JP2003030524A - 情報提供装置、方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の広告対象物に対して、共通の広告情報
を登録等する場合、同じ処理を繰り返して行う必要が
り、手続が煩わしかった。 【解決手段】 広告対象物に、その広告対象物が属する
グループ識別情報を設定すると共に、グループ識別情報
に対応付けて、グループに共通なグループ広告情報をグ
ループ情報記憶部１８に登録した。利用者によって広告
対象物が特定された場合、制御部１１が、当該広告対象
物のグループ識別情報に基づいて、グループ情報記憶部
１８に登録されているグループ広告情報を利用者に提供
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータによ
り地図情報に関連付けて広告情報を提供する技術に関す
るものであって、特に、所定のグループに属する広告対
象物が複数ある場合でも、そのグループの広告情報を容
易に登録、変更等することができる技術に関する。な
お、本明細書で特に断りがない場合には、「広告」と
は、営利非営利を問わず、広く世の中に情報を提供する
ことをいう。また、グループとは、所定の関連性をもっ
た広告対象物の集合をいう。

【０００２】

【従来の技術】近年、インターネット等の普及により、
ネットワークを介して、地図情報と当該地図上に表示さ
れた広告対象物に関する広告情報を提供するシステムが
利用されている。このような従来の技術の一例として、
特許第２７５６４８３号に記載された技術などがある。
このような従来の広告情報提供システムでは、広告を登
録したい登録者は、地図上の所望の場所を指定し、当該
地図上の所定位置に対応付けて広告対象物と、当該広告
対象物に関する住所などの情報と、広告情報を関連付け
て登録していた。また、広告情報を利用する利用者に対
して、地図上に図象化して表示された広告対象物を表示
し、当該広告対象物を特定した利用者に対して、登録さ
れている広告情報を提供していた。

【０００３】

【発明が解決しようとしている課題】しかし、上記従来
技術では、登録者は、複数の広告対象物に関して共通な
内容の広告情報を登録する場合、広告対象物一つ一つに
ついて同じ処理を繰り返す必要があり、この処理が非常
に煩雑であった。同様に、共通の広告情報が登録されて
いる広告対象物について、その広告情報の変更、削除を
行う場合、それぞれの広告対象物について、変更、削除
の処理を繰り返して行う必要があり、処理が非常に煩雑
であった。特にこのような問題は、例えばチェーン加盟
店、関連企業などのある所定のグループに属する広告対
象物の広告情報を一括して登録等したい場合に問題とな
ることが多かった。

【０００４】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、所定のグループに属する広告対象物の広告情報を、
簡単な手順で登録、変更、削除ができる仕組みを提供す
ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点にかかる情報提供装置は、利用
者に認識可能な形態で、地図と当該地図上に描画された
広告対象物に関する広告情報を提供する情報提供装置で
あって、所定の関連性を有する広告対象物の集合を表す
グループ識別情報を広告対象物毎に設定する設定手段
と、グループ識別情報に対応付けて、グループに共通な
少なくとも1つの共通広告情報を記憶するグループ情報
記憶手段と、利用者によって広告対象物が特定された場
合、当該広告対象物のグループ識別情報に基づいて、上
記グループ情報記憶手段に記憶されている共通広告情報
を利用者に提供する情報処理手段とを有することを特徴
とする。

【０００６】上記設定手段は、広告対象物に固有な固有
広告情報をさらに設定することができ、上記情報処理手
段は、利用者によって広告対象物が特定された場合、当
該広告対象物に設定されている固有広告情報を併せて利
用者に提供するようにしてもよい。

【０００７】本発明の第１の観点にかかる情報提供方法
は、利用者に認識可能な形態で、地図と当該地図上に描
画された広告対象物に関する広告情報を提供する情報提
供方法であって、所定の関連性を有する広告対象物の集
合を表すグループ識別情報を広告対象物毎に設定する処
理と、グループ識別情報に対応付けて、グループに共通
な少なくとも1つの共通広告情報をグループ情報記憶手
段に記憶する処理と、利用者によって広告対象物が特定
された場合、当該広告対象物のグループ識別情報に基づ
いて、上記グループ情報記憶手段に記憶されている共通
広告情報を利用者に提供する処理とを含むことを特徴と
する。

【０００８】本発明の第1の観点にかかるコンピュータ
プログラムは、利用者に認識可能な形態で、地図と当該
地図上に描画された広告対象物に関する広告情報を提供
する処理をコンピュータに対して実行させるためのコン
ピュータプログラムであって、所定の関連性を有する広
告対象物の集合を表すグループ識別情報を広告対象物毎
に設定する処理と、グループ識別情報に対応付けて、グ
ループに共通な少なくとも1つの共通広告情報をグルー
プ情報記憶手段に記憶する処理と、利用者によって広告
対象物が特定された場合、当該広告対象物のグループ識
別情報に基づいて、上記グループ情報記憶手段に記憶さ
れている共通広告情報を利用者に提供する処理をコンピ
ュータに対して実行させることを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明にか
かる実施形態を説明する。図１は、本発明にかかる情報
提供装置を、ネットワークを介して広告情報を提供する
情報提供システムに適用した実施の一形態を示した全体
構成図である。図１において、本実施形態の情報提供シ
ステムは、情報提供装置１と、インターネット等のネッ
トワーク３と、このネットワーク３を介して情報提供装
置１に接続可能な端末２とを有している。

【００１０】情報提供装置1の概略構成を図２に示す。
図２に示すように、情報提供装置１は、制御部１１、入
力制御部１２、出力制御部１３、プログラム格納部１
４、地図情報記憶部１５、キャラクタ情報記憶部１６、
広告情報記憶部１７、グループ情報記憶部１８とを有す
る。

【００１１】入力制御部１２は、例えば、ネットワーク
３を介して接続された端末２から送信された情報を受信
するなどの機能を有する。出力制御部１３は、例えば、
ネットワーク３を介して接続された端末２に対して所定
のデータを出力するなどの機能を有する。

【００１２】制御部１１は、ＣＰＵ(Central Processin
g Unit)などの演算装置により構成され、プログラム格
納部１４に格納されたコンピュータプログラムを読み出
して実行し、例えば、主に認証機能、グループ情報登録
機能、グループ情報変更機能、グループ情報削除機能、
情報提供機能などを実現することができる。なお、プロ
グラム格納部１４は、これらの機能を制御部１１が実行
するためのコンピュータプログラムを格納したメモリで
ある。

【００１３】（１）認証機能 制御部１１は、情報提供装置1にアクセスしてきた登録
者に対して、どの処理を実行するか選択させるための処
理メニューを表示させる。制御部１１は、登録者対し
て、実行すべき処理の選択と当該登録者のＩＤとパスワ
ードの入力を要求する。また、制御部１１は、入力され
たＩＤとパスワードが、広告情報記憶部１７又はグルー
プ情報記憶部１８に記憶されている当該登録者のＩＤ，
パスワードと一致するか否かの認証を行う。なお、新規
な登録者に対しては、任意のＩＤとパスワードの入力を
要求し、入力されたＩＤ、パスワードをグループ情報記
憶部１８に記憶するようにしてもよい。

【００１４】（２）グループ情報登録機能 制御部１１は、新規にグループを登録する際に、登録す
るグループの名称と、当該グループに属する広告対象物
に共通なグループ広告情報の入力を登録者に要求する。
制御部１１は、入力されたグループ名称が既に使用され
ているグループ名称か否か判別する。グループ名称が既
使用でない場合、グループ識別情報として所定のグルー
プIDを付与したうえで、当該グループ情報と登録者ＩＤ
と、パスワードとを関連付けてグループ情報記憶部１８
へ記憶する。また、引き続きグループ内の広告対象物を
登録する際は、制御部１１は、地図情報記憶部１５に記
憶されている地図情報を、例えば画像などの利用者が認
識できる形で提供し、当該広告対象物の地図上での表示
位置を表す座標情報の入力を要求する。登録者により座
標情報が入力されると、引き続き当該広告対象物の内容
を示す店舗情報、当該広告対象物固有の固有広告情報の
登録を登録者に要求する。そして、入力された店舗情
報、固有広告情報を当該店舗登録番号、グループID、登
録者ＩＤ、パスワード、座標情報とを関連付けて広告情
報記憶部１７に記憶する。なお、広告対象物に関する情
報とは、広告対象物の属性に関する情報を含む情報であ
って、例えば、お店であれば店名、住所、業種などを含
む情報をいう。

【００１５】（３）グループ情報変更機能 登録者からグループＩＤが指定され、既存グループ情報
の変更が要求された場合、制御部１１は、グループ情報
記憶部１８に登録されている当該グループＩＤに対応す
るグループ広告情報を登録者に提示する。提示された情
報をもとに登録者が変更した場合、この変更内容で登録
するか否か確認したうえで、変更後のグループ広告情報
を新たなグループ広告情報として、グループ情報記憶部
１８に記憶する。

【００１６】また、引き続き既存の店舗情報を変更処理
が選択された場合は、制御部１１は、広告情報記憶部１
７を参照して、当該グループIDを有するすべての店舗登
録番号を抽出し、登録者に提示する。登録者が変更する
広告対象物の店舗登録番号を選択した時は、広告情報記
憶部１７を参照して、当該店舗登録番号に関連付けて登
録されている店舗情報、固有広告情報を登録者に提示
し、変更内容の入力を要求する。変更内容が入力された
時は、登録内容を変更するか否か確認したうえで、その
内容を広告情報記憶部１７に記憶する。

【００１７】また、グループに属する新たな広告対象物
の追加登録処理が選択された時は、制御部１１は、地図
情報記憶部１５に記憶されている地図情報を登録者に提
供して当該広告対象物の位置情報を要求する。また、登
録者に対して当該広告対象物の内容を示す店舗情報、固
有な広告内容を含む固有広告情報の登録要求する。そし
て、入力された店舗情報、固有広告情報を当該グループ
ID、店舗登録番号、登録者ＩＤ、パスワードと対応付け
て広告情報記憶部１７に追加記憶する。

【００１８】（４）グループ情報削除機能 登録者から、当該グループＩＤが指定され、既存グルー
プ情報の削除が要求された場合、制御部１１は、広告情
報記憶部１７を参照して、登録者に対して当該グループ
ＩＤを含む全ての広告対象物の店名等の情報を提示す
る。提示された情報をもとに登録者が当該情報の削除を
選択した場合には、当該グループＩＤを有する広告対象
物の情報を広告情報記憶部１７から削除する。また、併
せて、制御部１１は、当該グループＩＤに対応するグル
ープ名称、グループ広告情報をグループ情報記憶部１８
から削除する。

【００１９】（５）情報提供機能 制御部１１は、広告を利用する利用者に対して、地図情
報記憶部１５に記憶されている地図情報を画像等の利用
者が認識できる形態として提供する。その際、地図上の
広告対象物を表示すべき位置に、当該広告対象物の属性
に応じたキャラクタを、キャラクタ記憶部１６から読み
出して地図上に表示する。また、制御部１１は、利用者
が特定した広告対象物について、広告情報記憶部１７に
記憶された固有広告情報を利用者に提供する。また、制
御部１１は、当該広告対象物に関連付けてグループＩＤ
が設定されている場合には、グループ情報記憶部１８に
記憶された当該グループＩＤに対応するグループ広告情
報を読み出して利用者に提供する。

【００２０】地図情報記憶部１５は、各種の地図情報を
記憶することができるメモリである。地図情報として
は、例えば、日本地図、各都道府県単位の地図、各市町
村単位の地図、所定地域の拡大地図などが含まれ、これ
らをそれぞれ関連付けて記憶してもよい。キャラクタ情
報記憶部１６は、広告対象物を地図上でキャラクタ表示
するためのキャラクタデータを記憶するメモリである。
このキャラクタデータとしては、広告対象物の属性に応
じた図形、記号等を用いてもよい。

【００２１】広告情報記憶部１７は、広告対象物に関す
る情報を記憶することができるメモリであり、その概念
構成を図３に示す。図３に示すように、広告情報記憶部
１７には、店舗登録番号、グループＩＤ、登録者ＩＤ、
パスワード、店舗情報、座標情報、固有広告情報がそれ
ぞれ関連付けられて記憶されている。上記店舗登録番号
は、広告対象物を識別するための識別情報であり、例え
ば、登録者が任意に設定してもよいし、制御部１１が所
定の番号を決定するようにしてもよい。店舗情報は、広
告対象物である店舗の属性等を表す情報を含むものであ
り、例えば、当該店の店名、電話番号、FAX番号、最寄
り駅からの行程、業種などの情報を含んでもよい。座標
情報は、当該広告対象物を地図上で表示する際の位置を
表す情報である。固有広告情報は、当該広告対象物に固
有の内容を含む広告情報である。なお、固有広告情報は
必要に応じて登録すればよいし、また登録する際は1つ
とは限らず複数登録してもよい。また、固有広告情報
は、文字データ、図形データ、色データ、音データ、又
はこれらを適宜組み合わせたものでもよいし、静止画だ
けでなく動画でもよい。

【００２２】グループ情報記憶部１８は、所定のグルー
プに関する共通な情報を記憶することができるメモリで
ある。このグループ情報記憶部１８のデータ構造の例を
図４に示す。図４において、グループ情報記憶部１８に
は、グループＩＤ、登録者ＩＤ、パスワード、当該グル
ープに関するグループ情報がそれぞれ関連付けられて記
憶されている。グループＩＤは、グループを識別するた
めの情報であり、制御部１１が所定のＩＤを決定するよ
うにしてもよいし、登録者が任意のＩＤを決定するよう
にしてもよい。グループ情報には、少なくとも、当該グ
ループ名、当該グループのグループ広告情報が含まれ
る。グループ名は、グループを表す名称であって、登録
者により任意に設定される。また、グループ広告情報
は、当該グループに属する広告対象物に共通な共通広告
情報である。なお、グループ広告情報は、1つだけとは
限らず、複数記憶してもよい。また、グループ広告情報
は、文字データ、図形データ、色データ、音データ、又
はこれらを適宜組み合わせたものでもよいし、静止画だ
けでなく動画でもよい。

【００２３】＜利用者端末の構成＞端末２は、広告情報
を登録する登録者又は、登録された広告情報を利用する
利用者が使用する端末である。この端末２は、少なくと
も、登録者又は利用者が、情報を入力するためのキーボ
ードや、ポインティングデバイスなどの入力部と、情報
提供装置１から送信されてきた情報等を表示するディス
プレイなどの表示部と、これら入力部および表示部を制
御して、入力部から入力された情報等を情報提供装置１
へ送信したり、情報提供装置1から受信した情報等を表
示部に表示等する制御部とを有している。制御部は、コ
ンピュータ（ＣＰＵ）とコンピュータが実行するコンピ
ュータプログラムとから構成してもよい。このコンピュ
ータプログラムは、コンピュータのハードディスクやＲ
ＡＭ，ＲＯＭ等のメモリに格納されていてもよいし、ネ
ットワークを介して配信されたり、またＣＤ−ＲＯＭ等
の可搬性の媒体に格納され、実行する時にＲＡＭ等に一
時的に記憶されるようなものであってもよい。

【００２４】次に、上記のように構成された情報提供シ
ステムの動作を図面を参照して説明する。 ＜新規グループ店登録処理＞新規に、グループ情報及び
当該グループに属する広告対象物の情報を登録する際の
処理の一例を図５に示す。まず登録者は、端末２を使用
して情報提供装置１にアクセスする。これに応じて、制
御部１１は、登録者に対してどの処理を行うか選択させ
るための処理メニューを端末２へ送信する。この処理メ
ニューの例を図９に示す。図９に示す処理メニューか
ら、登録者は、任意のIＤとパスワードを入力し、表示
されている処理メニューの中から、「新規グループ店の
登録」を選択する。

【００２５】制御部１１は、送信されてきたＩＤとパス
ワードを入力制御部１２を介して受信し、これらのＩＤ
及びパスワードが既に他の登録者によって使用されてい
るものと重複していないか否かを、共通情報記憶部１８
を参照して判別する（Ｓ１）。判別の結果、既に他の登
録者が使用しているＩＤ，パスワードと重複する場合に
は、別のＩＤ、パスワード設定するよう登録者に要求し
て処理を終了し、メニュー画面に戻る。一方、ＩＤ，パ
スワードが既使用のものと重複しない場合には、当該Ｉ
Ｄとパスワードを広告情報記憶部１７及びグループ情報
記憶部１８に記憶する。

【００２６】次に、制御部１１は、登録者に対して、新
規に登録するグループ情報（当該グループ名とグループ
広告情報など）の入力を要求する（Ｓ２）。これに応じ
て登録者は、端末２を使用して任意のグループ名と、少
なくとも一つのグループ広告情報を入力し、これを情報
提供装置1へ送信する。

【００２７】制御部1は、送信されてきたグループ情報
を受信し、当該グループ名がグループ情報登録部１８に
既に登録されているグループ名と重複しないか否かを判
別する（Ｓ３）。判別の結果、重複する場合には、その
旨のメッセージを登録者に対して送信し、Ｓ２の処理に
戻って再度グループ情報の入力を要求する。一方、Ｓ３
の処理で重複するグループ名がないと判別された場合に
は、制御部１１は、所定のグループIDを付与し、当該グ
ループIDと当該グループ情報を端末２に送信し、登録者
に当該グループ情報の内容を確認させる。そして登録者
により確認されたグループ情報を、グループID、当該登
録者のＩＤ，パスワードと関連付けてグループ情報記憶
部１８に記憶する（Ｓ４）。

【００２８】次に、制御部１１は、登録者に対して、引
き続き当該グループに属する店舗情報の登録を行うか否
か問い合わせを行う（Ｓ５）。これに対して、登録者か
ら店舗情報の登録は行わない旨の回答があった場合に
は、そのまま処理を終了する。一方、引き続きグループ
に属する店舗情報の登録を行う旨の回答があった場合に
は、制御部１１は、登録者に対して地図情報記憶部１５
に記憶されている地図情報を送信し、登録する広告対象
物の位置情報の入力を要求する（Ｓ６）。このときの入
力画面の一例を図１０に示す。図１０に示すように、登
録者は、端末２の表示部に表示された地図情報を参照し
て、当該地図上で登録する広告対象物の位置を、端末２
の選択部で特定し、その特定された地点の座標情報を情
報提供装置１へ送信する。

【００２９】次に、制御部１１は、登録者に対して登録
する広告対象物の店舗情報の登録を要求する（Ｓ７）。
この登録を行う際の画面の例を図１１に示す。図１１に
示すように、登録者は、画面表示に従って、任意の店舗
登録番号と、店舗情報と、当該店舗固有の固有広告情報
を入力する。この店舗情報としては、例えば、当該店の
名前を表す店名、住所、電話番号、ＦＡＸ番号、最寄り
駅からの行程、当該店の業種、担当者の氏名、メールア
ドレスなどがある。登録者は、これらの情報の入力が完
了すると、表示部に表示された「登録」のアイコンを指
示し、これにより、端末２の制御部が入力された情報を
情報提供端末１へ送信する。なお、登録者が、登録を中
止する場合には、「クリア」を指示することにより登録
処理が中止される。

【００３０】制御部１１は、端末２から送信されてきた
情報を入力制御部１２を介して受信すると、これらの店
舗情報等を登録するか否か登録者に確認する（Ｓ８）。
この確認としては、受信した情報を端末２の表示部に表
示させるなどして、登録者に確認を行ってもよい。登録
者から登録の確認がされた場合には、制御部１１は、既
に受信している広告対象物の座標情報及び当該店舗情報
のグループＩＤと、直前の処理で受信した店舗登録番
号、店舗情報、固有広告情報、当該登録者のＩＤ、パス
ワードとを対応付けて、広告情報記憶部１７に記憶す
る。そして、制御部１１は、全ての店舗について情報の
登録が終了したか否か登録者に確認する（Ｓ９）。確認
の結果、登録が終了していない場合には、上記Ｓ６以下
の処理を繰り返して行う。また、全ての店舗について情
報の登録が終了した旨の回答があった場合には、新規グ
ループ店舗の登録処理を終了する。

【００３１】＜既存グループ店の変更処理＞次に、既に
登録されているグループ情報、所定のグループに属する
広告対象物の情報を変更する場合の処理の一例を図６を
参照して説明する。図６において、まず登録者が端末２
を使用して情報提供装置１にアクセスすると、制御部１
１が、図９に示す処理メニューを送信し、登録者に対し
て処理内容の入力を要求する。登録者は、処理メニュー
から自己のＩＤとパスワード、変更したい店舗を含むグ
ループＩＤを入力し、表示されている処理メニューの中
から、「既存グループ店の変更」を選択する。

【００３２】制御部１１は、グループ情報記憶部１８に
記憶された登録者ＩＤ、パスワードを参照して、登録者
が入力したＩＤとパスワードが正しいか否か判別する
（Ｓ１０１）。これにより、受信したＩＤ又はパスワー
ドが誤っていると判別した場合には、その旨のメッセー
ジを登録者に対して送信し、処理を終了する。

【００３３】入力されたＩＤとパスワードが正しい場合
には、制御部１１は、グループ情報記憶部１８を参照し
て、受信したグループＩＤに対応するグループ名とグル
ープ広告情報を端末２に送信し、登録者に対してグルー
プ広告情報の変更登録を要求する（Ｓ１０２）。利用者
は、端末２により、登録されているグループ広告情報を
表示するなどして確認すると共に、入力部により当該グ
ループ広告情報を変更し、変更したグループ広告情報を
グループＩＤ等とともに情報提供装置１へ送信する。な
お、グループ名については、変更できないようロックか
けておいてもよい。

【００３４】制御部１１は、端末２から送信されてきた
情報を受信すると、当該内容を端末２の表示部に表示す
るなどして登録者に確認を要求する（Ｓ１０３）。登録
者から登録の確認がされた場合には、制御部１１は、変
更されたグループ広告情報をグループ情報記憶部１８に
記憶する。

【００３５】次に、制御部１１は、引き続き当該グルー
プに属する店舗の情報を変更するか否か登録者に対して
問い合わせる（Ｓ１０４）。登録者が、店舗情報の変更
は行わない場合には、そのまま処理を終了する。一方、
登録者が店舗情報の変更を行う場合には、既に登録され
ている店舗の情報を変更するのか、当該グループに属す
る新たな店舗を追加登録するか問い合わせる（Ｓ１０
５）。

【００３６】既登録店舗情報の変更が選択された場合に
は、既登録内容の変更処理に移り、制御部１１は、先に
入力されたグループＩＤに基づいて、広告情報記憶部１
７を検索し、当該グループＩＤを有する全ての広告対象
物の店舗登録番号等を登録者に対して送信し、登録者が
変更する広告対象物の選択を要求する（Ｓ１０６）。登
録者は、端末２の表示部に表示されたこれらの情報か
ら、変更したい広告対象物の店舗登録番号を選択し、情
報提供装置１へ送信する。

【００３７】制御部１１は、選択された店舗登録番号を
受信すると、広告情報記憶部１７を参照して、当該店舗
登録番号に対応して登録されている店舗情報及び固有広
告情報を送信し、登録者に対して変更する内容の入力を
要求する（Ｓ１０７）。登録者は、送信されてきた内容
を端末２の入力部などを使用して適宜変更し、変更した
固有広告情報及び店舗情報を、当該店舗登録番号と共に
情報提供装置1へ送信する。制御部１１は、変更された
これらの情報を受信すると、当該変更を登録するか否か
登録者に確認する（Ｓ１０８）。登録者から確認を行っ
た旨の回答があると、制御部１１は、変更された固有広
告情報及び店舗情報を広告情報記憶部１７に記憶する。

【００３８】また、上記Ｓ１０５で当該グループに属す
る新たな店舗の追加が選択された場合には追加登録処理
に移り、制御部１１は、利用者に対して地図情報記憶部
１５に記憶されている地図情報を送信し、追加登録する
店舗の位置情報の入力を要求する（Ｓ１０９）。登録者
は、送信されてきた地図情報を端末２の表示部に表示
し、新たに広告対象物を登録したい位置を地図上で選択
し、この座標情報を情報提供装置１へ送信する。

【００３９】次に制御部１１は、登録者に対して追加登
録する広告対象物に関する店舗登録番号と、店舗情報
と、固有広告情報の登録を要求する（Ｓ１１０）。登録
者は、任意の店舗登録番号と、店舗情報、固有広告情報
(必要な場合のみ）を入力し、情報提供装置１へ送信す
る。

【００４０】制御部１１は、受信した情報を登録するか
否か登録者に確認する（Ｓ１１１）。 登録者によって
確認がされた場合には、制御部１１は、これらの情報を
当該座標情報及び当該店舗が属するグループＩＤ、当該
登録者のＩＤ、パスワードとを対応付けて広告情報記憶
部１７に記憶する。

【００４１】そして、制御部１１は、上記既存店舗情報
の変更又は、追加店舗情報の登録の処理が全ての店舗に
ついて終了したか否かを登録者に確認する（Ｓ１１
２）。その結果、全ての店舗について登録が終了してい
ない場合には、上記Ｓ１０５以下の処理を繰り返して行
う。また、全店舗について処理が終了している場合に
は、変更完了のメッセージ等を登録者に送信して処理を
終了する。

【００４２】＜既存グループ店の削除＞次に、既に登録
されているグループ情報と、当該グループに属する店舗
情報を削除する場合の処理を、図７を参照して説明す
る。図７において、まず登録者が端末２を使用して情報
提供装置１にアクセスすると、制御部１１が、図９に示
す処理メニューを送信し、登録者に対して処理内容の入
力を要求する。登録者は、処理メニューから予め与えら
れている登録者ＩＤとパスワード、削除したいグループ
のグループＩＤを入力し、表示されている処理メニュー
の中から、「既存グループ店の削除」を選択する。

【００４３】制御部１１は、グループ情報記憶部１８に
記憶された登録者ＩＤ、パスワードを参照して、登録者
が入力したＩＤとパスワードが正しいか否か判別する
（Ｓ２０１）。この処理により送信されてきたＩＤ又は
パスワードが誤っていると判別された場合には、その旨
のメッセージを送信して処理を終了する。

【００４４】入力されたＩＤとパスワードが正しい場合
には、制御部１１は、当該グループＩＤに基づいて、広
告情報記憶部１７に記憶されている当該グループＩＤを
有する全ての店舗登録番号と、広告情報記憶部１７に記
憶されている当該グループＩＤを有するグループ名、グ
ループ広告情報を端末２に送信して表示させる（Ｓ２０
２）。制御部１１は、登録者に削除をするか否かの確認
を要求する（Ｓ２０３）。

【００４５】登録者は、端末２に表示された店名等の情
報を確認し、削除を行うか否かの回答を情報提供装置１
へ送信する。制御部１１は、当該登録者からの回答内容
を判別し（Ｓ２０４）、削除しない旨の回答の場合には
処理を終了する。一方、削除を行う旨の回答であった場
合には、制御部１１は、広告情報記憶部１７に記憶され
ている当該グループＩＤを含む全ての広告対象に関する
情報を削除すると共に、グループ情報記憶部１８に記憶
されている当該グループＩＤに対応するグループ情報を
全て削除して（Ｓ２０５）、処理を終了する。

【００４６】＜広告情報の提供処理＞次に、利用者が登
録された広告情報を利用するときの処理の流れを説明す
る。図９において、広告情報を利用したい利用者は、端
末２を使用して情報提供装置1に対して広告情報の取得
を要求する（Ｓ３０１）。制御部１１は、地図情報記憶
部１５に記憶されている地図情報と、当該地図上に表示
すべき広告対象物を広告情報記憶部１７から読み出して
端末２に表示させる（Ｓ３０２）。この際、制御部１１
は、広告対象物を、広告情報記憶部１７に記憶されてい
るその業種等の属性に応じて、キャラクタ情報記憶部１
６に記憶されている所定のキャラクタとして地図上の所
定位置に表示させる。

【００４７】利用者は、広告対象物に関する広告情報を
取得したい場合には、表示された地図上のキャラクタを
マウスのポインタなどの指示部により特定する。これに
より、端末２の制御部は、選択された広告対象物の広告
登録番号を送信することにより、当該広告情報の送信を
情報提供装置１に対して要求する。

【００４８】制御部１１は、利用者からの広告情報の取
得要求を受信すると（Ｓ３０３）、広告情報記憶部１７
を参照して、特定された広告対象物の店舗登録番号に基
づいて、そのグループＩＤを取得する。そして、制御部
１１は、グループ情報記憶部１８を参照して、当該グル
ープＩＤに関連付けられて登録されているグループ広告
情報を利用者に提供する。また、これと同時に、制御部
１１は、広告情報記憶部１７を参照して、特定された広
告対象物の店舗登録番号に対応付けて、固有広告情報が
登録されている場合には、当該固有広告情報や店舗情報
を利用者に提供し（Ｓ３０３）、処理を終了する。

【００４９】このように、本実施形態によれば、グルー
プ情報記憶部１８にグループＩＤに対応付けてグループ
に共通なグループ広告情報を記憶すると共に、そのグル
ープに属する広告対象物に当該グループＩＤを対応付け
て登録していることから、当該広告対象物が利用者から
特定された時に、当該グループＩＤに対応するグループ
広告情報をグループ情報記憶部１８から読み出して利用
者に提供することができる。

【００５０】したがって、登録者は、グループ広告情報
とグループＩＤとを登録しておけば、複数の店舗で共通
の広告を提供することができ、従来のように同じ広告情
報を各広告対象物ごとに繰り返して登録する必要がな
く、簡単な処理で複数の広告対象物について共通なグル
ープ広告情報を登録することができる。同様に、既に登
録されているグループ広告情報を変更したり、削除する
場合にも、グループ広告情報を変更または削除するだけ
でよく、広告対象物ごとにこれらの処理を行う必要がな
くなり、これらの処理を簡単に行うことができる。特
に、チェーンの加盟店や関連企業などの広告対象物に対
して、一斉に同じ広告を登録、変更、削除したい場合で
あっても、簡単な処理で行うことができる。

【００５１】また、本実施形態によれば、店舗登録番号
に対応付けて当該広告対象物に固有の固有広告情報を記
憶しておき、当該広告対象物が利用者によって特定され
たときに、固有広告情報も併せて利用者に提供すること
から、登録者は共通広告だけでなく、当該広告対象物独
自の広告情報も併せて提供できる。

【００５２】さらに、本実施形態によれば、グループＩ
Ｄに基づいて、当該グループＩＤを有する全ての広告対
象物の店舗登録番号を表示して、その中から店舗情報又
は固有広告情報を変更したい広告対象物を選択するよう
にしたことから、グループに属する店舗の店舗情報や固
有広告情報を簡単な手順で変更できる。

【００５３】本システムの情報提供装置１は、専用装置
によらず、汎用のコンピュータとコンピュータプログラ
ムを用いて実現可能である。例えば、汎用のコンピュー
タに対して上述の動作を実行するためのコンピュータプ
ログラムやこれを格納したコンピュータが読み取り可能
な媒体（ＦＤ、ＣＤ−ＲＯＭ等）からコンピュータプロ
グラムをインストールすることにより上述の処理を実行
する情報提供装置１を構成するようにしてもよい。な
お、上述の機能をＯＳ（Operating System）が分担又は
ＯＳとアプリケーションプログラムの共同により実現す
る場合等には、ＯＳ以外の部分のみをコンピュータプロ
グラムとして、またこのコンピュータプログラムをコン
ピュータ読み取可能な媒体に格納してもよい。

【００５４】また、情報提供装置１用のコンピュータプ
ログラムを搬送波に重畳し、通信ネットワークを介して
配信することも可能である。例えば、通信ネットワーク
の掲示板（ＢＢＳ）に当該プログラムを掲示し、これを
ネットワークを介して配信するようにしてもよい。そし
て、このコンピュータプログラムを起動し、ＯＳ制御下
で他のアプリケーションプログラムと同様に実行させる
ことにより上述の処理を実行させるようにしてもよい。

【００５５】

【発明の効果】本発明によれば、複数の広告対象物に対
して、同じ内容の広告情報の登録、変更、削除が簡単に
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施形態にかかる情報提供システ
ムの概略構成を示した図。

【図２】 本発明の一実施形態にかかる情報提供装置の
概略構成を示した図。

【図３】 本発明の一実施形態にかかる広告情報記憶部
のデータ構造を示した図。

【図４】 本発明の一実施形態にかかるグループ情報記
憶部のデータ構造を示した図。

【図５】 本発明の一実施形態にかかる新規グループ店
舗を登録する際の処理の流れを示した図。

【図６】 本発明の一実施形態にかかる既存グループ店
舗の変更を行う際の処理の流れを示した図。

【図７】 本発明の一実施形態にかかる既存グループ店
舗の削除を行う際の処理の流れを示した図。

【図８】 本発明の一実施形態にかかる広告情報を利用
者に提供する際の処理の流れを示した図。

【図９】 本発明の一実施形態にかかる処理メニュー表
示画面の例を示した図。

【図１０】 本発明の一実施形態にかかる登録位置を選
択する際の画面の例を示した図。

【図１１】 本発明の一実施形態にかかる広告対象物に
関する情報を登録する際の画面表示の例を示した図。

【符号の説明】

１ 情報提供装置 ２ 端末 １１ 制御部 １４ プログラム格納部 １５ 地図情報記憶部 １７ 広告情報記憶部 １８ グループ情報記憶部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 利用者に認識可能な形態で、地図と当該
   地図上に描画された広告対象物に関する広告情報を提供
   する情報提供装置であって、 所定の関連性を有する広告対象物の集合を表すグループ
   識別情報を広告対象物毎に設定する設定手段と、 上記グループ識別情報に対応付けて、グループに共通な
   少なくとも1つの共通広告情報を記憶するグループ情報
   記憶手段と、 利用者によって広告対象物が特定された場合、当該広告
   対象物のグループ識別情報に基づいて、上記グループ情
   報記憶手段に記憶されている共通広告情報を利用者に提
   供する情報処理手段と、 を有することを特徴とする情報提供装置。
2. 【請求項２】 上記設定手段は、広告対象物に固有な固
   有広告情報をさらに設定することができ、 上記情報処理手段は、利用者によって広告対象物が特定
   された場合、当該広告対象物に設定されている固有広告
   情報を併せて利用者に提供することを特徴とする請求項
   1記載の情報提供装置。
3. 【請求項３】 利用者に認識可能な形態で、地図と当該
   地図上に描画された広告対象物に関する広告情報を提供
   する情報提供方法であって、 所定の関連性を有する広告対象物の集合を表すグループ
   識別情報を広告対象物毎に設定する処理と、 グループ識別情報に対応付けて、グループに共通な少な
   くとも1つの共通広告情報をグループ情報記憶手段に記
   憶する処理と、 利用者によって広告対象物が特定された場合、当該広告
   対象物のグループ識別情報に基づいて、上記グループ情
   報記憶手段に記憶されている共通広告情報を利用者に提
   供する処理と、 を含むことを特徴とする情報提供方法。
4. 【請求項４】 利用者に認識可能な形態で、地図と当該
   地図上に描画された広告対象物に関する広告情報を提供
   する処理をコンピュータに対して実行させるためのコン
   ピュータプログラムであって、 所定の関連性を有する広告対象物の集合を表すグループ
   識別情報を広告対象物毎に設定する処理と、 グループ識別情報に対応付けて、グループに共通な少な
   くとも1つの共通広告情報をグループ情報記憶手段に記
   憶する処理と、 利用者によって広告対象物が特定された場合、当該広告
   対象物のグループ識別情報に基づいて、上記グループ情
   報記憶手段に記憶されている共通広告情報を利用者に提
   供する処理と、 をコンピュータ対して実行させるためのコンピュータプ
   ログラム。