JP2003031113A - メタルバック付き蛍光面と画像表示装置およびメタルバック付き蛍光面の形成方法 - Google Patents

メタルバック付き蛍光面と画像表示装置およびメタルバック付き蛍光面の形成方法

Info

Publication number
JP2003031113A
JP2003031113A JP2001210029A JP2001210029A JP2003031113A JP 2003031113 A JP2003031113 A JP 2003031113A JP 2001210029 A JP2001210029 A JP 2001210029A JP 2001210029 A JP2001210029 A JP 2001210029A JP 2003031113 A JP2003031113 A JP 2003031113A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal back
film
layer
phosphor
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001210029A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Ito
武夫 伊藤
Hajime Tanaka
肇 田中
Tomoko Nakazawa
知子 中澤
Masaaki Inamura
昌晃 稲村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001210029A priority Critical patent/JP2003031113A/ja
Publication of JP2003031113A publication Critical patent/JP2003031113A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐電圧特性と輝度特性の両特性に優れたメタ
ルバック付き蛍光面と画像表示装置、およびメタルバッ
ク付き蛍光面の形成方法を提供する。 【解決手段】 フェースプレート内面に少なくとも蛍光
体層とその上に形成されたメタルバック層を有する蛍光
面において、メタルバック層の平均膜厚をd(nm)、平
均光透過率をt(%)とし、蛍光体層の表面粗さをr
1、メタルバック層の表面粗さをr2としたとき、以下の
式を満足させる。 t≦(2.3−log10d)/0.3かつr2/r1×1
00≧20 さらに以下の式を満足させる。但し、R=r2/r1×1
00 Va≦0.002×R2.1+0.1×R このようなメタルバック付き蛍光面は、蛍光面上に形成
された金属膜を加熱押圧処理することにより、実現する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタルバック付き
蛍光面と画像表示装置、およびメタルバック付き蛍光面
の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、陰極線管(CRT)や、フィ
ールドエミッション方式の画像表示装置(FED)など
の蛍光面では、蛍光体層の内面(フェースプレートと反
対側の面)に金属膜が形成されたメタルバック方式の構
造が広く採用されている。このメタルバック方式は、電
子源からの電子により励起された蛍光体層から金属膜
(メタルバック層)側へ発せられた光を反射し、より効
率よくフェースプレート前面に発光エネルギーを送るこ
とと、蛍光体層に導電性を付与し電極の役割を果たすこ
とを目的としたものである。
【0003】従来からメタルバック層の形成は、ニトロ
セルロース等からなる薄い膜をスピン法などで蛍光体層
の上に形成し、その上にアルミニウム(Al)を真空蒸
着し、さらに焼成して有機物を除去する方法(ラッカー
法)により行われている。
【0004】また、特開昭63−102139号等に
は、簡便なメタルバック形成方法として、予め離型剤を
施したフィルム上に金属蒸着膜を形成しておき、これを
接着剤を用いて蛍光体層上に転写することによりメタル
バック層を形成する方法(転写方式)が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法で形成されたメタルバック層では、輝度特性と耐
電圧特性との両立が難しく、両方の特性を満足させるメ
タルバック付き蛍光面を得ることができなかった。
【0006】以下、本発明の課題について詳細に説明す
る。メタルバック付き蛍光面における輝度特性と耐電圧
特性との相関を考える場合、蛍光体層とメタルバック層
との密着度が重要な関係を持つ。
【0007】密着度を評価する方法として、JIS B
0601−1994に示される表面粗さを用いた簡便な
方法がある。この方法では、試料の粗さ曲線からその平
均線の方向に基準長さ(L)だけ抜き取り、この抜き取
り部分の平均線の方向にX軸を、X軸と直交する方向に
Y軸を取り、粗さ曲線をy=f(x)で表したときに、
以下の式 Ra=(1/L)∫ |f(x)|dx によって求められる算術平均粗さRa(μm)を用い
る。
【0008】この値(平均粗さRa)は、例えばキーエ
ンス社製の超深度形状測定顕微鏡VK−8500などに
よって簡便に測定することができる。この測定器を用い
て、まず蛍光体層の平均粗さr1を測定した後、その上
にメタルバック層を形成し、そのメタルバック層の平均
粗さr2を測定する。こうして測定されたr1とr2の値
を用いて、以下の式(4) M=(r2/r1)×100 ………(4) によって求められるMを、蛍光体層とメタルバック層と
の密着度の指標とすることができる。
【0009】本発明者等は、メタルバック形成方法の1
つであるラッカー法を用いて蛍光面を作製し、密着度と
耐電圧特性の相関関係を調べた。使用した蛍光面の作製
手順を、以下に示す。
【0010】まず、ソーダガラス板をフェースプレート
とし、その上に、グラファイトからなる黒色組成物をス
トライプ状に形成し、蛍光体層のガードバンドを形成し
た。次いで、その上にスラリー法およびフォトリソ法に
より、青(B)、緑(G)、赤(R)の3色の蛍光体層
が隣り合うように配列された蛍光体パターンを形成し
た。なお、スラリー法およびフォトリソ法では、感光剤
等を含有する蛍光体スラリーを塗布した後、露光、現
像、乾燥を順に行うことにより、各色の蛍光体パターン
を青(B)、緑(G)、赤(R)の順で形成した。
【0011】次いで、こうして形成された蛍光面上に、
公知のラッカー法により、固形分比の異なる4種類のニ
トロセルロース溶液を塗布し、膜厚の異なる有機被膜を
形成した。こうして有機被膜を有する蛍光面を、各膜厚
について数10枚ずつ作製した。次に、有機被膜上に、
公知の蒸着法によりAlを蒸着し、平均膜厚100nmの
Al膜を形成した後、試料片を加熱処理(ベーキング)
して有機分を分解・除去した。こうして、メタルバック
付き蛍光面の試料を得た。
【0012】次に、耐電圧特性の評価方法について説明
する。前述の方法で作製されたメタルバック付き蛍光面
と、ソーダガラス板上にITO膜を蒸着により形成した
基板を、ITO蒸着面がメタルバック形成面と対向する
ように配置し、それらのギャップを2mmに保持した。次
いで、雰囲気を1×10−5Pa程度の真空状態とし、
蛍光面を陽極、ITO膜を陰極として直流電源に接続し
て、擬似的な電子線加速装置を作製した。
【0013】次に、このような電子線加速装置におい
て、0.1kV/秒の速度で電極間に電位差を設けてい
き、放電の起こった電圧Vaを測定した。1種類の蛍光
面について数10個のVaを得た後、Vaの平均値から標
準偏差σの3倍を減じた電圧(Va―3σ)を試料の限
界保持電圧とした。
【0014】以上のような方法で試料を評価した結果
を、図15に示す。図中、点a15はニトロセルロースの
固形分比が5質量%(以下、%と示す。)、点b15は3
%、点c15は1%、点d15は0.5%の場合をそれぞれ
示す。
【0015】図15から、ニトロセルロースの固形分比
が低くなるほど、蛍光体層とメタルバック層との密着度
が増加し、限界保持電圧が向上することがわかる。ま
た、Alの平均膜厚を100nmから40nm、60nm、8
0nmに変えて同様の実験を行ったところ、ほぼ同様の結
果が得られた。
【0016】さらに、本発明者等は、前述した試料のA
l膜の成膜均一性を評価するため、Al膜の光透過率を
測定し、密着度との関係を調べた。結果を図16に示
す。Al膜の膜厚が同じ場合、光透過率の低いものの方
がより均一な膜であるといえる。図中、実線a16はAl
膜の膜厚が100nm、実線b16は80nm、実線c16は6
0nm、実線d16は40nmの場合をそれぞれ示す。
【0017】図16からわかるように、Al膜の膜厚に
関係なく、蛍光体層とメタルバック層との密着度が20
前後の値を境に高くなるほど、光透過率が高くなってい
る。すなわち、ニトロセルロースの膜厚が薄くなるほ
ど、Al膜が不均一になっていることがわかる。
【0018】次に、Al膜の成膜性の発光輝度への影響
を調べた。結果を図17に示す。図中a17は各試料の密
着度に対する相対輝度を示す。この図から、Al膜厚に
関係なく、密着度が20前後から高くなるほど徐々に輝
度が低くなることがわかる。したがって、Al膜の光透
過率つまり成膜性と発光輝度が密接に関わっていること
がわかる。
【0019】このように、蛍光面の耐電圧特性を向上さ
せるためには、蛍光体層とメタルバック層との密着度を
高くすることが有効であるが、従来のラッカー法による
メタルバック層の形成では、上記したようにニトロセル
ロースの固形分比を制御するしか方法がなく、輝度の低
下をもたらすという欠点があった。
【0020】また、転写方式によるメタルバック層の形
成において、密着度と耐電圧特性との相関を調べた。
【0021】まず、前述と同様にしてガードバンドおよ
び蛍光体層を有する蛍光面を作製した。次いで、膜厚2
0μm のポリエステル樹脂製のベースフィルム上に、ト
ルエン75部(質量部。以下同じ)、メチルイソブチル
ケトン12部、メチルエチルケトン12部、アセチレン
グリコール0.2部、ワックス類0.2部、酢酸セルロ
ース0.2部、ロジン系樹脂0.2部、シリコーン樹脂
0.2部からなる離型剤を、グラビアコータにより塗布
し乾燥して、0.5μm 厚の離型剤層を形成した。
【0022】次いで、この離型剤層上に、メチルイソブ
チルケトン25部、メチルエチルケトン25部、変性ア
ルコール6部、トルエン10部、酢酸ブチル10部、酢
酸エチル10部、メラミン樹脂5部、尿素樹脂5部、繊
維素誘導体1部、ロジン系樹脂1部、ジメチルシロキサ
ン1部、リン酸0.5部、p−トルエンスルフォン酸
0.5部からなる樹脂組成物を、グラビアコータにより
塗布・乾燥し、1μm 厚の保護膜を形成した後、この保
護膜上にアルミニウムを蒸着し、厚さ50nmのアルミニ
ウム膜を形成した。次に、このアルミニウム膜上に、ト
ルエン90部、酢酸ビニル10部からなる樹脂組成物を
グラビアコータにより塗布・乾燥し、接着剤層を形成し
た。このとき、接着剤層の膜厚を変えたものを、10数
種類作製した。こうして転写フィルムを作製した。
【0023】次いで、得られた転写フィルムを用いて、
試料片上に転写方式によりメタルバック層を形成した。
具体的には、転写フィルムの接着剤層が、試料片の蛍光
体層に接するように配置し、硬度50度、表面温度20
0℃のゴムローラーにより、2m/min.の速度、300
kg/cm2 の押圧力で圧着し、10m/min.の速度で
ベースフィルムを剥がして、試料片の蛍光面上に金属膜
(アルミニウム膜)4を転写した。次いで、このように
アルミニウム膜が転写された試料片を、加熱処理(ベー
キング)して有機分を分解・除去した。
【0024】こうして得られたメタルバック付き蛍光面
の試料片について、前記したラッカー法と同様の評価を
行い、蛍光体層とメタルバック層の密着度と限界保持電
圧との関係を調べたところ、ラッカー法によるものと同
様の結果が得られた。
【0025】次に、密着度とAl膜の光透過率との関係
を調べた。結果を図18に示す。図中、a18はAl膜厚
が100nm、b18は80nm、c18は60nm、d18は40
nmの場合をそれぞれ示す。
【0026】転写方式は、平滑なベースフィルム上に蒸
着形成されたAl膜を、蛍光体層上に転写する方法であ
るため、図18から明らかなように、接着剤の膜厚を低
くすることにより密着度を高くしても、Al膜の光透過
率が変化しないという利点を持つ。このときの発光輝度
(Al膜厚100nm)を、図17のb17に示すが、輝度
の低下もほとんど生じない。
【0027】しかしながら、このような従来の転写方式
では、接着剤の膜厚など転写条件のコントロールによる
密着度の向上には限界があり、密着度を20以上とする
ことが難しかった。
【0028】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、耐電圧特性および輝度特性の良好な
メタルバック付き蛍光面と画像表示装置、およびメタル
バック付き蛍光面の形成方法を提供することを目的とす
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明のメ
タルバック付き蛍光面は、請求項1に記載するように、
フェースプレート内面に、少なくとも蛍光体層とその上
に形成されたメタルバック層を有する蛍光面において、
前記メタルバック層の平均膜厚をd(nm)、平均光透過
率をt(%)とし、前記蛍光体層の表面粗さをr1、前
記メタルバック層の表面粗さをr2とするとき、以下の
式(1)、(2)を満足させることを特徴とする。 t≦(2.3−log10d)/0.3………(1) r2/r1×100≧20………(2)
【0030】本発明の第2の発明の画像表示装置は、請
求項2に記載するように、フェースプレートと、前記フ
ェースプレートと対向配置された電子線源と、前記フェ
ースプレート上に形成され、前記電子線源から放出され
る電子線により発光する蛍光面とを具備し、前記蛍光面
が、請求項1記載のメタルバック付き蛍光面であること
を特徴とする。
【0031】この画像表示装置においては、請求項3に
記載するように、前記電子線の加速電圧をVa、前記蛍
光体層の表面粗さをr1、前記メタルバック層の表面粗
さをr2とするとき、さらに以下の式(3)を満足させ
るように構成することができる。 Va≦0.002×R2.1+0.1×R………(3)
但し、R=r2/r1×100とする。
【0032】本発明の第3の発明のメタルバック付き蛍
光面の形成方法は、請求項4に記載するように、フェー
スプレート内面に蛍光体層を形成する工程と、前記蛍光
体層上に金属膜を形成する工程と、前記形成された金属
膜を加熱しながら押圧する工程と、前記金属膜の押圧処
理が施されたフェースプレートを加熱処理する工程とを
備えることを特徴とする。
【0033】そして、このメタルバック付き蛍光面の形
成方法においては、請求項5に記載するように、前記金
属膜形成工程において、ベースフィルム上に離型剤層と
金属膜および接着剤層が積層形成された転写フィルム
を、該金属膜が前記蛍光体層に接着剤層を介して接する
ように配置し、押圧して接着した後、前記転写フィルム
のベースフィルムを剥ぎ取ることにより前記金属膜を転
写することができる。
【0034】本発明は、メタルバック層の形成におい
て、各材料や形成条件について詳細な実験を重ねた結果
達成されたものである。以下に、実験の詳細を示す。
【0035】メタルバック付き蛍光面の形成に熱可塑性
樹脂が広く使用されていることに着目し、メタルバック
層を形成した後、蛍光面に熱可塑性樹脂が軟化する程度
の熱を加え、押圧処理を施すことにより、蛍光体層とメ
タルバック層との密着度をコントロールすることが可能
であることを見出した。
【0036】前述のラッカー法においては、有機被膜の
表面粗さを加熱・加圧によりコントロールすることがで
きる。
【0037】まず、前記ラッカー法により、メタルバッ
ク付き蛍光面を作製した。このとき、ニトロセルロース
の固形分比を5%、Al膜の膜厚を100nmとした。次
いで、硬度40度のゴムローラーにより、2m/min.の
速度で、ゴムローラーの表面温度および押圧力を可変と
して加熱押圧(プレス)処理を行った。その後加熱処理
(ベーキング)を施し、蛍光体層とメタルバック層との
密着度とプレス圧との関係を調べた。測定結果を図1に
示す。図中、a1はゴムローラーの表面温度が30℃、
b1は100℃、c1は150℃、d1は200℃の場合
をそれぞれ示す。
【0038】図1からわかるように、プレス圧を高くす
るほど、またゴムローラーの表面温度を高くするほど、
蛍光体層とメタルバック層との密着度が高くなる。
【0039】また、プレス処理によりメタルバック層の
損傷が懸念されるので、光透過率の変化を調べた。結果
を図2に示す。図中、a2はゴムローラーの表面温度が
30℃、b2は100℃、c2は150℃、d2は200
℃の場合をそれぞれ示す。
【0040】図2から、プレス圧が高くゴムローラーの
表面温度が低いほど、光透過率が高くなってしまうこと
がわかる。これは、ゴムローラーで押圧する際のプレス
圧が高いと、メタルバック層に亀裂・損傷が生じ、その
結果光透過率が高くなるためである。
【0041】そこで、ゴムローラーと蛍光面の食い込み
をコントロールするために、ゴムローラーの硬度とメタ
ルバック層の亀裂・損傷の関係を調べた。この試験を、
ゴムローラーの硬度を変えて行った。プレス圧と密着度
との関係は、図1とほぼ同様の結果が得られた。
【0042】次に、プレス圧と光透過率との関係を調べ
た。ゴムローラーの硬度が50度の場合を図3に、70
度の場合を図4に、90度の場合を図5にそれぞれ示
す。これらの図中、a3-5はゴムローラーの表面温度が
30℃、b3-5は100℃、c3-5は150℃、d3-5は
200℃の場合をそれぞれ示す。
【0043】これらの図からわかるように、ゴムローラ
ーの硬度を高くするほど光透過率の上昇を抑えることが
できる。なお、金属製ローラーのような硬度が100度
を超えるローラーを使用しても、同様の効果を得ること
ができることも確認した。しかし、フェースプレートに
はガラス基板を使用することが多いため、100度を超
える硬度のローラーを使用した場合には、ガラス基板が
損傷する確率が著しく増すため実用的でない。
【0044】以上の結果から、プレス圧、加圧ローラー
の表面温度、加圧ローラーの硬度をそれぞれ調整するこ
とにより、プレス工程において、メタルバック層の亀裂
・損傷すなわち光透過率の低下を最小限に抑え、蛍光面
とメタルバックとの密着度を上げることができることを
見出した。
【0045】またこの技術は、メタルバック付き蛍光面
の内部に熱可塑性樹脂を含む構造であれば、メタルバッ
ク層の形成方法の如何を問わず適用することができ、前
記した転写方式によるメタルバック層の形成においても
有効である。まず、前記と同様の転写方式によりメタル
バック付き蛍光面を作製した。ここで、接着剤の膜厚は
1μm、Al膜の膜厚は100nmとした。
【0046】次いで、硬度40度のゴムローラーによ
り、2m/min.の速度で、ゴムローラーの表面温度およ
び押圧力を変えて加熱押圧(プレス)処理を行った。そ
の後加熱処理(ベーキング)を施し、蛍光体層とメタル
バック層との密着度とプレス圧との関係を調べた。結果
を図6に示す。図中、a6はゴムローラーの表面温度が
30℃、b6は100℃、線c6は150℃、線d6は2
00℃の場合をそれぞれ示す。
【0047】図6からわかるように、本発明の方法によ
り、従来の転写方式では不可能だった20以上の密着度
を達成することができる。また、ラッカー法と同様に、
プレス圧を高くするほどまたゴムローラーの表面温度を
高くするほど、密着度が高くなることがわかる。次い
で、このような試験を、ゴムローラーの硬度を変えて行
ったところ、プレス圧と密着度との関係として、いずれ
も図6とほぼ同様の結果が得られた。
【0048】次に、プレス圧と光透過率との関係を調べ
た。ゴムローラーの硬度が40度の場合を図7に、50
度の場合を図8に、70度の場合を図9に、90度の場
合を図10にそれぞれ示す。これらの図中、a7-10はゴ
ムローラーの表面温度が30℃、b7-10は100℃、c
7-10は150℃、d7-10は200℃の場合をそれぞれ示
す。これらの図から明らかなように、ゴムローラーの硬
度が与える影響も、ラッカー法と同様の傾向が見られ
た。
【0049】以上の試験結果が示すように、本発明によ
れば、従来の方法のように、メタルバック層の形成の際
に蛍光体層とメタルバック層との密着度をコントロール
するような構成を必ずしも採らなくても良い。すなわ
ち、メタルバック層形成の際には、輝度特性を重視し光
透過率を満足させるようなメタルバック層を形成した
後、加熱押圧(プレス)処理を行うことで、メタルバッ
ク付き蛍光面の耐電圧特性を向上させることができ、輝
度特性と耐電圧特性の両特性をともに向上させることが
できる。
【0050】さらに、メタルバック層の形成後に押圧処
理を行うことで、従来からメタルバック層の形成工程で
問題になっていた火膨れ不良を抑えることができる。
【0051】従来の方法で蛍光体層とメタルバック層と
の密着度をコントロールしようとする場合、樹脂分の量
もしくは膜厚を調整することになるが、樹脂分の量が多
くなるにしたがって、加熱処理(ベーキング)工程での
有機ガスの圧力によりメタルバック層に火膨れ現象が発
生する。特に、ラッカー法によるメタルバック層の形成
では、樹脂分の量と光透過率が相関しているので、発光
輝度に重要な関係を持つ。
【0052】従来のラッカー法と本発明のラッカー法と
での密着度と火膨れ不良発生率との関係を、図11に示
す。図中、a11は、ニトロセルロースの固形分比により
密着度をコントロールした場合を示し、b11は、ニトロ
セルロースの固形分比を5%として被膜を形成しその上
にAlを蒸着した後、表面温度200℃、硬度90度の
ゴムローラーにより2m/min.の速度で押圧力を変えて
プレス処理を行った場合を示す。また、このようなプレ
ス処理を行った場合の平均光透過率を、図16に破線で
示す。A16はAl膜の膜厚が100nm、B16は80nm、C1
6は60nm、D16は40nmの場合をそれぞれ示す。
【0053】図11に示すa11の密着度20の点を基準
にし、これにプレス処理を行うことにより、プレス圧に
応じてb11に示すように火膨れ発生が減少し、密着度2
0付近で火膨れ発生率が5%程度となり、十分に実用域
となる。また、このときの平均光透過率は、図16の破
線で示すようにほとんど劣化が見られない。
【0054】このように、本発明においては、メタルバ
ック層を形成する際の樹脂分の設定幅が広く採ることが
できるという利点も有る。
【0055】さらに、本発明者等は、これらの試験デー
タを基にしてメタルバックの機能を体系的に整理した結
果、本発明で得られるメタルバック層が、従来のメタル
バック層とは異なる性質を持っていることを見出した。
すなわち、光透過率と密着度の関係が、従来のメタルバ
ック層にはなかった領域に属し、全く新規な構造であ
る。
【0056】また、メタルバック付き蛍光面の動作環境
である電子線加速電圧およびメタルバック層の最適膜厚
は、表示装置により異なるが、本発明では、以下に説明
するように、それらを関数で表すことができる。
【0057】まず、電子線加速電圧Vaおよびメタルバ
ック層の膜厚の変化による輝度の変化を、図12に示
す。図中、a12は加速電圧が5kV、b12は7kV、c
12は10kV、d12は25kVの場合をそれぞれ示す。
【0058】図12からわかるように、電子線加速電圧
が低くなるほど、輝度がピークを示すメタルバック層の
最適膜厚がシビアに存在する。そのため加速電圧が低い
場合は、なるべく輝度がピーク値に近くなるようにメタ
ルバック層の膜厚を設計する必要がある。また、加速電
圧が高い場合は電子線透過率が増加するので、輝度劣化
を生じることなく耐電圧破壊強度などを向上させるため
に、膜厚を高く設定することができる。
【0059】以上のような電子線加速電圧−メタルバッ
ク膜厚の変化に対応するため、本発明によるメタルバッ
ク層の各膜厚における光透過率の臨界線を、図13に示
す。図中斜線部が、本発明における輝度特性の良好な領
域である。図13から、臨界線のカーブを平均膜厚の関
数として表す近似式を求めることができ、メタルバック
層の平均膜厚をd(nm)、平均光透過率をt(%)とし
たとき、以下の式 t≦(2.3−log10d)/0.3………(1) を満足させる領域が輝度特性の良好な領域となる。
【0060】従来のラッカー法で形成されたメタルバッ
ク付き蛍光面では、平均光透過率と平均膜厚との相関で
表される点が上記領域外になる。また、この式を満たす
ためには、ニトロセルロースの固形分比を高めなければ
ならず、その結果火膨れ不良が発生することになる。
【0061】また、従来の転写法により形成されたメタ
ルバック付き蛍光面は、図13の斜線領域に入り、良好
な輝度特性を有する。また、密着度については、特に2
0以上で効果を発揮する。しかし、図16から明らかな
ように、従来のラッカー法で形成されたものは、密着度
20以上では著しい輝度の低下を伴う。また、従来の転
写法による形成では、図18から明らかなように20以
上の密着度を得ることができず、また図15からわかる
ように、耐電圧特性が不十分であり電子線加速電圧を3
kV以上とすることが難しい。
【0062】本発明においては、蛍光体層の表面粗さを
r1、メタルバック層の表面粗さをr2としたとき、以下
の式 r2/r1×100≧20………(2) を満足させるとき効果を発揮する。
【0063】以上の式(1)および(2)をともに満た
すためには、本発明における加熱押圧(プレス)処理が
不可欠である。また、図15に示すように、表示装置の
電子線加速電圧に合わせて本発明を適用する場合、表示
装置の電子線加速電圧をVa、蛍光体層の表面粗さをr
1、メタルバック層の表面粗さをr2としたとき、以下の
式 Va≦0.002×R2.1+0.1×R………(3)
【0064】但し、R=r2/r1×100 を満足させるように設定することが好ましい。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0066】実施例1 まず、フェースプレート内面に黒色顔料からなるストラ
イプ状の光吸収層(遮光層)を、フォトリソ法により形
成した後、遮光層の遮光部と遮光部との間に、ZnS
系、Y23 系、Y22S系など各色の蛍光体を含むス
ラリーを塗布・乾燥し、フォトリソ法を用いてパターニ
ングを行った。こうして、赤(R)、緑(G)、青
(B)の3色の蛍光体層がストライプ状でそれぞれが隣
り合うように配列された蛍光面を形成した。
【0067】次いで、ニトロセルロースの固形分を5%
とし公知のラッカー法により、蛍光面上に有機被膜を形
成した。次に、この被膜上に平均膜厚50nmのAl膜を
蒸着により形成した後、表面温度200℃、硬度90度
のゴムローラーにより、2m/min.の速度、300kgf/
cmの押圧力でプレス処理を行った。次いで、450℃
の炉温で30分間加熱焼成(ベーキング)することによ
り、有機分を分解・除去し、メタルバック付き蛍光面を
作製した。
【0068】得られたメタルバック付き蛍光面の平均光
透過率は2%であり、以下の式(1)を満足させてい
た。 t≦(2.3−log10d)/0.3………(1)(但
し、d(nm)はメタルバック層の平均膜厚を、t(%)
は平均光透過率をそれぞれ示す。)
【0069】また、蛍光体層とメタルバック層との密着
度は95であり、以下の式(2)を満足させていた。 r2/r1×100≧20………(2)(但し、r2はメ
タルバック層の表面粗さを、r1は蛍光体層の表面粗さ
をそれぞれ示し、r2/r1×100は密着度を表す。)
【0070】また、比較例1として、実施例1と同様に
メタルバック層を形成した後、プレス処理を行うことな
くそのまま加熱焼成処理を行った。こうして密着度が1
0のメタルバック付き蛍光面を作製した。
【0071】次いで、実施例1および比較例1で得られ
たメタルバック付き蛍光面を有するフェースプレートを
使用し、常法によりFEDを作製した。まず、基板上に
表面伝導型電子放出素子をマトリクス状に多数形成した
電子発生源を、ガラス基板に固定し、リアプレートを作
製した。次いで、このリアプレートと前記フェースプレ
ートとを、支持枠を介して対向配置し、フリットガラス
により封着した後、真空排気、封止など必要な処理を施
し、図14に示す10型カラーFEDを完成した。な
お、図中符号1はリアプレート、2は基板、3は表面伝
導型電子放出素子、4は支持枠、5はフェースプレー
ト、6はメタルバック層が形成された蛍光面をそれぞれ
示す。
【0072】これらのカラーFEDについて、電子線加
速電圧(Va)5kVで発光輝度を測定したところ、実
施例1で得られたFEDは比較例1のものと比べて、輝
度が10%向上していた。また、1000時間駆動試験
を行ったが、実施例1で得られたFEDでは放電現象が
発生しなかった。
【0073】実施例2 実施例1で形成された蛍光面上に、以下の手順で転写方
式によりAl膜を転写した。まず、転写フィルムを作製
した。すなわち、膜厚20μm のポリエステル製のベー
スフィルム上に、トルエン75部(質量部。以下同
じ)、メチルイソブチルケトン12部、メチルエチルケ
トン12部、アセチレングリコール0.2部、ワックス
類0.2部、酢酸セルロース0.2部、ロジン系樹脂
0.2部、シリコーン樹脂0.2部からなる離型剤を,
グラビアコータにより塗布し乾燥して、0.5μm 厚の
離型剤層を形成した。
【0074】次いで、この離型剤層上に、メチルイソブ
チルケトン25部、メチルエチルケトン25部、変性ア
ルコール6部、トルエン10部、酢酸ブチル10部、酢
酸エチル10部、メラミン樹脂5部、尿素樹脂5部、繊
維素誘導体1部、ロジン系樹脂1部、ジメチルシロキサ
ン1部、リン酸0.5部、p−トルエンスルフォン酸
0.5部からなる樹脂組成物を、グラビアコータにより
塗布・乾燥し、1μm 厚の保護膜を形成した後、この保
護膜上にAlを蒸着し、厚さ50nmのAl膜を形成し
た。次に、このAl膜上に、トルエン90部、酢酸ビニ
ル10部からなる樹脂組成物をグラビアコータにより塗
布・乾燥し、接着剤層を形成した。以上の構成により転
写フィルムを作製した。
【0075】次いで、この転写フィルムの接着剤層が蛍
光体層に接するように配置した後、硬度50度、表面温
度200℃のゴムローラーにより、2m/min.の速度、
300kgf/cm の押圧力で圧着し、次いで10m/mi
n.の速度でベースフィルムを剥がし、フェースプレート
の蛍光面上に金属膜(Al膜)を転写した。次に、表面
温度200℃、硬度90度のゴムローラーにより、2m
/min.の速度、300kgf/cmの押圧力でプレス処理を
行った。次いで、こうしてAl膜にプレス処理が施され
たフェースプレートを、加熱焼成(ベーキング)して有
機分を分解・除去した。
【0076】得られたメタルバック付き蛍光面の平均光
透過率は18%であり、以下の式(1)を満足させてい
た。 t≦(2.3−log10d)/0.3………(1)(但
し、d(nm)はメタルバック層の平均膜厚を、t(%)
は平均光透過率をそれぞれ示す。)
【0077】また、蛍光体層とメタルバック層との密着
度は95であり、以下の式(2)を満足させていた。 r2/r1×100≧20………(2)(但し、r2はメ
タルバック層の表面粗さを、r1は蛍光体層の表面粗さ
をそれぞれ示し、r2/r1×100は密着度を表す。)
【0078】次いで、得られたメタルバック付き蛍光面
を有するフェースプレートを使用し、実施例1と同様に
常法により10型カラーFEDを作製した。
【0079】このカラーFEDについて、電子線加速電
圧(Va)5kVで発光輝度を測定したところ、実施例
2で得られたFEDは実施例1のものと比べて、輝度が
20%向上していた。また、1000時間駆動試験を行
ったが放電現象は発生しなかった。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
耐電圧特性と輝度特性の両特性に優れたメタルバック付
き蛍光面が得られる。したがって、このようなメタルバ
ック付き蛍光面を備えることで、耐圧特性が改善され、
高輝度で輝度劣化のない画像表示装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において、ラッカー法によりAl膜形成
後に加熱押圧(プレス)処理を行った場合のプレス圧と
メタルバック層の密着度との関係を示すグラフ。
【図2】本発明において、ラッカー法により形成された
Al膜にプレス処理を行った場合のプレス圧と光透過率
との関係を示すグラフ。
【図3】硬度50度のゴムローラーでプレス処理を行っ
た場合のプレス圧と光透過率との関係を示すグラフ。
【図4】硬度70度のゴムローラーでプレス処理を行っ
た場合のプレス圧と光透過率との関係を示すグラフ。
【図5】硬度90度のゴムローラーでプレス処理を行っ
た場合のプレス圧と光透過率との関係を示すグラフ。
【図6】本発明において、転写法によりAl膜形成後に
プレス処理を行った場合のプレス圧とメタルバック層の
密着度との関係を示すグラフ。
【図7】本発明において、転写法により形成されたAl
膜に硬度40度のゴムローラーでプレス処理を行った場
合のプレス圧と光透過率との関係を示すグラフ。
【図8】硬度50度のゴムローラーでプレス処理を行っ
た場合のプレス圧と光透過率との関係を示すグラフ。
【図9】硬度70度のゴムローラーでプレス処理を行っ
た場合のプレス圧と光透過率との関係を示すグラフ。
【図10】硬度90度のゴムローラーでプレス処理を行
った場合のプレス圧と光透過率との関係を示すグラフ。
【図11】ラッカー法により形成されたメタルバック層
の密着度と火膨れ不良発生率との関係を示すグラフ。
【図12】電子線加速電圧Vaおよびメタルバック層の
膜厚の変化による輝度の変化を示すグラフ。
【図13】本発明により形成されたメタルバック層の各
膜厚における光透過率の臨界値を示すグラフ。
【図14】本発明の実施例により形成されたメタルバッ
ク付き蛍光面を備えたFEDの斜視図。
【図15】従来からのラッカー法により形成されたAl
膜の密着度と限界保持電圧との関係を示すグラフ。
【図16】従来からのラッカー法により形成されたAl
膜の密着度と光透過率との関係を示すグラフ。
【図17】ラッカー法により形成されたAl膜の密着度
と相対輝度との関係を示すグラフ。
【図18】従来からの転写法により形成されたAl膜の
密着度と光透過率との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1………リアプレート、2………基板、3………表面伝
導型電子放出素子、4………支持枠、5………フェース
プレート、6………メタルバック付き蛍光面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中澤 知子 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 (72)発明者 稲村 昌晃 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 Fターム(参考) 5C028 CC06 CC07 5C036 BB05 EE01 EE14 EF01 EF09 EG36 EH26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェースプレート内面に、少なくとも蛍
    光体層とその上に形成されたメタルバック層を有する蛍
    光面において、 前記メタルバック層の平均膜厚をd(nm)、平均光透過
    率をt(%)とし、前記蛍光体層の表面粗さをr1、前
    記メタルバック層の表面粗さをr2とするとき、以下の
    式(1)、(2)を満足させることを特徴とするメタル
    バック付き蛍光面。 t≦(2.3−log10d)/0.3………(1) r2/r1×100≧20………(2)
  2. 【請求項2】 フェースプレートと、前記フェースプレ
    ートと対向配置された電子線源と、前記フェースプレー
    ト上に形成され、前記電子線源から放出される電子線に
    より発光する蛍光面とを具備し、前記蛍光面が、請求項
    1記載のメタルバック付き蛍光面であることを特徴とす
    る画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記電子線の加速電圧をVa、前記蛍光
    体層の表面粗さをr1、前記メタルバック層の表面粗さ
    をr2とするとき、さらに以下の式(3)を満足させる
    ことを特徴とする請求項2記載の画像表示装置。 Va≦0.002×R2.1+0.1×R………(3) 但し、R=r2/r1×100
  4. 【請求項4】 フェースプレート内面に蛍光体層を形成
    する工程と、前記蛍光体層上に金属膜を形成する工程
    と、前記形成された金属膜を加熱しながら押圧する工程
    と、前記金属膜の押圧処理が施されたフェースプレート
    を加熱処理する工程とを備えることを特徴とするメタル
    バック付き蛍光面の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記金属膜の形成工程において、ベース
    フィルム上に離型剤層と金属膜および接着剤層が積層形
    成された転写フィルムを、該金属膜が前記蛍光体層に接
    着剤層を介して接するように配置し、押圧して接着した
    後、前記転写フィルムのベースフィルムを剥ぎ取ること
    により前記金属膜を転写することを特徴とする請求項4
    記載のメタルバック付き蛍光面の形成方法。
JP2001210029A 2001-07-10 2001-07-10 メタルバック付き蛍光面と画像表示装置およびメタルバック付き蛍光面の形成方法 Withdrawn JP2003031113A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001210029A JP2003031113A (ja) 2001-07-10 2001-07-10 メタルバック付き蛍光面と画像表示装置およびメタルバック付き蛍光面の形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001210029A JP2003031113A (ja) 2001-07-10 2001-07-10 メタルバック付き蛍光面と画像表示装置およびメタルバック付き蛍光面の形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003031113A true JP2003031113A (ja) 2003-01-31

Family

ID=19045581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001210029A Withdrawn JP2003031113A (ja) 2001-07-10 2001-07-10 メタルバック付き蛍光面と画像表示装置およびメタルバック付き蛍光面の形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003031113A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004090925A1 (ja) * 2003-04-01 2004-10-21 Kabushiki Kaisha Toshiba メタルバック付き蛍光面の形成方法
WO2006003944A1 (ja) * 2004-07-02 2006-01-12 Kabushiki Kaisha Toshiba 形成装置及び形成方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004090925A1 (ja) * 2003-04-01 2004-10-21 Kabushiki Kaisha Toshiba メタルバック付き蛍光面の形成方法
KR100761396B1 (ko) * 2003-04-01 2007-09-27 가부시끼가이샤 도시바 메탈백이 구비된 형광면의 형성 방법
WO2006003944A1 (ja) * 2004-07-02 2006-01-12 Kabushiki Kaisha Toshiba 形成装置及び形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6841926B2 (en) Transfer film, method for forming metal back layer, and image display
WO2003019608A1 (fr) Visualisateur d'images et procede de production s'y rapportant
US6833663B2 (en) Fluorescent material layer with metal back, method of forming the fluorescent material layer, and image display device
US7052353B2 (en) Method of forming a phosphor screen and an image display unit containing the phosphor screen
JP2003031113A (ja) メタルバック付き蛍光面と画像表示装置およびメタルバック付き蛍光面の形成方法
JP2001291469A (ja) 転写フィルムとメタルバック層形成方法および画像表示装置
EP1560249A1 (en) Phosphor screen with metal back, method of forming the same and image display unit
JP2004055385A (ja) メタルバック付き蛍光面および画像表示装置
US20060238109A1 (en) Phosphor screen substrate, image display device using the same, and manufacturing methods thereof
EP1544891A1 (en) Image display unit
JP2000243271A (ja) 金属膜形成方法
WO2005081281A1 (ja) 画像表示装置およびその製造方法
JP3875166B2 (ja) メタルバック付き蛍光面とその形成方法および画像表示装置
WO2005050692A1 (ja) メタルバック付き蛍光面の形成方法
KR100761396B1 (ko) 메탈백이 구비된 형광면의 형성 방법
JP2002304945A (ja) メタルバック付き蛍光面の形成方法および画像表示装置
JP2005085503A (ja) メタルバック付き蛍光面および画像表示装置
JP2003229075A (ja) メタルバック付き蛍光面とその形成方法および画像表示装置
JP2004342380A (ja) 画像表示装置およびその製造方法
JPH05251009A (ja) インデクス・カラー陰極線管の蛍光膜
JP2005353353A (ja) メタルバック付き蛍光面およびその製造方法
JP2005243586A (ja) 画像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081007