JP2003032046A - マイクロ波周波数逓倍器 - Google Patents

マイクロ波周波数逓倍器

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JP2003032046A
JP2003032046A JP2002150156A JP2002150156A JP2003032046A JP 2003032046 A JP2003032046 A JP 2003032046A JP 2002150156 A JP2002150156 A JP 2002150156A JP 2002150156 A JP2002150156 A JP 2002150156A JP 2003032046 A JP2003032046 A JP 2003032046A
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fet
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トランジスタの制御入力端を接地する導体の寄
生インダクタンスによりスプリアス発振が生ずるのを防
止する。 【解決手段】FET10のドレインDと外部出力伝送線
路13の一端T3との間にダンピング抵抗20が接続さ
れ、FET11のドレインDと外部出力伝送線路13の
一端T3との間にダンピング抵抗21が接続されてい
る。FET10のソース及びFET11のゲートはそれ
ぞれ、ビアを介して基板背面のグランドプレートに接続
されている。逓倍波周波数が20GHzを超える場合、
ビアは、寄生インダクタンス23および24を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロ波周波数逓
倍器に係り、特に、10GHz程度以上の入力マイクロ
波信号周波数の2倍または4倍の周波数を有するマイク
ロ波又はミリ波の信号を出力するマイクロ波周波数逓倍
器に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、特許第2807508号公報
に開示されているバランス型マイクロ波周波数逓倍器の
回路図である。
【0003】この周波数逓倍器では、ソース接地のFE
T10とゲート接地のFET11とを備え、FET10
の入力端子であるゲートGと、FET11の入力端子で
あるソースSとが共に入力伝送線路12に結合され、F
ET10の出力端子であるドレインDとFET11の出
力端子であるドレインDとが共に出力伝送線路13に直
接接続されている。
【0004】FET10のゲートGと入力伝送線路12
との間には、直流遮断用キャパシタ14が接続され、F
ET11のソースSと入力伝送線路12との間には、位
相遅れを生じさせるリアクタンス素子15が接続されて
いる。
【0005】FET10及びFET11がピンチオフ付
近で動作するように、FET10及びFET11のゲー
トにそれぞれ定電圧電源16及び17から抵抗18及び
19を介して直流バイアス電圧が印加される。FET1
1のゲートと接地との間には直流カット用キャパシタ1
9が接続されている。
【0006】マイクロ波入力端子T1に正弦波を供給す
ると、FET10は正の半波を整流したものを出力し、
FET11は負の半波を整流し極性を反転したものを出
力する。すなわち、FET10及びFET11のドレイ
ン電流に含まれる基本波及び奇数次高調波は、位相が互
いに逆相であるので、T3で両者が相殺される。これに
対し、FET10及びFET11のドレイン電流に含ま
れる偶数次高調波の位相は同相であるので、互いに強め
合う。4倍波の振幅は、2倍波の振幅に比し相当小さ
い。
【0007】FET10及び11の伝達特性の差によ
る、基本波及び奇数次高調波の逆相からのずれ及び偶数
次高調波(特に2倍波及び4倍波)の同相からのずれ
は、リアクタンス素子15により防止される。
【0008】図14の周波数逓倍器によれば、入力マイ
クロ波信号から互いに逆相の基本波を生成するハイブリ
ッド回路が不要であるので、小形化が可能であるという
利点を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者が上述のマイクロ波周波数逓倍器に10GHz程度以
上の入力マイクロ波を供給してその特性を調べたとこ
ろ、次のような問題があることが分かった。
【0010】入力周波数が10GHz程度以上になり、
その結果として出力周波数が20GHz以上になると、
ゲート接地であるFET11がそのゲートGまたはドレ
インDにおいて負性抵抗特性等の不安定性を示すように
なることを知見した。この場合、対策として出力端子T
2付近にアッテネータを接続してみたが、スプリアス発
振を防止できなかった。
【0011】上記逓倍器の設計においては、FET11
のドレインDにバイアス用直流電圧・電流を供給するス
タブを接続し、さらに、目的の逓倍周波数に対して出力
最大となるようにインピーダンス整合をとるのが一般的
である。
【0012】しかし、このスタブと上記負性抵抗の組み
合わせ、あるいはFET10及び11とを含む閉ループ
による発振が生じる。上記の周波数逓倍器の出力に接続
される出力バッファ増幅器の入力整合状態が劣悪(反射
係数が1に近い)である場合には、上記スプリアス発振
が顕著となる。
【0013】また、4逓倍回路を実現する場合には、出
力周波数がミリ波領域に達するので、これを実現するに
足る高性能な(最大応答周波数とも言うべき最大発振周
波数fmaxが高い)ゲート接地FET11部の負性抵抗
あるいは反射利得がより大きくなって、上記問題が一層
深刻になる。
【0014】上記負性抵抗が生じる要因は、FET11
のゲートGを接地する導体の寄生インダクタンスおよび
FET11のドレインDとソースSとの間に寄生する微
小な帰還容量である。特に、ゲート接地FETは入力信
号と出力信号とが同相であるため、上記寄生インダクタ
ンスはゲート接地のFET11に正帰還を生じさせる
(入力信号と出力信号とが逆相であるソース接地FET
では、負帰還となり、ソース接地FETは低雑音増幅器
で一般的に用いられる)。
【0015】しかし、ボンディングワイヤ又は基板に形
成されたビアを介して接地し、またはコプレーナ線路の
接地導体に接続するいずれの場合も、ゲート接地FET
を形成するためには必ず何らかの接地用リードが必要で
ある。先端開放の1/4波長伝送線路を基板上に形成す
ることにより接地する方法もあるが、この場合、所定周
波数(または帯域)成分についてのみの接地であるの
で、該所定周波数よりも高い周波数成分については、上
記寄生インダクタンスが生ずる。
【0016】結局、上記寄生インダクタンスを、ゲート
接地FETの動作を全ての周波数において不安定にさせ
ない程度に小さくすることは困難であり、ミリ波あるい
はそれに近い高周波において、ゲート接地FETを含む
回路は不安定になり易いという問題があった。
【0017】本発明の目的は、上記問題点に鑑み、トラ
ンジスタの制御入力端を接地する導体の寄生インダクタ
ンスによるスプリアス発振が生じない安定なマイクロ波
周波数逓倍器を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によるマイクロ波
周波数逓倍器は、入力マイクロ波信号が供給される入力
伝送線路と、出力伝送線路と、第1制御入力端及び第1
電流路を有し、該第1制御入力端が該入力伝送線路に結
合され、該電流路の一端が接地導体に接続された第1ト
ランジスタと、第2制御入力端及び第2電流路を有し、
該第2制御入力端が該接地導体に接続され、該電流路の
一端が該入力伝送線路に結合された第2トランジスタ
と、該第1電流路の他端と該出力伝送線路との間に接続
された第1ダンピング抵抗と、該第2電流路の他端と該
出力伝送線路との間に接続された第2ダンピング抵抗と
を有し、該第2トランジスタと該出力伝送路との接続で
生成される発信を抑制するように該第2ダンピング抵抗
の抵抗値が決定され、該第1トランジスタと該第2トラ
ンジスタとを通り周回して生成される発信を該第1ダン
ピング抵抗と該第2ダンピング抵抗との直列接続で抑制
するように該第1ダンピング抵抗の抵抗値が決定されて
いる。
【0019】上記構成において、入力伝送線路に正弦波
を供給すると、第1トランジスタは正の半波を整流した
ものを出力し、第2トランジスタは負の半波を整流し極
性を反転したものを出力する。すなわち、第1及び第2
のトランジスタの電流路を流れる電流に含まれる基本波
及び奇数次高調波は、位相が互いに逆相であるので、出
力伝送線路で両者が相殺される。これに対し、第1及び
第2のトランジスタの電流路を流れる電流に含まれる偶
数次高調波の位相は同相であるので、互いに強め合う。
【0020】第1及び第2のダンピング抵抗により、す
べての周波数の信号の振幅が減じられるが、位相はシフ
トしない。従って、偶数次高調波が強め合って出力伝送
線路から取り出される。
【0021】また、第2トランジスタの制御入力端を接
地する導体の寄生インダクタンスにより負性抵抗が生じ
ても、第2ダンピング抵抗が、第2トランジスタと出力
伝送線路とで形成される擬似発振回路を成立できなくす
る。すなわち、該擬似発振回路の共振器として機能する
出力伝送線路での損失を増加して任意の周波数で発振条
件を成立しないようにすることができる。従って、ミリ
波のような高周波数の逓倍信号を得るように設計パラメ
ータを定めた場合でも、スプリアス発振のない安定なマ
イクロ波周波数逓倍器を実現することができる。
【0022】第1および第2のトランジスタを周回する
ループで生成される発振は、ループ利得が1よりも小さ
くなるように第1及び第2のダンピング抵抗の抵抗値を
定めることにより、ループ発振を抑圧することができ
る。
【0023】また、アッテネータが直列抵抗と並列抵抗
を組み合わせて構成できることから、第1及び第2のダ
ンピング抵抗と出力伝送線路との接続点と、接地との間
に、抵抗を接続することにより、マイクロ波周波数逓倍
器とそれに続く出力バッファ増幅器との間のインピーダ
ンス整合を改善することができ、あるいはこれらの回路
を含む全体のレベルダイヤグラムを調整することができ
る。
【0024】なお、第1及び第2のダンピング抵抗を介
してそれぞれ第1及び第2のトランジスタの電流路に電
流が供給されるので、電圧降下が生ずる。すなわち、第
1及び第2のトランジスタの一方が導通状態で他方が非
導通状態である時、該一方の電流路の端子間電圧は直流
バイアス電圧よりも低下し、該他方の電流路の端子間電
圧は直流バイアス電圧にほぼ等しい電圧に維持される。
この電圧低下は、ダンピング抵抗値が大きい程大きくな
る。しかし、第1及び第2のトランジスタは閾値電圧付
近にバイアスされているので、トランジスタに流れる電
流の平均値は例えば十ミリアンペア以下と低く、30オ
ーム程度以下のダンピング抵抗であれば該電圧低下は
0.3V程度であり、第1及び第2のトランジスタによ
る逓倍能率の低下は無視できる。
【0025】また、マイクロ波周波数逓倍器に必須の接
地に伴なう寄生インダクタンスがあっても、本発明によ
れば安定な動作が可能になるので、マイクロ波周波数逓
倍器及びその前段の基本波発振器及び後段の増幅器など
をチップ上に集積しその背面にグランドプレートを形成
するモノリシックマイクロ波集積回路を実現することが
可能となる。
【0026】本発明の他の目的、構成及び効果は以下の
説明から明らかになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。複数の図中の対応する同一又は類似
の構成要素には、同一又は類似の符号を付している。
【0028】[第1実施形態]図1は、本発明の第1実
施形態のマイクロ波周波数逓倍器の回路図である。
【0029】外部マイクロ波は、特性インピーダンスZ
0を有する入力伝送線路12の一端T1に供給される。
入力伝送線路12の他端は、一方では直流バイアス成分
遮断用キャパシタ14を介して、第1トランジスタとし
てのFET10の制御入力端であるゲートGに接続さ
れ、他方では伝送線路15を介して、第2トランジスタ
としてのFET11の電流路一端であるソースSに接続
されている。伝送線路15は、各FET10及び11の
寄生容量等によって生じる通過位相差を補正して、両F
ET10及び11に同相の信号を入力するために用いら
れる。
【0030】FET10の電流路他端であるドレインD
と特性インピーダンスZ0の外部出力伝送線路13の一
端T3との間にはダンピング抵抗20が接続され、FE
T11の電流路他端であるドレインDと外部出力伝送線
路13の該一端T3との間にはダンピング抵抗21が接
続されている。
【0031】FET10のソースS及びFET11のゲ
ートGは、接地される。22および23は、これら接地
のための導体が持つ寄生インダクタンスを示す。FET
11のゲートは、図14のキャパシタ20を介さずに接
地される。すなわち、キャパシタ20が占める面積およ
び接地のための導体が占める面積によって、FET11
のゲートから接地点までの距離が増大し、その寄生イン
ダクタンスとソース接地FET10の寄生インダクタン
ス22との間に差が生じるのを避けるため、第1実施形
態では図14のキャパシタ20を使用しない。
【0032】FET10のゲートは、直流バイアス用抵
抗18を介して、電圧Vggを出力する直流定電圧源1
6に接続されている。直流定電圧源16は、FET10
のゲート・ソース間のバイアス電圧がFET10のピン
チオフ電圧付近となるように、バイアス抵抗18に印加
する。
【0033】FET11のソースには、マイクロ波入力
端子T1に接続された自己バイアス回路24によって、
ドレイン電流に比例したバイアス電圧が供給される。自
己バイアス回路24は、FET11のゲート・ソース間
のバイアス電圧がFET11のピンチオフ電圧付近とな
るようにドレイン電流を制御する。
【0034】マイクロ波入力端子T1に正弦波を供給す
ると、FET10は正の半波を整流したものを出力し、
FET11は負の半波を整流し極性を反転したものを出
力する。すなわち、FET10及びFET11のドレイ
ン電流に含まれる基本波及び奇数次高調波は、位相が互
いに逆相であるので、T3で両者が相殺される。これに
対し、FET10及びFET11のドレイン電流に含ま
れる偶数次高調波の位相は同相であるので、互いに強め
合う。
【0035】FET10および11のゲート・ソース間
のバイアス電圧が上述のようになるように設計し、直流
定電圧源16の電圧を調整することにより、FET10
及び11のドレイン電流に含まれる基本波及び高調波の
利得が互いに同一にされる。
【0036】入力マイクロ波の信号レベルを大きくして
いくと、FET10及び11の非線形性により両ドレイ
ン電流は次第につぶれた波形となり、高次の逓倍波成分
の振幅が増加する。
【0037】逓倍波周波数が20GHzを超える場合に
は、あるいはこれを可能にするために最大応答周波数と
も言うべき最大発振周波数fmaxが非常に高い電界効果
型トランジスタをFET10およびFET11用として
使用する場合には、寄生インダクタンス23がFET1
1のドレイン・ソース間に正帰還を生じるように作用し
て、負性抵抗が生じる。他方、FET10は負帰還の状
態となっている。
【0038】図14の従来例のように両FET10及び
11のドレインに直接、出力伝送線路13が接続され、
かつ入力インピーダンスが低い回路が後続されている
と、反射型発振回路が形成され易く、予期しないスプリ
アス発振が生ずる。この後続回路が、所望の逓倍波の周
波数について整合状態が良い場合でも、その動作帯域を
外れたより高い周波数においては、スプリアス発振が生
ずる。これは、高性能(高fmax)のトランジスタを用
いて図14の従来回路を構成する場合に顕著である。
【0039】これに対し本第1実施形態では、FET1
1のドレインと出力伝送線路13との間にダンピング抵
抗21が接続されているので、例え負性抵抗が生じてい
ても発振条件が成立せず、これによってスプリアス発振
を除去することができる。
【0040】また、FET10のドレインと出力伝送線
路13との間にもダンピング抵抗20が接続されている
ので、FET10からの基本波周波数成分および逓倍波
成分の出力レベルをそれぞれ、FET11からの基本波
周波数成分および逓倍波成分の出力レベルに一致させる
ことができる。
【0041】両ダンピング抵抗の抵抗値は、理論的には
同一値でよいが、基本波周波数成分および奇数次逓倍波
成分のT3での逆相合成による抑圧と、得たい偶数次逓
倍波成分のT3での同相合成による出力増加とをより達
成するために、両ダンピング抵抗の抵抗値を異ならせて
もよい。
【0042】スプリアス発振は、従来では、上記反射型
発振回路のみでなく、FET11での逆方向伝達を介し
てFET11のゲートに達し、さらに伝送線路15及び
キャパシタ14を介してFET10のゲートに達し、F
ET10での順方向伝達によりFET10のドレインに
達し、FET10のドレインからFET11のドレイン
に達し、ループにおいて、ループ利得が1より大きくな
ることによっても生じた。この場合、T3およびT1で
のインピーダンスは高い。FET11が寄生インダクタ
ンス23によって負性抵抗を呈している場合には、この
ループ利得が1より大きくなる可能性がある。
【0043】これに対し、本第1実施形態ではループ利
得が、ダンピング抵抗20及び21によって低減され、
1より小さくなることによって発振が生じない。
【0044】[第2実施形態]図2は、本発明の第2実
施形態のマイクロ波周波数逓倍器の回路図である。
【0045】この波周波数逓倍器は、上記第1実施形態
のそれの出力伝送線路13を、伝送線路13及び25と
接地キャパシタ26との組合せで置き換えたものであ
る。全ての伝送線路のインピーダンスは、特性インピー
ダーンスZ0とは限らず、以下のように決定されてい
る。すなわち、マイクロ波周波数逓倍器は、その出力が
最大となる負荷インピーダンスを有している。
【0046】これを実現するために、FET10及び1
1からの逓倍波出力の合成点T3に特性インピーダンス
Z3の伝送線路13の一端が接続され、その他端(T
2)に特性インピーダンスZ4の伝送線路25の一端が
接続され、その他端にドレインバイアス電圧Vddが印
加され、該他端はキャパシタ26で高周波接地されてい
る。伝送線路13及び25からなるT型回路によって所
望の負荷インピーダンスを実現できるので、逓倍波周波
数成分の出力レベルを最大にすることができる。
【0047】なお、このT型回路に限らず、所望の負荷
インピーダンスを実現する種々の回路構成を利用しても
よい。
【0048】位相調整用の伝送線路15のインピーダン
スZ2は、所望の周波数帯域においてFET10及び1
1に同位相かつ同振幅の基本波周波数信号が供給される
ように、FET10およびFET11の入力インピーダ
ンスに応じて決定される。
【0049】入力伝送線路12のインピーダーンスZ1
は、これと自己バイアス回路24との組合せで、マイク
ロ波周波数逓倍器の入力インピーダンスが、入力伝送線
路12の一端T1に接続される不図示のマイクロ波信号
源のインピーダンスと整合するように決定される。
【0050】本第2実施形態のマイクロ波周波数逓倍器
によれば、第1実施形態の全ての機能を実現し、かつ、
最適入出力条件を実現することができる。
【0051】[第3実施形態]図3は、本発明の第3実
施形態のマイクロ波周波数逓倍器の回路図である。
【0052】この周波数逓倍器では、第2実施形態の出
力端子T2に、入力基本波周波数の2倍の周波数につい
て長さが1/4波長の先端開放伝送線路(オープンスタ
ブ)が接続されている。これにより、FET10及び1
1から発生される入力基本周波数の2逓倍波がトラップ
される。上記第1及び第2実施形態と同様に奇数次の逓
倍波が逆相合成によって抑圧され、また、6次以上の偶
数次の逓倍波は非常に出力レベルが小さい。
【0053】したがって、出力端子T2からはほぼ4逓
倍波のみが出力される。例えば10GHzの基本波周波
数は、40GHzの信号に効果的に変換される。また、
発振器の位相雑音を12dBの上昇(逓倍の原理より周
波数2倍(オクターブ)で6dBの位相雑音上昇)に抑
えることができる。
【0054】他方、誘電体共振器を用いた発振器では、
位相雑音が約20dB/オクターブで上昇する(論文調
査からの経験則)。
【0055】ミリ波で位相雑音の低い発振器を実現する
には、逓倍方式が最も優れていることから、本第3実施
形態のようにミリ波でも安定に動作できる高次逓倍器
は、適用範囲が広い。
【0056】本第3実施形態のマイクロ波4逓倍器は上
記のように、マイクロ波2逓倍器にトラップ用スタブを
1つだけ追加することにより実現できる。ダンピング抵
抗が無いと、このトラップ用スタブがゲート接地のFE
T11と作用して新たな不安定性を引き起こす、あるい
は、上記不安定性を何らかの形で変化させる。このよう
な状況は設計を非常に複雑かつ困難にする。しかし、ダ
ンピング抵抗20及び21を接続することによって該不
安定性を除去できるので、安定な逓倍動作が可能であ
る。
【0057】図4は、図3の回路を実現する、GaAs
などの半絶縁性基板上のレイアウト図である。
【0058】図4中、ハッチング領域は、上下に対向す
る金属膜の間に誘電体が挟まれたキャパシタの誘電体領
域を示している。該半絶縁性基板の背面には、金属膜で
あるグランドプレートが被着されている。各伝送線路
は、基板上面のラインパターンと、該グランドプレート
と、これらの間に誘電体として機能する該半絶縁性基板
とで構成されるストリップ線路である。V1〜V3はい
ずれも、内壁に金属膜が被着されたビアであり、該グラ
ンドプレートに接続されている。各ビアの基板上面側周
囲には、金属膜が被着されている。ビアは、その中に金
属が充填されているものであってもよい。
【0059】図5〜8はそれぞれ、図4中のV−V、V
I−VI、VII−VII及びVIII−VIII線に
沿った拡大断面図である。
【0060】図5において、30は半絶縁性基板、31
はグランドプレート、141〜143はそれぞれキャパ
シタ14を構成する金属膜、誘電体及び金属膜である。
【0061】図6において、D1はFET10のドレイ
ン電極、32は絶縁体である。
【0062】図7において、33及び34は半絶縁性基
板30に不純物イオンが注入されて形成された動作層で
あり、G1及びG2はゲート電極、D2はドレイン電
極、S3及びS4はソース電極である。FET11は、
MES構造であり、2つのトランジスタが並列接続され
たものであって、ソースS3とS4とが配線パターンで
接続され、ゲートG1とG2とが配線パターンで接続さ
れる。
【0063】図8において、抵抗20は半絶縁性基板3
0に不純物イオンが注入されて形成されており、201
及び202は抵抗20の両側に接続された配線パターン
である。
【0064】図4において、FET10のソース電極S
1及びS2並びにFET11のゲート電極(太線)はい
ずれも、金属配線パターンとビアV2とを介してグラン
ドプレート31に接続されている。
【0065】抵抗18は、その値を比較的大きくするた
めに2個所に形成された抵抗が直列接続され、その各々
は抵抗20と同様に構成されている。
【0066】自己バイアス回路24は、一般に良く用い
られる構成であり、スパイラルインダクタ241に、抵
抗242と交流接地用キャパシタ243との並列回路の
一端が接続され、該並列回路の他端はビアV1を介して
グランドプレート31に接続されている。FET11の
ドレインからソースに流れる直流電流は、スパイラルイ
ンダクタ241を介して抵抗242に流れ、接地に至
る。抵抗242の抵抗値は、その両端間の直流電圧がF
ET11の閾値電圧となるように定められている。キャ
パシタ243は、マイクロ波周波数逓倍器の動作周波数
においてインピーダンスを無視できるので、スパイラル
インダクタ241をインピーダンス整合用に使用するこ
とができる。
【0067】オープンスタブ27は、マイクロ波周波数
逓倍器を小形にするため、FET10と伝送線路15を
取り囲むように形成されている。
【0068】図9〜12は、図4のマイクロ波周波数逓
倍器の実験結果を示す。
【0069】図9〜11は各種Sパラメータの周波数特
性図であり、実線は、ダンピング抵抗20及び21を有
する図4のマイクロ波周波数逓倍器を用いた場合を示
し、破線は、図4のマイクロ波周波数逓倍器においてダ
ンピング抵抗20及び21を用いなかった構成の場合を
示している。
【0070】マイクロ波周波数逓倍器は、9.5GHz
の入力信号を38GHzの出力信号に変換する仕様で設
計パラメータが定められ、使用したダンピング抵抗の抵
抗値は12オームである。
【0071】図9は、入力反射利得の周波数特性を示し
ている。
【0072】図9から明らかなように、60〜73GH
zの周波数領域において、両特性間に大きな差があり、
実線では反射利得のない安定な動作であるのに対し、破
線では反射利得数dBの周波数を含め周波数特性が大幅
に変化するという不安定な動作を呈している。上記周波
数領域のどこかでスプリアス発振が生じ、このスプリア
ス発振成分と基本波周波数成分および逓倍波成分との間
で相互変調が行われ、多数のスプリアスが発生したもの
と考えられる。
【0073】図10は、出力反射利得の周波数特性を示
している。
【0074】FET10のドレインは高インピーダンス
であるので、反射利得は0dB付近にある。実線では全
周波数で利得のない安定な動作であるのに対し、破線で
は広い周波数範囲(33〜70GHz)で利得を有し、
特に60GHz付近では10dBに至る反射利得が観測
されるという不安定な動作を呈している。
【0075】図11は、逆方向伝達利得の周波数特性を
示している。
【0076】FET10及びFET11は基本的に非可
逆であるので、FET10及びFET11の寄生サセプ
タンスによって周波数向上に伴い伝達量が増加するにし
ても、逆方向の伝達利得は0dBより大幅に低いはずで
ある。しかるに、30GHzを超える周波数では−10
dB前後に達している。これは寄生インダクタンスの帰
還効果である。
【0077】実線では全周波数で−10dB強以下で比
較的滑らかな変化であるのに対し、破線では60GHz
から70GHzの周波数で急峻で不安定な動作を呈して
いる。5dB近い逆方向伝達利得も観測される。
【0078】図12は、ダンピング抵抗値(0〜30
Ω)に対する順方向通過利得の変化を38GHzについ
て示す。ダンピング抵抗値が12オームでは利得低下が
2dB程度であり、実用上充分に小さい。
【0079】図12は、安定性の指針であるKファクタ
も示している。無条件安定、つまりK>1となるのは、
ダンピング抵抗値が12オーム弱以上である。また、ダ
ンピング抵抗値が増加しても通過利得の減少は緩やかで
あり、20オームまでは実用上許容範囲である。
【0080】以上説明したように、本発明の要点である
ダンピング抵抗は、マイクロ波周波数逓倍器を安定化
し、設計を容易にし、さらに、逓倍利得の低下を小さく
抑えることができる。
【0081】[第4実施形態]図13は、本発明の第4
実施形態のマイクロ波周波数逓倍器の回路図である。
【0082】この周波数逓倍器では、図3のFET10
及び11の替わりにそれぞれ、バイポーラトランジスタ
10A及び11Aが用いられている。このバイポーラト
ランジスタのコレクタ、ベース及びエミッタはそれぞれ
図3のFETのドレイン、ゲート及びソースに対応して
いる。バイポーラトランジスタとしては、遮断周波数が
高いHBTが好ましい。
【0083】他の点は、上記第3実施形態と同一であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のマイクロ波周波数逓倍
器の回路図である。
【図2】本発明の第2実施形態のマイクロ波周波数逓倍
器の回路図である。
【図3】本発明の第3実施形態のマイクロ波周波数逓倍
器の回路図である。
【図4】図3の回路を実現する半絶縁性基板上のレイア
ウト図である。
【図5】図4中のV−V線に沿った拡大断面図である。
【図6】図4中のVI−VI線に沿った拡大断面図であ
る。
【図7】図4中のVII−VII線に沿った拡大断面図
である。
【図8】図4中のVIII−VIII線に沿った拡大断
面図である。
【図9】図4のマイクロ波周波数逓倍器の入力反射利得
の周波数特性図である。
【図10】図4のマイクロ波周波数逓倍器の出力反射利
得の周波数特性図である。
【図11】図4のマイクロ波周波数逓倍器の逆方向伝達
利得の周波数特性図である。
【図12】ダンピング抵抗値(0〜30Ω)に対する順
方向通過利得及びKファクタの変化を38GHzの信号
について示すグラフである。
【図13】本発明の第4実施形態のマイクロ波周波数逓
倍器の回路図である。
【図14】従来のバランス型マイクロ波周波数逓倍器の
回路図である。
【符号の説明】
10、11 FET 10A、11A バイポーラトランジスタ 12 入力伝送線路 13 出力伝送線路 14 キャパシタ 15 伝送線路 16 定電圧電源 18 バイアス抵抗 20、21 ダンピング抵抗 22、23 寄生インダクタンス 24 自己バイアス回路 T1 入力端子 T2 出力端子
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月31日(2002.5.3
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 上記出力伝送線路に接続され、上記入力
マイクロ波信号の周波数の2倍の周波数の信号をトラッ
プするスタブ、 をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいず
れか1つに記載のマイクロ波周波数逓倍器。
【請求項】 一端が上記第1制御入力端に接続された
バイアス抵抗と、 上記入力伝送線路と該第1制御入力端との間に接続され
た直流遮断用キャパシタと、 該入力伝送線路と上記接地導体との間に接続された自己
バイアス回路と、 を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
つに記載のマイクロ波周波数逓倍器。
【請求項】 上記第1トランジスタは、上記第1制御
入力端としてのゲートと、上記第1電流路の上記一端と
してのソースと、該第1電流路の上記他端としてのドレ
インとを有する第1電界効果トランジスタであり、 上記第2トランジスタは、上記第2制御入力端としての
ゲートと、上記第2電流路の上記一端としてのソース
と、該第1電流路の上記他端としてのドレインとを有す
る第2電界効果トランジスタである、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載
のマイクロ波周波数逓倍器。
【請求項】 上記第1トランジスタは、上記第1制御
入力端としてのベースと、上記第1電流路の上記一端と
してのエミッタと、該第1電流路の上記他端としてのコ
レクタとを有する第1バイポーラトランジスタであり、 上記第2トランジスタは、上記第2制御入力端としての
ベースと、上記第2電流路の上記一端としてのエミッタ
と、該第1電流路の上記他端としてのコレクタとを有す
る第2バイポーラトランジスタである、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載
のマイクロ波周波数逓倍器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】FET10及びFET11がピンチオフ付
近で動作するように、FET10及びFET11のゲー
トにそれぞれ定電圧電源16及び17から抵抗18及び
19を介して直流バイアス電圧が印加される。FET1
1のゲートと接地との間には直流カット用キャパシタ
が接続されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によるマイクロ波
周波数逓倍器は、入力マイクロ波信号が供給される入力
伝送線路と、出力伝送線路と、第1制御入力端及び第1
電流路を有し、該第1制御入力端が該入力伝送線路に結
合され、該電流路の一端が接地導体に接続された第1ト
ランジスタと、第2制御入力端及び第2電流路を有し、
該第2制御入力端が該接地導体に接続され、該電流路の
一端が該入力伝送線路に結合された第2トランジスタ
と、該第1電流路の他端と該出力伝送線路との間に接続
された第1ダンピング抵抗と、該第2電流路の他端と該
出力伝送線路との間に接続された第2ダンピング抵抗と
を有し、該接地導体は、グランドプレートと該グランド
プレートに導通した1つのビアとを有し、該第1トラン
ジスタの該電流路の一端及び該第2制御入力端はいずれ
も該1つのビアに接続されて該1つのビアを介し該グラ
ンドプレートに導通している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】また、周波数が高くなるとマイクロ波周波
数逓倍器に必須の接地に伴なう寄生インダクタンスが無
視できなくなるが、本発明では、該第1トランジスタの
該電流路の一端及び該第2制御入力端が、共通の該ビア
を介して該グランドプレートに導通しているので、該第
1トランジスタの該電流路の一端と該グランドプレート
との間の寄生インダクタンスと、該第2制御入力端と該
グランドプレートとの間の寄生インダクタンスとが略同
一になって、スプリアス発振がさらに低減される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】FET10のソースS及びFET11のゲ
ートGは、接地される。22および23は、これら接地
のための導体が持つ寄生インダクタンスを示す。FET
11のゲートは、図14のキャパシタを介さずに接地
される。すなわち、キャパシタが占める面積および接
地のための導体が占める面積によって、FET11のゲ
ートから接地点までの距離が増大し、その寄生インダク
タンスとソース接地FET10の寄生インダクタンス2
2との間に差が生じるのを避けるため、第1実施形態で
は図14のキャパシタを使用しない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力マイクロ波信号が供給される入力伝
    送線路と、 出力伝送線路と、 第1制御入力端及び第1電流路を有し、該第1制御入力
    端が該入力伝送線路に結合され、該電流路の一端が接地
    導体に接続された第1トランジスタと、 第2制御入力端及び第2電流路を有し、該第2制御入力
    端が該接地導体に接続され、該電流路の一端が該入力伝
    送線路に結合された第2トランジスタと、 該第1電流路の他端と該出力伝送線路との間に接続され
    た第1ダンピング抵抗と、 該第2電流路の他端と該出力伝送線路との間に接続され
    た第2ダンピング抵抗と、 を有し、該第2トランジスタと該出力伝送路との接続で
    生成される発信を抑制するように該第2ダンピング抵抗
    の抵抗値が決定され、該第1トランジスタと該第2トラ
    ンジスタとを通り周回して生成される発信を該第1ダン
    ピング抵抗と該第2ダンピング抵抗との直列接続で抑制
    するように該第1ダンピング抵抗の抵抗値が決定されて
    いることを特徴とするマイクロ波周波数逓倍器。
  2. 【請求項2】 上記出力伝送線路に接続され、上記入力
    マイクロ波信号の周波数の2倍の周波数の信号をトラッ
    プするスタブ、 をさらに有することを特徴とする請求項1記載のマイク
    ロ波周波数逓倍器。
  3. 【請求項3】 一端が上記第1制御入力端に接続された
    バイアス抵抗と、 上記入力伝送線路と該第1制御入力端との間に接続され
    た直流遮断用キャパシタと、 該入力伝送線路と上記接地導体との間に接続された自己
    バイアス回路と、 を有することを特徴とする請求項1又は2記載のマイク
    ロ波周波数逓倍器。
  4. 【請求項4】 上記第1トランジスタは、上記第1制御
    入力端としてのゲートと、上記第1電流路の上記一端と
    してのソースと、該第1電流路の上記他端としてのドレ
    インとを有する第1電界効果トランジスタであり、 上記第2トランジスタは、上記第2制御入力端としての
    ゲートと、上記第2電流路の上記一端としてのソース
    と、該第1電流路の上記他端としてのドレインとを有す
    る第2電界効果トランジスタである、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載
    のマイクロ波周波数逓倍器。
  5. 【請求項5】 上記第1トランジスタは、上記第1制御
    入力端としてのベースと、上記第1電流路の上記一端と
    してのエミッタと、該第1電流路の上記他端としてのコ
    レクタとを有する第1バイポーラトランジスタであり、 上記第2トランジスタは、上記第2制御入力端としての
    ベースと、上記第2電流路の上記一端としてのエミッタ
    と、該第1電流路の上記他端としてのコレクタとを有す
    る第2バイポーラトランジスタである、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載
    のマイクロ波周波数逓倍器。
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