JP2003032823A - 太物絶縁電線の皮剥ぎ方法と装置 - Google Patents

太物絶縁電線の皮剥ぎ方法と装置

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JP2003032823A
JP2003032823A JP2001214182A JP2001214182A JP2003032823A JP 2003032823 A JP2003032823 A JP 2003032823A JP 2001214182 A JP2001214182 A JP 2001214182A JP 2001214182 A JP2001214182 A JP 2001214182A JP 2003032823 A JP2003032823 A JP 2003032823A
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electric wire
blades
insulator
wire
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JP2001214182A
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English (en)
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Nobuyuki Itaya
暢之 板谷
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁体に対して心線が偏心している電線の皮
剥ぎを、剥ぎ残しや心線の傷付きなどを生じさせずに行
えるようにする。 【解決手段】 加工中心に保持した電線Aの端面をCC
Dカメラ1で撮像し、画像処理装置2による画像処理を
行って心線aの上下、左右方向の偏心量を測定する。そ
して、その測定データを皮剥ぎ機に送り、対のブレード
の切り込み深さを偏心量に応じた深さになるように制御
して切り込みの過不足を無くす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、太物電線の端末
加工における絶縁体の剥ぎ取りを、内部の心線を傷付け
ずに行える皮剥ぎ方法と皮剥ぎ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁電線(以下、単に電線と云う)の端
末の皮剥ぎは、皮剥ぎ機のセンタリングチャックで電線
の端末近くを掴んで電線を加工中心に保持し、この状態
で対向一対のブレード(皮剥ぎ刃)を電線に切り込ませ
て絶縁体を輪切り状態にし、閉じたブレードで切断され
た絶縁体を心線上からしごき外す方法でなされることが
多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、撚線の心線
(導体)を絶縁体で被覆した構造の電線は、絶縁体の外
径を真円と仮定した場合、心線は必ずしも絶縁体と同心
ではなく、左右、上下に偏心していることが多い。
【0004】そのため、従来は、心線の外径d(mm)
に対して予想される偏心量Δy(mm)を加算した値を
ブレードの内径と仮定して絶縁体の切断を行っている。
【0005】ところが、この方法では、絶縁体に対する
ブレードの切り込み量が不足して切り残し部が生じ、そ
の部分がしごき外すときに引きちぎられて切断面が汚く
なったり、剥ぎ残しが生じたりする。
【0006】また、その不具合を無くすために偏心量Δ
yを少なく見積もって切り込み量を増加させると、今度
は、絶縁体の肉が薄くなっている部分で過剰切り込みが
生じて心線切れ(一部の素線の切断)が発生する。
【0007】この発明は、かかる加工不良を防止して製
品の品質悪化と信頼性低下を無くすことを課題としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、加工中心に保持した絶縁電線
の絶縁体に対向一対のブレードを切り込ませ、そのブレ
ードで端末部の絶縁体を輪切り状態にしてしごき外す太
物電線の皮剥ぎ方法において、前記絶縁電線の端面をC
CDカメラで撮像後、画像処理して電線の心線と絶縁体
の偏心量を求め、その偏心量に基づいて前記対のブレー
ドの切り込みを偏心量に応じた適正切り込み深さになる
ように制御する方法を提供する。
【0009】また、その方法を実施するため、絶縁電線
を加工中心に保持してその電線の絶縁体に対向一対のブ
レードを切り込ませ、そのブレードで端末部の絶縁体を
輪切りにしてしごき外す皮剥ぎ機と、前記絶縁電線の端
面をCCDカメラで撮像し、画像処理して電線の心線と
絶縁体の偏心量を求める測定装置と、測定結果に基づい
て前記対のブレードの切り込みを偏心量に応じた適正切
り込み深さになるように制御する制御装置とを備えて成
る太物電線の皮剥ぎ装置を提供する。
【0010】皮剥ぎ機は、対のブレードを電気制御が可
能な2つの駆動源で別々に動かす構造のものも考えられ
るが、制御の容易さ等を考えると、切り込み深さの電気
制御が可能な駆動機構で対のブレードを同調させて切り
込ませるものにし、かつ、この皮剥ぎ機に、測定器で測
定した偏心量相当分ブレードを駆動機構と共に移動させ
てブレード間中心を電線の心線中心に位置決めする調心
機構を含ませたものが好ましい。
【0011】また、CCDカメラによる撮像時に電線の
先端近くを加工中心に位置決めして動き止めする振れ止
め具を設けるのも好ましい。
【0012】
【作用】この発明では、電線の心線の偏心量を測定して
データを皮剥ぎ機に送り、そのデータに基づいてブレー
ドの位置を適正切り込み深さとなるように制御するの
で、ブレードの内径を心線外径とほぼ等しくしても過剰
切り込みが起こらない。また、ブレード内径を心線外径
とほぼ等しくすれば切り込み不足も起こらず、心線の偏
心に起因した加工不良が無くなる。
【0013】なお、ブレード間中心を心線の中心に位置
決めする調心機構は、2軸方向の位置制御機能をもつも
のを用いる。この調心機構を用いてブレード間中心を予
め心線中心に位置決めすると、対のブレードの位置制御
を一括して行え、制御がし易い。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に示すように、この発明の方
法では、電線Aの先端をCCDカメラ1で撮像し、得ら
れた画像を画像処理装置2で処理して絶縁体bに対する
心線aの偏心量を測定する。
【0015】電線Aは、皮剥ぎ機のチャック3(図5参
照)で加工中心に保持している。保持用のチャック3
は、通常、皮剥ぎ点よりも後方にあり、そのチャックに
よる保持点よりも前側では電線が非保持となるので、図
1に示すような振れ止め具4(図のそれはセンタリング
チャック)を皮剥ぎ機に含め、CCDカメラ1による端
面の撮像時及びブレードによる絶縁体の切断時にその振
れ止め具4で電線Aの先端近くを加工中心に位置決めし
て動き止めするのがよく、そうすることで、偏心量の測
定と絶縁体の切断を安定させることができる。
【0016】図2は、測定装置のカメラ1で撮像した電
線Aの端面を表している。この場合、心線aは、上下、
左右にそれぞれ偏心している。そこで、図1の画像処理
装置2による画像処理を行って、上下方向の偏心量Δx
と、左右方向の偏心量Δyを求め、その測定データを皮
剥ぎ機に送る。
【0017】図3は、皮剥ぎ機10の一例である。この
皮剥ぎ機10は、電気的制御が可能なサーボモータやス
テッピングモータなどを駆動源11aとする皮剥ぎユニ
ット11を有している。図示の皮剥ぎユニット11は、
対向一対のブレード11bをボールねじ機構11cで同
調させて左右から電線Aの絶縁体bに切り込ませる構造
になっているが、これに限定されるものではない。
【0018】12は調心機構である。この調心機構12
は、皮剥ぎユニット11を左右に動かす横移動機構12
aと、横移動機構も含めて皮剥ぎユニット11を上下に
動かす昇降機構12bとで構成されている。
【0019】横移動機構12a、昇降機構12bも、駆
動源は、移動量の電気的制御が行えるサーボモータや一
軸ステッピングアクチュエータなどが採用される。
【0020】皮剥ぎ機10には、以上の要素のほかに、
電線Aを長手方向に位置決めして加工中心に保持するた
めの位置決め手段(図示せず)や図5に示す保持用チャ
ック3が設けられている。また、先に述べた振れ止め具
4や、切断した絶縁体をしごき外すために電線Aとブレ
ード11bを電線長手方向に相対移動させるスライド機
構(これも図示せず)なども設けられている。
【0021】この皮剥ぎ機10は、図1の画像処理装置
2から偏心量の測定データ(図2のΔx、Δy)が送り
込まれると、調心機構12に指令が出て加工中心(絶縁
体bの中心)にあったブレード間中心をΔx下げ、更に
左方にΔy移す動作が実行される。
【0022】これにより、ブレード間中心が心線aの中
心に位置決めされ、心線aを基準にしたブレード切り込
みがなされる。左右のブレード11bは同調して同量動
くが、電線Aに対する切り込み深さは、ブレード間中心
が心線aの中心上に移っているため、本来の切り込み深
さをt(tは偏心していないときの絶縁体肉厚にほぼ等
しい)とすると、左側のブレードは(t−Δy)、右側
のブレードは(t+Δy)となり、これにより、絶縁体
の剥ぎ残し、心線の素線切れが共に防止される。
【0023】なお、図3のブレード11bは擦り合わせ
式であるが、図4に示す突き当て式のブレード11dを
用いてもよい。
【0024】また、振れ止め具4として、図5に示すよ
うな円筒状のガイドを用いることもできる。図5の振れ
止め具4は、CCDカメラによる電線端の撮像時に電線
外周に差し込み、ブレードによる絶縁体の切断時には、
切断を支障無く行える位置まで引き抜く。従って、挿
入、引き抜きのためのスライダ5を伴わせたものにして
いる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の皮剥ぎ方
法及び装置は、電線の端面を撮像するCCDカメラと画
像処理装置を備える測定装置を用いて電線の心線の偏心
量を測定し、その測定データに基づいて対のブレードの
切り込み深さを心線基準の切り込みとなるように制御す
るので、切り込みの過不足による加工不良を防止して製
品の品質低下、信頼性低下を無くすことができる。
【0026】なお、調心機構を設けてブレード間中心を
心線中心に位置決めするものは、左右のブレードを同一
機構で同調させて駆動でき、個別位置制御を行うものに
比べて装置の簡素化や制御の容易化が図り易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】CCDカメラによる電線先端の撮像状態を示す
斜視図
【図2】心線が2方向にΔx、Δy偏心している電線の
端面画像を示す図
【図3】皮剥ぎ機の一例の概要を示す正面図
【図4】突き当て式ブレードの正面図
【図5】振れ止め具の他の例を示す図
【符号の説明】
1 CCDカメラ 2 画像処理装置 3 チャック 4 振れ止め具 5 スライダ 10 皮剥ぎ機 11 皮剥ぎユニット 11a 駆動源 11b ブレード 11c ボールねじ機構 11d 突き当て式ブレード 12 調心機構 12a 横移動機構 12b 昇降機構 A 電線 a 心線 b 絶縁体 Δx、Δy 心線の偏心量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板谷 暢之 名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会 社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5E063 CB04 XA02 XA07 5G353 AB07 AC06 CA01 DA02 EA05 EA11 5G355 AA03 BA02 BA08 CA05 CA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工中心に保持した絶縁電線の絶縁体に
    対向一対のブレードを切り込ませ、そのブレードで端末
    部の絶縁体を輪切り状態にしてしごき外す太物電線の皮
    剥ぎ方法において、前記絶縁電線の端面をCCDカメラ
    で撮像後、画像処理して電線の心線と絶縁体の偏心量を
    求め、その偏心量に基づいて前記対のブレードの切り込
    みを偏心量に応じた適正切り込み深さになるように制御
    することを特徴とする太物絶縁電線の皮剥ぎ方法。
  2. 【請求項2】 絶縁電線を加工中心に保持してその電線
    の絶縁体に対向一対のブレードを切り込ませ、そのブレ
    ードで端末部の絶縁体を輪切りにしてしごき外す皮剥ぎ
    機と、前記絶縁電線の端面をCCDカメラで撮像し、画
    像処理して電線の心線と絶縁体の偏心量を求める測定装
    置と、測定結果に基づいて前記対のブレードの切り込み
    を偏心量に応じた適正切り込み深さになるように制御す
    る制御装置とを備えて成る太物電線の皮剥ぎ装置。
  3. 【請求項3】 前記皮剥ぎ機を、切り込み深さの電気制
    御が可能な駆動機構で対のブレードを同調させて切り込
    ませるものにし、かつ、この皮剥ぎ機に、測定器で測定
    した偏心量相当分ブレードを駆動機構と共に移動させて
    ブレード間中心を電線の心線中心に位置決めする調心機
    構を含ませた請求項2記載の太物電線の皮剥ぎ装置。
  4. 【請求項4】 CCDカメラによる撮像時に電線の先端
    近くを加工中心に位置決めして動き止めする振れ止め具
    を設けた請求項2又は3記載の太物電線の皮剥ぎ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116317404A (zh) * 2022-12-09 2023-06-23 嘉兴藤飞精工科技有限公司 无废线分块定子铁芯绕线机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116317404A (zh) * 2022-12-09 2023-06-23 嘉兴藤飞精工科技有限公司 无废线分块定子铁芯绕线机
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