JP2003030609A - 携帯型情報処理装置 - Google Patents

携帯型情報処理装置

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JP2003030609A JP2001212023A JP2001212023A JP2003030609A JP 2003030609 A JP2003030609 A JP 2003030609A JP 2001212023 A JP2001212023 A JP 2001212023A JP 2001212023 A JP2001212023 A JP 2001212023A JP 2003030609 A JP2003030609 A JP 2003030609A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードに格納された特定のアプリケーシ
ョンについて、新機能を容易に追加する。 【解決手段】 ICカード100内の領域M2に、複数
のアプリケーションA〜Eを用意し、外部装置200側
からアプリケーション選択コマンドを与えることによ
り、カレントアプリケーションを指定し、指定情報を領
域M5に記録する。通常の実行コマンドは、OSプログ
ラムからカレントアプリケーションに引き渡され実行さ
れる。特別なコマンドとして、複数のアプリケーション
に跨がって実行される連続実行コマンドを用意し、各連
続実行コマンドごとに、領域M6内に連続実行規則を格
納しておく。連続実行コマンドが与えられた場合、連続
実行規則に基づいて、複数のアプリケーションに跨がっ
たルーチンが所定の順序で実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードのよう
な携帯型情報処理装置に関し、特に、携帯時には単体と
して持ち運びされ、アクセス時には外部装置から与えた
所定のコマンドに対して所定のレスポンスが返されるよ
うに構成された携帯型情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化が進むに従って、一般
社会における携帯型情報処理装置の担う役割も益々重要
になってきている。特に、小型の携帯型情報処理装置の
代表とも言うべきICカードは、近年、様々な分野にお
いて実用化されてきており、今後も広く普及するものと
予想される。このICカードのような携帯型情報処理装
置は、通常は、身体あるいは車両などに伴って携帯さ
れ、必要に応じて、パソコンなどに接続されたリーダラ
イタ装置と交信させることによって、外部からのアクセ
スが可能になる。
【0003】現在、一般に普及しているICカードは、
CPUを内蔵したタイプのものであり、内部メモリへの
アクセスは、内蔵されたCPUを介してのみ可能となっ
ている。このため、実用上十分なセキュリティが確保さ
れている。一般に、ICカードと外部装置との間のやり
とりは、外部装置側からICカードに対してコマンドを
送信し、このコマンドに対する返事として、ICカード
から外部装置に対してレスポンスを送信する、というプ
ロセスを繰り返すことによって実行される。ICカード
内には、通常、情報処理装置としての基本的な機能を統
括制御するためのOSプログラムと、このOSプログラ
ムの管理下で実行されるアプリケーションプログラムと
が用意される。OSプログラムもアプリケーションプロ
グラムも、外部装置から与えられたコマンドに基づいて
何らかの処理を実行し、何らかのレスポンスを返す処理
を行うプログラムであるという点では共通する。
【0004】最近は、ICカードに内蔵されるメモリの
記憶容量も増加してきており、OSプログラムの他に、
複数のアプリケーションプログラムが格納されたICカ
ードも広く利用されるようになってきている。また、こ
のようなアプリケーションプログラムをEEPROMな
どの書き込み可能な不揮発性メモリに格納できるように
しておき、必要なアプリケーションプログラムを後から
追加インストールするような利用形態も普及してきてい
る。このように、複数のアプリケーションプログラムが
用意されたICカードに対して、コマンドを与えて何ら
かの処理を実行させる場合、予め、当該ICカードに対
してアプリケーション選択コマンドを与えて特定のアプ
リケーションを準備状態にする処理が実行される。一般
に、アプリケーション選択コマンドによって準備状態と
なったアプリケーションは、「カレントアプリケーショ
ン」と呼ばれている。外部装置側から与えられるアプリ
ケーション用の実行コマンドは、OSプログラムによっ
て、その時点で「カレントアプリケーション」として準
備状態になっているアプリケーションプログラムに引き
渡されて実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、IC
カード内に複数のアプリケーションプログラムをインス
トールしておくことにより、1枚のICカードを種々の
用途に利用することができる。また、必要に応じて、新
たなアプリケーションプログラムを追加インストールす
ることも可能であるため、新たな用途を追加することも
できる。しかしながら、従来のICカードでは、既にイ
ンストールされているアプリケーションプログラムに、
付加的な機能を追加することは困難である。これは、1
つのアプリケーションプログラムをインストールする
と、当該アプリケーションのためのプログラム領域、デ
ータ領域などがメモリ上に確定するため、新たな機能の
ためのルーチンを付加することが困難になるためであ
る。したがって、従来のICカードでは、1つのアプリ
ケーションに付加機能を追加する必要が生じた場合、ア
プリケーションプログラムごと新規なプログラムに入れ
替えざるを得ず、大掛かりな改訂作業が必要になる。
【0006】そこで本発明は、複数のアプリケーション
プログラムを格納した携帯型情報処理装置において、特
定のアプリケーションについて、新機能を容易に追加す
ることができる新規な構成を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の第1の態
様は、携帯時には単体として持ち運びされ、アクセス時
には外部装置から与えた所定のコマンドに対して所定の
レスポンスが返されるように構成された携帯型情報処理
装置において、OSプログラムが記録された第1の領域
と、複数のアプリケーションプログラムが記録された第
2の領域と、データを格納する第3の領域と、作業領域
として用いられる第4の領域と、複数のアプリケーショ
ンプログラムの中から選択されたカレントアプリケーシ
ョンを指定するカレントアプリケーション指定情報を格
納する第5の領域と、複数のアプリケーションプログラ
ムに跨がった複数のルーチンを所定の順序で実行すべき
ことを示す連続実行規則を格納する第6の領域と、を有
する記憶手段と、OSプログラムの管理下でアプリケー
ションプログラムを実行する演算処理手段と、外部装置
から与えられたコマンドを受信して演算処理手段に引き
渡すとともに、演算処理手段から与えられたレスポンス
を外部装置へ送信する処理を行う送受信手段と、を設
け、演算処理手段は、カレントアプリケーションを指定
するためのアプリケーション選択コマンドが与えられた
とき、または、OSプログラムの指示により特定のカレ
ントアプリケーションが指定されたときに、該カレント
アプリケーションを示すカレントアプリケーション指定
情報を第5の領域に格納する処理を行い、単一アプリケ
ーション用実行コマンドが与えられたときに、第5の領
域に格納されているカレントアプリケーション指定情報
によって、その時点においてカレントアプリケーション
として指定されているアプリケーションプログラムに基
づいて、与えられたコマンドを実行する処理を行い、複
数アプリケーション用連続実行コマンドが与えられたと
きに、第6の領域に格納されている連続実行規則に基づ
いて、複数のルーチンを所定の順序で実行する処理を行
う機能を有するようにし、別なアプリケーションプログ
ラムのルーチンを利用することにより、付加的な機能を
実現できるようにしたものである。
【0008】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
の態様に係る携帯型情報処理装置において、連続実行規
則として、第1のルーチンの実行後に第2のルーチンを
実行すべき旨の順序を示す規則に加えて、第1のルーチ
ンの実行により生成されるパラメータを、第2のルーチ
ンに引き渡す旨の規則を用いるようにしたものである。
【0009】(3) 本発明の第3の態様は、上述の第2
の態様に係る携帯型情報処理装置において、連続実行規
則として、第2のルーチンとなるべき複数の候補を定
め、第1のルーチンの実行により生成されるパラメータ
に基づいて、複数の候補の中の1つのルーチンを第2の
ルーチンとして選択しこれを実行すべき旨の規則を用い
るようにしたものである。
【0010】(4) 本発明の第4の態様は、上述の第1
〜第3の態様に係る携帯型情報処理装置において、演算
処理手段が、送受信手段から単一アプリケーション用実
行コマンドまたは複数アプリケーション用連続実行コマ
ンドが与えられたときに、両者を区別せずに、その時点
においてカレントアプリケーションとして指定されてい
るアプリケーションプログラムに基づいて、与えられた
コマンドの実行を試みる処理を行い、エラーが生じた場
合には、与えられたコマンドを複数アプリケーション用
連続実行コマンドと認識して、連続実行規則に基づく処
理を実行するようにしたものである。
【0011】(5) 本発明の第5の態様は、上述の第1
〜第4の態様に係る携帯型情報処理装置において、第6
の領域に複数の連続実行規則を格納するようにし、演算
処理手段が、与えられた複数アプリケーション用連続実
行コマンドに対応した連続実行規則に基づいて、複数の
ルーチンを所定の順序で実行する処理を行うことをがで
きるようにしたものである。
【0012】(6) 本発明の第6の態様は、上述の第5
の態様に係る携帯型情報処理装置において、演算処理手
段が、新たな連続実行規則を含む連続実行規則追加コマ
ンドが与えられたときに、第6の領域に新たな連続実行
規則を格納する処理を行うことができるようにしたもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
る携帯型情報処理装置(具体的には、ICカード)10
0の構成を示すブロック図である。この携帯型情報処理
装置100は、携帯時には単体として持ち運びされ、ア
クセス時には外部装置(具体的には、リーダライタ装
置)200に接続される。この外部装置200から所定
のコマンドを与えると、携帯型情報処理装置100内部
において所定の処理が実施され、その結果がレスポンス
として外部装置200へと返される。
【0014】携帯型情報処理装置100の基本構成要素
は、図示のとおり、記憶手段110、演算処理手段12
0、送受信手段130である。記憶手段110には、種
々のプログラムやデータが記録される。演算処理手段1
20は、この記憶手段110内のプログラムに基づい
て、外部装置200から与えられるコマンドを実行す
る。外部装置200に対する送受信処理は、送受信手段
130によって行われる。送受信手段130と外部装置
200との間の交信は、物理的に電極を接触させて電気
信号をやりとりする接触方式で行ってもよいし、電磁的
な信号路を形成して情報をやりとりする非接触方式で行
ってもよい。外部装置200から与えられたコマンド
は、送受信手段130で受信され、演算処理手段120
によって実行される。コマンドの実行後、演算処理手段
120から何らかのレスポンスが出力され、送受信手段
130によって外部装置200へと送信される。このよ
うに、携帯型情報処理装置100と外部装置200との
間の交信は、外部装置200からのコマンド送信と携帯
型情報処理装置100からのレスポンス送信を交互に繰
り返すことにより行われる。
【0015】記憶手段110内には、図示のとおり、6
つの領域が設けられている。第1の領域M1には、この
携帯型情報処理装置100による処理動作を統括管理す
るためのOSプログラムが格納されている。演算処理手
段120は、基本的には、このOSプログラムの管理下
で種々の処理を実行することになる。第2の領域M2に
は、複数のアプリケーションプログラムが格納されてい
る。図では、具体的に、5種類のアプリケーションプロ
グラムA〜Eが用意されている例が示されている。通
常、これらの各アプリケーションプログラムは、それぞ
れ異なる用途に利用されるプログラムになる。たとえ
ば、プログラムAは、このICカードを病院用診察カー
ドとして利用するための処理を行うプログラムであり、
プログラムBは、このICカードをクレジットカードと
して利用するための処理を行うプログラムであり、プロ
グラムCは、このICカードを図書館用貸出カードとし
て利用するための処理を行うプログラムであり、…とい
った具合である。
【0016】第3の領域M3には、データが格納されて
いる。このデータは、OSプログラムや各アプリケーシ
ョンプログラムが利用するためのデータであり、複数の
プログラムから共通して利用されるデータもあれば、個
々のアプリケーションプログラムに固有のデータもあ
る。なお、実用上は、特定のアプリケーションプログラ
ムに固有のデータは、当該アプリケーションプログラム
の格納領域に隣接した領域に格納するのが一般的である
が、ここでは便宜上、いずれのアプリケーションで用い
られるデータも、第3の領域M3内に格納されるものと
して以下の説明を行う。また、第4の領域M4は、演算
処理手段120が種々の演算処理を行う上での作業領域
として利用される領域であり、第5の領域M5は、カレ
ントアプリケーション指定情報を格納するための領域で
ある。ここで、「カレントアプリケーション」とは、第
2の領域M2に格納されている複数のアプリケーション
プログラムA〜Eの中から選択された1つのアプリケー
ションであり、「現時点で選択されているアプリケーシ
ョン」ということになる。外部装置200から与えられ
たコマンドは、原則的に(後述するように、単一アプリ
ケーション用実行コマンドである限りは)、この「カレ
ントアプリケーション」によって実行される。なお、こ
の第5の領域M5は、第4の領域M4の一部として取り
扱うことも可能であるが、本発明においては重要な構成
要素であるため、ここでは「カレントアプリケーション
指定情報」を格納するための専用の領域として、第5の
領域M5を定義することにする。
【0017】上述した第1の領域M1〜第5の領域M5
は、従来のICカードにおいても利用されている領域で
ある。本発明の特徴は、更に、第6の領域M6を設け、
ここに連続実行規則R1〜R3を格納するようにし、第
2の領域M2内に用意されている複数のアプリケーショ
ンプログラムに跨がった複数のルーチンを実行できるよ
うにした点にある。ここで、連続実行規則R1〜R3
は、後に詳述するように、それぞれ複数のアプリケーシ
ョンプログラムに跨がった複数のルーチンを所定の順序
で実行すべきことを示す規則であり、演算処理手段12
0は、この連続実行規則に基づいて、外部から与えられ
たコマンドを複数のアプリケーションに処理させること
ができる。
【0018】なお、図1に示す実施形態では、記憶手段
110を1つのブロックで示しているが、実際には、I
Cカード内にはROM,EEPROMなどの不揮発性メ
モリと、RAMなどの揮発性メモリとが内蔵されてお
り、各領域M1〜M6は、これら複数のメモリに適宜分
散して設けられている。この実施形態では、OSプログ
ラムを格納する第1の領域M1はROM内に設けられて
いる(一部は、EEPROM内に設けて書き替えができ
るようにしてもよい)。また、作業領域として利用され
る第4の領域M4およびカレントアプリケーション指定
情報を格納する第5の領域M5は、RAM内に設けられ
ている。このICカードでは、電力はすべて外部装置2
00側から供給されるので、外部装置200との交信が
完了し、外部装置200が切り離されると、第4の領域
M4および第5の領域M5の内容はすべて失われること
になる。一方、アプリケーションプログラムを格納する
第2の領域M2、データを格納する第3の領域M3、連
続実行規則を格納する第6の領域M6は、いずれもEE
PROM内に設けられている。したがって、これらの情
報は、外部装置200が切り離された後もそのまま保持
されることになる。また、EEPROMは書換えや追加
書込が可能であるため、アプリケーションプログラム、
データ、連続実行規則は、いずれも修正したり追加した
りすることができる。
【0019】演算処理手段120は、ICカード用のC
PUから構成されており、OSプログラムの管理下で、
アプリケーションプログラムA〜Eを実行する機能を有
している。上述したように、外部装置200から与えら
れたコマンドは、送受信手段130を介して演算処理手
段120に引き渡される。一般に、コマンドは、OSプ
ログラムに実行させるためのコマンド(以下、OSプロ
グラム用実行コマンドという)と、アプリケーションプ
ログラムに実行させるためのコマンド(以下、アプリケ
ーション用実行コマンドという)とに分類できる。いず
れの種類のコマンドであるかは、通常、コマンド名の部
分で認識する。演算処理手段120は、与えられたコマ
ンドがOSプログラム用実行コマンドであった場合に
は、第1の領域M1内のOSプログラムに基づいてこれ
を実行し、与えられたコマンドがアプリケーション用実
行コマンドであった場合には、第2の領域M2内のアプ
リケーションプログラムに基づいてこれを実行する。第
2の領域M2内には、複数のアプリケーションプログラ
ムA〜Eが格納されているが、このうちの1つが、第5
の領域M5に格納されているカレントアプリケーション
指定情報によって、カレントアプリケーションとして指
定されており、与えられたアプリケーション用実行コマ
ンドは、カレントアプリケーションによって実行される
ことになる。
【0020】このように、従来のICカードの場合、ア
プリケーション用実行コマンドは、現時点でカレントア
プリケーションとして指定されているアプリケーション
プログラムによって実行されることを前提としたコマン
ドであり、単一のアプリケーションプログラムを前提と
したコマンドとなっている。たとえば、アプリケーショ
ンプログラムAがカレントアプリケーションとして指定
されていた場合、外部装置200からは、このアプリケ
ーションプログラムAが解釈実行可能なアプリケーショ
ン用実行コマンドを与える必要がある。別言すれば、ア
プリケーションプログラムAをカレントアプリケーショ
ンとして指定している状態では、アプリケーションプロ
グラムAが解釈実行可能なアプリケーション用実行コマ
ンド以外は実行することができないことになる。
【0021】本発明の基本的な着眼点は、アプリケーシ
ョンプログラムAがカレントアプリケーションとして指
定されている状態であっても、たとえば、アプリケーシ
ョンプログラムB内のルーチンを利用した処理を行うこ
とができれば、実質的に、アプリケーションプログラム
Aの機能を拡張させることができるであろう、という技
術思想に基づくものである。このように、複数のアプリ
ケーション間を跨がうようにしてコマンドを処理するこ
とができれば、単一のアプリケーションでは対応できな
いような仕事を、複数のアプリケーションの連携動作に
より処理することが可能になる。
【0022】たとえば、アプリケーションプログラムA
が、このICカードを病院用診察カードとして利用する
ための処理を行うプログラムであったとしよう。ここ
で、病院に設置された外部装置200を用いて、このI
Cカードを病院用診察カードとして利用する場合を考え
ると、当然、アプリケーションプログラムAがカレント
アプリケーションとして指定され、プログラムAに基づ
いて診療のための種々の処理が実行されることになる。
そして、たまたま診療会計処理を行う必要が生じたが、
アプリケーションプログラムA自身には、1か月間の医
療費を集計する機能が備わっていなかったとする。この
場合、従来のICカードでは、このような1か月間の医
療費の集計処理を、ICカード内部で実行させることは
できない。ところが本発明に係るICカードでは、この
ような集計機能を搭載したアプリケーションプログラム
Bを追加インストールし、1ヶ月間の医療費を集計する
処理については、このアプリケーションプログラムB内
のルーチンを利用するような連続実行規則を用意すれ
ば、ICカード内での集計処理が可能になる。このよう
な方法をとれば、あたかもアプリケーションプログラム
Aの機能を拡張したような取り扱いが可能になる。
【0023】このような処理を実現するために、本発明
では、アプリケーションプログラムに実行させるべきコ
マンドに、2通りのコマンドを用意している。第1のコ
マンドは、従来どおり、カレントアプリケーションとし
て指定されている単一のアプリケーションによって実行
させるべきコマンドであり、ここでは「単一アプリケー
ション用実行コマンド」と呼ぶことにする。一方、第2
のコマンドは、本発明に特有のコマンドであり、カレン
トアプリケーションとして指定されているアプリケーシ
ョン以外のアプリケーションプログラムのルーチンを利
用して実行させるべきコマンドであり、ここでは「複数
アプリケーション用連続実行コマンド」と呼ぶことにす
る。上述の例の場合、1か月間の医療費を集計する処理
は、カレントアプリケーションとして指定されているア
プリケーションプログラムAと、これとは別なアプリケ
ーションプログラムBとを連続的に(処理途中でレスポ
ンスを発生させることなしに)実行させる「複数アプリ
ケーション用連続実行コマンド」を与えることにより実
現できるようになる。
【0024】結局、本発明に係るICカードに対して
は、図2に示すような3つのタイプのコマンドを与える
ことができる。すなわち、「OSプログラム用実行コマ
ンド」、「単一アプリケーション用実行コマンド」、
「複数アプリケーション用連続実行コマンド」の3つの
タイプのコマンドである。
【0025】ここで、「OSプログラム用実行コマン
ド」は、OSプログラムによって実行されるコマンドで
あり、たとえば、図2に示すように、「アプリケーショ
ン選択コマンド」、「アプリケーション追加コマン
ド」、「連続実行規則追加コマンド」のようなコマンド
が用意される(実際には、この他にも種々のコマンドが
用意される)。「アプリケーション選択コマンド」は、
カレントアプリケーションを指定するためのコマンドで
あり、たとえば「SELECT−APPLICATIO
N PROG−A」のように、コマンド名(SELEC
T−APPLICATION)と、特定のアプリケーシ
ョンを指定する情報(PROG−A)をもったコマンド
になる。演算処理手段120は、このような「アプリケ
ーション選択コマンド」が与えられると、OSプログラ
ムに基づいて、指定されたアプリケーションプログラム
をカレントアプリケーションとして示す「カレントアプ
リケーション指定情報」を第5の領域M5に書き込む処
理を実行する。上述した例のように、「SELECT−
APPLICATION PROG−A」なるコマンド
が与えられた場合、第5の領域M5には、「アプリケー
ションプログラムA」がカレントアプリケーションであ
る旨の指定情報(たとえば、「PROG−A」なるデー
タ)が書き込まれることになる。
【0026】なお、第5の領域M5への「カレントアプ
リケーション指定情報」の書込処理は、「アプリケーシ
ョン選択コマンド」が与えられた場合だけでなく、OS
プログラムの指示により特定のカレントアプリケーショ
ンが指定されたときにも実行される。具体的には、OS
プログラムの起動時に、デフォルト指定された特定のア
プリケーションプログラムが、カレントアプリケーショ
ンとして自動的に指定され、当該デフォルトのアプリケ
ーションプログラムを指定する「カレントアプリケーシ
ョン指定情報」が第5の領域M5に書き込まれる。
【0027】一方、「アプリケーション追加コマンド」
および「連続実行規則追加コマンド」も、OSプログラ
ムによって実行されるべき「OSプログラム用実行コマ
ンド」である。「アプリケーション追加コマンド」は、
第2の領域M2に新たなアプリケーションプログラムを
追加書込するためのコマンドであり、コマンド名に後続
して、当該プログラムのオブジェクトコードが外部装置
200側から与えられることになる。演算処理手段12
0は、OSプログラムに基づいて、与えられた新規アプ
リケーションのオブジェクトコードを、第2の領域M2
(通常は、EEPROMからなる領域)へ書き込む処理
を実行する。また、「連続実行規則追加コマンド」は、
第6の領域M6に新たな連続実行規則を追加書込するた
めのコマンドであり、コマンド名に後続して、当該連続
実行規則を示すコードが外部装置200側から与えられ
ることになる。演算処理手段120は、OSプログラム
に基づいて、与えられた新規規則を示すコードを、第6
の領域M6(通常は、EEPROMからなる領域)へ書
き込む処理を実行する。
【0028】以上、本実施形態に係るICカードで用い
られる「OSプログラム用実行コマンド」の一例を説明
した。通常は、この他にも種々の「OSプログラム用実
行コマンド」が用意されているが、ここでは詳しい説明
は省略する。
【0029】一方、「単一アプリケーション用実行コマ
ンド」は、カレントアプリケーションとして指定されて
いる特定のアプリケーションプログラムに実行させるべ
きコマンドであり、従来のICカードにおける一般的な
アプリケーション用実行コマンドに相当するものであ
る。図示の例のように、プログラムA用コマンド、プロ
グラムB用コマンド、プログラムC用コマンド、…と各
アプリケーションプログラムごとに所定のコマンドが用
意されることになる。具体的にどのようなコマンドが用
意されるかは、個々のアプリケーションプログラムに依
存して定まるが、たとえば、特定のユーザデータを第3
の領域M3に書き込むコマンドや、特定のユーザデータ
を第3の領域M3から読み出すコマンドや、特定のユー
ザデータを検索するコマンドや、与えられたデータと読
み出したユーザデータとの間で所定の演算を実行してそ
の結果をレスポンスとして返すコマンドなど千差万別で
ある。もちろん、プログラムA,B用に共通したコマン
ドを用意することも可能である。
【0030】いずれにせよ、この「単一アプリケーショ
ン用実行コマンド」は、コマンドを与えた時点において
カレントアプリケーションとして指定されている単一の
アプリケーションプログラムによって実行処理されるコ
マンドであり、実行後には、何らかのレスポンスが外部
装置200に返される(外部装置200に対して、何ら
かのデータを送信する場合もあれば、単に、処理が正常
終了したことを示す確認を送信する場合もある)。ま
た、カレントアプリケーションとして指定されているア
プリケーションプログラムが、与えられたコマンドを実
行することができない場合(たとえば、プログラムAが
カレントアプリケーションとして指定されている状態に
おいて、プログラムB用コマンドが与えられたような場
合)には、エラーを示すレスポンスが外部装置200に
返されることになる。
【0031】本発明の特徴となる「複数アプリケーショ
ン用連続実行コマンド」は、コマンドを与えた時点にお
いてカレントアプリケーションとして指定されている単
一のアプリケーションプログラムだけでは、実行処理す
ることができないコマンドであり、カレントアプリケー
ションとそれ以外のアプリケーションプログラムとを連
続的に実行することにより処理することが可能なコマン
ドということになる。たとえば、カレントアプリケーシ
ョンとして指定されているプログラムAによる処理を実
行した後、更に、別なアプリケーションプログラムBを
実行することにより処理が完了するようなコマンドが、
本発明の特徴となる「複数アプリケーション用連続実行
コマンド」になる。このようなコマンドを用いれば、外
部装置200側から見れば、あたかもアプリケーション
プログラムAに新たな機能(プログラムBの機能)が追
加されたような取り扱いが可能になる。
【0032】もっとも、このような「複数アプリケーシ
ョン用連続実行コマンド」を演算処理手段120に実行
させるためには、予め、第6の領域M6に連続実行規則
を用意しておく必要がある。別言すれば、演算処理手段
120は、「複数アプリケーション用連続実行コマン
ド」が与えられた場合、この第6の領域M6に格納され
ている連続実行規則に基づいて、複数のアプリケーショ
ンに跨がる複数のルーチンを所定の順序で実行する処理
を行うことになる。実用上は、第6の領域M6には、複
数の連続実行規則を格納しておくようにし、「複数アプ
リケーション用連続実行コマンド」には、どの連続実行
規則を用いるコマンドであるかを指定する情報を含ませ
ておくようにする。図1には、第6の領域M6内に3つ
の規則R1,R2,R3が格納されている状態が示され
ているが、この場合は、「複数アプリケーション用連続
実行コマンド」としては、図2の下欄に示すように、規
則R1に基づくコマンド、規則R2に基づくコマンド、
規則R3に基づくコマンドの3通りのコマンドを用いる
ことができる。各コマンドに、コマンド名の部分やパラ
メータの部分に、規則R1〜R3のいずれか1つを示す
情報を含ませておくようにすれば、演算処理手段120
は、当該コマンドを受け取ったときに、規則R1〜R3
のいずれに従って処理すべきかを認識することができ
る。
【0033】図3は、規則R1〜R3の一例を示すブロ
ック図である。演算処理手段120は、このような規則
に基づいて、「複数アプリケーション用連続実行コマン
ド」の処理を所定の順序で実行することになる。
【0034】たとえば、規則R1は、プログラムAを実
行した後、プログラムBを実行すべきことを示す規則で
ある。通常、プログラムAやBは、何らかのデータやパ
ラメータを伴うコマンドを実行するためのルーチンの集
合から構成されている。したがって、実際には、規則R
1は、プログラムAに対して与えるべき「プログラムA
用コマンド」とプログラムBに対して与えるべき「プロ
グラムB用コマンド」とを含んでいることになる。従来
のICカードにおいて、「プログラムA用コマンド」が
単一アプリケーション用実行コマンドとして演算処理手
段120に与えられた場合、プログラムAによって、こ
のコマンドが実行された後、その結果がレスポンスとし
て外部装置200側に返されることになる。これに対し
て、本発明に係るICカードにおいて、図3に示すよう
な規則1に基づく「複数アプリケーション用連続実行コ
マンド」が与えられた場合は、この規則1に定められて
いる所定の「プログラムA用コマンド」がプログラムA
に引き渡されて実行された後、続いて、この規則1に定
められている所定の「プログラムB用コマンド」がプロ
グラムBに引き渡されて実行され、その結果が、レスポ
ンスとして外部装置200側に返されることになる。す
なわち、プログラムAによる所定の処理とプログラムB
による所定の処理とが連続的に実施され、この連続的な
処理の結果がレスポンスとして返されることになる。そ
して、このとき、プログラムAの実行により生成される
パラメータXが、プログラムBへと引き渡される。結
局、プログラムAの処理の結果を利用して、プログラム
Bが続いて実行されることになる。
【0035】前述した例のように、アプリケーションプ
ログラムAが、ICカードを病院用診察カードとして利
用するための処理を行うプログラムであり、アプリケー
ションプログラムBが、集計処理機能をもったプログラ
ムであり、1か月間の医療費の集計処理を、アプリケー
ションプログラムB内の処理ルーチンを利用して行うよ
うな場合には、規則R1のように、プログラムAからプ
ログラムBへとパラメータXを引き渡すような処理が利
用できる。この場合、「複数アプリケーション用連続実
行コマンド」として、「1か月間の医療費の集計コマン
ド」なるコマンドを定義しておき、このコマンドを実行
するための規則R1を連続実行規則として定めておけば
よい。具体的には、まず、プログラムAに対して1か月
分の医療費リストを読み出す読出コマンドを実行させ、
読み出された医療費リストをパラメータXとして取り出
し、続いて、プログラムBに対して、このパラメータX
を与えてその集計を行う集計コマンドを実行させ、その
結果をレスポンスとする、というような規則R1を定め
ておけばよい。プログラムAにはもともと1か月間の医
療費の集計処理を行う機能は用意されていなかったとし
ても、集計処理の部分だけをプログラムBのルーチンを
利用して実施することができるので、外部装置200側
から見れば、プログラムAに新たな集計機能が付加され
たような取り扱いが可能になる。
【0036】図3に示す規則R1は、2つのアプリケー
ションプログラムA,Bを順番に実行させる規則である
が、もちろん、3つ以上のアプリケーションプログラム
を順次実行させるような規則を定義することも可能であ
る。また、必ずしもプログラム単位での実行順序を定義
する必要はなく、ある1つのアプリケーションプログラ
ム中の特定のルーチンについての実行順序を定めた連続
実行規則を定義してもかまわない。図3の規則R2は、
このようにルーチン単位での実行規則を定めた例であ
る。すなわち、まず、プログラムCの中の特定のルーチ
ンc1を実行し(必要に応じて、何らかのパラメータを
与えてルーチンc1を実行するようにしてもよい)、そ
の結果得られるパラメータXを用いてプログラムDを実
行し、続いて、その結果得られるパラメータYを用いて
プログラムE内の特定のルーチンe2を実行し、更に、
その結果得られるパラメータZを用いて再びプログラム
C内の特定のルーチンc2を実行し、その結果をレスポ
ンスとして返す処理が行われることになる。
【0037】一般に、1つのアプリケーションプログラ
ムは、複数のルーチンの集合体であるから、結局、本発
明における連続実行規則とは、複数のアプリケーション
プログラムに跨がった複数のルーチンを所定の順序で実
行すべきことを示す規則ということができる。したがっ
て、本願では、「ルーチン」という文言を、プログラム
を構成する1つ1つのルーチンを示す意味で用いるだけ
でなく、ルーチンの集合体であるプログラム全体を示す
意味でも用いることにする。
【0038】なお、連続実行規則は、必ずしも常に一定
の順序で実行すべきルーチンを定義した規則にする必要
はなく、1つのルーチンの実行により生成されるパラメ
ータに基づいて、後続して実行すべきルーチンが変わる
ような規則であってもかまわない。この場合、後続して
実行されるべきルーチンとして複数の候補を定めてお
き、パラメータの値に応じて、この複数の候補の中から
どれを選択して実行すべきかを定めた規則を用意してお
けばよい。図3の規則R3は、このような規則の一例で
ある。この例では、プログラムEに後続するルーチンと
して、プログラムB、プログラムD、プログラムB内の
ルーチンb8という3通りの候補が定められており、プ
ログラムEの実行によって得られるパラメータXに基づ
いて、いずれか1つの候補が後続して実行されることに
なる。具体的には、図示の例の場合、パラメータXが正
の場合は、プログラムBが実行され、パラメータXが負
の場合は、プログラムDが実行され、パラメータXが0
の場合は、プログラムB内のルーチンb8が実行される
ことになる。
【0039】図3には、本発明において用意される連続
実行規則を、3つの例として示したが、もちろん、連続
実行規則としては、任意の規則を自由に定義することが
可能である。しかも、図2の上欄に示すように、「OS
プログラム用実行コマンド」のひとつとして、「連続実
行規則追加コマンド」を用意しておけば、前述したよう
に、必要に応じて、新たな連続実行規則を第6の領域M
6に追加して格納することができる。
【0040】また、場合によっては、カレントアプリケ
ーションとなっているアプリケーションプログラムによ
る実質的な処理は全く行われず、全く別なアプリケーシ
ョンプログラムによる処理のみが実行される場合もあ
る。たとえば、プログラムAがカレントアプリケーショ
ンとして指定されている場合に、プログラムB内のルー
チンのみによって処理が行われる「複数アプリケーショ
ン用連続実行コマンド」が与えられた場合、プログラム
Aは実質的な処理には何ら関与せず、実質的な処理はプ
ログラムBのみによって行われることになる。しかし、
この場合も、外部装置200側からみれば、見掛け上、
カレントアプリケーションとして選択されているアプリ
ケーションプログラムAに対して何らかのコマンドを与
えたら、これに対するレスポンスが戻ってきたように取
り扱われる。いわば、アプリケーションプログラムA
は、処理の窓口としての機能を果たすことになる。
【0041】なお、実用上の観点からは、「複数アプリ
ケーション用連続実行コマンド」を利用する頻度は、
「単一アプリケーション用実行コマンド」を利用する頻
度に比べれば、低いことが予想される。このような観点
に立てば、外部装置200から何らかのコマンドが与え
られるたびに、演算処理手段120において、与えられ
たコマンドが「単一アプリケーション用実行コマンド」
であるのか、「複数アプリケーション用連続実行コマン
ド」であるのかをその都度認識する処理を行うのは非効
率的である。そこで、実用上は、演算処理手段120
は、コマンドを受け取ったら、当該コマンドが、「単一
アプリケーション用実行コマンド」であろうが、「複数
アプリケーション用連続実行コマンド」であろうが、両
者を区別せずに、とりあえず、その時点においてカレン
トアプリケーションとして指定されているアプリケーシ
ョンプログラムに基づいて、与えられたコマンドの実行
を試みる処理を行い、エラーが生じた場合には、与えら
れたコマンドを「複数アプリケーション用連続実行コマ
ンド」と認識して、第6の領域M6に格納されている連
続実行規則に基いて処理を実行するようにしておけばよ
い。
【0042】以上、本発明に係る携帯型情報処理装置を
ICカードの例について説明したが、本発明はICカー
ドに限らず、その他の携帯型情報処理装置においても同
様に適用が可能である。
【0043】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、複数のア
プリケーションプログラムを格納した携帯型情報処理装
置において、特定のアプリケーションについて、新機能
を容易に追加することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な実施形態に係る携帯型情報処
理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す携帯型情報処理装置において利用可
能な3つのタイプのコマンドの例を示す図である。
【図3】図1に示す携帯型情報処理装置内に格納される
連続実行規則の例を示す図である。
【符号の説明】
100…携帯型情報処理装置(ICカード) 110…記憶手段 120…演算処理手段 130…送受信手段 200…外部装置(リーダライタ装置) A〜E…アプリケーションプログラム M1〜M6…記憶手段110内の領域 R1〜R3…連続実行規則 X,Y,Z…パラメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 直人 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 5B035 AA06 BB09 CA11 CA29 5B076 AB17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯時には単体として持ち運びされ、ア
    クセス時には外部装置から与えた所定のコマンドに対し
    て所定のレスポンスが返されるように構成された携帯型
    情報処理装置において、 OSプログラムが記録された第1の領域と、複数のアプ
    リケーションプログラムが記録された第2の領域と、デ
    ータを格納する第3の領域と、作業領域として用いられ
    る第4の領域と、前記複数のアプリケーションプログラ
    ムの中から選択されたカレントアプリケーションを指定
    するカレントアプリケーション指定情報を格納する第5
    の領域と、前記複数のアプリケーションプログラムに跨
    がった複数のルーチンを所定の順序で実行すべきことを
    示す連続実行規則を格納する第6の領域と、を有する記
    憶手段と、 前記OSプログラムの管理下で前記アプリケーションプ
    ログラムを実行する演算処理手段と、 前記外部装置から与えられたコマンドを受信して前記演
    算処理手段に引き渡すとともに、前記演算処理手段から
    与えられたレスポンスを前記外部装置へ送信する処理を
    行う送受信手段と、 を備え、前記演算処理手段は、 カレントアプリケーションを指定するためのアプリケー
    ション選択コマンドが与えられたとき、または、OSプ
    ログラムの指示により特定のカレントアプリケーション
    が指定されたときに、該カレントアプリケーションを示
    すカレントアプリケーション指定情報を前記第5の領域
    に格納する処理を行い、 単一アプリケーション用実行コマンドが与えられたとき
    に、前記第5の領域に格納されているカレントアプリケ
    ーション指定情報によって、その時点においてカレント
    アプリケーションとして指定されているアプリケーショ
    ンプログラムに基づいて、与えられたコマンドを実行す
    る処理を行い、 複数アプリケーション用連続実行コマンドが与えられた
    ときに、前記第6の領域に格納されている連続実行規則
    に基づいて、複数のルーチンを所定の順序で実行する処
    理を行う機能を有することを特徴とする携帯型情報処理
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の携帯型情報処理装置に
    おいて、 連続実行規則が、第1のルーチンの実行後に第2のルー
    チンを実行すべき旨の順序を示す規則に加えて、第1の
    ルーチンの実行により生成されるパラメータを、第2の
    ルーチンに引き渡す旨の規則を含んでいることを特徴と
    する携帯型情報処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の携帯型情報処理装置に
    おいて、 連続実行規則が、第2のルーチンとなるべき複数の候補
    を定め、第1のルーチンの実行により生成されるパラメ
    ータに基づいて、前記複数の候補の中の1つのルーチン
    を第2のルーチンとして選択しこれを実行すべき旨の規
    則を含んでいることを特徴とする携帯型情報処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の携帯型
    情報処理装置において、 演算処理手段が、送受信手段から単一アプリケーション
    用実行コマンドまたは複数アプリケーション用連続実行
    コマンドが与えられたときに、両者を区別せずに、その
    時点においてカレントアプリケーションとして指定され
    ているアプリケーションプログラムに基づいて、与えら
    れたコマンドの実行を試みる処理を行い、エラーが生じ
    た場合には、与えられたコマンドを複数アプリケーショ
    ン用連続実行コマンドと認識して、連続実行規則に基づ
    く処理を実行することを特徴とする携帯型情報処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の携帯型
    情報処理装置において、 第6の領域に複数の連続実行規則が格納されており、演
    算処理手段は、与えられた複数アプリケーション用連続
    実行コマンドに対応した連続実行規則に基づいて、複数
    のルーチンを所定の順序で実行する処理を行うことを特
    徴とする携帯型情報処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の携帯型情報処理装置に
    おいて、 演算処理手段が、新たな連続実行規則を含む連続実行規
    則追加コマンドが与えられたときに、第6の領域に前記
    新たな連続実行規則を格納する処理を行うことを特徴と
    する携帯型情報処理装置。
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