JP2003033937A - 中空パネルの発泡充填方法と発泡充填具 - Google Patents

中空パネルの発泡充填方法と発泡充填具

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JP2003033937A
JP2003033937A JP2001224768A JP2001224768A JP2003033937A JP 2003033937 A JP2003033937 A JP 2003033937A JP 2001224768 A JP2001224768 A JP 2001224768A JP 2001224768 A JP2001224768 A JP 2001224768A JP 2003033937 A JP2003033937 A JP 2003033937A
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hollow panel
foaming
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Masao Yoshino
正男 吉野
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Neo Ex Lab Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス溜まり空洞部の発生を防止しながら中空
パネルの内部充填領域に発泡体を充満させることができ
る中空パネルの発泡充填方法と、その発泡充填方法に用
いる発泡充填具を提供する。 【解決手段】 中空パネル1の内部充填領域8に未発泡
で固形の発泡性基材20を設置する。その後、発泡性基
材を加熱発泡させることで、その発泡に基づく発泡体2
5を内部充填領域8に充満させる。発泡性基材20を加
熱発泡させる際、内部充填領域8内に発泡ガスのガス溜
まり空洞部が発生することがないように、内部充填領域
8の略中央部から発泡体25を充満させながら、その発
泡体25を内部充填領域8の略全域にわたって充満させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中空パネルの発
泡充填方法と発泡充填具に関し、主として複数枚のパネ
ルによって中空の箱形閉じ断面に構成された車両ボディ
のセンタピラー、フロントピラー、クオータピラー、ル
ーフサイドパネル、ロッカパネル等の中空パネルの内部
充填領域に発泡体を充満させて、中空パネルを補強した
り、あるいは中空パネルを遮断するための中空パネルの
発泡充填方法と、その発泡充填方法に用いる発泡充填具
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図7と図8に示すように、中空パ
ネル101の内部充填領域108に未発泡で固形の発泡
性基材120を設置し、その後、発泡性基材を加熱発泡
させることで、その発泡に基づく発泡体125を内部充
填領域108に充満させることで、中空パネル101を
補強したり、あるいは中空パネル101を遮断すること
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、未発泡で固
形の発泡性基材120を加熱発泡させる際、その発泡性
基材120に対する外部加熱の熱伝達は、発泡性基材1
20の表面側から中心部に向けて伝達される。このた
め、発泡性基材120は、その周縁部から中央部に向け
て発泡することになり、その発泡性基材120の発泡ガ
スの一部が内部充填領域108内に溜まり、ガス溜まり
空洞部128を発生させる場合があった。このガス溜ま
り空洞部128の発生を防止するために、発泡性基材1
20に対し発泡ガスを排出するためのガス抜きパイプを
設けることが考えるが、ガス抜きパイプを設定すると、
その分だけ部品点数や組付工数が増加し、コスト高とな
る問題点があった。
【0004】この発明の目的は、前記問題点に鑑み、ガ
ス溜まり空洞部の発生を防止しながら中空パネルの内部
充填領域に発泡体を充満させることができる中空パネル
の発泡充填方法と、その発泡充填方法に用いる発泡充填
具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第1の発明に係る中空パネルの発泡充填方法は、請
求項1に記載のとおりの構成を要旨とするものである。
したがって、第1の発明に係る中空パネルの発泡充填方
法によると、外部加熱によって発泡性基材を発泡させる
際、内部充填領域の略中央部から発泡体を充満させなが
ら、その発泡体を前記内部充填領域の略全域にわたって
充満させることで、中空パネルの内部充填領域内に発泡
ガスのガス溜まり空洞部が発生することを防止すること
ができる。このようにして、ガス溜まり空洞部の発生を
防止しながら中空パネルの内部充填領域の略全域わたっ
て発泡体を充満させることができるため、ガス溜まり空
洞部による不具合を解消することができる。
【0006】また、第2の発明に係る中空パネルの発泡
充填具は、請求項2に記載のとおりの構成を要旨とする
ものである。すなわち、未発泡で固形の発泡性基材を備
え、その発泡性基材の一側面の略中央部には、中空パネ
ルの内部充填領域の略中央部から発泡体を充満させるた
めの凸部が形成されている。したがって、この中空パネ
ルの発泡充填具を用いることによって、前記中空パネル
の発泡充填方法を容易に実施可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1〜図
6にしたがって説明する。図2と図3において、中空パ
ネル(例えば、センタピラー)1は、インナパネル2と
アウタパネル4とがその相互のフランジ3、5によって
スポット溶接されることで、中空の箱形閉じ断面に構成
されている。中空パネル1の中空室6の長手方向の所要
とする長さ部分に設定された内部充填領域8には、発泡
充填具10が設置される。
【0008】図1と図2に示すように、発泡充填具10
は、外部加熱によって発泡体25となって中空パネル1
の内部充填領域8の略全域にわたって充満(充填)可能
な未発泡で固形の発泡性基材20と、内部充填領域8の
両端部近傍に固定されて発泡性基材20の両端部を支持
する一対の支持部材30とを備えている。これら一対の
支持部材30は、取付部31と支持部32とを有しかつ
鋼板が略L字状に折り曲げられて形成されている。そし
て、一対の支持部材30は、その一辺の取付部31にお
いて、中空パネル1の内壁面にスポット溶接等によって
固着されている。また、一対の支持部材30の他辺の支
持部32は、取付部31の一端から中空パネル1の中空
室6の長手方向に直交する方向に指向している。そし
て、発泡性基材20は、その両端部が一対の支持部材3
0の支持部32の対向面に支持されて内部充填領域8に
設置される。
【0009】未発泡で固形(例えば、直方体形状)の発
泡性基材20を形成する発泡性材料としては、金属面に
対して接着性に優れかつ熱硬化性合成樹脂材料(例え
ば、エポキシ系樹脂)を主成分とし、これに、発泡剤、
ガラス繊維等の強化材が混合され、車両ボディの焼き付
け塗装の際の熱(例えば、110℃〜190℃前後の温
度)によって発泡し高剛性の発泡体となる発泡性材料が
用いられることが望ましい。このような金属接着性に優
れかつ高剛性の発泡体となる発泡性材料としては、例え
ば、特開平8−208871号公報、特開平11−15
8313号公報等に開示されている。
【0010】特に、外部加熱によって発泡性基材20を
発泡させる際、内部充填領域8内に発泡ガスのガス溜ま
り空洞部が発生することがないように、内部充填領域8
の略中央部から発泡体25を充満させながら、その発泡
体25を内部充填領域8の略全域にわたって充満させる
ために、発泡性基材20の一側面の略中央部には、凸部
21が一体に設けられている。この凸部21は、発泡性
基材20と同材質の発泡性材料よりなり、発泡性基材2
0の成形と同時に一体成形することもできる。
【0011】すなわち、この実施の形態において、図2
と図3に示すように、中空パネル1の中空室6の内部充
填領域8に対し、発泡充填具10を設置する場合、ま
ず、中空パネル1を構成するインナパネル2とアウタパ
ネル4とを、その相互のフランジ3、5においてスポッ
ト溶接する前に、インナパネル2の内壁面に対し、内部
充填領域8の両端部に対応する位置に一対の支持部材3
0を、その各取付部31においてスポット溶接等によっ
て固着し、これら一対に支持部材30の支持部32の間
に凸部21を有する発泡性基材20を設置する。その
後、インナパネル2とアウタパネル4とが、その相互の
フランジ3、5においてスポット溶接され、中空の箱形
閉じ断面をなす中空パネル1が構成される。
【0012】ここで、外部からの加熱、例えば、前記中
空パネル1を有する車両ボディの焼付塗装の際の外部加
熱によって、未発泡で固形の発泡性基材20を発泡さ
せ、その発泡に基づく発泡体25を内部充填領域8に充
満(充填)させる。未発泡で固形の発泡性基材20を加
熱発泡させる際、その発泡性基材20に対する外部加熱
の熱伝達は、発泡性基材20の表面側から中心部に向け
て伝達される。発泡性基材20の一側面の略中央部に
は、凸部21が設けられている。このため、まず、図4
に示すように、発泡性基材20及び凸部21の加熱発泡
によって内部充填領域の略中央部から発泡体25が充満
されながら、図5に示すように、発泡体25が内部充填
領域8の略全域にわたって充満される。このようにし
て、ガス溜まり空洞部の発生を防止しながら中空パネル
1の内部充填領域8の略全域わたって発泡体25を充満
させることができるため、ガス溜まり空洞部による不具
合を解消することができる。この結果、中空パネル1を
良好に補強し、かつ隙間なく遮断することができる。
【0013】なお、この発明は前記実施の形態に限定す
るものではない。例えば、前記実施の形態においては、
発泡充填具10を一対の支持部材30と発泡性基材20
とを備えて構成される場合を例示したが、一対の支持部
材30は必ずしも設けなくてもよい。この場合、発泡性
基材20の所定位置に取付用クリップを一体に形成した
り、あるいは取付片をインサートして設けることで、中
空パネル1の内部充填領域8に発泡性基材20を固定す
るようにしてもよい。また、発泡性基材20の一側面の
略中央部に設けられる凸部21の形状は、直方形以外
に、半球、円錐、角錐等であってもよい。また、発泡性
基材20の一側面の略全体に半球状の凸部を設けてもよ
い。また、発泡性基材20の一側面の凸部21は、発泡
性基材20の成形と同時に一体成形することもできる
が、発泡性基材20とは別個に凸部21を形成してか
ら、その凸部21を発泡性基材20の一側面の略中央部
に接着、圧入等によって一体化することも可能である。
但し、凸部21においても、発泡性基材20と同材質の
発泡性材料、又は外部加熱によって発泡する発泡性材料
によって形成される。また、中空パネルとしては、車両
ボディのピラー、ロッカパネル、ルーフパネル等の中空
パネル以外の、建築物、船舶等の建造物を構成する中空
パネルであってもよい。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、この発明に係る中空
パネルの発泡充填方法によれば、ガス溜まり空洞部の発
生を防止しながら中空パネルの内部充填領域に発泡体を
充満させことができ、中空パネルを良好に補強すること
ができるとともに、遮断することができる。また、この
発明に係る中空パネルの発泡充填具によれば、前記中空
パネルの発泡充填方法を容易に実施することができ、コ
スト低減に効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の中空パネルの発泡充填
方法に用いる発泡充填具の発泡性基材と支持部材とをそ
れぞれ示す斜視図である。
【図2】同じく中空パネルの中空室の内部充填領域の両
端部に配設した一対の支持部材の間に発泡性基材を設置
した状態を示す縦断面図である。
【図3】同じく中空パネルの内部充填領域に発泡性基材
を設置した状態を示す横断面面である。
【図4】同じく発泡性基材が発泡して発泡体となる過程
を示す縦断面図である。
【図5】同じく発泡性基材の発泡が完了して中空パネル
の内部充填領域に発泡体が充満された状態を示す縦断面
図である。
【図6】同じく内部充填領域に発泡体が充満された状態
を示す横断面図である。
【図7】従来の中空パネルの内部充填領域に発泡性基材
を設置した状態を示す縦断面面である。
【図8】同じく発泡性基材が発泡して発泡体となった状
態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 中空パネル 6 中空室 8 内部充填領域 10 発泡充填具 20 発泡性基材 21 凸部 25 発泡体 30 支持部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空パネルの内部充填領域に未発泡で固
    形の発泡性基材を設置し、その後、外部加熱によって前
    記発泡性基材を発泡させることで、その発泡に基づく発
    泡体を前記内部充填領域に充満させる中空パネルの発泡
    充填方法であって、 前記発泡性基材を加熱発泡させる際、前記内部充填領域
    内に発泡ガスのガス溜まり空洞部が発生することがない
    ように、前記内部充填領域の略中央部から発泡体を充満
    させながら、その発泡体を前記内部充填領域の略全域に
    わたって充満させることを特徴とする中空パネルの発泡
    充填方法。
  2. 【請求項2】 請求項2に記載の中空パネルの発泡充填
    方法に用いる発泡充填具であって、 未発泡で固形の発泡性基材を備え、その発泡性基材の一
    側面の略中央部には、中空パネルの内部充填領域の略中
    央部から発泡体を充満させるための凸部が形成されてい
    る中空パネルの発泡充填具。
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