JP2003032872A - 接地電極用銅覆鋼棒 - Google Patents

接地電極用銅覆鋼棒

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JP2003032872A
JP2003032872A JP2001211645A JP2001211645A JP2003032872A JP 2003032872 A JP2003032872 A JP 2003032872A JP 2001211645 A JP2001211645 A JP 2001211645A JP 2001211645 A JP2001211645 A JP 2001211645A JP 2003032872 A JP2003032872 A JP 2003032872A
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copper
ground
rod
ground electrode
soil
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JP2001211645A
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Yosuke Ohata
要介 大畑
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横振現象を防止しながら土壌との間の摩擦抵
抗を低減することができる接地電極用銅覆鋼棒を提供す
る。 【解決手段】 銅又は銅合金層8により鋼芯9が被覆さ
れている。鋼芯9の一端は円錐状に加工されている。ま
た、銅又は銅合金層8には、長手方向に延びる複数個の
溝7が形成されている。溝7の深さは、例えば1.0乃
至5.0mmである。接地電極用銅覆鋼棒6を地中に打
ち込む際には、円錐状に加工された側の端部から打ち込
めばよい。接地電極用銅覆鋼棒6が銅又は銅合金層8が
設けられている位置まで打ち込まれると、溝7と土壌と
の間に隙間が形成される。従って、摩擦抵抗が著しく低
減される。この結果、比較的小さい力で地中深くまで連
結して打ち込むことが可能となる。また、接地電極用銅
覆鋼棒6の周囲全体において土壌との間に隙間が形成さ
れることはないので、横振現象は発生しにくい。従っ
て、高い効率で打ち込みを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は避雷針工事及び電力
関係の接地工事等の際に接地電極として使用される銅覆
鋼棒に関し、特に、容易に地中深くまで打ち込むことが
可能な接地電極用銅覆鋼棒に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、避雷針工事及び電力関係の接地工
事等においては、主に接地銅板又は棒状電極が接地電極
として使用されている。このうち、接地銅板の埋設には
大きな穴を掘る必要があるため、近年では、大きな穴を
必要とせず、地上から所定の接地抵抗が得られるまで次
々と連結して打ち込むことができる連結式の棒状電極が
広く使用されている。 【0003】棒状電極には、亜鉛めっき鋼棒、銅棒及び
亜鉛めっき炭素鋼管等の種々のものがあるが、連結して
打ち込むため、高い強度が必要とされる。そこで、強度
が高く十分な導電性及び耐食性を備えた銅覆鋼棒が最も
多用されている。 【0004】図4は従来の接地電極用銅覆鋼棒を示す平
面図であり、図5は図4中のB−B線に沿った断面図で
ある。従来の接地電極用銅覆鋼棒1は、厚さが0.5乃
至1.0mm程度の銅層2により鋼芯3が被覆されて構
成されている。接地電極用銅覆鋼棒1の打ち込み側の先
端部は円錐状に加工されている。 【0005】しかし、このような接地電極用銅覆鋼棒に
おいては、銅層2の表面が平滑であるため、地中に打ち
込む際の土壌との間の摩擦抵抗が大きい。接地電極用銅
覆鋼棒は、上述のように、所望の接地抵抗が得られるま
で継ぎ足しながら打ち込む必要があるが、摩擦抵抗のた
めに、連結させながら深く打ち込むことが困難である。
また、特別な装置を使用すれば深く打ち込むことは可能
になるが、その装置に高いコストが必要となる。 【0006】そこで、土壌との間の摩擦抵抗の低減を目
的とした接地棒が種々提案されている(例えば、特許第
1085453号)。図6は特許第1085453号に
開示された接地電極棒と同様の構造の接地棒を示す平面
図である。この従来の接地棒においては、接地棒本体4
の打ち込み側の先端部に、最大径が接地棒本体4の径よ
りも大きい銛5が取り付けられている。銛5は硬質な材
料から形成されている。このような従来の接地棒によれ
ば、銛5の先端部に打ち込む力が集中する。また、接地
棒本体4と土壌との間に隙間が形成されるので、摩擦抵
抗が低減する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示す従来の接地棒によれば土壌との間の摩擦抵抗を低減
することはできるものの、複数の接地棒を連結して地中
深く打ち込む場合には、接地棒自体が横方向に振動する
横振現象が発生する。このため、打ち込みの力が先端部
まで到達するまでの間に減衰して打ち込み効率が悪化す
るという問題点がある。また、銛5と接地棒本体4との
連結部及び接地棒同士の連結部において、接地棒が屈曲
してその部分が破損することもある。 【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、横振現象を防止しながら土壌との間の摩擦
抵抗を低減することができる接地電極用銅覆鋼棒を提供
することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明に係る接地電極用
銅覆鋼棒は、鋼芯と、前記鋼芯の表面を被覆する銅又は
銅合金層と、を有する接地電極用銅覆鋼棒において、長
手方向に沿って前記銅又は銅合金層の表面に深さが1.
0乃至5.0mmの溝が形成されていることを特徴とす
る。 【0010】本発明においては、溝と土壌との間に隙間
が形成されるため、土壌との間の接触面積が低くなって
摩擦抵抗が著しく低減される。この結果、比較的小さい
力で地中深くまで連結して打ち込むことが可能となる。
また、接地電極用銅覆鋼棒の周囲全体において土壌との
間に隙間が形成されることはないので、横振現象は発生
しにくい。従って、高い効率で打ち込みを行うことがで
きる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る接地
電極用銅覆鋼棒について、添付の図面を参照して具体的
に説明する。図1は本発明の実施例に係る接地電極用銅
覆鋼棒を示す平面図であり、図2は図1中のA−A線に
沿った断面図である。 【0012】本実施例に係る接地電極用銅覆鋼棒6にお
いては、厚さが2mm程度の銅又は銅合金層8により鋼
芯9が被覆されている。鋼芯9の一端(打ち込み側の先
端)は円錐状に加工されており、この部分は銅又は銅合
金層8から露出している。また、銅又は銅合金層8に
は、長手方向に延びる複数個の溝7が形成されている。
溝7の深さは、例えば1.0乃至5.0mmである。 【0013】このように構成された接地電極用銅覆鋼棒
6を地中に打ち込む際には、円錐状に加工された側の端
部から打ち込めばよい。接地電極用銅覆鋼棒6が銅又は
銅合金層8が設けられている位置まで打ち込まれると、
溝7と土壌との間に隙間が形成される。つまり、図4及
び図5に示す従来のものと比較すると、接地電極用銅覆
鋼棒6と土壌との間の接触面積が著しく減少し、摩擦抵
抗が著しく低減される。この結果、比較的小さい力で地
中深くまで連結して打ち込むことが可能となる。また、
接地電極用銅覆鋼棒6の周囲全体において土壌との間に
隙間が形成されることはないので、図6に示す従来の接
地棒で生じるような横振現象は発生しにくい。従って、
高い効率で打ち込みを行うことができる。 【0014】なお、溝の深さが1.0mm未満である
と、土壌との間の隙間が小さく、摩擦抵抗がほとんど低
減されず、深く打ち込むことが困難である。一方、溝の
深さが5.0mmを超えると、銅覆鋼棒自体の強度が不
足し、打ち込みの力に耐えられなくなって座屈による湾
曲又は横ぶれが生じることがある。また、銅又は銅合金
層に割れが発生して耐食性が低下することもある。従っ
て、溝の深さは1.0乃至5.0mmとする。 【0015】なお、上述の実施例では、打ち込み側の先
端部において鋼芯9が銅又は銅合金層8から露出してい
るが、鋼芯の全体が被覆されていてもよい。 【0016】 【実施例】以下、本発明の実施例について、その特許請
求の範囲から外れる比較例と比較して具体的に説明す
る。 【0017】先ず、外径が17mm、内径が12.5m
m、長さが1.5mのJIS H3300−C1100
Tによる銅継目無管に、外径が12mm、長さが1.5
mのJIS G 3123 SS41B−Dによるみが
き鋼棒を挿入して銅覆鋼棒母材を作製した。なお、みが
き鋼棒は、その表面を予め研磨及び清浄化したおいても
のである。次いで、銅覆鋼棒母材をドローベンチを使用
して直線状に伸線加工し、銅継目無管とみがき鋼棒とを
一体化することにより、その外径を14mm、長さを
1.5mとした。 【0018】実施例No.1においては、この伸線加工
の際に、図6に示すような治具10に取り付けられた溝
付ダイス11を使用して、銅継目無管(銅層)の表面
に、幅が8mm、深さが2mmであり長手方向に延びる
4個の溝7を形成し、その後一方の先端を円錐状に加工
することにより、接地電極用銅覆鋼棒を製造した。 【0019】また、比較例No.2においては、銅覆鋼
棒母材から図4及び図5に示す銅覆鋼棒を製造した。比
較例No.3においては、銅覆鋼棒母材の先端に銛を取
り付けることにより、図6に示す接地棒を製造した。 【0020】そして、各実施例及び比較例について、地
中の深さ9.0mまで6本ずつ連結して打ち込み、その
ときの最大打ち込み力及び打ち込み作業に要した時間を
測定した。この結果を下記表1に示す。 【0021】 【表1】 【0022】表1に示すように、実施例No.1におい
ては、小さい打ち込み力で短時間に全ての銅覆鋼棒を打
ち込むことができた。 【0023】一方、比較例No.2においては、土壌と
の摩擦抵抗が大きいため、大きい打ち込み力が必要とさ
れると共に、打ち込み所要時間が長くなった。 【0024】また、比較例No.3においては、横振現
象が発生したため、最大打ち込み力及び打ち込み所要時
間のいずれにおいても、実施例No.1より劣ってい
た。 【0025】なお、この実験例では、溝の幅を8mm、
深さを2mmとし、その数を4個としているが、ダイス
の形状を変えることにより、溝の形状及び数を変更して
もよい。また、ドローベンチを使用して直線状の溝を形
成しているが、例えば圧延機等を使用して螺旋状の溝を
形成してもよい。 【0026】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
溝と土壌との間に隙間が形成されるため、土壌との間の
接触面積が低くなって摩擦抵抗を著しく低減することが
できる。従って、比較的小さい力で地中深くまで連結し
て打ち込むことができる。また、接地電極用銅覆鋼棒の
周囲全体において土壌との間に隙間が形成されることは
ないので、横振現象が発生しにくくなり、高い効率で地
中深くまで打ち込みを行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例に係る接地電極用銅覆鋼棒を示
す平面図である。 【図2】図1中のA−A線に沿った断面図である。 【図3】溝付ダイスを示す断面図である。 【図4】従来の接地電極用銅覆鋼棒を示す平面図であ
る。 【図5】図4中のB−B線に沿った断面図である。 【図6】特許第1085453号に開示された接地電極
棒と同様の構造の接地棒を示す平面図である。 【符号の説明】 1;銅覆鋼棒 2;銅層 3;鋼芯 4;接地棒本体 5;銛 6;銅覆鋼棒 7;溝 8;銅又は銅合金層 9;鋼芯 10;治具 11;溝付ダイス

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 鋼芯と、前記鋼芯の表面を被覆する銅又
    は銅合金層と、を有する接地電極用銅覆鋼棒において、
    長手方向に沿って前記銅又は銅合金層の表面に深さが
    1.0乃至5.0mmの溝が形成されていることを特徴
    とする接地電極用銅覆鋼棒。
JP2001211645A 2001-07-12 2001-07-12 接地電極用銅覆鋼棒 Pending JP2003032872A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110829048A (zh) * 2018-08-13 2020-02-21 国网山西电力勘测设计研究院有限公司 导液槽缓锥体接地棒

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110829048A (zh) * 2018-08-13 2020-02-21 国网山西电力勘测设计研究院有限公司 导液槽缓锥体接地棒

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