生じさせることなく部
品収納部から部品を取り出すことができ、部品が取り出
された部品収納テープをそのまま何回でも再使用可能と
して、コスト低減と廃棄物減少による環境負荷軽減に貢
献することができる。
【0054】また、この発明の部品供給装置は、上記部
品収納テープを表面側へ凸に撓めて、覆われた部品収納
部の開口を開ける開口開き手段を設けたので、上記部品
収納テープの部品収納部から部品を容易に取り出すこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】aは第1の実施形態の部品収納テープを示す一
部省略平面図、b、cは、それぞれaのIb−Ib線、Ic−
Ic線に沿った断面図
【図2】aは第1の実施形態の部品供給装置を示す一部
省略平面図、bはaの正面図
【図3】図2(b)のIII −III 線に沿った断面図
【図4】aは第2の実施形態の部品収納テープを示す一
部省略平面図、b、cは、それぞれaのIVb −IVb 線、
IVc −IVc 線に沿った断面図
【図5】aは第3の実施形態の部品収納テープを示す一
部省略平面図、b、cは、それぞれaのVb−Vb線、Vc−
Vc線に沿った断面図
【図6】aは第3の実施形態の部品供給装置を示す一部
省略平面図、bはaの正面図
【図7】aは図6の部品供給装置で図5の部品収納テー
プから部品を取り出す状態を示す拡大平面図、bはaの
VII −VII 線に沿った断面図
【図8】aは第4の実施形態の部品収納テープを示す一
部省略平面図、b、cは、それぞれaのVIIIb −VIIIb
線、VIIIc −VIIIc 線に沿った断面図
【図9】aは第4の実施形態の部品供給装置を示す一部
省略平面図、bはaの正面図
【図10】aは図9の一方のスプロケットホイルを示す
正面図、bはaの側面図
【図11】aは図9の部品供給装置で図8の部品収納テ
ープから部品を取り出す状態を示す拡大平面図、bはa
のXI−XI線に沿った断面図
【図12】従来の部品収納テープを示す一部省略斜視図
【符号の説明】
1 部品収納テープ 2 部品収納部 3 カバーテープ 4 スリット 5 送り孔 6 凹溝 6a 切り込み 7 スリット溝 8 テープ送給機構 9 開口開き機構 10 ケーシング 11 テープ送給通路 12 テープ回収通路 13 吸着ヘッド 14 Vベルト 15、16 プーリ 17、17a スプロケットホイル 18 受けローラ 19a、19b 外周面 20a、20b 押さえローラ 21 ピン 22 凹溝 23 コアテープ 24 受けローラ 25a、25b 押さえローラ 26 突条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA11 AB41 AC04 BA34A BB14A EA04 EB40 FA01 FC01 GD10 3E096 AA06 BA08 CA15 DA18 EA02 FA16 GA07 5E313 AA15 CD04 DD33 FG10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品を個別に収納する部品収納部が長手
    方向に規則的に配設された部品収納テープにおいて、前
    記部品収納テープを可撓性材料で形成して、前記部品収
    納部を表面側に開口させ、前記収納された部品が外に出
    ないように、前記部品収納部の開口を覆う2つ割りのカ
    バーを前記部品収納テープと一体に設け、前記部品収納
    テープを表面側へ凸に撓めたときに、前記2つ割りのカ
    バーがこの撓め方向に離反して、前記部品収納部の開口
    が開けられるようにしたことを特徴とする部品収納テー
    プ。
  2. 【請求項2】 前記2つ割りのカバーを、前記部品収納
    テープの表面に一体に取り付けたスリットを有するカバ
    ーテープで形成した請求項1に記載の部品収納テープ。
  3. 【請求項3】 前記部品収納テープの裏面側に、前記部
    品収納部が配設された部位に対応させて、前記部品収納
    テープの撓め方向と直交方向に延びる凹溝を設けた請求
    項1または2に記載の部品収納テープ。
  4. 【請求項4】 前記部品収納テープの表面側に、前記部
    品収納部が配設された部位に対応させて、前記部品収納
    テープの撓め方向と直交方向に延びる少なくとも1つの
    スリット溝を設けた請求項1乃至3のいずれかに記載の
    部品収納テープ。
  5. 【請求項5】 前記スリット溝を、前記部品収納テープ
    の撓め方向で対向する前記部品収納部の両内壁に概ね合
    致する位置に設けた請求項4に記載の部品収納テープ。
  6. 【請求項6】 前記部品収納テープの撓め方向と直交方
    向に延び、前記部品収納部が配設された部位に概ね対応
    する部分を、前記部品収納テープを形成する可撓性材料
    よりも変形し難い材料で形成した請求項1乃至5のいず
    れかに記載の部品収納テープ。
  7. 【請求項7】 前記部品収納テープの撓め方向で対向す
    る前記部品収納部の両内壁部を、前記部品収納テープを
    形成する可撓性材料よりも変形し難い材料で形成した請
    求項1乃至6のいずれかに記載の部品収納テープ。
  8. 【請求項8】 部品を個別に収納する部品収納部が長手
    方向に規則的に配設された部品収納テープを送給するテ
    ープ送給手段を備え、前記部品収納部に収納された部品
    が取り出されるように供給する部品供給装置において、
    前記部品収納テープを請求項1乃至7のいずれかに記載
    のものとし、前記部品収納テープを表面側へ凸に撓め、
    前記部品収納部の開口を開ける開口開き手段を設けたこ
    とを特徴とする部品供給装置。
  9. 【請求項9】 前記開口開き手段が、前記送給される部
    品収納テープの裏面側に、前記撓め方向で凸断面形状を
    有する受け部材を配置し、この受け部材に前記部品収納
    テープを沿わせて表面側へ凸に撓めるものである請求項
    8に記載の部品供給装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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