JP2003030955A - 記録テープカートリッジ - Google Patents
記録テープカートリッジInfo
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- JP2003030955A JP2003030955A JP2001212114A JP2001212114A JP2003030955A JP 2003030955 A JP2003030955 A JP 2003030955A JP 2001212114 A JP2001212114 A JP 2001212114A JP 2001212114 A JP2001212114 A JP 2001212114A JP 2003030955 A JP2003030955 A JP 2003030955A
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- Japan
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- leader block
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- recording tape
- tape cartridge
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 不使用時においてリーダーブロックをケース
から外れ難くできる記録テープカートリッジの提供を課
題とする。 【解決手段】 記録テープを巻装した単一のリールが収
容されるケースと、前記ケースに設けられた前記記録テ
ープ引出用の開口と、前記記録テープの先端に固着さ
れ、ドライブ装置側の引出手段に引き出されるととも
に、前記開口を閉塞可能なリーダーブロックと、を備え
た記録テープカートリッジにおいて、前記リーダーブロ
ックをその引出方向へ案内する案内手段を設ける。
から外れ難くできる記録テープカートリッジの提供を課
題とする。 【解決手段】 記録テープを巻装した単一のリールが収
容されるケースと、前記ケースに設けられた前記記録テ
ープ引出用の開口と、前記記録テープの先端に固着さ
れ、ドライブ装置側の引出手段に引き出されるととも
に、前記開口を閉塞可能なリーダーブロックと、を備え
た記録テープカートリッジにおいて、前記リーダーブロ
ックをその引出方向へ案内する案内手段を設ける。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピューター等
の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記録テ
ープが巻装された単一のリールをケース内に収容してな
る記録テープカートリッジに関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、コンピューター等のデータ記
録再生媒体として使用されている磁気テープを単一のリ
ールに巻装し、そのリールをケース内に収容してなる磁
気テープカートリッジが知られている。この磁気テープ
の先端には、リーダーブロックやリーダーピン、リーダ
ーテープといったリーダー部材が設けられており、その
リーダー部材をドライブ装置側に設けられた引出手段が
磁気テープカートリッジから引き出し、それに固着され
た磁気テープをドライブ装置側の巻取リールに巻装させ
るようになっている。 【0003】また、磁気テープカートリッジの下面に穿
設された開孔から現出しているリールの下面中央にはリ
ールギアが環状に刻設されており、ドライブ装置側の回
転シャフトに設けられた駆動ギアがそのリールギアに噛
合することにより、リールが回転駆動するように構成さ
れている。しかして、磁気テープカートリッジのリール
及びドライブ装置の巻取リールを同期して回転させるこ
とにより、磁気テープにデータを記録したり、磁気テー
プに記録されたデータの再生ができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このような構成の磁気
テープカートリッジでは、上記したように、リーダー部
材が磁気テープの先端に設けられている。中でもリーダ
ーブロックは、図4で示すように、ケースに設けられた
磁気テープ引出用の開口68を閉塞するように、その開
口68部分に係止されて外部に露出しているため、ドラ
イブ装置側の引出手段76が容易に係合して引き出せる
点で大きなメリットがある。 【0005】しかしながら、その反面、このリーダーブ
ロック78のケースへの固定手段は、後端78Bを上ケ
ース70及び下ケース80の側壁72、82に係止さ
せ、先端78Aを上ケース70の前壁74に設けられた
板ばね状をなす係止壁74Aの突起74Bにその弾性変
形を利用して係止させているだけなので、落下時の衝撃
や不意の接触等によって、簡単にリーダーブロック78
が上ケース70及び下ケース80から外れてしまうとい
う問題があった。 【0006】そこで、本発明は、使用時においてリーダ
ーブロックをケースから容易に引き出せるのは当然なが
ら、不使用時においてリーダーブロックをケースから外
れ難くできる記録テープカートリッジを得ることを目的
とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る請求項1に記載の記録テープカート
リッジは、記録テープを巻装した単一のリールが収容さ
れるケースと、前記ケースに設けられた前記記録テープ
引出用の開口と、前記記録テープの先端に固着され、前
記開口を閉塞可能なリーダーブロックと、を備えた記録
テープカートリッジにおいて、前記リーダーブロックを
その引出方向へ案内する案内手段を設けたことを特徴と
している。 【0008】このような構成にすると、案内手段によっ
て案内される引出方向以外にはリーダーブロックを移動
させられないようにできる。したがって、記録テープカ
ートリッジの使用時において、リーダーブロックを容易
に引き出すことができるのは当然ながら、記録テープカ
ートリッジの不使用時において、落下時の衝撃や不意の
接触等により、リーダーブロックの引出方向と異なる方
向に力が加えられた場合には、リーダーブロックをケー
スから外れ難くできる。 【0009】なお、前記案内手段は、前記リーダーブロ
ックに設けられた凸部と、その凸部に係合する前記ケー
スに設けられた溝部と、で構成されるか、又は前記リー
ダーブロックに設けられた溝部と、その溝部に係合する
前記ケースに設けられた凸部と、で構成されていること
が望ましい。これによれば、リーダーブロックの引出方
向を好適に案内できる。 【0010】そして更に、前記溝部に前記凸部を係止す
る係止手段を設けるのが望ましい。これによれば、リー
ダーブロックを強制的に係止固定できるので、ケースか
らの不用意な外れをより一層防止することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜
上、記録テープカートリッジのドライブ装置への装填方
向を前方向とし、それを基準に前後・左右・上下の表現
をする。また、記録テープとして磁気テープを採用し、
以下、磁気テープカートリッジとして説明をする。 【0012】図1で示すように、磁気テープカートリッ
ジ10は、合成樹脂製の上ケース20と下ケース30と
が、互いにその周壁22、32を超音波溶着等により接
合されてなる略矩形箱状に形成され、内部には情報記録
再生媒体としての磁気テープ12を巻装した単一のリー
ル50が回動可能に収容されている。すなわち、上ケー
ス20及び下ケース30の内面にはそれぞれ略円筒状と
なる壁(以下、円筒壁という)34が立設されており、
その円筒壁34の内部にリール50が収容されるように
なっている。 【0013】下ケース30の中央には円形状の開孔38
が穿設されており、リール50の下面に設けられたリー
ルギア(図示しない)等がその開孔38から現出するよ
うになっている。リール50は、円筒状のリールハブ5
6と、リールハブ56の下端外周から径方向に張出した
下フランジ部54とが合成樹脂により一体成形され、下
フランジ部54と同形状の上フランジ部52がリールハ
ブ56の上端に超音波溶着等により接合されて構成され
ている。そして、リールハブ56に磁気テープ12が巻
装されている。 【0014】また、磁気テープカートリッジ10の右前
隅角部における周壁22、32の一部が切り欠かれて、
正面視略コ字状をなす開口28(図2参照)が形成され
ている。この開口28はリール50に巻装された磁気テ
ープ12を外部に引き出すためのものであり、磁気テー
プカートリッジ10の不使用時には、磁気テープ12の
先端部分に取り付けられたリーダーブロック40がその
隅角部に係止されて開口28を閉塞するようになってい
る。 【0015】リーダーブロック40は、図1乃至図3で
示すように、弾性を有する合成樹脂製の固着体14が嵌
合可能な略矩形状の凹部42と、正面視略コ字状をなす
凹部44の上部内面と下部内面に設けられた係合部4
6、48とを有する略矩形状のブロックであって、固着
体14が磁気テープ12の先端部分を挟み込みながら凹
部42に嵌合されることにより、磁気テープ12の先端
にリーダーブロック40が固着されるようになってい
る。そして、係合部46、48にドライブ装置側の引出
ピン60の上端部62及び下端部64がそれぞれ係合す
るようになっている。 【0016】また、リーダーブロック40の上面部40
A及び下面部40Bにはそれぞれ略円柱状の凸部16、
18が2個ずつ突設され、リーダーブロック40が係止
される隅角部近傍の上ケース20と下ケース30の内面
に設けられた溝部26、36に摺動自在に係合するよう
になっている。この溝部26、36はそれぞれ右側の周
壁(以下、側壁という)22A、32Aと略平行になる
ように、換言すればドライブ装置への装填方向と略平行
になるように直線状に設けられ、その略円弧状をなす後
端近傍には、平面視略「く」字状に内側に向って屈曲し
て溝部26、36の幅を狭くする係止部26A、36A
が設けられている。したがって、リーダーブロック40
が溝部26、36に沿って後方へ摺動し、後側の凸部1
6、18がそれぞれ係止部26A、36Aを弾性変形に
よって乗り越えることにより、上ケース20及び下ケー
ス30にリーダーブロック40が係止固定されるように
なっている。 【0017】このように、リーダーブロック40の引出
方向が溝部26、36に係合する凸部16、18によっ
て一方向に案内されるようになっていると、その引出方
向以外にはリーダーブロック40を移動させられなくな
るので、落下時の衝撃や不意の接触等によって、その引
出方向と異なる方向に力が加えられた場合には、リーダ
ーブロック40をケースから外れ難くすることができ
る。そして、係止部26A、36Aが設けられている
と、リーダーブロック40を上ケース20及び下ケース
30に確実に係止固定できるので、リーダーブロック4
0の不用意な外れをより一層防止することができる。 【0018】なお、リーダーブロック40は、上ケース
20及び下ケース30に係止固定されたときには、図3
で示すように、前面部40Cが上ケース20及び下ケー
ス30の前側の周壁(以下、前壁という)22B、32
Bと同一平面上になることが好ましく、少なくともその
前壁22B、32Bからは突出させない方が好ましい。
また、図示しないが、リーダーブロック40に溝部2
6、36及び係止部26A、36Aを設け、上ケース2
0と下ケース30にそれぞれ凸部16、18を設けて
も、同様な効果が得られることは言うまでもない。 【0019】更に、リーダーブロック40は図示の形状
に限定されるものではなく、かつ、溝部26、36も前
述のような直線状に限定されるものではない。すなわ
ち、磁気テープカートリッジ10から好適に引き出せる
形状のリーダーブロックであれば、そのリーダーブロッ
クの形状に合わせて溝部の形状も変更してよく、例え
ば、平面視略円弧状に形成されたリーダーブロックであ
れば、溝部もそれと同じ略円弧状としてよいものであ
る。 【0020】以上のような構成の磁気テープカートリッ
ジ10において、次にその作用を説明する。磁気テープ
カートリッジ10の不使用時には、開口28はリーダー
ブロック40によって閉塞されている。すなわち、リー
ダーブロック40の後側の凸部16、18が、上ケース
20及び下ケース30の溝部26、36に設けられた係
止部26A、36Aに係止されて固定されている。 【0021】磁気テープカートリッジ10の使用時に
は、図3で示すように、磁気テープ12の先端に取り付
けられているリーダーブロック40の係合部46、48
にドライブ装置側に設けられている引出ピン60の上端
部62及び下端部64がそれぞれ係合して両者が連結さ
れ、引出ピン60をドライブ装置の巻取リール(図示し
ない)側へ移動させることにより、リーダーブロック4
0を磁気テープカートリッジ10から引き出す。すなわ
ち、リーダーブロック40を側壁22A、32Aと略平
行(ドライブ装置への装填方向と略平行)に設けられた
溝部26、36に沿って前方へ摺動させ、磁気テープカ
ートリッジ10から取り外して開口28を開放する。 【0022】一方、磁気テープ12をリール50に巻き
戻したときには、リーダーブロック40の凸部16、1
8を上ケース20及び下ケース30の溝部26、36に
嵌入させるとともに、リール50の逆回転駆動によって
後方に向って摺動させ、係止部26A、36Aに後側の
凸部16、18を係止させる。これにより、リーダーブ
ロック40を上ケース20及び下ケース30に固定し、
磁気テープカートリッジ10の開口28を閉塞する。な
お、リーダーブロック40の係合部46、48からは引
出ピン60の上端部62及び下端部64が外される。 【0023】 【発明の効果】以上、本発明によれば、案内手段によっ
て案内される引出方向以外にはリーダーブロックを移動
させられないようにできる。したがって、記録テープカ
ートリッジの使用時において、リーダーブロックを容易
に引き出すことができるのは当然ながら、記録テープカ
ートリッジの不使用時において、落下時の衝撃や不意の
接触等により、リーダーブロックの引出方向と異なる方
向に力が加えられた場合には、リーダーブロックをケー
スから外れ難くできる。
の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記録テ
ープが巻装された単一のリールをケース内に収容してな
る記録テープカートリッジに関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、コンピューター等のデータ記
録再生媒体として使用されている磁気テープを単一のリ
ールに巻装し、そのリールをケース内に収容してなる磁
気テープカートリッジが知られている。この磁気テープ
の先端には、リーダーブロックやリーダーピン、リーダ
ーテープといったリーダー部材が設けられており、その
リーダー部材をドライブ装置側に設けられた引出手段が
磁気テープカートリッジから引き出し、それに固着され
た磁気テープをドライブ装置側の巻取リールに巻装させ
るようになっている。 【0003】また、磁気テープカートリッジの下面に穿
設された開孔から現出しているリールの下面中央にはリ
ールギアが環状に刻設されており、ドライブ装置側の回
転シャフトに設けられた駆動ギアがそのリールギアに噛
合することにより、リールが回転駆動するように構成さ
れている。しかして、磁気テープカートリッジのリール
及びドライブ装置の巻取リールを同期して回転させるこ
とにより、磁気テープにデータを記録したり、磁気テー
プに記録されたデータの再生ができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このような構成の磁気
テープカートリッジでは、上記したように、リーダー部
材が磁気テープの先端に設けられている。中でもリーダ
ーブロックは、図4で示すように、ケースに設けられた
磁気テープ引出用の開口68を閉塞するように、その開
口68部分に係止されて外部に露出しているため、ドラ
イブ装置側の引出手段76が容易に係合して引き出せる
点で大きなメリットがある。 【0005】しかしながら、その反面、このリーダーブ
ロック78のケースへの固定手段は、後端78Bを上ケ
ース70及び下ケース80の側壁72、82に係止さ
せ、先端78Aを上ケース70の前壁74に設けられた
板ばね状をなす係止壁74Aの突起74Bにその弾性変
形を利用して係止させているだけなので、落下時の衝撃
や不意の接触等によって、簡単にリーダーブロック78
が上ケース70及び下ケース80から外れてしまうとい
う問題があった。 【0006】そこで、本発明は、使用時においてリーダ
ーブロックをケースから容易に引き出せるのは当然なが
ら、不使用時においてリーダーブロックをケースから外
れ難くできる記録テープカートリッジを得ることを目的
とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る請求項1に記載の記録テープカート
リッジは、記録テープを巻装した単一のリールが収容さ
れるケースと、前記ケースに設けられた前記記録テープ
引出用の開口と、前記記録テープの先端に固着され、前
記開口を閉塞可能なリーダーブロックと、を備えた記録
テープカートリッジにおいて、前記リーダーブロックを
その引出方向へ案内する案内手段を設けたことを特徴と
している。 【0008】このような構成にすると、案内手段によっ
て案内される引出方向以外にはリーダーブロックを移動
させられないようにできる。したがって、記録テープカ
ートリッジの使用時において、リーダーブロックを容易
に引き出すことができるのは当然ながら、記録テープカ
ートリッジの不使用時において、落下時の衝撃や不意の
接触等により、リーダーブロックの引出方向と異なる方
向に力が加えられた場合には、リーダーブロックをケー
スから外れ難くできる。 【0009】なお、前記案内手段は、前記リーダーブロ
ックに設けられた凸部と、その凸部に係合する前記ケー
スに設けられた溝部と、で構成されるか、又は前記リー
ダーブロックに設けられた溝部と、その溝部に係合する
前記ケースに設けられた凸部と、で構成されていること
が望ましい。これによれば、リーダーブロックの引出方
向を好適に案内できる。 【0010】そして更に、前記溝部に前記凸部を係止す
る係止手段を設けるのが望ましい。これによれば、リー
ダーブロックを強制的に係止固定できるので、ケースか
らの不用意な外れをより一層防止することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜
上、記録テープカートリッジのドライブ装置への装填方
向を前方向とし、それを基準に前後・左右・上下の表現
をする。また、記録テープとして磁気テープを採用し、
以下、磁気テープカートリッジとして説明をする。 【0012】図1で示すように、磁気テープカートリッ
ジ10は、合成樹脂製の上ケース20と下ケース30と
が、互いにその周壁22、32を超音波溶着等により接
合されてなる略矩形箱状に形成され、内部には情報記録
再生媒体としての磁気テープ12を巻装した単一のリー
ル50が回動可能に収容されている。すなわち、上ケー
ス20及び下ケース30の内面にはそれぞれ略円筒状と
なる壁(以下、円筒壁という)34が立設されており、
その円筒壁34の内部にリール50が収容されるように
なっている。 【0013】下ケース30の中央には円形状の開孔38
が穿設されており、リール50の下面に設けられたリー
ルギア(図示しない)等がその開孔38から現出するよ
うになっている。リール50は、円筒状のリールハブ5
6と、リールハブ56の下端外周から径方向に張出した
下フランジ部54とが合成樹脂により一体成形され、下
フランジ部54と同形状の上フランジ部52がリールハ
ブ56の上端に超音波溶着等により接合されて構成され
ている。そして、リールハブ56に磁気テープ12が巻
装されている。 【0014】また、磁気テープカートリッジ10の右前
隅角部における周壁22、32の一部が切り欠かれて、
正面視略コ字状をなす開口28(図2参照)が形成され
ている。この開口28はリール50に巻装された磁気テ
ープ12を外部に引き出すためのものであり、磁気テー
プカートリッジ10の不使用時には、磁気テープ12の
先端部分に取り付けられたリーダーブロック40がその
隅角部に係止されて開口28を閉塞するようになってい
る。 【0015】リーダーブロック40は、図1乃至図3で
示すように、弾性を有する合成樹脂製の固着体14が嵌
合可能な略矩形状の凹部42と、正面視略コ字状をなす
凹部44の上部内面と下部内面に設けられた係合部4
6、48とを有する略矩形状のブロックであって、固着
体14が磁気テープ12の先端部分を挟み込みながら凹
部42に嵌合されることにより、磁気テープ12の先端
にリーダーブロック40が固着されるようになってい
る。そして、係合部46、48にドライブ装置側の引出
ピン60の上端部62及び下端部64がそれぞれ係合す
るようになっている。 【0016】また、リーダーブロック40の上面部40
A及び下面部40Bにはそれぞれ略円柱状の凸部16、
18が2個ずつ突設され、リーダーブロック40が係止
される隅角部近傍の上ケース20と下ケース30の内面
に設けられた溝部26、36に摺動自在に係合するよう
になっている。この溝部26、36はそれぞれ右側の周
壁(以下、側壁という)22A、32Aと略平行になる
ように、換言すればドライブ装置への装填方向と略平行
になるように直線状に設けられ、その略円弧状をなす後
端近傍には、平面視略「く」字状に内側に向って屈曲し
て溝部26、36の幅を狭くする係止部26A、36A
が設けられている。したがって、リーダーブロック40
が溝部26、36に沿って後方へ摺動し、後側の凸部1
6、18がそれぞれ係止部26A、36Aを弾性変形に
よって乗り越えることにより、上ケース20及び下ケー
ス30にリーダーブロック40が係止固定されるように
なっている。 【0017】このように、リーダーブロック40の引出
方向が溝部26、36に係合する凸部16、18によっ
て一方向に案内されるようになっていると、その引出方
向以外にはリーダーブロック40を移動させられなくな
るので、落下時の衝撃や不意の接触等によって、その引
出方向と異なる方向に力が加えられた場合には、リーダ
ーブロック40をケースから外れ難くすることができ
る。そして、係止部26A、36Aが設けられている
と、リーダーブロック40を上ケース20及び下ケース
30に確実に係止固定できるので、リーダーブロック4
0の不用意な外れをより一層防止することができる。 【0018】なお、リーダーブロック40は、上ケース
20及び下ケース30に係止固定されたときには、図3
で示すように、前面部40Cが上ケース20及び下ケー
ス30の前側の周壁(以下、前壁という)22B、32
Bと同一平面上になることが好ましく、少なくともその
前壁22B、32Bからは突出させない方が好ましい。
また、図示しないが、リーダーブロック40に溝部2
6、36及び係止部26A、36Aを設け、上ケース2
0と下ケース30にそれぞれ凸部16、18を設けて
も、同様な効果が得られることは言うまでもない。 【0019】更に、リーダーブロック40は図示の形状
に限定されるものではなく、かつ、溝部26、36も前
述のような直線状に限定されるものではない。すなわ
ち、磁気テープカートリッジ10から好適に引き出せる
形状のリーダーブロックであれば、そのリーダーブロッ
クの形状に合わせて溝部の形状も変更してよく、例え
ば、平面視略円弧状に形成されたリーダーブロックであ
れば、溝部もそれと同じ略円弧状としてよいものであ
る。 【0020】以上のような構成の磁気テープカートリッ
ジ10において、次にその作用を説明する。磁気テープ
カートリッジ10の不使用時には、開口28はリーダー
ブロック40によって閉塞されている。すなわち、リー
ダーブロック40の後側の凸部16、18が、上ケース
20及び下ケース30の溝部26、36に設けられた係
止部26A、36Aに係止されて固定されている。 【0021】磁気テープカートリッジ10の使用時に
は、図3で示すように、磁気テープ12の先端に取り付
けられているリーダーブロック40の係合部46、48
にドライブ装置側に設けられている引出ピン60の上端
部62及び下端部64がそれぞれ係合して両者が連結さ
れ、引出ピン60をドライブ装置の巻取リール(図示し
ない)側へ移動させることにより、リーダーブロック4
0を磁気テープカートリッジ10から引き出す。すなわ
ち、リーダーブロック40を側壁22A、32Aと略平
行(ドライブ装置への装填方向と略平行)に設けられた
溝部26、36に沿って前方へ摺動させ、磁気テープカ
ートリッジ10から取り外して開口28を開放する。 【0022】一方、磁気テープ12をリール50に巻き
戻したときには、リーダーブロック40の凸部16、1
8を上ケース20及び下ケース30の溝部26、36に
嵌入させるとともに、リール50の逆回転駆動によって
後方に向って摺動させ、係止部26A、36Aに後側の
凸部16、18を係止させる。これにより、リーダーブ
ロック40を上ケース20及び下ケース30に固定し、
磁気テープカートリッジ10の開口28を閉塞する。な
お、リーダーブロック40の係合部46、48からは引
出ピン60の上端部62及び下端部64が外される。 【0023】 【発明の効果】以上、本発明によれば、案内手段によっ
て案内される引出方向以外にはリーダーブロックを移動
させられないようにできる。したがって、記録テープカ
ートリッジの使用時において、リーダーブロックを容易
に引き出すことができるのは当然ながら、記録テープカ
ートリッジの不使用時において、落下時の衝撃や不意の
接触等により、リーダーブロックの引出方向と異なる方
向に力が加えられた場合には、リーダーブロックをケー
スから外れ難くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気テープカートリッジを斜め上方から見た概
略分解斜視図 【図2】磁気テープカートリッジに装着される前のリー
ダーブロックとドライブ装置側の引出ピンを示す概略斜
視図 【図3】磁気テープカートリッジに装着された後のリー
ダーブロックとドライブ装置側の引出ピンを示す概略斜
視図 【図4】従来のリーダーブロックと引出手段を示す概略
斜視図 【符号の説明】 10 磁気テープカートリッジ 12 磁気テープ 14 固着体 16、18 凸部(案内手段) 20 上ケース 26、36 溝部(案内手段) 26A、36A 係止部 28 開口 30 下ケース 40 リーダーブロック 42 凹部 44 凹部 46、48 係合部
略分解斜視図 【図2】磁気テープカートリッジに装着される前のリー
ダーブロックとドライブ装置側の引出ピンを示す概略斜
視図 【図3】磁気テープカートリッジに装着された後のリー
ダーブロックとドライブ装置側の引出ピンを示す概略斜
視図 【図4】従来のリーダーブロックと引出手段を示す概略
斜視図 【符号の説明】 10 磁気テープカートリッジ 12 磁気テープ 14 固着体 16、18 凸部(案内手段) 20 上ケース 26、36 溝部(案内手段) 26A、36A 係止部 28 開口 30 下ケース 40 リーダーブロック 42 凹部 44 凹部 46、48 係合部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 記録テープを巻装した単一のリールが収
容されるケースと、前記ケースに設けられた前記記録テ
ープ引出用の開口と、 前記記録テープの先端に固着され、ドライブ装置側の引
出手段に引き出されるとともに、前記開口を閉塞可能な
リーダーブロックと、を備えた記録テープカートリッジ
において、 前記リーダーブロックをその引出方向へ案内する案内手
段を設けたことを特徴とする記録テープカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001212114A JP2003030955A (ja) | 2001-07-12 | 2001-07-12 | 記録テープカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001212114A JP2003030955A (ja) | 2001-07-12 | 2001-07-12 | 記録テープカートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003030955A true JP2003030955A (ja) | 2003-01-31 |
Family
ID=19047322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001212114A Pending JP2003030955A (ja) | 2001-07-12 | 2001-07-12 | 記録テープカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003030955A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006185570A (ja) * | 2004-12-01 | 2006-07-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | 記録テープカートリッジ |
-
2001
- 2001-07-12 JP JP2001212114A patent/JP2003030955A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006185570A (ja) * | 2004-12-01 | 2006-07-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | 記録テープカートリッジ |
US7770834B2 (en) | 2004-12-01 | 2010-08-10 | Fujifilm Corporation | Recording tape cartridge |
JP4663358B2 (ja) * | 2004-12-01 | 2011-04-06 | 富士フイルム株式会社 | 記録テープカートリッジ |
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