JP2003032109A - アナログ・デジタル変換回路 - Google Patents

アナログ・デジタル変換回路

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JP2003032109A JP2001212593A JP2001212593A JP2003032109A JP 2003032109 A JP2003032109 A JP 2003032109A JP 2001212593 A JP2001212593 A JP 2001212593A JP 2001212593 A JP2001212593 A JP 2001212593A JP 2003032109 A JP2003032109 A JP 2003032109A
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Hironori Miura
宏規 三浦
Takeshi Tanabe
剛 田邊
Kenzo Ono
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ADコンバータにおける差動増幅回路のオフセ
ット電圧のばらつきの影響を打ち消し、差動増幅回路の
精度を高くせずにAD変換誤差を少なくする。 【解決手段】2つの入力端子にアナログ電圧Vin および
基準電圧Vrefが入力し、2つの入力電圧の大小比較を行
って1ビットのデジタルデータに変換する差動増幅回路
DIFFと、差動増幅回路に対する2つの入力電圧を切り替
え信号に基づいて入れ替える切り替えスイッチ回路MPX
と、1回のAD変換処理期間内における差動増幅回路に
対する2つの入力電圧の入れ替え前後に対応する変換出
力データの平均値を算出するデジタル信号処理回路10
(EXOR、REG1、REG2、ADD )とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ電圧をデ
ジタルデータに変換するためのアナログ・デジタル変換
回路(ADコンバータ)に係り、特にアナログ信号電圧
とAD変換基準電圧とを差動増幅回路で電圧比較する方
式のADコンバータに関するもので、例えばデジタル温
度計用のLSIに適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の1ビット出力のADコン
バータの一例を示している。
【0003】このADコンバータは、差動増幅回路DIFF
の一方の入力端子(例えば"+" 入力端子)にアナログ信
号電圧Vin を入力し、差動増幅回路DIFFの他方の入力端
子("-" 入力端子)にAD変換の基準電圧Vrefを入力す
る。そして、2つの入力の電位差Vdiff ( =Vin - Vref)
を差動増幅回路DIFFで増幅することによりデジタル信号
に変換する。ここで、差動増幅回路DIFFの増幅率Aが10
000 であるとすると、出力電圧Vout = 10000× Vdiff =
10000×( Vin - Vref) となる。
【0004】しかし、実際の差動増幅回路DIFFは入力に
オフセット電圧Voffset をもつので、実際の出力電圧Vo
ut'= 10000×(Vin - Vref - Voffset ) となり、Vin と
Vrefの電位差が小さかった場合にはVoffset に依存して
Vout' が変化してしまう。
【0005】例えば、Vin = 1.52V 、Vref = 1.50Vの状
態で、Voffset = 0.03V であった場合には、Vout'= 100
00×(1.52 - 1.50 - 0.03 ) = -100Vになるが、実際の
出力電圧範囲は正の電源電圧〜接地電位までであるの
で、出力電圧範囲の下限である0Vが出力されることにな
る。
【0006】これに対して、上記と同じ入力条件におい
てVoffset が0.01V しかなかった場合には、Vout'= 100
00×(1.52 - 1.50 -0.01 ) = 100V になるが、実際の出
力電圧範囲が正の電源電圧〜接地電位までであるので、
出力電圧範囲の上限である正の電源電圧と同じ電圧が出
力されることになる。
【0007】上記したようにADコンバータの基本構成
となる差動増幅回路DIFFのオフセット電圧Voffset が異
なる場合の出力電圧Vout' を比較すると、Voffset によ
ってVout' が変化する、つまりAD変換出力信号が変化
してしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
ADコンバータは、電圧比較用の差動増幅回路のオフセ
ット電圧Voffset が変化すると、差動増幅回路の出力電
圧が変化し、AD変換出力信号が変化してしまうという
問題があった。
【0009】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、電圧比較用の差動増幅回路のオフセット電圧
のばらつきの影響を打ち消すことができ、差動増幅回路
の精度を高くしなくてもAD変換誤差を少なくすること
が可能になるアナログ・デジタル変換回路を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のアナログ
・デジタル変換回路は、2つの入力端子にアナログ電圧
信号および基準電圧信号が入力し、この2つの入力電圧
の大小比較を行って1ビットのデジタルデータに変換す
る差動増幅回路と、前記差動増幅回路に対する2つの入
力電圧を切り替え信号に基づいて入れ替える切り替えス
イッチ回路と、1回のAD変換処理期間内における前記
差動増幅回路に対する2つの入力電圧の入れ替え前後に
対応する変換出力データの平均値を算出するデジタル信
号処理回路とを具備することを特徴とする。
【0011】本発明の第2のアナログ・デジタル変換回
路は、2つの入力端子にアナログ電圧信号および基準電
圧信号が入力し、この2つの入力電圧の大小比較を行っ
て1ビットのデジタルデータに変換する差動増幅回路
と、前記アナログ電圧信号をnビット精度のデジタルデ
ータに逐次変換するための前記基準電圧信号を逐次発生
するデジタル・アナログ変換回路と、前記デジタル・ア
ナログ変換回路の入力として(n+1)ビットのデジタ
ル信号を逐次生成するためのデジタル制御ロジックと、
前記差動増幅回路の2つの入力電圧を(n+1)ビット
の逐次変換を単位として切り替え信号に基づいて入れ替
えるための切り替えスイッチ回路と、前記2つの入力電
圧の入れ替え前後に対応する前記差動増幅回路の変換出
力データの各ビット毎に信号符号を統一する符号統一回
路と、前記差動増幅回路から逐次出力され、前記符号統
一回路により各ビット毎に信号の符号が統一された(n
+1)ビットのシリアルデータをパラレルデータに変換
するシリアル・パラレル変換レジスタと、1回のAD変
換処理期間内における前記差動増幅回路に対する2つの
入力電圧の入れ替え前後に対応する2つの(n+1)ビ
ットの変換出力データをそれぞれ一時的に保持するデー
タ保持レジスタと、前記データ保持レジスタに保持され
た2つの(n+1)ビットのデータを加算し、加算結果
のデータのうち最下位ビットを除く上位nビットが出力
として取り出されるデジタル加算器とを具備することを
特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0013】<第1の実施形態>図1は、本発明の第1
の実施形態に係る1ビット出力のADコンバータを示し
ている。
【0014】このADコンバータは、差動増幅回路DIFF
と、1回のAD変換処理期間内に上記差動増幅回路の2
つの入力電圧(アナログ入力信号電圧Vin と基準電圧Vr
ef)を切り替え信号に基づいて入れ替える切り替えスイ
ッチ回路MPX と、1回のAD変換処理期間内における差
動増幅回路DIFFに対する2つの入力電圧の入れ替え前後
に対応する変換出力データの平均値を算出するデジタル
信号処理回路10とを有する。
【0015】前記差動増幅回路DIFFは、従来例のADコ
ンバータで使用されていたものと同様の差動増幅演算回
路からなり、2つの入力端子にアナログ電圧Vin および
基準電圧Vrefが入力し、この2つの入力電圧の大小比較
を行って1ビットのデジタルデータに変換するものであ
る。
【0016】前記デジタル信号処理回路10は、符号統一
回路と、データ保持レジスタREG1、REG2と、デジタル加
算器ADD とを有する。
【0017】上記符号統一回路は、前記2つの入力電圧
の入れ替え前後に対応する差動増幅回路DIFFの2つの変
換出力データに対して信号符号を統一する、つまり、差
動増幅回路DIFFに対する2つの入力電圧が入れ替わった
ために生じる差動増幅回路DIFFの出力信号(1ビットデ
ータ)の正転・反転を調整するものである。本例では、
符号統一回路として、差動増幅回路DIFFの変換出力デー
タと切り替え信号が入力する排他的論理和回路EXORが用
いられる。
【0018】この排他的論理和回路EXORは、差動増幅回
路DIFFの第1の入力端子("+" 入力端子)にVin が入力
され、第2の入力端子("-" 入力端子)にVrefが入力さ
れた状態の時は、差動増幅回路DIFFの出力データをその
まま出力し、上記とは逆に"-" 入力端子にVrefが入力さ
れ、"+" 入力端子にVin が入力された状態の時は、差動
増幅回路DIFFの出力データを反転して出力する。
【0019】前記データ保持レジスタREG1、REG2は、差
動増幅回路DIFFの2つの入力信号を入れ替えた2つの動
作状態毎の信号符号が統一された2つの1ビットデータ
をそれぞれ一時的に保持するものである。本例では、第
1の動作状態において差動増幅回路DIFFおよび排他的論
理和回路EXORによって算出されたデジタルデータを第1
のデータ保持レジスタREG1に一時的に保持し、第2の動
作状態において差動増幅回路DIFFおよび排他的論理和回
路EXORによって算出されたデジタルデータを第2のデー
タ保持レジスタREG2に一時的に保持する。
【0020】前記デジタル加算器ADD は、前記2つのデ
ータ保持レジスタREG1、REG2に保持された2つの1ビッ
トデータを加算するものであり、加算結果のデータのう
ち最下位ビットを除く上位ビットが出力として取り出さ
れる。
【0021】なお、上記ADコンバータは1個のLSI
チップ上に形成されており、前記切り替えスイッチ回路
MPX 、排他的論理和回路EXOR、各データ保持レジスタRE
G1、REG2およびデジタル加算器ADD は、クロック信号に
同期して動作するものである。
【0022】次に、上記構成のADコンバータの動作を
説明する。AD変換動作は外部からの制御に基づいて開
始する。
【0023】まず、第1の動作状態として、アナログ入
力端子に入力するVin が切り替えスイッチ回路MPX を通
して差動増幅回路DIFFの"+" 側入力端子に入力されると
ともに、基準電圧入力端子に入力するVrefが切り替えス
イッチ回路MPX を通して差動増幅回路DIFFの"-" 側入力
端子に入力される。
【0024】差動増幅回路DIFFは、上記2つの入力電圧
Vin 、Vrefの電位差をその増幅率A分だけ増幅し、出力
電圧Voutを出力端子から出力する。
【0025】排他的論理和回路EXORは、上記差動増幅回
路DIFFのVoutが一方の入力信号となり、前記切り替えス
イッチ回路MPX における入力経路の切り替えに使用され
た切り替え信号が他方の入力となり、この2つの入力の
排他的論理和演算を行う。
【0026】この結果、差動増幅回路DIFFからの入力信
号が切り替えスイッチ回路MPX における2つの入力の経
路を切り替えに使用された切り替え信号の論理レベルに
応じて入力信号の正転・反転が調整されて出力される。
この際、差動入力回路DIFFの"+" 端子にVin が入力され
ている場合は、差動増幅回路DIFFの出力信号がそのまま
出力され、差動増幅回路DIFFの"-" 端子にVin が入力さ
れている場合は、差動増幅回路DIFFの出力信号の論理レ
ベルが反転されて出力する。この第1の動作状態におけ
る排他的論理和回路EXORの出力信号は、第1のデータ保
持レジスタREG1に一時的に保持される。
【0027】次に、第2の動作状態として、Vin が切り
替えスイッチ回路MPX を通して差動増幅回路DIFFの"-"
側入力端子に入力されるとともに、Vrefが切り替えスイ
ッチ回路MPX を通して差動増幅回路の"+" 側入力端子に
入力される。
【0028】差動増幅回路DIFFは、上記2つの入力電圧
Vin 、Vrefの電位差をその増幅率A分だけ増幅し、Vout
を出力端子から出力する。この際、2つの入力が前記第
1の動作状態とは入れ替わっているので、差動増幅回路
DIFFから第1の動作状態の時と比べて反転した信号が出
力される。
【0029】排他的論理和回路EXORは、上記差動増幅回
路DIFFから出力された信号と前記切り替えスイッチ回路
MPX における入力経路の切り替えに使用された切り替え
信号との排他的論理和演算を行う。この際、切り替え信
号は第1の動作状態の時と比べて反転しているので、差
動増幅回路DIFFから出力された信号の論理レベルが排他
的論理和回路EXORによって反転されて出力する。この第
2の動作状態における排他的論理和回路EXORの出力信号
は、第2のデータ保持レジスタREG2に一時的に保持され
る。
【0030】上記した各動作状態毎の差動増幅回路DIFF
の入力信号、出力信号の関係を表1に示す。なお、差動
増幅回路DIFFから正の電源電圧の1/2 以上の電圧が出力
される場合を出力信号の"High"、差動増幅回路DIFFから
正の電源電圧の1/2 以下の電圧が出力される場合を出力
信号の"Low" として表わす。
【0031】
【表1】
【0032】前記第1のデータ保持レジスタREG1および
第2のデータ保持レジスタREG2に保存された各データは
デジタル加算器ADD に入力されて加算されることによ
り、第1の動作状態のAD変換出力値と第2の動作状態
のAD変換出力値との平均値がとられる。この際、加算
結果の丸め処理が行われ、例えば表2に示すように、加
算結果のデータのうち最下位ビットを除く上位ビットが
出力として取り出される。この加算結果の丸め処理によ
る誤差は、差動増幅回路DIFFのオフセット電圧Voffset
のばらつきの影響がに比べて十分に小さいものとすれ
ば、実際上は殆んど無視することができる。
【0033】
【表2】
【0034】上記ADコンバータのAD変換動作におい
て、差動増幅回路DIFFのVoffset を考慮すると、差動増
幅器DIFFの閾値電圧Vth がVoffset 分だけ高い状態でA
D変換が行われている。即ち、第1の動作状態では、Vr
efがVoffset 分だけ高い状態でAD変換され、第2の動
作状態ではVin がVoffset 分だけ高い状態でAD変換さ
れていることに相当する。Vrefを基準にすると、第1の
動作状態でのAD変換出力値はVoffset 分だけ加算され
ており、第2の動作状態でのAD変換出力値はVoffset
分だけ減算されているので、両者の値を平均化すること
によりVoffset分を相殺することが可能になる。
【0035】即ち、差動増幅回路DIFFの出力電圧Voutの
平均値は、 A×[{ (Vin - Vref + Voffset) + (Vin - Vref - Voff
set )}/2]=A×(Vin - Vref) となる。但し、Voutは、差動増幅回路DIFFの出力電圧範
囲が正の電源電圧から接地電位までとなっているので、
正の電源電圧以上の場合は正の電源電圧が、負の電圧と
なる場合には接地電位が出力される。
【0036】上記ADコンバータによれば、1回分のA
D変換処理期間内に2つの入力の入れ替えを行って2回
のAD変換動作を行い、2回のAD変換出力の平均値を
算出して差動増幅回路DIFFのVoffset を相殺する。これ
により、差動増幅回路DIFFのVoffset の温度等によるば
らつきの影響を打ち消すことができるので、差動増幅回
路DIFFの精度を高くしなくてもAD変換誤差を少なくす
ることが可能になり、温度や電源電圧、入力電圧等の外
部条件によってAD変換精度が変化することを回避する
ことができる。
【0037】<第2の実施形態>図2は、本発明の第2
の実施形態に係る7ビット精度の出力を持った逐次比較
型のADコンバータを示している。
【0038】このADコンバータは、図1に示した1ビ
ット出力のADコンバータと比べて、(1)8ビットの
DAコンバータDAC と、デジタル制御ロジックDSP と、
シリアル・パラレル変換レジスタ(例えばシフトレジス
タ)REG0が追加されており、アナログ入力電圧Vin を逐
次変換により8ビットデータに変換する点、(2)切り
替えスイッチ回路MPX は、1回のAD変換処理期間内に
おける8ビットの逐次変換を単位として差動増幅回路DI
FFの2つの入力電圧Vin 、Vrefを切り替え信号に基づい
て入れ替える点、(3)第1のデータ保持レジスタREG1
および第2のデータ保持レジスタREG2は、1回のAD変
換処理期間内における差動増幅回路DIFFに対する2つの
入力電圧の入れ替え前後に対応するそれぞれ8ビットの
デジタルデータを一時的に保持可能に構成されている
点、(4)デジタル加算器ADD は、前記2つのデータ保
持レジスタREG1、REG2に保持された2つの8ビットのデ
ータを加算可能に構成されており、加算結果のデータの
うち最下位ビットを除く上位7ビットが出力として取り
出される点が異なり、その他は同じであるので図1中と
同一符号を付している。
【0039】前記8ビットのDAコンバータDAC は、ア
ナログ入力電圧Vin を8ビットのデジタルデータに逐次
変換するための基準電圧Vrefを逐次発生するものであ
る。
【0040】前記デジタル制御ロジックDSP は、DAコ
ンバータDAC の入力として8ビットのデジタル信号を逐
次生成するものである。
【0041】前記シリアル・パラレル変換レジスタREG0
は、差動増幅回路DIFFから逐次出力され、排他的論理和
回路EXORによって各ビット毎に信号の符号が統一された
8ビットのシリアルデータをパラレルデータに変換する
ものである。
【0042】図3は、図2中のデジタル制御ロジックDS
P の出力データの推移の一部を示す。
【0043】次に、上記構成のADコンバータの動作に
ついて図3を参照して説明する。
【0044】まず最初に、デジタル制御ロジックDSP か
らデータ128 に相当する8ビットのデジタル信号がDA
コンバータDAC へ供給され、DAコンバータDAC は基準
電圧発生用電圧Vrinの1/2 の電圧を基準電圧Vrefとして
出力する。
【0045】差動増幅回路DIFFは、VrefとVin を比較
し、Vref < Vinの場合は"High"を出力し、Vref > Vinの
場合は"Low" を出力する。この出力は第1の実施形態と
同様の排他的論理和回路EXORを経てデジタル制御ロジッ
クDSP に入力し、DSP は先に出力したデータ128 に対し
て、Vref < Vinの時は128 × 1/2の値を加算し、Vref >
Vinの時は128 × 1/2の値を減算する。このDSP の演算
結果に応じて、DAコンバータDAC の出力電圧VrefがVr
in×3/4 もしくはVrin×1/4 の値に変更され、この新し
く設定されたVrefとVin を差動増幅回路DIFFで再び比較
する。
【0046】以下、図3に示すような逐次変換の動作フ
ローにしたがい、上記した一連の比較、演算の計算を7
回繰り返すことに得られた8ビットのAD変換結果が、
シリアル・パラレル変換レジスタREG0でシリアル・パラ
レル変換され、2進数データとして保持される。
【0047】上記したような逐次変換動作は、第1の実
施形態と同様に差動増幅回路の2つの入力を入れ替えて
2回行われ、第1の動作状態(第1回目)の8ビットの
AD変換結果が第1のデータ保持レジスタREG1に一時的
に保持され、第2の動作状態(第2回目)の8ビットの
AD変換結果が第2のデータ保持レジスタREG2に一時的
に保持される。
【0048】上記第1のデータ保持レジスタREG1および
第2のデータ保持レジスタREG2に保存された各データは
デジタル加算器ADD に入力されて加算されることによ
り、第1の動作状態の8ビットのAD変換出力値と第2
の動作状態のAD変換出力値との平均値がとられる。こ
の際、加算結果の丸め処理が行われ、加算結果のデータ
のうち最下位ビットを除く上位7ビットが最終出力とし
て取り出される。
【0049】この場合、差動増幅回路DIFFの出力は、 第1の動作状態の出力1=A×(Vin - Vref + Voffset) 第2の動作状態の出力2=A×(Vin - Vref - Voffset) である。最終的に出力されるデータは、出力1と出力2
の平均値であり、 最終出力=(出力1+出力2)/2=A×(Vin - Vref) となり、差動増幅回路DIFFのVoffset に依存しないデー
タが得られる。
【0050】上記した各実施形態のADコンバータにお
いては、1回分のAD変換処理期間内に2つの入力を入
れ替えることにより2回のAD変換動作を行うので、変
換処理の速度は低下するが、例えば温度により差動増幅
回路DIFFのVoffset が変動する影響を避けたいが、低速
でも支障がない応用機器(デバイス)に適用する場合に
は問題がない。
【0051】例えばデジタル温度計に実装するICに上
記第2の実施形態ADコンバータを形成した場合、温度
によって差動増幅回路DIFFのVoffset が時々刻々に変動
したとしても、例えば100〜200KHzのクロック
信号によって1回分のAD変換処理を1ms程度で繰り
返すようにすれば、差動増幅回路DIFFのVoffset の変動
を打ち消したAD変換値(計温結果)を得ることが可能
になる。
【0052】
【発明の効果】上述したように本発明のADコンバータ
によれば、差動増幅回路のオフセット電圧に依存しない
AD変換を行うことができ、差動増幅回路のオフセット
電圧を相殺することが可能になり、温度や電源電圧、入
力電圧等の外部条件によってAD変換精度が変化するこ
とを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る1ビット出力の
ADコンバータを示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る7ビット精度の
出力を持った逐次比較型のADコンバータを示すブロッ
ク図。
【図3】図2中のDSP の出力データの推移の一部を示す
フロー図。
【図4】従来の1ビット出力のADコンバータの一例を
示すブロック図。
【符号の説明】
DIFF…差動増幅回路、 MPX …切り替えスイッチ回路、 Vin …アナログ入力電圧、 Vref…基準電圧、 10…デジタル信号処理回路、 EXOR…符号統一回路(排他的論理和回路)、 REG1、REG2…データ保持レジスタ、 ADD …デジタル加算器。
フロントページの続き (72)発明者 高瀬 英樹 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 三浦 宏規 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 田邊 剛 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 大野 顕三 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内 Fターム(参考) 5J022 AA02 AA14 AB01 BA03 CA01 CA10 CB06 CD04 CE08 CF02 CF08 5J091 AA01 CA13 FA18 HA38 KA02 KA26 KA33 KA34 SA15 TA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの入力端子にアナログ電圧信号およ
    び基準電圧信号が入力し、この2つの入力電圧の大小比
    較を行って1ビットのデジタルデータに変換する差動増
    幅回路と、 前記差動増幅回路に対する2つの入力電圧を切り替え信
    号に基づいて入れ替える切り替えスイッチ回路と、 1回のAD変換処理期間内における前記差動増幅回路に
    対する2つの入力電圧の入れ替え前後に対応する変換出
    力データの平均値を算出するデジタル信号処理回路とを
    具備することを特徴とするアナログ・デジタル変換回
    路。
  2. 【請求項2】 前記デジタル信号処理回路は、 前記2つの入力電圧の入れ替え前後に対応する前記差動
    増幅回路の2つの変換出力データに対して信号符号を統
    一する符号統一回路と、 前記符号統一回路により信号符号が統一された2つの1
    ビットデータを一時的に保持するデータ保持レジスタ
    と、 前記データ保持レジスタに保持された2つの1ビットデ
    ータを加算し、加算結果のデータのうち最下位ビットを
    除く上位ビットが出力として取り出されるデジタル加算
    器とを具備することを特徴とする請求項1記載のアナロ
    グ・デジタル変換回路。
  3. 【請求項3】 前記符号統一回路は、前記差動増幅回路
    の変換出力データと前記切り替え信号が入力する排他的
    論理和回路であることを特徴とする請求項2記載のアナ
    ログ・デジタル変換回路。
  4. 【請求項4】 前記各回路は1個の半導体チップ上に形
    成されており、前記切り替えスイッチ回路、データ保持
    レジスタおよびデジタル加算器は、クロック信号に同期
    して動作することを特徴とする請求項2記載のアナログ
    ・デジタル変換回路。
  5. 【請求項5】 2つの入力端子にアナログ電圧信号およ
    び基準電圧信号が入力し、この2つの入力電圧の大小比
    較を行って1ビットのデジタルデータに変換する差動増
    幅回路と、 前記アナログ電圧信号をnビット精度のデジタルデータ
    に逐次変換するための前記基準電圧信号を逐次発生する
    デジタル・アナログ変換回路と、 前記デジタル・アナログ変換回路の入力として(n+
    1)ビットのデジタル信号を逐次生成するためのデジタ
    ル制御ロジックと、 前記差動増幅回路の2つの入力電圧を(n+1)ビット
    の逐次変換を単位として切り替え信号に基づいて入れ替
    えるための切り替えスイッチ回路と、 前記2つの入力電圧の入れ替え前後に対応する前記差動
    増幅回路の変換出力データの各ビット毎に信号符号を統
    一する符号統一回路と、 前記差動増幅回路から逐次出力され、前記符号統一回路
    により各ビット毎に信号の符号が統一された(n+1)
    ビットのシリアルデータをパラレルデータに変換するシ
    リアル・パラレル変換レジスタと、 1回のAD変換処理期間内における前記差動増幅回路に
    対する2つの入力電圧の入れ替え前後に対応する2つの
    (n+1)ビットの変換出力データをそれぞれ一時的に
    保持するデータ保持レジスタと、 前記データ保持レジスタに保持された2つの(n+1)
    ビットのデータを加算し、加算結果のデータのうち最下
    位ビットを除く上位nビットが出力として取り出される
    デジタル加算器とを具備することを特徴とするnビット
    精度の出力を持った逐次比較型のアナログ・デジタル変
    換回路。
  6. 【請求項6】 前記符号統一回路は、前記差動増幅回路
    の変換出力データと前記切り替え信号が入力する排他的
    論理和回路であることを特徴とする請求項5記載のアナ
    ログ・デジタル変換回路。
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