JP2003031042A - フラット回路体 - Google Patents

フラット回路体

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JP2003031042A
JP2003031042A JP2001213657A JP2001213657A JP2003031042A JP 2003031042 A JP2003031042 A JP 2003031042A JP 2001213657 A JP2001213657 A JP 2001213657A JP 2001213657 A JP2001213657 A JP 2001213657A JP 2003031042 A JP2003031042 A JP 2003031042A
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Japan
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insulator
conductor
circuit body
flat circuit
insulating
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JP2001213657A
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English (en)
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Masashi Tsukamoto
真史 塚本
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールド性能を向上することができるフラッ
ト回路体を提供する。 【解決手段】 第1導体2又は第2導体4のどちらか一
方を直線状に形成すると共に残りを絶縁体の面に沿って
山部と谷部とからなるウェーブ状に蛇行する曲線状に形
成する。曲線状の導体4を有する絶縁体5を折り曲げ可
能なフレキシブルフラット絶縁体で形成する。この絶縁
体5の導体4の各山部又は各谷部内に切込み6を形成す
る。前記直線状の導体2を有する絶縁体3を所定の幅を
持った直線状に形成し、この絶縁体3を、切込み6に挿
入方向が交互になるように挿入して、絶縁体の面方向と
直交する方向からみて、互いが交差する2点間に第1、
第2導体2、4で囲まれる領域が形成されると共に、絶
縁体の幅方向からみて、互いが交差する2点間に第1、
第2導体2、4で囲まれる領域が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車内の配線や
電子機器等の配線に用いられるフラット回路体に関し、
特にシールド性能を向上することができるフラット回路
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フラット回路体は、自動車内の配線や電
子機器等に使用されており、シールド層を使用せずに電
磁シールド性を備えたものがあり、例えば、特開平5-12
0928号公報に開示されたものが知られている。このフラ
ット回路体は、図10及び図11に示すように、一方の
面に第1フラット導体30を設けた第1絶縁フィルム3
1と一方の面に第2フラット導体32を設けた第2絶縁
フィルム33とを接着剤等により固着するもので、第
1、2フラット導体30、32が、サインウェーブ状に
蛇行する曲線状に形成されていると共に、フラット回路
体34の面方向と直交する方向からみてほぼ同一の軸線
に関して対称に配置されている。これにより、フラット
回路体34の面方向と交差する方向(厚さ方向)の磁束
Wが生じた場合には、ノイズの発生を抑制している。す
なわち、フラット回路体34の厚さ方向に磁束Wが生じ
た場合、同一の第1フラット導体30及び第2フラット
導体32に、それぞれ隣接した領域毎に逆方向の誘導電
圧V1、V2が発生することになるため、各フラット導
体30、32においては各領域の誘導電圧V1、V2が
互いに相殺することになり、全体としては大きな誘導電
圧すなわちノイズが発生することがない。また、第1フ
ラット導体30と第2フラット導体32とに逆方向に電
流が流れた場合、隣接する領域毎に逆方向の磁束が発生
するため、隣接して発生した磁束が互いを打ち消し合
い、ノイズの誘発が抑制される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
フラット回路体は、その面方向と直交する方向からみて
同一の軸線に関して第1、第2フラット導体が対称に蛇
行するように配置されているため、フラット回路体の厚
さ方向の磁束が生じた場合には、ノイズの発生が抑制で
きるが、第1、第2フラット導体は第1絶縁フィルムの
一方の面と他方の面にそれぞれ設けられほぼ平行に配置
されているため、フラット回路体の面方向とほぼ平行に
磁束が生じた場合にはシールド性がなく、ノイズの発生
を抑制することができない。このため、第1、第2フラ
ット導体を極限まで近づける(絶縁フィルムの厚さをで
きる限り薄くする)ことにより、ノイズの発生を最小限
に抑制することも可能であるが、この場合、静電容量が
異常に大きくなり所望の電気特性が確保できない。
【0004】そこで、本発明は、このような実状に鑑み
なされたものであり、その目的は、シールド性能を向上
することができるフラット回路体を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のフラット回路体は、第1導体を有する第1
絶縁体と第2導体を有する第2絶縁体とを積層してな
り、前記第1、第2導体が、絶縁体の面方向と直交する
方向からみて第1、第2導体で囲まれる領域が形成され
るように配置されているフラット回路体において、前記
第1導体を直線状に形成し、前記第1絶縁体を所定の幅
を持った直線状に形成し、前記第2導体を絶縁体の面に
沿って山部と谷部とからなるウェーブ状に蛇行する曲線
状に形成し、前記第2絶縁体を折り曲げ可能なフレキシ
ブルフラット絶縁体で形成し、該第2絶縁体の第2導体
の各山部内又は各谷部内に、前記第1絶縁体が挿入方向
が交互に反対になるように挿入する切込みを形成したも
のである(請求項1)。
【0006】このように構成すれば、絶縁体の面方向と
直交する方向からみて、互いが交差する2点間に第1、
第2導体で囲まれる領域が形成されるので、フラット回
路体の厚さ方向の磁束が生じた場合には、ノイズの発生
が抑制される。また、フラット回路体の幅方向からみ
て、互いが交差する2点間に第1、第2導体で囲まれる
領域が形成されるため、その幅方向に磁束が生じた場合
でも、第1、第2導体にそれぞれ隣接した領域毎に逆方
向の誘導電圧が発生するので、各導体においては各領域
の誘導電圧が互いに相殺され、ノイズの発生が抑制され
る。
【0007】また、第1、第2導体に逆方向に電流が流
れた場合、フラット回路体の厚さ方向及び幅方向に隣接
する領域毎に磁束が発生しても、これら磁束は方向毎に
順次反対方向であるので、磁束が互いを打ち消し合い、
ノイズの発生が抑制される。
【0008】したがって、本発明のフラット回路体は、
その厚さ方向及びその幅方向の磁場による誘導起電力が
打ち消されるので、ノイズの発生を抑制することがで
き、シールド性能が向上する。
【0009】前記第2絶縁体の第2導体の山部又は谷部
を1つおきに囲繞する第1絶縁片を形成し、この第1絶
縁片を形成する一部が前記切込みとして形成されている
ことが好ましい(請求項2)。このように構成すれば、
絶縁体を切込みに挿入する際、例えば第1絶縁片を持ち
上げることにより容易に挿入でき、フラット回路体の製
造が容易となる。
【0010】前記第1絶縁片間の第2導体の山部又は谷
部を囲繞する第2絶縁片を形成していることが好ましい
(請求項3)。このように構成すれば、絶縁体を切込み
に挿入する際、第1絶縁片と第2絶縁片とを逆方向に曲
げることにより絶縁体を挿入する部分が広がるので、絶
縁体の挿入が容易に行え、フラット回路体の製造が一層
容易となる。
【0011】前記第1絶縁片と前記第2絶縁片との片の
長さが異なることが好ましい(請求項4)。このように
構成すれば、第1絶縁片と第2絶縁片との区別がすぐに
つくので、間違えることなく絶縁体の切込みへの挿入を
行える。
【0012】前記第1絶縁片及び/又は前記第2絶縁片
の側部に、前記切込みに挿入された第1絶縁体と係合す
る係止片がスリットの長手方向とほぼ直交する方向に沿
って折り曲げられて形成されていることが好ましい(請
求項5)。このように構成すれば、切込みから絶縁体が
離脱することが防止され、安定したフラット回路体が得
られる。
【0013】前記第1絶縁片及び/又は前記第2絶縁片
に、係止溝が設けられ、該係止溝内に、前記切込みに挿
入された第1絶縁体と係合する突出片が突設されている
ことが好ましい(請求項6)。このように構成すれば、
切込みから絶縁体が離脱することが防止され、安定した
フラット回路体が得られる。
【0014】前記だい1絶縁体が折り曲げ可能なフレキ
シブルフラット絶縁体で形成されたことが好ましい(請
求項7)。このように構成すれば、絶縁体を切込みに挿
入し易くなり、フラット回路体の製造がより一層容易と
なる。
【0015】前記第1絶縁体が絶縁体被覆電線であるこ
とが好ましい(請求項8)。このように構成すれば、絶
縁体被覆電線も用いることができ、適用範囲が広がる。
【0016】また、本発明のフラット回路体は、第1導
体を有する第1絶縁体と第2導体を有する第2絶縁体と
を積層してなり、前記第1、第2導体が、絶縁体の面方
向と直交する方向からみて、互いが交差する2点間に第
1導体と第2導体で囲まれる領域を形成するように配置
されているフラット回路体において、前記第1、第2絶
縁体を折り曲げ可能なフレキシブルフラット絶縁体で形
成し、前記第1導体を第1絶縁体の一方の側部近傍に配
置すると共に、一部を第1絶縁体の面に沿って山部と谷
部とからなるウェーブ状に蛇行する曲線状に、残りを直
線状にそれぞれ形成し、第1絶縁体に、一方の側部に近
接している第1導体の各曲線部をそれぞれ囲繞する絶縁
片を形成し、前記第2導体を第2絶縁体の他方の側部近
傍に配置すると共に、第1絶縁体と第2絶縁体とを積層
したとき、第1導体の直線部と対応する第2導体の部分
を第2絶縁体の面に沿って山部と谷部とからなるウェー
ブ状に蛇行する曲線状に、その残りを直線状にそれぞれ
形成し、第2絶縁体に、他方の側部に近接している第2
導体の各曲線部をそれぞれ囲繞する絶縁片を形成し、か
つ、第1絶縁体と第2絶縁体とを、それぞれの導体の直
線部を他の導体の曲線部の各絶縁片間に交互に挿入して
積層したものである(請求項9)。
【0017】このように構成すれば、絶縁体の面方向と
直交する方向からみて、互いが交差する2点間に第1、
第2導体で囲まれる領域が形成されるので、フラット回
路体の厚さ方向の磁束が生じた場合には、ノイズの発生
が抑制される。また、フラット回路体の幅方向からみ
て、互いが交差する2点間に第1、第2導体で囲まれる
領域が形成されるため、その幅方向に磁束が生じた場合
でも、第1、第2導体にそれぞれ隣接した領域毎に逆方
向の誘導電圧が発生するので、各導体においては各領域
の誘導電圧が互いに相殺され、ノイズの発生が抑制され
る。
【0018】また、第1、第2導体に逆方向に電流が流
れた場合、フラット回路体の厚さ方向及び幅方向に隣接
する領域毎に磁束が発生しても、これら磁束は方向毎に
順次反対方向であるので、磁束が互いを打ち消し合い、
ノイズの発生が抑制される。
【0019】したがって、本発明のフラット回路体は、
その厚さ方向及びその幅方向の磁場による誘導起電力が
打ち消されるので、ノイズの発生を抑制することがで
き、シールド性能が向上する。
【0020】前記絶縁片の長さが短いものと長いものと
が交互に配置されていることが好ましい(請求項1
0)。このように構成すれば、絶縁片の1つおきの区別
がすぐにつくので、間違えることなく導体の直線部を他
の導体の曲線部の各絶縁片間に挿入することができる。
【0021】また、本発明のフラット回路体は、第1導
体を有する第1絶縁体と第2導体を有する第2絶縁体と
を積層してなり、前記第1、第2導体が、絶縁体の面方
向と直交する方向からみて、互いが交差する2点間に第
1、第2導体で囲まれる領域を形成するように配置され
ているフラット回路体において、前記第1絶縁体又は第
2絶縁体を折り曲げ可能なフレキシブルフラット絶縁体
で形成し、前記第1導体を第1絶縁体の一方の側部近傍
に配置すると共に前記第2導体を第2絶縁体の他方の側
部近傍に配置し、これら導体を絶縁体の面に沿って山部
と谷部とからなるウェーブ状に蛇行するほぼ曲線状にそ
れぞれ形成し、第1絶縁体に、一方の側部に近接してい
る第1導体の各曲線部をそれぞれ囲繞する絶縁片を形成
し、第2絶縁体に、他方の側部に近接している第2導体
の各曲線部をそれぞれ囲繞する絶縁片を形成し、かつ、
第1絶縁体と第2絶縁体とを、前記絶縁片とを上下交互
に重ね合して積層したものである(請求項11)。
【0022】このように構成すれば、絶縁体の面方向と
直交する方向からみて、互いが交差する2点間に第1、
第2導体で囲まれる領域が形成されるので、フラット回
路体の厚さ方向の磁束が生じた場合には、ノイズの発生
が抑制される。また、フラット回路体の幅方向からみ
て、互いが交差する2点間に第1、第2導体で囲まれる
領域が形成されるため、その幅方向に磁束が生じた場合
でも、第1、第2導体にそれぞれ隣接した領域毎に逆方
向の誘導電圧が発生するので、各導体においては各領域
の誘導電圧が互いに相殺され、ノイズの発生が抑制され
る。
【0023】また、第1、第2導体に逆方向に電流が流
れた場合、フラット回路体の厚さ方向及び幅方向に隣接
する領域毎に磁束が発生しても、これら磁束は方向毎に
順次反対方向であるので、磁束が互いを打ち消し合い、
ノイズの発生が抑制される。
【0024】したがって、本発明のフラット回路体は、
その厚さ方向及びその幅方向の磁場による誘導起電力が
打ち消されるので、ノイズの発生を抑制することがで
き、シールド性能が向上する。
【0025】前記絶縁片の長さが短いものと長いものと
が交互に配置されていることが好ましい(請求項1
2)。このように構成すれば、絶縁片の1つおきの区別
がすぐにつくので、間違えることなく絶縁片を上下交互
に重ね合すことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。図1乃至図3は、本発明のフ
ラット回路体の第1の例を示す図である。図1乃至図3
において、1はフラット回路体を示し、このフラット回
路体1は、第1導体2を有する第1絶縁体3と、第2導
体4を有する第2絶縁体5とを積層してなる。
【0027】第1絶縁体3は、所定の幅を持った直線状
に形成され、例えば、折り曲げ可能なフレキシブル絶縁
材料により形成された帯状のフラット絶縁フィルム(フ
レキシブルフラット絶縁体)で形成されている。第1絶
縁体3の幅は、第2導体4の最大振幅の2倍の長さより
短く形成されている。第1絶縁体3の一方の面(例えば
上面)には、その面に沿って直線状のフラット導体であ
る第1導体2が設けられ、この第1導体2はその長手方
向に沿って例えば第1絶縁体3のほぼ中央部に配置され
ている。
【0028】第2絶縁体5は、例えば折り曲げ可能なフ
レキシブル絶縁材料により形成された帯状のフラット絶
縁フィルム(フレキシブルフラット絶縁体)である。第
2絶縁体5の一方の面(例えば上面)には、その面に沿
って山部と谷部とからなるウェーブ状に蛇行する曲線状
のフラット導体である第2導体4が設けられている。第
2導体4は、その曲線形状は特に限定されず、例えば、
湾曲形状、ジグザグ形状等が挙げられるが、好ましくは
第2絶縁体5の長手方向に沿って延在する軸線を基準線
とし、山部と谷部とがほぼ同じ形状のジグザグ形状であ
ることが好ましい。具体的には例えば、第2導体4は、
山部と谷部がほぼ同一の2等辺三角状のジグザグ形状に
形成することが好ましい。
【0029】第2絶縁体5の第2導体4の各山部内又は
各谷部内には、第1絶縁体3をその長手方向に沿って交
互に反対方向に挿入するための切込み6が形成されてい
る。切込み6は、第1絶縁体3が挿入されるならばどの
ように形成してもよく、具体的には例えば、第2導体4
の山部内又は谷部内に形成されるスリットでもよし、ま
たは、第2導体4の各山部又は各谷部を1つおきに囲繞
する例えばほぼコ字状の第1絶縁片を形成する一部であ
ってもよいが、好ましくは、図示するように、第2絶縁
体5の一方の側部の近傍に第2導体4を配設し、その一
方の側部を基準として山部内に側部から山部の頂部近傍
まで設けた切込みであることがよい。
【0030】切込み6の長さ(絶縁片の根元部の位置)
は、第1絶縁体3を挿入したとき、絶縁体の面方向と直
交する方向からみて、第1導体2と第2導体4の軸線と
がほぼ同一直線状に位置されるように形成することが好
ましい。
【0031】この切込み6によって、各谷部をほぼコ字
状に囲繞する複数の絶縁片7が形成されることになる。
すなわち、絶縁片7は、切込み6と、第2絶縁片5の一
方の側部とによってコ字状に形成されている。これら絶
縁片7は、第1絶縁体3の上方に位置される第1絶縁片
7aと、下方に位置される第2絶縁片7bとが交互に配
置されたものとなる。第1絶縁片7aと第2絶縁片7b
とは、片の長さ(第2絶縁体5の長手方向と直交する方
向の長さ)がほぼ同じであってもよいが、異なることが
好ましい。例えば、図示するように、第1絶縁片7aを
第2絶縁片7bより短く形成する。
【0032】第1絶縁片7aと第2絶縁片7bとのどち
らか一方又は両方には、図4及び図5に示すように、そ
れぞれ離脱防止手段8を設けることが好ましい。離脱防
止手段8は、第1絶縁体3を第2絶縁体5の切込み6に
挿入したとき切込み6から第1絶縁体3が離脱するのを
防止するもので、離脱を防止できるならばどのように形
成してもよい。
【0033】例えば、図4に示すように、第2絶縁片7
bの両側部であって、切込み6に挿入した第1絶縁体3
の挿入方向後方側の側部の近傍に、それぞれ絶縁片の幅
方向の外方側に傾斜させて直角三角形状の係止片9を形
成し、この係止片9を絶縁片の長さ方向に沿って折り曲
げて、第1絶縁体3に係合させるようにしてもよい。
【0034】また、図5に示すように、第2絶縁片7b
の両側部であって、切込み6に挿入した第1絶縁体3の
挿入方向後方側の側部の近傍に、係止溝10を形成し、
この係止溝10を形成する壁部に第2導体5の軸線側に
突出する突出片11を設け、この突出片11を第1絶縁
体3に係合させるようにしてもよい。
【0035】次に本発明の作用を説明する。本発明のフ
ラット回路体1は、第2絶縁体5の切込み6に第1絶縁
体3を挿入方向が交互に反対になるように挿入すること
で得られる。具体的には、図3に示すように、第2絶縁
体の第1絶縁片7aを、第2絶縁体5の面より下方に押
し下げると共に、第2絶縁片7bを上方に持ち上げ、そ
の間に第1絶縁体3を、第2絶縁体5の面方向とほぼ平
行に挿入する。これにより、第1絶縁体3と第2絶縁体
5とが積層されたフラット回路体1が得られる。
【0036】このように、第1絶縁体3の下方に第1絶
縁片7aが位置されると共に、その上方に第2絶縁片7
bが位置されるので、第1導体2と第2導体4とはその
位置が上下方向に交互に入れ替っており、互いが交差す
る2点間に第1、第2導体2、4で囲まれる領域が形成
される。このため、フラット回路体1の幅方向に磁束が
生じた場合でも、第1、第2導体2、4に、それぞれ隣
接した領域ごとに逆方向の誘導電圧が発生するため、各
導体においては各領域の誘導電圧が互いに相殺すること
になり、全体としては誘導電圧が発生することが抑制さ
れる。
【0037】また、第1導体2と第2導体4とは、フラ
ット回路体1の厚さ方向(面方向と直交する方向)にお
いてもその位置が交互に入れ替っており、互いが交差す
る2点間に第1、第2導体2、4で囲まれる領域が形成
される。このため、フラット回路体1の厚さ方向に磁束
が生じた場合でも、第1、第2導体2、4に、それぞれ
隣接した領域ごとに逆方向の誘導電圧が発生するため、
各導体においては各領域の誘導電圧が互いに相殺するこ
とになり、全体としては誘導電圧が発生することが抑制
される。
【0038】また、第1導体2と第2導体4に逆方向に
電流が流れた場合に、隣接する領域ごとに逆方向の磁束
が発生するため、これらの隣接して発生した磁束が互い
を打ち消し合い、結果として外部に磁界を形成するよう
なことがない。
【0039】したがって、本発明のフラット回路体1
は、その厚さ方向及びその幅方向の磁場による誘導起電
力が打ち消されるので、ノイズの発生を抑制することが
でき、シールド性能が向上する。また、第2絶縁体5の
切込み6に第1絶縁体3を挿入するだけでフラット回路
体1が得られるので、接着剤等の固着材料が不要にで
き、部品点数の削減を行える。
【0040】また、切込み6(切込み6の長さ(絶縁片
の根元部の位置))を、第1絶縁体3を挿入したとき、
絶縁体の面方向と直交する方向からみて、第1導体2と
第2導体4の軸線とがほぼ同一直線状に位置されるよう
に形成することにより、第1絶縁体3と第2絶縁体5と
が積層されて、第1、第2導体2、4の位置決めも行わ
れるので、導体を位置決めするための装置がなくても、
簡単に導体(絶縁体)の位置決めを行える。
【0041】切込み6が第1絶縁片7aを形成する一部
であると、例えば第1絶縁片7aを持ち上げることによ
り、切込み6への第1絶縁体3の挿入が容易にでき、フ
ラット回路体1の製造が容易となる。また、第1絶縁体
3を切込み6に挿入する際、第1絶縁片7aと第2絶縁
片7bとを逆方向に曲げることにより、第1絶縁体3を
挿入する部分が広がるので、第1絶縁体3の挿入が一層
容易に行える。
【0042】また、第1絶縁片7aと第2絶縁片7bと
の片の長さを変えることにより、第1絶縁片7aと第2
絶縁片7bとの区別がすぐにつくので、絶縁片の曲げる
方向を間違えることがなく、正確に第1絶縁体3の切込
み6への挿入を行える。また、第1絶縁体3を折り曲げ
可能なフレキシブルフラット絶縁体で形成することによ
り、第1絶縁体3を第2絶縁体5の切込み6に挿入し易
くなり、フラット回路体1の製造が容易となる。
【0043】また、第1絶縁片7a及び/又は第2絶縁
片7bに離脱防止手段8を設けることにより、第1絶縁
体3を第2絶縁体5の切込み6に挿入したとき切込みか
ら離脱することがなく、安定したフラット回路体1が得
られる。また、離脱防止手段8が、図4に示す係止片
9、図5に示す突出片11により構成することで、簡単
な構造で第1絶縁体3の離脱を防止することができる。
【0044】なお、前記実施の形態では、第1絶縁体と
して折り曲げ可能なフレキシブルフラット絶縁体を用い
たが、図6に示すように、第1絶縁体として絶縁体被覆
電線40を用いてもよく、このように構成すれば、本発
明のフラット回路体の適用範囲が広がる。
【0045】図7は、本発明のフラット回路体の第2の
例を示す図である。図7において、12はフラット回路
体を示し、このフラット回路体12と前記フラット回路
体1との異なるところは、第1導体13と第2導体14
との一部が直線状に形成されていると共に、残りが曲線
状に形成されている点である。前記フラット回路体1と
同一部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0046】第1絶縁体15及び第2絶縁体16は、折
り曲げ可能なフレキシブル絶縁材料により帯状のフラッ
ト絶縁フィルムでそれぞれ形成されている。第1絶縁体
15の一方の面(例えば上面)の一方の側部近傍には、
その面に沿ってフラット導体である第1導体13が設け
られている。第2絶縁体16の一方の面(例えば上面)
の他方の側部近傍には、その面に沿ってフラット導体で
ある第2導体14が設けられている。
【0047】第1導体13及び第2導体14は、第1絶
縁体15及び第2絶縁体16の長手方向に沿って延在す
る軸線を基準線とする、山部と谷部とからなるウェーブ
状に蛇行する曲線状の曲線部と、直線状の直線部とが所
定の間隔を隔てて交互に配置されてなる。第1導体13
と第2導体14との曲線部及び直線部は、第1絶縁体1
5と第2絶縁体16とを積層したとき、曲線部と直線部
とが重なり合うように形成されている。第1導体13及
び第2導体14のそれぞれの曲線部の曲線形状は特に限
定されず、例えば、湾曲形状、ジグザグ形状等が挙げら
れ、製造が容易であることからジグザグ形状が好まし
い。ジグザグ形状に形成した第1、第2導体13、14
は、山部と谷部がほぼ同一のジグザグ形状に形成されて
いることが好ましい。
【0048】第1絶縁体15には、一方の側部から山部
内(一方の側部を基準とした場合の第1導体13の山部
内)の頂部近傍まで切込み17が設けられ、各谷部をほ
ぼコ字状に囲繞する複数の絶縁片18が形成されてい
る。切込み17の長さ(絶縁片18の根元部の位置)
は、第2絶縁体16の直線部を挿入したとき、第1絶縁
体15の面方向と直交する方向からみて、第1導体13
と第2導体14の軸線とがほぼ同一直線状に位置される
ように形成することが好ましい。これら絶縁片18は、
第2絶縁体16の上方に位置される第1絶縁片18a
と、下方に位置される第2絶縁片18bとが交互に配置
されたものとなる。第1絶縁片18aと第2絶縁片18
bとは、片の長さ(第1絶縁体15の長手方向と直交す
る方向の長さ)がほぼ同じであってもよいが、異なるこ
とが好ましい。例えば、図示するように、第1絶縁片1
8aを第2絶縁片18bより短く形成する。
【0049】また、第1絶縁体15とほぼ同様に第2絶
縁体16には、他方の側部から山部内(他方の側部を基
準とした場合の第2導体14の山部内)の頂部近傍まで
切込み19が設けられ、各谷部をほぼコ字状に囲繞する
複数の絶縁片20が形成されている。これら絶縁片20
は、第1絶縁体15の上方に位置される第1絶縁片20
aと、下方に位置される第2絶縁片20bとが交互に配
置されたものとなる。第1絶縁片20aと第2絶縁片2
0bとは、片の長さ(第2絶縁体の長手方向と直交する
方向の長さ)がほぼ同じであってもよいが、異なること
が好ましい。例えば、図示するように、第1絶縁片20
aを第2絶縁片20bより短く形成する。
【0050】このように構成しても、ノイズの発生を抑
制することができるフラット回路体12が得られる。す
なわち、第1絶縁体15の第1絶縁片18aを第1絶縁
体15の面より上方に持ち上げると共に第2絶縁片18
bを下方に押し下げ、その間に第2絶縁体16(第2導
体14の直線部)を第1絶縁体15と第2絶縁体16と
がほぼ平行に重なるように挿入し、かつ、第2絶縁体1
6の第1絶縁片20aを第2絶縁体16の面より上方に
持ち上げると共に第2絶縁片20bを下方に押し下げ、
その間に第1絶縁体15(第1導体13の直線部)を挿
入する。これにより、第1導体15と第2導体16と
は、絶縁体の幅方向において、その位置が交互に入れ替
わると共に、絶縁体の厚さ方向においてもその位置が交
互に入れ替わったフラット回路体12が得られる。
【0051】よって、このフラット回路体12は、その
厚さ方向に磁束が生じた場合でも、同一の第1導体15
及び第2導体16に、それぞれ隣接した領域ごとに逆方
向の誘導電圧が発生するため、各導体においては各領域
の誘導電圧が互いに相殺することになり、全体としては
誘導電圧が発生することがない。また、フラット回路体
12は、その幅方向に磁束が生じた場合でも、同一の第
1導体15及び第2導体16に、それぞれ隣接した領域
ごとに逆方向の誘導電圧が発生するため、各導体におい
ては各領域の誘導電圧が互いに相殺することになり、全
体としては誘導電圧が発生することがない。
【0052】また、第1導体15と第2導体16に逆方
向に電流が流れた場合に、隣接する領域ごとに逆方向の
磁束が発生するため、これらの隣接して発生した磁束が
互いを打ち消し合い、結果として外部に磁界を形成する
ようなことがない。
【0053】したがって、本発明のフラット回路体12
は、その厚さ方向及びその幅方向の磁場による誘導起電
力が打ち消されるので、ノイズの発生を抑制することが
でき、シールド性能が向上する。また、第1、第2絶縁
体15、16の切込み17、19に第2、第1絶縁体1
6、15を挿入するだけでフラット回路体12が得られ
るので、接着剤等の固着材料が不要にでき、部品点数の
削減を行える。
【0054】また、切込み17、19の長さ(絶縁片の
根元部の位置)を、第2、第1絶縁体16、15を挿入
したとき、絶縁体の面方向と直交する方向からみて、第
1導体13と第2導体14の軸線とがほぼ同一直線状に
位置されるように形成することにより、第1、第2絶縁
体15、16の切込み17、19に第2、第1絶縁体1
6、15を挿入するだけで、第1、第2導体13、14
の位置決めも行われるので、導体を位置決めするための
装置がなくても、簡単に導体(絶縁体)の位置決めを行
える。
【0055】また、第1導体13と第2導体14との曲
線部及び直線部の間隔をほぼ同じに形成することによ
り、第1絶縁体15と第2絶縁体16とは、向きを替え
ればほぼ同一のものであるので、同一の絶縁体をを用い
てフラット回路体12を形成することでき、設備比の低
減化及び設備の小型化を図れる。
【0056】また、第1絶縁片18a、20aと第2絶
縁片18b、20bとの片の長さを変えることにより、
第1絶縁片18a、20aと第2絶縁片18b、20b
との区別がすぐにつくので、絶縁片の曲げる方向を間違
えることがなく、正確に導体の直線部を他の導体の曲線
部の各絶縁片間に挿入することができる。
【0057】また、第1導体13と第2導体14との曲
線部及び直線部の間隔をほぼ同じに形成することによ
り、第1導体13と第2導体14との回路長を同じ、す
なわち第1、第2導体13、14を伝わる信号の遅延時
間を同じにすることができる。
【0058】図8及び図9は、本発明のフラット回路体
の第3の例を示す図である。図8及び図9において、2
1はフラット回路体を示し、このフラット回路体21と
前記第1のフラット回路体1との異なるところは、第1
導体22及び第2導体23がそれぞれ曲線状に形成され
ている点である。前記フラット回路体1と同一部分には
同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0059】第1絶縁体24及び第2絶縁体25は、折
り曲げ可能なフレキシブル絶縁材料により帯状のフラッ
ト絶縁フィルムでそれぞれ形成されている。第1絶縁体
24の一方の面(例えば上面)の一方の側部近傍には、
その面に沿ってフラット導体である第1導体22が設け
られている。第2絶縁体25の一方の面(例えば上面)
の他方の側部近傍には、その面に沿ってフラット導体で
ある第2導体23が設けられている。
【0060】第1導体22及び第2導体23は、第1絶
縁体24及び第2絶縁体25の長手方向に沿ってそれぞ
れ延在する軸線を基準線とする、山部と谷部とからなる
ウェーブ状に蛇行する曲線状に形成されている。第1導
体22及び第2導体23のそれぞれの曲線形状は特に限
定されず、例えば、湾曲形状、ジグザグ形状等が挙げら
れ、製造が容易であることからジグザグ形状が好まし
い。ジグザグ形状に形成した第1、第2導体22、23
は、同一位相のジグザグ形状に形成されていることが好
ましい。
【0061】第1絶縁体24には、一方の側部から山部
内(一方の側部を基準とした場合の第1導体22の山部
内)の頂部近傍まで切込み26が設けられ、各谷部(一
方の側部に近接している第1導体22の各曲線部)をほ
ぼコ字状に囲繞する複数の絶縁片27が形成されてい
る。
【0062】第2絶縁体25には、他方の側部から山部
内(他方の側部を基準とした場合の第2導体23の山部
内)の頂部近傍まで切込み28が設けられ、各谷部(一
方の側部に近接している第2導体23の各曲線部)をほ
ぼコ字状に囲繞する複数の絶縁片29が形成されてい
る。
【0063】これら第1絶縁体24の絶縁片27と第2
絶縁体25の絶縁片29とを上下交互に重ね合すことに
より、第1絶縁体24と第2絶縁体25とが積層され
る。このとき、絶縁体の面方向と直交する方向からみ
て、第1導体22と第2導体23とのそれぞれの軸線が
ほぼ同一の直線状に位置されるように、第1絶縁体24
の切込み26及び第2絶縁体25の切込み28の長さ
(絶縁片の根元部の位置)を調整するようにすることが
好ましい。また、絶縁片27、29とは、片の長さ(絶
縁体の長手方向と直交する方向の長さ)がほぼ同じであ
ってもよいが、1つおきに長短が異なることが好まし
い。
【0064】このように構成しても、ノイズの発生を抑
制することができるフラット回路体21が得られる。す
なわち、第1絶縁体24の絶縁片27を1つおきに第1
絶縁体24の面より上方に持ち上げ、残りを下方に押し
下げると共に、第2絶縁体25の絶縁片29を1つおき
に第2絶縁体25の面より下方に押し下げ、残りを上方
に持ち上げ、第1絶縁体24の持ち上げた絶縁片27と
第2絶縁体25の押し下げた絶縁片29とをそれぞれ重
ね合せると共に、第1絶縁体24の押し下げた絶縁片2
7と第2絶縁体25の持ち上げた絶縁片29とをそれぞ
れ重ね合せて、切込み26、28同士を合せる。これに
より、第1導体22と第2導体23とは、絶縁体の幅方
向において、その位置が交互に入れ替わると共に、絶縁
体の厚さ方向においてもその位置が交互に入れ替わった
フラット回路体21が得られる。
【0065】よって、このフラット回路体21は、その
厚さ方向に磁束が生じた場合でも、同一の第1導体22
及び第2導体23に、それぞれ隣接した領域ごとに逆方
向の誘導電圧が発生するため、各導体においては各領域
の誘導電圧が互いに相殺することになり、全体としては
誘導電圧が発生することがない。また、フラット回路体
21は、その幅方向に磁束が生じた場合でも、同一の第
1導体22及び第2導体23に、それぞれ隣接した領域
ごとに逆方向の誘導電圧が発生するため、各導体におい
ては各領域の誘導電圧が互いに相殺することになり、全
体としては誘導電圧が発生することがない。
【0066】また、第1導体22と第2導体23に逆方
向に電流が流れた場合に、隣接する領域ごとに逆方向の
磁束が発生するため、これらの隣接して発生した磁束が
互いを打ち消し合い、結果として外部に磁界を形成する
ようなことがない。
【0067】したがって、本発明のフラット回路体21
は、その厚さ方向及びその幅方向の磁場による誘導起電
力が打ち消されるので、ノイズの発生を抑制することが
でき、シールド性能が向上する。また、第1絶縁体24
の絶縁片27と第2絶縁体25の絶縁片29とを交互に
上下方向を変えて重ね合せて切込み26、28同士を合
せることでフラット回路体21が得られるので、接着剤
等の固着材料が不要にでき、部品点数の削減を行える。
【0068】また、切込み26、28の長さ(絶縁片の
根元部の位置)を、絶縁片27、29を重ね合せて切込
み26、28同士を合せたとき、絶縁体の面方向と直交
する方向からみて、第1導体22と第2導体23の軸線
とがほぼ同一直線状に位置されるように形成することに
より、絶縁片27、29を重ね合せて切込み26、28
同士を合せるだけで、第1、第2導体22、23の位置
決めも行われるので、導体を位置決めするための装置が
なくても、簡単に導体(絶縁体)の位置決めを行える。
【0069】また、第1絶縁体24と第2絶縁体25と
は、向きを替えればほぼ同一のものであるので、同一の
絶縁体をを用いてフラット回路体21を形成することで
き、設備比の低減化及び設備の小型化を図れる。
【0070】また、絶縁片27、29の片の長さを変え
ることにより、絶縁片27、29の区別がすぐにつくの
で、絶縁片の曲げる方向を間違えることがなく、正確に
第5絶縁片と第6絶縁片とを上下交互に重ね合すことが
できる。
【0071】
【発明の効果】以上要するに請求項1に記載の発明によ
れば、シールド性能が向上したフラット回路体が得られ
る。
【0072】請求項2に記載の発明によれば、絶縁体を
切込みに挿入する際、例えば第1絶縁片を持ち上げるこ
とにより容易に挿入でき、フラット回路体の製造が容易
となる。
【0073】請求項3に記載の発明によれば、絶縁体を
切込みに挿入する際、第1絶縁片と第2絶縁片とを逆方
向に曲げることにより絶縁体を挿入する部分が広がるの
で、絶縁体の挿入が容易に行え、フラット回路体の製造
が一層容易となる。
【0074】請求項4に記載の発明によれば、第1絶縁
片と第2絶縁片との区別がすぐにつくので、間違えるこ
となく絶縁体の切込みへの挿入を行える。
【0075】請求項5及び請求項6に記載の発明によれ
ば、切込みから絶縁体が離脱することが防止され、安定
したフラット回路体が得られる。
【0076】請求項7に記載の発明によれば、絶縁体を
切込みに挿入し易くなり、フラット回路体をより一層容
易となる。
【0077】請求項8に記載の発明によれば、絶縁体被
覆電線も用いることができ、適用範囲が広がる。
【0078】請求項9に記載の発明によれば、シールド
性能が向上したフラット回路体が得られる。
【0079】請求項10に記載の発明によれば、第3絶
縁片と第4絶縁片との区別がすぐにつくので、間違える
ことなく導体の直線部を他の導体の曲線部の各絶縁片間
に挿入することができる。
【0080】請求項11に記載の発明によれば、シール
ド性能が向上したフラット回路体が得られる。
【0081】請求項12に記載の発明によれば、第5絶
縁片と第6絶縁片との区別がすぐにつくので、間違える
ことなく第5絶縁片と第6絶縁片とを上下交互に重ね合
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフラット回路体の第1の例を示す上面
図である。
【図2】本発明のフラット回路体の第1絶縁体と第2絶
縁体との関係を示す上面図である。
【図3】本発明の第1絶縁体を第2絶縁体の切込みに挿
入するための説明図であり、その(a)は挿入前の状態
を示す概略斜視図、(b)は挿入直前の状態を示す概略
斜視図、(c)は挿入後の状態を示す概略斜視図であ
る。
【図4】本発明の離脱防止手段の第1の例を示す上面図
である。
【図5】本発明の離脱防止手段の第2の例を示す上面図
である。
【図6】本発明の第1絶縁体として絶縁体被覆電線を用
いたフラット回路体を示す概略斜視図である。
【図7】本発明のフラット回路体の第2の例を示す上面
図である。
【図8】本発明のフラット回路体の第3の例を示す上面
図である。
【図9】本発明の第3のフラット回路体の第1絶縁体と
第2絶縁体との関係を示す上面図である。
【図10】従来のフラット回路体の一例を示す斜視図で
ある。
【図11】従来のフラット回路体の第1絶縁体と第2絶
縁体との関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フラット回路体 2 第1導体 3 第1絶縁体 4 第2導体 5 第2絶縁体 6 切込み 7 絶縁片 7a 第1絶縁片 7b 第2絶縁片 8 離脱防止手段 9 係止片 10 係止溝 11 突出片 12 フラット回路体 13 第1導体 14 第2導体 15 第1絶縁体 16 第2絶縁体 18 絶縁片 20 絶縁片 21 フラット回路体 22 第1導体 23 第2導体 24 第1絶縁体 25 第2絶縁体 27 絶縁片 29 絶縁片 40 絶縁体被覆電線

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導体を有する第1絶縁体と第2導体
    を有する第2絶縁体とを積層してなり、前記第1、第2
    導体が、絶縁体の面方向と直交する方向からみて第1、
    第2導体で囲まれる領域が形成されるように配置されて
    いるフラット回路体において、 前記第1導体を直線状に形成し、前記第1絶縁体を所定
    の幅を持った直線状に形成し、前記第2導体を絶縁体の
    面に沿って山部と谷部とからなるウェーブ状に蛇行する
    曲線状に形成し、前記第2絶縁体を折り曲げ可能なフレ
    キシブルフラット絶縁体で形成し、該第2絶縁体の第2
    導体の各山部内又は各谷部内に、前記第1絶縁体が挿入
    方向が交互に反対になるように挿入する切込みを形成し
    たことを特徴とするフラット回路体。
  2. 【請求項2】 前記第2絶縁体の第2導体の山部又は谷
    部を1つおきに囲繞する第1絶縁片を形成し、この第1
    絶縁片を形成する一部が前記切込みとして形成されてい
    る請求項1記載のフラット回路体。
  3. 【請求項3】 前記第1絶縁片間の第2導体の山部又は
    谷部を囲繞する第2絶縁片を形成した請求項2記載のフ
    ラット回路体。
  4. 【請求項4】 前記第1絶縁片と前記第2絶縁片との片
    の長さが異なる請求項3に記載のフラット回路体。
  5. 【請求項5】 前記第1絶縁片及び/又は前記第2絶縁
    片の側部に、前記切込みに挿入された第1絶縁体と係合
    する係止片がスリットの長手方向とほぼ直交する方向に
    沿って折り曲げられて形成されている請求項1乃至4の
    いずれか1項に記載のフラット回路体。
  6. 【請求項6】 前記第1絶縁片及び/又は前記第2絶縁
    片に、係止溝が設けられ、該係止溝内に、前記切込みに
    挿入された第1絶縁体と係合する突出片が突設されてい
    る請求項1乃至4のいずれか1項に記載のフラット回路
    体。
  7. 【請求項7】 前記第1絶縁体が折り曲げ可能なフレキ
    シブルフラット絶縁体で形成された請求項1乃至6のい
    ずれか1項に記載のフラット回路体。
  8. 【請求項8】 前記第1絶縁体が絶縁体被覆電線である
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載のフラット回路
    体。
  9. 【請求項9】 第1導体を有する第1絶縁体と第2導体
    を有する第2絶縁体とを積層してなり、前記第1、第2
    導体が、絶縁体の面方向と直交する方向からみて、互い
    が交差する2点間に第1、第2導体で囲まれる領域を形
    成するように配置されているフラット回路体において、 前記第1絶縁体及び第2絶縁体を折り曲げ可能なフレキ
    シブルフラット絶縁体で形成し、前記第1導体を第1絶
    縁体の一方の側部近傍に配置すると共に、一部を第1絶
    縁体の面に沿って山部と谷部とからなるウェーブ状に蛇
    行する曲線状に、残りを直線状にそれぞれ形成し、第1
    絶縁体に、一方の側部に近接している第1導体の各曲線
    部をそれぞれ囲繞する絶縁片を形成し、前記第2導体を
    第2絶縁体の他方の側部近傍に配置すると共に、第1絶
    縁体と第2絶縁体とを積層したとき、第1導体の直線部
    と対応する第2導体の部分を第2絶縁体の面に沿って山
    部と谷部とからなるウェーブ状に蛇行する曲線状に、そ
    の残りを直線状にそれぞれ形成し、第2絶縁体に、他方
    の側部に近接している第2導体の各曲線部をそれぞれ囲
    繞する絶縁片を形成し、かつ、第1絶縁体と第2絶縁体
    とを、それぞれの導体の直線部を他の導体の曲線部の各
    絶縁片間に交互に挿入して積層したことを特徴とするフ
    ラット回路体。
  10. 【請求項10】 前記絶縁片の長さが短いものと長いも
    のとが交互に配置されている請求項9に記載のフラット
    回路体。
  11. 【請求項11】 第1導体を有する第1絶縁体と第2導
    体を有する第2絶縁体とを積層してなり、前記第1、第
    2導体が、絶縁体の面方向と直交する方向からみて、互
    いが交差する2点間に第1、第2導体で囲まれる領域を
    形成するように配置されているフラット回路体におい
    て、 前記第1絶縁体及び第2絶縁体を折り曲げ可能なフレキ
    シブルフラット絶縁体で形成し、前記第1導体を第1絶
    縁体の一方の側部近傍に配置すると共に前記第2導体を
    第2絶縁体の他方の側部近傍に配置し、これら導体を絶
    縁体の面に沿って山部と谷部とからなるウェーブ状に蛇
    行するほぼ曲線状にそれぞれ形成し、第1絶縁体に、一
    方の側部に近接している第1導体の各曲線部をそれぞれ
    囲繞する絶縁片を形成し、第2絶縁体に、他方の側部に
    近接している第2導体の各曲線部をそれぞれ囲繞する絶
    縁片を形成し、かつ、第1絶縁体と第2絶縁体とを、前
    記絶縁片とを上下交互に重ね合して積層したことを特徴
    とするフラット回路体。
  12. 【請求項12】 前記絶縁片の長さが短いものと長いも
    のとが交互に配置されている請求項11に記載のフラッ
    ト回路体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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