JP2003032243A - 動的暗号鍵の生成方法並びに暗号化通信方法及びその装置並びに暗号化通信プログラム及びその記録媒体 - Google Patents

動的暗号鍵の生成方法並びに暗号化通信方法及びその装置並びに暗号化通信プログラム及びその記録媒体

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JP2003032243A
JP2003032243A JP2001211112A JP2001211112A JP2003032243A JP 2003032243 A JP2003032243 A JP 2003032243A JP 2001211112 A JP2001211112 A JP 2001211112A JP 2001211112 A JP2001211112 A JP 2001211112A JP 2003032243 A JP2003032243 A JP 2003032243A
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JP2001211112A
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English (en)
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Masato Tadokoro
眞人 田所
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 解読され難い動的暗号鍵の生成方法並びにこ
れを用いて符号化と復号化の処理負荷を低減した暗号化
通信方法及びその装置並びに暗号化通信プログラム及び
その記録媒体を提供する。 【解決手段】 送信側と受信側が同じ静的暗号鍵311と
第2符号化アルゴリズムを所有する。送信側はGPS座
標値312とGPS時刻313を静的暗号鍵311と第1符号化
アルゴリズムを用いて符号化して符号化シードデータ31
5を生成すると共に、GPS座標値312とGPS時刻313
を静的暗号鍵311と第2符号化アルゴリズムを用いて符
号化して動的暗号鍵317を生成し、動的暗号鍵317と第3
符号化アルゴリズムを用いて通信平文318を符号化して
符号化通信文320を生成し、符号化シードデータ315と符
号化通信文320とを組み合わせて暗号通信情報321として
送信する。受信側は符号化シードデータ315から動的暗
号鍵317を生成して暗号通信情報321を復号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報の暗号化通信
に用いる動的暗号鍵の生成方法並びに暗号化通信方法及
びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットや携帯電話などの
情報通信技術の目覚ましい発達に伴って誤配信や盗聴な
どによる通信情報の漏洩が問題になってきている。この
ため、通信情報の漏洩を防ぐために、情報を符号化して
伝送する、所謂暗号化技術が用いられるようになってき
た。
【0003】情報の符号化の一例としてDES(Digita
l Encryption Standard(デジタル情報暗号化基準)ま
たはData Encryption Standard(データ暗号化規格))
が知られている。DESとは、IBM社が提案し、19
77年に米国商務省標準技術局(NIST)が採用した
暗号化規格で、共通鍵方式暗号の一つであり、符号化と
解読(復号化)に同じ暗号鍵を使用し、データブロック
毎に符号化しそれをまた符号化する処理を複数回繰り返
す符号化アルゴリズムである。
【0004】このような符号化アルゴリズムを用いて情
報を符号化することにより、暗号鍵を所有するものが符
号化された情報を復号化することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記DESでは、56
ビット+8ビットパリティの暗号鍵を用いているが、近
年のコンピュータの発達によって暗号鍵自体が解読され
ることもある。このようなDESの弱点を補うために、
暗号鍵のビット数を増やしたり或いは公開鍵と秘密鍵を
用いる公開鍵暗号方式も新規に開発されている。
【0006】公開鍵暗号方式は、公開鍵と秘密鍵という
二つの鍵を使用し、秘密鍵から公開鍵を求めることはで
きても、公開鍵から秘密鍵を求めることはできないとい
う性質を持っている。さらに、公開鍵で符号化したデー
タは秘密鍵でしか復号化することができない。さらに、
秘密鍵で符号化したデータは公開鍵でしか復号化できな
いという性質を持っている。
【0007】しかしながら、ビット数を増やした暗号鍵
を用いても、時間をかければ解読することが可能であ
る。さらに、ビット数を増やすことによってアルゴリズ
ムが複雑化しており、コンピュータ処理において、情報
の符号化と復号化に要する負荷がDESよりも増加し、
コンピュータの処理速度によっては情報の符号化及び復
号化に多大の時間を要することもある。
【0008】また、公開鍵暗号方式においては、鍵が一
度解読されたり盗まれたりすると、その後は暗号化通信
を行っても全て解読されて情報が漏洩してしまうという
問題点があった。
【0009】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、解読
され難い動的暗号鍵の生成方法並びにこれを用いて符号
化と復号化の処理負荷を低減した暗号化通信方法及びそ
の装置並びに暗号化通信プログラム及びその記録媒体を
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、時間の経過に伴って変化す
る情報を自動的に取得する情報取得装置とコンピュータ
とを用い、前記コンピュータによって、前記情報取得装
置によって取得された情報からシードデータを生成させ
た後に、予め設定されている静的暗号鍵と第1符号化ア
ルゴリズムとを用いて前記シードデータを符号化させ、
さらに、第2符号化アルゴリズムを用いて前記符号化さ
れたシードデータから動的暗号鍵を生成させる動的暗号
鍵の生成方法を提案する。
【0011】該動的暗号鍵の生成方法によれば、時間の
経過に伴って変化する情報からシードデータが生成さ
れ、前記静的暗号鍵と第1符号化アルゴリズムとを用い
て前記シードデータが暗号化され、さらに第2符号化ア
ルゴリズムを用いて前記暗号化されたシードデータから
動的暗号鍵が生成される。これにより、前記動的暗号鍵
を用いて情報を暗号化することにより、従来例に比べて
解読され難い暗号化を行うことができる。
【0012】また、請求項2では、請求項1に記載の動
的暗号鍵の生成方法において、前記情報取得装置は、自
己の地理的位置情報及び生成時の時刻情報の内の少なく
とも地理的位置情報を自動的に取得する動的暗号鍵の生
成方法を提案する。
【0013】該動的暗号鍵の生成方法によれば、自己の
地理的位置情報及び生成時の時刻情報の内の少なくとも
地理的位置情報或いは前記地理的位置情報と時刻情報と
からシードデータが生成される。従って、前記自己の地
理的位置情報が変化しているならば前記地理的位置情報
を用いただけでも、前記地理的位置情報の変化に伴って
変化する動的暗号鍵が生成される。また、前記地理的位
置情報と前記時刻情報を用いるならば、1回毎に異なる
動的暗号鍵が生成される。これにより、前記動的暗号鍵
を用いて情報を暗号化することにより、従来例に比べて
解読され難い暗号化を行うことができる。
【0014】また、請求項3では、送信側と受信側のそ
れぞれが予め設定された同じ静的暗号鍵を所有し、伝送
対象となる情報をコンピュータを用いて符号化して情報
通信を行う暗号化通信方法であって、送信側のコンピュ
ータは、自己の地理的位置の変化及び時間の経過の内の
少なくとも何れか一方によって変化する情報からシード
データを生成するステップと、前記静的暗号鍵と第1符
号化アルゴリズムとを用いて前記シードデータを符号化
するステップと、第2符号化アルゴリズムを用いて前記
シードデータから動的暗号鍵を生成するステップと、前
記動的暗号鍵と第3符号化アルゴリズムとを用いて伝送
対象となるディジタル情報を符号化するステップと、前
記符号化されたシードデータを受信側に送信するステッ
プと、前記符号化されたディジタル情報を受信側に送信
するステップとを有し、受信側のコンピュータは、前記
符号化されたシードデータを受信するステップと、前記
符号化されたディジタル情報を受信するステップと、前
記第1符号化アルゴリズムに対応する第1復号化アルゴ
リズムと前記静的暗号鍵とを用いて前記符号化されたシ
ードデータを復号化して前記シードデータを取得するス
テップと、前記第2符号化アルゴリズムを用いて前記シ
ードデータから動的暗号鍵を生成するステップと、前記
第3符号化アルゴリズムに対応した第3復号化アルゴリ
ズムと前記動的暗号鍵とを用いて前記符号化されたディ
ジタル情報を復号化して前記ディジタル情報を取得する
ステップとを有する暗号化通信方法を提案する。
【0015】該暗号化通信方法によれば、送信側と受信
側のコンピュータが共に静的暗号鍵を所有し、送信側の
コンピュータにおいて動的暗号鍵を生成する元となるシ
ードデータを符号化したものと、前記動的暗号鍵を用い
て符号化されたディジタル情報とが送信側のコンピュー
タから受信側のコンピュータに伝送される。一方、受信
側のコンピュータでは、受信した符号化シードデータを
復号化してシードデータを取得し、このシードデータか
ら送信側のコンピュータと同様にして動的暗号鍵を生成
する。さらに、この動的暗号鍵を用いて、受信した符号
化ディジタル情報を復号化してディジタル情報を取得す
る。
【0016】これらの処理の詳細は、即ち、送信側のコ
ンピュータにおいて、情報を送信する際に、自己の地理
的位置の変化及び時間の経過の内の少なくともいずれか
一方によって変化する情報、例えば自己の位置情報やそ
のときの時刻情報等からシードデータが生成される。さ
らに、このシードデータは、前記静的暗号鍵と第1符号
化アルゴリズムとを用いて符号化されると共に、第2符
号化アルゴリズムを用いて前記シードデータから動的暗
号鍵が生成される。
【0017】次に、前記動的暗号鍵と第3符号化アルゴ
リズムとを用いて伝送対象となるディジタル情報が符号
化される。
【0018】この後、前記符号化されたシードデータが
受信側に送信されと共に前記符号化されたディジタル情
報が受信側に送信される。
【0019】一方、受信側のコンピュータでは、前記符
号化されたシードデータと前記符号化されたディジタル
情報が受信され、前記第1符号化アルゴリズムに対応す
る第1復号化アルゴリズムと前記静的暗号鍵とを用いて
前記符号化されたシードデータが復号化されてシードデ
ータが取得される。さらに、このシードデータと前記第
2符号化アルゴリズムとを用いて動的暗号鍵が生成さ
れ、この動的暗号鍵と前記第3符号化アルゴリズムに対
応した第3復号化アルゴリズムとを用いて前記符号化さ
れたディジタル情報が復号化されて前記ディジタル情報
が取得される。
【0020】従って、前記自己の地理的位置が変化して
いるならば地理的位置情報を用いただけでも、地理的位
置情報の変化に伴って変化する動的暗号鍵が生成され
る。また、地理的位置と時刻の情報を用いるならば、1
回毎に異なる動的暗号鍵が生成される。これにより、前
記動的暗号鍵を用いて情報を暗号化することにより、従
来例に比べて解読され難い暗号化を行うことができる。
さらに、受信側において受信したシードデータから前記
動的暗号鍵が生成されるので、さらに解読が困難とな
る。
【0021】また、請求項4では、請求項3に記載の暗
号化通信方法において、送信側のコンピュータは、自己
の地理的位置情報及び時刻情報の内の少なくとも地理的
位置情報を取得してシードデータを生成するステップを
有する暗号化通信方法を提案する。
【0022】該暗号化通信方法によれば、前記自己の地
理的位置の変化及び時間の経過の内の少なくともいずれ
か一方によって変化する情報として、自己の地理的位置
情報及び時刻情報の内の少なくとも地理的位置情報が用
いられる。
【0023】また、請求項5では、請求項3に記載の暗
号化通信方法において、前記送信側及び受信側のコンピ
ュータは、前記シードデータを用いた所定の規則に従っ
て基本符号化アルゴリズムを改変して前記第2符号化ア
ルゴリズムを生成するステップを有する暗号化通信方法
を提案する。
【0024】該暗号化通信方法によれば、送信側のコン
ピュータにおいて自己の地理的位置の変化及び時間の経
過の内の少なくとも何れか一方によって変化する情報か
ら生成されたシードデータを用いた規則に従って基本符
号化アルゴリズムが改変されて前記第2符号化アルゴリ
ズムが生成される。これにより、前記第2符号化アルゴ
リズムはシードデータの変化に伴って変化したものとな
るので、例えばシードデータが漏洩しても前記動的暗号
鍵を容易に生成することはできない。また、受信側のコ
ンピュータにおいても上記同様の規則に従って前記基本
符号化アルゴリズムが改変されて第2符号化アルゴリズ
ムが生成される。
【0025】また、請求項6では、請求項3に記載の暗
号化通信方法において、前記送信側及び受信側のコンピ
ュータは、複数種の符号化アルゴリズムを備えていると
共に、前記シードデータを用いた所定の規則に従って前
記複数種の符号化アルゴリズムの中から1つを選択して
前記第2符号化アルゴリズムとするステップを有する暗
号化通信方法を提案する。
【0026】該暗号化通信方法によれば、送信側のコン
ピュータにおいて自己の地理的位置の変化及び時間の経
過の内の少なくとも何れか一方によって変化する情報か
ら生成されたシードデータに基づいて前記複数種の符号
化アルゴリズムの中の1つが選択されて前記第2符号化
アルゴリズムとされる。これにより、前記第2符号化ア
ルゴリズムはシードデータの変化に伴って変化したもの
となるので、例えばシードデータが漏洩しても前記動的
暗号鍵を容易に生成することはできない。また、受信側
のコンピュータにおいても上記同様の規則に従って第2
符号化アルゴリズムが選択される。
【0027】また、請求項7では、伝送対象となるディ
ジタル情報を符号化して情報通信を行うための暗号化通
信装置であって、静的暗号鍵を記憶する手段と、伝送対
象となるディジタル情報を符号化する符号化手段と、該
符号化手段によって符号化された送信情報を通信相手に
送信する送信手段と、前記通信相手から送信された符号
化情報を受信する受信手段と、前記受信した符号化情報
を復号化する復号化手段とを備え、前記符号化手段は、
自己の地理的位置の変化及び時間の経過の内の少なくと
も何れか一方によって変化する情報から第1シードデー
タを生成する第1シードデータ生成手段と、前記静的暗
号鍵と第1符号化アルゴリズムとを用いて前記第1シー
ドデータを符号化する手段と、第2符号化アルゴリズム
を用いて前記第1シードデータから第1動的暗号鍵を生
成する手段と、前記第1動的暗号鍵と第3符号化アルゴ
リズムとを用いて伝送対象となる第1ディジタル情報を
符号化する手段と、前記符号化された第1シードデータ
と前記符号化された第1ディジタル情報とを前記送信情
報として前記送信手段に出力する手段とを有し、前記復
号化手段は、前記受信手段によって受信した情報から符
号化された第2シードデータを抽出する手段と、前記第
1符号化アルゴリズムに対応する第1復号化アルゴリズ
ムと前記静的暗号鍵とを用いて前記符号化された第2シ
ードデータを復号化して第2シードデータを取得する手
段と、前記第2符号化アルゴリズムを用いて前記第2シ
ードデータから第2動的暗号鍵を生成する手段と、前記
受信手段によって受信した情報から符号化された第2デ
ィジタル情報を抽出する手段と、前記第3符号化アルゴ
リズムに対応した第3復号化アルゴリズムと前記第2動
的暗号鍵とを用いて前記符号化された第2ディジタル情
報を復号化して第2ディジタル情報を取得する手段とを
有する暗号化通信装置を提案する。
【0028】該暗号化通信装置によれば、通信の相手方
も同じ静的暗号鍵を所有し、送信時には、前記符号化手
段によって、第1動的暗号鍵を生成する元となる第1シ
ードデータを符号化したものと前記第1動的暗号鍵を用
いて符号化された第1ディジタル情報とが前記送信手段
を介して送信される。さらに、受信時には、前記受信手
段によって受信した符号化第2シードデータを前記復号
化手段によって復号化してシードデータを取得し、この
第2シードデータから送信側と同様にして第2動的暗号
鍵を生成する。さらに、前記復号化手段によって、受信
した符号化第2ディジタル情報を前記第2動的暗号鍵を
用いて復号化して第2ディジタル情報を取得する。
【0029】これらの詳細は、即ち、情報送信時におい
ては、第1シードデータ生成手段によって自己の地理的
位置の変化及び時間の経過の内の少なくとも何れか一方
によって変化する情報から第1シードデータが生成さ
れ、該第1シードデータが前記静的暗号鍵と第1符号化
アルゴリズムとを用いて符号化される。さらに、第2符
号化アルゴリズムを用いて前記第1シードデータから第
1動的暗号鍵が生成され、前記第1動的暗号鍵と第3符
号化アルゴリズムとを用いて伝送対象となる第1ディジ
タル情報が符号化され、前記符号化された第1シードデ
ータと前記符号化された第1ディジタル情報が前記送信
手段を介して通信相手に送信される。
【0030】一方、情報の受信時においては、前記受信
手段によって受信された情報から符号化された第2シー
ドデータと符号化された第2ディジタル情報が抽出さ
れ、前記第1符号化アルゴリズムに対応する第1復号化
アルゴリズムと前記静的暗号鍵とを用いて前記符号化さ
れた第2シードデータが復号化されて第2シードデータ
が取得される。さらに、前記第2符号化アルゴリズムを
用いて前記第2シードデータから第2動的暗号鍵が生成
され、前記第3符号化アルゴリズムに対応した第3復号
化アルゴリズムと前記第2動的暗号鍵とを用いて前記符
号化された第2ディジタル情報が復号化されて第2ディ
ジタル情報が取得される。
【0031】また、請求項8では、請求項7に記載の暗
号化通信装置において、前記第1シードデータ生成手段
は、自己の地理的位置情報及び時刻情報の内の少なくと
も地理的位置情報から前記第1シードデータを生成する
暗号化通信装置を提案する。
【0032】該暗号化通信装置によれば、前記自己の地
理的位置の変化及び時間の経過の内の少なくともいずれ
か一方によって変化する情報として、自己の地理的位置
情報及び時刻情報の内の少なくとも地理的位置情報が用
いられて、前記第1シードデータ生成手段によって前記
第1シードデータが生成される。
【0033】また、請求項9では、請求項7に記載の暗
号化通信装置において、基本符号化アルゴリズムを記憶
する手段と、シードデータを用いた所定の規則に従って
前記基本符号化アルゴリズムを改変して前記第2符号化
アルゴリズムを生成する符号化アルゴリズム生成手段と
を備えていると共に、前記符号化手段は、前記第1シー
ドデータを用いて前記符号化アルゴリズム生成手段によ
って第2符号化アルゴリズムを生成し、該生成された第
2符号化アルゴリズムを用いて前記第1動的暗号鍵を生
成する手段を有し、前記復号化手段は、前記第2シード
データを用いて前記符号化アルゴリズム生成手段によっ
て第2符号化アルゴリズムを生成し、該生成された第2
符号化アルゴリズムを用いて前記第2動的暗号鍵を生成
する手段を有する暗号化通信装置を提案する。
【0034】該暗号化通信装置によれば、情報送信時に
おいては、前記符号化手段によって前記第1シードデー
タを用いた所定の規則に従って前記基本符号化アルゴリ
ズムが改変され、該改変によって得られた符号化アルゴ
リズムが前記第2符号化アルゴリズムとして用いられ
る。また、情報受信時においては、前記復号化手段によ
って前記第2シードデータを用いた前記規則に従って前
記基本符号化アルゴリズムが改変され、該改変によって
得られた符号化アルゴリズムが前記第2符号化アルゴリ
ズムとして用いられる。また、受信側においても上記同
様の規則に従って前記基本符号化アルゴリズムが改変さ
れて第2符号化アルゴリズムが生成される。これによ
り、前記第1シードデータ(受信側では第2シードデー
タ)が変わる毎に前記第2符号化アルゴリズムが変わる
ので、例えばシードデータが漏洩しても前記第1動的暗
号鍵(受信側では第2動的暗号鍵)を容易に生成するこ
とはできない。
【0035】また、請求項10では、請求項7に記載の
暗号化通信装置において、複数種の符号化アルゴリズム
を記憶する手段と、前記シードデータを用いた所定の規
則に従って前記複数種の符号化アルゴリズムの中から1
つの符号化アルゴリズムを選択するアルゴリズム選択手
段とを備えていると共に、前記符号化手段は、前記第1
シードデータを用いて前記アルゴリズム選択手段によっ
て選択した符号化アルゴリズムを前記第2符号化アルゴ
リズムとして用いて前記第1動的暗号鍵を生成する手段
を有し、前記復号化手段は、前記第2シードデータを用
いて前記アルゴリズム選択手段によって選択した符号化
アルゴリズムを前記第2符号化アルゴリズムとして用い
て前記第2動的暗号鍵を生成する手段を有する暗号化通
信装置を提案する。
【0036】該暗号化通信装置によれば、情報送信時に
おいては、前記符号化手段によって前記第1シードデー
タを用いた所定の規則に従って前記複数種の符号化アル
ゴリズムの中の1つが選択されて、該選択された符号化
アルゴリズムが前記第2符号化アルゴリズムとして用い
られる。また、情報受信時においては、前記復号化手段
によって前記第2シードデータを用いた前記規則に従っ
て前記複数種の符号化アルゴリズムの中の1つが選択さ
れて、該選択された符号化アルゴリズムが前記第2符号
化アルゴリズムとして用いられる。また、受信側におい
ても上記同様の規則に従って前記複数種の符号化アルゴ
リズムの中の1が選択されて第2符号化アルゴリズムと
して用いられる。これにより、前記第1シードデータ
(受信側では第2シードデータ)が変わる毎に前記第2
符号化アルゴリズムが変わるので、例えばシードデータ
が漏洩しても前記第1動的暗号鍵(受信側では第2動的
暗号鍵)を容易に生成することはできない。
【0037】また、請求項11では、請求項7に記載の
暗号化通信装置において、伝送対象となる第1アナログ
信号をディジタル信号に変換して前記第1ディジタル情
報となすアナログ/ディジタル変換手段と、前記第2デ
ィジタル情報のディジタル信号を第2アナログ信号に変
換して出力するディジタル/アナログ変換手段とを備え
ている暗号化通信装置を提案する。
【0038】該暗号化通信装置によれば、アナログ信号
を送受信する際には、送信時において伝送対象となる第
1アナログ信号がアナログ/ディジタル変換手段によっ
てディジタル信号に変換され、該ディジタル信号が前記
第1ディジタル情報とされる。また、受信時においては
受信した前記第2ディジタル情報が前記ディジタル/ア
ナログ変換手段によって第2アナログ信号に変換されて
出力される。これにより、音声などのアナログ信号の送
受信を行うときも暗号化通信を行うことができる。
【0039】また、請求項12では、請求項11に記載
の暗号化通信装置において、入力された音を前記伝送対
象となるアナログ信号に変換するマイクロフォンと、前
記第2アナログ信号を入力して音に変換するスピーカー
と、送受信切換スイッチとを備えていると共に、前記第
1シードデータ生成手段は、前記送受信切換スイッチが
送信状態に切り替えられたときに前記第1シードデータ
を生成する暗号化通信装置を提案する。
【0040】該暗号化通信装置によれば、前記マイクロ
フォンによって通信者の音声などの音波がアナログ信号
に変換されて前記第1アナログ信号とされると共に、前
記第2アナログ信号が前記スピーカーによって音に変換
されて出力される。これにより、暗号化音声通信が可能
になる。さらに、前記送受信切換スイッチが送信状態に
切り替えられたときに、前記第1シードデータ生成手段
によって前記第1シードデータが生成されるので、例え
ばプレスツートーク(press-to-talk)方式の通信装置
において1回の送信毎に前記第1動的暗号鍵を変化させ
ることが可能になる。
【0041】また、請求項13では、請求項7に記載の
暗号化通信装置において、前記送信情報は、前記符号化
された第1シードデータの後に前記符号化された第1デ
ィジタル情報が配置されている暗号化通信装置を提案す
る。
【0042】該暗号化通信装置によれば、前記符号化さ
れた第1シードデータの後に前記符号化された第1ディ
ジタル情報が配置されているので、受信側においては前
記符号化された第2シードデータの後に前記符号化され
た第2ディジタル情報が配置されていることになり、前
記第2ディジタル情報の復号化に必要な第2動的暗号鍵
を生成するための第2シードデータを優先して受信する
ことができる。これにより、前記第2ディジタル情報を
得るための復号化に要する時間を短縮することができ
る。
【0043】また、請求項14では、請求項7に記載の
暗号化通信装置において、前記第1シードデータ生成手
段は、GPS受信機を有し、該GPS受信機によって得
られた地理的位置情報及び時刻情報のうちの少なくとも
何れか一方を用いる暗号化通信装置を提案する。
【0044】該暗号化通信装置によれば、GPS受信機
によって得られた地理的位置情報及び時刻情報のうちの
何れか一方或いは両方を用いて前記第1シードデータが
生成される。
【0045】また、請求項15では、情報を通信相手に
送信する送信手段と、情報を通信相手から受信する受信
手段と、前記送信手段及び受信手段に接続されたコンピ
ュータとを備え且つ伝送対象となるディジタル情報を符
号化して情報通信を行うための暗号化通信装置において
前記コンピュータの暗号通信動作を指示する暗号化通信
プログラムであって、情報送信時の処理において、自己
の地理的位置の変化及び時間の経過の内の少なくとも何
れか一方によって変化する情報から第1シードデータを
生成するステップと、静的暗号鍵と第1符号化アルゴリ
ズムとを用いて前記第1シードデータを符号化するステ
ップと、第2符号化アルゴリズムを用いて前記第1シー
ドデータから第1動的暗号鍵を生成するステップと、前
記第1動的暗号鍵と第3符号化アルゴリズムとを用いて
伝送対象となる第1ディジタル情報を符号化するステッ
プと、前記符号化された第1シードデータと前記符号化
されたディジタル情報とを前記送信手段を介して送信す
るステップとを有し、情報受信時の処理において、前記
受信手段を介して符号化された第2シードデータと前記
符号化された第2ディジタル情報とを受信するステップ
と、前記第1符号化アルゴリズムに対応する第1復号化
アルゴリズムと前記静的暗号鍵とを用いて前記符号化さ
れた第2シードデータを復号化して第2シードデータを
取得するステップと、前記第2符号化アルゴリズムを用
いて前記第2シードデータから第2動的暗号鍵を生成す
るステップと、前記第3符号化アルゴリズムに対応した
第3復号化アルゴリズムと前記第2動的暗号鍵とを用い
て前記符号化された第2ディジタル情報を復号化して第
2ディジタル情報を取得するステップとを有する暗号化
通信プログラムを提案する。
【0046】該暗号化通信プログラムによれば、情報送
信時の処理においては、前記コンピュータに対して、自
己の地理的位置の変化及び時間の経過の内の少なくとも
何れか一方によって変化する情報から第1シードデータ
を生成させ、静的暗号鍵と第1符号化アルゴリズムとを
用いて前記第1シードデータを符号化させる。さらに、
第2符号化アルゴリズムを用いて前記第1シードデータ
から第1動的暗号鍵を生成させ、前記第1動的暗号鍵と
第3符号化アルゴリズムとを用いて伝送対象となる第1
ディジタル情報を符号化させる。この後、前記符号化さ
れた第1シードデータと前記符号化されたディジタル情
報とを前記送信手段を介して送信させるまた、情報受信
時の処理においては、前記コンピュータに対して、前記
受信手段を介して符号化された第2シードデータと前記
符号化された第2ディジタル情報とを受信させ、前記第
1符号化アルゴリズムに対応する第1復号化アルゴリズ
ムと前記静的暗号鍵とを用いて前記符号化された第2シ
ードデータを復号化して第2シードデータを取得させ
る。さらに、前記第2符号化アルゴリズムを用いて前記
第2シードデータから第2動的暗号鍵を生成させた後
に、前記第3符号化アルゴリズムに対応した第3復号化
アルゴリズムと前記第2動的暗号鍵とを用いて前記符号
化された第2ディジタル情報を復号化して第2ディジタ
ル情報を取得させる。
【0047】また、請求項16では、前記請求項15に
記載の暗号化通信プログラムが記録されているコンピュ
ータ読み取り可能な情報記録媒体を提案する。
【0048】該情報記録媒体には前記請求項15に記載
の暗号化通信プログラムが記録されているため、該情報
記録媒体を配布することによってプログラムの配布を行
うことができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。
【0050】図1は本発明の第1実施形態における通信
システムを説明する図である。図において、1は周知の
携行型パーソナルコンピュータで、ディジタル情報通信
機能を備えたモバイルコンピュータやPDA(Personal
Digital Assistance)を含むものである。また、2はイ
ンターネットによって代表される通信網であり、一般の
電話回線やローカルエリアネットワークを含む。
【0051】図2は、上記パーソナルコンピュータ1の
電気系回路を示すブロック図である。図において、1は
パーソナルコンピュータで、中央処理部11と、GPS
(Global Positioning System)受信機12、通信イン
タフェース回路13、操作部14、表示部15を備える
と共に、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ装置
(以下、単にFDD装置と称する)16、ハードディス
クドライブ装置(以下、単にHDD装置と称する)1
7、コンパクトディスクドライブ装置(以下、単にCD
D装置と称する)18などの補助記憶装置を備えてい
る。尚、補助記憶装置として、磁気テープや光磁気媒
体、半導体メモリなどの他種の媒体を用いた補助記憶装
置を用いても良い。
【0052】中央処理部11は、周知のCPU111とメ
モリ112とを主体として構成され、CPU111はHDD装
置17に格納されているプログラムに基づいて動作す
る。また、本実施形態においては、後述する暗号化通信
プログラムがHDD装置17に記憶されており、通信網
2を介したディジタル情報通信を行う際に上記暗号化通
信プログラムを用いた情報通信を行う。
【0053】GPS受信機12は、周知のように複数の
衛星を用いた全世界で利用できる位置測定システムの受
信機である。GPS受信機12は、CPU111に接続さ
れ、図示せぬアンテナを介して衛星からの電波を受信し
て、これによって得られた情報に基づいてGPS受信機
12が存在する位置情報と時刻情報がディジタルデータ
としてCPU111に供給できるようになっている。上記
位置情報としては数メートルの精度で地球上の経度と緯
度並びに高度の情報を得ることができ、時刻情報として
はマイクロ秒の精度をもって日時情報を得ることができ
る。
【0054】通信インタフェース回路13は、CPU11
1から入力されたディジタル情報を通信網に適した信号
に変換して出力するもので、例えばモデム回路からな
る。
【0055】操作部14は、キーボードやマウスなどか
ら構成され、CPU111に対する情報や命令の入力に用
いられる。
【0056】表示部15は、例えば液晶表示器等の表示
器を備え、CPU111から出力された表示情報を表示す
る。
【0057】FDD装置16とCDD装置18は、CP
U111の制御に基づいてフロッピーディスクやコンパク
トディスクの情報記録媒体へのアクセスを行う。
【0058】次に、前述した暗号化通信プログラムにつ
いて、図3及び図4を参照して説明する。図3は送信対
象となる通信平文(ディジタル情報)を符号化して暗号
通信情報を生成し、これを送信するまでの過程を説明す
る図であり、図4は通信相手から受信した暗号通信情報
を復号化して通信平文を得るまでの過程を説明する図で
ある。
【0059】本実施形態における暗号化通信は、送信側
と受信側は同じ静的暗号鍵を所有し、この静的暗号鍵を
用いて情報の符号化と復号化を行う、いわゆる共通鍵暗
号方式に属する。
【0060】しかし、通信平文を符号化する際には、上
記静的暗号鍵を使用するのでは無く動的暗号鍵を使用す
る。この動的暗号鍵は、自己の地理的位置の変化及び時
間の経過の内の少なくとも何れか一方によって変化する
情報から生成したシードデータを符号化することによっ
て生成される。本実施形態では、GPS受信機12を用
いて取得した自己の地理的位置情報(以下、GPS座標
値と称する)及び時刻情報(以下、GPS時刻と称す
る)の内の少なくとも地理的位置情報を用いて動的暗号
鍵を生成している。以下にその暗号化通信の詳細を説明
する。
【0061】即ち、送信側における通信平文の暗号化処
理では、図3に示すように、予め受信側と取り決めた静
的暗号鍵311とGPS座標値312、GPS時刻313とを第
1符号化アルゴリズムを用いて第1符号化処理314を行
う。これにより、符号化されたシードデータ315を得
る。
【0062】次に、第1符号化アルゴリズムとは異なる
第2符号化アルゴリズムと静的暗号鍵311とを用いて第
2符号化処理316を行い、GPS座標値312及びGPS時
刻313を符号化して動的暗号鍵317を生成する。
【0063】次いで、この動的暗号鍵317と上記第1及
び第2符号化アルゴリズムとは異なる第3符号化アルゴ
リズムを用いて通信平文318に対して第3符号化処理319
を施すことにより、符号化通信文320を得る。
【0064】この後、上記符号化シードデータ315と符
号化通信文320とを組み合わせて暗号通信情報321を生成
し、送信処理322によって前記暗号通信情報321を通信の
相手方に送信する。
【0065】一方、受信側における暗号通信情報の解読
処理では、図4に示すように、受信処理411によって暗
号通信情報412を受信し、この暗号通信情報412から符号
化シードデータ抽出処理413によって符号化シードデー
タ414を得ると共に、暗号通信情報412から符号化通信文
抽出処理415によって符号化通信文416を得る。
【0066】この後、予め取り決めてある送信側と同じ
静的暗号鍵417と第1復号化アルゴリズムを用いた第1
復号化処理418によって符号化シードデータを復号化し
てシードデータであるGPS座標値419とGPS時刻420
を得る。ここで、第1復号化アルゴリズムは送信側で用
いた第1符号化アルゴリズムに対応する復号化アルゴリ
ズム、すなわち第1符号化アルゴリズムによって符号化
した情報を復号化して元の情報を得ることができるアル
ゴリズムである。
【0067】次に、上記のGPS座標値419とGPS時
刻420を、送信側と同じ第2符号化アルゴリズムと静的
暗号鍵417とを用いて第2符号化処理421して動的暗号鍵
422を生成する。
【0068】これによって得られた動的暗号鍵422と第
3復号化アルゴリズムを用いた第3復号化処理423によ
って符号化通信文416を復号化して通信平文424を得る。
ここで、第3復号化アルゴリズムは送信側で用いた第3
符号化アルゴリズムに対応する復号化アルゴリズムであ
り、第3符号化アルゴリズムによって符号化した情報を
復号化して元の情報を得ることができるアルゴリズムで
ある。
【0069】尚、上記の第1乃至第3符号化アルゴリズ
ムとしては従来例で述べたDESや、FEAL(Fast Da
ta Encryption Algorithm)、IDEA(the Internation
al Data Encryption Algorithm)などのあらゆる符号化
アルゴリズムを用いることができる。
【0070】前述したコンピュータ1に搭載され、上記
の暗号化処理を行う暗号化通信プログラムは図5及び図
6のフローチャートに示すようにコンピュータ1を駆動
して暗号通信を行う。
【0071】即ち、情報の送信時には、図5に示すよう
に、中央処理部11は、送信対象となる通信平文を入力
する(SA1)と共に、GPS受信機12からGPS座
標とGPS時刻を取得してシードデータとする(SA
2)。この後、静的暗号鍵と第1符号化アルゴリズムを
用いてシードデータを符号化し、符号化シードデータを
生成する(SA3)。さらに、静的暗号鍵と第2符号化
アルゴリズムを用いてシードデータを符号化し、動的暗
号鍵を生成する(SA4)。
【0072】次いで、中央処理部11は、生成した動的
暗号鍵と第3符号化アルゴリズムを用いて通信平文を符
号化して符号化通信文を生成(SA5)した後、上記符
号化シードデータと符号化通信文とを組み合わせて暗号
通信情報を生成し(SA6)、通信インタフェース回路
13及び通信網2を介してこの暗号通信情報を相手方に
向けて送信する(SA7)。
【0073】一方、情報の受信時には、図6に示すよう
に、中央処理部11は、暗号通信情報を受信し(SB
1)、この暗号通信情報から符号化シードデータを抽出
すると共に符号化通信文を抽出する(SB2)。次い
で、静的暗号鍵と第1復号化アルゴリズムを用いて符号
化シードデータを復号化してシードデータであるGPS
座標値とGPS時刻を得る(SB3)。
【0074】次に、中央処理部11は、送信側と同じ第
2符号化アルゴリズムと静的暗号鍵を用いて上記得られ
たGPS座標値とGPS時刻を符号化して動的暗号鍵を
生成し(SB4)、得られた動的暗号鍵と第3復号化ア
ルゴリズムを用いて符号化通信文を復号化して通信平文
を得る(SB5)。さらに、得られた通信平文をHDD
装置17に記録したり或いは表示器に表示するために出
力する(SB6)。
【0075】前述したように、第1実施形態における暗
号化通信方法及びその装置によれば、次の(1)と
(2)の特徴を有しているので、解読され難い暗号化通
信を行うことができる。
【0076】(1)静的暗号鍵と第2符号化アルゴリズ
ムを用い、GPS座標値とGPS時刻とをシードデータ
として動的暗号鍵を生成し、この動的暗号鍵と第3符号
化アルゴリズムを用いて通信平文を符号化する。
【0077】(2)動的暗号鍵自体を通信の相手方に送
信しないで、上記シードデータを符号化して相手方に送
信し、通信の相手方がシードデータから動的暗号鍵を生
成する。
【0078】これにより、上記暗号化通信方法において
は、静的暗号鍵、シードデータ、第1乃至第3の符号化
アルゴリズムの5つの要素の何れを欠いても暗号化通信
情報を解読することができない。たとえ時間を費やして
1度解読できたとしても、上記シードデータは常に変化
しているので、連続して解読することはほとんど不可能
に近い。
【0079】尚、上記通信平文は文字情報に限られるこ
とはなくディジタル情報であればあらゆる種類の情報の
暗号化通信が可能である。この場合に用いる符号化アル
ゴリズムは情報の種類に応じて適宜選定して用いること
が好ましい。
【0080】また、送信対象となる情報を分割して送信
するパケット通信においては、暗号通信情報の解読を困
難にするために、少なくとも各パケット毎に異なるシー
ドデータを用いることが好ましい。
【0081】また、上記第1実施形態では、動的暗号鍵
を生成するために静的暗号鍵を用いたが、図7に示すよ
うに、静的暗号鍵311を用いずにシードデータを符号化
する第2符号化アルゴリズムを用いた第2符号化処理33
1を行う暗号化処理としても良い。この場合、図8に示
すように、受信側でも同様に静的暗号鍵417を用いない
第2符号化処理431を行うことになる。
【0082】また、上記の暗号化通信プログラムは、フ
ロッピーディスクやコンパクトディスク(CD−R)或
いは光磁気ディスクなどのコンピュータ読み取り可能な
記録媒体に記録して容易に配布することができ、一般に
広く普及させることができる。
【0083】また、上記実施形態では、GPS受信機1
2を用いて取得した座標情報と時刻情報を用いて動的暗
号鍵を生成したが、移動速度情報や進行方位情報などの
他の受信情報を用いて動的暗号鍵を生成しても良い。
【0084】また、上記実施形態では、時間の経過に伴
って変化する情報をGPS受信機12を用いて取得した
が、GPS以外のシステム、例えばGLONASSなど
の他の衛星航法システムやVICS(Vehicle Informat
ion and Communication System)などの道路交通情報通
信システムから取得した情報をシードデータとして動的
暗号鍵を生成しても良い。
【0085】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
【0086】第2実施形態では、上記第1実施形態にお
ける第2符号化アルゴリズムをシードデータを用いた所
定の規則に基づいて変えるようにした。即ち、基本第2
符号化アルゴリズムを設定しておき、この基本第2符号
化アルゴリズムをシードデータを用いた規則に基づいて
改変して用いるようにした。
【0087】例えば、基本第2符号化アルゴリズムとし
て、図9に示すような符号化アルゴリズムを用いること
ができる。図に示す符号化アルゴリズムは、通信平文を
初期転字処理511した後に、暗号鍵をシフト処理512及び
転字処理513した結果を用いて転字・換字処理514を行
い、このシフト処理512と転字処理513及び転字・換字処
理514をN回繰り返した後に、さらに最終転字処理515を
行って暗号通信文を得る符号化アルゴリズムである。
【0088】上記符号化アルゴリズムにおけるシフト処
理512と転字処理513及び転字・換字処理514の回数Nを
シードデータに基づいて変えることにより、シードデー
タの変化に伴って第2符号化アルゴリズムも変化するた
め、さらに不当な解読を防止する効果を高めることがで
きる。例えば、GPS座標値の下2桁を上記繰り返し回
数Nに設定することも1つの改変方法である。
【0089】尚、基本第2符号化アルゴリズムと、これ
を改変するためのシードデータを用いた規則は送信側と
受信側で予め取り決めておいて同じ規則を用いなければ
ならないことは言うまでもないことである。また、上記
アルゴリズム改変の規則は上記回数Nの変更に限定され
ることはなく、不当な解読防止のために改変規則の漏洩
防止を考慮して適宜取り決めることが好ましい。
【0090】また、上記アルゴリズムの改変規則を定期
的に変更すると、不当な解読防止効果をさらに高めるこ
とができる。
【0091】上記暗号化処理を用いた暗号化通信プログ
ラムを実装したパーソナルコンピュータ1では、図10
及び図11のフローチャートに基づいて情報通信が行わ
れる。
【0092】即ち、情報の送信時には、図10に示すよ
うに、中央処理部11は、送信対象となる通信平文を入
力する(SC1)と共に、GPS受信機12からGPS
座標とGPS時刻を取得してシードデータとする(SC
2)。この後、静的暗号鍵と第1符号化アルゴリズムを
用いてシードデータを符号化し、符号化シードデータを
生成する(SC3)。
【0093】次に、中央処理部11は、基本第2符号化
アルゴリズムをシードデータを用いた規則に従って改変
して第2符号化アルゴリズムを生成する(SC4)。さ
らに、この第2符号化アルゴリズムと静的暗号鍵とを用
いてシードデータを符号化し、動的暗号鍵を生成する
(SC5)。
【0094】次いで、中央処理部11は、生成した動的
暗号鍵と第3符号化アルゴリズムを用いて通信平文を符
号化して符号化通信文を生成(SC6)した後、上記符
号化シードデータと符号化通信文とを組み合わせて暗号
通信情報を生成し(SC7)、通信インタフェース回路
13及び通信網2を介してこの暗号通信情報を相手方に
向けて送信する(SC8)。
【0095】一方、情報の受信時には、図11に示すよ
うに、中央処理部11は、暗号通信情報を受信し(SD
1)、この暗号通信情報から符号化シードデータを抽出
すると共に符号化通信文を抽出する(SD2)。次い
で、静的暗号鍵と第1復号化アルゴリズムを用いて符号
化シードデータを復号化してシードデータであるGPS
座標値とGPS時刻を得る(SD3)。
【0096】次に、中央処理部11は、基本第2符号化
アルゴリズムをシードデータを用いた規則に従って改変
して第2符号化アルゴリズムを生成する(SD4)。さ
らに、この第2符号化アルゴリズムと静的暗号鍵を用い
て、上記得られたGPS座標値とGPS時刻を符号化し
て動的暗号鍵を生成する(SD5)。
【0097】この後、中央処理部11は、得られた動的
暗号鍵と第3復号化アルゴリズムを用いて符号化通信文
を復号化して通信平文を得る(SD6)。さらに、得ら
れた通信平文をHDD装置17に記録したり或いは表示
器に表示するために出力する(SD7)。
【0098】前述したように、第2実施形態では基本第
2符号化アルゴリズムをシードデータを用いた規則に基
づいて改変して用いるようにしたので、シードデータの
変化に伴って第2符号化アルゴリズムが変化するため、
さらに解読が困難な暗号化通信を行うことができる。
【0099】尚、上記実施形態では、基本第2アルゴリ
ズムにおけるシフト処理512と転字処理513及び転字・換
字処理514の回数を変えて改変するようにしたが、アル
ゴリズムの改変方法がこれに限定されることはなく、他
の改変方法を用いても同様の効果を得ることができるこ
とは言うまでもない。
【0100】次に、本発明の第3実施形態を説明する。
【0101】第3実施形態では、第2符号化アルゴリズ
ムを複数種設定しておき、シードデータを用いた所定の
規則に基づいて、この複数種の第2符号化アルゴリズム
の中から1つの第2符号化アルゴリズムを選択して用い
るようにした。その他の構成は上記第1実施形態と同様
である。
【0102】図12に示すように、第3実施形態では、
暗号化通信プログラム610の中には第1符号化アルゴリ
ズム611と、第3符号化アルゴリズム612、第1復号化ア
ルゴリズム613、第3復号化アルゴリズム614の他に複数
種の第1から第n(nは自然数)までのn個の第2符号
化アルゴリズム620-1〜620-nが設定されている。
【0103】上記暗号化通信プログラム610では、上記
規則に従ってシードデータのGPS座標値とGPS時刻
が変わるたびにn個の第2符号化アルゴリズムの中から
1つを選択して符号化処理を行っている。この選択規則
としては、例えば第2実施形態と同様に、GPS座標値
の下2桁の数字を用いて上記第1から第n番までのうち
の1つを選択することも1つの方法である。
【0104】即ち、上記暗号化処理を用いた暗号化通信
プログラムを実装したパーソナルコンピュータ1では、
図13及び図14のフローチャートに基づいて暗号化通
信が行われる。図13は情報送信時の処理動作を示すフ
ローチャートであり、図14は情報受信時の処理動作を
示すフローチャートである。
【0105】情報の送信時には、中央処理部11は、送
信対象となる通信平文を入力する(SE1)と共に、G
PS受信機12からGPS座標とGPS時刻を取得して
シードデータとする(SE2)。この後、静的暗号鍵と
第1符号化アルゴリズムを用いてシードデータを符号化
し、符号化シードデータを生成する(SE3)。
【0106】次に、中央処理部11は、シードデータを
用いた規則に従って複数種の第2符号化アルゴリズムの
中から1つの第2符号化アルゴリズムを選択する(SE
4)。さらに、この選択した第2符号化アルゴリズムと
静的暗号鍵とを用いてシードデータを符号化し、動的暗
号鍵を生成する(SE5)。
【0107】次いで、中央処理部11は、生成した動的
暗号鍵と第3符号化アルゴリズムを用いて通信平文を符
号化して符号化通信文を生成(SE6)した後、上記符
号化シードデータと符号化通信文とを組み合わせて暗号
通信情報を生成し(SE7)、通信インタフェース回路
13及び通信網2を介してこの暗号通信情報を相手方に
向けて送信する(SE8)。
【0108】一方、情報の受信時には、中央処理部11
は、暗号通信情報を受信し(SF1)、この暗号通信情
報から符号化シードデータを抽出すると共に符号化通信
文を抽出する(SF2)。次いで、静的暗号鍵と第1復
号化アルゴリズムを用いて符号化シードデータを復号化
してシードデータであるGPS座標値とGPS時刻を得
る(SF3)。
【0109】次に、中央処理部11は、シードデータを
用いた規則に従って複数種の第2符号化アルゴリズムの
中から1つの第2符号化アルゴリズムを選択する(SF
4)。さらに、この選択した第2符号化アルゴリズムと
静的暗号鍵とを用いてシードデータを符号化し、動的暗
号鍵を生成する(SF5)。
【0110】この後、中央処理部11は、得られた動的
暗号鍵と第3復号化アルゴリズムを用いて符号化通信文
を復号化して通信平文を得る(SF6)。さらに、得ら
れた通信平文をHDD装置17に記録したり或いは表示
器に表示するために出力する(SF7)。
【0111】前述した第3実施形態によれば、シードデ
ータを用いた規則に基づいて複数種の第2符号化アルゴ
リズムの中から1つを選択して用いるようにしたので、
シードデータの変化に伴って第2符号化アルゴリズムが
変化するため、さらに解読が困難な暗号化通信を行うこ
とができる。
【0112】尚、複数種の第2符号化アルゴリズムとし
ては、前述したDESを初めとする各種の符号化アルゴ
リズムを用いることができる。また、種類の異なる符号
化アルゴリズムに加えて、同種の符号化アルゴリズムで
あって上記第2実施形態のように転字・換字処理の繰り
返し回数を変えたものを複数備えて、これらの中の1つ
を選択して用いても良い。
【0113】また、複数種の第2符号化アルゴリズム
と、この中から1つを選択するためのシードデータを用
いた規則は送信側と受信側で予め取り決めておいて同じ
アルゴリズム及び同じ選択規則を用いなければならない
ことは言うまでもないことである。また、上記第2符号
化アルゴリズムの選択規則は、不当な解読防止のために
選択規則の漏洩防止を考慮して適宜取り決めることが好
ましい。
【0114】また、上記第2符号化アルゴリズムの選択
規則を定期的に変更すると、不当な解読防止効果をさら
に高めることができる。
【0115】また、第2符号化アルゴリズムと同様にし
て第3符号化アルゴリズムをシードデータを用いた所定
の規則に基づいて変化させるようにしても良い。
【0116】次に、本発明の第4実施形態を説明する。
【0117】図15は第4実施形態における暗号化無線
通信装置を示す外観図、図16はその電気系回路を示す
ブロック図である。第4実施形態は、前述した暗号化通
信方法を、音声を伝達する無線通信装置に適用したもの
である。
【0118】図15において、7は暗号化無線通信装置
で、直方体形状のケーシングの前面に操作パネル71を
備え、操作パネル71には複数のツマミ711a〜711dと表
示パネル711eが設けられている。複数のツマミ711a〜71
1dは、通信周波数の切り替えや音量調節、スケルチなど
に割り当てられ、表示パネル711eには通信周波数が表示
されると共にSメーターが設けられている。さらに、ケ
ーシングの上面内側にはスピーカー72が設けられてい
るまた、操作パネル71に設けられたコネクタ711fには
プレストーク型のハンドマイクロフォン73が接続さ
れ、プレストークスイッチ731を操作することによって
送信と受信を切り替えることができるようになってい
る。さらに、ケーシングの背面にはアンテナコネクタ
(図示せず)が設けられ、アンテナ74を接続できるよ
うになっている。
【0119】上記通信装置7の電気系回路は、図16に
示すように、中央処理部81と、GPS受信機82、高
周波部83、低周波部84、操作部85、表示部86を
備えている。
【0120】中央処理部81は、周知のCPU811とメ
モリ812とを主体として構成され、CPU811はメモリ81
2に格納されてるプログラムに基づいて動作し、送信情
報の符号化及び受信情報の復号化を行う。
【0121】即ち、CPU811は、プレストークスイッ
チ731が操作されて送信状態に切り替わると低周波部8
4から送信対象となるディジタル情報を入力して順次符
号化して、符号化したディジタル情報を高周波部83を
介して送信し、受信状態に切り替わると、受信したディ
ジタル情報を高周波部83から入力して順次復号化して
低周波部84に出力する。
【0122】メモリ812は、周知のROMとRAMを備
え、ROM内にCPU811を動作させる暗号化通信プロ
グラムが格納されている。
【0123】GPS受信機82は、前述したものと同様
のもので、複数の衛星を用いた全世界で利用できる位置
測定システムの受信機であり、CPU811に接続され、
通信装置7が存在する位置情報(GPS座標値)と時刻
情報(GPS時刻)がディジタルデータとしてCPU81
1に供給できるようになっている。
【0124】高周波部83は、送信係を構成する発振回
路831、周波数変調回路832、高周波増幅回路833と、受
信係を構成する高周波増幅回路834、周波数弁別回路83
5、二値化回路836、バッファー回路837、及びアンテナ
切替器838を備えている。尚、図16の構成において、
周知である周波数逓倍回路、局部発振回路、周波数混合
回路、中間周波数増幅回路などは省略して図示していな
い。また、本実施形態ではFM(周波数変調)方式を用
いたが、これに限定されることはなく、AMやDSB、
SSBなどの他の変調方式を用いても良い。
【0125】発振回路831は通信周波数に対応した基本
周波数の搬送波を出力し、この搬送波が周波数変調回路
832においてCPU811から入力したディジタルの送信情
報によって変調された後、高周波増幅回路833によって
増幅される。高周波増幅回路833から出力された高周波
信号はアンテナ切替器838を介してアンテナ74に伝達
され、電磁波として輻射される。
【0126】また、信号受信時にアンテナ74に誘起し
た高周波信号はアンテナ切替器838を介して高周波増幅
回路834に入力されて増幅された後、周波数弁別回路835
によって周波数の変化が振幅の変化に変換されて検波さ
れる。さらに、検波された信号は二値化回路836によっ
て二値化されてディジタル信号に変換された後、バッフ
ァー回路837に一時的に格納される。
【0127】バッファ回路837は、ディジタル情報を一
時的に記憶するメモリー回路であり、CPU811におけ
る暗号情報の復号化に要する時間のズレを緩衝するため
のもので、例えばFIFOメモリ(first in first out
memory)などが好適である。
【0128】アンテナ切替器838は、CPU811から出力
される制御信号によってアンテナ74を送信側高周波増
幅回路833または受信側高周波増幅回路834の何れかに接
続する。
【0129】低周波部84は、送信係を構成する低周波
増幅回路841、アナログ/ディジタル(以下、A/Dと
称する)変換回路842、バッファー回路843と、受信係を
構成するディジタル/アナログ(以下、D/Aと称す
る)変換回路844、低周波増幅回路845とから構成されて
いる。
【0130】低周波増幅回路841はマイクロフォン73
から入力された音声アナログ電気信号を増幅してA/D
変換回路842に入力し、A/D変換回路842は入力さ
れたアナログ電気信号をディジタル信号に変換して出力
する。ここでは、A/D変換回路842によって1回のサ
ンプリング値を10ビットのディジタル情報に変換して
いる。
【0131】A/D変換回路842から出力されたディジ
タル情報はバッファー回路843に一時的に格納される。
バッファ回路843は、ディジタル情報を一時的に記憶す
るメモリー回路であり、CPU811における情報の符号
化に要する時間のズレを緩衝するためのもので、例えば
前述したFIFOメモリ(first in first out memory)
などが好適である。
【0132】尚、A/D変換器842のサンプリング周期
は、周知のサンプリング定理に基づく周期ならびにCP
U811による符号化及び復号化の処理速度を考慮して決
定することが好ましい。
【0133】D/A変換回路844はCPU811から入力し
たディジタル情報をアナログ電気信号に変換して出力す
る。D/A変換回路844から出力されたアナログ電気信
号は低周波増幅回路845によって増幅されてスピーカー
72を駆動し、スピーカー72から音声が出力される。
【0134】操作部85は、マイクロフォン73のプレ
ストークスイッチ731を含むと共に操作パネル71に設
けられた各種のスイッチや可変抵抗器を含んでいる。
【0135】表示部86は、表示パネル711e及びそのイ
ンタフェース回路を含んでいる。
【0136】前述した構成よりなる暗号化無線通信装置
7では、前述した第1乃至第3実施形態において説明し
た暗号化通信プログラムが適用され、該暗号化通信プロ
グラムによってCPU811が駆動されて、送受信情報の
符号化及び復号化が行われる。
【0137】尚、本実施形態では、マイクロフォン73
から入力された音声信号を、少なくとも実時間に近い状
態で伝送しなければならない。即ち、情報伝達の時間遅
れをごく少なくしなければならないため、ストリーム型
の暗号方式を用いている。
【0138】ストリーム型暗号方式とは、周知のように
リアルタイムで流れているデータを符号化しながら流す
ために少量バイト毎に符号化を行う暗号方式である。例
えば、RC4のように1バイト毎に暗号処理を行う暗号
方式がストリーム暗号として知られている。
【0139】上記ストリーム暗号方式に対して、前述し
たDESやFEALなどのように複数バイトを一度に暗
号化する暗号方式は、一般にブロック暗号方式と称され
ている。上記ブロック暗号方式を使用すると暗号化する
データを暗号化する単位に切り上げないといけなくなる
ため、例えばDESでは暗号化単位まで暗号文の長さが
増加することがある。
【0140】しかし、近年のCPUの処理速度の向上が
目覚ましく、今日ではCPUクロック信号周波数が1G
Hzを越えるものも開発されているので、上記ブロック
暗号方式を用いても実時間に近い状態で情報伝達が可能
である。尚、この場合も上記サンプリング周波数とCP
U811の処理速度を考慮して上記第1乃至第3符号化ア
ルゴリズムの処理単位バイト数を設定することが好まし
い。
【0141】次に、上記構成よりなる暗号化無線通信装
置7の動作を図17及び図18のフローチャート並びに
図19を参照して説明する。
【0142】暗号化無線通信装置7に電力が供給されて
中央処理部81が動作を開始すると、中央処理部81は
バッファー回路837から蓄積情報を読み込み暗号通信情
報を受信したか否かを判定し(SG1)、情報を受信し
たときは後述するSG10の処理に移行して受信処理を
行う。また、情報を受信していないときはプレストーク
スイッチ731がオン状態か否かを判定し(SG2)、オ
ンされていないときは前記SG1の処理に移行し、オン
状態のときはアンテナ切替器838を切り替え、高周波増
幅回路833の出力をアンテナ74に接続して送信処理を
行う。
【0143】送信処理では、GPS受信機82からGP
S座標値とGPS時刻を取得してシードデータとし(S
G3)、静的暗号鍵と第1符号化アルゴリズムを用いて
シードデータを符号化し、符号化シードデータを生成し
て(SG4)、この符号化シードデータを周波数変調回
路832に出力して送信する(SG5)。
【0144】このとき、CPU811の処理速度で符号化
シードデータが生成されて送信されるので、図19に示
すようにプレストークスイッチ731がオンされたとほぼ
同時に一方の通信装置7Aから通信相手の通信装置7B
に対して符号化シードデータが送信される。また、この
とき本実施形態では符号化シードデータを2回以上連続
して送信することにより、相手側において符号化シード
データを確実に受信できるようにしている。
【0145】次に、中央処理部81は、静的暗号鍵と第
2符号化アルゴリズムを用いてシードデータを符号化
し、動的暗号鍵を生成する(SG6)。
【0146】次いで、中央処理部81は、バッファー回
路843からディジタル情報に変換された入力音声信号を
取り込むと共に、生成した動的暗号鍵と第3符号化アル
ゴリズムを用いて入力音声信号を符号化して符号化音声
信号を生成する(SG7)。このとき、中央処理部81
は入力した音声信号を予め設定されている符号化単位バ
イト数毎に符号化する。さらに、中央処理部81は、上
記符号化音声信号を周波数変調回路832に出力して送信
する(SG8)。これにより、図19に示すように、送
信される符号化音声信号は符号化端子バイト数毎に符号
化されてブロック751をなし、これらのブロック751が順
次送信される。
【0147】この後、中央処理部81は、プレストーク
スイッチ731がオン状態か否かを判定し(SG9)、オ
ン状態のときは前記SG7の処理に移行して送信処理を
続行し、プレストークスイッチ731がオフ状態のときは
前記SG1の処理に移行する。
【0148】上記のSG7〜SG9の処理の繰り返しに
よって、プレストークスイッチ731がオン状態の間にマ
イクロフォン73に入力された音声信号は順次符号化さ
れて、ほぼ実時間に近い状態で送信される。
【0149】一方、前記SG1の判定の結果、情報を受
信したときには、図19に示すように相手方の通信装置
7Bから前述と同様に送信された符号化シードデータと
符号化音声信号を受信してこれらを復号化して音声信号
を得る。
【0150】即ち、情報を受信したとき、中央処理部8
1は、符号化シードデータを受信し(SG10)、この
符号化シードデータを静的暗号鍵と第1復号化アルゴリ
ズムを用いて復号化してシードデータであるGPS座標
値とGPS時刻を取得する(SG11)。
【0151】次に、中央処理部81は、送信側と同じ第
2符号化アルゴリズムと静的暗号鍵を用いて上記得られ
たGPS座標値とGPS時刻を符号化して動的暗号鍵を
生成する(SG12)。この後、バッファー回路837か
ら符号化音声信号を順次、上記ブロック751毎に受信し
(SG13)、この符号化音声信号を上記動的暗号鍵と
第3復号化アルゴリズムを用いて復号化して音声信号を
取得する(SG14)。さらに、得られた音声信号を順
次D/A変換回路844に出力する(SG15)。これに
より、相手方のマイクロフォン73に入力された音声信
号がスピーカー72から出力される。
【0152】この後、中央処理部81は、プレストーク
スイッチ731がオン状態か否かを判定し(SG16)、
オンされていないときは前記SG13の処理に移行し、
オン状態のときは前記SG3の処理に移行して送信処理
を行う。
【0153】前述したように、第4実施形態の暗号化無
線通信装置7によればマイクロフォン73に入力された
音声信号を暗号化して送受信できるので、情報の秘密性
を要求される通信装置、例えば警察無線や携帯電話にお
いて有効に用いることができる。
【0154】尚、上記音声信号のディジタル化及び符号
化並びに復号化における信号処理のタイミング調整は、
CPU811やその他の電子回路を構成する部品の処理速
度を考慮して適宜設定することが好ましい。
【0155】次に、本発明の第5実施形態を説明する。
【0156】第5実施形態は、前述した第4実施形態に
おけるディジタル音声信号を符号化する動的暗号鍵を上
記ブロック単位で生成して用い、ブロック毎に符号化シ
ードデータを送信するようにした。これにより、相手方
の通信装置7から送信開始時に送られた符号化シードデ
ータを受信できなかった場合にも、その後送信された符
号化音声信号を復号化することが可能になる。符号化処
理以外の構成は第4実施形態と同様である。
【0157】図20及び図21は第5実施形態における
送受信処理を説明するフローチャート、図22は情報の
送受信タイミングを説明する図である。
【0158】次に、上記構成よりなる第5実施形態の暗
号化無線通信装置7の動作を図20及び図21のフロー
チャート並びに図22を参照して説明する。
【0159】暗号化無線通信装置7に電力が供給されて
中央処理部81が動作を開始すると、中央処理部81は
バッファー回路837から蓄積情報を読み込み暗号通信情
報を受信したか否かを判定し(SH1)、情報を受信し
たときは後述するSH10の処理に移行して受信処理を
行う。また、情報を受信していないときはプレストーク
スイッチ731がオン状態か否かを判定し(SH2)、オ
ンされていないときは前記SH1の処理に移行し、オン
状態のときはアンテナ切替器838を切り替え、高周波増
幅回路833の出力をアンテナ74に接続して送信処理を
行う。
【0160】送信処理では、GPS受信機82からGP
S座標値とGPS時刻を取得してシードデータとし(S
H3)、静的暗号鍵と第1符号化アルゴリズムを用いて
シードデータを符号化し、符号化シードデータを生成し
て(SH4)、この符号化シードデータを周波数変調回
路832に出力して送信する(SH5)。
【0161】次に、中央処理部81は、静的暗号鍵と第
2符号化アルゴリズムを用いてシードデータを符号化
し、動的暗号鍵を生成する(SH6)。
【0162】次いで、中央処理部81は、バッファー回
路843からディジタル情報に変換された入力音声信号を
取り込むと共に、生成した動的暗号鍵と第3符号化アル
ゴリズムを用いて入力音声信号を符号化して符号化音声
信号を生成する(SH7)。このとき、中央処理部81
は入力した音声信号を予め設定されている符号化単位バ
イト数だけバッファー回路843から取得して符号化す
る。さらに、中央処理部81は、上記符号化音声信号を
周波数変調回路832に出力して送信する(SH8)。
【0163】この後、中央処理部81は、プレストーク
スイッチ731がオン状態か否かを判定し(SH9)、オ
ン状態のときは前記SH3の処理に移行してシードデー
タの生成から始まる送信処理を続行し、プレストークス
イッチ731がオフ状態のときは前記SH1の処理に移行
する。
【0164】上記のSH3〜SH9の処理の繰り返しに
よって、プレストークスイッチ731がオン状態の間にマ
イクロフォン73に入力された音声信号はブロック単位
で順次符号化されて、ほぼ実時間に近い状態で送信され
る。このとき符号化音声信号の送信に先だってブロック
毎に符号化シードデータも送信される。
【0165】一方、前記SH1の判定の結果、情報を受
信したときには、図22に示すように相手方の通信装置
7Bから前述と同様に送信された符号化シードデータと
符号化音声信号を受信してこれらを復号化して音声信号
を得る。
【0166】即ち、情報を受信したとき、中央処理部8
1は、符号化シードデータを受信し(SH10)、この
符号化シードデータを静的暗号鍵と第1復号化アルゴリ
ズムを用いて復号化してシードデータであるGPS座標
値とGPS時刻を取得する(SH11)。
【0167】次に、中央処理部81は、送信側と同じ第
2符号化アルゴリズムと静的暗号鍵を用いて上記得られ
たGPS座標値とGPS時刻を符号化して動的暗号鍵を
生成する(SH12)。この後、バッファー回路837か
ら符号化音声信号を1ブロック取得し(SH13)、こ
の符号化音声信号を上記動的暗号鍵と第3復号化アルゴ
リズムを用いて復号化して音声信号を取得する(SH1
4)。さらに、得られた音声信号をD/A変換回路844
に出力する(SH15)。
【0168】この後、中央処理部81は、プレストーク
スイッチ731がオン状態か否かを判定し(SH16)、
オンされていないときは前記SH10の処理に移行して
符号化シードデータの受信から始まる受信処理を継続
し、オン状態のときは前記SH3の処理に移行して送信
処理を行う。
【0169】前述したように第5実施形態では符号化音
声信号のブロック毎に符号化シードデータを送信するよ
うにしたので、受信側が通信情報の一部分しか受信でき
なかった場合にも、この一部分の通信情報から音声信号
を得ることができる。
【0170】また、上記符号化音声信号のブロック毎に
動的暗号鍵を変えているので、情報の不当な解読をさら
に困難にすることができる。
【0171】尚、前述した第1乃至第5実施形態は本願
発明の一具体例であって、本願発明がこれらの具体例の
構成のみに限定されることはなく、これらの実施形態の
組み合わせ周知技術を付加した構成としても良いことは
言うまでもないことである。
【0172】また、上記実施形態では、自己の地理的位
置の変化及び時間の経過の内の少なくとも何れか一方に
よって変化する情報としてGPS座標値とGPS時刻の
両方を用いたが、これに限定されることはなく、時間の
経過と共に変化する情報であれば良い。また、GPS座
標値とGPS時刻の何れか一方を用いても良い。また、
携行型パーソナルコンピュータを持ち歩いて使用する場
合には少なくともGPS座標値を用いることが好適であ
る。また、GPS座標値をシードデータとする場合、シ
ードデータによって自己の位置を相手方に伝えることが
できる。
【0173】また、上記第4及び第5実施形態ではCP
U811及び暗号化通信プログラムを用いて情報の符号化
と復号化を行ったが、これらの符号化と復号化を行うア
ルゴリズムに対応したハードウェアを構成して用いても
良い。例えば、周知のプログラマブルロジック集積回路
を用いてハードウェアのみで符号化処理及び復号化処理
を行うことができる。
【0174】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1及
び請求項2に記載の動的暗号鍵の生成方法によれば、時
間の経過に伴って変化する情報からシードデータが生成
され、該シードデータから動的暗号鍵が生成されるの
で、頻繁に変化する動的暗号鍵を生成することができ
る。
【0175】さらに、請求項2に記載の動的暗号鍵の生
成方法によれば、上記の効果に加えて、自己の地理的位
置情報及び生成時の時刻情報の内の少なくとも地理的位
置情報或いは前記地理的位置情報と時刻情報とから生成
されたシードデータから動的暗号鍵が生成されるので、
衛星航法システムの受信機などを情報取得装置として用
いて、前記シードデータの変化に伴って頻繁に変化する
動的暗号鍵を容易に生成することができる。
【0176】また、請求項3乃至請求項6に記載の暗号
化通信方法によれば、送信側のコンピュータにおいて1
回毎に異なる動的暗号鍵を生成することができるので、
前記動的暗号鍵を用いて情報を暗号化することにより、
従来例に比べて解読され難い暗号化通信を行うことがで
きる。さらに、受信側のコンピュータにおいて受信した
シードデータから前記動的暗号鍵が生成されて受信情報
の復号化が行われるので、通信情報が漏洩したとしても
さらに解読が困難となる。従って、通信情報の秘密を従
来よりも高い確率をもって保持することができる。
【0177】また、請求項7乃至請求項14に記載の暗
号化通信装置によれば、1回毎に異なる動的暗号鍵を生
成することができるので、前記動的暗号鍵を用いて情報
を暗号化することにより、従来例に比べて解読され難い
暗号化通信を行うことができる。さらに、受信側におい
て受信したシードデータから前記動的暗号鍵が生成され
て受信情報の復号化が行われるので、通信情報が漏洩し
たとしてもさらに解読が困難となる。従って、通信情報
の秘密を従来よりも高い確率をもって保持することがで
きる。
【0178】また、請求項15に記載の暗号化通信プロ
グラムによれば、コンピュータ或いはコンピュータを備
えた通信装置に容易に適用することができ、通信情報が
漏洩したとしても解読が非常に困難である暗号化通信を
行うことができる。従って、本プログラムを用いた通信
では、通信情報の秘密を従来よりも高い確率をもって保
持することができる。
【0179】また、請求項16に記載の情報記録媒体に
よれば、上記請求項15に記載の暗号化通信プログラム
を容易に配布することができるため、上記暗号化通信プ
ログラムを広く普及させることができる。これにより、
個人秘密の保護や個人プライバシーの保護などに大いに
貢献できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における通信システムを
説明する図
【図2】本発明の第1実施形態におけるパーソナルコン
ピュータの電気系回路を示すブロック図
【図3】本発明の第1実施形態における暗号通信情報の
生成と送信の過程を説明する図
【図4】本発明の第1実施形態における暗号通信情報の
復号化の過程を説明する図
【図5】本発明の第1実施形態における暗号通信情報の
送信処理を説明するフローチャート
【図6】本発明の第1実施形態における暗号通信情報の
受信処理を説明するフローチャート
【図7】本発明の第1実施形態における暗号通信情報の
生成と送信過程の変形例を説明する図
【図8】本発明の第1実施形態における暗号通信情報の
復号化過程の変形例を説明する図
【図9】本発明の第1実施形態に適用可能な符号化アル
ゴリズムの一例を説明する図
【図10】本発明の第2実施形態における暗号通信情報
の送信処理を説明するフローチャート
【図11】本発明の第2実施形態における暗号通信情報
の受信処理を説明するフローチャート
【図12】本発明の第3実施形態における複数種の第2
符号化アルゴリズムを説明する図
【図13】本発明の第3実施形態における暗号通信情報
の送信処理を説明するフローチャート
【図14】本発明の第3実施形態における暗号通信情報
の受信処理を説明するフローチャート
【図15】本発明の第4実施形態における暗号化無線通
信装置を示す外観図
【図16】本発明の第4実施形態における暗号化無線通
信装置の電気系回路を示すブロック図
【図17】本発明の第4実施形態における暗号通信情報
の送受信処理を説明するフローチャート
【図18】本発明の第4実施形態における暗号通信情報
の送受信処理を説明するフローチャート
【図19】本発明の第4実施形態における暗号通信情報
の送受信タイミングを説明する図
【図20】本発明の第5実施形態における暗号通信情報
の送受信処理を説明するフローチャート
【図21】本発明の第5実施形態における暗号通信情報
の送受信処理を説明するフローチャート
【図22】本発明の第5実施形態における暗号通信情報
の送受信タイミングを説明する図
【符号の説明】
1…携行型パーソナルコンピュータ、2…通信網、11
…中央処理部、111…CPU、112…メモリ、12…GP
S受信機、13…通信インタフェース回路、14…操作
部、15…表示部、16…FDD装置、17…HDD装
置、18…CDD装置、611…第1符号化アルゴリズ
ム、612…第3符号化アルゴリズム、613…第1復号化ア
ルゴリズム、614…第3復号化アルゴリズム、620-1〜62
0-n…第2符号化アルゴリズム、7…暗号化無線通信装
置、71…操作パネル、72…スピーカー、73…マイ
クロフォン、731…プレストークスイッチ、74…アン
テナ、81…中央処理部、811…CPU、812…メモリ、
82…GPS受信機、83…高周波部、831…発振回
路、832…周波数変調回路、833…高周波増幅回路、834
…高周波増幅回路、835…周波数弁別回路、836…二値化
回路、837…バッファー回路、838…アンテナ切替器、8
4…低周波部、841…低周波増幅回路、842…A/D変換
回路、843…バッファー回路、844…D/A変換回路、84
5…低周波増幅回路。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間の経過に伴って変化する情報を自動
    的に取得する情報取得装置とコンピュータとを用い、 前記コンピュータによって、 前記情報取得装置によって取得された情報からシードデ
    ータを生成させた後に、 予め設定されている静的暗号鍵と第1符号化アルゴリズ
    ムとを用いて前記シードデータを符号化させ、 さらに、第2符号化アルゴリズムを用いて前記符号化さ
    れたシードデータから動的暗号鍵を生成させることを特
    徴とする動的暗号鍵の生成方法。
  2. 【請求項2】 前記情報取得装置は、自己の地理的位置
    情報及び生成時の時刻情報の内の少なくとも地理的位置
    情報を自動的に取得することを特徴とする請求項1に記
    載の動的暗号鍵の生成方法。
  3. 【請求項3】 送信側と受信側のそれぞれが予め設定さ
    れた同じ静的暗号鍵を所有し、伝送対象となる情報をコ
    ンピュータを用いて符号化して情報通信を行う暗号化通
    信方法であって、 送信側のコンピュータは、自己の地理的位置の変化及び
    時間の経過の内の少なくとも何れか一方によって変化す
    る情報からシードデータを生成するステップと、 前記静的暗号鍵と第1符号化アルゴリズムとを用いて前
    記シードデータを符号化するステップと、 第2符号化アルゴリズムを用いて前記シードデータから
    動的暗号鍵を生成するステップと、 前記動的暗号鍵と第3符号化アルゴリズムとを用いて伝
    送対象となるディジタル情報を符号化するステップと、 前記符号化されたシードデータを受信側に送信するステ
    ップと、 前記符号化されたディジタル情報を受信側に送信するス
    テップとを有し、 受信側のコンピュータは、前記符号化されたシードデー
    タを受信するステップと、 前記符号化されたディジタル情報を受信するステップ
    と、 前記第1符号化アルゴリズムに対応する第1復号化アル
    ゴリズムと前記静的暗号鍵とを用いて前記符号化された
    シードデータを復号化して前記シードデータを取得する
    ステップと、 前記第2符号化アルゴリズムを用いて前記シードデータ
    から動的暗号鍵を生成するステップと、 前記第3符号化アルゴリズムに対応した第3復号化アル
    ゴリズムと前記動的暗号鍵とを用いて前記符号化された
    ディジタル情報を復号化して前記ディジタル情報を取得
    するステップとを有することを特徴とする暗号化通信方
    法。
  4. 【請求項4】 送信側のコンピュータは、自己の地理的
    位置情報及び時刻情報の内の少なくとも地理的位置情報
    を取得してシードデータを生成するステップを有するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の暗号化通信方法。
  5. 【請求項5】 前記送信側及び受信側のコンピュータ
    は、前記シードデータを用いた所定の規則に従って基本
    符号化アルゴリズムを改変して前記第2符号化アルゴリ
    ズムを生成するステップを有することを特徴とする請求
    項3に記載の暗号化通信方法。
  6. 【請求項6】 前記送信側及び受信側のコンピュータ
    は、複数種の符号化アルゴリズムを備えていると共に、 前記シードデータを用いた所定の規則に従って前記複数
    種の符号化アルゴリズムの中から1つを選択して前記第
    2符号化アルゴリズムとするステップを有することを特
    徴とする請求項3に記載の暗号化通信方法。
  7. 【請求項7】 伝送対象となるディジタル情報を符号化
    して情報通信を行うための暗号化通信装置であって、 静的暗号鍵を記憶する手段と、 伝送対象となるディジタル情報を符号化する符号化手段
    と、 該符号化手段によって符号化された送信情報を通信相手
    に送信する送信手段と、 前記通信相手から送信された符号化情報を受信する受信
    手段と、 前記受信した符号化情報を復号化する復号化手段とを備
    え、 前記符号化手段は、 自己の地理的位置の変化及び時間の経過の内の少なくと
    も何れか一方によって変化する情報から第1シードデー
    タを生成する第1シードデータ生成手段と、 前記静的暗号鍵と第1符号化アルゴリズムとを用いて前
    記第1シードデータを符号化する手段と、 第2符号化アルゴリズムを用いて前記第1シードデータ
    から第1動的暗号鍵を生成する手段と、 前記第1動的暗号鍵と第3符号化アルゴリズムとを用い
    て伝送対象となる第1ディジタル情報を符号化する手段
    と、 前記符号化された第1シードデータと前記符号化された
    第1ディジタル情報とを前記送信情報として前記送信手
    段に出力する手段とを有し、 前記復号化手段は、 前記受信手段によって受信した情報から符号化された第
    2シードデータを抽出する手段と、 前記第1符号化アルゴリズムに対応する第1復号化アル
    ゴリズムと前記静的暗号鍵とを用いて前記符号化された
    第2シードデータを復号化して第2シードデータを取得
    する手段と、 前記第2符号化アルゴリズムを用いて前記第2シードデ
    ータから第2動的暗号鍵を生成する手段と、 前記受信手段によって受信した情報から符号化された第
    2ディジタル情報を抽出する手段と、 前記第3符号化アルゴリズムに対応した第3復号化アル
    ゴリズムと前記第2動的暗号鍵とを用いて前記符号化さ
    れた第2ディジタル情報を復号化して第2ディジタル情
    報を取得する手段とを有することを特徴とする暗号化通
    信装置。
  8. 【請求項8】 前記第1シードデータ生成手段は、自己
    の地理的位置情報及び時刻情報の内の少なくとも地理的
    位置情報から前記第1シードデータを生成することを特
    徴とする請求項7に記載の暗号化通信装置。
  9. 【請求項9】 基本符号化アルゴリズムを記憶する手段
    と、 シードデータを用いた所定の規則に従って前記基本符号
    化アルゴリズムを改変して前記第2符号化アルゴリズム
    を生成する符号化アルゴリズム生成手段とを備えている
    と共に、 前記符号化手段は、前記第1シードデータを用いて前記
    符号化アルゴリズム生成手段によって第2符号化アルゴ
    リズムを生成し、該生成された第2符号化アルゴリズム
    を用いて前記第1動的暗号鍵を生成する手段を有し、 前記復号化手段は、前記第2シードデータを用いて前記
    符号化アルゴリズム生成手段によって第2符号化アルゴ
    リズムを生成し、該生成された第2符号化アルゴリズム
    を用いて前記第2動的暗号鍵を生成する手段を有するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の暗号化通信装置。
  10. 【請求項10】 複数種の符号化アルゴリズムを記憶す
    る手段と、 前記シードデータを用いた所定の規則に従って前記複数
    種の符号化アルゴリズムの中から1つの符号化アルゴリ
    ズムを選択するアルゴリズム選択手段とを備えていると
    共に、 前記符号化手段は、前記第1シードデータを用いて前記
    アルゴリズム選択手段によって選択した符号化アルゴリ
    ズムを前記第2符号化アルゴリズムとして用いて前記第
    1動的暗号鍵を生成する手段を有し、 前記復号化手段は、前記第2シードデータを用いて前記
    アルゴリズム選択手段によって選択した符号化アルゴリ
    ズムを前記第2符号化アルゴリズムとして用いて前記第
    2動的暗号鍵を生成する手段を有することを特徴とする
    請求項7に記載の暗号化通信装置。
  11. 【請求項11】 伝送対象となる第1アナログ信号をデ
    ィジタル信号に変換して前記第1ディジタル情報となす
    アナログ/ディジタル変換手段と、 前記第2ディジタル情報のディジタル信号を第2アナロ
    グ信号に変換して出力するディジタル/アナログ変換手
    段とを備えていることを特徴とする請求項7に記載の暗
    号化通信装置。
  12. 【請求項12】 入力された音を前記伝送対象となるア
    ナログ信号に変換するマイクロフォンと、 前記第2アナログ信号を入力して音に変換するスピーカ
    ーと、 送受信切換スイッチとを備えていると共に、 前記第1シードデータ生成手段は、前記送受信切換スイ
    ッチが送信状態に切り替えられたときに前記第1シード
    データを生成することを特徴とする請求項11に記載の
    暗号化通信装置。
  13. 【請求項13】 前記送信情報は、前記符号化された第
    1シードデータの後に前記符号化された第1ディジタル
    情報が配置されていることを特徴とする請求項7に記載
    の暗号化通信装置。
  14. 【請求項14】 前記第1シードデータ生成手段は、G
    PS受信機を有し、該GPS受信機によって得られた地
    理的位置情報及び時刻情報のうちの少なくとも何れか一
    方を用いることを特徴とする請求項7に記載の暗号化通
    信装置。
  15. 【請求項15】 情報を通信相手に送信する送信手段
    と、情報を通信相手から受信する受信手段と、前記送信
    手段及び受信手段に接続されたコンピュータとを備え且
    つ伝送対象となるディジタル情報を符号化して情報通信
    を行うための暗号化通信装置において前記コンピュータ
    の暗号通信動作を指示する暗号化通信プログラムであっ
    て、 情報送信時の処理において、自己の地理的位置の変化及
    び時間の経過の内の少なくとも何れか一方によって変化
    する情報から第1シードデータを生成するステップと、 静的暗号鍵と第1符号化アルゴリズムとを用いて前記第
    1シードデータを符号化するステップと、 第2符号化アルゴリズムを用いて前記第1シードデータ
    から第1動的暗号鍵を生成するステップと、 前記第1動的暗号鍵と第3符号化アルゴリズムとを用い
    て伝送対象となる第1ディジタル情報を符号化するステ
    ップと、 前記符号化された第1シードデータと前記符号化された
    ディジタル情報とを前記送信手段を介して送信するステ
    ップとを有し、 情報受信時の処理において、前記受信手段を介して符号
    化された第2シードデータと前記符号化された第2ディ
    ジタル情報とを受信するステップと、 前記第1符号化アルゴリズムに対応する第1復号化アル
    ゴリズムと前記静的暗号鍵とを用いて前記符号化された
    第2シードデータを復号化して第2シードデータを取得
    するステップと、 前記第2符号化アルゴリズムを用いて前記第2シードデ
    ータから第2動的暗号鍵を生成するステップと、 前記第3符号化アルゴリズムに対応した第3復号化アル
    ゴリズムと前記第2動的暗号鍵とを用いて前記符号化さ
    れた第2ディジタル情報を復号化して第2ディジタル情
    報を取得するステップとを有することを特徴とする暗号
    化通信プログラム。
  16. 【請求項16】 前記請求項15に記載の暗号化通信プ
    ログラムが記録されていることを特徴とするコンピュー
    タ読み取り可能な情報記録媒体。
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