JP2003029661A

JP2003029661A - 蛍光表示管用モジュール

Info

Publication number: JP2003029661A
Application number: JP2001213239A
Authority: JP
Inventors: Kazuya Kinoshita; 一弥木下; Naoki Sekioka; 直樹関岡; Masahiro Sugita; 正浩杉田
Original assignee: Noritake Itron Corp
Current assignee: Noritake Itron Corp
Priority date: 2001-07-13
Filing date: 2001-07-13
Publication date: 2003-01-31

Abstract

(57)【要約】【課題】効率よく短期間、小数生産を可能とするた
め、プリント配線板の再開発を行なうことなしに顧客の
要望を実現する。【解決手段】蛍光表示管と、該蛍光表示管を動作する
ための回路を形成する電子部品とを搭載するプリント配
線板を備えてなる蛍光表示管モジュールであって、上記
プリント配線板が、複数種類の蛍光表示管および複数種
類の電子部品を搭載できる接続部を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光表示管モジュ
ールに関し、特に顧客からの要求に柔軟に対応できる蛍
光表示管モジュールに関する。

【０００２】

【従来の技術】蛍光表示装置は、一般に明るくて見やす
い、表示の自由度が高い、高信頼性などの特徴を有して
おり、電卓、オーディオ、家電製品、計測器、医療機器
などの表示部に所定のパターンあるいはグラフィックを
表示する表示素子や、バックライト、プリンタヘッド、
ファックス用光源、複写機用光源などの各種光源、平面
テレビ等に利用されている。このような蛍光表示装置
は、蛍光表示管用モジュールを一つまたは複数個組み合
わせて構成され、該蛍光表示管用モジュールは、蛍光表
示管および電子部品がプリント配線板に搭載されてい
る。このような蛍光表示管モジュールは、定まった仕様
書に基づいて製造される汎用品とともに、それぞれの用
途に適応させた、または顧客の要望に応じたカスタムデ
ザインの蛍光表示管モジュールが製造されている。

【０００３】従来、カスタムデザインの蛍光表示管モジ
ュールの場合、以下のような手順で製造されている。（１）顧客の仕様に応じた蛍光表示管や電子部品を決定
する。（２）上記電子部品等が電気的に接合できるようにプリ
ント配線板を開発する。（３）顧客の仕様に変更要求があった場合、その要求特
性に適合した電子部品等に変更するため、プリント配線
板を再度設計する。（４）試作品の製造・確認を行なう。（５）量産品の製造を行なう。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
ト配線板の開発および再設計は、多くの時間がかかり、
また費用がかかる。このため、プリント配線板の開発費
がかさみ生産費用効率が悪くなっている。特に顧客の仕
様に応じて製造されるカスタムデザインの蛍光表示装置
は、一般に、必要な機能だけを持たせるため、個別の顧
客を対象とした受注生産を行なっているので、部品の共
通化および調達が困難な場合もあり、生産納期が長いと
いう問題がある。

【０００５】本発明は、このような問題に対処するため
になされたもので、蛍光表示管モジュールにおいて、効
率よく短期間、小ロット品生産を可能とするため、プリ
ント配線板の再開発を行なうことなしに顧客の要望する
機能を有する蛍光表示管モジュールの提供を目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、蛍光表示管
と、該蛍光表示管を動作するための回路を形成する電子
部品とを搭載するプリント配線板を備えてなる蛍光表示
管モジュールであって、上記プリント配線板が、複数種
類の蛍光表示管および複数種類の電子部品を搭載できる
接続部を有することを特徴とする。また、上記プリント
配線板の接続部は、標準化された蛍光表示管および標準
化された電子部品を搭載できる共通配線部分と、非標準
化の蛍光表示管および非標準化の電子部品を搭載できる
選択配線部分とを有することを特徴とする。

【０００７】プリント配線板に複数種類の蛍光表示管お
よび複数種類の電子部品を搭載できる接続部を有するこ
とにより、種類の異なった電子部品等であっても搭載で
きるので、一つのプリント配線板で多種類の蛍光表示管
モジュールを作製できる。特に標準化された電子部品等
を搭載できる共通配線部分と、非標準化の電子部品を搭
載できる選択配線部分とを備えることにより、顧客の望
む機能を実現できる電子部品等を搭載するのみで、プリ
ント配線板の再開発を行なうことなしに多種類の蛍光表
示管モジュールを容易に作製できる。また、一つのプリ
ント配線板に多品種の蛍光表示管および電子部品が容易
に搭載できるので、効率よく短期間での蛍光表示管モジ
ュールの開発、小ロット品の生産に対応できる。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の蛍光表示管モジュールを
図１により説明する。図１は蛍光表示管モジュールの組
み立て斜視図である。蛍光表示管モジュール１は、プリ
ント配線板２に蛍光表示管３および電子部品４が搭載さ
れて構成される。プリント配線板２には、複数種類の蛍
光表示管および複数種類の電子部品を搭載できるように
接続部２ａが設けられ、配線層２ｂによって相互接続さ
れている。蛍光表示管３はカソードとして熱フィラメン
トを用いる標準タイプの蛍光表示管であっても、カソー
ドとして冷陰極を用いるタイプの蛍光表示管であっても
よい。また、蛍光表示管の駆動方式についてもスタティ
ック駆動、ダイナミック駆動等種々の方式を採用でき
る。

【０００９】電子部品４は、上記蛍光表示管３の種類に
応じて必要となる部品が挙げられる。例えば、外部電源
からの電圧を所定の電圧に変換する電源回路、外部装置
から入力される表示データを記憶・編集して蛍光表示管
を動作させるための信号を生成するロジック回路、およ
び蛍光表示管のアノードおよびグリッドをそれぞれ作動
するための回路などが設けられた電子部品、例えば駆動
ドライバ、ＩＣチップ等が挙げられる。

【００１０】また、電子部品４には、蛍光表示管モジュ
ール１において顧客の望む機能を実現するための部品群
がある。ここで、モジュールの機能には、インターフェ
ースとして、パラレル、ＲＳ２３２Ｃ、ＲＳ４８５等
が、操作機能として、標準コマンド、追加コマンド、こ
れらの混合コマンド等が、信号コネクタとして、ボッス
クタイプ、ＳＭＴタイプ等が、表示フォントとして、Ａ
ＳＣＩＩ、Ｅｕｒｏｐｅａｎ、漢字等が、入力電圧とし
て、５Ｖ、１２Ｖ等が、８ビットＩ／Ｏポートとして８
ＬＥＤ’ｓ、Ｋｅｙｓｗｉｔｃｈ等が例示できる。

【００１１】接続部２ａはスルホール、ランド、半田パ
ッド等、蛍光表示管および電子部品を搭載でき、これら
の部品を電気的に接合できる手段であれば採用できる。

【００１２】プリント配線板２は、上記蛍光表示管また
は電子部品が異なった場合でも、それぞれが搭載できる
端子を備えている。まず、プリント配線板２には、すで
に標準化された蛍光表示管または標準化された電子部品
が搭載できる共通配線部分２ｃを有する。この場合、標
準品の仕様に基づいてスルホールの間隔、個数などが設
けられ、また、配設位置などの設定がより任意とできる
ように、スルホールの間隔、個数などが高密度に設定さ
れる。

【００１３】標準化された部品のみで顧客の要望に応じ
た蛍光表示管モジュールが形成できる場合は、上記共通
配線部分２ｃが設けられたプリント配線板２と、標準蛍
光表示管または標準電子部品を準備しておくのみでプリ
ント配線板の再開発を行なうことなしに顧客の要望する
機能を有する蛍光表示管モジュールを作製できる。

【００１４】一方、標準化されていない個別仕様に基づ
く蛍光表示管または電子部品をプリント配線板２に搭載
する場合、上記標準品の仕様に基づいて作製されたプリ
ント配線板２そのままでは使用できない。本発明におい
ては、個別仕様に基づく蛍光表示管等を搭載できる選択
配線部分２ｄをプリント配線板２上にあらかじめ設けて
おく。この選択配線部分２ｄは、例えば次の方法によっ
て形成できる。プリント配線板２上の選択配線部分２ｄ
全体を銅箔で覆うとともに、複数個のスルーホールを高
密度にあらかじめ設けておく。次に搭載される蛍光表示
管等の個別仕様に基づき、回路を形成する。回路形成
は、エッチング処理やミーリング加工などにより切除し
て行なう。また、必要に応じてリード線等を半田付けす
ることにより、回路間や部品間の電気的接続を行なう。

【００１５】本発明の蛍光表示管モジュールの作製方法
について説明する。（１）顧客の仕様に応じた蛍光表示管および電子部品を
決定する。規格化された標準品以外の部品等が必要にな
る場合は、その部品の設計を行なう。（２）共通配線部分と、選択配線部分とを有するプリン
ト配線板を準備する。このプリント配線板は、あらかじ
め作製されているものであり、新たなプリント配線板の
開発は必要ない。また、標準品のみで顧客の仕様に満足
できる場合は、以下（３）の回路形成工程は必要なくな
る。（３）個別に設計された部品等を搭載できるように、エ
ッチング処理やミーリング加工などにより選択配線部分
に回路を形成する。（４）回路動作チェックを従来公知の検査機器を用いて
行ない、不具合が発見された場合、部品等の交換または
選択配線部分の回路形成を再度行なう。（５）試作品の製造・確認を行なう。（６）量産品の製造を行なう。

【００１６】

【発明の効果】本発明の蛍光表示管モジュールは、プリ
ント配線板が、複数種類の蛍光表示管および複数種類の
電子部品を搭載できる接続部を有するので、一つのプリ
ント配線板で多種類の蛍光表示管モジュールを作製でき
る。その結果、プリント配線板の再開発を行なうことな
しに多種類の蛍光表示管モジュールを容易に作製できる
ので、蛍光表示管モジュールの開発期間を短縮でき、か
つ小ロット品の生産が可能になリ、量産納期が短縮でき
る。また、受注インプットにて、部品材料表、モジュー
ル仕様書の作成および材料の発注ができる。

【００１７】また、上記プリント配線板の接続部は、標
準化された蛍光表示管および標準化された電子部品を搭
載できる共通配線部分と、非標準化の蛍光表示管および
非標準化の電子部品を搭載できる選択配線部分とを有す
るので、顧客の望む機能を有する電子部品等を搭載する
ことができ、また、選択配線部分の回路形成のみでプリ
ント配線板の再開発を行なうことなしに多種類の蛍光表
示管モジュールを容易に作製できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】蛍光表示管モジュールの組み立て斜視図であ
る。

【符号の説明】

１蛍光表示管モジュール２プリント配線板３蛍光表示管４電子部品

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者杉田正浩三重県伊勢市上野町字和田700番地伊勢電子工業株式会社内Ｆターム(参考） 5C094 AA43 AA51 BA33 5G435 AA17 BB03 EE34 EE46

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】蛍光表示管と、該蛍光表示管を動作する
ための回路を形成する電子部品とを搭載するプリント配
線板を備えてなる蛍光表示管モジュールであって、前記プリント配線板は、複数種類の蛍光表示管および複
数種類の電子部品を搭載できる接続部を有することを特
徴とする蛍光表示管用モジュール。
【請求項２】前記プリント配線板の前記接続部は、標
準化された蛍光表示管および標準化された電子部品を搭
載できる共通配線部分と、非標準化の蛍光表示管および
非標準化の電子部品を搭載できる選択配線部分とを有す
ることを特徴とする蛍光表示管用モジュール。