JP2003030877A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2003030877A
JP2003030877A JP2001217197A JP2001217197A JP2003030877A JP 2003030877 A JP2003030877 A JP 2003030877A JP 2001217197 A JP2001217197 A JP 2001217197A JP 2001217197 A JP2001217197 A JP 2001217197A JP 2003030877 A JP2003030877 A JP 2003030877A
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optical disc
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phase difference
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Takahiro Watabe
隆弘 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクが回転方向に滑っても、正しく偏芯
補正を行うことができる光ディスクを提供するものであ
る。 【解決手段】 最小値検出手段20によりTE信号の振
幅を検出し、コンパレータ10において基準値との比較
によりディスクの滑りを検出し、傷検出信号22が出力
されていない場合に、記憶手段5の保持する偏芯量を再
計測する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクおよび光
ディスクドライブの持つ偏芯を補正しながら情報を記録
・再生する光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクにはある程度の偏芯があり、
この偏芯のあるディスクに対してトラッキングだけで制
御しようとすると、トラッキング制御に対する負担が大
きくなり、記録・再生信号に悪影響を与えたり、トラッ
キング能力を越えてトラッキングが外れたりする可能性
がある。従来、偏芯補正を行う光ディスク装置に関して
は特開昭63一271734号公報に記載されたものが
知られている。
【0003】図11は、この従来の光ディスク装置の構
成を示すブロック図である。図11において、1は光デ
ィスク、2は光学ヘッド、3は移送手段、4は制御信
号、データ等の再生信号を増幅する増幅手段、5は記憶
手段、6は制御増幅回路、7は記憶指令で、8は光りデ
ィスク1回転に相当するトラックアドレス、セクターア
ドレス等の信号を検出する読み取り手段、9は加算手
段、10はズレ量のトータルである加算手段9の出力が
設定レベル11を越えたか否かを判定するコンパレー
タ、21はスピンドルモータである。
【0004】次に、上記のように構成された従来の光デ
ィスク装置の動作について説明する。光学ヘッド2から
出射された光ビームは光ディスク1で反射された後、光
学ヘッド2で受光され、増幅手段4に入力される。増幅
手段4においてトラッキング誤差信号(以下TE信号と
記す)を検出した後、ローパスフィルタにより、光ディ
スクの偏芯量に相当する、TE信号の低周波成分を抽出
する。この低周波成分量の光ディスク1の1回転分を記
憶手段5に記憶する。光ディスク1の回転位置に応じて
記憶手段5より偏芯量を読み出した後制御増幅回路6に
加え、移送手段3に入力し、偏芯量を抑える方向に制御
を行う。
【0005】さらに、光ディスクの回転方向の滑りによ
り、移送手段3に加える信号と実際の偏芯量との位相が
ずれる場合は、光ディスク1より読み出したアドレス情
報等と基準信号とのズレ量を求め、そのズレ量を加算手
段9において積算し、その結果とコンパレータ10にお
いて設定レベルとの比較を行い、設定レベルを超えた場
合に再度偏芯量を計測し直し記憶手段5に蓄えることに
より光ディスクへの滑りに対応していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来の光ディスク
装置においては、光ディスクの回転方向の滑りを検出す
るために光ディスクから読取ったアドレス情報等を用い
ている。しかし、滑りが生じ偏芯補正を行うことにより
トラッキング制御に影響が出た場合、アドレス情報等の
読み率が低下し正確なタイミングが得られなくなるとい
う問題があった。
【0007】またトラッキングサーボが掛かり正しくデ
ータが読めるようになった後でしか利用することができ
ないため、シークした直後などまだデータが正確に読め
ない状態では、記憶した偏芯量と実際のディスクの偏芯
量との間にズレが生じたか確認できないという問題もあ
った。そのため、アドレス情報等の光ディスクに記録さ
れた情報に基づかない光ディスクの滑り検出方法による
偏芯補正および再計測補正が要求されている。
【0008】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、トラッキング誤差信号などの情報に基づ
いて光ディスクの滑りを検出し、偏芯量の再計測を行っ
て偏芯を補正する光ディスク装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、本発明の請求項1に記載の光ディスク装
置は、光ディスク上に光学ピックアップにより光スポッ
トを照射することで、光ディスクに情報を記録しまたは
光ディスクから情報を再生する光ディスク装置におい
て、前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラッ
クに追従させるための誤差信号生成手段と、前記光ディ
スクの偏芯量を検出する偏芯検出手段と、前記偏芯検出
手段により検出された偏芯量を記憶する記憶手段と、前
記誤差信号生成手段の出力が所定の設定値以上の値とな
った際に、前記記憶手段に記憶されている偏芯量が補正
されるように制御する制御手段と、を備えたものであ
る。
【0010】また、本発明の請求項2に記載の光ディス
ク装置は、光ディスク上に光学ピックアップにより光ス
ポットを照射することで、光ディスクに情報を記録しま
たは光ディスクから情報を再生する光ディスク装置にお
いて、前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラ
ックに追従させるための誤差信号生成手段と、前記光デ
ィスクの偏芯量を検出する偏芯検出手段と、前記偏芯検
出手段により検出された偏芯量を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段の出力する前記偏芯量と所定の基準値との
比較を行う比較回路と、前記比較回路において前記所定
の基準値を越えたことを検出した場合、前記記憶手段に
記憶されている偏芯量が補正されるように制御する制御
手段と、を備えたものである。
【0011】本発明の請求項3に記載の光ディスク装置
は、光ディスク上に光学ピックアップにより光スポット
を照射することで、光ディスクに情報を記録しまたは光
ディスクから情報を再生する光ディスク装置において、
前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラックに
追従させるための誤差信号生成手段と、前記光ディスク
の偏芯量を検出する偏芯量検出手段と、前記偏芯検出手
段により検出された偏芯量を記憶する記憶手段と、前記
偏芯量検出手段の出力する偏芯量と、前記記憶手段の出
力する偏芯量との位相差を検出する位相差検出手段と、
前記位相差検出手段の出力が所定の設定値以上の値とな
った際に、前記記憶手段に記憶されている偏芯量が補正
されるように制御する制御手段とを備えたものである。
【0012】本発明の請求項4に記載の光ディスク装置
は、光ディスク上に光学ピックアップにより光スポット
を照射することで、光ディスクに情報を記録しまたは光
ディスクから情報を再生する光ディスク装置において、
前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラックに
追従させるための誤差信号生成手段と、前記光ディスク
を回転させる回転手段の回転位置に応じて信号を出力す
る回転位置検出手段と、前記光ディスクの偏芯量を検出
する偏芯量検出手段と、前記偏芯検出手段により検出さ
れた偏芯量を記憶する記憶手段と、前記回転位置検出手
段の出力する位置情報と、前記記憶手段の出力する偏芯
量との位相差を検出する位相差検出手段と、前記位相差
検出手段の出力が所定の設定値以上の値となった際に、
前記記憶手段に記憶されている偏芯量が補正されるよう
に制御する制御手段とを備えたものである。
【0013】本発明の請求項5に記載の光ディスク装置
は、請求項3または請求項4に記載の光ディスク装置に
おいて、前記位相差検出手段の出力は所定の設定値以上
の値となった場合、前記制御手段は、前記記憶手段が前
記位相差検出手段により検出された位相差に基づいて偏
芯補正量を出力するタイミングを変更するように制御す
るものである。
【0014】本発明の請求項6に記載の光ディスク装置
は、請求項3または請求項4に記載の光ディスク装置に
おいて、前記位相差検出手段の出力は所定の設定値以上
の値となった場合、前記制御手段は、前記記憶手段が前
記光ディスクの偏芯量を再記憶するように制御するもの
である。
【0015】本発明の請求項7に記載の光ディスク装置
は、請求項2から請求項6のいずれかに記載の光ディス
ク装置において、前記誤差生成手段の出力も所定の設定
値以上の値となった場合のみ、前記制御手段は、前記記
憶手段に記憶されている偏芯量の補正制御を行うもので
ある。
【0016】本発明の請求項8に記載の光ディスク装置
は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の光ディス
ク装置において、前記誤差検出信号の出力の最小値が一
定時間以上所定の値を超えたことを検出する最小値検出
手段を備え、前記最小値検出手段は前記誤差検出信号の
出力の最小値が一定時間以上所定の値を超えた誤差信号
を検出した場合においてのみ、前記制御手段は、前記記
憶手段に記憶されている偏芯量の補正制御を行うもので
ある。
【0017】本発明の請求項9に記載の光ディスク装置
は、請求項1から請求項8のいずれかに記載の光ディス
ク装置において、前記光ディスク上の傷を検出する傷検
出回路をさらに備え、前記傷検出回路により傷を検出し
た場合、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されてい
る偏芯量の補正を行なわないように制御するものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に、本発明
の請求項1、請求項8及び請求項9に記載された発明に
対応する、実施の形態1について、図1及び図2を参照
しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1にお
ける光りディスク装置の構成を示すブロック図である。
【0019】図1において、1は光ディスク、2は光学
ヘッド、3は移送手段、4は制御信号、データ等の再生
信号を増幅する増幅手段(誤差信号生成手段)、5は記
憶手段、6は制御増幅回路、7は偏芯量の補正に関する
制御指令で、8は光りディスク1回転に相当するトラッ
クアドレス、セクターアドレス等の信号を検出する読み
取り手段、20はTE信号の最小値が一定時間以上設定
値を越えたことを検出する最小値検出手段、10は最小
値検出手段20の出力が設定レベル11を越えたか否か
を判定するコンパレータ、21はスピンドルモータ、2
2は傷検出信号である。
【0020】次に、上記のように構成された本発明の実
施の形態1による光りディスク装置の動作について説明
する。スピンドルモータ21により光ディスク1を回転
させた後、光学ヘッド2から光ディスク1にレーザ光を
照射し、そして光ディスク1からの反射光に基づき光学
ヘッド2のディスク面までの距離が一定となるよう図示
しないフォーカスサーボ制御系によりフォーカス制御を
行う。フォーカス制御を開始した後、光ディスク1上の
トラックに光学ヘッド2を追従させるために、フォーカ
スと同様に、光りディスク1からの反射光に基づきトラ
ッキング制御を行う。トラッキング制御は、光学ヘッド
2により得られる被検出信号から増幅手段4においてT
E信号を生成し、このTE信号に基づいて光学ヘッド2
の位置を制御する。増幅手段4は、検出したTE信号を
読取り手段8および最小値検出手段20へ出力する。
【0021】トラッキング制御を開始した後、偏芯補正
を行う。以下、偏芯補正の動作を、偏芯量の計測、計測
値に基づく偏芯補正の実行、ディスクの回転方向の滑り
検出、偏芯量の再計測、再計測後の偏芯補正の再開の順
に説明する。
【0022】まず、偏芯補正を行うための準備として、
偏芯量の計測を一度行う。最初の偏芯量の計測は、スピ
ンドルモータ21を一定速度で回転させた状態におい
て、増幅手段4においてTE信号の低周波成分を抽出し
偏芯量に対応した偏差を得ることを通じて行われる。増
幅手段4は検出した偏芯量を記憶手段5へ出力する。
【0023】増幅手段4において抽出され、記憶手段5
に入力された前記偏芯量は、図示しない制御装置より制
御指令7を出力することで、スピンドルモータ21の1
回転の時間をN等分した時間毎に記憶手段5が格納す
る。この記憶手段5への取り込みは、スピンドルモータ
21を一定速度で回転させることで1回転の時間が既知
となっているので、この1回転に必要な時間をN等分し
た時間毎に、基準クロックを基に行う。
【0024】次に、偏芯補正を行う。偏芯補正は、偏芯
量の計測を行った後、偏芯補正を行うために記憶手段5
に格納された偏芯成分に基づき、偏芯成分を打ち消す方
向に制御増幅回路6を通じて移送手段3を駆動し偏芯成
分による光学ヘッド2への影響を抑えることにより行な
われる。なお、記憶手段5における偏芯量の読み出し
は、計測時と同様に、スピンドルモータ21の1回転に
要する時間をN等分した時間毎に、計即時と同じ基準ク
ロックを基に行う。
【0025】ディスクの回転方向の滑り検出は、偏芯補
正の実行中に行う。偏芯補正の実行中においては、最小
値検出手段20は増幅手段4の出力するTE信号が入力
され、TE信号の最小値が一定時間以上連続しているか
どうかを検出し、即ち一定時間内における入力の最小値
を求めて、コンパレータ10に出力する。コンパレータ
10は、この検出された最小値と予め設定した設定レベ
ル11と比較し、この検出された最小値が設定レベル1
1よりも大きくなった場合に、ディスクが回転方向に滑
り偏芯補正が正しく行われなくなったと判断する。そし
て、コンパレータ10は図示しない制御手段を介して前
記判断に基づいて記憶手段5に対して再記憶指令7を出
力する。
【0026】ディスクの滑り検出後の偏芯量の再計測
は、ディスクの滑りが検出された際に図示しない制御手
段の出力する再記憶指令7により記憶手段5において偏
芯量の再計測を行うことで行われる。偏芯量の再計測
は、記憶手段5に格納した偏芯量に基づいた制御増幅回
路6による移送手段3の駆動を中断して行う。これは、
偏芯補正を行うことで実際の偏芯量が検出できなくなる
のを防ぐためである。
【0027】光ディスク1の1回転分の偏芯量を記憶手
段5に格納し直す手順は、スピンアップ時の手順と同じ
である。新たな偏芯量の記憶手段5への格納が終了した
後、記憶手段5の格納する新たな偏芯量に基づいた制御
増幅回路6による移送手段3の駆動を再開する。
【0028】なお、光ディスク1上の傷、例えば指紋や
引っ掻き傷等によりTE信号が大きくなった場合は、図
示しない傷の検出回路によってこれらの傷を検出しキズ
検出信号22が出力される。従って、このキズ検出信号
22が出力されている場合は、TE信号の乱れが傷によ
るものと判断し記憶手段5への再記憶指令が出力されな
いようにマスクし、不要な記憶手段5への再記憶を抑制
する。
【0029】図2は、本実施の形態1による偏芯量の再
計測を行うタイミングを示すタイミングチャートであ
る。一定時間ごとのTE信号の最小値を検出し、最小値
が設定レベル11を超えた場合に、再計測を行うための
再記憶指令信号を出力する例を示している。
【0030】このように、本実施の形態1による光ディ
スク装置では、トラッキング誤差信号の最小値を検出す
る最小値検出手段を用いて光ディスクの滑りを検出する
ようにしたことにより、光ディスクの滑り検出は読み出
したアドレス情報などに依存しないようになり、すなわ
ち、光ディスク上のアドレスやデータを読むことを行わ
ずに偏芯補正を実施できるため、偏芯補正実行時におけ
るトラッキング制御の異常状態を回避することができ
る。また、傷検出信号を導入することによって、光ディ
スクの回転方向の滑りと傷による影響とを区別でき、必
要としない偏芯量の再計測を抑えることができる。
【0031】なお、前記偏芯量の計測は、フォーカス制
御を開始しトラッキング制御を開始する前、またはトラ
ッキング制御を開始した後、目的のトラックへ光学ヘッ
ド2を移動させた後、一度トラッキング制御を中断して
トラッキングサーボをはずし、ディスクが1回転する間
にディスクの各区間ごとに横切るトラックの本数を計測
することで行ってもよい。
【0032】(実施の形態2)以下に、本発明の請求項
2、請求項7、請求項8、請求項9に記載された発明に
対応する、実施の形態2について、図3及び図4を用い
て説明する。図3は、本実施の形態2による光りディス
ク装置の構成を示すブロック図である。
【0033】図3において、23は記憶手段5の出力す
る偏芯補正情報の値を基準値と比較するコンパレータで
ある。本実施の形態2の構成は、コンパレータ23を備
えた点においてのみ実施の形態1と異なるため、その他
の構成についての説明を省略する。
【0034】次に、上記のような構成を有する本実施の
形態2による光りディスク装置の動作について説明す
る。スピンドルモータ21の回転後、フォーカス制御、
トラッキング制御行うまでの動作は実施の形態1と同様
の手順で行う。トラッキング制御を開始した後、偏芯補
正を行う。以下、偏芯補正の動作を、偏芯量の計測、計
測値に基づく偏芯補正の実行、ディスクの回転方向の滑
り検出、偏芯量の再計測、再計測後の偏芯補正の再開と
いう順に説明する。最初の偏芯量の計測、および偏芯補
正の実行方法の手順は、実施の形態1の場合と同様であ
るため、ここでの説明を省略する。
【0035】偏芯量の再計測は、以下の手順で行う。ま
ず、ディスクの滑り検出は、以下の手順で行う。増幅手
段4によって検出されたTE信号の最小値を最小値検出
回路20で検出し、その最小値と設定レベル11との比
較をコンパレータ10で行い、設定レベル11を越えた
場合にディスクが滑った可能性があると判断する。
【0036】次に、コンパレータ23は、記憶手段5か
ら制御増幅手段6へ出力する偏芯補正量のレベルが入力
され、基準値との比較を行い、コンパレータ23への入
力が基準値よりも大きい、すなわち偏芯補正量が大きい
場合に実際にディスクが滑った可能性が高いと判断す
る。
【0037】そして、コンパレータ23への入力が基準
値よりも大きい、かつ、最小値検出回路20の出力が設
定レベル11よりも大きくなった場合には、ディスクが
滑り偏芯補正が正しく行われなくなったと判断する。
【0038】また、コンパレータ23への入力が基準値
よりも小さい、すなわち偏芯補正量が小さい区間で、コ
ンパレータ10において最小値検出回路20の出力が設
定レベル11よりも大きくなった場合では、ディスクの
滑り以外の要因によりTE信号が大きくなったと判断す
る。この場合は、例えばサーボのゲイン不足と判断し、
トラッキングサーボのゲインを上げるなど他の対応をす
るため、ディスクの滑りとは検出しない。
【0039】ディスクの滑り検出後の偏芯量の再計測
は、上記の判断に基づいて図示しない制御回路から発す
る偏芯量の再記憶に関する制御指令7により記憶手段5
において偏芯量の再計測を行うことで行われる。
【0040】偏芯量の再計測は、記憶手段5に格納した
偏芯量に基づいた制御増幅回路6による移送手段3の駆
動を中断して行う。これは、偏芯補正を行うことで実際
の偏芯量が検出できなくなるのを防ぐためである。光デ
ィスク1の1回転分の偏芯量を記憶手段5に格納し直す
手順は、スピンアップ時の手順と同じである。新たな偏
芯量の記憶手段5への格納が終了した後、記憶手段5に
基づいた制御増幅回路6による移送手段3の駆動を再開
する。
【0041】なお、光ディスク1上の傷等によりTE信
号が大きくなった場合は、図示しない傷の検出回路によ
ってこれらの傷を検出しキズ検出信号22が出力され
る。従って、このキズ検出信号22が出力されている場
合は、TE信号の乱れが傷によるものと判断し、前記条
件を満たした場合でも記憶手段5への再記憶指令が出力
されないようにマスクし、不要な記憶手段5への再記憶
を抑制するようにする。
【0042】図4は、本実施の形態2による偏芯量の再
計測を行うタイミングを示すタイミングチャートであ
る。図4の区間AおよびBにおいて、増幅手段4で検出
されたTE信号の最小値が設定レベル11を越えた場合
を示している。区間Aは、コンパレータ23で比較する
偏芯補正量が基準値よりも低いため、偏芯量の再計測を
行わない場合の例を示している。一方、区間Bは、コン
パレータ23の出力する偏芯補正量が基準値よりも大き
くなっていることにより、ディスクの滑りを検出したと
判断し偏芯量の再計測を行う場合の例を示している。
【0043】このように、本実施の形態2による光ディ
スク装置では、最小値検出手段と、記憶手段の出力する
偏芯補正値と基準値との比較を行う比較回路とを備える
ようにしたので、前述した実施の形態1による光ディス
ク装置が奏する効果に加え、一層光ディスクの回転方向
の滑りと傷やその他の要因による影響との区別ができ、
光ディスク上のアドレスやデータの情報を読まずに、正
しく偏芯量の補正を行うことができる。
【0044】(実施の形態3)以下に、本発明の請求項
3、請求項5、請求項6に記載された発明に対応する、
実施の形態3について、図5を用いて説明する。図5
は、本実施の形態3による光ディスク装置の構成を示す
ブロック図である。
【0045】図5において、31は偏芯量検出手段(増
幅手段4)によって検出された偏芯量と、記憶手段5に
記憶されている偏芯量33との位相差を検出する位相差
検出手段である。本実施の形態3による光ディスク装置
の構成は位相差検出手段31を設けた点においてのみ前
述した実施の形態1と異なるため、その他の構成につい
ての説明を省略する。
【0046】次に、上記のように構成された本実施の形
態3による光ディスク装置の動作について説明する。ス
ピンドルモータ21の回転後、フォーカス制御、トラッ
キング制御を行うまでの動作は実施の形態1と同様の手
順で行う。
【0047】トラッキング制御を開始した後、偏芯補正
を行う。以下、偏芯補正の動作を、偏芯量の計測、計測
値に基づく偏芯補正の実行、ディスクの回転方向の滑り
検出、偏芯量の補正、偏芯補正の再開の順に説明する。
最初の偏芯量の計測、および偏芯補正の実行方法の手順
は、実施の形態1の場合と同様である。
【0048】ディスクの滑り検出は、以下の手順で行
う。一定の周期で、もしくはランダムな時間の間隔で、
記憶手段5は偏芯補正出力32の出力を中断するよう制
御される。この記憶手段5が偏芯補正出力を中断した状
態で、位相差検出手段31は記憶手段5の出力する偏芯
量33と、増幅手段4の出力する偏芯量との位相比較を
行うことでディスクの滑り検出を行う。位相比較結果が
基準値よりも大きな位相差を検出した場合に、ディスク
の滑りが生じたと判断する。
【0049】また、図示はしないが光ディスク1から読
み出したデータの誤り率(Error Rate)が悪
くなったと検出されたとき、記憶手段5は偏芯補正出力
32の出力を中断するように構成してもよい。
【0050】偏芯量の補正は、位相差検出手段31から
2つの信号の位相差を記憶装置5に出力し、記憶装置5
はこの位相差に基づき、この位相差を無くすように偏芯
補正量32を出力するタイミングをずらすことで偏芯補
正量を修正する。すなわち、位相差が大きくなった場合
は、即ち位相が遅れた場合は、位相差が小さくなるよう
偏芯補正量32を出力するタイミングを早め、位相差が
小さくなった場合は、逆に偏芯補正量32を出力するタ
イミングを遅らせる。その後、中断していた偏芯補正を
再開する。この偏芯補正量32の出力をずらすことで、
ディスクの滑りにより生じたディスクの偏芯と偏芯補正
との関係を、ディスクの滑りが生じる前の状態に戻すこ
とができる。
【0051】図6は、本実施の形態3による偏芯量の再
計測を行うタイミングを示すタイミングチャートであ
る。図6の区間Aは、記憶手段5から読み出された偏芯
量に基づいて偏芯補正を行っている区間を示している。
この区間では、増幅手段4の出力には、記憶手段5の出
力する偏芯補正量に基づき制御増幅回路6が偏芯補正を
行った結果と、ディスクがズレたことによるディスク自
身の持つ偏芯量とが合成された結果が得られる。図6の
区間Bは、特定の期間において記憶装置5が偏芯補正を
停止している期間を示している。この偏芯補正を停止し
ている期間においては、増幅手段4より実際の偏芯情報
が出力される(図6の増幅手段4)。位相比較器31に
は、この増幅手段4の出力する偏芯情報と、記憶手段5
より区間Aと同じタイミングの偏芯補正量33が入力さ
れ、この2つの信号の位相差Cを計測する。記憶手段5
は、位相差検出手段31の出力する位相差Cを入力さ
れ、偏芯補正出力32をその分時間的にずらして出力を
再開する。この際、偏芯量33も同じ時間だけ出力する
タイミングがずらされる。
【0052】このように、本実施の形態3による光ディ
スク装置では、偏芯量検出手段から検出された実際の偏
芯量と、記憶手段に記憶されている偏芯量との位相差を
検出する位相差検出手段を設けて、光ディスクの滑りを
検出するようにしたことにより、記憶手段は前記位相差
に基づいて偏芯補正の出力タイミングをずらすことがで
き、光ディスクから読み出したアドレスやデータなどの
情報に頼らずに、かつ、偏芯量の再計測を行わなくて
も、光ディスクの偏芯補正ができる。
【0053】なお、以上の説明では、位相差検出手段3
1において検出した位相差に基づき記憶手段5から偏芯
補正の出力するタイミングをずらすことで対応する例で
説明したが、位相差検出手段31において位相差が基準
値よりも大きくなった場合はディスクの滑りが生じたと
判断し、記憶手段5に対して偏芯量の再記憶を行うよう
に再記憶指令を出力し、記憶手段5が再記憶を行うよう
にしても、同様に、光ディスクから読み出したアドレス
やデータなどの情報に頼らずに、光ディスクの偏芯補正
ができる。
【0054】(実施の形態4)以下に、本発明の請求項
3、請求項5から請求項9に記載された発明に対応す
る、実施の形態4について、図7及び図6を用いて説明
する。図7は、本実施の形態4による光ディスク装置の
構成を示すブロック図である。図7において、本実施の
形態4による光ディスク装置の各構成部はすでに前述し
た実施の形態1と実施の形態3で説明をしたため、ここ
では再度の説明を省略する。
【0055】次に、上記のように構成された本実施の形
態4による光ディスク装置の動作について説明する。ス
ピンドルモータ21の回転後、フォーカス制御、トラッ
キング制御行うまでの動作は実施の形態1と同様の手順
で行う。
【0056】トラッキング制御を開始した後、偏芯補正
を行う。以下、偏芯補正の動作を、偏芯量の計測、計測
値に基づく偏芯補正の実行、ディスクの回転方向の滑り
検出、偏芯量の補正、偏芯補正の再開の順に説明する。
最初の偏芯量の計測、および偏芯補正の実行方法の手順
は、実施の形態1の場合と同様である。
【0057】ディスクの滑り検出は、以下の手順で行
う。増幅手段4によって検出されたTE信号の最小値を
最小値検出回路20で検出し、その最小値と設定レベル
11との比較をコンパレータ10で行う。前記最小値が
設定レベル11を越えた場合、記憶手段5は偏芯補正出
力32の出力を中断するよう制御される。この記憶手段
5が偏芯補正出力を中断した状態で、位相差検出手段3
1は記憶手段5の出力する偏芯量33と、増幅手段4の
出力する偏芯量との位相比較を行うことでディスクの滑
り検出を行う。位相比較結果が基準値よりも大きな位相
差を検出した場合に、ディスクの滑りが生じたと判断す
る。
【0058】偏芯量の補正は、位相差検出手段31から
2つの信号の位相差を記憶装置5に出力し、記憶装置5
はこの位相差に基づき、この位相差を無くすように偏芯
補正量32を出力するタイミングをずらすことで偏芯補
正量を修正する。すなわち、位相差が大きくなった場合
は、即ち位相が遅れるた場合は、位相差が小さくなるよ
う偏芯補正量32を出力するタイミングを早め、位相差
が小さくなった場合は、逆に偏芯補正量32を出力する
タイミングを遅らせる。その後、中断していた偏芯補正
を再開する。この偏芯補正量32の出力をずらすこと
で、ディスクの滑りにより生じたディスクの偏芯と偏芯
補正との関係を、ディスクの滑りが生じる前の状態に戻
すことができる。
【0059】図6は、本実施の形態4による偏芯量の再
計測を行うタイミングを示すタイミングチャートであ
る。図6の区間Aは、記憶手段5から読み出された偏芯
量に基づいて偏芯補正を行っている区間を示している。
この区間では、増幅手段4の出力には、記憶手段5の出
力する偏芯補正量に基づき制御増幅回路6が偏芯補正を
行った結果と、ディスクがズレたことによるディスク自
身の持つ偏芯量とが合成された結果が得られる。図6の
区間Bは、TE信号の振幅が大きくなりコンパレータ1
0の指示により記憶装置5が偏芯補正を停止している期
間を示している。この偏芯補正を停止している期間にお
いては、増幅手段4より実際の偏芯情報が出力される
(図6の増幅手段4)。位相比較器31には、この増幅
手段4の出力する偏芯情報と、記憶手段5より区間Aと
同じタイミングの偏芯補正量33が入力され、この2つ
の信号の位相差Cを計測する。記憶手段5は、位相差検
出手段31の出力する位相差Cを入力し、偏芯補正出力
32をその分時間的にずらして出力を再開する。この
際、偏芯量33も同じ時間だけ出力するタイミングがず
らされる。
【0060】なお、光ディスク1上の傷、例えば指紋や
引っ掻き傷等によりTE信号が大きくなった場合は、図
示しない傷の検出回路によってこれらの傷を検出しキズ
検出信号22が出力される。従って、このキズ検出信号
22が出力されている場合は、TE信号の乱れにより検
出された大きな位相差が傷によるものと判断し、記憶手
段5への上記判断結果を出力しないようにマスクし、不
要な記憶手段5への再計測を抑制する。
【0061】このように、本実施の形態4による光ディ
スク装置では、TE信号の最小値を検出する最小値検出
手段と、偏芯量検出手段から検出された実際の偏芯量と
記憶手段に記憶されている偏芯量との位相差を検出する
位相差検出手段とを設けて、光ディスクの装着不良やご
みなどの影響によるスピンドルモータの回転速度の変更
時などにおける光ディスクの滑りをより正確に検出し、
光ディスクからアドレスやデータなどを読み出すことを
行わずに、光ディスクの偏芯補正ができる。また、記憶
手段は検出された位相差に基づいて偏芯補正の出力タイ
ミングをずらすことができるので、偏芯量の再計測を行
わなくても、光ディスクの偏芯補正ができる。
【0062】なお、以上の説明では、位相差検出手段3
1において検出した位相差に基づき記憶手段5から偏芯
補正の出力するタイミングをずらす事で対応する例で説
明したが、位相差検出手段31において位相差が基準値
よりも大きくなった場合はディスクの滑りが生じたと判
断し記憶手段5に対して偏芯量の再記憶を行うように再
記憶指令を出力し、記憶手段5が再記憶を行うようにし
ても同様に、光ディスクの滑りをより正確に検出し、光
ディスクからアドレスやデータなどを読み出すことを行
わずに、光ディスクの偏芯補正ができる。
【0063】(実施の形態5)以下に、本発明の請求項
4から請求項6に記載された発明に対応する、実施の形
態5について、図8及び図9を用いて説明する。図8
は、本実施の形態5による光りディスク装置の構成を示
すブロック図である。
【0064】図8において、40はスピンドルモータ2
1の回転位置に応じてパルス信号を出力するFG生成手
段、31は記憶手段5に格納されている偏芯量と、FG
生成手段により生成された位置情報との位相差を検出す
る位相差検出手段である。それ以外の構成は、前述した
実施の形態1と同じであるため、ここでの説明を省略す
る。
【0065】次に、上記のように構成された本実施の形
態5による光りディスク装置の動作について説明する。
スピンドルモータ21の回転後、フォーカス制御、トラ
ッキング制御を行うまでは実施の形態1と同様の手順で
行う。トラッキング制御を開始した後、偏芯補正を行
う。以下、偏芯補正の動作を、偏芯量の計測、計測値に
基づく偏芯補正の実行、ディスクの回転方向の滑り検
出、偏芯量の補正、偏芯補正の再開という順に説明す
る。
【0066】最初の偏芯量の計測を行うまでの動作は、
実施の形態1と同様の手順で行う。ディスクの回転方向
の滑り検出は以下の手順で行う。位相差検出手段31は
記憶手段5の出力する偏芯量33と、FG生成手段40
の出力するスピンドルモータ21の回転位置情報との位
相比較を行う。この位相比較は、FG生成手段40が光
ディスク1の1回転毎にM回パルス(FG信号)を出力
することを利用し、光ディスク1の1回転毎に偏芯量3
3が設定値を超える時間を計測することで行う。位相差
検出手段31において検出された位相差が所定の基準値
を超えた場合、ディスクが滑ったと判断する。
【0067】次に、偏芯量の補正は以下の手順で行う。
位相差検出手段31はさらに、これらの信号の位相差を
記憶装置5に出力し、記憶装置5はこの位相差に基づい
て、この位相差を無くすように偏芯補正量32を出力す
るタイミングをずらし、偏芯補正を行う。すなわち、位
相差が大きくなった場合、即ち位相が遅れた場合は、位
相差が小さくなるよう偏芯補正量32を出力するタイミ
ングを早め、位相差が小さくなった場合は、逆に偏芯補
正量32を出力するタイミングを遅らせる。
【0068】この偏芯補正量32の出力をずらすこと
で、ディスクの滑りにより生じたディスクの偏芯と偏芯
補正との関係を、ディスクの滑りが生じる前の状態に戻
すことができる。
【0069】図9は、本実施の形態5によるFG生成手
段40の出力するFG信号と、記憶手段5の出力する偏
芯情報33との位相差検出を行うタイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【0070】このように、本実施の形態5による光ディ
スク装置では、光ディスクの滑りを検出するために、F
G信号を生成するFG生成手段と、前記FG信号と記憶
手段の出力する偏芯量との位相差を検出する位相差検出
手段とを設けて、FG信号を位相比較時における基準信
号として用いることで、実施の偏芯量と偏芯補正量との
位相差検出を、偏芯補正を中断することなく行うことが
可能となる。かつ、従来の光ディスク装置のようにアド
レスやデータの読み出しを必要とせずに、偏芯補正がで
きる。
【0071】なお、以上の説明では、位相比較器31に
おいて検出した位相差に基づき記憶手段5は出力するタ
イミングをずらすことで対応する例で説明したが、位相
比較検出回路31において位相差が基準値よりも大きく
なった場合はディスクのズレが生じたと判断し、記憶手
段5に対して再記憶を行うように再記憶指令7を出力
し、記憶手段5は再記憶を行うようにしても同様に実現
可能である。
【0072】(実施の形態6)以下に、本発明の請求項
4から請求項9に記載された発明に対応する、実施の形
態6について、図10及び図9を用いて説明する。図1
0は、本実施の形態6による光りディスク装置の構成を
示すブロック図である。
【0073】図10において、40はスピンドルモータ
21の回転位置に応じてパルス信号を出力するFG生成
手段、31は前記パルス信号と記憶手段5の出力する偏
芯量との位相差を検出する位相差検出手段である。それ
以外の構成は、前述した実施の形態1と同じであるた
め、ここでの説明を省略する。
【0074】次に、上記のように構成された本実施の形
態6による光ディスク装置の動作について説明する。ス
ピンドルモータ21の回転後、フォーカス制御、トラッ
キング制御を行うまでは実施の形態1と同様の手順で行
う。
【0075】トラッキング制御を開始した後、偏芯補正
を行う。以下、偏芯補正の動作を、偏芯量の計測、計測
値に基づく偏芯補正の実行、ディスクの回転方向の滑り
検出、偏芯量の補正、偏芯補正の再開という順に説明す
る。
【0076】最初の偏芯量の計測を行うまでの動作は、
実施の形態1と同様の手順で行う。
【0077】ディスクの回転方向の滑り検出は以下の手
順で行う。増幅手段4によって検出されたTE信号の一
定期間内における最小値を最小値検出回路20で検出
し、その最小値と設定レベル11との比較をコンパレー
タ10で行い、設定レベル11を越えた場合にディスク
が滑った可能性があると判断する。
【0078】次に、位相差検出手段31は記憶手段5の
出力する偏芯量33と、FG生成手段40の出力するス
ピンドルモータ21の回転位置情報との位相比較を行
う。この位相比較は、FG生成手段40が光ディスク1
の1回転毎にM回パルス(FG信号)を出力することを
利用し、光ディスク1の1回転毎に偏芯量33が設定値
を超える時間を計測することで行う。上記検出された位
相差が所定の基準値を超えた場合、ディスクが滑った可
能性があると判断する。そして、コンパレータ10と位
相差検出手段31との両方で、ディスクが滑った可能性
があるとされるとき、光ディスクが滑ったと判断する。
【0079】次に、偏芯量の補正は以下の手順で行う。
位相差検出手段31はさらに、上記検出された位相差を
記憶装置5に出力し、記憶装置5はこの位相差に基づい
て、この位相差を無くすように偏芯補正量32を出力す
るタイミングをずらし、偏芯補正を行う。すなわち、位
相差が大きくなった場合、即ち位相が遅れた場合は、位
相差が小さくなるよう偏芯補正量32を出力するタイミ
ングを早め、位相差が小さくなった場合は、逆に偏芯補
正量32を出力するタイミングを遅らせる。
【0080】この偏芯補正量32の出力をずらすこと
で、ディスクの滑りにより生じたディスクの偏芯と偏芯
補正との関係を、ディスクの滑りが生じる前の状態に戻
すことができる。
【0081】なお、光ディスク1上の傷、例えば指紋や
引っ掻き傷等によりTE信号が大きくなった場合は、図
示しない傷の検出回路によってこれらの傷を検出しキズ
検出信号22が出力される。従って、このキズ検出信号
22が出力されている場合は、TE信号の乱れが傷によ
るものと判断し記憶手段5への再記憶指令が出力されな
いようにマスクし、不要な記憶手段5への再計測を抑制
する。
【0082】図9は、本実施の形態6によるFG生成手
段40の出力するFG信号と、記憶手段5の出力する偏
芯情報33との位相差検出を行うタイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【0083】このように、本実施の形態6による光ディ
スク装置では、TE信号の最小値を検出する最小値検出
手段と、FG信号を生成するFG生成手段と、前記FG
信号と記憶手段の出力する偏芯量との位相差を検出する
位相差検出手段とを設けることによって、光ディスクの
滑りをより正確に検出し、偏芯補正をより正確に実施す
ることができる。なお、FG信号を位相比較時における
基準信号として用いることで、実施の偏芯量と偏芯補正
量との位相差検出を、偏芯補正を中断することなく行う
ことも可能となる。
【0084】なお、以上の説明では、位相比較器31に
おいて検出した位相差に基づき記憶手段5は出力するタ
イミングをずらすことで対応する例で説明したが、位相
比較検出回路31において位相差が基準値よりも大きく
なった場合はディスクのズレが生じたと判断し記憶手段
5に対して再記憶を行うよう再記憶指令を出力し、記憶
手段5は再記憶を行うようにしても同様に実現可能であ
る。
【0085】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
光ディスク装置によれば、光ディスク上に光学ピックア
ップにより光スポットを照射することで、光ディスクに
情報を記録しまたは光ディスクから情報を再生する光デ
ィスク装置において、前記光学ピックアップを前記光デ
ィスク上のトラックに追従させるための誤差信号生成手
段と、前記光ディスクの偏芯量を検出する偏芯検出手段
と、前記偏芯検出手段により検出された偏芯量を記憶す
る記憶手段と、前記誤差信号生成手段の出力が所定の設
定値以上の値となった際に、前記記憶手段に記憶されて
いる偏芯量が補正されるように制御する制御手段とを備
えるようにしたので、光ディスクの装着不良やごみ等の
影響によるスピンドルモータの回転速度の変更時等に生
じる光ディスクの回転方向への滑りをトラッキングエラ
ー信号を用いることにより検出し、光ディスク上のアド
レスやデータを読むことを行わずに偏芯補正できるた
め、偏芯補正実行時におけるトラッキング制御の異常状
態を回避できるという有利な効果がある。
【0086】また、本発明の請求項2にかかる光ディス
ク装置によれば、光ディスク上に光学ピックアップによ
り光スポットを照射することで、光ディスクに情報を記
録しまたは光ディスクから情報を再生する光ディスク装
置において、前記光学ピックアップを前記光ディスク上
のトラックに追従させるための誤差信号生成手段と、前
記光ディスクの偏芯量を検出する偏芯検出手段と、前記
偏芯検出手段により検出された偏芯量を記憶する記憶手
段と、前記記憶手段の出力する前記偏芯量と所定の基準
値との比較を行う比較回路と、前記比較回路において前
記所定の基準値を越えたことを検出した場合、前記記憶
手段に記憶されている偏芯量が補正されるように制御す
る制御手段とを備えるようにしたので、光ディスクの回
転方向の滑りと傷による影響とを区別することができ、
傷の影響を抑え偏芯量の再計測の割合を減らすことがで
きるという効果がある。
【0087】本発明の請求項3にかかる光ディスク装置
によれば、光ディスク上に光学ピックアップにより光ス
ポットを照射することで、光ディスクに情報を記録また
は光ディスクから情報を再生する光ディスク装置におい
て、前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラッ
クに追従させるための誤差信号生成手段と、前記光ディ
スクの偏芯量を検出する偏芯量検出手段と、前記偏芯検
出手段により検出された偏芯量を記憶する記憶手段と、
前記偏芯量検出手段の出力する偏芯量と、前記記憶手段
の出力する偏芯量との位相差を検出する位相差検出手段
と、前記位相差検出手段の出力が所定の設定値以上の値
となった際に、前記記憶手段に記憶されている偏芯量が
補正されるように制御する制御手段とを備えるようにし
たことにより、ディスクの回転方向への滑りを検出した
際に、偏芯補正を一時中断して最新の実測される偏芯量
と、既に計測されている偏芯補正量との位相差を検出す
ることでより正確に光ディスクの滑りの検出が可能とな
るという効果がある。
【0088】本発明の請求項4にかかる光ディスク装置
によれば、光ディスク上に光学ピックアップにより光ス
ポットを照射することで、光ディスクに情報を記録また
は光ディスクから情報を再生する光ディスク装置におい
て、前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラッ
クに追従させるための誤差信号生成手段と、前記光ディ
スクを回転させる回転手段の回転位置に応じて信号を出
力する回転位置検出手段と、前記光ディスクの偏芯量を
検出する偏芯量検出手段と、前記偏芯検出手段により検
出された偏芯量を記憶する記憶手段と、前記回転位置検
出手段の出力する位置情報と、前記記憶手段の出力する
偏芯量との位相差を検出する位相差検出手段と、前記位
相差検出手段の出力が所定の設定値以上の値となった際
に、前記記憶手段に記憶されている偏芯量が補正される
ように制御する制御手段とを備えるようにしたので、光
ディスクの回転方向への滑りを検出した際に、FG信号
を比較時の基準信号として用いることで実際の偏芯量と
偏芯補正量との位相差検出を、偏芯補正を中断すること
なく行うことが可能となるという有利な効果がある。ま
た、偏芯補正を停止することなく偏芯量を補正すること
もできるというメリットがある。
【0089】本発明の請求項7、請求項8にかかる光デ
ィスク装置によれば、TE信号と位相差などの情報とを
あわせて滑りを検出するようとしたことにより、光ディ
スクの回転方向への滑りをより正確に検出できるという
効果がある。
【0090】本発明の請求項9にかかる光ディスク装置
によれば、請求項1から請求項8のいずれかに記載の光
ディスク装置において、前記光ディスク上の傷を検出す
る傷検出回路をさらに備え、前記傷検出回路により傷を
検出した場合、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶さ
れている偏芯量の補正を行なわないように制御するよう
にしたことにより、光ディスクの回転方向の滑りと傷に
よる影響とを区別でき、必要としない偏芯量の再計測を
抑えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による光ディスク装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1による光ディスク装置の
構成の動作を説明するタイミングチャートである。
【図3】本発明の実施の形態2による光ディスク装置の
構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態2による光ディスク装置の
構成の動作を説明するタイミングチャートである。
【図5】本発明の実施の形態3による光ディスク装置の
構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態3、実施の形態4による光
ディスク装置の構成の動作を説明するタイミングチャー
トである。
【図7】本発明の実施の形態4による光ディスク装置の
構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態5による光ディスク装置の
構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態5、実施の形態6による光
ディスク装置の構成の動作を説明するタイミングチャー
トである。
【図10】本発明の実施の形態6による光ディスク装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】従来の光ディスク装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 光学ヘッド 3 移送手段 4 増幅手段(誤差信号生成手段) 5 記憶手段 6 制御増幅手段 7 偏芯補正量に関する制御指令 8 読取り手段 9 加算手段 10、23 コンパレータ 11 設定レベル信号 20 最小値検出手段 21 スピンドルモータ 22 傷検出信号 31 位相差検出手段 32 記憶手段の出力する偏芯補正情報 33 記憶手段の格納する偏芯量 40 FG生成手段
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月21日(2002.6.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】図11は、この従来の光ディスク装置の構
成を示すブロック図である。図11において、1は光デ
ィスク、2は光学ヘッド、3は移送手段、4は制御信
号、データ等の再生信号を増幅する増幅手段、5は記憶
手段、6は制御増幅回路、7は制御指令で、8は光デ
スク1回転に相当するトラックアドレス、セクターアド
レス等の信号を検出する読み取り手段、9は加算手段、
10はズレ量のトータルである加算手段9の出力が設定
レベル11を越えたか否かを判定するコンパレータ、2
1はスピンドルモータである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、アドレス情報は、トラッキングサー
ボが掛かり正しくデータが読めるようになった後でしか
利用することができないため、シークした直後などまだ
データが正確に読めない状態では、記憶した偏芯量と実
際のディスクの偏芯量との間にズレが生じたか確認でき
ないという問題もあった。そのため、アドレス情報等の
光ディスクに記録された情報に基づかない光ディスクの
滑り検出方法による偏芯補正および再計測補正が要求さ
れている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、本発明の請求項1に記載の光ディスク装
置は、光ディスク上に光学ピックアップにより光スポッ
トを照射することで、光ディスクに情報を記録しまたは
光ディスクから情報を再生する光ディスク装置におい
て、前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラッ
クに追従させるための誤差信号生成手段と、前記光ディ
スクの偏芯量を検出する偏芯検出手段と、前記偏芯
検出手段により検出された偏芯量を記憶する記憶手段
と、前記誤差信号生成手段の出力が所定の設定値以上の
値となった際に、前記記憶手段に記憶されている偏芯量
が補正されるように制御する制御手段と、を備えたもの
である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、本発明の請求項2に記載の光ディス
ク装置は、光ディスク上に光学ピックアップにより光ス
ポットを照射することで、光ディスクに情報を記録しま
たは光ディスクから情報を再生する光ディスク装置にお
いて、前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラ
ックに追従させるための誤差信号生成手段と、前記光デ
ィスクの偏芯量を検出する偏芯検出手段と、前記偏芯
検出手段により検出された偏芯量を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段の出力する前記偏芯量と所定の基準値
との比較を行う比較回路と、前記比較回路において前記
所定の基準値を越えたことを検出した場合、前記記憶手
段に記憶されている偏芯量が補正されるように制御する
制御手段と、を備えたものである。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】本発明の請求項3に記載の光ディスク装置
は、光ディスク上に光学ピックアップにより光スポット
を照射することで、光ディスクに情報を記録しまたは光
ディスクから情報を再生する光ディスク装置において、
前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラックに
追従させるための誤差信号生成手段と、前記光ディスク
の偏芯量を検出する偏芯量検出手段と、前記偏芯検出
手段により検出された偏芯量を記憶する記憶手段と、前
記偏芯量検出手段の出力する偏芯量と、前記記憶手段の
出力する偏芯量との位相差を検出する位相差検出手段
と、前記位相差検出手段の出力が所定の設定値以上の値
となった際に、前記記憶手段に記憶されている偏芯量が
補正されるように制御する制御手段とを備えたものであ
る。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明の請求項4に記載の光ディスク装置
は、光ディスク上に光学ピックアップにより光スポット
を照射することで、光ディスクに情報を記録しまたは光
ディスクから情報を再生する光ディスク装置において、
前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラックに
追従させるための誤差信号生成手段と、前記光ディスク
を回転させる回転手段の回転位置に応じて信号を出力す
る回転位置検出手段と、前記光ディスクの偏芯量を検出
する偏芯量検出手段と、前記偏芯検出手段により検出
された偏芯量を記憶する記憶手段と、前記回転位置検出
手段の出力する位置情報と、前記記憶手段の出力する偏
芯量との位相差を検出する位相差検出手段と、前記位相
差検出手段の出力が所定の設定値以上の値となった際
に、前記記憶手段に記憶されている偏芯量が補正される
ように制御する制御手段とを備えたものである。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】本発明の請求項7に記載の光ディスク装置
は、請求項2から請求項6のいずれかに記載の光ディス
ク装置において、前記誤差信号生成手段の出力も所定の
設定値以上の値となった場合のみ、前記制御手段は、前
記記憶手段に記憶されている偏芯量の補正制御を行うも
のである。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明の請求項8に記載の光ディスク装置
は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の光ディス
ク装置において、前記誤差信号生成手段の出力の最小値
が一定時間以上所定の値を超えたことを検出する最小値
検出手段を備え、前記最小値検出手段は前記誤差信号生
成手段の出力の最小値が一定時間以上所定の値を超えた
誤差信号を検出した場合においてのみ、前記制御手段
は、前記記憶手段に記憶されている偏芯量の補正制御を
行うものである。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に、本発明
の請求項1、請求項8及び請求項9に記載された発明に
対応する、実施の形態1について、図1及び図2を参照
しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1にお
ける光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】図1において、1は光ディスク、2は光学
ヘッド、3は移送手段、4は制御信号、データ等の再生
信号を増幅する増幅手段(誤差信号生成手段)、5は記
憶手段、6は制御増幅回路、7は偏芯量の補正に関する
制御指令で、8は光ディスク1回転に相当するトラック
アドレス、セクターアドレス等の信号を検出する読み取
り手段、20はTE信号の最小値が一定時間以上設定値
を越えたことを検出する最小値検出手段、10は最小値
検出手段20の出力が設定レベル11を越えたか否かを
判定するコンパレータ、21はスピンドルモータ、22
は傷検出信号である。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】次に、上記のように構成された本発明の実
施の形態1による光ディスク装置の動作について説明す
る。スピンドルモータ21により光ディスク1を回転さ
せた後、光学ヘッド2から光ディスク1にレーザ光を照
射し、そして光ディスク1からの反射光に基づき光学ヘ
ッド2のディスク面までの距離が一定となるよう図示し
ないフォーカスサーボ制御系によりフォーカス制御を行
う。フォーカス制御を開始した後、光ディスク1上のト
ラックに光学ヘッド2を追従させるために、フォーカス
制御と同様に、光ディスク1からの反射光に基づきトラ
ッキング制御を行う。トラッキング制御は、光学ヘッド
2により得られる被検出信号から増幅手段4においてT
E信号を生成し、このTE信号に基づいて光学ヘッド2
の位置を制御する。増幅手段4は、検出したTE信号を
読取り手段8および最小値検出手段20へ出力する。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】次に、偏芯補正を行う。偏芯補正は、偏芯
量の計測を行った後、偏芯補正を行うために記憶手段5
に格納された偏芯成分に基づき、偏芯成分を打ち消す方
向に制御増幅回路6を通じて移送手段3を駆動し偏芯成
分による光学ヘッド2への影響を抑えることにより行な
われる。なお、記憶手段5における偏芯量の読み出し
は、計測時と同様に、スピンドルモータ21の1回転に
要する時間をN等分した時間毎に、計時と同じ基準ク
ロックを基に行う。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】ディスクの回転方向の滑り検出は、偏芯補
正の実行中に行う。偏芯補正の実行中においては、最小
値検出手段20は増幅手段4の出力するTE信号が入力
され、TE信号の最小値が一定時間以上連続しているか
どうかを検出し、即ち一定時間内における入力の最小値
を求めて、コンパレータ10に出力する。コンパレータ
10は、この検出された最小値と予め設定した設定レベ
ル11と比較し、この検出された最小値が設定レベル1
1よりも大きくなった場合に、ディスクが回転方向に滑
り偏芯補正が正しく行われなくなったと判断する。そし
て、コンパレータ10は図示しない制御手段を介して前
記判断に基づいて記憶手段5に対して制御指令7を出力
する。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】ディスクの滑り検出後の偏芯量の再計測
は、ディスクの滑りが検出された際に図示しない制御手
段の出力する制御指令7に基づいて偏芯量の再計測を行
うことで行われる。そして、記憶手段5が制御指令7に
従って再計測された偏芯量を記憶する。偏芯量の再計測
は、記憶手段5に格納した偏芯量に基づいた制御増幅回
路6による移送手段3の駆動を中断して行う。これは、
偏芯補正を行うことで実際の偏芯量が検出できなくなる
のを防ぐためである。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】(実施の形態2)以下に、本発明の請求項
2、請求項7、請求項8、請求項9に記載された発明に
対応する、実施の形態2について、図3及び図4を用い
て説明する。図3は、本実施の形態2による光ディスク
装置の構成を示すブロック図である。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】偏芯量の再計測は、以下の手順で行う。ま
ず、ディスクの滑り検出は、以下の手順で行う。増幅手
段4によって検出されたTE信号の最小値を最小値検出
手段20で検出し、その最小値と設定レベル11との比
較をコンパレータ10で行い、設定レベル11を越えた
場合にディスクが滑った可能性があると判断する。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】次に、コンパレータ23は、記憶手段5か
ら制御増幅手段6へ出力する偏芯補正量が入力され、基
準値との比較を行い、コンパレータ23への入力が基準
値よりも大きい、すなわち偏芯補正量が大きい場合に実
際にディスクが滑った可能性が高いと判断する。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】そして、コンパレータ23への入力が基準
値よりも大きい、かつ、最小値検出手段20の出力が設
定レベル11よりも大きくなった場合には、ディスクが
滑り偏芯補正が正しく行われなくなったと判断する。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】また、コンパレータ23への入力が基準値
よりも小さい、すなわち偏芯補正量が小さい区間で、コ
ンパレータ10において最小値検出手段20の出力が設
定レベル11よりも大きくなった場合では、ディスクの
滑り以外の要因によりTE信号が大きくなったと判断す
る。この場合は、例えばサーボのゲイン不足と判断し、
トラッキングサーボのゲインを上げるなど他の対応をす
るため、ディスクの滑りとは検出しない。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】ディスクの滑り検出後の偏芯量の再計測
は、上記の判断に基づいて図示しない制御回路から発す
る偏芯量の再記憶に関する制御指令7に基づいて行う。
そして、記憶手段5が再計測された偏芯量を制御指令7
に従って記憶する。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】ディスクの滑り検出は、以下の手順で行
う。一定の周期で、もしくはランダムな時間の間隔で、
記憶手段5は偏芯補正32の出力を中断するよう制御
される。この記憶手段5が偏芯補正量の出力を中断した
状態で、位相差検出手段31は記憶手段5の出力する偏
芯量33と、増幅手段4の出力する偏芯量との位相比較
を行うことでディスクの滑り検出を行う。位相比較結果
が基準値よりも大きな位相差を検出した場合に、ディス
クの滑りが生じたと判断する。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】また、図示はしないが光ディスク1から読
み出したデータの誤り率(Error Rate)が悪
くなったと検出されたとき、記憶手段5は偏芯補正
2の出力を中断するように構成してもよい。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】偏芯量の補正は、位相差検出手段31から
2つの信号の位相差を記憶手段5に出力し、記憶手段
はこの位相差に基づき、この位相差を無くすように偏芯
補正量32を出力するタイミングをずらすことで偏芯補
正量を修正する。すなわち、位相差が大きくなった場合
は、即ち位相が遅れた場合は、位相差が小さくなるよう
偏芯補正量32を出力するタイミングを早め、位相差が
小さくなった場合は、逆に偏芯補正量32を出力するタ
イミングを遅らせる。その後、中断していた偏芯補正を
再開する。この偏芯補正量32の出力をずらすことで、
ディスクの滑りにより生じたディスクの偏芯と偏芯補正
との関係を、ディスクの滑りが生じる前の状態に戻すこ
とができる。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】図6は、本実施の形態3による偏芯量の再
計測を行うタイミングを示すタイミングチャートであ
る。図6の区間Aは、記憶手段5から読み出された偏芯
量に基づいて偏芯補正を行っている区間を示している。
この区間では、増幅手段4の出力には、記憶手段5の出
力する偏芯補正量に基づき偏芯補正を行った結果と、デ
ィスクがズレたことによるディスク自身の持つ偏芯量と
が合成された結果が得られる。図6の区間Bは、特定の
期間において記憶手段5が偏芯補正を停止している期間
を示している。この偏芯補正を停止している期間におい
ては、増幅手段4より実際の偏芯情報が出力される(図
6の増幅手段4)。位相差検出手段31には、この増幅
手段4の出力する偏芯情報と、記憶手段5より区間Aと
同じタイミングの偏芯量33が入力され、この2つの信
号の位相差Cを計測する。記憶手段5は、位相差検出手
段31の出力する位相差Cを入力され、偏芯補正32
の出力をその分時間的にずらして出力を再開する。この
際、偏芯量33も同じ時間だけ出力するタイミングがず
らされる。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】このように、本実施の形態3による光ディ
スク装置では、偏芯量検出手段から検出された実際の偏
芯量と、記憶手段に記憶されている偏芯量との位相差を
検出する位相差検出手段を設けて、光ディスクの滑りを
検出するようにしたことにより、記憶手段は前記位相差
に基づいて偏芯補正の出力タイミングをずらすことが
でき、光ディスクから読み出したアドレスやデータなど
の情報に頼らずに、かつ、偏芯量の再計測を行わなくて
も、光ディスクの偏芯補正ができる。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】なお、以上の説明では、位相差検出手段3
1において検出した位相差に基づき記憶手段5から偏芯
補正を出力するタイミングをずらすことで対応する例
で説明したが、位相差検出手段31において位相差が基
準値よりも大きくなった場合はディスクの滑りが生じた
と判断し、記憶手段5に対して偏芯量の再記憶を行うよ
うに再記憶指令を出力し、記憶手段5が再記憶を行うよ
うにしても、同様に、光ディスクから読み出したアドレ
スやデータなどの情報に頼らずに、光ディスクの偏芯補
正ができる。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】ディスクの滑り検出は、以下の手順で行
う。増幅手段4によって検出されたTE信号の最小値を
最小値検出手段20で検出し、その最小値と設定レベル
11との比較をコンパレータ10で行う。前記最小値が
設定レベル11を越えた場合、記憶手段5は偏芯補正
32の出力を中断するよう制御される。この記憶手段5
が偏芯補正量の出力を中断した状態で、位相差検出手段
31は記憶手段5の出力する偏芯量33と、増幅手段4
の出力する偏芯量との位相比較を行うことでディスクの
滑り検出を行う。位相比較結果が基準値よりも大きな位
相差を検出した場合に、ディスクの滑りが生じたと判断
する。
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】偏芯量の補正は、位相差検出手段31から
2つの信号の位相差を記憶手段5に出力し、記憶手段
はこの位相差に基づき、この位相差を無くすように偏芯
補正量32を出力するタイミングをずらすことで偏芯補
正量を修正する。すなわち、位相差が大きくなった場合
は、即ち位相が遅れるた場合は、位相差が小さくなるよ
う偏芯補正量32を出力するタイミングを早め、位相差
が小さくなった場合は、逆に偏芯補正量32を出力する
タイミングを遅らせる。その後、中断していた偏芯補正
を再開する。この偏芯補正量32の出力をずらすこと
で、ディスクの滑りにより生じたディスクの偏芯と偏芯
補正との関係を、ディスクの滑りが生じる前の状態に戻
すことができる。
【手続補正35】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】図6は、本実施の形態4による偏芯量の再
計測を行うタイミングを示すタイミングチャートであ
る。図6の区間Aは、記憶手段5から読み出された偏芯
量に基づいて偏芯補正を行っている区間を示している。
この区間では、増幅手段4の出力には、記憶手段5の出
力する偏芯補正量に基づき制御増幅回路6が偏芯補正を
行った結果と、ディスクがズレたことによるディスク自
身の持つ偏芯量とが合成された結果が得られる。図6の
区間Bは、TE信号の振幅が大きくなりコンパレータ1
0の指示により記憶手段5が偏芯補正を停止している期
間を示している。この偏芯補正を停止している期間にお
いては、増幅手段4より実際の偏芯情報が出力される
(図6の増幅手段4)。位相差検出手段31には、この
増幅手段4の出力する偏芯情報と、記憶手段5より区間
Aと同じタイミングの偏芯量33が入力され、この2つ
の信号の位相差Cを計測する。記憶手段5は、位相差検
出手段31の出力する位相差Cを入力し、偏芯補正
2をその分時間的にずらして出力を再開する。この際、
偏芯量33も同じ時間だけ出力するタイミングがずらさ
れる。
【手続補正36】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】(実施の形態5)以下に、本発明の請求項
4から請求項6に記載された発明に対応する、実施の形
態5について、図8及び図9を用いて説明する。図8
は、本実施の形態5による光ディスク装置の構成を示す
ブロック図である。
【手続補正37】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】次に、上記のように構成された本実施の形
態5による光ディスク装置の動作について説明する。ス
ピンドルモータ21の回転後、フォーカス制御、トラッ
キング制御を行うまでは実施の形態1と同様の手順で行
う。トラッキング制御を開始した後、偏芯補正を行う。
以下、偏芯補正の動作を、偏芯量の計測、計測値に基づ
く偏芯補正の実行、ディスクの回転方向の滑り検出、偏
芯量の補正、偏芯補正の再開という順に説明する。
【手続補正38】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】次に、偏芯量の補正は以下の手順で行う。
位相差検出手段31はさらに、これらの信号の位相差を
記憶手段5に出力し、記憶手段5はこの位相差に基づい
て、この位相差を無くすように偏芯補正量32を出力す
るタイミングをずらし、偏芯補正を行う。すなわち、位
相差が大きくなった場合、即ち位相が遅れた場合は、位
相差が小さくなるよう偏芯補正量32を出力するタイミ
ングを早め、位相差が小さくなった場合は、逆に偏芯補
正量32を出力するタイミングを遅らせる。
【手続補正39】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】図9は、本実施の形態5によるFG生成手
段40の出力するFG信号と、記憶手段5の出力する偏
33との位相差検出を行うタイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【手続補正40】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】なお、以上の説明では、位相差検出手段
1において検出した位相差に基づき記憶手段5は出力す
るタイミングをずらすことで対応する例で説明したが、
位相差検出手段31において位相差が基準値よりも大き
くなった場合はディスクのズレが生じたと判断し、記憶
手段5に対して再記憶を行うように制御指令7を出力
し、記憶手段5は再記憶を行うようにしても同様に実現
可能である。
【手続補正41】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】(実施の形態6)以下に、本発明の請求項
4から請求項9に記載された発明に対応する、実施の形
態6について、図10及び図9を用いて説明する。図1
0は、本実施の形態6による光ディスク装置の構成を示
すブロック図である。
【手続補正42】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】ディスクの回転方向の滑り検出は以下の手
順で行う。増幅手段4によって検出されたTE信号の一
定期間内における最小値を最小値検出手段20で検出
し、その最小値と設定レベル11との比較をコンパレー
タ10で行い、設定レベル11を越えた場合にディスク
が滑った可能性があると判断する。
【手続補正43】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】次に、偏芯量の補正は以下の手順で行う。
位相差検出手段31はさらに、上記検出された位相差を
記憶手段5に出力し、記憶手段5はこの位相差に基づい
て、この位相差を無くすように偏芯補正量32を出力す
るタイミングをずらし、偏芯補正を行う。すなわち、位
相差が大きくなった場合、即ち位相が遅れた場合は、位
相差が小さくなるよう偏芯補正量32を出力するタイミ
ングを早め、位相差が小さくなった場合は、逆に偏芯補
正量32を出力するタイミングを遅らせる。
【手続補正44】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】図9は、本実施の形態6によるFG生成手
段40の出力するFG信号と、記憶手段5の出力する偏
33との位相差検出を行うタイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【手続補正45】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】なお、以上の説明では、位相差検出手段
1において検出した位相差に基づき記憶手段5は出力す
るタイミングをずらすことで対応する例で説明したが、
位相検出手段31において位相差が基準値よりも大き
くなった場合はディスクのズレが生じたと判断し記憶手
段5に対して再記憶を行うよう再記憶指令を出力し、記
憶手段5は再記憶を行うようにしても同様に実現可能で
ある。
【手続補正46】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
光ディスク装置によれば、光ディスク上に光学ピックア
ップにより光スポットを照射することで、光ディスクに
情報を記録しまたは光ディスクから情報を再生する光デ
ィスク装置において、前記光学ピックアップを前記光デ
ィスク上のトラックに追従させるための誤差信号生成手
段と、前記光ディスクの偏芯量を検出する偏芯検出手
段と、前記偏芯検出手段により検出された偏芯量を記
憶する記憶手段と、前記誤差信号生成手段の出力が所定
の設定値以上の値となった際に、前記記憶手段に記憶さ
れている偏芯量が補正されるように制御する制御手段と
を備えるようにしたので、光ディスクの装着不良やごみ
等の影響によるスピンドルモータの回転速度の変更時等
に生じる光ディスクの回転方向への滑りをトラッキング
エラー信号を用いることにより検出し、光ディスク上の
アドレスやデータを読むことを行わずに偏芯補正できる
ため、偏芯補正実行時におけるトラッキング制御の異常
状態を回避できるという有利な効果がある。
【手続補正47】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正内容】
【0086】また、本発明の請求項2にかかる光ディス
ク装置によれば、光ディスク上に光学ピックアップによ
り光スポットを照射することで、光ディスクに情報を記
録しまたは光ディスクから情報を再生する光ディスク装
置において、前記光学ピックアップを前記光ディスク上
のトラックに追従させるための誤差信号生成手段と、前
記光ディスクの偏芯量を検出する偏芯検出手段と、前
記偏芯検出手段により検出された偏芯量を記憶する記
憶手段と、前記記憶手段の出力する前記偏芯量と所定の
基準値との比較を行う比較回路と、前記比較回路におい
て前記所定の基準値を越えたことを検出した場合、前記
記憶手段に記憶されている偏芯量が補正されるように制
御する制御手段とを備えるようにしたので、光ディスク
の回転方向の滑りと傷による影響とを区別することがで
き、傷の影響を抑え偏芯量の再計測の割合を減らすこと
ができるという効果がある。
【手続補正48】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正内容】
【0087】本発明の請求項3にかかる光ディスク装置
によれば、光ディスク上に光学ピックアップにより光ス
ポットを照射することで、光ディスクに情報を記録また
は光ディスクから情報を再生する光ディスク装置におい
て、前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラッ
クに追従させるための誤差信号生成手段と、前記光ディ
スクの偏芯量を検出する偏芯量検出手段と、前記偏芯
検出手段により検出された偏芯量を記憶する記憶手段
と、前記偏芯量検出手段の出力する偏芯量と、前記記憶
手段の出力する偏芯量との位相差を検出する位相差検出
手段と、前記位相差検出手段の出力が所定の設定値以上
の値となった際に、前記記憶手段に記憶されている偏芯
量が補正されるように制御する制御手段とを備えるよう
にしたことにより、ディスクの回転方向への滑りを検出
した際に、偏芯補正を一時中断して最新の実測される偏
芯量と、既に計測されている偏芯補正量との位相差を検
出することでより正確に光ディスクの滑りの検出が可能
となるという効果がある。
【手続補正49】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】本発明の請求項4にかかる光ディスク装置
によれば、光ディスク上に光学ピックアップにより光ス
ポットを照射することで、光ディスクに情報を記録また
は光ディスクから情報を再生する光ディスク装置におい
て、前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラッ
クに追従させるための誤差信号生成手段と、前記光ディ
スクを回転させる回転手段の回転位置に応じて信号を出
力する回転位置検出手段と、前記光ディスクの偏芯量を
検出する偏芯量検出手段と、前記偏芯検出手段により
検出された偏芯量を記憶する記憶手段と、前記回転位置
検出手段の出力する位置情報と、前記記憶手段の出力す
る偏芯量との位相差を検出する位相差検出手段と、前記
位相差検出手段の出力が所定の設定値以上の値となった
際に、前記記憶手段に記憶されている偏芯量が補正され
るように制御する制御手段とを備えるようにしたので、
光ディスクの回転方向への滑りを検出した際に、FG信
号を比較時の基準信号として用いることで実際の偏芯量
と偏芯補正量との位相差検出を、偏芯補正を中断するこ
となく行うことが可能となるという有利な効果がある。
また、偏芯補正を停止することなく偏芯量を補正するこ
ともできるというメリットがある。
【手続補正50】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 光ディスク 2 光学ヘッド 3 移送手段 4 増幅手段(誤差信号生成手段) 5 記憶手段 6 制御増幅回路 7 偏芯補正量に関する制御指令 8 読取り手段 9 加算手段 10、23 コンパレータ 11 設定レベル信号 20 最小値検出手段 21 スピンドルモータ 22 傷検出信号 31 位相差検出手段 32 記憶手段の出力する偏芯補正 33 記憶手段の格納する偏芯量 40 FG生成手段
【手続補正51】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正52】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正53】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正54】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク上に光学ピックアップにより
    光スポットを照射することで、光ディスクに情報を記録
    しまたは光ディスクから情報を再生する光ディスク装置
    において、 前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラックに
    追従させるための誤差信号生成手段と、 前記光ディスクの偏芯量を検出する偏芯検出手段と、 前記偏芯検出手段により検出された偏芯量を記憶する記
    憶手段と、 前記誤差信号生成手段の出力が所定の設定値以上の値と
    なった際に、前記記憶手段に記憶されている偏芯量が補
    正されるように制御する制御手段と、を備えたことを特
    徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 光ディスク上に光学ピックアップにより
    光スポットを照射することで、光ディスクに情報を記録
    しまたは光ディスクから情報を再生する光ディスク装置
    において、 前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラックに
    追従させるための誤差信号生成手段と、 前記光ディスクの偏芯量を検出する偏芯検出手段と、 前記偏芯検出手段により検出された偏芯量を記憶する記
    憶手段と、 前記記憶手段の出力する前記偏芯量と所定の基準値との
    比較を行う比較回路と、 前記比較回路において前記所定の基準値を越えたことを
    検出した場合、前記記憶手段に記憶されている偏芯量が
    補正されるように制御する制御手段と、を備えたことを
    特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 光ディスク上に光学ピックアップにより
    光スポットを照射することで、光ディスクに情報を記録
    しまたは光ディスクから情報を再生する光ディスク装置
    において、 前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラックに
    追従させるための誤差信号生成手段と、 前記光ディスクの偏芯量を検出する偏芯量検出手段と、 前記偏芯検出手段により検出された偏芯量を記憶する記
    憶手段と、 前記偏芯量検出手段の出力する偏芯量と、前記記憶手段
    の出力する偏芯量との位相差を検出する位相差検出手段
    と、 前記位相差検出手段の出力が所定の設定値以上の値とな
    った際に、前記記憶手段に記憶されている偏芯量が補正
    されるように制御する制御手段と、を備えたことを特徴
    とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 光ディスク上に光学ピックアップにより
    光スポットを照射することで、光ディスクに情報を記録
    しまたは光ディスクから情報を再生する光ディスク装置
    において、 前記光学ピックアップを前記光ディスク上のトラックに
    追従させるための誤差信号生成手段と、 前記光ディスクを回転させる回転手段の回転位置に応じ
    て信号を出力する回転位置検出手段と、 前記光ディスクの偏芯量を検出する偏芯量検出手段と、 前記偏芯検出手段により検出された偏芯量を記憶する記
    憶手段と、 前記回転位置検出手段の出力する位置情報と、前記記憶
    手段の出力する偏芯量との位相差を検出する位相差検出
    手段と、 前記位相差検出手段の出力が所定の設定値以上の値とな
    った際に、前記記憶手段に記憶されている偏芯量が補正
    されるように制御する制御手段と、を備えたことを特徴
    とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の光ディ
    スク装置において、 前記位相差検出手段の出力は所定の設定値以上の値とな
    った場合、 前記制御手段は、前記記憶手段が前記位相差検出手段に
    より検出された位相差に基づいて偏芯補正量を出力する
    タイミングを変更するように制御する、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または請求項4に記載の光ディ
    スク装置において、 前記位相差検出手段の出力は所定の設定値以上の値とな
    った場合、 前記制御手段は、前記記憶手段が前記光ディスクの偏芯
    量を再記憶するように制御する、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項2から請求項6のいずれかに記載
    の光ディスク装置において、 前記誤差生成手段の出力も所定の設定値以上の値となっ
    た場合のみ、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶され
    ている偏芯量の補正制御を行う、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    の光ディスク装置において、 前記誤差検出信号の出力の最小値が一定時間以上所定の
    値を超えたことを検出する最小値検出手段を備え、 前記最小値検出手段は前記誤差検出信号の出力の最小値
    が一定時間以上所定の値を超えた誤差信号を検出した場
    合においてのみ、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶
    されている偏芯量の補正制御を行う、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれかに記載
    の光ディスク装置において、 前記光ディスク上の傷を検出する傷検出回路をさらに備
    え、 前記傷検出回路により傷を検出した場合、前記制御手段
    は、前記記憶手段に記憶されている偏芯量の補正を行な
    わないように制御する、 ことを特徴とする光ディスク装置。
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