JP2003033088A - ステッピングモータ駆動装置 - Google Patents

ステッピングモータ駆動装置

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JP2003033088A
JP2003033088A JP2001217831A JP2001217831A JP2003033088A JP 2003033088 A JP2003033088 A JP 2003033088A JP 2001217831 A JP2001217831 A JP 2001217831A JP 2001217831 A JP2001217831 A JP 2001217831A JP 2003033088 A JP2003033088 A JP 2003033088A
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motor drive
reference voltage
drive current
stepping motor
excitation
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Masahiko Kobako
雅彦 小箱
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PFU Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のステッピングモータ駆動装置は、モー
タ駆動電流にチョッピングで生じる電流の減衰分が存在
している。このモータ駆動電流の減衰量はモータ駆動電
流が大きい場合は占める割合が小さいので影響は少ない
が、モータ駆動電流が小さい場合は各励磁相の電流比率
が期待している比率にならなくなり、モータ動作にジッ
タ(むら)が発生するという問題点があった。 【解決手段】 ステッピングモータ駆動装置において、
モータ駆動電流におけるチョッピングで生じる電流の減
衰分を補正する手段を設ける。これにより、モータ動作
にジッタが発生しない高精度のモータ回転を実現するス
テッピングモータ駆動装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリンタや複写
機などの電子機器に用いられるステッピングモータをマ
イクロステップ駆動するステッピングモータ駆動装置に
関し、特に、モータ駆動電流におけるチョッピングで生
じる電流の減衰分を補正することにより、モータ動作に
ジッタ(むら)が発生しない高精度のモータ回転を実現
するステッピングモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に、従来のステッピングモータ駆動
装置の構成ブロック例図を示す。図中、81はステッピ
ングモータ、82はステッピングモータ81のモータ駆
動電流を検出するための検出抵抗、83はステッピング
モータ81をマイクロステップ駆動させるために各励磁
パターンのモータ駆動電流に対応した基準電圧を出力す
る基準電圧制御部、84は検出抵抗82で検出される検
出電圧と基準電圧制御部83から出力される基準電圧と
を比較するコンパレータ、85はステッピングモータの
各励磁相におけるモータ駆動電流のオン/オフ信号をド
ライブ回路86に出力する励磁信号制御部、86は励磁
信号制御部85から出力される信号がオフのとき、ステ
ッピングモータ81にモータ駆動電流を供給せず、ま
た、励磁信号制御部85から出力される信号がオンでか
つ、コンパレータ84から出力される信号が、基準電圧
より検出電圧が大きい場合はステッピングモータ81に
供給するモータ駆動電流をオフし、励磁信号制御部85
から出力される信号がオンでかつ、コンパレータ84か
ら出力される信号が、基準電圧より検出電圧が小さい場
合はステッピングモータ81に供給するモータ駆動電流
をオンにするように制御するドライブ回路とで構成され
ている。
【0003】図9に、従来のステッピングモータ駆動装
置のタイミング例図を示す。この図は、2相ステッピン
グモータを1−2相駆動させたときの各励磁相のモータ
駆動電流を示したものである。
【0004】図10に、モータ駆動電流のチョッピング
波形図を示す。この図は、図9の矢印Pで示す部分のモ
ータ駆動電流の波形を拡大したものであり、ドライブ回
路によりモータ駆動電流をオン/オフして電流値を調整
しているため、このようなチョッピングが発生してい
る。したがって、この部分における実際のモータ駆動電
流は設定した値より幾分小さなものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、図8で示
される従来のステッピングモータ駆動装置においては、
モータ駆動電流にチョッピングで生じる電流の減衰分が
存在する。この電流の減衰量は、モータ駆動電流が大き
い場合は占める割合が小さくその影響は少ないが、モー
タ駆動電流が小さい場合は各励磁相の電流比率が期待し
ている比率にならなくなり、モータ動作にジッタ(む
ら)が発生するという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記のような
問題点を考慮してなされたもので、プリンタや複写機な
どの電子機器に用いられるステッピングモータをマイク
ロステップ駆動するステッピングモータ駆動装置におい
て、モータ駆動電流におけるチョッピングで生じる電流
の減衰分を補正する手段を設ける。これにより、モータ
動作にジッタが発生しない高精度のモータ回転を実現す
るステッピングモータ駆動装置を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】(1)ステッピングモータのモー
タ駆動電流を検出するための検出抵抗と、ステッピング
モータをマイクロステップ駆動させるために各励磁パタ
ーンのモータ駆動電流に対応した基準電圧を出力する基
準電圧制御部と、検出抵抗で検出される検出電圧と基準
電圧制御部から出力される基準電圧とを比較するコンパ
レータと、ステッピングモータの各励磁相におけるモー
タ駆動電流のオン/オフ信号をドライブ回路に出力する
励磁信号制御部と、励磁信号制御部から出力される信号
がオフのとき、ステッピングモータにモータ駆動電流を
供給せず、また、励磁信号制御部から出力される信号が
オンでかつ、コンパレータから出力される信号が、基準
電圧より検出電圧が大きい場合はステッピングモータに
供給するモータ駆動電流をオフし、励磁信号制御部から
出力される信号がオンでかつ、コンパレータから出力さ
れる信号が、基準電圧より検出電圧が小さい場合はステ
ッピングモータに供給するモータ駆動電流をオンにする
ように制御するドライブ回路とが設けられるステッピン
グモータ駆動装置において、検出電圧をサンプリングし
て検出電圧の平均値を求め、その検出電圧の平均値を検
出抵抗値で除算してモータ駆動電流の実効値を算出する
駆動電流算出部と、駆動電流算出部によりモータ駆動電
流の実効値を求め、求めたモータ駆動電流の実効値が所
定範囲に納まるように基準電圧を補正する基準電圧制御
部とを設ける。これにより、モータ駆動電流のチョッピ
ングで生じる電流の減衰を補正することができ、モータ
動作にジッタが発生しない高精度のモータ回転を実現す
るステッピングモータ駆動装置を提供することができ
る。
【0008】(2)(1)記載のステッピングモータ駆
動装置において、ステッピングモータの駆動中、各励磁
パターンを切替えた後にモータ駆動電流の実効値が所定
範囲に納まるように基準電圧を補正する。これにより、
モータ駆動電流のチョッピングで生じる電流の減衰を補
正することができ、モータ動作にジッタが発生しない高
精度のモータ回転を実現するステッピングモータ駆動装
置を提供することができる。
【0009】(3)(1)記載のステッピングモータ駆
動装置において、低速の部品でモータ駆動電流のサンプ
リング処理ができるように、電源投入後に各励磁パター
ン毎に十分な時間で励磁を行い、多点サンプリングによ
り正確な実効電流の測定を行い、モータ駆動電流の実効
値が所定範囲に納まるように基準電圧を補正する。これ
により、安価な部品構成でモータ駆動電流のチョッピン
グで生じる電流の減衰を補正することができ、モータ動
作にジッタが発生しない高精度のモータ回転を実現する
ステッピングモータ駆動装置を提供することができる。
【0010】(4)(3)記載のステッピングモータ駆
動装置において、全励磁パターン毎にモータ駆動電流の
実効値が所定範囲に納まるように基準電圧を補正する。
これにより、モータ駆動電流のチョッピングで生じる電
流の減衰および各励磁相の位置関係による磁気干渉で生
じるモータ駆動電流の歪みを補正することができ、モー
タ動作にジッタが発生しないさらに高精度のモータ回転
を実現するステッピングモータ駆動装置を提供すること
ができる。
【0011】(5)ステッピングモータのモータ駆動電
流を検出するための検出抵抗と、ステッピングモータを
マイクロステップ駆動させるために各励磁パターンのモ
ータ駆動電流に対応した基準電圧を出力する基準電圧制
御部と、検出抵抗で検出される検出電圧と基準電圧制御
部から出力される基準電圧とを比較するコンパレータ
と、ステッピングモータの各励磁相におけるモータ駆動
電流のオン/オフ信号をドライブ回路に出力する励磁信
号制御部と、励磁信号制御部から出力される信号がオフ
のとき、ステッピングモータにモータ駆動電流を供給せ
ず、また、励磁信号制御部から出力される信号がオンで
かつ、コンパレータから出力される信号が、基準電圧よ
り検出電圧が大きい場合はステッピングモータに供給す
るモータ駆動電流を小さくし、励磁信号制御部から出力
される信号がオンでかつ、コンパレータから出力される
信号が、基準電圧より検出電圧が小さい場合はステッピ
ングモータに供給するモータ駆動電流を大きくするよう
に制御するドライブ回路とが設けられるステッピングモ
ータ駆動装置において、例えば工場出荷時、全励磁パタ
ーン毎にモータ駆動電流の実効値が所定範囲に納まるよ
うに補正した基準電圧を全励磁パターンに対応して記憶
する基準電圧記憶部と、ステッピングモータ駆動時に基
準電圧記憶部を参照して各励磁パターン毎の基準電圧を
出力する基準電圧制御部とを設ける。これにより、モー
タ駆動電流のチョッピングで生じる電流の減衰を補正す
ることができ、モータ動作にジッタが発生しない高精度
のモータ回転を実現するステッピングモータ駆動装置を
低価格で提供することができる。
【0012】
【実施例】図1に、本発明のステッピングモータ駆動装
置の一実施例の構成ブロック図(1)を示す。図中、1
はステッピングモータ、2はステッピングモータ1のモ
ータ駆動電流を検出するための検出抵抗、7は検出抵抗
2の電圧をサンプリングして検出電圧の平均値を求め、
その検出電圧の平均値を検出抵抗値で除算してモータ駆
動電流の実効値を算出する駆動電流算出部、3はステッ
ピングモータ1をマイクロステップ駆動させるために各
励磁パターンのモータ駆動電流に対応した基準電圧を出
力し、駆動電流算出部7によりモータ駆動電流の実効値
を求め、求めたモータ駆動電流の実効値が所定範囲に納
まるように基準電圧を補正する基準電圧制御部、4は検
出抵抗2で検出される検出電圧と基準電圧制御部3から
出力される基準電圧とを比較するコンパレータ、5はス
テッピングモータの各励磁相におけるモータ駆動電流の
オン/オフ信号をドライブ回路6に出力する励磁信号制
御部、6は励磁信号制御部5から出力される信号がオフ
のとき、ステッピングモータ1にモータ駆動電流を供給
せず、また、励磁信号制御部5から出力される信号がオ
ンでかつ、コンパレータ4から出力される信号が、基準
電圧より検出電圧が大きい場合はステッピングモータ1
に供給するモータ駆動電流をオフし、励磁信号制御部5
から出力される信号がオンでかつ、コンパレータ4から
出力される信号が、基準電圧より検出電圧が小さい場合
はステッピングモータ1に供給するモータ駆動電流をオ
ンにするように制御するドライブ回路とで構成されてい
る。
【0013】図2、図3を参照して、基準電圧制御部の
第1の実施例について説明する。図2は基準電圧制御部
の一実施例の処理フローチャート(1)、図3はステッ
ピングモータ駆動装置のタイミング例図(1)である。
【0014】以下、図2のフローにしたがって動作を説
明する。なお、この処理はモータ駆動電流のサンプリン
グ処理を高速で行う駆動電流算出部を使用し、励磁パタ
ーンが切り替わる毎にモータ駆動電流の実効値が所定範
囲に納まるように基準電圧を補正するものである。
【0015】ステップS201:励磁パターンが切り替
わったかを判定する。励磁パターンが切り替わったなら
ばステップS202に進み、励磁パターンが切り替わら
ないならばステップS201に戻る。
【0016】ステップS202:駆動電流テーブルから
励磁パターンに対応するモータ駆動電流の設定値(I)
を求める。なお、駆動電流テーブルは図2の上部で示さ
れるように励磁パターンとモータ駆動電流の設定値とで
構成している。
【0017】ステップS203:求めたモータ駆動電流
の設定値(I)に対応する基準電圧を算出し、その値を
基準電圧制御部の出力(Vout)に設定する。なお、
基準電圧はモータ駆動電流の設定値(I)×検出抵抗
(R)で算出する。
【0018】ステップS204:駆動電流算出部を介し
てモータ駆動電流の実行値(Ir)を求める。
【0019】ステップS205:モータ駆動電流の実効
値(Ir)がモータ駆動電流の設定値(I)の所定範囲
(−α〜+α)内にあるかを判定する。所定範囲内にあ
るならばステップS209に進み、所定範囲内にないな
らばステップS206に進む。
【0020】ステップS206:モータ駆動電流の実効
値(Ir)がモータ駆動電流の設定値(I)−αより小
さいかを判定する。小さいならばステップS207に進
み、小さくないならばステップS208に進む。
【0021】ステップS207:基準電圧制御部の出力
(Vout)を現在値に所定電圧(△V)を加えた値に
設定する。そして、ステップS204に戻る。
【0022】ステップS208:基準電圧制御部の出力
(Vout)を現在値に所定電圧(△V)を引いた値に
設定する。そして、ステップS204に戻る。
【0023】ステップS209:ステッピングモータの
駆動処理が終了かを判定する。終了ならば処理終了し、
終了でないならばステップS201に戻る。
【0024】この処理を行うことにより、モータ駆動電
流は図3に示すようになる。矢印Aの部分でモータ駆動
電流のサンプリング処理を行って実効値を求め、実効値
が設定値の所定範囲に納まるように基準電圧を補正す
る。これにより、矢印Bの部分で示されるようにモータ
駆動電流が設定値に補正される。
【0025】このように各励磁パターンを切替えた後に
モータ駆動電流の実効値が所定範囲に納まるように基準
電圧を補正することにより、モータ駆動電流のチョッピ
ングで生じる電流の減衰分を補正することができ、モー
タ動作にジッタが発生しない高精度のモータ回転を実現
するステッピングモータ駆動装置を提供することが可能
となる。
【0026】図4、図5を参照して、基準電圧制御部の
第2の実施例について説明する。図4は基準電圧制御部
の一実施例の処理フローチャート(2)、図5はステッ
ピングモータ駆動装置のタイミング例図(2)である。
【0027】以下、図4のフローにしたがって動作を説
明する。なお、この処理はモータ駆動電流のサンプリン
グ処理を低速で行う駆動電流算出部を使用し、各励磁パ
ターン毎に十分な時間ステッピングモータの励磁を行う
ようにし、モータ駆動電流の実効値が所定範囲に納まる
ように基準電圧を補正するものである。
【0028】ステップS401:励磁パターンが切り替
わったかを判定する。励磁パターンが切り替わったなら
ばステップS402に進み、励磁パターンが切り替わら
ないならばステップS401に戻る。
【0029】ステップS402:補正フラグがオンかを
判定する。補正フラグがオンならばステップS413に
進み、補正フラグがオンでないならばステップS403
に進む。なお、補正フラグは基準電圧制御部の処理が起
動される前にオフにしている。
【0030】ステップS403:駆動電流基準電圧テー
ブルから励磁パターンに対応するモータ駆動電流の設定
値(I)を求める。なお、駆動電流基準電圧テーブルは
図4の上部で示されるように励磁パターンとモータ駆動
電流の設定値と基準電圧の設定値とで構成している。
【0031】ステップS404:求めたモータ駆動電流
の設定値(I)に対応する基準電圧を算出し、その値を
基準電圧制御部の出力(Vout)に設定する。なお、
基準電圧はモータ駆動電流の設定値(I)×検出抵抗
(R)で算出する。
【0032】ステップS405:駆動電流算出部を介し
てモータ駆動電流の実行値(Ir)を求める。
【0033】ステップS406:モータ駆動電流の実効
値(Ir)がモータ駆動電流の設定値(I)の所定範囲
(−α〜+α)内にあるかを判定する。所定範囲内にあ
るならばステップS410に進み、所定範囲内にないな
らばステップS407に進む。
【0034】ステップS407:モータ駆動電流の実効
値(Ir)がモータ駆動電流の設定値(I)−αより小
さいかを判定する。小さいならばステップS408に進
み、小さくないならばステップS409に進む。
【0035】ステップS408:基準電圧制御部の出力
(Vout)を現在値に所定電圧(△V)を加えた値に
設定する。そして、ステップS405に戻る。
【0036】ステップS409:基準電圧制御部の出力
(Vout)を現在値に所定電圧(△V)を引いた値に
設定する。そして、ステップS405に戻る。
【0037】ステップS410:現在の基準電圧制御部
の出力(Vout)を駆動電流基準電圧テーブルの基準
電圧の設定値に設定する。
【0038】ステップS411:全励磁パターンに対し
て実行したかを判定する。実行したならばステップS4
12に進み、実行していないならばステップS401に
戻る。
【0039】ステップS412:補正フラグをオンにす
る。そして、ステップS401に戻る。
【0040】ステップS413:駆動電流基準電圧テー
ブルから励磁パターンに対応する基準電圧の設定値を求
める。
【0041】ステップS414:求めた基準電圧の設定
値を基準電圧制御部の出力(Vout)に設定する。
【0042】ステップS415:ステッピングモータの
駆動処理が終了かを判定する。終了ならば処理終了し、
終了でないならばステップS401に戻る。
【0043】この処理を行うことにより、モータ駆動電
流は図5に示すようになる。矢印Aの部分の各励磁パタ
ーン毎に、モータ駆動電流のサンプリング処理を行って
実効値を求め、実効値が設定値の所定範囲に納まるよう
に基準電圧を設定する。そして、次の励磁信号から設定
した基準電圧で制御することにより、矢印Bの部分で示
されるようにモータ駆動電流が設定値に補正される。
【0044】このように各励磁パターン毎に十分な時間
ステッピングモータの励磁を行うようにし、モータ駆動
電流の実効値が所定範囲に納まるように基準電圧を補正
することにより、モータ駆動電流のチョッピングで生じ
る電流の減衰分を補正することができ、モータ動作にジ
ッタが発生しない高精度のモータ回転を実現するステッ
ピングモータ駆動装置を提供することが可能となる。
【0045】図6に、本発明のステッピングモータ駆動
装置の一実施例の構成ブロック図(2)を示す。図中、
1、2、4、5、6は図1の1、2、4、5、6と同じ
である。8は工場出荷時、全励磁パターン毎にモータ駆
動電流の実効値が所定範囲に納まるように補正した基準
電圧を全励磁パターンに対応して記憶する基準電圧記憶
部、3はステッピングモータ駆動時に基準電圧記憶部を
参照して各励磁パターン毎の基準電圧を出力する基準電
圧制御部である。
【0046】なお、基準電圧記憶部は不揮発性メモリで
構成され、各励磁パターン毎の基準電圧の設定値は工場
出荷時に、図1のような構成で、かつ図4のような基準
電圧制御部によって、モータ駆動電流のチョッピングで
生じる電流の減衰分を補正するような基準電圧が求めら
れて基準電圧記憶部に格納される。
【0047】このような構成にすることにより、モータ
駆動電流のチョッピングで生じる電流の減衰を補正する
ことができ、モータ動作にジッタが発生しない高精度の
モータ回転を実現するステッピングモータ駆動装置を低
価格で提供することができる。
【0048】なお、図4、図6の実施例においては各励
磁パターン毎にモータ駆動電流のチョッピングで生じる
電流の減衰分を補正するように基準電圧の設定値を持つ
ようにした。これは図7のステッピングモータ駆動装置
のタイミング例図(3)の矢印P1〜P4で示される部
分で発生する磁気干渉によるモータ駆動電流の歪みをも
補正するようにしたものである。
【0049】なお、磁気干渉によるモータ駆動電流の歪
みを無視し、また励磁パターン2と励磁パターン4のモ
ータ駆動電流は同じとして、励磁パターン2と励磁パタ
ーン3または励磁パターン4と励磁パターン3のモータ
駆動電流のチョッピングで生じる電流の減衰分を補正す
るように基準電圧の設定値を持つようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】この発明は、上記に説明したような形態
で実施され、以下の効果がある。
【0051】モータ駆動電流のチョッピングで生じる電
流の減衰分を補正することができ、モータ動作にジッタ
が発生しない高精度のモータ回転を実現するステッピン
グモータ駆動装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のステッピングモータ駆動装置の一実
施例の構成ブロック図(1)である。
【図2】 基準電圧制御部の一実施例の処理フローチャ
ート(1)である。
【図3】 ステッピングモータ駆動装置のタイミング例
図(1)である。
【図4】 基準電圧制御部の一実施例の処理フローチャ
ート(2)である。
【図5】 ステッピングモータ駆動装置のタイミング例
図(2)である。
【図6】 本発明のステッピングモータ駆動装置の一実
施例の構成ブロック図(2)である。
【図7】 ステッピングモータ駆動装置のタイミング例
図(3)である。
【図8】 従来のステッピングモータ駆動装置の構成ブ
ロック例図である。
【図9】 従来のステッピングモータ駆動装置のタイミ
ング例図である。
【図10】 モータ駆動電流のチョッピング波形図であ
る。
【符号の説明】
1 ステッピングモータ 2 検出抵抗 3 基準電圧制御部 4 コンパレータ 5 励磁信号制御部 6 ドライブ回路 7 駆動電流算出部 8 基準電圧記憶部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステッピングモータのモータ駆動電流を
    検出するための検出抵抗と、 ステッピングモータをマイクロステップ駆動させるため
    に各励磁パターンのモータ駆動電流に対応した基準電圧
    を出力する基準電圧制御部と、 検出抵抗で検出される検出電圧と基準電圧制御部から出
    力される基準電圧とを比較するコンパレータと、 ステッピングモータの各励磁相におけるモータ駆動電流
    のオン/オフ信号をドライブ回路に出力する励磁信号制
    御部と、 励磁信号制御部から出力される信号がオフのとき、ステ
    ッピングモータにモータ駆動電流を供給せず、また、励
    磁信号制御部から出力される信号がオンでかつ、コンパ
    レータから出力される信号が、基準電圧より検出電圧が
    大きい場合はステッピングモータに供給するモータ駆動
    電流をオフし、励磁信号制御部から出力される信号がオ
    ンでかつ、コンパレータから出力される信号が、基準電
    圧より検出電圧が小さい場合はステッピングモータに供
    給するモータ駆動電流をオンにするように制御するドラ
    イブ回路とが設けられるステッピングモータ駆動装置に
    おいて、 検出電圧をサンプリングして検出電圧の平均値を求め、
    その検出電圧の平均値を検出抵抗値で除算してモータ駆
    動電流の実効値を算出する駆動電流算出部(7)と、 駆動電流算出部(7)によりモータ駆動電流の実効値を
    求め、求めたモータ駆動電流の実効値が所定範囲に納ま
    るように基準電圧を補正する基準電圧制御部(3)とを
    設けることを特徴とするステッピングモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のステッピングモータ駆動
    装置において、 ステッピングモータの駆動中、各励磁パターンを切替え
    た後にモータ駆動電流の実効値が所定範囲に納まるよう
    に基準電圧を補正することを特徴とするステッピングモ
    ータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のステッピングモータ駆動
    装置において、 低速の部品でモータ駆動電流のサンプリング処理ができ
    るように、電源投入後に各励磁パターン毎に十分な時間
    で励磁を行い、多点サンプリングにより正確な実効電流
    の測定を行い、モータ駆動電流の実効値が所定範囲に納
    まるように基準電圧を補正することを特徴とするステッ
    ピングモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のステッピングモータ駆動
    装置において、 全励磁パターン毎にモータ駆動電流の実効値が所定範囲
    に納まるように基準電圧を補正することを特徴とするス
    テッピングモータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 ステッピングモータのモータ駆動電流を
    検出するための検出抵抗と、 ステッピングモータをマイクロステップ駆動させるため
    に各励磁パターンのモータ駆動電流に対応した基準電圧
    を出力する基準電圧制御部と、 検出抵抗で検出される検出電圧と基準電圧制御部から出
    力される基準電圧とを比較するコンパレータと、 ステッピングモータの各励磁相におけるモータ駆動電流
    のオン/オフ信号をドライブ回路に出力する励磁信号制
    御部と、 励磁信号制御部から出力される信号がオフのとき、ステ
    ッピングモータにモータ駆動電流を供給せず、また、励
    磁信号制御部から出力される信号がオンでかつ、コンパ
    レータから出力される信号が、基準電圧より検出電圧が
    大きい場合はステッピングモータに供給するモータ駆動
    電流を小さくし、励磁信号制御部から出力される信号が
    オンでかつ、コンパレータから出力される信号が、基準
    電圧より検出電圧が小さい場合はステッピングモータに
    供給するモータ駆動電流を大きくするように制御するド
    ライブ回路とが設けられるステッピングモータ駆動装置
    において、 全励磁パターン毎にモータ駆動電流の実効値が所定範囲
    に納まるように補正した基準電圧を全励磁パターンに対
    応して記憶する基準電圧記憶部(8)と、 ステッピングモータ駆動時に基準電圧記憶部(8)を参
    照して各励磁パターン毎の基準電圧を出力する基準電圧
    制御部(3)とを設けることを特徴とするステッピング
    モータ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007328024A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Canon Inc 撮像装置

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