JPH09503161A - 泡沫体を分与する液体ディスペンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 泡沫体を分与する泡沫生成装置が開示される。本装置は折り畳み可能な液体容器３０と、該液体容器の取出口に取り付けられた泡沫体用ポンプ３６とを有する。この泡沫生成ポンプは２個の部材を有し、そのうちの第１の部材は上記液体容器のスロートに組みつけられ、第２の部材は第１部材の中に入る子式に受け止められるように構成されている。組み立てられると、２個の部材はエア室１０４と流体室５０とを限定するが、これら２室の各々には泡沫取出口と嵌合される取出口が形成されている。流体室５０は液体容器３０からの液体を受け止めるか、上記第２室が第１室に対して移動したときは、流体室５０が押圧されて取出弁２０を開け、エアが同時に当該取出口から放出される。液体およびエアは針金、合成樹脂または繊維でできたメッシュ８４を通過するときに混合されて泡沫体を生成する。上記折り畳み可能な液体容器と泡沫生成ポンプとを解除可能に受け止めるディスペンサハウジングも設けられている。また、本ディスペンサには押ボタンを押せばポンプが作動するように第２部材に組付けられる押ボタンも設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 泡沫体を分与する液体ディスペンサ発明の分野 本発明は液体ディスペンサに関する。より詳細には液体を泡沫体として分与す るディスペンサに関する。発明の背景 石鹸などを分与する液体ディスペンサについてはよく知られている。例えば手 洗い用の石鹸を分与するディスペンサの多くはまさに液体を分与するものである 。多くの適用例において、石鹸は泡沫体の形式で分与されることが好ましい。泡 沫体はそれに相当する液体よりもずっと容易に分散するし、液体よりずっと大き な表面張力を有しているので、飛び散ったり流れ去ったりする浪費がずっと少な くて済む。泡沫体は液体よりずっと大きな表面積を有しているので、泡沫生成さ れていない液体から得られるのと同じ洗浄力を得るのに、ずっと少ない液体で済 ませることができる。 公知の従来技術である泡沫生成装置には大略２つのタイプがある。１つは米国 特許第4019657号および第3709437号に記載のような、泡がエアジェットで生成さ れるものである。この第１のタイプのものの欠点は泡沫体の質が分与させる力の 変化に伴って変化してしまう点である。 第２のタイプは米国特許第3422993号および第3985271号に記載のような、多孔 質材を使って泡沫生成能を有する液体をそれにポンプで通過させ、液体にエアを 混合して泡沫体を生成する方法である。 このタイプの泡沫生成器の欠点は多孔質材に液体を通過させるには相当な圧力 が要求される点である。さらにこれら両タイプの泡沫体ディスペンサの欠点とし て、泡沫生成器がディスペンサ装置の頂部に取り付けられ、チューブが液体貯蔵 容器の底部に伸びているから、液体を泡沫生成器までポンプアップして、そこか ら泡沫体を分与するのに相当な力が要求されるという点である。 こうした多くの従来技術の泡沫生成装置において、泡沫生成ユニットは液体を 保持する容器とは別にされている。したがって液体容器が交換されるとき、作業 をする者は泡沫生成ユニットを液体容器に接続し直さなければならず、不便であ る。したがって便利で迅速に液体容器の交換ができる泡沫体ディスペンサを提供 することが望まれている。 手洗い用の液体洗剤または液体石鹸は一般に洗剤の保存寿命を長くさせるため 防腐剤が使われる。また空気の存在下にある石鹸の酸化を遅らせるため添加剤と して酸化防止剤が典型的に使われており、これも石鹸のコストに跳ね返っている 。空気の存在下で多くの石鹸は濃縮される傾向にあり、これはまた液体を分与す る力の負担を増大させている。濃縮された液体は分与路を詰まらせるおそれがあ る。 したがって泡沫体の形式を液体から作り出し、これを分与することができるデ ィスペンサで、ディスペンサの液体容器から押し出されるまで液体が空気にさら されないものは有利である。発明の概要 本発明は泡沫体を作り出して分与する装置を提供するものである。この装置は 内部に液体を貯蔵する容器を備える。その他、この容器に取り付け可能なポンプ もある。このポンプは流体取出口から出ていく液体がエア取出口と連絡するよう にエア取出口に対して配置された流体取出口を設けてある流体室を有する。この 流体室は液体取入口を容器内部と流れ連絡し液体取入弁を備えている。この液体 取入弁は液体が容器から流体室へ入ることができる開口位置と閉鎖位置との間を 動けるようにされている。ポンプは流体室内の液体取入弁から離れた箇所に液体 取出弁も備えている。液体取出弁は閉鎖位置に向けて付勢されている。ポンプは 多孔部材を備え、そこを通過する流体に乱流を引き起こすようにされ、空気およ び流体をエア取出口および流体室の取出口から受けるように配置されている。こ のポンプはエア室および流体室に圧力をかける手段を備え、それによって流体室 が十分に加圧されたとき液体取入弁が閉鎖して液体取出口弁が開き、流体室の取 出口から液体を強制的に送り出してエア室の取出口から送り出すのと同時にエア と混合させる。そうして得られた液体・エア混合体が多孔部材を通して強制的に 送り出されるのである。 本発明の別の側面では、泡沫体を作り出し分与するディスペンサが提供される 。このディスペンサは内部に液体を貯蔵する容器を備えている。このディスペン サは該容器に取り付け可能なポンプを備える。このポンプはエア取入口およびエ ア取出口を備えたエア室を有する。該ポンプは流体取出口から出る液体がエア取 出口と連絡するようにエア取出口に対して配置された流体取出口を備えた流体室 を有する。この流体室は容器内部と連通する液体取入口を備え、液体が容器から 流体室へ入ることができる開口位置と閉鎖位置との間を動けるようにされた液体 取入弁を備えている。ポンプは流体室内の液体取入弁から離れた箇所に液体取出 弁も備えている。液体取出弁は閉鎖位置に向けて付勢されている。ポンプは多孔 部材を備え、そこを通過する流体に乱流を引き起こすようにされ、この多孔部材 は空気および流体をエア取出口および流体室の取出口から受けるように配置され ている。このポンプはエア室および流体室に圧力をかける手段を備え、それによ って流体室が十分に加圧されたとき液体取入弁が閉鎖して液体取出口弁が開き、 流体室の取出口から液体を強制的に送り出してエア室の取出口から送り出すのと 同時にエアと混合させる。そうして得られた液体・エア混合体が多孔部材を通し て強制的に送り出されるのである。このディスペンサはハウジングと、該ハウジ ング内に自在に挿入されるポンプが取り付けられた容器を有する。該ハウジング はハウジングに対して可動に取り付けられたテコを備える。ポンプは操作可能に 該テコに組みつけられ、テコを作動することによってエアおよび流体室を同時に 加圧することができるようにされている。図面の簡単な説明 以下に本発明の泡沫体を分与する液体ディスペンサの実施例につき図面を参照 しつつ説明する。 図１は本発明に従い構成されたディスペンサハウジングの斜視図である。 図２は液体容器およびそれに取り付けられたポンプの斜視図である。 図３は図２の泡沫生成ポンプの分解斜視図である。 図４は泡沫生成ポンプが組み立てられ、ポンプが作動していない状態における 図３の４−４線で切断の断面図である。 図５は図４と同様の断面図で、ディスペンサから泡沫体を押し出している作動 中の状態における断面図である。 図６は図１の６−６線における断面図である。 図７は図６と同様の断面図で、ポンプが押されている状態を示す部分図である 。 図８は泡沫生成ポンプを備えたディスペンサハウジングの１部分の一部切断斜 視図である。発明の詳細な説明 図１において、本発明に従い構成されたディスペンサを備える液体ティスペン サの全体が符号１０で示されている。ディスペンサ１０は液体ディスペンサ上部 １４と、後述の泡沫生成ポンプを包含するディスペンサ下部１６とからなるハウ ジング１２を有する。手操作テコないし押ボタン１８がディスペンサ下部１６に 枢着されている。壁体のような支持面に取り付けられる背板（図示せず）に大略 長方形のハウジングを係止する係止具を受けることができる小孔２０がハウジン グ１２の側面に配設されている。液体容器中の液面をみるためののぞき窓２８が ハウジング１２の前面に設けられている。 ディスペンサ１０は図２に全体を符号３０で示される液体容器を内部に取り外 し可能に受け止めている。該液体容器３０は液体貯蔵室３２および液体取出口３ ４を備えている。この液体取出口３４には泡沫生成ポンプ３６が取り付けられる 。液体容器３０は石鹸のような液体を保持することができるフレキシブルなプラ スチック容器で、折り畳み可能である。液体容器３０は液体がなくなったとき容 器を筋３９に沿って折り畳んでＩ字状のセクションを形成するようにその側部３ ８に折り畳み跡をつけてある。のぞき窓２８は図１に明らかなようにハウジング １２の前面に設けられ、液体容器３０内の液面を見ることができるように、液体 容 器３０をハウジング１２内に組み込まれる。 図３の分解斜視図は泡沫生成ポンプ３６を組み立てるのに必要な部品を示し、 図４および図５は組み立てられた泡沫生成器が２通りの状態にある所を示してい る。泡沫生成ポンプ３６は、頂部４２の中央に開口部４４が開口されたコップ形 の部材４０を有する。このコップ形部材４０は、ポンプ３６が液体容器３０に取 り付けられるとき液体容器３０（一点鎖線で示されている）のスロート３４縁に 境を接するショルダ４６が設けられている。開口部４４は後述の液体貯蔵室３２ からポンプ３６に入り込む液体のための流体取入口となる。導管４８（図４、図 ５）がコップ形部材４０内部に頂部４２から連続して通路５０を形成している。 泡沫生成ポンプ３６は弁茎５４と弁頭５６を備えた取入弁５２を有する。弁茎 ５４は弁頭５６から間隔をあけて伸び、間にスロット６０を形成する２個のアー ム５８が設けられた音叉状にされている。弁頭５６から離れた所にあるアーム５ ８の端部にはショルダ６２が形成されている。図４および図５に示されるように 、組み立てられるときには取入弁５２が開口部４４中に配置され、ショルダ６２ と開口部４４の縁端を越えて横方向に張り出す弁頭５６とによって、開口部４４ 内に保持される。 泡沫生成ポンプ３６は、通路７０が中に設けられているシャフト６８を備えた ピストン６６を有する。シャフト６８はその１端をピストンヘッド７２に取り付 けられ、他端近傍にＯリング溝７４を形成されている。通路７０はピストンヘッ ド７２まで伸びている。通気孔７６がピストンヘッド７２回りに配置されてピス トンヘッド７２を貫いている。ピストンヘッド７２の周囲にリブ７８が設けられ る。 泡沫生成ポンプ３６はまた、取出弁８０と、連携バネ８２と、針金ガーゼ、格 子、ないしメッシュ８４を備えている。メッシュ８４はプラスチック製、針金製 または布製のいずれでもよい。メッシュ８４はエア・液体混合物中に乱流を起こ して泡沫体生成を補助する。ピストンヘッド７２中にある通路７０部分にはテー パーがつけられてシャフト６８内を伸びる部分より直径を大きくされていて、弁 ８０の弁座８６となる。 泡沫生成ポンプ３６はまた、円筒形上部９０と、円錐形部９２と、円周リブ９ ６が設けられた円筒形下部９４と、通路９８とを有する椀形部材８８を備えてい る。円周壁１０２のある保護蓋ないしダストカバー１００が上記通路９８のカバ ーとして用意されている。 図４において椀形部材８８の円筒形下部９４内部にウエブ１０６が設けられ、 内方に伸びてメッシュ８４の支持部となっている。こうして泡沫生成ポンプ３６ が図３および図４に示されるように組み立てられるとき、メッシュ８４がウエブ １０６に支持され、ピストン６６が円筒形下部９４中に押し込まれ、内部周縁溝 ７９内にリブ７８が嵌まって定位置にロックされる。バネ８２はウエブ１０６に 支持されているメッシュ８４に対して係止され、バネ８２と取出弁８０は弁座８ ６に対して弁８０を押し当てて通路７０中に配置される。ピストンヘッド７２に はチャネル８７のような流体室出口が、通気孔７６近傍で通気孔７６を横切るよ うに通路７０に直角に設けられる。 椀形部材８８はコップ形部材４０内に嵌め込まれる。円筒形上部９０の直径は 椀形部材８８をコップ形部材４０に嵌めたり出したりすることができるが十分に 摩擦して椀形部材８８をコップ形部材４０にしっかりと嵌合することができる大 きさに調整される。シャフト６８は導管４８内に嵌め込まれ、Ｏリング溝７４内 に嵌められるＯリング１１０がシャフト６８の外周面と導管４８の内周面間をシ ールする。ダストカバー１００（図３）がコップ形部材４０内に挿入されると、 円周壁１０２が円筒形上部９０と同一直径になっているので、コップ形部材４０ 内に嵌め込まれ摩擦嵌合してそこに保持される。 コップ形部材４０の外周と液体容器３０のスロート３４の内周は、コップ形部 材４０がショルダ４６に対してスロート端縁をぴったり落着かせることができる ように調整されている。コップ形部材４０は液体容器３０に永久的に固定される ように溶接される。椀形部材８８とコップ形部材４０は組み合わされると流体室 ５０ならびに液体容器３０の液体貯蔵室３２内部とから隔壁された空気室１０４ を生成する。こうして泡沫体を生成するための液体と混合されるエアが液体容器 ３０の外部から取り込まれる。コップ形部材４０の内径と円筒形上部９０の外径 は、空気室１０４が椀形部材８８をコップ形部材４０内に押し込むことによって 押圧することができるように十分にエアタイトに密封された接続となるように調 整されている。 液体容器３０と泡沫生成ポンプ３６の組合せは次に述べるような方法で、それ 単独で使用してもよいし、ディスペンサハウジング１２と組合せて使用してもよ い。図６は泡沫生成ポンプ３６が連結された液体容器３０を組み込んだハウジン グ１２の側面断面図である。図６および図８において、ハウジング１２のディス ペンサ下部１６は側壁１２０および大略長方形の開口部１２４が形成されている 前壁１２２によって囲まれている。押ボタン１８が側壁１２０の位置１２６に枢 着され、枢軸回りに回転可能にされている。この回転運動範囲は図６および図７ の押ボタン位置を比較参照することによって明確に理解される。つまり図６では 押ボタン１８は最大に伸び切り、図７では最大に縮まっている。 一対のアーム１３０が押ボタン１８の内部の側縁に形成されたガイド１３２中 をスライド動できるようにされている。これら一対のアーム１３０の他端は柱体 １３８の上端に嵌合するスリーブ１３６中に設けられたスロット１３４内に受け 止められる。柱体１３８はハウジング１２の背壁１４２に固定されているくびき 形をしたブラケット１４０中に設けられた穴に挿通され支持されている。このブ ラケット１４０の円形切り込みの内周縁に沿って溝１４４が伸びている。スリー ブ１３６のある端部と反対側の柱体１３８の他端は中央切込部１４７と内方に突 出するショルダ１４８とがある同じくびき形をした棚１４６に固定されている。 柱体１３８各々はブラケット１４０と棚１４６間にバネ１５０を取り付けられて ブラケット１４０から棚１４６を下方に付勢している。 押ボタン１８を押すと、押ボタン１８は枢軸点１２６回りに下方に回転し、ス リーブ１３６内のアームの端部が上方に動いて柱体１３８と棚１４６をバネ１５ ０に抗して引き上げるように、アーム１３０を回転させる。押ボタン１８を放す と、バネ１５０の動作で棚１４６は下方に戻る。押ボタン１８が動くとアーム１ ３０がガイド１３２内をスライド移動する。図６および図７を参照せよ。 棚１４６には対向する一対の塊片１６０が各々ショルダ１４８上を内側に向け てバネ１６２て付勢されている。塊片１６０はガイド溝１６４内を移動する。 組み付けた液体容器３０と泡沫生成ポンプ３６をハウジング１２内に挿入する には、キー（図示せず）を小孔２０（図２）に挿通させてロック機構２２（図６ ）に係止し、外すときは鉤２４を受け金２６から外してハウジング１２の前面を 背壁１２０から離して下方に回転させるようにすればよい。そうしたら図８のよ うに液体容器３０と泡沫生成ポンプ３６を椀形部材８８がコップ形部材４０内に 嵌め込まれ、リブ４６が溝１４４に嵌め込まれるようにハウジング１２内に挿入 する。次に押ボタン１８を押すと、棚１４６が持ち上げられ、塊片１６０の凸内 面がリブ９６に接触してバネ１６２に抗して塊片１６０を外方に押し付ける。棚 １４６が十分に持ち上げられると、塊片１６０はリブ９６の頂部を乗り越え、椀 形部材８８を棚１４６にロックする。液体容器３０と泡沫生成ポンプ３６がディ スペンサハウジング１２に組み込まれ、押ボタン１８が上述のように作動される と、椀形部材８８はコップ形部材４０の中に押し込まれたりそこから押し出され てポンプ作動する。 作用を説明すると、液体容器３０から液体を泡沫体に変えて分与するには、ユ ーザはハウジング１２下の放出口９８近くに泡沫を受けるように手を伸ばし別の 手で押ボタン１８を押す。図６参照。図４において、椀形部材８８が下方にある とき、液体が矢印で示したようにスロット６０および開口部４４経由で液体室５ ０に流れ込むように取入弁５２が開口位置におかれる。液体が液体室５０および ピストン６８の通路７０中に充満する。取出弁８０は弁座８６に押し付けられて 閉鎖位置におかれる。ユーザが押ボタン１８を押すと椀形部材８８がコップ形部 材４０内に押し上げられ、エア室１０４ならびに液体室５０および通路７０から なる流体室を加圧する。流体室が加圧されると、取入弁５２が上方に押し上げら れ、開口部４４を閉鎖する。流体室がバネ８２の力によって所定量だけ加圧され ると、取出弁８０が強制的に開放されて流体取出路８７に流体を供給する。 その一定量がなくなるとエア室１０４が同時に加圧され、エアがピストンヘッ ド７２の通気孔７６経由で強制的に送り込まれる（矢印参照）。図５において、 取出弁８０が開放されると、液体が弁回りに送り込まれ、流体取出路８７に導か れて直角に曲がりエア室１０４から強制的に送り込まれるエア流中に送り込まれ る。エアと流体が混合され混合物かメッシュ８４を強制的に通過させられて泡沫 体を生成する。泡沫体はユーザの手まで通路９８中を押し出される。泡沫体の性 質、すなわちエアに対する液体比率およびエア室と流体室の相対的量はメッシュ ないし格子８４によって制御される。エアを含む泡沫体の液体比２０：１は、液 体石鹸が分与されるときにきわめて有用であることが発見された。 椀形部材８８がコップ形部材４０からバネ１５０によって押し戻されると、取 出口９８および通気孔７６経由でエア室内へ吸い込んでエアがエア室１０４内に 吸い込まれる。メッシュ８４または取出口９８中に残っている泡沫体はエア室１ ０４中に吸い込まれ、泡沫生成ポンプがセルフクリーニングになる。椀形部材８ ８はコップ形部材４０から強制的に離され、取入弁５２が下方に引き下げられる から開口部４４を開口し液体が液体容器３０から液体室５０に引き込まれる。押 ボタン１８を押すと上述の泡沫体生成過程を繰り返す。 泡沫生成ポンプ３６は従来の泡沫生成器に比し次のような利点がある。すなわ ち液体容器内の液体量の多少に影響されることなく等しい圧力を加えればポンプ を操作して泡沫体を生成することができる。しかも液体はチューブ中を引き上げ られたり、分厚い多孔物質中を強制的に通過させられる必要がないから、一般に より少ない力しか必要とされない。また、液体容器の形状は従来例のものの多く がそうであるような手による絞り込みを容易にするための特定の形状に限定され ていない。本発明の泡沫生成器のもう一つの利点は液体が比較的気密なディスペ ンサ中に、流体室から押し出されるまでエアに触れることなく維持されている点 である。このため液体内容物の長期に亘る酸化を減少することができる。液体容 器が交換されるたびに新しい泡沫生成ポンプが液体容器に設置される。このこと は通路を詰まらせるなどの問題を避けることになるので同じポンプを長期に亘っ て継続使用することを回避することになり有利である。 ここに記載の泡沫生成装置のさらに別の利点は、従来装置の多くに見られる泡 沫体生成のための分厚い堅牢な多孔物質の必要性が無にされていることである。 薄いメッシュないし格子８４で有用な品質の泡沫体を生成するのに十分なのであ る。 バネ８２（およびおそらくは格子８４）を除けば、液体容器３０と泡沫生成ポ ンプ３６はプラスチックで製造することができ、液体容器３０の内容物が消費さ れた後でも容易にリサイクルすることができる。 充満された折り畳み可能な液体容器３０と、それに取付けられる泡沫生成ポン プ３６（図２）の組合せは、ディスペンサ設置が要求される洗面所その他の衛生 施設にディスペンサハウジング１２と共に使われる交換内容のユニットとして（ 蓋１００付きで）販売することができる。あるいは液体容器３０と泡沫生成ポン プ３６の組合せはユーザがこのユニットを持ち運び、該装置から泡沫体を手でポ ンプ操作するような適用例においても使うことができる。これは例えば患者がベ ッドに居ながらにして洗浄しなければならない病院などにおいて便利である。こ のような適用例では液体容器３０を一方の手で捕まえ、椀形部材８８を他方の手 でポンプ操作して泡沫体を分与することになる。この場合、椀形部材８８は塊片 および溝の機構によってコップ形部材４０と相互に嵌合して、塊片が円筒部９０ の側部からコップ形部材４０の内面に設けられた溝内に突出することになる。こ の溝は、椀形部材８８がコップ形部材４０から回転なしに引き抜かれることがな いように、２回転する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ， ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 バンクス、スチュワート カナダ、エヌ３ヴィ １シー１ オンタリ オ州、ブラントフォード、マーツルビル ドライブ 26

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．a）内部のある容器と、 b）該容器に取り付け可能なポンプと、 を有する泡沫体を生成し分与する装置であって、上記ポンプはエア取入口とエ ア取出口とを有するエア室と、流体取出口から出る液体がエア取出口を横切るよ うにエアに対して配置された流体取出口を備えた流体室とを有し、該流体室は液 体容器の内部に連通している液体取入口と液体取入弁とを有し、該液体取入弁は 上記液体容器から液体が流体室に入れるようにする開口位置と閉鎖位置との間を 可動にされ、該液体取入弁から離れた箇所の流体室内に配置された液体取出弁と 、該液体取出弁は閉鎖位置に付勢され、上記ポンプはエア室の取出口および流体 室の取出口からエアおよび流体を受けるように配置されて流体を中に通過させる ことによって流体に乱流を引き起こす多孔部材と、エア室および流体室を加圧す る手段とを有し、それによって流体室が十分に加圧されたときは液体取入弁が閉 鎖し液体取出弁が開口して流体室の取出口経由で液体を強制的に送り出して同時 にエア室の取出口から送り出されたエアと混合して上記多孔部材から強制的に送 り出される液体・エア混合物を生成する泡沫体を生成し分与する装置。 ２．上記ポンプがエア室および流体室を互いに限定し合う第１部材と第２部材か らなり、第１部材は液体取入口を備えて液体容器に取り付け可能にされ、第２部 材は第１部材に対して可動にされ、第２部材を第１部材に対して移動させること により流体室およびエア室を加圧し、それによってそれら流体室およびエア室か ら液体およびエアを送り出すようにされていることを特徴とする請求項１に記載 の装置。 ３．第１部材が上記流体取入口から伸びる通路を限定する導管を備え、第２部材 が基部と該基部から伸びるピストンとを備えて上記導管内に受止可能にされ、該 ピストンは導管中の通路と連通する通路を備え、該導管内を通る通路と上記ピス トンとが相俟って流体室を形成することを特徴とする請求項２に記載の装 置。 ４．取入弁が弁座に落着される弁茎を備え、該弁茎は液体容器の内部に突出して 流体取入口内に配置され、上記弁座は流体室内に配置され、上記第２部材を上記 第１部材から離れる方向へ移動させると流体室内を減圧し、それによって取入弁 を開口位置に引き上げ液体容器から液体を流体室へポンプアップし、第２部材を 第１部材の方向へ移動させると流体室を加圧し、それによって取入弁を液体容器 内部へ強制的に押し出し弁座が流体取入口を閉鎖することを特徴とする請求項３ に記載の装置。 ５．上記第２部材が上記第１部材に対して多段式望遠鏡の筒のように入れ子式に されていることを特徴とする請求項３に記載の装置。 ６．上記取出弁が取出弁を閉鎖させるバネを備え、流体室が所定量だけ加圧され ると取出弁が開口するようにされていることを特徴とする請求項５に記載の装置 。 ７．上記液体容器が折り畳み自在で、液体がなくなったとき折り畳みされるもの であることを特徴とする請求項１に記載の装置。 ８．エア取入口がエア取出口でもあることを特徴とする請求項５に記載の装置。 ９．上記多孔部材がメッシュであることを特徴とする請求項１に記載の装置。 １０．ディスペンサが、ハウジングと、該ハウジング内に解放的に挿入可能なポ ンプ付き液体容器と、ハウジングに対して可動に取り付けられたテコと、該テコ を作動させると第２部材を第１部材に対して移動させるようにポンプの第２部材 が該テコに操作可能に組みつけられていることを特徴とする請求項５に記載の装 置。 １１．ハウジングが第１部材から第２部材を離すように移動させるバネを備えて いることを特徴とする請求項１０に記載の装置。 １２．a)内部のある液体容器と、 b)該液体容器に取付可能なポンプと、 c)ハウジングと、 からなる泡沫体を生成し分与するディスペンサであって、 上記ポンプが、エア取入口とエア取出口とが設けられたエア室と、流体取出 口から出た液体がエア取出口と連絡するようにエア取出口に対して配置された流 体取出口を備えた流体室と、液体容器内部と連通している液体取入口を有する液 体取入弁を備えた流体室と、該液体取入弁は液体容器から流体室に液体が入れる ようにする開口位置と閉鎖位置との間を移動可能にされ、流体室内の該液体取入 弁から離れた箇所に配置された液体取出口と、閉鎖位置に付勢された液体取出弁 と、上記ポンプが、エア室取出口と流体室取出口からのエアおよび流体を受け止 めるように配置されその中に通過させることによって流体中に乱流を引き起こす 多孔部材を有し、上記ポンプがエア室および流体室を加圧する部材を備えていて 、それによって流体室が十分に加圧されたときはエア取入弁が閉鎖して液体取出 弁が開口し、それによって液体を流体室取出口から強制的に送り出し、同時にエ ア室取出口から送り出されてくるエアと混合して上記多孔部材中を強制的に通過 させられる液体・エア混合物を形成し、 上記ハウジングが、テコを可動に取付けられ、上記ポンプがテコを作動させ るとエア室と流体室を同時に加圧するように上記テコに操作可能に組みつけられ ている ことを特徴とするディスペンサ。 １３．上記テコがハウジングに枢着された押ボタンで、上記ハウジングが第２部 材を上記第１部材から離すように付勢するバネを備え、押ボタンを押すと第２部 材を第１部材に向けて移動させ、押ボタンを放すと上記バネが第２部材を第１部 材から離すように押し付けることを特徴とする請求項２に記載のディスペンサ。 １４．第１部材が上記流体取入口から伸びる通路を限定する導管を備え、第２部 材が基部と該基部から伸びるピストンとを備え、上記導管内に受け止められるよ うにされ、上記ピストンは導管中の通路と連通して伸びる通路を備え、導管中の 通路とピストンとは相俟って上記流体室を形成するようにされていることを特徴 とする請求項１３に記載のディスペンサ。 １５．取入弁が弁座に落着する弁茎を備え、流体室内の弁座が液体容器の内部に 突出して流体取入口こ配置され、第２部材を第１部材から離す方向に移動させる と流体室内を減圧し、それによって取入弁を開口位置に引き付け液体容器から液 体をポンプで流体室へ送り出し、第２部材を第１部材の方向に移動させると流体 室を加圧し、それによって取入弁を液体容器の内部に強制的に押し付け弁座が流 体取入口を閉鎖するようにされていることを特徴とする請求項１４に記載のディ スペンサ。 １６．上記液体容器が液体がないときは折り畳み自在にされていることを特徴と する請求項１２に記載のディスペンサ。 １７．上記多孔部材がメッシュであることを特徴とする請求項１２に記載のディ スペンサ。 １８．エア取入口がエア取出口でもあることを特徴とする請求項１４に記載のデ ィスペンサ。