JP2003033292A - 泡発生器 - Google Patents

泡発生器

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JP2003033292A
JP2003033292A JP2001220462A JP2001220462A JP2003033292A JP 2003033292 A JP2003033292 A JP 2003033292A JP 2001220462 A JP2001220462 A JP 2001220462A JP 2001220462 A JP2001220462 A JP 2001220462A JP 2003033292 A JP2003033292 A JP 2003033292A
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air supply
foam
tank
air
detergent liquid
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JP2001220462A
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English (en)
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Shunichi Watanabe
俊一 渡辺
Yoshiyuki Nanba
嘉行 南波
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる用途に対応して使い分けすることがで
き、所望の泡質状態も得やすくなる泡発生器を提供す
る。 【解決手段】 洗剤液1が溜められるタンク2と、タン
ク2の下方に配設される送気部3と、送気部3から同タ
ンク2内の洗剤液1中に空気を送り込む送気経路4と、
を備え、前記タンク2内には中程高さまでに洗剤液1が
溜められるようになして、この洗剤液1より上方の同タ
ンク2内空間を泡滞留空間部5とし、前記送気経路4の
先端吐出部6から洗剤液1中に空気が送り込まれること
で生成される泡7を同泡滞留空間部5内に充満させ、こ
の泡7を吹き出す泡吹出部8が同タンク2の上方に配設
されており、前記洗剤液1中に送り込まれる空気の量を
調整する送気量調整手段Aを有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンク内に溜めら
れた洗剤液中に空気を送り込むことで生成される泡を泡
吹出部から吹き出させて使用する、例えば、入浴時に浴
槽内に泡を吹き出して使用したり、ひげそり前のシェー
ビングフォーム生成に使用したり、洗顔や手洗い時等に
泡を吹き出して使用したりする泡発生器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、空気と洗剤液とを混合させて
泡を生成する泡発生器は知られているが、該従来の泡発
生器にあっては、泡立ちの相違する洗剤液を同じ泡質状
態にして泡立てることが困難で、一つの機器では異なる
用途に対応する使い分けができないという問題を生じて
いた。すなわち、従来の泡発生器では、洗剤液中に送り
込まれる空気の量(送気量)が一定で吹き出される泡の
量も一定となり、泡立ちの相違する洗剤液を使用すると
各々で異なる泡質状態となって、所望の泡質状態が得ら
れないものであった。
【0003】例えば、その従来例として、実公昭52−
48865号公報には「美容処理液用泡沫発生器」が開
示されている。該「美容処理液用泡沫発生器」では、図
16に示す如く、洗剤液1(薬液)が溜められるタンク
2(容器本体)と、該タンク2の下方に配設される送気
部3(送気ポンプ)と、該送気部3から同タンク2内の
洗剤液1中に空気を送り込む送気経路4(送気パイプ)
と、を備えている。そして、前記タンク2の上方には、
送気経路4の先端吐出部6(スポンジ状キャップ)から
洗剤液1中に空気が送り込まれることで生成される泡7
(泡沫)を吹き出す泡吹出部8(嘴管)が配設されてい
る。
【0004】この場合、タンク2の底部12(下室)内に
送気部3が配設収容され、該送気部3の送気口3aには送
気経路4となる送気パイプの一端が接続され、該送気パ
イプの他端はスポンジ状キャップが装着されて先端吐出
部6となり、該先端吐出部6は同タンク2の底部上面12
a上に位置している。ここで、タンク2の上室内に洗剤
液1が溜められ、機器を持ち上げると同タンク2の底部
12に下方へ突設されたスイッチの作動棒44の突出動作に
よってスイッチONとなり、送気部3が作動して送気経
路4を介し同洗剤液1中には先端吐出部6から空気が送
り込まれて、同タンク2内には泡7が生成される。
【0005】前記スイッチON状態で、タンク2の上端
部分に螺着されるキャップ11に付設された軸押し用指当
て45を押し操作することにより弁体46が開いて泡吹出部
8から泡7は吹き出され、該泡7を頭髪や顔に塗ってコ
ールドパーマやひげそり時に使用することができる。し
かしながら、該「美容処理液用泡沫発生器」にあって
は、洗剤液1中に送り込まれる空気の量(送気量)及び
吹き出される泡7の量が一定であるため、泡立ちの相違
する洗剤液1を使用すると各々で異なる泡質状態となっ
て、所望の泡質状態が得られず、泡立ちの相違する洗剤
液1を同じ泡質状態にして泡立てることは困難で、一つ
の機器で異なる用途に対応する使い分けができないもの
である。
【0006】又、同様の別の従来例として、特開平10
−137153号公報には「浴用泡発生器」が開示され
ている。該「浴用泡発生器」では、図17に示す如く、
洗剤液1(石鹸剤と温水又は水との混合液)が溜められ
るタンク2(容器体)と、該タンク2の下方に配設され
る送気部3(ポンプユニット)と、該送気部3から同タ
ンク2内の洗剤液1中に空気を送り込む送気経路4(ビ
ニルチューブ49や空気取入口等)と、を備えている。そ
して、前記タンク2の上方には、送気経路4の先端吐出
部6(発泡石48)から洗剤液1中に空気が送り込まれる
ことで生成される泡7を吹き出す泡吹出部8(吹出口)
が配設されている。
【0007】この場合、タンク2の底部12(下方のケー
スや機台等)内に送気部3が配設収容され、該送気部3
の送気経路4先端に位置する送気口3aは同タンク2の底
部上面12aに空気取入口として開口形成されている。
又、タンク2の底部上面12aの送気口3a周囲には隔壁47
が立設されており、該隔壁47で囲まれた凹部には発泡石
48が固着されて前記送気経路4の先端吐出部6となって
いる。ここで、タンク2内に洗剤液1が溜められ、送気
部3を作動させることで先端吐出部6となる発泡石48か
ら同洗剤液1中には空気が送り込まれて、該洗剤液1の
液面1a上の泡滞留空間部5内には泡7が生成充満され
る。
【0008】前記タンク2の泡滞留空間部5内に充満さ
れた泡7は同タンク2の上端部分に設けられたキャップ
11の泡吹出部8から吹き出され、該泡7を浴槽内に吹き
出させて使用することができる。しかしながら、該「浴
用泡発生器」にあっては、洗剤液1の液面1aがタンク2
内の上端付近に位置して泡滞留空間部5は狭く、しか
も、洗剤液1中に送り込まれる空気の量(送気量)及び
吹き出される泡7の量が一定であるため、泡立ちの相違
する洗剤液1を使用すると各々で異なる泡質状態となっ
て、所望の泡質状態が得られず、泡立ちの相違する洗剤
液1を同じ泡質状態にして泡立てることは困難で、一つ
の機器で異なる用途に対応する使い分けができないもの
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の泡
発生器にあっては、いずれにしても、泡滞留空間部が確
保されないので粘りのある泡は得られず、泡立ちの相違
する洗剤液を使用すると各々で異なる泡質状態となり、
所望の泡質状態が得られず、一つの機器では異なる用途
に対応する使い分けができないという問題を生じるもの
であった。本発明は、上記従来の技術における問題を悉
く解決するために発明されたもので、その課題は、異な
る用途に対応して使い分けすることができ、所望の泡質
状態も得やすくなる泡発生器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
泡発生器は、洗剤液が溜められるタンクと、該タンクの
下方に配設される送気部と、該送気部から同タンク内の
洗剤液中に空気を送り込む送気経路と、を備え、前記タ
ンク内には中程高さまでに洗剤液が溜められるようにな
して、該洗剤液より上方の同タンク内空間を泡滞留空間
部とし、前記送気経路の先端吐出部から洗剤液中に空気
が送り込まれることで生成される泡を同泡滞留空間部内
に充満させ、該泡滞留空間部内に充満された泡を吹き出
す泡吹出部が同タンクの上方に配設されており、前記洗
剤液中に送り込まれる空気の量を調整する送気量調整手
段を有してなるものである。
【0011】したがって、この場合、タンク内の上部に
ある程度の容積となる泡滞留空間部が設けられるので、
洗剤液中に空気を送り込むことで生成される泡は同泡滞
留空間部内に堆積してその間に余分な水分が自重で落と
され、泡吹出部から粘りのある所望の泡質状態にして吹
き出される。しかも、洗剤液中に送り込まれる空気の量
(送気量)を調整する送気量調整手段を有しているの
で、洗剤液の使用量や種類が相違しても、同送気量調整
手段にて送気量を変化させることによって、所望の泡質
状態は容易に得られるものであり、異なる用途に対応し
て使い分けすることができるようになる。
【0012】すなわち、洗剤液の使用量の相違で泡滞留
空間部の大きさが変わったり、洗剤液の種類が異なった
りすると、生成された泡から同泡滞留空間部にて水分が
除去される該水分の量は変わってしまい、そうなると、
粘りある所望の泡質状態が得られなくなる。このような
場合に、送気量調整手段で洗剤液中への送気量を変化さ
せてやると泡立ち方が変わり、該送気量の調整によって
粘りある所望の泡質状態は得られやすくなり、異なる用
途に対応して使い分けすることができるようになる。
【0013】本発明の請求項2記載の泡発生器は、上記
請求項1記載の泡発生器において、送気部がエアーポン
プでなり、該エアーポンプを駆動するモータを備え、送
気量調整手段が該モータの回転数を変化させるものであ
ることを特徴とするものである。
【0014】したがって、この場合は特に、送気量調整
手段でエアーポンプを駆動するモータの回転数を変化さ
せることにより、該回転数に応じた送気量を発生させ
て、洗剤液中に送り込まれる空気の量を簡単に変化調整
することができる。
【0015】本発明の請求項3記載の泡発生器は、上記
請求項1記載の泡発生器において、送気量調整手段が送
気経路の流路面積を変化させるものであることを特徴と
するものである。
【0016】したがって、この場合は特に、送気量調整
手段で送気経路の流路面積を変化させることにより、送
気部にかかる負荷を変え、該送気部からの送気量を増減
させて、洗剤液中に送り込まれる空気の量を簡単に変化
調整することができる。
【0017】本発明の請求項4記載の泡発生器は、上記
請求項1記載の泡発生器において、送気経路の先端吐出
部が連通多孔体でなり、該連通多孔体を空孔径の異なる
複数の多孔体部に区分けして形成し、送気量調整手段が
該複数の多孔体部のうち選択されるいずれかと同送気経
路とを連通させるものであることを特徴とするものであ
る。
【0018】したがって、この場合は特に、送気量調整
手段で連通多孔体の選択されるいずれかの多孔体部と送
気経路とを連通させることにより、該連通された多孔体
部の空孔径に対応した負荷が送気部にかかり、該送気部
からの送気量は同負荷に応じ増減されて、洗剤液中に送
り込まれる空気の量を簡単に変化調整することができ
る。
【0019】本発明の請求項5記載の泡発生器は、上記
請求項1記載の泡発生器において、送気経路の先端吐出
部が連通多孔体でなり、送気量調整手段が該連通多孔体
の露出表面積を増減させることで同連通多孔体の洗剤液
に対する空孔率を変化させるものであることを特徴とす
るものである。
【0020】したがって、この場合は特に、送気量調整
手段で連通多孔体の洗剤液中への露出表面積を増減させ
ることにより、該連通多孔体の同洗剤液に対する空孔率
を変化させて送気部にかかる負荷を変え、該送気部から
の送気量を増減させて、洗剤液中に送り込まれる空気の
量を簡単に変化調整することができる。
【0021】本発明の請求項6記載の泡発生器は、洗剤
液が溜められるタンクと、該タンクの下方に配設される
送気部と、該送気部から同タンク内の洗剤液中に空気を
送り込む送気経路と、を備え、前記タンク内には中程高
さまでに洗剤液が溜められるようになして、該洗剤液よ
り上方の同タンク内空間を泡滞留空間部とし、前記送気
経路の先端吐出部から洗剤液中に空気が送り込まれるこ
とで生成される泡を同泡滞留空間部内に充満させ、該泡
滞留空間部内に充満された泡を吹き出す泡吹出部が同タ
ンクの上方に配設されており、前記泡吹出部から吹き出
される泡の量を調整する泡吹出量調整手段を有してなる
ものである。
【0022】したがって、この場合、上記請求項1にお
けると同様に、泡吹出部から粘りのある所望の泡質状態
にして吹き出され、しかも、泡吹出部から吹き出される
泡の量(泡吹出量)を調整する泡吹出量調整手段を有し
ているので、洗剤液の使用量や種類が相違しても、同泡
吹出量調整手段にて泡吹出量を変化させることによっ
て、所望の泡質状態は容易に得られるものであり、異な
る用途に対応して使い分けすることができるようにな
る。
【0023】すなわち、洗剤液の使用量の相違で泡滞留
空間部の大きさが変わったり、洗剤液の種類が異なった
りすると、生成された泡から同泡滞留空間部にて水分が
除去される該水分の量は変わってしまい、そうなると、
粘りある所望の泡質状態が得られなくなる。このような
場合に、泡吹出量調整手段で泡吹出部からの泡吹出量を
変化させてやると泡立ち方が変わり、例えば、泡吹出量
を抑えてやると泡の流れに負荷がかかり、該泡はより粘
りある泡質状態となって泡立ち吹き出され、同泡吹出量
の調整によって粘りある所望の泡質状態は得られやすく
なり、異なる用途に対応して使い分けすることができる
ようになる。
【0024】本発明の請求項7記載の泡発生器は、上記
請求項1〜6のいずれか一つに記載の泡発生器におい
て、タンク周壁の中程高さ位置に透視窓部を設け、該透
視窓部から同タンク内に溜められる洗剤液の液面を透視
確認することで、該タンク内の中程高さまでに同洗剤液
が溜められるようになしたことを特徴とするものであ
る。
【0025】したがって、この場合は特に、タンク周壁
の中程高さ位置に透視窓部が設けられており、該透視窓
部から同タンク内に溜められる洗剤液の液面を透視確認
することで、該タンク内の中程高さまでに同洗剤液は確
実に溜められ、該洗剤液より上方の同タンク内に泡滞留
空間部が確保されて、粘りのある所望の泡質状態はより
得られやすくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1〜6は、本発明の請求項1、
2、7に対応する一実施形態を示し、該実施形態の泡発
生器はコンパクトで、洗剤液1が溜められるタンク2
と、該タンク2の下方の底部12に配設される送気部3
と、該送気部3から同タンク2内の洗剤液1中に空気を
送り込む送気経路4と、を備えている。そして、該実施
形態の泡発生器においては、タンク2内に溜められた洗
剤液1中に空気を送り込むことで生成される泡7を吹き
出させて使用することができ、例えば、洗顔や手洗い時
等に同泡7を吹き出して使用することができる。
【0027】又、該実施形態の泡発生器では、図1に示
す如く、前記タンク2内に中程高さまでに洗剤液1が溜
められるようになして、該洗剤液1より上方の同タンク
2内空間を泡滞留空間部5とし、前記送気経路4の先端
吐出部6から洗剤液1中に空気が送り込まれることで生
成される泡7を同泡滞留空間部5内に充満させ、該泡滞
留空間部5内に充満された泡7を吹き出す泡吹出部8が
同タンク2の上方に配設されており、前記送気経路4の
途中に同泡滞留空間部5内で折り返し状に屈曲保持され
る屈曲部4aを形成している。この場合、洗剤液1は空気
が送り込まれ発泡して泡7となり、該泡7は同洗剤液1
より比重が軽いので該洗剤液1の液面1a上の泡滞留空間
部5内に堆積して充満される。
【0028】又、該実施形態の泡発生器では、図2、3
に示す如く、タンク2周壁の中程高さ位置に透視窓部10
を設けて、該透視窓部10から同タンク2内に溜められる
洗剤液1の液面1aを透視確認することで、該タンク2内
の中程高さまでに同洗剤液1が溜められるようになして
いる。そして、図4に示す如く、タンク2の上端部分を
開閉自在なキャップ11として形成し、該キャップ11に泡
吹出部8を配設し、図1に示す如く、送気経路4の屈曲
部4aを同タンク2の上端部分の開口よりも上方に突設さ
せている。この場合、送気経路4の屈曲部4aにおける下
側の内壁面をタンク2の上端部分の開口縁2aよりも上方
に位置させてもいる。
【0029】又、該実施形態の泡発生器では、図1に示
す如く、タンク2の底部12内に送気部3を配設収容し
て、送気経路4となる略逆U字状に屈曲したパイプ13の
一端13aを同送気部3の送気口3aに接続し、該パイプ13
の屈曲部4aを同タンク2の泡滞留空間部5内に位置さ
せ、同パイプ13の他端13bに先端吐出部6を設けて、該
先端吐出部6を同タンク2の底部上面12aに近接して位
置させている。そして、この場合、送気経路4となるパ
イプ13の一端13aを送気部3の送気口3aに嵌合接続する
ことで、同送気経路4をタンク2に対して着脱自在とな
してもいる。ここでは、軟質材でなるパイプ13の略逆U
字状に屈曲した形状が、該パイプ13に嵌着される保持具
14で保持されており、同パイプ13の一端13aは送気部3
の送気口3aに対して容易に嵌合接続される。
【0030】タンク2は合成樹脂製で、その上端部分に
着脱開閉自在なキャップ11と、その下端部分に中空状の
底部12と、を備えいてる。タンク2の周壁両側には透視
窓部10が配設されており、該透視窓部10は縦長略楕円形
状で透明若しくは半透明に形成されている。透視窓部10
の上下中程位置には目印16(洗剤液1を入れる部分と泡
滞留空間部5とを目視にて区別することができる水位を
示す印)が付されており、該目印16に洗剤液1の液面1a
を合致させることで、タンク2内には同洗剤液1が所定
の中程高さまでに溜められ、該洗剤液1の液面1a上には
所定容積の泡滞留空間部5が確保される。なお、この場
合、タンク2の周壁全体を透明若しくは半透明に形成し
て、前記目印16で洗剤液1の液面1aを所定高さに確保す
るものとしても良い。
【0031】キャップ11は、図4に示す如く、タンク2
の上端部分に着脱自在に取着されるもので、この場合、
該タンク2の上端部分外周に形成された係止溝18に同キ
ャップ11の内周に形成された係止凸起17が挿入係止され
て取着される。その際、係止凸起17及び係止溝18は複数
対配設されていて、キャップ11をタンク2に対し回動さ
せることでスムーズ且つ確実に着脱係止させることがで
きる。又、図1に示す如く、キャップ11の内部下側には
略山型の内蓋19が嵌着固定されており、該内蓋19の外周
に付設されるパッキン材20をタンク2の上端部分内周に
密接させることで、該タンク2の上端部分の開口は同キ
ャップ11にて密閉されている。なお、タンク2の上端部
分の開口がキャップ11で密閉された状態で、該キャップ
11の内蓋19下側の空間は前記泡滞留空間部5の一部とな
る。
【0032】又、前記内蓋19の山型頂部には接続筒部21
が上方へ突設され、該接続筒部21と泡吹出部8とは出口
流路パイプ22で連通接続されており、タンク2の容量を
超えた分の泡7が前記泡滞留空間部5から該接続筒部21
及び出口流路パイプ22を通じて同泡吹出部8で吹き出さ
れる。その際、泡7は泡滞留空間部5にて上昇すると共
に良質化され、粘りを有する状態で吹き出される。な
お、キャップ11の上壁部分には開閉自在な点検蓋23がネ
ジ24で取着されており、該点検蓋23を取り外した状態で
は、容易に接続して組み立てることができ、前記出口流
路パイプ22、泡吹出部8等を容易に洗浄清掃することも
できる。
【0033】そして、該実施形態の泡発生器は、前記洗
剤液1中に送り込まれる空気の量を調整する送気量調整
手段Aを有している。この場合、送気部3がエアーポン
プでなり、該エアーポンプを駆動するモータ9を備え、
送気量調整手段Aが該モータ9の回転数を変化させるも
のである。送気量調整手段Aは、例えば、可変抵抗等を
用いモータ9にかかる電圧を変えて該モータ9の回転数
を変化させたり、或いは、モータ9のモータ軸25を当接
押圧することで該モータ9の回転に対する負荷を大きく
して回転数を下げ、該負荷量を変えて同モータ9の回転
数を変化させたりするものである。ここでは、モータ9
の回転数が変化されて、送気量(洗剤液1中に送り込ま
れる空気の量)は連続的に細かく変化調整される。
【0034】又、タンク2の底部12は中空状で該タンク
2に嵌合固着されることで形成されており、同底部12内
に前記エアーポンプである送気部3と、図6に示す如
く、同送気部3を作動させるモータ9及びその駆動電源
となる乾電池26等が収容設置されている。乾電池26は取
り替えられるもので、その際に、底部12の下壁部分とな
る底蓋27が着脱される。モータ9の駆動により送気部3
が作動し、その際、図5に示す如く、同送気部3では、
ダイヤフラム3bを押し引き動作させて吸込口3cから空気
を吸い込み、該空気を送気口3aからタンク2内に送気経
路4を介して送り込むものである。ここでは、吸排弁3d
の作用によって、空気が吸込口3cから送気口3aへの一方
向に流れて吸排気される。
【0035】又、前記モータ9の駆動を入切操作するス
イッチ28は、図2、3、6に示す如く、タンク2の底部
12の側壁部分に設けられている。スイッチ28は回動操作
されるもので、図6(b)に示す如く、直立状態でスイ
ッチOFFとなり、回動されて傾いた状態でスイッチO
Nとなる。その際、スイッチ28の回動操作によって接点
プレート29がスライドし、同スイッチ28はON/OFF
される。なお、前記送気量調整手段Aが外部から操作
(操作部は図示していない)されるようになっている
と、泡立ちの異なる洗剤液1に変えた場合でも、同じ泡
質の泡7を得るために使用者自ら操作調整できて便利で
ある。
【0036】又、前記タンク2の底部上面12aには筒状
体30が立設されていて、該筒状体30は前記送気部3と連
通接続されて送気口3aとなり、同筒状体30に送気経路4
となるパイプ13の一端13aが嵌合接続されている。タン
ク2の底部上面12aには、送気経路4となるパイプ13の
他端13bに設けられた先端吐出部6が近接して位置され
ている。ここでは、先端吐出部6が底部上面12aに形成
された凹所31内に収容設置されており、その際、該凹所
31の内周面に突設された複数の凸リブ32によって同先端
吐出部6は当止保持されている。
【0037】又、送気経路4の前記先端吐出部6は吐出
される空気を微細化するために連通多孔体で形成されて
いて、該先端吐出部6から微細化された空気がタンク2
内の洗剤液1中に十分拡散するよう効率良く吐出され
る。すなわち、先端吐出部6と凹所31の内周面との間に
は凸リブ32により間隙が確保されて、微細化された空気
は同先端吐出部6の連通多孔体の表面から吐出され易
く、しかも、該先端吐出部6が同凹所31内で洗剤液1中
に確実に浸かって、該凹所31内に流れ込んで収集される
洗剤液1の残存分も泡7の生成に十分活用される。
【0038】ところで、洗剤液1の種類によって泡立ち
は各々異なり、泡立ちが異なればタンク2の上端部に達
するまでの泡7に含まれた余分な水分の落ち方も当然に
違ってくる。すなわち、泡吹出部8から吹き出される泡
7の粘りも洗剤液1毎で異なってくるもので、場合によ
っては、水分が多過ぎて使用に適さない泡7になること
もある。このような場合に、前記の如く、送気量を調整
してやると、タンク2の上端部に達するまでに変化する
泡7に含まれる水分の量が変化調整され、所望の粘りあ
る泡質状態とすることができる。
【0039】送気量の調整は、一人分或いは三人分とい
うように、使用するのに必要となる泡7の量が異なる場
合にも有効である。この場合、洗剤液1そのものの量、
すなわち、タンク2内の泡滞留空間部5の容積が異なる
場合でも、送気量を変化させることで、同タンク2の上
端部に達するまでの泡7に含まれた余分な水分の落ち方
を合わすことができて、泡吹出部8から吹き出される泡
7の泡質状態を均質に保つことができる。
【0040】したがって、該実施形態の泡発生器におい
ては、タンク2内の上部にある程度の容積となる泡滞留
空間部5が設けられるので、洗剤液1中に空気を送り込
むことで生成される泡7は同泡滞留空間部5内に堆積し
て同タンク2の上端部に達するまでの間に余分な水分が
自重で落とされ、泡吹出部8から粘りのある所望の泡質
状態にして吹き出される。しかも、洗剤液1中に送り込
まれる空気の量(送気量)を調整する送気量調整手段A
を有しているので、洗剤液1の使用量や種類が相違する
場合であっても、同送気量調整手段Aで送気量を変化さ
せることによって、所望の粘りある泡質状態は均質且つ
容易に得られるものであり、異なる用途に対応して使い
分けすることができる。
【0041】すなわち、洗剤液1の使用量の相違でタン
ク2内の泡滞留空間部5の容積が変わったり、洗剤液1
の種類が異なったりすると、生成された泡7から同泡滞
留空間部5にて水分が除去される該水分の量は変わって
しまい、そうなると、粘りある所望の泡質状態が得られ
なくなる。このような場合に、送気量調整手段Aで洗剤
液1中への送気量を変化させてやると泡立ち方が変化し
て、該送気量の調整によって粘りある所望の泡質状態は
得られやすくなり、異なる用途に対応して使い分けする
ことができるようになる。しかも、この場合、送気量調
整手段Aでエアーポンプを駆動するモータ9の回転数を
変化させることにより、該回転数に応じた送気量を発生
させて、洗剤液1中に送り込まれる空気の量を簡単に変
化調整することができる。
【0042】又、該実施形態の泡発生器においては、タ
ンク2周壁の中程高さ位置に透視窓部10が設けられてお
り、該透視窓部10から同タンク2内に溜められる洗剤液
1の液面1aを透視確認しながら目印16に該洗剤液1の液
面1aを合致させることで、同タンク2内の中程所定高さ
にまで同洗剤液1は確実に溜められ、そして、該洗剤液
1より上方の同タンク2内に所定容積の泡滞留空間部5
が確保されるものである。そのため、生成された泡7が
泡滞留空間部5内に堆積してタンク2の上端部に達する
までの間に、該泡7に含まれる余分な水分は自重で落下
して同泡7から十分に排除され、粘りのある泡7として
泡吹出部8から吹き出し使用することができる。すなわ
ち、洗剤液1より上方のタンク2内に泡滞留空間部5が
確保されることで、粘りのある所望の泡質状態はより得
られやすくなっている。
【0043】又、該実施形態の泡発生器においては、送
気量調整手段Aで送気量を変化させることにより、使用
者の嗜好に対応した泡質状態にして泡7を吹き出させる
こともできる。すなわち、送気量を変化させて泡7に含
まれる水分量を変えることができるので、水分の少ない
非常に粘りのある泡7、或いは、水分の多い柔らかめの
泡7、というように使用者の泡質の嗜好にも対応するこ
とができる。
【0044】図7は、本発明の請求項1、3、7に対応
する別の実施形態を示し、該実施形態の泡発生器では、
送気量調整手段Aが送気経路4の流路面積を変化させる
ものとなっている。この場合、送気経路4となるパイプ
13内に径調整部材33を挿入嵌着することで送気量調整手
段Aとしており、該径調整部材33及び同パイプ13はいず
れも円筒形状である。そして、径調整部材33をパイプ13
内に挿入嵌着すれば送気経路4の流路面積が小さくな
り、径調整部材33を除去すれば同送気経路4の流路面積
は大きくなり、このようにして該流路面積が変化調整さ
れる。
【0045】したがって、該実施形態の泡発生器におい
ては、送気量調整手段Aで送気経路4の流路面積を変化
させることにより、送気部3にかかる負荷を変え、該送
気部3からの送気量を増減させて、洗剤液1中に送り込
まれる空気の量を簡単に変化調整することができる。す
なわち、この場合、洗剤液1の種類や使用量に対応した
用途別の泡発生器となる。又、内径の相違する複数の径
調整部材33を備え、いずれかの径調整部材33を選択して
送気経路4となるパイプ13内に挿入嵌着するようにして
やれば、送気量がより細かく変化調整されるようにな
る。なお、それ以外は、上記図1〜6に示した実施形態
と同様に構成され、同上記実施形態におけると同様の作
用効果が奏される。
【0046】図8は、本発明の請求項1、3、7に対応
する更に別の実施形態を示し、該実施形態の泡発生器で
は、送気量調整手段Aが送気経路4の流路面積を変化さ
せるものであって、同送気量調整手段Aとして送気経路
4となるパイプ13内に流路面積調整弁34を設けている。
この場合、流路面積調整弁34には流路35が形成されてお
り、該流路面積調整弁34は回動されてその流路35が拡げ
られたり絞られたりする。図8(a)は、流路面積調整
弁34の流路35が拡げられ(流路面積が大きくされ)て送
気量の多くなった状態を示し、図8(b)は、同流路35
が絞られ(流路面積が小さくされ)て送気量の少なくな
った状態を示している。
【0047】したがって、該実施形態の泡発生器におい
ては、送気量調整手段Aとなる流路面積調整弁34を回動
させ、送気経路4の流路面積を連続的に変化させること
により、送気部3にかかる負荷を変え、該送気部3から
の送気量をスムーズに増減させて、洗剤液1中に送り込
まれる空気の量を簡単に且つ細かく変化調整することが
できる。更に、この場合、流路面積調整弁34が外部から
回動操作されるものであれば、使用者自ら操作調整でき
て便利である。なお、それ以外は、上記図1〜6に示し
た実施形態と同様に構成され、同上記実施形態における
と同様の作用効果が奏される。
【0048】図9は、本発明の請求項1、3、7に対応
する更に別の実施形態を示し、該実施形態の泡発生器で
は、送気経路4となるパイプ13が二つの分岐路4b、4cに
分岐形成されており、片側の分岐路4b内にのみ送気量調
整手段Aとなる流路35を有した流路面積調整弁34を回動
自在に設けている。この場合には、流路面積調整弁34の
設けられない側の分岐路4cにて一定の送気量が確保され
るので、送気されなくなってしまうことはなく、同流路
面積調整弁34による送気量の微妙な調整が可能となる。
なお、それ以外は、上記図8に示した実施形態と同様に
構成され、同上記実施形態におけると同様の作用効果が
奏される。
【0049】図10は、本発明の請求項1、3、7に対
応する更に別の実施形態を示し、該実施形態の泡発生器
では、送気量調整手段Aが送気経路4の流路面積を変化
させるものであって、同送気量調整手段Aとして送気経
路4となるパイプ13の途中に操作回転板37を設けてい
る。この場合、操作回転板37には径の異なる複数の流通
孔37a、37b、37c、37dが開口形成されており、該操
作回転板37は回動されていずれか一つの流通孔37aを通
じ送気経路4が流通可能となる。
【0050】したがって、該実施形態の泡発生器におい
ては、送気量調整手段Aとなる操作回転板37を回動さ
せ、該操作回転板37の選択されるいずれか一つの流通孔
37aを通じて送気経路4を流通状態とし、これにより、
送気経路4の流路面積を段階的に変化させて送気部3に
かかる負荷を変え、該送気部3からの送気量を増減させ
て、洗剤液1中に送り込まれる空気の量を簡単に且つ細
かく変化調整することができる。又、この場合に、操作
回転板37を外部から回動操作されるものとしてやれば、
使用者自ら操作調整できて便利である。なお、それ以外
は、上記図1〜6に示した実施形態と同様に構成され、
同上記実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0051】図11は、本発明の請求項1、4、7に対
応する更に別の実施形態を示し、該実施形態の泡発生器
では、送気経路4の先端吐出部6が連通多孔体でなり、
該連通多孔体を空孔径(連通多孔体に空いている多数の
孔のうち一つの孔の径)の異なる複数の多孔体部6a、6
b、6cに区分けして形成し、送気量調整手段Aが複数の
多孔体部6a、6b、6cのうち選択されるいずれか一つ(図
面では多孔体部6a)と同送気経路4とを連通させるもの
となっている。
【0052】この場合、連通多孔体でなる先端吐出部6
に接続筒体38を突設し、該接続筒体38を送気経路4とな
るパイプ13の他端13bにベアリング39を介して回動自在
に接続することで、該パイプ13の他端13bに同先端吐出
部6は結合されており、該先端吐出部6を周方向に回動
操作することによって、選択されるいずれか一つの多孔
体部6aと同送気経路4とが連通状態とされる。その際、
パイプ13の他端13b開口は遮蔽板部40で開口部41を残し
て閉塞されており、該開口部41を通じて多孔体部6aと送
気経路4とが連通される。
【0053】したがって、該実施形態の泡発生器におい
ては、連通多孔体でなる先端吐出部6と送気経路4とな
るパイプ13の他端13bとを相互に回動操作(いずれを回
動しても良い)して、送気量調整手段Aで同連通多孔体
の選択されるいずれか一つの多孔体部6aと送気経路4と
を連通させることにより、該連通された多孔体部6aの空
孔径に対応した負荷が送気部3にかかり、該送気部3か
らの送気量は同負荷に応じ段階的に増減されて、洗剤液
1中に送り込まれる空気の量を簡単に且つ細かく変化調
整することができる。なお、それ以外は、上記図1〜6
に示した実施形態と同様に構成され、同上記実施形態に
おけると同様の作用効果が奏される。
【0054】図12は、本発明の請求項1、5、7に対
応する更に別の実施形態を示し、該実施形態の泡発生器
では、送気経路4の先端吐出部6が連通多孔体でなり、
送気量調整手段Aが該連通多孔体の露出表面積を増減さ
せることで同連通多孔体の洗剤液1に対する空孔率(連
通多孔体に空いている多数の孔の面積の総和が同連通多
孔体の露出した表面積に占める割合)を変化させるもの
となっている。
【0055】この場合、連通多孔体でなる先端吐出部6
を送気経路4となるパイプ13の他端13bに出し入れ自在
に収容嵌合してあり、該先端吐出部6を突出させてやる
と同連通多孔体の露出表面積が増大され、逆に、引っ込
まさせてやると同露出表面積は減小される。又、先端吐
出部6には補助パイプ42が連通結合されており、該補助
パイプ42は送気経路4となるパイプ13の他端13b内部
で、支持部43及びベアリング39によってスライド自在に
保持されている。そして、送気経路4となるパイプ13内
を流れる空気は補助パイプ42内を通じて連通多孔体でな
る先端吐出部6内に流通し、該連通多孔体の同パイプ13
から露出した表面から気泡状となって吐出される。
【0056】したがって、該実施形態の泡発生器におい
ては、連通多孔体でなる先端吐出部6と送気経路4とな
るパイプ13の他端13bとを相互にスライド操作(いずれ
をスライドしても良い)して、送気量調整手段Aで同連
通多孔体の洗剤液1中への露出表面積を増減させること
により、該連通多孔体の同洗剤液1に対する空孔率を変
化させて送気部3にかかる負荷を変え、該送気部3から
の送気量を連続的に増減させて、洗剤液1中に送り込ま
れる空気の量を簡単に且つ細かく変化調整することがで
きる。なお、それ以外は、上記図1〜6に示した実施形
態と同様に構成され、同上記実施形態におけると同様の
作用効果が奏される。
【0057】図13は、本発明の請求項1、6、7に対
応する更に別の実施形態を示し、該実施形態の泡発生器
では、泡吹出部8から吹き出される泡7の量を調整する
泡吹出量調整手段Bを有している。この場合、泡吹出量
調整手段Bはキャップ11内に設けられる出口流路パイプ
22であって、該出口流路パイプ22として断面形状や開口
断面積等の異なるものを複数備えている。例えば、図1
4(a)〜(e)に示す如く、いろんな形状や大きさの
ものが泡吹出量調整手段Bとして用いられるもので、出
口流路パイプ22は柔軟で点検蓋23を取り外した状態で容
易に取り替えられるものである。
【0058】したがって、該実施形態の泡発生器におい
ては、上記図1〜6に示した実施形態におけると同様
に、泡吹出部8から粘りのある所望の泡質状態にして吹
き出され、しかも、泡吹出部8から吹き出される泡7の
量(泡吹出量)を調整する泡吹出量調整手段Bを有して
いるので、洗剤液1の使用量や種類が相違する場合であ
っても、同泡吹出量調整手段Bで泡吹出量を変化させる
ことによって、所望の泡質状態は均質且つ容易に得られ
るものであり、異なる用途に対応して使い分けすること
ができる。
【0059】すなわち、洗剤液1の使用量の相違でタン
ク2内の泡滞留空間部5の容積が変わったり、洗剤液1
の種類が異なったりすると、生成された泡7から同泡滞
留空間部5にて水分が除去される該水分の量は変わって
しまい、そうなると、粘りある所望の泡質状態が得られ
なくなる。このような場合に、泡吹出量調整手段Bで泡
吹出部8からの泡吹出量を変化させてやると泡立ち方が
変わり、例えば、泡吹出量を抑えてやると泡7の流れに
対して負荷がかかり、該泡7はより粘りある泡質状態と
なって泡立ち吹き出され、同泡吹出量の変化調整によっ
て粘りある所望の泡質状態は得られやすくなり、異なっ
た用途に対応して使い分けすることができるようにな
る。なお、それ以外は、上記図1〜6に示した実施形態
と同様に構成され、同上記実施形態におけると同様の作
用効果が奏される。
【0060】図15は、本発明の請求項1、6、7に対
応する更に別の実施形態を示し、該実施形態の泡発生器
では、泡吹出量調整手段Bとなる出口流路パイプ22とし
て長さの異なるものを用いている。この場合、出口流路
パイプ22を長くすると泡7の流れに対し負荷がかかって
該泡7は粘りある泡質状態となり、逆に、出口流路パイ
プ22を短くすると泡7の流れに対する負荷が小さくなっ
て該泡7は柔らかな泡質状態となる。又、出口流路パイ
プ22は使用時に切断されても、長さの異なる複数の出口
流路パイプ22を予め備えておいても良い。なお、それ以
外は、上記図13に示した実施形態と同様に構成され、
同上記実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0061】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の泡
発生器においては、泡が粘りのある所望の泡質状態にし
て吹き出され、しかも、送気量調整手段で送気量を変化
させることにより、所望の泡質状態は容易に得られ、異
なる用途に対応して使い分けすることができる。
【0062】又、本発明の請求項2記載の泡発生器にお
いては、特に、送気量調整手段でモータの回転数を変化
させることによって、洗剤液中に送り込まれる空気の量
を簡単に変化調整することができる。
【0063】又、本発明の請求項3記載の泡発生器にお
いては、特に、送気量調整手段で送気経路の流路面積を
変化させることによって、洗剤液中に送り込まれる空気
の量を簡単に変化調整することができる。
【0064】又、本発明の請求項4記載の泡発生器にお
いては、特に、送気量調整手段で連通多孔体のいずれか
の多孔体部と送気経路とを連通させることによって、洗
剤液中に送り込まれる空気の量を簡単に変化調整するこ
とができる。
【0065】又、本発明の請求項5記載の泡発生器にお
いては、特に、送気量調整手段で連通多孔体の空孔率を
変化させることによって、洗剤液中に送り込まれる空気
の量を簡単に変化調整することができる。
【0066】又、本発明の請求項6記載の泡発生器にお
いては、泡が粘りのある所望の泡質状態にして吹き出さ
れ、しかも、泡吹出量調整手段で泡吹出量を変化させる
ことにより、所望の泡質状態は容易に得られ、異なる用
途に対応して使い分けすることができる。
【0067】又、本発明の請求項7記載の泡発生器にお
いては、特に、洗剤液の液面を透視確認することがで
き、該洗剤液より上方には泡滞留空間部が確保されて、
粘りのある所望の泡質状態はより得られやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である泡発生器を示す縦断
面図。
【図2】同泡発生器の外観を示す斜視図。
【図3】同泡発生器の外観を示す側面図。
【図4】同泡発生器においてキャップを取り外した状態
を示す要部側面図。
【図5】同泡発生器におけるタンクの下部を示す要部縦
断面図。
【図6】同泡発生器を示す(a)は縦断面図、(b)は
(a)におけるX矢視図。
【図7】別の実施形態である泡発生器の送気量調整手段
を示し、(a)はその概略断面図、(b)はその概略斜
視図。
【図8】更に別の実施形態である泡発生器の送気量調整
手段を示し、(a)はその送気量が多い状態における概
略断面図、(b)はその送気量が少ない状態における概
略断面図。
【図9】更に別の実施形態である泡発生器の送気量調整
手段を示す概略断面図。
【図10】更に別の実施形態である泡発生器の送気量調
整手段を示す概略斜視図。
【図11】更に別の実施形態である泡発生器の送気量調
整手段を示し、(a)はその概略断面図、(b)は
(a)におけるY−Y断面図。
【図12】更に別の実施形態である泡発生器の送気量調
整手段を示す概略断面図。
【図13】更に別の実施形態である泡発生器を示す一部
透視平面図。
【図14】同泡発生器において使用され得る(a)〜
(e)各々相違する泡吹出量調整手段を例示する概略断
面図。
【図15】更に別の実施形態である泡発生器を示す一部
透視平面図。
【図16】従来例である泡発生器を示す縦断面図。
【図17】別の従来例である泡発生器を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 洗剤液 1a 液面 2 タンク 3 送気部 4 送気経路 5 泡滞留空間部 6 先端吐出部 7 泡 8 泡吹出部 9 モータ 10 透視窓部 A 送気量調整手段 B 泡吹出量調整手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗剤液が溜められるタンクと、該タンク
    の下方に配設される送気部と、該送気部から同タンク内
    の洗剤液中に空気を送り込む送気経路と、を備え、前記
    タンク内には中程高さまでに洗剤液が溜められるように
    なして、該洗剤液より上方の同タンク内空間を泡滞留空
    間部とし、前記送気経路の先端吐出部から洗剤液中に空
    気が送り込まれることで生成される泡を同泡滞留空間部
    内に充満させ、該泡滞留空間部内に充満された泡を吹き
    出す泡吹出部が同タンクの上方に配設されており、前記
    洗剤液中に送り込まれる空気の量を調整する送気量調整
    手段を有してなる泡発生器。
  2. 【請求項2】 送気部がエアーポンプでなり、該エアー
    ポンプを駆動するモータを備え、送気量調整手段が該モ
    ータの回転数を変化させるものであることを特徴とする
    請求項1記載の泡発生器。
  3. 【請求項3】 送気量調整手段が送気経路の流路面積を
    変化させるものであることを特徴とする請求項1記載の
    泡発生器。
  4. 【請求項4】 送気経路の先端吐出部が連通多孔体でな
    り、該連通多孔体を空孔径の異なる複数の多孔体部に区
    分けして形成し、送気量調整手段が該複数の多孔体部の
    うち選択されるいずれかと同送気経路とを連通させるも
    のであることを特徴とする請求項1記載の泡発生器。
  5. 【請求項5】 送気経路の先端吐出部が連通多孔体でな
    り、送気量調整手段が該連通多孔体の露出表面積を増減
    させることで同連通多孔体の洗剤液に対する空孔率を変
    化させるものであることを特徴とする請求項1記載の泡
    発生器。
  6. 【請求項6】 洗剤液が溜められるタンクと、該タンク
    の下方に配設される送気部と、該送気部から同タンク内
    の洗剤液中に空気を送り込む送気経路と、を備え、前記
    タンク内には中程高さまでに洗剤液が溜められるように
    なして、該洗剤液より上方の同タンク内空間を泡滞留空
    間部とし、前記送気経路の先端吐出部から洗剤液中に空
    気が送り込まれることで生成される泡を同泡滞留空間部
    内に充満させ、該泡滞留空間部内に充満された泡を吹き
    出す泡吹出部が同タンクの上方に配設されており、前記
    泡吹出部から吹き出される泡の量を調整する泡吹出量調
    整手段を有してなる泡発生器。
  7. 【請求項7】 タンク周壁の中程高さ位置に透視窓部を
    設け、該透視窓部から同タンク内に溜められる洗剤液の
    液面を透視確認することで、該タンク内の中程高さまで
    に同洗剤液が溜められるようになしたことを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか一つに記載の泡発生器。
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